JP2008075841A - 管継手部の離脱防止構造 - Google Patents

管継手部の離脱防止構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 曲げモーメントや剪断力等に対する耐久性を極力維持しながら離脱阻止力の向上を図る。
【解決手段】 受口管部1に対して挿口管部2を一定範囲内で屈曲可能に嵌合接続し、この挿口管部2の外周面2aと受口管部1の内周面1aとの対向面間を密封する密封手段Aを設けるとともに、受口管部1と挿口管部2とを管軸芯X方向での相対移動を阻止した状態で固定連結する固定連結手段Cを設け、この固定連結手段Cに、前記両管部1,2の屈曲を許容する融通手段Sを設けてある。
【選択図】図3

Description

本発明は、受口管部に対して挿口管部を一定範囲内で屈曲可能に嵌合接続し、この挿口管部の外周面と受口管部の内周面との対向面間を密封する密封手段を設けてある管継手部の離脱防止構造に関する。
前記密封手段としては種々の構造が提案されているが、例えば、特許文献1,2に示す場合では、挿口管部の外周面と受口管部の大径内周面との対向面間に円環状の弾性シール材を装着し、この弾性シール材を管軸芯方向から圧縮可能な押圧部を備えた押輪を挿口管部に外装するとともに、前記受口管部の外周面の端部に形成したフランジ部と押輪とを管軸芯方向で引寄せ固定するボルト・ナットを設けて、このボルト・ナットによる締付け固定操作に伴う受口管部と押輪との相対近接移動により、弾性シール材を密封状態に圧縮すると同時に、この弾性シール材の圧縮に伴う圧接力により両管部を接続状態で抜止め保持している。
また、前記押輪で締付け固定した状態においても、前記受口管部の大径内周面が奥側ほど大径となるテーパー面に構成されているため、地震や不同沈下等に起因する曲げモーメントや剪断力等の外力が作用したとき、前記受口管部の大径内周面と挿口管部の外周面との対向面間に存在する間隙の範囲内で受口管部と挿口管部とが相対的に屈曲することにより、前記外力を吸収して配管系の脆弱部での破損を抑制することができる。
そして、上述の密封手段を備えた管継手部の離脱防止構造における離脱阻止機能の向上を図る改修方法として、従来では、次の離脱防止構造が提案されている。
(1)特許文献1、2に示す管継手部の離脱防止構造では、前記挿口管部の内周面と受口管部の小径内周面とにわたって円環状の金属製の内面継ぎ輪が装着され、この内面継ぎ輪の管軸芯方向両端部で、かつ、周方向に所定間隔を隔てた複数箇所には、挿口管部の内周面及び受口管部の小径内周面に喰い込む又は挿口管部の内周面及び受口管部の小径内周面に形成されたネジ孔に螺合することにより、受口管部と挿口管部との管軸芯方向での相対移動を阻止固定する固定用ボルトが取付けられていた。
実開昭59-153785号公報 特開平10−122465号公報
従来の管継手部の離脱防止構造では、前記挿口管部の内周面と受口管部の小径内周面とを、円環状の内面継ぎ輪を介してボルトで固定連結するため、地震や不同沈下等に起因して管継手部に引張力等の大きな外力が作用したとき、この外力を、管内面側における両管部と内面継ぎ輪との固定連結箇所においても受止めることができるから、両管部が接続維持範囲を越えて離脱移動することを強力に阻止することができる。その反面、前記内面継ぎ輪の外周面が挿口管部の内周面及び受口管部の小径内周面に密着した状態で固定連結されるため、受口管部と挿口管部との相対屈曲機能が不能となり、地震や不同沈下等に起因する曲げモーメントや剪断力等に対する耐久性が低下していた。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、曲げモーメントや剪断力等に対する耐久性を極力維持しながら離脱阻止力の向上を図ることのできる管継手部の離脱防止構造を提供する点にある。
本発明による第1の特徴構成は、受口管部に対して挿口管部を一定範囲内で屈曲可能に嵌合接続し、この挿口管部の外周面と受口管部の内周面との対向面間を密封する密封手段を設けてある管継手部の離脱防止構造であって、
前記受口管部と挿口管部とを管軸芯方向での相対移動を阻止した状態で固定連結する固定連結手段を設け、この固定連結手段に、前記両管部の屈曲を許容する融通手段を設けてある点にある。
上記特徴構成によれば、地震や不同沈下等に起因して管継手部に引張力等の大きな外力が作用したとき、この外力を、両管部を管軸芯方向での相対移動を阻止する状態で固定連結する固定連結手段によっても受止めることができるから、両管部が接続維持範囲を越えて離脱移動することを強力に阻止することができる。
しかも、前記固定連結手段には、前記両管部の屈曲を許容する融通手段を設けてあるから、地震や不同沈下等に起因する曲げモーメントや剪断力等の外力が作用したとき、前記融通手段の融通範囲内で受口管部と挿口管部とが相対的に屈曲することにより、前記外力を吸収して配管系の脆弱部での破損を抑制することができる。
