JP2008080792A - 液体吐出ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】リフィル周波数を上げ、チップコスト及び駆動電源による製造コストを増加させることなく、高画質を実現する。
【解決手段】インク供給口500の短辺方向の少なくとも一方側に、インク供給口500からの距離が相対的に小さい第1の吐出口100aと、インク供給口500からの距離が相対的に大きい第2の吐出口100bとがインク供給口500の短辺方向に対して千鳥状に交互にずらして配置される。さらに、複数のヒータは、第1及び第2の吐出口100a,100bにそれぞれ対応する第1のヒータ400a及び第2のヒータ400bを含んで構成されている。また、第1のヒータ400aは、インク供給口500の短辺方向を長手方向とする長方形に形成された1つの発熱抵抗体からなる。そして、第2のヒータ400bは、長方形に形成された複数の発熱抵抗体を有し、各発熱抵抗体の長辺側で隣り合って配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクジェット方式で液滴を吐出して記録媒体に記録を行う液体吐出ヘッドに関する。
近年、数多くの記録装置が使用されるようになり、これらの記録装置に対して、高速記録、高解像度、高画像品質、低騒音などが要求されている。このような要求に応える記録装置として、インクジェット装置が挙げられる。
インクジェット方式において電気熱変換素子を用いるインク吐出方法は、吐出エネルギー発生素子を配設するためのスペースを大きく確保する必要がなく、記録ヘッドの構造が簡素で、ノズルの集積化が容易であること等の利点がある。一方、このインク吐出方法の固有の問題としては、電気熱変換素子が発生する熱等が記録ヘッド内に蓄熱されることによって、飛翔するインク滴の体積が変動することや、消泡によって生じるキャビテーションが電気熱変換素子に及ぼす悪影響があった。また、このインク吐出方法には、インク内に溶け込んだ空気が記録ヘッド内の残留気泡になることで、インク滴の吐出特性や画像品質に及ぼす悪影響があった。
これらの問題を解決する方法としては、特許文献1、2、3、4に、インクジェット記録方法及び記録ヘッドが開示されている。
このインクジェット記録方法を採用することで、飛翔するインク滴の体積の安定化を図り、微少量のインク滴を高速に吐出することが可能になる。また、このインクジェット記録方法を採用することで、気泡の消泡時に発生するキャビテーションを解消して、ヒータの耐久性の向上を図ることが可能となり、更なる高精細画像が容易に得られるようになる。上述した公報において、気泡を外気に連通させるための構成としては、インクに気泡を発生させる電気熱変換素子と、インクが吐出される開口である吐出口との間の最短距離を、従来に比して大幅に短くする構成が挙げられている。
一方、この種の記録方法では、粒状性を目立たなくするために、従来のインクジェット記録装置では、色の薄いインクと濃いインクをそれぞれ吐出する2列のノズル列が設けられる構成が提案されている。
しかしながら、上述のように色の薄いインクと濃いインクをそれぞれ吐出するためには、それぞれのインク用のインクタンクが必要なるため、製造コストの増加につながる。この問題を回避するために、インク滴のサイズが異なる複数種のノズルが設けられ、画像の明部から中間部分を比較的小さいインク滴で記録ドットを形成し、中間調部分から暗部までを比較的大きいインク滴で記録ドットを形成するような記録方法が提案されている。
しかしながら、記録ドット径が異なる複数の吐出口を配置した場合、また更なる小液滴化を目指したとき、ノズル列方向の解像度を変えない場合、液滴が小さいため、所望の吐出量を打ち込むことができなくなる。記録ヘッドの走査方向の解像度を上げて打ち込み量を増やす方法もあるが、この場合には、吐出周波数を上げる、または記録速度を遅くする必要がある。また、記録ヘッドの走査数を増やし、マルチパスによって打ち込み吐出量を増やす方法も提案されているが、これも走査数の増加に伴い記録速度を遅くしなければならない。そのために、小液滴化に伴いノズル列の解像度を上げる必要があるが、これにも限界がある。一般に小液滴化すると効率が悪くなるのは周知の事実であり、あるところで、ノズル解像度に対するヒータサイズの比率が非常に大きくなり、ヒータに配線を通すことが困難になり、最後にはヒータを一列に並べることができなくなる。これはヒータに限らず、インクを供給する流路についても同様である。
そのため、図12に示すように、ヒータ4000を千鳥状に交互にずらして並べる構成が知られている。この構成の場合、ヒータ4000の位置によって、ドット径が異なるノズルを配置しても良いし、ヒータ4000の位置にかかわらずに同じドット径のものを配置しても良い。
特開昭54−161935号公報 特開昭61−185455号公報 特開昭61−249768号公報 特開平04−10941号公報
図12に示した高解像度のノズル列における例を示す。図12を参照して、ノズルの寸法を詳細に説明する。隣接する各ノズルにおける、インク供給口5000の長手方向に平行な方向のピッチが42.5μmピッチ(600dpi)で、このピッチのノズル列が千鳥状に交互にずらして配置されており、ヒータ4000の外形寸法が13μm×26μmである。この構成の場合は、インク供給口5000からの距離が相対的に小さい第1の吐出口1000に対応するノズル(短いノズル)の圧力室2000がある。このため、製造上の理由からノズル壁の厚さは8μm程度に形成され、長いノズルは、インク供給路3000の狭い部分におけるインク供給口5000の長辺方向に平行な幅寸法が10μm程度に形成されている。
