JP2008060626A - 車両用アンテナ接続装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用アンテナ導体とアンテナ接続回路基板とを接続するアンテナ接続装置において簡便な構造で接続を簡素化する。
【解決手段】リヤウインドウガラス41の給電面43に当接する導電性の当接部17と、当接部17よりも剛性が低くアンプ基板12に当接すると共に弾性変形する導電性の弾性変形部19と、を備え、給電面43とアンプ基板12とを電気的に導通させる導通体15と、筐体13に固定され、当接部17と弾性変形部19との間で導通体15を支持し、当接部17から弾性変形部19に伝達される力Fの一部Fが弾性変形部19に伝わらないよう遮断する支持部材21とを備える。弾性変形部19は圧縮変位が大きくなるほど、圧縮変位の増加に対する反発力の増加の割合が小さくなってくる特性を持つ。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両用アンテナ導体とアンテナ接続回路基板とを接続する車両用アンテナ接続装置の構造に関する。
従来から車両に搭載されるアンテナとして、ガラスアンテナが知られている。このガラスアンテナは、所望の周波数帯の電波(例えば、テレビ、ラジオ、等の電波)の受信ができるアンテナエレメントをウインドウガラスに貼り付けて構成されている。そのため、棒アンテナのようにアンテナエレメントが車両外部に突出することがなく、また、車両の意匠に影響を与えることがない。また、多種類の周波数に対応するアンテナを取り付けやすい。ガラスアンテナはこのような利点を多く含み、車両用アンテナの主流となっている。そして、車両のリヤウインドウガラスやフロントウインドウガラスに上記のようなガラスアンテナが取り付けられることが多い。
ガラスアンテナのアンテナエレメントは、受信した信号を処理するためにアンプをはじめとするアンテナ接続装置に接続される。この時、ウインドウガラスに貼り付けられたアンテナエレメントと接続装置とは接続線で接続されることになる。通常この接続線とアンテナエレメントとは電気的に区別されない導体と見なされてしまうので、実質的に接続線もアンテナエレメントの一部として機能してしまう。その結果、アンテナエレメントが本来目的とする周波数帯域の受信が良好に行えなくなるという不都合が生じる。このため、接続線の長さは出来るだけ短くすることが良く、ガラスアンテナの処理回路をアンテナエレメントの近傍、例えば、車両のリヤウインドウガラスが接続されるルーフ部分等に配置することが多い(例えば、特許文献1参照)。
また、ウインドウガラスのアンテナエレメントとアンテナ接続装置の接続を容易にするために、ウインドウガラスのアンテナエレメントの接点をアンテナ接続装置に取り付けられた接点装置に押し付けて接触導通させる接点装置が多く用いられている。
図8に、従来の接点装置70を示す。この接点装置70は、二つの部品等の間で導通を確保する場合に、その接続部分に用いられる。図8の接点装置70は、プリント基板72に固定される固定部74と、固定部74内に移動自在に収容され導体からなる可動接触子76と、同じく固定部74内に移動自在に収容され導体からなるスプリング78と、を備える。可動接触子76は、スプリング78によって付勢され、相手側部品80の導体パターン80aに当接される。そして、スプリング78、可動接触子76、および固定部74が導通路として機能し、プリント基板72と相手側部品80それぞれに設けられる導体パターン72a,80a間を導通させるものである(例えば、特許文献2参照)。この接点装置70は、二つの部品間で電気的な接続のための結線作業が不要になるというメリットがあり、特に、二つの部品間の距離が変動したり、個体差(ばらつき)があったりする場合に有効である。
しかし、この特許文献2に開示された従来技術の接点装置70は、スプリング78による付勢力が直接プリント基板72に加わるため、スプリング78の反力が大きい場合には、その力でプリント基板72の変形等が生じ、プリント基板72に接点装置70を取り付けているはんだ73が割れて、導通不良となってしまう場合があるという問題があった。
