JP2008064175A - 自動変速機の制御装置および修理方法 - Google Patents

自動変速機の制御装置および修理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】油圧を精度よく制御して、修理に必要な工数を抑制する。
【解決手段】目標の油圧に対して、第1の幅Aを有する第1の範囲内の油圧が油圧回路から出力されるように、油圧回路内の油圧を調整するように設けられ、第1の幅Aよりも狭い第2の幅Bを有する第2の範囲で油圧を出力するように製造される油圧制御機器が、初期補正値および学習補正値を用いて制御される。油圧制御機器が交換用の油圧制御機器に交換された場合、初期補正値および学習補正値はリセットされずに、初期補正値および学習補正値を用いて交換用の油圧制御機器が制御される。交換用の油圧制御機器は、目標の油圧に対して第1の幅Aと第2の幅Bとの差以下の第3の幅Cを有する第3の範囲で油圧を出力するように製造される。
【選択図】図10

Description

本発明は、自動変速機の制御装置および修理方法に関し、特に、油圧により作動する自動変速機を制御する技術および修理する技術に関する。
従来より、油圧により作動する自動変速機を搭載した車両が知られている。このような自動変速機においては、たとえばソレノイドバルブなどが設けられた油圧回路から出力される油圧により自動変速機が作動される。ところで、ソレノイドバルブや油圧回路は、個体毎に寸法や特性がわずかながら異なる。したがって、目標の油圧と同じ油圧が実際に出力されるとは限らない。そこで、部品の油圧特性などに応じて目標の油圧や指令値などが補正される。
特開2004−84890号公報(特許文献1)は、複数の駆動部品を備えた自動変速機に対し、各駆動部品の指示値に対する出力値のバラツキ特性を補正して自動変速機を制御する電子制御装置を開示する。特許文献1に記載の電子制御装置は、駆動部品別に駆動部品のバラツキ特性を記憶する特性記憶部を含む。交換する新しい駆動部品のバラツキ特性が入力されたときに、特性記憶部に記憶されている交換前の駆動部品のバラツキ特性を入力されたバラツキ特性に置換えられる。
この公報によれば、特性記憶部に駆動部品別にバラツキ特性が記憶される。駆動部品のいずれかが交換されて交換された新しい駆動部品のバラツキ特性が入力されると、特性記憶部に記憶されている交換前の駆動部品のバラツキ特性が入力されたバラツキ特性に置換えられる。このため、部品の交換前後で自動変速機に挙動の変化が生じることを防止することができる。
特開2004−84890号公報
しかしながら、特開2004−84890号公報に記載の電子制御装置のように、部品の交換後に新たな特性を入力するに際し、交換された新しい部品の特性を事前に計測していたのでは、多大な工数が必要になる。また、交換後にセンサなどを用いて交換された新しい部品の特性を計測していたのでは、修理工場において特性を計測するために試験走行が必要になる。この場合、多大な工数が必要になる。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、修理に必要な工数を抑制することができる自動変速機の制御装置および修理方法を提供することである。
第1の発明に係る自動変速機の制御装置は、第1の機器から出力される油圧により作動する自動変速機の制御装置である。この制御装置は、第1の機器から出力される油圧が第1の幅を有する範囲内の油圧になるように、第1の機器から出力される油圧を調整するように設けられ、かつ第1の幅よりも狭い第2の幅を有する範囲内の油圧を出力する第2の機器を、油圧の補正値を用いて制御するための手段と、第1の幅および第2の幅の差以下の第3の幅を有する範囲内の油圧を出力する第3の機器と第2の機器とを交換した状態において、補正値を用いて第3の機器を制御するための手段とを含む。
第1の発明によると、第1の機器から出力される油圧(たとえば予め定められた目標値に対して出力される油圧)が第1の幅を有する範囲内の油圧になるように、第1の機器から出力される油圧を調整するように設けられ、かつ第2の幅を有する範囲内の油圧(たとえば予め定められた目標値に対して出力される油圧)を出力する第2の機器が、油圧の補正値を用いて制御される。第1の幅および第2の幅の差以下の第3の幅を有する範囲内の油圧を出力する第3の機器と第2の機器とを交換した状態においては、補正値を用いて第3の機器が制御される。これにより、第3の機器と第2の機器とを交換した後において目標値に対して出力される油圧が、交換前の油圧に比べて変化し得る範囲の幅を、第2の幅と第3の幅との和にすることができる。ここで、第3の幅は、第1の幅および第2の幅以下である。これにより、第2の幅と第3の幅との和を第1の幅以下にすることができる。そのため、第3の機器と第2の機器とを交換した後において機器の特性を計測せずとも、目標値に対して実際に出力される油圧の幅を第1の幅以下にして、油圧の精度が悪化することを抑制することができる。その結果、修理に必要な工数を抑制することができる自動変速機の制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る自動変速機の制御装置においては、第1の発明の構成に加え、第1の幅は、制御値を用いない場合に第1の機器から出力される油圧の範囲から、複数の車両で測定された油圧を用いて定められる油圧の初期補正値を減じて定められる。