従って、地震や不同沈下等に起因する引張力等の大きな外力を固定連結手段で確実に受止めることができるので、両管部の離脱防止性能を大幅に改善することができ、しかも、固定連結手段に設けた融通手段によって曲げモーメントや剪断力等に対する耐久性も良好に維持することができる。
本発明による第2の特徴構成は、前記固定連結手段が、両管部の嵌合接続部分に形成された係合孔にわたって管径方向から係合する係合部材から構成されているとともに、前記融通手段が、前記係合部材の外周面と両管部の係合孔の少なくとも一方の内周面との間に形成された両管部の屈曲を許容する融通から構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記両管部の嵌合接続部分に形成された係合孔にわたって管径方向から係合する係合部材が剪断破壊されない限り、挿口管部と受口管部との固定連結機能を強力に維持することができるから、両管部の離脱防止性能を簡単な構造で高めることができる。しかも、この係合部材の外周面と両管部の係合孔の少なくとも一方の内周面との間に、両管部の屈曲を許容する融通を形成するだけでよいから、製作の容易化と製造コストの低廉化を図りながら両管部の相対屈曲機能を確実に発揮させることができる。
本発明による第3の特徴構成は、前記融通が、前記係合部材の外周面と両管部の係合孔の少なくとも一方の内周面との間に形成された空間から構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、係合部材の外周面と両管部の係合孔の少なくとも一方の内周面との間に、両管部の屈曲を許容する空間を形成するだけでよいから、製作の容易化と製造コストの低廉化を促進しながら両管部の相対屈曲機能を確実に発揮させることができる。
本発明による第4の特徴構成は、前記融通が、前記係合部材の外周面と両管部の係合孔の少なくとも一方の内周面との間に入り込み可能な状態で係合部材に付設された弾性被覆層の弾性変形によって現出される空間から構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記係合部材に付設された弾性被覆層が、係合部材の外周面と両管部の係合孔の少なくとも一方の内周面との間に入り込むことによって、両管部の管軸芯方向でのガタツキを抑制しながらも、地震や不同沈下等に起因する曲げモーメントや剪断力等の外力が作用したときには、前記弾性被覆層の弾性変形によって現出される空間の範囲内で受口管部と挿口管部とが相対的に屈曲することにより、前記外力を吸収して配管系の脆弱部での破損を抑制することができる。
本発明による第5の特徴構成は、前記弾性被覆層が、前記係合部材の少なくとも流体と触れる部位に被覆処理された防蝕ゴム層から構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記係合部材の外周面と両管部の係合孔の少なくとも一方の内周面との間に、両管部の屈曲を許容する融通を形成しながらも、前記両管部の管軸芯方向でのガタツキを抑制することができるばかりでなく、そのための弾性被覆層を防蝕ゴム層から構成することによって、係合部材の少なくとも流体と触れる部位の腐蝕を抑制することができる。
本発明による第6の特徴構成は、前記係合部材が、両管部の嵌合接続部分に形成された係合孔に対して管径方向外方から係合されているとともに、前記受口管部の外周面には、前記係合部材を外部に対して密封状態で覆う管外密封手段が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、前記両管部の嵌合接続部分に形成された係合孔にわたって管径方向外方から係合する係合部材が剪断破壊されない限り、前記挿口管部と受口管部との固定連結機能を強力に維持することができるばかりでなく、前記係合部材による両管部の固定連結作業を管外から能率良く容易に行うことができ、しかも、前記管外密封手段によって両管部の係合孔からの流体の漏洩を防止することができる。
本発明による第7の特徴構成は、前記係合部材が、両管部の嵌合接続部分に形成された係合孔に対して管径方向内方から係合されているとともに、前記係合部材を管内部に対して密封状態で覆う管内密封手段が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、前記両管部の嵌合接続部分に形成された係合孔にわたって管径方向内方から係合する係合部材が剪断破壊されない限り、前記挿口管部と受口管部との固定連結機能を強力に維持することができるばかりでなく、両管部の係合孔を通して流体が外部に漏洩することを防止することができ、しかも、前記管内密封手段によって係合部材の腐蝕を抑制することができる。
