JP2008069686A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動が小さく、生産性の高い圧縮機を提供することを目的とする。
【解決手段】シャフト108の偏心部110に設けられた段差部111の基部に、固定孔120のテーパー状の破断面に対応したテーパー部125を備えたもので、バランスウエイト113の固定孔120が内径部のストレート部だけでなく、破断面のテーパー部125とも接触し食いつくため、固定トルクが増大し、バランスウエイト113が所定の位置からずれることがなく、振動の小さな圧縮機を実現することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気冷蔵庫、エアーコンディショナー、冷凍冷蔵装置等の冷凍サイクルに接続される圧縮機の低振動化に関するものである。
近年、住宅事情による要求から家庭用冷蔵庫は、ますます低振動化への動きが高まっている。そういった中、主な振動源であるピストンと釣り合いを取るためにバランスウエイトを用いるという方法は、振動を低減する要素技術として有効である。
従来の圧縮機としては、外形が略円弧状であるバランスウエイトをシャフトに備える事によって、圧縮機構部の不釣り合い力を調整するようなものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来技術の圧縮機について説明する。
図5は従来の圧縮機の縦断面図であり、図6は従来のバランスウエイトの構成図である。
図5および図6において、密閉容器1内には、冷媒ガス2が充填されており、固定子3と回転子4からなる電動要素5と、電動要素5によって駆動される圧縮要素6がサスペンションスプリング7によって弾性的に収容されている。
シャフト8は、回転子4に圧入固定した主軸部9と、主軸部9に対して偏心して形成した偏心部10を有しブロック14は、略円筒形のシリンダー15を有し、ピストン16はシリンダー15に往復摺動自在に挿入されており、連結手段17によって偏心部10と連結されている。
シャフト8の偏心部10の上方には、偏心部10の外径よりも小さい段差部11が形成されており、段差部11には、内径が段差部11の外径よりも小さく、かつ、主軸部9の軸心を中心とした略円弧状のバランスウエイト13の固定孔20が圧入固定されている。
このバランスウエイト13の固定孔20は鉄板をプレス加工することで形成されているため、固定孔20にはストレート部21とテーパー状の破断面部22とが形成され、機械加工に比べて、固定孔20の内径形状の精度が悪いことがある。
以上のように構成された従来の圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素5の回転子4はシャフト8を回転させ、偏心部10の回転運動が連結手段17を介してピストン16に伝えられることで、ピストン16はシリンダー15内を往復運動する。それにより冷媒ガス2は、冷却システム(図示せず)からシリンダー15へ吸入・圧縮された後、再び冷却システムへと吐き出される。
この圧縮作用を行う際、ピストン16が往復運動することにより、不平衡力である往復動慣性力が生じる。この往復動慣性力を、ピストン16と逆位相となるようにバランスウエイト13を設けることで釣り合わせ、水平方向におけるピストン16の往復動慣性力を相殺することで振動を減少させている。
特開2002−70740号公報
しかしながら上記従来の構成では、シャフト8にバランスウエイト13の固定孔20を固定しているが、バランスウエイト13の固定孔20は鉄板をプレス加工することで形成されているため、固定孔20にはストレート部21とテーパー状の破断面部22とが形成され、また、固定孔20の内径形状の精度が悪い、例えば真円度が悪いといったことがあった。
その結果、固定孔20のテーパー状の破断面部22は、シャフト8に食い付きにくく、実質的にはストレート部21でのみシャフト8に固定され、シャフト8にバランスウエイト13を固定するトルクが小さくなることがあり、また、固定孔20の内径形状の精度が悪いほど、シャフト8にバランスウエイト13を固定するトルクが小さくなることがあった。
この固定トルクとは、シャフト8に対してバランスウエイト13を回転させようとする力のモーメントに釣り合い、バランスウエイト13の回転を防止する力のモーメントである。
