JP2008069723A - ポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 新たな構成の容積ポンプを採用することにより、液体および高圧の気体の双方を供給可能なポンプ装置を提供することにある。
【解決手段】容積ポンプ11を備えたポンプ装置10において、容積ポンプ11は、液体の吸い込みおよび吐出が行われる給液用ポンプ室12と、気体の吸い込みおよび吐出が行われる給気用ポンプ室13と、給液用ポンプ室12を膨張させる際に給気用ポンプ室13を収縮させ、給液用ポンプ室12を収縮させる際に給気用ポンプ室13を膨張させる共通の可動体14とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、容積ポンプを備えたポンプ装置に関するものである。
液体を扱う燃料電池や分析機器などにおいて、例えば、流路から液体を除去する際、気体により液体を追い出す操作が行われることがある。例えば、ダイレクトメタノールタイプの燃料電池では、液体用ポンプによって供給されたメタノールと、気体用ポンプによって供給された空気(酸素)とにより、発電が行われるが、カソード極(酸化剤極)において、高分子膜を透過してきた水素イオンが酸素、電子と反応して生成される水は、水蒸気として排出されるべきところ、運転を終了した際や間欠運転を行った際に流路が水滴で詰まってしまうので、流路内に詰まった水滴を空気により追い出す操作が行われる。
このような水滴を除去する方法として、空気ポンプの回転数を上昇させて、流路内に詰まった水滴を空気により追い出すことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−44737号公報
しかしながら、特許文献1に開示の構成のように、燃料電池において発電に用いる空気(酸素)を供給する空気ポンプは、一般に、ファン程度のパワーの弱いものが用いられているため、空気ポンプの回転数を上昇させたくらいでは、流路に詰まった水滴を確実に追い出すことができないという問題点がある。かといって、別途、気体供給ポンプを追加したのでは、機器の大型化およびコストの増大を招くため、好ましくない。
以上の問題点に鑑みて、本発明では、新たな構成の容積ポンプを採用することにより、液体および高圧の気体の双方を供給可能なポンプ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、容積ポンプを備えたポンプ装置において、前記容積ポンプは、液体の吸い込みおよび吐出が行われる給液用ポンプ室と、気体の吸い込みおよび吐出が行われる給気用ポンプ室と、前記給液用ポンプ室を膨張させる際に前記給気用ポンプ室を収縮させ、前記給液用ポンプ室を収縮させる際に前記給気用ポンプ室を膨張させる共通の可動体とを有することを特徴とする。
本発明では、給液用ポンプ室、給気用ポンプ室、およびこれらのポンプ室を膨張、収縮させる共通の可動体を有する容積ポンプが用いられており、1台の容積ポンプで液体の供給および気体の供給が可能である。また、給気用ポンプ室も、容積ポンプ構造であるため、ファンと比較して高い圧力をもって気体を吐出することができる。また、液体の供給動作を利用して気体の供給を行うため、電力が無駄にならず、低消費電力化を図ることができる。
本発明において、前記可動体は、ポンプ室内の一方側を給液用ポンプ室として区画し、当該ポンプ室内の他方側を前記給気用ポンプ室として区画している構成を採用することができる。
本発明において、前記給気用ポンプ室の吐出口には、逆止弁を介して気体充填室が連通し、当該気体充填室の出口には、所定のタイミングで開閉が行われる給気制御用アクティブバルブが配置されていることが好ましい。このように構成すると、給気用ポンプ室から吐出された気体を膨張室に溜めて高圧力にしてから供給することができ、流路に詰まった水滴を確実に追い出すことができる。
本発明において、前記給気用ポンプ室から前記給気制御用アクティブバルブに至る流路には、該流路内の圧力が所定レベル上昇したときに、当該流路内の気体を逃がすための逃がし弁を備えていることが好ましい。このように構成すると、給気用ポンプ室から気体供給制御用アクティブバルブに至る流路内が過剰に高圧力になることがないので、可動体の移動を妨げないなどの利点がある。
