JP2008082210A - ポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】組み立てや保守点検が容易で、かつ利便性の高い低コストのポンプを提供する。
【解決手段】液体を吸排する2枚の羽根車20、21を直列に内蔵したポンプ部11と、ポンプ部11が収納され液体の吸入口9と吐出口10が配置されたポンプケース12と、ポンプ部11を駆動するモータ部13と、前記羽根車20、21の中心部に所定の内径と長さをもつ中空状の突起27、28と、突起27、28と羽根車20、21を貫通して該羽根車20、21を回転自在に支持する軸25とを備え、一方の羽根車21の突起27に凸型片部31を設け、他方の羽根車20の突起28に前記凸型片部31を嵌合させる凹型溝部32を形成し、これら凸型片部31と凹型溝部32を嵌合させて2枚の羽根車20、21を連結し一体に回転させる。
【選択図】図4
【解決手段】液体を吸排する2枚の羽根車20、21を直列に内蔵したポンプ部11と、ポンプ部11が収納され液体の吸入口9と吐出口10が配置されたポンプケース12と、ポンプ部11を駆動するモータ部13と、前記羽根車20、21の中心部に所定の内径と長さをもつ中空状の突起27、28と、突起27、28と羽根車20、21を貫通して該羽根車20、21を回転自在に支持する軸25とを備え、一方の羽根車21の突起27に凸型片部31を設け、他方の羽根車20の突起28に前記凸型片部31を嵌合させる凹型溝部32を形成し、これら凸型片部31と凹型溝部32を嵌合させて2枚の羽根車20、21を連結し一体に回転させる。
【選択図】図4
Description
本発明は、モータにより駆動され、液体を吸入して吐出するポンプに関する。
常時満水状態を維持し循環して使用されることが多いポンプでは、軸シール部分から液漏れが発生する場合があり、このため羽根車が存在する通水部分とモーターが存在する駆動機構部分とを分離して、軸シール構造が設けられていない例えばキャンドモーターポンプが使用されている。
キャンドモーターポンプにおいては、隔壁内に羽根車と一体となったロータを収納し、これを軸シールせずに隔壁で密閉し、外部に設けたステータで発生する回転磁力を隔壁を介してロータのマグネットに作用させて駆動する構造となっている。
この他にも、モーターで円盤状や筒状のマグネットを回転させ、隔壁を介して内部のロータのマグネットと磁気結合させて回転駆動するマグネットカップリング式の電磁駆動ポンプが利用されている。
これらのキャンドモーターポンプやマグネットカップリング式の電磁駆動ポンプは、ポンプケース内の羽根車に対して電磁力で動力伝達して軸シール構造を有しないことからシールレスポンプと呼ばれている。
このようなシールレスポンプのなかで、近年、市場からは、高揚程、長寿命の小型ポンプが要望されている。
これを実現するためのポンプとして、軸が隔壁に固定され、その回りを永久磁石を配したロータと一体に形成された羽根車が回転する構造となっている軸が回転しない多段シールレスポンプが考えられるが、軸が回転しないために吐出側の羽根車の動力を吸入口側の羽根車に伝え、一体に回転するような構造にする必要が生じていた。
しかしながら、軸の構造により組立性、加工性等を考慮した様々な構造が採用されており、羽根車の伝達が軸によって行われるような軸回転タイプのマグネット駆動ポンプの場合は、羽根車の中心穴に平坦部を形成し、軸の外周面にはこの平坦部に沿った面取り部を設けており、羽根車の中心穴に3分割した軸を差込んで一体に回転するようになっている(例えば特許文献1参照)。
これにより比較的短い軸を直列に連結することにより長尺状の軸を形成でき、ひいてはポンプ自体のコストダウンを図ることができる。
