JP2008082097A - 電気錠システム - Google Patents

電気錠システム Download PDF

Info

Publication number
JP2008082097A
JP2008082097A JP2006265146A JP2006265146A JP2008082097A JP 2008082097 A JP2008082097 A JP 2008082097A JP 2006265146 A JP2006265146 A JP 2006265146A JP 2006265146 A JP2006265146 A JP 2006265146A JP 2008082097 A JP2008082097 A JP 2008082097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
reader
portable device
reception
agc level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006265146A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shimamoto
博司 島本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
Original Assignee
Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miwa Lock KK, Miwa Lock Co Ltd filed Critical Miwa Lock KK
Priority to JP2006265146A priority Critical patent/JP2008082097A/ja
Publication of JP2008082097A publication Critical patent/JP2008082097A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】特定の施解錠操作を行うことなく容易に錠の施解錠が行える。
【解決手段】携帯機10は、リーダ20の通信エリア内に近接し、ID信号の送信を要求するリーダ20からの照会信号を所定の受信タイミングで受信したときにID信号を送信する。リーダ20は、照会信号を周期的に送信し、この照会信号に対するID信号を携帯機10との間の通信距離に応じたAGCレベルで受信し、受信したID信号が登録済みか否かを判別し、ID信号が登録済みで2回目の受信のときのID信号のAGCレベルと1回目の受信のときのAGCレベルとを比較して所定範囲内のレベルの増加と判定したときに錠を施解錠するための信号を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、利用者を特定する認証用のID信号を送信する携帯機と、この携帯機から送信されるID信号を受信するリーダとを備え、携帯機がリーダの所定の通信エリア内に近接した際に起動する誘導磁界を利用して錠の施解錠を行う電気錠システムに関するものである。
従来より、セキュリティの向上や操作性の向上を目的に、施解錠用のIDコードを用いた電子制御による扉錠の施解錠装置が提案されている。この種の施解錠装置は、利用者が所有する携帯型のリモコンキーと、リモコンキーが送信するIDを受信する施解錠機構とからなり、無線通信によるID照合結果に基づいて錠の施解錠を行う。なお、このような施解錠装置については、例えば下記特許文献1に記載されたものが公知である。
図6は特許文献1に開示される施解錠装置の概略構成を示している。図6に示すように、送信アンテナと受信アンテナとを設けた送受信機と、この送受信機とシリンダ錠とを備えると共に施解錠する者の意志による操作で施解錠することができるタッチスイッチ101を設けた外側錠部102とがドア103の外面に配設されている。また、ドア103の内面には、送信アンテナと受信アンテナとを設けた送受信機と、施解錠機構の電動駆動部を設けたサムタ−ン装置とを備えると共にタッチスイッチ104を設けた内側錠部105とが配設されている。この施解錠装置では、携帯機106からのレスポンスコ−ド信号の受信にしたがってコントロ−ラ107が施解錠の準備モ−ドに移行し、この準備モ−ドにおいてタッチスイッチ101または104を操作することにより、施錠又は解錠が実行される構成となっている。
特開2003−343129号公報
このように、特許文献1に開示される従来の施解錠装置では、施解錠時に利用者が扉に近接した状態で扉に配設されたタッチキーが押下されると、利用者に施解錠意志があるものと認識して錠の施解錠を行っていた。
しかしながら、上述した従来の施解錠装置では、利用者の施解錠意志を確認するためにタッチキーの押下を必要不可欠としており、利用者の両手がふさがった状態ではタッチキーの押下が困難であり、特に重い荷物を持っている場合に無理してタッチキーを押下しようとすると、転倒や荷物の落下などの事故につながるおそれがあった。また、特に上肢が不自由な身障者などのように、手が自由に使えない利用者では、タッチキーが押下できず施解錠を行うことができなかった。さらに、タッチキーの設置場所が成人の標準身長に合せた高さに設置されていることが多いため、利用者が低身長の子供や老人など場合にスムーズに施解錠操作が行えないという問題もあった。
