JP2008078144A - 燃料電池−ガスタービン発電設備及び複合発電設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池及びガスタービンを最大限の効率で運転することができる燃料電池−ガスタービン発電設備及び複合発電設備を提供する。
【解決手段】空気を圧縮する圧縮機3と、圧縮機3で圧縮された圧縮空気が供給され供給された圧縮空気中の酸素と燃料とを電解質を介して電池反応させて発電する燃料電池31と、燃料電池31からの排空気及び未反応燃料を含む排ガスを燃焼する燃焼器10と、燃焼器10からの燃焼ガスが膨張されるガスタービン4と、発電機5と、圧縮機3で圧縮された圧縮空気の一部を燃焼器10に供給するバイパス路64とを備え、圧縮機3の圧縮比及びガスタービン4の膨張比は、圧縮空気と排気ガスの間で熱交換を行なう熱交換器が不要となる圧力比に設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池(固体電解質燃料電池)とガスタービンを組み合わせた燃料電池−ガスタービン発電設備及び燃料電池−ガスタービン発電設備と蒸気タービン設備を組み合わせた複合発電設備に関する。
燃料電池は、空気と燃料とを電解質を介して電気電池反応させて発電を行う装置であり、高い発電効率で電気エネルギーを発生させることができる。この燃料電池から排出される排出ガスの温度は高く、排出ガスの熱エネルギーをガスタービン及び蒸気タービン等のボトミングサイクルにより回収して発電に利用することにより、システム損失を小さくすることができ、高い発電効率を得ることができる。
特に、高温型燃料電池{運転温度が約1000℃の固体電解質燃料電池(SOFC)や運転温度が約650 ℃の溶融炭酸塩燃料電池(MCFC)}では排出ガスの温度が高い。このため、高温型燃料電池とガスタービンとを組み合わせたガスタービン発電設備が従来から種々開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−297336号公報
燃料電池(例えば、SOFC)とガスタービンとを組み合わせたタービン発電設備は、高効率で発電を実施することができるものであるが、効率を更に向上させる余地は十分に存在しているのが現状である。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、燃料電池とガスタービンとを組み合わせた燃料電池−ガスタービン発電設備において、燃料電池及びガスタービンを最大限の効率で運転することができる燃料電池−ガスタービン発電設備を提供することを目的とする。
また、本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、燃料電池及びガスタービンを最大限の効率で運転することができる燃料電池−ガスタービン発電設備と蒸気タービン設備を組み合わせた複合発電設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1発明の燃料電池−ガスタービン発電設備は、
空気を圧縮する圧縮機と、
圧縮機で圧縮された圧縮空気が供給され供給された圧縮空気中の酸素と燃料とを電解質を介して電池反応させて発電する燃料電池と、
燃料電池からの排空気及び未反応燃料を含む排ガスを燃焼する燃焼器と、
燃焼器からの燃焼ガスが膨張されるガスタービンと、
発電機と、
圧縮機で圧縮された圧縮空気の一部を燃焼器に供給するバイパス路とを備え、
圧縮機の圧縮比及びガスタービンの膨張比は、圧縮空気と排気ガスの間で熱交換を行なう熱交換器が不要となる圧力比に設定されていることを特徴とする。
また、第2発明の燃料電池−ガスタービン発電設備は、
第1発明の燃料電池−ガスタービン発電設備において、
燃料電池は固体電解質燃料電池であり、
固体電解質燃料電池は、
容器上部の内部に設けられる燃料室と、
燃料室の下部に設けられ燃料室管板により仕切られる排ガス室と、
排ガス室の下部に設けられ排ガス室管板により仕切られる電池室と、
電池室の下部に排空気室管板により仕切られて設けられる排空気室と、
排空気室の下部に設けられ空気室管板により仕切られる空気室と、
両端が開放され上端部が燃料室に開口して配されると共に下端部が電池室に配される燃料内管と、
下端が閉じられると共に上端が開放されて燃料内管の外側に配され下部が燃料内管の開口を覆うと共に上端部が排ガス室に開口して配される多孔質状の燃料外管と、
排空気室管板に設けられる多数の排空気排出孔と、
両端が開放され上端部が電池室の上方に配され下端部が空気室に開口する空気加熱管と、
燃料外管の外周に配される電池とを備え、
燃料室に燃料が供給されることにより燃料内管を通って下端部から燃料外管に燃料が送られると共に空気室に空気が供給されることにより空気加熱管を流通して電池室に空気が送られ、
多孔質状の燃料外管の壁部を通過した燃料と空気中の酸素とが電解質を介して電池反応されて発電され、
燃料外管内の未燃燃料を含む排ガスが燃料外管を流通して排ガス室に送られると共に電池室の排空気が排空気排出孔を通過して排空気室に送られ、
空気加熱管を流通する空気が発電の反応熱により加熱されることを特徴とする。
また、第3発明の燃料電池−ガスタービン発電設備は、
第2発明の燃料電池−ガスタービン発電設備において、
固体電解質燃料電池は、
燃料外管の外壁には電池が設けられ、
燃料極が燃料を改質する改質触媒となり、
燃料改質反応による吸熱により発電の反応熱の一部を回収すると共に発電の反応熱の残りで空気加熱管を流通する空気を加熱して発電の反応熱を全て回収除去することを特徴とする。
また、第4発明の複合発電設備は、第1乃至第3発明のいずれかの燃料電池−ガスタービン発電設備と、燃料電池−ガスタービン発電設備のガスタービンの排気ガスの熱回収を行って蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気により作動する蒸気タービンと、蒸気タービンの排気を復水する復水手段と、復水手段からの復水を排熱回収ボイラに給水する給水手段とを備えたことを特徴とする。
第1発明の燃料電池−ガスタービン発電設備によれば、空気を圧縮する圧縮機と、圧縮機で圧縮された圧縮空気が供給され供給された圧縮空気中の酸素と燃料とを電解質を介して電池反応させて発電する燃料電池と、燃料電池からの排空気及び未反応燃料を含む排ガスを燃焼する燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスが膨張されるガスタービンと、発電機と、圧縮機で圧縮された圧縮空気の一部を燃焼器に供給するバイパス路とを備えたので、燃焼器への供給空気量が増加してガスタービンの出力を向上させることができると共に、ガスタービンの入口温度を適正に調整することができる。この結果、燃料電池及びガスタービンを最大限の効率で運転することができる燃料電池−ガスタービン発電設備とすることが可能になる。
