JP2008071378A - 光ピックアップ装置及び光ディスク装置 - Google Patents

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淳郎 長野
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信之 江上
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Abstract

【課題】レーザ光源の近傍に配置される光学素子の位置、角度の精度が良く、記録再生の特性が良い光ピックアップ装置及び光ディスク装置を提供することを目的とする。
【解決手段】固定ベース2bに配置された発光素子2aをキャン2cにより覆い、レーザ光を出射するレーザ光源2と、レーザ光に対して所定の作用を及ぼすビーム整形素子4と、ビーム整形素子4をレーザ光に対して所定位置に保持しキャン2cの側面に伸びる爪部3eを有するホルダ3と、レーザ光源2を覆い固定ベース2bと溶着される結合ベース6と、を具備し、爪部3eとキャン2cの側面とを耐熱性の接着剤10によって固定してホルダ3とキャン2cとを非接触とし、結合ベース6を固定ベース2bに溶着する際に生ずる熱がキャン2cからホルダ3に伝わるのを接着剤10で遮断する光ピックアップ装置1とした。
【選択図】図1

Description

本発明はパーソナルコンピュータ、ノートブック型コンピュータ等の電子機器に搭載される光ピックアップ装置及び光ディスク装置に関するものである。
図13は従来の光ピックアップ装置の光学系の一部を示す図である。従来、Blu−ray Discに対して記録や再生を行う光ピックアップ装置には、約405nmの波長のレーザ光を出射するレーザ光源101が用いられる。レーザ光源101は約405nmの波長のレーザ光を発生する発光素子101aと発光素子101aを固定する固定ベース101bと固定ベース101bに固定されて発光素子101aを囲むキャン101cとを有する。キャン101cには窓部101dが設けられ、発光素子101aが発生したレーザ光は窓部101dから光ディスク102に向けて出射される。
プリズム103は内部に複数の斜面103a、103b、103cが設けられており、斜面103aと斜面103bには偏光分離膜103dと偏光分離膜103eが形成されている。また、斜面103cには反射膜103fが形成されている。プリズム103は光ディスク102で反射されたレーザ光をレーザ光源101に戻さずに、受光器107に入射するように分離する。
ビーム整形素子104は光ディスク102に入射するレーザ光の形状を整えるレンズという光学素子である。そのためにビーム整形素子104は、レーザ光源101から出射されるレーザ光の光軸に直角な方向の断面形状を所定形状に補正する。この場合、レーザ光が入射する面は凸型の円柱レンズ、出射する面は円柱レンズに平行な凹型の円筒レンズとしている。
コリメートレンズ105は発散光であるレーザ光源101から出射されたレーザ光を平行光に変換する。また、光ディスク102で反射され、対物レンズ106で平行光にされたレーザ光を集束光に変換する。
対物レンズ106はレーザ光源101で出射されたレーザ光を光ディスク102の記録面に集光させ、光ディスク102で反射されたレーザ光を平行光に変換する。
受光器107は光ディスク102で反射され、プリズム103で分離された光を受光して、光量に応じた電気信号に変換する。
レーザ光源101から出射されたレーザ光はプリズム103に入射し、斜面103aの偏光分離膜103d、斜面103bの偏光分離膜103eで反射されて、ビーム整形素子104に入射する。ビーム整形素子104でレーザ光の形状が整えられてコリメートレンズ105に入射する。コリメートレンズ105で発散光から平行光に変換されて対物レンズ106に入射し、対物レンズ106で光ディスク102で集束する集束光に変換される。
光ディスク102で反射されたレーザ光は、対物レンズ106で平行光に変換され、コリメートレンズ105で集束光に変換される。ビーム整形素子104にてレーザ光の形状が整えられてプリズム103に入射する。レーザ光は、斜面103bの偏光分離膜103eを透過することで、往路のレーザ光と分離される。斜面103bを透過したレーザ光は、斜面103cの反射膜103fで反射され、斜面103b、103aを透過し、受光器107に入射し、電気信号に変換される。
図14は図13の光ピックアップ装置の構成の一部を示す図である。レーザ光源101は紙面下側から結合ベース108に固定される。その際、レーザ光源101の固定ベース101bが結合ベース108と溶着で固定される。プリズム103は紙面上方から結合ベース108に固定される。受光器107は紙面右方から結合ベース108に固定される。レーザ光源101、プリズム103、受光器107は結合ベース108を介して一体に組み立てられる。結合ベース108に固定されたレーザ光源101は紙面上側からプレート109を介して基台110に固定される。基台110は光ピックアップ装置の骨組みであり、基台110に各種部品が直接または他の部品を介して取り付けられて光ピックアップ装置として組み立てられる。ビーム整形素子104は基台110に固定される。
このようなBlu−ray Discに対して記録や再生を行う光ピックアップ装置は(特許文献1)、(特許文献2)に詳細に記述されている。
特開2006−120283号公報 特開2006−120284号公報
ビーム整形素子が配置される位置は、プリズムとコリメートレンズとの間であり、レーザ光源から出射されて広がった状態のレーザ光が入射する。そのため、広がってしまったレーザ光を取り込むためにはビーム整形素子は大きくなってしまう。したがって、ビーム整形素子の配置は、レーザ光源から出射される発散光であるレーザ光が広がってしまう前のレーザ光源に近い位置ほど良い。そこで、ビーム整形素子をプリズムとレーザ光源との間の位置の結合ベースに固定しようとした。しかし、ビーム整形素子を固定した後に結合ベースを溶着する必要があり、溶着の際に発生する熱がビーム整形素子の固定部分にまで伝わって温度が上昇する。ビーム整形素子を固定するには、ビーム整形素子にかかる応力を小さくするために、軟らかい接着剤を使用する必要がある。軟らかい接着剤は一般に高温になるとさらに軟らかくなるため、調整したビーム整形素子の位置、角度がずれてしまうという問題が発生した。そのため、光ディスクに対する記録や再生の特性が良好な領域からずれてしまうことがあった。
本発明は、従来の上記課題を解決するもので、レーザ光源の近傍に配置される光学素子の位置、角度の精度が良く、光ディスクに対する記録や再生の特性が良い光ピックアップ装置及び光ディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、固定ベースに配置された発光素子をキャンにより覆い、光ディスクに向けてレーザ光を出射するレーザ光源と、前記出射されたレーザ光に対して所定の作用を及ぼす光学素子と、前記キャンの上方に配置され前記光学素子を前記レーザ光に対して所定位置に保持し前記キャンの側面に伸びる爪部を有するホルダと、前記光学素子を保持したホルダが配置されたレーザ光源を覆い前記レーザ光源の固定ベースと溶着される結合ベースと、を具備し、前記ホルダの爪部と前記キャンの側面とを耐熱性の接着剤によって固定して前記ホルダと前記キャンとを非接触とし、前記結合ベースを前記固定ベースに溶着する際に生ずる熱が前記キャンから前記ホルダに伝わるのを前記接着剤で遮断することを特徴とする光ピックアップ装置とした。
