以下に、各発明を実施するための最良の形態を説明する。各実施形態と請求項の関係はおおむね次のようなものである。実施形態1は、主に請求項1から3、12、13について説明する。 実施形態2は、主に請求項4、5、14について説明する。 実施形態3は、主に請求項6から8、15、18から20について説明する。 実施形態4は、主に請求項9について説明する。 実施形態5は、主に請求項10、16について説明する。 実施形態6は、主に請求項11、17について説明する なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
また、以下に記載する各機能ブロックは、ハードウェア、またはメモリ上に展開しハードウェアを制御することでその作用が得られるソフトウェア、またはハードウェア及びソフトウェアの両方として実現されうる。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPU、メモリ、ハードディスクドライブ、CD−ROM/DVD−ROMなどの読み取りドライブ、各種通信用の送受信ポート・インターフェイス・その他の周辺装置などのハードウェア構成部、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラム、その他アプリケーションプログラムなどが挙げられる。
さらに、この発明は装置またはシステムとして実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。またこのような発明の一部をソフトウェアとして構成することもできる。さらにそのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である。)
<<実施形態1>>
<実施形態1:概要> 本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、メッセージ発信者による入力インターフェイスに対する入力履歴に基づいた入力ステータスを示すステータス情報を、メッセージ交換可能状態にある他のメッセージ交換端末に対して送信するメッセージ交換端末である。
図1は、本実施形態のメッセージ交換端末の一例を示すものである。複数のメッセージ発信者が、メッセージ交換端末を用いてメッセージ交換を行っている場面を示した。今、A氏の発言に続いて、B氏が発言をしようとしている。B氏は自身のメッセージ交換端末に対して入力(「ラスト、感動」)を行い、メッセージを他のメッセージ交換端末に対して送信する。このとき、B氏の操作に応じて、メッセージ交換端末の入力インターフェイスでは入力履歴に基づいて「入力開始」を示すステータス情報を取得する。このステータス情報は、他のメッセージ交換端末に対して送信され、図で示すように他のメッセージ交換端末の表示画面上のメッセージログ表示領域に表示される。これにより、B氏はメッセージの全文を入力し終える前に発言しようとしていることを他の参加者に知らせることができる。
<実施形態1:構成1> 図2は、本実施形態の機能ブロックの一例を示したものである。 図2に示す本実施形態の「メッセージ交換端末」(0200)は、「ステータス情報取得部」(0201)と、「ステータス情報送信部」(0202)と、を有する。
(メッセージ交換端末 0200) 「メッセージ交換端末」は、通信機能を備え、複数人同時にメッセージ交換可能な端末一般を広く含む。具体的には、パソコンや、携帯電話などが該当する。複数のメッセージ交換端末間でシステムを構築する場合には、P2P(Peer to Peer)でメッセージを交換するとしてもよいし、サーバ経由にて(サーバの種類は問わない。チャットサーバ、掲示板サーバ、電子会議サーバ、メールサーバなど)メッセージを交換するとしてもよい。
(ステータス情報取得部 0201) 「ステータス情報取得部」(0201)は、ステータス情報を取得する。「ステータス情報」とは、メッセージ発信者による入力インターフェイスに対する入力履歴に基づいた入力ステータスを示す情報をいう。ステータス情報は、メッセージ発信者がキーやマウスなどの入力インターフェイスに対して行った入力操作の履歴に基づいて、メッセージ発信者の現在の状態を表すための情報である。例えば、メッセージの「入力保留中」、「入力開始」、「入力中」などの状態を示す情報が該当する。入力インターフェイスには、メッセージ交換用の入力インターフェイスだけでなく、他の操作用の入力インターフェイスが含まれる場合があり、後者にてメッセージ交換以外の操作(他のアプリケーションの操作など)が実行されていることを検知した場合(メッセージ交換用アプリケーションがノンアクティブの場合)に、メッセージは「入力保留中」のステータスと判断することができる。また、メッセージ交換用アプリケーションのメッセージ入力欄にカーソルが移動したことを検知し、メッセージ入力処理が実行されていない状態から実行状態に切り替わった場合に、「入力開始」のステータスと判断することができ、文字入力実行後、送信ボタン押下までのメッセージ入力処理が継続している期間を「入力中」のステータスと判断することができる。
また、ステータス情報には、「入室中」、「退室中」、「入力方法の切替中」、「他者の発言中のURL参照中」、「引用中(他者のメッセージのコピー中)」、「メッセージにファイル(写真、動画、音楽等)添付中」など様々な状態を示す情報が列挙できる。その他、ステータス情報には、メッセージ交換端末が特に電話の場合に、電話の着信や、受話をトリガとして、「着信中」、「通話中」、「音声読上げ中」などの状態を示す情報が含まれる場合もある。
従来は、ステータスを通知するためにスイッチを装備し、その操作を利用者が行うことが必要であったが、本件は上記のようにメッセージ送信のための入力処理の履歴に基づいてステータス情報が生成、取得されるため、利用者が特段の操作を行うことは不要となる。また、スイッチの装備なしに、きめ細かなステータス情報の設定も可能となる。
ステータス情報の取得は、一定期間経過ごとに実行されるとしてもよいし、ステータスが更新され、新たなステータス情報が生成された場合に実行されるとしてもよい。
(ステータス情報送信部 0202) 「ステータス情報送信部」(0202)は、取得したステータス情報をメッセージ交換可能状態にある他のメッセージ交換端末に対して送信する。他のメッセージ交換端末からメッセージ交換可能状態にあることを示す識別情報等を取得し、これに基づいてステータス情報を送信することを想定している。メッセージ交換可能状態にあることを示す識別情報を取得できた端末の全てに対してステータス情報を送信する場合もあるし、所定の一部のみに対して送信するとしてもよい。ステータス情報を送信することで、発言しようとしていることを他の参加者に示すことができる。
<実施形態1:構成2> 図3は、本実施形態の機能ブロックの別の例を示したものである。 図3に示す本実施形態の「メッセージ交換端末」(0300)は、「ステータス情報取得部」(0301)と、「ステータス情報送信部」(0302)と、を有し、さらに、ステータス情報取得部(0301)は、「メディア識別付ステータス情報取得手段」(0303)を有する。
(メディア識別付ステータス情報取得手段 0303) 「メディア識別付ステータス情報取得手段」(0303)は、入力ステータスとしてメッセージのメディア種別を示すメディア識別情報を含むステータス情報を取得する。「メディア識別情報」とは、テキスト、音声、映像など発言内容のメディア種別を示すための情報をいう。メディア識別情報を含むステータス情報としては、「文字入力中」、「音声入力中(録音中)」、「映像入力中(録画中)」などの状態を示すことができる。メディア種別は、アクティブとなっているウィンドウを識別することで識別できる。例えば、テキスト入力のウィンドウがアクティブであれば、メディア種別は「文字」と判断できる。また、静止画を添付しつつ文字入力を行うなど、複数のメディアを用いて入力を行う場合には、全てのメディア識別情報をステータス情報に含めるとしてもよいし、一部のみであってもよい。その他各部の処理については、構成1と同様である。
