JP2008063901A - 記録装置、鍵管理システムおよび鍵管理方法 - Google Patents

記録装置、鍵管理システムおよび鍵管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鍵束の管理を簡易に行うことができる記録装置、鍵管理システムおよび鍵管理方法を提供する。
【解決手段】識別情報取得部106は、複数の鍵が結束されている鍵束の持出し時に、鍵束に取付けられた情報記憶媒体に記憶された鍵識別情報を取得し、鍵重量計測部107は、識別情報取得部106によって鍵識別情報を取得された鍵束の重量を計測し、記録部114は、識別情報取得部106によって取得された鍵識別情報と、鍵重量計測部107によって計測された鍵束の重量と、を鍵管理情報データベース140に記録する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録装置、鍵管理システムおよび鍵管理方法に関するものであり、特に警備会社における警備先の鍵の管理に関するものである。
警備会社は、警備対象である建物を警備するにあたり、建物内で異常が発生した場合建物内に入って現場を確認するため、建物内の住居やテナントの鍵を預かっている。この場合、警備会社では、警備先の鍵の持出しや返却について厳密に把握し、紛失等しないよう十分注意する必要がある。
このような問題を解決するものとして、集中管理制御システムが開示されている(特許文献1参照)。かかる集中管理制御システムでは、住居やテナントごとの鍵をボックスに収納して管理し、カードリーダにカードを読込ませて対応するボックスの蓋を開閉して鍵を管理するものである。
特開平2−266074号公報
しかしながら、警備先から預かる鍵は建物の出入口の鍵のみとは限らず、建物内や建物周辺に施錠可能な扉がある場合は、それらの鍵も合わせて預かることとなり、警備会社では警備先ごとに鍵束にまとめて管理することになる。その場合、上記特許文献1に記載された技術では、ボックスを鍵束が収納できるように拡張する必要があり、また、警備会社では非常に多くの鍵束を管理しなければならないことから、設備のコストやスペースでの負担が大きいという問題があった。
また、隊員が鍵束を持ち出した場合に、返却する際に鍵束に結束されている鍵がすべて返却されたか否かを確認するためには、鍵の本数を持ち出し時と返却時に数えて確認する必要があり、作業負担が大きかった。また、鍵束の持出しおよび返却に確実を期すためには、さらに鍵束を持ち出す隊員の他に鍵の本数を確認する認証者が必要であり、人的負担も大きかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、鍵束の管理を簡易に行うことができる記録装置、鍵管理システムおよび鍵管理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、複数の鍵が結束されている鍵束の持出し時の前記鍵束に取付けられた情報記憶媒体に記憶された鍵識別情報を取得する鍵識別情報取得手段と、前記鍵識別情報取得手段によって前記鍵識別情報を取得された前記鍵束の重量を計測する鍵重量計測手段と、前記鍵束情報取得手段によって取得された前記鍵識別情報と、前記鍵重量計測手段によって計測された前記鍵束の重量とを鍵管理情報記憶部に記録する記録手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の記録装置において、隊員を識別する隊員識別情報を記憶する隊員情報記憶手段と、前記隊員が所持する携帯型情報記憶媒体に記憶された識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記識別情報取得手段によって取得された前記識別情報が、前記隊員情報記憶手段に記憶された前記隊員識別情報と一致するか否かによって、前記携帯型情報記憶媒体を所持する前記隊員を認証する隊員認証手段と、をさらに備え、前記記録手段は、さらに前記識別情報取得手段によって取得された前記識別情報を前記鍵識別情報に対応付けて前記鍵管理情報記憶部に記録すること、を特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2に記載の記録装置において、前記鍵重量計測手段によって前記鍵束の重量を計測している画像を撮像する撮像手段、をさらに備え、前記記録手段は、さらに前記撮像手段によって撮像された前記画像を前記鍵識別情報に対応付けて前記鍵管理情報記憶部に記録すること、を特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の記録装置において、前記鍵束の返却手続の開始を受付ける返却手続受付手段、をさらに備え、前記鍵識別情報取得手段は、前記返却手続受付手段によって返却手続の開始を受付けた後に前記鍵束に取付けられた情報記憶媒体に記憶された鍵識別情報を取得し、前記鍵重量計測手段は、前記鍵識別情報取得手段によって前記鍵識別情報を取得された前記鍵束の重量を計測し、前記鍵識別情報取得手段によって取得された前記鍵識別情報に対応する前記鍵管理情報記憶手段に記録された前記鍵束の重量と、前記鍵重量計測手段によって計測された前記鍵束の重量とが略一致する場合に、返却の完了と判定する返却完了判定手段、をさらに備え、前記記録手段は、前記返却完了判定手段によって前記鍵束の返却が完了したと判定された場合に、返却時の前記鍵識別情報取得手段によって取得された前記鍵識別情報および前記鍵重量計測手段によって計測された前記鍵束の重量を前記鍵管理情報記憶部に記録すること、を特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の記録装置において、前記鍵識別情報取得手段によって取得された前記鍵識別情報に対応する前記鍵管理情報記憶手段に記録された前記鍵束の重量と、前記鍵重量計測手段によって計測された前記鍵束の重量とが一致しない場合に、前記鍵束の重量が変更された変更理由の入力を受付ける受付手段、をさらに備え、前記返却完了判定手段は、前記受付手段によって前記変更理由の入力を受付けた場合に、返却の完了と判定し、前記記録手段は、前記返却完了判定手段によって前記鍵束の返却が完了したと判定された場合に、返却時の前記鍵識別情報取得手段によって取得された前記鍵識別情報、前記鍵重量計測手段によって計測された前記鍵束の重量、および前記受付手段によって受付けられた前記変更理由を前記鍵管理情報記憶部に記録すること、を特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項5に記載の記録装置において、前記返却完了判定手段は、前記受付手段によって前記変更理由の入力を受付け、かつ、前記識別情報取得手段によって複数の前記識別情報を取得し、前記隊員認証手段によって複数の前記識別情報が前記隊員情報記憶手段に記憶された前記隊員識別情報と一致する場合に前記携帯型情報記憶媒体を所持する前記隊員を認証して、返却の完了と判定すること、を特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、請求項4〜6のいずれか一つに記載の記録装置において、前