JP5677691B2 - 映像信号伝送システム - Google Patents

映像信号伝送システム Download PDF

Info

Publication number
JP5677691B2
JP5677691B2 JP2011014716A JP2011014716A JP5677691B2 JP 5677691 B2 JP5677691 B2 JP 5677691B2 JP 2011014716 A JP2011014716 A JP 2011014716A JP 2011014716 A JP2011014716 A JP 2011014716A JP 5677691 B2 JP5677691 B2 JP 5677691B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
control information
video
video signal
ofdm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011014716A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012156819A (ja
Inventor
鈴木 慎一
慎一 鈴木
池田 哲臣
哲臣 池田
孝之 中川
孝之 中川
徳唯 山中
徳唯 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Broadcasting Corp filed Critical Japan Broadcasting Corp
Priority to JP2011014716A priority Critical patent/JP5677691B2/ja
Publication of JP2012156819A publication Critical patent/JP2012156819A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5677691B2 publication Critical patent/JP5677691B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Description

本発明は、映像信号伝送システムに関し、特に、ワイヤレスカメラまたはFPU(Field Pick−up Unit)装置等の撮影側から基地局側への本線伝送と、基地局側から撮影側への送り返し伝送とを行う伝送装置について、撮影した映像信号及び制御情報の伝送技術に関する。
従来、スポーツ中継、音楽番組、ドラマ撮影等の撮影現場では、ケーブル付きカメラの代わりにワイヤレスカメラまたはFPU装置が用いられるようになってきている。ワイヤレスカメラは、ケーブル付きカメラに比べ、カメラワークの向上によりカメラアングル及び撮影位置の自由度が広くなるだけでなく、ケーブル敷設及び撤去の手間を省くことができ、設営準備の簡素化、撮影者自身を含む出演者及び観客に対する安全性の向上等の様々な効果を生み出すことができる。そこで、ハイビジョンテレビ信号を低遅延かつ高い回線信頼性で無線伝送するワイヤレスカメラの実現を目的として、新しい無線伝送システムの開発が進められている。
このようなワイヤレスカメラまたはFPU装置を用いた映像信号伝送システムには、本線系の伝送と送り返し系の伝送とがある。本線系は、主に、カメラ(以下、「端末側」という。)により撮影されたハイビジョン映像等を、副調整室(以下、「基地局側」という。)へ伝送する系統であり、送り返し系は、主に、端末側のカメラ制御信号、タリー信号、ゲンロック信号(3値同期信号)等の制御情報を、基地局側から端末側へ伝送する系統である。このようなワイヤレスカメラ等では、これらの2系統の伝送の実現が求められている。
国内で使用されている従来のワイヤレスカメラ等は、本線系の伝送のみを行う装置であるか(例えば、特許文献1を参照)、または、送り返し系の伝送信号として、従来のケーブル付きハイビジョンカメラの制御信号ではなく簡易的な制御信号のみを受信している装置が多い。
特開2002−84252号公報
このような従来のワイヤレスカメラ等は、ケーブル付きカメラと比較すると、カメラワークの向上、設営準備の簡素化及び安全性の観点で優位性はあるが、機能面で劣る点が多い。一般に、カメラを用いた映像信号伝送システムにおいては、カメラ制御信号、タリー信号等の制御情報は、本線系の映像信号を放送用に調整するのに必要な信号であり、本線系伝送よりも途切れることのない伝送が必須になっている。ケーブル付きカメラでは、このような制御情報を、ケーブルを介して確実に伝送することができるが、ワイヤレスカメラでは、制御情報を確実に伝送するための仕組みが確立されていない。そこで、ワイヤレスカメラでは、ケーブル付きカメラと同等の機能を有することが望まれていた。
ワイヤレスカメラがケーブル付きカメラと同等の機能を有するために、ワイヤレスカメラには、低遅延の送り返し映像の映像信号の受信及びカメラ制御信号の送受信(例えば、コントローラからカメラへの制御情報の送信、カメラからコントローラへのACK信号、カメラの設定情報等の受信)、並びに、カメラの同期をとるためのゲンロック信号、カメラマンとオペレータとの間の意思疎通を図るためのインカム信号(例えば、カメラマンから復調側のオペレータへの音声情報、復調側のオペレータからカメラマンへの音声情報)、カメラの撮影映像が放送用として選択されていることを示すタリー信号等の制御情報の伝送機能が求められる。しかし、これらの機能を実現するには、端末側と基地局側との間で双方向(本線系/送り返し系)に伝送する仕組みが必要となると共に、両方向の信号から所望の信号を抽出し生成する仕組みも必要となる。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、カメラ制御信号等の制御情報を確実に伝送し、ケーブル付きカメラを用いた場合と同等の機能を実現可能な映像信号伝送システムを提供することにある。
前記した課題を解決するため、本発明による請求項1の映像信号伝送システムは、ワイヤレスカメラにより撮影された本線映像の映像信号を送信し、送り返し映像の映像信号を受信する端末装置と、前記端末装置から前記本線映像の映像信号を受信し、前記送り返し映像の映像信号を送信する基地局装置とを備えた映像信号伝送システムにおいて、前記端末装置は、前記本線映像の映像信号に対し、所定の変調方式にて多値変調し、データキャリアを用いてOFDM信号にて前記基地局装置へ伝送すると共に、当該映像信号伝送システムにて用いる制御情報に対し、前記所定の変調方式よりも少ない多値数の変調方式にて多値変調し、ACキャリアを用いてOFDM信号にて前記基地局装置へ伝送し、前記基地局装置から伝送された前記送り返し映像の映像信号、及び当該映像信号伝送システムにて用いる制御情報のOFDM信号を受信して復調し、前記送り返し映像の映像信号、及び前記制御情報を構成する各種情報に分離する端末側伝送部を備え、前記基地局装置が、前記端末装置から伝送されたOFDM信号を受信して復調し、前記本線映像の映像信号及び前記制御情報を抽出し、前記制御情報を各種情報に分離し、前記送り返し映像の映像信号、及び当該映像信号伝送システムにて用いる制御情報に対し、前記所定の変調方式よりも少ない多値数の変調方式にて多値変調し、OFDM信号にて前記端末装置へ伝送する基地局側伝送部を備え、前記端末側伝送部が前記基地局装置へ伝送するOFDM信号における前記制御情報を構成する各種情報には、カメラ制御信号及びインカム信号が含まれており、前記端末側伝送部が、前記制御情報を構成する各種情報に優先度を設定する際に、少なくとも前記カメラ制御信号に高い優先度を設定すると共に、少なくとも前記インカム信号に低い優先度を設定し、前記優先度の高い制御情報に対し、前記所定の変調方式よりも少ない多値数の変調方式にて多値変調し、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央付近の所定範囲に配置されたACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送し、前記優先度の低い制御情報に対し、前記所定の変調方式よりも少ない多値数の変調方式にて多値変調し、OFDMフレーム内のキャリア軸における端付近の所定範囲に配置されたACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送する、ことを特徴とする。
また、本発明による請求項2の映像信号伝送システムは、請求項1に記載の映像信号伝送システムにおいて、前記端末側伝送部が、前記制御情報を構成する各種情報に優先度を設定する際に、少なくとも前記カメラ制御信号に高い優先度を設定すると共に、少なくとも前記インカム信号に低い優先度を設定し、前記優先度の高い制御情報に対し、前記優先度の低い制御情報よりも符号化率が低い誤り訂正を付加すると共に、前記所定の変調方式よりも少ない多値数の変調方式にて多値変調し、OFDMフレーム内のキャリア軸の中央付近の所定範囲に配置されたACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送し、前記優先度の低い制御情報に対し、前記優先度の高い制御情報よりも符号化率が高い誤り訂正を付加すると共に、前記優先度の高い制御情報に対する変調方式よりも多い多値数の変調方式にて多値変調し、OFDMフレーム内のキャリア軸の端付近の所定範囲に配置されたACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送する、ことを特徴とする。
また、本発明による請求項3の映像信号伝送システムは、請求項1または2に記載の映像信号伝送システムにおいて、前記端末側伝送部が、前記制御情報を構成する各種情報に優先度を設定する際に、少なくとも前記カメラ制御信号に高い優先度を設定すると共に、少なくとも前記インカム信号に低い優先度を設定し、前記優先度の高い制御情報については所定の最小伝送量以上の伝送を行うと共に、前記優先度の低い制御情報の伝送量が少なくなった場合、前記優先度の高い制御情報の伝送量を増やし、前記優先度の低い制御情報の伝送量が多くなった場合、前記優先度の高い制御情報の伝送量を、前記所定の最小伝送量よりも下回らないように減らす、ことを特徴とする。
