JP2008070723A - 偏光変換ユニット、画像投影装置、偏光変換方法、及び画像投影方法 - Google Patents

偏光変換ユニット、画像投影装置、偏光変換方法、及び画像投影方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造が容易な偏光変換ユニット、画像投影装置、偏光変換方法、及び画像投影方法を提供する。
【解決手段】無偏光光束を複屈折レンズで2つの偏光成分Ip、Isに分け、その集光点(fp、fs)の違いを利用して、領域分割された波長板2、3を用い、偏光方向を揃え、1枚の板の両面に作成されたリターデーション領域(2a、2b、3a、3b)によって偏光変換を行うことにより、加工が容易になり、組付けも簡易化される。
【選択図】図1

Description

本発明は、偏光変換ユニット及び液晶を使用したプロジェクタ装置等の画像投影装置(透過型液晶、反射型液晶とも)、偏光変換方法、及び画像投影方法に関する。
液晶を使用した画像投影装置に用いられる液晶画像形成素子は、一方向の偏光のみが有効に作用し、それに直交する偏光成分はコントラストの低下等の劣化要因となる。そのため液晶画像形成素子の前段(および後段)に偏光子を入れて偏光状態をコントロールしている。
しかしながら、光源から発せられる光ビームは偏光方向の揃わない無偏光ビームであるため、偏光子によって一方向のみの偏光成分を選択するとき、光量も半分に減ってしまう。
そこで、このような光量の半減を防ぐために、光源からの無偏光ビームを効率よく1偏光方向の光ビームに切りかえるための偏光変換ユニットが偏光子の前段に配置されているのが一般的である。
偏光変換ユニットは基本的には偏光ビームスプリッタで無偏光ビームをP偏光とS偏光とに分離し、この分離した偏光の一方を何らかの手段を用いて偏光方向を90°回転させることにより偏光方向を揃え、かつ両ビームの進行方向も揃えるようにしたものである。
分離した偏光の一方の偏光方向を回転させる手段としては、大きくは2つの方式がある。
一つは1/2波長板に代表されるように、方向による屈折率の違いを用いた方式である。
もう一つは偏光分離後の光ビームを2枚のミラーで反射させる間に、2枚のミラーの反射方向を適当に設定して、ビーム全体を光軸周り回転させてしまう方式である。
これら2つの方式のうち後者は、単にミラーの反射であるので波長の影響を受けずきわめて効率のよい変換ができるが、プロジェクタの照明ビームの外径は、光源から出射されたときの外径より大きいため、この照明ビームをミラーの反射によって変換すると変換部のサイズが大きなものとなってしまうと同時に、分離した照明ビームを再合成する光学系の構成も難しいものとなる。また、後者は小さいサイズに分割してアレイ化して並べれば薄くできるが、ミラータイプをアレイ化することは理屈ではできても実用化が難しい。
これに対して、前者のような1/2波長板を用いる方式は、簡単にアレイ化でき、照明光路中にあるフライアイレンズとの相性もよいため、現在の主流になっている。
図14および図15に液晶を使用した画像投影装置の一例であるプロジェクタの代表的な構成例を示す。
図14は、透過型液晶を用いた従来の画像投影装置の概念図であり、図15は、反射型液晶を用いた従来の画像投影装置の概念図であるが、いずれの画像投影装置も液晶の画像形成素子を用いており、偏光選択性があり、その照明光学系はほぼ同じである。
図14に示した画像投影装置の構成例について動作を説明する。
白色ランプなどの光源10から発した無偏光光ビームはリフレクタ24で略平行光となり光インテグレータ25に入射する。光インテグレータ25は画像形成素子を照射する照射光の照度を均一化するためのもので、一対のフライアイレンズ25−1、25−2により構成されている。
フライアイレンズとは縦横に並んだレンズアレイで、そのレンズ一つずつは画像形成素子と相似形状をしており、第一のフライアイレンズ25−1の各レンズ部のビームを第2のフライアイレンズ25−2とその後段に配されるコンデンサレンズ11とにより画像形成素子上に重ねて投影することにより、画像形成素子上の照度分布を均一化するものである。
光インテグレータ25を出た光ビームは偏光変換ユニット26に入射する。偏光変換ユニット26はフライアイレンズのピッチに対応させて偏光ビームスプリッタ、反射膜面、1/2波長板等をアレイ化したものであり、無偏光光ビームを効率よく1偏光方向の光ビームに変換する。偏光変換ユニット26を出た光ビームはコンデンサレンズ11を通り、反射ミラーで反射された後、ダイクロイックミラー13−1、13−2で赤、緑、青の各色用に分解されて、各々の画像形成素子に照射される。例えば、第1のダイクロイックミラー13−1を透過したビームは、ミラーで反射された後、赤色用コンデンサレンズを通って赤色用液晶素子23に照射される。
また、第1のダイクロイックミラー13−1で反射し、第2のダイクロイックミラー13−2で再び反射したビームは、緑色用コンデンサレンズを通って緑色用液晶素子22に照射され、第2のダイクロイックミラー13−2を透過したビームは、レンズ、ミラー、レンズ、ミラーを経由して青色用コンデンサレンズを通り、青色用液晶素子21に照射される。
液晶素子21、22、23は、各々画像形成素子を構成し、各偏光を赤、緑、青の各色成分の画像信号に応じて変調する。液晶素子21、22、23の各画像形成素子を経由したビームは色合成プリズム12で合成されて、投射レンズ17によりスクリーン18上に投影される。
図15に示した画像投影装置の構成例の動作も図14の場合と基本的に同様であるが、相違点は、ダイクロイックプリズム12−1、ダイクロイックミラー13の光学系で偏光光ビームを赤、緑、青の各色用に分解して、赤色成分は赤色用偏光ビームスプリッタ16−1と赤色用反射型液晶16を通し、緑色成分は緑色用偏光ビームスプリッタ15−1と緑色用反射型液晶15を通し、また、青色成分は青色用偏光ビームスプリッタ14−1と青色用反射型液晶14を通して、各々色合成プリズム12に入れている点である。
図13(a)、(b)に、このような液晶を使用した画像投影装置の一例であるプロジェクタ装置に用いられる偏光変換ユニットの従来の構成例を示す。
図13(a)は、偏光分離膜31、反射膜32及び1/2波長板33を単位ユニットとして、各単位ユニットがフライアイレンズ25−2の各ピッチに対応するようにアレイ化した構成図の一例である。
各々の偏光分離膜31は入射光軸に対して45°の傾きを持ち、反射膜32は偏光分離膜31に対して並行に配されている。フライアイレンズ25−2を出た各光ビームは各単位ユニットに入り、偏光分離膜31で透過光(P偏光)と反射光(S偏光)とに分離され、反射光はさらに反射膜32で反射されて透過光と平行な光ビームとなる。これらの透過光(P偏光)及び反射光(S偏光)のうちのいずれか(ここではS偏光)を1/2波長板33により偏光面を回転させて他方に揃えることにより、入射時には無偏光であった光ビームが偏光の揃った光ビームに変換される。