ホルダは耐熱性の接着剤のみを介してキャンに固定される。結合ベースと固定ベースとの溶着の際に発生する熱は接着剤によって遮断される。そのため、光学素子がホルダと固定される部分の温度が上がりにくい。よって、溶着後においても、光学素子とホルダとの間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。また、ホルダをキャンに固定する接着剤は耐熱性があるため、溶着によってキャンの温度が上がってもホルダとキャンとの間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。したがって、溶着によって、光学素子とレーザ光源との間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。
本発明の光ピックアップ装置及び光ディスク装置は、結合ベースとレーザ光源とが溶着されても、近接して配置される光学素子とレーザ光源との間の位置、角度が組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれないため、光ディスクに対する記録や再生の特性が良い。
本発明の請求項1の発明は、固定ベースに配置された発光素子をキャンにより覆い、光ディスクに向けてレーザ光を出射するレーザ光源と、出射されたレーザ光に対して所定の作用を及ぼす光学素子と、キャンの上方に配置され光学素子をレーザ光に対して所定位置に保持しキャンの側面に伸びる爪部を有するホルダと、光学素子を保持したホルダが配置されたレーザ光源を覆いレーザ光源の固定ベースと溶着される結合ベースと、を具備し、ホルダの爪部とキャンの側面とを耐熱性の接着剤によって固定してホルダとキャンとを非接触とし、結合ベースを固定ベースに溶着する際に生ずる熱がキャンからホルダに伝わるのを接着剤で遮断する光ピックアップ装置である。
ホルダは耐熱性の接着剤のみを介してキャンに固定される。結合ベースと固定ベースとの溶着の際に発生する熱は接着剤によって遮断される。そのため、光学素子がホルダと固定される部分の温度が上がりにくい。よって、溶着後においても、光学素子とホルダとの間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。また、ホルダをキャンに固定する接着剤は耐熱性があるため、溶着によってキャンの温度が上がってもホルダとキャンとの間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。したがって、溶着によって、光学素子とレーザ光源との間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。そのため、光ディスクに対する記録や再生の特性が良い。
また、ホルダの光学素子を固定する部分とキャンとの間に接着剤が介在しないので、接着剤が硬化する際の体積変化による光学素子のひずみが極小である。
また、ホルダとキャンとが非接触であるため光学素子を搭載したホルダとレーザ光源との3軸の位置と3軸の角度の調整を行うことができる。
また、光学素子をレーザ光源の近傍に配置できるので、光学素子の大きさを小さくすることができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、ホルダは光学素子を固定する本体部と爪部とを有し、本体部はレーザ光源から出射されたレーザ光を通過させる貫通孔を有し、貫通孔の周囲で光学素子を固定する光ピックアップ装置である。
光学素子に入射させるレーザ光は貫通孔を通して入射させることができる。また、光学素子は貫通孔の周囲に固定できるので固定した強度が強い。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、本体部は貫通孔の周囲に平板部を有し、平板部の端部から爪部が伸びている光ピックアップ装置である。
平板部を設けることで貫通孔から爪部が直角に伸びる位置までのホルダの強度を強くすることができる。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、光学素子は、レーザ光源から出射されるレーザ光の光軸に直角な方向の断面形状を所定形状に補正するビーム整形素子である光ピックアップ装置である。
光ディスク上のレーザ光のスポット形状を最適にすることができる。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、ビーム整形素子のレーザ光が入射する面は、凸型の円柱レンズであり、出射する面は円柱レンズに平行な凹型の円筒レンズである光ピックアップ装置である。
レーザ光の非点収差及びレーザ光源から光ディスクに至る光路中で発生する非点収差を打ち消す。また、円柱レンズ、円筒レンズの軸方向と直角方向のレーザ光の光束の幅を狭める働きをするため、より幅広いレーザ光の光束を利用することができる。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、円柱レンズの軸は発光素子の厚さ方向と直交する方向である光ピックアップ装置である。
発光素子が発生するレーザ光の光束は、発光素子の厚さ方向の光束の方がより幅広く広がるので、光束の幅を狭める効果がより多く得られる。
請求項7の発明は、請求項2の発明において、ホルダは、貫通孔の貫通方向が光ディスクに対してほぼ平行になるように配置され、また、爪部は、本体部が光ディスクに最も近接した位置よりも低い位置に設けられており、且つ本体部が光ディスクから最も遠隔した位置よりも高い位置に設けられている光ピックアップ装置である。
爪部を設けても光ピックアップ装置の厚さを厚くしないので、薄型の光ピックアップ装置とすることができる。
請求項8の発明は、請求項1の発明において、爪部は、複数箇所設けた光ピックアップ装置である。
複数箇所で固定することができるので、安定してホルダとキャンとを固定することができる。
請求項9の発明は、請求項1の発明において、光学素子は、レーザ光源から出射されたレーザ光が最初に入射する素子である光ピックアップ装置である。
光学素子をレーザ光源の最も近くに配置できるので、光学素子の大きさを小さくすることができる。
請求項10の発明は、請求項1の発明において、接着剤は、ガラス転移温度が90℃以上である光ピックアップ装置である。
ガラス転移温度が90℃以上あるので、溶着時にキャンの温度が上がってもホルダとキャンとの位置、角度がずれにくい。
請求項11の発明は、請求項1の発明において、光学素子は、レーザ光源から出射されたレーザ光を回折してトラッキング制御に用いられる0次光及び±1次光に分離する回折格子を有する回折素子である光ピックアップ装置である。
回折素子をレーザ光源に対して位置、角度を正確に配置することができるので光ディスクに対する記録や再生の特性が良い。
請求項12の発明は、固定ベースに配置された発光素子をキャンにより覆い、光ディスクに向けてレーザ光を出射するレーザ光源と、出射されたレーザ光に対して所定の作用を及ぼす光学素子と、キャンの上方に配置され光学素子をレーザ光に対して所定位置に保持しキャンの側面に伸びる爪部を有するホルダと、光学素子を保持したホルダが配置されたレーザ光源を覆いレーザ光源の固定ベースと溶着される結合ベースと、を具備し、ホルダの爪部とキャンの側面とを耐熱性の接着剤によって固定してホルダとキャンとを非接触とし、結合ベースを固定ベースに溶着する際に生ずる熱がキャンからホルダに伝わるのを接着剤で遮断する光ディスク装置である。
