JP2008058282A - ナビゲーションシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】サーバに対するデータ取得の要求から画像が表示されるまでの応答時間を短縮し、全データを保持しているナビゲーション装置と同等の表示品質を実現できるナビゲーションシステムを提供する。
【解決手段】自己の位置を特定する位置特定手段11、21と、1つの位置に対して精度が異なる複数種類の画像を描画するための複数種類のデータを格納する記憶手段16、18と、特定された位置に対応する画像を描画するためのデータが記憶手段に存在しない場合に、該画像を描画するためのデータの取得をサーバに要求し、該要求に応答してサーバから送られてくるデータを受信する通信手段14、24と、受信されたデータを記憶手段に格納するデータ格納処理手段25と、記憶手段から、精度が低い画像から精度が高い画像を描画するためのデータまでを順次に読み出し、該読み出したデータに基づき画像を表示する表示手段13a、23を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】自己の位置を特定する位置特定手段11、21と、1つの位置に対して精度が異なる複数種類の画像を描画するための複数種類のデータを格納する記憶手段16、18と、特定された位置に対応する画像を描画するためのデータが記憶手段に存在しない場合に、該画像を描画するためのデータの取得をサーバに要求し、該要求に応答してサーバから送られてくるデータを受信する通信手段14、24と、受信されたデータを記憶手段に格納するデータ格納処理手段25と、記憶手段から、精度が低い画像から精度が高い画像を描画するためのデータまでを順次に読み出し、該読み出したデータに基づき画像を表示する表示手段13a、23を備えている。
【選択図】図1
Description
この発明は、ユーザを目的地に案内するナビゲーションシステムに関し、特に、案内に使用するデータを保持する技術に関する。
従来、地図データまたは施設データなどを格納したデータベースをネットワーク上のサーバに保持しておき、ナビゲーション装置は、このネットワーク上のデータベースから通信によって地図データまたは施設データなどを取得し、案内に使用するナビゲーションシステムが知られている。
例えば、特許文献1は、移動体とセンタ局とが移動体通信により移動体の地図情報の通信を行ない、移動体の必要とする詳細度に応じた地図情報を配布する移動体用地図情報配布システムを開示している。この移動体用地図情報配布システムにおいては、移動体は地図情報記憶部、移動側通信部、出力部、入力部および制御部を備え、センタ局は関連情報記憶部、センタ側通信部および制御部を備えている。移動体の入力部はセンタ局に対して要求する情報種別および/または情報範囲および/または複数に階別された地図情報の詳細度を入力する要求情報入力部を有する。センタ局の制御部はセンタ側通信部により通信された詳細度等に基づき関連情報記憶部により記憶された情報から移動体の要求する情報を選択してセンタ側通信部に出力する要求情報選択部を有する。
また、特許文献2は、無線通信手段を介して情報センタから車載のナビゲーション装置に転送される要求地図情報をロードする際の情報センタの専有時間を低減し、容量の小さな記憶媒体でも、この要求地図情報を記憶できるようにしたナビゲーション装置を開示している。このナビゲーション装置は、車載の携帯電話により、情報センタに必要地図情報を要求し、この情報センタから転送される要求地図情報を受信してロードするナビゲーション装置であって、要求地図情報を所定のエリア単位で受信してロードし、所定時期に車両の進行方向に位置する次のエリアの要求地図情報をロードし、この次のエリアの要求地図情報がロードされた後にその前の要求地図情報を消去する。
また、特許文献3は、通信時間を短縮でき、且つクライアント側で通信開始から比較的短時間で地図画像を描画できる地図データ配信方法を開示している。この地図データ配信方法において、クライアントはWWWブラウザを使用して地図データ配信サーバにアクセスし、所望の地点の緯度・経度と、地図データの優先順位を指定する。サーバはデータベースから指定された順番で地図データの構成要素を読み出し、指定された順番でクライアントに送信する。クライアントではデータをキャッシュに一時保存するとともに、地図描画ソフトを起動し、1図葉分のデータの送信完了を待つことなく、受信したデータまたはキャッシュ内のデータを使用して地図画像の描画を開始する。
しかしながら、上述した従来のナビゲーションシステムを構成するナビゲーション装置は、通信するデータ量を少なくしない限り、サーバに対するデータ取得の要求から、この取得されたデータに基づく画像が表示されるまでの応答時間を短縮することはできない。そこで、通信するデータ量を少なくすると、表示品質は、全てのデータを内部に保持しているナビゲーション装置よりも劣ってしまうという問題がある。
この発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、その課題は、サーバに対するデータ取得の要求から画像が表示されるまでの応答時間を短縮するとともに、全てのデータを内部に保持しているナビゲーション装置と同等の表示品質を実現することができるナビゲーションシステムを提供することにある。
ナビゲーションシステムを構成するナビゲーション装置は、一般に、案内に使用されるデータが網羅されたデータベースを備えているが、ユーザが普段使用するデータは、ユーザが行動する地域および嗜好に応じて限られる傾向があり、必ずしも全てのデータをナビゲーション装置内に保持しておく必要はない。そこで、この発明に係るナビゲーション装置は、上記課題を解決するために、自己の位置を特定する位置特定手段と、1つの位置に対して精度が異なる複数種類の画像を描画するための複数種類のデータを格納する記憶手段と、位置特定手段によって特定された位置に対応する画像を描画するためのデータが記憶手段に存在しない場合に、該画像を描画するためのデータの取得をサーバに要求し、該要求に応答してサーバから送られてくるデータを受信する通信手段と、通信手段で受信されたデータを記憶手段に格納するデータ格納処理手段と、記憶手段から、精度が低い画像を描画するためのデータから精度が高い画像を描画するためのデータまでを順次に読み出し、該読み出したデータに基づき画像を表示する表示手段を備えている。
