JP2008067493A - 電動機、及びエレベータの巻上機 - Google Patents

電動機、及びエレベータの巻上機 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ティース先端部同士の間の隙間が狭い場合であっても、導線巻き付け時の作業効率を向上させることができるとともに、ステータの真円度の低下を抑えることができる電動機、及びエレベータの巻上機を得ることを目的とするものである。
【解決手段】内周側可動ティース18及び内周側固定ティース部19は、ステータヨーク17の周方向に互いに間隔をおいて、ステータヨーク17の内周に交互に配置されている。外周側可動ティース20及び外周側固定ティース部21は、ステータヨーク17の周方向に互いに間隔をおいて、ステータヨーク17の外周に交互に配置されている。内周側可動ティース18は、内周側可動ティース18の突出方向へ摺動可能となっている。外周側可動ティース20は、外周側可動ティース20の突出方向へ摺動可能となっている。
【選択図】図2

Description

この発明は、環状のステータからの磁力によってロータが回転する例えば同期電動機及び誘導電動機等の電動機、及びエレベータの巻上機に関するものである。
一般的な電動機のステータでは、それぞれ隣り合うティース先端部同士の間の隙間が狭くなっているため、ヨーク部のティース部同士の間に導線を巻き付けにくくなっており、導線巻き付け時の作業効率が低下していた。
これに対して、従来のトロイダルステータでは、ヨーク部が環状から帯状に展開可能な展開機構を有している。そして、ヨーク部が帯状のときに、ヨーク部のティース部同士の間に導線が巻き付けられて、ヨーク部が環状に折り曲げられることによって環状のステータコアが形成され、導線巻き付け時の作業効率が改善されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−175386号公報
上記のような従来のトロイダルステータでは、導線巻き付け時の作業効率が改善されているが、ヨーク部が環状に折り曲げられた際のステータの真円度が展開機構によって低下しているため、トルクリップルが大きくなっており、モータの回転時に振動及び騒音が発生することがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ティース先端部同士の間の隙間が狭い場合であっても、導線巻き付け時の作業効率を向上させることができるとともに、ステータの真円度の低下を抑えることができる電動機、及びエレベータの巻上機を得ることを目的とする。
この発明に係る電動機は、環状のステータヨークと、ステータヨークの周方向にそれぞれ間隔をおいて設けられ、かつステータヨークの径方向へ向けて突出し、突出する方向へ摺動可能な可動ティースと、それぞれ隣り合う可動ティース同士の間でステータヨークに巻き付けられ、コイルを形成する導線とを有するステータ、及びコイルから可動ティースを介して受けた磁力によって回転されるロータを備えているものである。
この発明の電動機では、可動ティースが突出する方向へ摺動可能となっているので、ティース先端部同士の間の隙間が狭い場合であっても、それぞれ隣り合う可動ティースの先端部同士の間の隙間が広がることにより、導線巻き付け時の作業効率を向上させることができる。これとともに、従来のトロイダルステータのような展開機構が不要となることにより、ステータの真円度の低下を抑えることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータの巻上機を示す構成図である。
図において、エレベータの巻上機の一部である電動機としての電動機本体1は、永久磁石式同期電動機である。また、電動機本体1は、軸受台(ハウジング)2と、環状のステータコア(固定子鉄心)3と、回転軸4とを有している。軸受台2は、底部2aと、互いに平行な第1及び第2軸受取付部2b,2cとを有している。
第1及び第2軸受取付部2b,2cの中央部には、それぞれ軸受5が取り付けられている。ステータコア3は、軸受5の中心と環の中心とが互いに一致するように、コア取付部材6を介して、第1軸受取付部2bに取り付けられている。また、ステータコア3の表面には、絶縁処理が施されている。さらに、ステータコア3には、コイルを形成する導線(巻線)7がトロイダル状(環状)に巻き付けられている。ステータコア3と導線7とは、ステータを構成している。
