JP2008060832A - 受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、アンテナの種類を自動的に判別し、判別した情報に基づいて引き込み処理(キャリア同期処理)に対応するパラメータ設定を行う受信装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 設定動作時において、アンテナ接続端子2に接続されたアンテナ1の種類について、アンテナ自動判別部8において判別される。このとき、アンテナ自動判別部8は、AD変換部5より与えられるデジタル信号となるベースバンド信号に基づいて、アンテナ1の受信電力の変動を測定し、その変動量によってアンテナ1の種類の判別を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 設定動作時において、アンテナ接続端子2に接続されたアンテナ1の種類について、アンテナ自動判別部8において判別される。このとき、アンテナ自動判別部8は、AD変換部5より与えられるデジタル信号となるベースバンド信号に基づいて、アンテナ1の受信電力の変動を測定し、その変動量によってアンテナ1の種類の判別を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、放送信号などの無線信号を受信する受信装置に関するもので、特に、複数種類のアンテナと接続可能な受信装置に関する。
近年、通信技術の発展により、各種放送におけるデジタル化が進み、地上波テレビ放送においてもアナログ放送からデジタル放送へ移行されつつある。この地上波デジタルテレビ放送において、複数のキャリアを同時に用いたマルチキャリア伝送方式であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が採用されている(特許文献1参照)。このOFDM方式を利用したデジタル放送の受信装置において、所望するチャンネルの放送信号を受信するために、所望するチャンネル周波数に対する周波数同期のための引き込み処理(キャリア同期処理)が行われる(特許文献2参照)。
この引き込み処理が行われるとき、所望するチャンネルに対する同期周波数制御値(キャリア周波数)へ収束するための制御ループが実現される。又、引き込み処理による同期周波数制御値への収束時間を短くするために、同期周波数制御値を変化させる変化幅である周波数オフセット補正制御ステップ幅が大きく設定される。この周波数オフセット補正制御ステップ幅は、サブキャリア間隔以内の周波数誤差(周波数オフセット)によって設定される値であり、同期周波数制御値を得るための制御ループに対するループゲインに相当する。
このループゲインを大きく設定することにより、同期周波数制御値への収束は早くなるが、周波数同期の精度が劣化する。そのため、引き込み処理において、過渡状態となる引き込み期間では、ループゲインを大きく設定し、そして、引き込み期間が終了して定常状態となると、ループゲインの値を小さくすることで、周波数制御値の変動を小さくして、周波数同期の精度を向上させることが考えられる。
特開2006−66959号公報
WO 03/032543号公報
しかしながら、受信装置に利用されるアンテナとして、無指向性の一般的なアンテナと、平面アンテナなどの指向性の操作できる特殊なアンテナが用いられる。そして、この指向性の異なるアンテナが接続された受信装置それぞれにおいて、移動受信時に発生する周波数オフセットの変動値が異なるため、同期周波数制御値へ収束させる引き込み処理において、その制御ループにおけるループゲイン(周波数オフセット補正制御ステップ幅)やループフィルタ内の積分時間などの各種パラメータの最適値が、接続するアンテナの指向性によって異なるものとなる。よって、一般的なアンテナ用に各種パラメータが設定された受信装置に、指向性の操作できる特殊なアンテナが接続された場合、又は、その逆となる場合、引き込み処理における同期精度が最適なものとならず、受信性能が劣化する恐れがある。
このような問題を鑑みて、本発明は、アンテナの種類を自動的に判別し、判別した情報に基づいて引き込み処理(キャリア同期処理)に対応するパラメータ設定を行う受信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の受信装置は、デジタル放送信号を選局してベースバンド信号を取得するチューナ部と、該チューナ部で得られた前記ベースバンド信号に基づいて送信側の送信周波数との同期をとる周波数制御部と、該周波数制御部で周波数同期が成された前記ベースバンド信号を復調する復調部と、を備える受信装置において、前記周波数制御部において使用される制御用パラメータを、前記チューナ部に接続されるアンテナの種類に応じた制御用パラメータに設定するパラメータ設定部を、備え、前記パラメータ設定部が、前記アンテナの指向性の違いに基づいて検出された前記アンテナの種類に対する前記制御用パラメータによって前記周波数制御部の設定を行うことを特徴とする。