この発明によれば、1つの位置に対して精度が異なる複数種類の画像を描画するための複数種類のデータをサーバから取得し、精度が低い画像から精度が高い画像へと順次に表示するように構成したので、サーバに対するデータ取得の要求から、この取得されたデータに基づく画像が表示されるまでの応答時間を短縮するとともに、全てのデータを内部に保持しているナビゲーション装置と同等の表示品質を実現することができる。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。このナビゲーションシステムは、ナビゲーション装置1と、情報センタに設置されたデータベースサーバ2と、これらの間を通信によって接続するネットワーク3および無線基地局4から構成されている。データベースサーバ2は、この発明のサーバに対応する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。このナビゲーションシステムは、ナビゲーション装置1と、情報センタに設置されたデータベースサーバ2と、これらの間を通信によって接続するネットワーク3および無線基地局4から構成されている。データベースサーバ2は、この発明のサーバに対応する。
まず、ナビゲーション装置1について説明する。ナビゲーション装置1は、位置特定装置11、ユーザ操作入力装置12、表示装置13a、音声出力装置13b、通信装置14、ROM(Read Only Memory)15、RAM(Random Access Memory)16、演算装置17および書き換え可能な不揮発メモリ18から構成されている。なお、ROM15は、不揮発メモリ18で代用することもできる。
位置特定装置11は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機、方位センサおよび車速センサ(いずれも図示は省略する)から構成されている。GPS受信機は、GPS衛星からの電波を受信して自己の位置を検出し、GPSデータとして演算装置17に送る。方位センサは、自己の進行方位を検出し、方位データとして演算装置17に送る。車速センサは、自己の移動速度を検出し、速度データとして演算装置17に送る。この位置特定装置11は、後述する演算装置17の位置特定演算部21とともに、この発明の位置特定手段を構成する。
ユーザ操作入力装置12は、例えばリモートコントローラ、タッチパネル、操作ボタンまたは音声認識機能を有する音声入力装置などから構成することができる。ユーザ操作入力装置12は、ユーザの操作を受け付ける。このユーザ操作入力装置12が操作されることにより発生されたデータは、操作データとして演算装置17に送られる。
表示装置13aは、例えば液晶ディスプレイ装置から構成されており、演算装置17から送られてくる表示データにしたがって、各種アイコン、地図、誘導経路、自車マークなどを表示する。この表示装置13aは、後述する演算装置17の表示・音声出力制御部23とともに、この発明の表示手段を構成する。音声出力装置13bは、例えばスピーカから構成されており、演算装置17から送られてくる音声データにしたがって、例えば経路案内メッセージを音声で出力する。
通信装置14は、例えば携帯電話から構成されており、無線基地局4およびネットワーク3を介して接続されるデータベースサーバ2と演算装置17との間で行われる通信を制御する。この通信装置14は、後述する演算装置17の通信制御部24とともに、この発明の通信手段を構成する。ROM15は、プログラム領域を有し、演算装置17が実行する各種プログラムを記憶している。このROM15に記憶されているプログラムが実行されることにより、後述する演算装置17の内部の位置特定演算部21、ユーザ入力制御部22、表示・音声出力制御部23、通信制御部24およびデータ格納処理部25が実現されている。
RAM16は、この発明の記憶手段の一部に対応し、演算装置17がデータを一時的に格納するためのワーク領域および通信装置14を介してデータベースサーバ2から取得した一次データを格納するための一次データ格納領域を有する。また、ワーク領域は通信装置14を介してデータベースサーバ2から取得した二次データを、不揮発メモリ18に格納するまでの一時的な格納領域として用いる。一次データは、精度が低い画像(地図または施設の画像)を描画するためのデータであり、データ量が少ないという特徴を有する。一次データは、ナビゲーション装置1で再利用(例えば再描画、条件検索)が可能なデータ形式を有する必要はない。
換言すれば、一次データは、データの通信量を少なくし、ナビゲーション装置1がデータ取得を要求してから表示装置13aに出力されるまでの時間を短縮することに主眼を置いたデータであり、データ量が少なくなるのであれば、縮尺の変更による再描画や、表示方向の再描画に対応していなくてもよい。例えば、地図データが頂点データまたはベクトルデータなどで構成されている場合は、縮尺を変更しても再描画することが可能であるが、ビットマップデータ(升目毎の色を示すデータ)から構成されている場合は、縮尺の変更による再描画が制限される。このような特徴を有するデータを一次データとして採用することにより、通信時間の短縮による応答速度を改善することができる。
演算装置17は、例えばマイクロコンピュータから構成されており、上述したように、ソフトウェア処理によって実現された位置特定演算部21、ユーザ入力制御部22、表示・音声出力制御部23、通信制御部24およびデータ格納処理部25を備えている。
位置特定演算部21は、位置特定装置11から送られてくるGPSデータ、方位データおよび車速データに基づき、ナビゲーション装置の現在位置を特定する。この特定された現在位置は、例えば経路探索時の出発地、表示装置13aの画面上における自車マークの表示位置などを決定するために使用される。ユーザ入力制御部22は、ユーザ操作入力装置12から送られてくる操作データによって示されるユーザの要求、例えば目的地の設定、表示装置13aの画面の切り換えなどの処理を実行する。