<実施形態1:構成3> 図4は、本実施形態の機能ブロックの別の例を示したものである。 図4に示す本実施形態の「メッセージ交換端末」(0400)は、「ステータス情報取得部」(0401)と、「ステータス情報送信部」(0402)と、を有し、さらに、ステータス情報取得部(0401)は、「新規レスポンス識別付ステータス情報取得手段」(0403)を有する。図4は構成1を元にした機能ブロック図であるが、構成2を元にした場合には、ステータス情報取得部はさらにメディア識別付ステータス情報取得手段を有する。
(新規レスポンス識別付ステータス情報取得手段 0403) 「新規レスポンス識別付ステータス情報取得手段」(0403)は、入力ステータスとして新規発言か、レスポンス発言か、レスポンス発言の場合にはどのメッセージに対するレスポンスか、を識別する新規レスポンス識別情報を含むステータス情報を取得する。新規レスポンス識別情報は、主にメッセージ発信者による入力(選択)に基づいて生成することを想定している。具体的には、新規発言の場合には発言メッセージ入力表示領域に直接メッセージの入力操作を行う等して実現できる。また、レスポンス発言の場合にはレスポンス元の発言を指定(引用)し、その後にメッセージの入力操作を行う等して実現できる。このとき、新規発言の場合には該当する新規レスポンス識別情報はなくステータス情報のみとなり、レスポンス発言の場合には所定のマーク(>>)の後にレスポンス元の発言を引用して、どのメッセージに対するレスポンスかを示す新規レスポンス識別情報と現在のステータスを示す情報からなるステータス情報を生成する。
図5は、新規レスポンス識別情報を含むステータス情報の一例を示した図である。(a)は新規発言を、(b)レスポンス発言を示したものである。レスポンス発言の場合にはどのメッセージに対するレスポンスかを識別するためにレスポンス元の発言を引用して表示する形態を示した。ここでは、A氏の発言を引用してB氏が発言しようとしており、現在入力開始した状態にあることが分かる。
また、図6は、ステータス情報をファイル形式にて示した一例である。ステータスとしては、ID:1120に対するレスポンス発言(<RESEPONSE>)のためのメッセージを文字入力(<MEDIA>)により作成中(<STATUS>)であることを示している。その他各部の処理については、構成1、2と同様である。
<実施形態1:ハードウェア構成> 図7は、本実施形態のハードウェア構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、メッセージ交換端末の処理実行におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。この図にあるように、メッセージ交換端末は、ステータス情報取得部(0201)における処理を実現するために「CPU(中央演算装置)」(0701)と、「メインメモリ」(0702)と、「記憶装置(又は記憶媒体)」(0703)と、「入力インターフェイス」(0704)と、を備える。また上記ハードウェア構成部に加え、ステータス情報送信部(0202)における処理を実現するためには「出力インターフェイス」(0705)を備える。これらは、「システムバス」(0706)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
記憶装置はCPUにて実行される各種プログラム(例えば、ステータス情報取得用プログラム(ステータス情報取得部)、ステータス情報送信用プログラム(ステータス情報送信部)など)を記憶している。また、メインメモリは記憶装置に記憶されているプログラムを実行するために、そのプログラムを読み出して展開する領域であるワーク領域を提供する。さらに、このメインメモリや記憶装置にはそれぞれ複数のメモリアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのメモリアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやり取りを行い、処理することが可能となっている。以上が各ハードウェア構成の機能である。
情報処理装置の電源を入れると、記憶装置に記憶されているステータス情報取得用プログラム(アドレス01)、ステータス情報送信用プログラム(アドレス02)がメインメモリのワーク領域(アドレス11、12)にそれぞれ展開される。このとき、メインメモリのワーク領域に展開されたステータス情報取得用プログラムがCPUによって実行される。これにより、メッセージ発信者の入力インターフェイスに対する入力履歴に基づいた入力ステータスを示すステータス情報が取得され、メインメモリのデータ領域などに一旦格納される。
まずメッセージ発信者は、キーボード、マイク、カメラなどを用いてメッセージの入力を行うが、このときメッセージ発信者による入力インターフェイスに対する入力履歴に基づいて、CPUにてステータス情報の生成が行われる。例えば、予めステータス情報と、入力履歴の対応関係が記憶装置などに記憶されており、入力インターフェイスに対する入力に応じて、これが読み出され比較処理が実行される。具体的には、CPUはメッセージ交換用アプリケーションのメッセージ入力欄にカーソルが移動したことを検知したことで、入力インターフェイスに対する入力履歴が発生したと判断し、ステータス情報と、入力履歴の対応関係の読み出しを実行する。これにより、「入力開始」を示すステータス情報が取得でき、メインメモリのデータ領域などに一旦格納される。さらに、文字入力実行が検知されれば、入力インターフェイスに対する入力履歴が発生したと判断し、ステータス情報と、入力履歴の対応関係の読み出しを実行する。これより、送信ボタン押下が検知されるまで「入力中」を示すステータス情報を取得できる。同様に、メッセージ交換用アプリケーションがノンアクティブとなり、メッセージ交換以外の操作(他のアプリケーションの操作など)などの処理が実行されていることを検知すれば「入力保留中」を示すステータス情報を生成する。
その他、入力ステータスとしてメッセージのメディア種別を示すメディア識別情報を含むステータス情報を取得するために、キーボード、マイク、カメラなどの入力インターフェイスに対する入力履歴に基づいて、「文字入力開始」、「音声入力中(録音中)」、「映像入力保留中(録画保留中)」などを示すステータス情報を生成する場合もある。この場合も、予めメディア識別情報と、入力履歴の対応関係が記憶装置などに記憶されており、入力インターフェイスに対する入力に応じて、これが読み出され比較処理が実行される。具体的には、キーボードからの入力を検知したことで、CPUは入力インターフェイスに対する入力履歴が発生したと判断し、メディア識別情報と、入力履歴の対応関係の読み出しを実行する。これにより、「文字」を示すメディア種別が取得でき、先のステータス情報と組み合わせることでメディア識別情報を含むステータス情報を取得することができる。
また、入力ステータスとして新規発言か、レスポンス発言か、レスポンス発言の場合にはどのメッセージに対するレスポンスか、を識別する新規レスポンス識別情報を含むステータス情報を取得する場合もある。これは、主にメッセージ発信者による入力(選択)に基づいて生成することを想定している。具体的には、CPUは発言メッセージ入力領域にカーソルを移動させ、直接メッセージの入力を行ったことを検知した場合には、「新規発言」との判断がなされる。また、CPUはレスポンス元の発言を指定するための入力領域にカーソルを移動させ、メッセージの引用する動作を検知した場合には、レスポンス発言である旨の情報を取得でき、「どのメッセージに対するレスポンスか」が識別できる。得られた新規レスポンス識別情報と、先のステータス情報とを組み合わせることで新規レスポンス識別情報を含むステータス情報を取得することができる。
次に、ステータス情報の取得をトリガとして、ステータス情報の送信用プログラムが起動する。メインメモリのデータ領域などに一旦保持されているステータス情報が読み出され、出力インターフェイスを介して、他のメッセージ交換端末に対して送信される。
なお、以上の説明においては、ステータス情報取得部と、ステータス情報送信部はソフトウェアで構成されているものとして説明したがハードウェアで構成されていてもよい。
<実施形態1:処理の流れ> 図8は、本実施形態のメッセージ交換端末における処理の流れの一例を示したものである。なお、以下に示す処理の流れは、方法、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、またこのプログラムを計算機によって読取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書のその他の処理の流れについても同様である。)