図13(b)は、図13(a)の反射膜32を偏光分離膜31と同様の分離膜34に置き換えた構成図であり、動作は図13(a)と同じである。
この他、偏光ビームスプリッタをアレイ状に配列し、偏光ビームスプリッタ−に対して一つおきに1/2波長板を設置することにより、光源からの光を全て偏光方向の揃った直線偏光(P偏光)に変換する偏光変換ユニットが開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−185975号公報
ところで、図13(a)、(b)に示した偏光変換ユニットは、無偏光光ビームを効率よく、1偏光方向の光ビームに変換することができるが、例えば、図13(a)に示した構成では、フライアイレンズの1ピッチに対して偏光分離面と反射面の2面が必要であり、膜の種類として2種類の膜を施したブロックを準備し、形状的にはフライアイレンズの配列数の2倍の数のブロックを張り合わせる必要があり、工数がかかるという問題がある。
実際の量産工程においては、偏光分離膜を施したガラス板と、反射膜を施したガラス板とを交互に張り合わせた後、張り合わせ面に45°の方向に切断して研磨する方法がとられるが、2種類の膜のガラス板を準備し、フライアイレンズ配列数の2倍の数(+両端)のガラス板を張り合わせる必要があり、工数がかかる。
また、膜の種類に関しては、図13(b)に示すように、偏光分離膜で反射膜を兼ねることは可能であるが、フライアイレンズの1ピッチに対して2つの膜(2面)が必要であることにはかわりなく、ガラスの張り合わせ枚数を減らすことはできない。さらに、前記画像投影装置において、光インテグレーターと偏光変換ユニットは個別に配置する必要があり、組付け工数がかかり、また、それぞれの設置する為のスペースを必要とし、小型化に向いていない。
一方、上述した特許文献1記載の技術では、偏光ビームスプリッタ(プリズム)の加工が難しく(高価)量産化が難しい、画像投影装置に搭載する際スペースを必要とし小型化が困難、といった課題がある。
そこで、本発明の目的は、製造が容易な偏光変換ユニット、画像投影装置、偏光変換方法、及び画像投影方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、入射直線偏光の偏光方向によって短焦点位置と長焦点位置とに集光作用を持つ二焦点光学素子と、第一の領域分割波長板と第二の領域分割波長板とをこの順列で配置してなる偏光変換ユニットにおいて、前記二焦点光学素子の短焦点位置が前記第一の領域分割波長板と前記第二の領域分割波長板との間になるように配置し、前記二焦点光学素子の長焦点位置が前記第二の領域分割波長板以遠になるように配置し、前記第一の領域分割波長板及び前記第二の領域分割波長板は、光軸に直交する面において領域分割で形成される仮想の分割線の一側にある領域のリターデーションと他側にある領域のリターデーションとの差がmλ+λ/2(mは整数、λは入射光束の波長)とし、前記第一の領域分割波長板の一側の領域におけるリターデーションと前記第二の領域分割波長板の一側の領域におけるリターデーションとの差がmλとなるように形成してなることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、第一の領域分割波長板及び第二の領域分割波長板は、光軸に直交する面において領域分割で形成される仮想の分割線の一側にある領域のリターデーションと他側にある領域のリターデーションとの差がmλ+λ/2(mは整数、λは入射光束の波長)であって、かつ第一の領域分割波長板の一側の領域におけるリターデーションと第二の領域分割波長板の一側の領域におけるリターデーションとの差がmλとなるように形成してなることにより、偏光変換を行う部品を領域分割波長板で構成できるので、部品加工が容易になる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第一の領域分割波長板及び前記第二の領域分割波長板は、光軸に直交する面において領域分割で形成される仮想の分割線の一側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸とで+λ/4のリターデーションを付与し、前記領域分割で形成される仮想の分割線の他側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸とで−λ/4のリターデーションを付与するように領域が分割されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、第一の領域分割波長板及び第二の領域分割波長板は、光軸に直交する面において領域分割で形成される仮想の分割線の一側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸とで+λ/4のリターデーションを付与し、領域分割で形成される仮想の分割線の他側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸とで−λ/4のリターデーションを付与するように領域が分割されていることにより、偏光変換ユニットにおいては、領域分割波長板の一側と他側で、進相軸と遅相軸の向きを入れ替える、すなわち光学軸を波長板の面内で90度傾斜させるだけで製造できるので、部品加工が容易になる。
請求項3記載の発明は、入射直線偏光の偏光方向によって短焦点位置と長焦点位置とに集光作用を持つ二焦点光学素子と、第一の領域分割波長板と第二の領域分割波長板とをこの順列で配置してなる偏光変換ユニットにおいて、前記二焦点光学素子の短焦点位置が前記第一の領域分割波長板と前記第二の領域分割波長板との間になるように配置し、前記二焦点光学素子の長焦点位置が第二の領域分割波長板以遠になるように配置し、前記第一の領域分割波長板及び前記第二の領域分割波長板は、光軸に直交する面において領域分割で形成される仮想の分割線の一側にある領域のリターデーションと他側にある領域のリターデーションとの差がmλ+λ/2(mは整数、λは入射光束の波長)とし、前記第一の領域分割波長板の一側の領域におけるリターデーションと前記第二の領域分割波長板の一側の領域におけるリターデーションとの差がmλ+λ/2となるように形成してなることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、第一の領域分割波長板及び第二の領域分割波長板は、光軸に直交する面において領域分割で形成される仮想の分割線の一側にある領域のリターデーションと他側にある領域のリターデーションとの差がmλ+λ/2(mは整数、λは入射光束の波長)であって、かつ第一の領域分割波長板の一側の領域におけるリターデーションと第二の