JP2008066247A - 燃料電池システム、及び、燃料電池の製造方法 - Google Patents

燃料電池システム、及び、燃料電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池のMEAにおいて、触媒電極層と電解質膜との密着性を向上させる技術を提供すること。
【解決手段】燃料電池を備える燃料電池システムであって、燃料電池は、電解質膜と、電解質を含み、電解質膜の片面に形成される第1触媒電極層と、電解質膜の片面の反対面に形成される第2触媒電極層と、を備え、燃料電池システムは、通常運転時において、第1触媒電極層に酸化ガスを供給し、第2触媒電極層に燃料ガスを供給することで、第1触媒電極層をカソードとして、第2触媒電極層をアノードとして発電を行わせると共に、通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、第1触媒電極層に燃料ガスを供給し、第2触媒電極層に酸化ガスを供給することで、第1触媒電極層をアノードとして、第2触媒電極層をカソードとして発電を行わせるガス供給部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解質を含むカソードと、アノードとから成る燃料電池を備える燃料電池システムに関する。
近年、水素と酸素の電気化学反応によって発電する燃料電池がエネルギ源として注目されている。この燃料電池は、電解質膜の両面に触媒電極層が形成された膜電極接合体(以下では、「MEA」(Membrane Electrode Assembly)と呼ぶ)を備える。この燃料電池では、触媒電極層であるアノードおよびカソードに、それぞれ、水素を含有する燃料ガスおよび酸素を含有する酸化ガスを供給することで電気化学反応を生じさせ、発電を行うようにしている。
アノードやカソードは、一般的に、電解質を含んでおり、アノードに燃料ガス、カソードに酸化ガスを流した場合、プロトンは、アノードの電解質から、電解質膜を介して、カソードの電解質へと移動する。そのため、燃料電池のMEAにおいて、電解質膜と、アノード及びカソード(の各電解質)との密着性が高いほど、プロトンの移動抵抗が低くなり、燃料電池の性能向上が期待できる。
ところで、上記MEAのアノード側では、プロトンの移動に伴い電解質が電解質膜側に移動するので、アノードと電解質膜との密着性はある程度確保できるが、カソード側では、プロトンの移動に伴い電解質が電解質膜側の反対方向に移動するので、カソードと電解質膜との密着性が確保できないおそれがあった。
このような問題を解決するため、燃料電池において、相対湿度60%以上で加湿した酸化ガスをカソード側に長時間流して発電させ、カソードから電解質膜への水の浸透を促進させ、その水の移動に乗じてカソードの電解質を電解質膜側に移動させることにより、カソードと電解質膜との密着性の向上を図る技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2003−59504号公報
しかしながら、上述のように、燃料電池において、カソードから電解質膜への水の移動に乗じてカソードと電解質膜との密着性の向上を図る技術において、カソードの電解質が、水の移動に乗じて電解質膜側へ移動する移動性は低く、それ故、カソードと電解質膜との密着性の向上が期待できないおそれがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、燃料電池のMEAにおいて、触媒電極層と電解質膜との密着性を向上させる技術を提供することを目的とする。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第1の燃料電池システムは、
燃料電池を備える燃料電池システムであって、
前記燃料電池は、
電解質膜と、
電解質を含み、前記電解質膜の片面に形成される第1触媒電極層と、
前記電解質膜の前記片面の反対面に形成される第2触媒電極層と、
を備え、
前記燃料電池システムは、
通常運転時において、前記第1触媒電極層に酸化ガスを供給し、前記第2触媒電極層に燃料ガスを供給することで、前記第1触媒電極層をカソードとして、前記第2触媒電極層をアノードとして発電を行わせると共に、前記通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、前記第1触媒電極層に燃料ガスを供給し、前記第2触媒電極層に酸化ガスを供給することで、前記第1触媒電極層をアノードとして、前記第2触媒電極層をカソードとして発電を行わせるガス供給部と、
を備えることを要旨とする。
上記構成の燃料電池システムによれば、第1触媒電極層及び第2触媒電極層と、電解質膜との密着性をそれぞれ向上させることができる。
上記燃料電池システムにおいて、
前記ガス供給部は、
前記酸化ガスを供給するための酸化ガス供給部と、
前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給部と、
前記燃料ガス供給部から供給される前記燃料ガスを前記第2触媒電極層に導くための前記第1経路と、
前記燃料ガス供給部から供給される前記燃料ガスを前記第1触媒電極層に導くための前記第2経路と、
前記酸化ガス供給部から供給される前記酸化ガスを前記第1触媒電極層に導くための前記第3経路と、
前記酸化ガス供給部から供給される前記酸化ガスを前記第2触媒電極層に導くための前記第4経路と、
前記通常運転時において、前記第2経路を遮断し前記第1経路に前記燃料ガスを流し、前記第4経路を遮断し前記第3経路に前記酸化ガスを流すと共に、前記通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、前記第1経路を遮断し前記第2経路に前記酸化ガスを流し、前記第3経路を遮断し前記第4経路に前記燃料ガスを流す経路切り替え部と、
を備えるようにしてもよい。
このようにすれば、通常発電時において、第2触媒電極層と電解質膜との密着性を向上させることができ、通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、第1触媒電極層と電解質膜との密着性を向上させることができる。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第2の燃料電池システムは、
燃料電池を備える燃料電池システムであって、
前記燃料電池は、
電解質膜と、
電解質を含み、前記電解質膜の片面に形成される第1触媒電極層と、
前記電解質膜の前記片面の反対面に形成される第2触媒電極層と、
を備え、
前記燃料電池システムは、