そこで、このような問題を解決するために、図9に示すような接点装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。この接点装置90は基体部91にスプリング92を取り付け、スプリング92によって当接部94を相手側の導体に押し付けるように構成され、スプリング92の上下動がスムースに出来るようにスプリング92と基体部91との間にスライド部材93が設けられている。そして、当接部94を当接させるためにスプリング92に掛かる圧縮力は基体部91の底部によって受ける構造となっている。プリント基板への電気的な導通はスプリング92の底部からガイド95に沿って延出した帯板上の導通板96をはんだ付けすることによって行うようになっている(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−167391号公報 実開平4−88690号公報 特開2005−332643号公報
この特許文献3に開示されている従来技術では、当接部94側は電気的な接合作業が不要で、スプリング92の反力が直接プリント基板に掛からないことから、特許文献2に開示された接点装置70のようにプリント基板72のはんだ73が割れて導通不良となるという問題は解決されるものの、プリント基板側には接点装置90を別途はんだ付けなどによって接続することが必要で、組立に手間が掛かるという問題があった。
そこで、本発明は、簡便な構造で車両用アンテナ導体とアンテナ接続回路基板との接続を簡素化することを目的とする。
本発明に係る車両用アンテナ接続装置は、基体部と、前記基体部に固定されたアンテナ接続回路基板と、車両用アンテナ導体と前記アンテナ接続回路基板とを接続する車両用アンテナ接続装置であって、前記車両用アンテナ導体に当接する導電性の当接部と、アンテナ接続回路基板に当接すると共に弾性変形する導電性の弾性変形部と、を備え、前記車両用アンテナ導体と前記アンテナ接続回路基板とを電気的に導通させる導通体と、前記基体部に固定され、前記当接部と前記弾性変形部との間で前記導通体を支持し、前記当接部から前記弾性変形部に伝達される力の一部を遮断する支持部材と、を有することを特徴とする。また、前記支持部材は前記弾性変形部よりも剛性が大きい弾性部材であること、としても好適であるし、前記弾性変形部は、圧縮変位が大きくなるほど、圧縮変位の増加に対する反発力の増加の割合が小さくなってくること、としても好適であるし、前記弾性変形部は中央部に中空部分を有する形状であること、としても好適である。
本発明に係る車両用アンテナ接続装置は、共通の基体部と、共通のアンテナ接続回路基板と、複数の車両用アンテナ導体それぞれと前記共通のアンテナ接続回路基板とを電気的に導通させる複数の導通体と、共通の基体部に固定され、絶縁部材を介して前記導通体を支持する支持部材と、を有することとしても好適であるし、共通の基体部と、共通のアンテナ接続回路基板と、複数の車両用アンテナ導体それぞれと前記共通のアンテナ接続回路基板とを電気的に導通させる複数の導通体と、共通の基体部に固定され、前記導通体を支持する絶縁性の支持部材と、を有することとしても好適である。
本発明は、簡便な構造で車両用アンテナ導体とアンテナ接続回路基板とを簡単に接続することが出来るという効果を奏する。
本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下の説明は、リヤウインドウガラスに設けられたガラスアンテナとの接続に用いられるアンテナ接続装置を例として説明するが、これは例示であって、フロントウインドウガラスに設けられたガラスアンテナとの接続にも適用することができる。また、以下に述べる構造も例示であり、これら以外の構造であっても構わない。
図1はリヤウインドウガラスに設けられたガラスアンテナと車両に取り付けられたアンテナ接続装置とが組立てられた状態を示す斜視図を示す。図1に示すように、本実施形態では、リヤウインドウガラス41の車室内側面には5種類のアンテナエレメント42が取り付けられている。これらの5種類のアンテナエレメント42はそれぞれ異なる周波数帯に対応している。また、アンテナエレメント42はガラス面に密着した帯状の金属薄膜であり、印刷によって構成しても良いし、金属を蒸着したり、金属箔を貼り付けたりして構成されても良い。アンテナエレメント42の天井板37側の端部には四角形状の所定面積を持った金属薄膜からなり、アンテナエレメント42からの信号を出力する給電面43が設けられている。給電面43もアンテナエレメント42と同様に印刷や蒸着や金属箔の貼り付けなどによって構成される。
