JP2008065314A - 光モジュール - Google Patents

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大亮 宮川
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Abstract

【課題】ガタ付きを抑えてFOTの位置を安定させ、これにより回路基板に対する作業性の向上を図ることを可能とする光モジュールを提供する。
【解決手段】各FOT6を保持・固定した状態のFOTケース32をシールドケース33の下側開口部43からこの内部へ差し込んでいく。すると、FOTケース32の各弾性部39がシールドケース33の上壁44の内面に接触して弾性変形する。さらに、FOTケース32の差し込みを続けると、FOTケース32及びシールドケース33の各係止部38及び係止部48が引っ掛かり合って係止状態が形成される。各弾性部39は、弾性変形によってFOTケース32を離脱方向に付勢する力を生じさせることから、FOTケース32及びシールドケース33の各係止部38及び48には、各弾性部39からの付勢力が掛かって嵌合ガタが吸収される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品をシールド部品で覆い回路基板に取り付ける電子部品モジュールに関し、詳しくは、光コネクタやハイブリッドコネクタなどの光モジュール、ピッグテール型の光モジュールに関する。
下記特許文献1に開示されたピッグテール型の光モジュールについて以下、説明をする。図5(a)において、ピッグテール型の光モジュール1は、図示しない光コネクタ部と、回路基板2に接続固定される受発光部3と、一端がコネクタ部に接続され他端が受発光部3に接続される中継用の光ファイバ4、4と、この光ファイバ4、4を保持し受発光部3に対して余計な力が加わらないようにするための光ファイバ保持部品5とを備えて構成されている。
図5(b)において、受発光部3は、発光素子を有する発光側FOT(Fiber Optic Transceiver )及び受光素子を有する受光側FOT(図中では一つしか図示してないがこれらをFOT6とする)と、FOT6を固定するためのFOTケース7と、FOT6及びFOTケース7を覆って電磁ノイズ対策を施すシールドケース8とを備えて構成されている。FOT6は、樹脂モールドされたパッケージ部9と、複数のリードフレーム10とを有している。リードフレーム10は、特に図示しないが4本あり、横一列に並んだ配置となっている(二つのFOT6によって、図中では8本横一列に並んでいる)。リードフレーム10は、各々、回路基板2の接続用の穴に差し込まれて半田付けされ、所望の回路と接続されるようになっている。
FOTケース7は、FOT6のパッケージ部9を固定する固定部11と、各リードフレーム10を差し込んで固定するリードフレーム固定部12とを有している。尚、詳細に図示しないが、FOTケース7における引用符号13で示す部分(光ファイバ接続筒部13)には、光ファイバ4の前記他端が固定されてこの他端がFOT6の素子に対向するような構造になっている。固定部11の前面には、凹状の係止部14が形成されている。リードフレーム固定部12は、櫛歯状の形状に形成されている。
FOT6は、各リードフレーム10がリードフレーム固定部12によって固定され、また、FOT6は、パッケージ部9の上部及び左右両側が固定部11の上壁及び側壁、隔壁によって囲まれるような状態で固定されるようになっている。
シールドケース8は、箱状となる形状に形成されている。この箱状となる形状の部分は、上下に開口部を有しており、FOT6を固定したFOTケース7を上側開口部から内部に差し込んだ後に蓋部15で覆うような構造になっている。蓋部15は、上側開口部の縁部に連成されており、折り曲げを施すと上側開口部を覆うことができるような構造になっている(引用符号16は蓋部15の折り曲げ部分を示している。また、引用符号17は蓋部15を係止する係止部分を示している)。シールドケース8の内部に差し込まれたFOTケース7は、シールドケース8の小さな板バネ状の係止部18がFOTケース7の凹状の係止部14に引っ掛かることにより係止されるようになっている。
前記箱状となる形状の部分には、ピン状の基板接続部19、20、21が形成されている。この基板接続部19、20、21は、下側開口部の縁部に形成されており、FOT6の複数のリードフレーム10と同様、各々、回路基板2に差し込まれて半田付けされ、これにより接続固定されるようになっている。前記箱状となる形状の部分には、FOT6のパッケージ部9の背面を押圧してこのFOT6を保持する押圧部22、22が形成されている(一つのみ図示)。
