JP2008063958A - 車両排気管 - Google Patents

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Abstract

【課題】湾曲した形状を有する二重管構造の排気管において、熱膨張に伴う内管の座屈や亀裂の発生を好適に抑制しつつ、同内管の薄肉化を図る。
【解決手段】湾曲した形状を有する二重構造の排気管において、内管42は、その一端42aが外管41に固定されるとともに、他端42bは、他端42bと外管41との間に介在させた支持部材43により外管41に対してその延伸方向に沿って相対移動可能に支持されている。そして、内管42の支持部材43により支持される端部42bは、その中心軸AXが、同端部42bの中心Yと外管41に対して固定される端部42aの中心Xとを通る直線Lに重なるようにその延伸方向が設定される。
【選択図】図2

Description

この発明は、外管及び同外管に内挿される内管を有した二重構造の車両排気管に関する。
車両の排気通路には、排気を浄化するための触媒コンバータが設けられている。触媒コンバータは、その内部に設けられた触媒が活性化温度以上にまで温度上昇した状態で所定の排気浄化能力を発揮するため、例えば機関冷間時等、排気温度が低いときには、排気通路を流れる排気の浄化が十分に行われないおそれがある。
そこで従来、排気管を外管とこの外管に対してその断面が同心円状に位置するように内挿される内管とにより構成される二重管構造とし、この排気管を介して触媒コンバータに排気を導入するようにしている。こうした二重構造の排気管を採用することにより、外管と内管との間に形成された空気層の断熱作用によっての排気の熱が内管から外管に伝達されることを抑制し、排気を極力高温のまま触媒コンバータに導入してその触媒の早期活性化を図ることができるようになる。
また、こうした二重管構造の排気管にあっては、内管の肉厚を極力薄くしてその熱容量を小さくすることが排気温度の低下を好適に抑制する上で好ましい。
ところが、内管は排気に直接晒されるため、外管と比較して温度が高くなり、その長手方向において同外管よりも大きく熱膨張しようとする。そして、こうした内管の熱膨張が外管によって規制されると、同内管にはその長手方向に大きな熱応力が発生することとなり、内管に座屈が生じたり、亀裂等、その熱応力に起因する損傷が生じたりしてしまうこととなる。上述したように内管を薄肉化した場合には、内管の剛性低下により座屈や損傷が一層生じ易いものとなるため、このように内管を薄肉化して排気の温度低下を抑制するには自ずと限界が存在することとなる。
そこで、例えば特許文献1に記載の排気管では、図6に示されるように、排気管1における内管2の一端4を外管3に固定する一方、他端5と外管3との間に支持部材6を介在させ、同支持部材6により内管2の他端5を外管3に対してその長手方向(図6における矢印aの方向)に相対移動可能に支持するようにしている。こうした構成によれば、内管2の長手方向における熱膨張が許容されるようになるため、内管2の座屈や亀裂の発生を抑制しつつ、内管2の薄肉化を図ることができるようになる。
特開2004−162610号公報
こうした構成を採用することにより、同内管2の両端を外管3に固定するようにした構成と比較すれば確かに内管2に発生する熱応力を減少させ、その薄肉化に起因する座屈や亀裂の発生を抑制することができるようにはなる。しかしながら、上記特許文献1にも記載されるように排気管1が湾曲した形状を有したものである場合にあっては、以下に示す問題が存在する。即ち、こうした湾曲した形状を有する排気管1にあっては、直線状の排気管とは異なり、内管2が熱膨張した際に支持部材6により支持される端部5が外管3の長手方向にのみ相対移動するわけではなく、図7の二点鎖線にて示されるように、外管3の長手方向に対して傾斜した方向(図7の矢印bの方向)にも相対移動することがある。そしてこの場合、外管3と内管2の端部5との間の距離dが減少して支持部材6が圧縮されるようになり、この圧縮された部分と内管2の端部5との間の当接力が増大するようになる。その結果、内管2の端部5の相対移動が抑制され、同相対移動が抑制される分だけ内管2に発生する熱応力が増大することとなる。このように、内管2を外管3に対してその長手方向に相対移動可能とした従来の排気管1は、熱膨張に伴って発生する内管2の熱応力についてこれをある程度低減することが可能であるとはいえ、それが湾曲形状を有するものである場合には上述したような課題を依然として残すものとなっていた。