回転軸4は、一対の軸受5に回転可能に支持されている。また、回転軸4には、ステータコア3の内周面に対向するように配置されたインナロータ(内側回転子)8と、ステータコア3の外周面に対向するように配置されたアウタロータ(外側回転子)9とが取り付けられている。インナロータ8の外周には、複数の第1永久磁石10が固着されている。アウタロータ9の内周には、複数の第2永久磁石11が固着されている。また、アウタロータ9の外周には、かごの荷重を受ける主索(図示せず)が巻き掛けられる綱溝9aが設けられている。即ち、アウタロータ9及び綱溝9aによって、綱車12が構成されている。
さらに、アウタロータ9の第1軸受取付部2b側の端部には、外周部の全周に渡ってブレーキディスク13が取り付けられている。ブレーキディスク13は、ブレーキ制動面13aを有している。第1軸受取付部2bの上部には、ブレーキ装置14が設けられている。ブレーキ装置14は、ブレーキ制動面13aに接触可能なブレーキシュー15と、ブレーキシュー15をブレーキ制動面13aに接触させることによってブレーキディスク13(回転軸4)の回転を制動する制動部16とを有している。従って、電動機本体1と、綱車12と、ブレーキ装置14とによって、エレベータの巻上機が構成されている。そして、導線7に三相交流が供給されることによって、インナロータ8及びアウタロータ9に回転トルクが発生し、回転軸4が回転される。
図2は、図1のII−II線に沿う断面を模式的に示す模式図である。ステータコア3は、環状のステータヨーク(固定子継鉄)17と、ステータティースとしての複数の内周側可動ティース18、内周側固定ティース部19、外周側可動ティース20及び外周側固定ティース部21とを有している。ステータヨーク17の内周には、複数の内周側開口部17aが設けられている。また、ステータヨーク17の外周には、複数の外周側開口部17bが設けられている。ステータヨーク17、内周側固定ティース部19及び外周側固定ティース部21は、それぞれ同一部材によって一体形成されている。
内周側可動ティース18及び内周側固定ティース部19は、ステータヨーク17の周方向に互いに間隔をおいて、ステータヨーク17の内周に交互に配置されている。また、内周側可動ティース18及び内周側固定ティース部19は、互いにステータヨーク17の環の中心に向けて突出している。さらに、内周側可動ティース18及び内周側固定ティース部19の先端部は、それぞれステータヨーク17の周方向に幅広になっている。
内周側可動ティース18の他端部には、内周側開口部17aへ挿入される内周側挿入部18aが設けられている。即ち、内周側可動ティース18は、ステータヨーク17の内周に挿入されている。また、内周側可動ティース18は、ステータヨーク17の環の中心方向(内周側可動ティース18の突出方向)へ摺動可能(スライド可能)となっている。ステータヨーク17及び内周側可動ティース18には、互いを貫くようにピン22が挿し込まれている。このピン22が挿し込まれることによって、ステータヨーク17及び内周側可動ティース18が互いに一体化されている。
外周側可動ティース20及び外周側固定ティース部21は、ステータヨーク17の周方向に互いに間隔をおいて、ステータヨーク17の外周に交互に配置されている。また、外周側可動ティース20及び外周側固定ティース部21は、互いにステータヨーク17の環の外側に向けて突出している。さらに、外周側可動ティース20及び外周側固定ティース部21の先端部は、それぞれステータヨーク17の周方向に幅広になっている。
外周側可動ティース20の他端部には、外周側開口部17bへ挿入される外周側挿入部20aが設けられている。即ち、外周側可動ティース20は、ステータヨーク17の外周に挿入されている。また、外周側可動ティース20は、ステータヨーク17の環の外側の方向(外周側可動ティース20の突出方向)へ摺動可能となっている。ステータヨーク17及び外周側可動ティース20には、互いを貫くようにピン22が挿し込まれている。このピン22が挿し込まれることによって、ステータヨーク17及び外周側可動ティース20が互いに一体化されている。