特開2005−91416号公報
ところで、上記従来技術にあっては、シールドケース8の係止部18とFOTケース7の係止部14との引っ掛かり合いによって、FOT6を固定したFOTケース7がシールドケース8に係止されるような構造になっている。シールドケース8の係止部18とFOTケース7の係止部14との引っ掛かり合いを生じさせるためには、構造上、係止部14及び18にガタ(嵌合ガタ)を持たせたりする必要があることから、いくら押圧部22によってFOT6を押圧し保持するようにしても、前記ガタに起因してFOT6を固定したFOTケース7の位置がズレてしまうという恐れを有している。このような位置ズレに関しては、シールドケース8の下側開口部から突出するリードフレーム10の長さが所望の長さと異なってしまうことにつながり、回路基板2に対する接続作業性等に影響を来してしまうという問題点を有することになる。
尚、対策として、シールドケース8の上側開口部を蓋する際に、FOTケース7の固定部11を蓋部15によって押圧する構造を考えてみたが、次のような結果が得られている。すなわち、蓋部15は、折り曲げ部分16で折り曲げてこの折曲部分16から離れる係止部分17にて係止がなされる構造であることから、係止部分17の近傍では固定部11を良好に押圧できるものの、折曲部分16の近傍では押圧する力が十分に得られず、上記問題点の解消になり得ないという結果が得られている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、ガタ付きを抑えてFOTの位置を安定させ、これにより回路基板に対する作業性の向上を図ることを可能とする光モジュールを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の光モジュールは、発光素子及び/又は受光素子を有するFOT(Fiber Optic Transceiver )と、該FOTを保持するFOTケースと、これらを覆いシールドを施すシールドケースとを備える光モジュールにおいて、前記シールドケースを、上壁及び下側開口部を有する構造とするとともに、前記下側開口部から前記上壁へ向けて前記FOTケースを差し込み覆う構造とする一方、前記FOTケースに、前記シールドケースの前記上壁内面に接触して前記シールドケースから離脱する方向に付勢力を生じさせる弾性部を形成し、さらに、前記FOTケース及び前記シールドケースに、前記離脱する方向での引っ掛かり合いとなる係止部をそれぞれ形成することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、FOTを保持した状態のFOTケースをシールドケースの下側開口部からこの内部へ差し込んでいくと、FOTケースの弾性部がシールドケースの上壁内面に接触して弾性変形する。さらに、FOTケースの差し込みを続けると、FOTケース及びシールドケースの各係止部同士が引っ掛かり合って係止状態が形成される。この時、弾性部はFOTケースを離脱方向に付勢する力を生じさせることから、FOTケース及びシールドケースの各係止部同士には、弾性部からの付勢力が掛かって嵌合ガタが吸収される(ガタ付きがなくなる)。本発明によれば、シールドケース内のFOTケースのガタ付きが抑えられる。また、シールドケースの下側開口部から突出するFOTのリードフレームの長さが所望の長さになる。従って、この後の回路基板に対する接続作業を容易に行うことが可能になる。
請求項2記載の本発明の光モジュールは、請求項1に記載の光モジュールにおいて、前記弾性部を、前記FOTの数及び位置に合わせて形成配置することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、FOTが複数存在する場合であっても偏りが起こらずにFOTケース及びシールドケースの各係止部同士が引っ掛かり合う。すなわち、引っ掛かり合いの状態が安定する。
請求項3記載の本発明の光モジュールは、請求項1又は請求項2に記載の光モジュールにおいて、前記シールドケースの前記上壁を蓋状に形成し、該上壁の縁部には凸片部を有する片状の差し込み片を形成し、前記シールドケースの側壁の上壁側縁部には前記差し込み片が差し込まれる切り欠き部を形成し、該切り欠き部には前記上壁が前記上壁側縁部から離れようとすると前記凸片部が当接する凹部を形成することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、FOTケースの弾性部により付勢されてもシールドケースの上壁が開いてしまうようなことはない。シールドケースの上壁の開きがなければ、シールド性能が良好となる。また、上記嵌合ガタの吸収も良好となる。
