JP2008065511A - 情報表示システム、及び、ポインティング制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ポインティングデバイスのポインティング位置のキャリブレーション操作を容易とし、なおかつ、簡単な構成でポインティングデバイスが指し示す位置とポインティングマークの表示位置とをキャリブレーションする。
【解決手段】スクリーン4に画像を投写して投写像を表示するプロジェクタ3と、前記スクリーン4上の箇所を指し示すためのポインティングデバイス5とを有し、前記ポインティングデバイス5が指し示す位置にポインティングマーク6を表示すると共に、前記スクリーン4上に少なくとも3点P1、P2、P3の位置にマーカーMa、Mb、Mcを表示し、各マーカーMa、Mb、Mcを前記ポインティングデバイス5が指し示すように順に移動させたときの回転角度に基づいて、前記回転角度と前記ポインティングマーク6を表示する位置とのキャリブレーションを行う。
【選択図】図12
【解決手段】スクリーン4に画像を投写して投写像を表示するプロジェクタ3と、前記スクリーン4上の箇所を指し示すためのポインティングデバイス5とを有し、前記ポインティングデバイス5が指し示す位置にポインティングマーク6を表示すると共に、前記スクリーン4上に少なくとも3点P1、P2、P3の位置にマーカーMa、Mb、Mcを表示し、各マーカーMa、Mb、Mcを前記ポインティングデバイス5が指し示すように順に移動させたときの回転角度に基づいて、前記回転角度と前記ポインティングマーク6を表示する位置とのキャリブレーションを行う。
【選択図】図12
Description
本発明は、スクリーンに画像を投写すると共に、ポインティングデバイスが指し示す箇所にポインティングマークを表示する情報表示システム、及び、ポインティングマークの表示位置を制御するポインティング制御方法に関する。
一般に、プレゼンテーション等では、プロジェクタがスクリーンに投写した投写像上の任意の箇所を指し示すために、レーザポインタや指示棒が用いられている。近年では、レーザポインタや指示棒の代わりに、投写像を指し示す位置(以下、「ポインティング位置」と言う)を検出するためのセンサを内蔵したポインティングデバイスを用い、このポインティングデバイスの検出値に基づいて、プロジェクタがポインティング位置にポインティングマークを表示するプレゼンテーションシステムが知られている。
この種のプレゼンテーションシステムでは、ポインティングデバイスのポインティング位置と、ポインティングマークが表示される位置との間にズレが生じることがある。そこで、スクリーンに投写された投写像の4隅位置を順次ポインティングデバイスで指し示し、そのときのセンサの検出値を登録してポインティングデバイスのポインティング位置をキャリブレーションする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、テレビ画面に表示された多数の操作ボタンをリモコンで選択・操作可能にした技術が知られており、この技術においては、角度及び位置を検出する磁気センサをリモコンに設け、この磁気センサからの検出角度及び検出位置に基づいて、テレビ画面上におけるリモコンのポインティング位置を2次元座標値として算出している(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−310527号公報
特開2000−270237号公報
また、テレビ画面に表示された多数の操作ボタンをリモコンで選択・操作可能にした技術が知られており、この技術においては、角度及び位置を検出する磁気センサをリモコンに設け、この磁気センサからの検出角度及び検出位置に基づいて、テレビ画面上におけるリモコンのポインティング位置を2次元座標値として算出している(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、従来のプレゼンテーションシステムにおいては、ポインティング位置のキャリブレーションの際に、少なくとも投写像の4隅位置の全てを登録するため、少なくとも4回の登録操作が必要となりキャリブレーション操作が面倒である。さらに、各隅位置を登録する際にはポインティングデバイスの角度移動量が大きくなるためキャリブレーション操作がやり難い。
一方、テレビ画面上の操作ボタンをリモコンで操作可能にした技術においては、リモコンが指し示すテレビ画面上の2次元座標を算出する際に、リモコンの角度だけでなく位置を検出する必要があるためセンサの構成が複雑になり、さらに、テレビ画面を指し示す技術であるため、プロジェクタのような比較的大画面のスクリーンに対して斜め横方向から指し示すといった使い方が想定されておらず使い勝手が悪い。
一方、テレビ画面上の操作ボタンをリモコンで操作可能にした技術においては、リモコンが指し示すテレビ画面上の2次元座標を算出する際に、リモコンの角度だけでなく位置を検出する必要があるためセンサの構成が複雑になり、さらに、テレビ画面を指し示す技術であるため、プロジェクタのような比較的大画面のスクリーンに対して斜め横方向から指し示すといった使い方が想定されておらず使い勝手が悪い。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ポインティングデバイスのポインティング位置のキャリブレーション操作を容易とし、なおかつ、簡単な構成でポインティングデバイスが指し示す位置とポインティングマークの表示位置とをキャリブレーションすることのできる情報表示システム、及び、ポインティング制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、スクリーンに画像を投写して投写像を表示する投写装置と、前記スクリーン上の箇所を指し示すためのポインティングデバイスとを有し、角度変化量を検出する角度変化量検出手段を前記ポインティングデバイスに設け、前記スクリーン上の前記角度変化量に応じた位置にポインティングマークを表示すると共に、前記スクリーン上に少なくとも3点を表示し、各点を前記ポインティングデバイスが順に指し示すように移動させたときの前記角度変化量に基づいて、前記角度変化量と前記ポインティングマークを表示する位置とのキャリブレーションを行うことを特徴とする情報表示システムを提供する。
また上記目的を達成するために、本発明は、スクリーンに画像を投写して投写像を表示する投写装置と、前記スクリーン上の箇所を指し示すためのポインティングデバイスとを有し、前記ポインティングデバイスが指し示す位置にポインティングマークを表示する情報表示システムの前記ポインティングマークの表示する位置を制御するポインティング制御方法であって、前記スクリーン上に少なくとも3点を表示し、各点を前記ポインティングデバイスが順に指し示すように移動させたときの角度変化量に基づいて、前記角度変化量と前記ポインティングマークを表示する位置とのキャリブレーションを行うことを特徴とする。