ホルダは耐熱性の接着剤のみを介してキャンに固定される。結合ベースと固定ベースとの溶着の際に発生する熱は接着剤によって遮断される。そのため、光学素子がホルダと固定される部分の温度が上がりにくい。よって、溶着後においても、光学素子とホルダとの間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。また、ホルダをキャンに固定する接着剤は耐熱性があるため、溶着によってキャンの温度が上がってもホルダとキャンとの間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。したがって、溶着によって、光学素子とレーザ光源との間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。そのため、光ディスクに対する記録や再生の特性が良い。
また、ホルダの光学素子を固定する部分とキャンとの間に接着剤が介在しないので、接着剤が硬化する際の体積変化による光学素子のひずみが極小である。
また、ホルダとキャンとが非接触であるため光学素子を搭載したホルダとレーザ光源との3軸の位置と3軸の角度の調整を行うことができる。
また、光学素子をレーザ光源の近傍に配置できるので、光学素子の大きさを小さくすることができる。
(実施の形態1)
本実施の形態1について図面を参照しながら説明する。図1(a)は本実施の形態1の光ピックアップ装置のレーザモジュール部分の構成図、図1(b)は本実施の形態1のレーザモジュールの断面図である。本実施の形態1の光ピックアップ装置1はレーザモジュール11を光ピックアップ装置1の骨組みであり装置本体に当たる基台12に固定して構成される。
レーザモジュール11は光ディスクに向けてレーザ光を出射するレーザ光源2、光学素子としてのビーム整形素子4、プリズム5、検出レンズ7、受光器8で構成される。ビーム整形素子4はホルダ3を介してレーザ光源2のキャン2cに固定される。ホルダ3はキャン2cとは非接触であり、耐熱性のある接着剤10でキャン2cに固定される。ビーム整形素子4を固定したレーザ光源2は結合ベース6に固定される。結合ベース6はビーム整形素子4を保持したホルダ3が配置されたレーザ光源2を覆うように配置される。また、プリズム5は結合ベース6に固定される。検出レンズ7はレンズホルダ9を介して受光器8に固定され、レンズホルダ9は結合ベース6に固定される。
レーザ光源2はレーザ光を発生させる発光素子2aが固定ベース2bに固定されている。さらにキャン2cが固定ベース2bに固定されるとともに、発光素子2aを覆っている。キャン2cは窓部2dを有しており、発光素子2aが発生したレーザ光は窓部2dから光ディスクに向けて出射される。
ホルダ3はキャン2cの上方に配置され、本体部3aと爪部3eとを有する。本体部3aは中央に貫通孔3bを有し、貫通孔3bの周囲にビーム整形素子4を固定する固定部3cを有し、さらにその外側に平板部3dを有する。爪部3eは平板部3dの端部から本体部3aの面とは略直角にキャン2cの側面に伸びる。レーザ光源2から出射されたレーザ光は貫通孔3bを通る。爪部3eとレーザ光源2のキャン2cとの間に満たされた接着剤10にてホルダ3とキャン2cとが固定される。その際、ホルダ3とキャン2cとは直接には接触しない。
ビーム整形素子4は、レーザ光源2から出射されたレーザ光が入射する面が凸型の円柱レンズ、出射する面が円柱レンズに平行な凹型の円筒レンズであるレンズである。ビーム整形素子4はレーザ光源2から出射されたレーザ光の光軸に直角な方向の断面形状を所定形状に補正する。ビーム整形素子4はホルダ3の固定部3cに固定される。
結合ベース6は、レーザモジュール11の骨組みをなすものである。結合ベース6にビーム整形素子4を固定したレーザ光源2、プリズム5、検出レンズ7を固定した受光器8が固定される。結合ベース6が基台12に固定される。本実施の形態1において、結合ベース6とレーザ光源2の固定ベース2bとが溶着で固定される。
プリズム5は内部に斜面を有し、レーザ光源2から出射されビーム整形素子4を通過したレーザ光を光ディスクに向けて出射する。また、光ディスクで反射されて戻ってきたレーザ光をレーザ光源2の方には戻さず、受光器8に向けて出射する。検出レンズ7は光ディスクで反射されプリズム5で往きのレーザ光から分離されたレーザ光にフォーカス制御ができるように非点収差を与えるレンズである。受光器8は光ディスクで反射されたレーザ光を受光し、フォーカス制御用の信号やトラッキング制御用の信号、及び光ディスクに記録されていた情報の信号等を出力する。
接着剤10は、ホルダ3をレーザ光源2に固定するための接着剤である。接着剤10は、協立化学工業株式会社製ワールドロック8793Sやソニーケミカル株式会社製SA1360等の紫外線硬化型接着剤等であり、結合ベース6とレーザ光源2との溶着の際にレーザ光源2とホルダ3との位置、角度がずれないように耐熱性が要求される。そのため、接着剤10のガラス転移温度は90℃以上が好ましい。ガラス転移温度は前者が95℃、後者が121℃であり、十分な値である。また、通常、紫外線硬化型接着剤等の接着剤は熱伝導率が小さく、熱を遮断する効果がある。
本実施の形態1において、レーザモジュール11は以下の順序で組み立てられる。まず、ビーム整形素子4とホルダ3とが固定される。次にレーザ光源2とホルダ3とが接着剤10で固定される。次に結合ベース6とレーザ光源2とが溶着にて固定される。次にプリズム5が結合ベース6に固定される。また、あらかじめレンズホルダ9に検出レンズ7を固定し、さらに受光器8をレンズホルダ9に固定しておく。最後に検出レンズ7と受光器8とを固定したレンズホルダ9を結合ベース6に固定する。各部品が固定される前には、位置や角度の調整が行われる。
ここで、加熱して温度が上昇する工程は、結合ベース6とレーザ光源2とが溶着にて固定される工程のみである。ホルダ3は、直接にはレーザ光源2とは接触しておらず、唯一、爪部3eが接着剤10を介してレーザ光源2と接触するのみである。接着剤10は熱を遮断する効果があり、また、ホルダ3とレーザ光源2との間に介在する空気もまた断熱効果がある。したがって、結合ベース6とレーザ光源2との溶着の際に発生する熱がキャン2cからホルダ3に伝わるのを接着剤10が遮断する。したがって、ホルダ3の温度は上がりにくく、ビーム整形素子4をホルダ3に固定している接着剤の温度上昇も小さい。そのため、溶着後においても、ビーム整形素子4とホルダ3との間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。また、ホルダ3をキャン2cに固定する接着剤10は耐熱性があるため、溶着によってキャン2cの温度が上がってもホルダ3とキャン2cとの間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。したがって、溶着によって、ビーム整形素子4とレーザ光源2との間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。
また、プリズム5、検出レンズ7、受光器8は、加熱される段階ではまだ結合ベース6には固定されていない。したがって、本実施の形態1において、レーザモジュール11は溶着の加熱によるビーム整形素子4の固定部分の温度上昇が極小であるため、調整時の位置や角度がレーザモジュール11の組み立て完了時でもほぼそのまま保たれる。そのため、本実施の形態1の光ピックアップ装置1は光ディスクに対する記録や再生の特性が良好である。また、光学素子であるビーム整形素子4をレーザ光源2の近傍に配置できるので、ビーム整形素子4の大きさを小さくすることができる。また、本体部3aとキャン2cとの間に接着剤10が介在しないので、接着剤10が硬化する際の体積変化によるビーム整形素子4のひずみが極小である。また、ホルダ3とキャン2cとが非接触であるためビーム整形素子4を搭載したホルダ3とレーザ光源2との3軸の位置と3軸の角度の調整を行うことができる。