記撮像手段は、前記鍵重量計測手段によって前記鍵束の重量を計測している画像を撮像し、前記記録手段は、返却時の前記撮像手段によって撮像された前記画像を前記鍵識別情報に対応付けて前記鍵管理情報記憶部に記録すること、を特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、第1の記録装置と第2の記録装置とがネットワークを介して接続された鍵管理システムにおいて、前記第1の記録装置は、複数の鍵が結束されている鍵束の持出し時の前記鍵束に取付けられた情報記憶媒体に記憶された鍵識別情報を取得する鍵識別情報取得手段と、前記鍵識別情報取得手段によって前記鍵識別情報を取得された前記鍵束の重量を計測する鍵重量計測手段と、前記鍵束の新たな保管場所である前記第2の記録装置を取得する変更先取得手段と、前記変更先取得手段によって取得された前記第2の記録装置に前記鍵識別情報および前記鍵束の重量を送信する送信手段と、を備え、前記第2の記録装置は、前記第1の記録装置から送信された前記鍵識別情報および前記鍵束の重量を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記鍵識別情報および前記鍵束の重量を鍵管理情報記憶部に記録する記録手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項9にかかる発明は、記録装置とサーバ装置とがネットワークを介して接続されている鍵管理システムにおいて、前記記録装置は、複数の鍵が結束されている鍵束の持出し時の前記鍵束に取付けられた情報記憶媒体に記憶された鍵識別情報を取得する鍵識別情報取得手段と、前記鍵識別情報取得手段によって前記鍵識別情報を取得された前記鍵束の重量を計測する鍵重量計測手段と、前記鍵識別情報取得手段によって取得された前記鍵識別情報および前記鍵重量計測手段によって計測された前記鍵束の重量を前記サーバ装置に送信する送信手段と、を備え、前記サーバ装置は、前記記録装置から送信された前記鍵識別情報および前記鍵束の重量を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記鍵識別情報および前記鍵束の重量を鍵管理情報記憶部に記録する記録手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項10にかかる発明は、複数の鍵が結束されている鍵束の持出し時の前記鍵束に取付けられた情報記憶媒体に記憶された鍵識別情報を取得する鍵識別情報取得ステップと、前記鍵識別情報取得ステップによって前記鍵識別情報を取得された前記鍵束の重量を計測する鍵重量計測ステップと、前記鍵束情報取得ステップによって取得された前記鍵識別情報と、前記鍵重量計測ステップによって計測された前記鍵束の重量と、を鍵管理情報記憶部に記録する記録ステップと、を有することを特徴とする。
請求項1にかかる発明によれば、鍵識別情報取得手段によって、複数の鍵が結束されている鍵束の持出し時の前記鍵束に取付けられた情報記憶媒体に記憶された鍵識別情報を取得し、鍵重量計測手段によって、鍵識別情報取得手段によって鍵識別情報を取得された鍵束の重量を計測し、記録手段によって、鍵束情報取得手段によって取得された鍵識別情報と、鍵重量計測手段によって計測された鍵束の重量とを鍵管理情報記憶部に記録することにより、鍵束の識別情報だけでなく鍵束の重量によって鍵束に束ねられた鍵の本数に関する情報を記録しているため、鍵束の管理を簡易に行うことができるという効果を奏する。
また、請求項2にかかる発明によれば、識別情報取得手段によって、隊員が所持する携帯型情報記憶媒体に記憶された識別情報を取得し、隊員認証手段によって、識別情報取得手段によって取得された識別情報が、隊員を識別する隊員識別情報を記憶する隊員情報記憶手段に記憶された隊員識別情報と一致するか否かによって、携帯型情報記憶媒体を所持する前記隊員を認証し、記録手段は、さらに識別情報取得手段によって取得された識別情報を鍵識別情報に対応付けて鍵管理情報記憶部に記録することにより、鍵束を持ち出す者が隊員である否かを判断するとともに持ち出した隊員の識別情報を記録するため、鍵束の所持者が明確になり、鍵束の所在の管理が容易となるという効果を奏する。
また、請求項3にかかる発明によれば、撮像手段によって、鍵束の重量を計測している画像を撮像し、記録手段は、さらに撮像手段によって撮像された画像を鍵識別情報に対応付けて鍵管理情報記憶部に記録することにより、鍵束の重量を計測された状況が画像として記録され、鍵束の重量に対する不正が行われれば確認することができるため、鍵束を厳密に管理することができるという効果を奏する。
また、請求項4にかかる発明によれば、返却手続受付手段によって、鍵束の返却手続の開始を受付け、鍵識別情報取得手段は、返却指示取得手段によって返却手続の開始を受付けた後に鍵束に取付けられた情報記憶媒体に記憶された鍵識別情報を取得し、鍵重量計測手段は、鍵識別情報取得手段によって鍵識別情報を取得された鍵束の重量を計測し、返却完了判定手段によって、鍵識別情報取得手段によって取得された鍵識別情報に対応する鍵管理情報記憶手段に記録された鍵束の重量と、鍵重量計測手段によって計測された鍵束の重量とが略一致する場合に、返却の完了と判定し、記録手段は、返却完了判定手段によって鍵束の返却が完了したと判定された場合に、返却時の鍵識別情報取得手段によって取得された鍵識別情報および鍵重量計測手段によって計測された鍵束の重量を鍵管理情報記憶部に記録することにより、鍵束を識別する識別情報とともに鍵束の重量によって鍵束の返却を確認することができるため、鍵の本数を数える必要がなく、鍵束の返却作業の負担を軽減することができるという効果を奏する。
また、請求項5にかかる発明によれば、受付手段によって、鍵識別情報取得手段によって取得された鍵識別情報に対応する鍵管理情報記憶手段に記録された鍵束の重量と、鍵重量計測手段によって計測された鍵束の重量とが一致しない場合に、鍵束の重量が変更された変更理由の入力を受付け、返却完了判定手段は、受付手段によって変更理由の入力を受付けた場合に、返却の完了と判定し、記録手段は、返却完了判定手段によって鍵束の返却が完了したと判定された場合に、返却時の鍵識別情報取得手段によって取得された鍵識別情報、鍵重量計測手段によって計測された鍵束の重量、および受付手段によって受付けられた変更理由を鍵管理情報記憶部に記録することにより、警備対象である住居やテナントの鍵の交換やレイアウトの変更等に伴う鍵の増減が生じた場合であっても、変更理由を記録することによって返却の完了を判定できるため、適切な鍵の管理が可能となるという効果を奏する。
また、請求項6にかかる発明によれば、返却完了判定手段は、受付手段によって変更理由の入力を受付け、かつ、識別情報取得手段によって複数の識別情報を取得し、隊員認証手段によって複数の識別情報が隊員情報記憶手段に記憶された隊員識別情報と一致する場合に携帯型情報記憶媒体を所持する隊員を認証して、返却の完了と判定することにより、鍵束の重量に変更が生じた場合には、複数の隊員による確認を受けた上で鍵の返却が行われるため、適切な鍵の管理が可能になるという効果を奏する。
