JP2015505953A5 - - Google Patents
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Description
(関連出願の相互参照)
本出願は、2011年11月16日に出願され、参照によって本明細書に組み込まれる、係属中の米国特許仮出願第61/560,360号明細書の優先権を主張するものである。
本出願は、2011年11月16日に出願され、参照によって本明細書に組み込まれる、係属中の米国特許仮出願第61/560,360号明細書の優先権を主張するものである。
本発明は、一般に、流体配管システムの作動に関する。より詳細には、本発明は、流体配管システムを空気および他のガスを有さない状態に保つことに関する。
1960年代後半の商業用原子力の出現以来、業界は、さまざまな安全関連の流体システム内の高地点における空気および他のガスの蓄積に関する問題を認識している。これらのシステムは、さまざまな想定された事故シナリオを前提として核燃料損傷を防止するように設計されている。これらの流体システム内の空気およびガスの蓄積の結果、これらのシステムの機能停止、およびさらには燃料損傷を防止するためのその機能停止が生じ得る。
原子力発電所のオペレータには、連邦法によって、これらの流体システムが「完全」であることを求める、すなわち空気および/またはガスを有さないことを求める法規に適合させるために適所に適切な設計、作動、および試験の制御手段を有することを実証することが求められる。
原子力業界の現在において、配管システム内の望ましくない空気を検出する一般的な方法は、流れ排気口が存在しない場所において超音波試験(UT)検査を実施すること、または既存の排気口を使用して疑いのある場所を、システムのこれらの場所に空気が蓄積しているかどうかを知ることなく定期的に排気することである。これらの解決策は、試験または排気を行う必要がないことがある場合にも作業者の放射線暴露を必要とするため、不満足なものである。また、UTプローブは、一般に、UT装置および関連する結合材料の温度制限により、対象の配管システムに連結されたままにしておくことができない。その結果、これらは、UT試験が実施されるたびに再連結されなければならないため、さらなる時間がかかり、その結果放射線へのさらなる暴露を生じさせる。
現在、原子力業界の他業界では、配管内のガス蓄積を測定し、ガス蓄積の程度を表示し、蓄積されたガスを排気するためのいくつかの解決策が存在する。しかし、これらの解決策は、特に、装置が流体配管システムの圧力バウンダリを貫通する場合、商業原子力業界の極めて特殊な要求事項の必要性を満たすことができない材料および構築方法を使用する。
本発明は、別の形の液体充填されたシステムがガスを閉じ込めているかを表示し、ガスを一次流体流路から除去し、どれだけのガスが閉じ込められているかを表示し、ガスの排気を可能にする装置である。
本発明は、配管システム内で使用するための、参照番号10によって全体的に表示された、ガス蓄積、分離、表示、および排気装置を対象とする。システム管12は、図1では想像線で示されており、本発明の一部ではないが、装置10は、システム管12と共に使用されるよう意図されている。
簡単にするために、用語のガスは、ガスまたはその複数のガスを示すために使用される。
次に図1を参照すれば、装置10は、装置10をシステム管12に固定する管継手16と、管継手16に取り付け可能な直立管18と、縦方向に配向された直立管18内で自由に移動可能な磁気フロート22と、対応するインジケータ30であって、直立管18の外側にあるが、直立管18内の流体のレベルが変化するときに直立管18の内側の磁気フロート22と共に縦方向に移動し、それに応答してそのレベルをスケール34上のインジケータ30の位置によって表示する、インジケータ30とを含む。スケール34は、数列を担持する。インジケータ30は、したがって、スケール34上のその位置をその数列に対して対応させることによって直立管18内の流体のレベルを表示することができる。排気弁32が、システム管12内に蓄積されたガスを排気するために直立管18の上方に担持される。
本発明の装置を流体システム管に連結するために、穴14が、ガスが蓄積しやすい、システム配管内のその最も高い局所的高度位置においてシステム管12に穿孔される。この最も高い局所的高度位置は、配管の長さ内で、その両側の配管がより低い高度位置にある任意の点である。ガスが蓄積し得る局所的に最も高い高度位置は複数存在することがあり、本発明の装置は、その各々に設置されてよい。
管継手16が、穴14を覆ってシステム管12に堅固に固着される。管継手16は、システム管12を直立管18に連結するためのいくつかの構成要素を含む。特に、管継手は、穴14を覆ってシステム管12に直接溶接されたソコレット40(soc−o−let)を含む。ソコレット40は、システム管12を管スタブ42に連結することを可能にし、それにより、システム管12の内部が、穴14を通して装置10と流体連通するようになる。管スタブ42は、下側フランジ46内で終端し、直立管18は、下側フランジ46に対応する上側フランジ48内のその下側端部において終端する。
