JP2008076244A - 破損燃料検出システム - Google Patents
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Abstract
【課題】シッパーキャップから流入する炉水および核分裂生成物から、炉水を確実に分離したり、シッパーキャップとチャネルボックスとの間を密閉したりすることができる。
【解決手段】本発明の破損燃料検出システムは、チャネルボックス8の上部に装着されたシッパーキャップ2と、シッパーキャップ2内へ気体を送り込むコンプレッサ6と、シッパーキャップ2からの流体を貯留する気体抽出タンク4とを備えている。シッパーキャップ2には、破損燃料棒内の核分裂生成物を放出させ、この核分裂生成物をシッパーキャップ2を介して気体抽出タンク4に導く減圧ポンプ5が連結されている。気体抽出タンク4には、気体抽出タンク4に貯蔵される核分裂生成物を検出する放射線検出器7が連結されている。シッパーキャップ2と気体抽出タンク4との間に、シッパーキャップ2から送られる炉水Wおよび核分裂生成物から炉水Wを分離する分離機構30が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の破損燃料検出システムは、チャネルボックス8の上部に装着されたシッパーキャップ2と、シッパーキャップ2内へ気体を送り込むコンプレッサ6と、シッパーキャップ2からの流体を貯留する気体抽出タンク4とを備えている。シッパーキャップ2には、破損燃料棒内の核分裂生成物を放出させ、この核分裂生成物をシッパーキャップ2を介して気体抽出タンク4に導く減圧ポンプ5が連結されている。気体抽出タンク4には、気体抽出タンク4に貯蔵される核分裂生成物を検出する放射線検出器7が連結されている。シッパーキャップ2と気体抽出タンク4との間に、シッパーキャップ2から送られる炉水Wおよび核分裂生成物から炉水Wを分離する分離機構30が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、湿式によるシッピング法を用いた破損燃料検出システムに関する。
原子炉で用いられる燃料集合体は、複数本の燃料棒から構成され、この燃料棒中には、多数の核燃料ペレットが充填されている。燃料棒は被覆材で被覆されており、核燃料そのものが直接漏洩しないように構成されている。しかし、何らかの理由で被覆管に破損が生じると内部の核分裂生成物が周囲の炉水(冷却材)中に漏洩し、関連システムなどの放射能汚染を招く可能性がある。このため、燃料集合体の破損の発生を速やかに検出し、破損燃料の位置を見つけだす必要がある。
シッピング法は、こうした破損燃料を検出する方法の一つであり、湿式と乾式がある。湿式および乾式のどちらも、原子炉を停止した状態で検出を行う。湿式によるシッピング法は、水中の燃料集合体の上部から、核分裂生成物を含んだ水を吸い上げて分析する方法であり、乾式によるシッピング法は、炉水(冷却材)を空気により排除した状態で、その空気中に拡散した核分裂生成物(放射性気体)をサンプリングにより測定する方法である。
湿式によるシッピング法では、燃料を移動させずに破損燃料の特定が行える反面、検出感度が不十分であることが問題である。他方、乾式によるシッピング法では、感度は向上するが、燃料棒を移動する必要があるため、二次的破損の可能性があり、かつ燃料を移動させる時間も必要となるという問題があった。そこで、燃料棒を移動させずに高感度で破損燃料の特定を行える破損燃料検出システムについての提案がなされている(特許文献1参照)。
すなわち、特許文献1記載の破損燃料検出システムは、図16に示すように、炉水内に設置されたチャネルボックス8の上部に装着されたシッパーキャップ2と、シッパーキャップ2に連結され、シッパーキャップ2内へ気体を送り込むコンプレッサ6と、シッパーキャップ2に配管3を介して連結され、シッパーキャップ2からの流体を貯留する気体抽出タンク(流体タンク)4とを備えている。
また、図16に示すように、シッパーキャップ2には、シッパーキャップ2内を減圧することによって、チャネルボックス8内の炉水の圧力と、破損燃料棒内部の圧力との差を発生させ、破損燃料棒内の核分裂生成物を放出させ、この核分裂生成物をシッパーキャップ2を介して流体タンクに導く減圧ポンプ5が連結されている。
また、図16に示すように、気体抽出タンク4には、破損燃料棒内から放出されて気体抽出タンク4に貯蔵される核分裂生成物を検出する放射線検出器7が連結されている。
特開2000−321392号公報
しかしながら、シッパーキャップ2を減圧しすぎると、気体抽出タンク4へ核分裂生成物だけでなく炉水も一緒に吸入してしまうという問題点がある。また、シッパーキャップ2とチャネルボックス8との間の密閉が確実になされていないと、シッパーキャップ2とチャネルボックス8との間から核分裂生成物が漏洩し、核分裂生成物を高精度に測定できないという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、シッパーキャップから流入する炉水および核分裂生成物から、炉水を確実に分離したり、シッパーキャップとチャネルボックスとの間を密閉したりすることができる破損燃料検出システムを提供することを目的とする。