本発明による第8の特徴構成は、前記管外密封手段が、前記受口管部の外周面に形成された装着座面から突出する係合部材の雄ネジ部に螺合されるシールキャップと、前記装着座面とこれに相対向するシールキャップの端面との間を密封するためのシール材とが備えられている点にある。
上記特徴構成によれば、前記受口管部の外周面に形成された装着座面から突出する係合部材の雄ネジ部にシールキャップを螺合することにより、装着座面とシールキャップの端面との間をシール材で密封することができるから、シールキャップを取付けるための特別な構造が不要で、装着座面から突出する係合部材の突出部を利用して雄ネジ部を形成するだけの簡単かつ経済的な改造で実施することができる。
本発明による第9の特徴構成は、前記管内密封手段が、前記挿口管部の内周面と受口管部の内周面とにわたって装着される少なくとも外周面側に密封用の弾性シール層を備えた円環状又は略円環状の内面バンドと、この内面バンドを両管部の内周面に押し付け固定する圧着手段から構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記内面バンドを、それの少なくとも外周面側に備えた密封用の弾性シール層を挿口管部の内周面と受口管部の小径内周面とにわたって当て付けた状態で装着し、この内面バンドを圧着手段にて管内周面に押し付け固定することにより、両管部の嵌合接続面間の環状隙間を管内側からも確実に密封することができる。
しかも、地震や不同沈下等に起因して管継手部に引張力等の大きな外力が作用したとき、この外力を、内面バンドで密封される部位において両管部を直接管軸芯方向での相対移動を阻止する状態で固定連結する固定連結手段によっても受止めることができるから、両管部が接続維持範囲を越えて離脱移動することを強力に阻止することができる。
従って、両管部の嵌合接続面間でのシール性能を管内側から補強することができるとともに、地震や不同沈下等に起因する引張力等の大きな外力を固定連結手段で確実に受止めることができるので、両管部の離脱防止性能を大幅に改善することができる。しかも、前記両管部の内周面と内面バンドの外周面との対向面間のスペースを利用して、両管部を相対移動阻止状態で固定連結する固定連結手段を設けるので、この固定連結手段が流路側に張り出すことがなく、流動抵抗の増大を抑制することができるとともに、固定連結手段の防錆処理も容易に行うことができる。
〔第1実施形態〕
図1〜図8は、水道管やガス管等の流体管の配管系に用いられる管継手部の離脱防止構造及び離脱防止強化方法を示し、一方の流体管Pの受口管部1に挿入接続された他方の流体管Pの挿口管部2に、前記受口管部1の大径内周面1aと挿口管部2の外周面2aとの間を密封可能な合成ゴム製(例えば、スチレンブタジエンゴム)のシール材3と、挿口管部2に外嵌する状態で受口管部1の端部に固定連結される環状部材の一例で、シール材3を管軸芯X方向から押圧して密封状態(水密状態)にまで圧縮可能な鋳鉄製の押輪4とが外装されているとともに、前記押輪4の連結フランジ部4Aと受口管部1の連結フランジ部1Aとの間には、押輪4と受口管部1とを管軸芯X方向から相対的に引寄せながら締付け固定する締結具5が設けられ、前記シール材3と押輪4及び締結具5をもって、挿口管部2の外周面2aと受口管部1の大径内周面1aとの対向面間を密封する密封手段Aが構成されている。
前記密封手段Aの締結具5は、図1、図3に示すように、受口管部1の連結フランジ部1Aの周方向複数箇所に形成されたボルト挿通孔5a、及び、押輪4の連結フランジ部4Aの周方向複数箇所に形成されたボルト挿通孔5bのうち、管軸芯X方向で相対向するボルト挿通孔5a,5bにわたって挿入されるT字状のボルト5cと、該ボルト5cの突出ネジ部に螺合されるナット5dから構成されていて、前記ボルト5c・ナット5dの締付け操作に伴う押輪4と受口管部1との管軸芯X方向での相対近接移動により、押輪4の管軸芯X方向の一端部に形成されたシール押圧部4aでシール材3を圧縮変形させ、挿口管部2の外周面2aと受口管部1の大径内周面1aとの対向面間を密封すると同時に、このシール材3の圧縮に伴う圧接力によって受口管部1と挿口管部2とを接続状態で抜止め保持している。
また、前記受口管部1の大径内周面1aを、それに連続する小径内周面1b側ほど大径となるテーパー面に形成し、前記シール材3の圧縮に伴う圧接力によって受口管部1と挿口管部2とが接続状態で抜止め保持されている状態においても、前記受口管部1のテーパー状大径内周面1aと挿口管部2の外周面2aとの対向面間に形成される環状空間7の範囲内で受口管部1と挿口管部2とを屈曲揺動可能に構成してある。