内周側及び外周側可動ティース18,20は、ステータヨーク17の同一位置から互いに反対方向に向けて突出するようにステータヨーク17に配置されている。また、内周側及び外周側可動ティース18,20には、それぞれピン23が挿通されている。内周側及び外周側固定ティース部19,21は、ステータヨーク17の同一位置から互いに反対方向に向けて突出するようにステータヨーク17に配置されている。
それぞれ隣り合う内周側可動ティース18と内周側固定ティース部19との間には、内周側スロットAが形成されている。それぞれ隣り合う外周側可動ティース20と外周側固定ティース部21との間には、外周側スロットBが形成されている。導線7は、内周側スロットAと外周側スロットBとの間でステータヨーク17に巻き付けられている。従って、内周側及び外周側可動ティース18,20は、それぞれが摺動可能なことにより、先端部の突出距離が内周側及び外周側固定ティース部19,21の先端部の突出距離と同等の距離であり、導線7を収納する位置である収納位置と、隙間C,Dが形成される位置である巻き付け位置との間で変位可能となっている。
図3は、図2のステータコア3を具体的に示す上面図である。ステータコア3は、第1〜第3コアブロック24〜26に周方向に複数分割されている。ここで、ステータコア3と同様に、ステータヨーク17,内周側固定ティース部19及び外周側固定ティース部21も複数に分割されている。第1〜第3コアブロック24〜26の一端部には、第1〜第3突起部24a〜26aがそれぞれ設けられており、第1〜第3コアブロック24〜26の他端部には、第1〜第3溝部24b〜26bがそれぞれ設けられている。第1及び第2コアブロック24,25は、第1溝部24bと第2突起部25aとが互いに圧入嵌合されることによって、互いに一体化される。第2及び第3コアブロック25,26は、第2溝部25bと第3突起部26aとが互いに圧入嵌合されることによって、互いに一体化される。第1及び第3コアブロック24,26は、第3溝部26bと第1突起部24aとが互いに圧入嵌合されることによって、互いに一体化される。
図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。図5は、図4の(第1コアブロック24における)第1コア片27を示す上面図である。図6は、図5のVI−VI線に沿う断面図である。図7は、図5のVII−VII線に沿う断面図である。図8は、図4の第2コア片28を示す上面図である。内周側及び外周側固定ティース部19,21とステータヨーク17とは、2組の第1及び第2コア片27,28によって構成されている。2組の第1及び第2コア片27,28は、交互に積層されている。また、第1及び第2コア片27,28は、それぞれ1枚の電磁鋼板(例えば珪素鋼板等)によって構成されており、互いに同一の厚さ寸法となっている。
第1コア片27の内周には、内周側固定ティース部19の一層をそれぞれ形成する複数の第1内周ティース形成部27aが設けられている。第1コア片27の外周には、外周側固定ティース部21の一層をそれぞれ形成する複数の第1外周ティース形成部27bが設けられている。第1コア片27のそれぞれ隣り合う第1内周ティース形成部27a同士の間には、ピン22に挿通されるピン孔27cが設けられている。第1コア片27のそれぞれ隣り合う第1外周ティース形成部27b同士の間には、ピン22に挿通されるピン孔27dが設けられている。
第2コア片28の内周には、内周側固定ティース部19の一層をそれぞれ形成する複数の第2内周ティース形成部28aが設けられている。第2コア片28の外周には、外周側固定ティース部21の一層をそれぞれ形成する複数の第2外周ティース形成部28bが設けられている。第2コア片28の内周及び外周には、第1コア片27のピン孔27c,27dの位置をそれぞれ避けるように、複数の内周溝28c及び外周溝28dが設けられている。即ち、第1及び第2コア片27,28は、ピン孔27c,27dと内周溝28c及び外周溝28dとの相違点を除く他の箇所が同一形状となっている。また、2組の第1及び第2コア片27,28が互いに交互に積層されることによって、2箇所の内周溝28cが内周側開口部17aを形成するとともに、2箇所の外周溝28dが外周側開口部17bを形成する。