表示・音声出力制御部23は、演算装置17における各種の処理結果を表示データとして表示装置13aに送り、または、音声データとして音声出力装置13bに送ることにより、画面および音声を用いて種々の情報をユーザに伝達する。通信制御部24は、通信装置14を制御することにより、このナビゲーション装置1と無線基地局4およびネットワーク3を介して接続されているデータベースサーバ2との間のデータの送受を制御する。データ格納処理部25は、この発明の伝送格納処理手段に対応し、不揮発メモリ18に対するアクセス(読み出しおよび書き込み)を制御する。このデータ格納処理部25によって行われる処理の詳細は後述する。
不揮発メモリ18は、この発明の記憶手段の他の一部に対応し、例えばフラッシュメモリといった半導体不揮発メモリから構成されている。なお、不揮発メモリ18としては、半導体不揮発メモリに限らず、例えば低消費電力の小型ハードディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)によって構成することもできる。不揮発メモリ18は、プログラム領域、基本的地図データ領域および二次データ格納領域を有する。
プログラム領域には、演算装置17で実行されるプログラム(ROM15に格納されるプログラムとは異なるプログラム)が格納される他、位置特定演算部21で求められた現在位置を表すデータ、ユーザから要求された位置を表すデータ、および、ユーザから要求された施設を表示装置13aおよび音声出力装置13bに出力するためのデータなどが格納される。
基本的地図データ領域には、基本的地図データが格納される。基本的地図データは、経路探索および単純な経路図を描画するために使用される地図データであり、精度が低く荒い地図、例えば経路図しか描画できないが、データサイズが小さいという特徴を有する。この基本的地図データは、基本的地図データ領域にあらかじめ格納されており、データベースサーバ2から取得されたデータによって書き換えられることはない。この基本的地図データを有することにより、後述する二次データが一部または全部存在しない場合であっても、経路探索時にデータベースサーバ2との間の通信が発生しなくなり、ユーザの操作に対する応答性が良くなる。また、基本的地図データを有することにより、通信ができない環境であっても、経路探索が可能であり、ナビゲーション装置1としての最低限の機能を確保できる。
二次データ格納領域には、二次データが格納される。二次データは、精度が高い画像を描画するためのデータである。この二次データとしては、再利用(再描画、条件検索)が可能であり、縮尺の変更、表示方向の変更などに対応した特定の領域の完全な地図を描画するための地図データおよび完全な施設を描画するための施設データが用いられる。ユーザ操作に対応する二次データが二次データ格納領域に存在すれば、この二次データを再利用することにより、データベースサーバ2から通信によって二次データを取得する必要はない。したがって、通信時間が不要になるので応答速度を改善することができる。
二次データとしては、より具体的には、経路、道路形状、施設形状、地形、勾配などを含む立体(3D)地図データおよび平面(2D)地図データ、ならびに、施設データなどといった、ナビゲーション装置1が有すべきすべての情報を含むデータを用いることができる。
二次データ格納領域は、行動地域内データ領域および行動地域外データ領域に分けられており、ユーザの行動地域内の地図を描画するための二次データおよびユーザの行動地域外の地図を描画するための二次データがそれぞれ格納される。この二次データ格納領域は不揮発メモリ18に形成されるため有限であり、データベースサーバ2から受信した二次データを格納するための空き領域が存在しない場合がある。この場合、データ格納処理部25は、ユーザによる施設検索履歴、走行履歴および二次データに対する参照履歴を含む統計情報に基づき不要であると判断した二次データを削除し、データベースサーバ2から受信した二次データを格納する。行動領域内の二次データの削除は、走行履歴によって示される行動地域が遠い位置の二次データ、参照履歴によって示される参照した日時が古い二次データ、または、参照履歴によって示される参照回数が少ない二次データから順番に削除するように構成することができる。また、行動地域外の二次データの削除は、参照した日時が古い二次データから順番に削除するように構成することができる。
このような不要な二次データの削除とデータベースサーバ2から受信したデータの格納とが繰り返されることにより、ユーザが使用する頻度が高いテータのみが二次データ格納領域に蓄積されていくため、容量が限られている二次データ格納領域であっても、網羅的なデータを有するナビゲーション装置と同等の応答速度およびデータ量のテータベースとして使用することが可能になる。なお、行動地域外データ領域に格納されている二次データは、行動範囲が広がることによって行動地域の二次データと評価された場合に、行動地域内データ領域に移動するように構成することもできる。
上述したように、二次データ格納領域が、行動地域内データ領域と行動地域外データ領域とに分けられていることにより、一時的に参照したユーザの行動地域外のデータによって、ユーザの行動地域の二次データが消去されてしまうことを避けることができる。また、受信して間もないユーザの行動地域外の二次データを、新しく受信した二次データで消去してしまうことを避けることができる。
次に、データベースサーバ2について説明する。データベースサーバ2は、例えばサーバコンピュータから構成されており、通信装置31、RAM32、ディスク装置33および演算装置34を備えている。
通信装置31は、ネットワーク3および無線基地局4を介して接続されるナビゲーション装置1と演算装置34との間で行われる通信を制御する。RAM32は、演算装置34のワーク領域として使用されるとともに、演算装置34で生成された一次データを格納するための一次データ格納領域として使用される。
ディスク装置33は、プログラム格納領域および二次データ格納領域を有する。プログラム格納領域には、演算装置34で使用されるプログラムが格納される。二次データ格納領域には、ナビゲーション装置1において案内に使用される地図データおよび施設データが網羅された二次データが格納されており、データベースが形成されている。