また、第1発明の燃料電池−ガスタービン発電設備によれば、圧縮機の圧縮比及びガスタービンの膨張比は、圧縮空気と排気ガスの間で熱交換を行なう熱交換器が不要となる高い圧力比に設定されているので、高圧・高温の圧縮空気を得ることができ、熱交換器等の機器を設けることなく圧縮空気を所定の作動温度にすることができる。
また、第2発明の燃料電池−ガスタービン発電設備によれば、第1発明の燃料電池−ガスタービン発電設備において、燃料電池は固体電解質燃料電池であり、固体電解質燃料電池は、容器上部の内部に設けられる燃料室と、燃料室の下部に設けられ燃料室管板により仕切られる排ガス室と、排ガス室の下部に設けられ排ガス室管板により仕切られる電池室と、電池室の下部に排空気室管板により仕切られて設けられる排空気室と、排空気室の下部に設けられ空気室管板により仕切られる空気室と、両端が開放され上端部が燃料室に開口して配されると共に下端部が電池室に配される燃料内管と、下端が閉じられると共に上端が開放されて燃料内管の外側に配され下部が燃料内管の開口を覆うと共に上端部が排ガス室に開口して配される多孔質状の燃料外管と、排空気室管板に設けられる多数の排空気排出孔と、両端が開放され上端部が電池室の上方に配され下端部が空気室に開口する空気加熱管と、燃料外管の外周に配される電池とを備え、燃料室に燃料が供給されることにより燃料内管を通って下端部から燃料外管に燃料が送られると共に空気室に空気が供給されることにより空気加熱管を流通して電池室に空気が送られ、多孔質状の燃料外管の壁部を通過した燃料と空気中の酸素とが電解質を介して電池反応されて発電され、燃料外管内の未燃燃料を含む排ガスが燃料外管を流通して排ガス室に送られると共に電池室の排空気が排空気排出孔を通過して排空気室に送られ、空気加熱管を流通する空気が発電の反応熱により加熱されるので、燃料電池の入口の空気温度を下げることができると共に、必要とする空気量を低減することができる。
また、第3発明の燃料電池−ガスタービン発電設備によれば、第2発明の燃料電池−ガスタービン発電設備において、固体電解質燃料電池は、燃料外管の外壁には電池が設けられ、燃料極が燃料を改質する改質触媒となり、燃料改質反応による吸熱により発電の反応熱の一部を回収すると共に発電の反応熱の残りで空気加熱管を流通する空気を加熱して発電の反応熱を全て回収除去するようにしたので、低温の燃料を供給しても、電池反応熱を吸熱して燃料を昇温させることができる。
また、第4発明の複合発電設備は、第1乃至第3発明のいずれかの燃料電池−ガスタービン発電設備と、燃料電池−ガスタービン発電設備のガスタービンの排気ガスの熱回収を行って蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気により作動する蒸気タービンと、蒸気タービンの排気を復水する復水手段と、復水手段からの復水を排熱回収ボイラに給水する給水手段とを備えたので、燃料電池及びガスタービンを最大限の効率で運転することができる燃料電池−ガスタービン発電設備と蒸気タービン設備を組み合わせた複合発電設備とすることが可能になる。
燃料電池−ガスタービン発電設備の発電効率は、所定燃料供給量における燃料電池(SOFC)の発電効率とその排ガスおよび排空気を混合し未反応燃料を燃焼した燃焼ガスを駆動流体とするガスタービンの出力により決まる。燃料電池の効率向上には、電池室に供給する燃料及び空気の温度を改質反応および電池反応に適正な温度にすることが必要である。
燃料電池効率を一定とすれば、燃料電池−ガスタービン発電設備の効率は、ガスタービンの出力に依存する。即ち、SOFC/ガスタービン/低温熱交プラントシステムでは、プラントの高効率運転には、SOFCの高効率運転条件を確保した上で、最大のガスタービン出力が得られるようにシステム設計および機器設計を行うことが必要である。
高効率達成のための作用・効果は以下の通りである。
(1)SOFCの高効率化
燃料電池管を二重管構造として、燃料(以下、都市ガス等に用いられるメタンガスとする)は二重管内管に供給され、内管を下降する過程において電池反応熱を吸収して、内管出口において燃料改質及び電池反応に必要な温度に加熱される。続いて、外管と内管のアンニュラー部を上昇する過程において燃料改質反応を生じ、電池反応に必要なCO及びH2 を主成分とする改質ガスになり電池反応を行う。燃料の改質反応は吸熱反応であり、電池反応により生じた反応熱のおおよそ50%が改質反応(吸熱反応)に利用される。このように電池管内部で燃料加熱と改質が合理的に行われ、電池反応に適正条件が確保され電池反応が促進される。
一方、反応用空気は、電池室内部に設置された内部熱交において、電池反応熱の余剰熱を吸収して電池反応に適正な温度に加熱される。このように燃料及び空気共改質および電池反応に適正な条件が確保されるので、SOFCは高効率発電を行うことができる。
(2)ガスタービンの高効率化(高出力化)
低温熱交における熱回収量を、高温度効率の低温熱交設置を設置による出口空気温度の上昇とテンパリングエア量の増加により増大することができる。一方、ガスタービンの効率はガスタービンの圧力比に依存するので、圧力比を最適化しガスタービン出力増加(ガスタービン入力の増加と高効率化)を達成することを、下記のシステム設計手法により可能にした。
低温熱交温度効率ηt =(出力空気温度−入口空気温度)/(入口ガス温度−
入口空気温度)×100%である。
(a)高温熱交の廃止によるタービン入熱量の増加
内部熱交の設置によりSOFCへ供給する空気の必要温度を下げ、低温熱交のみで必要温度を得るように内部熱交を設置し、高温度効率の低温熱交を設置し、ガスタービン圧力比を最適化した。これにより高温熱交が不要になり、ガスタービン燃焼器に供給される排空気の温度低下が生じない。従って、ガスタービン燃焼器に導入する燃焼ガス温度の低下がないので、テンパリングエアの増加が必要となる(増加ができる)。テンパリングエア(SOFCバイパス空気管で供給される低温熱交出口空気)の増加により低温熱交による熱回収量およびタービン駆動流体が増加する。即ち、タービン入熱量が増加する。
(b)低温熱交における熱回収量の増加
ガスタービンの出力は、ガスタービンの入力が大きい程且つ効率が高い程大となる。低温熱交の出口空気温度がSOFC内部熱交の要求温度に到達する条件の下で、熱回収量が最大となる温度効率の高い(現実的な最高温度効率ηRM=90〜95%)再生熱交を設置し、テンパリングエアとして再生熱交出口空気を使用することにより、燃焼器出口ガス温度の低下(テンパリング効果)と共に熱回収量の増加を計った。