本発明は、炉水内に設置されたチャネルボックスの上部に装着され、チャネルボックス内に存在する炉水の容積と同等以上の容積を有するシッパーキャップと、シッパーキャップに連結され、シッパーキャップ内へ気体を送り込む送気手段と、シッパーキャップに連結され、シッパーキャップからの流体を貯留する流体タンクと、シッパーキャップに連結され、シッパーキャップ内を減圧することによって、チャネルボックス内の炉水の圧力と、破損燃料棒内部の圧力との差を発生させ、破損燃料棒内の核分裂生成物を放出させ、この核分裂生成物をシッパーキャップを介して流体タンクに導く減圧手段と、流体タンクに連結され、破損燃料棒内から放出されて流体タンクに貯蔵される核分裂生成物を検出する検出手段と、シッパーキャップと流体タンクとの間に設けられ、シッパーキャップから送られる核分裂生成物と炉水とを分離する分離機構とを備え、分離機構が、分離容器と、分離容器およびシッパーキャップに連結された入口配管と、分離容器および流体タンクに連結された出口配管とを有し、シッパーキャップに連結された入口配管が、分離容器内部まで延びていることを特徴とする破損燃料検出システムである。
本発明は、入口配管と出口配管とが、分離容器内において、各々の軸線が互いにずれて配置されていることを特徴とする破損燃料検出システムである。
本発明は、分離容器内において、入口配管の上方に、入口配管から流入する炉水と当接する平板が設けられていることを特徴とする破損燃料検出システムである。
本発明は、分離容器内において、入口配管の上端に、入口配管から流入する炉水と核分裂生成物に旋回力を生じさせるねじり板または旋回羽根が設けられていることを特徴とする破損燃料検出システムである。
本発明は、炉水内に設置されたチャネルボックスの上部に装着され、チャネルボックス内に存在する炉水の容積と同等以上の容積を有するシッパーキャップと、シッパーキャップに連結され、シッパーキャップ内へ気体を送り込む送気手段と、シッパーキャップに連結され、シッパーキャップからの流体を貯留する流体タンクと、シッパーキャップに連結され、シッパーキャップ内を減圧することによって、チャネルボックス内の炉水の圧力と、破損燃料棒内部の圧力との差を発生させ、破損燃料棒内の核分裂生成物を放出させ、この核分裂生成物をシッパーキャップを介して流体タンクに導く減圧手段と、流体タンクに連結され、破損燃料棒内から放出されて流体タンクに貯蔵される核分裂生成物を検出する検出手段と、シッパーキャップと流体タンクとの間に設けられ、シッパーキャップから送られる核分裂生成物と炉水とを分離する分離機構とを備え、分離機構が、分離容器と、当該分離容器内にシッパーキャップからの炉水を排出するための穴またはスリットが設けられた貫通配管とを有することを特徴とする破損燃料検出システムである。
本発明は、炉水内に設置されたチャネルボックスの上端に装着され、チャネルボックス内に存在する炉水の容積と同等以上の容積を有するシッパーキャップと、シッパーキャップに連結され、シッパーキャップ内へ気体を送り込む送気手段と、シッパーキャップに連結され、シッパーキャップからの流体を貯留する流体タンクと、シッパーキャップに連結され、シッパーキャップ内を減圧することによって、チャネルボックス内の炉水の圧力と、破損燃料棒内部の圧力との差を発生させ、破損燃料棒内の核分裂生成物を放出させ、この核分裂生成物をシッパーキャップを介して流体タンクに導く減圧手段と、流体タンクに連結され、破損燃料棒内から放出されて流体タンクに貯蔵される核分裂生成物を検出する検出手段とを備え、シッパーキャップの下端が、チャネルボックスの上端に、シール材を介して装着されることを特徴とする破損燃料検出システムである。
本発明は、シッパーキャップの下端部内面に切欠きが設けられ、シッパーキャップの下端が、前記切欠き内にシール材を介してチャネルボックスの上端を挿入することによって、チャネルボックスの上端に装着されることを特徴とする破損燃料検出システムである。
本発明は、炉水内に設置されたチャネルボックスの上部に装着され、チャネルボックス内に存在する炉水の容積と同等以上の容積を有するシッパーキャップと、シッパーキャップに連結され、シッパーキャップ内へ気体を送り込む送気手段と、シッパーキャップに連結され、シッパーキャップからの流体を貯留する流体タンクと、シッパーキャップに連結され、シッパーキャップ内を減圧することによって、チャネルボックス内の炉水の圧力と、破損燃料棒内部の圧力との差を発生させ、破損燃料棒内の核分裂生成物を放出させ、この核分裂生成物をシッパーキャップを介して流体タンクに導く減圧手段と、流体タンクに連結され、破損燃料棒内から放出されて流体タンクに貯蔵される核分裂生成物を検出する検出手段とを備え、シッパーキャップはチャネルボックスの上部外方に配置され、シッパーキャップの下方部内面に、全周に渡って延びるバネを固着し、このバネが、シッパーキャップ内が減圧された場合にチャネルボックス外面に当接して、シッパーキャップとチャネルボックスとの間を密閉することを特徴とする破損燃料検出システムである。
本発明は、バネの下端が、シッパーキャップ側に向かって湾曲したことを特徴とする破損燃料検出システムである。
本発明は、減圧手段が、シッパーキャップと流体タンクとの間に設けられた、伸縮自在なフレキシブルチューブを有することを特徴とする破損燃料検出システムである。
本発明によれば、シッパーキャップと流体タンクとの間に分離機構を設けることによって、シッパーキャップから流入する核分裂生成物および炉水から炉水のみを確実に分離することができる。また、シッパーキャップとチャネルボックスとの間にシール材やバネを設けることによって、シッパーキャップとチャネルボックスとの間を確実に密閉することができる。
第1の実施の形態