さらに本実施の形態1の詳細について説明する。
図2は本実施の形態1の光ピックアップ装置の光学系を示す図である。レーザ光源2、ビーム整形素子4、プリズム5、検出レンズ7、受光器8を搭載したレーザモジュール11は前述の通り、基台12に固定される。また、ホログラム13、反射ミラー14、コリメートレンズ15、立ち上げミラー16、1/4波長板17、対物レンズ18は、直接または他の部材を介して基台12に固定される。
図3(a)は本実施の形態1のレーザ光源の斜視構成図、図3(b)は本実施の形態1のレーザ光源の断面図である。レーザ光源2の発光素子2aは半導体レーザ素子であり、Blu−ray Disc用の波長約405nmのレーザ光を発生する。発光素子2aは固定ベース2b上に設けられたブロック2eにサブマウント2fを介して固定される。ブロック2eは熱伝導性が良い銅や銅合金等で構成される平板である。ブロック2eは固定ベース2bに溶接や溶着で固定される。サブマウント2fも金属材料で構成され、熱伝導性が良い。発光素子2aとサブマウント2f、サブマウント2fとブロック2eも溶着で固定される。発光素子2aは表面または底面がサブマウント2fに固定される。すなわち、発光素子2aの厚さ方向に順にブロック2e、サブマウント2f、発光素子2aと並ぶ。
固定ベース2bは金属材料で構成されている。固定ベース2bの両短辺部には、レーザ光源2の位置、角度調整時に基準として用いられる凹部2gが設けられている。また、固定ベース2bには発光素子2aに電流を流してレーザ光を発生させるためのリード2hが3本取り付けられている。
キャン2cは金属材料で構成され、固定ベース2bに溶接や溶着で固定される。キャン2cは発光素子2aを覆うような形状をしており、固定ベース2bとで発光素子2aをその内部の空間に収めている。キャン2cの固定ベース2bと反対側には方形状の貫通孔が設けられており、貫通孔にはカバーガラス2iが取り付けられ、窓部2dが形成されている。カバーガラス2iは接着等でキャン2cに固定されている。したがって、キャン2cと固定ベース2bとで囲まれた発光素子2aを収めた空間は密閉されている。
なお、本実施の形態1において、レーザ光源2はBlu−ray Disc用としたが、DVD用の波長約650nmのレーザ光やCD用の波長約780nmのレーザ光を出射するものとしても良い。また、これらのレーザ光のうち、複数の波長のレーザ光を出射するものとしても良い。
また、貫通孔形状は方形状としたが、円形状、楕円形状等の他の形状でも構わない。
図4(a)は本実施の形態1のホルダの斜視構成図、図4(b)は本実施の形態1のホルダの上面図、図4(c)は本実施の形態1のホルダの正面図である。ホルダ3はステンレスや亜鉛ダイキャスト等の金属材料で構成される。ビーム整形素子4との固定箇所の温度上昇をさらに抑制するために、セラミック等の熱伝導率が小さい材料を用いても良い。
ホルダ3は前述の通り、本体部3aと爪部3eとを有する。本体部3aは中央に貫通孔3bを有し、貫通孔3bの周囲にビーム整形素子4を固定する固定部3cを有し、さらにその外側に平板部3dを有する。爪部3eは平板部3dの端部から本体部3aの面とは略直角にキャン2cの側面に伸びる。
貫通孔3bの形状は円形である必要はなく、貫通孔3bを通過するレーザ光のビーム形状に合わせても良い。また、貫通孔3bに開口制限の役割を与えても良い。本実施の形態1において、貫通孔3bは図4(b)において紙面上下に長い形状とした。この方向は光ピックアップ装置1の厚さ方向に対応する。また、この方向はビーム整形素子4の円柱レンズの軸方向に対応する。
貫通孔3bの周囲にビーム整形素子4が固定される固定部3cが配置される。固定部3cの形状は、固定されるビーム整形素子4の面形状に合わせた形状である。さらにその周囲は盛り上げられており、ビーム整形素子4がほとんど隙間なく、この盛り上げられた部分の内側に収容される。ビーム整形素子4は固定部3cに偏りなく固定できるので固定した強度が強い。
本体部3aはビーム整形素子4が固定される固定部3cの周囲に平板部3dを有する。また本体部3aの裏側の面は貫通孔3bを除いて平らである。この平らな面がレーザ光源2のキャン2cと対向し、この反対側の面を平らにすることにより、位置調整や角度調整を行う際に、ホルダ3とレーザ光源2との不必要な接触を防ぐことができる。また、平板部3dを設けることにより、実際にビーム整形素子4が固定された固定部3cから爪部3eが直角に伸びる位置までのホルダ3の強度を強くすることができる。
本体部3aの平板部3dの両端に爪部3eが設けられる。爪部3eは、本体部3aの盛り上がり部分と反対側に、本体部3aの面に略直角な方向に伸びる。爪部3eは図4(b)のホルダ3の本体部3aの紙面上側の端部と下側の端部との間に収まるように設けられる。実際の光ピックアップ装置1において、ホルダ3は貫通孔3bの貫通方向が光ディスク19にほぼ平行になるように配置され、この紙面上側の端部と下側の端部とは、ホルダ3の中で、光ディスク19に最も近接した位置と最も遠隔した位置となる。爪部3eは、本体部3aが光ディスク19に最も近接した位置よりも低い位置に設けられ、且つ本体部3aが光ディスク19から最も遠隔した位置よりも高い位置に設けられることになる。したがって、爪部3eがこの範囲内に設けられていれば、爪部3eが光ピックアップ装置1の厚さに影響を与えることはなく、薄型の光ピックアップ装置を得ることができる。
爪部3eはレーザ光源2のキャン2cとの間に十分な隙間があくように形成される。そのため、レーザ光源2との位置調整や角度調整を行ってもキャン2cと接触することはない。
本実施の形態1において、爪部3eをホルダ3の両端に各1箇所ずつ設けたが、それに限るものではなく、両端に複数箇所ずつ設けても良い。ホルダ3とレーザ光源2との接着強度を上げることができ、安定してホルダ3とキャン2cとを固定することができるので、信頼性をより高めることができる。また、爪部3eはホルダ3の本体部3aの片側の端部に1箇所のみ設けても構わないが、接着強度の観点から両端に設ける方が望ましい。
図5は本実施の形態1のビーム整形素子の構成図である。ビーム整形素子4は短波長のレーザ光が通過しても劣化が少ない光学ガラスで形成されることが望ましい。劣化が少なければ光学プラスチック等で形成しても構わない。ビーム整形素子4はレーザ光源2から出射されたレーザ光が入射する面に凸型の円柱レンズである円柱部4aが設けられ、出射する面に凹型の円筒レンズである円筒部4bが設けられている。また、円柱部4aの両側に平坦部4cが設けられている。円柱部4aの円柱レンズの軸方向と円筒部4bの円筒レンズの軸方向とは一致している。その軸方向はレーザ光源2の発光素子2aの厚さ方向に直交する方向である。また、その方向はホルダ3の貫通孔3bの長軸方向とほぼ一致するように組み立てられる。また、ビーム整形素子4の平坦部4cとホルダ3の固定部3cの表面形状とが一致するように作られている。
ビーム整形素子4は、レーザ光の非点収差及びレーザ光源2から光ディスク19に至る光路中で発生する非点収差を打ち消す。ビーム整形素子4は、レーザ光源2とプリズム5との間に配置されることにより、光ディスク19からの反射光を通過させないため、不必要な影響を受光器8に入射するレーザ光に与えることがない。なお、本実施の形態1において、ビーム整形素子4はレンズとしたが、プリズムやホログラムを代わりに用いても構わない。