本発明によれば、上壁の差し込み片は側壁の切り欠き部に差し込まれることから、シールドケースの外側に突出する部分とはならず、例えばFOTケースをシールドケースの内部へ差し込む際に、作業の邪魔になるようなことはない。
請求項1に記載された本発明によれば、ガタ付きを抑えてFOTの位置を安定させることができる。従って、回路基板に対する作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、偏りなくFOTケース及びシールドケースの各係止部同士を係止させて、より一層FOTの位置を安定させることができる。
請求項3に記載された本発明によれば、FOTケースの弾性部により付勢されてもシールドケースの上壁の開きを防止することができる。また、上壁と側壁との接触を維持することができる。従って、シールドケースの上壁が開いた場合と比べてシールド性能を向上させることができるという効果を奏する。本発明によれば、作業性に配慮した形状で上壁の開きを防止することができるという効果も奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の光モジュールの一実施の形態を示す受発光部の正面図である。また、図2(a)はFOTケース及びシールドケースの斜視図、図2(b)はシールドケースの斜視図、図2(c)はFOTケースの斜視図である。さらに、図3(a)は図2の矢印Sで示すシールドケースの差し込み片と切り欠き部の拡大正面図、図3(b)はシールドケースの側面図、図3(c)は(a)の変形例を示す図、図4はシールド性能の向上した状態を示すグラフである。
図1において、特に限定するものではないが、ピッグテール型の光モジュールは、図示しない光コネクタ部と、回路基板(図5の引用符号2参照)の所定位置に接続固定される受発光部31と、一端がコネクタ部に接続され他端が受発光部31に接続される中継用の光ファイバ(図5の引用符号4参照)とを備えて構成されている。受発光部31は、発光素子を有する発光側FOT(Fiber Optic Transceiver )及び受光素子を有する受光側FOT(これらをFOT6とする)と、このFOT6を保持・固定するためのFOTケース32と、FOT6及びFOTケース32を覆って電磁ノイズ対策を施すシールドケース33とを備えて構成されている(受発光部31は、発光側FOT又は受光側FOTの単独で構成しても良いものとする)。
本発明は、FOTケース32及びシールドケース33に特徴があり、これらの特徴によってガタ付きが抑えられ、FOT6の位置が安定して、回路基板(2)に対する取り付けの際の作業性が従来よりも格段に向上するようになっている。また、本発明は、シールドケース33の特徴によってシールド性能の向上に配慮することができるようになっている。以下、図1及び図2を参照しながらFOTケース32及びシールドケース33について説明する(図1中のP方向を上下方向、Q方向を左右方向、紙面に垂直なR方向を前後方向と定義する)。尚、FOT6についてはパッケージ部9及び複数のリードフレーム10を有する既知のものを用いるものとし、ここでは詳細な説明を省略する。
FOTケース32は、絶縁性を有する合成樹脂材料を用いて成形してなる樹脂成形品であって、各FOT6のパッケージ部9を収容して固定する固定部34と、各FOT6のリードフレーム10を各々差し込んで固定するリードフレーム固定部35、35とを有している。固定部34のパッケージ収容固定部分36、36及びリードフレーム固定部35、35は、左右方向に並ぶように配置形成されている。リードフレーム固定部35、35は、固定部34の下部に連成されている。固定部34の前面には、光ファイバ接続筒部37、37が突出形成されている。固定部34及びリードフレーム固定部35、35は、正面視略長方形状に形成されている。
本形態において、既知のFOT6を用いることから、固定部34のパッケージ収容固定部分36、36、リードフレーム固定部35、35、及び光ファイバ接続筒部37、37の各構造は、図5を参照しながら説明した従来例の固定部11、リードフレーム固定部12、及び光ファイバ接続筒部13、13と基本的に同じ構造になっている。
FOTケース32は、固定部34、リードフレーム固定部35、及び光ファイバ接続筒部37、37の他に、係止部38、38と弾性部39、39とを有している。係止部38、38及び弾性部39、39は、本発明におけるFOTケース32の重要な部分として形成されている。
係止部38、38は、シールドケース33との係止構造を構成する部分として形成されている。また、弾性部39、39は、前記係止構造におけるガタ付きを抑えるための部分として形成されている。係止部38、38及び弾性部39、39は、固定部34に対して一体に形成されている。以下、係止部38、38及び弾性部39、39の具体的な例を説明する(一例でありこの説明及び図示に限定されないものとする)。