以下、本発明に係る破損燃料検出システムの第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1および図2は本発明の第1の実施の形態を示す図である。
以下、本発明に係る破損燃料検出システムの第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1および図2は本発明の第1の実施の形態を示す図である。
図1に示すように、破損燃料検出システムは、炉水内に設置されたチャネルボックス8の上部に装着され、チャネルボックス8内に存在する炉水の容積と同等以上の容積を有するシッパーキャップ2と、シッパーキャップ2に連結され、シッパーキャップ2内へ気体を送り込むコンプレッサ(送気手段)6と、シッパーキャップ2に連結され、シッパーキャップ2からの流体を貯留する気体抽出タンク(流体タンク)4とを備えている。なお、チャネルボックス8内には複数の燃料棒61(図9参照)が配置されている。
また、図1に示すように、シッパーキャップ2には、シッパーキャップ2内を減圧することによって、チャネルボックス8内の炉水の圧力と、破損燃料棒内部の圧力との差を発生させ、破損燃料棒内のヨウ素などの核分裂生成物を放出させ、この核分裂生成物をシッパーキャップ2を介して気体抽出タンク4に導く減圧ポンプ5からなる減圧手段が連結されている。
また、図1に示すように、気体抽出タンク4には、破損燃料棒内から放出されて気体抽出タンク4に貯蔵される核分裂生成物を検出する放射線検出器(検出手段)7が連結されている。
また、図1および図2に示すように、シッパーキャップ2と気体抽出タンク4との間には、シッパーキャップ2から送られる核分裂生成物および炉水Wから炉水Wのみを分離する分離機構30が設けられている。
当該分離機構30は、図1および図2に示すように、分離容器31と、分離容器31およびシッパーキャップ2に連結された入口配管3aと、分離容器31および気体抽出タンク4に連結された出口配管3bとを有している。そして、図2に示すように、シッパーキャップ2に連結された入口配管3aは、分離容器31内部まで延びている。
また、図1に示すように、シッパーキャップ2の上端には、燃料交換マスト56を引っかけることによってシッパーキャップ2を所定の位置に移動させることができる取手13が設けられている。
また、図1に示すように、減圧ポンプ5に繋がった配管3とコンプレッサ6に繋がった配管3は三方弁12に連結され、当該三方弁12の残り一つの弁に繋がった配管3と気体抽出タンク4に繋がった配管3は三方弁11に連結され、当該三方弁11の残り一つの弁に繋がった配管3と出口配管3bは二方弁10に連結されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
最初に、破損燃料検出システムの一般的な作用について説明する。
まず、図1において、取手13に燃料交換マスト56を引っかける。その後、燃料交換マスト56を用いてシッパーキャップ2を移動させて、シッパーキャップ2をチャネルボックス8に被冠させる。このとき、シッパーキャップ2の内部は炉水(冷却材)で充満されている。
次に、三方弁11および三方弁12を操作して、減圧ポンプ5と気体抽出タンク4の配管3への接続を断ち、二方弁10を開放する。このことによって、コンプレッサ6から圧縮空気をシッパーキャップ2内に送気し、シッパーキャップ2内の炉水の一部を圧縮空気で置換する。
このようにシッパーキャップ2内を圧縮空気で置換した後、二方弁10を閉じ、三方弁11および三方弁12を操作して減圧ポンプ5と気体抽出タンク4の配管3への接続を開き、減圧ポンプ5を稼働させる。このことによって、二方弁10より減圧ポンプ5側が減圧され、気体抽出タンク4内は実質的に真空状態となる。
次に、二方弁10と三方弁11を操作して、気体抽出タンク4と、三方弁11よりコンプレッサ6および減圧ポンプ5側の配管3との接続を断つとともに、気体抽出タンク4とシッパーキャップ2とを連絡させる。このことにより、シッパーキャップ2内の圧縮空気が減圧された気体抽出タンク4へ急激に移動し、シッパーキャップ2内が瞬時に減圧される。
以上の工程における二方弁10、三方弁11および三方弁12の操作と、減圧ポンプ5の稼動は、ライン圧力制御部(図示せず)により制御される。
上述のように、シッパーキャップ2内が減圧されると、チャネルボックス8内の炉水の気液界面での気相の圧力は、急激に瞬時に減圧される。そして、チャネルボックス8の下部から侵入する炉水がチャネルボックス8内に充填するまでには、少なくとも2〜3秒かかる。このため、チャネルボックス8の内部は減圧状態となり、チャネルボックス8内の燃料棒内部と燃料棒外部との間に圧力差が生じる。
すなわち、周囲の炉水と圧力平衡を保っていた破損燃料棒の内圧が、周囲の炉水が急激に減圧されることによって、破損燃料棒の外圧に比べて大きくなるので、破損燃料棒内部に蓄積されていた放射性の希ガス、ガス状のヨウ素等が当該破損燃料棒外部へ放出される。そして、このようにして放出された気体からなる核分裂生成物(放射性ガス)は、圧力差により気体抽出タンク4に導かれる。
次に、気体抽出タンク4内において、核分裂生成物を圧縮空気から分離する。その後、分離された核分裂生成物を放射線検出器7に送り、全放射能または核種別放射能放射線を測定することで燃料棒の破損を検出する。なお、放射線検出器7に送る前に、核分裂生成物を放射線核種ごとに更に分離してもよい。