通常運転時において、前記第1触媒電極層に酸化ガスを供給し、前記第2触媒電極層に燃料ガスをそれぞれ供給することで、前記第1触媒電極層をカソードとして、前記第2触媒電極層をアノードとして発電を行わせると共に、前記通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、少なくとも前記第1触媒電極層に燃料ガスを供給するガス供給部と、
前記通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、前記第1触媒電極層が陽極、前記第2触媒電極層が陰極となるように前記第1触媒電極層−第2触媒電極層間に電流を流す電流供給部と、
を備えることを要旨とする。
上記構成の燃料電池システムによれば、第1触媒電極層及び第2触媒電極層と、電解質膜との密着性をそれぞれ向上させることができる。
上記燃料電池システムにおいて、
前記ガス供給部は、
前記酸化ガスを供給するための酸化ガス供給部と、
前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給部と、
前記燃料ガス供給部から供給される前記燃料ガスを前記第2触媒電極層に導くための前記第1経路と、
前記燃料ガス供給部から供給される前記燃料ガスを前記第1触媒電極層に導くための前記第2経路と、
前記酸化ガス供給部から供給される前記酸化ガスを前記第1触媒電極層に導くための前記第3経路と、
前記通常運転時において、前記第2経路を遮断し、前記第1経路に前記燃料ガスを、前記第3経路に前記酸化ガスをそれぞれ流すと共に、前記通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、少なくとも前記第2経路に前記燃料ガスを流し、前記第3経路を遮断する経路切り替え部と、
を備えるようにしてもよい。
このようにすれば、通常発電時において、第2触媒電極層と電解質膜との密着性を向上させることができ、通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、第1触媒電極層と電解質膜との密着性を向上させることができる。
上記燃料電池システムにおいて、
前記ガス供給部は、
前記通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、前記第1触媒電極層に燃料ガスを供給すると共に、前記第2触媒電極層にプロトンと電気化学的に反応しない不活性ガスを供給するようにしてもよい。
このようにすれば、通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、不活性ガスが第2触媒電極層に供給されるので、第2触媒電極層において、電気化学反応によりプロトンから生じる水素ガスを、不活性ガスによって、排除することが可能となる。そのため、第2触媒電極層での水素ガスの発生が促進され、すなわち、第1触媒電極層から第2触媒電極層へのプロトンの移動が促進され、それに伴い、第1触媒電極層の電解質が電解質膜側へ移動し、その結果、第1触媒電極層と電解質膜との密着性を向上させることができる。
上記燃料電池システムにおいて、
前記ガス供給部は、
前記酸化ガスを供給するための酸化ガス供給部と、
前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給部と、
前記不活性ガスを供給するための不活性ガス供給部と、
前記燃料ガス供給部から供給される前記燃料ガスを前記第2触媒電極層に導くための前記第1経路と、
前記燃料ガス供給部から供給される前記燃料ガスを前記第1触媒電極層に導くための前記第2経路と、
前記酸化ガス供給部から供給される前記酸化ガスを前記第1触媒電極層に導くための前記第3経路と、
前記不活性ガス供給部から供給される前記不活性ガスを前記第2触媒電極層に導くための前記第4経路と、
前記通常運転時において、前記第2経路を遮断し前記第1経路に前記燃料ガスを流し、前記第4経路を遮断し前記第3経路に前記酸化ガスを流すと共に、前記通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、少なくとも、前記第2経路に前記燃料ガスを流し、前記第3経路を遮断し前記第4経路に前記不活性ガスを流す経路切り替え部と、
を備えるようにしてもよい。
このようにすれば、通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、不活性ガスが第2触媒電極層に供給されるので、第2触媒電極層において、電気化学反応によりプロトンから生じる水素ガスを、不活性ガスによって、排除することが可能となる。そのため、第2触媒電極層での水素ガスの発生が促進され、すなわち、第1触媒電極層から第2触媒電極層へのプロトンの移動が促進され、それに伴い、第1触媒電極層の電解質が電解質膜側へ移動し、その結果、第1触媒電極層と電解質膜との密着性を向上させることができる。
上記燃料電池システムにおいて、
前記通常運転時以外の所定のタイミングとは、前記通常運転終了後であって、前記燃料電池システムの駆動停止前であることが好ましい。
このようにすれば、次回の通常運転時において、第1触媒電極層と電解質膜との密着性が向上した状態で発電を行うことができ、燃料電池の発電効率を向上させることができる。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第1の燃料電池の製造方法は、
燃料電池の製造方法であって、
電解質膜の一方の面に、電解質を含み、通常運転時においてカソードとして利用される第1触媒電極層が、他方の面に、前記通常運転時においてアノードとして利用される第2触媒電極層が、それぞれ形成される膜電極接合体を用意する工程と、
前記第1触媒電極層に燃料ガスを供給すると共に、前記第1触媒電極層に酸化ガスを供給し、前記第1触媒電極層をアノードとして、前記第2触媒電極層をカソードとして発電を行わせる工程と、
を備えることを要旨とする。
上記燃料電池の製造方法によれば、第1触媒電極層と電解質膜との密着性を向上させることができる。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第2の燃料電池の製造方法は、
燃料電池の製造方法であって、
電解質膜の一方の面に、電解質を含み、通常運転時においてカソードとして利用される第1触媒電極層が、他方の面に、前記通常運転時においてアノードとして利用される第2触媒電極層が、それぞれ形成される膜電極接合体を用意する工程と、
前記第1触媒電極層が陽極、前記第2触媒電極層が陰極となるように前記第1触媒電極層−第2触媒電極層間に電流を流す工程と、
電流流通状態において、前記第1触媒電極層に燃料ガスを供給し、前記第1触媒電極層、および、前記第2触媒電極層で電気化学反応を生じさせる工程と、
を備えることを要旨とする。
上記燃料電池の製造方法によれば、第1触媒電極層と電解質膜との密着性を向上させることができる。