なお、本発明に係るポインティング制御方法をプログラムとして構成し電子機器に当該方法を実施させることが可能であり、また、このようなプログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録して実施することも可能である。
なお、本発明に係るポインティング制御方法をプログラムとして構成し電子機器に当該方法を実施させることが可能であり、また、このようなプログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録して実施することも可能である。
本発明によれば、スクリーン上に表示される3点の各点を前記ポインティングデバイスで指し示すように移動させることで、キャリブレーション操作が完了するため、投写像の4隅を登録する従来のキャリブレーション操作に比べて操作回数が減り、キャリブレーション操作が容易となる。
また、ポインティングデバイスの角度変化量を検出するためのセンサだけを備えれば良く、位置検出センサ等の他のセンサが不要となるため、装置構成が簡単になる。
さらに、スクリーン上に表示される3点を順にポインティングデバイスが指し示すように移動させたときの前記角度変化量により、スクリーンに対するポインティングデバイスの姿勢を示すパラメータが特定される。この姿勢にはスクリーンに対する斜め横方向も含まれるため、スクリーンの正面のみならず、スクリーンの斜め横方向からのポインティング動作にも対応可能となる。
また、ポインティングデバイスの角度変化量を検出するためのセンサだけを備えれば良く、位置検出センサ等の他のセンサが不要となるため、装置構成が簡単になる。
さらに、スクリーン上に表示される3点を順にポインティングデバイスが指し示すように移動させたときの前記角度変化量により、スクリーンに対するポインティングデバイスの姿勢を示すパラメータが特定される。この姿勢にはスクリーンに対する斜め横方向も含まれるため、スクリーンの正面のみならず、スクリーンの斜め横方向からのポインティング動作にも対応可能となる。
ここで、上記発明において、前記ポインティングデバイスが指し示す方向を軸とした第1の直交3次元座標系の各軸周りの回転角度を前記角度変化量として検出するように前記角度変化量検出手段を構成すると共に、前記キャリブレーション時には、前記スクリーン上に表示された少なくとも3点の各点を順に指し示すように前記ポインティングデバイスを移動させたときの回転角度、及び、前記3点の各点の座標値に基づいて、前記前記スクリーンをXY平面としたときの第2の直交3次元座標系と、前記第1直交座標系との相対的な位置関係を規定するパラメータを特定する。
また、上記発明において、前記投写装置が無線通信又は有線通信により前記ポインティングデバイスから前記角度変化量を取得し、当該角度変化量に基づいて前記キャリブレーションを実行すると共に、このキャリブレーションの実行結果に基づいて、前記角度変化量に応じたポインティングマークの表示位置を算出する構成としても良い。
この構成によれば、ポインティングデバイスがポインティングマークの表示位置の算出及びキャリブレーションを実行する必要が無いため、ポインティングデバイスが各種演算のための回路を備える必要が無いため装置構成を簡略できると共に、ポインティングデバイスの消費電力を抑えることができる。
この構成によれば、ポインティングデバイスがポインティングマークの表示位置の算出及びキャリブレーションを実行する必要が無いため、ポインティングデバイスが各種演算のための回路を備える必要が無いため装置構成を簡略できると共に、ポインティングデバイスの消費電力を抑えることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係るプレゼンテーションシステム1の構成を模式的に示す図である。このプレゼンテーションシステム1は、コンピュータ2と、投写装置としてのプロジェクタ3と、スクリーン4と、ポインティングデバイス5とを備え、スクリーン4に表示すべき映像データをコンピュータ2がプロジェクタ3に出力し、その映像データをプロジェクタ3がスクリーン4に投写して表示するものである。
ポインティングデバイス5は、プレゼンター等のユーザ10が把持し、スクリーン4に投写された投写像の領域である投写像領域R内の任意の箇所を指し示すために用いられるものである。ポインティングデバイス5が指し示すポインティング位置9には、プロジェクタ3が例えば丸印や星印等のポインティングマーク(以下、「ポインタ」と言う)6を表示することで、ユーザ10がポインティングデバイス5で指し示している箇所を明示するように構成されている。
図1は本実施形態に係るプレゼンテーションシステム1の構成を模式的に示す図である。このプレゼンテーションシステム1は、コンピュータ2と、投写装置としてのプロジェクタ3と、スクリーン4と、ポインティングデバイス5とを備え、スクリーン4に表示すべき映像データをコンピュータ2がプロジェクタ3に出力し、その映像データをプロジェクタ3がスクリーン4に投写して表示するものである。
ポインティングデバイス5は、プレゼンター等のユーザ10が把持し、スクリーン4に投写された投写像の領域である投写像領域R内の任意の箇所を指し示すために用いられるものである。ポインティングデバイス5が指し示すポインティング位置9には、プロジェクタ3が例えば丸印や星印等のポインティングマーク(以下、「ポインタ」と言う)6を表示することで、ユーザ10がポインティングデバイス5で指し示している箇所を明示するように構成されている。
図2はポインティングデバイス5の構成図であり、図3はポインティングデバイス5の機能的構成を示すブロック図である。
ポインティングデバイス5は、図2に示すように、棒形状の本体ケース11を有し、本体ケース11の上面11Aにはキー入力部12が配設され、上端部11Bにはプロジェクタ3に対して無線信号を送信するための送信窓13が形成されている。本体ケース11内には、その送信窓13に対応した位置に、例えばBluetooth(登録商標)やIrDA、802.11a/b/g等の通信規格に沿った近距離通信によりプロジェクタ3に対して信号を送信する送信部14が設けられている。なお、送信部14がコンピュータ2とも通信しても良いことは勿論であり、また、通信手段は無線に限らず有線であっても良い。