係止部38、38は、固定部34の左右両側に一つずつ形成されている。各係止部38は、上下方向に伸びるアーム部分40と係止爪部分41とを有している。アーム部分40の一端は、固定部34の側面上部に連成されている。アーム部分40は、片持ち形状に形成されており、固定部34の側面に近づく方向に撓むような可撓性を有している。係止爪部分41は、アーム部分40の他端に一体に形成されている。係止爪部分41は、外側へ突出するような突起形状に形成されている。
係止爪部分41は、特に符号を付さないが、係止部38の先端側から順に、係止面、頂面、テーパ面を有するような突起形状に形成されている。係止面は、上下方向に直交する面として形成されている。係止面は、シールドケース33側の後述する係止部48に対して引っ掛かるように形成されている。係止爪部分41は、固定部34の側面略中央位置に合わせて配置されている。
弾性部39、39は、固定部34の上部に形成されている。弾性部39、39は、これ自身が弾性変形することにより上下方向(後述する離脱方向)の付勢力が生じるような部分として形成されている。弾性部39、39は、本形態においてFOT6が二つあることから、各FOT6に対応するように二つ形成されている。弾性部39、39は、各FOT6の配置に合わせて形成されている(数及び配置は一例であるものとする。例えば、各FOT6の間、すなわち固定部34の上部略中央に弾性部を一つ形成することも可能である。弾性部により生じる付勢力が必要十分な大きさ且つ均等に係止部38及び後述する係止部48に作用すれば良く、特に限定はしないものとする)。
引用符号42、42は、弾性部39、39が撓んだ際の干渉防止のための切り欠きを示している。切り欠き42、42は、パッケージ収容固定部分36、36に連続するように形成されている。切り欠き42、42は、弾性部39、39が完全に撓んだ状態において、この内部に弾性部39、39が収まるような形状に形成されている。
弾性部39、39は、片持ちの板バネ形状に形成されている。この板バネ形状の弾性部39、39は、FOTケース32を正面から見た場合に「ハ」字状となるように形成されている。弾性部39、39は、固定部34の上部平面に対して初めから角度が付くように形成されている(FOTケース32の成形後に例えばヒンジによって弾性部を形成することも考えられる。十分な付勢力を得ることができれば形成方法や形状は特に限定されないものとする)。
弾性部39、39の寸法管理は、弾性部39、39の角度にて管理する場合と、弾性部39、39の先端位置から係止部38の前記係止面までの寸法にて管理する場合とが一例として挙げられる。本形態においては、後者にて寸法管理が行われている。
弾性部39、39は、シールドケース33の内面に対して固定部34の上部平面よりも先に接触するような形状に形成されている。弾性部39、39は、シールドケース33の内面に対して引っ掛かることがないように、言い換えれば撓みが阻害されないようにするために、先端にテーパ又は曲面が形成されている。弾性部39、39は、スムーズに撓むように形成されている。
シールドケース33は、導電性を有する金属板を打ち抜き、折り曲げ加工を施して、図示のような下側が開口する略箱状の形状に形成されている。シールドケース33は、下側開口部43及び上壁44を有するとともに、左右の側壁45、45及び前後の側壁(前壁46、後壁47)を有する略箱状の形状に形成されている。シールドケース33は、FOT6を保持・固定した状態のFOTケース32を、下側開口部43から上壁44へ向けて差し込むことにより覆い、この差し込んだFOTケース32等を左右両側壁45、45の係止部48、48にて係止するような構造に形成されている。シールドケース33においては、上壁44及び係止部48、48が本発明の重要な部分になっている。
上壁44は、図示の如く平坦な面を有するように形成されている。上壁44は、図からも分かるように従来例のような後から蓋をする構造のもの(図5の蓋部15参照)と明らかに異なっている。上壁44は、この内面に力(弾性部39、39の付勢力)が加わった状態であっても変形することのないように形成されている。この変形のないことに関しては本発明の特徴の一つになっている。以下、説明をする。
図2において、上壁44は、蓋状であるものの、この内面に上記力が加わった状態であっても変形することのないようにするために、図3(a)に示す如く(図2の矢印Sに相当)、上壁44の前側の縁部55には、一対の凸片部56を有する片状の差し込み片57、57が連成されている。差し込み片57、57は、本形態において、上記力が加わる位置に合わせて一つずつ形成されている。差し込み片57、57は、本形態において、略台形状に形成されている(図3(c)に示すような形状に形成しても良いものとする)。差し込み片57、57は、シールドケース33の組み立ての際に折り曲げられて、側壁(前壁46)の上壁側縁部58に形成された切り欠き部59、59に差し込まれるようになっている。