また、本発明による請求項4の映像信号伝送システムは、請求項1から3までのいずれか一項に記載の映像信号伝送システムにおいて、前記本線映像の映像信号を送信し、前記送り返し映像の映像信号を受信する複数の端末装置と、前記複数の端末装置から前記本線映像の映像信号を受信し、前記送り返し映像の映像信号を送信する基地局装置とを備え、前記基地局側伝送部が、各端末装置宛の制御情報に、各端末装置を区別するための識別情報を付加して伝送する、ことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、カメラ制御信号等の制御情報を確実に伝送することができ、ケーブル付きカメラを用いた場合と同等の機能を実現することが可能となる。
本発明の実施形態による映像信号伝送システムの全体構成を示すブロック図である。 映像信号伝送システムにおいて、端末側と基地局側との間の伝送信号の例を示す図である。 端末装置における本線/送り返し伝送部の構成を示すブロック図である。 実施例1の端末装置において、本線/送り返し伝送部のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)信号生成部による処理の一部を示すフローチャートである。 基地局装置における多重分離部の構成を示すブロック図である。 実施例2の端末装置において、本線/送り返し伝送部のOFDM信号生成部による処理の一部を示すフローチャートである。 実施例2におけるOFDMフレームのAC(Auxiliary Channel)キャリアに割り当てられたカメラ制御信号及びインカム信号の配置例を示す図である。 OFDMフレームにおけるACキャリアの配置例を示す図である。 実施例3の端末装置において、本線/送り返し伝送部のOFDM信号生成部による処理の一部を示すフローチャートである。 変調方式毎のBER(Bit Error Rate:ビット誤り率)とCNR(Carrier to Noise Ratio)の特性を示す図である。 実施例4の端末装置において、本線/送り返し伝送部のOFDM信号生成部による処理の一部を示すフローチャートである。 実施例4におけるOFDMフレームのACキャリアに割り当てられたカメラ制御信号及びインカム信号の配置例を示す図である。 変形例の端末装置における本線/送り返し伝送部の構成を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。
〔映像信号伝送システムの全体構成〕
図1は、本発明の実施形態による映像信号伝送システムの全体構成を示すブロック図である。この映像信号伝送システム1は、ワイヤレスカメラ20−1〜20−Nにより撮影された本線映像等を伝送するシステムであり、端末側に設けられたN台の端末装置2−1〜2−Nと、基地局側に設けられた1台の基地局装置3とを備えて構成される。N台の端末装置2−1〜2−Nと1台の基地局装置3との間は、複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナを用いるMIMO(Multiple Input Multiple Output:多入力多出力)伝送環境が構築されており、本線映像等の各種データが無線伝送される。また、映像信号伝送システム1の伝送経路には、前述のとおり、端末側から基地局側へ伝送を行う本線系と、基地局側から端末側へ伝送を行う送り返し系とがある。尚、以下に説明する映像信号伝送システム1は、MIMO伝送環境を例にして示すが、本発明は、MIMO伝送環境に限定されるものではない。また、映像信号伝送システム1は、カメラ20−1〜20−Nを備えた端末装置2−1〜2−Nと基地局装置3との間で各種データを無線伝送するシステムとして示すが、本線映像等の伝送を中継する複数のFPU装置により構成されるシステムであってもよい。
以下、本線系として2本の送信アンテナを有すると共に、送り返し系として1本の受信アンテナを有するN台の端末装置2−1〜2−Nと、本線系として4本の受信アンテナを有すると共に、送り返し系として4本の送信アンテナを有する基地局装置3との間で、双方向伝送を行うワイヤレスカメラによる映像信号伝送システム1を例にして説明する。また、制御情報とは、カメラ制御信号、ゲンロック信号、インカム信号等の、映像信号伝送システム1にて用いる映像信号に関連する情報をいい、この本線映像の映像信号にはその音声信号も含まれるものとする。
〔発明の概要〕
まず、発明の概要について説明する。図2は、図1に示した映像信号伝送システム1において、端末側と基地局側との間の伝送信号の例を示す図である。端末側から基地局側へ各種データを無線伝送する本線系では、撮影されたカメラ映像である本線映像の映像信号、及び制御情報(カメラ制御信号、インカム信号等)が伝送される。この本線系では、撮影されたハイビジョン映像の映像信号は、高画質かつ大容量の伝送が求められる。また、制御情報は、高い回線信頼性の伝送が求められる。
これに対し、基地局側から端末側へ各種データを無線伝送する送り返し系では、送り返し映像の映像信号、及び制御情報(カメラ制御信号、インカム信号、ゲンロック信号、タリー信号等)が伝送される。この送り返し系では、送り返し映像の映像信号及び制御情報は、本線系におけるカメラ映像ほどの大容量伝送は求められないが、本線系に比べて途切れにくい、高い回線信頼性の伝送が求められる。これは、映像信号伝送システム1において、基地局側から端末側へ伝送される制御情報を基本にして、映像信号の同期がとられ、この映像信号を放送として利用するために各種の処理及び調整がなされるからである。
本発明は、本線系及び送り返し系にて送受信される各種データを無線伝送することを前提にして、本線系において、本線映像の映像信号はデータキャリアを用いて、制御情報はACキャリアを用いてOFDM信号により伝送することを特徴とする。また、本発明は、本線系及び送り返し系の違いに着目し、各種データの特性に適合した方式にて伝送することを特徴とする。これにより、カメラ制御信号等の制御情報を確実に伝送することができ、ケーブル付きカメラを用いた場合と同等の機能を安定して実現することができる。
以下に示す実施例1は、本線系において、本線映像の映像信号に対し、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等により多値変調し、データキャリアを用いてOFDM信号にて伝送すると共に、制御情報に対し、所要CNRが低いBPSK(Binary Phase Shift Keying)等により多値変調し(16QAMよりも、1信号点あたり伝送可能なデータ数(多値数)の少ない変調方式にて多値変調し)、ACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送することを特徴とする。また、実施例1は、送り返し系において、送り返し映像の映像信号及び制御情報に対し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調し、データキャリアを用いてOFDM信号にて伝送することを特徴とする。これにより、本線系における本線映像の映像信号については、伝送レートを高くすることができ、本線系の制御情報、並びに送り返し系における送り返し映像の映像信号及び制御情報については、伝送レートを低くすることができ、高い回線信頼性を実現することができる。
また、実施例2は、実施例1の本線系において、制御情報に対し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調し、ACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送する際に、さらに、制御情報の種類に応じた優先度を設定し、優先度の高い制御情報を、OFDMフレーム内のキャリア軸の中央(キャリア番号の中央付近の所定範囲)に配置されたACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送し、優先度の低い制御情報を、OFDMフレーム内のキャリア軸の端(キャリア番号の小さい所定範囲及び大きい所定範囲)に配置されたACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送することを特徴とする。一般に、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央に近い領域では信号品質が高く、キャリア軸の端に近い領域では信号品質が低いことが知られている。これは、1OFDMフレームのキャリア軸の幅に対応したFFT(Fast Fourier Transform)及びIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)が行われることから、OFDMフレームの端に近い領域では、変換による誤差が生じて歪みが現れるからである。また、OFDMフレームの端に近い領域では、減衰が生じ易く、隣接帯域からの妨害波の影響を受け易いからであり、さらに、パイロットキャリアがない端の方では伝搬路推定誤差が生じ易くなるからである。実施例2によれば、例えば、高い信頼性を確保する必要のあるカメラ制御信号をインカム信号よりも優先度を高く設定し、カメラ制御信号を、OFDMフレーム内のキャリア軸において中央付近のACキャリアに配置することにより、高い信頼性を確保する必要のあるカメラ制御信号を確実に伝送することができる。
また、実施例3は、実施例1の本線系において、制御情報に対し、所定の変調方式により多値変調し、ACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送する際に、さらに、制御情報の種類に応じた優先度を設定し、優先度の高い制御情報に対し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調を行い、優先度の低い制御情報に対し、優先度の高い制御情報よりも所要CNRが高いQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)または16QAM等による多値変調(BPSKよりも、1信号点あたり伝送可能なデータ数(多値数)の多い変調方式にて多値変調)を行うことを特徴とする。これにより、例えば、高い信頼性を確保する必要のあるカメラ制御信号を、インカム信号よりも優先度の高い制御情報に設定することで、優先度の低いインカム信号よりも伝送レートを低くすることができ、優先度の高いカメラ制御信号を確実に伝送することができる。