一方、車両の天井板37の車室内側には天井フレーム31が溶接で取り付けられている。そして、天井フレーム31に固定された固定ボルト33によってアンテナ接続装置11の固定フランジ25が天井フレーム31のリヤウインドウガラス41に面した端部に固定されている。アンテナ接続装置11のリヤウインドウガラス41側に導通体15が支持部材によって取り付けられ、そのリヤウインドウガラス41側の導通体15が給電面43に押し当てられてアンテナエレメント42とアンテナ接続装置11とを電気的に導通させている。アンテナ接続装置11からは図示しない出力線がラジオなどの受信装置に接続されて、電波を受信できるようになっている。
図2から図4を参照しながら、本実施形態のアンテナ接続装置11の構造を説明する。図2,3に示すように、アンテナ接続装置11は基体部である筐体13と、筐体13の中に固定されるアンテナ接続回路基板であるアンプ基板12と、基体部である筐体13に固定されカバー14と、カバー14に取り付けられた支持部材21と、アンテナエレメント42の給電面43とアンプ基板12とを電気的に導通させる導通体15とを備えている。導通体15は、支持部材21に支持され、アンテナエレメント42の給電面43に当接する導電性の当接部17と、弾性変形する導電性の弾性変形部19と、を備えている。弾性変形部19は円筒形状をしており、中央に中空部20を備えている。筐体13はその両端に固定ボルト33が貫通する孔が開いた固定フランジ25が張り出し、固定フランジ25は固定ボルト33によって天井フレーム31に固定される。固定フランジ25の固定ボルト33の貫通孔は一方が長孔となっていて、車両の天井板37や天井フレーム31の製造誤差を吸収することが出来るようになっている。また、アンテナ接続装置11を天井フレーム31に固定することができれば、締結具は固定ボルト33に限らずスタッドボルト等を用いてもよい。
本実施形態では、4つの導通体15はそれぞれの支持部材21によって支持されている。そして支持部材21はカバー14の上面で共通化されており、共通の筐体13に固定されるようになっている。また、アンプ基板12も共通となっており、共通の筐体13に固定されている。本実施形態では、上記のように支持部材21は共通の筐体13と共通のカバー14とに接続されていることから、複数の導通体15との取り付け部部分には絶縁部材23を取り付けて各導通体15をそれぞれ電気的に絶縁するように構成されている。絶縁部材23は、各支持部材21と各導電体15との間を電気的に絶縁することができるように、溝型断面を持つリング状の形状となっている。そして溝部には支持部材21が嵌まり込み、リング状の絶縁部材23の上面と下面と内径側面はそれぞれ導電体15の当接部側と弾性変形部側と中心側に接するような構成となっている。このため、支持部材21は導電体15のいずれの面とも接触せず、電気的な絶縁状態が保てる構造となっている。また、絶縁部材23は絶縁性のゴムあるいは樹脂などによって構成され、その厚みを変更することによって給電面43に当接する当接部17の先端と支持部材21との距離を調整することができる。本実施形態では、4つの導通体15を共通の筐体13に固定するように構成しているが、単一の導通体15を単一の筐体13に固定して、単一のアンプ基板12と電気的に導通するように構成してもよいし、4つ以上の導通体15をそれぞれの支持部材21によって支持して、共通の筐体13に固定してもよい。
また、図2,3に示すように、支持部材21は筐体13からカバー14と一体となった平板部21aと、平板部21aから導通体15の当接部17の側に向かって斜め上方に折り曲げられた折り曲げ部21bと、筐体13と略平行で導通体15を支持している支持部21cとを含んでいる。そして、斜め上方に折り曲げられている折り曲げ部21bによってスプリングとしての効果を持たせることが出来るようになっている。
