JP2008075780A - 等速自在継手用ケージおよび等速自在継手用ケージの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】応力集中箇所を無くすとともに、亀裂進展による強度低下を防止でき、さらにはポケットへのボールの圧入性、及び外側継手部材への組込み性の向上を図ることができる等速自在継手用ケージおよびこのような等速自在継手用ケージを安定して製造できる等速自在継手用ケージの製造方法を提供する。
【解決手段】外側継手部材と内側継手部材の相互間で回転トルクを伝達するトルク伝達ボール4が収容される複数のポケット6を周方向に沿って形成するとともに、高周波熱処理を施されてなる等速自在継手用ケージである。高周波熱処理前において、周方向に沿って隣合うポケット6間の柱部7の鋭角部に対して非鋭角処理が施されている。
【選択図】図1
【解決手段】外側継手部材と内側継手部材の相互間で回転トルクを伝達するトルク伝達ボール4が収容される複数のポケット6を周方向に沿って形成するとともに、高周波熱処理を施されてなる等速自在継手用ケージである。高周波熱処理前において、周方向に沿って隣合うポケット6間の柱部7の鋭角部に対して非鋭角処理が施されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、等速自在継手用ケージおよび等速自在継手用ケージの製造方法に関する。
等速自在継手は、自動車や各種産業機械の動力伝達系において、駆動側の回転軸と従動側の回転軸を連結して等角速度でトルクを伝達するもので、トルク伝達要素であるボールを用いたボールタイプの等速自在継手として、ボールフィックス型等速自在継手(BJ)、ダブルオフセット型等速自在継手(DOJ)やレブロ型等速自在継手(LJ)など種々のものがある。また、トルク伝達ボールの個数は6個または8個が代表的である。
これら等速自在継手は、外側継手部材としての外輪、内側継手部材としての内輪、トルク伝達ボールおよびケージを主要な構成要素として成り立っている。外輪の内周面には軸方向に延びるトラック溝が形成され、また、内輪の外周面にも軸方向に延びるトラック溝が形成されている。これら外輪と内輪に、駆動側の回転軸と従動側の回転軸が連結されている。外輪のトラック溝と内輪のトラック溝とが対をなしてボールトラックを形成し、各ボールトラックにトルク伝達ボールが組み込んである。トルク伝達ボールは、ケージの周方向に形成されたポケット内に収容されて転動自在に保持されている。
従って、継手が作動角をとった状態でトルクを伝達するとき、トルク伝達ボールは、常に、外輪の回転軸と内輪の回転軸とがなす角を二等分する平面内に位置するようにケージによって規制され、これにより、継手の等速性が確保される。このように等速自在継手の一つの構成部品であるケージは、外輪と内輪の間に組み込まれ、大きな負荷に耐えてトルク伝達ボールを等速二等面上に保持する重要な部品の一つである。
このケージは、従来、以下の工程を経て製造されるのが一般的であった。つまり、ケージの製造工程は、短円筒状の素形材の外面および内面を旋削して球形外面および球形内面を形成する旋削工程と、素形材を打抜きプレスして複数のポケットを素形材周方向に形成するプレス工程と、ポケットの内周をシェービングしてポケットのケージ軸方向で対向する一対の側面を切削するシェービング工程と、ポケット形成後の素形材の表面硬さを高める熱処理工程と、熱処理後の素形材の球形外面および球形内面を研削する研削工程と、前記ポケットの素形材軸方向で対向する一対の側面を切削する仕上げ工程とからなる。
すなわち、ケージの製造は、一般には、プレス加工によって窓抜く(ポケット形成)を行い、その後、熱処理を行って、ケージ外径面やケージ内径面等を研磨又は切削加工を行うものである。また、特許文献1に記載されているように、浸炭焼入れ後に、ショットピーニングすることによって耐久性や疲労向上を図っている。
特開平1−182625号公報
このように、通常の等速自在継手用ケージにおけるポケット(窓)は、プレス加工させる。このため、窓切断面はせん断から破断面になる2層で形成され、通常の切削加工したものに比べて強度低下が見られる。これは、ポケット(窓)の周囲(特にエッジ部)にバリや亀裂が存在し、その後の熱処理によって、その亀裂が進展するからである。