また、実施例4は、実施例1の本線系において、制御情報に対し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調し、ACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送する際に、さらに、制御情報の種類に応じた優先度を設定し、優先度の高い制御情報については伝送可能なACキャリアの最小設定量を確保し、優先度の低い制御情報の伝送量に応じて、優先度の高い制御情報の伝送量を最小設定量以上の範囲で制御することを特徴とする。これにより、例えば、高い信頼性を確保する必要のあるカメラ制御信号をインカム信号よりも優先度を高く設定し、インカム信号の伝送量が少ない場合、カメラ制御信号を、最小設定量以上の多くのACキャリアを用いてOFDM信号として伝送し、インカム信号の伝送量が多い場合、カメラ制御信号を、最小設定量を下回らない量のACキャリアを用いてOFDM信号として伝送することができる。したがって、カメラ制御信号を、最小設定量にて定められる所定値以上の伝送レートにて伝送することができる。
また、実施例1〜4の変形例は、本線系において、本線映像の映像信号及び制御情報を多重してTS信号を生成し、TS信号を任意の信号形式にて伝送することを特徴とする。また、この変形例は、送り返し系において、送り返し映像の映像信号及び制御情報を多重してTS信号を生成し、TS信号を任意の信号形式にて伝送することを特徴とする。これにより、本線系の制御情報、並びに送り返し系における送り返し映像の映像信号及び制御情報について、高い回線信頼性を実現することができ、確実に伝送することができる。
〔実施例1〕
まず、実施例1について説明する。実施例1は、図1に示したように、本線系の伝送であるN台のカメラ20−1〜20−Nにおける本線映像の映像信号及び制御情報、並びに、送り返し系の伝送であるN台のカメラ20−1〜20−Nに対する送り返し映像の映像信号及び制御情報を、OFDM信号にて伝送する例である。このOFDM信号形式は、ARIB STD−B43に従うOFDM信号の形式とする。具体的には、実施例1は、前述のとおり、本線系において、本線映像の映像信号に対し、16QAM等により多値変調し、データキャリアを用いてOFDM信号にて伝送すると共に、制御情報に対し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調し、ACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送する。また、送り返し系において、送り返し映像の映像信号及び制御情報に対し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調し、データキャリアを用いてOFDM信号にて伝送する。
〔端末側〕
図1を参照して、端末側において、端末装置2−1は、カメラ(HDTVカメラ)20−1、インカム21−1、本線/送り返し伝送部(端末側伝送部)22−1、送信部23−1及び受信部24−1を備えている。カメラ20−1は、ワイヤレスカメラであり、オペレータの操作により被写体の映像が撮影される。インカム21−1は、カメラ20−1を操作するカメラマンと基地局側のオペレータとの間で音声情報のやり取りを行うための機器である。
送信部23−1は、本線系の伝送を行うための2本の送信アンテナTx1,Tx2を有し、本線/送り返し伝送部22−1から本線映像の映像信号及び制御情報を含むOFDM信号(2系統のOFDM信号、すなわち、第1の送信アンテナから送信されるOFDM信号、及び第2の送信アンテナから送信されるOFDM信号)を入力する。そして、送信部23−1は、2系統のOFDM信号をアナログ信号にそれぞれD/A変換し、アナログ信号をRF帯の信号に周波数変換し、一定レベルになるように増幅した後、RF信号をフィルタ処理する。フィルタ処理後の送信信号は、2本の送信アンテナを介して、電波となって放射される。
受信部24−1は、送り返し系の伝送を行うための1本の受信アンテナを有し、基地局装置3から送信されたN台の端末装置2−1〜2−Nに対する送り返し映像及び制御情報を含む信号を1本の受信アンテナを介して受信する。そして、受信部24−1は、その受信信号をフィルタ処理し、フィルタ処理後のRF信号を増幅した後、RF帯の信号を周波数変換し、周波数変換後のアナログ信号をデジタル信号にA/D変換し、N台の端末装置2−1〜2−Nに対する送り返し映像及び制御情報を含むMIMO信号を本線/送り返し伝送部22−1に出力する。尚、端末装置2−2〜2−Nの構成は、端末装置2−1と同じである。
(端末側:本線/送り返し伝送部)
本線/送り返し伝送部22−1について詳細に説明する。図3は、図1に示した端末装置2−1における本線/送り返し伝送部22−1の構成を示すブロック図である。この本線/送り返し伝送部22−1は、多重分離部221、OFDM信号生成部222及び送り返し復調部223を備えている。また、多重分離部221は、多重部224及び分離部225を備えている。本線/送り返し伝送部22−1は、本線系の処理を、多重分離部221の多重部224及びOFDM信号生成部222により行い、送り返し系の処理を、多重分離部221の分離部225及び送り返し復調部223により行う。
(本線系の処理)
多重分離部221の多重部224は、カメラ20−1からカメラ制御信号を入力すると共に、インカム21−1からインカム信号(カメラマンから基地局側のオペレータへ伝送される音声情報)を入力し、これらの信号をTS多重し、制御情報としてOFDM信号生成部222に出力する。
OFDM信号生成部222について説明する。図4は、実施例1におけるOFDM信号生成部222による処理の一部を示すフローチャートである。OFDM信号生成部222は、カメラ20−1から本線映像の映像信号を入力すると共に、多重分離部221から制御情報を入力する(ステップS401)。そして、OFDM信号生成部222は、処理対象が本線映像の映像信号であるか否かを判定し(ステップS402)、処理対象が本線映像の映像信号であると判定した場合(ステップS402:Y)、本線映像の映像信号に対し、誤り訂正符号化等により圧縮等の信号処理を施し、16QAM等により多値変調し、OFDMフレームのデータキャリアに配置する(ステップS403)。OFDM信号生成部222は、ステップS402において、処理対象が本線映像の映像信号でないと判定した場合(ステップS402:N)、処理対象が制御情報であるか否かを判定する(ステップS404)。
OFDM信号生成部222は、ステップS404において、処理対象が制御情報であると判定した場合(ステップS404:Y)、制御情報に対し、誤り訂正符号化等により圧縮等の信号処理を施し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調し、OFDMフレームのACキャリアに配置する(ステップS405)。OFDM信号生成部222は、ステップS403若しくはステップS405の後、または、ステップS404において、処理対象が制御情報でないと判定した場合(ステップS404:N)、処理を終了してステップS401へ移行する。そして、OFDM信号生成部222は、OFDM信号を生成し、2本の送信アンテナの系統毎にOFDM信号を分離し、2系統のOFDM信号を送信部23−1に出力する。
(送り返し系の処理)
図3に戻って、送り返し復調部223は、受信部24−1から、端末装置2−1〜2−Nに対する送り返し映像及び制御情報を含むMIMO信号を入力し、MIMO信号を復調してTS信号を生成し、端末装置2−1〜2−Nに対する送り返し映像及び制御情報を含むTS信号を多重分離部221の分離部225に出力する。
多重分離部221の分離部225は、送り返し復調部223から、端末装置2−1〜2−Nに対する送り返し映像及び制御情報を含むTS信号を入力し、送り返し映像及び制御情報に付加された、カメラ20−1〜20−N毎に割り当てられたシリアル番号を抽出し、シリアル番号に基づいて、端末装置2−1〜2−Nに対する送り返し映像及び制御情報を含むTS信号を、端末装置2−1〜2−N毎にそれぞれ分離し、さらに、制御情報から、送り返し映像の映像信号、カメラ制御信号、インカム信号、ゲンロック信号及びタリー信号にそれぞれ分離し、対応する信号をカメラ20−1及びインカム21−1等へ出力する。尚、シリアル番号は、基地局側において、送り返し映像の映像信号及び制御情報に対する付属情報として付加されたカメラ20−1〜20−N(または端末装置2−1〜2−N)を識別するための識別情報である。
〔基地局側〕
図1を参照して、基地局側において、基地局装置3は、本線/送り返し送受信部30−1〜30−4、信号多重分離部31,32、復調部33−1〜33−N、多重分離部34、送り返し送信処理部35、カメラコントローラ36−1〜36−N及びインカム37−1〜37−Nを備えている。復調部33−1〜33−N、多重分離部34及び送り返し送信処理部35により、基地局側伝送部が構成される。
本線/送り返し送受信部30−1〜30−4は、本線系の受信部として機能する場合、対応する1本の受信アンテナを介して受信した信号に対しフィルタ処理、増幅処理、周波数変換処理を行い、信号多重分離部31に出力する。一方、本線/送り返し送受信部30−1〜30−4は、送り返し系の送信部として機能する場合、信号多重分離部31から、N台の端末装置2−1〜2−Nに対する送り返し映像及び制御情報を含むOFDM信号を入力し、入力したOFDM信号に対してD/A変換処理、周波数変換処理、増幅処理、フィルタ処理等を行う。フィルタ処理後の送信信号は、対応する1本の送信アンテナを介して、電波となって放射される。
信号多重分離部31は、本線系として機能する場合、本線/送り返し送受信部30−1〜30−4から、4系統のOFDM信号を入力し、これらを波長多重して光信号に変換し、光信号を信号多重分離部32に出力する。信号多重分離部32は、信号多重分離部31から光信号を入力し、光信号を、多重したOFDM信号に変換し、変換後のOFDM信号を復調部33−1〜33−Nにそれぞれ出力する。
信号多重分離部32は、送り返し系として機能する場合、送り返し送信処理部35から、送り返し映像の映像信号及び制御情報を含むOFDM信号を入力し、これらを波長多重して光信号に変換し、光信号を信号多重分離部31に出力する。信号多重分離部31は、信号多重分離部32から光信号を入力し、光信号をOFDM信号に変換し、変換後のOFDM信号を4系統に分離し、本線/送り返し送受信部30−1〜30−4にそれぞれ出力する。
復調部33−1〜33−Nは、信号多重分離部32から、4系統が多重されたOFDM信号のIF信号を入力し、A/D変換処理等及び各OFDM信号を復調した後に行うMIMO復調により、対応する端末装置2−1〜2−Nにおける本線映像の映像信号及び制御情報を生成する。そして、復調部33−1〜33−Nは、対応するOFDMフレームのデータキャリアから本線映像の映像信号を抽出し、復調処理、誤り訂正復号等の信号処理を施し、対応する本線映像の映像信号を出力し、ACキャリアから制御情報を抽出し、復調処理等の信号処理を施し、対応する制御情報を多重分離部34に出力する。