シッパーキャップ2から気体抽出タンク4内に核分裂生成物を導く際、分離機構30により気体抽出タンク4内に炉水Wが流入することが防止される。
具体的には、分離機構30は、図1および図2に示すように、分離容器31と、分離容器31およびシッパーキャップ2に連結された入口配管3aと、分離容器31および気体抽出タンク4に連結された出口配管3bとを有している。そして、図2に示すように、シッパーキャップ2に連結された入口配管3aは、分離容器31内部まで延びている。
このように、分離容器31内で入口配管3aと出口配管3bとが分離して設けられ、かつ入口配管3aが分離容器31内部まで延びているので、シッパーキャップ2から流入する質量の重い炉水Wは分離容器31の底に溜まる。このため、シッパーキャップ2から流入する炉水Wおよび核分裂生成物から、炉水Wをより確実に分離することができ、核分裂生成物のみを気体抽出タンク4へと流入させることができる。このため、気体抽出タンク4から放射線検出器7に、核分裂生成物のみを効率よく送ることができるので、放射線検出器7によって核分裂生成物を容易に精度良く検出することができる。
第2の実施の形態
次に図3により本発明の第2の実施の形態について説明する。図3に示す第2の実施の形態は、分離容器31内において、入口配管3aと出口配管3bとが、各々の軸線3X,3Yを互いにずらして配置されたものであり、その他の構成は図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。
次に図3により本発明の第2の実施の形態について説明する。図3に示す第2の実施の形態は、分離容器31内において、入口配管3aと出口配管3bとが、各々の軸線3X,3Yを互いにずらして配置されたものであり、その他の構成は図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。
図3に示す第2の実施の形態において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図3に示すように、入口配管3aと出口配管3bとが、分離容器31内において各々の軸線3X,3Yが互いにずらして配置されているので、入口配管3aから流入する炉水Wは、出口配管3b内に流入することなく、分離容器31上面に当接して分離容器31の底面側へ戻される。このため、シッパーキャップ2から流入する炉水Wおよび核分裂生成物から、炉水Wをより確実に分離することができる。このため、気体抽出タンク4から放射線検出器7に、核分裂生成物のみをより効率よく送ることができるので、放射線検出器7によって核分裂生成物をより容易に精度良く検出することができる。
第3の実施の形態
次に図4により本発明の第3の実施の形態について説明する。図4に示す第3の実施の形態は、分離容器31内において、入口配管3aの上方に、入口配管3aから流入する炉水Wと当接する平板36を設けたものであり、その他の構成は図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。
次に図4により本発明の第3の実施の形態について説明する。図4に示す第3の実施の形態は、分離容器31内において、入口配管3aの上方に、入口配管3aから流入する炉水Wと当接する平板36を設けたものであり、その他の構成は図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。
図4に示す第3の実施の形態において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図4に示すように、分離容器31内において、入口配管の上方に、入口配管3aから流入する炉水Wと当接する平板36が設けられているので、シッパーキャップ2に繋がる入口配管3aから流入する炉水Wが、気体抽出タンク4に繋がる出口配管3b内に誤って流入することを防止することができる。このため、シッパーキャップ2から流入する炉水Wおよび核分裂生成物から、炉水Wをより確実に分離することができる。この結果、気体抽出タンク4から放射線検出器7に、核分裂生成物のみをより効率よく送ることができるので、放射線検出器7によって核分裂生成物をより容易に精度良く検出することができる。
第4の実施の形態
次に図5により本発明の第4の実施の形態について説明する。図5に示す第4の実施の形態は、分離容器31内において、入口配管3aの上端に、入口配管3aから流入する炉水Wと核分裂生成物に旋回力を生じさせる旋回羽根37を設けたものであり、その他の構成は図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。
次に図5により本発明の第4の実施の形態について説明する。図5に示す第4の実施の形態は、分離容器31内において、入口配管3aの上端に、入口配管3aから流入する炉水Wと核分裂生成物に旋回力を生じさせる旋回羽根37を設けたものであり、その他の構成は図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。
図5に示す第4の実施の形態において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5に示すように、分離容器31内において、入口配管3aの上端に、シッパーキャップ2に繋がる入口配管3aから流入する炉水Wと気体からなる核分裂生成物に旋回力が働く旋回羽根37が設けられている。このため、質量の重い炉水Wが、質量の軽い気体からなる核分裂生成物に比べて、入口配管3aからより外方に向かって飛ばされる。この結果、炉水Wが、気体抽出タンク4に繋がる出口配管3b内に誤って流入することはなく、これにより、シッパーキャップ2から流入する炉水Wおよび核分裂生成物から、炉水Wをより確実に分離することができる。このため、気体抽出タンク4から放射線検出器7に、核分裂生成物のみをより効率よく送ることができるので、放射線検出器7によって核分裂生成物をより容易に精度良く検出することができる。
