JP2008079994A - 血糖測定装置 - Google Patents

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【課題】
本発明は、無自覚低血糖による大脳機能低下症状が現れる前の事前予防機能、及び、事後対策機能を備えた血糖測定装置を提供することを課題とする。
【解決手段】
血糖値を非侵襲かつ連続で測定する装置であって、血糖値を非侵襲かつ連続で測定する測定部と、前記測定部で測定された被測定者の過去一定時間分の血糖値の履歴、並びに、注意血糖変化値を記憶する記憶部と、前記測定部で測定された血糖値と、前記記憶部に記憶された過去一定時間分の血糖値の履歴、並びに、注意血糖変化値を参照することによって、被測定者が低血糖傾向にあるか否かを判定する判定部と、前記判定部にて被測定者が低血糖傾向にあると判定された時に、被測定者に低血糖傾向にあることを通知する通知手段を備えた血糖測定装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、血糖測定装置に関する。
糖尿病治療では、食事療法又は運動療法を行っても高血糖が続く場合、経口血糖降下剤及びインスリン製剤等の薬物を投与する薬物治療が行われる場合がある。例えば、特許文献1では、血糖値を無侵襲に連続モニタリングまたは間欠測定し、その値に応じて定量的にインシュリン量を最適化し、自動的にインシュリンを体内に注入するシステムを開示している。
しかしながら、ヒトの血糖値は、食事の量、食事の間隔、運動量及び労働量などの日常生活に応じて刻々と変動している。これに伴い、すい臓からのインスリンの分泌量も、その時の血糖に応じて調節されている。つまり、単純に被測定者の血糖値を測定するだけでは、的確なインシュリン等の薬物の投与量を決定することは困難である。
特許文献2は、近距離無線通信機能を有する血糖値測定部、制御部、インシュリンポンプおよび運動量測定部を含む装着システムを使用する血糖管理システムを開示している。つまり、血糖値測定部にて血糖値を測定するだけではなく、運動量測定部にて被測定者の運動量も測定する。そして、これらの結果を参照することにより、投与するインシュリン量を決定する血糖管理システムである。しかしながら、特許文献2に開示される血糖管理システムであっても、食事の量及び食事の間隔等をモニタリングすることは困難である。
以上のことから、糖尿病患者に投与した薬物によるインスリン等の薬物の分泌、インスリン等の薬物の作用、注射したインスリン等の薬物の効果を、日常生活の血糖の微妙な変動に対応して、臨機応変に調節することには技術的な限界がある。よって、上記特許文献1又は特許文献2のようなインスリン等の薬物を投与する機能を備える血糖測定装置では、投与するインスリン等の薬物量を誤って多く設定してしまう場合がある。投与する薬物量が多くなれば、その効果も強くなるので、予想以上に血糖値が下がってしまい低血糖になる場合がある。
低血糖とは、薬物治療で使用する薬の効力が効きすぎることにより、血糖が下がりすぎる状態をいう。その症状としては、まず、空腹感、体のだるさ、ふらふら感、冷や汗、手のふるえ、動悸、不安感及び頭痛等の症状が現れる(自律神経症状、警告症状ともいう)。さらに血糖値が下がると、眠気、脱力、めまい、集中力の低下、混乱、見当まちがい、元気がなくなる、イライラ、ぎこちない動作、普段と違う言動及び発語障害等の症状が現れる(中枢神経症状)。もっと血糖値が下がると、意識障害、けいれん及び昏睡等の症状が現れる(大脳機能低下症状)。
何よりも、低血糖において最も恐ろしいところは、その症状が自覚できない場合があることである。いわゆる無自覚低血糖とよばれるものである。無自覚低血糖は、突然意識障害、けいれん及び昏睡等の大脳機能低下症状が現れる。このため、例えば、運転中に無自覚低血糖による大脳機能低下症状が現れた場合は非常に危険である。また、周囲に助ける人がいない場所で、無自覚低血糖による大脳機能低下症状が現れた場合も非常に危険である。
特開平09−192218号公報 特開2004−024699号公報
本発明は、無自覚低血糖による大脳機能低下症状が現れる前の事前予防機能を提供することを課題とする。
本発明は、
[1]血糖値を非侵襲かつ連続で測定する装置であって、
血糖値を非侵襲かつ連続で測定する測定部と、