領域分割波長板の一側の領域におけるリターデーションとの差がmλ+λ/2となるように形成してなることにより、偏光変換ユニットにおいては、第二の領域分割波長板の一側と他側の領域を入れ替えるだけで、出射直線偏光の方位角を90度変える事ができるので、部品構成及び加工が容易になる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記第一の領域分割波長板は、光軸に直交する面において領域分割で形成される仮想の分割線の一側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸で+λ/4のリターデーションを付与し、前記領域分割で形成される仮想の分割線の他側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸で−λ/4のリターデーションを付与するように領域が分割されており、前記第二の領域分割波長板は、光軸に直交する面において領域分割で形成される仮想の分割線の一側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸とで−λ/4のリターデーションを付与し、前記領域分割で形成される仮想の分割線の他側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸とで+λ/4のリターデーションを付与するように領域が分割されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、第一の領域分割波長板は、光軸に直交する面において領域分割で形成される仮想の分割線の一側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸で+λ/4のリターデーションを付与し、領域分割で形成される仮想の分割線の他側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸で−λ/4のリターデーションを付与するように領域が分割されており、第二の領域分割波長板は、光軸に直交する面において領域分割で形成される仮想の分割線の一側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸とで−λ/4のリターデーションを付与し、領域分割で形成される仮想の分割線の他側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸とで+λ/4のリターデーションを付与するように領域が分割されていることにより、偏光変換ユニットにおいては、領域分割波長板の一側と他側で、進相軸と遅相軸の向きを入れ替える、すなわち光学軸を波長板の面内で90度傾斜させるだけで製造できるので、部品加工が容易になる。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項記載の発明において、前記二焦点光学素子は、光軸に垂直な面内において等方的な屈折率をもつ集光レンズと、光軸に垂直な面内において異方性屈折率をもつ透明部材とを備えたことを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、偏光変換ユニットにおいては、二焦点光学素子は、光軸に垂直な面内において等方的な屈折率をもつ集光レンズと、光軸に垂直な面内において異方性屈折率をもつ透明部材とを備えたことにより、二焦点光学素子を、通常の集光レンズと複屈折基板で形成できるので簡易にユニットを製造することが可能になる。
請求項6記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項記載の発明において、前記二焦点光学素子は、入射直線偏光の偏光方向によって集光位置の異なる偏光回折素子であることを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、二焦点光学素子は、入射直線偏光の偏光方向によって集光位置の異なる偏光回折素子であることにより、偏光変換ユニットにおいては、二焦点光学素子を、回折面で形成できるので部品加工が容易になる。
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項記載の発明において、前記二焦点光学素子は、前記領域分割で形成される仮想の分割線に沿って線上に集光する光学素子であることを特徴とする。
請求項7記載の発明によれば、二焦点光学素子は、領域分割で形成される仮想の分割線に沿って線上に集光する光学素子であることにより、偏光変換ユニットにおいては、二焦点光学素子を、一方向(直線)に加工する部品で製造できるので、部品加工が容易になる。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、前記二焦点光学素子は、前記領域分割で形成される仮想の分割線に沿って母線を持つシリンドリカルレンズ形状であることを特徴とする。
請求項8記載の発明によれば、二焦点光学素子は、領域分割で形成される仮想の分割線に沿って母線を持つシリンドリカルレンズ形状であることにより、偏光変換ユニットにおいては、二焦点光学素子を球面レンズではなくシリンダ形状とすることで、簡易に製造できる。
請求項9記載の発明は、光軸に垂直な面内において、請求項1から8のいずれか1項に記載の偏光変換ユニットが複数連なっていることを特徴とする。
請求項9記載の発明によれば、光軸に垂直な面内において、上記いずれかの偏光変換ユニットが複数連なっていることにより、ビーム幅の広い入射光に対しても、偏光変換を行うことができるので、製作性に優れた偏光変換ユニットを得ることができる。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明において、前記領域分割波長板の一側の波長板と、該波長板に隣接する領域分割波長板の他側の波長板とが共通化されていることを特徴とする。
請求項10記載の発明によれば、偏光変換ユニットにおいては、隣接する領域分割波長板のリターデーション領域を共通化することにより、偏光変換ユニットを複数連ねた時にリターデーション領域を少ない面数で実現することでるので、製造を容易にすることができる。
請求項11記載の発明は、請求項9または10記載の発明において、前記第二の領域分割波長板の出射面にレンズアレイを配置したことを特徴とする。
請求項11記載の発明によれば、第二の領域分割波長板の出射面にレンズアレイを配置したことにより、偏光変換ユニットにおいては、光インテグレーターの第一フライアイと第二フライアイとの間に本発明の偏光変換ユニットを配置することで、偏光変換光学系を小型化することができる。さらに、第一フライアイと二焦点光学素子とを共通化することで、部品点数を削減し、製作性に優れた偏光変換光学系を得ることができる。