一方、軸が回転しないポンプの場合は、ネジ付キャップにより2つの羽根車を中間部で嵌脱自在に結合するようになっている(例えば特許文献2参照)。
これにより、解体をし易くし、保守点検時の利便性を向上させることができる。
特開平10−231793号公報
特開昭52−149602号公報
しかしながら、前記従来技術の特許文献1に記載のケースでは、軸に直接負荷がかかり、かつ大きな回転トルクが必要であった。
また、前記従来技術の特許文献2に記載のケースでは、比較的大型のポンプのみに適用される場合が多く、小型ポンプに採用するには、構造が複雑になってしまいコストアップにつながっていた。
そこで、本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、軸に直接負荷は掛からずかつ大きな回転トルクを必要としない、また、組み立てが容易で、利便性の高い低コストのポンプを提供することを目的とする。
本発明に係るポンプは、上記目的を達成するために、液体を吸排する少なくとも2枚の羽根車を直列に内蔵したポンプ部と、ポンプ部が収納され液体の吸入口と吐出口が配置されたポンプケースと、ポンプ部を駆動するモータ部と、前記羽根車の互いに対向する側の中心部に所定の内径と長さをもつ中空状の突起と、該突起と羽根車を貫通して該羽根車を回転自在に支持する軸とを備え、一方の羽根車の突起に係合部を設け、他方の羽根車の突起に前記係合部と係合する被係合部を形成し、これら係合部と被係合部を係合させて2枚の前記羽根車を連結し一体に回転させることを特徴とする。
この構成により、軸に直接負荷をかけることなく、ポンプ部に内蔵された2枚の羽根車が一体に回転するために、吐出口側の羽根車の動力を吸入口側の羽根車に確実に伝えることができ、他の部品(連結用の専用部品)を必要としないで一体化が達成できる。
本発明は、軸に直接負荷は掛からずかつ大きな回転トルクを必要とせず、また、組み立てが容易で、利便性の高い低コストのポンプを提供できるという効果を奏する。
本実施の形態のポンプは、液体を吸排する少なくとも2枚の羽根車を直列に内蔵したポンプ部と、ポンプ部が収納され液体の吸入口と吐出口が配置されたポンプケースと、ポンプ部を駆動するモータ部と、前記羽根車の互いに対向する側の中心部に所定の内径と長さをもつ中空状の突起と、該突起と羽根車を貫通して該羽根車を回転自在に支持する軸とを備え、一方の羽根車の突起に係合部を設け、他方の羽根車の突起に前記係合部と係合する被係合部を形成し、これら係合部と被係合部を係合させて2枚の前記羽根車を連結し一体に回転させることを特徴としている。
これにより、ポンプ部に内蔵された2枚の羽根車が一体に回転するために、吐出口側の羽根車の動力を吸入口側の羽根車に確実に伝えることができ、他の部品を必要としないで一体化が達成でき、その結果として、軸に直接負荷は掛からずかつ大きな回転トルクを必要としない。また、組み立てが容易で、軸に対する芯出しが容易で、利便性の高い低コストのポンプを提供できる。そして、上記ポンプを給水装置等の液体供給装置に組み込むようにすれば、液体供給装置の使い勝手を大いに高めることができる。
2枚の羽根車を連結する係合部と被係合部としては、例えば次のような形態が採用できる。第1形態として、前記係合部は、一方の羽根車の突起外表面に突出して形成され、所定の幅と長さをもつ凸型片部とし、前記被係合部は、他方の羽根車の突起外壁の一部を切り欠いて形成され、前記凸型片部を嵌合させる凹型溝部とする。
第2形態として、前記係合部は、一方の前記羽根車の突起外表面に突起長さ方向に沿って形成され、所定の幅と長さと高さをもつ細長いリブとし、前記被係合部は、一方の前記羽根車の突起を他方の前記羽根車の突起内に挿入させたときに前記リブを圧入させる内壁面とする。