切り欠き部59、59は、上壁側縁部58を差し込み片57、57の形状に合わせて切り欠くことにより形成されている。切り欠き部59、59には、それぞれ一対の凹部60が形成されている。この一対の凹部60は、上壁44が上壁側縁部58から離れようとすると一対の凸片部56が当接するように形成されている。差し込み片57及び切り欠き部59は、カギ状に引っ掛かるように形成されている。
尚、差し込み片57及び切り欠き部59がない場合を考えると、上壁44は上壁側縁部58から離れてしまう恐れがある。上壁44が離れてしまうと、側壁(前壁46)との接触がなくなり、シールド性能に支障を来してしまうことになる。しかしながら、本発明においては上壁44が上壁側縁部58から離れようとすると、一対の凸片部56が一対の凹部60に当接することから、上壁44及び側壁(前壁46)は常に接触した状態になる。接触した状態が確保されれば、仮に上壁44が開いてしまった場合と比べると、シールド性能は向上する。シールド性能が向上することに関しては、図4のグラフに結果が示されている。
差し込み片57は、切り欠き部59に差し込まれることから、図3(b)の楕円部分に示す如く、側壁(前壁46)から突出することはない。従って、例えばFOTケース32をシールドケース33の内部へ差し込む際に邪魔になるようなことはない。
上壁44は、シールドケース33の組み立ての際に上壁側縁部58に向けて折り曲げられ、この後に、差し込み片57を折り曲げて切り欠き部59に差し込むことにより開きが防止されるようになっている。
開き防止に関して、開きが生じる側に差し込み片57が形成されるものとする。上記の配置や数は一例であるものとする。尚、本形態のように、上壁44に弾性部39の力が作用する場合には適用できないが、仮に側壁(前壁46)が前方向に開くようであれば、この側壁(前壁46)に差し込み片57が形成され、上壁44には切り欠き部59が形成されるものとする。
係止部48、48は、側壁45、45の略中央位置に配置形成されている。係止部48、48は、側壁45、45を矩形に貫通するように形成されている。係止部48、48は、FOTケース32の係止部38、38に形成される係止爪部分41、41の形状に合わせて形成されている。係止部48、48に生じる肉厚部分において、引用符号49、49で示す部分は係止面となっている。この係止面49は、係止爪部分41、41の係止面を引っ掛けて係止状態を形成するようになっている。係止面同士は、後述する離脱方向での引っ掛かり合いとなるように配置形成されている。
シールドケース33の前壁46には、この内部に差し込まれるFOTケース32の各光ファイバ接続筒部37、37を通過させるための略U字状のスリット50、50が形成されている。各スリット50、50は、この一部が光ファイバ接続筒部37、37の基端部分に形成される溝部51、51に差し込まれるように形成されている。
シールドケース33の下側開口部43には、ピン状の基板接続部52、53、54が形成されている。基板接続部52、53、54は、図5を参照しながら説明した従来例の基板接続部19、20、21と同じに形成配置されている。シールドケース33の後壁47には、FOT6のパッケージ部9の背面を押圧してこのFOT6を保持する押圧部(図示省略)が形成されている。
次に、以上の構成及び構造に基づきながら受発光部31の組み付け作業、及び本発明の要部の作用について説明する。
受発光部31の組み付け作業は、各FOT6をFOTケース32に保持・固定する第一工程と、各FOT6を固定した状態のFOTケース32をシールドケース33に係止・固定する第二工程とを順に経ることにより行われる。
もう少し具体的に説明すると、第一工程では、各FOT6のパッケージ部9がFOTケース32の各固定部34のパッケージ収容固定部分36に圧入状態で保持・固定されるとともに、各FOT6のリードフレーム10が各々、櫛歯形状の各リードフレーム固定部35に差し込まれて保持・固定される。各FOT6は、FOTケース32においてガタ付きなく保持・固定される。
第一工程では、各FOT6がガタ付きなく保持・固定されて、この結果、FOTケース32との位置決めがなされる。各FOT6は、次の第二工程でシールドケース33におけるFOTケース32の位置が決まれば、これによって受発光部31での位置が決まる。
