JP2008069677A - 燃料噴射弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】高温雰囲気での使用に強い改善された燃料噴射弁を提供すること。
【解決手段】インジェクタボディ2の先端部にノズルボディ3がリテーニングナット4により固定されて成り、ノズルボディ3の先端部3Aに設けられた噴孔3Bから燃料を噴射するように構成されている燃料噴射弁1において、ノズルボディ3の先端部3Aにノズルボディ3よりも熱伝導率の大きい材料からなるガスケット一体型チューブ40がノズルボディ3の先端部3Aの外周面に密着するようにして嵌装されており、ガスケット一体型チューブ40は、一端においてノズルボディ3の噴孔付近3B付近にまで延びており、他端は燃料噴射弁1が気筒100に取り付けられた状態において気筒100の外に出るようになっている。
【選択図】図1
【解決手段】インジェクタボディ2の先端部にノズルボディ3がリテーニングナット4により固定されて成り、ノズルボディ3の先端部3Aに設けられた噴孔3Bから燃料を噴射するように構成されている燃料噴射弁1において、ノズルボディ3の先端部3Aにノズルボディ3よりも熱伝導率の大きい材料からなるガスケット一体型チューブ40がノズルボディ3の先端部3Aの外周面に密着するようにして嵌装されており、ガスケット一体型チューブ40は、一端においてノズルボディ3の噴孔付近3B付近にまで延びており、他端は燃料噴射弁1が気筒100に取り付けられた状態において気筒100の外に出るようになっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の気筒内に燃料を噴射供給するのに用いられる燃料噴射弁に関する。
例えば、コモンレール式の燃料噴射システムの場合、コモンレールから供給される高圧燃料を内燃機関の気筒に固定された燃料噴射弁に送り、この燃料噴射弁によって気筒内に高圧燃料を噴射するように構成されている。この種の燃料噴射弁はインジェクタボディの先端部にノズルボディをリテーニングナットにより取り付けて成り、コモンレールからの高圧燃料は、インジェクタボディとノズルボディとにまたがって形成される燃料通路を通ってノズルボティ内に形成されている燃料溜まり室に送られる構成となっている。したがって、この種の燃料噴射弁はノズルボディの先端部が内燃機関の気筒内に差し込まれた状態で使用されるため、ノズルボディの先端部は高温に晒された状態で使用されている。特許文献1には、ノズルボディを部分的に取り囲む防熱スリーブを設けることにより、燃焼ガスからノズルボディをシールするようにした構成が開示されている。
特表2001−508520号公報
このように、燃料噴射弁のノズルボディの先端部は高温となるのであるが、近年、内燃機関の高出力化に伴い、気筒内での燃焼ガスの高温化が図られていると共にノズルボディの先端部の噴孔を気筒のより内部に近づけることが検討されているので、特許文献1において提案されているノズルボディを部分的に取り囲む防熱スリーブを設ける構成では、ノズルボディを高温燃焼ガスから充分にまもることができない。
このように、燃料噴射弁のノズル部は従来に比べてより高温の雰囲気で使用される傾向にあり、ノズル部の塑性変形が生じ易くなるほか、ノズルシート部での摩耗が促進され、耐久性及び寿命の低下が懸念されている。
本発明の目的は、高温雰囲気での使用に強い改善された燃料噴射弁を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の特徴は、インジェクタボディの先端部にノズルボディがリテーニングナットにより固定されて成り、前記ノズルボディの先端部に設けられた噴孔から燃料を噴射するように構成されている燃料噴射弁において、前記ノズルボディの先端部に前記ノズルボディよりも熱伝導率の大きい材料からなるガスケット一体型チューブが前記ノズルボディの先端部外周面に密着するようにして嵌装されており、該ガスケット一体型チューブは、一端において前記ノズルボディの前記噴孔付近にまで延びており、他端は前記燃料噴射弁が気筒に取り付けられた状態において該気筒の外に出るようになっている点にある。
本発明によれば、ノズルボディの先端部の熱を効率よく気筒外へ逃すことができるので、気筒内での燃焼ガスの高温化に耐えることができる燃料噴射弁を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳しく説明する。
図1は、本発明による燃料噴射弁の実施の形態の一例を示す図である。符号1で示されるのは、ディーゼル内燃機関に燃料を噴射供給するためのコモンレールシステムに用いられる燃料噴射弁である。燃料噴射弁1は、ディーゼル内燃機関の気筒100に組み付けられ、図示しないコモンレールから供給される高圧燃料を気筒100内に所要のタイミングで、所要の量だけ直接噴射供給するためのものであり、インジェクタボディ2の先端にノズルホルダ3をリテーニングナット4によって固定して成っている。
燃料噴射弁1は、気筒100の取付孔101内に、ノズルホルダ3の先端部3Aが気筒100内を覗くようにノズルホルダ3を挿入するようにして、取り付けられている。図1では示していないが、燃料噴射弁1は気筒100に公知の取付具を用いて固定されており、ノズルホルダ3の先端部3Aに設けられている噴孔3Bから高圧燃料を気筒100内に効率よく噴射することができるようになっている。
気筒100内で燃料が燃焼することにより生じた燃焼ガスにより、ノズルホルダ3、特にその先端部3Aが受けた熱を効率よく気筒100の外に逃がし、ノズルホルダ3の温度上昇を抑えてノズルホルダ3を燃焼ガスの高温から護るため、ノズルホルダ3には、ガスケット一体型チューブ40が嵌装されている。
ガスケット一体型チューブ40は略円筒状の部材であって、その一端部41はノズルホルダ3の先端部3Aの外周面に密着しており、且つその端縁41aは、噴孔3B付近まで先端部3Aに密着するようにして一体に延びている。この結果、ノズルホルダ3の先端部3Aは、噴孔3B付近を除き、ガスケット一体型チューブ40の一端部41によって密着するようにして覆われている。
ガスケット一体型チューブ40は、ノズルホルダ3の先端部3A以外の部分では、ノズルホルダ3の外周面から離れるようにしてリテーニングナット4の方向に延びており、この部分にあっては、ノズルホルダ3とガスケット一体型チューブ40との間に空気層50が形成されている。そして、ガスケット一体型チューブ40の他端部42には外向きフランジ部43が形成されており、外向きフランジ部43がガスケット部として働く構成となっている。