(基地局側:多重分離部)
多重分離部34について詳細に説明する。図5は、図1に示した基地局装置3における多重分離部34の構成を示すブロック図である。この多重分離部34は、分離部341及び多重部342を備えている。多重分離部34は、本線系の処理を分離部341により行い、送り返し系の処理を、多重部342により行う。
(本線系の処理)
多重分離部34の分離部341は、復調部33−1〜33−Nから対応する制御情報をそれぞれ入力し、多重された制御情報からカメラ制御信号及びインカム信号(カメラマンから基地局側のオペレータへ伝送される音声情報)を抽出し、カメラ制御信号を、対応するカメラコントローラ36−1〜36−Nにそれぞれ出力する。また、分離部341は、インカム信号を、対応するインカム37−1〜37−Nにそれぞれ出力する。
(送り返し系の処理)
多重部342は、送り返し映像の映像信号及びゲンロック信号を入力すると共に、カメラコントローラ36−1〜36−Nから対応するカメラ制御信号をそれぞれ入力し、さらに、インカム37−1〜37−Nから対応するインカム信号(基地局側のオペレータからカメラマンへ伝送される音声情報)をそれぞれ入力する。そして、多重部342は、送り返し映像の映像信号、並びに、端末装置2−1〜2−N毎のゲンロック信号、カメラ制御信号及びインカム信号に、付属情報としてカメラ20−1〜20−N(または端末装置2−1〜2−N)を識別するためのシリアル番号を付加し、これらの映像信号等を多重し、多重したTS信号を送り返し送信処理部35に出力する。尚、カメラ制御信号は、カメラ20−1〜20−Nのメーカーによってプロトコル及びパケット形式が異なるから、サンプリングしたそのままの信号として扱う。
図1に戻って、基地局装置3の送り返し送信処理部35は、多重分離部34から、N台の端末装置2−1〜2−Nに対する送り返し映像の映像信号及び制御情報のTS信号を入力し、入力したTS信号に対し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調し、OFDMフレームのデータキャリアに配置する。そして、送り返し送信処理部35は、OFDM信号を生成し、信号多重分離部32に出力する。
以上のように、実施例1の映像信号伝送システム1によれば、本線系において、端末装置2−1〜2−Nの本線/送り返し伝送部22−1〜22−Nが、本線映像の映像信号に対し、16QAM等により多値変調し、データキャリアを用いてOFDM信号にて伝送すると共に、制御情報に対し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調し、ACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送するようにした。また、送り返し系において、基地局装置3の送り返し送信処理部35が、送り返し映像の映像信号及び制御情報に対し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調し、データキャリアを用いてOFDM信号にて伝送するようにした。これにより、本線系における本線映像の映像信号については、伝送レートを高くすることができ、本線系の制御情報、並びに送り返し系における送り返し映像の映像信号及び制御情報については、伝送レートを低くすることができ、高い回線信頼性を実現することができる。また、送り返し系では、本線系よりも低いレートにて高い回線信頼性を維持したまま伝送を実現することができる。つまり、カメラ制御信号等の制御情報を確実に伝送し、ケーブル付きカメラを用いた場合と同等の機能を実現することが可能となり、従来のワイヤレスカメラでは実現が困難であった、カメラのフルコントロール、ゲンロック信号によるカメラ同期、低遅延な本線系及び送り返し系における映像の無線伝送、インカム通信等が可能となる。
〔実施例2〕
次に、実施例2について説明する。実施例2は、前述のとおり、実施例1の映像信号伝送システム1の本線系において、制御情報に対し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調し、ACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送する際に、さらに、制御情報の種類に応じた優先度を設定し、優先度の高い制御情報(本例では、カメラ制御信号)を、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央付近の所定範囲に配置されたACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送し、優先度の低い制御情報(本例では、インカム信号)を、OFDMフレーム内のキャリア軸における端付近の所定範囲に配置されたACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送することを特徴とする。
〔端末側〕
図1を参照して、実施例1と実施例2とを比較すると、実施例1,2は、同じ端末装置2−1〜2−Nを備えている点で同一であるが、実施例2の端末装置2−1〜2−Nは、実施例1とは異なる本線/送り返し伝送部22−1〜22−Nを備えている点で相違する。具体的には、図3を参照して、実施例2の本線/送り返し伝送部22−1は、実施例1とは異なるOFDM信号生成部222を備えている。以下、端末装置2−1について説明する。端末装置2−2〜2−Nの構成は、端末装置2−1と同様である。
カメラ20−1、インカム21−1、送信部23−1、受信部24−1、並びに本線/送り返し伝送部22−1における多重分離部221及び送り返し復調部223は、実施例1と同様の機能を有しており、既に説明済みであるからここでは省略する。
(端末側:本線/送り返し伝送部のOFDM信号生成部による処理(本線系の処理))
端末側の本線系の処理のうち、本線/送り返し伝送部22−1のOFDM信号生成部222について詳細に説明する。図6は、実施例2の端末装置2−1において、OFDM信号生成部222による処理の一部を示すフローチャートである。OFDM信号生成部222は、カメラ20−1から本線映像の映像信号を入力すると共に、多重分離部221から制御情報を入力し(ステップS601)、多重された制御情報をカメラ制御信号及びインカム信号に分離する(ステップS602)。そして、OFDM信号生成部222は、カメラ制御信号に高い優先度を設定し、インカム信号に低い優先度を設定する(ステップS603)。
OFDM信号生成部222は、処理対象が本線映像の映像信号であるか否かを判定し(ステップS604)、処理対象が本線映像の映像信号であると判定した場合(ステップS604:Y)、本線映像の映像信号に対し、誤り訂正符号化等により圧縮等の信号処理を施し、16QAM等により多値変調し、OFDMフレームのデータキャリアに配置する(ステップS605)。一方、OFDM信号生成部222は、ステップS604において、処理対象が本線映像の映像信号でないと判定した場合(ステップS604:N)、処理対象が制御情報のうちのカメラ制御信号(優先度が高く設定されたカメラ制御信号)であるか否かを判定する(ステップS606)。尚、優先度の高低は、閾値によって判定するようにしてもよい(実施例3,4も同じ)。
OFDM信号生成部222は、ステップS606において、処理対象がカメラ制御信号であると判定した場合(ステップS606:Y)、カメラ制御信号に対し、誤り訂正符号化等により圧縮等の信号処理を施し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調し、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央付近の所定範囲のACキャリアに配置する(ステップS607)。一方、OFDM信号生成部222は、ステップS606において、処理対象がカメラ制御信号でないと判定した場合(ステップS606:N)、処理対象が制御情報のうちのインカム信号(優先度が低く設定されたインカム信号)であるか否かを判定する(ステップS608)。OFDM信号生成部222は、ステップS608において、処理対象がインカム信号であると判定した場合(ステップS608:Y)、インカム信号に対し、誤り訂正符号化等により圧縮等の信号処理を施し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調し、OFDMフレーム内のキャリア軸における端付近の所定範囲のACキャリアに配置する(ステップS609)。
OFDM信号生成部222は、ステップS605、ステップS607若しくはステップS609の後、または、ステップS608において、処理対象がインカム信号でないと判定した場合(ステップS608:N)、処理を終了してステップS601へ移行する。そして、OFDM信号生成部222は、OFDM信号を生成し、2本の送信アンテナの系統毎にOFDM信号を分離し、2系統のOFDM信号を送信部23−1に出力する。
図7は、実施例2におけるOFDMフレームのACキャリアに割り当てられたカメラ制御信号及びインカム信号の配置例を示す図であり、図8は、OFDMフレームにおけるACキャリアの配置を示す図である。図8に示すように、1Kフルモードの場合のACキャリアは、1シンボルのキャリア番号0〜856のうち、1,2,3,・・・,7,9,・・・,87,・・・,855に配置され、その本数は66である。図7に示すように、ACキャリアの配置領域を、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央付近の所定範囲α(α領域)と、端付近の所定範囲β1(β1領域)及びβ2(β2領域)との2区分に予め分けておく。例えば、キャリア番号111〜790をα領域とし、キャリア番号1〜87をβ1領域,キャリア番号825〜855をβ2領域とする。
したがって、OFDM信号生成部222は、図6に示したフローチャートのステップS607において、カメラ制御信号を、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央付近の所定範囲(図7に示したα領域)のACキャリアに配置する。また、OFDM信号生成部222は、ステップS609において、インカム信号を、OFDMフレーム内のキャリア軸における端付近の所定範囲(図7に示したβ1領域及びβ2領域)のACキャリアに配置する。