また、請求項7にかかる発明によれば、撮像手段は、鍵重量計測手段によって鍵束の重量を計測している画像を撮像し、記録手段は、返却時の撮像手段によって撮像された画像を鍵識別情報に対応付けて鍵管理情報記憶部に記録することにより、鍵束の重量を計測された状況が画像として記録され、鍵束の重量に対する不正が行われれば確認することができるため、鍵束を厳密に管理することができるという効果を奏する。
また、請求項8にかかる発明によれば、第1の記録装置は、鍵識別情報取得手段によって、複数の鍵が結束されている鍵束の持出し時の鍵束に取付けられた情報記憶媒体に記憶された鍵識別情報を取得し、鍵重量計測手段によって、鍵識別情報を取得された鍵束の重量を計測し、変更先取得手段によって、鍵束の新たな保管場所である第2の記録装置を取得し、送信手段によって、第2の記録装置に鍵識別情報および鍵束の重量を送信し、第2の記録装置は、受信手段によって、第1の記録装置から送信された鍵識別情報および鍵束の重量を受信し、記録手段によって、鍵識別情報および鍵束の重量を鍵管理情報記憶部に記録することにより、異なる記録装置の間で鍵の授受の管理が行えるため、鍵の保管場所を変更するような場合であっても、鍵の授受に必要な情報の提供、および変更が間違いなく行われたことの確認が容易に行えるという効果を奏する。
また、請求項9にかかる発明によれば、記録装置は、鍵識別情報取得手段によって、複数の鍵が結束されている鍵束の持出し時の鍵束に取付けられた情報記憶媒体に記憶された鍵識別情報を取得し、鍵重量計測手段によって、鍵識別情報を取得された鍵束の重量を計測し、送信手段によって、鍵識別情報および鍵束の重量をサーバ装置に送信し、サーバ装置は、受信手段によって、記録装置から送信された鍵識別情報および鍵束の重量を受信し、記録手段によって、鍵識別情報および鍵束の重量を鍵管理情報記憶部に記録することにより、鍵管理情報がサーバ装置で一元管理することができるため、情報を効率よく管理することができる。
また、請求項10にかかる発明によれば、鍵識別情報取得ステップによって、複数の鍵が結束されている鍵束の持出し時の前記鍵束に取付けられた情報記憶媒体に記憶された鍵識別情報を取得し、鍵重量計測ステップによって、鍵識別情報取得ステップによって鍵識別情報を取得された鍵束の重量を計測し、記録ステップによって、鍵束情報取得ステップによって取得された鍵識別情報と、鍵重量計測ステップによって計測された鍵束の重量と、を鍵管理情報記憶部に記録することにより、鍵束の識別情報だけでなく鍵束の重量によって鍵束に束ねられた鍵の本数に関する情報を記録しているため、鍵束の管理を簡易に行うことができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる記録装置、鍵管理システムおよび鍵管理方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態にかかる記録装置は、警備対象である建物の鍵束の持出し時および返却時の情報を記録し、管理する。
まず、本発明が適用される記録装置100の構成例について説明する。図1は、本実施の形態にかかる記録装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる記録装置100は、入力部101と、表示部102と、入出力制御部103と、リーダ部105と、識別情報取得部106と、鍵重量計測部107と、鍵重量情報取得部108と、撮像部109と、画像情報取得部110と、鍵収納特定部111と、隊員認証部112と、返却確認部113と、記録部114と、鍵収納情報データベース120と、隊員情報データベース130と、鍵管理情報データベース140とを備えている。
入力部101は、鍵束の持出しや返却の指示、警備先等を入力する。また、入力部101は、持出し時と返却時での鍵束の重量が略一致しない場合の変更理由を入力する。表示部102は、鍵返却が確認された旨の表示や、撮像部109によって撮像された画像の表示等を行う。入出力制御部103は、入力部101によって入力された鍵束の持出しや返却の指示、警備先、変更理由等を取得し、表示部102に対して表示情報を送出する。入出力制御部103は、本発明にかかる返却手続受付手段を構成する。
リーダ部105は、鍵束に取付けられたICタグ(Radio Frequency Identification、RFID)に記憶された鍵束IDを非接触で読取る。また、リーダ部105は、隊員が所持しているICカードから隊員IDを非接触で読取る。なお、リーダ部105は、ICタグとICカードのそれぞれに対応した異なるリーダであっても、共通のリーダであってもよい。ここで、隊員とは、警備領域である建物に設置された警備装置から警備領域での異常を示す警報がネットワークで接続された監視センタに送信された場合に、監視センタの指示によって警備対象である建物に出動し、警報の原因等を確認する者である。隊員は、警備対象である建物に出動する際には、建物の内部に進入するために住戸やテナントそれぞれの出入口の鍵を携帯していく必要がある。
なお、本実施の形態では、隊員を認証するために、リーダ部105によって隊員が所持するICカードの隊員IDを読取って隊員情報データベースの隊員IDと照合したが、それに代えて、隊員の指紋、掌紋または瞳の虹彩等を登録しておき、これに対応する生体認証装置で各人の生体情報を読み取り、照合することによって隊員であるか否かを判定してもよい。
識別情報取得部106は、リーダ部105によって読取られた鍵束IDおよび隊員IDを取得する。鍵重量計測部107は、鍵束の重量を計測する。例えば、電子天秤等を用いる。鍵重量情報取得部108は、鍵重量計測部107によって計測された鍵束の重量を取得する。
撮像部109は、鍵束の重量を計測している鍵重量計測部107を撮像する。例えば、撮像部109として、LAN(Local Area Network)を介して接続可能なネットワークカメラ等を用いる。なお、撮像部109は、重量を計測している鍵束および鍵重量計測部107に表示された鍵束の重量の数値も確認できるように撮像する。また、撮像部109が鍵束の重量を計測している鍵重量計測部107を撮像した画像を計測画像という。画像情報取得部110は、撮像部109によって撮像された画像情報を取得する。
鍵収納情報データベース120は、鍵束の収納場所を格納する。図2は、鍵収納情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。鍵収納情報データベース120は、警備先情報と、鍵収納情報と、鍵束IDとを対応付けて記憶している。ここで、鍵収納情報とは、例えば施錠された鍵束収納庫内の鍵束が掛けられているフック番号であり、鍵束ごとのボックスを用いないことによって、ボックスに収納できないほど多くの鍵が結束されている鍵束であっても収納することが可能となる。鍵収納特定部111は、鍵収納情報データベース120から、入力部101によって入力された警備先情報に対応する鍵収納情報を特定する。
隊員情報データベース130は、鍵束を持出し可能な隊員IDを格納する。図3は、隊員情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。隊員認証部112は、隊員情報データベース130に記憶された隊員IDと、識別情報取得部106によって取得された隊員IDとが一致するか否かにより、ICカードを所持する者が正当な隊員であることを認証する。