このような受信装置によると、判別した前記アンテナの種類に応じて、前記パラメータ設定部が前記周波数制御部のパラメータ設定を行うことができる。よって、無指向性の一般アンテナの場合と指向性の操作ができる特殊アンテナの場合とによって、前記周波数制御部の演算処理に用いる前記制御用パラメータを適する値とし、通常動作時において、周波数同期(キャリア同期)となる引き込み処理にかかる時間を短く、精度良く行うことができる。尚、前記パラメータ設定部は、発明を実施するための最良の形態におけるAFC制御部10に相当する。
このとき、前記チューナ部からの前記ベースバンド信号の値に基づいて測定された前記アンテナの受信電力の大きさによって、前記アンテナの種類が判別されるものとすることで、指向性の異なる前記アンテナの受信電力の変動率の差異を利用して、前記アンテナの種類を簡単に判別することができる。そして、前記アンテナの受信電力の測定が行われる測定期間が複数設けられ、該測定期間の間には前記アンテナの受信電力の測定を行わない期間が配されるものとすることで、前記アンテナの種類の判別を統計的に信頼度の高いものとすることができる。
更に、前記アンテナの種類を判別する自動アンテナ判別部を備えるものとすることで、自機器自身で前記アンテナの種類を判別して、前記周波数制御部の設定を行うことができる。
又、前記アンテナの種類毎の前記制御用パラメータを記憶するアンテナ制御情報記憶部を備え、判別された前記アンテナの種類に応じた前記制御用パラメータが前記アンテナ制御情報記憶部より読み出されて、前記パラメータ設定部が、前記アンテナ制御情報記憶部より読み出された前記制御用パラメータによって前記周波数制御部の設定を行うものとしても構わない。
自機器において前記周波数制御部を設定するための前記制御用パラメータを備えることができるため、新たに前記制御用パラメータを取得することなく、自機器で簡単に前記周波数制御部の設定を行うことができる。
又、外部と通信するためのインターフェースを備え、前記インターフェースで接続された外部の装置より、前記アンテナの種類に応じた前記制御用パラメータを受信して、前記パラメータ設定部が、前記インターフェースで受信した前記制御用パラメータによって前記周波数制御部の設定を行うものとしても構わない。
これにより、自機器で前記制御用パラメータを複数種類記憶するためのメモリなどを備える必要がなくなるため、受信装置の小型化を図ることができる。又、前記インターフェースで接続された外部の装置において前記アンテナの種類の判別が行われるものとすることで、自機器が前記アンテナの種類の判別を行うための機能を備えていなくても、前記周波数制御部の設定を行うことができる。
本発明によると、アンテナの種類を判別して、判別したアンテナの種類に応じて自動周波数制御部のパラメータ設定を行うことができる。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態における受信装置の内部構成を示すブロック図である。
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態における受信装置の内部構成を示すブロック図である。
図1の受信装置は、アンテナ1と接続されるアンテナ接続端子2と、アンテナ接続端子2を介して入力されるデジタル放送信号である高周波帯域(RF帯域)のRF信号を中間周波数帯域(IF帯域)のIF信号に周波数変換するチューナ3と、チューナ3から出力されるIF信号を直交復調することでベースバンド信号に復調する直交復調部4と、直交復調部4で得られたベースバンド信号をアナログ/デジタル変換するAD変換部5と、AD変換部5で得られたデジタル信号となったベースバンド信号に対して引き込み処理(キャリア同期処理)を行う自動周波数制御部(AFC部)6と、AFC部6で引き込み処理が成されたベースバンド信号に対して高速フーリエ変換(FFT)及び等化処理を施して復調を行う復調部7と、を備える。
この図1の受信装置は、更に、AD変換部5で得られたデジタル信号となったベースバンド信号が与えられてアンテナ接続端子2に接続されたアンテナ1の種類を判別するアンテナ自動判別部8と、アンテナの種類毎にAFC部6で利用される各パラメータを記録するアンテナ制御情報記憶部9と、アンテナ制御情報記憶部9に記録されたパラメータを読み出してAFC部6に与えるAFC制御部10と、を備えることで、アンテナ1の種類を判別して最適なパラメータをAFC部6に与える。
