JP2008069789A - 燃料供給装置のコントローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、可変容量機構であるアクチュエータの応答性を上げる必要なく、プランジャの往復周期が短い場合にも吐出流量制御を可能とする可変容量式高圧燃料ポンプの燃料供給装置を提供することにある。
【解決手段】
可変容量機構を有し燃料噴射弁に燃料を加圧供給する単筒プランジャ式燃料ポンプを備えた燃料供給装置のコントローラであって、前記可変容量機構を制御して燃料供給圧力を調節する燃料供給装置のコントローラにおいて、先の吐出行程から吸入行程を経て次回の吐出行程に至る間に、前記可変容量機構を前記第1の吐出行程における状態に保持するように制御することにより、前記高圧燃料ポンプの前記プランジャが少なくとも2回以上往復動するごとに前記可変容量機構を1回駆動する。
【選択図】図3

Description

本発明は、筒内噴射エンジンの燃料供給装置に係わり、特に吐出流量制御方法に関する。
従来の燃料供給装置は、例えば国際公開番号WO00/47888に記載されているように、吐出行程毎にアクチュエータに駆動信号を与え、その駆動信号の与えるタイミングを制御することにより吐出流量制御をおこなうものがある。
国際公開番号WO00/47888
しかしながら、上記従来技術の高圧燃料ポンプでは、駆動信号を与えてからアクチュエータが駆動するまでに応答遅れの時間があり、プランジャの往復周期が短い場合においては、アクチュエータの動作がプランジャの往復動作に追いつかないという問題がある。
実際の自動車において、このような状況は、エンジンの回転数が高い状態でおこり得る。また、排気量が大きなエンジンに燃料を供給する装置では、カム1回転あたりの高圧燃料ポンプの吐出流量を多くするためにカム1回転あたりのプランジャの往復回数を増やす、すなわち駆動するカムの山数を多くした場合にも発生する。
本発明の目的は、可変容量機構であるアクチュエータの応答性を上げる必要なく、プランジャの往復周期が短い場合にも吐出流量制御を可能とする可変容量式高圧燃料ポンプの燃料供給装置を提供することにある。
上記目的は、可変容量機構を有し燃料噴射弁に燃料を加圧供給する単筒プランジャ式燃料ポンプを備えた燃料供給装置のコントローラであって、前記可変容量機構を制御して燃料供給圧力を調節する燃料供給装置のコントローラにおいて、先の吐出行程から吸入行程を経て次回の吐出行程に至る間に、前記可変容量機構を前記第1の吐出行程における状態に保持するように制御することにより、前記高圧燃料ポンプの前記プランジャが少なくとも2回以上往復動するごとに前記可変容量機構を1回駆動することにより達成される。
このとき、前記プランジャは2回往復するごとに1回は前記プランジャの押しのける容積の燃料を全て吐出するようにするとよい。
また、燃料供給量が燃料ポンプの最大吐出流量の概ね50%以上である場合に、前記第1の吐出行程で吐出流量を制御し、前記次回の吐出行程ではプランジャが押しのける容積の燃料を全て吐出するようにするとよい。
本発明によれば、可変容量機構の応答性を上げることなく、プランジャの往復周期が短い場合でも吐出流量制御ができる高圧燃料ポンプを実現することができる。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例を備えた高圧燃料ポンプを用いた燃料供給システムの概略を説明する図である。
図1において、ポンプ本体1には、燃料吸入通路10、吐出通路11、加圧室12が形成されている。加圧室12には、加圧部材であるプランジャ2が摺動可能に保持されている。吸入通路10及び吐出通路11には、吸入弁5、吐出弁6が設けられており、それぞればねにて一方向に保持され、燃料の流通方向を制限する逆止弁となっている。また、アクチュエータ8がポンプ本体1に保持されており、アクチュエータ8はソレノイド90、ロッド91、ばね92で構成される。ロッド91は、アクチュエータ8に駆動信号が与えられていない時は、ばね92によって、吸入弁5を開弁する方向に付勢力がかけられている。ばね92の付勢力は、吸入弁5のばねの付勢力より大きくなっているため、アクチュエータ8に駆動信号が与えられていない時は、図1に示すように、吸入弁5は開弁状態となっている。