第3形態として、前記係合部は、一方の前記羽根車の突起外表面に突起長さ方向に沿って形成され、所定の幅と長さと高さをもつ細長いリブとし、前記被係合部は、他方の前記羽根車の突起内表面に突起長さ方向に沿って形成され、前記リブを挿入係合させる細長い溝部とする。
以下、本発明を適用した具体的な実施例について図面を用いて詳細に説明する。
(実施例1)
図1に示すように、発熱部品1が基板2に実装されており、発熱部品1と冷媒とで熱交換を行ない発熱部品1を冷却するヒートスプレッター等の冷却器3が配置されている。
図1に示すように、発熱部品1が基板2に実装されており、発熱部品1と冷媒とで熱交換を行ない発熱部品1を冷却するヒートスプレッター等の冷却器3が配置されている。
また、冷媒から熱を取り除くラジエータ等の放熱器4と、冷媒を貯めておくリザーブタンク5と、さらに冷媒を循環させるポンプ6が配置されていて、前記冷却器3と放熱器4とリザーブタンク5、およびポンプ6を接続する配管7が取り付けられている。
リザーブタンク5内の冷媒は、ポンプ6から吐出され、配管7を通って冷却器3に送られ、発熱部品1の熱を奪うことでその温度が上昇し、温度上昇した冷媒が放熱器4に送られ、放熱器4で冷されてその温度が降下してリザーブタンク5へ戻る。このように、ポンプ6で冷媒を循環させて発熱部品1を冷却するものである。
図2および図3に示すように、ポンプ6の本体8の上側には冷媒の吸入口9と吐出口10が設けられ冷媒を吸排するポンプ部11を内蔵したポリフェニレンサルファイド(PPS)等のプラスチックやステンレス等の金属からなるポンプケース12が配置されている。
下側にはポンプ6の駆動源となるモータ部13を収納し、モータ部13とポンプ部11を隔離してポンプ部11からモータ部13への冷媒の浸入を防止するためのアルミ等の金属や耐熱性プラスチック等からなる防水隔壁14が設置されている。
モータ部13は、磁界を発生させる円筒形状のステータ15と、そのステータ15を制御する制御部16と、ステータ15および制御部16の露出を防ぐ蓋17とから構成されていて、ステータ15は防水隔壁14の凹状になった凹状部14Aの内側に取り付けられている。
ステータ15の下側には、例えばトランスやトランジスタ等の電子部品を備えた制御部16が取り付けられている。
一方、ポンプ部11は、ステータ15が発生させた磁界により回転駆動され永久磁石が外周部に固定された円筒形状のロータ18を備えており、そのロータ18と一体に表面に取り付けられた複数の羽根19を有している。
また、ポンプ部11は、その複数の羽根19により冷媒を吸排するPPS等のプラスチック等からなる同じく円筒形状の吐出側羽根車20と、同じくPPS等のプラスチック等からなる円筒形状の吸込側羽根車21と、を有している。吐出側羽根車20と吸込側羽根車21の互いに対向する側の中心部には、図4に示すように、所定の内径と長さをもつ中空状(円筒形状)の突起27、28が設けられている。吸込側羽根車21に形成された突起27は、吐出側羽根車20に形成された突起28よりも外形寸法が小さく、その内部に挿入嵌合される。これら突起27、28には、上下に配置された2枚の羽根車20、21を連結させる連結手段であるところの係合部である凸型片部31と、被係合部である凹型溝部32とが形成されている。
ポンプ部11には、吐出側羽根車20と吸込側羽根車21を仕切るステンレス等の金属からなる円盤形状の仕切板22があり、吸込側羽根車21から周囲方向に排出された水を吐出側羽根車20の中央吸込み口へ導水するPPS等のプラスチック等からなる案内羽根23が配置されている。
吐出側羽根車20と吸込側羽根車21の回転中心には、焼成カーボン或いはモールドカーボンからなる軸受24が取り付けられていて、ロータ18と、吐出側羽根車20および吸込側羽根車21を回転自在に支持するステンレス等の金属からなる円柱形状の軸25が配置されている。
