JP2023162972A - 燃料電池 - Google Patents

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JP2023162972A
JP2023162972A JP2022073720A JP2022073720A JP2023162972A JP 2023162972 A JP2023162972 A JP 2023162972A JP 2022073720 A JP2022073720 A JP 2022073720A JP 2022073720 A JP2022073720 A JP 2022073720A JP 2023162972 A JP2023162972 A JP 2023162972A
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良和 遠畑
Yoshikazu Toohata
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Abstract

【課題】比較的容易な制御によってマニホールド内に滞留する水を排出する技術を提供する。【解決手段】積層された複数の燃料電池セルを有する積層体と積層体のマニホールドに滞留する水を外部に排出する排水機構とを備える。マニホールドは、積層体の一端に位置する開放端から積層体の他端に位置する閉塞端まで積層体の積層方向に沿って延びる。排水機構は、フレームとピストンと駆動装置とを備える。フレームは、積層方向に沿って延びる上側流路及び下側流路と、それらを互いに連通する上下連通孔とを有する。ピストンは、フレームの上側流路内にスライド可能に配置され、上側流路を上下連通孔側の第1部分と開放端側の第2部分とに分割する。駆動装置は、ピストンを上側流路に沿って往復運動させる。フレームは、下側流路とマニホールドとを互い連通する吸水口と、下側流路からマニホールドへの流れを禁止する吸水逆止弁とを有する。【選択図】図5

Description

本明細書に開示の技術は、燃料電池に関する。
特許文献1に、複数の燃料電池セルと、複数の燃料電池セルのそれぞれに流体を分配するマニホールドと、マニホールド内に設けられた流量調整部と、を備える燃料電池スタックが開示されている。流量調整部は、複数の燃料電池セルとマニホールドとを連通する複数のスリットを有するスライドバーを備える。スライドバーは、マニホールド内をマニホールドの延びる方向に周期的に移動する。これにより、スライドバーのスリットは、複数の燃料電池セルのうちの一つである第1の燃料電池セルのガス供給路と、周期的に対向する。その結果、スリットを介して、大量のガスがマニホールドから当該第1の燃料電池セルに供給される。これによって、第1の燃料電池セルのガス排出口周辺がパージされる。
特開2009-021080号公報
マニホールド内には、燃料電池セルの発電、燃料電池セルの結露等、様々な要因によって水が生じる。このため、マニホールド内に滞留する水の量は、燃料電池セルの発電量、燃料電池セルの姿勢、周辺の気温、及び湿度等に応じて変化する。特許文献1の燃料電池スタックは、燃料電池セルに供給するガスを利用して、マニホールド内に滞留する水をパージする。燃料電池スタックでは、例えば、マニホールド内に滞留する水の量の増加に応じて、ガスの供給量を増加させる必要が生じる。その結果、ガスの供給量を複雑な制御によって変更する必要となる。本明細書では、比較的容易な制御によって、マニホールド内に滞留する水を排出する技術を提供する。
本明細書が開示する燃料電池は、積層された複数の燃料電池セルを有する積層体と、前記積層体のマニホールドに滞留する水を外部に排出する排水機構と、を備える。前記マニホールドは、前記積層体の一端に位置する開放端から、前記積層体の他端に位置する閉塞端まで、前記積層体の積層方向に沿って延びている。前記排水機構は、フレームと、ピストンと、駆動装置と、を備える。フレームは、前記マニホールド内に配置されるとともに、前記積層方向に沿って延びる上側流路及び下側流路と、前記上側流路と前記下側流路とを互いに連通する上下連通孔と、を有する。ピストンは、前記フレームの前記上側流路内にスライド可能に配置され、前記上側流路を前記上下連通孔側の第1部分と前記開放端側の第2部分とに分割する。駆動装置は、前記ピストンを前記上側流路に沿って往復運動させる。前記フレームは、前記下側流路と前記マニホールドとを互い連通する吸水口と、前記吸水口に設けられており、前記下側流路から前記マニホールドへの流れを禁止する吸水逆止弁とを有する。