このように構成される受信装置は、アンテナ1で受信されたOFDM方式によるデジタル放送信号がアンテナ接続端子2を介してチューナ3に供給されると、チューナ3では、所望のチャンネルに応じたチャンネル周波数に対して選局動作を行う。これにより、チューナ3において、所望のチャンネルに応じたデジタル放送信号であるRF信号がIF信号に変換された後、直交復調部4で直交復調が施されることで、所望のチャンネルによるデジタル放送信号のベースバンド信号が得られる。このベースバンド信号がAD変換部5でアナログ信号からデジタル信号に変換されて、AFC部6に与えられる。
AFC部6では、ベースバンド信号が与えられると、送信側と受信側の周波数誤差(周波数オフセット)を確認して、この周波数オフセットによる補正を行うための制御ループを動作させることで、引き込み処理を行って、送信側の送信周波数に同期させる。このとき、与えられるベースバンド信号はOFDM方式による信号であるため、1シンボル毎に、データとなる有効シンボル期間信号と、この有効シンボル期間信号の最初の部分によって成るガード期間信号とを備える。よって、AFC部6では、有効シンボル期間信号の最初の部分とガード帰還信号との相関を利用して、周波数オフセットを確認し、ベースバンド信号のキャリア周波数に対して設定された周波数オフセット補正値で補正することで、引き込み処理を行う。
引き込み処理されることで送信側のキャリア周波数と同期したベースバンド信号が復調部7に与えられると、まず、このベースバンド信号内の有効シンボル期間信号に対してFFT処理して、周波数領域に変換する。そして、FFT処理後に得られた信号に対して、各サブキャリア毎に、その変調方式(QAM変調方式やQPSK変調方式など)に応じて検波を行った後、デマッピングを施すことによって復号化する。
(初期設定動作)
このような受信動作を移動通信時に行う受信装置において、初期設定動作として、アンテナ接続端子2に接続するアンテナ1の種類を判別する判別動作が行われて、判別されたアンテナ1の種類に応じたパラメータがアンテナ制御情報記憶部9より読み出されて、AFC部6のパラメータ設定を行う。即ち、アンテナ1として、無指向性の一般的なアンテナ(以下、「一般アンテナ」と呼ぶ)と、平面アンテナのように指向性の切換可能な特殊なアンテナ(以下、「特殊アンテナ」と呼ぶ)のいずれが使用されているかが判別され、その判別結果に応じたパラメータによってAFC部6が初期設定される。この初期設定動作を行う場合、受信装置は移動することなく固定された状態で通信を行う。このときの動作について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
このような受信動作を移動通信時に行う受信装置において、初期設定動作として、アンテナ接続端子2に接続するアンテナ1の種類を判別する判別動作が行われて、判別されたアンテナ1の種類に応じたパラメータがアンテナ制御情報記憶部9より読み出されて、AFC部6のパラメータ設定を行う。即ち、アンテナ1として、無指向性の一般的なアンテナ(以下、「一般アンテナ」と呼ぶ)と、平面アンテナのように指向性の切換可能な特殊なアンテナ(以下、「特殊アンテナ」と呼ぶ)のいずれが使用されているかが判別され、その判別結果に応じたパラメータによってAFC部6が初期設定される。この初期設定動作を行う場合、受信装置は移動することなく固定された状態で通信を行う。このときの動作について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
アンテナ1がアンテナ接続端子2に接続されて初期設定動作が開始されると(STEP1)、チューナ3による選局動作が行われるとともに、直交復調部4による直交復調動作が行われた後、更に、AD変換部5によるアナログ/デジタル変換が行われることで、デジタル信号となるベースバンド信号がアンテナ自動判別部8に与えられる(STEP2)。そして、アンテナ自動判別部8では、AD変換部5より与えられるデジタル信号に基づいて受信電力が計測され、計測された受信電力の変動量に基づいてアンテナ1の種類の判別が行われる(STEP3)。尚、このSTEP3におけるアンテナ自動判別部8のアンテナ自動判別動作については、後述する。
そして、STEP3におけるアンテナ自動判別動作の結果より、判別されたアンテナ1の種類が一般アンテナであるか否かが確認される(STEP4)。このとき、一般アンテナであることが確認されると(STEP4 Yes)、一般アンテナに対するパラメータがアンテナ制御情報記憶部9より読み出されてAFC制御部10に与えられる(STEP5)。又、特殊アンテナであることが確認されると(STEP4 No)、特殊アンテナに対するパラメータがアンテナ制御情報記憶部9より読み出されてAFC制御部10に与えられる(STEP6)。そして、AFC制御部10が、アンテナ制御情報記憶部9より読み出されたパラメータに基づいて、AFC部6のパラメータ設定を行う(STEP7)。