なお、上記では旋回羽根37を用いて説明したが、これに限ることなく、旋回羽根37の代わりにねじり板(図示せず)を用いても、同様の効果を奏することができる。
第5の実施の形態
次に図6および図7により本発明の第5の実施の形態について説明する。図6および図7に示す第5の実施の形態は、分離容器31と、分離容器31およびシッパーキャップ2に連結された入口配管3aと、分離容器31および気体抽出タンク4に連結された出口配管3bとからなる分離機構30を用いる代わりに、分離容器31と、当該分離容器31内にシッパーキャップ2からの炉水Wを排出するための穴39が設けられた貫通配管3cとからなる分離機構30を用いたものであり、その他の構成は図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。ところで、貫通配管3cは配管3の一部を構成している。
次に図6および図7により本発明の第5の実施の形態について説明する。図6および図7に示す第5の実施の形態は、分離容器31と、分離容器31およびシッパーキャップ2に連結された入口配管3aと、分離容器31および気体抽出タンク4に連結された出口配管3bとからなる分離機構30を用いる代わりに、分離容器31と、当該分離容器31内にシッパーキャップ2からの炉水Wを排出するための穴39が設けられた貫通配管3cとからなる分離機構30を用いたものであり、その他の構成は図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。ところで、貫通配管3cは配管3の一部を構成している。
図6および図7に示す第5の実施の形態において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図6および図7に示すように、シッパーキャップ2と気体抽出タンク4との間に、分離容器31と、当該分離容器31内にシッパーキャップ2からの炉水Wを排出するための穴39が設けられた貫通配管3cとからなる分離機構30が設けられている。このため、シッパーキャップ2から流入する炉水Wは、貫通配管3cに設けられた穴39から分離容器31内に排出される。この結果、シッパーキャップ2から流入する炉水Wおよび核分裂生成物から、炉水Wをより確実に分離することができ、核分裂生成物のみを気体抽出タンク4へと流入させることができる。このため、気体抽出タンク4から放射線検出器7に、核分裂生成物のみを効率よく送ることができるので、放射線検出器7によって核分裂生成物を容易に精度良く検出することができる。
なお、上記では貫通配管3cに穴39を設けた態様を用いて説明したが、これに限ることなく、貫通配管3cに穴39を設ける代わりに貫通配管3cにスリットを設けても、同様の効果を奏することができる。
第6の実施の形態
次に図8および図9(a)(b)により本発明の第6の実施の形態について説明する。図8および図9(a)(b)に示す第6の実施の形態は、シッパーキャップ2の下端が、チャネルボックス8の上端にシール材51を介して装着されているものである。その他の構成は、図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図8に示すように、シッパーキャップ2と気体抽出タンク4との間には、分離機構30が設けられていない。ところで、図9(b)は、シッパーキャップ2の下端およびチャネルボックス8の上端近傍における図9(a)の拡大図である。
次に図8および図9(a)(b)により本発明の第6の実施の形態について説明する。図8および図9(a)(b)に示す第6の実施の形態は、シッパーキャップ2の下端が、チャネルボックス8の上端にシール材51を介して装着されているものである。その他の構成は、図1および図2に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図8に示すように、シッパーキャップ2と気体抽出タンク4との間には、分離機構30が設けられていない。ところで、図9(b)は、シッパーキャップ2の下端およびチャネルボックス8の上端近傍における図9(a)の拡大図である。
図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図9(a)(b)に示すように、シッパーキャップ2の下端が、チャネルボックス8の上端に、シール材51を介して装着されているので、シッパーキャップ2とチャネルボックス8との間を、確実に密閉することができる。
また、シッパーキャップ2の下端とチャネルボックス8の上端との間にシール材51を設けることによって、チャネルボックス8の上端の表面形状が凸凹であっても、シッパーキャップ2とチャネルボックス8との間を確実に密閉することができる。
ところで、図9(a)に示すように、チャネルボックス8内には、複数の燃料棒61が配置されており、当該燃料棒61の各々の上端は、上部タイプレート63に連結されている。
第7の実施の形態