なお、本発明は、上記した燃料電池システムに限られず、他の装置発明の態様で実現することも可能である。また、上記した燃料電池の製造方法に限られず、他の方法発明の態様で実現することも可能である。さらには、それら装置や方法を構築するためのコンピュータプログラムとしての態様や、そのようなコンピュータプログラムを記録した記録媒体としての態様や、上記コンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など、種々の態様で実現することも可能である。
また、本発明をコンピュータプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合には、上記装置の動作を制御するプログラム全体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分のみを構成するものとしてもよい。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき次の順序で説明する。
A.第1実施例:
A1.燃料電池システム1000の構成:
A2.密着性向上処理:
A3.実験結果:
B.第2実施例:
B1.燃料電池システム1000Aの構成:
B2.密着性向上処理:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.変形例:
A.第1実施例:
A1.燃料電池システム1000の構成:
図1は、本発明の第1実施例としての燃料電池システム1000の構成を示すブロック図である。本実施例の燃料電池システム1000は、主に、燃料電池100と、水素タンク20と、ブロワ30と、三方弁40,50と、負荷60と、水素遮断弁200と、レギュレータ220と、パージ弁240と、水素循環ポンプ250と、制御回路400と、を備えている。
この燃料電池システム1000は、燃料電池システム1000の外部から電力要求があった場合には、まず、燃料電池システム1000の駆動開始処理を行う。この駆動開始処理は、燃料電池システム1000の各部の暖機処理や燃料ガスや酸化ガスの供給のために、ブロワ30の駆動や水素遮断弁200の開弁などの処理が含まれる。その後、発電量が定常的になると、通常運転となる。そして、電力要求がなくなると、通常運転を終了し、燃料電池システム1000の駆動停止処理を行う。この駆動停止処理は、燃料電池システム1000の掃気運転などの処理が含まれる。燃料電池システム1000の通常運転時には、後述する第2触媒電極層に燃料ガスが供給され、後述する第1触媒電極層に酸化ガスが供給される。
また、この燃料電池システム1000は、駆動停止処理中であって、掃気運転前において、後述する密着性向上処理を行う。この密着性向上処理は、第1触媒電極層22と電解質膜21との密着性を向上させるための処理である。
燃料電池100は、固体高分子型の燃料電池であり、単セル10と、エンドプレート300と、インシュレータ330と、ターミナル340とを備えている。単セル10は、インシュレータ330およびターミナル340を挟んで、2枚のエンドプレート300によって挟持される。すなわち、燃料電池100は、単セル10が、複数個積層された層状構造を有している。また、燃料電池100は、テンションプレート(図示せず)がボルト(図示せず)によって各エンドプレート300に結合されることによって、各単セル10を、積層方向に所定の力で締結する構造となっている。
図2は、単セル10の概略構成を表わす断面模式図である。この単セル10は、電解質膜21と、電解質膜21の両面に形成される触媒電極層(第1触媒電極層22および第2触媒電極層23)とから成るMEA24を備える。この第1触媒電極層22および第2触媒電極層23は、通常発電時において、それぞれカソードおよびアノードとして機能する。また、単セル10は、MEA24の外側に第1ガス拡散層31,32を備え、さらに、その外側に第2ガス拡散層33,34を備えている。
電解質膜21は、固体高分子材料、例えば、フッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す。
第1触媒電極層22、および、第2触媒電極層23は、触媒金属である白金(Pt)を担持したカーボン(以下では、白金担持カーボンとも呼ぶ)と、電解質とから構成される。
第1ガス拡散層31,32は、導電性を有するカーボン製の多孔質部材であり、例えば、カーボンクロスやカーボンペーパによって形成される。また、第2ガス拡散層33,34は、導電性を有し、第1ガス拡散層31,32よりも比較的大きな細孔からなる多孔質部材であり、例えば、カーボンペーパ等のカーボン多孔質体や、金属メッシュや発泡金属などの金属多孔質体によって形成することができる。
セパレータ35,36は、ガス不透過の導電性部材、例えば、カーボンを圧縮してガス不透過とした緻密質カーボンや、プレス成形した金属板によって形成することができる。セパレータ35,36の表面には、単セル10に供給された燃料ガスあるいは酸化ガスの流路を形成するための凹凸形状が形成されている。すなわち、第1触媒電極層側の第2ガス拡散層33とセパレータ35との間には、通常運転時において、第1触媒電極層22で電気化学反応に供される酸化ガスが通過する単セル内酸化ガス流路37が形成されている。また、第2触媒電極層側の第2ガス拡散層34とセパレータ36との間には、通常運転時において、第2触媒電極層23で電気化学反応に供される燃料ガスが通過する単セル内燃料ガス流路38が形成されている。なお、図2のセパレータ35,36は、平行な複数の溝からなる凹凸形状を有しているが、異なる形状としても良く、セパレータ35,36とMEA24との間に、ガスの流路を形成するための空間を形成可能であればよい。
単セル10の外周部には、単セル内酸化ガス流路37および単セル内燃料ガス流路38におけるガスシール性を確保するための図示しないシール部材が配設されている。また、本実施例の燃料電池は、単セル10を複数積層したスタック構造を有しているが、このスタック構造の外周部には、単セル10の積層方向と平行であって燃料ガスあるいは酸化ガスが流通する複数のガスマニホールドが設けられている(図示せず)。
このマニホールドのうち、後述の酸化ガス供給流路82、および、各単セル10の単セル内酸化ガス流路37とそれぞれ接続されるマニホールドを酸化ガス供給マニホールドMs1とも呼び、後述の燃料ガス供給流路72、および、各単セル10の単セル内燃料ガス流路38とそれぞれ接続されるマニホールドを、燃料ガス供給マニホールドMn1とも呼ぶ。また、このマニホールドのうち、後述の酸化ガス排出流路84、および、単セル内酸化ガス流路37とそれぞれ接続されるマニホールドを酸化ガス排出マニホールドMs2とも呼び、燃料ガス排出流路74、および、単セル内燃料ガス流路38とそれぞれ接続されるマニホールドを燃料ガス排出マニホールドMn2とも呼ぶ。