鍵管理情報データベース140は、鍵束の持出し状況と返却状況を管理するための情報を格納する。図4は、鍵管理情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。鍵管理情報データベース140は、警備先情報と、持出し時の持出時間、鍵束ID、鍵束重量、隊員ID、計測画像、返却時の返却時間、鍵束ID、鍵束重量、隊員ID計測画像および変更理由とを対応付けて記憶している。なお、変更理由とは、持出し時と返却時での鍵束の重量が一致しない理由、例えば玄関扉の錠を取替えたことによる鍵の交換、レイアウト変更による鍵の増減等である。
記録部114は、鍵束の持出し時に識別情報取得部106によって取得された鍵束ID、隊員ID、鍵重量情報取得部108によって取得された鍵束の重量および画像情報取得部110によって取得された画像情報を鍵管理情報データベース140に格納する。また、記録部114は、返却確認部113によって鍵束の返却が確認された場合に、鍵束の返却時の識別情報取得部106によって取得された鍵束ID、隊員ID、鍵重量情報取得部108によって取得された鍵束の重量、画像情報取得部110によって取得された画像情報および入力部101から入力された鍵束の重量の変更理由を鍵管理情報データベース140に格納する。
返却確認部113は、鍵管理情報データベース140に記憶された持出し時の鍵束IDおよび鍵束の重量が、返却時に識別情報取得部106によって取得された鍵束IDおよび鍵重量情報取得部108によって取得された鍵束の重量と略一致することにより、返却の完了を確認する。また、返却確認部113は、鍵束の重量が一致しなかった場合は、入力部101から鍵束の重量の変更理由を入力させることにより、返却の完了を確認する。
次に、以上のように構成されている記録装置100による鍵持出し時の記録処理について説明する。図5は、入出力制御部、識別情報取得部、鍵重量情報取得部、撮像部、画像情報取得部、鍵収納特定部、隊員認証部、記録部が行う記録処理手順を示すフローチャートである。
まず、入力部101から警備先情報が入力される。入出力制御部103は、警備先情報を取得する(ステップS501)。鍵収納特定部111は、鍵収納情報データベース120から、入出力制御部103によって取得された警備先情報に対応する鍵収納情報を特定する(ステップS502)。表示部102は、入出力制御部103から送出された鍵収納情報を表示する(ステップS503)。
隊員は、鍵収納情報に示された収納場所に格納された鍵束を持出す。鍵束には、ICタグが取付けられている。ICタグには、鍵束IDが記憶されている。識別情報取得部106は、リーダ部105によって読取られた鍵束IDを取得する(ステップS504)。鍵重量計測部107は、鍵束の重量を計測する(ステップS505)。鍵重量情報取得部108は、鍵束の重量を取得する(ステップS506)。
撮像部109は、鍵束の重量を計測している画像(計測画像)を撮像する(ステップS507)。画像情報取得部110は、計測画像を取得する(ステップS508)。識別情報取得部106は、リーダ部105によって読取られたICカードに記憶された隊員IDを取得する(ステップS509)。
隊員認証部112は、隊員情報データベース130に格納されている隊員IDと、識別情報取得部106によって取得された隊員IDとを照合する(ステップS510)。隊員認証部112は、隊員IDが一致するか否かを判断する(ステップS511)。隊員IDが一致しないと判断した場合は(ステップS511:No)、エラー処理後処理を終了する。隊員IDが一致すると判断した場合は(ステップS511:Yes)、鍵管理情報データベース140に、鍵管理情報、すなわち警備先情報、鍵束ID、鍵束重量、計測画像、隊員IDおよび持出時間を格納する(ステップS512)。
なお、本実施の形態では、上述したように鍵束に対する処理(ステップS501〜S508)が終了した後に隊員が所持しているICカードの隊員IDを読取り、隊員情報データベース130の隊員IDと照合したが、まずICカードから隊員IDを読取り、隊員情報データベース130で隊員IDが一致した場合にのみ、図5に示すフローチャートのステップS501〜S508の処理を行うようにしてもよい。
次に、記録装置100による鍵返却時の記録処理について説明する。図6は、入出力制御部、識別情報取得部、鍵重量情報取得部、撮像部、画像情報取得部、鍵収納特定部、隊員認証部、返却確認部、記録部が行う記録処理手順を示すフローチャートである。
まず、入力部101から鍵返却手続の開始が入力される。識別情報取得部106は、リーダ部105によって読取られた鍵束IDを取得する(ステップS601)。鍵重量計測部107は、鍵束の重量を計測する(ステップS602)。鍵重量情報取得部108は、鍵束の重量を取得する(ステップS603)。
撮像部109は、鍵束の重量を計測している画像(計測画像)を撮像する(ステップS604)。これにより、鍵束の重量を計測された状況が画像として記録され、鍵束の重量に対する不正が行われれば確認することができるため、鍵束を厳密に管理することができる。画像情報取得部110は、計測画像を取得する(ステップS605)。返却確認部113は、鍵管理情報データベース140から持出し時の鍵束IDと鍵束の重量を取得する(ステップS606)。返却確認部113は、返却時の鍵束IDに対応する持出し時の鍵束の重量と、返却時の鍵束の重量が略一致するか否かを判断する(ステップS607)。なお、返却時の鍵束の重量は、鍵束の重量を計測する際の測定誤差、または汚れ等の付着による微小な重量の増加を許容するため、持出し時の重量と略一致するか否かを判断する。
持出し時の鍵束の重量と返却時の鍵束の重量が略一致すると判断した場合は(ステップS607:Yes)、識別情報取得部106はリーダ部105によって読取られた隊員IDを取得する(ステップS608)。隊員認証部112は、読取られた隊員IDと隊員情報データベース130に格納された隊員IDとを照合する(ステップS609)。隊員認証部112は、隊員IDが一致するか否かを判断する(ステップS610)。隊員IDが一致すると判断した場合は(ステップS610:Yes)、記録部114は、鍵管理情報データベース140に返却時の鍵管理情報として、鍵束ID、鍵束重量、計測画像、隊員IDおよび返却時間を記録する(ステップS611)。隊員IDが一致しないと判断した場合は(ステップS610:No)、登録された隊員による返却ではないので、正当な返却であると判断されず、鍵管理情報データベース140に返却が記録されることなく、エラー処理後処理を終了する。なお、本実施の形態では、持出し時の隊員IDと返却時の隊員IDとの照合は行っていないが、持出し時の隊員IDと返却時の隊員IDとの照合を行い、一致した場合のみ隊員の認証成功と判断してもよい。