演算装置34は、一次データ生成部41およびデータ通信制御部42を備えている。一次データ生成部41は、ディスク装置33の二次データ格納領域から二次データを読み出し、この読み出した二次データを簡略化して一次データを生成する。この一次データ生成部41で生成された一次データは、RAM32の一次データ格納領域に一時的に格納される。このように、一次データは、二次データから作成するように構成したので、ディスク装置33に保持するデータのサイズを小さくすることができる。
データ通信制御部42は、通信装置14を制御することにより、ネットワーク3および無線基地局4を介して接続されているナビゲーション装置1と演算装置34との間のデータの送受を制御する。すなわち、データ通信制御部42は、ナビゲーション装置1から通信装置31を介して送られてくるデータ取得の要求に応答して、RAM32の一次データ格納領域に格納されている一次データまたはディスク装置33の二次データ格納領域に格納されている二次データを読み出し、通信装置31を介してナビゲーション装置1に送信する。
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態1に係るナビゲーションシステムの動作を、地図または施設を表す情報の表示を更新する表示更新処理を中心に、図2および図3に示すフローチャートならびに図4〜図13に示す画面表示例を参照しながら説明する。
ナビゲーション装置1の移動による地図のスクロール、ユーザの指示による地図のスクロール、ユーザの指示による地図の拡大または縮小、あるいは、施設検索などが指示された場合、つまり表示を更新する必要が生じた場合に、表示更新処理が開始される。
表示更新処理では、まず、不揮発メモリ18に二次データが存在するかどうかが調べられる(ステップST11)。すなわち、演算装置17は、不揮発メモリ18の二次データ格納領域を検索し、二次データが存在するかどうかを調べる。このステップST11において、不揮発メモリ18に二次データが存在しないことが判断されると、基本的地図データによる画面描画が行われる(ステップST12)。すなわち、演算装置17内の表示・音声出力制御部23は、位置特定演算部21から取得したナビゲーション装置1の現在位置に対応する基本的地図データを不揮発メモリ18の基本的地図データ領域から読み出し、この読み出した基本的地図データに基づき地図を生成し、表示データとして表示装置13aに送る。これにより、図5に示すような、単純な経路図が表示装置13aに表示される。なお、基本的地図データが不揮発メモリ18の基本的地図データ領域に存在しない場合は、図4に示すように、表示装置13aの画面に地図は表示されず、アイコンおよび自車マークのみが表示される。
ステップST12における基本的地図データによる画面描画が終了すると、次いで、直前に受信した一次データ(前回の一次データ受信処理で受信した一次データ)が使用可能であるかどうかが調べられる(ステップST13)。すなわち、表示・音声出力制御部23は、RAM16の一次データ格納領域に、表示しようとする地図に対応する一次データが格納されているかどうかを調べる。このステップST13において、直前に受信した一次データが使用可能であることが判断されると、その一次データが表示装置13aに出力される(ステップST14)。すなわち、表示・音声出力制御部23は、RAM16の一次データ格納領域に格納されている使用可能な一次データに基づき地図を生成し、表示データとして表示装置13aに送る。
一次データは最小描画単位に細かく分割されており、その分割された最小描画単位の一次データが受信される毎に、RAM16の一次データ格納領域への格納および表示装置13aへの出力が行われる。したがって、先にデータベースサーバ2に要求した一次データの全ての受信が完了しなくても、表示装置13aに出力することができる。これにより、図6に示すような、簡易的な地図が表示装置13aに表示される。上記ステップST13において、直前に受信した一次データが使用可能でないことが判断されると、ステップST14の処理はスキップされる。
次いで、一次データの取得が不要であるかどうかが調べられる(ステップST15)。すなわち、演算装置17は、ステップST13で調べた一次データで全て満足するかどうか、つまり表示しようとする地図を表示するのに十分であるかどうかを調べる。このステップST15において、一次データの取得が不要であることが判断されると、シーケンスはステップST20に進み、ステップST20以下の二次データ取得処理が行われる。
一方、ステップST15において、一次データの取得が不要でない、つまり一次データの取得が必要であることが判断されると、次いで、一次データの受信が行われる(ステップST16)。すなわち、演算装置17の通信制御部24は、自動的に、つまりユーザに通信の開始を通知することなく、通信装置14を制御して一次データを取得するための要求を送信する。具体的には、ナビゲーション装置1は、例えば、取得を所望する地図データの緯度、経度および縮尺を伴った要求を、無線基地局4およびネットワーク3を介して、データベースサーバ2に送信する。この場合、ナビゲーション装置1は、表示装置13aに表示される領域よりも広い領域の地図を表示するための地図データ(一次データ)を要求し、ナビゲーション装置1が移動した場合に備える。
この要求を受信したデータベースサーバ2においては、通信装置31は、受信した要求を演算装置34のデータ通信制御部42に送り、データ通信制御部42は、その旨を一次データ生成部41に通知する。一次データ生成部41は、ディスク装置33内の二次データ格納領域から二次データを読み出し、比較的単純でデータ量が少ない一次データを作成し、RAM32の一次データ格納領域に格納する。その後、データ通信制御部42は、RAM32の一次データ格納領域から一次データを最小描画単位毎に読み出し、通信装置31に送る。これにより、一次データが、通信装置31からネットワーク3および無線基地局4を介してナビゲーション装置1に送信される。