(c)ガスタービンの効率向上
ガスタービンの理論サイクル効率ηGTは次式で表されるように、機械効率(次式における圧縮機効率ηC 、タービン効率ηT )を一定とすれば、最高温度最低温度比τ(=タービン入口温度T3 /圧縮機入口温度T1 比)および圧力比φ(=圧縮機出口圧力P2 /圧縮機入口圧力P1 )の関数である断熱膨張温度比ψ(=タービン入口温度T3 /タービンの断熱出口温度T4 ′)に依存する。
ここで、τは一定であるので、ガスタービン効率はψのみに依存する。
ηGT=(τηC ηT −ψ)(1−1/ψ)/(ηC τ−ψ+1−ηC
=(C1 −ψ)(1−1/ψ)/(C2 −ψ)
理想サイクルではC1 =C2 であるから、理想サイクル(ブレートンサイクル)の効率は、
ηGT=1−1/ψ=1−1/φ(k-1)/k
即ち、圧力比を大きくすることによりガスタービン効率は向上する。
ψ=T3 /T4 ′=φ(k-1)/k 、断熱指数k(=Cp/Cv)は一定である。
SOFCに内部熱交を設置して、低温熱交出口温度を低下したことにより、低温熱交入口ガス温度T4 ′を下げることができる。即ち、圧力比の高いガスタービン設計が可能となり、ガスタービン効率を向上することができる。
以上のシステムおよび機器設計を行うことにより、一定燃料入熱に対しSOFCおよびガスタービンの出力が夫々最大となる最適運転条件を得ることができる。以下に具体的な実施形態例を説明する。
第1実施形態例
図1には本発明の第1実施形態例に係る燃料電池−ガスタービン発電設備を備えた複合発電設備の概略系統を示してある。
図に示すように、燃料電池−ガスタービン発電設備は、燃料電池としての固体電解質燃料電池(SOFC)1とガスタービン設備2とで構成されている。ガスタービン設備2は圧縮機3及び燃焼器10及びガスタービン4及び発電機5で構成され、ガスタービン4の排ガスは低温熱交換器61に送られる。
低温熱交換器61では圧縮機3で圧縮された圧縮空気がガスタービン4の排ガスにより加熱(熱交換)される。低温熱交換器61で熱回収された排ガスは排熱回収ボイラ6で更に熱回収されて煙突21から大気に放出される。
SOFC1は、空気(酸素)と燃料fとを電解質を介して電池反応させて発電するものである。尚、図中の符号で20はSOFC1で得られた直流の電力を交流に変換する直交変換器である。
排熱回収ボイラ6では排ガスの排熱により蒸気を発生し、発生した蒸気は蒸気タービン7に送られて蒸気タービン7で動力が回収される。蒸気タービン7の排気蒸気は復水手段としての復水器8で復水され、復水は給水手段としての給水ポンプ9により排熱回収ボイラ6に給水される(複合発電設備)。
尚、排熱回収ボイラ6で熱回収される排ガスは低温熱交換器61で熱回収された排ガスとなっているので、蒸気タービン7を駆動する高温の蒸気を発生することができない場合には、過熱手段を備える等して高温の蒸気を生成することができる。また、排熱回収ボイラ6で温水等を生成した場合には給湯設備等を適用することも可能である。
SOFC1へ供給される空気は、圧縮機3で圧縮され低温熱交換器61で加熱された圧縮空気が送られる。低温熱交換器61で加熱された圧縮空気は高温熱交換器62で加熱されて空気供給管12からSOFC1へ供給される。SOFC1の電池室1aで反応を終えた排空気は空気排出管17から高温熱交換器62に送られ、SOFC1の排空気により圧縮空気が加熱される。
高温熱交換器62で熱回収された排空気は、燃焼器10に供給される。一方、SOFC1の電池室1aには燃料fが脱硫装置63を介して硫黄分が除去された後に燃料供給管14から供給され、反応を終えた未反応分を含有する排ガスは排ガス排出管15から燃焼器10に供給される。
低温熱交換器61で加熱された圧縮空気の一部を燃焼器10の入口側における排空気に合流させるバイパス路64が設けられ、バイパス路64にはバイパス空気制御弁65が設けられている。つまり、圧縮機3で圧縮された圧縮空気の一部がバイパス空気制御弁65で流量調整されて燃焼器10に供給される。
圧縮機3で圧縮された圧縮空気の一部を燃焼器10に供給することにより、燃焼器10への供給空気量が増加してガスタービン4の出力を向上させることができる。そして、翼冷却構造等が設けられていない無冷却構造のガスタービン4であっても、燃焼温度をガスタービン4の入口温度(例えば、850 ℃〜900 ℃)に適した温度に維持することができる。
上記構成のガスタービン発電設備を備えた複合発電設備では、燃料供給管14から燃料fがSOFC1に供給されると共に、圧縮機3で圧縮されて低温熱交換器61及び高温熱交換器62で加熱された空気が空気供給管12からSOFC1に供給される。SOFC1では空気中の酸素及び燃料fの電池反応により発電が行われる。
未反応分を含有する排ガスは、排ガス排出管15を経て燃焼器10に供給される。未反応酸素を含有する排空気は高温熱交換器62で熱回収されて燃焼器10に供給される。
また、圧縮機3で圧縮された圧縮空気の一部がバイパス空気制御弁65で流量調整されてバイパス路64から燃焼器10に供給される。燃焼器10では、未反応分を含有する排ガスと未反応酸素を含有する排空気とが燃焼され、未反応燃料が燃焼して高温の燃焼ガスが生成される。
生成された燃焼ガス(排ガス)によりガスタービン4が作動し、ガスタービン4の排ガスが排熱回収ボイラ6で熱回収されて蒸気が発生される。発生した蒸気は蒸気タービン7に送られて動力が回収され、蒸気タービン7の排気蒸気は復水器8で復水されて給水ポンプ9により排熱回収ボイラ6に給水される。
上記構成の燃料電池−ガスタービン発電設備では、圧縮機3で圧縮された圧縮空気の一部がバイパス空気制御弁65で流量調整されてバイパス路64から燃焼器10に供給されるので、燃焼器10への供給空気量が増加してガスタービン4の出力を向上させることができる。そして、翼冷却構造等が設けられていない無冷却構造のガスタービン4は、燃焼温度をガスタービン4の入口温度(例えば、850 ℃〜900 ℃)に適した温度に維持することができる。
従って、SOFC1を適用することにより、ガスタービン4の機能を最大限に活用した燃料電池−ガスタービン発電設備及び複合発電設備とすることが可能になる。
第2実施形態例
図2には本発明の第2実施形態例に係る燃料電池−ガスタービン発電設備を備えた複合発電設備の概略系統を示してある。尚、図1に示した部材と同一部材には同一符号を付してある。第2実施形態例の燃料電池−ガスタービン発電設備は、高温熱交換器62が設けられておらず、SOFCの内部に空気を加熱する空気加熱管45を備えた構成となっている。
図に示すように、燃料電池−ガスタービン発電設備は、燃料電池としての固体電解質燃料電池(SOFC)31とガスタービン設備2とで構成されている。ガスタービン設備2は圧縮機3及び燃焼器10及びガスタービン4及び発電機5で構成され、ガスタービン4の排ガスは低温熱交換器61に送られる。