尚、端末側の送り返し系の処理は実施例1と同様であるから、説明を省略する。また、基地局側の処理も実施例1と同様であるから、説明を省略する。この場合、復調部33−1〜33−Nは、ACキャリアから制御情報を抽出する際に、図7に示した領域αからカメラ制御信号を抽出し、領域β1及び領域β2からインカム信号を抽出する。
以上のように、実施例2の映像信号伝送システム1によれば、本線系において、端末装置2−1〜2−Nの本線/送り返し伝送部22−1〜22−Nが、制御情報の種類に応じた優先度を設定し、優先度の高い制御情報(本例では、カメラ制御信号)を、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央付近の所定範囲に配置されたACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送し、優先度の低い制御情報(本例では、インカム信号)を、OFDMフレーム内のキャリア軸における端付近の所定範囲に配置されたACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送するようにした。これにより、実施例1と同様の効果を奏することに加え、優先度の高い制御情報であるカメラ制御信号については、高い信頼性の下で確実に伝送することができる。これは、カメラ制御信号が配置される、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央に近い領域では、端に近い領域に比べ信号品質が高いからである。
〔実施例3〕
次に、実施例3について説明する。実施例3は、前述のとおり、実施例1の本線系において、制御情報に対し、所定の変調方式により多値変調し、ACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送する際に、さらに、制御情報の種類に応じた優先度を設定し、優先度の高い制御情報(本例では、カメラ制御信号)に対し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調を行い、優先度の低い制御情報(本例では、インカム信号)に対し、優先度の高い制御情報よりも所要CNRが高く、情報を一度に多く伝送することができるQPSKまたは16QAM等による多値変調を行うことを特徴とする。
〔端末側〕
図1を参照して、実施例1と実施例3とを比較すると、実施例1,3は、同じ端末装置2−1〜2−Nを備えている点で同一であるが、実施例3の端末装置2−1〜2−Nは、実施例1とは異なる本線/送り返し伝送部22−1〜22−Nを備えている点で相違する。具体的には、図3を参照して、実施例3の本線/送り返し伝送部22−1は、実施例1とは異なるOFDM信号生成部222を備えている。以下、端末装置2−1について説明する。端末装置2−2〜2−Nの構成は、端末装置2−1と同様である。
カメラ20−1、インカム21−1、送信部23−1、受信部24−1、並びに本線/送り返し伝送部22−1における多重分離部221及び送り返し復調部223は、実施例1と同様の機能を有しており、既に説明済みであるからここでは省略する。
(端末側:本線/送り返し伝送部のOFDM信号生成部による処理(本線系の処理))
端末側の本線系の処理のうち、本線/送り返し伝送部22−1のOFDM信号生成部222について詳細に説明する。図9は、実施例3の端末装置2−1において、OFDM信号生成部222による処理の一部を示すフローチャートである。ステップS901〜ステップS903は、図6に示したステップS601〜ステップS603と同じであるから、ここでは説明を省略する。OFDM信号生成部222は、制御情報のうちのカメラ制御信号に高い優先度を設定し、インカム信号に低い優先度を設定する。
OFDM信号生成部222は、処理対象が本線映像の映像信号であるか否かを判定し(ステップS904)、処理対象が本線映像の映像信号であると判定した場合(ステップS904:Y)、本線映像の映像信号に対し、誤り訂正符号化等により圧縮等の信号処理を施し、16QAMにより多値変調する(ステップS905)。そして、多値変調した本線映像の映像信号をOFDMフレームのデータキャリアに配置する。一方、OFDM信号生成部222は、ステップS904において、処理対象が本線映像の映像信号でないと判定した場合(ステップS904:N)、処理対象が制御情報のうちのカメラ制御信号(優先度が高く設定されたカメラ制御信号)であるか否かを判定する(ステップS906)。
OFDM信号生成部222は、ステップS906において、処理対象がカメラ制御信号であると判定した場合(ステップS906:Y)、カメラ制御信号に対し、誤り訂正符号化等により圧縮等の信号処理を施し、所要CNRが低いBPSKにより多値変調する(ステップS907)。そして、多値変調したカメラ制御信号を、実施例1または2に示したように、OFDMフレームのACキャリアに配置する。一方、OFDM信号生成部222は、ステップS906において、処理対象がカメラ制御信号でないと判定した場合(ステップS906:N)、処理対象が制御情報のうちのインカム信号(優先度が低く設定されたインカム信号)であるか否かを判定する(ステップS908)。OFDM信号生成部222は、ステップS908において、処理対象がインカム信号であると判定した場合(ステップS908:Y)、インカム信号に対し、誤り訂正符号化等により圧縮等の信号処理を施し、優先度の高いカメラ制御信号よりも所要CNRが高いQPSKまたは16QAMにより多値変調する(ステップS909)。そして、多値変調したインカム信号を、実施例1または2に示したように、OFDMフレームのACキャリアに配置する。
OFDM信号生成部222は、ステップS905、ステップS907若しくはステップS909の後、または、ステップS908において、処理対象がインカム信号でないと判定した場合(ステップS908:N)、処理を終了してステップS901へ移行する。そして、OFDM信号生成部222は、OFDM信号を生成し、2本の送信アンテナの系統毎にOFDM信号を分離し、2系統のOFDM信号を送信部23−1に出力する。
図10は、変調方式毎のBERとCNRの特性を示す図である(“羽鳥監修、「1セグ放送教科書」、31頁、インプレスR&D”から抜粋)。図10において、縦軸はBERであり、横軸はCNRである。図10に示すように、受信データ量が大きい場合、CNRが大きくなるから、BERは小さくなることがわかる。つまり、変調方式がBPSKの場合は、QPSK及び16QAMよりも所要CNRは低く、伝送レートは低くなり、回線信頼性の高い伝送が可能となる。また、変調方式がQPSKの場合は、16QAMよりも所要CNRは低く、伝送レートは低くなり、回線信頼性の高い伝送が可能となる。
したがって、OFDM信号生成部222は、図9に示したフローチャートのステップS907において、優先度の高いカメラ制御信号に対し、QPSK及び16QAMよりも所要CNRが低いBPSKにて多値変調することで、回線信頼性の高い伝送を可能とする。一方、OFDM信号生成部222は、優先度の低いインカム信号に対し、BPSKよりも所要CNRが高いQPSKまたは16QAMにて多値変調する。
尚、端末側の送り返し系の処理は実施例1と同様であるから、説明を省略する。また、基地局側の処理も実施例1と同様であるから、説明を省略する。この場合、復調部33−1〜33−Nは、端末側の本線/送り返し伝送部22−1〜22−Nの変調方式に対応した復調を行う。
以上のように、実施例3の映像信号伝送システム1によれば、本線系において、端末装置2−1〜2−Nの本線/送り返し伝送部22−1〜22−Nが、制御情報の種類に応じた優先度を設定し、優先度の高い制御情報(本例では、カメラ制御信号)に対し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調を行い、優先度の低い制御情報(本例では、インカム信号)に対し、BPSK等よりも所要CNRが高いQPSKまたは16QAM等による多値変調を行うようにした。これにより、実施例1と同様の効果を奏することに加え、優先度の高い制御情報であるカメラ制御信号については、高い信頼性の下で確実に伝送することができる。これは、カメラ制御信号に対するBPSK等の変調方式により、伝送レートを低くすることができ、高い回線信頼性を実現することができるからである。
尚、実施例3において、優先度の高い制御情報(本例では、カメラ制御信号)に対し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調を行う前に、優先度の低い制御信号(本例では、インカム信号)よりも符号化率の低い誤り訂正符号化を行い、また、優先度の低い制御情報に対し、優先度の高い制御情報よりも所要CNRが高いQPSKまたは16QAM等による多値変調を行う前に、優先度の高い制御情報よりも符号化率の高い誤り訂正符号化を行うようにしてもよい。これにより、優先度の高い制御情報であるカメラ制御信号については、符号化率の低い誤り訂正符号化が行われ、優先度の低い制御情報であるインカム信号よりもパリティの量が多く生成され、誤り訂正能力が高いから、高い信頼性の下で確実に伝送することができる。
〔実施例4〕
次に、実施例4について説明する。実施例4は、前述のとおり、実施例1の本線系において、制御情報に対し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調し、ACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送する際に、さらに、制御情報の種類に応じた優先度を設定し、優先度の高い制御情報(本例では、カメラ制御信号)について伝送可能な最小設定量を確保し、優先度の低い制御情報(本例では、インカム信号)の伝送量に応じて、優先度の高い制御情報(本例では、カメラ制御信号)の伝送量を、最小設定量以上の範囲で制御することを特徴とする。
〔端末側〕
図1を参照して、実施例1と実施例4とを比較すると、実施例1,4は、同じ端末装置2−1〜2−Nを備えている点で同一であるが、実施例4の端末装置2−1〜2−Nは、実施例1とは異なる本線/送り返し伝送部22−1〜22−Nを備えている点で相違する。具体的には、図3を参照して、実施例4の本線/送り返し伝送部22−1は、実施例1とは異なるOFDM信号生成部222を備えている。以下、端末装置2−1について説明する。端末装置2−2〜2−Nの構成は、端末装置2−1と同様である。
カメラ20−1、インカム21−1、送信部23−1、受信部24−1、並びに本線/送り返し伝送部22−1における多重分離部221及び送り返し復調部223は、実施例1と同様の機能を有しており、既に説明済みであるからここでは省略する。