しかしながら、この構成においても問題がある。第1の問題として、長いノズルのヒータ4000が短いノズルよりもインク供給口5000から遠くに配置されているので、短ノズルのヒータ4000を長方形化してインク供給路3000を長く確保しても、充分なリフィル周波数が得られないという問題がある。
第2の問題は、このような長方形のヒータ4000を用いることによって、圧力室2000奥側にインクが流動しにくいデッドゾーンが生じるため、このデッドゾーンに気泡が溜まりやすく、吐出動作が不安定になりやすいことが知られている。この吐出動作の不安定性の問題は、液滴が数pl程度の小液滴化になればなるほど、顕著化することが知られている。
第3の問題は、複数のノズルを有するノズル部の面積の増加に伴う製造コストの上昇である。現在、ヒータが配置された基板は半導体基板であって、チップ面積が大きくなるほど、1つのウェハーから得られる個数が減り、製造コストがかさんでしまう。この場合、ヒータが長方形になるため、長いノズルのヒータがインク供給口から更に遠くに配置され、その分のノズル部の面積が増大し、ノズル基板が大きくなることによって製造コストが増加してしまう。
これらの問題を解決するために、長いノズルのヒータを正方形に形成するといった提案もされている。
しかし、このように短いノズルと長いノズルとでヒータの形状を異ならせた構成では、ヒータ抵抗がそれぞれ異なるので、駆動通電時間(駆動パルス幅)を一定にした場合、複数の駆動電源を備えるか、変圧用の回路を設ける必要がある。このため、第4の問題として、電源の製造コストがかさむ不都合が生じていた。
さらには、駆動パルス幅をそれぞれ変える手法もあるが、駆動パルスが、記録速度から許容される時間内に入らなかったり、長パルスによる発泡効率が悪くなったりするだけでなく、熱流束が変化することによる吐出の不安定などの問題も発生していた。これは、液滴が数pl程度の小液滴化になればなるほど吐出不安定性の問題は顕著化することが知られている。
そこで、本発明は、チップコストを増加させることなく、また駆動電源による製造コストの増加や長パルスによる発泡効率の悪化や吐出動作を不安定化することなく、高画質を実現する高解像度ノズルを有する液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。また、本発明は、ノズル列の更なる小液滴化を実現することができる液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明に係る液体吐出ヘッドは、液滴を吐出する複数の吐出口と、該吐出口に連通した複数の液体流路と、前記液体流路に液体を供給する液体供給口と、発熱抵抗体からなり前記吐出口に対向する位置に配置された複数の記録素子と、を有し、前記吐出口は、前記液体供給口に対する少なくとも一方側に、前記液体供給口からの距離が相対的に短い第1の吐出口と、前記液体供給口からの距離が相対的に長い第2の吐出口とを含むとともに、前記第1の吐出口及び前記第2の吐出口が千鳥状に配置され、かつ前記複数の記録素子が、前記第1の吐出口及び前記第2の吐出口にそれぞれ対応する第1の記録素子及び第2の記録素子を含んで構成された液体吐出ヘッドにおいて、前記第1の記録素子は、前記複数の吐出口の配列方向と交差する方向を長手方向とする長方形に形成された1つの前記発熱抵抗体からなり、前記第2の記録素子は、長方形に形成された複数の前記発熱抵抗体を有し、当該複数の発熱抵抗体は直列に接続されるとともに長辺側で隣り合って配置されている。
なお、本発明は、発熱抵抗体が正方形に形成される構成を含んでおり、この構成の場合、正方形の各発熱抵抗体のいずれかの辺が隣り合って配置されることを指している。
本発明によれば、チップコストを増加させることなく、また駆動電源による製造コストの増加や長パルスによる発泡効率の悪化や吐出動作を不安定にすることなく、高画質を実現することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、本実施形態のインクジェット記録ヘッドの全体構成について説明する。図1は、実施形態のインクジェット記録ヘッドを一部切り欠いて示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態のインクジェット記録ヘッドは、電気熱変換素子である複数の記録素子(ヒータ)400が設けられた素子基板110と、液体流路としての複数のインク供給路を構成する流路形成部材111とを備えている。
素子基板110は、例えばガラス、セラミックス、樹脂材、金属材等によって形成されており、一般にSiによって形成されている。素子基板110の主面上には、各インクの流路毎に、ヒータ400と、このヒータ400に電圧を印加する電極(図示せず)と、この電極に接続された配線(図示せず)とが、所定の配線パターンでそれぞれ設けられている。また、素子基板110の主面には、蓄熱の発散性を向上させる絶縁膜(図示せず)が、ヒータ400を被覆するように設けられている。また、素子基板110の主面には、気泡が消泡した際に生じるキャビテーションから保護するための保護膜(図示せず)が、絶縁膜を被覆するように設けられている。