そして、軸25の両側には、軸受24と摺接するセラミック等からなる中空円板形状の軸受板26が取り付けられている。
さらに、ロータ18は、防水隔壁14を介してステータ15と対向するように設置されている。
ここで、図4に示すように、吐出側羽根車20と吸込側羽根車21の連結は、吸込側羽根車21の前記突起27に形成された凸型片部31と、吐出側羽根車20の前記突起28に形成された凹型溝部32とを、嵌合させることにより行う。
凸型片部31は、吸込側羽根車21の中心部に設けられた円筒形状の突起27の突起外表面27aに、所定の幅と長さをもつ矩形状の突片とされている。詳細には、凸型片部31は、前記突起27の基端側から先端側に亘りその長さ方向(軸方向)に、突起長さの約半分の位置まで延在し係合するに十分な幅として形成されている。本実施例では、前記突起27の外周面を約4等分する位置に各凸型片部31を設けた。
凹型溝部32は、吐出側羽根車20の中心部に設けられた円筒形状の突起28の突起外壁28aの一部を先端側から基端側に向かって切り欠いて形成されている。詳細には、凹型溝部32は、前記突起28の先端から基端側に向かって前記凸型片部31の長さよりも少し長い該凸型片部31と同形状の切り欠きとして形成されている。本実施例では、各凸型片部31と対応した位置に前記凹型溝部32をそれぞれ形成している。
これら凸型片部31と凹型溝部32とは、それらの間に隙間がある嵌合でもよいし、圧入でもよい。隙間がある嵌合の場合、無回転時、凸型片部31の長さ方向の両側縁31a、31bと凹型溝部32の長さ方向の両側縁32a、32bとの間にはそれぞれ隙間があるが、吐出側羽根車20が回転すると、凸型片部31の一方の側縁31aがこれと対向する凹型溝部32の側縁32aと接触する。したがって、凸型片部31と凹型溝部32との間に隙間があってもこれら凸型片部31と凹型溝部32が嵌合して吐出側羽根車20と吸込側羽根車21とを連結させることができる。
次に、実施例1におけるポンプ及びそのポンプを備えた冷却装置の動作を図1から図3を用いて説明する。
制御部16により制御されたステータ15が磁界を発生させると、その磁界によりロータ18が回転駆動される。ロータ18が回転駆動されると、ロータ18と一体に形成された吐出側羽根車20が同じく回転駆動され、さらにこの吐出側羽根車20と一体化された吸込側羽根車21が回転駆動されることでポンプ6が駆動される。
ポンプ6が駆動されると、冷媒はポンプ6の上部側面に設置された吸入口9よりポンプ6内の吸込側羽根車21に吸入される。吸入された冷媒は、回転する吸込側羽根車21の表面に形成された複数の羽根19により周囲方向へ圧送され、案内羽根23の周囲に設けられた羽根により周囲切欠き口に導水され、この切欠き口より案内羽根23と仕切り板22により区切られた吐出側羽根車20の吸込み室へ導水され、案内羽根23の吐出口側に設けられた戻り羽根23aにより吐出側羽根車20の中央吸込み口に導水され、この吐出側羽根車20に吸入される。
吸入された冷媒は、回転する吐出側羽根車20の表面に形成された複数の羽根19により周囲方向へ圧送され、側面に配置された吐出口10よりポンプ6外へ吐出される。そして、吐出された冷媒は、吐出口10に接続された配管7を通って、冷却器3に送られ、発熱部品1の熱を奪うことで冷媒の温度が上昇し、その温度上昇した冷媒が放熱器4に送られ、該放熱器4で冷されて冷媒の温度が降下し、再び冷媒がリザーブタンク5に戻る。
このように、冷却装置は、冷媒をポンプ6を用いることにより循環させ、その冷媒により発熱部品1を冷却するものである。なお、冷却器3内の流路は受熱性能を高めるために特に配管抵抗が高くなっている。