第2の発明によると、制御値を用いない場合に第1の機器から出力される油圧の範囲から、複数の車両で測定された油圧を用いて定められる油圧の初期補正値を減じて定められる。これにより、目標値に対して第1の機器から出力される油圧の幅を狭くすることができる。そのため、油圧の精度を向上することができる。
第3の発明に係る自動変速機の制御装置は、第2の発明の構成に加え、第2の機器を用いて第1の機器から出力される油圧を調整している状態において、第1の機器から出力される油圧の学習補正値を設定するための手段をさらに含む。補正値は、初期補正値および学習補正値である。
第3の発明によると、第2の機器を用いて第1の機器から出力される油圧を調整している状態において、第1の機器から出力される油圧の学習補正値が設定される。第2の機器は、初期補正値および学習補正値を用いて制御される。第3の機器と第2の機器とを交換した後において、第3の機器は、第2の機器と同様に初期補正値および学習補正値を用いて制御される。これにより、第3の機器と第2の機器との交換後に、目標値に対して第1の機器から出力される油圧が交換前に比べて大きく異なるということを抑制することができる。
第4の発明に係る自動変速機の修理方法は、油圧を出力する第1の機器と、第1の機器から出力される油圧が第1の幅を有する範囲内の油圧になるように、第1の機器から出力される油圧を調整するように設けられ、かつ第1の幅よりも狭い第2の幅を有する範囲内の油圧を出力し、油圧の補正値を用いて制御される第2の機器とを備え、第1の機器から出力される油圧により作動する自動変速機の修理方法である。この修理方法は、第1の幅および第2の幅の差以下の第3の幅を有する範囲内の油圧を出力し、補正値を用いて制御される第3の機器と第2の機器とを交換することにより自動変速機を修理するステップとを含む。
第4の発明によると、第1の機器から出力される油圧(たとえば予め定められた目標値に対して出力される油圧)が第1の幅を有する範囲内の油圧になるように、第1の機器から出力される油圧を調整するように設けられ、かつ第2の幅を有する範囲内の油圧(たとえば予め定められた目標値に対して出力される油圧)を出力する第2の機器が、油圧の補正値を用いて制御される。第1の幅および第2の幅の差以下の第3の幅を有する範囲内の油圧を出力し、補正値を用いて制御される第3の機器と第2の機器とが交換されることにより、自動変速機が修理される。これにより、第3の機器と第2の機器とを交換した後において目標値に対して出力される油圧が、交換前の油圧に比べて変化し得る範囲の幅を、第2の幅と第3の幅との和にすることができる。ここで、第3の幅は、第1の幅および第2の幅以下である。これにより、第2の幅と第3の幅との和を第1の幅以下にすることができる。そのため、第3の機器と第2の機器とを交換した後において機器の特性を計測せずとも、目標値に対して実際に出力される油圧の幅を第1の幅以下にして、油圧の精度が悪化することを抑制することができる。その結果、修理に必要な工数を抑制することができる自動変速機の修理方法を提供することができる。
第5の発明に係る自動変速機の修理方法においては、第4の発明の構成に加え、第1の幅は、制御値を用いない場合に第1の機器から出力される油圧の範囲から、複数の車両で測定された油圧を用いて定められる油圧の初期補正値を減じて定められる。
第5の発明によると、制御値を用いない場合に第1の機器から出力される油圧の範囲から、複数の車両で測定された油圧を用いて定められる油圧の初期補正値を減じて定められる。これにより、目標値に対して第1の機器から出力される油圧の幅を狭くすることができる。そのため、油圧の精度を向上することができる。
第6の発明に係る自動変速機の修理方法においては、第5の発明の構成に加え、補正値は、初期補正値および第2の機器を用いて第1の機器から出力される油圧を調整している状態において第1の機器から出力される油圧の学習補正値である。
第6の発明によると、第2の機器は、初期補正値および第2の機器を用いて第1の機器から出力される油圧を調整している状態において第1の機器から出力される油圧の学習補正値を用いて制御される。第3の機器と第2の機器とを交換した後において、第3の機器は、第2の機器と同様に初期補正値および学習補正値を用いて制御される。これにより、第3の機器と第2の機器との交換後に、目標値に対して第1の機器から出力される油圧が交換前に比べて大きく異なるということを抑制することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る制御装置を搭載した車両について説明する。この車両は、FR(Front engine Rear drive)車両である。なお、FR以外の車両であってもよい。
車両は、エンジン1000と、オートマチックトランスミッション2000と、トルクコンバータ2100と、オートマチックトランスミッション2000の一部を構成するプラネタリギヤユニット3000と、オートマチックトランスミッション2000の一部を構成する油圧回路4000と、プロペラシャフト5000と、デファレンシャルギヤ6000と、後輪7000と、ECU(Electronic Control Unit)8000とを含む。本実施の形態に係る制御装置は、たとえばECU8000のROM(Read Only Memory)8002に記録されたプログラムを実行することにより実現される。