ナビゲーション装置1の演算装置17に含まれる通信制御部24は、データベースサーバ2からネットワーク3、無線基地局4および通信装置14を介して受信した最小描画単位毎の一次データをRAM16の一次データ格納領域に格納する。なお、RAM16の一次データ格納領域に格納された一次データは、表示装置13aに出力された後であっても直ちには破棄されず、RAM16に保存される。そして、一次データ格納領域が満杯になった場合に、一番古い一次データから順番に削除し、空いた領域に受信された一次データが格納される。これは、ユーザが地図のスクロール操作を行い、直前に表示していた地図を再度表示する場合に備えるためである。
次いで、表示更新が必要であるかどうかが調べられる(ステップST17)。すなわち、一次データの受信中に、ナビゲーション装置1の移動による地図のスクロール、ユーザの指示による地図のスクロール、ユーザの指示による地図の拡大または縮小、または、施設検索が指示されたかどうかが調べられる。このステップST17において、表示更新が必要であることが判断されると、シーケンスはステップST11に戻り、上述した処理が繰り返される。
一方、ステップST17において、表示更新が必要でないことが判断されると、次いで、最小描画単位の一次データが受信されたかどうかが調べられる(ステップST18)。このステップST18において、最小描画単位の一次データが受信されていないことが判断されると、シーケンスはステップST15に戻り、上述した処理が繰り返される。一方、ステップST18において、最小描画単位の一次データが受信されたことが判断されると、受信された一次データが表示装置13aに出力される(ステップST19)。すなわち、表示・音声出力制御部23は、RAM16の一次データ格納領域に格納されている一次データを読み出し、この読み出した一次データに基づき地図を生成し、表示データとして表示装置13aに送る。その後、シーケンスはステップST15に戻り、上述した処理が繰り返される。これらステップST15〜ST19の繰り返し処理によって、例えば図6に示すような、簡略化された地図が表示装置13aに表示される。
ナビゲーション装置1における二次データ取得処理においては、まず、表示更新が必要であるかどうかが調べられる(ステップST20)。このステップST20の処理は、上述したステップST17の処理と同じである。このステップST20において、表示更新が必要であることが判断されると、シーケンスはステップST11に戻り、上述した処理が繰り返される。
一方、ステップST20において、表示更新が必要でないことが判断されると、次いで、二次データの受信が行われる(ステップST21)。すなわち、演算装置17の通信制御部24は、自動的に、つまりユーザに通信を開始することを通知することなく、通信装置14を制御して二次データ取得のための要求を送信する。具体的には、ナビゲーション装置1から、取得を所望する地図データの緯度、経度および縮尺を伴う要求が、無線基地局4およびネットワーク3を介して、データベースサーバ2に送信される。
この要求を受信したデータベースサーバ2においては、通信装置31は、受信した要求を演算装置34のデータ通信制御部42に送る。データ通信制御部42は、ディスク装置33内の二次データ格納領域から要求された二次データを読み出し、通信装置31に送る。これにより、二次データが、通信装置31からネットワーク3および無線基地局4を介してナビゲーション装置1に送信される。
ナビゲーション装置1の演算装置17に含まれる通信制御部24は、データベースサーバ2からネットワーク3、無線基地局4および通信装置14を介して受信した二次データをRAM16のワーク領域に格納する。
次いで、最小データ単位の二次データが取得されたかどうかが調べられる(ステップST22)。二次データの最小データ単位サイズは、一次データより大きくすることができる。これは、一次データが既に一次データ格納領域に存在することにより、必要最低限のデータは表示装置13aを通してユーザに提供されているため、二次データの受信結果を即座にユーザに提供する必要が無く、二次データの受信に要する時間を気にする必要がないからである。
ステップST22において、最小データ単位の二次データが取得されていないことが判断されると、シーケンスはステップST27に進む。一方、ステップST22において、最小データ単位の二次データが取得されたことが判断されると、次いで、その最小データ単位の二次データが、ユーザの行動地域内のデータであるかどうかが調べられる(ステップST23)。ユーザの行動地域かどうかは、ナビゲーション装置1の走行履歴から判断される。例えば、走行履歴によって示される特定の地点から一定の距離内であれば、ユーザの行動地域のテータであると判断される。
ステップST23において、ユーザの行動地域内のデータであることが判断されると、次いで、不揮発メモリ18の行動地域内データ領域に空きがあるかどうかが調べられる(ステップST24)。このステップST24において、空きがないことが判断された場合は、不要な二次データが消去される(ステップST25)。ここで、不要な二次データとは、ナビゲーション装置1の走行履歴によって示される行動地域が最も遠い位置のデータ、参照した日時が最も古いデータおよび参照回数が最も少ないデータの順にチェックし、これらに該当したデータをいう。一方、上記ステップST24において、空きがあることが判断された場合は、ステップST25の処理はスキップされる。
次いで、上述した最小データ単位の二次データが不揮発メモリ18の行動地域内データ領域に格納される(ステップST26)。その後、シーケンスはステップST27に進む。ステップST27においては、二次データの取得が完了したかどうかが調べられる。すなわち、先の要求で指示された地図データの緯度、経度および縮尺に対応する二次データの取得が完了したかどうかが調べられる。このステップST27において、二次データの取得が完了していないことが判断されると、シーケンスはステップST20に戻り、上述した処理が繰り返される。一方、ステップST27において、二次データの取得が完了したことが判断されると、表示更新処理は終了する。