低温熱交換器61では圧縮機3で圧縮された圧縮空気がガスタービン4の排ガスにより加熱(熱交換)される。低温熱交換器61で熱回収された排ガスは排熱回収ボイラ6で更に熱回収されて煙突21から大気に放出される。
SOFC31は、空気(酸素)と燃料fとを電解質を介して電池反応させて発電するものである。尚、図中の符号で20はSOFC31で得られた直流の電力を交流に変換する直交変換器である。
排熱回収ボイラ6では排ガスの排熱により蒸気を発生し、発生した蒸気は蒸気タービン7に送られて蒸気タービン7で動力が回収される。蒸気タービン7の排気蒸気は復水手段としての復水器8で復水され、復水は給水手段としての給水ポンプ9により排熱回収ボイラ6に給水される(複合発電設備)。
尚、排熱回収ボイラ6で熱回収される排ガスは低温熱交換器61で熱回収された排ガスとなっているので、蒸気タービン7を駆動する高温の蒸気を発生することができない場合には、加熱手段を備える等して高温の蒸気を生成することができる。また、排熱回収ボイラ6で温水等を生成した場合には給湯設備等を適用することも可能である。
SOFC31へ供給される空気は、圧縮機3で圧縮され低温熱交換器61で加熱された圧縮空気が送られる。低温熱交換器61で加熱された圧縮空気は空気供給管12からSOFC31へ供給され、SOFC31の内部に設けられた空気加熱管45(詳細は後述する)で加熱されて反応空気とされる。
SOFC31の電池室39で反応を終えた排空気は空気排出管17から燃焼器10に供給される。一方、SOFC31の電池室39には燃料fが脱硫装置63を介して硫黄分が除去された後に燃料供給管14から供給され、反応を終えた未反応分を含有する排ガスは排ガス排出管15から燃焼器10に供給される。
低温熱交換器61で加熱された圧縮空気の一部を燃焼器10の入口側における排空気に合流させるバイパス路64が設けられ、バイパス路64にはバイパス空気制御弁65が設けられている。つまり、圧縮機3で圧縮された圧縮空気の一部がバイパス空気制御弁65で流量調整されて燃焼器10に供給される。
圧縮機3で圧縮された圧縮空気の一部を燃焼器10に供給することにより、燃焼器10への供給空気量が増加してガスタービン4の出力を向上させることができる。そして、翼冷却構造等が設けられていない無冷却構造のガスタービン4は、燃焼温度をガスタービン4の入口温度(例えば、850 ℃〜900 ℃)に適した温度に維持することができる。
上記構成のガスタービン発電設備を備えた複合発電設備では、燃料供給管14から燃料fがSOFC31に供給されると共に、圧縮機3で圧縮されて低温熱交換器61で加熱された空気が空気供給管12からSOFC31に供給される。SOFC31では空気加熱管45で供給空気が加熱された後空気中の酸素及び燃料fの電池反応により発電が行われる。
未反応分を含有する排ガスは、排ガス排出管15を経て燃焼器10に供給される。未反応酸素を含有する排空気は高温熱交換器62で熱回収されて燃焼器10に供給される。
また、圧縮機3で圧縮された圧縮空気の一部がバイパス空気制御弁65で流量調整されてバイパス路64から燃焼器10に供給される。燃焼器10では、未反応分を含有する排ガスと未反応酸素を含有する排空気とが燃焼され、未反応燃料が燃焼して高温の燃焼ガスが生成される。
生成された燃焼ガス(排ガス)によりガスタービン4が作動し、ガスタービン4の排ガスが排熱回収ボイラ6で熱回収されて蒸気が発生される。発生した蒸気は蒸気タービン7に送られて動力が回収され、蒸気タービン7の排気蒸気は復水器8で復水されて給水ポンプ9により排熱回収ボイラ6に給水される。
上記構成の燃料電池−ガスタービン発電設備では、圧縮機3で圧縮された圧縮空気の一部がバイパス空気制御弁65で流量調整されてバイパス路64から燃焼器10に供給されるので、燃焼器10への供給空気量が増加してガスタービン4の出力を向上させることができる。そして、翼冷却構造等が設けられていない無冷却構造のガスタービン4は、燃焼温度をガスタービン4の入口温度(例えば、850 ℃〜900 ℃)に適した温度に維持することができる。
そして、SOFC31には空気加熱管45が備えられているので、SOFC31への供給空気の温度を低くすることができ、低温熱交換器61を大型化して温度効率の高い設計にすることができる。低温熱交換器61を大型化して温度効率の高い設計にすることで、ガスタービン4の排ガスの保有熱を圧縮機3の出口空気で回収する際に、大量の圧縮空気を必要温度状態にしてSOFC31側へ供給することができる。従って、圧縮機3で圧縮された圧縮空気の一部を燃焼器10に供給しても、SOFC31で必要な空気量を確保することができる。
このように、低温熱交換器61の出口の空気を燃焼器10に混入することにより、ガスタービン4の入口温度を適正温度に制御すると共に、ガスタービン4の排ガスからの熱回収量を最大とし、SOFC31の出力を一定にした条件でガスタービン4の出力を最大にすることができる。
従って、SOFC31を適用することにより、ガスタービン4の機能を最大限に活用した燃料電池−ガスタービン発電設備及び複合発電設備とすることが可能になる。
図3乃至図5に基づいて上述した複合発電設備のガスタービン発電設備に適用される空気加熱管45を備えたSOFC31の詳細な構成を説明する。図3には複合発電設備のガスタービン設備に適用されるSOFC31の概略構成を表す斜視状況、図4には複合発電設備のガスタービン設備に適用されるSOFC31の概略断面、図5には電池管の詳細を表す断面を示してある。
図3、図4に示すように、SOFC31は高温{電解質がYSZ(Yttria Stalized Zirconia)の場合は900〜1000℃}で作動する燃料電池であり、断熱・保温材で内貼りされた容器(ケーシング)32に収納される。ケーシング32の内部は、上部より、燃料室管板33、排ガス室管板34、排空気室管板35及び空気室管板36で仕切られ、燃料室37、排ガス室38、電池室39、排空気室40及び空気室41が形成されている。排空気室管板35には電池室39と排空気室40とを連通する多数の排空気排出孔35aが設けられている。
電池室39の内部には電池管42が多数配設され、電池管42は燃料外管43と燃料内管44の2重管構造で構成されている。2重管構造の電池管12の燃料内管44及び燃料外管43はそれぞれ燃料室管板33及び排ガス室管板34で支持されている。
燃料内管44は両端部が開放状態にされ、燃料外管43は下端部が閉じられて上端部のみが開放状態にされている。燃料内管44は両端が開放され上端部が燃料室37に開口して配されると共に下端部が電池室39に配されている。燃料外管43は燃料内管44の外側に配置され、下端部が燃料内管44の開口を覆い上端部が排ガス室38に開口している。燃料外管43は多孔質状の材料で形成されている。