本発明では、給液用ポンプ室、給気用ポンプ室、およびこれらのポンプ室を膨張、収縮させる共通の可動体を有する容積ポンプが用いられており、1台の容積ポンプで液体の供給および気体の供給が可能である。また、給気用ポンプ室も、容積ポンプ構造であるため、ファンと比較して高い圧力をもって気体を吐出することができるので、給気用ポンプ室から吐出された気体により、流路に詰まった水滴を追い出す用途などにも十分、適用することができる。また、液体の供給動作を利用して気体の供給を行うため、電力が無駄にならず、低消費電力化を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[装置構成]
図1および図2は、本発明を適用したポンプ装置を備えた発電原料供給装置、および燃料電池の構成を示す概念図である。図1に示す発電原料供給装置1は、図2を参照して後述するダイレクトメタノール方式の燃料電池のアノード(燃料極)にメタノールやエタノールの水溶液を供給する容積ポンプ11を備えたポンプ装置10と、空気ファン31とを備えている。空気ファン31から燃料電池のカソードに向けては給気マニホールド32が延びており、空気ファン31は、燃料電池のカソード(酸化剤極)に構成された空気流路に空気(酸素)を供給する。
図2に示すように、燃料電池50では、積層された複数のセルの各々において、図1に示すポンプ装置10からメタノールなどの水溶液が燃料極51に供給されるとともに、給気マニホールド32から酸化剤極52の空気流路53に空気が供給される。その結果、燃料極51では、メタノールなどの水溶液により、二酸化炭素、水素イオンおよび電子を生成する。二酸化炭素は、そのまま、排出される一方、電子は、燃料極51から電子機器内の回路を通過して酸化剤極52に移動し、水素イオンは、電解質膜54中を通過して酸化剤極52に移動し、空気流路53を通る空気中の酸素と反応をして水を生成する。このようにして生成された水は、水蒸気として空気流路53から排出される。
但し、運転を終了した際や間欠運転を行った際に空気流路53が水滴で詰まることがあるので、空気流路53内に詰まった水滴を空気により追い出す操作が行われる。そこで、再び図1を参照して説明するように、本発明を適用した発電原料供給装置1に用いたポンプ装置10は、以下の構成を備えている。
まず、容積ポンプ11は、ダイヤフラム弁やピストンなどの可動体14を内部に備えた給液用ポンプ室12と、給液用ポンプ室12に連通する液体吸入路21と、給液用ポンプ室12に連通する液体吐出路22とを備えている。液体吸入路21は、液体貯留タンクや液体カートリッジなどの液体貯留部23に接続され、その途中位置には、液吸入側アクティブバルブ41が介挿されている。また、液体吐出路22の途中位置には、液吐出側アクティブバルブ42が介挿されている。
このため、容積ポンプ11において、可動体14を駆動して給液用ポンプ室12を膨張、収縮させるとともに、かかる動作に同期させて、液吸入側アクティブバルブ41および液吐出側アクティブバルブ42に開閉動作を行わせれば、給液用ポンプ室12では、液体吸入路21を介しての液体(メタノールの水溶液)の吸い込みと、液体吐出路22を介しての液体の吐出とが交互に行われる。
また、本形態のポンプ装置10では、給液用ポンプ室12に連通するように給気用ポンプ室13が形成されており、給液用ポンプ室12と給気用ポンプ室13との連通部分に可動体14が配置されている。すなわち、可動体14は、給液用ポンプ室12および給気用ポンプ室13を含む大きなポンプ室の内部の一方側を給液用ポンプ室12として区画し、ポンプ室の内部の他方側を給気用ポンプ室13として区画している。ここで、給気用ポンプ室13には、吸入口15および吐出口16が形成されており、吸入口15および吐出口16の各々には逆止弁15a、16aが構成されている。
さらに、本形態のポンプ装置10では、給気用ポンプ室13に逆止弁16aを介して気体充填室25が連通しており、気体充填室25と給気マニホールド32とは、三方コックとして機能する給気制御用アクティブバルブ43を介して連通している。また、給気用ポンプ室13から給気制御用アクティブバルブ43に至る流路には、この流路内の圧力が所定レベルより上昇したときに、この流路内の気体を逃がすための逃がし弁17が構成されている。
このように構成した発電原料供給装置1およびポンプ装置10では、容積ポンプ11において、可動体14を駆動して給液用ポンプ室12を膨張、収縮させるとともに、かかる動作に同期させて、液吸入側アクティブバルブ41および液吐出側アクティブバルブ42に開閉動作を行わせれば、給液用ポンプ室12では、液体吸入路21を介しての液体の吸い込みと、液体吐出路22を介しての液体の吐出とが交互に行われ、燃料電池50の燃料極51にメタノールの水溶液が定量的に供給される。