通常運転時において、酸化ガス供給マニホールドMs1を流れる酸化ガスは、各単セル10に分配され、第2ガス拡散層33および第1ガス拡散層31を拡散しMEA24(第1触媒電極層22)にて電気化学反応に供されつつ、各単セル内酸化ガス流路37内を通過し、その後、酸化ガス排出マニホールドMs2に集合し、酸化ガス排出流路84に排出される。同様に、通常運転時において、燃料ガス供給マニホールドMn1を流れる燃料ガスは、各単セル10に分配され、第2ガス拡散層34および第1ガス拡散層32を拡散しMEA24(第2触媒電極層23)にて電気化学反応に供されつつ、各単セル内燃料ガス流路38内を通過し、その後、燃料ガス排出マニホールドMn2に集合し、燃料ガス排出流路74に排出される。
このように、燃料電池100では、通常運転時において、各単セル10の第1触媒電極層22に酸素を含有する酸化ガスを供給し、第2触媒電極層23に水素を含有する燃料ガスを供給することで、第1触媒電極層22および第2触媒電極層23が、それぞれカソードおよびアノードとして機能し、電気化学反応が進行し、起電力を生じる。図1に示すように、燃料電池100は、生じた電力を、ターミナル340を介して負荷60に供給する。
なお、この負荷60は、内部において陽極、陰極が切り替え可能となっており、状態に応じて適宜、陽極、陰極の切り替えが行われる。例えば、この負荷60は、燃料電池システム1000において、通常運転時では、第1触媒電極層22側のターミナル340と接続される側の極が陽極となり、第2触媒電極層23側のターミナル340と接続される側の極が陰極となるが、後述の密着性向上処理時では、第1触媒電極層22側のターミナル340と接続される側の極が陰極となり、第2触媒電極層23側のターミナル340と接続される側の極が陽極となる。この負荷60としては、例えば、二次電池やモータや燃料電池システム1000の各駆動部(ブロワ30など)などがある。
また、燃料電池100としては、触媒電極層(第1触媒電極層22または第2触媒電極層23)に電解質を含んでいる燃料電池であればよく、上記した固体高分子型燃料電池の他、固体高分子型燃料電池電解質型や溶融炭酸塩電解質型等、種々のタイプの燃料電池を用いることができる。
水素タンク20は、高圧の水素ガスが貯蔵される貯蔵装置であり、燃料ガス供給流路72を介して燃料電池100(燃料ガス供給マニホールドMn1)に接続されている。燃料ガス供給流路72上において、水素タンク20から近い順番に、水素遮断弁200と、レギュレータ220、三方弁50とが設けられている。水素タンク20、三方弁50とも後述する制御回路400によって制御される。
三方弁50は、バイパス流路78とも接続され、このバイパス流路78は、三方弁50と接続される側とは反対の端部が後述する酸化ガス供給流路82(三方弁40と燃料電池100との間)と接続されている。三方弁50は、流体をQ方向またはR方向(図1参照)に流すように切り替え制御が可能となっている。すなわち、通常運転時において、水素遮断弁200が開弁された状態で、三方弁50がQ方向に流体を流すように開弁制御されると、水素タンク20からの水素ガスが燃料ガスとして、燃料ガス供給流路72を介して燃料電池100(燃料ガス供給マニホールドMn1)へ供給される。一方、後述する密着性向上処理において、水素遮断弁200が開弁された状態で、三方弁50がR方向に流体を流すように開弁制御されると、水素タンク20からの燃料ガスが、バイパス流路78を介して、酸化ガス供給流路82へ供給される。
燃料電池100の燃料ガス排出マニホールドMn2は、燃料ガス排出流路74と接続され、この燃料ガス排出流路74上には、パージ弁240が設けられている。燃料電池システム1000の通常発電中において、パージ弁240を定期的に開弁することで、第2触媒電極層23で電気化学反応に供された後の燃料ガスは、定期的に、燃料ガス排出流路74、パージ弁240を介し外部へ排出される。
燃料ガス排出流路74において、パージ弁240と燃料電池100との間の位置から、燃料ガス供給流路72へ接続されるガス循環流路76が設けられている。このガス循環流路76上には、水素循環ポンプ250が設けられる。水素循環ポンプ250は、燃料ガス排出流路74を流れる燃料ガスを、ガス循環流路76を介して勢いよく燃料ガス供給流路72に送りだす。このようにガス循環流路76は、燃料ガスを循環する役割を担っている。このようにして、燃料ガスに含まれる水素ガスは、循環して、燃料ガスとして再び発電に使用される。
ブロワ30は、酸化ガス供給流路82を介して燃料電池100の酸化ガス供給マニホールドMs1に接続される。酸化ガス供給流路82上には、三方弁40が設けられている。ブロワ30、三方弁40は、後述の制御回路400によって制御される。
三方弁40は、バイパス流路88とも接続され、このバイパス流路88は、三方弁40と接続される側とは反対の端部が燃料ガス供給流路72(三方弁50と燃料電池100との間)に接続されている。三方弁40は、流体をP方向またはO方向(図1参照)に流すように切り替え制御が可能となっている。すなわち、通常運転時において、三方弁40がO方向に流体を流すように開弁制御されると、ブロワ30から送風される空気が酸化ガスとして、酸化ガス供給流路82を介して燃料電池100(酸化ガス供給マニホールドMs1)へ供給される。一方、後述する密着性向上処理において、三方弁40がP方向に流体を流すように開弁制御されると、ブロワ30から送風される酸化ガスが、バイパス流路88を介して、燃料ガス供給流路72へ供給される。
燃料電池100の酸化ガス排出マニホールドMs2は、酸化ガス排出流路84と接続される。燃料電池システム1000の通常運転時では、第1触媒電極層22で電気化学反応に供された後の酸化ガスは、酸化ガス排出流路84を介して外部に排出される。
なお、本実施例の燃料電池システム1000では、ラジエータ(図示せず)などからなる冷却系装置(図示せず)を備えており、その冷却系装置から、各単セル10間に設けられる冷媒流路(図示せず)に冷媒が流され、燃料電池100の内部温度を調節するようになっている。
制御回路400は、マイクロコンピュータを中心とした論理回路として構成され、詳しくは、予め設定された制御プログラムに従って所定の演算などを実行するCPU(図示せず)と、CPUで各種演算処理を実行するのに必要な制御プログラムや制御データ等が予め格納されたROM(図示せず)と、同じくCPUで各種演算処理をするのに必要な各種データが一時的に読み書きされるRAM(図示せず)と、各種信号を入出力する入出力ポート(図示せず)等を備え、燃料電池100の発電に伴い、上記した各部、すなわち、ブロワ30、三方弁40、三方弁50、水素遮断弁200、パージ弁240、および、水素循環ポンプ250等に対して種々の制御を行う。
また、制御回路400は、経路切り替え制御部410としても機能し、後述の密着性向上処理を行う。