電池室39の内部には両端が開口状態とされた空気加熱管45が多数配設され、空気加熱管45は排ガス室38、排空気室管板35及び空気室管板36を貫通して下端が空気室41に開口した状態で空気室管板36に支持されている。空気加熱管45の入口部にはそれぞれ絞り46が設けられ、空気室41からそれぞれの空気加熱管45に供給される空気の圧力が均一に維持されるようになっている。
尚、均一に維持する機構としては、空気室41の流路面積を変化させてそれぞれの空気加熱管45に供給される空気の圧力を均一に維持する機構を採用することも可能である。
燃料室37には燃料供給管14が接続され、排ガス室38には排ガス排出管15が接続されている。また、排空気室40には空気排出管17が接続され、空気室41には空気供給管12が接続されている。
図3、図4に示すように、電池管42の燃料外管43の表面には燃料極、電解質、空気極を備えた電池53が形成されている。そして、燃料極が燃料を改質する触媒となっており、電池管42に送られた燃料が内部改質(吸熱反応)されるようになっている。
即ち、図5に示すように、電池管42の燃料外管43の表面には燃料極55、電解質56及び空気極57を備えた電池53が形成されている。燃料極55は、例えば、ニッケルサーメットで構成され、燃料極55自身が燃料を改質する触媒となっている。メタン等の燃料は多孔質状の燃料外管43を通過して燃料極55で改質されて水素が使用可能となる。空気中の酸素は電子を受けて酸素イオンとなり、電解質56を燃料側に移動し、燃料極55で電子を放出してH2 O及びCO2 となり、発電が行われる。
尚、図5に点線で示したように、電池管42の燃料内管44の外側表面に改質用の触媒59を設け、改質を促進することも可能である。
燃料供給管14から燃料室37に供給された燃料は燃料室37から電池管42の燃料内管44に送られ、燃料内管44の下端部で反転し燃料内管44と燃料外管43の間のアンニュラー部を上昇して排ガス室38に送られる。燃料が燃料内管44を下降する過程で電池反応による反応熱を吸収し、アンニュラー部の入口では電池反応に必要な温度に上昇すると共に一部改質が行われ電池反応熱を吸収する。アンニュラー部では改質反応と電池反応が行われる。
空気供給管12から空気室41に供給された空気は空気加熱管45に送られて空気加熱管45内を上昇する。空気供給管12には空気排出管17から分岐した排空気の一部が再循環管51を経由して混入され、空気室41の空気を昇温させる。空気は空気加熱管45内を上昇する過程で電池反応熱を吸収し電池反応に必要な温度に加熱されて電池室39に放出される。
放出された空気は、電池反応を行いながら電池室39を下降し、排空気室管板35の空気加熱管45の貫通部周囲の間隙及び排空気排出孔35aを通って排空気室40に送られる。
上記構成のSOFC31は、2重管構造の電池管42を燃料が流れるようになっており、燃料内管44を下降する過程で反応熱を吸熱し(加熱され)、アンニュラー部を上昇する過程では改質反応により吸熱する構造となっている。また、空気は空気加熱管45を上昇する過程で反応熱を吸熱する機能を有する構造となっている。このため、燃料は最大の内部吸熱機能を有する構造である。
上述したSOFC31では、空気および燃料は必要な内部吸熱機能を有するので、空気室41に供給する空気温度及び燃料室37に供給する燃料温度をその分低下することができ、供給空気量を減少することができる。しかも、空気加熱管45から電池室39に放出される空気は適正温度レベルである。
また、上述したSOFC31では、電池管42に燃料を通し電池室39に空気を供給する構成としたが、燃料極55と空気極57を入れ替えた構造にすることにより電池管42に空気を通し電池室39に燃料を供給する構成とすることも可能である。この場合、空気加熱管45は反応熱を吸熱できる適宜部位に設けられる。
上述した本実施形態例のSOFC31は、SOFC31の内部空気加熱手段(空気加熱管45)で余剰の電池反応熱を吸収して空気加熱を行うので、SOFC31の入口空気温度を下げることができる。このため、供給空気量を減少することができる。空気加熱管45を適正に分布させることにより、熱吸収の均等化が得られると共に、空気加熱管45の数の適正化により電池室39に放出される空気の温度は、電池反応に適正なレベルの温度が得られる。
このように、内部空気加熱方式により反応余剰熱を吸収して空気を加熱するので、SOFC31への供給空気の温度を低下させることが可能になり、SOFC31の冷却(反応熱除去)の観点から必要とする空気量を低減することにより、電池内部温度を制御し排空気および排ガスの保有熱を減少し排ガス損失を減少することができる。
また、電池管42を二重管として燃料内管44に燃料加熱機能を持たせたことにより、燃料加熱器を経ない低温の燃料を供給しても、電池反応熱を吸熱して電池反応部(燃料内管44の下端部)に燃料が到達する前に電池反応に適正な温度レベルに昇温させることができる。
従って電池性能の低下を伴うことなく反応熱の吸熱除去(温度制御)が可能になり、反応熱排出のための空気量増加が減少し効率低下を避けることができる。
また、燃料極55に改質機能を有する触媒材料を使用したので、燃料極55で改質機能を持たせることができる。また、例えば、燃料内管44の外面に改質触媒機能を有する材料(触媒59)を塗布または混合することにより、内部改質機能を向上させることができ、改質し難い広範な燃料に対しても内部改質が可能となる。
尚、図1に示した燃料電池−ガスタービン発電設備のSOFC1に代えて上述したSOFC31を設けることも可能である。この場合、空気加熱管45を省略して排空気の一部を空気供給管12に混入することだけで空気の温度を高める構造とすることも可能であり、空気加熱管45を省略することで電池室39の簡素化を図ることができる。
第3実施形態例
図6には本発明の第3実施形態例に係る燃料電池−ガスタービン発電設備を備えた複合発電設備の概略系統を示してある。尚、図1に示した部材と同一部材には同一符号を付してある。第3実施形態例の燃料電池−ガスタービン発電設備は、高温熱交換器62が設けられておらず、空気排出管17と空気供給管12との間に反応を終えた高温の排空気の一部を再循環させる再循環管51が設けられた構成となっている。
図に示すように、燃料電池−ガスタービン発電設備は、燃料電池としての固体電解質燃料電池(SOFC)1とガスタービン設備2とで構成されている。ガスタービン設備2は圧縮機3及び燃焼器10及びガスタービン4及び発電機5で構成され、ガスタービン4の排ガスは低温熱交換器61に送られる。