まず、メッセージ発信者による入力インターフェイスに対する入力履歴に基づいた入力ステータスを示すステータス情報を取得する(ステータス情報取得ステップ S0801)。次に、取得したステータス情報をメッセージ交換可能状態にある他のメッセージ交換端末に対して送信する(ステータス情報送信ステップ S0802)。なお、ステータス情報取得ステップ(S0801)にて、入力ステータスとしてメッセージのメディア種別を示すメディア識別情報を含むステータス情報を含むステータス情報や、新規発言か、レスポンス発言か、レスポンス発言の場合にはどのメッセージに対するレスポンスか、を識別する新規レスポンス識別情報を含むステータス情報を取得する場合もある。
<実施形態1:効果> 本実施形態は、メッセージ発信者による入力インターフェイスに対する入力履歴に基づいた入力ステータスを示すステータス情報を、メッセージ交換可能状態にある他のメッセージ交換端末に対して送信するメッセージ交換端末である。これにより、メッセージ発信者はメッセージの全文を入力し終える前に発言しようとしていることや、入力に用いるメディアの種別を他の参加者に知らせることができる。参加者は発言しようとしているメッセージ参加者が発言完了までにどれくらいの時間を要するかを推測できるため、発言を待つ間の精神的なストレスを軽減できる。また、発言しようとしているメッセージ発信者も、他の参加者から発言を急かされることが少なくなることが期待される。
<<実施形態2>>
<実施形態2:概要> 本実施形態の概要について説明する。本実施形態は他のメッセージ交換端末を利用しているメッセージ発信者の入力ステータスを示すステータス情報を受信し、メッセージログ表示領域中の当該メッセージ発信者のメッセージ表示位置に表示可能なメッセージ交換端末である。
<実施形態2:構成1> 図9は、本実施形態の機能ブロックの一例を示したものである。 図9に示す本実施形態の「メッセージ交換端末」(0900)は、「ステータス情報受信部」(0901)と、「ステータス情報出力部」(0902)と、を有する。
(ステータス情報受信部 0901) 「ステータス情報受信部」(0901)は、メッセージ交換可能状態にある他のメッセージ交換端末を利用しているメッセージ発信者の入力ステータスを示すステータス情報を受信する。ステータス情報の送信元は、請求項1から3に記載のメッセージ交換端末などを想定したものである。
<実施形態2:構成2> 図10は、本実施形態の機能ブロックの別の例を示したものである。 図10に示す本実施形態の「メッセージ交換端末」(1000)は、「ステータス情報受信部」(1001)と、「ステータス情報出力部」(1002)と、を有し、さらに、ステータス情報出力部(1002)は「まとめ表示出力手段」(1003)を有する。
(まとめ表示出力手段 1003) 「まとめ表示出力手段」(1003)は、同一ステータスに関連付けられたメッセージ発信者が所定の数以上の場合には、一のステータス表示に複数のメッセージ発信者識別子を対応付けたディスプレイ表示の出力をする。ここでは、メッセージ表示位置は同一の画面表示領域内とみなす。まとめ表示を行う際の閾値となるメッセージ発信者の数は、利用者が任意に定められるとしてもよい。同一ステータスに関連付けられたメッセージ発信者識別子を収集して、これが所定の数を上回る場合には、ステータスごとにメッセージ発信者を対応付けて表示する。
図11は、まとめ表示の一例を示した図である。(a)は通常通りの表示例で、(b)は(a)をまとめ表示したものである。また、メディア識別情報を含むステータス情報を受信した場合には、(c)のようにメディア種別ごとにまとめて表示することもできる。また、(d)のように、メッセージの入力が完了したメッセージ発信者のみステータスから消去され、メッセージ発信者の名前とともにメッセージが表示される。
その他各部の処理については、構成1と同様である。
<実施形態2:ハードウェア構成> 図12は、本実施形態のハードウェア構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、メッセージ交換端末の処理実行におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。この図にあるように、メッセージ交換端末は、ステータス情報受信部(0901)における処理を実現するために「CPU(中央演算装置)」(1201)と、「メインメモリ」(1202)と、「記憶装置(又は記憶媒体)」(1203)と、「入力インターフェイス」(1204)と、を備える。また上記ハードウェア構成部に加え、ステータス情報出力部(0902)における処理を実現するためには「出力インターフェイス」(1205)を備える。これらは、「システムバス」(12106)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
記憶装置はCPUにて実行される各種プログラム(例えば、ステータス情報受信用プログラム(ステータス情報受信部)、ステータス情報出力用プログラム(ステータス情報出力部)など)を記憶している。また、メインメモリは記憶装置に記憶されているプログラムを実行するために、そのプログラムを読み出して展開する領域であるワーク領域を提供する。さらに、このメインメモリや記憶装置にはそれぞれ複数のメモリアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのメモリアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやり取りを行い、処理することが可能となっている。以上が各ハードウェア構成の機能である。
情報処理装置の電源を入れると、記憶装置に記憶されているステータス情報受信用プログラム(アドレス01)、ステータス情報出力用プログラム(アドレス02)がメインメモリのワーク領域(アドレス11、12)にそれぞれ展開される。このとき、メインメモリのワーク領域に展開されたステータス情報受信用プログラムがCPUによって実行される。これにより、他のメッセージ交換端末から送信されたステータス情報が取得され、メインメモリのデータ領域などに一旦保持される。
次に、ステータス情報の受信をトリガとして、ステータス情報の出力用プログラムが起動する。メインメモリのデータ領域などに一旦保持されているステータス情報は、グラフィックメモリに格納され、出力インターフェイスを介して、表示画面などに対して出力される。このとき、同一ステータスに関連付けられたメッセージ発信者の識別子をカウントし、所定の閾値を超える場合には、一のステータス表示に複数のメッセージ発信者識別子を対応付けたディスプレイ表示の出力をするとしてもよい。
なお、以上の説明においては、ステータス情報受信部と、ステータス情報出力部はソフトウェアで構成されているものとして説明したがハードウェアで構成されていてもよい。
<実施形態2:処理の流れ> 図13は、本実施形態のメッセージ交換端末における処理の流れの一例を示したものである。
まず、メッセージ交換可能状態にある他のメッセージ交換端末を利用しているメッセージ発信者の入力ステータスを示すステータス情報を受信する(ステータス情報受信ステップ S1301)。次に、メッセージログ表示領域中の当該メッセージ発信者のメッセージ表示位置に、受信したステータス情報を表示する(ステータス情報出力ステップ S1302)。このとき、同一ステータスに関連付けられたメッセージ発信者が所定の数以上の場合には、一のステータス表示に複数のメッセージ発信者識別子を対応付けたディスプレイ表示の出力をするとしてもよい。
<実施形態2:効果> 本実施形態は、他のメッセージ交換端末を利用しているメッセージ発信者の入力ステータスを示すステータス情報を受信し、メッセージログ表示領域中の当該メッセージ発信者のメッセージ表示位置に表示可能なメッセージ交換端末である。参加者のステータス情報をメッセージログ表示領域に表示することで、ステータス情報確認時の視線移動を最小限にとどめることができるため、メッセージを注視していてもステータス情報を見逃す危険性が減少した。
また、発言ステータス用の表示領域を別途確保しなくて済むため、限られた表示画面を有効に使うことができる。加えて、まとめ表示を行うとさらに効果的である。