また、熱処理によりケージ表面の硬度が高くなっており、しかも、窓の周縁部は鋭角状である。このため、応力集中が起こりやすく、窓に対してボールが負隙間状態で圧入されるため、この組込み時の押込みによって、そのエッジ部が欠けるおそれがある。さらに、エッジ部にバリが形成されていると、ボールを挿入させにくく、しかも、そのバリがケージから離脱するおそれがある。このため、この外れたバリが研削砥石や切削工具に付着する場合があり、このような場合、研削砥石や切削工具が損傷することがある。
ところで、熱硬化処理には高周波熱処理がある。この高周波熱処理は、数ある表面硬化法の中でも熱処理工程の環境を意識した工夫として関心が持たれている。高機能化のための高周波焼入れ技術は、比較的自動化しやすい電気制御で、部品に見合った硬化特性を制御できるという特徴があり、部品の強度を必要とする部位のみ強化できる技術(局部硬化法)としても、その選択に対して自由度が大きい。また、高周波焼入れが機械部品に要求される性能の中でも、他の熱処理(例えば浸炭焼入れ)に比べ「ねじり強度・ねじり疲労強度」等に優れる。このため、近年では、等速自在継手のケージの熱硬化処理に高周波熱処理が用いられる。
ところで、熱硬化処理には高周波熱処理がある。この高周波熱処理は、数ある表面硬化法の中でも熱処理工程の環境を意識した工夫として関心が持たれている。高機能化のための高周波焼入れ技術は、比較的自動化しやすい電気制御で、部品に見合った硬化特性を制御できるという特徴があり、部品の強度を必要とする部位のみ強化できる技術(局部硬化法)としても、その選択に対して自由度が大きい。また、高周波焼入れが機械部品に要求される性能の中でも、他の熱処理(例えば浸炭焼入れ)に比べ「ねじり強度・ねじり疲労強度」等に優れる。このため、近年では、等速自在継手のケージの熱硬化処理に高周波熱処理が用いられる。
しかしながら、高周波熱処理を行った場合、急速加熱・急速冷却の熱ひずみのアンバランスによりケージ窓(ケージポケット)のエッジ部(鋭角部)の亀裂が特に進み、強度低下を招くことになる。
本発明は、上記課題に鑑みて、応力集中箇所を無くすとともに、亀裂進展による強度低下を防止でき、さらにはポケットへのボールの圧入性、及び外側継手部材への組込み性の向上を図ることができる等速自在継手用ケージおよびこのような等速自在継手用ケージを安定して製造できる等速自在継手用ケージの製造方法を提供する。
本発明の等速自在継手用ケージは、外側継手部材と内側継手部材の相互間で回転トルクを伝達するトルク伝達ボールが収容される複数のポケットを周方向に沿って形成するとともに、高周波熱処理を施されてなる等速自在継手用ケージであって、前記高周波熱処理前において、周方向に沿って隣合うポケット間の柱部の鋭角部に対して非鋭角処理が施されている。
本発明の等速自在継手用ケージによれば、柱部の鋭角部に対して非鋭角処理が施されているので、従来のような柱部の鋭角部によるボール押込み困難を無くすとともに、応力集中箇所を生じさせない。また、非鋭角処理は高周波熱処理前であるので、硬度が低い状態での非鋭角処理となって、その非鋭角処理が施しやすい。
特に、非鋭角処理部を、柱部の外面側に形成したり、柱部の内面側に形成したり、ポケットの軸方向で対向する側面に形成したりするのが好ましい。
ケージの外径面中心と内径面中心とが、前記継手中心面に対して軸方向に反対側にオフセットされているものであっても、ケージの外径面中心と内径面中心とが一致しているものであってもよい。
そして、非鋭角処理部としては、曲率半径が0.3mm〜1mmのアール部とするのが好ましい。
本発明の第1の等速自在継手用ケージの製造方法は、外側継手部材と内側継手部材の相互間で回転トルクを伝達するトルク伝達ボールが収容される複数のポケットを周方向に沿って形成した等速自在継手用ケージの製造方法であって、短円筒状素形材の周方向に沿って、トルク伝達ボールを転動自在に収容する複数のポケットを形成し、その後、周方向に沿って隣合うポケット間の柱部の鋭角部に対して非鋭角処理を施した後、高周波熱処理を行うものである。
本発明の第1の等速自在継手用ケージの製造方法では、高周波熱処理前に、周方向に沿って隣合うポケット間の柱部の鋭角部に対して非鋭角処理を施すことになる。すなわち、非鋭角処理は高周波熱処理前であるので、硬度が低い状態での非鋭角処理となって、その非鋭角処理が施しやすい。そして、製造されたケージには、その柱部の鋭角部が形成されず、従来のような柱部の鋭角部によるボール押込み困難を無くすとともに、応力集中箇所を生じさせない。