A2.密着性向上処理:
図3は、本実施例の燃料電池システム1000が行う密着性向上処理を示すフローチャートである。制御回路400は、通常発電を終了すると、この密着性向上処理を開始する。この処理では、まず、経路切り替え制御部410は、三方弁40をP方向に切り替え制御すると共に(ステップS10)、三方弁50をR方向に切り替え制御する(ステップS20)。
このようにすると、水素タンク20から、燃料ガスが、バイパス流路78、酸化ガス供給流路82、および、酸化ガス供給マニホールドMs1を介して、各単セル10の第1触媒電極層22に供給されると共に、ブロワ30から、酸化ガスが、バイパス流路88、燃料ガス供給流路72、および、燃料ガス供給マニホールドMn1を介して、各単セル10の第2触媒電極層23に供給される。
図4は、通常運転時と密着性向上処理時におけるプロトンや電解質などの移動方向の違いを説明するための説明図である。各単セル10において、通常運転時では、図4(A)に示すように、第1触媒電極層22および第2触媒電極層23が、それぞれカソードおよびアノードとして機能し、第2触媒電極層23で、燃料ガス中の水素が、電気化学反応により、電子を放出しプロトンとなり、電解質膜21を介して第1触媒電極層22(の電解質)へ移動し、第1触媒電極層2で電気化学反応により、酸化ガス中の酸素と結合し水となる。
一方、上述のように、各単セル10において、第1触媒電極層22に燃料ガスが、第2触媒電極層23に酸化ガスが供給されると、図4(B)に示すように、第1触媒電極層22がアノードとして機能し、第1触媒電極層22において、燃料ガス中の水素が電気化学反応により電子を放出しプロトンとなり、電解質膜21を介して第2触媒電極層23(の電解質)へ移動する。そして、第2触媒電極層23がカソードとして機能し、第2触媒電極層23において、移動してきたプロトンが電気化学反応により酸化ガス中の酸素と結合し水となる。この際、第1触媒電極層22から第2触媒電極層23へのプロトンの移動に伴い、第1触媒電極層22の電解質も第2触媒電極層23側へ移動する。その結果、電解質膜21と第1触媒電極層22との間に生じていた非密着部分(図4(A)参照)に、第1触媒電極層22の電解質が移動し、第1触媒電極層22と電解質膜21との密着性が向上する。すなわち、以上のようにすれば、第1触媒電極層22と電解質膜21との密着性を向上させることができる。
その後、経路切り替え制御部410は、所定時間経過するまで上述の状態で待機し(ステップS30:No)、所定時間経過すると(ステップS30:Yes)、次の通常発電に備えるため、三方弁40をO方向に切り替え制御すると共に(ステップS40)、三方弁50をQ方向に切り替え制御し(ステップS50)、この密着性向上処理を終了する。
A3.実験結果:
図5は、上記密着性向上処理を行った燃料電池100の実験結果を表わす図である。詳しくは、本実施例の燃料電池システム1000が上記密着性向上処理を行った燃料電池100(以下では、単に実施例とも呼ぶ。)と、上記密着性向上処理を行っていない比較例の燃料電池(以下では、単に比較例とも呼ぶ。)とを用いて比較した実験結果を示す。なお、実施例と比較例との相違は、実施例の方が上記密着性向上処理を行ったことのみであり、実施例と比較例の燃料電池(単セル)の構造や用いる材料等は、同様である。
実際の燃料電池は、単セルを複数積層した構造を有しているが、図5に示す実験結果は、実施例、および、比較例とも、単セルの状態で発電を行なわせた場合の結果である。また、実施例では、単セル10のセル温度80[℃]、燃料ガス、酸化ガス共に相対湿度70[%]で加湿する共に、負荷を2.0[A/cm2]として、上記密着性向上処理を行った。
実験に伴う発電の際には、燃料ガスとしては純度の高い水素ガスを500[cc/min]用い、酸化ガスとしては空気を2000[cc/min]用いた。このとき、セル温度は、80[℃]とし、燃料ガスおよび酸化ガスは、それぞれ、相対湿度が100%となるように加湿した。発電は、負荷[A/cm2]を、変動させて行い、実施例と比較例のセル電圧[V]を測定した。
図5に示すように、比較例に比べて実施例の方が、全般的に発電特性がよいという結果が得られた。このことから、実施例において、第1触媒電極層22と電解質膜21との密着性が向上していると考えられる。
なお、本実施例の燃料電池システム1000において、水素タンク20は、請求項における燃料ガス供給部に該当し、ブロワ30は、請求項における酸化ガス供給部に該当し、経路切り替え制御部410、三方弁40、および、三方弁50は、請求項における経路切り替え部に該当する。また、燃料ガス供給流路72は、請求項における第1経路の少なくとも一部に該当し、バイパス流路78は、請求項における第2経路の少なくとも一部に該当し、酸化ガス供給流路82は、請求項における第3経路の少なくとも一部に該当し、バイパス流路88は、請求項における第4経路の少なくとも一部に該当する。さらに、第1触媒電極層22が、請求項における第1触媒電極層に該当し、第2触媒電極層23が、請求項における第2触媒電極層に該当する。
B.第2実施例:
B1.燃料電池システム1000Aの構成:
図6は、第2実施例としての燃料電池システム1000Aの構成を示すブロック図である。本実施例の燃料電池システム1000Aは、第1実施例の燃料電池システム1000と比較して、以下の点で相違する。
すなわち、本実施例の燃料電池システム1000Aは、電流供給装置500と、窒素タンク600と、遮断弁40Aと、遮断弁40Bと、バイパス流路89とを備えており、また、三方弁40、および、バイパス流路88を備えていない。窒素タンク600は、プロトンと電気化学的に反応しにくい不活性ガスである窒素を貯蔵するタンクであり、バイパス流路89を介して、燃料ガス供給流路72(三方弁50と燃料電池100との間)に接続される。遮断弁40Bは、バイパス流路89上に設けられる。また、遮断弁40Aは、酸化ガス供給流路82上(バイパス流路78と酸化ガス供給流路82との接続部と、ブロワ30との間)に設けられる。電流供給装置500は、第1触媒電極層側が陽極、第2触媒電極層側が陰極となるように各ターミナル340と接続され、MEA24における第1触媒電極層22−第2触媒電極層23間に第1触媒電極層22が陽極、第2触媒電極層23が陰極となるように電流を流すことが可能となっている。
本実施例の燃料電池システム1000Aは、以下のごとく、第1実施例の燃料電池システム1000が行う密着性向上処理とは異なる密着性向上処理を行う。
B2.密着性向上処理:
図7は、本実施例の燃料電池システム1000Aが行う密着性向上処理を示すフローチャートである。制御回路400は、通常発電を終了すると、この密着性向上処理を開始する。この処理では、まず、経路切り替え制御部410は、遮断弁40Aを閉弁制御すると共に(ステップS100)、三方弁50をR方向に切り替え制御する(ステップS110)。さらに、経路切り替え制御部410は、遮断弁40Bを開弁制御し(ステップS120)、電流供給装置500を駆動し(ステップS130)、第1触媒電極層22−第2触媒電極層23間に第1触媒電極層22が陽極、第2触媒電極層23が陰極となるように電流を流す。
このようにすると、水素タンク20から、燃料ガスが、燃料ガス供給流路72、バイパス流路78、酸化ガス供給流路82、および、酸化ガス供給マニホールドMs1を介して、各単セル10の第1触媒電極層22に供給されると共に、窒素タンク600から、不活性ガスとしての窒素ガスが、バイパス流路89、燃料ガス供給流路72、および、燃料ガス供給マニホールドMn1を介して、各単セル10の第2触媒電極層23に供給される。
図8は、密着性向上処理時におけるプロトンや電解質などの移動方向を説明するための説明図である。そして、上述のように、各単セル10において、第1触媒電極層22に燃料ガスが、第2触媒電極層23に不活性ガスとしての窒素ガスが供給されると共に、第1触媒電極層22−第2触媒電極層23間に電流が流されると、図8に示すように、第1触媒電極層22において、燃料ガス中の水素が電気化学反応により電子を放出しプロトンとなり、電解質膜21を介して第2触媒電極層23(の電解質)へ移動する。そして、第2触媒電極層23において、移動してきたプロトンが電気化学反応により水素ガス(H2)となり、窒素ガスによって燃料ガス排出マニホールドMn2を介して排出される。この際、第1触媒電極層22から第2触媒電極層23へのプロトンの移動に伴い、第1触媒電極層22の電解質も第2触媒電極層23側へ移動する。その結果、電解質膜21と第1触媒電極層22との間に生じていた非密着部分(図4(A)参照)に、第1触媒電極層22の電解質が移動し、第1触媒電極層22と電解質膜21との密着性が向上する。
すなわち、以上のようにすれば、第1触媒電極層22と電解質膜21との密着性を向上させることができる。また、以上のようにすれば、第2触媒電極層23において、プロトンから生じた水素ガスを窒素ガスによって排除することができ、それにより、第2触媒電極層23で水素ガスの発生が促進され、すなわち、第1触媒電極層22から第2触媒電極層23へのプロトンの移動が促進され、その結果、第1触媒電極層22と電解質膜21との密着性を向上させることができる。
その後、経路切り替え制御部410は、所定時間経過するまで上述の状態で待機し(ステップS140:No)、所定時間経過すると(ステップS140:Yes)、次の通常発電に備えるため、電流供給装置500の駆動を停止すると共に(ステップS150)、遮断弁40Bを閉弁制御する(ステップS160)。さらに、経路切り替え制御部410は、遮断弁40Aを開弁制御する共に(ステップS170)、三方弁50をQ方向に切り替え制御し(ステップS180)、この密着性向上処理を終了する。
なお、本実施例の燃料電池システム1000Aにおいて、水素タンク20は、請求項における燃料ガス供給部に該当し、ブロワ30は、請求項における酸化ガス供給部に該当し、窒素タンク600は、請求項における不活性ガス供給部に該当し、電流供給装置500は、請求項における電流供給部に該当し、経路切り替え制御部410、遮断弁40A、遮断弁40B、および、三方弁50は、請求項における経路切り替え部に該当する。また、燃料ガス供給流路72は、請求項における第1経路の少なくとも一部に該当し、バイパス流路78は、請求項における第2経路の少なくとも一部に該当し、酸化ガス供給流路82は、請求項における第3経路の少なくとも一部に該当する。
C.第3実施例:
上記第1実施例および第2実施例では、燃料電池システムが行う密着性向上処理において、第1触媒電極層22と電解質膜21との密着性を向上させるようにしていたが、本実施例では、燃料電池(以下では、燃料電池Aとも呼ぶ)の製造時において、第1触媒電極層(以下では、第1触媒電極層22Aと呼ぶ)と電解質膜(以下では、電解質膜21Aとも呼ぶ)との密着性を向上させるようにしている。以下に、図9を用いて、燃料電池Aの製造方法を説明する。
図9は、本実施例の燃料電池Aの製造方法を示すフローチャートである。まず、電解質膜21Aを用意し、その片面に、第1触媒電極層22Aが、反対面に第2触媒電極層(以下では、第2触媒電極層23Aと呼ぶ)が形成されたMEA(以下では、MEA24aと呼ぶ)を用意する(ステップS200)。
次に、所定の負荷(以下では、負荷60Aと呼ぶ)を介して、第1触媒電極層22Aと第2触媒電極層23Aとを接続する(ステップS210)。
そして、このような負荷接続状態において、第1触媒電極層22Aに燃料ガスを供給すると共に、第2触媒電極層23Aに酸化ガスを供給する(ステップS220)。
所定時間経過後、第1触媒電極層22Aおよび第2触媒電極層23Aのそれぞれに、第1ガス拡散層、第2ガス拡散層の順にそれらを形成し(ステップS230)、そのアセンブリをさらにセパレータで挟持して燃料電池Aを製造する(ステップS240)。
以上のように、本実施例における燃料電池Aの製造方法では、ステップS220の工程において、負荷接続状態で、第1触媒電極層22Aに燃料ガスを供給すると共に、第2触媒電極層23Aに酸化ガスを供給するようにしている。この際、第1触媒電極層22Aがアノードとして機能し、第1触媒電極層22Aにおいて、燃料ガス中の水素が電気化学反応により電子を放出しプロトンとなり、電解質膜21Aを介して第2触媒電極層23A(の電解質)へ移動する。そして、第2触媒電極層23Aがカソードとして機能し、第2触媒電極層23Aにおいて、移動してきたプロトンが電気化学反応により酸化ガス中の酸素と結合し水となる。この場合、第1触媒電極層22Aから第2触媒電極層23Aへのプロトンの移動に伴い、第1触媒電極層22Aの電解質も第2触媒電極層23A側へ移動する。その結果、電解質膜21Aと第1触媒電極層22Aとの間に生じていた非密着部分(図4(A)参照)に、第1触媒電極層22Aの電解質が移動し、第1触媒電極層22Aと電解質膜21Aとの密着性が向上する。従って、以上のようにすれば、燃料電池Aにおいて、第1触媒電極層22Aと電解質膜21Aとの密着性を向上させることができる。
なお、このようにして製造した燃料電池Aを、上記燃料電池システムに用いるようにしてもよい。
D.第4実施例:
上記第1実施例および第2実施例では、燃料電池システムが行う密着性向上処理において、第1触媒電極層22と電解質膜21との密着性を向上させるようにしていたが、本実施例では、燃料電池(以下では、燃料電池Bとも呼ぶ)の製造時において、第1触媒電極層(以下では、第1触媒電極層22Bと呼ぶ)と電解質膜(以下では、電解質膜21Bとも呼ぶ)との密着性を向上させるようにしている。以下に、図10を用いて、燃料電池Bの製造方法を説明する。