エンジン1000は、インジェクタ(図示せず)から噴射された燃料と空気との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させる内燃機関である。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフトが回転させられる。エンジン1000の駆動力により、オルタネータおよびエアコンディショナーなどの補機1004が駆動される。なお、エンジン1000の代わりにもしくは加えて、動力源にモータを用いるようにしてもよい。
オートマチックトランスミッション2000は、トルクコンバータ2100を介してエンジン1000に連結される。オートマチックトランスミッション2000は、所望のギヤ段を形成することにより、クランクシャフトの回転数を所望の回転数に変速する。
オートマチックトランスミッション2000から出力された駆動力は、プロペラシャフト5000およびデファレンシャルギヤ6000を介して、左右の後輪7000に伝達される。
ECU8000には、シフトレバー8004のポジションスイッチ8006と、アクセルペダル8008のアクセル開度センサ8010と、ブレーキペダル8012の踏力センサ8014と、電子スロットルバルブ8016のスロットル開度センサ8018と、エンジン回転数センサ8020と、入力軸回転数センサ8022と、出力軸回転数センサ8024と、油温センサ8026と、水温センサ8028とがハーネスなどを介して接続されている。
シフトレバー8004の位置(ポジション)は、ポジションスイッチ8006により検出され、検出結果を表す信号がECU8000に送信される。シフトレバー8004の位置に対応して、オートマチックトランスミッション2000のギヤ段が自動で形成される。また、運転者の操作に応じて、運転者が任意のギヤ段を選択できるマニュアルシフトモードを選択できるように構成してもよい。
アクセル開度センサ8010は、アクセルペダル8008の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。踏力センサ8014は、ブレーキペダル8012の踏力(運転者がブレーキペダル8012を踏む力)を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
スロットル開度センサ8018は、アクチュエータにより開度が調整される電子スロットルバルブ8016の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。電子スロットルバルブ8016により、エンジン1000に吸入される空気量(エンジン1000の出力)が調整される。
なお、電子スロットルバルブ8016の代わりにもしくは加えて、吸気バルブ(図示せず)や排気バルブ(図示せず)のリフト量や開閉する位相を変更することにより、エンジン1000に吸入される空気量を調整するようにしてもよい。
エンジン回転数センサ8020は、エンジン1000の出力軸(クランクシャフト)の回転数を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。入力軸回転数センサ8022は、オートマチックトランスミッション2000の入力軸回転数NI(トルクコンバータ2100のタービン回転数NT)を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。出力軸回転数センサ8024は、オートマチックトランスミッション2000の出力軸回転数NOを検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
油温センサ8026は、オートマチックトランスミッション2000の作動や潤滑に用いられるオイル(ATF:Automatic Transmission Fluid)の温度(油温)を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
水温センサ8028は、エンジン1000の冷却水の温度(水温)を検出し、検出結果を表わす信号をECU8000に送信する。
ECU8000は、ポジションスイッチ8006、アクセル開度センサ8010、踏力センサ8014、スロットル開度センサ8018、エンジン回転数センサ8020、入力軸回転数センサ8022、出力軸回転数センサ8024、油温センサ8026、水温センサ8028などから送られてきた信号、ROM8002に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
本実施の形態において、ECU8000は、シフトレバー8004がD(ドライブ)ポジションであることにより、オートマチックトランスミッション2000のシフトレンジにD(ドライブ)レンジが選択された場合、前進1速〜8速ギヤ段のうちのいずれかのギヤ段が形成されるように、オートマチックトランスミッション2000を制御する。前進1速〜8速ギヤ段のうちのいずれかのギヤ段が形成されることにより、オートマチックトランスミッション2000は後輪7000に駆動力を伝達し得る。なおDレンジにおいて、8速ギヤ段よりも高速のギヤ段を形成可能であるようにしてもよい。形成するギヤ段は、車速とアクセル開度とをパラメータとして実験等により予め作成された変速線図に基づいて決定される。
