JP2008064006A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気流量検出装置の出力電圧をA/D変換する分解能に起因する検出誤差を低減し、空気流量検出装置による空気流量検出の精度向上を図る。
【解決手段】内燃機関の状態に応じて、最適な増幅率を求め、増幅装置の増幅率を変更することで、空気流量検出装置の出力をA/D変換して演算装置に取り込む際に発生するA/D分解能による誤差を低減する。
【選択図】図8

Description

本発明は、空気流量検出装置を備えた内燃機関の制御装置に係り、特に、正確な空気流量を測定する空気流量検出技術に関する。
従来から、内燃機関の制御装置では、内燃機関の吸入空気流量を検出するため、内燃機関の吸気管に熱式エアフローセンサ等の空気流量検出装置を配置し、空気流量検出装置によって検出された空気流量を用いて燃料噴射量を制御している。内燃機関の制御装置は、マイクロコンピュータ式のものであり、センサ出力をA/D変換器にてディジタル値に変換し、ディジタル演算装置によって燃料噴射量の制御を行うことが一般的になっている。
近年では、内燃機関の排気性能を向上させることが重要な課題となっており、ディジタル変換された後の空気流量に相当するディジタル値の検出精度を上げることが重要な技術となっている。
内燃機関の制御装置では、A/D変換器として、ある一つの所定の分解能にてセンサのアナログ出力をディジタル値に変換するものが一般的に用いられている。このようなA/D変換器を使用している場合、分解能よりも小さいセンサ出力の変動は、制御装置において検出することができず、誤差が発生する。以下、この誤差をA/D分解能誤差と称す。A/D分解能誤差は、ディジタル演算された後の空気流量に相当するディジタル値の検出精度を低下させる要因の一つである。
出力値として電圧を用いている空気流量検出装置においても、A/D分解能誤差が発生する。空気流量検出装置では、一般的に、検出する空気流量が小さいほど、出力電圧が低い。従って、特に低流量時に、A/D検出誤差に起因して空気流量検出精度が悪いという問題がある。
上記のような問題を解決するために、分解能の小さい高精度なA/D変換器を用いることが考えられるが、部品のコストが上がってしまう。このことに対して、A/D検出誤差を低減することについて、内燃機関制御のために拘らず、様々な方法が考えられている。
その一つとして、A/D変換する信号のレベルに応じて前段の増幅器の増幅度やオフセット電圧を制御し、検出する信号のレベルが小さい場合には、増幅度を上げ、小信号入力時のS/N劣化を防ぐA/D変換回路がある(例えば、特許文献1、特許文献2)。
また、入力電圧のA/D変換値をPWM型D/A変換器によりD/A変換して得た電圧と、入力電圧との差電圧を増幅して得た電圧を、A/D変換し、前記2つのA/D変換データを合成することで、A/D変換器の分解能よりも高い分解能のA/D変換データを得るようにしたA/D変換装置がある(例えば、特許文献3)。
特開平07−336224号公報 特開平09−307441号公報 特開2001−102927号公報
しかしながら、特許文献1、2に示されているようなA/D変換回路のように、検出したい信号のレベルに応じて増幅器の増幅率やオフセット電圧を変えてA/D変換するものでは、検出したい信号が変化してから増幅率が変更し終わるまでの時間遅延や、制御装置にて増幅率を認識するまでの時間遅延が生じる。特許文献3に示されているようなA/D変換装置でも、制御装置にて高精度な信号を得るまでには、時間遅延が生じる。
内燃機関の制御装置において、空気流量検出装置の出力電圧を検出する際は、短い時間周期で信号が大きく振れる場合を想定しなければならない。このため、上述したような時間遅延が生じるものを採用すると、空気流量検出装置の出力電圧を増幅し過ぎる現象が生じ、A/D変換器の検出可能な最大電圧を超えてしまい、正常な燃料制御ができなくなってしまうという問題がある。
本発明は、前記解決しようとする課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、空気流量検出装置の出力電圧をA/D変換する分解能に起因する検出誤差を低減して空気流量検出の精度向上を図り、測定対象である空気流量が急変した場合にも、出力信号がA/D検出範囲外とならず、増幅しない場合に比べ、高精度なA/D変換を行い、空気流量検出を正確に行う内燃機関の制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明による内燃機関の制御装置は、空気流量測定装置の出力電圧に基づいて吸入空気流量を演算し、燃料噴射量を制御する内燃機関の制御装置であって、前記空気流量測定装置の出力電圧を増幅する増幅装置と、前記空気流量測定装置の出力電圧と前記空気流量測定装置の出力電圧を前記増幅装置によって増幅した電圧を用いて吸入空気流量を演算する吸入空気流量演算手段と、内燃機関の運転状態に基づいて前記増幅装置の増幅率制御指令値の演算を行う増幅率制御指令値演算手段とを備え、前記増幅率制御指令値演算手段から出力される増幅率制御指令値に応じて前記増幅装置の増幅率を設定する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、増幅率制御指令値演算手段は、内燃機関に吸入される空気流量の推定値に基づいて前記増幅率制御指令値を演算する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、増幅率制御指令値演算手段は、内燃機関に吸入される空気流量の推定値の所定時間当たりの変化量と前記増幅率制御指令値の前回値との関係から前記増幅率制御指令値を演算する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、増幅率制御指令値演算手段は、内燃機関に吸入される空気流量の前記推定値として、内燃機関の吸入空気流量に影響する状態量を検出するセンサの信号、あるいは内燃機関の吸入空気流量に影響する状態量を変化させるアクチュエータへ出力する信号、あるいはアクセル操作量を検出するセンサの信号、あるいはこれら信号を用いる。