JP2008067598A - 架空地線の撤去工法及び架空地線の撤去工法に使用される撤去工具 - Google Patents
架空地線の撤去工法及び架空地線の撤去工法に使用される撤去工具 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】本発明に係る架空地線の撤去工法は、電柱間に張設されている既設の架空地線に、複数のカラビナを備えたガイドロープを取り付け、ガイドロープをカラビナを介して架空地線と平行に配設するガイドロープの配設工程A、ガイドロープの両端部を両電柱に固定し、緊線して架空地線の上方にガイドロープを位置させるガイドロープの緊線工程B、架空地線の両端部を切断し、上方に位置するガイドロープのカラビナにより架空地線を吊り下げる架空地線の吊下工程C、所定の電柱側において、架空地線を引っ張る架空地線の引抜工程Dとから成る。
【選択図】図1
Description
まず、図12に示すように、双眼鏡を使用して、架空地線Pの状態を確認する。すなわち、素線切れ及び直線グリップの有無を確認し、素線切れがあった場合は、ばらけた素線を切断してテープ巻きを施す。また、巻付グリップがある場合は、グリップ両端にテープ巻きを施す。
架空地線Pの切断準備として、引き通しの場合の落下防止処置に取り掛かる。引き通しの場合は、巻付グリップを使用して非作業側の落下防止処置を施す。
ガイドロープ2と延線ロープ3を準備する。また、巻取工具25を地上における適切な位置に設置し、逆行防止ガイド工具12のガイドパイプ14における下端部を、接続片29を介して巻取工具25に固定する。そして、電柱Q1側に弛取工具4を取り付ける。
逆行防止ガイド工具12を、電柱Q2のキャップ、または、腕金に固定する。このとき、架空地線Pとの高低差が生じないよう注意する。また、逆行防止ガイド工具12のガイドパイプ14は、撚りができないよう固定する。電柱Q1,Q2間に高低差がある場合は、高い電柱Q2側で架空地線Pを引き抜いて巻き取るようにする。
その後、電柱Q1,Q2間に延線ロープ3を渡し、当該延線ロープ3を張った状態で、電柱Q1において、既設の架空地線Pにカラビナ1を取り付けながらガイドロープ2を送り出す。このとき、カラビナ1は、全て同じ向きにする。電柱Q2側においては、ガイドロープ2に取り付けた延線ロープ3を弛ませないように張った状態で巻き取っていく。そして、複数のカラビナ1を介して、ガイドロープ2を架空地線Pの下方に配置する。
ガイドロープ2が一方の電柱Q1から他方の電柱Q2へ到着したならば、当該ガイドロープ2の先端部を電柱Q2のキャップ等に固定する。一方、電柱Q1側においては、ガイドロープ2の基端部を弛取工具4に固定する。
弛取工具4を使用し、架空地線Pの弛みと同程度までガイドロープ2を緊線する。次に、架空地線Pの切断準備として、切断時の衝撃を無くすため、シメラーにて切断部の張力が無くなる程度に架空地線Pを張線する。尚、張りすぎると、架空地線Pが切れる可能性があるので注意する。そして、架空地線Pの自重がカラビナ1にかかるように、ガイドロープ2を更に緊線して、カラビナ1とガイドロープ2を架空地線Pの上方に位置させる。
架空地線Pをカラビナ1によって吊り下げた状態にしてから、他方の電柱Q1側(シメラー取付側)にて切断箇所にテープ巻き(バラケ防止)し、架空地線Pの端末を切断する。また、電柱Q2側でも切断箇所にテープ巻き(バラケ防止)し、架空地線Pの端末を切断する。切断した後は、シメラーを緩めて取り外す。
電柱Q2側において、逆行防止ガイド工具12の逆行防止金具13に架空地線Pの切断部を挿入し、ガイドパイプ14を介して地上に向けて架空地線Pを引き下ろし、巻取工具25により巻き取って回収する。尚、架空地線Pの長さが15m以下の場合には、高所作業用のバケット28内で架空地線Pを巻き取って回収する。また、既設の架空地線Pの基端部に新設の架空地線Pを接続しておけば、既設の架空地線Pの撤去と、新設の架空地線Pの延線を同時に行うことができる。
架空地線Pの撤収作業が終了したときには、ガイドロープ2を撤去する。電柱Q1側において、ガイドロープ2に弛みを入れ、弛取工具4を外す。電柱Q2側においては、ガイドロープ2の固定を外し、電柱Q1側でガイドロープ2を巻き取る。
最後に、弛取工具4と逆行防止ガイド工具12等を撤去し、作業を終了する。
まず、図15に示すように、架空地線Pを巻付グリップにより固定して、落下防止処置を施す。
他方の電柱Q2側に逆行防止ガイド工具12を取り付ける。
電柱Q1において、ガイドロープ2の一端側を弛取工具4によって固定し、張った状態にする。