(端末側:本線/送り返し伝送部のOFDM信号生成部による処理(本線系の処理))
端末側の本線系の処理のうち、本線/送り返し伝送部22−1のOFDM信号生成部222について詳細に説明する。図11は、実施例4の端末装置2−1において、OFDM信号生成部222による処理の一部を示すフローチャートである。ステップS1101〜ステップS1105は、図6に示したステップS601〜ステップS605と同じであるから、ここでは説明を省略する。
OFDM信号生成部222は、ステップS1104から移行して、処理対象が制御情報のうちのカメラ制御信号(優先度が高く設定されたカメラ制御信号)であるか否かを判定する(ステップS1106)。
OFDM信号生成部222は、ステップS1106において、処理対象がカメラ制御信号であると判定した場合(ステップS1106:Y)、カメラ制御信号に対し、誤り訂正符号化等により圧縮等の信号処理を施し、所要CNRが低いBPSKにより多値変調し、優先度が低く設定されたインカム信号の伝送量に応じて、所定の最小設定量以上の伝送量になるように、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央付近の所定範囲のACキャリアに配置する(ステップS1107)。一方、OFDM信号生成部222は、ステップS1106において、処理対象がカメラ制御信号でないと判定した場合(ステップS1106:N)、処理対象が制御情報のうちのインカム信号(優先度が低く設定されたインカム信号)であるか否かを判定する(ステップS1108)。OFDM信号生成部222は、ステップS1108において、処理対象がインカム信号であると判定した場合(ステップS1108:Y)、インカム信号に対し、誤り訂正符号化等により圧縮等の信号処理を施し、所要CNRが低いBPSK、または優先度の高いカメラ制御信号よりも所要CNRが高いQPSKまたは16QAMにより多値変調し、OFDMフレーム内のキャリア軸における端付近の所定範囲のACキャリアに配置する(ステップS1109)。
OFDM信号生成部222は、ステップS1105、ステップS1107若しくはステップS1109の後、または、ステップS1108において、処理対象がインカム信号でないと判定した場合(ステップS1108:N)、処理を終了してステップS1101へ移行する。そして、OFDM信号生成部222は、OFDM信号を生成し、2本の送信アンテナの系統毎にOFDM信号を分離し、2系統のOFDM信号を送信部23−1に出力する。
図12は、実施例4におけるOFDMフレームのACキャリアに割り当てられたカメラ制御信号及びインカム信号の配置例を示す図である。図12(1)は、図7に対応しており、ACキャリアの配置領域が、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央付近の所定範囲αと、端付近の所定範囲β1及びβ2との2区分に分けられている。所定範囲α内には、固定範囲である最小設定範囲Aが予め設定されている。これは、カメラ制御信号の伝送レートがインカム信号等の情報の増加によって減少し、カメラを制御するときに反応が遅くならないように、カメラ制御信号の最低限の反応速度を確保するためである。尚、図7に示した実施例2の所定範囲α,β1,β2は固定であるのに対し、図12に示す所定範囲α,β1,β2は固定でなく、インカム信号の伝送量に応じて変動する。
この場合、OFDM信号生成部222は、図11に示したフローチャートのステップS1107において、カメラ制御信号を、インカム信号の伝送量に応じて、所定の最小設定範囲Aの示す最小設定量以上の伝送量になるように、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央付近の所定範囲(図12(1)に示したα領域)のACキャリアに配置する。また、OFDM信号生成部222は、ステップS1109において、インカム信号を、OFDMフレーム内のキャリア軸における端付近の所定範囲(図12(1)に示したβ1領域及びβ2領域)のACキャリアに配置する。
図12(2)は、インカム信号の伝送量が少ない場合(例えば、カメラマンから復調側のオペレータへの音声情報が少ない場合)を示している。ACキャリアの配置領域は、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央付近の所定範囲α(図12(1)のαよりも広い範囲)と、端付近の所定範囲β1及びβ2(図12(1)のβ1,β2よりも狭い範囲)との2区分に分けられている。所定範囲α内には、固定範囲である最小設定範囲Aが予め設定されている。
この場合も、OFDM信号生成部222は、図11に示したフローチャートのステップS1107において、カメラ制御信号を、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央付近の所定範囲(図12(2)に示したα領域)のACキャリアに配置する。また、OFDM信号生成部222は、ステップS1109において、インカム信号を、OFDMフレーム内のキャリア軸における端付近の所定範囲(図12(2)に示したβ1領域及びβ2領域)のACキャリアに配置する。カメラ制御信号が配置されるα領域は、インカム信号の伝送量が少ないから、図12(1)よりも広くなり、インカム信号が配置されるβ1領域及びβ2領域は、図12(1)よりも狭くなる。これにより、カメラ制御信号を一度に大量に伝送することができるため、カメラの制御をスムーズに行うことができる。
図12(3)は、インカム信号の伝送量が多い場合(例えば、カメラマンから復調側のオペレータへの音声情報が多い場合)を示している。ACキャリアの配置領域は、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央付近の所定範囲αである最小設定範囲A(図12(1)のαよりも狭い範囲)と、端付近の所定範囲β1及びβ2(図12(1)のβ1,β2よりも広い範囲)との2区分に分けられている。所定範囲αと最小設定範囲Aとは同じになっている。
この場合、OFDM信号生成部222は、図11に示したフローチャートのステップS1107において、カメラ制御信号を、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央付近の所定範囲(図12(3)に示した最小設定範囲A)のACキャリアに配置する。また、OFDM信号生成部222は、ステップS1109において、インカム信号を、OFDMフレーム内のキャリア軸における端付近の所定範囲(図12(3)に示したβ1領域及びβ2領域)のACキャリアに配置する。カメラ制御信号が配置されるα領域は、インカム信号の伝送量が多いから、図12(1)よりも狭い範囲であって、少なくとも最小設定範囲A以上の範囲となり、インカム信号が配置されるβ1領域及びβ2領域は、図12(1)よりも広い範囲となる。このように、カメラ制御信号が伝送される所定範囲αは、最小設定範囲Aよりも下回ることはない。尚、インカム信号で一度に送るべきデータ量が多い場合は、インカム信号に対して施す多値変調の多値数が大きくなるように変調方式を変更(例えば、QPSKから16QAMに変更)したり、インカム信号をメモリに蓄えて徐々に伝送することにより、インカム信号の伝送を故意に遅延させたりするようにしてもよい。
尚、端末側の送り返し系の処理は実施例1と同様であるから、説明を省略する。また、基地局側の処理も実施例1と同様であるから、説明を省略する。この場合、復調部33−1〜33−Nは、ACキャリアから制御情報を抽出する際に、図12に示した領域αからカメラ制御信号を抽出し、領域β1及び領域β2からインカム信号を抽出する。インカム信号の伝送量に応じて変化する所定範囲α,β1,β2も、制御情報の一部として伝送される。
以上のように、実施例4の映像信号伝送システム1によれば、本線系において、端末装置2−1〜2−Nの本線/送り返し伝送部22−1〜22−Nが、制御情報の種類に応じた優先度を設定し、優先度の高い制御情報(本例では、カメラ制御信号)を、優先度の低い制御情報(本例では、インカム信号)の伝送量に応じて、所定の最小設定範囲Aの示す最小設定量以上の伝送量になるように、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央付近の所定範囲のACキャリアを用いてOFDM信号として伝送し、優先度の低い制御情報(本例では、インカム信号)を、OFDMフレーム内のキャリア軸における端付近の所定範囲に配置された残りのACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送するようにした。これにより、実施例1と同様の効果を奏することに加え、優先度の高い制御情報であるカメラ制御信号については、インカム信号の伝送量が少ない場合、伝送レートを高くすることができると共に、高い信頼性の下で確実に伝送することができる。これは、インカム信号の伝送量が少ない場合、カメラ制御信号を一層多くのACキャリアを用いて伝送することができるからである。
〔変形例〕
次に、実施例1〜4の変形例について説明する。この変形例は、図1に示した映像信号伝送システム1の本線系において、本線映像の映像信号及び制御情報を多重してTS信号を生成し、TS信号を任意の信号形式にて伝送することを特徴とする。また、送り返し系において、送り返し映像の映像信号及び制御情報を多重してTS信号を生成し、TS信号を任意の信号形式にて伝送することを特徴とする。
前述の実施例1〜4とこの変形例とを比較すると、実施例1〜4及び変形例は、図1に示した映像信号伝送システム1と同じ構成である点で同一であるが、変形例の本線/送り返し伝送部22−1〜22−N及び送り返し送信処理部35は、実施例1〜4とは異なる処理を行う点で相違する。この変形例は、図1に示したように、本線系の伝送であるN台のカメラ20−1〜20−N(または端末装置2−1〜2−N)における本線映像の映像信号及び制御情報を多重してTS信号を生成し、並びに、送り返し系の伝送であるN台のカメラ20−1〜20−N(または端末装置2−1〜2−N)に対する送り返し映像の映像信号及び制御情報を多重してTS信号を生成し、任意の信号形式の信号にて伝送する例である。
〔端末側:本線/送り返し伝送部の本線系の処理〕