低温熱交換器61では圧縮機3で圧縮された圧縮空気がガスタービン4の排ガスにより加熱(熱交換)される。低温熱交換器61で熱回収された排ガスは排熱回収ボイラ6で更に熱回収されて煙突21から大気に放出される。
SOFC1は、空気(酸素)と燃料fとを電解質を介して電池反応させて発電するものである。尚、図中の符号で20はSOFC1で得られた直流の電力を交流に変換する直交変換器である。
排熱回収ボイラ6では排ガスの排熱により蒸気を発生し、発生した蒸気は蒸気タービン7に送られて蒸気タービン7で動力が回収される。蒸気タービン7の排気蒸気は復水手段としての復水器8で復水され、復水は給水手段としての給水ポンプ9により排熱回収ボイラ6に給水される(複合発電設備)。
尚、排熱回収ボイラ6で熱回収される排ガスは低温熱交換器61で熱回収された排ガスとなっているので、蒸気タービン7を駆動する高温の蒸気を発生することができない場合には、加熱手段を備える等して高温の蒸気を生成することができる。また、排熱回収ボイラ6で温水等を生成した場合には給湯設備等を適用することも可能である。
SOFC1へ供給される空気は、圧縮機3で圧縮され低温熱交換器61で加熱された圧縮空気が送られる。低温熱交換器61で加熱された圧縮空気は空気供給管12からSOFC1へ供給される。SOFC1の電池室1aで反応を終えた排空気は空気排出管17から燃焼器10に供給される。
空気排出管17と空気供給管12との間には反応を終えた高温の排空気の一部を再循環させる再循環管51が設けられ、高温の排空気の一部が流量制御弁71の制御により空気供給管12に混入されてSOFC1に供給される空気の温度が高められる。
再循環管51の合流部位における空気供給管12にはエジェクター52が設けられ、エジェクター52により空気排出管17と空気供給管12に静圧差が形成される。エジェクター52により形成される静圧差により空気排出管17の排空気の一部が再循環管51に導かれて空気供給管12に送られる。
尚、エジェクター52に代えて再循環管51に昇圧通風機等を設けることも可能である。
一方、SOFC31の電池室39には燃料fが脱硫装置63を介して硫黄分が除去された後に燃料供給管14から供給され、反応を終えた未反応分を含有する排ガスは排ガス排出管15から燃焼器10に供給される。
低温熱交換器61で加熱された圧縮空気の一部を燃焼器10の入口側における排空気に合流させるバイパス路64が設けられ、バイパス路64にはバイパス空気制御弁65が設けられている。つまり、圧縮機3で圧縮された圧縮空気の一部がバイパス空気制御弁65で流量調整されて燃焼器10に供給される。
圧縮機3で圧縮された圧縮空気の一部を燃焼器10に供給することにより、燃焼器10への供給空気量が増加してガスタービン4の出力を向上させることができる。そして、翼冷却構造等が設けられていない無冷却構造のガスタービン4は、燃焼温度をガスタービン4の入口温度(例えば、850 ℃〜900 ℃)に適した温度に維持することができる。
上記構成のガスタービン発電設備を備えた複合発電設備では、燃料供給管14から燃料fがSOFC1に供給されると共に、圧縮機3で圧縮されて低温熱交換器61で加熱された空気が空気供給管12からSOFC1に供給される。また、高温の排空気の一部が流量制御弁71の制御により再循環管51から空気供給管12に混入されてSOFC1に供給される。SOFC1では高温の排空気の一部が混入されて供給空気が加熱され、空気中の酸素及び燃料fの電池反応により発電が行われる。
未反応分を含有する排ガスは、排ガス排出管15を経て燃焼器10に供給される。未反応酸素を含有する排空気は燃焼器10に供給される。
また、圧縮機3で圧縮された圧縮空気の一部がバイパス空気制御弁65で流量調整されてバイパス路64から燃焼器10に供給される。燃焼器10では、未反応分を含有する排ガスと未反応酸素を含有する排空気とが燃焼され、未反応燃料が燃焼して高温の燃焼ガスが生成される。
生成された燃焼ガス(排ガス)によりガスタービン4が作動し、ガスタービン4の排ガスが排熱回収ボイラ6で熱回収されて蒸気が発生される。発生した蒸気は蒸気タービン7に送られて動力が回収され、蒸気タービン7の排気蒸気は復水器8で復水されて給水ポンプ9により排熱回収ボイラ6に給水される。
上記構成の燃料電池−ガスタービン発電設備では、圧縮機3で圧縮された圧縮空気の一部がバイパス空気制御弁65で流量調整されてバイパス路64から燃焼器10に供給されるので、燃焼器10への供給空気量が増加してガスタービン4の出力を向上させることができる。そして、翼冷却構造等が設けられていない無冷却構造のガスタービン4は、燃焼温度をガスタービン4の入口温度(例えば、850 ℃〜900 ℃)に適した温度に維持することができる。
そして、SOFC1には高温の排空気の一部が再循環管51から混入されて供給空気の温度が高められて供給されるので、SOFC1への供給空気の温度を低くすることができ、低温熱交換器61を大型化して温度効率の高い設計にすることができる。低温熱交換器61を大型化して温度効率の高い設計にすることで、ガスタービン4の排ガスの保有熱を圧縮機3の出口空気で回収する際に、大量の圧縮空気を必要温度状態にしてSOFC31側へ供給することができる。従って、圧縮機3で圧縮された圧縮空気の一部を燃焼器10に供給しても、SOFC1で必要な空気量を確保することができる。
このように、低温熱交換器61ので出口の空気を燃焼器10に混入することにより、ガスタービン4の入口温度を低く制御すると共に、ガスタービン4の排ガスからの熱回収量を最大とし、SOFC1の出力を一定にした条件でガスタービン4の出力を最大にすることができる。
従って、SOFC1を適用することにより、ガスタービン4の機能を最大限に活用した燃料電池−ガスタービン発電設備及び複合発電設備とすることが可能になる。
第4実施形態例
図7には本発明の第4実施形態例に係る燃料電池−ガスタービン発電設備を備えた複合発電設備の概略系統を示してある。尚、図1に示した部材と同一部材には同一符号を付してある。第4実施形態例の燃料電池−ガスタービン発電設備は、圧縮機及びガスタービンが高圧力比に設定され、低温熱交換器61が設けられていない構成となっている。即ち、圧縮機及びガスタービンが高圧力比に設定され、圧縮機の圧縮空気とガスタービンの排気の間で熱交換する熱交換器が不要となる状態に設定されている。
図に示すように、燃料電池−ガスタービン発電設備は、燃料電池としての固体電解質燃料電池(SOFC)1とガスタービン設備81とで構成されている。ガスタービン設備81は圧縮機82及び燃焼器83及びガスタービン84及び発電機85で構成され、ガスタービン84の排ガスは排熱回収ボイラ6で熱回収されて煙突21から大気に放出される。
SOFC1は、空気(酸素)と燃料fとを電解質を介して電池反応させて発電するものである。尚、図中の符号で20はSOFC1で得られた直流の電力を交流に変換する直交変換器である。