図9は、図3のIX−IX線に沿う断面図である。図10は、図9の第3コア片29を示す上面図である。図11は、図10のXI−XI線に沿う断面図である。図12は、図9の第4コア片30を示す上面図である。図13は、図12のXIII−XIII線に沿う断面図である。内周側可動ティース18は、2枚の第3コア片29が積層されて組み合わされることによって形成されている。外周側可動ティース20は、2枚の第4コア片30が積層されて組み合わされることによって形成されている。第3及び第4コア片29,30は、第1及び第2コア片27,28と同一の厚さ寸法の電磁鋼板がそれぞれ2枚積層されることによって構成されている。即ち、第3及び第4コア片29,30の厚さ寸法は、第1及び第2コア片27,28の2倍の厚さ寸法となっている。
第3コア片29の内周側可動ティース18の反先端部側の端部には、内周溝28cへ挿入され、かつ内周溝28cの内壁と嵌合される第3コア片嵌合部29aが設けられている。内周側挿入部18aは、2つの第3コア片嵌合部29aが組み合わされることによって、形成されている。第3コア片29の第3コア片嵌合部29aの箇所には、ピン22に挿通される2つのピン孔29b,29cが設けられている。ピン孔29cは、内周側可動ティース18が収納位置のときにピン22に挿通され、ピン孔29bは、内周側可動ティース18が巻き付け位置のときにピン22に挿通される。また、第3コア片29の第3コア片嵌合部29a近傍には、ピン23に挿通されるピン孔29dが設けられている。2枚の第3コア片29は、各ピン孔29dを貫くようにピン23が挿入されることによって、互いに一体化されている。
第4コア片30の外周側可動ティース20の反先端部側の端部には、外周溝28dへ挿入され、かつ外周溝28dの内壁と嵌合される第4コア片嵌合部30aが設けられている。外周側挿入部20aは、2つの第4コア片嵌合部30aが組み合わされることによって、構成されている。第4コア片30の第4コア片嵌合部30aの箇所には、ピン22にそれぞれ挿通される2つのピン孔30b,30cが設けられている。ピン孔30cは、外周側可動ティース20が収納位置のときにピン22に挿通され、ピン孔30bは、外周側可動ティース20が巻き付け位置のときにピン22に挿通される。また、第4コア片30の第4コア片嵌合部30aの近傍には、ピン23に挿通されるピン孔30dが設けられている。2枚の第4コア片30は、各ピン孔30dを貫くようにピン23が挿入されることによって、互いに一体化されている。ここで、第3及び第4コア片嵌合部29a,30aの厚さ寸法は、それぞれ第1及び第2コア片27,28の厚さ寸法と同一の厚さ寸法となっている。また、第2及び第3コアブロック25,26は、第1コアブロック24と同様の構成である。
次に、第1コアブロック24における内周側及び外周側可動ティース18,20の摺動動作と、導線7の巻き付け方法とについて説明する。まず、図9に示すように、内周側可動ティース18が収納位置のときに、第1コア片27のピン孔27cと、第3コア片29のピン孔29cとを貫くように、ピン22が挿し込まれている。外周側可動ティース20も内周側可動ティース18と同様に、外周側可動ティース20が収納位置のときに、第1コア片27のピン孔27dと、第4コア片30のピン孔30cとを貫くように、ピン22が挿し込まれている。
この状態の第1コアブロック24において、それぞれのピン孔27c,29c及びピン孔27d,30cから各ピン22が抜き出されることによって、図14及び図15に示すように、内周側及び外周側可動ティース18,20が突出方向へ摺動可能となる。そして、図16に示すように、内周側及び外周側可動ティース18,20が巻き付け位置に変位され、それぞれのピン孔27c,29b及びピン孔27d,30bに各ピン22が挿し込まれて、内周側及び外周側可動ティース18,20がステータヨーク17に固定される。