ポインティングデバイス5は、図2に示すように、棒形状の本体ケース11を有し、本体ケース11の上面11Aにはキー入力部12が配設され、上端部11Bにはプロジェクタ3に対して無線信号を送信するための送信窓13が形成されている。本体ケース11内には、その送信窓13に対応した位置に、例えばBluetooth(登録商標)やIrDA、802.11a/b/g等の通信規格に沿った近距離通信によりプロジェクタ3に対して信号を送信する送信部14が設けられている。なお、送信部14がコンピュータ2とも通信しても良いことは勿論であり、また、通信手段は無線に限らず有線であっても良い。
キー入力部12は、図2に示すように、プロジェクタ3に対して各種操作コマンドを送信するための右クリックキー15及び左クリックキー16を有する。右クリックキー15が操作された場合には、メニュー画面等のGUI(Graphical User Interface)の表示を指示するコマンドがプロジェクタ3に対して送信され、左クリックキー16が操作された場合には、スクリーン4に投写された投写像上における各種ボタンやアイコン等の選択決定コマンドがプロジェクタ3に対して送信される。さらに、キー入力部12は、キャリブレーションキー17を有し、このキャリブレーションキー17が操作された場合には、ポインティングデバイス5のポインティング位置9のキャリブレーションを指示するコマンドがプロジェクタ3に対して送信される。また、このキャリブレーションキー17は、キャリブレーション実行中にも各種指示をプロジェクタ3に与えるために使用される。
ポインティングデバイス5は、図3に示すように、例えばジャイロセンサ等のポインティングデバイス5の角速度を検出する角速度センサ18と、角速度センサ18が検出する角速度を回転角度に変換し送信部14に出力する角度変換部19とを更に有している。
さらに詳述すると、角速度センサ18は、図4に示すように、3次元直交座標系のX軸、Y軸、Z軸のそれぞれの軸ごとに垂直に設けられたX軸センサ18A、Y軸センサ18B及びZ軸センサ18Cの3つの軸センサ18A〜18Cを有し、軸センサ18A〜18Cのそれぞれが各軸周りの角速度を検出し上記角度変換部19に出力する。このとき、ポインティングデバイス5が指し示す方向(ポインティング方向K)にX軸、Y軸及びZ軸のいずれか(本実施形態ではZ軸)が配置されている。
さらに詳述すると、角速度センサ18は、図4に示すように、3次元直交座標系のX軸、Y軸、Z軸のそれぞれの軸ごとに垂直に設けられたX軸センサ18A、Y軸センサ18B及びZ軸センサ18Cの3つの軸センサ18A〜18Cを有し、軸センサ18A〜18Cのそれぞれが各軸周りの角速度を検出し上記角度変換部19に出力する。このとき、ポインティングデバイス5が指し示す方向(ポインティング方向K)にX軸、Y軸及びZ軸のいずれか(本実施形態ではZ軸)が配置されている。
角度変換部19は各軸周りの角速度を時間積分して、その積分時間における軸ごとの回転角度に変換し、それぞれの回転角度を送信部14に出力する。これらの回転角度によりポインティングデバイス5の姿勢の変化に伴うポインティング方向Kの変移が示され、これらの回転角度がプロジェクタ3に送信されることで、プロジェクタ3は、ポインティングデバイス5のポインティング方向Kがスクリーン4と交差する箇所にポインタ6を表示する。
ここで、スクリーン4上のポインティング位置9にポインタ6を表示するためには、ポインティングデバイス5が指し示す位置をスクリーン4をXY平面としたときのXY座標値として特定する必要がある。しかしながら、ポインティングデバイス5が送信する回転角度は、あくまでも角速度センサ18の各軸センサ18A〜18Cの配置によって規定される直交座標系を基準としたものである。したがって、プロジェクタ3がスクリーン4上のポインティング位置9(ポインティング方向Kとスクリーン4との交差点)を回転角度から算出するには、角速度センサ18が規定する座標系と、スクリーン4をXY平面としたときの座標系との位置関係を予め特定しておく必要がある。この特定は、後に詳述するキャリブレーションによって行われる。
なお、角速度センサ18に代えて、X軸、Y軸及びZ軸ごとに加速度や角加速度等を検出するセンサを用いても良く、この場合であっても、検出加速度や検出角速度を時間積分することで、回転角度が求められる。
ここで、スクリーン4上のポインティング位置9にポインタ6を表示するためには、ポインティングデバイス5が指し示す位置をスクリーン4をXY平面としたときのXY座標値として特定する必要がある。しかしながら、ポインティングデバイス5が送信する回転角度は、あくまでも角速度センサ18の各軸センサ18A〜18Cの配置によって規定される直交座標系を基準としたものである。したがって、プロジェクタ3がスクリーン4上のポインティング位置9(ポインティング方向Kとスクリーン4との交差点)を回転角度から算出するには、角速度センサ18が規定する座標系と、スクリーン4をXY平面としたときの座標系との位置関係を予め特定しておく必要がある。この特定は、後に詳述するキャリブレーションによって行われる。
なお、角速度センサ18に代えて、X軸、Y軸及びZ軸ごとに加速度や角加速度等を検出するセンサを用いても良く、この場合であっても、検出加速度や検出角速度を時間積分することで、回転角度が求められる。
図5はプロジェクタ3の機能的構成を示すブロック図である。この図において、映像入力部30はコンピュータ2から出力された映像データを受け取り、映像処理部31に出力する。映像処理部31は、映像入力部30から入力された映像データに基づいて投写像データを生成し、この投写像データに基づいて映像投写部32に投写像をスクリーン4に投写させるものである。映像投写部32は、赤、緑、青の3枚の液晶パネルと、これらの液晶パネルに光を照射する光源と、各液晶パネルを透過したそれぞれの光を1方向の光にまとめるプリズムと、その光をスクリーン4に投写する投射レンズ系とを有し、各液晶パネルの画素ごとの透過率や投射レンズ系のズーム倍率、焦点距離等が投写像データに基づいて制御される。
OSD制御部33は、プロジェクタ3の各部を制御すると共に、コンピュータ2からの映像データの他に、スクリーン4に投写すべき映像データ、及び、投写像に重ねて表示すべきポインタ6等の映像データを生成して映像処理部31に出力するものである。
OSD制御部33は、プロジェクタ3の各部を制御すると共に、コンピュータ2からの映像データの他に、スクリーン4に投写すべき映像データ、及び、投写像に重ねて表示すべきポインタ6等の映像データを生成して映像処理部31に出力するものである。
受信部34は、ポインティングデバイス5から送信された信号(各種コマンドや回転角度)を受信しコマンド解析部35に出力するものである。コマンド解析部35は、受信部34から入力された信号を解析してOSD制御部33に出力する。