流路形成部材111は、素子基板110に積層されて接合されている。流路形成部材111は、図1に示すように、インクが流動する複数のインク供給路(ノズル)300と、これら各ノズル300にインクを供給する長尺状のインク供給口(液体供給口)500とを有している。また、流路形成部材111は、インク滴を吐出するノズル300の先端開口である複数の吐出口100を有している。吐出口100は、素子基板110上に略平板状に形成されたヒータ400に対向する位置に形成されている。
素子基板110上には、複数のヒータ400及び複数のノズル300が配置されている。インクジェット記録ヘッドは、各ノズル300の長手方向が平行に配列された第1のノズル列と、インク供給口500の短辺方向に対して第1のノズル列に対向する位置に各ノズル300の長手方向が平行に配列された第2のノズル列とを備えている。第1及び第2のノズル列は、隣接する各ノズルの間隔が600dpiピッチまたは1200dpiに形成されている。また、第2のノズル列の各ノズル300は、第1のノズル列の各ノズル300に対して、ドット配置の理由から必要に応じて、隣接する各ノズル間のピッチが互いにずれて配列されている。
このようなインクジェット記録ヘッドは、特開平4−10940号公報及び特開平4−10941号公報に開示されたインクジェット記録方法が適用されたインク吐出手段を有している。このインクジェット記録ヘッドには、インクの吐出時に発生する気泡が吐出口を介して外気に連通されているものもある。
以下に、インクジェット記録ヘッドのノズル構造について種々の変形例を挙げて説明する。
(第1の実施形態)
図2は、第1の実施形態のインクジェット記録ヘッドのノズル構造を示している。特にインク供給口500の一方側について説明するがこれに限られるものではなく、インク供給口の他方側にも以下に説明するノズル群が構成されていてもよい。第1の液体流路300a、第2の液体流路300bは、一端が圧力室200a、200bに連通されるとともに他端がインク供給口500に連通されている。図2に示すように、本実施形態のインクジェット記録ヘッドは、インク供給口500からの距離が相対的に小さい複数の第1の吐出口100aと、インク供給口500からの距離が相対的に大きい複数の第2の吐出口100bとを有している。これら第1の吐出口100aと第2の吐出口100bは、インク供給口500の短辺方向に対して、千鳥状に交互にずらして配置されている。また、本実施形態のインクジェット記録ヘッドは、第1及び第2の吐出口100a,100bに対応して、第1及び第2のヒータ400a、400bがそれぞれ配置されている。
図2において、本実施形態における寸法は、ノズル列方向のノズルピッチが長いノズルと短いノズルがそれぞれ42.3μm(600dpi)で、これら長いノズルと短いノズルを組み合わせることで1200dpiのノズル解像度を実現している。また、インク供給口500の短辺方向の対向する位置にも同じ構成のノズル列が配置され、各ノズル列がピッチをずらすことで解像度2400dpiを達成している。インク供給口500からの距離が相対的に小さい記録素子としての第1のヒータ(第1の記録素子)400aは、各辺が13μm×26μmの長方形に形成されている。
また、インク供給口500からの距離が相対的に小さい第1の吐出口100aは内径φ10μm〜φ15μmに形成されている。図2に示すように、第1のヒータ400aは、吐出口100aの配列方向と交差する方向に、長方形の長手方向が平行に配置されるように構成されている。また、相対的に長いノズルであるインク供給路300bは、隣接する第1のヒータ400a同士の間に位置している部位におけるインク供給口500の長辺方向に平行な幅寸法が、第1のヒータ400aの発熱抵抗体の短辺の寸法以下に形成されている。
インク供給口500からの距離が相対的に大きい第2のヒータ(第2の記録素子)400bは、9.5μm×13.5μmの長方形をなす2つの発熱抵抗体で構成され、電気的に直列に接続されている。これら2つの発熱抵抗体は、長辺側が隣り合って平行に配置されており、離間距離が、2μm〜4μm程度にされている。また、インク供給口500からの距離が相対的に大きい吐出口100bは内径φ5μm〜φ10μmに形成されている。多階調ドットを記録するために、第1及び第2の吐出口100a、100bから吐出される液滴を変えられるように、第1及び第2の吐出口100a、100bの直径だけでなく、第1及び第2のヒータ400a、400bも面積が異なっている。
圧力室200a、200bとヒータ400a、400bとのクリアランスは2μm程度で、ヒータ400a、400bの外形サイズよりも2μm幅広の位置に圧力室200a、200bの壁が形成されている。また、インク供給口500からの距離は、インク供給口500からの距離が相対的に小さい第1のヒータ400aが44μm程度にされ、第1のヒータ400aと第2のヒータ400bとの中心間距離は、35μm〜45μm程度となっている。
このように、インク供給口500からの距離が長いノズルについても、従来よりもインク供給路300bの長さを短くすることができるので、第1の問題であるリフィル時間について、従来に比べて短縮することができ、高速に記録することが可能となる。また、第2の問題である、圧力室奥側に生じるインクが流動しにくいデッドゾーンが小さくなり、気泡による不安定な吐出を回避することができる。