図4に示すように、支持部材21の平板部21aと折り曲げ部21bは略同一の幅を持って構成され、カバー14との間に隙間29を有する寸法となっている。これは、リヤウインドウガラス41の給電面43を当接部17に押し付けたときに折り曲げ部21bがカバー14と干渉しないで下側に向かって変位することが出来るようにする為である。一方、支持部21cは導通体15のリヤウインドウガラス41の給電面43に当接する円形の平面を持った当接部17を支持するために円形状となっている。また、当接部17は給電面43との間で十分に接触面積を持つことが出来るような大きさとなっていることから、その大きさに合わせて支持部21cの大きさも平板部21aや折り曲げ部21bよりも幅が広くなっている。また、その支持部21cの幅に合わせて、カバー14の切り欠き部も大きくなっており、リヤウインドウガラス41の給電面43を当接部17に押し付けたときに折り曲げ部21bが下側に向かって大きく変位した場合でも、支持部21cがカバー14と干渉して、その変位を制限しないように構成されている。
支持部材21は上記のようにリヤウインドウガラス41の給電面43を当接部17に押し付けたときに折り曲げ部21bが下側に向かって弾性変形によって変位するような弾性部材で構成されている。材料としては、バネ鋼材のような弾性力の大きな金属部材でもよいし、他の金属部材でもよい。また、樹脂等の絶縁性の弾性部材で構成しても好適である。支持部材21自体が絶縁性の弾性材料で構成されている場合には、その厚みを変更することによって給電面43に当接する当接部17の先端と支持部材21との距離を調整することが必要ない場合には支持部材21と導通体15との間の絶縁部材23を設けなくともよい。
また、本実施形態では、支持部材21の形状は筐体13に一端が固定された板ばね状のものとして説明していたが、支持部材21はこのような形状に限らず、筐体13に固定され、導通体15を支持することが出来、弾性変形が出来るようなものならばどのような形状のものであってもよい。例えば、筐体13に両側が固定された重ね板ばねのような形状であってもよいし、筐体13に一端が固定されたコイルスプリングの他端に導通体15を取り付けられるような支持部21cを持つような形状でもよい。
図2,3に示すように、導通体15はリヤウインドウガラス41の給電面43に当接する当接部17と円筒形状の弾性変形部19を備えている。導通体15は給電面43とアンプ基板12とを電気的に導通させるために導電性の材質によって構成されている。また、当接部17、及び弾性変形部19は、給電面43との当接及びアンプ基板12との当接の際に弾性変形することが必要であることから弾性部材であることが必要である。このような導電性の弾性部材として導電ゴム、あるいは、エラストマー、ハーネスなどでもよい。また、当接部17は弾性変形部19ほど大きな弾性が必要ないことから、ある程度の弾性があれば金属などを使用してもよい。導通体15は、導電性ゴムやエラストマー等の導電性材料によって一体成形されていてもよいし、同一材料又は別材料によって別体として成形し、組み合わせて製造することとしても良い。
導通体15は当接部17と弾性変形部19との間を支持部材21によって支持されている。当接部17は支持部材21によって上部のリヤウインドウガラス41の給電面43に押し当てられる。弾性変形部19は、中空部20を有する円筒形状であることから、全体の剛性は内部に中空部の無い当接部17よりも低くなっており、荷重が掛かった場合に大きく変形することが出来るようになっている。このように中空部20を有することによって、弾性変形部19は圧縮荷重を受けた時に円筒形状が潰れるような変形を起こす。そして、当初は円筒形状であったものが、圧縮荷重を受けるに従って横長の楕円形状に変形し、更に荷重を受けると、より横長の楕円形状に変形していく。このように横長に変形すればするほど、両側の曲率半径が小さくなり、荷重に対する変形量が大きくなっていく。つまり中空部20を有する弾性変形部19は圧縮荷重を受けた時に、変形が大きくなるにつれて圧縮変位の増加に対する反発力の増加の割合が少なくなってくる特性を示す。別の表現をすると、変形が大きくなるにつれて、剛性が低下してくる特性を示す。
導通体15の弾性変形部19は上記のような変形特性を持つものであれば、本実施形態のように中空部20を有する円筒形状に限られず、内部に空気溜まりを持つ球形やラグビーボールのような中空楕円体であってもよい。