OSD制御部33は、コマンド解析部35からコマンドが入力された場合には、そのコマンドに応じた画面の映像データ(例えば、メニュー表示コマンドであればメニュー画面の映像データ)を生成して映像処理部31に出力し、また、ポインティングデバイス5の回転角度が入力された場合には、ポインタ6を表示すべきスクリーン4上のXY座標値を回転角度に基づいて算出し、そのXY座標値に表示するポインタ6の映像データを生成して映像処理部31に出力する。なお、回転角度に基づくXY座標値の算出については後に詳述する。
OSD制御部33は、コマンド解析部35からコマンドが入力された場合には、そのコマンドに応じた画面の映像データ(例えば、メニュー表示コマンドであればメニュー画面の映像データ)を生成して映像処理部31に出力し、また、ポインティングデバイス5の回転角度が入力された場合には、ポインタ6を表示すべきスクリーン4上のXY座標値を回転角度に基づいて算出し、そのXY座標値に表示するポインタ6の映像データを生成して映像処理部31に出力する。なお、回転角度に基づくXY座標値の算出については後に詳述する。
送信部36は、コンピュータ2に対して各種信号を送信するものである。具体的には、コマンド解析部35にて解析されたコマンドが、コンピュータ2の操作に関するコマンドである場合、コマンド解析部35は、そのコマンドを送信部36からコンピュータ2に送信する。これにより、ポインティングデバイス5からコンピュータ2をリモートで操作可能になる。また、本実施形態では、上記ポインタ6の映像データの生成をプロジェクタ3に代えてコンピュータ2が行うか否かを予めメニュー画面等で設定可能になされており、ポインタ6の映像データの生成をコンピュータ2が行うように設定されている場合には、OSD制御部33が算出したXY座標値を送信部36からコンピュータ2に送信し、そのXY座標値に基づいてコンピュータ2がポインタ6の映像データを生成することとなる。
次いで、本実施形態の動作について説明する。
図6は、ポインティングデバイス5の動作を示すフローチャートである。
ポインティングデバイス5は、キー入力部12が操作された場合、操作されたキーがキャリブレーションキー17であるときには(ステップSa1:YES)、ポインティング位置9のキャリブレーション処理(後に詳述)を開始するためのキャリブレーションコマンドをプロジェクタ3に送信する(ステップSa2)。また、操作されたキーが右クリックキー15又は左クリックキー16であるときには(ステップSa1:NO、ステップSa3:YES)、ポインティングデバイス5は、そのキー操作に対応するコマンドをプロジェクタ3に送信する(ステップSa4)。
図6は、ポインティングデバイス5の動作を示すフローチャートである。
ポインティングデバイス5は、キー入力部12が操作された場合、操作されたキーがキャリブレーションキー17であるときには(ステップSa1:YES)、ポインティング位置9のキャリブレーション処理(後に詳述)を開始するためのキャリブレーションコマンドをプロジェクタ3に送信する(ステップSa2)。また、操作されたキーが右クリックキー15又は左クリックキー16であるときには(ステップSa1:NO、ステップSa3:YES)、ポインティングデバイス5は、そのキー操作に対応するコマンドをプロジェクタ3に送信する(ステップSa4)。
キー入力部12が操作されていない場合(ステップSa1、Sa3が共にNO)、ポインティングデバイス5は、ポインティング方向Kの変移をプロジェクタ3に送信すべく次の処理を行う。すなわち、ポインティングデバイス5は、X軸、Y軸、Z軸の角速度を検出して(ステップSa5)、各角速度の検出値を回転角度に変換し(ステップSa6)、それらの回転角度をプロジェクタ3に送信する(ステップSa7)。
これらステップSa5〜Sa7にける角速度の検出から回転角度の送信までの一連の処理は、一定時間ごとに繰り返し実行されて、ポインティング方向Kの変移がプロジェクタ3に間欠的に順次送信される。なお、ポインティングデバイス5の送信動作回数を減らすべく、ステップSa5及びステップSa6における角速度の検出及び回転角度の算出だけを一定時間に行い、回転角度が所定の閾値をこえた場合にだけ、ステップSa7における回転角度の送信を行うようにしても良い。
これらステップSa5〜Sa7にける角速度の検出から回転角度の送信までの一連の処理は、一定時間ごとに繰り返し実行されて、ポインティング方向Kの変移がプロジェクタ3に間欠的に順次送信される。なお、ポインティングデバイス5の送信動作回数を減らすべく、ステップSa5及びステップSa6における角速度の検出及び回転角度の算出だけを一定時間に行い、回転角度が所定の閾値をこえた場合にだけ、ステップSa7における回転角度の送信を行うようにしても良い。
図7は、プロジェクタ3の動作を示すフローチャートである。
プロジェクタ3は、コンピュータ2からの映像データに基づいてスクリーン4に投写像を投写すると共に、ポインティングデバイス5からコマンド又は回転角度を受信した場合には、その受信に応じた処理を実行する。
すなわち、図7に示すように、プロジェクタ3は、ポインティングデバイス5から信号を受信した場合、その信号がキャリブレーションコマンドである場合(ステップSb1:YES)、後述するキャリブレーション処理を実行する(ステップSb2)。
また、受信された信号が右クリックキー15又は左クリックキー16の操作によるコマンドである場合には(ステップSb1:NO、ステップSb3:YES)、例えばメニュー画面を投写するといった、そのコマンドに応じた処理を実行する(ステップSb4)。
プロジェクタ3は、コンピュータ2からの映像データに基づいてスクリーン4に投写像を投写すると共に、ポインティングデバイス5からコマンド又は回転角度を受信した場合には、その受信に応じた処理を実行する。
すなわち、図7に示すように、プロジェクタ3は、ポインティングデバイス5から信号を受信した場合、その信号がキャリブレーションコマンドである場合(ステップSb1:YES)、後述するキャリブレーション処理を実行する(ステップSb2)。
また、受信された信号が右クリックキー15又は左クリックキー16の操作によるコマンドである場合には(ステップSb1:NO、ステップSb3:YES)、例えばメニュー画面を投写するといった、そのコマンドに応じた処理を実行する(ステップSb4)。
受信された信号がキャリブレーションコマンド等のコマンドでない場合(ステップSb1、ステップSb2が共にNO)、その信号はポインティングデバイス5の回転角度を示すことになり、プロジェクタ3は、回転角度を受信すると(ステップSb5)、その回転角度に応じた位置にポインタ6を表示すべく次の処理を行う。すなわち、プロジェクタ3は、投写像領域Rにおけるポインティングデバイス5のポインティング位置9のXY座標値を回転角度に基づいて算出して回転角度からXY座標値に変換する(ステップSb6)。