図10は、本実施例の燃料電池Bの製造方法を示すフローチャートである。まず、電解質膜21Bを用意し、その片面に、第1触媒電極層22Bが、反対面に第2触媒電極層23Bが形成されたMEA24bを用意する(ステップS300)。
次に、第1触媒電極層22Bが陽極、第2触媒電極層23Bが陰極となるように第1触媒電極層22B−第2触媒電極層23B間に電流を流す(ステップS310)。
そして、この電流流通状態において、第1触媒電極層22Bに燃料ガスを供給すると共に、第2触媒電極層23Bに不活性ガスとしての窒素ガスを供給する(ステップS320)。
所定時間経過後、第1触媒電極層22Bおよび第2触媒電極層23Bのそれぞれに、第1ガス拡散層、第2ガス拡散層の順にそれらを形成し(ステップS330)、そのアセンブリをさらにセパレータで挟持して燃料電池Bを製造する(ステップS340)。
以上のように、本実施例における燃料電池Bの製造方法では、ステップS320の工程において、電流流通状態で、第1触媒電極層22Bに燃料ガスを供給すると共に、第2触媒電極層23Bに窒素ガスを供給するようにしている。この際、第1触媒電極層22Bにおいて、燃料ガス中の水素が電気化学反応により電子を放出しプロトンとなり、電解質膜21Bを介して第2触媒電極層23B(の電解質)へ移動する。そして、第2触媒電極層23Bにおいて、移動してきたプロトンが電気化学反応により水素ガス(H2)となり、窒素ガスによってMEA24bの外部に排出される。この場合、第1触媒電極層22Bから第2触媒電極層23Bへのプロトンの移動に伴い、第1触媒電極層22Bの電解質も第2触媒電極層23B側へ移動する。その結果、電解質膜21Bと第1触媒電極層22Bとの間に生じていた非密着部分(図4(A)参照)に、第1触媒電極層22Bの電解質が移動し、第1触媒電極層22Bと電解質膜21Bとの密着性が向上する。すなわち、以上のようにすれば、第1触媒電極層22Bと電解質膜21Bとの密着性を向上させることができる。
なお、このようにして製造した燃料電池Bを、上記燃料電池システムに用いるようにしてもよい。
E.変形例:
なお、本発明では、上記した実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
E1.変形例1:
上記実施例の燃料電池システムは、密着性向上処理(図3または図7)を、通常発電後であって、駆動停止処理中であって、掃気処理前に行うようにしているが、本発明は、これに限られるものではない。密着性向上処理を行うタイミングは、燃料電池システムの通常運転中以外であればいつでもよく、例えば、上記実施例の燃料電池システムは、燃料電池システムの駆動処理時に行ってもいいし、駆動停止処理中であって、掃気運転後に行うようにしてもよい。このようにしても上記実施例と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施例の燃料電池システムにおいて、密着性向上処理を、所定条件を満たす燃料電池システムの通常運転中以外のタイミングで行うようにしてもよい。この所定条件としては、例えば、「燃料電池システムの通常運転を予め定められる回数行うこと」であったり、「予め定められる期間が経過したこと」であったりとすればよい。このようにすれば、燃料電池システムの駆動中において、通常運転以外の処理中に密着性向上処理を常時することを抑制することができるので、燃料電池システムの総駆動時間を短縮することができる。
E2.変形例2:
上記第2実施例の燃料電池システム1000Aでは、密着性向上処理(図7)において、第2触媒電極層23に窒素ガスを供給するようにしているが、本発明は、これに限られるものではない。この密着性向上処理において、第2触媒電極層23には、プロトンと反応しない不活性ガスを供給すればよく、例えば、窒素ガスの代わりに、アルゴンやネオンガスなどを供給するようにしてもよい。このようにしても上記実施例と同様の効果を奏することができる。
本発明の第1実施例としての燃料電池システム1000の構成を示すブロック図である。 単セル10の概略構成を表わす断面模式図である。 本実施例の燃料電池システム1000が行う密着性向上処理を示すフローチャートである。 通常運転時と密着性向上処理時におけるプロトンや電解質などの移動方向の違いを説明するための説明図である。 上記密着性向上処理を行った燃料電池100の実験結果を表わす図である。 第2実施例としての燃料電池システム1000Aの構成を示すブロック図である。 本実施例の燃料電池システム1000Aが行う密着性向上処理を示すフローチャートである。 密着性向上処理時におけるプロトンや電解質などの移動方向を説明するための説明図である。 第3実施例の燃料電池Aの製造方法を示すフローチャートである。 第4実施例の燃料電池Bの製造方法を示すフローチャートである。
符号の説明
20…水素タンク
21…電解質膜
22…第1触媒電極層
23…第2触媒電極層
30…ブロワ
35,36…セパレータ
37…単セル内酸化ガス流路
38…単セル内燃料ガス流路
40…三方弁
40A…遮断弁
40B…遮断弁
50…三方弁
60…負荷
100,A,B…燃料電池
340…ターミナル
400…制御回路
410…経路切り替え制御部
500…電流供給装置
600…窒素タンク
1000,1000A…燃料電池システム
Mn1…燃料ガス供給マニホールド
Mn2…燃料ガス排出マニホールド
Ms1…酸化ガス供給マニホールド
Ms2…酸化ガス排出マニホールド

Claims (9)

  1. 燃料電池を備える燃料電池システムであって、
    前記燃料電池は、
    電解質膜と、
    電解質を含み、前記電解質膜の片面に形成される第1触媒電極層と、
    前記電解質膜の前記片面の反対面に形成される第2触媒電極層と、
    を備え、
    前記燃料電池システムは、
    通常運転時において、前記第1触媒電極層に酸化ガスを供給し、前記第2触媒電極層に燃料ガスを供給することで、前記第1触媒電極層をカソードとして、前記第2触媒電極層をアノードとして発電を行わせると共に、前記通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、前記第1触媒電極層に燃料ガスを供給し、前記第2触媒電極層に酸化ガスを供給することで、前記第1触媒電極層をアノードとして、前記第2触媒電極層をカソードとして発電を行わせるガス供給部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記ガス供給部は、
    前記酸化ガスを供給するための酸化ガス供給部と、
    前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給部と、
    前記燃料ガス供給部から供給される前記燃料ガスを前記第2触媒電極層に導くための前記第1経路と、