図1に示すように、ECU8000は、エンジン1000を制御するエンジンECU8100と、オートマチックトランスミッション2000を制御するECT(Electronic Controlled Transmission)_ECU8200とを含む。
エンジンECU8100とECT_ECU8200とは、互いに信号を送受信可能であるように構成される。本実施の形態においては、エンジンECU8100からECT_ECU8200に、アクセル開度およびエンジン1000の目標アイドル回転数を表わす信号が送信される。ECT_ECU8200からエンジンECU8100には、エンジン1000が出力すべきトルクとして定められるトルク要求量を表わす信号が送信される。
図2を参照して、プラネタリギヤユニット3000について説明する。プラネタリギヤユニット3000は、クランクシャフトに連結された入力軸2102を有するトルクコンバータ2100に接続されている。
プラネタリギヤユニット3000は、フロントプラネタリ3100と、リアプラネタリ3200と、C1クラッチ3301と、C2クラッチ3302と、C3クラッチ3303と、C4クラッチ3304と、B1ブレーキ3311と、B2ブレーキ3312と、ワンウェイクラッチ(F)3320とを含む。
フロントプラネタリ3100は、ダブルピニオン型の遊星歯車機構である。フロントプラネタリ3100は、第1サンギヤ(S1)3102と、1対の第1ピニオンギヤ(P1)3104と、キャリア(CA)3106と、リングギヤ(R)3108とを含む。
第1ピニオンギヤ(P1)3104は、第1サンギヤ(S1)3102および第1リングギヤ(R)3108と噛合っている。第1キャリア(CA)3106は、第1ピニオンギヤ(P1)3104が公転および自転可能であるように支持している。
第1サンギヤ(S1)3102は、回転不能であるようにギヤケース3400に固定される。第1キャリア(CA)3106は、プラネタリギヤユニット3000の入力軸3002に連結される。
リアプラネタリ3200は、ラビニヨ型の遊星歯車機構である。リアプラネタリ3200は、第2サンギヤ(S2)3202と、第2ピニオンギヤ(P2)3204と、リアキャリア(RCA)3206と、リアリングギヤ(RR)3208と、第3サンギヤ(S3)3210と、第3ピニオンギヤ(P3)3212とを含む。
第2ピニオンギヤ(P2)3204は、第2サンギヤ(S2)3202、リアリングギヤ(RR)3208および第3ピニオンギヤ(P3)3212と噛合っている。第3ピニオンギヤ(P3)3212は、第2ピニオンギヤ(P2)3204に加えて、第3サンギヤ(S3)3210と噛合っている。
リアキャリア(RCA)3206は、第2ピニオンギヤ(P2)3204および第3ピニオンギヤ(P3)3212が公転および自転可能であるように支持している。リアキャリア(RCA)3206は、ワンウェイクラッチ(F)3320に連結される。リアキャリア(RCA)3206は、1速ギヤ段の駆動時に回転不能となる。リアリングギヤ(RR)3208は、プラネタリギヤユニット3000の出力軸3004に連結される。
ワンウェイクラッチ(F)3320は、B2ブレーキ3312と並列に設けられる。すなわち、ワンウェイクラッチ(F)3320のアウターレースはギヤケース3400に固定され、インナーレースはリアキャリア(RCA)3206に連結される。
図3に、各変速ギヤ段と、各クラッチおよび各ブレーキの作動状態との関係を表した作動表を示す。この作動表に示された組み合わせで各ブレーキおよび各クラッチを作動させることにより、前進1速〜8速のギヤ段と、後進1速および2速のギヤ段が形成される。
図4を参照して、油圧回路4000の要部について説明する。なお、油圧回路4000は、以下に説明するものに限られない。
油圧回路4000は、オイルポンプ4004と、プライマリレギュレータバルブ4006と、マニュアルバルブ4100と、ソレノイドモジュレータバルブ4200と、SL1リニアソレノイド(以下、SL(1)と記載する)4210と、SL2リニアソレノイド(以下、SL(2)と記載する)4220と、SL3リニアソレノイド(以下、SL(3)と記載する)4230と、SL4リニアソレノイド(以下、SL(4)と記載する)4240と、SL5リニアソレノイド(以下、SL(5)と記載する)4250と、SLTリニアソレノイド(以下、SLTと記載する)4300と、B2コントロールバルブ4500とを含む。
オイルポンプ4004は、エンジン1000のクランクシャフトに連結されている。クランクシャフトが回転することにより、オイルポンプ4004が駆動し、油圧を発生する。オイルポンプ4004で発生した油圧は、プライマリレギュレータバルブ4006により調圧され、ライン圧が生成される。
プライマリレギュレータバルブ4006は、SLT4300により調圧されたスロットル圧をパイロット圧として作動する。ライン圧は、ライン圧油路4010を介してマニュアルバルブ4100に供給される。