<<実施形態3>>
<実施形態3:概要> 本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、既に出力済みのステータス情報で示されるステータスが更新され、かつ新たなステータス情報がある場合には新たなステータス情報で既に出力したステータス情報を上書きすることに特徴を有するメッセージ交換端末である。
<実施形態3:構成1> 図14は、本実施形態の機能ブロックの一例を示したものである。 図14に示す本実施形態の「メッセージ交換端末」(1400)は、「ステータス情報受信部」(1401)と、「ステータス情報出力部」(1402)と、さらに、「判断部」(1403)と、を有し、ステータス情報出力部(1402)はさらに、「ステータス情報上書手段」(1404)を有する。なお、図14は実施形態2の構成1を元にした機能ブロック図であるが、構成2を元にした場合には、ステータス情報出力部はさらにまとめ表示出力手段を有する。
(判断部 1403) 「判断部」(1403)は、ステータス情報出力部(1402)が既に出力済みのステータス情報で示されるステータスが更新されたか判断する。このとき、出力済みのステータス情報と、ステータス情報受信部(1401)にて新たに受信するステータス情報との比較を行うことで判断できる。両者が同一であれば更新されておらず、差異があれば更新されているとの判断結果となる。
(ステータス情報上書手段 1404) 「ステータス情報上書手段」(1404)は、判断結果が更新されたとの判断結果であり、かつ新たなステータス情報がある場合には新たなステータス情報で既に出力したステータス情報を上書きする。例えば、最初に「入力中」を示すステータス情報を受信し、これを出力した後に、新たに「保留中」を示すステータス情報が受信された場合には、「保留中」の表示で上書きを行う。表示例については、図20(a)に示した。
なお、図15に本構成の機能ブロックの別の例を示した。上記構成と異なるのは「判断部」を有さない点である。 図15に示す「メッセージ交換端末」(1500)は、「ステータス情報受信部」(1501)と、「ステータス情報出力部」(1502)と、を有し、ステータス情報出力部(1502)はさらに、「第二ステータス情報上書手段」(1503)を有する。なお、図15は実施形態2の構成1を元にした機能ブロック図であるが、構成2を元にした場合には、ステータス情報出力部はさらにまとめ表示出力手段を有する。
「第二ステータス情報上書手段」(1503)は、新たなステータス情報がある場合には新たなステータス情報で既に出力したステータス情報を上書きする。ステータスが更新されたかの判断は行わずに上書き処理を実行するため、迅速な処理実行と処理負荷の軽減が図れる。
その他各部の処理については、実施形態2と同様である。
<実施形態3:構成2> 図16は、本実施形態の機能ブロックの別の例を示したものである。 図16に示す本実施形態の「メッセージ交換端末」(1600)は、「ステータス情報受信部」(1601)と、「ステータス情報出力部」(1602)と、「判断部」(1603)と、を有し、ステータス情報出力部(1602)はさらに、「ステータス情報消去手段」(1604)を有する。図16は実施形態2の構成1を元にした機能ブロック図であるが、他の構成を元にした場合には、別の構成要素(まとめ表示手段、ステータス情報上書手段)を有する。
(ステータス情報消去手段 1604) 「ステータス情報消去手段」(1604)は、判断結果が更新されたとの判断結果であり、かつメッセージが受信された場合には既に出力したステータス情報を消去する。例えば、最初に「入力中」を示すステータス情報を受信し、これを出力した後に、メッセージ発信者のメッセージ入力操作が終了し、新たにメッセージを受信した場合には、「入力中」の表示を消去し、メッセージを表示する。表示例については、図20(b)に示した。
なお、図17に本構成の機能ブロックの別の例を示した。上記構成と異なるのは「判断部」を有さない点である。 図17に示す「メッセージ交換端末」(1700)は、「ステータス情報受信部」(1701)と、「ステータス情報出力部」(1702)と、を有し、ステータス情報出力部(1702)はさらに、「第二ステータス情報消去手段」(1703)を有する。なお、図17は実施形態2の構成1を元にした機能ブロック図であるが、他の構成を元にした場合には、別の構成要素(まとめ表示手段、ステータス情報上書手段)を有する。
「第二ステータス情報消去手段」(1703)は、メッセージが受信された場合には既に出力したステータス情報を消去する。ステータスが更新されたかの判断は行わずに消去処理を実行するため、迅速な処理実行と処理負荷の軽減が図れる。
その他各部の処理については、構成1などと同様である。
<実施形態3:構成3> 図18は、本実施形態の機能ブロックの別の例を示したものである。 図18に示す本実施形態の「メッセージ交換端末」(1800)は、「ステータス情報受信部」(1801)と、「ステータス情報出力部」(1802)と、「判断部」(1503)と、を有し、ステータス情報出力部(1802)はさらに、「ステータス情報非消去手段」(1804)を有する。図18は実施形態2の構成1を元にした機能ブロック図であるが、他の構成を元にした場合には、別の構成要素(まとめ表示手段、ステータス情報上書手段)を有する。
(ステータス情報非消去手段 1804) 「ステータス情報非消去手段」(1804)は、判断結果が更新されたとの判断結果であり、かつメッセージが受信された場合でも既に出力したステータス情報を消去しない。例えば、最初に「入力開始」を示すステータス情報を受信し、これを出力した後に、メッセージ発信者のメッセージ入力操作が終了し、新たにメッセージを受信した場合であっても、「入力開始」の表示を表示した状態のまま、メッセージを表示する。表示例については、図20(c)に示した。ここでは、最初の発言が表示領域外になる態様を示した。
加えて、図20(d)のように発言時刻を表示する場合もある。ステータス情報を消去しない本構成の場合には、ステータスの開始や終了の時刻からメッセージ発信者の状況を確認でき、特に有益である。
なお、図19に本構成の機能ブロックの別の例を示した。上記構成と異なるのは「判断部」を有さない点である。 図19に示す「メッセージ交換端末」(1900)は、「ステータス情報受信部」(1901)と、「ステータス情報出力部」(1902)と、を有し、ステータス情報出力部(1902)はさらに、「第二ステータス情報非消去手段」(1903)を有する。なお、図19は実施形態2の構成1を元にした機能ブロック図であるが、他の構成を元にした場合には、別の構成要素(まとめ表示手段、ステータス情報上書手段)を有する。
「第二ステータス情報消去手段」(1903)は、メッセージが受信された場合でも既に出力したステータス情報を消去しない。ステータスが更新されたかの判断は行わないため、処理負荷の軽減を図れる。
その他各部の処理については、構成1などと同様である。
<実施形態3:ハードウェア構成> 図21は、本実施形態のハードウェア構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、メッセージ交換端末の処理実行におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて、主に実施形態2との差異を中心に説明する。この図にあるように、メッセージ交換端末は、判断部(1403)における処理を実現するために「CPU(中央演算装置)」(2101)と、「メインメモリ」(2102)と、「記憶装置(又は記憶媒体)」(2103)と、を備える。また上記ハードウェア構成部に加え、ステータス情報受信部(1401)における処理を実現するためには「入力インターフェイス」(2104)を、ステータス情報出力部(1402)における処理を実現するためには「出力インターフェイス」(2105)を備える。これらは、「システムバス」(2106)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