下側フランジ46と上側フランジ48の間には、下側ガスケット56と上側ガスケット58の間の、図2では最適に見られるフロート保持オリフィス54が存在する。下側フランジおよび上側フランジ46、48は、フロート保持オリフィス54、ならびに下側ガスケット56および上側ガスケット58と共に、複数のスタッド60およびナット62または他の固定締結具を用いて解放可能に一緒に固定され、これらの固定具は、解放を可能にするが、安全性、およびプラントを作動させている作業者に対する、本発明の装置が故障しにくいという保証を与えるのに十分な、知られている保持力ももたらす。これらの構成要素は、管継手16の一部であり、システム管12が直立管18としっかりと安全に連通することを可能にする。
図2に示すようなフロート保持オリフィス54は、1つの中央流れ穴64、4つのより小さい流れ穴66および環状溝68を備えたディスク形状である。フロート保持オリフィス54は、その両側面において同じである。穴64および66は、流体およびガスがシステム管12と装置10の間を通ることを可能にする。下側ガスケットおよび上側ガスケット56、58は、わずかに圧縮するがこれがさらされる予想内部圧力に対する適切なシールをもたらす材料から作製され、グラファイトおよびステンレス鋼の組み合わせなどの材料から作製されてもよい。溝68は、同心円状の輪または単一のらせんなどの任意のパターンでフロート保持オリフィス54に切断されてよく、ガスケット56、58が保持オリフィス54の下側面および上側面に押し付けられたときにより良好なシールをもたらすよう意図されている。
直立管18は、システム管12からの流体およびガスと共に磁気フロート22を収容する。磁気フロート22は、直立管18の内径より小さい直径を有し、それにより、ガスが直立管18に入るとき、これは、磁気フロート22の周りを通り、磁気フロート22を直立管18内で降下させる。それに応じて、磁気フロート22は、直立管18内でその範囲にわたって容易に移動する。ガスが直立管18内に存在する場合、開いている排気弁32がガスを放出し、その結果直立管18内に流体レベルの上昇を生じさせ、上昇する流体レベルに伴って、磁気フロート22もまた上昇する。磁気フロート22は、その進行の下側端部にあるフロート保持オリフィス54から、その進行の上端部にある、図3に最適に見られる上側フロート止め具70まで上昇する。上側フロート止め具70は、流体およびガスが磁気フロート22の周りを流れることを可能にする4つの流れ穴78を有する。直立管18の底部では、磁気フロート22の底部が中央流れ穴64によって受けられ、穴66は流体およびガスが磁気フロート22の周りを通るようにさせておく。
スケール34は、上側バンドクランプおよび下側バンドクランプ24、26を用いて直立管18の外側に取り付けられる。
上側フロート止め具70は、図3に最適に見られるように、その上側表面上に座ぐり88を備えたスペーシングリムを有して、管キャップ72からの隔離部分をもたらすことができ、それにより、流れ穴78を通る流体またはガスの流れは、磁気フロート22が、直立管18内でのその最も上側の位置にあるときに管キャップ72によって遮られない。直立管18は、管キャップ72内で終端し、管キャップ72は、ハーフカップリング73および短い長さの出口管74を介して排気弁32と連通する。管キャップ72は、その中に形成されたボア穴を有し、それにより、直立管18内のガスは、上側フロート止め具70および管キャップ72内の流れ穴78を通って排気され得る。排気弁32からの排気されたガスは、管からチューブへの移行カップラ80を通ってチューブ76まで流れる。
チューブ76は、したがって、排気弁32、出口管74、管キャップ72および上側フロート止め具70を通して直立管18の内部と連通し、それにより、直立管18に入るガスは、排気弁32の開放によってチューブ76を通って直立管18から排気され得る。排気弁32は、管からチューブへの移行カップラ80を介してチューブ76に、ここでも好ましくは溶接によって堅固に連結される。
チューブ76は、迅速着脱式継手内で終端し、迅速着脱式継手は、ランヤードクリップ90およびランヤードワイヤ92によって迅速着脱式本体82に固定されたチューブプラグ86を備えた迅速着脱式ステム84を有する迅速着脱式本体82を含む。