そして、前記挿口管部2の内周面2bと受口管部1の小径内周面1bとにわたって、全体が密封用の弾性シール層に構成されている円環状の内面バンド6が装着され、この内面バンド6の管軸芯X方向一端側を挿口管部2の内周面2bに押し付け固定する第1圧着具B1と、内面バンド6の管軸芯X方向他端側を受口管部1の小径内周面1bに押し付け固定する第2圧着具B2とを備えた圧着手段Bが設けられているとともに、前記内面バンド6で密封される部位において両管部1,2を管軸芯X方向での相対移動を阻止する状態で固定連結する固定連結手段Cが設けられ、この固定連結手段Cには、両管部1,2の管軸芯X方向での相対移動を阻止した状態で両管部1,2の屈曲揺動を許容する融通手段Sが設けられ、更に、前記内面バンド6と圧着手段Bの第1圧着具B1及び第2圧着具B2とをもって、前記固定連結手段Cを構成する係合部材の一例である係合ピン21を管内部に対して密封状態で覆う管内密封手段Dが構成されている。
前記融通手段Sは、地震や不同沈下等に起因する曲げモーメントや剪断力等の外力が作用したとき、前記受口管部1と挿口管部2との相対的屈曲揺動を設定融通範囲内で許容することにより、前記外力を吸収して配管系の脆弱部での破損を抑制するものであり、この融通手段Sによる両管部1,2の屈曲揺動代は、前記環状空間7による両管部1,2の屈曲揺動代と同一又はそれよりも小に設定されていてもよい。
前記内面バンド6は、図1〜図3に示すように、挿口管部2の内周面2b及び受口管部1の小径内周面1bの各内径と同一又は略同一寸法の外径で円環状に成形されており、この内面バンド6の外周面のうち、モルタルライニング層8が剥離された挿口管部2の内周面2b及びモルタルライニング層8が剥離された受口管部1の小径内周面1bに接触する部位の各々には、径方向外方に突出する複数個の横断面半円形状の円環状突条6aが管軸芯X方向に所定ピッチで一体形成されているとともに、前記円環状突条6aに対応する内面バンド6の内周面の管軸芯方向両側部分には、第1圧着具B1及び第2圧着具B2を装着するための環状凹部6bが形成されている。
前記内面バンド6を構成する粘弾性高分子材料としては、天然ゴム、イソプロピレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム等を挙げることができる。
前記第1圧着具B1及び第2圧着具B2の各々は、図5〜図8に示すように、内面バンド6の環状凹部6bの内径と同一又は略同一寸法の外径で円環状に湾曲形成され、かつ、その周方向で半円状に二分割された径方向(拡径側と縮径側)に弾性変形可能な金属製の一対の圧着帯状体10の両端部に、該圧着帯状体10の両端部を結ぶ線分に対して直交又は略直交する方向の取付け座11aを備えたベース部材11が固着され、各ベース部材11の取付け座11aには、前記線分方向視においてコの字状に折り曲げ形成された連結部12Aを備えた連結部材12の取付け板部12Bが複数のネジ13で締付け固定されている。
前記各連結部材12の連結部12Aの両側板部12aに亘って、管軸芯X方向と平行な軸芯周りで相対回転自在で、かつ、その軸芯方向の中央位置にネジ孔14aを形成してある支持軸14が、圧着帯状体10の両端側においてネジ孔14aのネジ方向を逆に設定した状態、つまり、両端のネジ孔14aを右ネジと左ネジに設定した状態で架設され、そのうち、周方向で隣接する両連結部材12の支持軸14のネジ孔14aにわたって、前記両圧着帯状体10の設定最大拡径範囲にまで拡径操作可能な連結ボルト15の右ネジ部15a及び左ネジ部15bが螺合されているとともに、前記連結ボルト15の右ネジ部15a及び左ネジ部15bの各々には、第1操作ナット16と第2操作ナット17とが螺合されている。
前記連結ボルト15を回転操作する場合には、図6に示すように、第1操作ナット16と第2操作ナット17とをボルト軸芯方向から当接する状態に締付けて、連結ボルト15に一体化された両ナット16,17を拡径用操作ナットに構成し、また、前記両圧着帯状体10を設定拡径値にまで拡径操作した場合には、前記第1操作ナット16を支持軸14に当接する状態に螺合操作したのち、第2操作ナット17を第1操作ナット16に当接した状態で締め付け固定して、該第2操作ナット17をロックナットに構成する。
前記各連結部12Aの前板部12bには、図7に示すように、前記連結ボルト15が貫通する貫通孔12cが形成され、この貫通孔12cは、前記第1操作ナット16及び第2操作ナット17の拡径操作による両連結部材12の離間移動に連れて連結ボルト15の相対姿勢が変化しても、該連結ボルト15と干渉しない、換言すれば、両連結部材12の離間移動に伴う連結ボルト15の相対姿勢変化を許容する長孔に構成されているとともに、前記両圧着帯状体10の隣接端部と内面バンド6の内周面との間には、図2、図5に示すように、前記第1用操作ナット16及び第2操作ナット17の拡径操作による両連結部材12の離間移動に連れて、前記内面バンド6における両圧着帯状体10の隣接端部間に対応する部分を挿口管部2の内周面2b又は受口管部1の小径内周面1bに圧接してシール機能を高めるための金属製の当て板18が設けられている。