上述した燃料電池では、フレームの上側流路に沿ってピストンが上下連通孔に対して往復することによって、上側流路内の圧力が変化する。例えば、ピストンが上側流路の第1部分の体積を拡大するように移動すると、第1部分内の圧力が、フレーム外部の空間の圧力よりも低くなる。その結果、マニホールド内に滞留する水が、吸水逆止弁を介して下側流路に流入する。さらに、ピストンが第1部分の体積を圧縮するように移動すると、第1部分内の圧力が、フレーム外部の空間の圧力よりも高くなる。その結果、吸水逆止弁が閉じ、下側流路内の圧力が上昇するため、マニホールドから下側流路内に流入した水が、開放端を介して外部に排出される。このように、本明細書が開示する燃料電池は、ピストンの往復運動によるフレーム内の圧力変化を利用して、比較的容易な制御によってマニホールド内に滞留する水を排出することができる。
上述した燃料電池では、前記フレームは、前記複数の燃料電池セルと対向する面に、前記上側流路と前記複数の燃料電池セルとを連通する開口を有してもよい。その場合、前記フレームの前記開口には、前記複数の燃料電池セルと前記上側流路とを連通する複数のスリットを有するスライドバーが、スライド可能に設けられてもよく、前記ピストンは、前記スライドバーを介して前記駆動装置と連結されていてもよい。このような構成によると、複数の燃料電池セルとスライドバーの複数のスリットとが、フレームの開口を介して周期的に対向する。その結果、のスリットと対向する燃料電池セルには、周期的に大量のガスが流入し、当該燃料電池セル内、及び、当該燃料電池セルのガス排出部周辺のパージを実行することができる。スリットを有するスライドバーを利用してピストンと駆動装置を連結することによって、排水機構の構成を簡略化することができる。
上述した燃料電池では、前記ピストンは、前記上側流路の前記第1部分と前記第2部分とを互いに連通する排水連通孔と、前記排水連通孔に設けられているとともに前記第1部分から前記第2部分への流れを禁止する排水逆止弁とを有してもよい。このような構成によると、フレームの開口を介して、燃料電池セル内の水が上側流路の第2部分に流入した場合に、当該水が、排水連通孔及び排水逆止弁を通過して、上側流路の第1部分に移動する。その結果、燃料電池セル内から排出された水も、下側流路及び開放端を介して外部に排出することができる。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の燃料電池100の斜視図を示す。 排水機構12aの斜視図を示す。 図2の線III-IIIに沿った断面図を示す。 ピストン32が反積層方向に移動した場合における図3同様の断面図を示す。 ピストン32が積層方向に移動した場合における図3同様の断面図を示す。
図1は、実施例の燃料電池100の斜視図を示す。燃料電池100は、例えば、燃料電池車両(図示省略)に搭載される。燃料電池100は、積層体10と、排水機構12a、12b、14a、14bと、ケース11と、を備える。積層体10は、複数の燃料電池セル10cがX軸方向に積層されて構成される。各燃料電池セル10cは、電気的に直列に接続される。図示は省略したが、各燃料電池セル10cは、MEA(membrane electrode assemblyの略)と、MEAの一方の面に配策される水素ガス流路と、MEAの他方の面に配策される酸素ガス流路と、を備える。各燃料電池セル10cは、セパレータを介して積層される。各燃料電池セル10cが発電する詳細技術については、既知であるため説明を省略する。本明細書では、図中座標系におけるZ軸方向正側を単に、「上」と称することがあり、Z軸方向負側を単に、「下」と称することがある。また、図中座標におけるX軸方向正側を単に、「積層方向」と称することがあり、Z軸方向負側を単に、「反積層方向」と称することがある。