また、ビーム整形素子4は、発散光であるレーザ光源2の発光素子2aから出射されたレーザ光の光線の向きを円柱部4aの円柱レンズで一旦内側に向けてから円筒部4bの円筒レンズで再度外側に向ける。その結果、円柱部4a、円筒部4bの軸方向と直角方向のレーザ光の光束の幅をビーム整形素子4がない場合の幅W2から幅W1へと狭める働きをする。したがって、より幅広いレーザ光の光束を取り込んで利用することができる。特に、本実施の形態1の場合、発光素子2aの厚さ方向の光束の幅が狭められるような配置となる。発光素子2aの厚さ方向の光束の方がより幅広く広がるので、光束の幅を狭める効果がより多く得られる。
図6は本実施の形態1のプリズムの斜視構成図である。プリズム5は短波長のレーザ光が通過しても劣化が少ない光学ガラスで形成された複数のブロック5a、5b、5cで構成される。ブロック5aとブロック5bとの境界は斜面5d、ブロック5bとブロック5cとの境界は斜面5eである。斜面5d、5eは45°の傾斜を有する。斜面5dには反射膜5fが形成される。斜面5eには偏光分離膜5gが形成される。
ブロック5bの紙面下方の面に入射したレーザ光は、偏光分離膜5gで反射され、反射膜5fで反射され、ブロック5bの紙面上方の面から光ディスク19に向けて出射される。一方、光ディスク19で反射されたレーザ光は、ブロック5bの紙面上方の面から入射し、反射膜5fで反射され、偏光分離膜5gを透過してブロック5cの紙面右方の面から受光器8に向けて出射される。このようにして、光ディスク19で反射したレーザ光がレーザ光源2に戻らずに受光器8に向かうように分離される。
図7(a)は本実施の形態1の検出レンズの働きと受光器を示す図、図7(b)は光ディスクが近い場合のスポットの状態を示す図、図7(c)は光ディスクが遠い場合のスポットの状態を示す図である。検出レンズ7は、光軸21を含んで直交する2つの断面22、23で焦点距離を異ならせる素子であり、非点収差を生成する素子である。検出レンズ7には、いわゆる円柱レンズ、円筒レンズやその組み合わせ、及び円筒反射鏡、円柱反射鏡やその組み合わせ等がある。図7(a)において、検出レンズ7は、簡単のため円筒レンズとした。
光ディスク19で反射されたレーザ光はレーザ光源2に集光するように戻ってくる。したがって、検出レンズ7に入射するレーザ光は集光しようとする光である。光軸21を含む上下方向の断面22においてレーザ光は、検出レンズ7をそのまま透過し、焦点24に集光する。一方、光軸21を含む左右方向の断面23においてレーザ光は、検出レンズ7が凹レンズの働きをするため、焦点24よりも奥側の焦点25に集光しようとする。受光器8は焦点24と焦点25との中間に配置される。すなわち、断面22の方向のレーザ光は、焦点24で集光してから少し広がった状態で受光器8に入射する。断面23の方向のレーザ光は焦点25で集光する前に少し広がった状態で受光器8に入射する。そのため、受光器8上のスポット26は、少し広がった状態のほぼ円形状となる。
図7(a)において、受光器8は、光ディスク19で反射されたレーザ光を受光するA〜Dの光検出部8aを田の字を45°寝かせたように配置する。AとCの光検出部8aを左右方向に配置し、BとDの光検出部8aを上下方向に配置した。A〜Dの光検出部8aは受光した光量を電気信号に変換する。Aの光検出部8aで変換された電気信号をA、Bの光検出部8aで変換された電気信号をB、Cの光検出部8aで変換された電気信号をC、Dの光検出部8aで変換された電気信号をDとする。フォーカス制御用の信号であるフォーカスエラー信号FESは、FES=(A+C)−(B+D)を演算させることにより得ることができる。
図7(b)に示すように、光ディスク19が光ピックアップ装置1に近い場合、焦点24は受光器8に近づき、焦点25は受光器8から遠ざかる。そのため、スポット26の上下の寸法が短くなって左右の寸法が長くなる。したがって、フォーカスエラー信号FES>0となる。逆に図7(c)に示すように、光ディスク19が光ピックアップ装置1から遠い場合、焦点24は受光器8から遠ざかり、焦点25は受光器8に近づく。そのため、スポット26の上下の寸法が長くなり、左右の寸法が短くなる。したがって、フォーカスエラー信号FES<0となる。このようにフォーカスエラー信号FESは光ディスク19のフォーカス方向の位置ずれを示すフォーカス制御用の信号である。
ホログラム13は、所定の領域毎に格子方向が異なる複数の回折格子の集合体である。各領域の回折格子に入射した光は、回折されてその回折格子の格子方向に応じた方向に向けて出射される。また、ホログラム13は、レーザ光源2から出射されたレーザ光をそのまま透過し、光ディスク19で反射されたレーザ光に対してのみ回折するように構成されている。これは、レーザ光源2から出射されたレーザ光と光ディスク19で反射されたレーザ光の偏光状態が異なるためであり、1/4波長板17がそのような状態を作り出す。このようにして、ホログラム13は、光ディスク19で反射されたレーザ光を主にトラッキング制御用の信号であるトラッキングエラー信号TESを生成するように所定の光束に分離する。
反射ミラー14は光路を折り曲げて光ピックアップ装置1を小型にするためのものである。反射ミラー14の表面には金属膜や誘電体多層膜の反射膜が形成される。
コリメートレンズ15は、短波長のレーザ光が通過しても劣化が少ない光学ガラスまたは光学プラスチック等で形成される。コリメートレンズ15は、発散光であるレーザ光源2から出射されたレーザ光を平行光に変換する。また、平行光に変換された光ディスク19で反射されたレーザ光を集束光に変換する。
立ち上げミラー16は、それまで光ディスク19の面にほぼ平行であったレーザ光の方向を光ディスク19に対してほぼ直角に立ち上げるための反射鏡である。立ち上げミラー16は、立ち上げプリズムとしても良い。
1/4波長板17は、レーザ光源から出射されたS偏光のレーザ光を円偏光に変換して光ディスク19に入射させる。さらに、光ディスク19で反射されたレーザ光を円偏光からP偏光に変換して、ホログラム13に入射させる。
対物レンズ18は、短波長のレーザ光が通過しても劣化が少ない光学ガラスまたは光学プラスチック等で形成される。対物レンズ18は、コリメートレンズ15で平行光にされたレーザ光を光ディスク19に集光するように変換する。また、光ディスク19で反射された発散光であるレーザ光を平行光に変換する。
図8(a)は本実施の形態1の結合ベースの斜視構成図、図8(b)は裏側からの斜視構成図である。結合ベース6は、比較的、軽量,高精度での形状加工性,放熱性等を兼ね備えた材料で形成させることが好ましく、例えば、Zn,Zn合金,Al,Al合金,Ti,Ti合金などが好適に用いられる。本実施の形態では、コスト面などを考慮し、Znダイキャストで結合ベース6を構成した。
結合ベース6は両側の基部6aの間をアーチ状に本体部6bが結んでレーザ光源2を覆うような構成になっている。本体部6bの頂点部分には貫通孔6cが設けられている。貫通孔6cをレーザ光源2から出射されたレーザ光が通過する。本体部6aの外側壁の貫通孔6cの周囲には3つの凸部6dが設けられている。凸部6dには、プリズム5が固定される。本体部6bの内側壁は凹部6eが設けられており、凹部6eにはレーザ光源2に取り付けられたビーム整形素子4が収められる。本体部6aの端部からは壁部6fが外側に向けて突き出している。壁部6fの1つの面6gにはレンズホルダ9が固定される。レンズホルダ9には検出レンズ7と受光器8が固定されている。また、本体部6bの内側面には凹部6jが設けられており、ホルダ3の爪部3eがここに収まる。
基部6aの両端には結合ベース6の位置、角度調整時に用いられる凹部6hが設けられている。基部6aの下方には、球面状の調整部6iが設けられている。レーザモジュール11が基台12に固定される際に、調整部6iの球面部分に沿って角度調整が行われる。レーザ光源2のキャン2cと本体部6bの壁部6kとの間で接着剤により、仮固定が行われる。そして、レーザ光源2の固定ベース2bと基部6aの壁部6lとの間で溶着により、本固定が行われる。