前記固定連結手段Cは、図3〜図5に示すように、挿口管部2の内周面2bのうち、モルタルライニング層8が剥離されている領域の端部近傍箇所の周方向複数箇所と、これに径方向で相対向する受口管部1の大径内周面1aの周方向複数箇所に、管内部に搬入した穿孔装置によって径方向で連通する係合孔19,20を形成し、各径方向で連通する係合孔19,20にわたって、係合部材の一例であるテーパー状の係合ピン21を、管内側から管径方向に沿って挿入して所定係合位置に保持することにより、前記内面バンド6で密封される部位において、両管部1,2を管軸芯X方向での相対移動を阻止した状態で固定連結するように構成されている。
そして、地震や不同沈下等に起因して管継手部に引張力が作用したとき、この引張力を、前記内面バンド6で密封される部位において両管部1,2を管軸芯X方向での相対移動を阻止する状態で固定連結する固定連結手段Cの複数の係合ピン21によっても受止めることができるから、前記係合ピン21が剪断されない限り両管部1,2が接続維持範囲を越えて離脱移動することを強力に阻止することができる。
前記融通手段Sは、図3〜図5に示すように、前記各係合ピン21の外周面と前記両管部1,2の係合孔19,20の内周面との間に形成された両管部1,2の屈曲揺動を許容する融通、つまり、前記各係合ピン21の外周面と両管部1,2の係合孔19,20の内周面との間に形成された環状の空間から構成されているとともに、前記各係合ピン21の外周面のうち、管内に臨む管径方向内端面を除く部位には、前記両管部1,2の係合孔19,20の内周面との間に形成されている環状空間S内に入り込み可能な状態で係合ピン21の外周面を被覆処理する弾性被覆層の一例である防蝕ゴム層を構成する有底筒状の防蝕ゴム筒体22が設けられている。
前記係合ピン21を係合孔19,20内に挿入保持するにあたっては、係合ピン21の外周面と防蝕ゴム筒体22の内周面との間の摩擦力、及び防蝕ゴム筒体22の外周面と係合孔19,20の内周面との摩擦力で挿入保持してもよいが、前記防蝕ゴム筒体22を若干圧縮することによる弾性挾持力を利用して挿入保持してもよい。
前記係合ピン21に付設された弾性被覆層である防蝕ゴム筒体22が、係合ピン21の外周面と両管部1,2の係合孔19,20の内周面との間に入り込むことによって、両管部1,2の管軸芯X方向でのガタツキを抑制しながらも、地震や不同沈下等に起因する曲げモーメントや剪断力等の外力が作用したときには、前記係合ピン21の外周面と両管部1,2の係合孔19,20の内周面との間において防蝕ゴム筒体22が弾性変形することによって現出される空間Sの範囲内で受口管部1と挿口管部2とが相対的に屈曲揺動することにより、前記外力を吸収して配管系の脆弱部での破損を抑制することができる。
次に、上述の如く構成された管継手部の離脱防止強化方法について簡単に説明する。
(1)人が入り込んで作業可能な口径を有する一方の流体管Pの受口管部1に他方の流体管Pの挿口管部2が挿入接続され、挿口管部2の外周面2aと受口管部1の大径内周面1aとの対向面間が密封手段Aで密封されている管継手部において、断水された管内に作業者が入り込み、前記挿口管部2の内周面2b及び受口管部1の小径内周面1bに形成されているモルタルライニング層8のうち、前記内面バンド6が接触する所定領域を全周にわたって剥離する。
(2)前記挿口管部2の内周面2bのうち、ライニング層剥離領域の端部近傍箇所の周方向複数箇所と、これに径方向で相対向する受口管部1の大径内周面1aの周方向複数箇所に、管内部に搬入した穿孔装置によって径方向で連通する係合孔19,20を形成するとともに、各径方向で連通する係合孔19,20にわたって、防蝕ゴム層を構成する有底筒状の防蝕ゴム筒体22を装着してある係合ピン21を挿入保持し、前記係合孔19,20と係合ピン21とをもって構成される固定連結手段Cにより、前記内面バンド6で密封される部位において両管部1,2を管軸芯X方向での相対移動を阻止する状態で固定連結する。
(3)前記モルタルライニング層8が剥離されている挿口管部2の内周面2bと受口管部1の小径内周面1bにわたって、全体が密封用の弾性シール層に構成されている円環状の内面バンド6を、それの外周面の管軸芯X方向両側に所定ピッチで一体的に突出形成された複数の円環状突条6aを当て付けた密封状態で装着する。