このようにして初期設定動作を行うときにアンテナ制御情報記憶部9より読み出されるパラメータについて、以下に説明する。まず、アンテナ1を一般アンテナ又は特殊アンテナとしたときに生じる周波数オフセットについて、図3を参照して説明する。この周波数オフセットは、通常の受信動作を行っているとき、AFC部6において引き込み処理を行うときの制御ループで確認されるものである。よって、確認された周波数オフセットが制御ループで帰還されることで、送信側のキャリア周波数に同期するように同期周波数制御値が変更されて、同期周波数制御値を収束させる引き込み処理が行われる。
このように通常動作が行われているとき、特殊アンテナがアンテナ1として使用される場合は、アンテナの指向性を操作することができるため、デジタル放送信号が送信される方向に指向性を変化させることができ、図3(a)に示すように、周波数オフセットの変動の大きさが小さくなる。それに対して、無指向性の一般アンテナがアンテナ1として使用される場合は、指向性の操作が可能な特殊アンテナに比べて、図3(b)に示すように、周波数オフセットの変動の大きさが大きくなる。
よって、AFC部6の引き込み処理に利用する各パラメータが、アンテナ1を特殊アンテナとした場合と一般アンテナとした場合とによって適した値に変更することで、同期周波数制御値への収束速度を速めることができる。このとき、引き込み処理に利用するパラメータとして、例えば、引き込み処理のための制御ループにおけるループゲイン(周波数オフセット補正制御ステップ幅)と、制御ループに用いるループフィルタ内の積分時間とが、アンテナ1の種類に応じて変更される。
そして、パラメータの1つであるループゲインについては、STEP5において設定される一般アンテナ用のループゲインが、STEP6において設定される特殊アンテナ用のループゲインよりも小さい値となる。又、パラメータの1つであるループフィルタの積分時間については、STEP5において設定される一般アンテナ用のループフィルタの積分時間が、STEP6において設定される特殊アンテナ用のループフィルタの積分時間よりも長い値となる。
即ち、例えば、STEP4において、アンテナ1が一般アンテナと判断されたとき、STEP5において、一般アンテナ用のパラメータとして、0.01となるループゲインと、20シンボルとなるループフィルタの積分時間とを、アンテナ制御情報記憶部9より読み出し、又、STEP4において、アンテナ1が特殊アンテナと判断されたとき、STEP6において、特殊アンテナ用のパラメータとして、0.1となるループゲインと、3シンボルとなるループフィルタの積分時間とを、アンテナ制御情報記憶部9より読み出す。
これにより、周波数オフセットの変動の小さい特殊アンテナにおいて、同期周波数制御値の変化させるステップ幅を小さくするとともに、同期周波数制御値を変化させる時間を短くして、引き込み処理を行うための演算にかかる負担を低減させることができる。逆に、一般アンテナでは、周波数オフセットの変動が大きいため、正確な演算処理が可能となるように、パラメータ設定が行われる。
更に、このアンテナ1の種類を判別するためのアンテナ自動判別動作について、以下に説明する。
(アンテナ自動判別動作の第1例)
上述の初期設定動作におけるSTEP3でのアンテナ自動判別動作の第1例について、以下に説明する。アンテナ自動判別部8では、デジタル信号となるベースバンド信号が入力されると、このベースバンド信号の値を測定することで、アンテナ1による受信電力が計測される。
上述の初期設定動作におけるSTEP3でのアンテナ自動判別動作の第1例について、以下に説明する。アンテナ自動判別部8では、デジタル信号となるベースバンド信号が入力されると、このベースバンド信号の値を測定することで、アンテナ1による受信電力が計測される。
このとき、図4に示すように、アンテナ1による受信電力を計測する計測期間mTと、計測を行わないインターバル期間iTとを繰り返し行う。そして、計測期間mTがN回目となると、N回の計測期間mTにおけるアンテナ1による受信電力の計測結果により、アンテナ1の種類を判別する。又、インターバル期間iT(例えば、1秒間)を計測期間mT(例えば、50m秒間)に比べて長い期間とすることで、伝送路特性の異なる複数の信号を受信し、統計的な信頼度を得ることができる。これにより、アンテナ自動判別に対する信頼性が高くなり、精度の高い判別が可能となる。
アンテナ1を一般アンテナ又は特殊アンテナとしたときの計測期間mTで計測される受信電力の変動について、図5を参照して説明する。無指向性の一般アンテナをアンテナ1としたとき、移動を行わずに固定された受信装置で受信動作が行われると、無指向性であるために、伝送路の異なる信号を受信しても、図5(a)に示すように、アンテナ1による受信電力の変動は小さい。逆に、指向性を備えた特殊アンテナをアンテナ1としたときは、伝送路の異なる信号を受信すると、伝送路の方向と指向性の良好な方向と相対関係により受信電力が変化するため、図5(b)に示すように、アンテナ1による受信電力の変動が大きくなる。