次いで、プロジェクタ3は、ポインタ6の映像データの生成処理をコンピュータ2が行う設定になっている場合には(ステップSb7:YES)、XY座標値をコンピュータ2に送信し(ステップSb8)、コンピュータ2がポインタ6を表示する設定となっていない場合には(ステップSb7:NO)、XY座標値に基づいてポインタ6の映像データを生成して、そのXY座標値にポインタ6を表示することになる(ステップSb9)。
次いで、プロジェクタ3は、ポインタ6の映像データの生成処理をコンピュータ2が行う設定になっている場合には(ステップSb7:YES)、XY座標値をコンピュータ2に送信し(ステップSb8)、コンピュータ2がポインタ6を表示する設定となっていない場合には(ステップSb7:NO)、XY座標値に基づいてポインタ6の映像データを生成して、そのXY座標値にポインタ6を表示することになる(ステップSb9)。
次いで、キャリブレーションについて詳述する。
このキャリブレーションにおいては、上述のように、ポインティングデバイス5の角速度センサ18が規定する座標系と、スクリーン4をXY平面としたときの座標系との位置関係が特定される。
詳述すると、本実施形態では、図8(A)〜(C)に示すように、スクリーン4上に、このスクリーン4をXY平面としたときのXY座標値が既知の3点(例えば正三角形の頂点である点P1、点P2、点P3)にマーカーMa、Mb、Mcを順次表示し、ユーザ10がポインティングデバイス5にて各マーカーMa、Mb、Mcによって形成される3角形の各辺をなぞるように各マーカーMa、Mb、Mcを順次指し示すことでキャリブレーションが行われる。そして、このときの回転角度の検出値に基づいて、ポインティングデバイス5の角速度センサ18が規定する座標系と、スクリーン4をXY平面としたときの座標系との位置関係が特定される。
このキャリブレーションにおいては、上述のように、ポインティングデバイス5の角速度センサ18が規定する座標系と、スクリーン4をXY平面としたときの座標系との位置関係が特定される。
詳述すると、本実施形態では、図8(A)〜(C)に示すように、スクリーン4上に、このスクリーン4をXY平面としたときのXY座標値が既知の3点(例えば正三角形の頂点である点P1、点P2、点P3)にマーカーMa、Mb、Mcを順次表示し、ユーザ10がポインティングデバイス5にて各マーカーMa、Mb、Mcによって形成される3角形の各辺をなぞるように各マーカーMa、Mb、Mcを順次指し示すことでキャリブレーションが行われる。そして、このときの回転角度の検出値に基づいて、ポインティングデバイス5の角速度センサ18が規定する座標系と、スクリーン4をXY平面としたときの座標系との位置関係が特定される。
図9は、スクリーン4とポインティングデバイス5との位置関係を示す図である。この図ではポインティングデバイス5の位置をGとして示し、ユーザ10がスクリーン4に対して斜め前方からポインティングする場合を例として説明する。
なお、以下の説明において、スクリーン4の中心を原点Oとし、このスクリーン4上にXY平面があるXYZ3次元直交座標系を絶対座標系として規定する。このとき、プロジェクタ3は、その光軸がZ軸上になるように配置されているものとし、スクリーン4上の点P1、P2、P3のそれぞれにマーカーMa、Mb、Mcを投写しているものとする。また、ポインティングデバイス5は、スクリーン4の中心Oまでの直線距離がdだけ離れた位置に、ポインティングデバイス5がX軸から角度θ、Y軸から角度φだけ傾いた姿勢で位置しているものとする。ポインティングデバイス5の傾きとは、このポインティングデバイス5の角速度センサ18の検出軸との傾きを指すものであり、角速度センサ18の各軸センサ18A〜18Cが検出対象とする軸と、図9に示す上記XYZ3次元直交座標系の各軸とがなす角度によって規定される。
なお、以下の説明において、スクリーン4の中心を原点Oとし、このスクリーン4上にXY平面があるXYZ3次元直交座標系を絶対座標系として規定する。このとき、プロジェクタ3は、その光軸がZ軸上になるように配置されているものとし、スクリーン4上の点P1、P2、P3のそれぞれにマーカーMa、Mb、Mcを投写しているものとする。また、ポインティングデバイス5は、スクリーン4の中心Oまでの直線距離がdだけ離れた位置に、ポインティングデバイス5がX軸から角度θ、Y軸から角度φだけ傾いた姿勢で位置しているものとする。ポインティングデバイス5の傾きとは、このポインティングデバイス5の角速度センサ18の検出軸との傾きを指すものであり、角速度センサ18の各軸センサ18A〜18Cが検出対象とする軸と、図9に示す上記XYZ3次元直交座標系の各軸とがなす角度によって規定される。
図9において、ポインティングデバイス5を視点として3次元直交座標系を規定した場合、すなわち、角速度センサ18が検出する各軸により3次元直交座標系を規定した場合、X軸をGx軸、Y軸をGy軸、ポインティング方向KであるZ軸をGz軸とした3次元直交座標が図示のように規定される。そして、Gz軸に対して垂直な平面に仮想スクリーンQを規定することができ、この仮想スクリーンQに射影された像をポインティングデバイス5を操作しているユーザ10が見ていることになる。したがって、スクリーン4に投写された点P1、P2、P3は、ユーザ10から見ると、点Q1、Q2、Q3に見えていることになる。
図10は、ポインティングデバイス5を視点とした3次元直交座標系によりポインティングデバイス5と仮想スクリーンQとの位置関係を示した図である。
以下では説明を簡単にするために、Gz軸周りの回転が無いものと仮定して、図10を参照しながらポインティングデバイス5が検出する回転角度と、スクリーン4上のポインティング位置9との関係について説明する。
ユーザ10がポインティングデバイス5にて仮想スクリーンQ上の任意の点、例としてQ1を指し示した場合、ポインティングデバイス5の姿勢が原点O(初期位置)を指し示す姿勢から点Q1を指し示す姿勢に変化し、そのときのGy軸周りの角速度α’と、Gx軸周りの角速度β’とが角速度センサ18により検出される。そして、これらの角速度α’、β’を角度変換部19が時間積分することで、原点Oから任意の点を指し示す位置を変える動作に伴うGy軸周りの回転角度α、及び、Gx軸周りの回転角度βが求められる。
以下では説明を簡単にするために、Gz軸周りの回転が無いものと仮定して、図10を参照しながらポインティングデバイス5が検出する回転角度と、スクリーン4上のポインティング位置9との関係について説明する。