このように、内周側及び外周側可動ティース18,20が巻き付け位置のときに、図17に示すように、隙間C,Dを通してスロットA,Bの間でステータヨーク17に導線7が巻き付けられる。そして、各ピン22がそれぞれのピン孔27c,29b及びピン孔27d,30bから抜き出され、内周側及び外周側可動ティース18,20がそれぞれ再び収納位置に変位されて、それぞれのピン孔27c,29c及びピン孔27d,30cに各ピン22が挿し込まれる。ここで、第2及び第3コアブロック25,26についても、第1コアブロック24と同様の工程により導線7がステータヨーク17に巻き付けられる。従って、第1〜第3コアブロック24〜26が互いに組み合わされることによって、図2に示すようなステータコア3が完成する。
上記のようなエレベータの巻上機では、各可動ティース18,20が突出する方向へ摺動可能となっているので、ティース先端部同士の間の隙間が狭い場合であっても、それぞれ隣り合う可動ティース18,20及び固定ティース部19,21の先端部同士の間の隙間C,Dが広がることにより、導線7の巻き付け時の作業効率を向上させることができる。これとともに、従来のトロイダルステータのような展開機構が不要となることにより、ステータの真円度の低下を抑えることができる。
また、ステータコア3の真円度の低下を抑えることができることにより、電動機本体1の駆動時のトルクリップルの悪化を抑えることができる。これとともに、電動機本体1の駆動時の振動及び騒音を低減させることができ、エレベータの乗客に対する乗り心地を向上させることができる。
ここで、一般的な電動機のステータでは、それぞれ隣り合うティース先端部同士の間の隙間が狭いため導線の高密度化を施すことが困難であったが、上記のようなエレベータの巻上機では、それぞれ隣り合う可動ティース18,20及び固定ティース部19,21の先端部同士の間の隙間C,Dが広がるので、容易に導線7の高密度化を施すことができる。
また、従来のステータの製造方法として、ティース部とヨーク部とが一対となるようにティース単位でステータコアを周方向に複数の分割片に分割し、分割片のヨーク部に導線を巻き付けて、複数の分割片を組み合わせることによって、環状のステータを形成する方法がある。しかしながら、この方法の場合、製造工程が大幅に増加するため、製造効率が低下してしまう。これに対して、上記のようなエレベータの巻上機では、ステータコア3が周方向に第1〜第3コアブロック24〜26の3つに分割されているので、最小分割数によってステータコア3を製造可能であり、従来のステータの製造方法よりも製造工程が削減されることにより、ステータコア3の製造を容易に行うことができ、ステータコア3の生産性を向上させることができる。
さらに、インナロータ8及びアウタロータ9の2つのロータにコイルからの磁力がそれぞれ作用するので、各ロータ8,9に大きな回転トルクを発生させることができ、エレベータの巻上機として最適な回転トルクを発生させることができる。
なお、実施の形態1では、エレベータの巻上機について説明したが、この発明は、エレベータの巻上機に限るものではなく、他の用途の電動機にも適用できる。これとともに、実施の形態1では、永久磁石式同期電動機について説明したが、この発明は、永久磁石式同期電動機に限るものではなく、例えば誘導電動機等の他の電動機にも適用できる。
また、実施の形態1では、ステータコア3が第1〜第3コアブロック24〜26によって周方向に3分割にされていたが、3分割に限るものではなく、ステータコアが周方向に2分割又は4分割以上にされていてもよい。
さらに、実施の形態1では、第1〜第3コアブロック24〜26と他のコアブロックとがそれぞれ圧入嵌合されることによって環状に組み合わされていたが、圧入嵌合に限るものではなく、他の方法を用いて環状に組み合わせてもよい。
さらにまた、実施の形態1では、2組の第1及び第2コア片27,28、2つの第3コア片29、及び2つの第4コア片30により、ステータコア3(各コアブロック24〜26)が構成されていたが、この例に限るものではなく、1組の第1及び第2コア片27,28、1つの第3コア片29、及び1つの第4コア片30の組み合わせによりステータコア3が構成されていてもよく、また、3組以上の第1及び第2コア片27,28、3つ以上の第3コア片29、及び3つ以上の第4コア片30によりステータコア3が構成されていてもよい。即ち、ステータコア3を構成する各コア片27〜30の積層数は、要求される電動機のステータコア長に応じて任意に設定できるものである。