積層体10は、マニホールド2a、2b、4a、4bを備える。各マニホールド2a、2b、4a、4bは、積層方向に積層体10を貫通し、ケース11の積層方向の端部まで延びている。各マニホールド2a、2b、4a、4bの積層方向側(すなわち、図1の紙面奥側)の端は、ケース11によって閉塞されている。各マニホールド2a、2b、4a、4bの反積層方向側(すなわち、図1の紙面手前側)の端は、開放されている。各マニホールド2a、2b、4a、4bは、矩形形状を有する。マニホールド2aには、水素ガスが供給される。マニホールド2aに供給された水素ガスは、各燃料電池セル10cの水素ガス流路を通過して、マニホールド4bから排出される。マニホールド4aには、酸素ガスが供給される。マニホールド4aに供給された酸素ガスは、各燃料電池セル10cを通過して、マニホールド2bから排出される。
各マニホールド2a、2b、4a、4b内には、水素ガスと酸素ガスが化学反応することによって、生成される水が滞留する。また、各燃料電池セル10c内の結露によって発生した水も、各マニホールド2a、2b、4a、4b内に滞留する。
燃料電池100は、各マニホールド2a、2b、4a、4b内に滞留した水を燃料電池100の外部に排出するために、4つの排水機構12a、12b、14a、14bを備える。各排水機構12a、12b、14a、14bは、対応する各マニホールド2a、2b、4a、4b内に配置される。Y軸方向正側(即ち、図1の紙面左側)に位置する2つの排水機構12a、12bの反積層方向側には、駆動装置16に接続されている。同様に、Y軸方向負(即ち、図1の紙面右側)に位置する2つの排水機構14a、14bの反積層方向側にも、駆動装置16に接続されている。駆動装置16は、モータ17mと、シャフト17sと、カム18a、18bと、を備える。モータ17mがシャフト17sを回転させることにより、各カム18a、18bが回転する。各カム18a、18bは、シャフト17sに対して、偏心した楕円形状を有する。各排水機構12a、12b、14a、14bは、同様の構造を有するため、本明細書では、主に、マニホールド2a内に配置される排水機構12aについて説明する。
図2を参照して、排水機構12aの構造について説明する。排水機構12aは、フレーム20と、スライドバー30と、ピストン32と、2つのバネ機構38と、を備える。フレーム20は、中空の矩形形状を有しており、積層方向に沿って延びている。フレーム20は、上側流路22uと、下側流路22dと、開口24と、を有する。各流路22u、22dは、フレーム20の内部を積層方向に沿って延びる矩形の空間である。上側流路22uの反積層方向側の端は、積層体10の外部に開放されている。上側流路22uの積層方向側の端は、フレーム20の側壁によって閉じられている。下側流路22dの反積層方向側の端は、積層体10の外部に開放されている。下側流路22dの積層方向側の端は、吸水口36に接続されている。吸水口36は、フレーム20の下側流路22dとマニホールド2a(図1参照)とを連通する開口である。吸水口36には、吸水逆止弁36vが設けられている。吸水逆止弁36vは、下側流路22dとマニホールド2aとを遮断する逆止弁であり、下側流路22dからマニホールド2aへの流れを禁止する。
開口24は、フレーム20のY軸方向負側(即ち、図2の紙面右側)の面に形成される。開口24は、矩形形状を有する。開口24は、フレーム20の燃料電池セル10cの水素ガス流路及び酸素ガス流路と対向する面に設けられる。従って、燃料電池セル10cのY軸方向正側(即ち、図2の紙面左側)に位置する排水機構12a、12bでは、開口24は、フレーム20のY軸方向負側の面に形成される。一方、燃料電池セル10cのY軸方向負側に位置する排水機構14a、14bでは、開口24は、フレーム20のY軸方向正側の面に形成される。別言すれば、排水機構12aの開口24は、排水機構14aの開口24と対向し、排水機構12bの開口24は、排水機構14bの開口24と対向する。
バネ機構38は、圧縮コイルバネを有する。バネ機構38は、ピストン32と接続される。バネ機構38は、ピストン32を反積層方向側に付勢する。