この発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、湾曲した形状を有する二重管構造の排気管において、熱膨張に伴う内管の座屈や亀裂の発生を好適に抑制しつつ、同内管の薄肉化を図ることにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、湾曲した外管と、同外管に対して断面が同心円状を呈するように内挿される内管とを有し、同内管の一部を前記外管に固定するとともに、その固定された部位から前記内管の延伸方向に離間した部位において前記内管と前記外管との間に介在させた支持部材により前記内管を前記外管に対してその延伸方向に沿って相対移動可能に支持する二重管構造の車両排気管において、前記内管の前記支持部材により支持される部分はその中心軸が、同部分の前記内管の中心と前記外管に対して固定される部分の中心とを通る直線と重なることをその要旨とする。
内管の一部を外管に対して固定するとともに、その固定された部位から内管の延伸方向に離間した部位において内管と外管との間に支持部材を介在させ同支持部材により内管を支持するようにした構成において、内管の支持部材により支持された部分(以下、「移動部」と称する)における熱膨張による相対移動量は、外管に対して固定された部分(以下、「固定部」と称する)から移動部までの各部位における熱膨張量を積算したものになり、その移動方向は、固定部における内管の中心と移動部における内管の中心とを通る直線の方向と一致する。この点、上記構成によれば、移動部の中心がこの直線上を相対移動するようになるため、支持部材により内管の相対移動が許容される方向と熱膨張によって実際に内管が相対移動する方向とが一致するようになる。従って、内管が熱膨張することにより支持部材が介装された部位において内管と外管との隙間が狭くなり、同内管と支持部材との間の当接力が増大して内管の相対移動が規制されるといった不都合の発生を抑制することができる。その結果、湾曲した形状を有する二重管構造の排気管において、熱膨張に伴って発生する内管の熱応力を低減することができるようになり、熱膨張に伴う内管の座屈や亀裂の発生を好適に抑制しつつ、同内管の薄肉化を図ることができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両排気管において、前記内管の支持部材により支持される部分は、弾性部材からなる前記支持部材を介して支持されることをその要旨とする。
内管は熱膨張によりその径が僅かに拡径する。内管が熱膨張により拡径する場合にも、支持部材が介装された部位において内管と外管との隙間が狭くなり、同内管と支持部材との間の当接力が増大する。上記構成のように弾性部材からなる支持部材を介して内管を支持することにより、熱膨張により内管が拡径した場合であっても、弾性部材が変形することにより内管の拡径に伴う上記当接力の増大を抑制することができるようになる。そのため、内管の熱膨張に伴って発生する熱応力を好適に低減することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両排気管において、前記内管の前記支持部材により支持された部分は、前記内管の前記外管に固定された部分よりも排気下流側に設けられることをその要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の車両排気管において、前記弾性部材は、金属の細線からなるワイヤメッシュであることをその要旨とする。
高温の排気の流れに晒されると弾性部材の劣化及び破損が生じやすくなる。そのため、こうした劣化や破損を抑制する上では、請求項3に記載の発明によるように、移動部を固定部よりも排気下流側となるように設け、弾性部材が排気の流れに直接晒され難くなるようにすることが望ましい。
また、請求項4に記載の発明によるように、耐熱性の高い金属の細線からなるワイヤメッシュを弾性部材として適用するといった構成を採用することもできる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両排気管を、車両床下の触媒コンバータに接続され、車両前方に搭載された内燃機関から排出される排気を前記触媒コンバータに導入するフロントパイプに適用することをその要旨とする。
触媒コンバータは車両の床下に配設されることが多く、車両前方に搭載された内燃機関から排出される排気を触媒コンバータに導入するフロントパイプは、変速機や左右の車輪を連結する車軸等を迂回して車両床下の触媒コンバータと接続されるため、湾曲した形状となることが避けられない。請求項5に記載の発明によれば、こうしたフロントパイプにあっても上記請求項1〜4に記載の構成を適用することにより、その内管の熱膨張に伴って発生する熱応力を低減することができるようになり、熱膨張に伴う内管の座屈や亀裂の発生を好適に抑制しつつ、同内管の薄肉化を図ることができるようになる。
以下、この発明にかかる車両排気管を、車両床下に配設された触媒コンバータに排気を導くフロントパイプに具体化した一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は、本実施形態にかかるフロントパイプを含んで構成された排気系の概略構成を示している。尚、図1における左側が車両前方を示している。図1に示されるように本実施形態にかかる車両の排気系は、第1の触媒コンバータ30と、第2の触媒コンバータ50とを備えている。