情報処理装置の電源を入れると、記憶装置に記憶されているステータス情報受信用プログラム(アドレス01)、ステータス情報出力用プログラム(アドレス02)、判断処理用プログラム(アドレス03)がメインメモリのワーク領域(アドレス11、12、13)にそれぞれ展開される。このとき、メインメモリのワーク領域に展開されたステータス情報受信用プログラムがCPUによって実行される。これにより、他のメッセージ交換端末から送信されたステータス情報が取得され、メインメモリのデータ領域などに一旦保持される。
次に、ステータス情報の受信をトリガとして、判断処理用プログラムが起動する。メインメモリのデータ領域などに一旦保持されているステータス情報と、出力インターフェイスを介して、既に出力済みのステータス情報との比較処理が行われる。両者が同一であれば更新されておらず、差異があれば更新されているとの判断結果となる。
判断処理用プログラムにおける判断処理の完了をトリガとして、ステータス情報の出力用プログラムが起動する。先の判断結果に応じてグラフィックメモリに格納されたステータス情報が、出力インターフェイスを介して、表示画面などに対して出力される。このとき、判断結果が更新されたとの判断結果であり、かつ新たなステータス情報がある場合には既に出力したステータス情報を上書きするために新たなステータス情報をグラフィックメモリに格納する。また、判断結果が更新されたとの判断結果であり、かつメッセージが受信された場合には既に出力したステータス情報を消去するためにグラフィックメモリ内のステータス情報を消去する。あるいは、判断結果が更新されたとの判断結果であり、かつメッセージが受信されても既に出力したステータス情報を消去しないで以前のグラフィックメモリ内のステータス情報をそのまま保持する場合もある。
なお、判断処理用プログラムが存在しない構成の場合には、ステータス情報の受信をトリガとして、ステータス情報の出力用プログラムが起動する。メインメモリのデータ領域などに一旦保持されているステータス情報は、グラフィックメモリに格納され、出力インターフェイスを介して、表示画面などに対して出力される。このとき、新たなステータス情報がある場合には既に出力したステータス情報を上書きするために新たなステータス情報をグラフィックメモリに格納する。また、メッセージが受信された場合には既に出力したステータス情報を消去するためにグラフィックメモリ内のステータス情報を消去する。あるいは、メッセージが受信されても既に出力したステータス情報を消去しないで以前のグラフィックメモリ内のステータス情報をそのまま保持する場合もある。
<実施形態3:処理の流れ> 図22は、本実施形態のメッセージ交換端末における処理の流れの一例を示したものである。
まず、メッセージ交換可能状態にある他のメッセージ交換端末を利用しているメッセージ発信者の入力ステータスを示すステータス情報を受信する(ステータス情報受信ステップ S2201)。次に、メッセージログ表示領域中の当該メッセージ発信者のメッセージ表示位置に、受信したステータス情報を表示する(ステータス情報出力ステップ S2202)。その次に、ステータス情報受信ステップ(S2201)にて受信したステータス情報と、ステータス情報出力ステップ(S2202)にて既に出力済みのステータス情報とを比較し、ステータスが更新されたか判断する(更新判断ステップ S2203)。前記更新判断ステップ(S2203)において更新されたとの判断結果の場合には、メッセージが受信されたかどうか確認する(メッセージ受信ステップ S2204)。メッセージを受信した場合には既に出力したステータス情報を消去する(ステータス情報消去ステップ S2205)。メッセージを受信していない場合には、新たなステータス情報があるか判断する(新規ステータス情報判断ステップ S2206)。新たなステータス情報がある場合には、新たなステータス情報で既に出力したステータス情報を上書きする(ステータス情報上書ステップ S2207)。その他の場合には処理を終了する。なお、ステータス情報消去ステップ(S2205)において、メッセージを受信した場合であっても既に出力したステータス情報を消去しない態様もある。
また、図23には、更新判断ステップのない構成(ステータスが更新されたか判断しない)の処理の流れを示した。更新判断ステップがないこと以外は、上記と同様である。まず、メッセージ交換可能状態にある他のメッセージ交換端末を利用しているメッセージ発信者の入力ステータスを示すステータス情報を受信する(ステータス情報受信ステップ S2301)。次に、メッセージログ表示領域中の当該メッセージ発信者のメッセージ表示位置に、受信したステータス情報を表示する(ステータス情報出力ステップ S2302)。その次に、メッセージが受信されたかどうか確認する(メッセージ受信ステップ S2303)。メッセージを受信した場合には既に出力したステータス情報を消去する(ステータス情報消去ステップ S2304)。メッセージを受信していない場合には、新たなステータス情報があるか判断する(新規ステータス情報判断ステップ S2305)。新たなステータス情報がある場合には、新たなステータス情報で既に出力したステータス情報を上書きする(ステータス情報上書ステップ S2306)。その他の場合には処理を終了する。なお、ステータス情報消去ステップ(S2304)において、メッセージを受信した場合であっても既に出力したステータス情報を消去しない態様もある。
また、図24は、上記の処理の流れをさらに具体的に示したものである。まず、メッセージ送受信待機中の状態において、メッセージ交換可能状態にある他のメッセージ交換端末からメッセージを受信したか、あるいは、メッセージ発信者の入力ステータスを示すステータス情報を受信したかの判定を行う(受信判定ステップ S2401)。メッセージを受信したと判定される場合には、既にメッセージログに表示中の当該メッセージ発信者のステータス情報を消去する(ステータス情報消去ステップ S2402)。次に、参加者名、メディア種別、メッセージをメッセージログに表示する(メッセージ表示ステップ S2403)。このとき、メディア種別が音声や映像などの場合には再生ボタン等を表示する場合もある。さらに、メッセージの受信を音などで報知する(メッセージ受信報知ステップ S2404)。一方、受信判定ステップ(S2401)にてステータス情報を受信したと判定される場合には、ステータス情報の種別の判定を行い(ステータス情報判定ステップ S2405)、以下の処理を実行する。まず、作成開始の場合には、参加者名、メディア種別に応じたステータス情報(例えば、「音声入力開始」など)をメッセージログに表示する(作成開始表示ステップ S2406)。さらに、作成開始のステータス情報を音などで報知する(作成開始報知ステップ S2407)。次に、作成中止の場合には、メッセージログに表示中の当該メッセージ発信者のステータス情報を消去する(作成中止ステップ S2408)。さらに、作成中止のステータス情報を音などで報知する(作成中止報知ステップ S249)。その次に、作成保留の場合には、メッセージログに表示中の当該メッセージ発信者のステータス情報を更新する(作成保留ステップ S2410)。さらに、作成保留のステータス情報を音などで報知する(作成保留報知ステップ S2411)。最後に、作成保留解除の場合には、メッセージログに表示中の当該メッセージ発信者のステータス情報を更新する(作成保留解除ステップ S2412)。さらに、作成保留解除のステータス情報を音などで報知する(作成保留解除報知ステップ S2413)。その後、メッセージ送受信待機中の状態に戻る。
一方、図25は、メッセージを送信する側の処理の流れを具体的に示したものである。まず、入力ステータスを示すステータス情報の種別を判別する(ステータス情報判別ステップ S2501)。これは入力インターフェイスなどを介して実現可能である。ステータス情報の種別が、作成完了の場合には、参加者名(自分自身の名前)、メディア種別、メッセージを他のメッセージ交換端末に送信する(作成完了ステップ S2502)。次に、作成開始の場合には、メッセージのメディア種別を識別するための情報を取得(メディア種別取得ステップ S2503)し、参加者名(自分自身の名前)、メディア種別、ステータス情報(「作成開始」)を他のメッセージ交換端末に送信する(作成開始ステップ S2504)。その次に、作成中止の場合には、作成中のメッセージを破棄し(メッセージ破棄ステップ S2505)、参加者名(自分自身の名前)、ステータス情報(「作成中止」)を他のメッセージ交換端末に送信する(作成中止ステップ S2506)。さらにその次に、作成保留の場合には、保留の状態(メディア種別、ステータス情報、メッセージ)を記憶(保留状態維持ステップ S2507)し、参加者名(自分自身の名前)、ステータス情報(「作成保留」)を他のメッセージ交換端末に送信する(作成保留ステップ S2508)。さらに、作成保留解除の場合には、保留時に記憶された状態を呼び出し(保留状態呼出ステップ S2509)、参加者名(自分自身の名前)、ステータス情報(「作成保留解除」)を他のメッセージ交換端末に送信する(作成保留解除ステップ S2510)。最後に、メッセージログを更新する(メッセージログ更新ステップ S2511)。その後、メッセージ送受信待機中の状態に戻る。