また、インク供給口500からの距離が相対的に小さい第1のヒータ400aの長手方向の寸法は、インク供給口500からの距離が相対的に大きい第2のヒータ400bの長手方向の長さの略2倍にされている。これによって、ヒータ抵抗が同じになり、第1及び第2のヒータ400a、400bは、共通の電源でそれぞれ駆動することができる。このため、第4の問題である電源の製造コストの増加に関して、電源を追加する必要がなくなり、製造コストを低減する効果も得られる。
次に、この構成における第1及び第2のヒータ400a、400bの素子基板における配線状態の模式図を図5に示す。また、図5におけるA−A線、B−B線、C−C線にそれぞれ沿った断面図を図8(a)〜図8(c)に示す。
図5及び図8(a)〜図8(c)に示すように、下層側から説明すると、第1の配線層703の上にスルーホール800が形成され、このスルーホール800の上にヒータ層(抵抗体層)700、第2の配線層702が順に積層されている。スルーホール800を介して、第1の配線層703と第2の配線層702とが電気的に接続されている。第1及び第2の配線層703,702、ヒータ層700、スルーホール800を除く部分のすべては、絶縁層701a,701bで覆われている。
インク供給口500からの距離が相対的に小さい第1のヒータ400aは、ヒータ400aの近傍に設けられたスルーホール800を介して連結された上下2層をなす第1及び第2の配線層703、702に電気的に接続されている。
また、第1及び第2の配線層703、702が存在せずにヒータ層700のみが設けられている領域が、第1及び第2のヒータ400a、400bである。図5に示すように、第1のヒータ400a及び第2のヒータ400bは共に、その短辺側に配線が電気的に接続されている。
図8(a)及び図8(b)に示すように、第1及び第2のヒータ400a,400bの直下には第2の配線層702が存在せず、放熱の影響や基板の段差によるノズル部材の段差の影響を受けにくい構成となっている。さらに、スルーホール800は、ヒータ400a,400b近傍に配置されており、面積効率が良い構成となっている。また、スルーホール800は、隣り合う第1のヒータ400a同士の中間に設置され、スルーホール800によるノズル部材の段差の影響を受けにくい構成となっている。また、スルーホール800の中心と、第1のヒータ400aの中心とは、ノズル列方向に平行な同一直線上に位置している。
以上のように、このような構成を採ることで、素子基板上のレイアウト効率も良く配置できる、第3の問題である基板サイズによる製造コストの増加についても解決することができる。
図9は、本実施形態における回路図である。各種データ処理や時分割駆動の制御を行う処理ブロック630は、入力された記録データに基づいて選択的に駆動するヒータ400a、400bを決定する。ヒータ400a、400bに駆動電圧を供給するための電源供給素子610及びGND端子611は、上述したように、同電圧で駆動できるので、ヒータ400a、400bで共通にされている。
駆動時間決定信号端子600、601は、それぞれヒータ400a、400bの駆動通電時間を決定する。本実施形態では、別系統としたが、共通化しても良い。パワートランジスタ650は、AND回路640a、640bによって、駆動するべきヒータ400a、400bが選択的に適正な駆動時間で動作させることができ、適正な吐出動作ができるように構成されている。
上述したように、本実施形態によれば、チップの製造コストを増加することなく、また駆動電源による製造コストの増加や長パルスによる発泡効率の悪化や吐出動作を不安定にすることなく、高画質を実現することができる。また、本発明の更なる目的は、更なる小液滴ノズル列を実現することである。
更には、第1のヒータに通電する配線を2層の配線層とすることで、ヒータや配線のレイアウト効率を向上するだけでなく、スルーホールをヒータ近傍に設けることによって、レイアウト効率を更に向上することができる。また更には、スルーホール部の基板段差によるノズル部の段差の影響を最小限に抑えることができる。また、上述した第2の記録素子は、2つの前記発熱抵抗体の各短辺の長さと、2つの前記発熱抵抗体の間の距離とを加算した長さが、前記第2の吐出口の配置ピッチの半分以上となっている。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態のインクジェット記録ヘッドのノズル構造を示す平面図である。本実施形態は、第1の実施形態と同様に、インク供給路300a、300bの一端が圧力室200a、200bに連通されるとともに他端がインク供給口500に連通されている。図3に示したように、本実施形態のインクジェット記録ヘッドは、インク供給口500からの距離が相対的に小さい複数の第1の吐出口100aと、インク供給口500からの距離が相対的に大きい複数の第2の吐出口100bとを有している。これら第1の吐出口100aと第2の吐出口100bは、インク供給口500の短辺方向に対して千鳥状に交互にずらして配置されている。また、本実施形態では、第1及び第2の吐出口100a,100bに対応して、第1及び第2のヒータ400a、400bがそれぞれ配置されている。