また、この種の施解錠装置では、タッチキーが扉に配設されているため、悪戯によってタッチキーが破損したり、機能低下を招く可能性があった。しかも、押下操作しやすいように扉の表面にタッチキーが配設されるため、美観を損ねる要因にもなっていた。
ところで、施解錠装置の他の形態として、携帯機がリーダに近づいた際の受信レベルの大きさによって錠を解錠する方式も知られているが、この方式ではリーダに接近検知機能がないため、リーダの近くに携帯機が置かれた状態のまま放置されると、常に錠が解錠状態となってしまい、セキュリティ上問題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、利用者が特定の施解錠操作を行うことなく容易に錠を施解錠することができる電気錠システムを提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載された電気錠システムは、利用者を特定する認証用のID信号を送信する携帯機と、該携帯機から送信される前記ID信号を受信するリーダとを備え、前記携帯機が前記リーダの所定の通信エリア内に近接した際に起動する誘導磁界を利用して錠の施解錠を行う電気錠システムであって、
前記携帯機は、前記リーダの通信エリア内に近接し、前記ID信号の送信を要求する前記リーダからの照会信号を所定の受信タイミングで受信したときに前記ID信号を送信し、
前記リーダは、前記照会信号を周期的に送信し、該照会信号に対するID信号を前記携帯機との間の通信距離に応じたAGCレベルで受信し、該受信したID信号が登録済みか否かを判別し、前記ID信号が登録済みで2回目の受信のときの該ID信号のAGCレベルと1回目の受信のときのAGCレベルとを比較して所定範囲内のレベルの増加と判定したときに前記錠を施解錠するための信号を出力することを特徴とする。
請求項2に記載された電気錠システムは、請求項1の電気錠システムにおいて、
前記リーダは、前記ID信号と前記AGCレベルの情報を記憶する記憶手段を備え、
前記携帯機から受信したID信号が登録済みで1回目の受信のときに、該受信したID信号とAGCレベルの情報を前記記憶手段に記憶し、
前記携帯機から受信したID信号が登録済みで2回目の受信のときの該ID信号のAGCレベルの増加が前記所定範囲内のときには、該ID信号とAGCレベルの情報を、前記錠を施解錠するための信号の出力後に前記記憶手段から消去し、
前記携帯機から受信したID信号が登録済みで2回目の受信のときの該ID信号のAGCレベルの増加が前記所定範囲内にないときには、該ID信号とAGCレベルの情報を前記記憶手段から消去し、
前記携帯機から受信したID信号が登録済みでないときには、該ID信号とAGCレベルの情報を破棄することを特徴とする。
本発明の電気錠システムによれば、錠を施解錠する際に、その都度特別な施解錠操作をすることなく携帯機を携帯して錠に近づくだけで錠の施解錠が行え、利用者の利便性を向上させることができる。また、携帯機と誘導磁界を利用して通信できる場所であれば配設位置が制約されないので、悪戯による破損や機能低下を防止するように隠して配設することが可能となり、セキュリティ性の向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明に係る電気錠システムの概略構成を示すブロック図、図2は本発明に係る電気錠システムにおいてリーダからの照合信号に対する受信タイミングを説明するためのタイミングチャート図、図3は本発明に係る電気錠システムにおいて携帯機とリーダとの間の受信レベルと通信距離との関係を示す説明図、図4は本発明に係る電気錠システムの処理動作を説明するためのフローチャート図、図5は本発明に係る電気錠システムの動作タイミングを説明するためのタイミングチャート図である。
まず、本例の電気錠システムの構成について図1を参照しながら詳細に説明する。図1に示すように、電気錠システム1は、携帯機10とリーダ20とを備えて概略構成され、携帯機10がリーダ20の所定の通信エリア内に近接した際に起動する誘導磁界を利用して携帯機10とリーダ20との間で各種信号の送受信を行い、錠の施解錠制御を行っている。
なお、以下では、本例の電気錠システム1を一般住宅の玄関扉に採用した場合を例にとって説明するが、これに限定されるものではない。例えば高齢者や身障者専用の養護施設やオフィスビルなどに設けられた荷物運搬用の専用口など様々な場所に採用することができる。
携帯機10は、住人が携帯した状態でリーダ20の通信エリア内に所定距離近接することで起動する誘導磁界を利用して施解錠に必要な各種信号をリーダ20との間で送受信するものであり、図1に示すように、携帯機側受信部11、携帯機側制御部12、携帯機側送信部13、電源部14を備えて構成される。