ユーザ10がポインティングデバイス5にて仮想スクリーンQ上の任意の点、例としてQ1を指し示した場合、ポインティングデバイス5の姿勢が原点O(初期位置)を指し示す姿勢から点Q1を指し示す姿勢に変化し、そのときのGy軸周りの角速度α’と、Gx軸周りの角速度β’とが角速度センサ18により検出される。そして、これらの角速度α’、β’を角度変換部19が時間積分することで、原点Oから任意の点を指し示す位置を変える動作に伴うGy軸周りの回転角度α、及び、Gx軸周りの回転角度βが求められる。
ここで、図9に示したXYZ3次元直交座標系における距離d、角度θ、角度φ及びスクリーン4上のポインティング位置9のXY座標値(x、y)と、ポインティングデバイス5が検出するGy軸周りの回転角度α、及び、Gx軸周りの回転角度βとの間には、次式(1)、(2)に示す関係がある。
tanα=cosθ・x/(−cosφ・sinθ・x+sinφ・y+d) (1)
tanβ=(sinφ・sinθ・x+cosφ・y)/(-cosφ・sinθ・x+sinφ・y+d) (2)
tanα=cosθ・x/(−cosφ・sinθ・x+sinφ・y+d) (1)
tanβ=(sinφ・sinθ・x+cosφ・y)/(-cosφ・sinθ・x+sinφ・y+d) (2)
したがって、上記式(1)、(2)によれば、スクリーン4上のポインティング位置9のXY座標値(x、y)は、次式(3)、(4)により示される。
x=d・tanα・cosφ/(tanα・sinθ−tanβ・sinφ・cosθ+cosφ・cosθ) (3)
y=d・(-tanα・sinφ・sinθ+tanβ・cosθ)/(tanα・sinθ−tanβ・sinφ・cosθ+cosφ・cosθ) (4)
x=d・tanα・cosφ/(tanα・sinθ−tanβ・sinφ・cosθ+cosφ・cosθ) (3)
y=d・(-tanα・sinφ・sinθ+tanβ・cosθ)/(tanα・sinθ−tanβ・sinφ・cosθ+cosφ・cosθ) (4)
上記式(3)、(4)にて示されるように、仮想スクリーンQ上の任意の点をポインティングデバイス5で指し示す際の回転角度α、βを検出すれば、上記距離d、角度θ及び角度φが既知とすれば、スクリーン4上のポインティング位置9のXY座標値(x、y)が求められることとなる。
上記距離d、角度θ及び角度φは、XY座標値(x、y)が既知の2点P1、P2のそれぞれに原点Oから移動するときの回転角度(α1、β1)、回転角度(α2、β2)を求めれば、上記式(1)及び(2)に基づいて求められる。すなわち、点P3を原点とすると、2点P1、P2のP3からの回転角度の差(以下、「相対回転角度」と言う)を求めれば良い。
また、原点Oが未知の場合であっても、3点P1、P2、P3の相対回転角度(α1、β1)、(α2、β2)を求めることにより、上記式(1)及び(2)に基づいて原点Oの位置を近似的に求めることができ、距離d、角度θ及び角度φを求めることができる。
また、原点Oが未知の場合であっても、3点P1、P2、P3の相対回転角度(α1、β1)、(α2、β2)を求めることにより、上記式(1)及び(2)に基づいて原点Oの位置を近似的に求めることができ、距離d、角度θ及び角度φを求めることができる。
以上のことから、スクリーン4上にXY座標値が既知の3点P1、P2、P3を予め規定し、ポインティングデバイス5の指し示す位置を点P1、P2、P3に移動させたときの相対回転角度(α1、β1)、(α2、β2)を求めることにより、距離d、角度θ及び角度φを求めることができる。
したがって、上記のキャリブレーションによって、距離d、角度θ及び角度φを求めた以降は、ポインティングデバイス5の回転角度の検出値に基づいて、上記式(3)及び(4)により、ポインティングデバイス5が指し示している任意のポインティング位置9のXY座標値が算出されるのである。
したがって、上記のキャリブレーションによって、距離d、角度θ及び角度φを求めた以降は、ポインティングデバイス5の回転角度の検出値に基づいて、上記式(3)及び(4)により、ポインティングデバイス5が指し示している任意のポインティング位置9のXY座標値が算出されるのである。
さらに角速度センサ18のGz軸周りの回転を考慮すると、ポインティングデバイス5の角速度センサ18が検出するGx軸、Gy軸、Gz軸周りの回転角度をα、β、γとすると、ポインティングデバイス5を視点とした3次元直交座標系は図11のようになる。上記XYZ直交座標系における、X軸、Y軸のそれぞれの軸周りの回転角度α'、β'は、Gx軸、Gy軸、Gz軸周りの回転角度α、β、γより、それぞれ次の式(5)及び式(6)により求められる。
tanα'=tanα・cosγ+tanβ・sinγ (5)
tanβ'=tanβ・cosγ−tanα・sinγ (6)
したがって、この式(5)及び式(6)によりZ軸周りの回転角度γを考慮した回転角度α'、β'が求められ、この回転角度α'、β'を上記式(1)、(2)、(3)、(4)のα、βに適用することにより、ポインティングデバイス5が指し示している任意のポインティング位置9のXY座標値が特定される。
tanα'=tanα・cosγ+tanβ・sinγ (5)
tanβ'=tanβ・cosγ−tanα・sinγ (6)
したがって、この式(5)及び式(6)によりZ軸周りの回転角度γを考慮した回転角度α'、β'が求められ、この回転角度α'、β'を上記式(1)、(2)、(3)、(4)のα、βに適用することにより、ポインティングデバイス5が指し示している任意のポインティング位置9のXY座標値が特定される。
次いで、上記キャリブレーション時のポインティングデバイス5及びプロジェクタ3の動作を図12を参照して説明する。
この図に示すように、ポインティングデバイス5は、キャリブレーションキー17が操作されてキャリブレーション処理を開始すると(図6のステップSa2)、1番目のマーカーMaの表示を指示するマーカーMa表示コマンドをプロジェクタ3に送信する(ステップSc1)。プロジェクタ3は、マーカーMa表示コマンドを受信すると(ステップSd1)、図8(A)に示すように、XY座標値が既知の点P1の位置にマーカーMaを表示する(ステップSd2)。
この図に示すように、ポインティングデバイス5は、キャリブレーションキー17が操作されてキャリブレーション処理を開始すると(図6のステップSa2)、1番目のマーカーMaの表示を指示するマーカーMa表示コマンドをプロジェクタ3に送信する(ステップSc1)。プロジェクタ3は、マーカーMa表示コマンドを受信すると(ステップSd1)、図8(A)に示すように、XY座標値が既知の点P1の位置にマーカーMaを表示する(ステップSd2)。