このように計測期間mTでアンテナ1の受信電力の変動が計測されるとき、この計測期間mTで計測されたアンテナ1の受信電力の最小値Minと最大値Maxとの差α(=Max−Min)が測定される。そして、測定された受信電力の最小値と最大値との差αを閾値βと比較し、受信電力の最小値と最大値との差αが閾値βより大きくなった計測期間mTの回数nを計数する。
この計数結果により得られる計測期間mTの回数nが、所定回数Nth以上となったとき、アンテナ1の受信電力の変動が大きいものと認識し、アンテナ1を特殊アンテナと判別する。逆に、この計数結果により得られる計測期間mTの回数nが、所定回数Nthより少ないとき、アンテナ1の受信電力の変動が小さいものと認識し、アンテナ1を一般アンテナと判別する。
(アンテナ自動判別動作の第2例)
又、上述の初期設定動作におけるSTEP3でのアンテナ自動判別動作の第2例について、以下に説明する。本例では、第1例の場合と異なり、インターバル期間の長さを異なるものとして、アンテナ自動判別に対する統計的な信頼性を高くする。尚、計測期間mTについては、第1例と同様の長さとする。又、N回の計測期間mTと各計測期間mTの間のN−1回のインターバル期間とによる期間の長さは、第1例のN回の計測期間mTとN−1回のインターバル期間iTとによる期間の長さに等しいものとする。
又、上述の初期設定動作におけるSTEP3でのアンテナ自動判別動作の第2例について、以下に説明する。本例では、第1例の場合と異なり、インターバル期間の長さを異なるものとして、アンテナ自動判別に対する統計的な信頼性を高くする。尚、計測期間mTについては、第1例と同様の長さとする。又、N回の計測期間mTと各計測期間mTの間のN−1回のインターバル期間とによる期間の長さは、第1例のN回の計測期間mTとN−1回のインターバル期間iTとによる期間の長さに等しいものとする。
即ち、本例では、図6に示すように、k回目(kは、1≦k≦N−1の整数)とk+1回目の計測期間mTの間のk回目のインターバル期間をインターバル期間iTkとしたとき、インターバル期間iT1〜iT(N−1)の長さをランダムな値とする。そして、N回の計測期間mTとN−1回のインターバル期間iT1〜iT(N−1)とによる全期間の長さTは、第1例における計測の全期間の長さN×(mT+iT)−iTと等しい値となる。
このようにして、インターバル期間iT1〜iT(N−1)それぞれの長さをランダムな値として、N回の計測期間mTを時間軸上に配置したとき、第1例と同様にして、計測期間mTでアンテナ1の受信電力の最小値と最大値との差αを算出し、閾値βと比較する。そして、受信電力の最小値と最大値との差αが閾値βより大きくなる計測期間mTを計数して、その計数した回数nを所定回数Nthと比較することで、アンテナ1が一般アンテナ及び特殊アンテナのいずれであるのか判別する。この判別動作については、第1例と同様であるので、第1例を参照するものとして、その説明は省略する。
尚、上述のアンテナ自動判別動作の第1例及び第2例において、アンテナ1の受信電力の最小値と最大値の差αが閾値βより大きくなる計測期間mTを計数して得た回数によって、アンテナ1の種類を判別するものとした。しかしながら、N回の計測期間mTそれぞれで計測された受信電力の最小値と最大値との差αによる平均値αavを閾値βと比較することによって、アンテナ1の種類を判別するものとしても構わない。即ち、受信電力の最小値と最大値との差による平均値αavが閾値βより大きくなるときは、アンテナ1が特殊アンテナであるものと判別し、逆に、受信電力の最小値と最大値との差による平均値αavが閾値β以下となるときは、アンテナ1が特殊アンテナであるものと判別する。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図7は、本実施形態における受信装置の内部構成を示すブロック図である。尚、図7の受信装置において、図1の受信装置と同一の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図7は、本実施形態における受信装置の内部構成を示すブロック図である。尚、図7の受信装置において、図1の受信装置と同一の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図7の受信装置は、図1の受信装置におけるアンテナ自動判別部8の代わりに、全体の動作制御を行うCPU11と、CPU11で処理されるプログラムや演算処理時に得られた一時的な演算結果を記録するメモリ12と、インターネットなどの外部のネットワークと接続することでサーバ100と通信を行う通信インターフェース13と、各ブロック間のデータのやりとりを行うためのバス回線14とを備える構成となる。尚、バス回線14によって、チューナ3、AD変換部5、AFC制御部10、CPU11、メモリ12、及び通信インターフェース13の間におけるデータのやりとりが行われる。