次に図10(a)(b)により本発明の第7の実施の形態について説明する。図10(a)(b)に示す第7の実施の形態は、シッパーキャップ2の下端部内面に切欠き53が設けられ、当該切欠き53内にシール材51を介してチャネルボックス8の上端を挿入することによって、シッパーキャップ2の下端がチャネルボックス8の上端に装着されたものであり、その他の構成は図8および図9に示す第6の実施の形態と略同一である。ところで、図10(b)は、シッパーキャップ2の下端およびチャネルボックス8の上端近傍における図10(a)の拡大図である。
次に図10(a)(b)により本発明の第7の実施の形態について説明する。図10(a)(b)に示す第7の実施の形態は、シッパーキャップ2の下端部内面に切欠き53が設けられ、当該切欠き53内にシール材51を介してチャネルボックス8の上端を挿入することによって、シッパーキャップ2の下端がチャネルボックス8の上端に装着されたものであり、その他の構成は図8および図9に示す第6の実施の形態と略同一である。ところで、図10(b)は、シッパーキャップ2の下端およびチャネルボックス8の上端近傍における図10(a)の拡大図である。
図10(a)(b)に示す第7の実施の形態において、図8および図9に示す第6の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図10(a)(b)に示すように、シッパーキャップ2の下端部内面に切欠き53が設けられている。そして、当該切欠き53内にシール材51を介してチャネルボックス8の上端を挿入することによって、シッパーキャップ2の下端がチャネルボックス8の上端に装着されている。
このように、切欠き53内にシール材51を介してチャネルボックス8の上端を挿入することによって、シッパーキャップ2の下端をチャネルボックス8の上端に装着するので、シッパーキャップ2を、チャネルボックス8に容易に装着することができる。
また、シッパーキャップ2の下端部内面に切欠き53を設けることによって、シッパーキャップ2の材料を削減することができる。このため、シッパーキャップ2の製造コストを軽減することもできる。
第8の実施の形態
次に図11乃至図13により本発明の第8の実施の形態について説明する。図11乃至図13に示す第8の実施の形態においては、シッパーキャップ2の下端が、チャネルボックス8の上端にシール材51を介して装着される代わりに、シッパーキャップ2はチャネルボックス8の上部外方に配置されている。また、シッパーキャップ2の下方部内面に、全周に渡って延びるバネ71が溶接によって固着され、このバネ71が、シッパーキャップ2内が減圧された場合にチャネルボックス8外面に当接して、シッパーキャップ2とチャネルボックス8との間を密閉する。その他の構成は、図8および図9に示す第6の実施の形態と略同一である。
次に図11乃至図13により本発明の第8の実施の形態について説明する。図11乃至図13に示す第8の実施の形態においては、シッパーキャップ2の下端が、チャネルボックス8の上端にシール材51を介して装着される代わりに、シッパーキャップ2はチャネルボックス8の上部外方に配置されている。また、シッパーキャップ2の下方部内面に、全周に渡って延びるバネ71が溶接によって固着され、このバネ71が、シッパーキャップ2内が減圧された場合にチャネルボックス8外面に当接して、シッパーキャップ2とチャネルボックス8との間を密閉する。その他の構成は、図8および図9に示す第6の実施の形態と略同一である。
図11乃至図13に示す第7の実施の形態において、図8および図9に示す第6の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
シッパーキャップ2内を減圧していない状態では、図12のように、シッパーキャップ2とチャネルボックス8との間には間隙Gが形成されている。他方、シッパーキャップ2内が減圧されると、図13に示すように、チャネルボックス8外面に当接して、シッパーキャップ2とチャネルボックス8との間が密閉される。
このような構成にすることによって、シッパーキャップ2とチャネルボックス8との間を、確実に密閉することができる。また、シッパーキャップ2とチャネルボックス8の寸法の許容差を大きくすることができるので、シッパーキャップ2およびチャネルボックス8の製造コストを低減することもできる。
第9の実施の形態
次に図14により本発明の第9の実施の形態について説明する。図14に示す第9の実施の形態は、下端が、シッパーキャップ2側に向かって湾曲したバネ71を用いたものであり、その他の構成は図11乃至図13に示す第8の実施の形態と略同一である。
次に図14により本発明の第9の実施の形態について説明する。図14に示す第9の実施の形態は、下端が、シッパーキャップ2側に向かって湾曲したバネ71を用いたものであり、その他の構成は図11乃至図13に示す第8の実施の形態と略同一である。
図14に示す第9の実施の形態において、図11乃至図13に示す第8の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図14に示すように、バネ71の下端は、シッパーキャップ2側に向かって湾曲している。このため、シッパーキャップ2をチャネルボックス8の上部外方に装着する際に、シッパーキャップ2の下方部内面に固着されたバネ71の下端が、チャネルボックス8の上端に当接して変形してしまうことを防止することができる。
第10の実施の形態