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、前記吸入空気流量演算手段は、前記吸気流量測定装置の出力電圧と前記増幅装置の出力電圧を比較して前記増幅装置の増幅率を算出し、当該増幅率を基に前記増幅装置の出力電圧を補正する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、前記増幅率として前記増幅率制御指令値が整数値を取る時の前記増幅率の算出値を記憶し、当該増幅率を基に前記増幅装置の出力電圧を補正する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、前記増幅率の演算は、増幅された前記空気流量検出装置の出力電圧が所定電圧の時に行う。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、前記所定電圧は、増幅された前記空気流量検出装置の出力電圧を検出可能な最大電圧である。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、前記吸入空気流量演算手段は、所定の切替条件に応じて、吸入空気流量演算に用いる出力電圧を、前記空気流量測定装置の出力電圧と前記空気流量測定装置の出力電圧を前記増幅装置によって増幅した電圧のいずれかに一方に切り替える信号切替手段を有する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、前記信号切替手段は、前記増幅率制御指令値を変更した時あるいは前記増幅率制御指令値を変更してから所定時間が経過するまでは、増幅していない前記空気流量測定装置の出力電圧を選択し、それ以外の時には前記増幅装置によって増幅した前記空気流量測定装置の出力電圧を選択する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、前記所定時間は、増幅率制御指令値を出力してから、所望の増幅率にて増幅された空気流量測定装置の出力電圧を吸入空気流量演算手段における演算に使用可能になるまでの時間である。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、前記信号切替手段は、前記増幅率制御指令値を変更した後、増幅していない前記空気流量測定装置の出力電圧と前記増幅装置によって増幅した前記空気流量測定装置の出力電圧を前記増幅装置の増幅率によって除算した値との差が所定値(例えば、空気流量測定装置の出力電圧をA/D変換するA/D変換器の分解能相当)以内にまでは、増幅していない前記空気流量測定装置の出力電圧を選択し、それ以外の時には前記増幅装置によって増幅した前記空気流量測定装置の出力電圧を選択する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、前記信号切替手段は、前記空気流量測定装置の出力電圧を前記増幅装置によって増幅した電圧値が所定値(例えば、増幅した前記空気流量測定装置の出力電圧をA/D変換するA/D変換がA/D変換可能な最大電圧値以下の電圧値)以上の場合には、増幅していない前記空気流量測定装置の出力電圧を選択する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、前記信号切替手段は、前記増幅率制御指令値を変更した時に、前記増幅装置によって増幅した前記空気流量測定装置の出力電圧より増幅していない前記空気流量測定装置の出力電圧に切り替え、信号増幅率変更終了時に、増幅していない前記空気流量測定装置の出力電圧より前記増幅装置によって増幅した前記空気流量測定装置の出力電圧に切り替える。
また、前記目的を達成するために、本発明による内燃機関の制御装置は、空気流量測定装置の出力電圧に基づいて吸入空気流量を演算し、燃料噴射量を制御する内燃機関の制御装置であって、前記空気流量測定装置の出力電圧を増幅する増幅装置と、前記空気流量測定装置の出力電圧と前記空気流量測定装置の出力電圧を前記増幅装置によって増幅した電圧を用いて吸入空気流量を演算する吸入空気流量演算手段と、前記吸気流量測定装置の出力電圧と前記増幅装置の出力電圧を比較して前記増幅装置の増幅率を算出し、当該増幅率を基に前記増幅装置の出力電圧を補正する。
本発明による内燃機関の制御装置は、内燃機関の運転状態に基づいて前記増幅装置の増幅率制御指令値の演算を行うので、測定対象である空気流量が急変した場合にも、入力信号がA/D検出範囲外とならず、A/D変換する分解能に起因する検出誤差を低減し、空気流量検出装置による空気流量検出の精度向上を図ることができる。
以下、本発明の内燃機関の制御装置の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の内燃機関の制御装置の実施形態が適用される、いわゆるMPI(多気筒燃料噴射)方式の多気筒内燃機関を示している。