上記ステップST23において、ユーザの行動地域内のデータでないことが判断されると、次いで、不揮発メモリ18の行動地域外データ領域に空きがあるかどうかが調べられる(ステップST28)。このステップST28において、空きがないことが判断された場合は、不要な行動地域外の二次データが消去される(ステップST29)。ここで、不要な行動地域外の二次データとは、ステップST25で消去される不要な二次データとは異なり、参照した日時が最も古いデータをいう。この不要な行動地域外の二次データは、一時的に参照されるデータであり、比較的短時間で繰り返して参照されるので、不要な二次データを消去する方法が、ステップST25と同様の方法である場合、不本意に消去されてしまう可能性が高くなるからである。例えば、兵庫県内に在住する人が東京のある地点Aのデータを参照し、次に、他の地点Bのデータを参照し、再度、地点Aのデータを参照すると、不要な二次データを消去する方法が、ステップST25と同様の方法である場合、地点Bのデータを格納するために地点Aのデータが消去される可能性が高くなる。
上記ステップST28において、空きがあることが判断された場合は、ステップST29の処理はスキップされる。次いで、新たに受信された最小データ単位の二次データが、行動地域外の二次データとして行動地域外データ領域に格納される(ステップST30)。その後、シーケンスはステップST27に進む。
上記ステップST11において、不揮発メモリ18に二次データが存在することが判断されると、その二次データを用いて生成された画像が表示装置13aに出力される(ステップST31)。これにより、例えば図7に示すような、精度が高い詳細な画像が表示装置13aに表示される。なお、二次データの受信完了時に、図6に示すような一次データに基づく簡易化された画像が表示されていた場合は、二次データに基づく詳細な画像が再表示されることになる。次いで、その二次データは、不揮発メモリ18の行動地域外データ領域に存在するデータであるかどうかが調べられる(ステップST32)。このステップST32において、行動地域外データ領域に存在しないデータであることが判断されると、表示更新処理は終了する。
一方、ステップST32において、行動地域外データ領域に存在するデータであることが判断されると、次いで、ユーザの行動地域内の二次データとみなすかどうかが判断される(ステップST33)。これは、ナビゲーション装置1の現在の走行履歴から、その二次データを再評価することにより行われる。このステップST33において、ユーザの行動地域内の二次データとみなさないことが判断されると、表示更新処理は終了する。
一方、ステップST33において、ユーザの行動地域内のデータとみなすことが判断されると、ユーザの行動地域内の二次データとして行動地域内データ領域に格納される(ステップST34)。これにより、ナビゲーション装置1が過去に移動したことがない地点をユーザが参照して二次データを取得した直後に、その地点に移動した場合、新たに通信を行うことなく、その取得した二次データをユーザの行動地域内の二次データとして行動地域内データ領域に格納することができる。
以上は、地図を表示する場合を中心に説明したが、施設を表す情報を表示する場合も、地図を表示する場合と同様の処理が行われる。すなわち、ユーザが要求する施設データがナビゲーション装置1の不揮発メモリ18内に存在しない場合は、図8に示すように、表示装置13aの画面に施設に関する情報は表示されない。
不揮発メモリ18内にデータが存在しない場合、ユーザに通信を行うかどうかの確認は行わず、通信装置14を使用してデータベースサーバ2にアクセスする。すなわち、ナビゲーション装置1から、取得を要求する施設のカテゴリ、緯度、経度をデータベースサーバ2に送信し、これを受けたデータベースサーバ2は、ごく狭い範囲の施設情報を検索し、比較的単純でデータ量が少ない一次データを作成し、最小描画単位毎にナビゲーション装置1に送信する。ナビゲーション装置1では、データベースサーバ2から受信したデータが、最小描画単位毎に、演算装置17に接続されたRAM16に格納され、表示装置13aに対して描画される。このようにして、最小描画単位の一次データの受信と描画が繰り返されることにより、図9に示すような簡略化された施設を表す画面が表示装置13aに表示される。
この場合、一次データは、通信データ量を少なくし、ナビゲーション装置1からの要求から表示装置13aに出力するまでの時間を短縮することに主眼を置いたデータであり、データ量が少なくなるのであれば、付帯情報が存在せず、再検索や、別の条件での並べ替えなどが可能なデータでなくともよい。
ナビゲーション装置1が一次データの取得を完了し、別の一次データを取得する必要がない場合は、二次データの取得が行われる。二次データの取得は、一次データの取得と同様に、ユーザには通知されず、通信装置14を使用してデータベースサーバ2にアクセスすることにより行われる。二次データの取得が完了すれば、それが不揮発メモリ18の二次データ格納領域に格納され、次回以降に同じデータに対する要求があれば、不揮発メモリ18内の二次データを用いて表示が行われる。二次データ受信完了時に、その一次データに基づく簡易な施設の画像が表示されていた場合は、図10に示すような、二次データに基づく詳細な施設の画像が表示される。
ナビゲーション装置1は、一次データおよび二次データの受信中は、通信状況をユーザに知らせるために、通信状況を表示装置13aに表示するように構成することができる。図11は、通信状況の画面表示例であり、地図縮尺のアイコンを用いて通信状況が表示される。図11(a)は、一次データおよび二次データがともに存在しない状況を示しており、白抜き文字で縮尺が表示される。一次データの受信中である旨は、図11(a)と図11(b)とが交互に表示されることにより示される。図11(c)は、一次データの受信完了を示しており、通常文字で縮尺が表示される。二次データの受信中である状況は、図11(c)と図11(d)とが交互に表示されることにより示される。図11(e)は、二次データ受信完了を示しており、縮尺が太字で表示される。