(4)前記内面バンド6の内周面の管軸芯X方向両側部分に形成された環状凹部6b内に、各別に拡径操作可能な第1圧着具B1及び第2圧着具B2の構成部材で、周方向で二分割された径方向(拡径側と縮径側)に弾性変形可能な金属製の一対の圧着帯状体10を、該両圧着帯状体10の隣接端部と内面バンド6の内周面との間に金属製の当て板18を介装した状態で装着し、各圧着帯状体10の両端部近くに径方向外方に突出する状態で固着された連結部材12の支持軸14にわたって、圧着帯状体10の設定最大拡径範囲にまで拡径操作可能な連結ボルト15の右ネジ部15a及び左ネジ部15bを螺合するとともに、前記連結ボルト15の右ネジ部15a及び左ネジ部15bに螺合されている第1操作ナット16及び第2ナット17を拡径側に回転操作することにより、拡径された第1圧着具B1の両圧着帯状体10及び当て板18によって内面バンド6の管軸芯X方向一端側を挿口管部2の内周面2bに密封状態に押し付け固定するとともに、拡径された第2圧着具B2の両圧着帯状体10及び当て板18によって内面バンド6の管軸芯X方向他端側を受口管部1の小径内周面1bに密封状態に押し付け固定する。
尚、この第1実施形態では、前記係合ピン21の外周面のうち、管内に臨む管径方向内端面を除く部位に、前記両管部1,2の係合孔19,20の内周面との間に形成されている環状空間S内に入り込み可能な状態で弾性被覆層の一例である防蝕ゴム層を構成する防蝕ゴム筒体22で被覆形成したが、前記係合ピン21の全周を弾性被覆層の一例である防蝕ゴム層を構成する防蝕ゴム層22で被覆形成してもよい。
また、上述の第1実施形態において、前記防蝕ゴム層22を係合ピン21の外周面に接着剤等で固着してもよく、また、前記防蝕ゴム層22を両管部1,2の係合孔19,20の内周面に接着剤等で固着してもよい。
〔第2実施形態〕
図9は第1実施形態の変形例を示し、前記両管部1,2の屈曲揺動を許容する融通手段Sを、前記係合ピン21の外周面と前記両管部1,2の係合孔19,20の内周面との間に形成された両管部1,2の屈曲揺動を許容する融通、つまり、前記係合ピン21の外周面と両管部1,2の係合孔19,20の内周面との間に形成された環状の空間から構成するとともに、前記係合ピン21の外周面のうち、前記挿口管部2の係合孔20内に入り込む部位には、この係合孔20の内周面と係合ピン21の外周面との間に形成されている環状空間S内に入り込み可能な状態で係合ピン21の外周面を被覆処理する弾性被覆層の一例である防蝕ゴム層を構成する防蝕ゴム筒体25が設けられている。
この第2実施形態では、地震や不同沈下等に起因する曲げモーメントや剪断力等の外力が作用したときには、前記受口管部1の係合孔19の内周面と係合ピン21の外周面との間に形成されている空間S、及び前記挿口管部2の係合孔20の内周面と係合ピン21の外周面との間において防蝕ゴム筒体25が弾性変形することによって現出される空間Sの範囲内で受口管部1と挿口管部2とが相対的に屈曲揺動することにより、前記外力を吸収して配管系の脆弱部での破損を抑制することができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第3実施形態〕
図10は第1実施形態の変形例を示し、前記両管部1,2の屈曲揺動を許容する融通手段Sを、前記係合ピン21の外周面と前記両管部1,2の係合孔19,20の内周面との間に形成された両管部1,2の屈曲揺動を許容する融通、つまり、前記係合ピン21の外周面と両管部1,2の係合孔19,20の内周面との間に形成された環状の空間から構成するとともに、前記係合ピン21の外周面のうち、前記受口管部1の係合孔19内に入り込む部位には、この係合孔19の内周面と係合ピン21の外周面との間に形成されている環状空間S内に入り込み可能な状態で係合ピン21の外周面を被覆処理する弾性被覆層の一例である防蝕ゴム層を構成する有底筒状の防蝕ゴム筒体26が設けられている。
この第3実施形態では、地震や不同沈下等に起因する曲げモーメントや剪断力等の外力が作用したときには、前記挿口管部2の係合孔20の内周面と係合ピン21の外周面との間に形成されている空間S、及び前記受口管部1の係合孔19の内周面と係合ピン21の外周面との間において防蝕ゴム筒体26が弾性変形することによって現出される空間Sの範囲内で受口管部1と挿口管部2とが相対的に屈曲揺動することにより、前記外力を吸収して配管系の脆弱部での破損を抑制することができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第4実施形態〕
上述の第1実施形態では、前記挿口管部2の内周面2bと受口管部1の大径内周面1aとに形成した係合孔19,20にわたって、係合部材の一例であるテーパー状の係合ピン21を、管内側から管径方向に沿って挿入保持することにより、内面バンド6で密封される部位において両管部1,2を固定連結するように構成したが、図11に示すように、前記挿口管部2側の係合孔19をネジ孔28に形成して、このネジ孔28に、係合部材の一例である六角穴等の回転操作部29aを備えた固定ネジ29を螺合することにより、内面バンド6で密封される部位において両管部1,2を管軸芯X方向での相対移動を規制した状態で固定連結するように構成してもよい。