以下、本発明の実施形態として、MPI方式の多気筒内燃機関にについて説明するが、本発明の実施形態は、必ずしもMPI方式の多気筒内燃機関に限定されるべきものではなく、出力値として電圧を用いた空気流量計を備える全ての内燃機関に適用されるものである。
本実施形態の制御装置が適用される内燃機関と、空気流量検出装置であるエアフローセンサの信号を用いた燃料噴射量制御と、の概要を説明する。
内燃機関30は、吸気系として、エアクリーナ1、エアクリーナ1に接続された吸気管3、吸入空気流量を調節する電動絞り弁4を有するスロットルボディ5、コレクタ6、吸気分岐管7を有する。また、内燃機関30は、吸気系に、アイドル運転時の吸入空気流量を調節するアイドルスピードバルブ(ISV)27を有する。
吸入空気は、エアクリーナ1より吸気管3、スロットルボディ5、コレクタ6を通り、吸気分岐管7に分配され、吸気ポート8を通り、燃焼室9内に吸入される。
内燃機関30の吸入空気流量は、エアクリーナ1の出口部に設けられた空気流量検出装置である熱式エアフローセンサ2によって計測される。スロットルボディ5には、絞り弁4の開度を検出するスロットルセンサ25が取り付けられている。
燃料は、燃料タンク10から燃料ポンプ11によって吸引、加圧され、プレッシャレギュレータ12により一定圧力に調圧され、吸気分岐管7に設けられた各気筒毎のインジェクタ13から吸気ポート8へ向けて噴射される。
燃焼室9内では、点火プラグ14により、空気と燃料との混合気の点火が行われ、燃焼反応が行われる。各気筒の燃焼室9における混合気の燃焼により生じた既燃焼ガス、すなわち排気ガスは、排気管16を通過し、触媒17によって浄化され、その後、外部に排出される。
内燃機関30のクランク軸部分にはクランク角を検出するクランク角センサ19が、排気管16には空燃比を検出する空燃比センサ20が各々取り付けられている。
内燃機関30には、インジェクタ13による燃料噴射量の制御、点火プラグ14による点火時期の制御等を行うコントロールユニット40が接続されている。コントロールユニット40は、電子制御式のものであり、図2に示されているように、電源IC41と、演算処理ユニットを含むマイクロコンピュータ用のLSI42とを有する。LSI42のRESET端子(図示省略)には、電源IC41で制御されるRESET信号が入力される。
コントロールユニット40は、内燃機関30に設置された各センサの出力値や、内燃機関30を搭載した車両の運転手の操作情報を検出するセンサの出力値を入力してこれらをLSI42に内蔵されるA/D変換器によりディジタル値に変換して演算を行い、演算した結果を制御信号として、電動絞り弁4、インジェクタ13、燃料ポンプ11、点火プラグ14の点火スイッチであるパワートランジスタ24、ISV27等のアクチュエータに出力することにより、これら各アクチュエータを制御する。
コントロールユニット40に入力する信号としては、熱式エアフローセンサ2、クランク角センサ19、空燃比センサ20、スロットルセンサ25、イグニッションスイッチ21及びスタータスイッチ22を介したバッテリ電源23からの電力、および車両の運転手によって操作されるアクセルペダル(図示省略)の操作量を検出するアクセル開度センサ26からの信号がある。
次に、LSI42の燃料噴射量演算部50が行う燃料噴射量演算について図3を用いて説明する。燃料噴射量演算部50は、熱式エアフローセンサ2の出力電圧に相当する出力ディジタル値AFSVを、予め燃料噴射量演算部50に記憶させた電圧−流量変換テーブル51を用いて吸入空気流量を表すディジタル値(吸入空気流量ディジタル値)Qに変換する。そして、燃料噴射パルス幅演算部52により、吸入空気流量ディジタル値Qとクランク角センサ19の出力信号より求められたエンジン回転数を表すディジタル値(エンジン回転数ディジタル値)NEより、燃料噴射パルス幅演算を行い、燃焼室9の充填効率に相当する燃料噴射パルス幅を表すディジタル値TPをインジェクタ13に出力する。これにより、燃料噴射量の制御が行われる。
熱式エアフローセンサ2は、周辺温度と発熱抵抗体の温度差が一定になるように動作するホイーストンブリッジ回路と、温度検出抵抗体で構成されて発熱抵抗体の両側に生じる温度分布を電位差として検出するブリッジ回路とを有し、流れの方向に応じた電圧を出力する。熱式エアフローセンサ2で検出する吸入空気流量とセンサ出力電圧の関係は、図4に示す様に非線形な特性となる。
電圧−流量変換テーブル51は、このような熱式エアフローセンサ2が出力する非線形な電圧を空気流量に変換するものである。
尚、本実施形態としては、逆流検知方式の熱式エアフローセンサ2について説明するが、本発明は必ずしも逆流検知方式の熱式エアフローセンサ2に限定されるべきものではなく、出力値として電圧を用いた全てのエアフローセンサを含むものである。
熱式エアフローセンサ2の出力をLSI42に取込む信号処理について以下に説明する。一般的には、図5に示す様に、増幅することなく、LSI42に内蔵された所定の分解能のA/D変換器70にて熱式エアフローセンサ2の出力電圧に相当する出力ディジタル値AFSVにA/D変換し、これを燃料噴射量演算部50に送り、燃料噴射パルス幅を表すディジタル値TPの演算に用いている。
図6(a)は、A/D変換した際の熱式エアフローセンサ2の出力電圧とA/D検出電圧の関係を示している。この図に示すように、理想的な線形特性AFSLに対し、実際にA/D変換された出力ディジタル値AFSVは、A/D変換分解能によりステップ状になり、A/D分解能誤差ρreによる検出誤差が生じる。この場合のA/D変換の分解能によって発生する出力ディジタル値AFSVのA/D分解能誤差の検出流量に対する割合を図7(a)に示す。