ステップS607において、持出し時の鍵束の重量と、返却時の鍵束の重量が一致しないと判断した場合は(ステップS607:No)、鍵束の重量の変更理由の入力を要求する(ステップS612)。なお、鍵束の重量の変更理由としては、警備対象の住居やテナント等の錠が付け替えられた場合や、警備対象のレイアウト変更や増改築により鍵の本数が増減した場合等がある。このような変更理由の入力を受付け、履歴として記録することで適切な管理を行うことができる。その後、変更理由の入力が受付けられた場合は(ステップS613:Yes)、変更理由を取得し(ステップS614)、ステップS608に進む。変更理由の入力が受付けられなかった場合は(ステップS613:No)、エラー処理後処理を終了する。なお、変更理由を取得した場合は、ステップS611において、返却時情報として変更理由も鍵管理情報データベース140に記録する。
このように、鍵束の持出し時および返却時に鍵束の重量を計測して記録することによって、鍵束に結束されている鍵を1本1本数えることなく、鍵の増減を把握することができ、鍵束の持出し時および返却時の鍵束に結束されている鍵を容易に管理することができる。
なお、本実施の形態では、上述したように鍵束の返却処理が終了した後に隊員が所持しているICカードの隊員IDを読取り、隊員情報データベース130の隊員IDとの照合を行ったが、それに代え、まずICカードから隊員IDを読取り、隊員情報データベース130で隊員IDが一致した場合にのみ、図6に示すフローチャートのステップS601以降の処理を行いようにしてもよい。
また、鍵束重量の変更理由が受付けられた後(ステップS613:Yes)、隊員IDの取得処理において複数の隊員IDを取得するようにしてもよい。複数の隊員IDが取得された場合、すなわち鍵束の返却手続を行っている隊員と鍵束の返却手続を行っている隊員以外の隊員の隊員IDが取得された場合は、鍵返却が完了したと判断してその後の処理を行う。複数の隊員IDが読み取られなかった場合は、エラー処理後終了する。このように、鍵束重量の変更があった場合に、鍵束の返却手続を行っている隊員と他の隊員のIDとを読取ることにより、複数人による確認が行われたとみなすことができ、鍵束の管理を確実に行うことができる。このとき、他の隊員の代わりに予め管理者として登録された管理者IDを読み取るようにすれば、より厳正な管理を行うことができる。
図7は、上述した実施の形態における記録装置の機能を実現するための鍵管理プログラムを実行するハードウェア構成を示した図である。本実施の形態の記録装置100は、CPU(Central Processing Unit)701等の制御装置と、ROM(Read Only Memory)702やRAM(Random Access Memory)703等の記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disk)ドライブ装置等の外部記憶装置704と、ディスプレイ装置等の表示装置705と、キーボードやマウス等の入力装置706と、外部のネットワークと接続する通信インターフェース707と、これらを接続するバス708を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
また、記録装置100で実行可能な鍵管理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、記録装置100で実行可能な鍵管理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の記録装置100で実行可能な鍵管理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、上述した実施の形態で用いることが可能な鍵管理プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
上述した実施の形態で用いることが可能な記録装置100で実行される鍵管理プログラムは、上述した各部(入出力制御部、識別情報取得部、鍵重量情報取得部、画像情報取得部、鍵収納特定部、隊員認証部、返却確認部、記録部等)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPUが上記記憶媒体から鍵管理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、入出力制御部、識別情報取得部、鍵重量情報取得部、画像情報取得部、鍵収納特定部、隊員認証部、返却確認部、記録部等が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、鍵収納情報データベース120、隊員情報データベース130および鍵管理情報データベース140は、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスク、メモリカードなどの一般的に利用されているあらゆる記憶媒体により構成することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。第2の実施の形態にかかる鍵管理システムは、ある鍵束を管理する記録装置において持出し時の鍵管理情報をネットワークを介して接続されている他の記録装置に送信し、他の記録装置が持出し時の鍵管理情報を記録する。これにより、他の記録装置において鍵返却処理を行うことが可能となる。
本発明が適用される鍵管理システムの構成例について、第1の実施の形態と異なる部分を説明する。他の部分については第1の実施の形態と同様であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。図8は、第2の実施の形態にかかる鍵管理システムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態の鍵管理システム10は、複数の記録装置200を備え、それぞれの記録装置はネットワーク300で接続されている。記録装置200は、入力部101と、表示部102と、入出力制御部203と、リーダ部105と、識別情報取得部106と、鍵重量計測部107と、鍵重量情報取得部108と、撮像部109と、画像情報取得部110と、鍵収納特定部111と、隊員認証部112と、返却確認部113と、記録部114と、送受信部215と、鍵収納情報データベース120と、隊員情報データベース130と、鍵管理情報データベース140とを備えている。
ここで、入力部101と、表示部102と、リーダ部105と、識別情報取得部106と、鍵重量計測部107と、鍵重量情報取得部108と、撮像部109と、画像情報取得部110と、鍵収納特定部111と、隊員認証部112と、返却確認部113と、記録部114と、鍵収納情報データベース120と、隊員情報データベース130と、鍵管理情報データベース140の構成、機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
入出力制御部203は、上述した機能、構成に加えて、鍵束を持出す際に鍵束の保管場所の変更先の入力を受付ける。送受信部215は、入出力制御部203で受付けた鍵束の保管場所の変更先である記録装置に鍵束の持出し時の鍵管理情報を送信する。また、変更先の記録装置の送受信部215は、送信された持出し時の鍵管理情報を受信する。