ここで、給液用ポンプ室12に対して可動体14の背面側には給気用ポンプ室13が構成されており、可動体14が給液用ポンプ室12を収縮させる方向に移動すると、給気用ポンプ室13が膨張し、可動体14が給液用ポンプ室12を膨張させる方向に移動すると、給気用ポンプ室13が収縮する。また、給気用ポンプ室13が膨張した際、吐出口16の逆止弁16aは、閉状態のまま、吸入口15の逆止弁15aが閉状態から開状態に切り替わる一方、給気用ポンプ室13が収縮した際、吸入口15の逆止弁15aは、閉状態のまま、吐出口16の逆止弁16aが閉状態から開状態に切り替わる。その際、給気制御用アクティブバルブ43は閉状態のままであるため、給気用ポンプ室13から気体充填室25に空気が供給され、気体充填室25に空気が貯まる。
このような動作が繰り返される結果、給液用ポンプ室12から燃料極51にメタノールの水溶液が供給されるとともに、給気用ポンプ室13から気体充填室25への空気の充填が行われ、気体充填室25には高圧の空気が蓄積される。その際、気体充填室25に充填された空気の圧力が所定値以上に達したときには、逃がし弁17が作動し、空気の一部を逃がすので、気体充填室25内の圧力が過剰に高まることはない。
そして、空気流路53が水滴で詰まった際、あるいは所定のタイミングで、給気制御用アクティブバルブ43が閉状態から開状態に切り替わる。その際、給気マニホールド32は、給気制御用アクティブバルブ43によって、空気ファン31の側が遮断される。このため、気体充填室25で蓄積された高圧の空気は、給気マニホールド32を介して、空気流路53に供給され、そこに溜まっている水滴を押し出す。
このように本形態のポンプ装置10は、給液用ポンプ室12、給気用ポンプ室13、およびこれらのポンプ室12、13を膨張、収縮させる共通の可動体14を有する容積ポンプ11を備えており、1台の容積ポンプ11で液体(メタノールの水溶液)の供給および気体(空気)の供給が可能である。また、給気用ポンプ室13も、容積ポンプ構造を有しているため、空気ファン31と比較して高い圧力をもって気体を吐出することができる。また、液体の供給動作を利用して気体の供給を行うため、電力が無駄にならず、低消費電力化を図ることができる。
また、液吸入側アクティブバルブ41を閉状態とし、液吐出側アクティブバルブ42を開状態にして容積ポンプ11を駆動すれば、容積ポンプ11を給気ポンプとして動作させることもできる。
なお、上記形態では、給気マニホールド32に空気ファン31が接続されているので、給気制御用アクティブバルブ43を三方コックとして機能させたが、給気マニホールド32に空気ファン31が接続されていない場合、給気制御用アクティブバルブ43については、流路の開閉のみを行う二方コックとして機能させればよい。
また、上記形態では、給気ポンプ室13を水滴除去用の空気の供給用に用いたが、発電に用いる空気の供給を給気ポンプ室13から行ってもよい。
[ポンプ装置の使用例]
上記形態では、ポンプ装置10を燃料電池50に対する発電原料供給装置1に用いた例であったが、高速液体クロマトグラフィなどの分析装置において、カラムに向けての液の供給を行う容積ポンプ、あるいは分析装置の自動試料導入装置で試料の供給を行う容積ポンプ11に本発明を適用して、試料導入部の洗浄の際、容積ポンプ11に設けた給気用ポンプ室13から吐出した空気を液導入路に供給して、液導入路に溜まった液を押し出してもよい。
[容積ポンプの構成例]
図3および図4は、本発明を適用したポンプ装置の構成例を示す説明図、およびこのポンプ装置に用いた容積ポンプの構成例を示す説明図である。
図3および図4に示すように、本形態のポンプ装置10の本体部分は、底板75、ベース板76、流路構成板77、および上板78がこの順に積層された構造を有しており、ベース板76に形成された穴内に容積ポンプ11、および後述するアクティブバルブが構成されている。また、流路構成板77および上板78によって、液体吸入路21および液体吐出路22が形成されている。
本形態において、容積ポンプ11は、給液用ポンプ室12、給気用ポンプ室13、これらのポンプ室12、13を膨張、収縮させるダイヤフラム弁170(可動体14)、およびダイヤフラム弁170を駆動する駆動装置105を備えている。
駆動装置105は、環状のステータ120と、このステータ120の内側に同軸状に配置された回転体103と、この回転体103の内側に同軸状に配置された移動体160と、回転体103の回転を移動体160を軸線方向に移動させる力に変換して移動体160に伝達する変換機構140とを備えている。ここで、駆動装置105は、ベース板76に形成された空間内において、地板79とベース板76との間に搭載された状態にある。
本形態では、地板79の底部には、貫通穴790が形成されており、貫通穴790は、給気用ポンプ室13に連通しているとともに、図1を参照して説明した吸入口15および吐出口16に連通している。