そして、ユーザ10は、マーカーMaを指し示すようにポインティングデバイス5を構え、その姿勢のまま左クリックキー16を操作する。ポインティングデバイス5は、左クリックキー16の操作を検出すると(ステップSc2)、X軸、Y軸及びZ軸に対する各回転角度に初期値「0」をセットして、これらの回転角度をリセットする(ステップSc3)。以降、ポインティングデバイス5が検出する回転角度は、点P1からの相対回転角度となる。
次いでポインティングデバイス5は、2番目のマーカーMbの表示を指示するマーカーMb表示コマンドをプロジェクタ3に送信する(ステップSc4)。プロジェクタ3は、マーカーMb表示コマンドを受信すると(ステップSd3)、図8(B)に示すように、XY座標値が既知の点P2の位置に2番目のマーカーMbを表示する(ステップSd4)。
次いでポインティングデバイス5は、2番目のマーカーMbの表示を指示するマーカーMb表示コマンドをプロジェクタ3に送信する(ステップSc4)。プロジェクタ3は、マーカーMb表示コマンドを受信すると(ステップSd3)、図8(B)に示すように、XY座標値が既知の点P2の位置に2番目のマーカーMbを表示する(ステップSd4)。
ユーザ10は、ポインティングデバイス5をマーカーMaからマーカーMbに向けて移動させ、マーカーMbを指し示した姿勢のまま左クリックキー16を操作する。ポインティングデバイス5は、左クリックキー16の操作を検出すると(ステップSc5)、マーカーMaからマーカーMbに移動させたときの相対回転角度(α1、β1)を算出し(ステップSc6)、プロジェクタ3に送信し(ステップSc7)、プロジェクタ3は、その相対回転角度(α1、β1)を受信する(ステップSd5)。
次いでポインティングデバイス5は、3番目のマーカーMcの表示を指示するマーカーMc表示コマンドをプロジェクタ3に送信する(ステップSc8)。プロジェクタ3は、マーカーMc表示コマンドを受信すると(ステップSd6)、図8(C)に示すように、XY座標値が既知の点P3の位置に3番目のマーカーMcを表示する(ステップSd7)。
ユーザ10は、ポインティングデバイス5をマーカーMbからマーカーMcに向けて移動させ、マーカーMcを指し示した姿勢のまま左クリックキー16を操作する。ポインティングデバイス5は、左クリックキー16の操作を検出すると(ステップSc9)、マーカーMbからマーカーMcに移動させたときの相対回転角度(α2、β2)を算出し(ステップSc10)、プロジェクタ3に送信し(ステップSc11)、プロジェクタ3は、その相対回転角度(α2、β2)を受信する(ステップSd8)。
ユーザ10は、ポインティングデバイス5をマーカーMbからマーカーMcに向けて移動させ、マーカーMcを指し示した姿勢のまま左クリックキー16を操作する。ポインティングデバイス5は、左クリックキー16の操作を検出すると(ステップSc9)、マーカーMbからマーカーMcに移動させたときの相対回転角度(α2、β2)を算出し(ステップSc10)、プロジェクタ3に送信し(ステップSc11)、プロジェクタ3は、その相対回転角度(α2、β2)を受信する(ステップSd8)。
そして、プロジェクタ3は、ステップSd5及びSd8にて受信した相対回転角度(α1、β1)および(α2、β2)を、式(1)及び(2)に基づいて、上記距離d、角度θ及び角度φを算出することで、ポインティングデバイス5の角速度センサ18が規定する座標系と、スクリーン4をXY平面としたときの座標系との相関関係、すなわち、スクリーン4に対するポインティングデバイス5の配置姿勢を特定し、キャリブレーションを終了する(ステップSd9)。
以上の処理により、ポインティングデバイス5の角速度センサ18が規定する座標系と、スクリーン4をXY平面としたときの座標系との相関関係がキャリブレーションによって特定され、それ以降、角速度センサ18が検出する座標系の回転角度に基づいて、スクリーン4上のXY平面における任意のポインティング位置9を式(3)及び(4)を用いて算出できるようになる。
このように、本実施形態によれば、スクリーン4上に少なくとも3点P1、P2、P3のそれぞれにマーカーMa、Mb、Mcを順に表示し、ポインティングデバイス5がそれぞれのマーカーMa、Mb、Mcを指し示すように順に移動させたときの回転角度(相対回転角度)に基づいて、ポインタ6を表示するポインティング位置9をキャリブレーションするようにした。これにより、ポインティングデバイス5により3点P1、P2、P3を指し示すだけでキャリブレーション操作が完了するため、投写像の4隅を登録する従来のキャリブレーション操作に比べて操作回数が減り、キャリブレーション操作が容易となる。
また、ポインティングデバイス5が角度変化量を検出するための例えば角速度センサ18だけを備えれば良く、位置検出センサ等の他のセンサが不要となるため、ポインティングデバイス5の装置構成が簡単になる。
また、ポインティングデバイス5が角度変化量を検出するための例えば角速度センサ18だけを備えれば良く、位置検出センサ等の他のセンサが不要となるため、ポインティングデバイス5の装置構成が簡単になる。
さらに、スクリーン4上に表示される3点を順にポインティングデバイス5が指し示すように移動させたときの回転角度により、スクリーン4に対するポインティングデバイス5の姿勢を示すパラメータ(距離d、角度θ及び角度φ)が特定される。これにより、スクリーン4に対する斜め横方向のポインティングデバイス5の姿勢も特定されるため、スクリーン4の正面のみならず、スクリーン4の斜め横方向からのポインティング動作に対しても正確にポインティング位置9にポインタ6を表示することができる。
また、本実施形態によれば、プロジェクタ3がポインティングデバイス5から回転角度を取得し、当該回転角度に基づいてキャリブレーションを実行すると共に、このキャリブレーションの実行結果に基づいて、ポインタ6の表示位置(ポインティング位置9)を算出する構成としたため、ポインティングデバイス5がポインティング位置9の算出及びキャリブレーションを実行する必要が無い。したがって、ポインティングデバイス5が各種演算のための回路を備える必要が無いため装置構成を簡略できると共に、ポインティングデバイス5の消費電力を抑えることができる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、プロジェクタ3がポインティング位置9を算出する構成としたが、これに限らず、プロジェクタ3に接続されたコンピュータ2が算出する構成としても良い。
例えば、上述した実施形態では、プロジェクタ3がポインティング位置9を算出する構成としたが、これに限らず、プロジェクタ3に接続されたコンピュータ2が算出する構成としても良い。