ガイドロープ2を張設する。そして、弛取工具4を使用し、架空地線Pの弛みと同程度までガイドロープ2を緊線する。また、コイル導入器を使用し、架空地線Pとガイドロープ2に一括して螺旋状コイル30を取り付ける。そして、導入パイプ31a,31bに架空地線Pとガイドロープ2を挿入する。その後、螺旋状コイル30の基端部に導入パイプ31a、螺旋状コイル30の先端部に導入パイプ31bを取り付ける。この際、引留めロープ(短)32を導入パイプ31aに取り付け、電柱Q1の腕金等に固定する。また、引留めロープ(長)32を導入パイプ31bに取り付けた後、引留めロープ32に通い綱を取り付け、この通い綱を引きながら、架空地線Pの全体に螺旋状コイル30を施設する。
まず、架空地線Pの切断準備として、切断時の衝撃を無くすため、シメラーにて切断部の張力が無くなる程度に架空地線Pを張線する。次に、シメラー取付側にて、巻付グリップの際(引通しの場合は、柱中心より60cm程度)を切断箇所とし、テープ巻き(バラケ防止)をした後、切断する。シメラーを緩めて取り外す。巻取り側にて、巻付グリップの際(引通しの場合は、柱中心より60cm程度)を切断箇所とし、テープ巻き(バラケ防止)をした後、切断する。巻取り側の架空地線P先端にテープ巻きし、逆行防止ガイド工具12のガイドパイプ14へ挿入しながら地上側へ送る。
地上側において、架空地線Pの先端が巻取工具25に到着したら、高圧絶縁手袋を着用してこれを巻き取る。また、既設の架空地線Pの基端部に新設の架空地線Pを接続しておけば、既設の架空地線Pの撤去と、新設の架空地線Pの延線を同時に行うことができる。
逆行防止ガイド工具12を撤収する。また、片側の引留めロープ32を取外す。ガイドロープ2と螺旋状コイル30を撤収し、作業を終了する。
Q1…電柱 Q2…電柱
1…カラビナ 1A…揺動杆
2…ガイドロープ 3…延線ロープ
4…弛取工具 5…凹部
6…巻付ブロック 7…支持部
8…ベルト 9…板片
10…棒材 11…掛架部
12…逆行防止ガイド工具 13…逆行防止金具
14…ガイドパイプ 15…湾曲アーム管部
16…保護管 17…保持管部
18…揺動リンク部材 18A…歯部
19…揺動リンク部材 19A…歯部
20…支持部 21…保持パイプ
22…固定片 24…アース
25…巻取工具 26…ケージ
27…回転軸部 28…高所作業用のバケット
29…接続片 30…螺旋状コイル
31a…導入パイプ 31b…導入パイプ
32…引留めロープ
Claims (6)
- 電柱間に張設されている既設の架空地線に、複数のカラビナを備えたガイドロープを取り付け、ガイドロープをカラビナを介して架空地線と平行に配設するガイドロープの配設工程、ガイドロープの両端部を両電柱に固定し、緊線して架空地線の上方にガイドロープを位置させるガイドロープの緊線工程、架空地線の両端部を切断し、上方に位置するガイドロープのカラビナにより架空地線を吊り下げる架空地線の吊下工程、所定の電柱側において、架空地線を引っ張る架空地線の引抜工程とから成ることを特徴とする架空地線の撤去工法。
- ガイドロープの配設工程は、一方の電柱側において、架空地線にガイドロープのカラビナを取り付けながら他方の電柱側に向けてガイドロープを送り出し、架空地線の全体に複数のカラビナを等間隔に配設する請求項1に記載の架空地線の撤去工法。
- ガイドロープの基端部は、弛取工具を介して電柱に固定され、弛取工具の長さ調節により、ガイドロープを緊線したり緩めたりする請求項1または2に記載の架空地線の撤去工法。
- ガイドロープの先端部側に位置する電柱に、逆行防止ガイド工具を取り付け、端部を切断した架空地線を、逆行防止ガイド工具を介して引き抜く請求項1乃至3のいずれかに記載の架空地線の撤去工法。
- 電柱間に張設されている既設の架空地線を撤去するために使用される撤去工具であって、ガイドロープを取り付ける凹部を備えた巻付ブロックと、巻付ブロックの一端に回転可能に枢着した支持部と、所定のベルトを二つ折りにして掛架するために、支持部に回動可能に取り付けた掛架部とから弛取工具を構成したことを特徴とする架空地線の撤去工法に使用される撤去工具。
- 電柱間に張設されている既設の架空地線を撤去するために使用される撤去工具であって、先端側に逆行防止金具を取り付けた湾曲アーム管部と、湾曲アーム管部の下端部から略直線状に延設され、架空地線を地上方向へ導く絶縁性を備えた防護管と、湾曲アーム管部の所定の位置から湾曲の内側方向に向けて延設され、電柱の側面に当接する保持管部とから逆行防止ガイド工具を構成したことを特徴とする架空地線の撤去工法に使用される撤去工具。
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