前記測定部で測定された被測定者の過去一定時間分の血糖値の履歴、並びに、注意血糖変化値を記憶する記憶部と、
前記測定部で測定された血糖値と、前記記憶部に記憶された過去一定時間分の血糖値の履歴、並びに、注意血糖変化値を参照することによって、被測定者が低血糖傾向にあるか否かを判定する判定部と、
前記判定部にて被測定者が低血糖傾向にあると判定された時に、被測定者に低血糖傾向にあることを通知する通知手段
を備え、
前記判定部は、前記記憶部から参照した被測定者の過去一定時間分の血糖値の履歴における最大値と測定血糖値との差が、注意血糖変化値以上である時に被測定者が低血糖傾向である判定する
ことを特徴とする血糖測定装置、
そして、[2]さらに、前記判定部にて被測定者が危険状態であると判定された時に、被測定者が第2危険レベルであるという情報を発信する発信手段を備え、
前記判定部は、被測定者が低血糖傾向にあると判定された場合であって、当該測定血糖値が危険レベル血糖値以下である時に被測定者が危険状態である判定する
ことを特徴とする[1]に記載の血糖測定装置に関する。
本発明の血糖測定装置は、無自覚低血糖による大脳機能低下症状が現れる前の事前予防機能を備えているため、被測定者は、ブドウ糖を摂取することによる無自覚低血糖による大脳機能低下症状の事前予防を行うことができる。また、上記の事前予防が遅れる可能性がある場合であっても、例えば、被測定者の血縁者及び/又は担当医師等に通知することができ、安全である。
以下、本発明を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の血液測定装置の機能ブロック図である。本発明の血液測定装置は、被測定者の血糖値を連続若しくは間欠的に測定する装置をいう。その構成は、血糖値を非侵襲かつ連続で測定する測定部1と、前記測定部1で測定された被測定者の過去一定時間分の血糖値の履歴、並びに、注意血糖変化値を記憶する記憶部2と、前記測定部1で測定された血糖値と、前記記憶部に記憶された過去一定時間分の血糖値の履歴、並びに、注意血糖変化値を参照することによって、被測定者が低血糖傾向にあるか否かを判定する判定部3と、前記判定部にて低血糖傾向にあると判定された時に、被測定者に低血糖傾向にあることを通知する通知手段4を備える。本発明における被測定者とは、本発明の血糖測定装置の測定対象となる人をいい、主に糖尿病患者が挙げられる。
本発明の血液測定装置は、被測定者の血糖値を連続若しくは間欠的で測定する測定部1を備える。本発明における測定部1は、採用する測定系によりその概念は変動的であるが、少なくとも測定を行うための手段、及び、測定された結果から血糖値に変換する手段を含む。例えば、光学的に血糖値を測定する場合は、光を測定対象に照射する手段、測定対象を透過若しくは反射された光を受光する手段、及び、照射した光と受光した光の変化を血糖値に変換する手段等を含む。
測定は、被測定者の血糖値を常に管理できる観点から連続的に測定することが最も好ましい。但し、必ずしも連続的に測定する必要はなく、測定時間間隔が短いものであれば間欠的であっても十分である。測定時間の間隔としては、例えば、5分以内、好ましくは3分以内である。測定時間間隔が5分よりも長いと、後述する判定部3における判定、及び、当該判定部3にて判定された結果による作動する通知手段4の作動が遅れるからである。これらの測定は全自動で行われる。
また、連続的若しくは間欠的に測定するためには、被測定者は常に本発明の血糖測定装置を携帯する必要がある。そして、測定部1は、被測定者の血糖値を測定するために、被測定者の皮膚等に接触する構造を含む。例えば、リストバンド型、ヘッドギア型、腕時計型、ネックレス型、指輪型、イヤリング型、及び、貼付膜型等の構造が挙げられるが、本発明これらの構造に限定されるものではない。
また、測定は、侵襲又は非侵襲で測定することができるが、非侵襲で測定することが好ましい。また、測定は基本的には血液中におけるグルコース量若しくは濃度を対象とするが、汗、尿及び/又は唾液等の血液以外の非侵襲で採取しうる生体液を対象とし、間接的に血液中におけるグルコース量若しくは濃度に変換もよい。特に採取が容易である観点から汗が好ましい。