携帯機側受信部11は、受信アンテナ11aと、受信回路11bとを備えて構成される。受信アンテナ11aは、携帯機10がリーダ20の通信エリア内に近接した際に起動される誘導磁界により、リーダ20から送信された照会信号を取り込んでいる。受信回路11bは、受信アンテナ11aから照会信号Sを取り込むと、照会信号S毎にランダムに選択される受信ゲートの受信タイミングで受信アンテナ11aから照会信号Sを受信し、この受信した照会信号Sを所定の電圧レベルに変換した後、照会受信情報として携帯機側制御部12に出力している。
ここで、図2は本例の電気錠システム1における送信タイミング、受信タイミングおよび受信ゲートの関係を示している。図2に示すように、基本タイミングTは、リーダ20から送信される照会信号Sの送信タイミングと、携帯機10が照会信号Sに対する応答としてID信号をリーダ20に返す受信タイミングによる。受信タイミングは、基本タイミングT毎に送信される照会信号S(S1,S2,…)に対して、受信回路11bの受信ゲートをオープンしてからクローズするまでの時間であり、リーダ20の後述する受信回路21bの受信タイミングと対応して基本タイミングT毎に複数(図2の例では、受信1〜7の7つ)に分割されている。これにより、照会信号Sに対する複数の携帯機10からリーダ20への送信衝突を防止している。
携帯機側制御部12は、例えばCPUやROM、RAMなどのマイクロコンピューターで構成される。携帯機側制御部12は、携帯機側受信部11からの照会受信情報が対応するリーダ20から出力された照会受信情報であるか否かの判別を行い、正当な照会受信情報、すなわち対応したリーダ20から送信された照会受信情報であると認証された場合にのみ、この照会信号に対する応答信号として自身を特定するID信号を携帯機側送信部13に出力している。
携帯機側送信部13は、送信アンテナ13aと、送信回路13bとを備えて構成される。送信回路13bは、携帯機側制御部12からのID信号により送信アンテナ13aに流れる電流を直接駆動し、送信アンテナ13aからID信号を送信している。
電源部14は、例えばボタン電池や乾電池などが着脱交換可能に設けられ、各部に必要な駆動電源を供給している。また、電源部14は、電池を装着して電源を供給する構成の他に、リーダ20との間で起動する誘導磁界により自励発電を行う自励発電装置として構成することもできる。
リーダ20は、例えば扉内部や扉近傍の壁内部に携帯機10と通信可能な状態で設けられ、携帯機10との間で施解錠に関する各種信号を送受信する所定の通信エリアを有し、携帯機10が通信エリアに対して所定距離近接することで起動する誘導磁界を利用して施解錠に必要な各種信号を携帯機10との間で送受信している。このリーダ20は、図1に示すように、リーダ側受信部21、リーダ側制御部22、リーダ側送信部23、通信部24、電源部25を備えて構成される。
リーダ側受信部21は、受信アンテナ21a、受信回路21b、AGC(Automatic Gain Control:自動利得制御)回路21cを備えて構成される。受信アンテナ21aは、携帯機10が通信エリアに対して所定距離近接することで起動する誘導磁界を利用して携帯機10から送信されるID信号を取り込んでいる。受信回路21bは、受信アンテナ21bから取り込んだID信号を、リーダ側制御部22からの後述する受信タイミングで受信し、この受信したID信号を所定の電圧レベルに変換して復調した後、ID受信情報としてリーダ側制御部22に出力している。AGC回路21cは、受信アンテナ21aを介して受信回路21bが受信した誘導電磁波の強さに応じて、受信回路21bの利得(感度)が適正値となるように利得を自動的に可変制御している。そして、受信したID信号に基づくAGC回路21cのAGCレベルは、AGCレベル情報としてリーダ側制御部22に出力される。
ここで、本例の電気錠システム1では、携帯機10とリーダ20との間で誘導磁界を利用して通信を行っており、例えば図3に示すように、携帯機10とリーダ20との間の通信距離が100cmのときの受信レベルが−41.9dB、携帯機10とリーダ20との間の通信距離が120cmのときの受信レベルが−46.7dBといったように、携帯機10とリーダ20との間の通信距離と受信レベルとの関係が物理常数であり、受信レベルが通信距離の3乗に反比例している。そして、本例のシステムによれば、ID信号毎に受信レベル変化を見ることでリーダ20に対する携帯機10の接近速度が検出でき、受信レベルからリーダ20に対する携帯機10の距離が計測できる。
リーダ側制御部22は、例えばCPUやROM、RAMなどのマイクロコンピューターで構成される。このリーダ側制御部22は、図1に示すように、、記憶手段22a、ID判別手段22b、受信回数判別手段22c、AGCレベル判別手段22dを備えている。リーダ側制御部22は、図2や図5に示すような基本タイミングT毎の周期的な照会信号Sの生成、この照会信号Sの送信に伴う携帯機10からのID信号を受信するための受信タイミング(携帯機10からのID信号の受信ために基本タイミングT内で受信ゲートをオープンしてからクローズするまでの時間)の生成、受信タイミングの受信ゲート毎に受信回路21bの出力を有効にする制御、リーダ側受信部21からのID受信情報に関する判別処理、リーダ側受信部21からのAGCレベル情報に関する判別処理を行い、これらの判別結果に応じて施解錠に関する各種制御を行う。