請求項12記載の発明は、請求項1から11のいずれか1項記載の発明において、光源からの光束を画像形成部へ導くため照明光に形成する照明光形成部と、該照明光を画像情報へ変換するための画像形成部と、画像情報を含む光束をスクリーンへ投影するための投射部からなる画像投影装置において、前記照明光形成部の光路上に、請求項1から11のいずれか1項に記載の偏光変換ユニットを有することを特徴とする。
請求項12記載の発明によれば、照明光形成部の光路上に、上記いずれかの偏光変換ユニットを有することにより、画像投影装置においては、偏光変換光学系を組付けるだけで、偏光変換ユニットと光インテグレーターの機能を持たせることができるので、画像投影装置の組付け工程を簡易化することができる。
請求項13記載の発明は、光源からの光束を二焦点光学素子を用いて互いに直交する2二つの直線偏光成分に分割し、一方の直線偏光成分を右回り円偏光にした後直線偏光成分に戻し、他方の直線偏光成分を左回り円偏光にした後直線偏光成分に戻すことを特徴とする。
請求項13記載の発明によれば、光源からの光束を二焦点光学素子を用いて互いに直交する2二つの直線偏光成分に分割し、一方の直線偏光成分を右回り円偏光にした後リターデーションを打ち消して直線偏光成分に戻し、他方の直線偏光成分を左回り円偏光にした後リターデーションを打ち消して直線偏光成分に戻すことにより、偏光変換を行う部品を領域分割波長板で構成できるので、部品加工が容易になる。
請求項14記載の発明は、光源からの光束を照明光に形成し、該照明光を画像情報へ変換し、該画像情報を含む光束をスクリーンへ投影する画像投影方法において、前記光源からの光束を二焦点光学素子を用いて互いに直交する2二つの直線偏光成分に分割し、一方の直線偏光成分を右回り円偏光にした後直線偏光成分に戻し、他方の直線偏光成分を左回り円偏光にした後直線偏光成分に戻し、照明光に形成することを特徴とする。
請求項14記載の発明によれば、光源からの光束を二焦点光学素子を用いて互いに直交する2二つの直線偏光成分に分割し、一方の直線偏光成分を右回り円偏光にした後直線偏光成分に戻し、他方の直線偏光成分を左回り円偏光にした後直線偏光成分に戻すことにより、偏光変換を行う部品を領域分割波長板で構成できるので、部品加工が容易になる。
本発明によれば、無偏光光束を二焦点光学素子で2つの偏光成分Ip、Isに分け、その集光点(fp、fs)の違いを利用して、領域分割された波長板2、3を用い、各波長板の両面に作成されたリターデーション領域(2a、2b、−及び3a、3b)によって偏光変換を行うことにより偏光方向を揃える。本発明により、偏光変換ユニットの製造が容易になり、画像表示装置への組付けも簡易化される。
図1は、本発明に係る偏光変換ユニットの一実施形態を示す原理図である。
本発明に係る偏光変換ユニットは、二焦点光学素子1、第一の領域分割波長板2、及び第二の領域分割波長板3からなる。二焦点光学素子1は、光軸に垂直な面内において屈折率に異方性を持ち、入射光の偏光方向(2つの偏光成分Ip、Is)によって異なる二つの焦点位置(fp、fs)が存在する。
図2は、図1に示した第1の領域分割波長板2の概念図である。
第一の領域分割波長板2は、光軸に垂直な面内において2つのリターデーション領域をもつ。一側2aは入射した光束に対して+1/4波長のリターデーション(位相差)を与え、他側2bは入射した光束に対して−1/4波長のリターデーションを与える。2つのリターデーション領域は、光軸に対して直交する分割線2cにより分けられている。
第二の領域分割波長板3も、図2に示した第一の領域分割波長板2と同様に、+1/4波長のリターデーション領域3aと、−1/4波長のリターデーション領域3bとをもつ。第一の領域分割波長板2は、二焦点光学素子1の各焦点位置よりも二焦点光学素子1側に配置し、第二の領域分割波長板3は、二焦点光学素子1の焦点位置fpと焦点位置fsとの間に配置する。また、各領域分割波長板の分割線2c、3cは同一方向に揃えて配置する。
次に、本発明の偏光変換ユニットの偏光変換過程について、図3を用いて説明する。
図3は、図1に示した偏光変換ユニットの偏光変換過程を示す図である。
ここで、図1において、分割線に対して紙面上側(X軸の正方向)の領域を領域Aとし、紙面下側(X軸の負方向)の領域を領域Bとする。また、光軸に沿って、二焦点光学素子1と第一の領域分割波長板2との間の領域をαとし、第一の領域分割波長板2と焦点位置fsとの間の領域をβとし、焦点位置fsと第二の領域分割波長板との間の領域をγとし、第二の領域分割波長板3の出射部の領域をδとする。
二焦点光学素子1に入射した無偏光光束は、二焦点光学素子1を透過し、紙面に対して平行な方向に振動する直線偏光成分Ipと、紙面に対して垂直な方向に振動する直線偏光成分Isとに分割される。領域Aの直線偏光成分Ip(A−α)は、第一の領域分割波長板2の+1/4波長のリターデーション領域2aを透過することで、右回り円偏光Irになる(A−β)。この右回り円偏光の光は焦点位置fpで集光するので、領域Bに移る(B−γ)。また、この右回りの円偏光の光は、第二の領域分割波長板3の−1/4波長のリターデーション領域3bを透過することで、直線偏光成分Ipに戻る(B−δ)。
一方、領域Bの直線偏光成分Ip(B−α)は、第一の領域分割波長板2の−1/4波長のリターデーション領域2bを透過することで、左回り円偏光Ilになる(B−β)。この左回りの円偏光の光は焦点位置fpで集光するので、領域Aに移る(A−γ)。また、この左回りの円偏光の光は、第二の領域分割波長板3の+1/4波長のリターデーション領域3aを透過することで、直線偏光成分Ipに戻る(A−δ)。
以上のように、二焦点光学素子1を透過した直線偏光成分Ipは、第一の領域分割波長板2及び第二の領域分割波長板3を透過することでリターデーションが打ち消しあい、直線偏光Ipのまま透過する。
一方、領域Aの直線偏光成分Is(A−α)は第一の領域分割波長板2の+1/4波長のリターデーション領域2aを透過することで、左回り円偏光Ilになる(A−γ)。この左回りの円偏光の光は焦点位置fsをそのまま通過し(A−γ)、第二の領域分割波長板3の+1/4波長のリターデーション領域3aを透過することで、直線偏光成分Ipになる(A−δ)。
また、領域Bの直線偏光成分Is(B−α)は第一の領域分割波長板2の−1/4波長のリターデーション領域2bを透過することで、右回り円偏光Irになる(B−β)。この右回りの円偏光の光は焦点位置fsをそのまま通過し(B−γ)、第二の領域分割波長板3の−1/4波長のリターデーション領域3bを透過することで、直線偏光成分Ipになる(B−δ)。
以上のように、二焦点光学素子1を透過した直線偏光成分Isは、第一の領域分割波長板2及び第二の領域分割波長板3を透過することで、1/2波長もしくは−1/2波長のリターデーションが付与して、直線偏光Ipに変換される。