鋭角部に対してブラスト加工にて非鋭角処理を施しても、鋭角部に対してバレル加工にて非鋭角処理を施しても、鋭角部に対してブラッシング加工にて非鋭角処理を施してもよい。
また、鋭角部に対する非鋭角処理は、鋭角部の柱部に除去片を付着したままの処理であるのが好ましい。
本発明の等速自在継手用ケージでは、柱部の鋭角部に対して非鋭角処理が施されているので、従来のような柱部の鋭角部によるボール押込み困難を無くすことができる。このため、ポケットへのボールの圧入性、及び外側継手部材への組込み性の向上を図ることができ、また、応力集中箇所を無くすとともに、亀裂進展による強度低下を防止でき、長寿命化を図ることができる。
また、非鋭角処理は熱硬化処理前であるので、硬度が低い状態での非鋭角処理となって、その非鋭角処理が施しやすく、生産性の向上を図ることができる。
非鋭角処理部としては、曲率半径を0.3mm〜1mmのアール部とすれば、このアール部により、ボールの組込み時等の干渉を安定して避けることができ、組込み作業性の一層の向上を図ることができる。
本発明の等速自在継手用ケージの製造方法では、非鋭角処理は熱硬化処理前であるので、硬度が低い状態での非鋭角処理となって、その非鋭角処理が施しやすい。このため、生産性の向上を図るとともに、低コスト化も達成できる。そして、製造されたケージには、その柱部の鋭角部が形成されず、従来のような柱部の鋭角部によるボール押込み困難を無くすとともに、応力集中箇所を生じさせない。このため、ポケットへのボールの圧入性、及び外側継手部材への組込み性の向上を図ることができるとともに、亀裂進展による強度低下を防止でき、長寿命化を図ることができる。
また、鋭角部に対する非鋭角処理は、鋭角部の柱部に除去片を付着したままとしないことによって、このような除去片が、その後の切削工程等に使用する研削砥石や切削工具等に付着するおそれが無くなる。このため、研削砥石や切削工具等の損傷等を回避させることができる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図12に基づいて説明する。
図3は本発明にかかる等速自在継手を示している。この等速自在継手は、外側継手部材としての外輪3、内側継手部材としての内輪(図示省略)、トルク伝達ボール4およびケージ5を主要な構成要素として成り立っている。
外輪3の内周面(内径面)1には軸方向に延びるトラック溝2が形成され、また、図示省略しているが、内輪の外周面にも軸方向に延びるトラック溝が形成されている。これら外輪3と内輪に、駆動側の回転軸と従動側の回転軸が連結されている。外輪3のトラック溝2と内輪のトラック溝とが対をなしてボールトラックを形成し、各ボールトラックにトルク伝達ボール4が組み込んである。トルク伝達ボール4は、ケージ5の周方向に形成されたポケット6内に収容されて転動自在に保持されている。
図1と図2に示すように、ケージ5には周方向に沿って所定ピッチ(図例では、45度ピッチ)で8個のポケット6が形成されている。このため、周方向に沿って隣合うポケット6間に柱部7(この場合、8個)が形成されることになる。
図2に示すように、柱部7の外面7a側及び内面7b側の鋭角部10、11(図8参照)に対して非鋭角処理が施されて、非鋭角処理部12、13が形成されている。また、図4に示すように、ポケット6の軸方向で対向する側面14、14の鋭角部に対して非鋭角処理が施されて、非鋭角処理部15、16、17、18が形成されている。これら、非鋭角処理部12、13、15、16、17、18は、例えば、曲率半径Rが0.3mm〜1mm程度の凸アール部にて構成される。
次に前記のように構成されるケージ5の製造方法を説明する。図7に示すように、まず、短円筒状の素形材の外面及び内面を切削して、球形外面及び球形内面を有する素材20を形成する。次に、この素材20を打抜きプレスして複数のポケット6を素形材周方向に形成するプレス工程を行って素材21を形成する。
その後、ポケット6の内周をシェービングしてポケット6のケージ軸方向で対向する一対の側面14,14を切削するシェービング工程を行う。次に、非鋭角処理を行う。この非鋭角処理としては、例えば、ブラスト加工やバレル加工やブラッシング加工等によって行うことができる。