図12は、通信状況をユーザに知らせるための他の表示例である。この場合、通信状況を示す専用のアイコンが用いられる。図12(a)は、アンテナを立てた携帯電話マークで、一次データおよび二次データがともに存在しない状況を示している。一次データの受信中である旨は、図12(a)と図12(b)を交互に表示して電波マークを点滅させることにより表示される。図12(c)は、電波マークをひとつ表示して一次データの受信完了を示している。二次データの受信中である旨は、図12(c)と図12(d)とを交互に表示して二つ目の電波マークを点滅させることにより示される。図12(e)は、二次データの受信完了を示しており、携帯電話のアンテナがたたまれて電波マークが表示されない。図13は、通信状況をさらに詳細を知らせるために、図12に示す表示に対して、データの受信割合が付加されて構成されている。
図11〜図13のいずれかを用いて通信状況を表示することにより、ナビゲーション装置1が不揮発メモリ18内に保持している二次データの状況を的確にユーザに知らせることができる。したがって、ユーザは、通信による遅延が発生したとしても、通信状況を見ることにより、このまま待つか、別の操作を行うかを判断することができる。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るナビゲーションシステムによれば、ネットワーク3上に設置された網羅的な(全てのデータを含む)データベースを持つデータベースサーバ2から取得したデータを書き換え可能な半導体不揮発メモリ18に格納し、現在位置に対応する画像を表示するように構成したので、ナビゲーション装置1からHDDまたはDVDドライブなどの大きく、大電流を消費し、機械的動作を含む部品を削減することができる。その結果、ナビゲーション装置1のコストの低減、小型化、電源回路の簡素化、発熱量低下による高密度化を図ることが可能になる。
また、ナビゲーション装置1は、位置特定装置11によって特定された位置に対応する画像を描画するためのデータが不揮発メモリ18に格納されている場合、格納されているデータの取得の要求を抑止するように構成したので、次回に同様のデータ取得の要求があった場合に、通信を行うことなく、不揮発メモリ18からデータを取得することができる。その結果、ユーザ操作に対する応答性を確保することができる。
また、ナビゲーション装置1の不揮発メモリ18に、ユーザが要求するデータが存在しなかった場合、自動的に、つまりユーザに断りなくデータベースサーバ2からデータを取得するように構成したので、ユーザはデータがナビゲーション装置1に存在するのか、データベースサーバ2に存在するのかを意識する必要がなくなり、ユーザの操作が簡素化される。
また、ナビゲーション装置1の表示装置13aに出力される地図画面または施設に関する情報の画面には、通信状況に応じたアイコンが表示されるので、ユーザ操作から地図または施設を表す情報が表示されるまでの応答が遅い場合であっても、ユーザがナビゲーション装置の処理状況を知ることができる。その結果、ユーザは、別の操作を行うかどうかを判断することができる。
また、ナビゲーション装置1がデータベースサーバ2から通信で取得するデータは、データ量が少なく直ぐに結果を表示できる一次データと、データ量が多く通信に時間がかかる二次データとの階層構造を有するので、受信するデータ量は全体的に増加するが、通信時間によって生じる応答速度の悪さを改善することができる。
さらに、ナビゲーション装置1がデータベースサーバ2から通信で取得するデータは階層構造を有し、一次データは比較的早く取得できその結果を表示できるため、二次データの受信は、ユーザが操作していない空き時間を利用して行うことが可能である。この構成によりデータ量が大きく通信に時間がかかるデータであっても、ユーザが二次データ受信待ちをする必要がない。
なお、上述した実施の形態1に係るナビゲーションシステムでは、データベースサーバ2は、ディスク装置33から読み出した二次データをそのままナビゲーション装置1に送信するように構成したが、データベースサーバ2が、二次データを圧縮してナビゲーション装置1に送信し、ナビゲーション装置1におけるデータ格納処理部25が、通信装置14および通信制御部24によってデータベースサーバ2から取得し圧縮された二次データを伸長して二次データ格納領域に格納するように構成できる。二次データは、受信完了後、直ぐに使用されるわけではないので、圧縮および伸張に要する時間は無視することができる一方、二次データの通信時間を削減することができる。
また、上述した実施の形態1に係るナビゲーションシステムを構成するナビゲーション装置1の通信装置14として、例えば携帯電話を用いるように構成したが、異なる通信方式を有する複数の通信装置、例えば、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)および無線LAN(Local Area Network)装置を通信装置14として実装することができる。
携帯電話は広い通信エリアを持つが通信速度が比較的遅い。一方、PHSおよび無線LANは通信エリアは比較的狭いが、通信速度が速い。また、人口密度が高い地域ほどPHSおよび無線LANは普及している。ナビゲーション装置1が使用するデータ量は、人口密度が高い地域ほどが多い。これらの関係から、データ量が比較的少なく人口密度が低い地域では通信速度が遅い携帯電話で通信し、データ量が多く人口密度が高い地域では通信速度が速いPHSまたは無線LANで通信するように構成する。この構成によれば、データ量が大きい場合は早い通信方式が使用され、データ量が少ない場合は遅い通信方式が使用される。その結果、移動中または停止中のナビゲーション装置1が存在する地点で最も効率的な通信を選択できるため、データ量が大きくとも短い時間で通信を完了することができる。
1 ナビゲーション装置、2 データベースサーバ、3 ネットワーク、4 無線基地局、11 位置特定装置、12 ユーザ操作入力装置、13a 表示装置、13b 音声出力装置、14 通信装置、15 ROM、16 RAM、17 演算装置、18 不揮発メモリ、21 位置特定演算部、22 ユーザ入力制御部、23 表示・音声出力制御部、24 通信制御部、25 データ格納処理部、31 通信装置、32 RAM、33 ディスク装置、34 演算装置、41 一次データ生成部、42 データ通信制御部。