図9は本実施の形態1のレーザモジュールの組み立てを示す図である。まず、ビーム整形素子4をホルダ3の固定部3cに固定する。その際、特にθx、θy方向の角度の調整を行う。固定には、紫外線硬化型接着剤等を用いる。この接着剤はビーム整形素子4に無用な応力がかからないような軟らかな接着剤とすることが望ましい。次に、ビーム整形素子4を固定したホルダ3をレーザ光源2に接着剤10で固定する。その際、X、Y、Zの3軸の位置と、θx、θy、θzの3軸の角度の合計6軸の調整を行う。ホルダ3とレーザ光源2とは6軸の調整を行っても非接触であるように隙間をあける。逆に、ホルダ3とレーザ光源2とが非接触であるように隙間を空けるので6軸の調整を行うことができるともいえる。ホルダ3の爪部3eとレーザ光源2のキャン2cとの間に接着剤10を塗布し、紫外線照射をして接着剤10を硬化させて固定する。接着剤10は紫外線硬化型としたが、それに限るものではない。熱硬化型接着剤等でも構わない。本体部3aとキャン2cとの間に接着剤10が介在しないので、接着剤10が硬化する際の体積変化によるビーム整形素子4のひずみが極小である。
次に、ビーム整形素子4を固定したレーザ光源2を結合ベース6に固定する。レーザ光源2は、結合ベース6の本体部6bのアーチ状の内側に配置されるようにする。結合ベース6とレーザ光源2との、特にθx、θy、Z方向の調整を行う。調整終了後、レーザ光源2のキャン2cと結合ベース6の壁部6kとの間に紫外線硬化型接着剤を塗布し、紫外線を照射して接着剤を硬化させて仮固定する。接着剤は紫外線硬化型に限るものではない。熱硬化型接着剤や嫌気性接着剤等でも構わない。次にレーザ光源2の固定ベース2bと結合ベース6の壁部6lとの隙間にクリーム半田等を塗布し、レーザ光を照射してクリーム半田等を溶融・硬化してレーザ光源2と結合ベース6とを本固定する。ここで、結合ベース6とレーザ光源2とにそれぞれ熱が加わる。しかし、ホルダ3はレーザ光源2に対しては非接触であり、接着剤10で熱が遮断されるため、ホルダ3にまでは熱が伝わりにくく、ビーム整形素子4をホルダ3に固定する接着剤の温度は上がりにくい。
次に、プリズム5を結合ベース6に固定する。その際、プリズム5を凸部6dに押し当てるとともに、特にX、Y、θz方向の調整を行う。固定には紫外線硬化型接着剤を用いるが、接着剤は紫外線硬化型に限るものではない。
最後に、検出レンズ7と受光器8とを固定したレンズホルダ9を結合ベース6の面6gに固定する。その際、X、Y、Z、θx、θy、θzの6軸の調整を行う。固定には紫外線硬化型接着剤を用いるが、接着剤は紫外線硬化型に限るものではない。検出レンズ7と受光器8とを固定したレンズホルダ9は、あらかじめ作製しておく。まず、受光器8とレンズホルダ9とを紫外線硬化型接着剤で固定するが、接着剤は紫外線硬化型に限るものではない。次に、検出レンズ7と受光器8との特にY、Z方向の位置調整を行い、紫外線硬化型接着剤で固定するが、接着剤は紫外線硬化型に限るものではない。
図10は本実施の形態1の光ピックアップ装置の外観図である。光ピックアップ装置1はカバー類を外した状態である。ホログラム13、コリメートレンズ15、立ち上げミラー16、1/4波長板17は他の部材の陰になって見えていない。レーザモジュール11は基台12に固定されている。また、対物レンズ18が露出している。反射ミラー14が基台12の貫通孔から一部が見えており、光路を折り曲げるような位置に配置されている。
次に、光路について説明する。図2において、レーザ光はレーザ光源2から出射される。その際、偏光状態はS偏光である。レーザ光源2から出射されたレーザ光はすぐにビーム整形素子4に入射する。ビーム整形素子4において、レーザ光は所定の断面形状に変換される。ビーム整形素子4から出たレーザ光はプリズム5に入射する。レーザ光はプリズム5の斜面5eに形成された偏光分離膜5gで反射され、斜面5dの反射膜5fで反射されて、プリズム5から出射されてホログラム13に入射する。レーザ光は、ホログラム13ではS偏光であるためそのまま透過され、反射ミラー14で反射され、コリメートレンズ15に入射する。レーザ光はコリメートレンズ15で平行光に変換され、立ち上げミラー16で光ディスク19に対してほぼ直角に向きを変えられて、1/4波長板17に入射する。レーザ光は1/4波長板17でS偏光から円偏光に変換され、対物レンズ18で集束光に変換されて、光ディスク19に集束して入射する。
光ディスク19で反射されたレーザ光は対物レンズ18で平行光に変換されて、1/4波長板17に入射する。レーザ光は1/4波長板17で円偏光からP偏光に変換され、立ち上げミラー16で光ディスク19の面に対してほぼ平行な方向に折り曲げられてコリメートレンズ15に入射する。レーザ光はコリメートレンズ15で集束光に変換され、反射ミラー14で反射されて光路を折り曲げられてホログラム13に入射する。レーザ光はP偏光であるためホログラム13でトラッキング制御に用いられる光束を分離されてプリズム5に入射する。レーザ光は反射膜5fで反射され、偏光分離膜5gを今度は透過して、検出レンズ7に入射する。レーザ光は検出レンズ7にてフォーカス制御に用いられるように、光軸21を含んで直交する2つの断面22、23で焦点距離が異なるように変換されて受光器8に入射する。受光器8の光検出部8aにてレーザ光はフォーカス制御用の電気信号、トラッキング制御用の電気信号、光ディスク19に記録された情報の再生信号用の電気信号等に変換される。
ここで、ホルダ3は耐熱性の接着剤10のみを介してキャン2cに固定される。結合ベース6と固定ベース2bとの溶着の際に発生する熱は接着剤10によって遮断される。そのため、ビーム整形素子4をホルダ3に固定する接着剤の温度が上がりにくい。よって、溶着後においても、ビーム整形素子4とホルダ3との間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。また、ホルダ3をキャン2cに固定する接着剤10は耐熱性があるため、溶着によってキャン2cの温度が上がってもホルダ3とキャン2cとの間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。したがって、溶着によって、ビーム整形素子4とレーザ光源2との間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。そのため、光ピックアップ装置1は、光ディスク19に対する記録や再生の特性が良い。
また、本体部3aとキャン2cとの間に接着剤10が介在しないので、接着剤10が硬化する際の体積変化によるビーム整形素子4のひずみが極小である。また、ホルダ3とキャン2cとが非接触であるためビーム整形素子4を搭載したホルダ3とレーザ光源2との3軸の位置と3軸の角度の調整を行うことができる。また、ビーム整形素子4をレーザ光源2の近傍に配置できるので、ビーム整形素子4の大きさを小さくすることができる。
なお、図2において反射ミラー14をビームスプリッタに変更して、DVD/CDの光学系を組み込んでも良い。ビームスプリッタの紙面左側に紙面下側に相当する光学系を配置し、コリメートレンズ15と立ち上げミラー16との間に、DVD/CD用の立ち上げミラー〜対物レンズを配置することで実現できる。ここでビームスプリッタはBlu−ray Disc用のレーザ光を反射し、DVD/CD用のレーザ光を透過する。また、DVD/CD用の立ち上げミラーはBlu−ray Disc用のレーザ光を透過する。