以上の説明に有る通り、本発明の偏光変換ユニットを透過した無偏光光束は、複屈折レンズを用いて偏光成分を分けて、その集光点の違いを利用した偏光操作を行うことで、いずれも直線偏光Ipに変換される。
尚、本説明では第一の領域分割波長板及び第二の領域分割波長板の一側(領域A)を+1/4波長とし、他側(領域B)を−1/4波長とした場合で説明したが、本発明はこれに限定されず、第一の領域分割波長板及び第二の領域分割波長板の一側にある領域のリターデーションと他側にある領域のリターデーションとの差をmλ+λ/2(mは整数、λは入射光束の波長)とし、かつ第一の領域分割波長板の一側の領域におけるリターデーションと第二の領域分割波長板の一側の領域におけるリターデーションとの差をmλとなるように形成しても同様の効果が得られる。
また、本説明では領域分割波長板の一側(領域A)のリターデーションを第一の領域分割波長板と第二の領域分割波長板とで同じリターデーション(+1/4波長)とし、領域分割波長板の他側(領域B)のリターデーションを第一の領域分割波長板と第二の領域分割波長板とで同じリターデーション(−1/4波長)とした。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、図4に示すように、第二の領域分割波長板の+1/4波長のリターデーション領域3aと、−1/4波長のリターデーション領域3bとを入れ替えてもよい。この場合、本偏光変換ユニットを透過する無偏光光束は、いずれも直線偏光Isに変換される。
尚、図4は、本発明に係る偏光変換ユニットの他の実施形態を示す原理図である。
本構成においては、直線偏光成分Ipは、第一の領域分割波長板と第二の領域分割波長板との間に集光する。そのため、直線偏光Ipは、第一の領域分割波長板の+1/4波長のリターデーション領域2aを透過したのち、第二の領域分割波長板の+1/4波長のリターデーション領域3aを透過する。または、第一の領域分割波長板の−1/4波長のリターデーション領域2bを透過したのち、第二の領域分割波長板の+1/4波長のリターデーション領域3bを透過する。このため、直線偏光Ipは+1/2波長のリターデーションが付加され、直線偏光Isに変わる。
一方、直線偏光成分Isは、第二の領域分割波長板からみて、光軸に沿って第一の領域分割波長板の反対側に集光する。そのため、直線偏光Isは、第一の領域分割波長板の+1/4波長のリターデーション領域2aを透過したのち、第二の領域分割波長板の−1/4波長のリターデーション領域3bを透過する。または、第一の領域分割波長板の−1/4波長のリターデーション領域2bを透過したのち、第二の領域分割波長板の−1/4波長のリターデーション領域3aを透過する。このため、直線偏光Isはリターデーションの影響が、第一の領域分割波長板、及び第二の領域分割波長板によって相殺され、直線偏光Isのままになる。
なお、本説明では第一の領域分割波長板及の一側(領域A)を+1/4波長とし、他側(領域B)を−1/4波長とし、第二の領域分割波長板及の一側(領域A)を−1/4波長とし、他側(領域B)を+1/4波長とした場合で説明したが、本発明はこれに限定されず、第一の領域分割波長板及び第二の領域分割波長板の一側にある領域のリターデーションと他側にある領域のリターデーションとの差をmλ+λ/2(mは整数、λは入射光束の波長)とし、かつ第一の領域分割波長板の一側の領域におけるリターデーションと第二の領域分割波長板の一側の領域におけるリターデーションとの差をmλ+λ/2となるように形成しても同様の効果が得られる。
また、本説明では、第一の領域分割波長板と第二の領域分割波長板との間に短焦点位置を設定し、第二の領域分割波長板の以遠に長焦点位置を設定した場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図5に示すように、第一の領域分割波長板と第二の領域分割波長板との間に長焦点位置を設定し、二焦点光学素子と第一の領域分割波長板との間に短焦点位置を設定しても良く、この場合も、本偏光変換ユニットを透過する無偏光光束は、いずれも直線偏光Isに変換される。
尚、図5は、本発明に係る偏光変換ユニットの他の実施形態を示す原理図である。
また、図1において、二焦点光学素子1の焦点位置fp及び焦点位置fsは、入れ替わっていてもよい。この場合も、出射する直線偏光はいずれも直線偏光Isに変換される。
尚、上記説明した領域分割波長板の各領域を構成するリターデーション領域は、液晶、サブ波長格子、フォトニック結晶などの、複屈折作用を引き起こす素子で構成されるものである。
ここで図6に示すように、上記説明した偏光変換ユニットの後段に集光レンズを配置すると、出射光を略平行光にすることができて、利便性が上がる。
図6は、本発明に係る偏光変換ユニットの他の実施形態を示す原理図である。
本発明の偏光変換ユニットに用いる二焦点光学素子1は、液晶レンズなどの構成が考えられるが、図7に示すように、通常の集光レンズ(凸レンズ)1aと、複屈折基板1bとで構成してもよい。この場合、集光レンズ1aの一面は平板とし、複屈折基板1bと貼り合わせてもよい。二焦点光学素子1は、このような単純な部品の組合せによって、集光レンズ1を出射した集光光束は、複屈折基板1bの屈折率異方性により、焦点fp、fsにそれぞれ集光させることが可能になる。すなわち、光軸に垂直な面内において等方的な屈折率をもつ集光レンズと、光軸に垂直な面内において異方性屈折率をもつ透明部材とにより、本発明の二焦点光学素子を構成することができる。
尚、図7は、本発明に係る偏光変換ユニットに使われる二焦点光学素子の一実施の形態を示す概念図である。
本発明に係る偏光変換ユニットは、fp、fsに焦点を結ぶ二焦点光学素子1としたが、本発明はこれに限定されるものではなく領域分割波長板で形成される仮想の分割線に沿って線上に集光する二焦点集光光学素子としてもよい。このような光学素子としては、シリンドリカルレンズ形状の一例であるシリンダレンズや線形回折格子が考えられる。シリンドリカルレンズ形状の場合、その母線は、領域分割波長板2、3の分割線2c、3cに対して平行に設置する必要がある。また、線形回折格子の場合、回折格子の溝方向は、領域分割波長板2、3の分割線2c、3cに対して平行になる。
さらに、本発明に係る偏光変換ユニットの二焦点光学素子1としては、偏光回析素子を用いることができる。偏光回折素子の一例は、透光性の異方性光学材料膜と、該膜を担持する透光性の等方性材料基板とからなり、入射及び射出面を平行平面とした平板である。異方性光学材料膜は、ポリアセチレン系、ポリエステル系など複屈折性高分子の膜である。等方性材料基板は光学ガラス、プラスチックなどの等方性材料からなる。また、等方性材料基板を用いずに、異方性光学材料膜にニオブ酸リチウム基板を用いることが可能である。