また、この第4実施形態では、前記受口管部1側の係合孔19を、前記挿口管部2側のネジ孔28よりも大径に構成して、前記固定ネジ29の外周面と受口管部1側の大径係合孔19の内周面との間に形成された環状の空間Sをもって、前記固定ネジ25の外周面と前記大径係合孔19の内周面との間に形成された両管部1,2の屈曲揺動を許容する融通手段Sの融通が構成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第5実施形態〕
図12、図13は第1実施形態の変形例を示し、前記両管部1,2を管軸芯X方向での相対移動を阻止する状態で固定連結するための固定連結手段Cを構成するに、前記挿口管部2の外周面2aの端部近傍箇所の周方向複数箇所と、これに径方向で相対向する受口管部1の大径内周面1aの周方向複数箇所に、管外に装備される穿孔装置によって径方向外方側から連通する係合孔31,32を形成し、そのうち、受口管部1側の係合孔32をネジ加工によってネジ孔に形成するとともに、各径方向で連通するネジ孔32と係合孔31とにわたって、係合部材の一例で、前記挿口管部2の係合孔31に係合する係止部33Aとネジ孔32に螺合される雄ネジ部33Bとを備えネジ部材33を、管外側から管径方向に沿って螺合操作して所定係合位置に保持することにより、前記両管部1,2を管軸芯X方向での相対移動を規制した状態で固定連結するように構成され、更に、前記受口管部1の外周面1cには、前記ネジ部材33を外部に対して密封状態で覆う管外密封手段Eが設けられている。
前記管外密封手段Eには、前記受口管部1の外周面1cに形成された装着座面1dから突出するネジ部材33の雄ネジ部33Bに螺合されるシールキャップ34と、前記装着座面1dとこれに相対向するシールキャップ34の端面との間を密封するためのシール材35とが備えられている。
前記ネジ部材33のうち、前記挿口管部2の係合孔31内に入り込む係止部33Aには、係合孔31の内周面とネジ部材33の係止部33Aの外周面との間に形成されている環状空間S内に入り込み可能な状態でネジ部材33の係止部33Aの外周面を被覆処理する弾性被覆層の一例である防蝕ゴム層を構成する防蝕ゴム筒体36が設けられている。
この第5実施形態では、地震や不同沈下等に起因する曲げモーメントや剪断力等の外力が作用したときには、前記挿口管部2の係合孔31の内周面とネジ部材33の係止部33Aの外周面との間において防蝕ゴム筒体36が弾性変形することによって現出される空間Sの範囲内で受口管部1と挿口管部2とが相対的に屈曲揺動することにより、前記外力を吸収して配管系の脆弱部での破損を抑制することができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第6実施形態〕
図14、図15は管継手部の離脱防止構造の別実施形態を示し、これは、前記挿口管部2の内周面2bの周方向に所定間隔を隔てた複数箇所に、管内部側から径方向に沿う係合孔40を形成し、前記受口管部1の小径内周面1bの周方向に所定間隔を隔てた複数箇所に、管内部側から径方向に沿うネジ孔41を形成するとともに、前記挿口管部2の内周面2bと受口管部1の小径内周面1bとにわたって配置可能な金属製の接合板42の管軸芯X方向両端部の各々には、係合部材の一例であるボルト43を螺合可能なネジ孔42aを形成し、前記受口管部1のネジ孔41には、接合板42の一方のネジ孔42aに螺合されたボルト43を螺合固定することにより、前記受口管部1と挿口管部2とを管軸芯X方向での相対移動を規制した状態で固定連結する固定連結手段Cを構成してある。
前記挿口管部2の係合孔40内には、接合板42の他方のネジ孔42aに螺合されたボルト43の先端部を係合させるとともに、この係合孔40の内径をボルト43の山径よりも大径に形成して、前記ボルト43の外周面と受口管部1側の係合孔40の内周面との間に形成された環状の空間Sをもって、前記ボルト43の外周面と前記係合孔40の内周面との間において両管部1,2の屈曲揺動を許容する融通手段Sの融通が構成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の各実施形態では、前記内面バンド6として、全体が密封用の弾性シール層に構成されているものを用いたが、金属製の円環状の取付け基材の外周面に密封用の弾性シール層を形成してあるものを用いてもよい。
前記内面バンド6としては、少なくとも外周面側に密封用の弾性シール層を備えた円環状のものであればよい。
(2)前記密封手段Aとしは、受口管部1の大径内周面1aとこれに管軸芯X方向から挿入接続される挿口管部2の外周面2aとの対向面間を密封することのできるものであれば、如何なる密封構造を採用してもよい。
(3) 上述の実施形態では、前記内面バンド6を両管部1,2の内周面1b,2bに押し付け固定する圧着手段Bを、内面バンド6の管軸芯X方向一端側を挿口管部2の内周面2bに押し付け固定する第1圧着具B1と、内面バンド6の管軸芯X方向他端側を受口管部1の小径内周面1bに押し付け固定する第2圧着具B2とから構成したが、一つの圧着具で内面バンド6の管軸芯X方向両側部を両管部1,2の内周面1b,2bに同時に押し付け固定する用に構成してもよい。
