JP2008058584A - 三次元画像表示方法および三次元画像表示装置 - Google Patents

三次元画像表示方法および三次元画像表示装置 Download PDF

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【課題】視域角を保ちつつ、画像表示装置から離れた位置に結像される画像におけるぼやけを軽減することのできる三次元画像表示方法および三次元画像表示装置を得ることを目的とする。
【解決手段】表示装置に複数の要素画像を表示し、当該要素画像に対応する要素レンズから構成されるレンズシートを通過させて三次元画像を投影する三次元画像表示方法であって、表示すべき三次元画像から表示対象物の奥行き分布を算出し(Step10)、奥行き分布に基づき、評価基準とする奥行き距離を設定し(Step20)、評価基準とする奥行き距離および解像度を表す評価値に基づき、表示装置とレンズシートとの間の距離を決定し(Step30)、決定された表示装置とレンズシートとの間の距離になるように、表示装置とレンズシートの位置を変更する(Step40)。
【選択図】図10

Description

本発明は、三次元画像表示方法および三次元画像表示装置に関するものである。
近年、表示デバイスの高解像度化、計算機能力の向上、ディジタル信号技術の進歩などに伴い、比較的安価に、裸眼三次元画像表示システムを実現できる環境が整いつつあり、既にパララックスバリアを使った裸眼三次元画像表示機能を持った携帯電話やパソコンなどが商品化されている。しかしながら、これらの商品に使われている二眼式による方法では、決まった位置から画像を見る必要があり、立体視をするため、観測者が一人に限定され、また、位置が限定される、という欠点があった。
裸眼三次元画像を表示する方法の中で、インテグラル・フォトグラフィ(IP)は、複数の観察者が同時に観察することができ、また観測位置が変われば、それに伴って見え方が変化するという特徴を持つ有力な方式の一つであると考えられている。IP方式における三次元画像の精細度と視域角はトレードオフ関係にあり、液晶ディスプレイやプロジェクタ等の表示装置においては、精細度が優先され、見える角度(視域角)が狭いものが多かった。また、視域内であっても、精細度が足りない場合があり、特に観察者の近くに結像された場合、ぼやけて見えることが多かった。
従来IP方式において、このような課題が発生するひとつの要因は、下記(非特許文献1)に示されるように、表示装置とレンズシートの間隔gが、レンズの焦点距離fに固定されていることである。このため、視域角が制限され、画像表示装置から離れた位置に結像される画像にぼやけが生じる。
Okoshi,T."Optimum design and depth resolution of lens sheet and projection type three dimensional displays",Applied Optics Vol.1,1971,p2284−91
このように、上記従来の技術によれば、表示装置とレンズシートの間隔gが、レンズの焦点距離fに固定されていることにより、視域角が制限され、画像表示装置から離れた位置に結像される画像にぼやけが生じるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、視域角を保ちつつ、画像表示装置から離れた位置に結像される画像におけるぼやけを軽減することのできる三次元画像表示方法および三次元画像表示装置を得ることを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、表示装置に複数の要素画像を表示し、当該要素画像に対応する要素レンズから構成されるレンズシートを通過させて三次元画像を投影する三次元画像表示方法であって、表示すべき三次元画像から表示対象物の奥行き分布を求める奥行き距離分布算出ステップと、前記奥行き分布に基づき、評価基準とする奥行き距離を設定する奥行き距離設定ステップと、前記評価基準とする奥行き距離および解像度を表す評価値に基づき、表示装置とレンズシートとの間の距離を決定する表示装置・レンズシート間隔決定ステップと、前記決定された表示装置とレンズシートとの間の距離になるように、表示装置とレンズシートの位置を変更する表示装置・レンズシート間隔変更ステップと、を含むものである。
本発明によれば、視域角を保ちつつ、画像表示装置から離れた位置に結像される画像にぼやけを軽減することのできる三次元画像表示方法および三次元画像表示装置が得られる。