次に図15により本発明の第10の実施の形態について説明する。図15に示す第10の実施の形態は、減圧手段として、減圧ポンプ5を用いる代わりに、伸縮自在なフレキシブルチューブ75と、当該フレキシブルチューブ75の上部および下部にフレキシブルチューブ75を挟持するように、各々設けられた配管3および連結管76とを用いたものであり、その他の構成は図8および図9に示す第6の実施の形態と略同一である。ところで、三方弁12は二方弁(図示せず)に置き換えられている(図8参照)。
次に図15により本発明の第10の実施の形態について説明する。図15に示す第10の実施の形態は、減圧手段として、減圧ポンプ5を用いる代わりに、伸縮自在なフレキシブルチューブ75と、当該フレキシブルチューブ75の上部および下部にフレキシブルチューブ75を挟持するように、各々設けられた配管3および連結管76とを用いたものであり、その他の構成は図8および図9に示す第6の実施の形態と略同一である。ところで、三方弁12は二方弁(図示せず)に置き換えられている(図8参照)。
具体的には、図15に示すように、フレキシブルチューブ75の上部は、気体抽出タンク4に繋がった配管3に連結され、フレキシブルチューブ75の下部は、シッパーキャップ2の上部に設けられた連結管76に連結されている。このように、フレキシブルチューブ75の上部および下部を配管3および連結管76により挟持することにより、シッパーキャップ2から二方弁10に渡る配管系に、伸縮自在なフレキシブルチューブ75を介在させることができる。
図15に示す第10の実施の形態において、図8および図9に示す第6の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図15において、配管3を上方に引っ張ると、フレキシブルチューブ75が伸びる。このため、二方弁10とシッパーキャップ2との間に設けられた、配管3、フレキシブルチューブ75および連結管76を含む配管系の総体積が増加し、シッパーキャップ2内が減圧される。この結果、減圧ポンプ5などの減圧装置を用いることなく、シッパーキャップ2内を減圧することができ、破損燃料検出システムの製造コストを低減させることができる。
2 シッパーキャップ
3 配管
3a 入口配管
3b 出口配管
3c 貫通配管
4 気体抽出タンク(流体タンク)
5 減圧ポンプ
6 コンプレッサ(送気手段)
7 放射線検出器(検出手段)
8 チャネルボックス
10 二方弁
11、12 三方弁
13 取手
30 分離機構
31 分離容器
36 平板
37 旋回羽根
39 穴
51 シール材
56 燃料交換機マスト
61 燃料棒
63 上部タイプレート
71 バネ
75 フレキシブルチューブ
76 連結管
W 炉水
3 配管
3a 入口配管
3b 出口配管
3c 貫通配管
4 気体抽出タンク(流体タンク)
5 減圧ポンプ
6 コンプレッサ(送気手段)
7 放射線検出器(検出手段)
8 チャネルボックス
10 二方弁
11、12 三方弁
13 取手
30 分離機構
31 分離容器
36 平板
37 旋回羽根
39 穴
51 シール材
56 燃料交換機マスト
61 燃料棒
63 上部タイプレート
71 バネ
75 フレキシブルチューブ
76 連結管
W 炉水
Claims (7)
- 炉水内に設置されたチャネルボックスの上部に装着され、チャネルボックス内に存在する炉水の容積と同等以上の容積を有するシッパーキャップと、
シッパーキャップに連結され、シッパーキャップ内へ気体を送り込む送気手段と、
シッパーキャップに連結され、シッパーキャップからの流体を貯留する流体タンクと、
シッパーキャップに連結され、シッパーキャップ内を減圧することによって、チャネルボックス内の炉水の圧力と、破損燃料棒内部の圧力との差を発生させ、破損燃料棒内の核分裂生成物を放出させ、この核分裂生成物をシッパーキャップを介して流体タンクに導く減圧手段と、
流体タンクに連結され、破損燃料棒内から放出されて流体タンクに貯蔵される核分裂生成物を検出する検出手段と、
シッパーキャップと流体タンクとの間に設けられ、シッパーキャップから送られる核分裂生成物と炉水とを分離する分離機構とを備え、
分離機構は、分離容器と、分離容器およびシッパーキャップに連結された入口配管と、分離容器および流体タンクに連結された出口配管とを有し、
シッパーキャップに連結された入口配管は、分離容器内部まで延びていることを特徴とする破損燃料検出システム。 - 入口配管と出口配管とは、分離容器内において、各々の軸線が互いにずれて配置されていることを特徴とする請求項1記載の破損燃料検出システム。
- 分離容器内において、入口配管の上方に、入口配管から流入する炉水と当接する平板が設けられていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の破損燃料検出システム。
- 分離容器内において、入口配管の上端に、入口配管から流入する炉水と核分裂生成物に旋回力を生じさせるねじり板または旋回羽根が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の破損燃料検出システム。
- 炉水内に設置されたチャネルボックスの上部に装着され、チャネルボックス内に存在する炉水の容積と同等以上の容積を有するシッパーキャップと、
シッパーキャップに連結され、シッパーキャップ内へ気体を送り込む送気手段と、
シッパーキャップに連結され、シッパーキャップからの流体を貯留する流体タンクと、
シッパーキャップに連結され、シッパーキャップ内を減圧することによって、チャネルボックス内の炉水の圧力と、破損燃料棒内部の圧力との差を発生させ、破損燃料棒内の核分裂生成物を放出させ、この核分裂生成物をシッパーキャップを介して流体タンクに導く減圧手段と、