システム管12が流体で充填されたとき、流体は、穴14を流れ抜けて管継手16を介して直立管18に入る。直立管18が流体で満たされている場合、磁気フロート22は、上側フロート止め具70の下面を押し付けるまで直立管18内で上側限界まで上昇する。磁気フロート22は、スケール34上のインジケータ30の位置によって、直立管18内にあるガスの量を表示する。ガスがシステム管12に入る場合、そのガスは、システム管12内で穴14を通って上昇し、管継手16を通って直立管18内、かつ磁気フロート22の周りを流れ、直立管18内の流体を変位させる。直立管18内の流体とガスの間の境界は、直立管18内のより多いガスおよびより少ない流体の結果として降下する。したがって、磁気フロート22は降下し、再度、スケール34に関するインジケータ30の相対位置によって、システム管内の空気の存在を表示する。オペレータは、スケール34上のインジケータ30の下降に注視することができ、この下降が十分である場合、すなわち予め指定されたレベル、またはそれ以下である場合、直立管18を弁32およびチューブ76を通して排気することができる。望ましくないガスが弁32から排気されるとき、磁気フロート22は、再度その最大位置まで上昇して、スケール34に関するインジケータ30の位置によって、ガスがもはや直立管18内に存在しないことを表示する。
本発明はまた、または代替的に、次の1つまたは複数を有する:(1)遠隔レベル表示をもたらすことができる遠隔電子レベルインジケータ(図示せず)、(2)直立管内のレベルの表示に基づいて望ましくないガスを放出するための自動制御された排気弁。
図4は、排気弁32’を作動させる電子制御スイッチ102に電気的にそれぞれ連結された、外部に装着された高レベルスイッチおよび低レベルスイッチ98、100以外は、図1に示すものに類似する本発明の代替の実施形態の正面図を示している。高レベルスイッチおよび低レベルスイッチ98、100は、クランプ24’および26’それぞれ(ならびにフロートレベルインジケータ30を有するスケール34)を用いて固定される。図4に示すすべての他の構成要素は、図1と同じものであり、同じ参照番号を用いてそのように表示する。排気弁32’は、ガス収集装置(図示せず)に自動的に排気する。
図5および図6は、現在の原子炉級空気トラップの代替の実施形態を示している。これらの実施形態のいずれにおいても、圧力室および収集室が存在する。
図5に見られる2つの実施形態の第1のものでは、圧力室212は、収集室210と平行に、いずれもシステム内の高い地点の上方に置かれ、それにより、システム内の空気は、圧力室212および収集室210内へと上昇する。圧力室212および収集室210からの空気は、弁220を作動させる電気ソレノイド制御器216によるプラントオペレータの指示時に、精密排気オリフィス218を通して排気され得る。収集室210の設計は、圧力室212が、非溶接設計のもの、好ましくは、そのさまざまな穴およびスロットが穴穿孔器または長いエンドミルによって形成された鍛造のものでよいことを除けば、上記で説明した装置10に類似する。しかし、上記で説明したように、そのフロート224は、磁気フロートでよく、そのフロートセンサ214はマグノレストリクティブ変換器でよい。
圧力室212は、各々の端部に、フロート保持オリフィス228をガスケット232間に挟む一対のフランジ234を有する。電気ソレノイド制御器216およびフロートセンサ214は、プラントコンピュータ240に結び付けられ、プラントコンピュータ240は、システムの状況を示す表示装置226を作動させる。光または他の信号が、電源、低量空気か高量空気か、システムが自動制御か手動制御か、開いているか閉じているか、および近接か遠隔かを確認する。代替的には、フロートセンサ214は、数列を担持するスケールと、図4に示すものに類似する、これらの数字の1つに対応する流体のレベルを表示するインジケータとを備えた手動センサになることができる。
図5の実施形態では、装置の目標は、プラント耐震解析に過度の衝撃を与えることなくかなりより多くの空気を収集できることである。収集室210は、壁に装着され得る。収集室210および圧力室212は、TEEコネクタ222を通じて局所的な高地点に至るコードクラスの配管または可撓性ホースを用いて、互いにおよびシステム配管に連結され、それにより、空気は、分離されているためにそれ自体の耐震信号を有するシステムによって、蓄積され、分離され、測定され、排気され得る。
図5の代替のシステムの変形形態が、フロートガイド252が収集室250の内側に装着された収集室250の前面図および側面図である図6および図7に示される。ブラケット254が、剛性を追加するように各々の水平板256を収集室250に連結する一対のガセット260を用いて、収集室250の側部に取り付けられた水平板258を支持するために対向する壁256に取り付けられる。
ライン266からの空気は、収集室250に入り、電気ソレノイド制御器270によって制御される弁268を通して精密排気オリフィス272を通して排気される。収集室250に入る流体はまた、穴286および288または収集室250とフロートガイド252の間の完全な流体連通を保証する他の開口部を通ってフロートガイド252に入る。フロートガイド252は、好ましくは、その端部にボルト留めされた盲フランジ286によって外部に対して閉じられ、盲フランジ286は、フロートの点検または取り換えを可能にするために取り外すことができる。