さらにまた、実施の形態1の電動機本体1では、インナロータ8及びアウタロータ9の2つの種類のロータを有していたが、インナロータ及びアウタロータのいずれか1つの種類のロータを有していればよい。これとともに、可動ティース及び固定ティース部もロータの種類に対応する方向へ向けて突出していればよい。
この発明の実施の形態1によるエレベータの巻上機を示す構成図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図2のステータコアを具体的に示す上面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図4の第1コア片を示す上面図である。 図5のVI−VI線に沿う断面図である。 図5のVII−VII線に沿う断面図である。 図4の第2コア片を示す上面図である。 図3のIX−IX線に沿う断面図である。 図9の第3コア片を示す上面図である。 図10のXI−XI線に沿う断面図である。 図9の第4コア片を示す上面図である。 図12のXIII−XIII線に沿う断面図である。 図3の第1コアブロックにおける可動ティースの突出方向への摺動状態を示す上面図である。 図14の一部の可動ティースのステータヨーク方向への摺動状態を示す上面図である。 図14のXVI−XVI線に沿う断面図である。 図14のステータヨークに導線を巻き付けた状態を示す上面図である。
符号の説明
1 電動機本体、3 ステータコア、7 導線、8 インナロータ、9 アウタロータ、14 ブレーキ装置、17 ステータヨーク、18 内周側可動ティース、19 内周側固定ティース部、20 外周側可動ティース、21 外周側固定ティース部、24 第1コアブロック、25 第2コアブロック、26 第3コアブロック、27 第1コア片、28 第2コア片、29 第3コア片、30 第4コア片。

Claims (6)

  1. 環状のステータヨークと、上記ステータヨークの周方向にそれぞれ間隔をおいて設けられ、かつ上記ステータヨークの径方向へ向けて突出し、突出する方向へ摺動可能な可動ティースと、それぞれ隣り合う上記可動ティース同士の間で上記ステータヨークに巻き付けられ、コイルを形成する導線とを有するステータ、及び
    上記コイルから上記可動ティースを介して受けた磁力によって回転されるロータ
    を備えていることを特徴とする電動機。
  2. 上記可動ティースは、上記ステータヨークの内周及び外周の少なくともいずれか一方に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電動機。
  3. 上記ステータヨークのそれぞれ隣り合う上記可動ティース同士の間には、上記ステータヨークの径方向へ向けて突出する固定ティース部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動機。
  4. 上記可動ティース及び上記ステータヨークは、環状のステータコアを構成しており、
    上記ステータコアは、複数のコアブロックに周方向に分割されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の電動機。
  5. 上記可動ティース及び上記ステータヨークは、それぞれ複数枚の電磁鋼板が積層されて構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の電動機。
  6. 昇降路を昇降されるかごの重量を受ける主索が巻き掛けられる綱車、
    環状のステータヨークと、上記ステータヨークの周方向にそれぞれ間隔をおいて設けられ、かつ上記ステータヨークの径方向へ向けて突出し、突出する方向へ摺動可能な可動ティースと、それぞれ隣り合う上記可動ティース同士の間で上記ステータヨークに巻き付けられ、コイルを形成する導線とを有するステータ、及び上記コイルから上記可動ティースを介して受けた磁力によって回転されるロータを含んでおり、上記綱車を回転させるための駆動力を発生する電動機本体、及び
    上記電動機本体の回転を制動するブレーキ
    を備えていることを特徴とするエレベータの巻上機。
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