流体タンクに連結され、破損燃料棒内から放出されて流体タンクに貯蔵される核分裂生成物を検出する検出手段と、
シッパーキャップと流体タンクとの間に設けられ、シッパーキャップから送られる核分裂生成物と炉水とを分離する分離機構とを備え、
分離機構は、分離容器と、当該分離容器内にシッパーキャップからの炉水を排出するための穴またはスリットが設けられた貫通配管とを有することを特徴とする破損燃料検出システム。 - 炉水内に設置されたチャネルボックスの上端に装着され、チャネルボックス内に存在する炉水の容積と同等以上の容積を有するシッパーキャップと、
シッパーキャップに連結され、シッパーキャップ内へ気体を送り込む送気手段と、
シッパーキャップに連結され、シッパーキャップからの流体を貯留する流体タンクと、
シッパーキャップに連結され、シッパーキャップ内を減圧することによって、チャネルボックス内の炉水の圧力と、破損燃料棒内部の圧力との差を発生させ、破損燃料棒内の核分裂生成物を放出させ、この核分裂生成物をシッパーキャップを介して流体タンクに導く減圧手段と、
流体タンクに連結され、破損燃料棒内から放出されて流体タンクに貯蔵される核分裂生成物を検出する検出手段とを備え、
シッパーキャップの下端は、チャネルボックスの上端に、シール材を介して装着されることを特徴とする破損燃料検出システム。 - 炉水内に設置されたチャネルボックスの上部に装着され、チャネルボックス内に存在する炉水の容積と同等以上の容積を有するシッパーキャップと、
シッパーキャップに連結され、シッパーキャップ内へ気体を送り込む送気手段と、
シッパーキャップに連結され、シッパーキャップからの流体を貯留する流体タンクと、
シッパーキャップに連結され、シッパーキャップ内を減圧することによって、チャネルボックス内の炉水の圧力と、破損燃料棒内部の圧力との差を発生させ、破損燃料棒内の核分裂生成物を放出させ、この核分裂生成物をシッパーキャップを介して流体タンクに導く減圧手段と、
流体タンクに連結され、破損燃料棒内から放出されて流体タンクに貯蔵される核分裂生成物を検出する検出手段とを備え、
シッパーキャップはチャネルボックスの上部外方に配置され、
シッパーキャップの下方部内面に、全周に渡って延びるバネを固着し、
このバネは、シッパーキャップ内が減圧された場合にチャネルボックス外面に当接して、シッパーキャップとチャネルボックスとの間を密閉することを特徴とする破損燃料検出システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006256127A JP2008076244A (ja) | 2006-09-21 | 2006-09-21 | 破損燃料検出システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006256127A JP2008076244A (ja) | 2006-09-21 | 2006-09-21 | 破損燃料検出システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008076244A true JP2008076244A (ja) | 2008-04-03 |
Family
ID=39348468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006256127A Withdrawn JP2008076244A (ja) | 2006-09-21 | 2006-09-21 | 破損燃料検出システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008076244A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102237149A (zh) * | 2010-04-22 | 2011-11-09 | 中国核动力研究设计院 | 用于核反应堆乏燃料破损检测的水下啜吸装置 |
KR20190113841A (ko) * | 2017-02-15 | 2019-10-08 | 후라마통 | 핵연료 어셈블리의 침투 검사에 의한 밀봉 검증 장치 및 방법 |
-
2006
- 2006-09-21 JP JP2006256127A patent/JP2008076244A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102237149A (zh) * | 2010-04-22 | 2011-11-09 | 中国核动力研究设计院 | 用于核反应堆乏燃料破损检测的水下啜吸装置 |
CN102237149B (zh) * | 2010-04-22 | 2013-05-22 | 中国核动力研究设计院 | 用于核反应堆乏燃料破损检测的水下啜吸装置 |
KR20190113841A (ko) * | 2017-02-15 | 2019-10-08 | 후라마통 | 핵연료 어셈블리의 침투 검사에 의한 밀봉 검증 장치 및 방법 |
KR102542254B1 (ko) | 2017-02-15 | 2023-06-12 | 후라마통 | 핵연료 어셈블리의 침투 검사에 의한 밀봉 검증 장치 및 방법 |
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