異方性光学材料膜にはその主面(又は界面)に回折格子BLGの凹凸が形成されている。予め等方性材料基板に回折格子BLGを形成し、そこに異方性光学材料を充填してもよい。また、異方性光学材料膜は、結晶光学軸が例えばその主面に沿った方向に伸長するように形成される。回折格子BLGは光軸から有効半径領域に同心円の凹凸のホログラムパターンで凸レンズ(又は凹レンズ)として作用するように、形成される。
また、光源側に配置される異方性光学材料膜の光学軸を例えばその主面に沿った方向に配置すると、主面垂直に入射した光は、異常光と常光とが生じる。そこで、異方性光学材料膜の常光における屈折率と等しい屈折率を有する等方性材料基板である場合、赤光ビームの偏光方向が異方性光学材料膜が作用する偏光方向と同一になるように、かつ青光ビームの偏光方向に対しては直交するように、偏光回折素子を配置する。
すなわち、一方の主要な偏光面を他の光の主要な偏光面に対して例えば90度傾斜させれば、一方の第1方位(例えば、紙面に平行)に対してはフレネルレンズ(凸レンズ)として作用し、それと直交する他方の第2方位(例えば、紙面に垂直)は等方的となり全体として単なる透光性平行平板と等価になる。なお、光ビームの入射方向と異方性光学材料膜の光学軸とを平行にしなければ、異常光と常光とが生じるので、異方性光学材料の一軸結晶の光学軸が光ビームの入射方向に対し傾斜していればよい。
回折格子BLGの断面はブレーズ形状すなわち鋸歯状、又は階段形状或いは矩形となるように形成される。例えば、鋸歯状断面の回折格子は回折効率が他より高いので有利である。同心円状のパターンの回折格子BLGのピッチ、ブレーズの深さは設計値によって定められる。偏光回折素子の回折格子BLGは赤光ビームに対して回折作用が生じない深さの格子として形成されている。回折格子のピッチが細かくなるほど、収差の波長依存性は向上するが、ピッチが波長の5倍以下になると、原理的に回折効率が大きく低下する。また、ピッチが細かいほど形状ずれによる影響が大きくなる。
回折格子BLGの作成法として、フォトリソグラフィ技術を応用する方法、精密切削する方法がある。これらによって、擬似的にブレーズを形成した多段階ブレーズ又はブレーズ形状の回折格子が形成できる。多段階ブレーズ又はブレーズ形状を金型に雛形を形成しておき、射出成形又はいわゆる2P法で透明プラスチック材料から回折格子を複製することもできる。回折格子BLGはフレネルソーンプレートのようにその断面が平坦板状で屈折率が周期的変化する構造であってもよい。
他の例においては、偏光回折素子は、膜厚方向に回折格子を備える体積ホログラム技術により形成できる。アゾベンゼンを主鎖に含むポリアミック酸膜に所定波長の直線偏光紫外光を照射すると、アゾベンゼン分子の光異性化反応によりポリアミック酸分子鎖の配向変化が起こる。そこで、ポリアミック酸分子鎖の平均配向方向は紫外光の偏光に対して垂直になるので、この膜をベイクしてイミド化してポリイミド膜を定着して、有機複屈折膜が得られる。偏光回折素子には有機複屈折膜として延伸されたポリマ膜を使用することもできる。有機複屈折膜を偏光回折素子に用いると、高い回折効率が得られる。
偏光変換ユニットに入射する光束のビーム径が広い場合、一つの二焦点光学素子1で光束を集光させると、NA(軸外光束の集光具合)が大きくなり、収差劣化を引き起こす。これを回避する策として、二焦点光学素子1の外形を大きくすると共に、焦点距離を伸ばすという方法も考えられる。
また、前述した偏光変換ユニットを、図8(a)、(b)に示すように光軸(z軸)に垂直な面内においてアレイ状に配置することで、NAを大きくすること無く、外形形状の拡大も抑えることが可能になる。
尚、図8(a)は、本発明に係る偏光交換ユニットの他の実施形態を示す構造図であり、図8(b)は図8(a)の正面図である。
ここで、アレイ状に配置した偏光変換ユニットは、領域分割波光板の一側の領域と、それに隣接する領域分割波長板の他側の領域とを等しくする、すなわち一体化することが可能である。つまり、図9(a)、(b)に示すように、隣接する偏光変換ユニットAと偏光変換ユニットBの第一の領域分割波長板において、−1/4波長のリターデーションを与える領域2bは、共通化されている。
尚、図9(a)は、本発明に係る偏光交換ユニットの他の実施形態を示す構造図であり、図9(b)は図9(a)の正面図である。
また、隣接する偏光変換ユニットAと偏光変換ユニットBの第二の領域分割波長板においても、−1/4波長のリターデーションを与える領域3bは、共通化されている。
しかし、いずれの偏光変換ユニットを透過した光束も、直線偏光Ipとなり、偏光方向を揃えることができる。このような構成にすることで、分割数を減らし、製造をより容易にすることが可能になる。
図14の従来技術に記載したように、光源に白色ランプ10を使う場合、その出射光は光軸中心の強度が高い強度分布を持つ。このような強度分布は、画像投影装置では強度斑になるので、光インテグレータ25によって画像形成素子に照射する照射光の照度を均一化する必要がある。光インテグレータ25は、一対のフライアイレンズ25−1、25−2と呼ばれるレンズアレイにより構成されている。
本発明の偏光変換ユニットは、光インテグレータと組み合わせることで、部品の共通化が可能になる。
図10は、本発明の偏光変換ユニットと光インテグレータとを組み合わせた偏光変換光学系である。
本構成は、二焦点光学素子機能を持つ第一フライアイレンズ4と、第一の領域分割波長板2と、第二の領域分割波長板3及びレンズアレイ5aかなる第二フライアイレンズ5とからなる。
第一フライアイレンズ、第一の領域分割波長板、及び第二の領域分割波長板は、前述したように偏光変換機能を有する素子として作用する。本構成においては、光インテグレータの内部に偏光変換機能を配置できるため、偏光変換光学系の小型化が可能になる。また、第一フライアイレンズを、光インテグレータと本発明の偏光変換光学素子とで共有化することで、部品点数が削減され、組付け工程の簡易化を図ることができる。
図11および図12に本発明の偏光変換ユニット20を用いた画像投影装置の一例を示す。
図11は、透過型液晶を用いた画像投影装置の一実施の形態を示す概念図であり、図12は、反射型液晶を用いた画像投影装置の位置実施の形態を示す概念図であるが、いずれも液晶の画像形成素子を用いており、偏光選択性があり、その照明光学系はほぼ同じである。
図11の構成例について動作を説明する。
画像投影装置は、光源からの光束を効率よく画像形成部へと導くための照明光形成部と、照明光を画像情報へと変換するための画像形成部と、画像情報を含む光束をスクリーンへと投影するための投射部とからなる。
まず、照明光形成部から説明する。