    前記燃料ガス供給部から供給される前記燃料ガスを前記第1触媒電極層に導くための前記第2経路と、
    前記酸化ガス供給部から供給される前記酸化ガスを前記第1触媒電極層に導くための前記第3経路と、
    前記酸化ガス供給部から供給される前記酸化ガスを前記第2触媒電極層に導くための前記第4経路と、
    前記通常運転時において、前記第2経路を遮断し前記第1経路に前記燃料ガスを流し、前記第4経路を遮断し前記第3経路に前記酸化ガスを流すと共に、前記通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、前記第1経路を遮断し前記第2経路に前記酸化ガスを流し、前記第3経路を遮断し前記第4経路に前記燃料ガスを流す経路切り替え部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 燃料電池を備える燃料電池システムであって、
    前記燃料電池は、
    電解質膜と、
    電解質を含み、前記電解質膜の片面に形成される第1触媒電極層と、
    前記電解質膜の前記片面の反対面に形成される第2触媒電極層と、
    を備え、
    前記燃料電池システムは、
    通常運転時において、前記第1触媒電極層に酸化ガスを供給し、前記第2触媒電極層に燃料ガスをそれぞれ供給することで、前記第1触媒電極層をカソードとして、前記第2触媒電極層をアノードとして発電を行わせると共に、前記通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、少なくとも前記第1触媒電極層に燃料ガスを供給するガス供給部と、
    前記通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、前記第1触媒電極層が陽極、前記第2触媒電極層が陰極となるように前記第1触媒電極層−第2触媒電極層間に電流を流す電流供給部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項3に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記ガス供給部は、
    前記酸化ガスを供給するための酸化ガス供給部と、
    前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給部と、
    前記燃料ガス供給部から供給される前記燃料ガスを前記第2触媒電極層に導くための前記第1経路と、
    前記燃料ガス供給部から供給される前記燃料ガスを前記第1触媒電極層に導くための前記第2経路と、
    前記酸化ガス供給部から供給される前記酸化ガスを前記第1触媒電極層に導くための前記第3経路と、
    前記通常運転時において、前記第2経路を遮断し、前記第1経路に前記燃料ガスを、前記第3経路に前記酸化ガスをそれぞれ流すと共に、前記通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、少なくとも前記第2経路に前記燃料ガスを流し、前記第3経路を遮断する経路切り替え部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項3に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記ガス供給部は、
    前記通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、前記第1触媒電極層に燃料ガスを供給すると共に、前記第2触媒電極層にプロトンと電気化学的に反応しない不活性ガスを供給することを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項5に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記ガス供給部は、
    前記酸化ガスを供給するための酸化ガス供給部と、
    前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給部と、
    前記不活性ガスを供給するための不活性ガス供給部と、
    前記燃料ガス供給部から供給される前記燃料ガスを前記第2触媒電極層に導くための前記第1経路と、
    前記燃料ガス供給部から供給される前記燃料ガスを前記第1触媒電極層に導くための前記第2経路と、
    前記酸化ガス供給部から供給される前記酸化ガスを前記第1触媒電極層に導くための前記第3経路と、
    前記不活性ガス供給部から供給される前記不活性ガスを前記第2触媒電極層に導くための前記第4経路と、
    前記通常運転時において、前記第2経路を遮断し前記第1経路に前記燃料ガスを流し、前記第4経路を遮断し前記第3経路に前記酸化ガスを流すと共に、前記通常運転時以外の所定のタイミングにおいて、少なくとも、前記第2経路に前記燃料ガスを流し、前記第3経路を遮断し前記第4経路に前記不活性ガスを流す経路切り替え部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の燃料電池システムにおいて、
    前記通常運転時以外の所定のタイミングとは、前記通常運転終了後であって、前記燃料電池システムの駆動停止前であることを特徴とする燃料電池システム。
  8. 燃料電池の製造方法であって、
    電解質膜の一方の面に、電解質を含み、通常運転時においてカソードとして利用される第1触媒電極層が、他方の面に、前記通常運転時においてアノードとして利用される第2触媒電極層が、それぞれ形成される膜電極接合体を用意する工程と、
    前記第1触媒電極層に燃料ガスを供給すると共に、前記第1触媒電極層に酸化ガスを供給し、前記第1触媒電極層をアノードとして、前記第2触媒電極層をカソードとして発電を行わせる工程と、
    を備えることを特徴とする燃料電池の製造方法。
  9. 燃料電池の製造方法であって、
    電解質膜の一方の面に、電解質を含み、通常運転時においてカソードとして利用される第1触媒電極層が、他方の面に、前記通常運転時においてアノードとして利用される第2触媒電極層が、それぞれ形成される膜電極接合体を用意する工程と、
    前記第1触媒電極層が陽極、前記第2触媒電極層が陰極となるように前記第1触媒電極層−第2触媒電極層間に電流を流す工程と、
    電流流通状態において、前記第1触媒電極層に燃料ガスを供給し、前記第1触媒電極層、および、前記第2触媒電極層で電気化学反応を生じさせる工程と、
    を備えることを特徴とする燃料電池の製造方法。
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