前述したように、熱式エアフローセンサ2によって検出する吸入空気流量と出力電圧の関係は、図4に示すように非線形な特性である。したがって、線形な特性である場合に比べれば、低流量時には、誤差の絶対量は小さくなる。しかしながら、それでも、検出する流量に対する誤差の割合は、低流量時に大きくなる。
内燃機関30の排気性能は、燃焼室9で燃焼する際の空気量と燃料量の割合で決まるため、A/D分解能誤差ρreは、特に、低流量時のエミッションを悪化させる要因となってしまう。
そこで、本発明では、A/D分解能誤差ρreを、図6(a)から図6(b)のように低減させる。これにより、図7(a)の低流量時におけるA/D分解能誤差の検出流量に対する割合を、図7(b)に示すように低減することが可能である。
つぎに、熱式エアフローセンサ2の出力電圧をコントロールユニット40のLSI42に入力して熱式エアフローセンサ2の出力電圧に相当する出力ディジタル値AFSVを算出するA/D変換演算処理部の一つの実施形態を、図8を参照して説明する。
本実施形態では、熱式エアフローセンサ2の出力電圧AFSoutの信号を2つに分岐し、その片方は、1倍の入力として、そのままLSI42に内蔵されるA/D変換器A81にてA/D変換してセンサ出力ディジタル値AFSVtmpAとし、もう片方は増幅装置80にて電圧値を増幅させてLSI42に内蔵されるA/D変換器B82にてA/D変換してもう一つのセンサ出力ディジタル値AFSVtmpBとする。
増幅装置80は、外部信号により増幅率を可変設定できる可変増幅率型の増幅器であり、1倍以上の整数倍の信号増幅が可能なもの、あるいは増幅率が異なる複数個の増幅器を並列に有し、外部信号により使用する増幅器を選択して増幅率を可変設定するものである。
LSI42は、A/D変換器A81のセンサ出力ディジタル値AFSVtmpA、A/D変換器B82のセンサ出力ディジタル値AFSVtmpB、エンジン回転数を表すディジタル値NE、スロットル開度を表すディジタル値TPO、アクセル開度(アクセル操作量)を示すディジタル値APOとを用いて燃料噴射量制御に用いる吸入空気量を表す出力ディジタル値AFSVを演算する吸入空気流量演算手段であるAFSV演算部(吸入空気量ディジタル値演算部)94と、増幅装置80の増幅率制御指令値(ディジタル値)AMPRを演算するAMPR演算部(増幅率制御指令値演算部)95とを有する。
増幅装置80は、LSI42が内蔵するD/A変換器84により増幅率制御指令値AMPRをアナログ信号に変換した信号を入力し、当該入力信号(増幅率制御指令信号)に応じて増幅率を変更する。
AMPR演算部95は、図9に示されているように、AMPtmpA演算部103と、AMPtmpB演算部104を有する。
AMPtmpA演算部103は、エンジン回転数ディジタル値NEと、スロットル開度ディジタル値TPOを用いてマップMAMPを参照した値を増幅率制御指令値AMPRの暫定値AMPtmpAとする。
これにより、暫定値AMPtmpAは内燃機関30に吸入される空気流量の推定値に基づいて決められる。暫定値AMPtmpAは、これ以外に、アクセル開度ディジタル値APO、LSI42が出力する電動絞り弁4、ISV27の制御指令信号等、内燃機関30の吸入空気流量に影響する状態量を変化させるアクチュエータへ出力する信号に基づいて決められてもよい。
つまり、本実施形態では、内燃機関30に吸入される空気流量の推定値として、スロットル開度ディジタル値TPO、アクセル開度ディジタル値APO、LSI42が出力する電動絞り弁4、ISV27の制御指令信号を用いることができる。
マップMAMP参照に用いる参照マップMAMPを作成するマップ値MAMP変更部102は、エンジン回転数ディジタル値NE、スロットル開度ディジタル値TPOに変化がない場合のそれらディジタル値により参照されるマップ値MAMPの領域を、AMPlearnに置き換える。
AMPlearn演算部101は、MAX値検出部100より与えられる所定時間前までのA/D変換器A81の出力(センサ出力ディジタル値)AFSVtmpAのMAX値をMAXAFSVtmpAとし、A/D変換器B82でA/D可能な最大電圧をMAXAFSVtmpAで除算し、その値をAMPlearnとする。
AMPtmpB演算部104は、アクセル開度ディジタル値APOと増幅率制御指令値AMPRを記憶し、アクセル開度ディジタル値APOの所定時間当たりの変化量と、増幅率制御指令値AMPRの前回値から、下式にて増幅率制御指令値AMPRの暫定値AMPtmpBを演算する。
AMPtmpB=AMPR(前回値)+C1*(APO−APO(前回値))
ここで、定数C1は、アクセル開度ディジタル値APOの所定時間当たりの変化量APO−APO(前回値)と、増幅装置80へ送る指令値の関係を表す所定値である。
比較器105は、暫定値AMPtmpAとAMPtmpBを比較し、小さいほうを出力暫定値AMPtmpCとする。
アクセル開度ディジタル値APOの所定時間当たりの変化量は、内燃機関に吸入される空気流量の推定値の所定時間当たりの変化量である。暫定値AMPtmpBの演算に用いる内燃機関30に吸入される空気流量の推定値の所定時間当たりの変化量として、スロットル開度ディジタル値TPO、アクセル開度ディジタル値APO、LSI42が出力する電動絞り弁4、ISV27の制御指令信号の所定時間当たりの変化量を用いることもできる。