ガスケット部として働く外向きフランジ部43は、燃料噴射弁1を気筒100に取り付けた状態で、気筒100の外側表面100Aとリテーニングナット4の底面4aとの間に挟まれ、気筒100とリテーニングナット4との間で両者に密着せしめられることにより、気筒100内の高圧燃料ガスが取付孔101を通って外に漏れるのを阻止することができるようになっている。
外向きフランジ部43は、図1から判るように、その外端縁部43aが外気に晒されている。ガスケット一体型チューブ40は、ノズルホルダ3に比べて、熱伝導率が大きい材料から作られている。ガスケット一体型チューブ40の材料は、例えば、銅とすることができる。
燃料噴射弁1は、以上のように構成されているので、気筒100内の燃焼ガスによりノズルホルダ3の先端部3Aの温度が上昇すると、これにより生じた熱は、ノズルホルダ3を介してリテーニングナット4に逃げるほか、先端部3Aに密着しているガスケット一体型チューブ40の一端部41からガスケット一体型チューブ40の本体を介して外向きフランジ部43に送られ、外向きフランジ部43から大気中に放散される。
ここで、ガスケット一体型チューブ40の熱伝導率はノズルホルダ3のそれよりも大きいので、ノズルホルダ3の先端部3Aの温度上昇による熱は、ガスケット一体型チューブ40を介して効率よく気筒100の外部に放出される。そして、ガスケット一体型チューブ40は、一端部41のみがノズルホルダ3の先端部3Aに密着しており、ガスケット一体型チューブ40は、その一端部41よりもリテーニングナット4側の部分が空気層50を介してノズルホルダ3と対向しているので、空気層50の熱絶縁性のために、一端部41からの熱が外向きフランジ部43に逃げるとき、その熱がノズルホルダ3側に戻されることはなく、効率よく外向きフランジ部43に送ることができる。
この結果、気筒100内の燃焼ガスにより加熱されたノズルホルダ3の先端部3Aの温度は、ガスケット一体型チューブ40を設けたことによる上述の放熱作用のために、従来に比べ、低く抑えることができ、従来の許容温度と同じ仕様の燃料噴射弁1であれば、気筒100内の燃焼ガスがより高温であっても差し支えなく使用できるので、内燃機関の高出力化に対応できる。
さらに、ガスケット一体型チューブ40を図1に示したように設けると、ガスケット一体型チューブ40のシール効果により、気筒100内の燃焼ガスや燃料が、ノズルホルダ3の先端部以外に接触するのを阻止することができるので、ノズルホルダ3の発錆防止にも役立つ。
1 燃料噴射弁
2 インジェクタボディ
3 ノズルホルダ
3A 先端部
3B 噴孔
4 リテーニングナット
4a 底面
40 ガスケット一体型チューブ
41 一端部
41a 端縁
42 他端部
43 外向きフランジ部
43a 外端縁部
50 空気層
100 気筒
101 取付孔
2 インジェクタボディ
3 ノズルホルダ
3A 先端部
3B 噴孔
4 リテーニングナット
4a 底面
40 ガスケット一体型チューブ
41 一端部
41a 端縁
42 他端部
43 外向きフランジ部
43a 外端縁部
50 空気層
100 気筒
101 取付孔
Claims (1)
- インジェクタボディの先端部にノズルボディがリテーニングナットにより固定されて成り、前記ノズルボディの先端部に設けられた噴孔から燃料を噴射するように構成されている燃料噴射弁において、
前記ノズルボディの先端部に前記ノズルボディよりも熱伝導率の大きい材料からなるガスケット一体型チューブが前記ノズルボディの先端部外周面に密着するようにして嵌装されており、
該ガスケット一体型チューブは、一端において前記ノズルボディの前記噴孔付近にまで延びており、他端は前記燃料噴射弁が気筒に取り付けられた状態において該気筒の外に出るようになっている
ことを特徴とする燃料噴射弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006247491A JP2008069677A (ja) | 2006-09-13 | 2006-09-13 | 燃料噴射弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006247491A JP2008069677A (ja) | 2006-09-13 | 2006-09-13 | 燃料噴射弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008069677A true JP2008069677A (ja) | 2008-03-27 |
Family
ID=39291482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006247491A Pending JP2008069677A (ja) | 2006-09-13 | 2006-09-13 | 燃料噴射弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008069677A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010038096A (ja) * | 2008-08-07 | 2010-02-18 | Yamaha Motor Co Ltd | エンジン |
JP2014514493A (ja) * | 2011-04-04 | 2014-06-19 | マック トラックス インコーポレイテッド | 流体冷却式インジェクタ、並びに流体冷却式インジェクタを使用する排気後処理システム、車両及び方法 |
JP2014222035A (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-27 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の燃料噴射装置 |
-
2006
- 2006-09-13 JP JP2006247491A patent/JP2008069677A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010038096A (ja) * | 2008-08-07 | 2010-02-18 | Yamaha Motor Co Ltd | エンジン |
JP2014514493A (ja) * | 2011-04-04 | 2014-06-19 | マック トラックス インコーポレイテッド | 流体冷却式インジェクタ、並びに流体冷却式インジェクタを使用する排気後処理システム、車両及び方法 |
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