シャフト8にバランスウエイト13を固定するトルクが小さいと、圧縮機の運転時にバランスウエイト13がずれてしまうことがあり、その場合には、ピストン16の往復運動慣性力を十分に相殺できなくなり、振動のばらつきが増え、振動そのものも大きくなるという課題を有していた。
本発明は、振動が小さく、生産性の高い圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の圧縮機は、バランスウエイト固定孔が挿入固定されるシャフトの挿入部の基部に、固定孔の破断面部に対応するテーパー部を形成したもので、バランスウエイト固定孔の破断面部が、破断面部に対応するシャフトのテーパー部に食い付くため、バランスウエイトをシャフトに固定するトルクを増大させることができ、圧縮機の運転時や停止時にバランスウエイトがシャフトの所定の位置からずれることを防ぐことができるので、振動のばらつきを抑え、振動そのものも低減することができるという作用を有する。
本発明の圧縮機は、鉄板をプレス加工することで形成した生産性の高いバランスウエイトを、シャフトに対して十分なトルクで固定することができ、圧縮機の運転時や停止時にバランスウエイトがずれることを防ぐことができるので、振動が小さく、生産性の高い圧縮機を提供することができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、密閉容器内に、圧縮要素と電動要素とを有し、前記圧縮要素は、主軸部と偏心部及び前記偏心部より外径の小さい段差部とを有するシャフトと、シリンダーを形成するブロックと、前記シリンダー内を往復動するピストンと、前記ピストンと前記偏心部とを連結する連結手段と、ウエイト部と固定孔とを有するバランスウエイトと、前記バランスウエイトの固定孔が挿入固定される挿入部を有したシャフトを備え、前記固定孔は鉄板をプレス加工することで形成されストレート部とテーパー状の破断面部が形成されるとともに、前記挿入部の基部に前記破断面部に対応するテーパー部を形成したもので、バランスウエイトをシャフトに固定する際に、バランスウエイトの固定孔の破断面部と、その破断面部に対応するシャフトのテーパー部が接触して食い付くため、バランスウエイトとシャフトとの固定部の面積が増加して、バランスウエイトをシャフトに固定するトルクを増大させることができ、圧縮機の運転時にバランスウエイトがシャフトの所定の位置からずれることを防ぐことができるので、振動のばらつきを抑え、振動が小さく、生産性の高い圧縮機を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、テーパー部の長さ寸法を固定孔の深さの0.2〜0.45の比率としたもので、テーパー部の長さが短くて固定孔の破断面部とテーパー部が十分食い付かないことを防止でき、また、テーパー部の長さが長すぎて従来固定孔のストレート部の面積が減少し、ストレート部での食い付きが不十分となることを防止することができる。
そのため、請求項1に記載の発明の効果に加えて、固定孔の破断面部とシャフトのテーパー部との食い付きと、固定孔のストレート部での食い付きをともに確保し、確実にバランスウエイトをシャフトに固定するトルクを増大させることができる。
請求項3に記載の圧縮機は、請求項1に記載の発明において、テーパー部の角度は片側で3度から10度の範囲としたもので、鉄板をプレス加工された際に、固定孔の破断面部はテーパー角度が軸心に対して3度から10度で形成されるため、対応するテーパー部の角度を破断面部と同じにすることにより、固定孔の破断面部とシャフトのテーパー部との食い付きを十分確保することができ、請求項1に記載の発明の効果に加えて、さらに確実にバランスウエイトをシャフトに固定するトルクを増大させることができる。
請求項4に記載の圧縮機は、請求項1に記載の発明において、固定孔は挿入部に締まり嵌めで固定されたもので、固定孔とシャフトの挿入部との固定において、軸方向の締め付け力に加えて、半径方向からの締め付け力を締まり嵌めにより付加することができ、請求項1に記載の発明の効果に加えて、さらに確実にバランスウエイトをシャフトに固定するトルクを増大させることができる。
請求項5に記載の圧縮機は、請求項4に記載の発明において、固定孔は挿入部に焼嵌めで固定されたもので、固定孔をシャフト挿入する際に、作業負荷が掛かることがないために挿入業が容易となり、請求項4に記載の発明の効果に加えて、さらに生産性を高めることができる。