このように構成される受信装置において、初期設定動作において、通信インターフェース13によってサーバ100と通信を行うことで、アンテナ1の種類の自動判別動作及びAFC部6のパラメータ設定が行われる。このときの動作について、図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、アンテナ1がアンテナ接続端子2に接続されて初期設定動作が開始されると(STEP11)、アンテナ自動判別動作を行うことを示す通知信号を通信インターフェース13よりサーバ100へ送信する(STEP12)。サーバ100では、通知信号を受信すると、受信装置に対して受信動作を開始することを指示する(STEP13)。これにより、受信装置では、チューナ3による選局動作が行われるとともに直交復調部4による直交復調動作が行われるとともに、AD変換部5によるアナログ/デジタル変換が行われる(STEP14)。
このAD変換部5でデジタル信号に変換されたベースバンド信号が通信インターフェース13よりサーバ100へ送信されることで(STEP15)、サーバ100においてアンテナ自動判別動作が行われる(STEP16)。即ち、サーバ100では、第1の実施形態で説明したアンテナ自動判別動作の第1例又は第2例と同様の動作を行うことで、受信装置から送信されるベースバンド信号に基づいて、アンテナ1の受信電力の変動量を測定し、アンテナ1の種類を判別する。
そして、STEP16におけるアンテナ自動判別動作の結果より、判別されたアンテナ1の種類が一般アンテナであるか否かが確認される(STEP17)。このとき、一般アンテナであることが確認されると(STEP17 Yes)、一般アンテナに対するパラメータがサーバ100より受信装置に送信され(STEP18)、一般アンテナに対するパラメータを受信した受信装置において、一般アンテナに対するパラメータがAFC制御部10に与えられる(STEP19)。又、特殊アンテナであることが確認されると(STEP17 No)、特殊アンテナに対するパラメータがサーバ100より受信装置に送信され(STEP20)、特殊アンテナに対するパラメータを受信した受信装置において、特殊アンテナに対するパラメータがAFC制御部10に与えられる(STEP21)。そして、AFC制御部10が、サーバ100より送信されたパラメータに基づいて、AFC部6のパラメータ設定を行う(STEP22)。
このように、本実施形態によると、アンテナ自動判別動作を受信装置で行うことなく、サーバ100で行うとともに、接続されたアンテナ1に対して必要となるAFC部6に与えるパラメータがサーバ100から送信されるため、アンテナ自動判別部8及びアンテナ制御情報記憶部9を新たに設ける必要がない。即ち、受信装置の初期設定を行う際、受信装置においては、通常の受信動作を行うだけで、自機器のパラメータ設定を行うことができる。又、作業者がアンテナの種類に応じた設定を行う必要がなくなるため、受信装置とアンテナとの接続作業を簡単なものとすることができる。
尚、このような構成にした場合、サーバ100での演算処理が多くなるため、サーバ100と通信を行う受信装置の数によっては、サーバ100での負担が大きくなることもある。よって、サーバ100からアンテナ自動判別動作を行うためのプログラムが受信装置に送信され、このプログラムを受信装置のメモリ12に一時格納して、CPU1がアンテナ自動判別動作を実行することで、接続されたアンテナ1の種類を受信装置で判別するようにしても構わない。このとき、判別したアンテナ1の種類をサーバ100に通信インターフェース13より送信して通知することで、サーバ100が、受信したアンテナ1の種類に応じたパラメータを受信装置に送信することとなる。
又、上述の第1及び第2の実施形態において、アンテナ接続端子2に接続したアンテナ1の種類を示す入力を、受信装置に対して、作業者によって行うことができる構成としても構わない。作業者がアンテナの種類を受信装置に入力することで、アンテナの種類に応じたパラメータがAFC制御部9に与えられて、AFC部6のパラメータ設定を行うことができる。更に、受信装置に設けるアンテナ接続端子2をアンテナ1の種類に応じて異なるものとして複数備えるものとし、アンテナ自動判別部8又はサーバ100が、アンテナ1が接続されたアンテナ接続端子2からの信号に基づいてアンテナ種類を自動的に判別するものとしても構わない。
更に、上述の第1及び第2の実施形態において、作業者によって初期設定が行われるときに、アンテナ1の種類を判別してアンテナの種類に応じたパラメータによって、AFC部6のパラメータ設定が行われるものとした。しかしながら、初期設定後においても、ユーザが指示することによって、アンテナ1の種類の自動判別動作を行って、AFC部6のパラメータ設定が行われるように、任意のタイミングによって設定されるものとしても構わない。