上記の測定系の例としては、例えば、特開2006−000659号公報にはミリ波を被測定者に照射し、反射係数等からグルコース濃度を測定する系が開示されている。また、特開平09−068523号公報には唾液を採取し、その粘度から間接的に血糖値に変換する系が開示されている。さらに、特表平09−503924号公報には発汗した汗に近赤外線を照射し、その測定結果から間接的に血糖値に変換する系が開示されている。これらの系の中でも、直接的に血糖値を測定することができる観点から、ミリ波を被測定者に照射し、グルコース濃度を測定する系を用いることが好ましいが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明の血糖測定装置は、前記測定部1で測定された被測定者の過去一定時間分の血糖値の履歴、並びに、注意血糖変化値を記憶する記憶部2を備える。
上記過去一定時間とは、血糖測定直後から測定された血糖値を記憶する時間をいう。図3は本発明の血糖測定装置で測定された血糖の履歴を表すグラフであるが、過去一定時間は当該グラフの横軸の最大値とすることができる。
上記過去一定時間は、被測定者が低血糖傾向であると判定するのに十分な時間でなければならない。過去一定時間が短い時間であると、前記測定部1の被測定者の皮膚等に接触する構造と被測定者の皮膚との接触具合や、測定誤差等により、誤作動が起こる可能性がある。一方で、過去一定時間が長い時間であると、古い履歴の影響を受けやすくなり、誤作動が起こる可能性がある。これらの点を考慮すると、上記過去一定時間とは、5〜40分であり、好ましくは15〜30分である。
また、注意血糖変化値とは、被測定者が低血糖傾向であるか否かのボーダーラインとなる値であり、過去一定時間分の血糖値の履歴における最大血糖値と測定血糖値との差と比較される値をいう。注意血糖変化値は、被測定者の個人差は存在するものの、上記で決定された過去一定時間によって決定される。一般に、被測定者が低血糖傾向にある場合、その血糖の変化は、30分当たり20〜40mg/dlである。つまり、注意血糖変化値は、決定された過去一定時間と、この低血糖傾向における血糖の変化を参照して決定される。例えば、過去一定時間を20分とする場合、当該注意血糖変化値は上記数値範囲の上限下限それぞれに3分の2を乗じた値、つまり、13.3〜26.7mg/dlと設定することができる。
上記過去一定時間及び注意血糖変化値は、例えば、本発明の血糖測定装置に搭載する入力部6から入力する態様であってもよい。入力された過去一定時間及び注意血糖変化値は、記憶部2に記憶される。記憶部2は、例えば、図1に示すように、過去一定時間に関しては過去一定時間分の血糖値の履歴記憶メモリ21に、注意血糖変化値に関しては注意血糖変化値記憶メモリ22に記憶する。また、記憶部2は、もちろんひとつのメモリに過去一定時間及び注意血糖変化値等を記憶してもよい。
本発明の血糖測定装置は、被測定者が低血糖傾向にあるか否かを判定する判定部3を備える。判定部3による判定は、前記測定部1で測定された血糖値と、前記記憶部2に記憶された過去一定時間分の血糖値の履歴、並びに、注意血糖変化値を参照することによって実施される。そして、低血糖傾向でないと判定した場合は、そのまま装置の測定状態を維持する。被測定者が低血糖傾向であると判定した場合は、判定部3は後述する通知手段4を作動させる。
本発明において、通知手段4とは、上記判定部3にて被測定者が低血糖傾向であると判定した場合に作動する手段をいう。その機構は、主にアラーム、発光、発色、電気的刺激、及び、バイブレーション等が挙げられる。特に携帯電話等で親しまれるアラーム及びバイブレーションが好ましいが、本発明は必ずしもこれらに限定されるものではない。通知手段4が作動した場合、被測定者の血糖値は、第1危険レベル血糖値よりも低い値であるため、被測定者が無自覚低血糖である場合であっても、迅速にブドウ糖等を摂取することにより通常の血糖値領域まで回復することができる。ブドウ糖等の摂取は、例えば、ブドウ糖5〜10g又は砂糖10〜20g若しくはそれに相当する糖質の入った食品など挙げられる。特にα−グルコシダーゼ阻害薬を他の傾向血糖投下薬を併用している場合は砂糖では効果がない場合があるため、ブドウ糖が好ましい。いずれにせよ、担当医師の指示に従った適切な対応をすればよい。