<実施形態3:効果> 本実施形態は、既に出力済みのステータス情報で示されるステータスが更新され、かつ新たなステータス情報がある場合には新たなステータス情報で既に出力したステータス情報を上書きすることに特徴を有するメッセージ交換端末である。ステータス情報を更新、あるいは、消去することで、メッセージ発信者の現在のステータスを的確に示すことができ、有益である。また、ステータス情報を消去しない場合には、ステータスの履歴に基づいてメッセージ発信者の状況を確認できるという効果を有する。
<<実施形態4>>
<実施形態4:概要> 本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、ステータス情報を表示する領域には発言番号を表示しないようにステータス情報を出力することに特徴を有するメッセージ交換端末である。
<実施形態4:構成> 図26は、本実施形態の機能ブロックの一例を示したものである。 図26に示す本実施形態の「メッセージ交換端末」(2600)は、「ステータス情報受信部」(2601)と、「ステータス情報出力部」(2602)と、さらに、「発言番号付与部」(2603)と、を有する。なお、図26は実施形態2の構成1を元にした機能ブロック図であるが、他の実施形態等を元にした場合には、他の構成要素(判断部、ステータス情報出力部において、まとめ表示出力手段、ステータス情報上書手段、ステータス情報消去手段、ステータス情報非消去手段)を有する。
(発言番号付与部 2603) 「発言番号付与部」(2603)は、表示されるメッセージに対して発言番号を付与する。発言番号は、時系列的に後の発言ほど大きな数が割り当てられる。なお、発言番号を特定することで、メッセージが特定できるため、どのメッセージに対するレスポンスかは、レスポンス元の発言番号を引用することで識別可能となる。
(ステータス情報出力部 2602) 「ステータス情報出力部」(2602)は、ステータス情報を表示する領域には発言番号を表示しないようにステータス情報を出力する。図27に表示の一例を示した。ステータス情報が出力されている間は、メッセージ発信者によるメッセージの入力が完了していない段階である場合といえるが、このとき発言番号はまだ付与されていないため、(a)で示すようにステータス情報を表示する領域には発言番号を表示しない。本来発言番号を表示するための領域は、空白のまま、あるいは所定の記号(例えば、「***」など)などを表示するとしてもよい。
また、取得したステータス情報に新規レスポンス識別情報が含まれる場合において、どのメッセージに対するレスポンスかはレスポンス元の発言番号を引用することで識別可能に表示出力されるが、メッセージ発信者によるメッセージの入力が完了し、メッセージの発言番号が確定するまでは、(b)で示すようにステータス情報を表示する領域には発言番号を表示しない。なお、(c)で示すようにレスポンス元の発言番号とともに発言自体を引用するものであってもよい。
さらに、図28にステータス情報の消去/非消去を行う場合の表示の一例を示す。(a)で示すように、最初の段階では、未だメッセージ発信者(B氏)によるメッセージの入力が完了していないため、発言番号を表示しない。その後、メッセージ発信者(B氏)によるメッセージの入力が完了した段階で、発言番号(423)が決定し、ステータス情報(「入力中」)の消去を行う。また、(b)で示すように古い発言(発言番号421)が表示領域外になる場合もある。
さらに、図29に発言時刻の表示の一例を示す。ステータス情報を消去しない本構成の場合には、ステータスの開始や終了の時刻からメッセージ発信者の状況を確認でき、特に有益である。
その他、各部の処理については実施形態2、3などと同様である。
<実施形態4:ハードウェア構成> 図30は、本実施形態のハードウェア構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、メッセージ交換端末の処理実行におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて、主に実施形態2、3との差異を中心に説明する。この図にあるように、メッセージ交換端末は、発言番号付与部(2603)における処理を実現するために「CPU(中央演算装置)」(3001)と、「メインメモリ」(3002)と、「記憶装置(又は記憶媒体)」(3003)と、を備える。また上記ハードウェア構成部に加え、ステータス情報受信部(2601)における処理を実現するためには「入力インターフェイス」(3004)を、ステータス情報出力部(2602)における処理を実現するためには「出力インターフェイス」(3005)を備える。これらは、「システムバス」(3006)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
情報処理装置の電源を入れると、記憶装置に記憶されているステータス情報受信用プログラム(アドレス01)、ステータス情報出力用プログラム(アドレス02)、発言番号付与用プログラム(アドレス03)がメインメモリのワーク領域(アドレス11、12、13)にそれぞれ展開される。このとき、メインメモリのワーク領域に展開されたステータス情報受信用プログラムがCPUによって実行される。これにより、他のメッセージ交換端末から送信されたステータス情報が取得され、メインメモリのデータ領域などに一旦保持される。
次に、ステータス情報の受信をトリガとして、ステータス情報の出力用プログラムが起動する。メインメモリのデータ領域などに一旦保持されているステータス情報は、グラフィックメモリに格納され、出力インターフェイスを介して、表示画面などに対して出力される。
一方、入力インターフェイスを介して、他のメッセージ交換端末からメッセージを取得し、出力インターフェイスを介して表示出力等を行うが、このとき発言番号付与プログラムが起動し、表示されるメッセージをカウントする。カウント数はメインメモリのデータ領域などに保持されており、メッセージが表示出力されるたびにインクリメントされ、更新される。このとき、メッセージのみをカウントし、ステータス情報はカウントしない。そのカウント数は発言番号として、例えば、メッセージの先頭に配置するような構成にて、グラフィックメモリに格納することで、メッセージと関連付けて表示出力される。また、ステータス情報を表示する場合には、発言番号領域には発言番号を表示しない。
<実施形態4:処理の流れ> 図31は、本実施形態のメッセージ交換端末における処理の流れの一例を示したものである。
まず、メッセージ交換可能状態にある他のメッセージ交換端末を利用しているメッセージ発信者の入力ステータスを示すステータス情報を受信する(ステータス情報受信ステップ S3101)。次に、メッセージが受信されたか確認する(メッセージ受信ステップ S3102)。メッセージが受信された場合には、発言番号を付与し、メッセージとともに表示する(発言番号付与ステップ S3103)。メッセージが受信されていない場合には、メッセージログ表示領域中の当該メッセージ発信者のメッセージ表示位置に、受信したステータス情報を表示し、発言番号は表示しない(ステータス情報出力ステップ S3104)。
<実施形態4:効果> 本実施形態は、ステータス情報を表示する領域には発言番号を表示しないようにステータス情報を出力することに特徴を有するメッセージ交換端末である。これによって、レスポンス発言の場合にどのメッセージに対するレスポンスかが的確に認識できる。
<<実施形態5>>