記憶手段22aは、例えば磁気的、光学的記憶媒体若しくはROM、RAMなどの半導体メモリで構成され、携帯機10から取得したID受信情報(ID信号)が登録済みの情報か否かを判別するための認証用ID受信情報、登録済みのID受信情報の受信回数、前回受信したID信号のAGCレベル情報、現在受信したID信号のAGCレベル情報と前回のAGCレベル情報とを比較して所定範囲内のレベル増加か否かを判別するためのAGCレベル判別用データなど、各部の駆動制御に関する各種データを記憶している。
ID判別手段22bは、リーダ側受信部21からのID受信情報(ID信号)と、記憶手段22aに記憶されたID受信情報(登録済みのID受信情報)とを比較し、リーダ側受信部21からのID受信情報が記憶手段22aに登録済みであるか否かを判別している。そして、ID判別手段22bは、リーダ側受信部21からのID受信情報が記憶手段22aに登録されたものでないと判定したときに、そのID受信情報と、そのときのAGCレベル情報とを破棄している。
受信回数判別手段22cは、ID判別手段22bによってリーダ側受信部21からのID受信情報が記憶手段22aに登録済みと判定したときに、その登録済みのID受信情報の受信が1回目か否かを判別している。そして、受信回数判別手段22cは、ID受信情報の受信が1回目と判定したときに、そのとき取り込んだID受信情報(ID信号)とAGCレベル情報とを記憶手段22aに記憶している。
AGCレベル判別手段22dは、受信回数判別手段22cによって登録済みのID受信情報の受信が1回目と判定したときに、そのときのAGCレベル情報を記憶手段22aに記憶している。これに対し、受信回数判別手段22cによって登録済みのID受信情報の受信が1回目でない(2回目)と判定したときには、そのときのAGCレベル情報と記憶手段22aに記憶された前回のAGCレベル情報とを比較し、レベルの増加が記憶手段22aに記憶されたAGCレベル判別用データの所定範囲内にあるか否かを判別している。そして、受信したAGCレベル情報の増加が所定範囲内と判定したときには、通信部24に不図示の電気錠ユニットを駆動させるための駆動信号を出力するとともに、携帯機10にID信号の送信を要求するための照会信号をリーダ側送信部23に出力している。
なお、AGC判別手段22dは、登録済みのID受信情報の受信が1回目でなく、そのときのAGCレベル情報と記憶手段22aに記憶された前回のAGCレベル情報との比較により今回のAGCレベル情報の増加が所定範囲内にないと判定したときは、そのときのID受信情報(ID信号)とAGCレベル情報を記憶手段22aから消去している。
リーダ側送信部23は、送信アンテナ23aと、送信回路23bとを備えて構成される。送信回路23bは、AGCレベル判別手段22bからの照会信号を、記憶手段22aに記憶された送信タイミング情報に基づく基本タイミングT毎に送信アンテナ23aから周期的に送信している。
通信部24は、例えば通信ケーブルなどを接続するための通信コネクタなどで構成され、不図示の電気錠ユニットと通信可能に接続し、AGCレベル判別手段22dから出力された駆動信号を出力している。なお、上記電気錠ユニットは、AGCレベル判別手段22dからの駆動信号により電気錠に通電し、電気錠を解錠(又は施錠)するものである。
電源部25は、商用電源(AC100V)を外部電源として電源の供給を受け、各部に駆動電源を供給している。なお、電源部25は、扉の所定箇所に着脱交換可能に設けられる扉内電池ユニットで構成することもできる。
次に、上述した電気錠システム1の処理動作について図4及び図5を参照しながら説明する。ここでは、本例の電気錠システム1を一般住宅の玄関扉に配設し、住人が帰宅した際に携帯機10を用いて玄関扉を解錠する場合を例にとって説明する。
図5に示すように、「リーダ送信」として、リーダ20からは基本タイミングT毎に照会信号S(S1,S2,…)を周期的に送信している。そして、住人がリーダ20の通信エリア内に近接していない状態では、リーダ20が携帯機10からID信号を受信しない(図5の「リーダ受信」、「R1」の状態)。
この状態から、携帯機10を携帯した住人がリーダ20の通信エリア内に近接すると(ST1)、携帯機10とリーダ20との間で誘導磁場が発生し、この誘導磁場を利用してリーダ20から携帯機10に照会信号Sを送信する(ST2)。携帯機10は、リーダ20からの照会信号Sを選択された受信タイミングで受信すると、この照会信号Sの正当性を判別する(ST3)。携帯機10は、対応するリーダ20から送信された照会信号Sと認証すると(ST3−Yes)、この照会信号Sに対する応答としてID信号をリーダ20に送信する(ST4)。
そして、リーダ20は、携帯機10から送信されたID信号を所定の受信タイミング(例えば図5の「リーダ受信」、「R2」の状態)で受信すると(ST5)、この受信したID信号が記憶手段22aに登録済みか否かを判別する(ST6)。そして、受信したID信号が記憶手段22aに登録済みでないと判定すると(ST6−No)、そのとき受信したID受信情報(ID信号)とAGCレベル情報を破棄する(ST7)。