次に、上述したように構成されている鍵管理システム10による鍵管理情報記録処理について説明する。図9−1、図9−2は、鍵束の保管場所に設定された記録装置が行う鍵管理情報記録処理手順を示すフローチャートである。
本実施の形態にかかる鍵管理情報記録処理の手順は、図5に示すフローチャートとほぼ同様であるので、異なる部分のみ説明する。ステップS901〜ステップS911は、図5での説明を参照し、ここでの説明を省略する。
ステップS911において、隊員IDが一致すると判断した場合は(ステップS911:Yes)、入出力制御部203は鍵束の保管場所を変更するか否かを判断する(ステップS912)。鍵束の保管場所を変更しないと判断した場合は(ステップS912:No)、鍵管理情報データベース140に、鍵管理情報、すなわち警備先情報、鍵束ID、鍵束重量、計測画像、隊員IDおよび持出時間を格納する(ステップS913)。
鍵束の保管場所を変更すると判断した場合は(ステップS912:No)、入出力制御部203は変更先すなわち新たな鍵束の保管場所に設置された記録装置のアドレスを取得する(ステップS914)。送受信部215は、変更先の記録装置のアドレスに鍵管理情報を送信する(ステップS915)。
次に、新たな鍵束の保管場所に設置された記録装置200による鍵管理情報記録処理について説明する。図10は、変更先の記録装置が行う鍵管理情報記録処理手順を示すフローチャートである。
送受信部215は、鍵管理情報が他の記録装置から送信されたか否かを判断する(ステップS1001)。鍵管理情報が他の記録装置から送信されていないと判断した場合は(ステップS1001:No)、ステップS1001に戻り、鍵管理情報を受信するまで待機する。鍵管理情報が他の記録装置から送信されたと判断した場合は(ステップS1001:Yes)、鍵管理情報データベースの送信された鍵管理情報を記録する(ステップS1002)。
さらに、変更先の記録装置200での鍵束を返却する際の処理は、図6と同様であるので、図6およびその説明を参照し、ここでの説明を省略する。
このように、鍵束の保管場所を変更する際には、鍵束を持出す際に鍵管理情報が変更先の記録装置に送信され、鍵束を返却する際に変更先の記録装置に対して返却処理を行うことにより鍵束の持出し時の鍵管理情報との照合が可能であるため、鍵束の保管場所を容易に変更することができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態にかかる鍵管理システムは、鍵管理情報や隊員ID情報をサーバ装置で管理し、ネットワークを介して接続されている複数の記録装置のうちのどの記録装置からも鍵管理情報を記録することができる。
本発明が適用される鍵管理システムの構成例について、第1の実施の形態と異なる部分を説明する。他の部分については第1の実施の形態と同様であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。図11は、第3の実施の形態にかかる鍵管理システムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態の鍵管理システム20は、複数の記録装置400と、サーバ装置500とを備え、複数の記録装置400とサーバ装置500はネットワーク300で接続されている。記録装置400は、入力部101と、表示部102と、入出力制御部203と、リーダ部105と、識別情報取得部106と、鍵重量計測部107と、鍵重量情報取得部108と、撮像部109と、画像情報取得部110と、鍵収納特定部111と、送受信部415と、鍵収納情報データベース120とを備えている。
サーバ装置500は、送受信部515と、隊員認証部112と、返却確認部113と、記録部114と、隊員情報データベース130と、鍵管理情報データベース140とを備えている。
ここで、入力部101と、表示部102と、リーダ部105と、識別情報取得部106と、鍵重量計測部107と、鍵重量情報取得部108と、撮像部109と、画像情報取得部110と、鍵収納特定部111と、隊員認証部112と、返却確認部113と、記録部114と、鍵収納情報データベース120と、隊員情報データベース130と、鍵管理情報データベース140の構成、機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
記録装置400の送受信部415は、上述した機能、構成に加えて、入出力制御部103によって取得した隊員IDをサーバ装置500に送信し、サーバ装置500から隊員IDの照合結果を受信する。また、送受信部415は、鍵束の返却時の鍵束IDおよび鍵束の重量をサーバ装置500に送信し、サーバ装置500から持出し時との比較結果を受信する。送受信部415は、鍵束の持出し時および返却時の鍵束管理情報をサーバ装置500に送信する。
サーバ装置500の送受信部515は、隊員IDを記録装置400から受信し、隊員IDの照合結果を記録装置400に送信する。送受信部515は、鍵束の返却時の鍵束IDおよび鍵束の重量を記録装置400から受信し、持出し時との比較結果を記録装置400に送信する。送受信部515は、鍵束の持出し時および返却時に記録装置400から送信された鍵管理情報を受信する。
次に、上述したように構成されている鍵管理システム20による鍵管理情報記録処理について説明する。図12−1、図12−2は、鍵管理システムが行う鍵束の持出し時の鍵管理情報記録処理手順を示すフローチャートである。
本実施の形態にかかる鍵束の持出し時の鍵管理情報記録処理の手順は、図5に示すフローチャートと一部同様であるので、異なる部分のみ説明する。ステップS1201〜ステップS1208は、図5での説明を参照し、ここでの説明を省略する。
ステップS1209において、識別情報取得部106は、リーダ部105によって読取られたICカードに記憶された隊員IDを取得する(ステップS1209)。送受信部415は、隊員IDをサーバ装置500に送信する(ステップS1210)。
サーバ装置500において、送受信部515は記録装置400から送信された隊員IDを受信する(ステップS1211)。隊員認証部112は、隊員情報データベース130に格納されている隊員IDと、送受信部515によって受信された隊員IDとを照合する(ステップS1212)。送受信部515は、隊員IDの照合結果を記録装置400に送信する(ステップS1213)。
記録装置400において、隊員IDの照合結果をサーバ装置500から受信する(ステップS1214)。送受信部415は、隊員IDの照合結果が一致するか否かを判断する(ステップS1215)。隊員IDが一致しないと判断した場合は(ステップS1215:No)、エラー処理後処理を終了する。隊員IDが一致すると判断した場合は(ステップS1215:Yes)、送受信部415はサーバ装置500に鍵管理情報を送信する(ステップS1216)。
サーバ装置500において、記録装置400から送信された鍵管理情報を受信する(ステップS1217)。記録部114は、受信された鍵管理情報を鍵管理情報データベース140に記録する(ステップS1218)。
図13−1、図13−2は、鍵管理システムが行う鍵束の返却時の鍵管理情報記録処理手順を示すフローチャートである。