マニュアルバルブ4100は、ドレンポート4105を含む。ドレンポート4105から、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104の油圧が排出される。マニュアルバルブ4100のスプールがDポジションにある場合、ライン圧油路4010とDレンジ圧油路4102とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102に油圧が供給される。このとき、Rレンジ圧油路4104とドレンポート4105とが連通させられ、Rレンジ圧油路4104のRレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
マニュアルバルブ4100のスプールがRポジションにある場合、ライン圧油路4010とRレンジ圧油路4104とが連通させられ、Rレンジ圧油路4104に油圧が供給される。このとき、Dレンジ圧油路4102とドレンポート4105とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102のDレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
マニュアルバルブ4100のスプールがNポジションにある場合、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104の両方と、ドレンポート4105とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102のDレンジ圧およびRレンジ圧油路4104のRレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
Dレンジ圧油路4102に供給された油圧は、最終的には、C1クラッチ3301、C2クラッチ3302およびC3クラッチ3303に供給される。Rレンジ圧油路4104に供給された油圧は、最終的には、B2ブレーキ3312に供給される。
ソレノイドモジュレータバルブ4200は、ライン圧を元圧とし、SLT4300に供給する油圧(ソレノイドモジュレータ圧)を一定の圧力に調圧する。
SL(1)4210は、C1クラッチ3301に供給される油圧を調圧する。SL(2)4220は、C2クラッチ3302に供給される油圧を調圧する。SL(3)4230は、C3クラッチ3303に供給される油圧を調圧する。SL(4)4240は、C4クラッチ3304に供給される油圧を調圧する。SL(5)4250は、B1ブレーキ3311に供給される油圧を調圧する。
すなわち、SL(1)4210、SL(2)4220、SL(3)4230、SL(4)4240およびSL(5)4250は、油圧回路4000から出力される油圧を調圧するように設けられる。
SLT4300は、アクセル開度センサ8010により検出されたアクセル開度に基づいたECU8000からの制御信号に応じて、ソレノイドモジュレータ圧を調圧し、スロットル圧を生成する。スロットル圧は、SLT油路4302を介して、プライマリレギュレータバルブ4006に供給される。スロットル圧は、プライマリレギュレータバルブ4006のパイロット圧として利用される。
SL(1)4210、SL(2)4220、SL(3)4230、SL(4)4240、SL(4)4250およびSLT4300は、ECU8000から送信される制御信号により制御される。
B2コントロールバルブ4500は、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104のいずれか一方からの油圧を選択的に、B2ブレーキ3312に供給する。B2コントロールバルブ4500に、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104が接続されている。B2コントロールバルブ4500は、SLUソレノイドバルブ(図示せず)から供給された油圧とスプリングの付勢力とにより制御される。
SLUソレノイドバルブがオンの場合、B2コントロールバルブ4500は、図4において左側の状態となる。この場合、B2ブレーキ3312には、SLUソレノイドバルブから供給された油圧をパイロット圧として、Dレンジ圧を調圧した油圧が供給される。
SLUソレノイドバルブがオフの場合、B2コントロールバルブ4500は、図4において右側の状態となる。この場合、B2ブレーキ3312には、Rレンジ圧が供給される。
図5を参照して、ECU8000についてさらに説明する。なお、以下に説明するECU8000の機能は、ハードウエアにより実現するようにしてもよく、ソフトウエアにより実現するようにしてもよい。
ECU8000のエンジンECU8100は、トルク制御部8110を含む。トルク制御部8110は、ECT_ECU8200から出力されるトルク要求量を受け、このトルク要求量に対応したトルクがエンジン1000から出力されるように、電子スロットルバルブ8016のスロットル開度およびイグニッションプラグによる点火時期などを制御する。
ECU8000のECT_ECU8200は、車速検出部8210と、変速制御部8220と、油圧制御部8230と、補正部8240と、トルク要求部8250とを含む。
車速検出部8210は、オートマチックトランスミッション2000の出力軸回転数NOから車速を算出(検出)する。
変速制御部8220は、図6に示すように、車速およびアクセル開度をパラメータとした変速線図にしたがって、アップシフトまたはダウンシフトを行なう。変速線図においては、変速の種類(変速前のギヤ段と変速後のギヤ段の組合わせ)毎にアップシフト線およびダウンシフト線が設定される。