駆動装置105において、ステータ120は、ボビン123に巻回されたコイル121、およびコイル121を覆うように配置された2枚のヨーク125からなるユニットが軸線方向に2段に積層された構造になっている。この状態で、上下2段のいずれのユニットにおいても、2枚のヨーク125の内周縁から軸線方向に突き出た極歯が周方向に交互に並んだ状態となり、ステッピングモータのステータとして機能する。
回転体103は、上方に開口するカップ状部材130と、このカップ状部材130の円筒状の胴部131の外周面に固着された環状のロータマグネット150とを備えている。カップ状部材130の底壁133の中央には、軸線方向上側に凹む凹部135が形成され、地板79には、凹部135内に配置されたボール118を受ける軸受部751が形成されている。また、ベース板76の上端側の内面には環状段部766が形成されている一方、カップ状部材130の上端部分には、胴部131の上端部分と環状のフランジ部134とによって、ベース板76側の環状段部766に対向する環状段部が形成されており、これらの環状段部で区画形成された環状空間内には、環状のリテーナ181およびこのリテーナ181によって周方向に離間した位置に保持されたベアリングボール182からなる軸受180が配置されている。このようにして、回転体103は、軸線周りに回転可能な状態で本体部分に支持された状態にある。
回転体103において、ロータマグネット150の外周面は、ステータ120の内周面に沿って周方向に並ぶ極歯に対向している。ここで、ロータマグネット150の外周面では、S極とN極が周方向に交互に並んでおり、ステータ120とカップ状部材130とはステッピングモータを構成している。
移動体160は、底壁161と、底壁161の中央から軸線方向に突き出た円筒部163と、この円筒部163の周りを囲むように円筒状に形成された胴部165とを備えており、胴部165の外周には雄ネジ167が形成されている。
本形態では、回転体103の回転によって移動体160を軸線方向で往復移動させるための変換機構140を構成するにあたって、カップ状部材130の胴部131の内周面には、周方向に離間する4箇所に雌ネジ137を形成する一方、移動体160の胴部165の外周面には、カップ状部材130の雌ネジ137に係合して動力伝達機構141を構成する雄ネジ167が形成されている。従って、雄ネジ167と雌ネジ137とが噛み合うようにカップ状部材130の内側に移動体160を配置すれば、移動体160はカップ状部材130の内側に支持された状態となる。また、移動体160の底壁161には、周方向に6個の長穴169が貫通穴として形成されている一方、ベース板76からは6本の突起769が延びて、突起769の下端部が長穴169に嵌ることにより、供回り防止機構149が構成されている。すなわち、カップ状部材130が回転した際、移動体160は、突起769と長穴169からなる供回り防止機構149によって回転が阻止されているので、カップ状部材130の回転は、その雌ネジ137および移動体160の雄ネジ167からなる動力伝達機構141を介して移動体160に伝達される結果、移動体160は、回転体103の回転方向に応じて軸線方向の一方側および他方側に直線移動することになる。
移動体160には、ダイヤフラム弁170が直接、連結されている。ダイヤフラム弁170は、底壁171と、底壁171の外周縁から軸線方向に立ち上がる円筒状の胴部173と、この胴部173の上端から外周側に広がるフランジ部175とを備えたカップ形状を有しており、底壁171の中央部分が、移動体160の円筒部163に被さった状態で、それらの上下方向から、止めネジ178とキャップ179とに固定されている。また、ダイヤフラム弁170のフランジ部175の外周縁は、液密性と位置決めとして機能する肉厚部になっており、この肉厚部は、流路構成板77の貫通穴771の周囲において、ベース板76と流路構成板77との間に固定されている。このようにして、ダイヤフラム170は、図3に示すように、給液用ポンプ室12の下面を規定するとともに、給気用ポンプ室13の上面を規定し、かつ、ポンプ室の周りにおいてベース板76と流路構成板77との間の液密および気密を確保している。
この状態で、ダイヤフラム弁170の胴部173は、断面U字状に折り返された状態にあり、折り返し部分172は、移動体160の位置によって形状が変化することになる。しかるに本形態では、移動体160の円筒部163の外周面からなる第1の壁面168と、ベース板76から延びた突起769の内周面からなる第2の壁面768との間に構成された環状空間内に、ダイヤフラム弁170の断面U字状の折り返し部分172を配置してある。従って、ダイヤフラム弁170はいずれの状態にあっても、折り返し部分172は、環状空間内に保持された状態のまま、第1の壁面168および第2の壁面768に沿って展開あるいは巻き上げるように変形する。