また、相対的に長いノズルであるインク供給路300bは、隣接する第1のヒータ400a同士の間に位置している部分におけるインク供給口500の長辺方向に平行な幅寸法が、第1のヒータ400aの発熱抵抗体の短辺の寸法以下に形成されている。
図3に示すように、ノズル列方向のノズルピッチは、第1の実施形態と同様に、長いノズルと短いノズルがそれぞれ42.3μm(600dpi)で形成され、これら長いノズルと短いノズルを組み合わせることで1200dpiのノズル解像度を実現している。また、これらのノズルとインク供給口500を短辺方向の対向する位置にも、同一構成の長短ノズルを有するノズル列が設けられ、各ノズル列がピッチをずらすことで解像度2400dpiを達成している。
インク供給口500からの距離が相対的に小さい第1のヒータ400aは、各辺が13μm×26μmの長方形に形成されている。また、インク供給口500からの距離が相対的に小さい第1の吐出口100aは内径φ10μm〜φ15μmに形成されている。
インク供給口500からの距離が相対的に大きい第2のヒータ400bは、13μm×13μmの正方形をなす2つの発熱抵抗体で構成されている。これら2つの発熱抵抗体は、長辺側が隣り合って平行に配置されており、離間距離が、2μm〜4μm程度にされている。
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、インク供給口500からの距離が相対的に大きい第2の吐出口100bが、インク供給口500からの距離が相対的に小さい第1の吐出口100aと同じく内径φ10μm〜φ15μmに形成されている点である。本実施形態は、第1の実施形態と異なり、実質的に同一の、すなわちほぼ等しい吐出量でノズル解像度のみを向上した構成である。したがって、本実施形態は、第1及び第2の吐出口100a,100bだけでなく、第1及び第2のヒータ400a、400bも面積が等しくなっている。
圧力室200a、200bとヒータ400a、400bとのクリアランスは第1の実施形態と同様に、2μm程度で、ヒータ400a、400bの外形サイズよりも2μm幅広の位置に圧力室200a、200bの壁が形成されている。また、インク供給口500からの距離は、インク供給口500からの距離が相対的に小さいヒータが44μm程度、第1のヒータ400aと第2のヒータ400bとの中心間の距離は、35μm〜45μm程度となっている。
このように、インク供給口500からの距離が大きいノズルについても、従来よりもインク供給路の長さを短くすることができるため、第1の問題であるリフィル時間について、従来に比べて短縮でき高速に記録することが可能となる。また、第2の問題である圧力室奥側に生じるインクが流動しにくいデッドゾーンが小さくなり、気泡による不安定な吐出を回避することができる。
また、インク供給口500からの距離が相対的に小さい第1のヒータ400aの長手方向の寸法は、インク供給口500からの距離が相対的に大きい第2のヒータ400bの長手方向の寸法のほぼ2倍にされている。これによって、第1及び第2のヒータ400a、400bを共通の電源でそれぞれ駆動することができるので、第4の問題である電源の製造コストの増加に関して、電源を追加する必要がなくなり、製造コストを低減する効果も得られる。
この構成におけるヒータ400a、400bの素子基板における配線模式図は、図5及び図8に示した第1の実施形態と全く同様であるため、説明を省略する。また、回路構成も、図9に示した第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
しかしながら、本発明は上述の構成に限定されるものではない。例えば図6に示すような配線状態においても本発明は適用可能である。配線の幅を、必要とされる条件に応じて可能な限り細く形成することで、図6に示すような配線の構成が可能となる。これにより、図5に示した構成と同様に、上述した課題を解決することが可能となる。
(第3の実施形態)
図4は、第3の実施形態のインクジェット記録ヘッドのノズル構造を示す平面図である。インク供給路300a、300bは、一端が圧力室200a、200bに連通されるとともに他端がインク供給口500に連通されている。図4に示すように、本実施形態のインクジェット記録ヘッドは、インク供給口500からの距離が相対的に小さい複数の第1の吐出口100aと、インク供給口500からの距離が相対的に大きい複数の第2の吐出口100bとを有している。これら第1の吐出口100aと第2の吐出口100bは、インク供給口500の短辺方向に対して千鳥状に交互にずらして配置されている。また、インクジェット記録ヘッドは、第1及び第2の吐出口100a,100bに対応して、第1及び第2のヒータ400a、400bがそれぞれ配置されている。
図4において、ノズル列方向のノズルピッチは、第1の実施形態と同様に、長いノズルと短いノズルがそれぞれ42.3μm(600dpi)にされ、これら長いノズルと短いノズルを組み合わせることで1200dpiのノズル解像度を実現している。また、インク供給口500の短辺方向の対向する位置にも同じ構成のノズル列が設けられ、各ノズル列のピッチをずらすことで解像度2400dpiを達成している。
インク供給口500からの距離が相対的に小さい第1のヒータ400aは、各辺が13μm×26μmの長方形に形成されている。また、インク供給口500からの距離が相対的に小さい第2の吐出口100aは内径φ10μm〜φ15μmに形成されている。