本実施の形態にかかる鍵束の返却時の鍵管理情報記録処理の手順は、図6に示すフローチャートと一部同様であるので、異なる部分のみ説明する。ステップS1301〜ステップS1305は、図6での説明を参照し、ここでの説明を省略する。
ステップS1306において、送受信部415は返却時の鍵束IDと鍵束の重量をサーバ装置500に送信する(ステップS1306)。
サーバ装置500において、送受信部515は記録装置400から送信された鍵束IDと鍵束の重量を受信する(ステップS1307)。返却確認部113は、鍵管理情報データベース140から持出し時の鍵束IDと鍵束の重量を取得する(ステップS1308)。返却確認部113は、鍵束の重量を比較する(ステップS1309)。送受信部515は、鍵束の重量の比較結果を記録装置400に送信する(ステップS1310)。
記録装置400において、サーバ装置500から送信された比較結果を受信する(ステップS1311)。返却時の鍵束IDに対応する持出し時の鍵束の重量と、返却時の鍵束の重量が略一致するか否かを判断する(ステップS1312)。返却時の鍵束IDに対応する持出し時の鍵束の重量と、返却時の鍵束の重量が略一致すると判断した場合(ステップS1312:Yes)、ステップS1316に進む。
返却時の鍵束IDに対応する持出し時の鍵束の重量と、返却時の鍵束の重量が略一致しないと判断した場合は(ステップS1312:No)、鍵束の重量の変更理由の入力を要求する(ステップS1313)。その後、変更理由の入力が受付けられた場合は(ステップS1314:Yes)、変更理由を取得し(ステップS1315)、ステップS1316に進む。変更理由の入力が受付けられなかった場合は(ステップS1314:No)、エラー処理後処理を終了する。識別情報取得部106は、リーダ部105によって読取られたICカードに記憶された隊員IDを取得する(ステップS1316)。送受信部415は、隊員IDをサーバ装置500に送信する(ステップS1317)。
サーバ装置500において、送受信部515は記録装置400から送信された隊員IDを受信する(ステップS1318)。隊員認証部112は、隊員情報データベース130に格納されている隊員IDと、送受信部515によって受信された隊員IDとを照合する(ステップS1319)。送受信部515は、隊員IDの照合結果を記録装置400に送信する(ステップS1320)。
記録装置400において、隊員IDの照合結果をサーバ装置500から受信する(ステップS1321)。送受信部415は、隊員IDの照合結果によって隊員IDが一致するか否かを判断する(ステップS1322)。隊員IDが一致しないと判断した場合は(ステップS1322:No)、エラー処理後処理を終了する。隊員IDが一致すると判断した場合は(ステップS1322:Yes)、送受信部415はサーバ装置500に返却時の鍵管理情報を送信する(ステップS1323)。
サーバ装置500において、記録装置400から送信された返却時の鍵管理情報を受信する(ステップS1324)。記録部114は、受信された鍵管理情報を鍵管理情報データベース140に記録する(ステップS1325)。
このように、サーバ装置500に隊員情報データベース130や鍵管理情報データベース140を備え、ネットワークを介して接続されている鍵の保管場所に設定されている記録装置で必要とされる情報を一元管理することができるため、情報管理の効率化を図ることができる。
なお、上述した例では、鍵収納情報データベース120は、各記録装置内に備える場合について記載したが、鍵収納情報データベース120についても、記録装置400を識別する情報を持つことによって、サーバ装置500で一元管理することができる。
警備会社では、多数の警備先を任意にグループ化し、グループ単位で鍵の保管と管理が行われるが、警備先が増加するなどしてグループ分けの見直しが行われ、それにともない鍵の保管場所を変更する場合がある。このような場合にも、鍵の授受に関する情報をネットワーク上で共有しておくことによって、複数の鍵の保管場所に設置された複数の記録装置によって鍵の授受の管理を容易に行うことができる。
以上、本発明を第1〜第3の実施の形態を用いて説明してきたが、上述した実施の形態に多様な変更または改良を加えることができる。なお、上述した第1〜第3の実施の形態において説明した構成や機能は、自由に組み合わせることができる。
本実施の形態にかかる記録装置の構成を示すブロック図である。 鍵収納情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 隊員情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 鍵管理情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 入出力制御部、識別情報取得部、鍵重量情報取得部、撮像部、画像情報取得部、鍵収納特定部、隊員認証部、記録部が行う記録処理手順を示すフローチャートである。 入出力制御部、識別情報取得部、鍵重量情報取得部、撮像部、画像情報取得部、鍵収納特定部、隊員認証部、返却確認部、記録部が行う記録処理手順を示すフローチャートである。 上述した実施の形態における記録装置の機能を実現するための鍵管理プログラムを実行するハードウェア構成を示した図である。 第2の実施の形態にかかる鍵管理システムの構成を示すブロック図である。 鍵束の保管場所に設定された記録装置が行う鍵管理情報記録処理手順を示すフローチャートである。 鍵束の保管場所に設定された記録装置が行う鍵管理情報記録処理手順を示すフローチャートである。 変更先の記録装置が行う鍵管理情報記録処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態にかかる鍵管理システムの構成を示すブロック図である。 鍵管理システムが行う鍵束の持出し時の鍵管理情報記録処理手順を示すフローチャートである。 鍵管理システムが行う鍵束の持出し時の鍵管理情報記録処理手順を示すフローチャートである。 鍵管理システムが行う鍵束の返却時の鍵管理情報記録処理手順を示すフローチャートである。 鍵管理システムが行う鍵束の返却時の鍵管理情報記録処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 20 鍵管理システム
100 200 400 記録装置
101 入力部
102 表示部
103 入出力制御部
105 リーダ部
106 識別情報取得部
107 鍵重量計測部
108 鍵重量情報取得部
109 撮像部
110 画像情報取得部
111 鍵収納特定部
112 隊員認証部
113 返却確認部
114 記録部
120 鍵収納情報データベース
130 隊員情報データベース
140 鍵管理情報データベース
215 415 送受信部
300 ネットワーク
500 サーバ装置
515 送受信部

Claims (10)

  1. 複数の鍵が結束されている鍵束の持出し時の前記鍵束に取付けられた情報記憶媒体に記憶された鍵識別情報を取得する鍵識別情報取得手段と、
    前記鍵識別情報取得手段によって前記鍵識別情報を取得された前記鍵束の重量を計測する鍵重量計測手段と、