ここで、ブラスト加工とは、ブラスト材料(各種研磨材等の粒)を、図7に示すように、吹き付けヘッド22から圧縮空気で製品の表面に吹き付け、もしくは回転翼で連続して投射し、表面の錆・汚れの除去を行う表面処理方法である。ブラスト材料としてはスチールグリット、スチールショット、カットワイヤー、アルミナ、ガラスビーズ、珪砂等があり、ケージの材質等に応じて種々選択できる。
バレル加工とは、容器(バレル)に被研磨物と研磨材をいれ、バレルの運動により研磨する加工法である。ブラッシュシング加工とはワイヤーブラッシによる表面加工である。
すなわち、非鋭角処理を行う前は、図8に示すように、柱部7の外面7a側及び内面7b側等には鋭角部10、11が形成されており、この非鋭角処理によって、図9に示すように非鋭角処理部12、13が形成されるとともに、図4に示すように非鋭角処理部15、16、17、18が形成されることになる。また、鋭角部10等に対する非鋭角処理は、この非鋭角処理によって除去片が形成される場合に、この除去片が柱部7から離脱しない付着したままにしない処理である。
その後は、高周波加熱処理工程を行って、最終的に研削・研磨の仕上工程を行うことによって、製品を完成させる。ここで、高周波焼入れとは、高周波電流の通じているコイルの間に品物(この場合、ケージ)を入れ、その表面に生じる渦電流に伴うジュール熱によって表面を加熱した後、急冷して表面のみ堅い組織にする方法である。
また、この高周波焼入用の材料は、C量が0.4〜0.55%含まれる中炭素鋼が用いられる。この種の材料を高周波焼入れすると、高い圧縮残留応力が発生して疲労強度が向上する。最大圧縮残留応力に及ぼす炭素量の影響を見ると、C量0.45〜0.55%付近で最大となる。高周波焼入れによる残留応力の発生で、ロックウェル硬さ値(HRC)が2程度プラスする。
高周波焼入れしたままの状態での残留応力は、バラツキが大きく、低温焼戻しでそのバラツキを減少させることができる。このため、ミクロ的な残留応力のアンバランスが軽減されて疲労強度が増加する。
このように、形成されたケージ5は、図4に示すように、ポケット6の軸方向で対向する側面14、14に非鋭角処理部15、16、17、18が形成されているので、図3に示すように、ボール4をポケット6に組み込む際には、滑らかに挿入することができる。また、図5に示すように、柱部7に非鋭角処理部12、13が形成されているので、ケージ5を外輪3に滑らかに挿入することができる。すなわち、図6の仮想線で示すように、鋭角部10があれば、外輪3の内径面1に引っかかってなめらかに組み込むことができない。
本発明の等速自在継手用ケージでは、柱部7の鋭角部12等に対して非鋭角処理が施されているので、従来のような柱部7の鋭角部12等によるボール押込み困難を無くすことができる。このため、ポケット6へのボール4の圧入性、及び外側継手部材への組込み性の向上を図ることができ、また、応力集中箇所を無くすとともに、亀裂進展による強度低下を防止でき、長寿命化を図ることができる。
また、非鋭角処理は高周波熱処理前であるので、硬度が低い状態での非鋭角処理となって、その非鋭角処理が施しやすく、生産性の向上を図ることができる。
非鋭角処理部としては、曲率半径を0.3mm〜1mmのアール部とすれば、このアール部により、ボールの組込み時等の干渉を安定して避けることができ、組込み作業性の一層の向上を図ることができる。
また、鋭角部12等に対する非鋭角処理は、鋭角部12等の柱部7に除去片を付着したままとすることによって、このような除去片が、その後の切削工程等に使用する研削砥石や切削工具等に付着するおそれが無くなる。このため、研削砥石や切削工具等の損傷等を回避させることができる。
ところで、前記図7に示す製造方法では、窓加工後にシェービング加工を行っていたが、このシェービング加工に代えて、ミーリング加工であってもよい。また、窓加工をレーザ加工にて行ってもよい。また、ケージ5としては、前記実施形態では、図3に示すようにケージ5の外径面5a中心と内径面5b中心とが一致していたが、他の実施形態として、ケージ5の外径面5a中心と内径面5b中心とが、前記継手中心面に対して軸方向に反対側にオフセットされているものであってもよい。ここで、継手中心面とは、この等速自在継手が作動角をとらないときにおいて、複数のボール4の中心を通る面である。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、ポケット数としては、8個に限るものではなく、その増減は任意であるが、8個や6個とするのが、ボールPCDを小さくしてコンパクト化を図る上で有効である。