燃料は、タンク50から低圧ポンプ51にてポンプ本体1の燃料導入口に、プレッシャレギュレータ52によって一定の圧力に調圧されて導かれる。その後、ポンプ本体1にて加圧され、燃料吐出口からコモンレール53に圧送される。コモンレール53には、インジェクタ54、圧力センサ56が装着されている。インジェクタ54は、エンジンの気筒数にあわせて装着されており、コントローラ57の信号に従って燃料を噴射する。
プランジャ2は、エンジンカムシャフト等により回転されるカム100により、往復運動して加圧室12内の容積を変化させる。
プランジャ2の吐出行程中に吸入弁5が閉弁すると、加圧室12内の圧力が上昇し、これにより吐出弁6が自動的に開弁し、燃料をコモンレール53に圧送する。
吸入弁5は、加圧室12の圧力が燃料導入口より低くなると自動的に開弁するが、閉弁に関してはアクチュエータ8の動作によって決定する。
アクチュエータ8に駆動信号を与えて保持すると、ソレノイド90にばね92の付勢力以上の電磁力が発生してロッド91をソレノイド90側に引き寄せるため、ロッド91と吸入弁5は分離する。この状態であれば、吸入弁5はプランジャ2の往復運動に同期して開閉する自動弁となる。従って、吐出行程中は、吸入弁5は閉塞し、加圧室12の容積減少分の燃料は、吐出弁6を押し開きコモンレール53へ圧送される。よって、ポンプ吐出流量は最大となる。
これに対し、アクチュエータ8に駆動信号を与えないと、ばね92の付勢力によりロッド91は吸入弁5を押し上げ、吸入弁5を開弁状態に保持する。従って、吐出行程時においても加圧室12の圧力は、燃料導入口部とほぼ同等の低圧状態を保つため、吐出弁6を開弁することができず、加圧室12の容積減少分の燃料は、吸入弁5を通り燃料導入口側へ戻される。よって、ポンプ吐出流量を0とすることができる。
また、吐出行程の途中で、アクチュエータ8に駆動信号を与えると、アクチュエータ8の応答遅れの時間後、コモンレール53へ燃料が圧送される。一度圧送が始まると加圧室12内の圧力は上昇するため、その後、アクチュエータ8の駆動信号を切っても吸入弁5は閉塞状態を維持し、吸入行程の始まりと同期して自動開弁する。よって、アクチュエータ8に駆動信号を与えるタイミングによってある吐出行程において、吐出量を0から最大吐出量の範囲で可変に調節することができる。以降、最大吐出量に対する吐出量の割合の時間平均をデューティと呼ぶこととする。
また、圧力センサ56の信号に基づき、コントローラ57にて適切な吐出タイミングを演算しロッド91をコントロールすることにより、コモンレール53の圧力を略一定値に保つことができる。
次に、本発明の制御方法で高圧燃料ポンプのアクチュエータ8を駆動した例を図2ないし図3を用いて説明する。
図2は、高圧燃料ポンプのデューティが50%以下で運転された場合の制御タイミングの実施例である。このような運転状態は、例えば自動車の定速走行時や減速時、アイドル運転時など、エンジン負荷が小さい状況で必要とされる。
すなわち、エンジンの出力トルクが必要とされず、エンジンの消費燃料が少ない状態である。その場合の吐出流量制御は、プランジャ2が2回往復動する度に、アクチュエータ8に1回駆動信号を与えることによって行なう。そして、2回の吐出行程のうち、1回は吐出せずに、残りの1回の吐出量を制御して、2回の圧縮行程における平均の吐出量を制御する。吐出量を制御する回の吐出行程では、目標となる吐出開始のタイミングから、アクチュエータ8の応答遅れの時間分だけ早いタイミングでアクチュエータ8に駆動信号を送る。そうしてロッド91を引き上げ、吸入弁5を自閉させ、目標の吐出開始タイミングで燃料を圧縮、吐出させる。圧縮行程2回分の吐出量は、この1回分の吐出量となる。アクチュエータ8に駆動信号を送るタイミングと長さはコントローラ57により算出される。