請求項6に記載の圧縮機は、請求項1に記載の発明において、固定孔は挿入部に圧入で固定されたもので、固体孔の破断面部はシャフトのテーパー部に軸方向から押し付けられるため、固体孔の破断面部がシャフトのテーパー部形状に沿ってならされ、接触面積を増大することができるので、請求項4に記載の発明の効果に加えて、さらに確実にバランスウエイトをシャフトに固定するトルクを増大させることができる。
請求項7に記載の圧縮機は、請求項6に記載の発明において、挿入部にはリン酸皮膜処理がなされているもので、挿入部にリン酸皮膜処理を行うことにより、シャフトの挿入部表面の摩擦係数が低下し、バランスウエイトの固定孔を圧入する際の摩擦力を低減することができるので、請求項6に記載の発明の効果に加えて、バランスウエイトをシャフトに圧入する作業性が向上し、さらに生産性を高めることができる。
請求項8に記載の圧縮機は、請求項1に記載の発明において、バランスウエイトは熱間圧延鋼板、または冷間圧延鋼板であり、バランスウエイトを厚みのばらつきの少ない鉄板材にて成形するため、バランスウエイト自体の重量ばらつきを低減できることから、請求項1に記載の発明の効果に加えて、さらに生産性が高く、振動ばらつきが少なく振動の小さい、生産性の高い圧縮機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における圧縮機の縦断面図、図2は同実施の形態における要部分解図、図3は同実施の形態における要部拡大図である。
図1から図3において、密閉容器101内には、冷媒ガス102が充填されており、固定子103と回転子104からなる電動要素105と、電動要素105によって駆動される圧縮要素106とがサスペンションスプリング107によって弾性的に収容されている。
ブロック115は、略円筒形のシリンダー116を形成しており、シリンダー116にはピストン117が往復摺動自在に挿入されている。ピストン117は連結手段118によって偏心部110と連結されている。
シャフト108は、回転子104に圧入固定した主軸部109と、主軸部109に対して偏心して形成した偏心部110を有している。シャフト108の偏心部110の上方には、バランスウエイト113の固定孔120が挿入固定される挿入部である段差部111が形成されており、偏心部110よりも外径が小さい。
段差部111は、ストレート部127とテーパー部125とを備えており、テーパー部125は、段差部111の基部に形成されている。
テーパー部125の長さ寸法Hは、固定孔120の深さTに対して、0.2〜0.45の比率であり、角度αは片側で3から10度の範囲で形成されている。
バランスウエイト113の材料は、熱間圧延鋼板または冷間圧延鋼板であり、固定孔120はプレス加工により形成されるため、固定孔120の断面は、ストレート部122とテーパー状の破断面部123が形成される。また、バランスウエイト113は、不平衡力である往復動慣性力と釣り合わせるためのウエイト部126を備えている。
バランスウエイト113の固定孔120のストレート部122の内径は、シャフト108の段差部111の外径よりも小さく、固定孔120の破断面部123とシャフト108のテーパー部125とが対応するように、バランスウエイト113がシャフト108の段差部111に焼嵌めにて締まり嵌め固定されている。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
電動要素105の回転子104はシャフト108を回転させ、偏心部110の回転運動が連結手段118を介してピストン117に伝えられることで、ピストン117はシリンダー116内を往復運動する。それにより冷媒ガス102は、冷却システム(図示せず)からシリンダー116へ吸入・圧縮された後、再び冷却システムへと吐き出される。
上記圧縮作用を行う際、ピストン117が往復運動を行うことによる不平衡力が生じるが、バランスウエイト113によって水平方向におけるピストン117の往復動慣性力を相殺することで振動を減少させている。
次に、バランスウエイト113とシャフト108の偏心部110との固定について説明する。
バランスウエイト113は、偏心部110の段差部111に挿入される前に、高周波誘導加熱により800℃程度に加熱され、加熱により、固定孔120の径が熱膨張し段差部111の径よりも拡大した後、バランスウエイト113の下端面が偏心部110の上部に当接する位置まで挿入される。