また、非鋭角処理部として、柱部7の外面7a側、柱部の内面7b側、ポケット6の軸方向で対向する側面14側のいずれか1箇所であってもよく、これらのうち任意の適数箇所に形成されていてもよい。非鋭角処理部12等の曲率半径として、0.3mm〜1mmに限るものではない。
1 内径面
2 トラック溝
4 トルク伝達ボール
5 ケージ
6 ポケット
7b 内周面
7a 外周面
7 柱部
10 鋭角部
12 非鋭角処理部
14 側面
15 非鋭角処理部
2 トラック溝
4 トルク伝達ボール
5 ケージ
6 ポケット
7b 内周面
7a 外周面
7 柱部
10 鋭角部
12 非鋭角処理部
14 側面
15 非鋭角処理部
Claims (12)
- 外側継手部材と内側継手部材の相互間で回転トルクを伝達するトルク伝達ボールが収容される複数のポケットを周方向に沿って形成するとともに、高周波熱処理を施されてなる等速自在継手用ケージであって、
前記高周波熱処理前において、周方向に沿って隣合うポケット間の柱部の鋭角部に対して非鋭角処理が施されていることを特徴とする等速自在継手用ケージ。 - 前記柱部の外面側に非鋭角処理部が形成されていることを特徴とする請求項1の等速自在継手用ケージ。
- 前記柱部の内面側に非鋭角処理部が形成されていることを特徴とする請求項1の等速自在継手用ケージ。
- 前記ポケットの軸方向で対向する側面に非鋭角処理部が形成されていることを特徴とする請求項1の等速自在継手用ケージ。
- ケージの外径面中心と内径面中心とが、前記継手中心面に対して軸方向に反対側にオフセットされていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかの等速自在継手用ケージ。
- ケージの外径面中心と内径面中心とが一致していることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの等速自在継手用ケージ。
- 非鋭角処理部を、曲率半径が0.3mm〜1mmのアール部としたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかの等速自在継手用ケージ。
- 外側継手部材と内側継手部材の相互間で回転トルクを伝達するトルク伝達ボールが収容される複数のポケットを周方向に沿って形成した等速自在継手用ケージの製造方法であって、
短円筒状素形材の周方向に沿って、トルク伝達ボールを転動自在に収容する複数のポケットを形成し、その後、周方向に沿って隣合うポケット間の柱部の鋭角部に対して非鋭角処理を施した後、高周波熱処理を行うことを特徴とする等速自在継手用ケージの製造方法。 - 鋭角部に対してブラスト加工にて非鋭角処理を施すことを特徴とする請求項8の等速自在継手用ケージの製造方法。
- 鋭角部に対してバレル加工にて非鋭角処理を施すことを特徴とする請求項8の等速自在継手用ケージの製造方法。
- 鋭角部に対してブラッシング加工にて非鋭角処理を施すことを特徴とする請求項8の等速自在継手用ケージの製造方法。
- 鋭角部に対する非鋭角処理は、鋭角部の柱部に除去片を付着したままにしない処理であることを特徴とする請求項8〜請求項11のいずれかの等速自在継手用ケージの製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2006
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US9816565B2 (en) | 2012-08-03 | 2017-11-14 | Ntn Corporation | Cage for constant velocity universal joint, fixed type constant velocity universal joint incorporating same, and drive shaft incorporating said fixed type constant velocity universal joint |
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