本発明の第1の発明の三次元画像表示方法は、表示装置に複数の要素画像を表示し、当該要素画像に対応する要素レンズから構成されるレンズシートを通過させて三次元画像を投影する三次元画像表示方法であって、表示すべき三次元画像から表示対象物の奥行き分布を求める奥行き距離分布算出ステップと、奥行き分布に基づき、評価基準とする奥行き距離を設定する奥行き距離設定ステップと、評価基準とする奥行き距離および解像度を表す評価値に基づき、表示装置とレンズシートとの間の距離を決定する表示装置・レンズシート間隔決定ステップと、決定された表示装置とレンズシートとの間の距離になるように、表示装置とレンズシートの位置を変更する表示装置・レンズシート間隔変更ステップと、を含むことを特徴としたものであり、レンズシートと表示装置の距離を最適に設定することができ、視域角を保ちつつ、画像表示装置から離れた位置に結像される画像のぼやけを軽減することができるという作用を有する。
本発明の第2の発明の三次元画像表示方法は、奥行き分布を、三次元画像の画素単位で設定した奥行き距離とすることを特徴としたものであり、表示対象物の奥行き分布が三次元画像から容易に抽出できるという作用を有する。
本発明の第3の発明の三次元画像表示方法は、評価基準とする奥行き距離を、奥行き分布の奥行き距離の最小値とすることを特徴としたものであり、観察者に近い位置に結像される画像のぼやけを軽減することができるという作用を有する。
本発明の第4の発明の三次元画像表示方法は、評価基準とする奥行き距離を、奥行き分布の奥行き距離の最大値とすることを特徴としたものであり、観察者から離れた位置に結像される画像のぼやけを軽減することができるという作用を有する。
本発明の第5の発明の三次元画像表示方法は、評価基準とする奥行き距離を、奥行き分布から背景に相当する部分を除いた範囲で、最も画素数の多い奥行き距離とすることを特徴としたものであり、奥行き距離に関らず平均的に画像のぼやけを軽減することができるという作用を有する。
本発明の第6の発明の三次元画像表示方法は、評価基準とする奥行き距離を、奥行き分布から背景に相当する部分を除いた範囲で、重み付き平均により求めた奥行き距離とすることを特徴としたものであり、奥行き距離に関らず平均的に画像のぼやけを軽減することができるという作用を有する。
本発明の第7の発明の三次元画像表示方法は、表示装置の解像度が200dpi以上であることを特徴としたものであり、全体として高い解像度を実現し、視域角を保ちつつ、画像表示装置から離れた位置に結像される画像のぼやけを軽減することができるという作用を有する。
本発明の第8の発明の三次元画像表示方法は、レンズシートの水平方向ピッチが、1mm以下であることを特徴としたものであり、全体として高い解像度を実現し、視域角を保ちつつ、画像表示装置から離れた位置に結像される画像のぼやけを軽減することができるという作用を有する。
本発明の第9の発明の三次元画像表示方法は、要素画像を表示する複数の要素画像表示部で構成される二次元表示手段と、二次元表示手段の光線方向に配置され、要素画像表示部の光線を通過させる複数の要素レンズで構成されるレンズシートと、表示する画像を読み込み、奥行き分布を算出する結像画像奥行き距離分布計算手段と、奥行き分布に基づき評価基準とする奥行き距離を設定し、奥行き距離および解像度を表す評価値に基づき、表示装置とレンズシートとの間の距離を決定する表示装置・レンズシート間隔決定手段と、二次元表示装置とレンズシートとの間隔を、表示装置・レンズシート間隔決定手段によって決定された表示装置とレンズシートの距離に変更する表示装置・レンズシート間隔変更手段と、を備えることを特徴としたものであり、レンズシートと表示装置の距離を最適に設定することができ、視域角を保ちつつ、画像表示装置から離れた位置に結像される画像のぼやけを軽減することができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の機能ブロック図である。図1に示すように、本実施の形態の三次元表示装置は、表示装置10と、表示装置10の表示方向にほぼ平行に配置されたレンズシート(レンズアレイ)20と、表示装置とレンズシートの間隔を変更する表示装置・レンズシート間隔変更手段30と、表示装置10に表示する三次元画像データ40と、三次元画像データ40から結像奥行き距離分布を計算する結像奥行き距離分布計算手段50と、計算された奥行き分布から表示画像10に最適な表示装置10とレンズシート20との間隔を決定する表示装置・レンズシート間隔決定手段60とで構成される。
まず、IP方式における、画像表示装置とレンズシートとの間の距離と視域角の関係を示す図を、図2(a)、(b)に示す。表示装置11とレンズシート21の間隔g1,g2は、間隔が狭い時(g1)に視域角が広くなり(θ1)、間隔が広い時(g2)に視域角が狭くなる(θ2)。図3、図4に示すように、表示装置・レンズシート間隔をg、レンズピッチをpとすると、視域角θは以下の(式1)で表すことができる。図3、図4は、表示装置・レンズシート間隔と視域角の関係を示す図である。