排熱回収ボイラ6では排ガスの排熱により蒸気を発生し、発生した蒸気は蒸気タービン7に送られて蒸気タービン7で動力が回収される。蒸気タービン7の排気蒸気は復水手段としての復水器8で復水され、復水は給水手段としての給水ポンプ9により排熱回収ボイラ6に給水される(複合発電設備)。
SOFC1へ供給される空気は、圧縮機82で圧縮され高温熱交換器62で加熱された圧縮空気が送られる。高温熱交換器62で加熱された圧縮空気は空気供給管12からSOFC1へ供給される。SOFC1の電池室1aで反応を終えた排空気は空気排出管17から高温熱交換器62を経由して燃焼器83に供給される。
一方、SOFC1の電池室1aには燃料fが脱硫装置63を介して硫黄分が除去された後に燃料供給管14から供給され、反応を終えた未反応分を含有する排ガスは排ガス排出管15から燃焼器83に供給される。
圧縮機82で圧縮された圧縮空気の一部を燃焼器83の入口側における排空気に合流させるバイパス路64が設けられ、バイパス路64にはバイパス空気制御弁65が設けられている。つまり、圧縮機82で圧縮された圧縮空気の一部がバイパス空気制御弁65で流量調整されて燃焼器83に供給される。
圧縮機82で圧縮された圧縮空気の一部を燃焼器83に供給することにより、燃焼器83への供給空気量が増加してガスタービン84の出力を向上させることができる。そして、翼冷却構造等が設けられていない無冷却構造のガスタービン84は、燃焼温度をガスタービン84の入口温度(例えば、850 ℃〜900 ℃)に適した温度に維持することができる。
尚、図中の符号で80は、圧縮機82の圧縮空気をSOFC1に供給して加圧する供給路である。
上記構成のガスタービン発電設備を備えた複合発電設備では、燃料供給管14から燃料fがSOFC1に供給されると共に、圧縮機82で圧縮されて高温熱交換器62で加熱された空気が空気供給管12からSOFC1に供給される。SOFC1では空気中の酸素及び燃料fの電池反応により発電が行われる。
未反応分を含有する排ガスは、排ガス排出管15を経て燃焼器83に供給される。未反応酸素を含有する排空気は高温熱交換器62で熱回収されて燃焼器83に供給される。
また、圧縮機82で圧縮された圧縮空気の一部がバイパス空気制御弁65で流量調整されてバイパス路64から燃焼器83に供給される。燃焼器83では、未反応分を含有する排ガスと未反応酸素を含有する排空気とが燃焼され、未反応燃料が燃焼して高温の燃焼ガスが生成される。
生成された燃焼ガス(排ガス)によりガスタービン84が作動し、ガスタービン84の排ガスが排熱回収ボイラ6で熱回収されて蒸気が発生される。発生した蒸気は蒸気タービン7に送られて動力が回収され、蒸気タービン7の排気蒸気は復水器8で復水されて給水ポンプ9により排熱回収ボイラ6に給水される。
上記構成の燃料電池−ガスタービン発電設備では、圧縮機82で圧縮された圧縮空気の一部がバイパス空気制御弁65で流量調整されてバイパス路64から燃焼器83に供給されるので、燃焼器83への供給空気量が増加してガスタービン84の出力を向上させることができる。そして、翼冷却構造等が設けられていない無冷却構造のガスタービン84は、燃焼温度をガスタービン84の入口温度(例えば、850 ℃〜900 ℃)に適した温度に維持することができる。そして、SOFC1には高温熱交換器62で加熱された圧縮空気が供給されるので、SOFC1への供給空気の温度を低くすることができる。
従って、SOFC1を適用することにより、ガスタービン84の機能を最大限に活用した燃料電池−ガスタービン発電設備及び複合発電設備とすることが可能になる。
第5実施形態例
図8には本発明の第5実施形態例に係る燃料電池−ガスタービン発電設備を備えた複合発電設備の概略系統を示してある。尚、図2に示した部材と同一部材には同一符号を付してある。第5実施形態例の燃料電池−ガスタービン発電設備は、圧縮機及びガスタービンが高圧力比に設定され、低温熱交換器61が設けられていない構成となっている。即ち、圧縮機及びガスタービンが高圧力比に設定され、圧縮機の圧縮空気とガスタービンの排気の間で熱交換を行なう熱交換器が不要となる状態に設定されている。
図に示すように、燃料電池−ガスタービン発電設備は、燃料電池としての固体電解質燃料電池(SOFC)31とガスタービン設備81とで構成されている。ガスタービン設備81は圧縮機82及び燃焼器83及びガスタービン84及び発電機85で構成され、ガスタービン84の排ガスは排熱回収ボイラ6で熱回収されて煙突21から大気に放出される。
SOFC31は、空気(酸素)と燃料fとを電解質を介して電池反応させて発電するものである。尚、図中の符号で20はSOFC31で得られた直流の電力を交流に変換する直交変換器である。
排熱回収ボイラ6では排ガスの排熱により蒸気を発生し、発生した蒸気は蒸気タービン7に送られて蒸気タービン7で動力が回収される。蒸気タービン7の排気蒸気は復水手段としての復水器8で復水され、復水は給水手段としての給水ポンプ9により排熱回収ボイラ6に給水される(複合発電設備)。
SOFC31へ供給される空気は、圧縮機82で圧縮された圧縮空気が空気供給管12からSOFC31へ供給され、SOFC31の内部に設けられた空気加熱管45で加熱されて反応空気とされる。圧縮機82の出口温度が空気加熱管45の入口における必要温度となるように、空気加熱管45が設計されている。
このような機器設計とすることにより、SOFC31の入口側における高温熱交換器の設置が不要となり、システム構成を簡素化することができる。
圧縮機82で圧縮された圧縮空気の一部を燃焼器83の入口側における排空気に合流させるバイパス路64が設けられ、バイパス路64にはバイパス空気制御弁65が設けられている。つまり、圧縮機82で圧縮された圧縮空気の一部がバイパス空気制御弁65で流量調整されて燃焼器83に供給される。
圧縮機82で圧縮された圧縮空気の一部を燃焼器83に供給することにより、燃焼器83への供給空気量が増加してガスタービン84の出力を向上させることができる。そして、翼冷却構造等が設けられていない無冷却構造のガスタービン84は、燃焼温度をガスタービン84の入口温度(例えば、850 ℃〜900 ℃)に適した温度に維持することができる。
上記構成のガスタービン発電設備を備えた複合発電設備では、燃料供給管14から燃料fがSOFC31に供給されると共に、圧縮機82で圧縮された高圧・高温の空気が空気供給管12からSOFC31に供給される。SOFC31では空気加熱管45で供給空気が加熱された後空気中の酸素及び燃料fの電池反応により発電が行われる。
未反応分を含有する排ガスは、排ガス排出管15を経て燃焼器83に供給される。未反応酸素を含有する排空気は燃焼器83に供給される。