白色ランプなどの光源10から発した無偏光光ビームはリフレクタ24で略平行光となり、本発明の偏光変換ユニット20に入射する。偏光変換ユニット20では、前述したように第一フライアイレンズ、第二フライアイレンズ、及び偏光変換光学系の後段に配されるコンデンサレンズ11により画像形成素子上に重ねて投影することにより、画像形成素子上の照度分布の均一化を行う。同時に、偏光変換光学系20は、複屈折二焦点作用を備えた第一フライアイレンズと、第一の領域分割波長板と、第二の領域分割波長板とによって、無偏光光ビームを効率よく1偏光方向の光ビームに変換する。
偏光変換光学系20を出た光ビームはコンデンサレンズ11を通り、反射ミラーで反射される。照明光形成部を抜けた光は、画像形成部に入射する。画像形成部に入射した光は、ダイクロイックミラー13−1、13−2で赤、緑、青の各色用に分解されて、各々の画像形成素子に照射される。例えば、第1のダイクロイックミラー13−1を透過したビームは、ミラーで反射された後、赤色用コンデンサレンズを通って赤色用液晶素子23に照射される。
また、第1のダイクロイックミラー13−1で反射し、第2のダイクロイックミラー13−2で再び反射したビームは、緑色用コンデンサレンズを通して緑色用液晶素子22に照射され、第2のダイクロイックミラー13−2を透過したビームは、レンズ、ミラー、レンズ、ミラーを経由して青色用コンデンサレンズを通り、青色用液晶素子21に照射される。
液晶素子21、22、23は、各々画像形成素子を構成し、各偏光光を赤、緑、青の各色成分の画像信号に応じて変調する。液晶素子21、22、23の各画像形成素子を経由したビームは色合成プリズム12で合成される。画像形成部を抜けた光は、投射部に入射する。画像形成部を抜けた光は投影部の投射レンズ17によりスクリーン18上に投影される。
図12の構成例の動作も図11の場合と基本的に同様であるが、相違点は、ダイクロイックプリズム12−1、ダイクロイックミラー13の光学系で偏光光ビームを赤、緑、青の各色用に分解して、赤色成分は赤色用偏光ビームスプリッタ16−1と赤色用反射型液晶素子16とを通し、緑色成分は緑色用偏光ビームスプリッタ15−1と緑色用反射型液晶素子15とを通し、また、青色成分は青色用偏光ビームスプリッタ14−1と青色用反射型液晶素子14とを通して、各々色合成プリズム12に入れている点である。
なお、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
〔作用効果〕
本実施形態においては、偏光変換を行う部品を領域分割波長板で構成できるので、部品加工が容易になる。
本実施形態の偏光変換ユニットにおいては、領域分割波長板の一側と他側で、進相軸と遅相軸の向きを入れ替える、すなわち光学軸を波長板の面内で90度傾斜させるだけで製造できるので、部品加工が容易になる。
本実施形態の偏光変換ユニットにおいては、第二の領域分割波長板の一側と他側の領域を入れ替えるだけで、出射直線偏光の方位角を90度変える事ができるので、部品構成及び加工が容易になる。
本実施形態の偏光変換ユニットにおいては、上記構成に対して、領域分割波長板の一側と他側で、進相軸と遅相軸の向きを入れ替える、すなわち光学軸を波長板の面内で90度傾斜させるだけで製造できるので、部品加工が容易になる。
本実施形態の偏光変換ユニットにおいては、二焦点光学素子を、通常の集光レンズと複屈折基板で形成できるので簡易にユニットを製造することが可能になる。
本実施形態の偏光変換ユニットにおいては、二焦点光学素子を、回折面で形成できるので部品加工が容易になる。
本実施形態の偏光変換ユニットにおいては、二焦点光学素子を、一方向(直線)に加工する部品で製造できるので、部品加工が容易になる。
本実施形態の偏光変換ユニットにおいては、二焦点光学素子を球面レンズではなくシリンダ形状とすることで、簡易に製造できる。
本実施形態の偏光変換ユニットにおいては、上記いずれかの偏光変換ユニットを複数連ねるだけで、ビーム幅の広い入射光に対しても、偏光変換を行うことができるので、製作性に優れた偏光変換ユニットを得ることができる。
本実施形態の偏光変換ユニットにおいては、隣接する領域分割波長板のリターデーション領域を共通化することにより、偏光変換ユニットを複数連ねた時にリターデーション領域を少ない面数で実現することでるので、製造を容易にすることができる。
本実施形態の偏光変換ユニットにおいては、光インテグレーターの第一フライアイと第二フライアイの間に本発明の偏光変換ユニットを配置することで、偏光変換光学系を小型化することができる。さらに、第一フライアイと二焦点光学素子とを共通化することで、部品点数を削減し、製作性に優れた偏光変換光学系を得ることができる。
本実施形態の画像投影装置においては、偏光変換光学系を組付けるだけで、偏光変換ユニットと光インテグレーターの機能を持たせることができるので、画像投影装置の組付け工程を簡易化することができる。
本実施形態の偏光交換方法においては、光源からの光束を二焦点光学素子を用いて互いに直交する2二つの直線偏光成分に分割し、一方の直線偏光成分を右回り円偏光にした後リターデーションを打ち消して直線偏光成分に戻し、他方の直線偏光成分を左回り円偏光にした後リターデーションを打ち消して直線偏光成分に戻すことにより、偏光変換を行う部品を領域分割波長板で構成できるので、部品加工が容易になる。
本実施形態の画像投影方法においては、光源からの光束を二焦点光学素子を用いて互いに直交する2二つの直線偏光成分に分割し、一方の直線偏光成分を右回り円偏光にした後リターデーションを打ち消して直線偏光成分に戻し、他方の直線偏光成分を左回り円偏光にした後リターデーションを打ち消して直線偏光成分に戻し、照明光に形成することにより、偏光変換を行う部品を領域分割波長板で構成できるので、部品加工が容易になる。
本発明は、液晶素子を照明するための光源、詳しくは液晶ディスプレイなどのバックライトに利用することができる。
本発明に係る偏光変換ユニットの一実施形態を示す原理図である。 図1に示した領域分割波長板の概念図である。 図1に示した偏光変換ユニットの偏光変換過程を示す図である。 本発明に係る偏光変換ユニットの他の実施形態を示す原理図である。 本発明に係る偏光変換ユニットの他の実施形態を示す原理図である。 本発明に係る偏光変換ユニットの他の実施形態を示す原理図である。 本発明に係る偏光変換ユニットに使われる二焦点光学素子の一実施の形態を示す概念図である。 (a)は、本発明に係る偏光交換ユニットの他の実施形態を示す構造図であり、(b)は(a)の正面図である。 (a)は、本発明に係る偏光交換ユニットの他の実施形態を示す構造図であり、(b)は(a)の正面図である。 本発明の偏光変換ユニットと光インテグレータを組み合わせた偏光変換光学系である。 透過型液晶を用いた画像投影装置の一実施の形態を示す概念図である。 反射型液晶を用いた画像投影装置の位置実施の形態を示す概念図である。 (a)は、偏光分離膜31、反射膜32及び1/2波長板33を単位ユニットとして、各単位ユニットがフライアイレンズ25−2の各ピッチに対応するようにアレイ化した構成図の一例であり、図13(b)は、図13(a)の反射膜32を偏光分離膜31と同様の分離膜34に置き換えた構成図である。 透過型液晶を用いた従来の画像投影装置の概念図である。 反射型液晶を用いた従来の画像投影装置の概念図である。