以上のように、本実施例のポンプによれば、連結のための専用部品を使用することなく、吐出側羽根車20と吸込側羽根車21に設けた前記凸型片部31と前記凹型溝部32との係合によりこれら吐出側羽根車20と吸込側羽根車21を連結させることができ、前記吐出側羽根車20の動力を前記吸込側羽根車21に伝達させることができる。
このように、本実施例のポンプによれば、吐出側羽根車20と吸込側羽根車21の一体化を容易にすることができ、軸25に直接負荷は掛からずかつ大きな回転トルクを必要としない。
また、本実施例によれば、組み立て及び軸に対する芯出しが容易で、利便性の高い低コストのポンプを提供できる。
なお、実施例1では、凸型片部31と凹型溝部32を突起27、28の周面を4等分する位置に形成することで平面視十字としたが、これら凸型片部31と凹型溝部32の数を3つとし平面視Y字、または凸型片部31と凹型溝部32の数を2つとし平面視I字、或いは3つ以上の凸型片部31と凹型溝部32を設けても同様の効果が得られる。
なお、本実施例においては、液体供給装置の一実施例として冷却装置を示しているが、例えば井戸ポンプ装置や給湯装置または排水供給装置等、どのような液体供給装置であっても良い。
(実施例2)
実施例2のポンプでは、吐出側羽根車20と吸込側羽根車21を連結する連結手段として、図5に示すように、吸込側羽根車21に形成した突起27の突起外表面27aにその突起長さ方向に細長いリブ33を係合部として形成し、そのリブ33を吐出側羽根車20に形成した突起28の内壁面28bに圧入させることで、吐出側羽根車20と吸込側羽根車21とを連結する。
実施例2のポンプでは、吐出側羽根車20と吸込側羽根車21を連結する連結手段として、図5に示すように、吸込側羽根車21に形成した突起27の突起外表面27aにその突起長さ方向に細長いリブ33を係合部として形成し、そのリブ33を吐出側羽根車20に形成した突起28の内壁面28bに圧入させることで、吐出側羽根車20と吸込側羽根車21とを連結する。
リブ33は、突起外表面27aにその基端部から先端部に亘り連続して形成されると共に、所定の幅と長さと高さをもつ細長いレール状の突起として形成される。かかるリブ33の幅と高さは、吐出側羽根車20に形成された突起28の内壁面28bに圧入された状態で該吐出側羽根車20からの回転力を吸込側羽根車21に確実に伝達し得る強度を満足できる幅と高さに設定される。なお、本実施例では、突起27の外周面を約4等分する位置に前記リブ33を4つ設けた。
吐出側羽根車20に形成された突起28の内壁面28bは、前記吸込側羽根車20の突起27の外径寸法よりも大きく、且つ前記リブ33を圧入させる程度の内径寸法とされている。吸込側羽根車21の突起27を吐出側羽根車20の突起28の内部に挿入させると、リブ33が前記突起28の内壁面28bに圧入されて、吐出側羽根車20と吸込側羽根車21とが連結される。
(実施例3)
実施例3のポンプでは、吐出側羽根車20と吸込側羽根車21を連結する連結手段として、図6に示すように、吸込側羽根車21に形成した突起27の突起外表面27aにその突起長さ方向に細長いリブ33を係合部として形成し、吐出側羽根車21に形成した突起28の突起内表面28bに前記リブ33を挿入係合させる細長い溝部34を被係合部として形成し、そのリブ33を前記細長い溝部34に挿入係合させることで、吐出側羽根車20と吸込側羽根車21とを連結する。
実施例3のポンプでは、吐出側羽根車20と吸込側羽根車21を連結する連結手段として、図6に示すように、吸込側羽根車21に形成した突起27の突起外表面27aにその突起長さ方向に細長いリブ33を係合部として形成し、吐出側羽根車21に形成した突起28の突起内表面28bに前記リブ33を挿入係合させる細長い溝部34を被係合部として形成し、そのリブ33を前記細長い溝部34に挿入係合させることで、吐出側羽根車20と吸込側羽根車21とを連結する。