以上が本発明の血糖測定装置の基本となる構成である。但し、例えば、上記判定部3にて被測定者が低血糖傾向であると判定したとしても、通知手段4の態様がアラームである場合、街中などの騒音がある場所では被測定者がアラームに気づかない場合がある。また、通知手段4の態様がバイブレーションである場合も、被測定者が歩行していれば、バイブレーションに気づかない場合がある。このような場合、被測定者は、ブドウ糖等の摂取等の対応が遅れてしまうことがある。特に、無自覚低血糖の場合、血糖値の低下速度が速いため、被測定者がブドウ糖等の摂取等の対応をする前に、大脳機能低下症状が現れてしまうこともある。
このことから、本発明の血糖測定装置は、判定部3にて被測定者が低血糖傾向であると判定した時点における血糖値によって、被測定者が自己で対応できるのに十分な時間があるか否かの判定することが望ましい。被測定者が自己で対応できるのに十分な時間があるか否かの判定は、判定部3にて被測定者が低血糖傾向であると判定した時点における血糖値が、危険レベル血糖値以下であるか否かで判定する。
上記危険レベル血糖値とは、被測定者が無自覚低血糖でない場合、空腹感、体のだるさ、ふらふら感、冷や汗、手のふるえ、動悸、不安感及び頭痛からなる症状群のいずれか1つ、つまり、自律神経症状(警告症状)が現れはじめる血糖値をいう。つまり、このまま低血糖傾向が続けば、いずれ大脳機能低下症状が現れる可能性が高い状態にある血糖値をいう。したがって、危険レベル血糖値は、被測定者の血糖値の通常範囲(日差変動範囲)よりも低い値となる。もちろん、無自覚低血糖の場合はこれらの症状は現れない。危険レベル血糖値は、被測定者の食生活、運動量及び体質等により個人差があるが、通常は50〜70程度である。
そして、判定部3にて被測定者が低血糖傾向であると判定した時点における血糖値が、危険レベル血糖値以下である場合、被測定者はいずれ大脳機能低下症状が現れる可能性が高い状態にある。つまり、被測定者自身で対応するには時間が足りない状態にある。以下、本発明ではこのような被測定者の状態を危険状態と称す。よって、本発明の判定部3は、被測定者が危険状態にある場合は、通知手段4ではなく、被測定者の血縁者及び/又は担当医師等に、被測定者が危険状態にあるという情報を発信する発信手段5を作動させる態様であることが好ましい。つまり、本発明の血糖測定装置は、発信手段5を備えることが好ましい。
本発明において、発信手段5とは、上記判定部3にて被測定者が危険状態であると判定した場合に作動する手段をいう。その機構は、主に電話回線、LAN回線、インターネット、及び、光ブロードバンド等が挙げられる。特に、送信先の人と直接会話ができる電話回線が好ましいが、本発明は必ずしもこれらに限定されるものではない。発信手段5が作動した場合、被測定者の血糖値は、危険レベル血糖値よりも低い値であるため、いずれ大脳機能低下症状が現れる可能性が高い状態にある。この際、被測定者の周囲に被測定者を救助する人がいない場合であったとしても、発信手段5から発信された情報を基に被測定者の救助に向かうことができる。また、被測定者の周囲に被測定者を救助する人がいる場合であっても、補助的にその役割を果たすことができるのはいうまでもない。この際、被測定者の現在位置を正確に把握できる観点から、本発明の血糖測定装置は、さらにGPS機能を搭載することが好ましい。
また、一般に被測定者が無自覚低血糖による大脳機能低下症状が現れた場合であって、当該被測定者の周囲に被測定者を救助する人がいる場合、当該被測定者を救助する人は、被測定者が携帯している患者カードに記載される文書に従って、被測定者にブドウ糖等を摂取させることにより救助する。しかしながら、被測定者を救助する人には低血糖に関する知識がない人もいるため、被測定者が患者カードを携帯していることすら気づかない場合も多い。
したがって、本発明の血糖測定装置は、発信手段5による血縁者等と直接会話できる会話機能を搭載することが好ましい。当該会話機能により、救助する人は血縁者等の指示に従って救助することができる。
また、上述の会話機能を搭載する態様の他にも、本発明の血糖測定装置には、被測定者を救助する人に対して音声にて通知する音声通知機能を搭載してもよい。救助する人は、当該音声通知機能の指示に従って被測定者を救助することができる。