増幅装置80は整数倍の信号増幅しかできないため、出力暫定値AMPtmpCが増幅装置80に整数倍の増幅を要求する信号となるように、量子化部106によって出力暫定値AMPtmpCの小数点を切り捨てて整数としたものを増幅率制御指令値AMPRとする。
AFSV演算部94は、図10に示されているように、AMPR変化判定演算部120と、信号増幅率学習部121と、信号増幅率除算演算部122と、信号切替部123を有する。
AMPR変化判定演算部120は、増幅率制御指令値AMPRの変化を演算し、増幅率制御指令値AMPRに変化がある場合、もしくは増幅率制御指令値AMPRが変化してから所定時間の間、もしくは増幅率制御指令値AMPRが変化した後、所定の条件が成立した場合には、フラグAMPRchageを1、それ以外の場合には、フラグAMPRchangeを0とする。
ここでの所定時間は、増幅率制御指令値AMPRを出力してから、所望の増幅率にて増幅されたセンサ出力ディジタル値AFSVtmpBが信号増幅率除算演算部122による増幅還元のディジタル値AFSVtmpBBの演算に使用可能になるまでの時間である。
また、ここでの所定の条件では、増幅していないセンサ出力ディジタル値AFSVtmpAと増幅装置によって増幅したセンサ出力ディジタル値AFSVtmpBに基づくディジタル値AFSVtmpBBとの差が、所定値(熱線エアーフローセンサ2の出力電圧を増幅せずに、A/D変換器A81によってA/D変換する際の当該A/D変換器の分解能)以下になった場合とする。
信号切替部123は、フラグAMPRchangeの値が1の時には、出力ディジタル値AFSVにセンサ出力ディジタル値AFSVtmpAを代入し、フラグAMPRchangeの値が0の時には、出力ディジタル値AFSVに、信号増幅率除算演算部122が出力する増幅還元のディジタル値AFSVtmpBBを代入する。
これにより、信号切替部123は、増幅率制御指令値AMPRを変更した時あるいは増幅率制御指令値AMPRを変更してから所定時間が経過するまで、あるいは増幅率制御指令値AMPRが変化した後、増幅していないセンサ出力ディジタル値AFSVtmpAと増幅装置によって増幅したセンサ出力ディジタル値AFSVtmpBに基づくディジタル値AFSVtmpBBとの差が、所定値(熱線エアーフローセンサ2の出力電圧を増幅せずに、A/D変換器A81によってA/D変換する際の当該A/D変換器の分解能)以下になるまでは、増幅していないセンサ出力ディジタル値AFSVtmpAを選択し、それ以外の時には増幅装置80によって増幅したセンサ出力ディジタル値AFSVtmpBに基づくディジタル値AFSVtmpBBを選択する。
この選択制御により、増幅器80を増幅率を変更した時の過渡期の不適切な増幅出力による不確実なセンサ出力が回避される。
上述した信号切替部123による信号選択は、増幅率制御指令値AMPRを変更した時あるいは増幅率制御指令値AMPRを変更してから所定時間が経過するまで、あるいは幅率制御指令値AMPRが変化した後、増幅していない熱線エアフローセンサ2の出力電圧と増幅装置80によって増幅した熱線エアフローセンサ2の出力電圧を増幅装置80の増幅率によって除算した値との差が所定値以内にまでは、増幅していない熱線エアフローセンサ2の出力電圧を吸入空気量演算に用い、それ以外の時には増幅装置80によって増幅した熱線エアフローセンサ2の出力電圧を吸入空気量演算に用いることを意味する。
センサ出力ディジタル値AFSVtmpBは、熱線エアフローセンサ2の出力電圧を増幅装置84で増幅したものをA/D変換器B82によってA/D変換したものであり、信号増幅率除算演算部122によってセンサ出力ディジタル値AFSVtmpBを増幅装置80の増幅率推定値AMPRcompで除算したものを増幅還元のディジタル値AFSVtmpBBとする。
ここで、増幅率推定値AMPRcompは、増幅率制御指令値AMPRが整数1から10の各値を取る際に、過去の出力ディジタル値AFSVtmpA、AFSVtmpBから求めた正確な増幅率とする。増幅率制御指令値AMPRは、1から10倍の整数値とするが、実際には、増幅装置80の回路に使われる素子のばらつき等により、多少の増幅率のばらつきがある。
そこで、信号増幅率学習部121は、増幅装置80とLSI42を接続した後、一度、増幅率制御指令値AMPRが各値をとるときの正確な増幅率を算出し、これを記憶しておく。具体的には、増幅されたセンサ出力ディジタル値AFSVtmpBが、A/D変換器B82のA/D検出可能な最大電圧であるとき、センサ出力ディジタル値AFSVtmpBを、増幅していないセンサ出力ディジタル値AFSVtmpAで除算することで、正確な増幅率を求める。
これにより、増幅率制御指令値AMPRが1から10の各整数値となる時の正確な増幅率を求める。そして、信号増幅率除算演算部122によって増幅還元のディジタル値AFSVtmpBBを求める際には、増幅率制御指令値AMPRに応じた正確な増幅率を増幅率推定値AMPRcompとして出力する。このことにより、増幅還元のディジタル値AFSVtmpBBの精度が向上し、正確な出力ディジタル値AFSVを得ることができる。
また、信号切替部123は、AFPRchangekの値が1で、且つ増幅装置80によって増幅したセンサ出力ディジタル値AFSVtmpBが所定値(A/D変換がA/D変換可能な最大電圧値以下の値、たとえばA/D変換器B82にてA/D変換可能な最大電圧値からA/D変換器B82のA/D変換誤差分相当を余裕値として差し引いた値)以上の場合には、他の条件に凌駕して、出力ディジタル値AFSVに、増幅していないセンサ出力ディジタル値AFSVtmpAを代入する。