端末側の端末装置2−1における本線/送り返し伝送部22−1について詳細に説明する。図13は、変形例の端末装置2−1における本線/送り返し伝送部22−1の構成を示すブロック図である。この変形例の本線/送り返し伝送部22−1は、多重分離部221、送り返し復調部223、多重部226及び変調部227を備えている。図3に示した実施例1〜4の本線/送り返し伝送部22−1と図13に示す変形例の本線/送り返し伝送部22−1とを比較すると、両本線/送り返し伝送部22−1は、多重分離部221及び送り返し復調部223を備えている点で同一であるが、変形例の本線/送り返し伝送部22−1は、実施例1〜4のOFDM信号生成部222の代わりに、多重部226及び変調部227を備えている点で相違する。多重分離部221及び送り返し復調部223については、説明を省略する。
変形例の本線/送り返し伝送部22−1に備えた多重部226は、カメラ20−1から本線映像の映像信号を入力すると共に、多重分離部221から制御情報を入力する。そして、多重部226は、本線映像の映像信号及び制御情報に対し、誤り訂正符号化等により圧縮等の信号処理を施し、本線映像の映像信号と制御情報とを多重し、多重信号を変調部227に出力する。変調部227は、多重部226から多重信号を入力し、所定の変調処理を施し、OFDM信号またはシングルキャリアの信号等を生成し、2本の送信アンテナの系統毎にその信号を分離し、2系統の信号を送信部23−1に出力する。
尚、端末側の送り返し系の処理は実施例1〜4と同様であるから、説明を省略する。また、基地局側の処理も実施例1〜4と同様であるから、説明を省略する。この場合、基地局側の基地局装置3において、復調部33−1〜33−Nは、端末側の本線/送り返し伝送部22−1〜22−Nの変調方式に対応した復調を行う。また、送り返し送信処理部35は、多重分離部34からの多重されたTS信号に対し、所定の変調処理を施し、OFDM信号またはシングルキャリアの信号等を生成する。
以上のように、変形例の映像信号伝送システム1によれば、本線系において、本線映像の映像信号及び制御情報を多重してTS信号を生成し、TS信号を、OFDM信号を含む任意の信号形式にて伝送するようにした。また、送り返し系において、送り返し映像の映像信号及び制御情報を多重してTS信号を生成し、TS信号を任意の信号形式にて伝送するようにした。これにより、本線系の制御情報、並びに送り返し系における送り返し映像の映像信号及び制御情報について、高い回線信頼性を実現することができ、確実に伝送することができる。また、実施例1〜4とは異なり、OFDMフレームのACキャリアを使用しないようにしたから、どのような信号形式に対しても適用可能な映像信号伝送システム1を実現することができる。
以上、実施例及び変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施例及び変形例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、図1に示した映像信号伝送システム1が、ミリ波帯電波を用いて十分なチャネル数を確保できる状況では、複数のカメラ20−1〜20−Nを同時に運用することができ、各カメラ20−1〜20−Nに対し、異なる周波数チャネルを割り当てて使用する。この場合、端末装置2−1〜2−Nの送信部23−1〜23−Nは、対応するカメラ20−1〜20−Nに対して異なる周波数チャネルを割り当て、割り当てた周波数チャネルを用いてOFDM信号を送信する。ARIB STD−B43では、最大で16チャネルを使用することができる。例えば、映像信号伝送システム1が、15台のカメラ20−1〜20−15を備え、本線系において、カメラ1台に対し1周波数チャネルを割り当て、合計15の周波数チャネルにてOFDM信号を伝送する。また、送り返し系において、送り返し映像及び制御情報に対し残りの1周波数チャネルを割り当て、OFDM伝送するようにしてもよい。また、例えばカメラ1台に対し、1周波数チャネルの本線系のOFDM信号と、1周波数チャネルの送り返し系のOFDM信号とを割り当てるようにしてもよい。
また、映像信号伝送システム1を構成する端末装置2−1〜2−Nは、制御情報として、カメラ制御信号及びインカム信号を伝送するようにしたが、カメラのバッテリー残量、カメラに関連する情報等も制御情報に含めて基地局側へ伝送するようにしてもよい。また、基地局装置3は、制御情報として、ゲンロック信号、カメラ制御信号及びインカム信号を伝送するようにしたが、電子台本、端末側で送信制御を行うための無線伝搬情報等も制御情報に含めて端末側へ伝送するようにしてもよい。この場合、バッテリー情報、電子台本等についても、カメラ制御信号、インカム信号等と同様に優先度をそれぞれ設定しACキャリアに配置することによって、撮影状況及び環境等に対して一層適応した映像信号伝送システム1を構築することが可能となる。前述の実施例1〜4及び変形例に示した制御情報は例示であり、本発明は、この制御情報に限定されるものではない。
また、映像信号伝送システム1を構成する基地局装置3は、送り返し系において、送り返し映像の映像信号及び制御情報に対し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調し、データキャリアを用いてOFDM信号にて伝送するようにした。これに対し、例えば、送り返し映像の映像信号のレートが必要な場合には、実施例1のように、基地局装置3は、送り返し映像の映像信号に対し、16QAM等により多値変調し、データキャリアを用いてOFDM信号にて伝送すると共に、制御情報に対し、所要CNRが低いBPSK等により多値変調し、ACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送するようにしてもよい。この場合、端末装置2−1〜2−Nは、本線/送り返し伝送部22−1〜22−Nの多重分離部221における分離部225が、ACキャリアの位置に応じた信号の分離を行う。また、このとき、カメラ制御信号及びインカム信号以外の、例えば電子台本、バッテリー情報等の情報を送受信する場合は、この中で特に途切れにくくする必要がある信号に対し優先度を高く設定し、カメラ制御信号と同じように扱ってACキャリアに配置し、実施例1〜4で挙げたようにACキャリアの中で途切れにくく、かつ回線信頼性が高くなる工夫をすることも可能である。
また、基地局装置3は、送り返し系において、実施例2,3のように、送り返し映像の映像信号及び制御情報の種類に応じた優先度を設定し、優先度の高い制御情報に対して、所要CNRが低いBPSK等により多値変調を行い、OFDMフレームの中央付近におけるデータキャリアに配置し、優先度の低い制御情報に対し、所要CNRが低いBPSK等、または優先度の高い制御情報よりも所要CNRが高いQPSKまたは16QAM等による多値変調(BPSKよりも、1信号点あたり伝送可能なデータ数(多値数)の多い変調方式にて多値変調)を行い、OFDMフレームの端付近におけるデータキャリアに配置するようにしてもよい。また、実施例4のように、送り返し映像の映像信号及び制御情報の種類に応じた優先度を設定し、優先度の高い制御情報(例えば、カメラ制御信号、ゲンロック信号)について伝送可能な最小設定量を確保し、優先度の低い制御情報(例えば、インカム信号)の伝送量に応じて、優先度の高い制御情報の伝送量を、最小設定量以上の範囲で制御するようにしてもよい。この場合、端末装置2−1〜2−Nは、本線/送り返し伝送部22−1〜22−Nの多重分離部221における分離部225が、ACキャリアの位置に応じた信号の分離を行う。
また、前述の変形例では、OFDM信号またはシングルキャリアの信号を伝送するようにしたが、本発明は、伝送信号をこれらの信号に限定するものではない。
尚、本発明の実施例1〜4及び変形例による映像信号伝送システム1を構成する端末装置2−1〜2−N及び基地局装置3のハードウェア構成としては、通常のコンピュータを使用することができる。端末装置2−1〜2−N及び基地局装置3は、CPU、RAM等の揮発性の記憶媒体、ROM等の不揮発性の記憶媒体、及びインターフェース等を備えたコンピュータによってそれぞれ構成される。端末装置2−1〜2−Nに備えた本線/送り返し伝送部22−1〜22−N、送信部23−1〜23−N及び受信部24−1〜24−Nの各機能は、これらの機能を記述したプログラムをCPUに実行させることによりそれぞれ実現される。また、基地局装置3に備えた本線/送り返し送受信部30−1〜30−4、信号多重分離部31,32、復調部33−1〜33−N、多重分離部34及び送り返し送信処理部35の各機能も、これらの機能を記述したプログラムをCPUに実行させることによりそれぞれ実現される。これらのプログラムは、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記憶媒体に格納して頒布することもできる。
1 映像信号伝送システム
2 端末装置
3 基地局装置
20 カメラ
21,37 インカム
22 本線/送り返し伝送部
23 送信部
24 受信部
30 本線/送り返し送受信部
31,32 信号多重分離部
33 復調部
34,221 多重分離部
35 送り返し送信処理部
36 カメラコントローラ
222 OFDM信号生成部
223 送り返し復調部
224,226,342 多重部
225,341 分離部
227 変調部

Claims (4)

  1. ワイヤレスカメラにより撮影された本線映像の映像信号を送信し、送り返し映像の映像信号を受信する端末装置と、前記端末装置から前記本線映像の映像信号を受信し、前記送り返し映像の映像信号を送信する基地局装置とを備えた映像信号伝送システムにおいて、
    前記端末装置は、
    前記本線映像の映像信号に対し、所定の変調方式にて多値変調し、データキャリアを用いてOFDM信号にて前記基地局装置へ伝送すると共に、当該映像信号伝送システムにて用いる制御情報に対し、前記所定の変調方式よりも少ない多値数の変調方式にて多値変調し、ACキャリアを用いてOFDM信号にて前記基地局装置へ伝送し、
    前記基地局装置から伝送された前記送り返し映像の映像信号、及び当該映像信号伝送システムにて用いる制御情報のOFDM信号を受信して復調し、前記送り返し映像の映像信号、及び前記制御情報を構成する各種情報に分離する端末側伝送部を備え、
    前記基地局装置は、
    前記端末装置から伝送されたOFDM信号を受信して復調し、前記本線映像の映像信号及び前記制御情報を抽出し、前記制御情報を各種情報に分離し、
    前記送り返し映像の映像信号、及び当該映像信号伝送システムにて用いる制御情報に対し、前記所定の変調方式よりも少ない多値数の変調方式にて多値変調し、OFDM信号にて前記端末装置へ伝送する基地局側伝送部を備え、
    前記端末側伝送部が前記基地局装置へ伝送するOFDM信号における前記制御情報を構成する各種情報には、カメラ制御信号及びインカム信号が含まれており、