油圧制御部8230は、アップシフトまたはダウンシフトを行なう場合に、油圧回路4000に組み付けられた状態で各リニアソレノイドからプラネタリギヤユニット3000のクラッチおよびブレーキ(摩擦係合要素)に供給される油圧、すなわち油圧回路4000から出力される油圧を制御する。
油圧制御部8230は、予め定められた初期補正値、および補正部8240により設定される学習補正値を用いて、油圧回路4000から出力される油圧(摩擦係合要素に供給される油圧)を制御する。
補正部8240は、油圧回路4000から出力される油圧の学習補正値を設定する。補正部8240は、たとえば変速中におけるタービン回転数NTおよび出力軸回転数NOなどに基づいて、油圧の学習補正値を設定する。変速中におけるタービン回転数NTが出力軸回転数NOに比べて吹き上がると油圧が小さくなるように学習補正値が設定されたり、変速中におけるタービン回転数NTが出力軸回転数NOに比べて引き下げられると油圧が小さくなるように学習補正値が設定されたりする。なお、油圧の学習補正値を設定する方法については、周知の一般的な方法を用いればよいため、ここではさらなる詳細な説明は繰り返さない。
トルク要求部8250は、アクセル開度などに基づいて、エンジン1000に要求するトルクであるトルク要求量を設定する。
以下、図7に示すように、SL(1)4210、SL(2)4220、SL(3)4230、SL(4)4240、SL(5)4250など、油圧回路4000において油圧を調整する油圧制御機器4400を用いて調圧されて、油圧回路4000から摩擦係合要素に対して出力される油圧について説明する。
なお、油圧制御機器4400は、プライマリレギュレータバルブ4006、ソレノイドモジュレータバルブ4200、SLTリニアソレノイド4300など、油圧回路4000内において油圧を調整する機器であれば、特定の機器に限定されない。
油圧回路4000に油圧制御機器4400を組付けた状態において、予め定められた目標の油圧に対して、油圧制御機器4400から摩擦係合要素に実際に供給される油圧、すなわち、油圧回路4000から摩擦係合要素に実際に供給される油圧は、油圧回路4000および油圧制御機器4400の個体ごとに異なる。
たとえば、油圧回路4000からの油圧の漏れ量が基準値に対して多い場合、目標の油圧に対して小さい油圧が出力され得る。逆に、油圧回路4000からの油圧の漏れ量が基準値に対して少ない場合、目標の油圧に対して大きい油圧が出力され得る。
また、油圧制御機器4400が目標の油圧または目標の油圧から定められる指令値に対して大きい油圧を出力する特性を有していれば、油圧回路4000から出力される油圧は大きくなり得る。逆に、油圧制御機器4400が目標の油圧または指令値に対して小さい油圧を出力する特性を有していれば、油圧回路4000から出力される油圧は小さくなり得る。
そのため、目標の油圧または指令値などに対して何等補正が行なわれない状態では、目標の油圧に対して、図8において一点鎖線の矢印で示す製造誤差に対応した幅を有する範囲内で油圧回路4000から油圧が出力され得る。
このような油圧に対し、オートマチックトランスミッション2000を設計する一環として複数台の車両において計測した油圧を用いて初期補正値が定められる。車両を工場から出荷する時点では、初期補正値を用いて油圧または指令値などが補正される。
そのため、油圧制御機器4400を油圧回路4000に組付けて、車両を工場から出荷する時点では、目標の油圧に対して、図8に示すように、製造誤差に対応した幅を有する範囲から初期補正値を減じて定められる第1の幅Aを有する第1の範囲内の油圧が出力され得る。
車両の出荷後、車両が走行することにより変速が行なわれるなどして学習補正値が設定されると、図8に示すように、初期補正値に加えて学習補正値を用いて油圧または指令値などが補正される。この状態では、変速時のショックなどに関して最適な油圧が出力される。
なお、油圧制御機器4400自体は、図8に示すように、目標の油圧に対して第1の幅Aよりも狭い第2の幅Bを有する第2の範囲で油圧を出力するように製造される。すなわち、油圧制御機器4400を油圧回路4000に組み付けていない状態で、目標の油圧±B/2の公差で油圧を出力するように油圧制御機器4400が製造される。また、図8に示す学習補正値は、油圧制御機器4400が、目標の油圧に対して最もずれた圧力、すなわち目標の油圧±B/2で油圧を出力する場合の学習補正値を示す。
ところで、油圧制御機器4400が故障するなどして、オートマチックトランスミッション2000を修理するために、図9に示すように油圧制御機器4400を交換用の油圧制御機器4402に交換した場合、交換前の油圧制御機器4400と交換後の油圧制御機器4402とは、油圧の出力に関して異なる特性を有しうる。したがって、交換前後において油圧回路4000から出力される油圧が変化し得る。
以下、図10を参照して、油圧制御機器4400を、目標の油圧に対して第3の幅Cを有する第3の範囲で油圧を出力するように製造された交換用の油圧制御機器4402に交換することによりオートマチックトランスミッション2000を修理した場合に油圧回路4000から出力される油圧について説明する。
図10に示すように、油圧制御機器4402は、油圧回路4000に組付けていない状態で、目標の油圧に対して第3の幅Cを有する第3の範囲で油圧を出力する。すなわち、油圧制御機器4402は、目標の油圧±C/2の公差で油圧を出力するように製造される。