インク供給口500からの距離が相対的に大きい第2のヒータ400bは、各辺が7μm×13.5μmの長方形をなす2つの発熱抵抗体で構成されている。これら2つの発熱抵抗体は、長辺側が隣り合って平行に配置されており、離間距離が、2μm〜4μm程度にされている。
また、相対的に長いノズルであるインク供給路300bは、隣接する第1のヒータ400a同士の間に位置している部分におけるインク供給口500の長辺方向に平行な幅寸法が、第1のヒータ400aの発熱抵抗体の短辺の寸法以下に形成されている。
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、インク供給口500からの距離が相対的に大きい第2の吐出口100bが、第1の実施形態よりもさらに小さい内径φ3μm〜φ7μmに形成されている点である。本実施形態によれば、第1の実施形態に比べてさらに多階調に構成したい場合に好適であり、さらに小さい液滴を吐出することができる。第1の実施形態と同様に、第1及び第2の吐出口100a、100bから吐出される液滴を変えられるように、第1及び第2の吐出口100a、100bの内径だけでなく、第1及び第2のヒータ400a、400bも面積が異なっている。
また、本実施形態は、第1の実施形態と異なる点で、インク供給口500からの距離が相対的に大きいヒータ400bの長手方向は、インク供給路300bの長手方向に対して90度回転させた向きになっている。本実施形態は、吐出された液滴の尾切れを良くするために、吐出時のインク供給路300bからのインクを遮断する効果を併せ持つ構成となっている。
圧力室200a、200bとヒータ400a、400bとのクリアランスは、第1の実施形態と同様に、2μm程度で第1及び第2のヒータ400a、400bの外形サイズよりも2μm幅広の位置に圧力室200a、200bの壁が形成されている。また、インク供給口500からの距離は、インク供給口500からの距離が相対的に小さい第1のヒータ400aが44μm程度にされ、第1のヒータ400aと第2のヒータ400bとの中心間の距離は、35μm〜45μm程度となっている。
このように、インク供給口500からの距離が相対的に大きいノズル(長いノズル)についても、従来よりもインク供給路300bの長さを短くすることができる。このため、第1の問題であるリフィル時間について、従来に比べて短縮することができ、比較的高速に記録することが可能となる。また、第2の問題である、圧力室奥側に生じるインクが流動しにくいデッドゾーンが小さくなり、気泡による不安定な吐出を回避することができる。
また、インク供給口500からの距離が相対的に小さい第1のヒータ400aの長手方向の寸法は、インク供給口500からの距離が相対的に大きい第2のヒータ400bの長手方向の長さのほぼ2倍にされている。これによって、第1及び第2のヒータ400a、400bを共通の電源でそれぞれ駆動することができるので、第4の問題である電源の製造コストの増加に関して、電源を追加する必要がなくなるので、製造コストを低減する効果も得られる。
次に、この構成におけるヒータ400a、400bの素子基板における配線模式図を図7に示す。また、図7中のB−B線、C−C線、D−D線にそれぞれ沿った断面図を図8(b)から図8(d)に示す。
図8(b)〜図8(d)に示すように、本実施形態の層構成は、第1の実施形態の構成と同様である。
図7に示すように、第1の実施形態と同様に、インク供給口500からの距離が相対的に小さい第1のヒータ400aは、このヒータ400aの近傍のスルーホール800を介して、上下2層の第1及び第2の配線層703、702と電気的に接続されている。また、配線層703、702が存在せずにヒータ層のみが存在している領域が、第1及び第2のヒータ400a、400bである。
第1の実施形態と同様に、第1及び第2のヒータ400a,400bの直下に第2の配線層702が存在せずに、放熱の影響や基板の段差によるノズル部材の段差の影響を受けにくい構成となっている。さらに、スルーホール800は、第1及び第2のヒータ400a,400bの近傍に配置されており、面積効率が良い構成となっている。また、スルーホール800は、隣り合う第1のヒータ400a同士の中間に設置され、スルーホール800によるノズル部材の段差の影響を受けにくい構成にされている。また、スルーホール800の中心と、第1のヒータ400aの中心とは、ノズル列方向に平行な同一直線上に位置している。
本実施形態が他の実施形態と異なる点は、インク供給口500からの距離が相対的に大きい第2のヒータ400bにおける配線パターンが異なっている点である。インク供給口500からの距離が相対的に大きい第2のヒータ400bにおける2つの発熱抵抗体の長手方向は、インク供給路の長手方向に対して直交されており、90度回転させた向きになっているため、配線を工夫する必要がある。本実施形態では、図7に示すように、第2の配線層702をS字状に湾曲させることによって、上述の構成の配線を実現している。
以上のように、本実施形態においても、このような構成を採ることで、基板上のレイアウトも効率良く配置することができる、第3の問題である基板サイズによる製造コストの増加についても解決することができる。
また、回路構成においても、図9に示した第1の実施形態と全く同様であるため、説明を省略する。
最後に、上述したインクジェット記録ヘッドを用いたインクジェットプリンタについて簡単に説明する。
<インクジェットプリンタの概略>