リブ33は、実施例2と同じであるが、この実施例3では、そのリブ33を挿入係合させる細長い溝部34を、前記吐出側羽根車20に形成した突起28の突起内表面28bに形成している点が異なる。この細長い溝部34は、突起内表面28bにその軸方向に沿って先端部から基端部に連続して形成されており、前記リブ33をその溝内部に挿入係合させることで、前記突起27、28同士が互いに滑って相対的に回転せずに一体となって回転させるように機能する。
リブ33を細長い溝部34に挿入係合させた方が、互いの突起27、28の係合状態を実施例2のものに比べてより強くすることができ、更なる吐出側羽根車20と吸込側羽根車21との結合力を高めることができる。
本発明のポンプは、例えば燃料電池装置やヒートポンプ装置等に使用される様々なポンプへの応用が期待できる。
1 発熱部品
3 冷却器
4 放熱器
5 リザーブタンク
6 ポンプ
9 ポンプケース
11 ポンプ部
13 モーター部
15 ステータ
16 制御部
18 ロータ
20 吐出側羽根車
21 吸込側羽根車
22 仕切り板
23 案内羽根
25 軸
27 吸込側羽根車に形成された突起
28 吐出側羽根車に形成された突起
28a 内壁面
31 凸型片部(係合部)
32 凹型溝部(被係合部)
33 リブ
34 細長い溝部
3 冷却器
4 放熱器
5 リザーブタンク
6 ポンプ
9 ポンプケース
11 ポンプ部
13 モーター部
15 ステータ
16 制御部
18 ロータ
20 吐出側羽根車
21 吸込側羽根車
22 仕切り板
23 案内羽根
25 軸
27 吸込側羽根車に形成された突起
28 吐出側羽根車に形成された突起
28a 内壁面
31 凸型片部(係合部)
32 凹型溝部(被係合部)
33 リブ
34 細長い溝部
Claims (4)
- 液体を吸排する少なくとも2枚の羽根車を直列に内蔵したポンプ部と、ポンプ部が収納され液体の吸入口と吐出口が配置されたポンプケースと、ポンプ部を駆動するモータ部と、前記羽根車の互いに対向する側の中心部に所定の内径と長さをもつ中空状の突起と、該突起と羽根車を貫通して該羽根車を回転自在に支持する軸とを備え、
一方の羽根車の突起に係合部を設け、他方の羽根車の突起に前記係合部と係合する被係合部を形成し、これら係合部と被係合部を係合させて2枚の前記羽根車を連結し一体に回転させる
ことを特徴とするポンプ。 - 請求項1に記載のポンプであって、
前記係合部は、一方の前記羽根車の突起外表面に突出して形成され、所定の幅と長さをもつ凸型片部とされ、
前記被係合部は、他方の前記羽根車の突起外壁の一部を切り欠いて形成され、前記凸型片部を嵌合させる凹型溝部である
ことを特徴とするポンプ。 - 請求項1に記載のポンプであって、
前記係合部は、一方の前記羽根車の突起外表面に突起長さ方向に沿って形成され、所定の幅と長さと高さをもつ細長いリブとされ、
前記被係合部は、一方の前記羽根車の突起を他方の前記羽根車の突起内に挿入させたときに前記リブを圧入させる内壁面とされた
ことを特徴とするポンプ。 - 請求項1に記載のポンプであって、
前記係合部は、一方の前記羽根車の突起外表面に突起長さ方向に沿って形成され、所定の幅と長さと高さをもつ細長いリブとされ、
前記被係合部は、他方の前記羽根車の突起内表面に突起長さ方向に沿って形成され、前記リブを挿入係合させる細長い溝部とされた
ことを特徴とするポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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