また、上述した実施形態では、スクリーン4上の3点P1、P2、P3に対応する位置にマーカーMa、Mb、Mcを順に表示してキャリブレーションを実行する構成としたが、これに限らず、スクリーン4上に4点以上を表示してキャリブレーションを実行するようにしても良い。例えば図13に示すように、スクリーン4上の4点P1、P2、P3、P4の位置にマーカーMa、Mb、Mc、Mdを順に表示し、ポインティングデバイス5を各4点に移動させたときの相対回転角度を検出し、式(1)及び(2)に基いて、距離d、角度θ及び角度φを算出しても良い。これにより、3点の場合に比べて、少ない演算量でキャリブレーションを行うことができる。
また、上述した実施形態では、スクリーン4上の3点P1、P2、P3に対応する位置にマーカーMa、Mb、Mcを順に表示する構成としたが、これに限らず、これらのマーカーMa、Mb、Mcを同時に表示する構成としても良い。この場合、ユーザがポインティングデバイス5にて指し示すマーカーの順番を一緒に表示する構成が望ましく、また、ユーザがポインティングデバイス5でマーカーMa、Mb、Mcを指し示したときの回転角度の正負、及び、大小に基づいて、3点P1、P2、P3を指し示した順番を推定する構成としても良い。
1…プレゼンテーションシステム、2…コンピュータ、3…プロジェクタ、4…スクリーン、5…ポインティングデバイス、6…ポインタ(ポインティングマーク)、18…角速度センサ、18A〜18C…軸センサ、19…角度変換部、Ma〜Md…マーカーα、β…回転角度(角度変化量)。
Claims (4)
- スクリーンに画像を投写して投写像を表示する投写装置と、前記スクリーン上の箇所を指し示すためのポインティングデバイスとを有し、
角度変化量を検出する角度変化量検出手段を前記ポインティングデバイスに設け、前記スクリーン上の前記角度変化量に応じた位置にポインティングマークを表示すると共に、
前記スクリーン上に少なくとも3点を表示し、各点を前記ポインティングデバイスが順に指し示すように移動させたときの前記角度変化量に基づいて、前記角度変化量と前記ポインティングマークを表示する位置とのキャリブレーションを行う
ことを特徴とする情報表示システム。 - 請求項1に記載の情報表示システムにおいて、
前記ポインティングデバイスが指し示す方向を軸とした第1の直交3次元座標系の各軸周りの回転角度を前記角度変化量として検出するように前記角度変化量検出手段を構成すると共に、
前記キャリブレーション時には、前記スクリーン上に表示された少なくとも3点の各点を順に指し示すように前記ポインティングデバイスを移動させたときの回転角度、及び、前記3点の各点の座標値に基づいて、前記前記スクリーンをXY平面としたときの第2の直交3次元座標系と、前記第1直交座標系との相対的な位置関係を規定するパラメータを特定することを特徴とする情報表示システム。 - 請求項1または2のいずれかに記載の情報表示システムにおいて、
前記投写装置が無線通信又は有線通信により前記ポインティングデバイスから前記角度変化量を取得し、当該角度変化量に基づいて前記キャリブレーションを実行すると共に、このキャリブレーションの実行結果に基づいて、前記角度変化量に応じたポインティングマークの表示位置を算出することを特徴とする情報表示システム。 - スクリーンに画像を投写して投写像を表示する投写装置と、前記スクリーン上の箇所を指し示すためのポインティングデバイスとを有し、前記ポインティングデバイスが指し示す位置にポインティングマークを表示する情報表示システムの前記ポインティングマークの表示する位置を制御するポインティング制御方法であって、
前記スクリーン上に少なくとも3点を表示し、各点を前記ポインティングデバイスが順に指し示すように移動させたときの角度変化量に基づいて、前記角度変化量と前記ポインティングマークを表示する位置とのキャリブレーションを行う
ことを特徴とするポインティング制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006241190A JP2008065511A (ja) | 2006-09-06 | 2006-09-06 | 情報表示システム、及び、ポインティング制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006241190A JP2008065511A (ja) | 2006-09-06 | 2006-09-06 | 情報表示システム、及び、ポインティング制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008065511A true JP2008065511A (ja) | 2008-03-21 |
Family
ID=39288189
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006241190A Pending JP2008065511A (ja) | 2006-09-06 | 2006-09-06 | 情報表示システム、及び、ポインティング制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008065511A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010079834A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Hitachi Software Eng Co Ltd | 座標検出装置の取り付け位置判断装置及び電子ボードシステム |
JP2011186800A (ja) * | 2010-03-09 | 2011-09-22 | Nec Corp | 携帯端末装置およびプレゼンテーション方法 |
JP2017102461A (ja) * | 2016-12-22 | 2017-06-08 | セイコーエプソン株式会社 | 表示装置、及び、表示制御方法 |
US10025400B2 (en) | 2012-01-05 | 2018-07-17 | Seiko Epson Corporation | Display device and display control method |
-
2006
- 2006-09-06 JP JP2006241190A patent/JP2008065511A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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