挿入後、エアブラシ等を用いて冷却することにより、バランスウエイトの径が元の寸法に戻る。加熱前のバランスウエイト113の内径は段差部111の外径よりも小さいため、冷却とともにバランスウエイト113の内径は半径方向に縮小して締まり嵌め固定される。
このとき、段差部111の基部にはバランスウエイト113の固定孔120に形成されたテーパー状の破断面部123に対応するテーパー部125が形成されているため、バランスウエイト113のストレート部122と段差部111のストレート部127とが焼嵌めによる締まり嵌め固定され、さらに、バランスウエイト113のテーパー状の破断面部123と段差部111のテーパー部125とが接触し焼嵌めによる締まり嵌め固定される。
そのため、バランスウエイト113のストレート部122と段差部111のストレート部127との固定に加えて、さらに、バランスウエイト113のテーパー状の破断面部123と段差部111のテーパー部125とが固定されるため、バランスウエイト113と段差部111との接触面積を増大させることができ、摩擦抵抗力が増大し、固定トルクが増大する。
ここで、バランスウエイト113のテーパー状の破断面部123と段差部111のテーパー部125との接触について、説明する。
バランスウエイト113の固定孔120はプレス加工されるため、固定孔120の断面には、ストレート部122と概ねテーパー状の破断面部123とが形成され、破断面部123の長さ寸法hは、調査したところ、ばらつきがあるものの概ね固定孔120の深さTに対して、0.2〜0.45の比率であることが判明した。さらに、角度βについても調査したところ、ばらつきがあるものの概ねは片側で3から10度の範囲で形成されていることが判明した。
そのため、バランスウエイト113のテーパー状の破断面部123に対応する段差部111のテーパー部125の形状を、固定孔120の深さTに対して0.2〜0.45の比率の長さ寸法hとし、さらに、片側で3から10度の範囲の角度βとすることで、テーパー状の破断面部123の形状に合ったテーパー部125とすることができることを見出し設計している。
段差部111のテーパー部125の長さHが0.2未満であると、固定孔120の破断面部123の長さhの方が長くなり、固定孔120の破断面部123の一部がテーパー部125と接触しない。また、テーパー部125の長さHが0.5以上あると、固定孔120のストレート部122と接触する段差部111のストレート部127の長さが減少する。そのため、上述した諸元としている。
以上のように構成されたバランスウエイト113について、以下その動作、作用を説明する。
電動要素105の回転運動が停止し、偏心部110も停止すると、バランスウエイト113は慣性力140により回転を持続しようとする。その際、バランスウエイト113とシャフト108の段差部111との摩擦抵抗力が小さいと、バランスウエイト113が組立時に固定されていた所定の位置からずれることがある。
しかしながら、バランスウエイト113のストレート部122と段差部111のストレート部127との固定に加えて、さらに、バランスウエイト113のテーパー状の破断面部123と段差部111のテーパー部125とが固定されるため、バランスウエイト113と段差部111との接触面積を増大させることができ、摩擦抵抗力が増大することから、固定トルクが増大する。
そのため、電動要素105の回転運動が停止し、バランスウエイト113が慣性力140により回転を持続しようとしても、バランスウエイト113と段差部111の接触面積が増大し大きな摩擦抵抗力が得られているため、バランスウエイト113は組立時の所定の位置で強固に保持される。そしてその効果は、例えば停電などで回転運動が急停止した際にでも、十分発揮することができ、また電動要素105の回転数が可変するインバータ駆動される場合に、高速回転から低速回転に変化した際にも、同様に効果の効果が得られる。
また、圧縮要素106が回転運動を開始した直後は、偏心部110が回転してもバランスウエイト113は停止し続けようとする。その際、バランスウエイト113とシャフト108の段差部111との摩擦抵抗力が小さいと、バランスウエイト113が組立時に固定されていた所定の位置からずれることがある。
しかしながら、上述した通り、バランスウエイト113と段差部111の接触面積が増大し大きな摩擦抵抗力が得られているため、バランスウエイト113は組立時の所定の位置で強固に保持される。そしてその効果は、例えば電動要素105の回転数が可変するインバータ駆動される場合に、低速回転から高速回転に変化した際にも、同様効果が得られる。