また、本実施の形態1において、光学素子はビーム整形素子4としたが、それに限るものではない。例えば、図2の構成において、光学素子をトラッキング制御に用いられる光束を分離する回折格子を備えた回折素子としても良い。回折格子は入射したレーザ光を回折して0次光及び±1次光に分離する。その際、レーザ光源2はBlu−ray Disc用の波長約405nmのレーザ光ではなく、CD用の波長約780nmのレーザ光を出射するようにする。さらに、ホログラム13をCD用のトラッキング制御用のレーザ光を分離する用途としては廃止する。また、受光器8には、上記変更に伴う光検出部8aの配置の変更を行う。このようにすることで、CD用の光学系を構成することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2について図面を参照しながら説明する。図11は本実施の形態2の光ピックアップモジュールの構成図、図12は本実施の形態2の光ディスク装置の構成図である。実施の形態2は実施の形態1で説明した光ピックアップ装置1を搭載した光ディスク装置である。
光ディスク装置40の光ディスク19及び光ピックアップ装置1を駆動する駆動機構を光ピックアップモジュール30という。ベース31は光ピックアップモジュール30の骨組みを成すもので、このベース31に直接的、間接的に各構成部品を固定する。
光ディスク19を載置するターンテーブルを備えたスピンドルモータ32はベース31に固定される。スピンドルモータ32は光ディスク19を回転させる回転駆動力を生成する。
フィードモータ33はベース31に固定される。フィードモータ33は光ピックアップ装置1が光ディスク19の内周と外周の間を移動するために必要な回転駆動力を生成する。フィードモータ33としてステッピングモータ、DCモータなどが使用される。スクリューシャフト34はらせん状に溝が掘られており、直接または数段のギアを介してフィードモータ33に接続される。本実施の形態2では数段のギアを介してフィードモータ33と接続される。ガイドシャフト35、36はそれぞれ両端で支持部材を介してベース31に固定される。ガイドシャフト35、36は光ピックアップ装置1を移動自在に支持する。光ピックアップ装置1にはスクリューシャフト34の溝と噛み合うガイド歯を有するラック37が取り付けられている。ラック37がスクリューシャフト34に伝達されたフィードモータ33の回転駆動力を直線駆動力に変換するために光ピックアップ装置1は光ディスク19の内周と外周の間を移動することができる。
光ピックアップ装置1は実施の形態1で説明したもので、さらにカバー27を取り付けたものである。光ピックアップ装置1は光ディスク19に対し情報の記録または再生の少なくとも一方を行い、そのためにレーザ光を光ディスク19に向けて出射する。すなわち光ピックアップ装置1は、レーザ光源2とレーザ光源2から出射されたレーザ光に対して所定の作用を及ぼす光学素子としてのビーム整形素子4とホルダ3と結合ベース6とを備えている。
レーザ光源2は固定ベース2bに配置された発光素子2aをキャン2cにより覆い、光ディスク19に向けてレーザ光を出射する。ビーム整形素子4は、レーザ光源2から出射されるレーザ光の光軸に直角な方向の断面形状を所定形状に補正する。ホルダ3はキャン2cの上方に配置され、光学素子であるビーム整形素子4をレーザ光に対して所定位置に保持し、キャン2cの側面に伸びる爪部3eを有する。結合ベース6は光学素子であるビーム整形素子4を保持したホルダ3が配置されたレーザ光源2を覆い、レーザ光源2の固定ベース2bと溶着される。
光ピックアップ装置1においてホルダ3は耐熱性の接着剤10のみを介してキャン2cに固定される。結合ベース6と固定ベース2bとの溶着の際に発生する熱は接着剤10によって遮断される。そのため、ビーム整形素子4をホルダ3に固定する接着剤の温度が上がりにくい。よって、溶着後においても、ビーム整形素子4とホルダ3との間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。また、ホルダ3をキャン2cに固定する接着剤10は耐熱性があるため、溶着によってキャン2cの温度が上がってもホルダ3とキャン2cとの間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。したがって、溶着によって、ビーム整形素子4とレーザ光源2との間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。そのため、光ピックアップ装置1は、光ディスク19に対する記録や再生の特性が良い。
また、固定部3cとキャン2cとの間に接着剤10が介在しないので、接着剤10が硬化する際の体積変化によるビーム整形素子4のひずみが極小である。また、ホルダ3とキャン2cとが非接触であるためビーム整形素子4を搭載したホルダ3とレーザ光源2との3軸の位置と3軸の角度の調整を行うことができる。また、ビーム整形素子4をレーザ光源2の近傍に配置できるので、ビーム整形素子4の大きさを小さくすることができる。
光ピックアップ装置1から出射されるレーザ光が光ディスク19に対し直角に入射するように、支持部材を構成する調整機構でガイドシャフト35、36の傾きを調整する。
上部筐体41aと下部筐体41bを組み合わせてネジなどを用いて互いに固定して筐体41とする。トレイ42は筐体41に出没自在に設けられる。トレイ42はカバー38を取り付けた光ピックアップモジュール30を下面側から配置する。カバー38は開口を有し、光ピックアップ装置1の対物レンズ18を含む一部とスピンドルモータ32のターンテーブルを露出させる。本実施の形態2の場合、フィードモータ33も露出させる。ベゼル43をトレイ42の前端面に設け、トレイ42が筐体41内に収納された時に、トレイ42の出没口を塞ぐようにする。
ベゼル43にはイジェクトスイッチ44が設けられ、イジェクトスイッチ44を押すことで、筐体41とトレイ42との係合が解除され、トレイ42は筐体41に対し出没が可能な状態となる。レール45はそれぞれトレイ42の両側部及び筐体41の双方に摺動自在に取り付けられる。
筐体41の内部やトレイ42の内部には図示していない回路基板があり、信号処理系のICや電源回路などが搭載されている。外部コネクタ46はコンピュータ等の電子機器に設けられた電源/信号ラインと接続される。そして、外部コネクタ46を介して光ディスク装置40内に電力を供給したり、外部からの電気信号を光ディスク装置40内に導いたり、あるいは光ディスク装置40で生成された電気信号を外部の電子機器などに送出したりする。
以上のように、本実施の形態2の光ディスク装置40は、実施の形態1の光ピックアップ装置を搭載している。実施の形態1の光ピックアップ装置1は、ホルダ3が耐熱性の接着剤10のみを介してキャン2cに固定される。結合ベース6と固定ベース2bとの溶着の際に発生する熱は接着剤10によって遮断される。そのため、ビーム整形素子4をホルダ3に固定する接着剤の温度が上がりにくい。よって、溶着後においても、ビーム整形素子4とホルダ3との間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。また、ホルダ3をキャン2cに固定する接着剤10は耐熱性があるため、溶着によってキャン2cの温度が上がってもホルダ3とキャン2cとの間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。したがって、溶着によって、ビーム整形素子4とレーザ光源2との間の位置、角度は組み立て完了時の位置、角度からほとんどずれない。そのため、光ピックアップ装置1は、光ディスク19に対する記録や再生の特性が良い。したがって、本実施の形態2の光デイスク装置40は、光ディスク19に対する記録や再生の特性が良い。