また、上記音声通知機能は、救助する人に本発明の血糖測定装置の表示部7を含む部品の位置を知らせた上で、患者カードと同様の記載を表示した表示部7を見るように指示する機能であってもよい。これにより、音声通知機能により通知する情報が短くなるために、再生時間も短くなり、救助する人は迅速に救助することができる。
本発明の血糖測定装置が通知手段4及び発信手段5を備える態様である場合、当該通知手段4及び発信手段5は被測定者の血糖状態によりそれぞれ独立に作動する態様であるため、想定される被測定者のあらゆる事態に対して対応することができる。例えば、通知手段4が作動した場合であって、被測定者がブドウ糖等の摂取により対応することができた場合、被測定者の血糖値は通常範囲(日差変動範囲)に回復する。もはや、被測定者の血糖値は危険レベル血糖値には至らないため、発信手段5が作動することはない。これにより、被測定者の血縁者等への通信頻度が抑えられるため、被測定者の血縁者等の行動が制限される頻度も少なくなる。また、被測定者が当該被測定者の血縁者等に対して申し訳ないという心理状態に陥ることがないため、被測定者の精神的ストレスも低減される。
一般に、非侵襲かつ連続若しくは間欠的に測定する血糖測定装置は、例えば、リストバンド型、ヘッドギア型、腕時計型、ネックレス型、指輪型、イヤリング型、及び、貼付膜型等の被測定者に被測定者の皮膚等に接触する構造を備える。すると、被測定者によっては、このような皮膚等に接触する構造の帯同を嫌う人も存在する。しかしながら、本発明の血糖測定装置のような付加価値のある装置であれば、被測定者は、このような皮膚等に接触する構造を帯同してもよいという心理状態になるであろう。
以下、本発明の血糖測定装置のシステム制御について、図2に示すフロー図を用いて説明する。
(通常血糖測定モード)
測定開始当初は、被測定者は健常であるものとして、本発明の血糖測定装置は通常測定モードS01にある。そして、連続的若しくは間欠的に被測定者の血糖値を測定する。測定された血糖値の情報は、記憶部2における過去一定時間分の血糖値の履歴記憶メモリ及び判定部3に送信される。判定部3は、被測定者の状態が低血糖傾向であるか否かを判定する(図2のS02)。判定部3による被測定者が低血糖傾向であるか否かは、前記記憶部2から参照した被測定者の過去一定時間分の血糖値の履歴における最大値(図3の矢印XMAX)と測定血糖値(図3の矢印X)との差が、注意血糖変化値以上になったか否かで判定される。
被測定者の過去一定時間分の血糖値の履歴における最大値と測定血糖値との差が、注意血糖変化値よりも小さい限り、本発明の血糖測定装置は通常測定モードS01制御下にある。
一方、被測定者の過去一定時間分の血糖値の履歴における最大値と測定血糖値との差が、注意血糖変化値以上になったと判定された場合、続いて測定血糖値(図3の矢印X)が、危険レベル血糖値以下であるか否かを判定する(図2のS03)。
ここで、もし、測定血糖値(図3の矢印X)が、危険レベル血糖値よりも大きい場合は、当該判定部3は通知手段4を作動するべく信号を送信する(図2のS04)。つまり、判定部3は、被測定者が低血糖傾向にあるものの、通知することにより被測定者自身で対応が可能であると判定したことになる。その後、本発明の血糖測定装置は待機モードS05へと移行する。
一方、測定血糖値(図3の矢印X)が、危険レベル血糖値以下である場合は、当該判定部3は発信手段5を作動させるべく信号を送信する(図2のS07)。つまり、判定部3は、被測定者が危険状態であると判定したことになる。その後、本発明の血糖測定装置は危険レベル血糖測定モードS08へと移行する。
(待機モード)
待機モードS05は、通知手段4を作動するための信号の送信を辞め、規定時間(インターバル)だけ待機する(図2のS06)。これは、連続的に通知手段4を作動し続けることにより、ブドウ糖などの摂取で対応しようとしている被測定者に不快感を与えないためである。また、高頻度の通知手段4の作動による余計な電力消費を抑える効果もある。規定時間経過後は、再度被測定者の状態を判定するべく通常血糖測定モードS01に移行する。規定時間は、被測定者がブドウ糖などの摂取で対応できるである時間を想定して適宜設定する。例えば、1〜10分、好ましくは2〜8分とすることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