符号の説明
1 二焦点光学素子
2 第一の領域分割波長板
3 第二の領域分割波長板
α、β、γ、δ 領域
fs、fp 焦点
Ip、Is 直線偏光成分

Claims (14)

  1. 入射直線偏光の偏光方向によって短焦点位置と長焦点位置とに集光作用を持つ二焦点光学素子と、第一の領域分割波長板と第二の領域分割波長板とをこの順列で配置してなる偏光変換ユニットにおいて、前記二焦点光学素子の短焦点位置が前記第一の領域分割波長板と前記第二の領域分割波長板との間になるように配置し、前記二焦点光学素子の長焦点位置が前記第二の領域分割波長板以遠になるように配置し、前記第一の領域分割波長板及び前記第二の領域分割波長板は、光軸に直交する面において領域分割で形成される仮想の分割線の一側にある領域のリターデーションと他側にある領域のリターデーションとの差がmλ+λ/2(mは整数、λは入射光束の波長)とし、前記第一の領域分割波長板の一側の領域におけるリターデーションと前記第二の領域分割波長板の一側の領域におけるリターデーションとの差がmλとなるように形成してなることを特徴とする偏光変換ユニット。
  2. 前記第一の領域分割波長板及び前記第二の領域分割波長板は、光軸に直交する面において領域分割で形成される仮想の分割線の一側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸とで+λ/4のリターデーションを付与し、前記領域分割で形成される仮想の分割線の他側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸とで−λ/4のリターデーションを付与するように領域が分割されていることを特徴とする請求項1に記載の偏光変換ユニット。
  3. 入射直線偏光の偏光方向によって短焦点位置と長焦点位置とに集光作用を持つ二焦点光学素子と、第一の領域分割波長板と第二の領域分割波長板とをこの順列で配置してなる偏光変換ユニットにおいて、前記二焦点光学素子の短焦点位置が前記第一の領域分割波長板と前記第二の領域分割波長板との間になるように配置し、前記二焦点光学素子の長焦点位置が第二の領域分割波長板以遠になるように配置し、前記第一の領域分割波長板及び前記第二の領域分割波長板は、光軸に直交する面において領域分割で形成される仮想の分割線の一側にある領域のリターデーションと他側にある領域のリターデーションとの差がmλ+λ/2(mは整数、λは入射光束の波長)とし、前記第一の領域分割波長板の一側の領域におけるリターデーションと前記第二の領域分割波長板の一側の領域におけるリターデーションとの差がmλ+λ/2となるように形成してなることを特徴とする偏光変換ユニット。
  4. 前記第一の領域分割波長板は、光軸に直交する面において領域分割で形成される仮想の分割線の一側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸で+λ/4のリターデーションを付与し、前記領域分割で形成される仮想の分割線の他側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸で−λ/4のリターデーションを付与するように領域が分割されており、前記第二の領域分割波長板は、光軸に直交する面において領域分割で形成される仮想の分割線の一側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸とで−λ/4のリターデーションを付与し、前記領域分割で形成される仮想の分割線の他側にある領域に入射した光束に対して、進相軸と遅相軸とで+λ/4のリターデーションを付与するように領域が分割されていることを特徴とする請求項3に記載の偏光変換ユニット。
  5. 前記二焦点光学素子は、光軸に垂直な面内において等方的な屈折率をもつ集光レンズと、光軸に垂直な面内において異方性屈折率をもつ透明部材とを備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の偏光変換ユニット。
  6. 前記二焦点光学素子は、入射直線偏光の偏光方向によって集光位置の異なる偏光回折素子であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の偏光変換ユニット。
  7. 前記二焦点光学素子は、前記領域分割で形成される仮想の分割線に沿って線上に集光する光学素子であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の偏光変換ユニット。
  8. 前記二焦点光学素子は、前記領域分割で形成される仮想の分割線に沿って母線を持つシリンドリカルレンズ形状であることを特徴とする請求項7に記載の偏光変換ユニット。
  9. 光軸に垂直な面内において、請求項1から8のいずれか1項に記載の偏光変換ユニットが複数連なっていることを特徴とする偏光変換ユニット。
  10. 請求項9に記載の偏光変換ユニットにおいて、前記領域分割波長板の一側の波長板と、該波長板に隣接する領域分割波長板の他側の波長板とが共通化されていることを特徴とする偏光変換ユニット。
  11. 請求項9または10に記載の偏光変換ユニットにおいて、前記第二の領域分割波長板の出射面にレンズアレイを配置したことを特徴とする偏光変換ユニット。
  12. 光源からの光束を画像形成部へ導くため照明光に形成する照明光形成部と、該照明光を画像情報へ変換するための画像形成部と、画像情報を含む光束をスクリーンへ投影するための投射部からなる画像投影装置において、前記照明光形成部の光路上に、請求項1から11のいずれか1項に記載の偏光変換ユニットを有することを特徴とする画像投影装置。
  13. 光源からの光束を二焦点光学素子を用いて互いに直交する2二つの直線偏光成分に分割し、一方の直線偏光成分を右回り円偏光にした後直線偏光成分に戻し、他方の直線偏光成分を左回り円偏光にした後直線偏光成分に戻すことを特徴とする偏光変換方法。
  14. 光源からの光束を照明光に形成し、該照明光を画像情報へ変換し、該画像情報を含む光束をスクリーンへ投影する画像投影方法において、前記光源からの光束を二焦点光学素子を用いて互いに直交する2二つの直線偏光成分に分割し、一方の直線偏光成分を右回り円偏光にした後直線偏光成分に戻し、他方の直線偏光成分を左回り円偏光にした後直線偏光成分に戻し、照明光に形成することを特徴とする画像投影方法。
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