本実施の形態においては、油圧制御機器4400を交換用の油圧制御機器4402に交換した後においても、初期補正値および学習補正値はリセットされずにそのまま用いられる。したがって、油圧制御機器4402は初期補正値および学習補正値を用いて制御される。
この場合、油圧制御機器4400を油圧制御機器4402に交換した後において、目標の油圧に対して実際に出力される油圧は、交換前の油圧に比べて最大でB/2+C/2だけ低下する。同様に、油圧制御機器4400を油圧制御機器4402に交換した後において、目標の油圧に対して実際に出力される油圧は、交換前の油圧に比べて最大でB/2+C/2だけ増加する。
そのため、油圧制御機器4400を油圧制御機器4402に交換した後において、目標の油圧に対して実際に出力される油圧の幅は、第2の幅Bと第3の幅Cとの和になる。
ここで、本実施の形態においては、第3の幅Cは、第1の幅Aと第2の幅Bとの差以下であるように定められる。これにより、図10に示すように、第2の幅Bと第3の幅Cと和を第1の幅A以下にすることができる。すなわち、油圧制御機器4400を油圧制御機器4402に交換した後において目標の油圧に対して実際に出力される油圧の幅を、工場からの出荷時の油圧の第1の幅A以下にすることができる。そのため、油圧制御機器4400を油圧制御機器4402に交換する際に、新たに油圧制御機器4402の特性を入力したり、油圧制御機器4402の特性を学習するための走行を行なったりしなくても、油圧を精度よく制御することができる。
図10を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU8000が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは、予め定められた周期で繰返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU8000は、学習補正値が設定されているか否かを判断する。学習補正値が設定されていると(S100にてYES)、処理はS120に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS110に移される。
S110にて、ECU8000は、初期補正値を用いて油圧を制御する。S120にて、ECU8000は、初期補正値および学習補正値を用いて油圧を制御する。
S130にて、ECU8000は、油圧制御機器4400が交換用の油圧制御機器4402に交換されたか否かを判断する。油圧制御機器4400が交換用の油圧制御機器4402に交換されたか否かは、たとえば交換時に作業者がECU8000に接続する診断ツールを用いて設定されるフラグの有無により判断される。なお、交換されたか否かを判断する方法はこれに限らない。
油圧制御機器4400が交換用の油圧制御機器4402に交換されると(S130にてYES)、この処理は終了する。もしそうでないと(S130にてNO)、処理はS140に移される。
S140にて、ECU8000は、学習補正値を設定するための学習条件が成立したか否かを判断する。なお、学習補正値を設定するための学習条件には周知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではその詳細な説明は繰り返さない。学習条件が成立すると(S140にてYES)、処理はS150に移される。もしそうでないと(S140にてNO)、この処理は終了する。
S150にて、ECU8000は、学習補正値を更新する。学習補正値が設定されていない場合は、学習補正値が設定される。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECU8000の動作について説明する。
車両の走行中、学習補正値が設定されていないと(S100にてNO)、初期補正値を用いて油圧が制御される(S110)。その後、油圧制御機器4400が交換用の油圧制御機器4402に交換されておらず(S130にてNO)、学習条件が成立すると(S140にてYES)、学習補正値が更新される(S150)。すなわち、学習補正値が設定される。
学習補正値が設定されていると(S100にてYES)、初期補正値および学習補正値を用いて油圧が制御される(S120)。その後、油圧制御機器4400が交換用の油圧制御機器4402に交換されておらず(S130にてNO)、学習条件が成立すると(S140にてYES)、学習補正値が更新される(S150)。