図5に、以上説明したアンテナ接続装置11を車両の天井フレーム31に取り付けて、リヤウインドウガラス41の給電面43に当接部17が当接するように組み立てられた状態の断面を示す。車両の天井板37はリヤウインドウガラス41側の端部にリヤウインドウガラス41が取り付けられる段部37bを備えている。段部37bは、リヤウインドウガラス41がその上に取り付けられると、その車外側面が車両の天井板の一般部車外側面と略同一面となるような段である。天井板37の車室側面には天井フレーム31が天井板37に取り付けられている。天井フレーム31は溝型の断面を持つ中央部31aと中央部31aからリヤウインドウガラス41の方向に延びたフランジ形状の端部31bと、リヤウインドウガラス41と反対の方向に延びた端部31cとを有している。そして、溝型断面の中央部31aが天井板37との間に空洞36を形成するように両端部31b,31cは車両の天井板37の車室側面に溶接固定されている。天井フレーム31のリヤウインドウガラス41側の端部31bには、アンテナ接続装置11を固定するための固定ボルト33が溶接固定されている。この固定ボルト33に固定ナット35によってアンテナ接続装置11の固定フランジ25が天井フレーム31に固定されている。また、中央部31aには仮止めクリップ32が取り付けられている。
リヤウインドウガラス41は、車両の天井板37の段部37bの上に接着剤38によって貼り付け固定されている。リヤウインドウガラス41と天井板37との隙間にはブチルゴムなどの充填剤39が取りつけられ、車両の天井板37とリヤウインドウガラス41とを隙間なく接続している。リヤウインドウガラス41は天井板37の段部37bの上に取り付けられた際に、車室内側に形成された給電面43がアンテナ接続装置11の導通体15の先端にある当接部17に当接し、リヤウインドウガラス41が段部37bの上に固定されるまで、当接部17を車室内側に押し下げる。そして、リヤウインドウガラス41が当接部17を押し下げることにより天井フレーム31に固定されているアンテナ接続装置11との間に圧縮力が掛かる。この圧縮力によって支持部材21は当接部17をリヤウインドウガラス41の方向に押し上げて、当接部17をリヤウインドウガラス41に押し付ける。一方、圧縮力の一部は弾性変形部19を変形させると共に、弾性変形部19をアンプ基板12に押し付ける。アンプ基板12は筐体13に固定された基板サポート26によって筐体13に固定されている。
図6を参照しながら、この圧縮荷重の掛かった状態をより詳しく説明する。先に説明したように、アンテナ接続装置11は天井板37と天井フレーム31に固定されていることから、リヤウインドウガラス41の取り付けの際に、当接部17を図6の上から下に向かって押し付ける。この際、当接部17はリヤウインドウガラス41の給電面43から下向きにFの荷重を受ける。この荷重は当接部17と弾性変形部19との間で導通体15を支持している支持部材21に伝達される。支持部材21は弾性部材なので、この荷重によって弾性変形により下向きに変位すると共に、その変位に応じた図6の上向きの反力Fを発生する。この力Fによって当接部17は給電面43に押し付けられる。一方、当接部17に加わった荷重Fと支持部材21からの反力Fとの差分のFは弾性変形部19に伝達され、弾性変形部19を圧縮変形させると共に、アンプ基板12に弾性変形部19を押し付ける反発力となる。つまり、当接部17に加わった力Fの内の一部であるFは支持部材21によって弾性変形部19への伝達が遮断され、残りのFだけが弾性変形部19に伝達され、大きな力が弾性変形部からアンプ基板12に加わることを防いでいる。
図7に、上記の力F、F、Fとリヤウインドウガラス41による当接部17の変位量xとの関係を示す。支持部材21の剛性は弾性変形部19の剛性よりも剛性が大きいことから、力FはFよりも大きくなっている。また、このグラフに示すように、F−F=Fであり、支持部材21によって遮断されたFは弾性変形部19に伝わらないようになっている。