また、カップ状部材130の底壁133には、周方向における270°の角度範囲にわたって1本の溝136が形成されている一方、移動体160の底面からは下方に向けて突起(図示せず)が形成されている。ここで、移動体160は、軸線回りに回転しないが、軸線方向に移動するのに対して、回転体103は、軸線回りに回転するが、軸線方向に移動しない。従って、突起と溝136は、回転体103および移動体160の停止位置を規定するストッパとして機能する。すなわち、溝136は、周方向において深さが変化しており、移動体160が軸線方向の下方に移動すると、突起が溝136内に嵌るとともに、回転体103の回転により溝136の端部が突起に当接する。その結果、回転体103の回転が阻止され、回転体103および移動体160の停止位置、すなわちダイヤフラム弁170の停止位置が規定されることになる。
このように構成した容積ポンプにおいて、駆動装置105では、ステッピングモータが一方方向に回転したときに、給液用ポンプ室12を収縮させるとともに給気用ポンプ室13を膨張させる方向にダイヤフラム弁170を駆動し、ステッピングモータが他方方向に回転したときに、給液用ポンプ室12を膨張させるとともに給気用ポンプ室13を収縮させる方向にダイヤフラム弁170を駆動する。すなわち、ステータ120のコイル121に給電すると、カップ状部材130が回転し、その回転が変換機構140を介して移動体160に伝達される。従って、移動体160は軸線方向で往復直線運動を行う。その結果、ダイヤフラム弁170が移動体160の移動に合わせて変形し、給液用ポンプ室12および給気用ポンプ室13の膨張および収縮を行う。
このように本形態の容積ポンプでは、ステッピングモータ機構による回転体103の回転を、雄ネジ167および雌ネジ137からなる動力伝達機構141を利用した変換機構140を介して移動体160に伝達して、ダイヤフラム弁170が固定された移動体160を往復直線運動させる。このため、駆動装置105からダイヤフラム弁170まで、必要最小限の部材で動力を伝達するので、容積ポンプの小型化、薄型化および低コスト化を図ることができる。また、動力伝達機構141における雄ネジ167および雌ネジ137のリード角を小さく、あるいは駆動側のステータの極歯を増加することで、移動体160の微小送りを行うことができるなどの効果を奏する。
なお、上記形態では、変換機構140の動力伝達機構141としてネジを利用したが、カム溝を利用してもよい。さらに、上記形態では可動体14として、カップ状のダイヤフラム弁を用いたが、その他の形状のダイヤフラム弁、あるいはOリングを備えたピストンを用いてもよい。
[アクティブバルブの構成例]
図5は、図3に示すポンプ装置に用いたアクティブバルブの構成例を示す説明図である。なお、図3には、液吸入側アクティブバルブ41および液吐出側アクティブバルブ42が図示され、給気制御用アクティブバルブ43の図示が省略されているが、これらのアクティブバルブ41、42、43は、基本的な構成が同一であるため、図5を参照して一括して説明する。
図3および図5において、アクティブバルブ41、42、43は、駆動源となるステッピングモータ301と、流入口308aおよび流出口308bを備えている。ステッピングモータ301の回転軸301aには、例えば右ネジからなるリードスクリュー302が圧入固定されており、このリードスクリュー302は、ステッピングモータ301の回転方向と同方向に回転する。リードスクリュー302には、バルブ保持部材303の雌ネジ303aがネジ勘合されている。従って、ステッピングモータ301がリードスクリュー302側からみてCCWの方向(反時計回り)に回転すると、バルブ保持部材303はステッピングモータ301に近寄る一方で、ステッピングモータ301がリードスクリュー302側からみてCWの方向(時計回り)に回転すると、バルブ保持部材303はステッピングモータ301から遠ざかることになる。すなわち、リードスクリュー302の回転は、リードスクリュー302とバルブ保持部材303とが螺子結合によって係合し、かつ、バルブ保持部材303が回止めされているため、直動に変換される。