θ=2arctan(p/(2・g)) ・・・(式1)
一般に、画像の精細度は、空間解像度によって定量的に表すことができる。ここでは、一例として「NHK, H.Hoshino, F.Okano, H.Isono, I.Yuyama,“Analysis of resolution limitation of integral photography”,Journal of the Optical Society of America A:Optics,Image Science,and Vision,Volume 15,Issue 8,August 1998,pp.2059−2065」で示されている方法に従い、空間解像度を定義する。図5にIPにおいて空間解像度を定義するための説明図を示す。図5に示すように、観察者の位置を原点とし、表示装置10の方向が+z方向になるように座標系を定義する。要素画像表示部70は、1つの要素画像を表示する表示装置10の複数画素で構成される領域である。表示部10の各々の要素画像表示部に表示される要素画像が、各々レンズシート10中の各々のレンズを通って観察者方向に結像され、観察者はその画像を観察する。
以下、表示装置10に要素画像として縞模様の画像が表示され、レンズシートと観察者との間のz=ziの位置にその画像が生成される場合について説明する。ziの位置に縞模様として表示される画像の、長さ単位の空間周波数(縞模様の単位長さあたりの明暗の繰り返し回数)をfi[cycle/mm]とする。また、出射瞳(レンズシート)での角度単位の空間周波数(単位角度あたりの明暗の繰り返し回数)をαi[cpr(cycle per radian)]、観察者の視点での角度単位の空間周波数(観察者が観察する空間解像度を表す)をβi[cpr(cycle per radian)]、観察者から表示装置までの距離をL、表示装置のドットピッチと回折などの影響により限定される出射瞳での像の角度単位の最大空間周波数をαi,max[cpr(cycle per radian)]、観察者の視点での角度単位の空間周波数の最大値をβi,max[cpr(cycle per radian)]とするとき、それぞれ(式2)のように表すことができる。
αi=fi|L−zi
βi=fii=αii/|L−zi
βi,max=αi,maxi/|L−zi
・・・(式2)
ここで出射瞳のピッチ(レンズピッチ)をpとし、レンズピッチでサンプリングされる場合、サンプリング間隔はp/L[rad]となり、このサンプリング間隔におけるナイキスト周波数(角度単位)βnyq[cpr(cycle per radian)]は、βnyq=L/2p[cpr(cycle per radian)]となる。
観察者は、ナイキスト周波数より高い周波数の画像を見ることはできないから、観察者に見える画像の解像度を角度単位の空間周波数で表したβmaxは、(式3)のように表すことができる。
βmax=min(βi,max,βnyq)=min(αi,maxi/|L−zi|,βnyq) ・・・(式3)
ここで、デプスファクタDをD=αi,max/βnyqと定義すると、解像度(角度単位の空間周波数)βmaxは、(式4)となる。
βmax=βnyqmin(Dzi/|L−zi|,1) ・・・(式4)
図6に、空間解像度と奥行き座標の関係図(D=1)を示す。図6に示すように、D=1の時には、出射瞳から離れた位置に画像が生成される場合であっても、解像度低下が起こらない。このため、(非特許文献1)では、IP生成のために、D=1で設計を行うことを提案している。しかしながら、D=1とするためには、例えば、p=0.69mm、L=2m、g=1.3mmの場合、表示装置のドットピッチは0.45μmである必要があり、このようなピクセル間隔の表示装置は、一般的に存在せず設計値として設定するのは困難である。そこで、本発明においては、一般的に入手可能な表示装置の範囲で、出射瞳から離れた位置に画像を生成する場合であっても画像のぼやけ具合が少なくなるように、また、視域が狭くならないようにする。
このため、本実施の形態では、表示装置・レンズシート間隔gを、表示する画像に応じて最適値を決定して設定することにより、D=1の条件を満たさない場合であっても離れた位置において空間解像度が劣化することを防ぐ。以下、最適なgの決定方法について説明する。
また、図7に、空間解像度と奥行き座標の関係図(D<1)を示す。図7に示すように、D<1の場合、出射瞳から離れた位置に画像を生成すると、空間解像度が低下する。しかし、zn≦z≦zf(zn=L/(1+D)、zf=L/(1−D))の範囲ではβmax=βnyqであり、解像度は低下しない。また、これ以外の範囲であっても、Dが大きいほど、解像度の低下は少なくなる。