エンジン10の各気筒に対応する排気ポート11(図1にはその1つのみを図示)には、排気マニホールド20の分岐管21がそれぞれ接続されている。排気マニホールド20の集合管22は第1の触媒コンバータ30に接続されており、エンジン10の各気筒から排出される排気は分岐管21から集合管22を介して第1の触媒コンバータ30に導入される。
第1の触媒コンバータ30は、その内部に触媒を担持させた担体を備え、内部を流れる排気に含まれる炭化水素、窒素酸化物及び一酸化炭素の酸化還元反応を触媒の作用により促進させて排気を浄化する。この第1の触媒コンバータ30の下流側にはフロントパイプ40が接続されている。
フロントパイプ40は、エンジン10の下方を回り込むように車両後方に向かって延伸し、(図示しない左右の車輪を連結している車軸60を迂回するため、同車軸60の上方を回り込むように)S字状に湾曲している。そして、フロントパイプ40は、車両床下に配設された第2の触媒コンバータ50に接続され、排気を第2の触媒コンバータ50に導入する。
第2の触媒コンバータ50も第1の触媒コンバータ30と同様に、その内部に触媒を担持させた担体を有し、内部を流れる排気を浄化する。第2の触媒コンバータ50によって浄化された排気は、車両後方に配設される図示しないマフラに導入され、同マフラから大気中に排出される。
ところで、触媒コンバータ30,50は、その内部に設けられた触媒が活性化温度以上にまで温度上昇した状態で所定の排気浄化能力を発揮する。そのため、機関冷間時等、排気温度が低いときには、排気系を流れる排気の浄化が十分に行われないおそれがある。特にエンジン10から離間して配設される第2の触媒コンバータ50にあっては、排気系を流れる間に排気の熱が奪われ、その温度が低下しやすいため、触媒が活性化されるまでの時間が長くなりやすい。
そこで、この排気系にあっては、フロントパイプ40を二重管構造とし、フロントパイプ40を介して第2の触媒コンバータ50に排気を導入している。図2を参照して二重管構造を有するフロントパイプ40の構成を説明する。図2はフロントパイプ40の断面図である。フロントパイプ40は、外管41と、同外管41に内挿された内管42とにより二重管構造をなしている。尚、排気温度の低下を抑制する上では、内管42の肉厚を極力薄くしてその熱容量を小さくすることが望ましい。このため、内管42は、排気管として必要な強度が確保される範囲でその肉厚を極力薄く設定するようにしている。
一方、外管41の一端には第1の触媒コンバータ30と接続されるフランジ41aが、他端には第2の触媒コンバータ50と接続されるフランジ41bが、それぞれ設けられている。
図2に示されるように内管42の一端42aは、外管41におけるフランジ41a近傍の内周面に接するように拡径され、溶接により外管41に固定されている。
また、内管42の他端42bと外管41におけるフランジ41b近傍の内周面との間には、金属の細線をメッシュ状に編み込んだワイヤメッシュからなり、弾性を有する支持部材43が圧入されている。そのため、内管42の他端42bは、支持部材43が介装されている部分における内管42の延伸方向、即ち図2に一点鎖線で示される中心軸AXに沿って相対的に移動できるように支持されている。
尚、フロントパイプ40は、S字状に湾曲しているが、図2に示されるように移動可能に支持された内管42の端部42b(以下、移動部42bとする)とその近傍にあっては、外管41及び内管42がともに直線状に延伸している。そして、直線状に延伸した移動部42bの中心軸AXが、外管41に固定された端部42a(以下、固定部42aとする)の中心Xと移動部42bの中心Yとを通る直線Lに重なるようになっている。
上記のように固定部42aと移動部42bとによって内管42が、その断面が外管41と同心円状になるように支持されることにより、フロントパイプ40は、外管41と内管42との間に空気層44を有する二重管構造をなしている。この排気系では、こうした二重管構造を有するフロントパイプ40を介して排気を第2の触媒コンバータ50に導入することにより、空気層44の断熱作用によって排気の熱が内管42から外管41に伝達されることを抑制し、極力高温のまま排気を導入して触媒の早期活性化を図るようにしている。
このように構成されたフロントパイプ40において、内管42が熱膨張した場合の変形態様について図3を参照して説明する。図3は、内管42を固定部42aの中心Xから移動部42bの中心Yにかけて点A〜Dにおいて屈曲した線に近似した模式図である。
固定部42aは、上述のように外管41に固定されているため、熱膨張による移動部42bの外管41に対する相対移動は、固定部42aから移動部42bまでの内管42の各部位における相対移動を積算したものになる。