図8〜図11は、直立管の詳細を示している。直立管290は、基部292を有する鍛造品であり、基部292は、好ましくは環状であり、図9に最適に見られるように、その中に形成された4つのボルト穴294と、中央の軸方向ボア穴296とを含む。中央ボア穴294は、298において径方向外側に段付けする。同様に、上部(図10に最適に見られる)から。直立管290の上部のすぐ下方には、図8の線11−11に沿って図11に見られるように、十字形状のくぼみ300が直立管290の上部内に形成され、ここでは、中央ボア穴294は、径方向内側に段付けして、直立管290からの出口304において径方向外側に段付けする前にボトルネック部302を形成する。
流体/ガス境界面が、低レベルセンサ100によって検出されるような下側レベルの下方まで降下するとき、センサ100は、電子制御スイッチ102に信号を送信して、これに排気弁32’を開かせ、それによって蓄積されたガスを排気させる。磁気フロート22は、こうして、流体ガス境界面の上昇に伴って、これが高レベルセンサ98に到達するまで上昇する。センサ98は、電子制御スイッチ102に信号を送信して排気弁32’を閉じ、それによってガスの排気を中断させる。
本発明はいくつかの利点を有する。第一に、これは、安全関連配管システムにおいて、特にこれらの要求事項が厳しい原子力業界において、望ましくないガスの蓄積周辺の問題に対する統合的解決策を提供する。これは、生産性を向上させ、不必要な排気を回避し、適時の排気を容易にし、原子力業界においては、人的な放射線暴露を低減する、蓄積されたガスの量を監視する方法を提供する。これはまた、高温度などの困難な環境内に存在し得る場所における配管システム内で蓄積されたガスの量を監視する能力も提供する。加えて、これは、配管システムが「完全」である不変の立証を提供することができ、それにより、原子力免許者に、法規要求事項との文字通りの適合性を証明する能力を提供し、全体的には品質保証目的を実現する。本発明は、経時的に空気−ガス蓄積のレベルを追跡する能力を提供する。最後に、空気−ガスが、装置内に蓄積されるとき、これは、その個々のシステムに必要とされる排気前に、空気−ガス蓄積の独立した許容レベルを事前選択する能力を提供する。
本発明は、他の知られているプロセスまたは解決策とは異なるという点で独自性のあるものである。より具体的には、本発明は、その独自性について次の事実に起因する:これは、(1)別の形の液体充填システムにおけるガスの蓄積の一定の表示をもたらし、これは、前記配管システムが原子力業界において「完全」である文字通りの適合性を証明するために特に重要であり、(2)空気−ガスをシステム管の流体流路から連続的に除去し、これを分離し、(3)適正な最少の許容水レベルが、原子力の法規要求事項を満たすように規定され得ることを確実にするために構造的寸法のカスタマイズを可能にし、(4)免許者の内部安全関連プロセスおよび手順によって特有の原子力コードおよび標準に合うように構築および設置可能であり、(5)すべての閉じ込められたガスを確認するのに必要とされる適切な排気流量が、排気プロセス中に確実に放出されるように設計され、(6)ユーザ排気装備および装置の便利なすばやい連結および連結解除を可能にし、(7)受動的監視(電気またはワイヤ無し)を可能にし、したがって故障モードをより少なくすることにより政府の規制当局に有利となる。
装置10は、例示的な実施形態では、配管継手16の底部からチューブプラグ86の上部まで約30インチ(76.2cm)になり得る。磁気フロート22は、約6インチ(15.2cm)の長さになり得る。管スタブ42および直立管18の内径は、約2インチ(5.1cm)になり得る。弁出口管74は、約1インチ(2.5cm)の長さおよび約0.6(1.5cm)インチの内径になり得る。チューブ76は、約2インチ(5.1cm)の長さおよび約0.4インチ(1.0cm)の内径になり得る。
本発明は、特有の実施形態に関連して上記で説明されてきたが、本発明が、これらの開示した実施形態に限定されないことが理解されよう。本発明の数多くの改変形態および他の実施形態は、本発明が関係する当業者に想定され、本開示および付属の特許請求の範囲の両方によって対応されるよう意図され、または対応される。実際、本発明の範囲は、本明細書および添付の図における開示を利用する当業者によって理解されるように、付属の特許請求の範囲およびその法的等価物の適正な解釈および構築によって決定されなければならないことが意図される。
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