従って、バランスウエイト113とシャフト108との固定面積が増加して、バランスウエイト113をシャフト108に固定するトルクを増大させることができ、圧縮機の運転時や停止時にバランスウエイトがシャフトの所定の位置からずれることを防ぐことができるので、振動のばらつきを抑え、振動が小さく、生産性の高い圧縮機を提供することができる。
さらに、バランスウエイト113は熱間圧延鋼板もしくは冷間圧延鋼板で形成されているが、熱間圧延鋼板もしくは冷間圧延鋼板は板厚のばらつきが少ないため、バランスウエイト113自体が有する慣性質量のばらつきが小さく、安定した振動低減の効果が得られる。また、固定孔120をプレス加工により容易に形成することができ、安価で加工性に優れる。
なお、上述した実施の形態においては、バランスウエイト113がシャフト108の段差部111に焼嵌めにて締まり嵌め固定されている例にて説明したが、その他の固定方法として、圧入による固定方法がある。その際には、上述した焼嵌めと同様に、バランスウエイト113の固定孔120の内径を段差部111の外径よりも小さくし、固定孔120を段差部111に圧入する方法である。
圧入固定においても、焼嵌めにて締まり嵌め固定と同様に、バランスウエイト113とシャフト108との固定面積が増加して、バランスウエイト113をシャフト108に固定するトルクを増大させることができ、圧縮機の運転時や停止時にバランスウエイトがシャフトの所定の位置からずれることを防ぐことができるので、振動のばらつきを抑え、振動が小さく、生産性の高い圧縮機を提供することができる。
そして、圧入による固定を行う場合に、挿入部である段差部111の表面にリン酸皮膜処理を行うことにより、段差部111表面の摩擦係数が低下し、バランスウエイト113の固定孔120を圧入する際の摩擦力を低減することができるので、バランスウエイト113をシャフト108に圧入する作業性が向上し、さらに生産性を高めることができる。
さらに、バランスウエイト113に強度の低い材料を用いても、強度の低い形状であっても、バランスウエイト113を変形させることなく、組み立てを行うことができる。
以上のように、本発明にかかる圧縮機は、高い生産性を確保しながら、振動が小さく安価な圧縮機が可能になるため、家庭用冷蔵庫を初めとして、除湿機やショーケース、自販機等の冷凍サイクルに用いる圧縮機に適用できる。
本発明の実施の形態1における圧縮機の縦断面図 同実施の形態における要部分解図 同実施の形態における要部拡大図 従来の圧縮機の縦断面図 従来のバランスウエイトの構成図
符号の説明
101 密閉容器
105 電動要素
106 圧縮要素
108 シャフト
109 主軸部
110 偏心部
111 段差部
113 バランスウエイト
115 ブロック
116 シリンダー
117 ピストン
118 連結手段
120 固定孔
122 ストレート部
123 破断面部
125 テーパー部
126 ウエイト部

Claims (8)

  1. 密閉容器内に、圧縮要素と電動要素とを有し、前記圧縮要素は、主軸部と偏心部及び前記偏心部より外径の小さい段差部とを有するシャフトと、シリンダーを形成するブロックと、前記シリンダー内を往復動するピストンと、前記ピストンと前記偏心部とを連結する連結手段と、ウエイト部と固定孔とを有するバランスウエイトと、前記バランスウエイトの固定孔が挿入固定される挿入部を有したシャフトを備え、前記固定孔は鉄板をプレス加工することで形成されストレート部とテーパー状の破断面部が形成されるとともに、前記挿入部の基部に前記破断面部に対応するテーパー部を形成した圧縮機。
  2. テーパー部の長さ寸法は、固定孔の深さの0.2〜0.45とした請求項1に記載の圧縮機。
  3. テーパー部の角度は、片側で3から10度の範囲とした請求項1に記載の圧縮機。
  4. 固定孔は、挿入部に締まり嵌めで固定された請求項1に記載の圧縮機。
  5. 固定孔は、挿入部に焼嵌めで固定された請求項4に記載の圧縮機。
  6. 固定孔は、挿入部に圧入で固定された請求項4に記載の圧縮機。
  7. 挿入部にはリン酸皮膜処理がなされている請求項6に記載の圧縮機。
  8. バランスウエイトは、熱間圧延鋼板、または冷間圧延鋼板である請求項1に記載の圧縮機。
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