内管42の各部位における相対移動は、固定部42aの中心Xと移動部42bの中心Yとを通る直線Lに平行なx方向の成分と、同直線Lに垂直なy方向の成分とに分解することができる。具体的には、図3に示されるように、固定部42aの中心Xから点Aまでの部位における内管42の相対移動は、矢印XAy方向の移動と矢印XAx方向の移動とに分解することができる。同様に、点Aから点Bまでの部位における相対移動は矢印ABy方向の移動と矢印ABx方向の移動とに、点Bから点Cまでの部位における相対移動は矢印BCy方向の移動と矢印BCx方向の移動とに、点Cから点Dまでの部位における相対移動は矢印CDy方向の移動と矢印CDx方向の移動とに、点Dから移動部42bの中心Yまでの部位における相対移動は矢印DYy方向の移動と矢印DYx方向の移動とに、それぞれ分解することができる。
そして、内管42全体が熱膨張により均一に伸びる場合には、固定部42aから移動部42bまでの各部位における相対移動を積算すると、矢印XAy,ABy,BCy,CDy,DYy方向の移動は、互いに相殺される。そのため、熱膨張による移動部42bの外管41に対する相対移動は、各部位における矢印XAx,ABx,BCx,CDx,DYx方向の移動を積算したものになる。要するに、熱膨張によって移動部42bは、固定部42aの中心Xと移動部42bの中心Yとを通る直線Lに平行なx方向に相対移動する。即ち、その移動方向は、固定部42aの中心Xと移動部42bの中心Yとを通る直線Lと一致した方向になる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)中心軸AXに沿って移動可能に支持された移動部42bは、その中心軸AXが、固定部42aの中心Xと移動部42bの中心Yとを通る直線Lに重なっている。そのため、支持部材43により内管42の相対移動が許容される方向と熱膨張によって実際に内管42が相対移動する方向とが一致するようになる。従って、内管42が熱膨張することにより支持部材43が介装された移動部42bにおいて内管42と外管41との隙間が狭くなり、内管42と支持部材43との間の当接力が増大して内管42の相対移動が規制されるといった不都合の発生を抑制することができる。その結果、湾曲した形状を有する二重管構造のフロントパイプ40において、熱膨張に伴って発生する内管42の熱応力を低減することができるようになり、熱膨張に伴う内管42の座屈や亀裂の発生を好適に抑制しつつ、内管42の薄肉化を図ることができるようになる。特に、こうした移動部42bを内管42の端部42bに配置するようにしているため、同端部42bにおいては内管42の熱膨張による総変形量も自ずと大きくなり、上述した熱応力の発生に起因する不都合も生じ易いものとなる。この点、本実施の形態によれば、こうした構成にあっても上記不都合の発生を好適に抑制することができる。
(2)内管42は、熱膨張によりその径が僅かに拡径する。内管42が熱膨張により拡径すると支持部材43が介装された部位において内管と外管との隙間が狭くなり、同内管と支持部材との間の当接力が増大する。弾性を有する支持部材43を介して内管42を支持したことにより、熱膨張により内管42が拡径した場合であっても、支持部材43が弾性変形することにより内管42の拡径に伴う当接力の増大を抑制することができるようになる。そのため、内管42の熱膨張に伴って発生する熱応力を好適に低減することができるようになる。
(3)高温の排気の流れに晒されると支持部材43の劣化及び破損が生じやすくなる。上記実施形態では、移動部42bを固定部42aよりも排気下流側に設けているため、支持部材43は、排気の流れに直接晒され難くなる。そのため、支持部材43の劣化や破損を抑制することができる。
(4)また、耐熱性の高い金属の細線からなるワイヤメッシュを支持部材43として適用したため、支持部材43の熱による劣化や破損をより好適に抑制することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、内管42の端部42bと外管41との間に支持部材43を介装することにより、同端部42bを移動可能に支持して移動部42bとしたが、この発明は、このように移動可能に支持される部分の位置が内管42の端部に限定されるものではない。例えば、図4に示されるように、内管42の固定された一端42aから他端42b側に離間した部分において、内管42と外管41との間に支持部材43を介装して移動部45とし、内管42をその中心軸AX1に沿って移動可能に支持する構成を採用してもよい。こうした構成を採用した場合であっても、図4に示されるように移動部45の中心軸AX1が、固定部42aの中心Xと移動部45の中心Y1とを通る直線L1に重なる構成であれば、上記実施形態と同様に支持部材43により内管42の相対移動が許容される方向と熱膨張によって実際に内管42が相対移動する方向とを一致させることができるようになり、上記実施形態に準じた効果を奏することができる。