表示装置のドットピッチをdpとすると、ドットピッチでサンプリングされる場合のナイキスト周波数αpは、αp=g/(2dp):αp≦αi,maxなので、(式5)となり、gが大きいほどDは大きくなる。したがって、必要に応じてgを大きくすることにより、出射瞳から離れた位置に画像を生成した場合であっても、画像劣化を少なくすることができる。
D=αi,max/βnyq=2pαi,max/L≧2pαp/L=gp/(Ldp) ・・・(式5)
ただし、gが大きくなると、前述したように視域角が狭くなるので(式1)参照)、視域角についても同時に考慮する必要がある。したがって、本実施の形態では、以下のように視域角についても考慮した評価値により、表示すべき画像データに基づいて最適なgを決定する。
奥行き座標z0に表示される画像の解像度を保ちたい場合、(式4)および(式5)から、βmaxは(式6)となる。
βmax=βnyqmin(Dz0/|L−z0|,1)≧βnyqmin(gp/(Ldp
×z0/|L−z0|,1) ・・・(式6)
ここで、評価値Cを視域角を表す(式1)および解像度を表す(式6)に基づき、λを定数として、以下の(式7)のように定義する。
評価値C=gp/(Ldp)×z0/|L−z0|+λarctan(p/(2g)) ・・・(式7)
表示すべき画像に応じて解像度を保つべき位置z0を決め、評価値Cが最大となるようにgに決定し、表示装置・レンズシート間隔変更手段60が、表示装置10とレンズシート20の間隔をgに設定することにより、解像度と視域角の両方の条件を考慮した画像表示を行うことができる。
なお、λについては、解像度と視域角の優先度やシステムの構成を考慮してあらかじめ決定しておく。また、必要に応じて変更できるようにしておいてもよい。
次に、解像度を保つべき位置z0の設定方法について述べる。図8は、表示すべき画像の例を示す図である。図8のように観察者の位置を原点として表示装置10の方向を+z方向とする。この画像例ではオブジェクト2つと壁等の背景がある場合を想定する。1つめのオブジェクトは、zminの位置からはじまる少し厚みのある平面状のオブジェクトであり、2つめのオブジェクトは、zpolを中心とする球状のオブジェクトである。また、背景はzmaxにある。この場合、結像奥行き距離分布の概念図は、図9のようになる。横軸は図5に示すz座標(奥行き座標)、縦軸はオブジェクトまたは背景の表示に使用される画素数である。図9において、最も観察者に近い位置に表示される座標値はzmin、最も奥に表示される座標値はzmax、背景zmax付近以外で最も画素数が高い値を取るz座標はzpolとなる。
図8のような画像の例において、観察者方向に飛び出した画像の解像度を保ちたい場合には、z0=zminとして、(式7)に従いgを決定する。表示装置・レンズシート間隔変更手段30が表示装置とレンズシートの間隔をgに設定することにより、飛び出した部分を、ぼやけたりすることの無いはっきりとした画像として表示することができる。同様に、最も奥にある部分の画像の解像度を保ちたい場合は、z0=zmaxとし、画像全体の解像度を平均して保ちたい場合は、z0=zpolとするか、または背景部を除いた重み付き平均zavrを求めてz0=zavrとし、(式7)に従いgを決定する。このように、表示すべき画像について、使用画素の奥行き距離に対する分布を求め、解像度に対する要求条件(飛び出した部分を優先するか、最も奥にある部分を優先するか、平均的に解像度を保つか等)にしたがって、z0を決定する。
つづいて、図10の本発明にかかる処理フローを示すフローチャートを用いて、処理の流れを説明する。まず、結像画像奥行き距離分布計算手段50は、表示すべき三次元画像データ40を読み出し、結像奥行き距離分布(使用画素の奥行き距離に対する分布)を計算する(Step10)。次に、表示装置・レンズシート間隔決定手段60は、結像奥行き距離分布と解像度に対する要求条件にしたがって、奥行き距離z0を設定し(Step20)、(式7)にしたがって、評価値Cが最大となるg=g0を決定する(Step30)。次に、表示装置・レンズシート間隔変更手段30は、表示装置・レンズシート間隔をg0に変更する(Step40)。
なお、本実施の形態では、表示装置・レンズシート間隔決定手段60が、(式7)で示した評価値Cを用いてgを決定する方法を説明したが、gの決定方法はこれに限らず、評価値Cとして解像度や視域角を表す別の式を用いたり、別の制約条件を追加したりすることも可能である。また、結像奥行き距離分布より奥行き距離z0を決定する方法については、観察者またはオペレータに、どのオブジェクトを重視するか等を問合せるようにしてもよいし、または、あらかじめプロファイルのパターン毎に重視する基準を決めておきそれに従って決定するようにしてもよい。