アクチュエータ8に駆動信号を与えると、ソレノイド90に電圧がかかり、電流はソレノイド90のインダクタンスにより、1次遅れで立ち上がる。アクチュエータに駆動信号を与えてからソレノイド90の電磁力がロッド91を吸引できる電流まで達し、ロッド91を引き上げるまでにかかる時間が、アクチュエータ8の駆動時の応答遅れ時間である。その時間を以降、引き上げ遅れ時間t1と呼ぶ。また、駆動信号を切ると、ソレノイド90のインダクタンスにより電流がロッド91の保持限界電流まで下がるのに時間がかかる。駆動信号を切ってから、ロッド91が下がるまでの時間を以降、引き下げ遅れ時間t2と呼ぶ。
例えば、高圧燃料ポンプの所望のデューティが25%である場合、ある1回の吐出行程はプランジャ2の押しのける容積の0%(吐出しない)を、他の1回でプランジャ2の押しのける容積の50%吐出することにより、時間平均のデューティ25%を得る。吐出をする行程では、コントローラ57は、プランジャが50%吐出行程を終了するタイミングから、引き上げ遅れ時間t1だけ早いタイミングでアクチュエータ8に駆動信号を送る。そうして、次の吐出行程が始まる前にロッド91が戻るように駆動信号を切る。
このように、吐出流量を制御することのメリットとして、プランジャ2が往復動する度に毎回アクチュエータを駆動していないため、駆動信号と駆動信号の間隔が広くなる。従来の制御方法では、引き上げ遅れ時間t1と引き下げ遅れ時間t2の和は少なくともプランジャの往復周期よりも短くないとアクチュエータは吐出流量を制御できなかったが、このように制御することによりプランジャの往復周期の方が短い場合においても吐出流量制御が可能となる。よって、燃料供給装置のアクチュエータの応答速度を上げる必要なく、高速回転するエンジンに燃料を必要な量だけ供給することが可能となる。また、アクチュエータ8の通電回数が減ることにより消費電力低減、発熱量低減を図ることができる。
さらに、プランジャ2を駆動するカム100の葉数を、図1で用いられている2葉ではなく、それよりも葉数の多い4葉や5葉にした場合においても本制御方法を用いることが可能である。葉数の多いカムを用いるのは、エンジンに大量の燃料を供給する場合、すなわち排気量の大きいエンジンやターボ付きエンジンに燃料を供給する場合などである。
以上の本実施例では、ポンプの吐出流量をデューティの50%以下の範囲で制御できる。デューティの50%以上の吐出流量を制御する場合は次に述べる制御方法用いることが可能である。
その前に、自動車においてこのような燃料ポンプの運転状態が必要とされるのは、例えば加速時や登坂時などエンジン負荷が大きい場合である。すなわち、エンジンが高出力トルクを得るために燃料を多く消費する状況である。
この場合も同じく、プランジャ2が2往復するうち、アクチュエータに1回駆動信号を与えて吐出流量を制御する。ただしこの場合、吐出行程2回のうち、1回は吐出するタイミングを制御して吐出量を制御し、他の1回は全吐出することにより吐出行程2回の平均吐出流量を制御する。すなわち、吐出量を制御する行程で、吐出を開始したいタイミングから引き上げ遅れ時間t1だけ早めに駆動信号を与える。そうしてロッド91を引き上げ、吸入弁5を自閉させ、吐出を開始したいタイミングに圧縮、吐出させる。その後、次の吐出行程が始まるまでロッド91が引き下がらないように保持させる。そのためには、駆動信号は最低でも次の吐出行程が始まる時刻より引き下げ遅れ時間t2だけ前よりは保持する必要がある。次の吐出行程開始時にロッド91が引き上がったままの状態でいれば、吸入弁5は液圧力とばねの力で自閉し、加圧室内の燃料は加圧される。加圧室が高圧になると、吸入弁には高い背圧がかかり、ロッド91が下がってきても押し開かれることはない。これにより、次の吐出行程では吐出行程の始まりと同時に吸入弁が閉じ、プランジャ2の押し退ける容積分の燃料が吐出することになる。アクチュエータ8に駆動信号を送りはじめるタイミングと、信号の幅はコントローラ57により算出される。
例えば、高圧燃料ポンプの所望のデューティが75%である場合、ある1回の吐出行程は50%、他の1回は100%吐出することにより、2回の吐出行程における平均デューティ75%を得ることができる。50%吐出をする行程では、コントローラ57はプランジャが50%の圧縮行程を終了するタイミングから、引き上げ遅れ時間t1だけ早いタイミングでアクチュエータ8に駆動信号を送り、次の吐出行程が始まるまでロッド91が下がらないように次の吐出行程が始まるタイミングより引き下がり時間t2より前のタイミングまで駆動信号を送り続ける。