    前記鍵束情報取得手段によって取得された前記鍵識別情報と、前記鍵重量計測手段によって計測された前記鍵束の重量とを鍵管理情報記憶部に記録する記録手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 隊員を識別する隊員識別情報を記憶する隊員情報記憶手段と、
    前記隊員が所持する携帯型情報記憶媒体に記憶された識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    前記識別情報取得手段によって取得された前記識別情報が、前記隊員情報記憶手段に記憶された前記隊員識別情報と一致するか否かによって前記携帯型情報記憶媒体を所持する前記隊員を認証する隊員認証手段と、をさらに備え、
    前記記録手段は、さらに前記識別情報取得手段によって取得された前記識別情報を前記鍵識別情報に対応付けて前記鍵管理情報記憶部に記録すること、を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記鍵重量計測手段によって前記鍵束の重量を計測している画像を撮像する撮像手段、をさらに備え、
    前記記録手段は、さらに前記撮像手段によって撮像された前記画像を前記鍵識別情報に対応付けて前記鍵管理情報記憶部に記録すること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記鍵束の返却手続の開始を受付ける返却手続受付手段、をさらに備え、
    前記鍵識別情報取得手段は、前記返却手続受付手段によって返却手続の開始を受付けた後に前記鍵束に取付けられた情報記憶媒体に記憶された鍵識別情報を取得し、
    前記鍵重量計測手段は、前記鍵識別情報取得手段によって前記鍵識別情報を取得された前記鍵束の重量を計測し、
    前記鍵識別情報取得手段によって取得された前記鍵識別情報に対応する前記鍵管理情報記憶手段に記録された前記鍵束の重量と、前記鍵重量計測手段によって計測された前記鍵束の重量とが略一致する場合に、返却の完了と判定する返却完了判定手段、をさらに備え、
    前記記録手段は、前記返却完了判定手段によって前記鍵束の返却が完了したと判定された場合に、返却時の前記鍵識別情報取得手段によって取得された前記鍵識別情報および前記鍵重量計測手段によって計測された前記鍵束の重量を前記鍵管理情報記憶部に記録すること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の記録装置。
  5. 前記鍵識別情報取得手段によって取得された前記鍵識別情報に対応する前記鍵管理情報記憶手段に記録された前記鍵束の重量と、前記鍵重量計測手段によって計測された前記鍵束の重量とが一致しない場合に、前記鍵束の重量が変更された変更理由の入力を受付ける受付手段、をさらに備え、
    前記返却完了判定手段は、前記受付手段によって前記変更理由の入力を受付けた場合に、返却の完了と判定し、
    前記記録手段は、前記返却完了判定手段によって前記鍵束の返却が完了したと判定された場合に、返却時の前記鍵識別情報取得手段によって取得された前記鍵識別情報、前記鍵重量計測手段によって計測された前記鍵束の重量、および前記受付手段によって受付けられた前記変更理由を前記鍵管理情報記憶部に記録すること、を特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記返却完了判定手段は、前記受付手段によって前記変更理由の入力を受付け、かつ、前記識別情報取得手段によって複数の前記識別情報を取得し、前記隊員認証手段によって複数の前記識別情報が前記隊員情報記憶手段に記憶された前記隊員識別情報と一致する場合に前記携帯型情報記憶媒体を所持する前記隊員を認証して、返却の完了と判定すること、を特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記撮像手段は、前記鍵重量計測手段によって前記鍵束の重量を計測している画像を撮像し、
    前記記録手段は、返却時の前記撮像手段によって撮像された前記画像を前記鍵識別情報に対応付けて前記鍵管理情報記憶部に記録すること、を特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載の記録装置。
  8. 第1の記録装置と第2の記録装置とがネットワークを介して接続された鍵管理システムにおいて、
    前記第1の記録装置は、
    複数の鍵が結束されている鍵束の持出し時の前記鍵束に取付けられた情報記憶媒体に記憶された鍵識別情報を取得する鍵識別情報取得手段と、
    前記鍵識別情報取得手段によって前記鍵識別情報を取得された前記鍵束の重量を計測する鍵重量計測手段と、
    前記鍵束の新たな保管場所である前記第2の記録装置を取得する変更先取得手段と、
    前記変更先取得手段によって取得された前記第2の記録装置に前記鍵識別情報および前記鍵束の重量を送信する送信手段と、を備え、
    前記第2の記録装置は、
    前記第1の記録装置から送信された前記鍵識別情報および前記鍵束の重量を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された前記鍵識別情報および前記鍵束の重量を鍵管理情報記憶部に記録する記録手段と、
    を備えることを特徴とする鍵管理システム。
  9. 記録装置とサーバ装置とがネットワークを介して接続されている鍵管理システムにおいて、
    前記記録装置は、
    複数の鍵が結束されている鍵束の持出し時の前記鍵束に取付けられた情報記憶媒体に記憶された鍵識別情報を取得する鍵識別情報取得手段と、
    前記鍵識別情報取得手段によって前記鍵識別情報を取得された前記鍵束の重量を計測する鍵重量計測手段と、
    前記鍵識別情報取得手段によって取得された前記鍵識別情報および前記鍵重量計測手段によって計測された前記鍵束の重量を前記サーバ装置に送信する送信手段と、を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記記録装置から送信された前記鍵識別情報および前記鍵束の重量を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された前記鍵識別情報および前記鍵束の重量を鍵管理情報記憶部に記録する記録手段と、
    を備えることを特徴とする鍵管理システム。
  10. 複数の鍵が結束されている鍵束の持出し時の前記鍵束に取付けられた情報記憶媒体に記憶された鍵識別情報を取得する鍵識別情報取得ステップと、
    前記鍵識別情報取得ステップによって前記鍵識別情報を取得された前記鍵束の重量を計測する鍵重量計測ステップと、
    前記鍵束情報取得ステップによって取得された前記鍵識別情報と、前記鍵重量計測ステップによって計測された前記鍵束の重量とを鍵管理情報記憶部に記録する記録ステップと、
    を有することを特徴とする鍵管理方法。
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