図10は、本発明の代表的な実施形態であるインクジェットプリンタIJRAの構成の概要を示す外観斜視図である。
図10に示すように、キャリッジHCは、駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア5009〜5011を介して回転するリードスクリュー5005と、ガイドレール5003とに支持されて矢印a,b方向を往復移動される。キャリッジHCは、リードスクリュー5005の螺旋溝5004に対して係合するピン(不図示)を有している。このキャリッジHCには、記録ヘッドIJHとインクタンクITとを内蔵した一体型インクジェットカートリッジIJCが搭載されている。
紙押え板5002は、キャリッジHCの移動方向に亘って記録紙Pをプラテン5010に対して押圧する。フォトカプラ5007,5008は、キャリッジHCのレバー5006のこの域での存在を確認して、モータ5013の回転方向切り換え等を行うためのホームポジション検知器である。記録ヘッドIJHの前面をキャップするキャップ部材5022は支持部材5016に支持されている。このキャップ部材5022内を吸引する吸引器5015は、キャップ内開口5023を介して記録ヘッドIJHの吸引回復を行う。本体支持板5018には、クリーニングブレード5017と、このブレード5017を前後方向に移動可能にする部材5019が支持されている。クリーニングブレード5017は、この構成に限定されるものではなく、周知のクリーニングブレードが本実施形態に適用できることは勿論である。また、吸引回復の吸引を開始するためのレバー5021は、キャリッジHCと係合するカム5020の移動に伴って移動され、駆動モータからの駆動力がクラッチ切り換え等の公知の伝達機構を介して移動制御される。
これらのキャッピング、クリーニング、吸引回復動作は、キャリッジHCがホームポジション側の領域に移動したときに、リードスクリュー5005が回転駆動することで、それらの対応位置で所望の処理が行えるように構成されている。なお、周知のタイミングで所望の動作を行うように構成されれば、本実施形態にはいずれの構成が適用されてもよい。
<制御系の構成>
次に、上述したインクジェットプリンタの記録動作を制御する制御系の構成について説明する。
図11は、インクジェットプリンタIJRAの制御回路の構成を示すブロック図である。図11に示すように、制御回路は、記録信号が入力されるインタフェース1700と、論理回路としてのMPU1701とを有している。また、制御回路は、MPU1701が実行する制御プログラムが格納されるROM1702と、各種データ(記録信号や記録ヘッドIJHに供給される記録データ等)を保存しておくDRAM1703とを有している。また、制御回路は、記録ヘッドIJHに対する記録データの供給制御を行うゲートアレイ(G.A.)1704を有しており、このゲートアレイ1704がインタフェース1700、MPU1701、RAM1703間のデータ転送制御も行う。
制御回路は、記録ヘッドIJHを駆動する、つまり記録素子の通電状態を切り換えるヘッドドライバ1705を介して、記録ヘッドIJHを駆動制御する。また、制御回路は、搬送モータ1709、キャリアモータ1710を駆動するモータドライバ1706,1707を介して、記録ヘッドIJHを搬送するためのキャリアモータ1710及び記録紙の搬送のための搬送モータ1709を駆動制御する。
以上の制御回路の処理を説明する。インタフェース1700に記録信号が入力されたとき、ゲートアレイ1704とMPU1701との間で記録信号がプリント用の記録データに変換される。そして、モータドライバ1706、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1705に出力された記録データに従って記録ヘッドIJHが駆動され、記録紙上に記録が行われる。
次に、インクジェット記録ヘッドIJHについて説明する。本発明に係るインクジェット記録ヘッドは、インクジェット記録方式の中でも特に、液体のインクを吐出するために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段を備え、その熱エネルギーによってインクの状態変化を生起させる方式が採用されている。この方式が用いられることによって、記録される文字や画像等の高密度化及び高精細化を達成している。特に本実施形態では、熱エネルギーを発生する手段として電気熱変換素子を用い、この電気熱変換素子によってインクを加熱して膜沸騰させたときに発生する気泡による圧力を利用してインクを吐出している。
本実施形態のインクジェット記録ヘッドの一部を切り欠いて示す斜視図である。 第1の実施形態におけるノズル列の一部を示す模式図である。 第2の実施形態におけるノズル列の一部を示す模式図である。 第3の実施形態におけるノズル列の一部を示す模式図である。 第1及び第2の実施形態における素子基板の配線の一例を示す模式図である。 第1及び第2の実施形態における素子基板の配線の他の例を示す模式図である。 第3の実施形態における素子基板の配線を示す模式図である。 第1〜第3の実施形態における素子基板を示す模式的断面図である。 第1〜第3の実施形態における素子基板の記録素子駆動に関する回路図である。 本実施形態のインクジェットプリンタを示す図である。 上記インクジェットプリンタを説明するためのブロック図である。 従来例のインクジェット記録ヘッドにおけるノズル列の一部を示す模式図である。