このように吐出流量を制御することによって、全吐出する行程が始まる前に駆動信号を切ることができるため、その次の駆動信号が発せられるまでの間隔が長くなる。これによりプランジャの往復周期が短い場合においてもアクチュエータの応答速度を上げる必要なく、高速回転するエンジンに燃料を必要な量だけ供給することが可能となる。また、前述同様、葉数の多いカムを用いることにより排気量の大きいエンジンに燃料を供給することができる。
また、必要とするデューティが50%以下の場合は、前述の図2の例の制御方法、50%以下の場合は、前述の図3の制御方法をとるように場合分けして制御することにより、デューティ0〜100%までの範囲において吐出流量が制御可能となる。
なお、本実施例の構成は吸入弁5とアクチュエータ8が別体であり、吸入弁5は自動で開弁できる構造であるため、図2、および図3の制御方法が可能となる。吸入弁5とアクチュエータ8が常に一体となり動作する構成では、吸入行程、吐出行程に関わらずアクチュエータ8を駆動している間は吸入弁5が閉じた状態でいるため、吸入弁5を自動開閉させることにより、プランジャ1往復分の吐出をさせることを狙った図3の制御方法は実施することができない。吸入弁とアクチュエータが一体の構成でも図2の制御方法を実施することは可能であるが、より広範囲の流量制御をするには本実施例の構成が望ましい。
本実施例では、アクチュエータとして駆動信号を与えるとロッド91を引き上げるプル型のアクチュエータを用いて説明したが、逆に、駆動信号を与えることによりロッド91を引き下げるプッシュ型のアクチュエータを用いても、駆動信号のON、OFFを逆にすることにより図2ないし図3と同様の吐出流量制御が適用可能である。
本制御方法は、エンジンが低回転の場合にも適用することができるが、プランジャの往復周期が容量制御機構の応答遅れの時間より十分に長い場合は敢えて適用する必要はなく、エンジンの回転数に応じて燃料供給装置の制御方法を切り替えてもよい。
次に、図4示す別の構造の高圧燃料ポンプにおいて、本発明の制御方法を適用したタイミング図を図5ないし図6に示す。
図4において、ポンプは、吸入弁22を通過して加圧室に燃料を供給する流路と、加圧室の燃料を低圧流路(吸入弁22の上流側)に逃がす通路と、その流路を開閉する電磁弁81を有する。吸入弁22は自動開閉し、電磁弁81は駆動信号を与えることにより閉弁する。燃料はタンク50から低圧ポンプ51にて加圧され、吸入弁22を通過して加圧室に供給される。吐出行程において、電磁弁81に駆動信号を与えない場合は燃料は加圧されずに低圧流路に戻される。吐出行程の途中で電磁弁81に駆動信号を与えると、低圧流路に戻る通路が閉鎖され、加圧室の圧力が上昇し、ポンプから燃料が吐出される。このような構成の高圧燃料ポンプにおいても、図1に示す構成の高圧燃料ポンプと同じく、本発明の制御方法を適用することができる。
図5にデューティ50%以下の吐出をする場合の制御タイミングの例を示す。
図5において、電磁弁にも図1のアクチュエータと同じく、駆動信号を与えてから動作するまでに遅れの時間があり、以降、駆動信号を与えてから電磁弁が閉じるまでの時間を閉じ遅れ時間t1'、駆動信号を切ってから弁が開くまでの時間を開き遅れ時間t2'とよぶこととする。2回の吐出行程のうち、1回は吐出せずに、残りの1回の吐出流量を制御することにより流量を制御する。これによりある時刻で電磁弁81に駆動信号を切った後、弁が開くまでにかかる開き遅れ時間t2’後の時刻と、その次の駆動信号が発せられる時刻までに余裕ができる。少ない吐出流量を2回に分けて吐出せずに1回にまとめることにより駆動信号間の時間に余裕をもたせることができる。また、電磁弁81の通電回数が減ることにより消費電力低減、発熱量低減を図ることができる。
図6にデューティ50%以上の吐出をする場合の制御タイミングの例を示す。