第二工程では、各FOT6を保持・固定した状態のFOTケース32をシールドケース33の下側開口部43からこの内部へ差し込んでいく。すると、FOTケース32の各弾性部39がシールドケース33の上壁44の内面に接触して弾性変形する。さらに、FOTケース32の差し込みを続けると、FOTケース32及びシールドケース33の各係止部38及び係止部48が引っ掛かり合って係止状態が形成される。
この時、各弾性部39は、弾性変形によってFOTケース32を離脱方向(差し込みとは逆の方向。図中の下方向の矢印参照)に付勢する力を生じさせることから、FOTケース32及びシールドケース33の各係止部38及び48には、各弾性部39からの付勢力が掛かって嵌合ガタが吸収される(図中上方への移動が規制されてガタ付きがなくなる)。FOTケース32及びシールドケース33の係止状態が形成されると、シールドケース33におけるFOTケース32の位置が決まり、結果、受発光部31での各FOT6の位置が決まる。
第二工程を経て組み付けが完了し図1に示す如くの受発光部31が得られると、シールドケース33から突出する各FOT6のリードフレーム10の長さは所望の長さに一致する(図1に示す如くリードフレーム10の長さがシールドケース33の基板接続部52、53、54と同じ長さになる)。
従って、この後の回路基板(図5の引用符号2参照)に対する接続作業が容易に行われる(本形態では、リードフレーム10等の先端位置が皆同じであることから、回路基板2への差し込みが容易である。また、ガタ付きが抑えられていることから、回路基板2への差し込み前や差し込み最中に意図しない移動が防止される)。本発明によれば、従来よりも格段に作業性が向上することになる。
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
本発明の光モジュールの一実施の形態を示す受発光部の正面図である。 (a)はFOTケース及びシールドケースの斜視図、(b)はシールドケースの斜視図、(c)はFOTケースの斜視図である。 (a)は図2の矢印Sで示すシールドケースの差し込み片と切り欠き部の拡大正面図、(b)はシールドケースの側面、(c)は(a)の変形例を示す図である。 シールド性能の向上した状態を示すグラフであり、(a)は上壁が開かず差し込み片と切り欠き部とが接触した時の状態(本発明に相当)を示すグラフ、(b)は上壁が開いた時の状態を示すグラフ、(c)はバックグラウンド(不動作時)の状態を示すグラフである。 従来例の光モジュールの図であり、(a)は受発光部の斜視図、(b)は受発光部の断面図である。
符号の説明
6 FOT
9 パッケージ部
10 リードフレーム
31 受発光部
32 FOTケース
33 シールドケース
34 固定部
35 リードフレーム固定部
36 パッケージ収容固定部分
37 光ファイバ接続筒部
38 係止部
39 弾性部
40 アーム部分
41 係止爪部分
42 切り欠き
43 下側開口部
44 上壁
45 側壁
46 前壁
47 後壁
48 係止部
49 係止面
50 スリット
51 溝部
52〜54 基板接続部
55 縁部
56 凸片部
57 差し込み片
58 上壁側縁部
59 切り欠き部
60 凹部

Claims (3)

  1. 発光素子及び/又は受光素子を有するFOT(Fiber Optic Transceiver )と、該FOTを保持するFOTケースと、これらを覆いシールドを施すシールドケースとを備える光モジュールにおいて、
    前記シールドケースを、上壁及び下側開口部を有する構造とするとともに、前記下側開口部から前記上壁へ向けて前記FOTケースを差し込み覆う構造とする一方、
    前記FOTケースに、前記シールドケースの前記上壁内面に接触して前記シールドケースから離脱する方向に付勢力を生じさせる弾性部を形成し、
    さらに、前記FOTケース及び前記シールドケースに、前記離脱する方向での引っ掛かり合いとなる係止部をそれぞれ形成する
    ことを特徴とする光モジュール。
  2. 請求項1に記載の光モジュールにおいて、
    前記弾性部を、前記FOTの数及び位置に合わせて形成配置する
    ことを特徴とする光モジュール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の光モジュールにおいて、
    前記シールドケースの前記上壁を蓋状に形成し、該上壁の縁部には凸片部を有する片状の差し込み片を形成し、前記シールドケースの側壁の上壁側縁部には前記差し込み片が差し込まれる切り欠き部を形成し、該切り欠き部には前記上壁が前記上壁側縁部から離れようとすると前記凸片部が当接する凹部を形成する
    ことを特徴とする光モジュール。
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