車両の製造においては、いろいろな製造誤差が発生するが、天井板37、天井フレーム31の取り付け位置も製造誤差を含む。このためリヤウインドウガラス41を図5に示した天井板の段部37bの上に取り付ける際に、リヤウインドウガラス41の給電面43が当接部17を押し込む大きさにも誤差によるバラつきがある。導通体15は、天井板37と天井フレーム31に製造誤差があっても、支持部材21が当接部17とリヤウインドウガラス41の給電面43との間に最低限必要な圧縮荷重を発生させるようにすると共に、製造誤差によって押し込み量が大きくなった場合にもその大きな押し込み量によって大きな荷重が弾性変形部19を通してアンプ基板12に伝達されて、アンプ基板12の損傷を防止することが出来るような構造とすることが必要である。
図7に示すように、当接部17の変位量xが設計変位量であるときには、当接部17に加わる圧縮力はFであり、支持部材21の押し上げ力はFで弾性変形部19に加わる力はFで、先に述べたようにF−F=Fとなっている。そして設計変位量よりも変位量xが少ない最小変位量の場合には、当接部17に加わる圧縮力はF’に低下し、支持部材21の押し上げ力による当接部17とリヤウインドウガラス41の給電面43との間の押し付け力もF’に低下する。この状態でも支持部材21は最低押し付け力を確保し、給電面43と当接部17との導通が確保出来るようになっている。一方、弾性変形部19は支持部材21よりも低い剛性であることに加えて、その形状から、圧縮荷重による変形が大きくなるにつれて、剛性が低下してくる特性を示す。このため、当接部17からの変位量xが小さくなっても弾性変形部19の反発力としてアンプ基板12に掛かる荷重F’は設計加重Fよりも低下するもののF,Fに比較してさほど大きく低下しない。逆に、設計変位量よりも変位量xが大きい最大変位量の場合には、当接部17に加わる圧縮力はF”と最大となり、当接部17とリヤウインドウガラス41の給電面43との間の押し付け力もF”で押し付け力は最大となる。一方、弾性変形部19はその特性から、当接部17からの変位量が大きくなっても弾性変形部19の反発力としてアンプ基板12に掛かる荷重F”は設計加重Fに比較して大きくなるものの、F,Fに比較してさほど大きく増加しない。このため、FはFやFよりも当接部17の変位量xの設計点からの変化量に対する変化の割合が小さくなっている。
このように、支持部材21によって当接部17から導通体15に掛かる力が天井板37や、天井フレーム31の製造誤差によってバラつきが生じても、当接部17と給電面43との押し付け力F,F’,F”を確保しつつ、アンプ基板12に掛かる押し付け荷重を低く抑えると共に製造誤差に起因する当接部の変位量による荷重の変化量を少なくすることが出来る。このことによって、当接部17への大きな押し付け力F,F’,F”とアンプ基板12に対して当接部17への押し付け力よりも大きさが小さく、その変化の割合も当接部17への押し付け力の変化の割合よりも小さい押し付け力F,F’,F”を同時に達成することができる。
更に、上記のことから車両走行中の振動や、ドアの開閉などによってリヤウインドウガラス41の給電面43と車体の天井フレーム31に固定したアンテナ接続装置11の当接部17との間隔が変化しても、その変化を弾性変形部19の変位によって吸収しつつ、アンプ基板12にかかる力Fの変化量は少なくして給電面43とアンプ基板12との電気的導通を安定させることができるという効果を奏する。
本実施形態は、基体部である筐体13に固定された簡単な板の折り曲げ構造の支持部材21と、この支持部材21に支持される導通体15がリヤウインドウガラス41の給電面43とアンプ基板12とに同時に当接することから、はんだ付けなどの手間のかかる組立作業無しに給電面43とアンプ基板12との電気的接続をすることができる。このように、本実施形態では、部品点数が少なく簡便な構造で車両用アンテナ導体とアンテナ接続回路基板とを簡単に接続することが出来るという効果を奏する。
以上、本発明の実施形態について、リヤウインドウガラス41のガラスアンテナと接続する場合について説明したが、本発明はリヤウインドウガラス41のガラスアンテナと接続に限るものではなく、フロントガラスアンテナ等他のガラスアンテナとの接続にも適用することが出来る。また、本発明はガラスアンテナとの接続に限るものではなく、ヘリカルアンテナ、板状アンテナ等の別の形状のアンテナとの接続にも適用することが出来る。