これに対し、受信したID信号が記憶手段22aに登録済みと判定すると(ST6−Yes)、受信したID信号が1回目の受信であるか否かを判別する(ST8)。そして、受信したID信号が1回目の受信であると判定すると(ST8−Yse)、受信したID信号によるID受信情報とAGCレベル情報とを記憶手段22aに記憶し(ST9)、ST5の処理に戻る。
これに対し、受信したID信号が1回目の受信でない(2回目の受信)と判定すると(ST8−No)、そのときのID信号のAGCレベル情報と前回受信したID信号のAGCレベル情報とを比較し、レベルの増加(例えば図5のΔV)が所定範囲内か否かを判別する(ST10)。
そして、レベルの増加が所定範囲内であると判定すると(ST10−Yes)、電気錠の解錠を行うための駆動信号を通信部24を介して電気錠ユニットへ出力する(ST11)。続いて、そのときのID受信情報(ID信号)とAGCレベル情報とを記憶手段22aから消去する(ST12)。その後、照会信号Sに対する携帯機10からのID信号の受信待ちに移行する。
これに対し、レベルの増加が所定範囲内にないと判定すると(ST10−No)、そのときのID受信情報(ID信号)とAGCレベル情報とを記憶手段22aから消去する(ST12)。その後、照会信号Sに対する携帯機10からのID信号の受信待ちに移行する。
このように、本例の電気錠システム1は、利用者が所有する携帯機10がリーダ20の通信エリア内に近接した際に起動する誘導磁界を利用し、携帯機10がリーダ20の通信エリア内に近接したときに、携帯機10がリーダ20から周期的に送信される照会信号Sを、選択された受信タイミングで受信し、この受信した照会信号Sが正当であった場合のみ携帯機10からリーダ20にID信号を送信する。そして、リーダ20は、携帯機10から送信されたID信号を所定の受信タイミングで受信し、この受信したID信号が登録済みかを判別し、登録済みのID信号と判定したときには受信した回数を判別する。そして、受信回数が1回目でなと判定したときには、そのときのID信号のAGCレベルと前回のAGCレベルとを比較し、レベルの増加が所定範囲内であると判定したときのみ錠を施解錠するための駆動信号を電気錠ユニットに出力している。
これにより、錠を施解錠する際に、その都度特別な施解錠操作をすることなく、利用者は携帯機10を携帯してリーダに近づくだけの接近検知により錠の施解錠を行うことができる。その結果、例えば両手が荷物等でふさがっている利用者であっても、解錠後に肘だけで開扉することができる。特に、重い荷物を持っている場合には、利用者転倒や運搬物の落下を防止することができる。また、リーダ設置高さに手が届かない背の小さな子供や老人、上肢の不自由な身障者、車椅子利用者など、幅広く利用することができ、リーダに触れることなく容易に錠の施解錠が行え、利便性の向上を図ることができる。
しかも、リーダ20は、携帯機10との間で誘導磁界が起動できる位置に配設されていればよいので、金属以外の物(例えば周囲と同じ壁紙など)でリーダ20を隠して配設することができる。これにより、リーダ20の配設位置の制約が軽減され、美観を損なうこともない。そして、リーダ20を隠して配設すれば、リーダ20と気付かれることもないので、悪戯による破損や機能低下を防止でき、セキュリティを向上することができる。
以上、本願発明における最良の形態について説明したが、この形態による記述及び図面により本発明が限定されることはない。すなわち、この形態に基づいて当業者等によりなされる他の形態、実施例及び運用技術等はすべて本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本発明に係る電気錠システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明に係る電気錠システムにおいてリーダからの照合信号に対する受信タイミングを説明するためのタイミングチャート図である。 本発明に係る電気錠システムにおいて携帯機とリーダとの間の受信レベルと通信距離との関係を示す説明図である。 本発明に係る電気錠システムの処理動作を説明するためのフローチャート図である。 本発明に係る電気錠システムの動作タイミングを説明するためのタイミングチャート図である。 特許文献1に開示される従来の電気錠システムの概略構成を示す部分斜視図である。
符号の説明
1 電気錠システム
10 携帯機
11 携帯機側受信部
11a 受信アンテナ
11b 受信回路
12 携帯機側制御部
13 携帯機側送信部
13a 送信アンテナ
13b 送信回路
14 電源部
20 リーダ
21 リーダ側受信部
21a 受信アンテナ
11b 受信回路
22 リーダ側制御部
22a 記憶手段
22b ID判別手段
22c 受信回数判別手段
22d AGCレベル判別手段
23 リーダ側送信部
23a 送信アンテナ
23b 送信回路
24 通信部
25 電源部