Claims (20)
- 自己の位置を特定する位置特定手段と、
1つの位置に対して精度が異なる複数種類の画像を描画するための複数種類のデータを格納する記憶手段と、
前記位置特定手段によって特定された位置に対応する画像を描画するためのデータが前記記憶手段に存在しない場合に、該画像を描画するためのデータの取得をサーバに要求し、該要求に応答して前記サーバから送られてくるデータを受信する通信手段と、
前記通信手段で受信されたデータを前記記憶手段に格納するデータ格納処理手段と、
前記記憶手段から、精度が低い画像を描画するためのデータから精度が高い画像を描画するためのデータまでを順次に読み出し、該読み出したデータに基づき画像を表示する表示手段
とを備えたナビゲーションシステム。 - 通信手段は、位置特定手段によって特定された位置に対応する画像を描画するためのデータが記憶手段に格納されている場合は、格納されているデータの取得の要求を抑止する
ことを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。 - 通信手段は、位置特定手段によって特定された位置に対応する画像を描画するためのデータが記憶手段に格納されていない場合は、自動的に該画像を描画するためのデータの取得をサーバに要求する
ことを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。 - 表示手段は、通信手段における通信状況に応じたアイコンを表示する
ことを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。 - 記憶手段は、1つの位置に対して精度が低い画像を描画するためのデータ量が少ない一次データを記憶する一次データ格納領域と、精度が高い画像を描画するためのデータ量が多い二次データを格納する二次データ格納領域とを有し、
通信手段は、位置特定手段によって特定された位置に対応する精度が低い簡易な画像を描画するための一次データをサーバから取得した後に、精度が高い完全な画像を描画するための二次データを前記サーバから取得し、
データ格納処理手段は、前記通信手段によって取得された一次データを前記一次データ格納領域に格納し、前記通信手段によって取得された二次データを前記二次データ格納領域に格納する
ことを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。 - 一次データは、画像の再描画および検索を含む再利用が不可能なデータ形式を有する
ことを特徴とする請求項5記載のナビゲーションシステム。 - 一次データは、サーバにおいて、データベースに格納されている二次データから作成される
ことを特徴とする請求項5または請求項6記載のナビゲーションシステム。 - 通信手段は、一次データをサーバから取得した後の空き時間に、二次データをサーバから取得する
ことを特徴とする請求項5または請求項6記載のナビゲーションシステム。 - データ格納処理手段は、通信手段によってサーバから取得された圧縮された二次データを伸長して二次データ格納領域に格納する
ことを特徴とする請求項5記載のナビゲーションシステム。 - 二次データは、画像の再描画および検索を含む再利用が可能なデータ形式を有する
ことを特徴とする請求項5記載のナビゲーションシステム。 - データ格納処理手段は、通信手段により受信された二次データを格納できる空き領域が二次データ格納領域に存在しない場合に、検索履歴、走行履歴および二次データの参照履歴を含む統計情報に基づき不要な二次データを削除した後に、受信された二次データを二次データ格納領域に格納する
ことを特徴とする請求項5記載のナビゲーションシステム。 - 記憶手段に設けられた二次データ格納領域は、行動地域の二次データを格納する行動地域内データ領域と、行動地域外の二次データを格納する行動地域外データ領域とを有する
ことを特徴とする請求項11記載のナビゲーションシステム。 - データ格納処理手段は、行動地域内の二次データと、行動地域外の二次データとで二次データの削除手順が異なることを特徴とする請求項12記載のナビゲーションシステム。
- 行動地域の二次データに対するデータ格納処理手段は、
走行履歴によって示される行動地域が遠い位置の二次データ、参照履歴によって示される参照した日時が古い二次データ、または、参照履歴によって示される参照回数が少ない二次データから順次に削除する
ことを特徴とする請求項13記載のナビゲーションシステム。 - 行動地域外の二次データに対するデータ格納処理手段は、
参照日時が古い二次データから順次に削除することを特徴とする請求項14記載のナビゲーションシステム。 - 行動地域外データ領域に格納されている二次データは、行動範囲が広がることにより行動地域の二次データと判断された場合に、行動地域内データ領域に移動される
ことを特徴とする請求項14記載のナビゲーションシステム。 - 記憶手段の二次データ格納領域は、半導体不揮発メモリまたは低消費電力の小型ハードディスク装置に形成される
ことを特徴とする請求項5記載のナビゲーションシステム。 - 記憶手段は、経路探索に必要な経路情報を含み、精度が低い画像の描画が可能であり、データ量が少ない基本的地図データを格納する基本的地図データ領域を有する
ことを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。 - 通信手段は、複数種類の通信方式有し、移動中または停止中の地点で最も効率的な通信方式で通信する
ことを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。 - 二次データは、経路、道路形状、施設形状、地形、勾配を含む立体地図データおよび平面地図データ、ならびに、施設データを含む
ことを特徴とする請求項5記載のナビゲーションシステム。
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-
2006
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