本発明に係る実施形態において、リヤウインドウガラスに設けられたガラスアンテナと車両に取り付けられたアンテナ接続装置とが組立てられた状態を示す斜視図である。 本発明に係る実施形態において、アンテナ接続装置を導通体側から見た斜視図である。 本発明に係る実施形態において、アンテナ接続装置を支持部材側から見た斜視図である。 本発明に係る実施形態において、アンテナ接続装置の平面図である。 本発明に係る実施形態において、リヤウインドウガラスに設けられたガラスアンテナと車両に取り付けられたアンテナ接続装置とが組立てられた状態を示す断面図である。 本発明に係る実施形態において、アンテナ接続装置の断面図を示し、支持部材の作用を説明する説明図である。 本発明に係る実施形態において、当接部の変位量に対する当接部の圧縮力と、支持部材の受ける力と弾性変形部の受ける力の関係を示す説明図である。 従来技術の接点装置の断面図である。 他の従来技術による接点装置の断面図である。
符号の説明
11 アンテナ接続装置、12 アンプ基板、13 筐体、14 カバー、15 導通体、17 当接部、19 弾性変形部、20 中空部、21 支持部材、21a 平板部、21b 折り曲げ部、21c 支持部、23 絶縁部材、25 固定フランジ、26 基板サポート、29 隙間、31 天井フレーム、31a 中央部、31b,31c 端部、32 クリップ、33 固定ボルト、35 固定ナット、36 空洞、37 天井板、38 接着剤、39 充填材、41 リヤウインドウガラス、42 アンテナエレメント、43 給電面、70,90 接点装置、72 プリント基板、72a,80a 導体パターン、74 固定部、76 可動接触子、78,92 スプリング、80 相手側部品、91 基体部、93 スライド部材、95 ガイド、96 導通板、F,F’,F”,F,F’,F” 圧縮力、F,F’,F” 押し上げ力、x 変位。

Claims (6)

  1. 基体部と、
    前記基体部に固定されたアンテナ接続回路基板と、
    車両用アンテナ導体と前記アンテナ接続回路基板とを接続する車両用アンテナ接続装置であって、
    前記車両用アンテナ導体に当接する導電性の当接部と、アンテナ接続回路基板に当接すると共に弾性変形する導電性の弾性変形部と、を備え、前記車両用アンテナ導体と前記アンテナ接続回路基板とを電気的に導通させる導通体と、
    前記基体部に固定され、前記当接部と前記弾性変形部との間で前記導通体を支持し、前記当接部から前記弾性変形部に伝達される力の一部を遮断する支持部材と、
    を有することを特徴とする車両用アンテナ接続装置。
  2. 請求項1に記載の車両用アンテナ接続装置であって、
    前記支持部材は前記弾性変形部よりも剛性が大きい弾性部材であること
    を特徴とする車両用アンテナ接続装置。
  3. 請求項1に記載の車両用アンテナ接続装置であって、
    前記弾性変形部は、圧縮変位が大きくなるほど、圧縮変位の増加に対する反発力の増加の割合が小さくなってくること
    を特徴とする車両用アンテナ接続装置。
  4. 請求項1又は2に記載の車両用アンテナ接続装置であって、
    前記弾性変形部は中央部に中空部分を有する形状であること、
    を特徴とする車両用アンテナ接続装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載された車両用アンテナ接続装置であって、
    共通の基体部と、
    共通のアンテナ接続回路基板と、
    複数の車両用アンテナ導体それぞれと前記共通のアンテナ接続回路基板とを電気的に導通させる複数の導通体と、
    共通の基体部に固定され、絶縁部材を介して前記導通体を支持する支持部材と、
    を有することを特徴とする車両用アンテナ接続装置。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載された車両用アンテナ接続装置であって、
    共通の基体部と、
    共通のアンテナ接続回路基板と、
    複数の車両用アンテナ導体それぞれと前記共通のアンテナ接続回路基板とを電気的に導通させる複数の導通体と、
    共通の基体部に固定され、前記導通体を支持する絶縁性の支持部材と、
    を有することを特徴とする車両用アンテナ接続装置。
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