(4)前記固定連結手段Cとしは、両管部1,2を管軸芯X方向での相対移動を阻止する状態で管内方側又は管外方側から固定連結できるものであれば、如何なる構造に構成してもよい。
(5)前記融通手段Sとしては、前記固定連結手段Cが固定連結されている状態において、前記両管部1,2の屈曲を許容することのできる融通を備えたものであれば、如何なる構造に構成してもよい。
本発明による管継手部の離脱防止構造及び離脱防止強化方法の第1実施形態を示す全体の断面側面図 全体の断面正面図 要部の拡大断面側面図 融通の範囲で屈曲したときの要部の拡大断面側面図 圧着手段の拡大断面正面図 圧着手段の拡大平面図 図6におけるVII-VII線断面図 図6におけるVIII-VIII線断面図 本発明の第2実施形態を示す要部の拡大断面側面図 本発明の第3実施形態を示す要部の拡大断面側面図 本発明の第4実施形態を示す要部の拡大断面側面図 本発明の第5実施形態を示す要部の拡大断面側面図 要部の分解側面図 本発明の第6実施形態を示す要部の拡大断面側面図 接合板の拡大図
符号の説明
A 密封手段
B 圧着手段
C 固定連結手段
D 管内密封手段
E 管外密封手段
S 融通手段(融通、空間)
X 管軸芯
1 受口管部
1a 大径内周面
1b 小径内周面
1c 外周面
1d 装着座面
2 挿口管部
2a 外周面
2b 内周面
3 シール材
6 内面バンド
19 係合孔
20 係合孔
21 係合ピン(係合部材)
22 防蝕ゴム筒体(弾性被覆層、防蝕ゴム層)
25 防蝕ゴム筒体(弾性被覆層、防蝕ゴム層)
26 防蝕ゴム筒体(弾性被覆層、防蝕ゴム層)
33 ネジ部材(係合部材)
33A 係止部
33B 雄ネジ部
34 シールキャップ
35 シール材
36 防蝕ゴム筒体(弾性被覆層、防蝕ゴム層)
40 係合孔
41 ネジ孔
42 接合板
43 ボルト(係合部材)

Claims (9)

  1. 受口管部に対して挿口管部を一定範囲内で屈曲可能に嵌合接続し、この挿口管部の外周面と受口管部の内周面との対向面間を密封する密封手段を設けてある管継手部の離脱防止構造であって、
    前記受口管部と挿口管部とを管軸芯方向での相対移動を阻止した状態で固定連結する固定連結手段を設け、この固定連結手段に、前記両管部の屈曲を許容する融通手段を設けてある管継手部の離脱防止構造。
  2. 前記固定連結手段が、両管部の嵌合接続部分に形成された係合孔にわたって管径方向から係合する係合部材から構成されているとともに、前記融通手段が、前記係合部材の外周面と両管部の係合孔の少なくとも一方の内周面との間に形成された両管部の屈曲を許容する融通から構成されている請求項1記載の管継手部の離脱防止構造。
  3. 前記融通が、前記係合部材の外周面と両管部の係合孔の少なくとも一方の内周面との間に形成された空間である請求項2記載の管継手部の離脱防止構造。
  4. 前記融通が、前記係合部材の外周面と両管部の係合孔の少なくとも一方の内周面との間に入り込み可能な状態で係合部材に付設された弾性被覆層の弾性変形によって現出される空間から構成されている請求項2記載の管継手部の離脱防止構造。
  5. 前記弾性被覆層が、前記係合部材の少なくとも流体と触れる部位に被覆処理された防蝕ゴム層である請求項4記載の管継手部の離脱防止構造。
  6. 前記係合部材が、両管部の嵌合接続部分に形成された係合孔に対して管径方向外方から係合されているとともに、前記受口管部の外周面には、前記係合部材を外部に対して密封状態で覆う管外密封手段が設けられている請求項2〜5のいずれか1項に記載の管継手部の離脱防止構造。
  7. 前記係合部材が、両管部の嵌合接続部分に形成された係合孔に対して管径方向内方から係合されているとともに、前記係合部材を管内部に対して密封状態で覆う管内密封手段が設けられている請求項2〜5のいずれか1項に記載の管継手部の離脱防止構造。
  8. 前記管外密封手段が、前記受口管部の外周面に形成された装着座面から突出する係合部材の雄ネジ部に螺合されるシールキャップと、前記装着座面とこれに相対向するシールキャップの端面との間を密封するためのシール材とが備えられている請求項6記載の管継手部の離脱防止構造。
  9. 前記管内密封手段が、前記挿口管部の内周面と受口管部の内周面とにわたって装着される少なくとも外周面側に密封用の弾性シール層を備えた円環状又は略円環状の内面バンドと、この内面バンドを両管部の内周面に押し付け固定する圧着手段から構成されている請求項7記載の管継手部の離脱防止構造。
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