・また、支持部材43によってその延伸方向に沿って移動可能に支持される移動部を複数設ける構成を採用することもできる。例えば、図5に示されるように、内管42の一端42aを固定部42a、他端42bを移動部42bとするとともに、固定部42aと移動部42bとの間に更に移動部45を設けるといった構成を採用することもできる。こうした構成であっても、移動部42bの中心軸AXが、固定部42aの中心Xと移動部42bの中心Yとを通る直線Lに重なるとともに、移動部45の中心軸AX1が、固定部42aの中心Xと移動部45の中心Y1を通る直線L1に重なる構成であればよい。即ち、移動部を複数設ける構成であっても、移動部の中心軸が、同移動部の内管42の中心と固定部の内管42の中心とを通る直線に重なる構成であれば、支持部材43により内管42の相対移動が許容される方向と熱膨張によって実際に内管42が相対移動する方向とを一致させることができるようになる。
・更に、この発明は、上記移動部の場合と同様に、外管41に固定される部分の位置が内管42の端部42aに限定されるものではない。即ち、移動部の中心軸が、同移動部の内管42の中心と固定部の内管42の中心とを通る直線に重なる構成であれば、上記実施形態と同様に支持部材43により内管42の相対移動が許容される方向と熱膨張によって実際に内管42が相対移動する方向とを一致させることができるようになる。
・また、金属のワイヤメッシュからなる支持部材43を内管42と外管41との間に圧入し、内管42を移動可能に支持する構成を示したが、金属のワイヤメッシュに替えて弾性を有する耐熱樹脂等、他の弾性部材を支持部材として内管42と外管41との間に介装する構成を採用することもできる。
・また、支持部材43としては、弾性部材以外にも、内管42と外管41との間における摩擦力を低減させる摩擦係数の小さな材料からなる部材等、その他の部材を適宜支持部材として採用することができる。
・固定部42aを排気上流側のフランジ41aの近傍に設け、移動部42b,45を固定部42aよりも排気下流側に設ける構成を示した。これに対して、移動部を固定部よりも排気上流側に設ける構成を採用することもできる。
・車両床下の第2の触媒コンバータ50に接続され、車両前方に搭載されたエンジン10から排出される排気を第2の触媒コンバータ50に導入するフロントパイプ40として、この発明にかかる車両排気管を適用した構成を示しが、この発明にかかる車両排気管はフロントパイプに限定されるものではない。例えば、排気マニホールド20の分岐管21等、湾曲形状を有するその他の車両排気管に適用することができる。
この発明の一実施形態にかかるフロントパイプを含む排気系の概略構成を示す簡略図。 同実施形態にかかるフロントパイプの断面図。 同実施形態にかかるフロントパイプの内管を直線に近似して示す模式図。 変更例としてのフロントパイプの断面図。 変更例としてのフロントパイプの断面図。 一般の二重管構造を有する排気管の断面図。 同排気管の内管支持部を拡大して示す断面図。
符号の説明
10…エンジン、11…排気ポート、20…排気マニホールド、21…分岐管、22…集合管、30…第1の触媒コンバータ、40…フロントパイプ、41…外管、41a,41b…フランジ、42…内管、42a…固定部(端部)、42b…移動部(端部)、43…支持部材、44…空気層、45…移動部、50…第2の触媒コンバータ、60…車軸。

Claims (5)

  1. 湾曲した外管と、同外管に対して断面が同心円状を呈するように内挿される内管とを有し、同内管の一部を前記外管に固定するとともに、その固定された部位から前記内管の延伸方向に離間した部位において前記内管と前記外管との間に介在させた支持部材により前記内管を前記外管に対してその延伸方向に沿って相対移動可能に支持する二重管構造の車両排気管において、
    前記内管の前記支持部材により支持される部分はその中心軸が、同部分の前記内管の中心と前記外管に対して固定される部分の中心とを通る直線と重なる
    ことを特徴とする車両排気管。
  2. 請求項1に記載の車両排気管において、
    前記内管の支持部材により支持される部分は、弾性部材からなる前記支持部材を介して支持される
    ことを特徴とする車両排気管。
  3. 請求項2に記載の車両排気管において、
    前記内管の前記支持部材により支持された部分は、前記内管の前記外管に固定された部分よりも排気下流側に設けられる
    ことを特徴とする車両排気管。
  4. 請求項2又は3に記載の車両排気管において、
    前記弾性部材は、金属の細線からなるワイヤメッシュである
    ことを特徴とする車両排気管。
  5. 車両床下の触媒コンバータに接続され、車両前方に搭載された内燃機関から排出される排気を前記触媒コンバータに導入するフロントパイプである
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両排気管。
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