ピストン32は、中空の矩形形状を有する。ピストン32は、上側流路22uを、積層方向側の第1部分23fと、反積層方向側の第2部分23sと、に分割する。ピストン32の外周面とフレーム20の上側流路22uの内周面との間には、シール材33が配置されている。これにより、ピストン32の外周面とフレーム20の上側流路22uの内周面との間が封止される。シール材33は、ピストン32を上側流路22にスライド可能に固定する。また、ピストン32の上側流路22uの反積層方向側の端には、排水連通孔34が設けられている。排水連通孔34には、排水逆止弁34vが設けられている。排水逆止弁34vは、排水連通孔34を密閉する逆止弁であり、第1部分23fから第2部分23sへの流れを禁止する。排水逆止弁34vが閉じられると、第1部分23fが密閉される。一方、排水逆止弁34vが開かれると、上側流路22uの第1部分23fと第2部分23sとが連通する。ピストン32の反積層方向側の端には、スライドバー30が接続される。
スライドバー30は、平板形状を有する。スライドバー30は、上側流路22u内を、積層方向に沿って延びている。スライドバー30は、フレーム20の開口24に沿って配置される。スライドバー30には、3つのスリット30sが設けられている。スリット30sは、上側流路22u内の空間と、燃料電池セル10cの各流路とを連通する。
駆動装置16のカム18a(図1参照)は、シャフト17sからスライドバー30の反積層方向側の端よりも長い外径を有する第1の部位と、シャフト17sからスライドバー30の反積層方向側の端よりも短い外径を有する第2の部位と、を備える。カム18aが回転して、カム18aの第1の部位がスライドバー30の反積層方向側の端を積層方向側に押し付けることにより、スライドバー30が積層方向に移動する。その後、カム18aの第1の部位がスライドバー30の反積層方向側の端を通過すると、スライドバー30は、バネ機構38の付勢力によって、反積層方向側に移動する。さらに、第1の部位がスライドバー30の反積層方向側の端を積層方向側に押し付けることにより、スライドバー30が積層方向に再び移動する。このように、スライドバー30は、駆動装置16のカム18aの回転運動によって、積層方向に往復運動する。本実施例の駆動装置16のモータ17mは、燃料自動車の走行中、常に駆動している。すなわち、スライドバー30は、燃料自動車の走行中、常に往復運動する。スライドバー30の積層方向側の端には、ピストン32が接続される。すなわち、スライドバー30は、ピストン32と駆動装置16(図1参照)とを連結する。このため、ピストン32も、駆動装置16によって、燃料自動車の走行中、常に往復運動する。
図3を参照して、排水機構12aの詳細構造について説明する。図3は、図2の線III-IIIに沿った断面図を示す。先に述べたように、マニホールド2aは、開放端3fから閉塞端3cまで、積層方向に沿って延びている。マニホールド2aの底面には、水W2が滞留する。当該水W2は、積層体10の各燃料電池セル10cの結露、ケース11の内面の結露等により発生する。
また、先に述べたように、フレーム20の開口24は、各燃料電池セル10cの各流路10fと対向する。フレーム20の開口24の積層方向側の端は、積層体10とケース11との境界と略一致する。すなわち、フレーム20の開口24は、ケース11とは対向しない。開口24を介して、各流路10fと上側流路22uの第2部分23sとが連通する。なお、図3~図5では、図を理解しやすくするために、最も反積層方向側に位置する流路10fのみに符号を付し、それ以外の流路10fの符号を省略する。
燃料電池セル10c内で水素ガスと酸素ガスとが反応すると、水が生成される。生成された水は、各燃料電池セル10cの各流路10fから、開口24を介して、上側流路22uの第2部分23sに流入する。その結果、上側流路22uの第2部分23sには、水W1が滞留する。
また、上側流路22uの第1部分23fには、仕切り板25が設けられている。仕切り板25は、フレーム20の上面から下方に延びる板である。仕切り板25は、ピストン32が開放端3fに向かって移動した場合に、ピストン32と接続されたバネ機構38が移動することを防止する。さらに、上側流路22uの第1部分23fの下面には、上側流路22uの第1部分23fと下側流路22dとを連通する上下連通孔22cが設けられている。