バルブ保持部材303の外周側にはスプリング受部303bが同心状に設けられており、このスプリング受部303bとステッピングモータ301によって、スプリング304が保持されている。スプリング304は圧縮コイルバネからなり、バルブ保持部材303をステッピングモータ301から離反する方向に付勢している。なお、本実施形態では、圧縮コイルバネを採用したが、例えば「引っ張りコイルバネ」を採用することもできる。この場合、バルブ保持部材303のスプリング受け部303bの反対面に、引っ張りコイルバネを保持することができる。
バルブ保持部材303の中央部には、凸形状のダイヤフラム保持部303cが設けられており、このダイヤフラム保持部303cは、ダイヤフラム弁260のアンダーカット部260aと勘合している。ここで、ダイヤフラム弁260は、外周部260bがベース板76と流路構成板77とに挟み込まれて固定され、かつ、外周側のビード260eも挟み込み固定されている。ビード260eは、流体がベース板76と流路構成板77との隙間から漏れ出るのを防ぎ、シール性の向上に貢献している。また、ダイヤフラム弁260の膜部260cは変形し易いため、応力が集中しないように円弧状に形成されている。なお、ダイヤフラム弁260は、アンダーカット部260aと反対側で流路構成板77と当接する部分にも同心状にビード部260dが形成されている。
このように構成したアクティブバルブ41、42、43では、スプリング304によって、バルブ保持部材303がステッピングモータ301から離反する方向に付勢されている。従って、バルブ保持部材303が直動動作しているときには、リードスクリュー302のネジ部におけるステッピングモータ301側の斜面とバルブ保持部材303の雌ネジ303aにおけるステッピングモータ301側と反対側の斜面とが接触した状態、すなわちリードスクリュー302とバルブ保持部材303とが係合した状態で保たれる。これに対して、穴277がダイヤフラム弁260によって閉鎖されているときには、スプリング304の付勢力と、ダイヤフラム弁260が流路構成板77から受ける反作用の力とが釣り合ってリードスクリュー202のネジ部におけるステッピングモータ301側と反対側の斜面と、バルブ保持部材303の雌ネジ303aにおけるステッピングモータ301側の斜面とが接触していない状態、すなわちリードスクリュー302とバルブ保持部材303とが遊びとの間で非係合となった状態で保たれ、ダイヤフラム弁260は、スプリング304によって穴277を閉鎖する方向に付勢される。従って、穴277を確実に閉鎖することができる。
本発明を適用したポンプ装置を備えた発電原料供給装置の構成を示す概念図である。 燃料電池の構成を示す概念図である。 本発明を適用したポンプ装置の構成例を示す説明図である。 図3に示すポンプ装置に用いた容積ポンプの構成例を示す説明図である。 図3に示すポンプ装置に用いたアクティブバルブの構成例を示す説明図である。
符号の説明
1 発電原料供給装置
10 ポンプ装置
11 容積ポンプ
12 給液用ポンプ室
13 給気用ポンプ室
14 可動体
15a、16a 逆止弁
17 逃がし弁
21 液体吸入路
22 液体吐出路
23 液体貯留部
25 気体充填室
31 空気ファン
32 給気マニホールド
41 液吸入側アクティブバルブ
42 液吐出側アクティブバルブ
43 給気制御用アクティブバルブ
50 燃料電池
51 燃料極
52 酸化剤極
53 空気流路

Claims (4)

  1. 容積ポンプを備えたポンプ装置において、
    前記容積ポンプは、液体の吸い込みおよび吐出が行われる給液用ポンプ室と、気体の吸い込みおよび吐出が行われる給気用ポンプ室と、前記給液用ポンプ室を膨張させる際に前記給気用ポンプ室を収縮させ、前記給液用ポンプ室を収縮させる際に前記給気用ポンプ室を膨張させる共通の可動体とを有することを特徴とするポンプ装置。
  2. 請求項1において、
    前記可動体は、ポンプ室内の一方側を給液用ポンプ室として区画し、当該ポンプ室内の他方側を前記給気用ポンプ室として区画していることを特徴とするポンプ装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記給気用ポンプ室の吐出口には、逆止弁を介して気体充填室が連通し、
    当該気体充填室の出口には、所定のタイミングで開閉が行われる給気制御用アクティブバルブが配置されていることを特徴とするポンプ装置。
  4. 請求項3において、
    前記給気用ポンプ室から前記給気制御用アクティブバルブに至る流路には、該流路内の圧力が所定レベルより上昇したときに、当該流路内の気体を逃がすための逃がし弁を備えていることを特徴とするポンプ装置。
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