    前記端末側伝送部は、
    前記制御情報を構成する各種情報に優先度を設定する際に、少なくとも前記カメラ制御信号に高い優先度を設定すると共に、少なくとも前記インカム信号に低い優先度を設定し、
    前記優先度の高い制御情報に対し、前記所定の変調方式よりも少ない多値数の変調方式にて多値変調し、OFDMフレーム内のキャリア軸における中央付近の所定範囲に配置されたACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送し、
    前記優先度の低い制御情報に対し、前記所定の変調方式よりも少ない多値数の変調方式にて多値変調し、OFDMフレーム内のキャリア軸における端付近の所定範囲に配置されたACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送する、ことを特徴とする映像信号伝送システム。
  2. 請求項1に記載の映像信号伝送システムにおいて、
    前記端末側伝送部は、
    前記制御情報を構成する各種情報に優先度を設定する際に、少なくとも前記カメラ制御信号に高い優先度を設定すると共に、少なくとも前記インカム信号に低い優先度を設定し、
    前記優先度の高い制御情報に対し、前記優先度の低い制御情報よりも符号化率が低い誤り訂正を付加すると共に、前記所定の変調方式よりも少ない多値数の変調方式にて多値変調し、OFDMフレーム内のキャリア軸の中央付近の所定範囲に配置されたACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送し、
    前記優先度の低い制御情報に対し、前記優先度の高い制御情報よりも符号化率が高い誤り訂正を付加すると共に、前記優先度の高い制御情報に対する変調方式よりも多い多値数の変調方式にて多値変調し、OFDMフレーム内のキャリア軸の端付近の所定範囲に配置されたACキャリアを用いてOFDM信号にて伝送する、ことを特徴とする映像信号伝送システム。
  3. 請求項1または2に記載の映像信号伝送システムにおいて、
    前記端末側伝送部は、
    前記制御情報を構成する各種情報に優先度を設定する際に、少なくとも前記カメラ制御信号に高い優先度を設定すると共に、少なくとも前記インカム信号に低い優先度を設定し、
    前記優先度の高い制御情報については所定の最小伝送量以上の伝送を行うと共に、前記優先度の低い制御情報の伝送量が少なくなった場合、前記優先度の高い制御情報の伝送量を増やし、前記優先度の低い制御情報の伝送量が多くなった場合、前記優先度の高い制御情報の伝送量を、前記所定の最小伝送量よりも下回らないように減らす、ことを特徴とする映像信号伝送システム。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の映像信号伝送システムにおいて、
    前記本線映像の映像信号を送信し、前記送り返し映像の映像信号を受信する複数の端末装置と、前記複数の端末装置から前記本線映像の映像信号を受信し、前記送り返し映像の映像信号を送信する基地局装置とを備え、
    前記基地局側伝送部は、
    各端末装置宛の制御情報に、各端末装置を区別するための識別情報を付加して伝送する、ことを特徴とする映像信号伝送システム。
JP2011014716A 2011-01-27 2011-01-27 映像信号伝送システム Active JP5677691B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011014716A JP5677691B2 (ja) 2011-01-27 2011-01-27 映像信号伝送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011014716A JP5677691B2 (ja) 2011-01-27 2011-01-27 映像信号伝送システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012156819A JP2012156819A (ja) 2012-08-16
JP5677691B2 true JP5677691B2 (ja) 2015-02-25

Family

ID=46838084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011014716A Active JP5677691B2 (ja) 2011-01-27 2011-01-27 映像信号伝送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5677691B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000269918A (ja) * 1999-03-16 2000-09-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 直交周波数分割多重伝送方式とそれを用いた送信装置及び受信装置
JP2001223665A (ja) * 2000-02-08 2001-08-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 信号符号化伝送装置、信号復号化受信装置、およびプログラム記録媒体
JP4018925B2 (ja) * 2002-04-17 2007-12-05 株式会社日立国際電気 信号構成および送信装置ならびに受信装置
JP4331556B2 (ja) * 2003-09-26 2009-09-16 株式会社日立国際電気 デジタル伝送装置およびデジタル伝送装置用アダプタ
JP4053056B2 (ja) * 2005-04-28 2008-02-27 株式会社日立国際電気 信号伝送方法および送信装置および伝送装置および受信装置
JP4971019B2 (ja) * 2007-04-16 2012-07-11 日本放送協会 無線端末装置、無線伝送システム、及びプログラム
KR101324670B1 (ko) * 2008-12-08 2013-11-04 노키아 지멘스 네트웍스 오와이 셀룰러 통신 시스템에서의 업링크 제어 시그널링

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012156819A (ja) 2012-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100978161B1 (ko) 통신 제어 장치 및 그 제어 방법, 통신 장치 및 그 제어방법, 무선 통신 시스템, 및 기억 매체
US9882731B2 (en) Broadcasting signal transmitter/receiver and broadcasting signal transmission/reception method
JP4658959B2 (ja) 通信方法および無線送信機
JP2920131B1 (ja) Ofdm信号送出装置
KR20110074620A (ko) 통신 장치, 통신 방법 및 집적 회로
US20070189289A1 (en) Apparatus, method and computer program product providing frequency domain multiplexed multicast and unicast transmissions
KR20060110426A (ko) 단말 주파수 망을 이용하는 디지털 방송 시스템에서 데이터송수신 방법 및 장치와 그 시스템
US20100118751A1 (en) Radio communication apparatus, radio communication system and radio communication method
JP6363673B2 (ja) 複数のストリームを表すofdmシンボルを転送する方法及びデバイス
JP2005142935A (ja) 無線通信システム、無線制御方法および制御装置
KR101974016B1 (ko) Ofdm 및 noma을 결합한 통신 방법을 이용한 데이터 전송 방법
US9265007B2 (en) Transmission device, transmission method, reception device, reception method, and program
JP5677691B2 (ja) 映像信号伝送システム
US8670368B2 (en) Broadcast retransmitting method, broadcast retransmitting apparatus, replay apparatus, and broadcast retransmitting system using the same
KR102364907B1 (ko) 디지털 텔레비전 시스템을 위한 낮은 인접 채널 간섭 모드
US10630457B2 (en) Base station, terminal apparatus, radio communication system, and communication method
US8605773B2 (en) Apparatus and method for data communication using radio frequency
KR20180042789A (ko) 계층분할다중화 기반 이동통신 송수신 장치 및 방법
JP2017200126A (ja) Ofdm信号送信装置及びofdm信号受信装置
US20120213304A1 (en) Data transferring device, data transferring method and data receving method
CN110661736A (zh) 信号处理方法及相关装置
JP2008060832A (ja) 受信装置
CN106797491A (zh) 用于ofdm系统的滤波标识符
JP2014216717A (ja) 送り返し信号遅延補正装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141230

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5677691

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250