図6において、前記と同様にプランジャ2往復毎に、電磁弁81に1回駆動信号を与える。吐出行程2回のうち、1回は吐出するタイミングを制御し、他の1回は全吐出することにより流量を制御する。吐出を開始したいタイミングから閉じ遅れ時間t1'だけ早めに駆動信号を与え、次の吐出行程が始まるまで電磁弁が閉じないように保持する。燃料は吸入弁22を通過して加圧室へ供給され、次の吐出行程開始時に吸入弁22は自閉し、吐出される。2回目の全吐出のときに、電磁弁は閉じた状態のままで保持する必要があるが、電磁弁の弁体は図4に示すような外開き式の場合、加圧室が高圧になると弁に背圧がかかり、駆動信号を切っても開弁しない。よって先の実施例と同じく駆動信号は最低でも次の吐出行程が始まる時刻より開き遅れ時間t2'より前までかけ続ければよい。図3の例と同じく次の駆動信号を発するまでの時間に余裕ができるため、プランジャの往復周期が短い場合でも吐出流量制御が可能となる。
図4のような構成の燃料供給装置においても、エンジンが低回転の場合にも適用することができるが、プランジャの往復周期が容量制御機構の応答遅れの時間より十分に長い場合は敢えて適用する必要はなく、エンジンの回転数に応じて燃料供給装置の制御方法を切り替えてもよい。
また、図5、図6のタイミング図は、ノーマルオープン型の電磁弁を用いた構成のタイミング図であるが、ノーマルクローズ型の電磁弁を用いた場合においても、駆動信号のONとOFFを逆にすることにより本発明の制御方法を実施することができる。
以上説明したように、本発明によれば、可変容量機構の応答性を上げることなく、プランジャの往復周期が短い場合においても吐出流量制御ができる高圧燃料ポンプを実現することができる。かつ、デューティが小さい場合には可変容量機構の駆動時間が短いため、省電力、低発熱の効果も得られる。
実際の自動車においては、エンジンの高回転領域おいても必要な量の燃料を供給することが可能となる。また、燃料の最大供給量を増やすために、カムの葉数を増やしてプランジャの往復回数を増やした場合でも、アクチュエータの応答性を上げることなく可変容量制御を実現することができる。これにより燃料の消費量の多い大排気量エンジンやターボ付きエンジンにも十分な燃料を供給できる。
1種類の高圧燃料ポンプを、カムの葉数を変えるだけで小排気量エンジンから大排気量エンジンまで共用化できるため、量産効果により製造コストを低減できるという効果もある。また、部品の調達、管理が簡単になる。
本発明を備えた高圧燃料ポンプの概略構成図である。 本発明の高圧燃料ポンプの制御例を示すタイミング図である。 本発明の高圧燃料ポンプの制御例を示すタイミング図である。 他の実施例を備えた高圧燃料ポンプの概略構成図である。 図4のシステムにおける制御例を示すタイミング図である。 図4のシステムにおける制御例を示すタイミング図である。
符号の説明
1…ポンプ本体、2…プランジャ、5…吸入弁,6…吐出弁、8…アクチュエータ、10…吸入流路、11…吐出流路、57…コントローラ。

Claims (3)

  1. 可変容量機構を有し燃料噴射弁に燃料を加圧供給する単筒プランジャ式燃料ポンプを備えた燃料供給装置のコントローラであって、前記可変容量機構を制御して燃料供給圧力を調節する燃料供給装置のコントローラにおいて、
    先の吐出行程から吸入行程を経て次回の吐出行程に至る間に、前記可変容量機構を前記第1の吐出行程における状態に保持するように制御することにより、前記高圧燃料ポンプの前記プランジャが少なくとも2回以上往復動するごとに前記可変容量機構を1回駆動することを特徴とする燃料供給装置のコントローラ。
  2. 前記プランジャは2回往復するごとに1回は前記プランジャの押しのける容積の燃料を全て吐出することを特徴とする請求項1記載の燃料供給装置のコントローラ。
  3. 燃料供給量が燃料ポンプの最大吐出流量の概ね50%以上である場合に、前記先の吐出行程で吐出流量を制御し、前記次回の吐出行程ではプランジャが押しのける容積の燃料を全て吐出することを特徴とする請求項1記載の燃料供給装置のコントローラ。
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