一方、油圧制御機器4400が交換用の油圧制御機器4402に交換されると(S130にてYES)、学習条件が成立したか否かは判断されない。したがって、学習補正値は更新されない。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置であるECUによれば、車両を工場から出荷する時点では、目標の油圧に対して、製造誤差に対応した幅を有する範囲から初期補正値を減じて定められる第1の幅Aを有する第1の範囲内の油圧が出力される。油圧回路から摩擦係合要素に供給される油圧を補正する学習補正値が設定される。第1の幅Aよりも狭い第2の幅Bを有する第2の範囲で油圧を出力するように製造された油圧制御機器により油圧が調整されて、油圧回路から油圧が出力される。油圧制御機器が、目標の油圧に対して第1の幅Aと第2の幅Bとの差以下の第3の幅Cを有する第3の範囲で油圧を出力するように製造された交換用の油圧制御機器に交換された場合、初期補正値および学習補正値はリセットされずに、初期補正値および学習補正値を用いて交換用の油圧制御機器が制御される。これにより、油圧制御機器を交換した後において、目標の油圧に対して実際に出力される油圧の幅を、第1の幅A以下である第2の幅Bと第3の幅Cとの和にすることができる。すなわち、油圧制御機器を交換した後の油圧の幅を、工場からの出荷時の油圧の第1の幅A以下にすることができる。そのため、油圧制御機器に交換する際に、新たに油圧制御機器の特性を入力したり、油圧制御機器の特性を学習するための走行を行なったりしなくても、油圧を精度よく制御することができる。その結果、油圧制御機器を交換する際における工数を抑制することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
車両のパワートレーンを示す概略構成図である。 オートマチックトランスミッションのプラネタリギヤユニットを示すスケルトン図である。 オートマチックトランスミッションの作動表を示す図である。 オートマチックトランスミッションの油圧回路を示す図である。 ECUの機能ブロック図である。 変速線図を示す図である。 オートマッチックトランスミッションの油圧回路と油圧制御機器とを示す図(その1)である。 油圧回路から摩擦係合要素に供給される油圧の範囲を示す図(その1)である。 オートマッチックトランスミッションの油圧回路と油圧制御機器とを示す図(その2)である。 油圧回路から摩擦係合要素に供給される油圧の範囲を示す図(その2)である。 ECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
符号の説明
1000 エンジン、2000 オートマチックトランスミッション、2100 トルクコンバータ、3000 プラネタリギヤユニット、4000 油圧回路、4400,4402 油圧制御機器、8000 ECU、8002 ROM、8004 シフトレバー、8006 ポジションスイッチ、8008 アクセルペダル、8010 アクセル開度センサ、8012 ブレーキペダル、8014 踏力センサ、8016 電子スロットルバルブ、8018 スロットル開度センサ、8020 エンジン回転数センサ、8022 入力軸回転数センサ、8024 出力軸回転数センサ、8026 油温センサ、8028 水温センサ、8100 エンジンECU、8110 トルク制御部、8200 ECT_ECU、8210 車速検出部、8220 変速制御部、8230 油圧制御部、8240 補正部、8250 トルク要求部。

Claims (6)

  1. 第1の機器から出力される油圧により作動する自動変速機の制御装置であって、
    前記第1の機器から出力される油圧が第1の幅を有する範囲内の油圧になるように、前記第1の機器から出力される油圧を調整するように設けられ、かつ前記第1の幅よりも狭い第2の幅を有する範囲内の油圧を出力する第2の機器を、油圧の補正値を用いて制御するための手段と、
    前記第1の幅および前記第2の幅の差以下の第3の幅を有する範囲内の油圧を出力する第3の機器と前記第2の機器とを交換した状態において、前記補正値を用いて前記第3の機器を制御するための手段とを含む、自動変速機の制御装置。
  2. 前記第1の幅は、前記補正値を用いない場合に前記第1の機器から出力される油圧の範囲から、複数の車両で測定された油圧を用いて定められる油圧の初期補正値を減じて定められる、請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
  3. 前記制御装置は、前記第2の機器を用いて前記第1の機器から出力される油圧を調整している状態において、前記第1の機器から出力される油圧の学習補正値を設定するための手段をさらに含み、
    前記補正値は、前記初期補正値および前記学習補正値である、請求項2に記載の自動変速機の制御装置。
  4. 油圧を出力する第1の機器と、前記第1の機器から出力される油圧が第1の幅を有する範囲内の油圧になるように、前記第1の機器から出力される油圧を調整するように設けられ、かつ前記第1の幅よりも狭い第2の幅を有する範囲内の油圧を出力し、油圧の補正値を用いて制御される第2の機器とを備え、前記第1の機器から出力される油圧により作動する自動変速機の修理方法であって、
    前記第1の幅および前記第2の幅の差以下の第3の幅を有する範囲内の油圧を出力し、前記補正値を用いて制御される第3の機器と前記第2の機器とを交換することにより前記自動変速機を修理するステップを含む、自動変速機の修理方法。
  5. 前記第1の幅は、前記制御値を用いない場合に前記第1の機器から出力される油圧の範囲から、複数の車両で測定された油圧を用いて定められる油圧の初期補正値を減じて定められる、請求項4に記載の自動変速機の修理方法。
  6. 前記補正値は、前記初期補正値および前記第2の機器を用いて前記第1の機器から出力される油圧を調整している状態において前記第1の機器から出力される油圧の学習補正値である、請求項5に記載の自動変速機の修理方法。
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