これは、熱式エアフローセンサ2の出力電圧を増幅装置80によって増幅した電圧値が所定値以上の場合には、増幅していない熱式エアフローセンサ2の出力電圧を吸入空気量演算に用いることを意味する。
これにより、増幅装置80によって増幅したセンサ出力値がA/D変換器B82にてA/D変換可能な範囲より大きい値に場合に、センサ出力ディジタル値AFSVtmpBが、A/D変換器B82にてA/D変換可能範囲の最大値に制限されたことによって誤ったセンサ出力のディジタル値を出力することが回避される。
つぎに、熱式エアフローセンサ2の出力電圧をコントロールユニット40のLSI42に入力して熱式エアフローセンサ2の出力電圧に相当する出力ディジタル値AFSVを算出するA/D変換演算処理部の他の実施形態を、図11を参照して説明する。なお、図11において、図8に対応する部分は、図8に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
本実施形態では、増幅装置80にて信号増幅率変更が終了した場合、増幅装置80から所定時間の間、増幅率変更終了信号を1として出力し、A/D変換器C97によりA/D変換した後、信号増幅率変更終了信号CNGENDとして演算に使用する点を変更する。尚、ここでの所定時間は、AFSV演算部94のAFSV演算周期とする。
AFSV演算部94は、図12に示されているように、信号増幅率変更終了信号CNGEND98を入力に追加し、信号切替部123を変更する。信号切替部123による信号切替は、出力ディジタル値AFSVとして出力する信号を増幅還元のディジタル値AFSVtmpBBからセンサ出力ディジタル値AFSVtmpAに信号を切替える条件として、フラグAMPRchangeが0から1になった瞬間を使用し、これとは反対に、出力ディジタル値AFSVとして出力する信号を出力ディジタル値AFSVtmpAから増幅還元のディジタル値AFSVtmpBBに切り替える条件として、信号増幅率変更終了信号CNGENDが0から1になった瞬間を使用する。
つぎに、熱式エアフローセンサ2の出力電圧をコントロールユニット40のLSI42に入力して熱式エアフローセンサ2の出力電圧に相当する出力ディジタル値AFSVを算出するA/D変換演算処理部のもう一つの実施形態を、図13を参照して説明する。なお、図13においても、図8に対応する部分は、図8に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
本実施形態では、増幅装置80として、増幅率の変更ができないものが用いられているる。したがって、本実施形態では、AMPR演算は行わない。
AFSV演算部94は、図14に示されているように、信号切替部123による切替信号をセンサ出力ディジタル値AFSVtmpAと増幅還元のディジタル値AFSVtmpBBのみで行う点と、信号増幅率学習部121による信号増幅率学習演算方法が前述の実施形態と異なる。
信号切替部123は、増幅還元のディジタル値AFSVtmpBBの値が、A/D変換器B82の検出可能電圧の最大値になるまでは、出力ディジタル値AFSVに増幅還元のディジタル値AFSVtmpBBを無条件に代入し、増幅還元のディジタル値AFSVtmpBBの値が、A/D変換器B82の検出可能電圧の最大値以上である場合には、出力ディジタル値AFSVにセンサ出力ディジタル値AFSVtmpAを代入する。
信号増幅率学習部121は、前述の実施形態と同様に、増幅されたセンサ出力ディジタル値AFSVtmpBを増幅率で除算した結果をセンサ出力ディジタル値AFSVtmpAで除算し、これを信号増幅率除算演算部122における号増幅率除算演算に用いる増幅率推定値AMPRcompとする。
これにより、この実施形態でも、増幅還元のディジタル値AFSVtmpBBの精度が向上し、正確な出力ディジタル値AFSVを得ることができる。
上述した実施形態による内燃機関の制御装置は、以下に云う効果を奏する。
(1)測定対象である空気流量が急変した場合にも、入力信号がA/D検出範囲外とならず、かつ、増幅しない場合に比べ、高精度なA/D変換を行うことが可能となる。
(2)流量検出電圧の増幅率を変える際にも、流量を検知可能で、かつ、演算に使用する流量検出電圧を、別の増幅率の流量検出電圧に切り替える際も、演算装置にて演算される流量にずれのない切り替えが可能である。また、予期せぬ、急峻な流量変化が発生しても、流量検出が可能である。
(3)別の増幅率の流量検出電圧に切り替える際も、演算装置にて演算される流量にずれのない切り替えが可能である。
以下に、本発明による内燃機関の制御装置の特徴を付記する。
(a)制御装置に入出力される、内燃機関の吸入空気流量に直接影響する状態量を検出するセンサの信号または、内燃機関の吸入空気流量に直接影響する状態量を変化させるアクチュエータへ出力する信号、または、内燃機関を設置した車両の運転手の操作を検出するセンサの信号を用いて、内燃機関に吸入される空気流量の変化を予め予測した上で空気流量検出装置から演算装置へ入力される流量検出電圧の増幅率を変更する、もしくは増幅率の異なる入力電圧へ切り替える。
(b)さらに、過去に経験した内燃機関もしくは内燃機関を設置した車両に設置されたセンサ信号、もしくは内燃機関に設置されたアクチュエータへの出力と、流量検出装置の出力電圧の関係を記憶し、増幅率を最適化する。