符号の説明
110 素子基板
111 流路形成部材
100a 第1の吐出口
100b 第2の吐出口
200 圧力室
300 ノズル
400a 第1のヒータ
400b 第2のヒータ
500 インク供給口
700 ヒータ層
701a,701b 絶縁層
702,703 配線層
800 スルーホール

Claims (13)

  1. 液滴を吐出する複数の吐出口と、該吐出口に連通した複数の液体流路と、前記液体流路に液体を供給する液体供給口と、発熱抵抗体からなり前記吐出口に対向する位置に配置された複数の記録素子と、を有し、前記吐出口は、前記液体供給口に対する少なくとも一方側に、前記液体供給口からの距離が相対的に短い第1の吐出口と、前記液体供給口からの距離が相対的に長い第2の吐出口とを含むとともに、前記第1の吐出口及び前記第2の吐出口が千鳥状に配置され、かつ前記複数の記録素子が、前記第1の吐出口及び前記第2の吐出口にそれぞれ対応する第1の記録素子及び第2の記録素子を含んで構成された液体吐出ヘッドにおいて、
    前記第1の記録素子は、前記複数の吐出口の配列方向と交差する方向を長手方向とする長方形に形成された1つの前記発熱抵抗体からなり、
    前記第2の記録素子は、長方形に形成された複数の前記発熱抵抗体を有し、当該複数の発熱抵抗体は直列に接続されるとともに長辺側で隣り合って配置されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記第1の記録素子及び前記第2の記録素子に通電するための配線は、前記発熱抵抗体の短辺側に接続されている請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記第2の記録素子は、2つの前記発熱抵抗体からなり、前記第1の記録素子の前記発熱抵抗体の長辺の長さは、前記第2の記録素子の前記発熱抵抗体の長辺の長さの略2倍にされている請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記複数の液体流路が、前記第1の記録素子が配置された第1の液体流路と、前記第2の記録素子が配置された第2の液体流路とを含み、
    前記第2の液体流路は、隣接する前記第1の記録素子の間に位置している部位における前記複数の吐出口の配列方向に平行な幅が、前記第1の記録素子の前記発熱抵抗体の短辺の寸法以下に形成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記第2の吐出口から吐出される液滴の量が前記第1の吐出口から吐出される液滴の量よりも少ない請求項1ないし4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記第1の吐出口及び前記第2の吐出口から吐出される液滴の量がほぼ等しい請求項1ないし4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記第2の記録素子は、2つの前記発熱抵抗体の各短辺の長さと、2つの前記発熱抵抗体の間の距離とを加算した長さが、前記第2の吐出口の配置ピッチの半分以上である請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 複数の前記記録素子に駆動電圧を供給する電源供給手段と、前記記録素子ごとに配置され前記記録素子の通電状態を切り換えるためのドライバと、前記ドライバを選択的に駆動するための論理回路とをさらに有し、
    前記電源供給手段は、前記第1及び第2の記録素子にそれぞれ駆動電圧を供給する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 複数の前記記録素子に駆動電圧を供給する電源供給手段と、前記記録素子ごとに配置され前記記録素子の通電状態を切り換えるためのドライバと、前記ドライバを選択的に駆動するための論理回路とをさらに有し、
    前記論理回路は、前記記録素子の駆動時間に関する信号を前記ドライバに出力するための駆動時間決定信号手段を有し、該駆動時間決定信号手段が、前記第1及び第2の記録素子で共通である請求項1ないし8のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記第1の記録素子に通電するための配線は、前記発熱抵抗体の近傍に設けられたスルーホールを介して電気的に接続された上下2層の配線層を有している請求項1ないし9のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 前記上下2層の配線層は、前記発熱抵抗体をなす抵抗体層と接さない下層の配線層が、前記第1の記録素子の直下を除く位置に配置されている請求項10に記載の液体吐出ヘッド。
  12. 前記上下2層の前記配線層を電気的に接続する前記スルーホールは、隣接する前記第1の記録素子同士の間に配置されている請求項10に記載の液体吐出ヘッド。
  13. 前記上下2層の前記配線層を電気的に接続する複数の前記スルーホールの中心と、複数の前記第1の記録素子の中心とは、前記複数の吐出口の配列方向において同一直線上に位置している請求項12に記載の液体吐出ヘッド。
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