以上のように本発明の光ピックアップ装置及び光ディスク装置は光ディスクに対する記録や再生の特性が良い。そのため、パーソナルコンピュータ、ノートブック型コンピュータ等の電子機器に搭載される光ピックアップ装置及び光ディスク装置として有用である。
(a)本実施の形態1の光ピックアップ装置のレーザモジュール部分の構成図、(b)本実施の形態1のレーザモジュールの断面図 本実施の形態1の光ピックアップ装置の光学系を示す図 (a)本実施の形態1のレーザ光源の斜視構成図、(b)本実施の形態1のレーザ光源の断面図 (a)本実施の形態1のホルダの斜視構成図、(b)本実施の形態1のホルダの上面図、(c)本実施の形態1のホルダの正面図 本実施の形態1のビーム整形素子の構成図 本実施の形態1のプリズムの斜視構成図 (a)本実施の形態1の検出レンズの働きと受光器を示す図、(b)光ディスクが近い場合のスポットの状態を示す図、(c)光ディスクが遠い場合のスポットの状態を示す図 (a)本実施の形態1の結合ベースの斜視構成図、(b)裏側からの斜視構成図 本実施の形態1のレーザモジュールの組み立てを示す図 本実施の形態1の光ピックアップ装置の外観図 本実施の形態2の光ピックアップモジュールの構成図 本実施の形態2の光ディスク装置の構成図 従来の光ピックアップ装置の光学系の一部を示す図 図13の光ピックアップ装置の構成の一部を示す図
符号の説明
1 光ピックアップ装置
2 レーザ光源
2a 発光素子
2b 固定ベース
2c キャン
2d 窓部
2e ブロック
2f サブマウント
2g 凹部
2h リード
2i カバーガラス
3 ホルダ
3a 本体部
3b 貫通孔
3c 固定部
3d 平板部
3e 爪部
4 ビーム整形素子
4a 円柱部
4b 円筒部
4c 平坦部
5 プリズム
5a、5b、5c ブロック
5d、5e 斜面
5f 反射膜
5g 偏光分離膜
6 結合ベース
6a 基部
6b 本体部
6c 貫通孔
6d 凸部
6e 凹部
6f、6k、6l 壁部
6g 面
6h、6j 凹部
6i 調整部
7 検出レンズ
8 受光器
8a 光検出部
9 レンズホルダ
10 接着剤
11 レーザモジュール
12 基台
13 ホログラム
14 反射ミラー
15 コリメートレンズ
16 立ち上げミラー
17 1/4波長板
18 対物レンズ
19 光ディスク
21 光軸
22、23 断面
24、25 焦点
26 スポット
27 カバー
30 光ピックアップモジュール
31 ベース
32 スピンドルモータ
33 フィードモータ
34 スクリューシャフト
35、36 ガイドシャフト
37 ラック
38 カバー
40 光ディスク装置
41 筐体
41a 上部筐体
41b 下部筐体
42 トレイ
43 ベゼル
44 イジェクトスイッチ
45 レール
46 外部コネクタ

Claims (12)

  1. 固定ベースに配置された発光素子をキャンにより覆い、光ディスクに向けてレーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記出射されたレーザ光に対して所定の作用を及ぼす光学素子と、
    前記キャンの上方に配置され前記光学素子を前記レーザ光に対して所定位置に保持し前記キャンの側面に伸びる爪部を有するホルダと、
    前記光学素子を保持したホルダが配置されたレーザ光源を覆い前記レーザ光源の固定ベースと溶着される結合ベースと、を具備し、
    前記ホルダの爪部と前記キャンの側面とを耐熱性の接着剤によって固定して前記ホルダと前記キャンとを非接触とし、前記結合ベースを前記固定ベースに溶着する際に生ずる熱が前記キャンから前記ホルダに伝わるのを前記接着剤で遮断することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記ホルダは前記光学素子を固定する本体部と前記爪部とを有し、前記本体部は前記レーザ光源から出射されたレーザ光を通過させる貫通孔を有し、前記貫通孔の周囲で前記光学素子を固定することを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記本体部は前記貫通孔の周囲に平板部を有し、前記平板部の端部から前記爪部が伸びていることを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記光学素子は、前記レーザ光源から出射されるレーザ光の光軸に直角な方向の断面形状を所定形状に補正するビーム整形素子であることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記ビーム整形素子の前記レーザ光が入射する面は、凸型の円柱レンズであり、出射する面は前記円柱レンズに平行な凹型の円筒レンズであることを特徴とする請求項4記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記円柱レンズの軸は前記発光素子の厚さ方向と直交する方向であることを特徴とする請求項5記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記ホルダは、前記貫通孔の貫通方向が前記光ディスクに対してほぼ平行になるように配置され、また、前記爪部は、前記本体部が前記光ディスクに最も近接した位置よりも低い位置に設けられており、且つ前記本体部が前記光ディスクから最も遠隔した位置よりも高い位置に設けられていることを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記爪部は、複数箇所設けたことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記光学素子は、前記レーザ光源から出射された前記レーザ光が最初に入射する素子であることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記接着剤は、ガラス転移温度が90℃以上であることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  11. 前記光学素子は、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を回折してトラッキング制御に用いられる0次光及び±1次光に分離する回折格子を有する回折素子であることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  12. 固定ベースに配置された発光素子をキャンにより覆い、光ディスクに向けてレーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記出射されたレーザ光に対して所定の作用を及ぼす光学素子と、
    前記キャンの上方に配置され前記光学素子を前記レーザ光に対して所定位置に保持し前記キャンの側面に伸びる爪部を有するホルダと、
    前記光学素子を保持したホルダが配置されたレーザ光源を覆い前記レーザ光源の固定ベースと溶着される結合ベースと、を具備し、
    前記ホルダの爪部と前記キャンの側面とを耐熱性の接着剤によって固定して前記ホルダと前記キャンとを非接触とし、前記結合ベースを前記固定ベースに溶着する際に生ずる熱が前記キャンから前記ホルダに伝わるのを前記接着剤で遮断することを特徴とする光ディスク装置。
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