Claims (2)

  1. 利用者を特定する認証用のID信号を送信する携帯機と、該携帯機から送信される前記ID信号を受信するリーダとを備え、前記携帯機が前記リーダの所定の通信エリア内に近接した際に起動する誘導磁界を利用して錠の施解錠を行う電気錠システムであって、
    前記携帯機は、前記リーダの通信エリア内に近接し、前記ID信号の送信を要求する前記リーダからの照会信号を所定の受信タイミングで受信したときに前記ID信号を送信し、
    前記リーダは、前記照会信号を周期的に送信し、該照会信号に対するID信号を前記携帯機との間の通信距離に応じたAGCレベルで受信し、該受信したID信号が登録済みか否かを判別し、前記ID信号が登録済みで2回目の受信のときの該ID信号のAGCレベルと1回目の受信のときのAGCレベルとを比較して所定範囲内のレベルの増加と判定したときに前記錠を施解錠するための信号を出力することを特徴とする電気錠システム。
  2. 前記リーダは、前記ID信号と前記AGCレベルの情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記携帯機から受信したID信号が登録済みで1回目の受信のときに、該受信したID信号とAGCレベルの情報を前記記憶手段に記憶し、
    前記携帯機から受信したID信号が登録済みで2回目の受信のときの該ID信号のAGCレベルの増加が前記所定範囲内のときには、該ID信号とAGCレベルの情報を、前記錠を施解錠するための信号の出力後に前記記憶手段から消去し、
    前記携帯機から受信したID信号が登録済みで2回目の受信のときの該ID信号のAGCレベルの増加が前記所定範囲内にないときには、該ID信号とAGCレベルの情報を前記記憶手段から消去し、
    前記携帯機から受信したID信号が登録済みでないときには、該ID信号とAGCレベルの情報を破棄することを特徴とする請求項1記載の電気錠システム。
JP2006265146A 2006-09-28 2006-09-28 電気錠システム Pending JP2008082097A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006265146A JP2008082097A (ja) 2006-09-28 2006-09-28 電気錠システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006265146A JP2008082097A (ja) 2006-09-28 2006-09-28 電気錠システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008082097A true JP2008082097A (ja) 2008-04-10