本発明は、移動体通信を行う受信装置に適用可能であるとともに、更に、OFDM方式によるデジタル放送信号を受信する受信装置に適用可能である。
1 アンテナ
2 アンテナ接続端子
3 チューナ
4 直交復調部
5 AD変換部
6 AFC部
7 復調部
8 アンテナ自動判別部
9 アンテナ制御情報記憶部
10 AFC制御部
11 CPU
12 メモリ
13 通信インターフェース
14 バス回線
2 アンテナ接続端子
3 チューナ
4 直交復調部
5 AD変換部
6 AFC部
7 復調部
8 アンテナ自動判別部
9 アンテナ制御情報記憶部
10 AFC制御部
11 CPU
12 メモリ
13 通信インターフェース
14 バス回線
Claims (7)
- デジタル放送信号を選局してベースバンド信号を取得するチューナ部と、該チューナ部で得られた前記ベースバンド信号に基づいて送信側の送信周波数との同期をとる周波数制御部と、該周波数制御部で周波数同期が成された前記ベースバンド信号を復調する復調部と、を備える受信装置において、
前記周波数制御部において使用される制御用パラメータを、前記チューナ部に接続されるアンテナの種類に応じた制御用パラメータに設定するパラメータ設定部を、備え、
前記パラメータ設定部が、前記アンテナの指向性の違いに基づいて検出された前記アンテナの種類に対する前記制御用パラメータによって前記周波数制御部の設定を行うことを特徴とする受信装置。 - 前記チューナ部からの前記ベースバンド信号の値に基づいて測定された前記アンテナの受信電力の大きさによって、前記アンテナの種類が判別されることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
- 前記アンテナの受信電力の測定が行われる測定期間が複数設けられ、該測定期間の間には前記アンテナの受信電力の測定を行わない期間が配されることを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
- 前記アンテナの種類を判別する自動アンテナ判別部を備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の受信装置。
- 前記アンテナの種類毎の前記制御用パラメータを記憶するアンテナ制御情報記憶部を備え、
判別された前記アンテナの種類に応じた前記制御用パラメータが前記アンテナ制御情報記憶部より読み出されて、前記パラメータ設定部が、前記アンテナ制御情報記憶部より読み出された前記制御用パラメータによって前記周波数制御部の設定を行うことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の受信装置。 - 外部と通信するためのインターフェースを備え、
前記インターフェースで接続された外部の装置より、前記アンテナの種類に応じた前記制御用パラメータを受信して、前記パラメータ設定部が、前記インターフェースで受信した前記制御用パラメータによって前記周波数制御部の設定を行うことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の受信装置。 - 前記インターフェースで接続された外部の装置において前記アンテナの種類の判別が行われることを特徴とする請求項6に記載の受信装置。
Priority Applications (1)
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JP2006234289A JP2008060832A (ja) | 2006-08-30 | 2006-08-30 | 受信装置 |
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Cited By (1)
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CN102170597A (zh) * | 2010-02-26 | 2011-08-31 | 鼎桥通信技术有限公司 | 一种智能天线的信息管理系统、装置和方法 |
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2006
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CN102170597A (zh) * | 2010-02-26 | 2011-08-31 | 鼎桥通信技术有限公司 | 一种智能天线的信息管理系统、装置和方法 |
CN102170597B (zh) * | 2010-02-26 | 2013-08-14 | 鼎桥通信技术有限公司 | 一种智能天线的信息管理系统、装置和方法 |
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