(c)応用形態として、1つの空気流量検出装置の出力電圧を、異なる増幅率で増幅された複数の流量検出電圧を使用した内燃機関の制御装置を提案する。より具体的には、複数の流量検出電圧間の相対的な増幅率を演算し、流量検出電圧を切り替える際の検出流量のずれを低減する。
ここで,前記相対的な増幅率は、異なる増幅率で増幅された複数の流量検出電圧のうち、1つの流量検出電圧を基準電圧とし、前記基準電圧と基準電圧以外の流量検出電圧を比較することで求める。
さらに、上記の比較は、基準電圧以外の流量検出電圧がA/D変換器で検出可能な最大値となる空気流量検出装置の出力電圧にて行う。
また、演算に使用している流量検出電圧の増幅率を変更する際には、一度、別の増幅率の流量検出電圧を使用し、増幅率の変更が完了した後に、増幅率を変更した流量検出電圧に切り替えることを提案する。
さらに、演算に使用している流量検出電圧の値が、A/D変換器で検出可能な最大電圧に近づいた場合は、増幅率の低い流量検出電圧に切り替えることを提案する。
上記の増幅率の異なる複数の流量検出電圧のうち、一つは、空気流量検出装置の出力電圧を増幅しない電圧とすることを提案する。
(d)空気流量検出装置から制御装置へ、空気流量検出装置の出力電圧を増幅しない電圧と、所定の増幅率で増幅した電圧を入力する制御装置において、所定の増幅率で増幅した入力電圧が、A/D変換可能な最大電圧となる電圧値を、演算装置に設置された各々の入力端子に入力し、所定の増幅率を演算し、前記2つの信号を切り替える際のずれを低減する。
センサ出力値として電圧を使用するエアフローセンサを用いて内燃機関の燃料噴射量を演算する場合、本発明は大変有効であり、利用される可能性が高い。
本発明による制御装置が適用される内燃機関の一つの実施形態を示す構成図。 本発明による制御装置が適用される内燃機関のコントロールユニットの一つの実施形態を示すブロック図。 本発明による内燃機関の制御装置の燃料噴射量演算部の一つの実施形態を示すブロック図。 熱式エアフローセンサの検出流量と出力電圧の関係を示すグラフ。 エアフローセンサ出力電圧を増幅しない場合のA/D部を示すブロック図。 (a)、(b)は、A/D分解能により生じる信号検出誤差を示すグラフ。 (a)、(b)はエアフローセンサの出力電圧が所定値ずれた際の流量誤差の割合を示すグラフ。 本発明による内燃機関の制御装置におけるA/D変換演算処理部の一つの実施形態を示すブロック図。 本発明による内燃機関の制御装置におけるAMPR演算部の一つの実施形態を示すブロック図。 本発明による内燃機関の制御装置におけるAFSV演算部の一つの実施形態を示すブロック図。 本発明による内燃機関の制御装置におけるA/D変換演算処理部の他の実施形態を示すブロック図。 本発明による内燃機関の制御装置におけるAFSV演算部の他の実施形態を示すブロック図。 本発明による内燃機関の制御装置におけるA/D変換演算処理部のもう一つの実施形態を示すブロック図。 本発明による内燃機関の制御装置におけるAFSV演算部の他の実施形態を示すブロック図。
符号の説明
1 エアクリーナ
2 熱式エアフローセンサ
3 吸気管
4 電動絞り弁
5 スロットルボディ
6 コレクタ
7 吸気分岐管
8 吸気ポート
9 燃焼室
10 燃料タンク
11 燃料ポンプ
12 プレシャーレギュレータ
13 インジェクタ
14 点火プラグ
16 排気管
17 触媒
19 クランク角センサ
20 空燃比センサ
21 イグニッションスイッチ
22 スタータスイッチ
23 バッテリ電源
24 パワートランジスタ
25 スロットルセンサ
26 アクセルセンサ
27 アイドルスピードバルブ(ISV)
30 内燃機関
40 コントロールユニット
41 電源IC
42 LSI
50 燃料噴射量演算部
51 電圧−流量変換テーブル
52 燃料噴射パルス幅演算部
70 A/D変換器
80 増幅装置
81 A/D変換器A
82 A/D変換器B
84 D/A変換器
94 AFSV演算部(吸入空気量ディジタル値演算部)
95 AMPR演算部(増幅率制御指令値演算部)
100 MAX値検出部
101 AMPlearnの演算部
102 マップ値MAMP変更部
103 AMPtmpA演算部
104 AMPtmpB演算部
105 比較器
106 量子化部
120 AMPR変化判定演算部
121 信号増幅率学習部
122 信号増幅率除算演算部
123 信号切替部
AFSV 出力ディジタル値
AFSVtmpA、AFSVtmpB センサ出力ディジタル値
AFSVtmpBB 増幅還元のディジタル値
AFSout センサ出力電圧
AMPR 増幅率制御指令値
AMPRcomp 増幅率推定値
MAMP マップ値
MAXAFSVtmpA MAX値
AMPtmpA、AMPtmpB 暫定値
AMPtmpC 出力暫定値
Q 吸入空気流量ディジタル値
NE エンジン回転数ディジタル値
TPO スロットル開度ディジタル値
APO アクセル開度ディジタル値
AFMPRchange フラグ

Claims (17)

  1. 空気流量測定装置の出力電圧に基づいて吸入空気流量を演算し、燃料噴射量を制御する内燃機関の制御装置であって、
    前記空気流量測定装置の出力電圧を増幅する増幅装置と、
    前記空気流量測定装置の出力電圧と前記空気流量測定装置の出力電圧を前記増幅装置によって増幅した電圧を用いて吸入空気流量を演算する吸入空気流量演算手段と、
    内燃機関の運転状態に基づいて前記増幅装置の増幅率制御指令値の演算を行う増幅率制御指令値演算手段とを備え、