Family

ID=39353233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006265146A Pending JP2008082097A (ja) 2006-09-28 2006-09-28 電気錠システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008082097A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011208388A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Miwa Lock Co Ltd 電気錠システム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11303480A (ja) * 1998-04-22 1999-11-02 Yazaki Corp 車両用無線カードおよび車両運転管理システム
JP2000038864A (ja) * 1998-07-23 2000-02-08 Mazda Motor Corp キーレスエントリシステム
JP2004068434A (ja) * 2002-08-07 2004-03-04 Mazda Motor Corp キーレスエントリーシステム
JP2004213358A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Sogo Keibi Hosho Co Ltd 監視方法および監視システム
JP2005146708A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Citizen Watch Co Ltd キーレスエントリシステム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11303480A (ja) * 1998-04-22 1999-11-02 Yazaki Corp 車両用無線カードおよび車両運転管理システム
JP2000038864A (ja) * 1998-07-23 2000-02-08 Mazda Motor Corp キーレスエントリシステム
JP2004068434A (ja) * 2002-08-07 2004-03-04 Mazda Motor Corp キーレスエントリーシステム
JP2004213358A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Sogo Keibi Hosho Co Ltd 監視方法および監視システム
JP2005146708A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Citizen Watch Co Ltd キーレスエントリシステム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011208388A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Miwa Lock Co Ltd 電気錠システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7446644B2 (en) Universal hands free key and lock system
EP1006249A2 (en) Operator intent based passive keyless vehicle control system
US20130099893A1 (en) Lock control system using rfid
EP1408185A8 (en) Vehicular door lock remote control apparatus
JP4665649B2 (ja) 錠制御装置、及びプログラム
JP2006342620A (ja) キーレスエントリー装置
CN109219682B (zh) 电子锁系统和电子锁装置
JPH094293A (ja) 解錠装置及び解錠システム
JP2011208388A (ja) 電気錠システム
JP2008082097A (ja) 電気錠システム
JP2016003539A (ja) 電気錠システム
JP2010203066A (ja) 車両用ドア制御システム及び車両用ドア制御方法
JPH094292A (ja) 施解錠装置及び施解錠システム
JP3831172B2 (ja) 建物用ドア錠の遠隔操作装置
JP4936940B2 (ja) 施解錠システム
JP2003307078A (ja) 自動ドア装置
JP6895635B2 (ja) 電気錠システム及び電気錠装置
JP4709113B2 (ja) 移動方向検出システム、移動方向検出装置及び移動方向検出方法
JP2004040803A (ja) 個人的な携帯物を介して所定スペースへのアクセスを制御するための方法、及び該方法を実行するための携帯物
JP6968756B2 (ja) 建物の施解錠システム
JP2017089305A (ja) 自動ドア装置用送信機
JP2007056642A (ja) 電気錠システム
JP6724093B2 (ja) 起動・受動システム
KR20180136784A (ko) 초음파와 무선신호를 이용한 도어락 시스템
JP2020118031A (ja) 電気錠システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090918

A977 Report on retrieval

Effective date: 20110920

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

A521 Written amendment

Effective date: 20111128

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20111220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120522