<実施形態5:概要> 本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、メッセージ表示位置に新規メッセージの行追加がされることにより表示画面から文字列があふれる場合には、一番古いメッセージ表示位置の行の文字列から順に流出させ、流出させるべきメッセージ表示位置の行にステータス情報が表示されている場合にはそのステータス情報を流出させずに次に古いメッセージ表示位置の行の文字列を流出させることに特徴を有するメッセージ交換端末である。
<実施形態5:構成> 図32は、本実施形態の機能ブロックの一例を示したものである。 図27に示す本実施形態の「メッセージ交換端末」(3200)は、「ステータス情報受信部」(3201)と、「ステータス情報出力部」(3202)と、さらに、「スクロール部」(3203)と、「制御部」(3204)と、を有する。なお、図32は実施形態2の構成1を元にした機能ブロック図であるが、他の実施形態等を元にした場合には、他の構成要素(判断部、ステータス情報出力部において、ステータス情報上書手段、ステータス情報消去手段、ステータス情報非消去手段)を有する。
(スクロール部 3203) 「スクロール部」(3203)は、メッセージ表示位置に新規メッセージの行追加がされることにより表示画面から文字列があふれる場合には、一番古いメッセージ表示位置の行の文字列から順に流出させるスクロールをする。
(制御部 3204) 「制御部」(3204)は、流出させるべきメッセージ表示位置の行にステータス情報が表示されている場合にはそのステータス情報を流出させずに次に古いメッセージ表示位置の行の文字列を流出させるようにスクロール部(3203)を制御する。
図33にスクロール手法の一例を示した。ここでは、3行分のメッセージログ表示領域に順次メッセージを表示する場面を示した。新しい発言は最下行に追加される。まず、(a)の状態において、新規メッセージが追加された場合には、最も古いメッセージ表示位置の行の文字列であるA氏のメッセージが表示領域外に流出され、(b)の状態となる。ここでさらに、新規のメッセージが追加された場合には、流出させるべきメッセージ表示位置の行にはB氏のステータス情報「入力中」が表示されているため、先のスクロール処理とは異なる制御が実行される。つまり、B氏のステータス情報は流出させずに、次に古いメッセージ表示位置の行の文字列であるC氏のメッセージを流出させ、(c)の状態となる。このときもし、次に古いメッセージ表示位置の行にもステータス情報が表示されていれば、そのステータス情報も流出させずに次に古いメッセージ表示位置の行の文字列を流出させるように制御を行う。(d)の状態は、B氏のメッセージの入力が完了し、ステータスが更新された場合において、既に表示されているステータス情報を消去し新規のメッセージを表示する例を示した。
その他、各部の処理については実施形態2、3などと同様である。
<実施形態5:ハードウェア構成> 図34は、本実施形態のハードウェア構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、メッセージ交換端末の処理実行におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて、主に実施形態2、3との差異を中心に説明する。この図にあるように、メッセージ交換端末は、スクロール部(3203)と、制御部(3204)における処理を実現するために「CPU(中央演算装置)」(3401)と、「メインメモリ」(3402)と、「記憶装置(又は記憶媒体)」(3403)と、を備える。また上記ハードウェア構成部に加え、ステータス情報受信部(3201)における処理を実現するためには「入力インターフェイス」(3404)を、ステータス情報出力部(3202)における処理を実現するためには「出力インターフェイス」(3405)を備える。これらは、「システムバス」(3406)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
情報処理装置の電源を入れると、記憶装置に記憶されているステータス情報受信用プログラム(アドレス01)、ステータス情報出力用プログラム(アドレス02)、スクロール制御用プログラム(アドレス03)がメインメモリのワーク領域(アドレス11、12、13)にそれぞれ展開される。このとき、メインメモリのワーク領域に展開されたステータス情報受信用プログラムがCPUによって実行される。これにより、他のメッセージ交換端末から送信されたステータス情報が取得され、メインメモリのデータ領域などに一旦保持される。
次に、ステータス情報の受信をトリガとして、ステータス情報の出力用プログラムが起動する。メインメモリのデータ領域などに一旦保持されているステータス情報は、グラフィックメモリに格納され、出力インターフェイスを介して、表示画面などに対して出力される。
また、同様にステータス情報の受信をトリガとして、スクロール制御用プログラムが起動する。メッセージ表示位置に新規メッセージの行追加がされることにより表示画面から文字列があふれる場合には、そのとき流出させるべきメッセージ表示位置の行の文字列が何を示すかの判定を行う。文字列がメッセージであるか、ステータス情報であるかは、付随する識別情報などに基づいて判定可能である。具体的には、文字列に付された識別情報と、予め記憶されている識別情報と文字列の種別の比較処理を実行することで実現できる。文字列がメッセージであれば、その文字列を流出させるスクロールを実行するために、グラフィックメモリに格納されている当該文字列を消去する。このとき、表示画面のピクセル数に基づいて、あふれる文字数(行数)を算出し、当該文字数(行数)分の消去を実行する。また、流出させるべきメッセージ表示位置の行番号などをメインメモリのデータ領域などに格納しておき、これをインクリメントして更新する。他方、文字列がステータス情報であれば、そのステータス情報は流出させずに、流出させるべきメッセージ表示位置の行番号をインクリメントして更新する。これにより、次に古いメッセージ表示位置の行の文字列が何を示すかの判定を行う処理へ移行する。
<実施形態5:処理の流れ> 図35は、本実施形態のメッセージ交換端末における処理の流れの一例を示したものである。
まず、メッセージ交換可能状態にある他のメッセージ交換端末を利用しているメッセージ発信者の入力ステータスを示すステータス情報を受信する(ステータス情報受信ステップ S3501)。次に、メッセージログ表示領域中の当該メッセージ発信者のメッセージ表示位置に、受信したステータス情報を表示する(ステータス情報出力ステップ S3502)。その次に、メッセージ表示位置に新規メッセージの行追加がされることにより表示画面から文字列があふれる場合には、流出させるべきメッセージ表示位置の行にメッセージと、ステータス情報のいずれが表示されているか判定する(判定ステップ S3503)。流出させるべきメッセージ表示位置の行にメッセージが表示されている場合にはその文字列を順に流出させる(メッセージスクロールステップ S3504)。他方、流出させるべきメッセージ表示位置の行にステータス情報が表示されている場合にはそのステータス情報は流出させずに、次に古いメッセージ表示位置の行の文字列を流出させるべきメッセージ表示位置の行にステータス情報を配置し(ステータススクロールステップ S3505)、判定ステップ(S3503)に戻る。
<実施形態5:効果> 本実施形態は、メッセージ表示位置に新規メッセージの行追加がされることにより表示画面から文字列があふれる場合には、一番古いメッセージ表示位置の行の文字列から順に流出させ、流出させるべきメッセージ表示位置の行にステータス情報が表示されている場合にはそのステータス情報を流出させずに次に古いメッセージ表示位置の行の文字列を流出させることに特徴を有するメッセージ交換端末である。これによって、ステータス情報を表示領域中にとどめておくことが可能となり、メッセージ発信者の状況を常に認識できる。
<<実施形態6>>
<実施形態6:概要> 本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、所定の条件が満たされた場合には対応レスポンス情報の全部又は一部を消去することに特徴を有するメッセージ交換端末である。