図4を参照して、カム18aの第2の部位がスライドバー30の反積層方向側の端と対向する場合のスライドバー30及びピストン32の動きについて説明する。この場合、図4の矢印M1に示されるように、ピストン32は、バネ機構38の付勢力によって、反積層方向に移動する。これにより、スライドバー30のスリット30sが、積層方向に移動し、異なる燃料電池セル10cの流路10fと対向する。その結果、当該燃料電池セル10cの流路10fを通過する流量が増加し、当該流路10fの排出口周辺がパージされる。本実施例では、12個の燃料電池セル10cが積層され、スライドバー30には、3つのスリット30sが設けられる。このため、1つのスリット30sは、4個の燃料電池セル10cに亘って積層方向、反積層方向に移動する。このように、3つのスリット30sのそれぞれが、4個の燃料電池セル10cに亘って周期的に移動することによって、全ての燃料電池セル10cの流路10fが、それぞれ、スリット30sと対向する。その結果、全ての燃料電池セル10cの流路10fの排出口周辺を、均等にパージすることができる。
さらに、ピストン32が反積層方向に移動すると、上側流路22uの第1部分23fの体積が増加し、第1部分23f内の圧力が低下する。これにより、ピストン32の排水逆止弁34vが、第1部分23fに向かって開かれる。
ピストン32の排水逆止弁34vが開かれると、第1部分23fと第2部分23sとが連通する。その結果、矢印F1に示されるように、第2部分23sに滞留した水W1は、排水連通孔34を介して第1部分23fに流入する。
さらに、第1部分23f内の圧力が低下することにより、第1部分23fと上下連通孔22cを介して連通する下側流路22d内の圧力が低下する。その結果、吸水逆止弁36vが、下側流路22dに向かって開かれる。これにより、矢印F2に示されるように、マニホールド2a内に滞留する水W2は、下側流路22d内に流入する。
図5を参照して、カム18aの第1の部位がスライドバー30の反積層方向側の端を積層方向に押し付ける場合のスライドバー30及びピストン32の動きについて説明する。この場合、図5の矢印M2に示されるように、スライドバー30は、カム18aに積層方向に押されることによって、バネ機構38の付勢力に抗って、積層方向に移動する。スライドバー30は、ピストン32を積層方向に押し込む。その結果、上側流路22uの第1部分23fの体積が減少し、第1部分23f内の圧力が増加する。これにより、ピストン32の排水逆止弁34vが閉じられる。その結果、上側流路22uの第1部分23fと第2部分23sとが分割される。
このため、図4の状態では第2部分23sに滞留していた水W1は、第1部分23fを通過し、さらに、矢印F3に示されるように、上下連通孔22cを介して、下側流路22dに押し込まれる。その結果、水W1は、マニホールド2a内から下側流路22d内に流入した水W2(図4参照)と合流し、矢印F4に示されるように、水W3として、下側流路22dを通過して、マニホールド2aの外部に排出される。
このように、本実施例の燃料電池100では、駆動装置16のモータ17mによってカム18aを回転させ、周期的にピストン32を積層方向に往復運動させることにより、第1部分23f内の圧力を周期的に変化させる。モータ17mは、常に駆動しているため、比較的簡易な制御構成によって、マニホールド2a内に滞留した水W2(図4参照)は、吸水口36を介して下側流路22d内に周期的に取り込まれ、外部に排出される。また、例えば、燃料電池100を搭載する燃料電池車両が、積層方向側ほど下方に傾く斜面を走行している場合、マニホールド2a内に滞留する水W2は、排出されにくい。上述した燃料電池100によれば、第1部分23f内の圧力を低下させることによって、水W2を下側流路22d内に取り込むため、燃料電池車両が斜面を走行している場合であっても、水W2を、吸水口36を介して下側流路22d内に取り込み、外部に排出することができる。
さらに、複数のスリット30sを有するスライドバー30を利用して、ピストン32を往復運動させることにより、スリット30sと対向する流路10fを有する燃料電池セル10cを、周期的にパージすることができる。スライドバー30とは別の構造を利用してピストン32を積層方向に往復運動させる構成に比して、構造を簡略化することができる。