また、圧縮機82で圧縮された圧縮空気の一部がバイパス空気制御弁65で流量調整されてバイパス路64から燃焼器83に供給される。燃焼器83では、未反応分を含有する排ガスと未反応酸素を含有する排空気とが燃焼され、未反応燃料が燃焼して高温の燃焼ガスが生成される。
生成された燃焼ガス(排ガス)によりガスタービン84が作動し、ガスタービン84の排ガスが排熱回収ボイラ6で熱回収されて蒸気が発生される。発生した蒸気は蒸気タービン7に送られて動力が回収され、蒸気タービン7の排気蒸気は復水器8で復水されて給水ポンプ9により排熱回収ボイラ6に給水される。
上記構成の燃料電池−ガスタービン発電設備では、圧縮機82で圧縮された圧縮空気の一部がバイパス空気制御弁65で流量調整されてバイパス路64から燃焼器10に供給されるので、燃焼器83への供給空気量が増加してガスタービン84の出力を向上させることができる。そして、翼冷却構造等が設けられていない無冷却構造のガスタービン84は、燃焼温度をガスタービン84の入口温度(例えば、850 ℃〜900 ℃)に適した温度に維持することができる。
そして、SOFC31には空気加熱管45が備えられ、圧縮機82からは空気加熱管45の入口温度に必要な高圧・高温の圧縮空気が供給されるので、特別な熱交換器等の機器が不要になり、システム構成を簡素化することができる。
従って、SOFC31を適用することにより、ガスタービン84の機能を最大限に活用した燃料電池−ガスタービン発電設備及び複合発電設備とすることが可能になる。
本発明の第1実施形態例に係る燃料電池−ガスタービン発電設備を備えた複合発電設備の概略系統図。 本発明の第2実施形態例に係る燃料電池−ガスタービン発電設備を備えた複合発電設備の概略系統図。 複合発電設備のガスタービン設備に適用されるSOFC31の概略構成を表す斜視図。 複合発電設備のガスタービン設備に適用されるSOFC31の概略断面図。 電池管の詳細を表す断面図。 本発明の第3実施形態例に係る燃料電池−ガスタービン発電設備を備えた複合発電設備の概略系統図。 本発明の第4実施形態例に係る燃料電池−ガスタービン発電設備を備えた複合発電設備の概略系統図。 本発明の第5実施形態例に係る燃料電池−ガスタービン発電設備を備えた複合発電設備の概略系統図。
符号の説明
1,31 固体電解質燃料電池(SOFC)
2,81 ガスタービン設備
3,82 圧縮機
4,84 ガスタービン
5,85 発電機
6 排熱回収ボイラ
7 蒸気タービン
8 復水器
9 給水ポンプ
10,83 燃焼器
11 空気加熱器
12 空気供給管
14 燃料供給管
15 排ガス排出管
17 空気排出管
20 直交変換器
21 煙突
32 容器(ケーシング)
33 燃料室管板
34 排ガス室管板
35 排空気室管板
35a 排空気排出孔
36 空気室管板
37 燃料室
38 排ガス室
39 電池室
40 排空気室
41 空気室
42 電池管
43 燃料外管
44 燃料内管
45 空気加熱管
46 絞り
51 再循環管
52 エジェクター
53 電池
55 燃料極
56 電解質
57 空気極
59 触媒
61 低温熱交換器
62 高温熱交換器
63 脱硫装置
64 バイパス路
65 バイパス空気制御弁
71 流量制御弁
80 供給路

Claims (4)

  1. 空気を圧縮する圧縮機と、
    圧縮機で圧縮された圧縮空気が供給され供給された圧縮空気中の酸素と燃料とを電解質を介して電池反応させて発電する燃料電池と、
    燃料電池からの排空気及び未反応燃料を含む排ガスを燃焼する燃焼器と、
    燃焼器からの燃焼ガスが膨張されるガスタービンと、
    発電機と、
    圧縮機で圧縮された圧縮空気の一部を燃焼器に供給するバイパス路とを備え、
    圧縮機の圧縮比及びガスタービンの膨張比は、圧縮空気と排気ガスの間で熱交換を行なう熱交換器が不要となる圧力比に設定されていることを特徴とする燃料電池−ガスタービン発電設備。
  2. 請求項1に記載の燃料電池−ガスタービン発電設備において、
    燃料電池は固体電解質燃料電池であり、
    固体電解質燃料電池は、
    容器上部の内部に設けられる燃料室と、
    燃料室の下部に設けられ燃料室管板により仕切られる排ガス室と、
    排ガス室の下部に設けられ排ガス室管板により仕切られる電池室と、
    電池室の下部に排空気室管板により仕切られて設けられる排空気室と、
    排空気室の下部に設けられ空気室管板により仕切られる空気室と、
    両端が開放され上端部が燃料室に開口して配されると共に下端部が電池室に配される燃料内管と、
    下端が閉じられると共に上端が開放されて燃料内管の外側に配され下部が燃料内管の開口を覆うと共に上端部が排ガス室に開口して配される多孔質状の燃料外管と、
    排空気室管板に設けられる多数の排空気排出孔と、
    両端が開放され上端部が電池室の上方に配され下端部が空気室に開口する空気加熱管と、
    燃料外管の外周に配される電池とを備え、
    燃料室に燃料が供給されることにより燃料内管を通って下端部から燃料外管に燃料が送られると共に空気室に空気が供給されることにより空気加熱管を流通して電池室に空気が送られ、
    多孔質状の燃料外管の壁部を通過した燃料と空気中の酸素とが電解質を介して電池反応されて発電され、
    燃料外管内の未燃燃料を含む排ガスが燃料外管を流通して排ガス室に送られると共に電池室の排空気が排空気排出孔を通過して排空気室に送られ、
    空気加熱管を流通する空気が発電の反応熱により加熱されることを特徴とする燃料電池−ガスタービン発電設備。
  3. 請求項2に記載の燃料電池−ガスタービン発電設備において、
    固体電解質燃料電池は、
    燃料外管の外壁には電池が設けられ、
    燃料極が燃料を改質する改質触媒となり、
    燃料改質反応による吸熱により発電の反応熱の一部を回収すると共に発電の反応熱の残りで空気加熱管を流通する空気を加熱して発電の反応熱を全て回収除去することを特徴とする燃料電池−ガスタービン発電設備。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の燃料電池−ガスタービン発電設備と、燃料電池−ガスタービン発電設備のガスタービンの排気ガスの熱回収を行って蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気により作動する蒸気タービンと、蒸気タービンの排気を復水する復水手段と、復水手段からの復水を排熱回収ボイラに給水する給水手段とを備えたことを特徴とする複合発電設備。
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