なお、表示装置10の解像度をなるべく高解像度のものを用いることにより(たとえば、200dpi以上の解像度)、全体としての解像度を高くしてもよい。また、レンズシートのピッチをなるべく狭くする(たとえば、1mm以下)ことにより、全体としての解像度を高くしてもよい。
以上のように、本実施の形態では、視域角の条件と表示する画像から求める解像度の条件とを考慮して最適な表示装置・レンズシート間隔を求めて当該間隔をその値に設定するようにしたので、視域角を保った上で、解像度の劣化を防ぐことができる。
以上のように、本発明にかかる三次元画像表示方法および三次元画像表示装置は、裸眼三次元画像表示に有用であり、特に、画像の精細度と視域角の両立を図る裸眼三次元画像表示に適している。
本発明の機能ブロック図 (a)表示装置・レンズシート間隔と視域角の関係を示す図、(b)表示装置・レンズシート間隔と視域角の関係を示す図 表示装置・レンズシート間隔と視域角の関係を示す図 表示装置・レンズシート間隔と視域角の関係を示す図 IPにおいて空間解像度を定義するための説明図 空間解像度と奥行き座標の関係図(D=1) 空間解像度と奥行き座標の関係図(D<1) 表示すべき画像例を示す図 結像奥行き距離分布の概念図 本発明にかかる処理フローを示すフローチャート
符号の説明
10 表示装置
20 レンズシート
30 表示装置・レンズシート間隔変更手段
40 三次元画像データ
50 結像画像奥行き距離分布計算手段
60 表示装置・レンズシート間隔決定手段
70 要素画像
11 表示装置
21 レンズシート

Claims (9)

  1. 表示装置に複数の要素画像を表示し、当該要素画像に対応する要素レンズから構成されるレンズシートを通過させて三次元画像を投影する三次元画像表示方法であって、
    表示すべき三次元画像から表示対象物の奥行き分布を求める奥行き距離分布算出ステップと、
    前記奥行き分布に基づき、評価基準とする奥行き距離を設定する奥行き距離設定ステップと、
    前記評価基準とする奥行き距離および解像度を表す評価値に基づき、表示装置とレンズシートとの間の距離を決定する表示装置・レンズシート間隔決定ステップと、
    前記決定された表示装置とレンズシートとの間の距離になるように、表示装置とレンズシートの位置を変更する表示装置・レンズシート間隔変更ステップと、
    を含むことを特徴とする三次元画像表示方法。
  2. 前記奥行き分布を、三次元画像の画素単位で設定した奥行き距離とすることを特徴とする請求項1に記載の三次元画像表示方法。
  3. 前記評価基準とする奥行き距離を、奥行き分布の奥行き距離の最小値とすることを特徴とする請求項1または2に記載の三次元画像表示方法。
  4. 前記評価基準とする奥行き距離を、奥行き分布の奥行き距離の最大値とすることを特徴とする請求項1または2に記載の三次元画像表示方法。
  5. 前記評価基準とする奥行き距離を、奥行き分布から背景に相当する部分を除いた範囲で、最も画素数の多い奥行き距離とすることを特徴とする請求項1または2に記載の三次元画像表示方法。
  6. 前記評価基準とする奥行き距離を、奥行き分布から背景に相当する部分を除いた範囲で、重み付き平均により求めた奥行き距離とすることを特徴とする請求項1または2に記載の三次元画像表示方法。
  7. 前記表示装置の解像度が200dpi以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の三次元画像表示方法。
  8. 前記レンズシートの水平方向ピッチが、1mm以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の三次元画像表示方法。
  9. 要素画像を表示する複数の要素画像表示部で構成される二次元表示手段と、
    前記二次元表示手段の光線方向に配置され、前記要素画像表示部の光線を通過させる複数の要素レンズで構成されるレンズシートと、
    表示する画像を読み込み、奥行き分布を算出する結像画像奥行き距離分布計算手段と、
    前記奥行き分布に基づき評価基準とする奥行き距離を設定し、前記奥行き距離および解像度を表す評価値に基づき、表示装置とレンズシートとの間の距離を決定する表示装置・レンズシート間隔決定手段と、
    前記二次元表示装置とレンズシートとの間隔を、前記表示装置・レンズシート間隔決定手段によって決定された表示装置とレンズシートの距離に変更する表示装置・レンズシート間隔変更手段と、
    を備えることを特徴とする三次元画像表示装置。
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JP2015104107A (ja) * 2013-11-28 2015-06-04 日本放送協会 Ip立体映像推定装置及びそのプログラム

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