    前記増幅率制御指令値演算手段から出力される増幅率制御指令値に応じて前記増幅装置の増幅率を設定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 増幅率制御指令値演算手段は、内燃機関に吸入される空気流量の推定値に基づいて前記増幅率制御指令値を演算する請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 増幅率制御指令値演算手段は、内燃機関に吸入される空気流量の推定値の所定時間当たりの変化量と前記増幅率制御指令値の前回値との関係から前記増幅率制御指令値を演算することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 増幅率制御指令値演算手段は、内燃機関に吸入される空気流量の前記推定値として、内燃機関の吸入空気流量に影響する状態量を検出するセンサの信号、あるいは内燃機関の吸入空気流量に影響する状態量を変化させるアクチュエータへ出力する信号、あるいはアクセル操作量を検出するセンサの信号、あるいはこれら信号を用いることを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記吸入空気流量演算手段は、前記吸気流量測定装置の出力電圧と前記増幅装置の出力電圧を比較して前記増幅装置の増幅率を算出し、当該増幅率を基に前記増幅装置の出力電圧を補正することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記増幅率として前記増幅率制御指令値が整数値を取る時の前記増幅率の算出値を記憶し、当該増幅率を基に前記増幅装置の出力電圧を補正することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記増幅率の演算は、増幅された前記空気流量検出装置の出力電圧が所定電圧の時に行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記所定電圧は、増幅された前記空気流量検出装置の出力電圧を検出可能な最大電圧であることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の制御装置。
  9. 前記吸入空気流量演算手段は、所定の切替条件に応じて、吸入空気流量演算に用いる出力電圧を、前記空気流量測定装置の出力電圧と前記空気流量測定装置の出力電圧を前記増幅装置によって増幅した電圧のいずれかに一方に切り替える信号切替手段を有する請求項1から8の何れか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  10. 前記信号切替手段は、前記増幅率制御指令値を変更した時あるいは前記増幅率制御指令値を変更してから所定時間が経過するまでは、増幅していない前記空気流量測定装置の出力電圧を選択し、それ以外の時には前記増幅装置によって増幅した前記空気流量測定装置の出力電圧を選択することを特徴とする請求項9に記載の内燃機関の制御装置。
  11. 前記所定時間は、増幅率制御指令値を出力してから、所望の増幅率にて増幅された前記空気流量測定装置の出力電圧を吸入空気流量演算手段における演算に使用可能になるまでの時間であることを特徴とする請求項10に記載の内燃機関の制御装置。
  12. 前記信号切替手段は、前記増幅率制御指令値を変更した後、増幅していない前記空気流量測定装置の出力電圧と前記増幅装置によって増幅した前記空気流量測定装置の出力電圧を前記増幅装置の増幅率によって除算した値との差が所定値以内にまでは、増幅していない前記空気流量測定装置の出力電圧を選択し、それ以外の時には前記増幅装置によって増幅した前記空気流量測定装置の出力電圧を選択することを特徴とする請求項9に記載の内燃機関の制御装置。
  13. 前記所定値は、前記空気流量測定装置の出力電圧をA/D変換するA/D変換器の分解能相当であることを特徴とする請求項12に記載の内燃機関の制御装置。
  14. 前記信号切替手段は、前記空気流量測定装置の出力電圧を前記増幅装置によって増幅した電圧値が所定値以上の場合には、増幅していない前記空気流量測定装置の出力電圧を選択することを特徴とする請求項9に記載の内燃機関の制御装置。
  15. 前記所定値は、増幅した前記空気流量測定装置の出力電圧をA/D変換するA/D変換がA/D変換可能な最大電圧値以下の電圧値であることを特徴とする請求項14に記載の内燃機関の制御装置。
  16. 前記信号切替手段は、前記増幅率制御指令値を変更した時に、前記増幅装置によって増幅した前記空気流量測定装置の出力電圧より増幅していない前記空気流量測定装置の出力電圧に切り替え、信号増幅率変更終了時に、増幅していない前記空気流量測定装置の出力電圧より前記増幅装置によって増幅した前記空気流量測定装置の出力電圧に切り替えることを特徴とする請求項9に記載の内燃機関の制御装置。
  17. 空気流量測定装置の出力電圧に基づいて吸入空気流量を演算し、燃料噴射量を制御する内燃機関の制御装置であって、
    前記空気流量測定装置の出力電圧を増幅する増幅装置と、
    前記空気流量測定装置の出力電圧と前記空気流量測定装置の出力電圧を前記増幅装置によって増幅した電圧を用いて吸入空気流量を演算する吸入空気流量演算手段と、
    前記吸気流量測定装置の出力電圧と前記増幅装置の出力電圧を比較して前記増幅装置の増幅率を算出し、当該増幅率を基に前記増幅装置の出力電圧を補正することを特徴とする内燃機関の制御装置。
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