待機モードのS05を経て、再度通常血糖測定モードS01に移行した場合であって、例えば、被測定者がブドウ糖の摂取を行うなどして対応したならば、もはや被測定者の過去一定時間分の血糖値の履歴における最大値と測定血糖値との差は、注意血糖変化値以上にはならないであろう。
一方で、被測定者がブドウ糖の摂取等の対応が遅れた場合、測定血糖値(図3の矢印X)が、危険レベル血糖値以下である可能性が高い。つまり、判定部3は、被測定者が危険状態であると判定する可能性が高く(図2のS07)、本発明の血糖測定装置は危険レベル血糖測定モードS08へと移行するであろう。
(危険レベル血糖測定モード)
危険レベル血糖測定モードS08において、判定部3は、特定時間内に、被測定者の状態が健常状態までに復帰したか否かを判定する(図2のS09)。特定時間は、被測定者がブドウ糖などの摂取により対応できると想定される時間や、救助されたことなどにより危険状態を免れることができると想定される時間などを考慮して適宜設定する。例えば、5〜20分、好ましくは8〜15分とすることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
健常状態まで復帰したか否かは、少なくとも測定血糖値が危険レベル血糖値よりも大きい値まで復帰すれば十分である。好ましくは、通常範囲(日差変動範囲)までの復帰であるが、本発明はこれらに限定されるものではない。つまり、大脳機能低下症状の疑いのある被測定者は、例えば、救助されたことによって、危険状態を免れたものとみなしたことになる。本発明の血糖測定装置によって、被測定者が健常状態までに復帰したものとみなした場合、本発明の血糖測定装置は通常血糖測定モードS01に移行する。
一方、特定時間経過しても、測定血糖値が危険レベル血糖値よりも大きい値をとらないということは、被測定者が非常に危険な状態にあるといえる。よって、判定部3は再度発信手段5を作動すべく信号を送信する(図2のS10)。そして、本発明の血糖測定装置は、危険レベル血糖測定モードS08を維持する。
本発明の血糖測定装置は、上述したように、被測定者自身で対応可能であるか否かにより、それぞれ対応した機構を作動する。このため、例えば、不用意に被測定者の血縁者等に被測定者が危険な状態であるという情報を送信することがない。したがって、被測定者の血縁者等の行動が制限される頻度が少なくなり、被測定者も周囲に迷惑をかけて申し訳ないという精神的ストレスが低減される。
本発明の血糖測定装置のブロック図である。 本発明の血糖測定装置のシステムフロー図である。 本発明の血糖測定装置で測定された血糖値の測定チャート例を示す図である。
符号の説明
1 測定部
2 記憶部
21 血糖値の履歴記憶メモリ
22 注意血糖変化値記憶メモリ
3 判定部
4 通知手段
5 発信手段
6 入力部
7 表示部

Claims (2)

  1. 血糖値を非侵襲かつ連続で測定する装置であって、
    血糖値を非侵襲かつ連続で測定する測定部と、
    前記測定部で測定された被測定者の過去一定時間分の血糖値の履歴、並びに、注意血糖変化値を記憶する記憶部と、
    前記測定部で測定された血糖値と、前記記憶部に記憶された過去一定時間分の血糖値の履歴、並びに、注意血糖変化値を参照することによって、被測定者が低血糖傾向にあるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部にて被測定者が低血糖傾向にあると判定された時に、被測定者に低血糖傾向にあることを通知する通知手段
    を備え、
    前記判定部は、前記記憶部から参照した被測定者の過去一定時間分の血糖値の履歴における最大値と測定血糖値との差が、注意血糖変化値以上である時に被測定者が低血糖傾向である判定する
    ことを特徴とする血糖測定装置。
  2. さらに、前記判定部にて被測定者が危険状態であると判定された時に、被測定者が第2危険レベルであるという情報を発信する発信手段を備え、
    前記判定部は、被測定者が低血糖傾向にあると判定された場合であって、当該測定血糖値が危険レベル血糖値以下である時に被測定者が危険状態である判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の血糖測定装置。
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