<実施形態6:構成> 図36は、本実施形態の機能ブロックの一例を示したものである。 図31に示す本実施形態の「メッセージ交換端末」(3600)は、「ステータス情報受信部」(3601)と、「ステータス情報出力部」(3602)と、さらに、「対応レスポンス情報付メッセージ出力部」(3603)と、「対応レスポンス情報消去部」(3604)と、を有する。
(対応レスポンス情報付メッセージ出力部 3603) 「対応レスポンス情報付メッセージ出力部」(3603)は、請求項3に記載のメッセージ交換端末から、どのメッセージに対するレスポンスかを識別する新規レスポンス識別情報を含むステータス情報と、そのステータス情報に対応するメッセージを受信した場合には、そのメッセージに対応レスポンス情報を付して表示する。「対応レスポンス情報」とは、どのメッセージに対するレスポンスかを示す情報をいい、例えば、メッセージを所定のマーク(例えば、>>など)の後にレスポンス元の発言や、発言番号を引用して、どのメッセージに対するレスポンスかを示すものなどが該当する。
(対応レスポンス情報消去部 3604) 「対応レスポンス情報消去部」(3604)は、所定の条件が満たされた場合には前記対応レスポンス情報の全部又は一部を消去する。「所定の条件」は、一定時間の経過、新規発言ステータス、新規メッセージの着信などを想定したものである。また、「対応レスポンス情報の一部」とは、対応レスポンス情報が、例えば所定のマーク(>>)の後に発言番号を引用するものと、レスポンス元の発言自体も引用するものとの複数の項目からなる情報である場合にその片方のみをいう。所定のマーク(>>)の後にレスポンス元の発言を引用するものを消去するとすれば、どのメッセージに対するレスポンスかを識別しつつ、表示領域を広く確保できる。
また、「消去」には、一時的に表示をしない状態も含む場合がある。つまり、残存している発言番号にフォーカスを当てることで、レスポンス元の発言がポップアップウィンドウや、別ウィンドウなどで表示されるとしてもよい。また、残存している発言番号にフォーカスを当てた状態で、クリック等を行い、選択/決定すれば当該発言番号の行まで自動的にジャンプするとしてもよい。
図37に、これらの表示の一例を示した。(a)には、発言番号とレスポンス元の発言とを引用してレスポンス発言を行っている場面を示した。一定時間経過後の状態を示したものが(b)である。レスポンス元の発言は消去し、発言番号のみが残存している。また、(c)のように、新規のメッセージ(ここではD氏の発言)を着信したことで、レスポンス元の発言が消去されるとしてもよい。
図38に、ステータス情報も加えた表示例を示した。(a)には、発言番号とレスポンス元の発言とを引用したレスポンス発言の入力途中である場面を示した。一定時間経過後、(b)のように、レスポンス元の発言は消去し、発言番号のみが残存する。また、新規のメッセージ(ここでは、C氏の発言422)を着信したことで、レスポンス元の発言が消去されるとしてもよい。
その他、各部の処理については実施形態2などと同様である。
<実施形態6:ハードウェア構成> 図39は、本実施形態のハードウェア構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、メッセージ交換端末の処理実行におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて、主に実施形態2との差異を中心に説明する。この図にあるように、メッセージ交換端末は、対応レスポンス情報付メッセージ出力部(3603)と、対応レスポンス情報消去部(3604)における処理を実現するために「CPU(中央演算装置)」(3901)と、「メインメモリ」(3902)と、「記憶装置(又は記憶媒体)」(3903)と、を備える。また上記ハードウェア構成部に加え、ステータス情報受信部(3601)における処理を実現するためには「入力インターフェイス」(3904)を、ステータス情報出力部(3602)における処理を実現するためには「出力インターフェイス」(3905)を備える。これらは、「システムバス」(3906)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
情報処理装置の電源を入れると、記憶装置に記憶されているステータス情報受信用プログラム(アドレス01)、ステータス情報出力用プログラム(アドレス02)、対応レスポンス情報付メッセージ出力用プログラム(アドレス03)、対応レスポンス情報消去プログラム(アドレス04)がメインメモリのワーク領域(アドレス11、12、13、14)にそれぞれ展開される。このとき、メインメモリのワーク領域に展開されたステータス情報受信用プログラムがCPUによって実行される。これにより、他のメッセージ交換端末から送信されたステータス情報が取得され、メインメモリのデータ領域などに一旦保持される。
次に、ステータス情報の受信をトリガとして、対応レスポンス情報付メッセージ出力用プログラムが起動する。入力インターフェイスを介して、メッセージ交換端末からステータス情報に加えて、そのステータス情報に対応するメッセージを受信した場合には、そのメッセージに対応レスポンス情報を付して表示する。対応レスポンス情報は、受信したステータス情報に含まれる、どのメッセージに対するレスポンスかを識別する新規レスポンス識別情報に基づいて生成する。具体的には、受信したステータス情報から新規レスポンス識別情報を抽出し、これと、予め保持されている所定のマーク(例えば、>>など)と、を組み合わせて、対応レスポンス情報を生成する。また、メインメモリのデータ領域などに一旦格納されていたメッセージと、対応レスポンス情報とは、グラフィックメモリに格納され、出力インターフェイスを介して、表示画面などに対して出力される。
また、同様にステータス情報の受信をトリガとして、ステータス情報の出力用プログラムが起動する。メインメモリのデータ領域などに一旦保持されているステータス情報は、グラフィックメモリに格納され、出力インターフェイスを介して、表示画面などに対して出力される。
一方、所定の条件が満たされた場合には対応レスポンス情報消去プログラムが起動し、前記対応レスポンス情報の全部又は一部を消去する。所定の条件を満たすものとしては、内蔵のタイマでカウントし、一定時間の経過を測る場合や、入力インターフェイスを介して新規発言ステータス、新規メッセージの着信を検知した場合などが該当する。対応レスポンス情報は、一部のみが消去されることがあり、例えば、メッセージを所定のマーク(例えば、>>など)の後にレスポンス元の発言と、発言番号を引用する対応レスポンス情報の場合に、メッセージ部分のみを消去し、発言番号が残存することがある。これはグラフィックメモリに格納されている当該メッセージ部分のみを消去することで実現できる。
<実施形態6:処理の流れ> 図40は、本実施形態のメッセージ交換端末における処理の流れの一例を示したものである。
まず、メッセージ交換可能状態にある他のメッセージ交換端末を利用しているメッセージ発信者の入力ステータスを示すステータス情報を受信する(ステータス情報受信ステップ S4001)。 次に、メッセージログ表示領域中の当該メッセージ発信者のメッセージ表示位置に、受信したステータス情報を表示する(ステータス情報出力ステップ S4002)。 また、ステータス情報として、新規発言か、レスポンス発言か、レスポンス発言の場合にはどのメッセージに対するレスポンスか、を識別する新規レスポンス識別情報を含むステータス情報を受信した後に、そのステータス情報に対応するメッセージが受信された場合には、そのメッセージにどのメッセージに対するレスポンスかを示す対応レスポンス情報を付して表示する(対応レスポンス情報付メッセージ出力ステップ S4003)。 さらに、所定の条件が満たされたかどうかの判別を行い(条件判別ステップ S4004)、所定の条件が満たされた場合には前記対応レスポンス情報の全部又は一部を消去する(対応レスポンス情報消去ステップ S4005)。なお、所定の条件が満たされていないと判別できる場合には処理を終了する。
<実施形態6:効果> 本実施形態は、所定の条件が満たされた場合には対応レスポンス情報の全部又は一部を消去することに特徴を有するメッセージ交換端末である。これにより、最初は表示されていたレスポンス元の発言を所定の条件が満たされると発言番号のみの表示に変えることが可能となり、限られた表示領域において見やすくなる効果が期待できる。さらに、表示領域を有効に使えるという効果も有する。