また、ピストン32が排水連通孔34及び排水逆止弁34vを備えることで、開口24を介して上側流路22u内に滞留する水W1を、排水連通孔34を介して、外部に排出することができる。
以上、本明細書が開示する技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)スライドバー30は、スリット30sを有さなくてもよい。その場合、フレーム20には、開口24が設けられなくてもよい。その場合、ピストン32は、排水連通孔34及び排水逆止弁34vを備えなくてもよい。
(変形例2)駆動装置16は、カム18aに代えて、スライドバー30と連結された歯車を備えてもよい。その場合、駆動装置16のモータ17mは、スライドバー30を積層方向に移動させる第1の方向と、スライドバー30を反積層方向に移動させる第2の方向と、を周期的に変更してもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独で、あるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2a、2b、4a、4b :マニホールド
3c :閉塞端
3f :開放端
10 :積層体
10c :燃料電池セル
10f :流路
11 :ケース
12a、12b、14a、14b :排水機構
16 :駆動装置
17m :モータ
17s :シャフト
18a、18b :カム
20 :フレーム
22c :上下連通孔
22d :下側流路
22u :上側流路
23f :第1部分
23s :第2部分
24 :開口
25 :仕切り板
30 :スライドバー
30s :スリット
32 :ピストン
33 :シール材
34 :排水連通孔
34v :排水逆止弁
36 :吸水口
36v :吸水逆止弁
38 :バネ機構
100 :燃料電池
W1、W2、W3:水

Claims (3)

  1. 積層された複数の燃料電池セルを有する積層体と
    前記積層体のマニホールドに滞留する水を外部に排出する排水機構と、を備え、
    前記マニホールドは、前記積層体の一端に位置する開放端から、前記積層体の他端に位置する閉塞端まで、前記積層体の積層方向に沿って延びており、
    前記排水機構は、
    前記マニホールド内に配置されるとともに、前記積層方向に沿って延びる上側流路及び下側流路と、前記上側流路と前記下側流路とを互いに連通する上下連通孔とを有するフレームと、
    前記フレームの前記上側流路内にスライド可能に配置され、前記上側流路を前記上下連通孔側の第1部分と前記開放端側の第2部分とに分割するピストンと、
    前記ピストンを前記上側流路に沿って往復運動させる駆動装置と、を備え、
    前記フレームは、前記下側流路と前記マニホールドとを互い連通する吸水口と、前記吸水口に設けられており、前記下側流路から前記マニホールドへの流れを禁止する吸水逆止弁とを有する、
    燃料電池。
  2. 前記フレームは、前記複数の燃料電池セルと対向する面に、前記上側流路と前記複数の燃料電池セルとを連通する開口を有しており、
    前記フレームの前記開口には、前記複数の燃料電池セルと前記上側流路とを連通する複数のスリットを有するスライドバーが、スライド可能に設けられており、
    前記ピストンは、前記スライドバーを介して前記駆動装置と連結されている、請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記ピストンは、
    前記上側流路の前記第1部分と前記第2部分とを互いに連通する排水連通孔と、
    前記排水連通孔に設けられているとともに前記第1部分から前記第2部分への流れを禁止する排水逆止弁とを有する、請求項2に記載の燃料電池。
JP2022073720A 2022-04-27 2022-04-27 燃料電池 Pending JP2023162972A (ja)

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