JP2008058068A - 表示装置、楽器用調律装置、メトロノーム装置、メトロノーム調律装置 - Google Patents

表示装置、楽器用調律装置、メトロノーム装置、メトロノーム調律装置 Download PDF

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Abstract

【課題】基本テンポと連打テンポを表示することを可能としたメトロノーム及び低分解能のピッチ誤差表示と高分解能のピッチ誤差表示とを行わせることができる調律装置を提供する。
【解決手段】基本テンポ信号生成手段及び連打テンポ信号生成手段と、基本テンポ信号によって駆動される第1ステッピングモータ及び連打テンポ信号によって駆動される第2ステッピングモータとを有し、これら第1及び第2ステッピングモータにより第1指示針及び第2指示針を基本テンポ及び連打テンポで同時に揺動させるメトロノームと、楽音信号のピッチ誤差を算出するピッチ誤差算出手段と、ピッチ誤差を低分解能表示用パルス数と高分解能表示用パルス数に変換する第1及び第2ステッピングモータ制御手段とを有し、第1及び第2ステッピングモータ制御手段により第1ステッピングモータを低分解能表示駆動し、第2ステッピングモータを高分解能用表示駆動する調律装置を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明はステッピングモータを用いて指示針を揺動させて表示を行なう表示装置及び、この表示装置を用いて楽音の周波数が予め定めた音名の周波数に一致しているか否かを表示する楽器用調律装置、所望のテンポを表示するメトロノーム装置、これらを合体したメトロノーム調律装置に関し、特にステッピングモータを複数設置し、複数のステッピングモータによって複数の指示針を揺動させ、複数の指示針により調律装置にあっては低分解能表示と高分解能表示の双方を表示し、メトロノームにあっては基本テンポと連打テンポとを表示可能とするものである。
一般に楽器用調律器に用いられている表示装置は指針型の指示計を用いる型式と、発光素子を複数配列し、その配列の中の発光素子を順次点灯させ、その発光位置により調律しようとする楽音の周波数が、予め定められている各音名の周波数に合致しているか否かと、その偏差量とを表示する型式とがある。
一方、メトロノームに用いられる表示器としては振り子の原理に従ってタクト棒を所定のテンポで揺動させる型式が一般的である。タクト棒を揺動させる他の方法としては特許文献1に記載されているようにステッピングモータの出力軸にタクト棒を連結し、ステッピングモータによってタクト棒を揺動させる型式も考えられている。
また特許文献2にはメトロノームとチューナとを一体化したメトロノーム付きチューナが提案されている。
特許文献2に記載されているメトロノーム付きチューナはメトロノームに関しては音のみでテンポを表示する構造とされており、タクト棒を揺動させてテンポを表示する考えはない。
実開59−82889号公報 特開2003−316354号公報
チューナとメトロノームを共通の表示器を用いて構成しようとした場合、タクト棒を揺動させる型式の表示器を用いるのが視認性の点で優れている。タクト棒を揺動させる型式の表示器であっても特にタクト棒は形状が大きい程高い視認性が得られることは明らかである。しかしながら、従来からチューナの表示器に用いられている指針型の指示計では駆動コイルで得られるトルクは微少であるため指針の形状を大きくすることはできない。
これに対し、メトロノームの分野では上記した特許文献1に記載されているようにステッピングモータによりタクト棒を揺動させ、テンポを表示する考えが提案されている。ステッピングモータによりタクト棒を揺動させることにより、タクト棒の形状を大きくすることはできる。しかし、この特許文献1にはタクト棒の揺動範囲の初期設定及び揺動範囲の中心位置の設定等に関しては全く記載がなく、ステッピングモータでタクト棒を揺動させる基本的な構成が開示されていない。
ステッピングモータを用いてチューナ及びメトロノーム表示装置を構成しようとした場合、ステッピングモータには起動時に初期位置検出機能を持たないため、チューナ用の表示装置として動作させるにはチューナの偏差ゼロの位置を示す点と、最大偏差量を示す位置の設定及びメトロノーム用の表示装置として動作させる場合にはタクト棒の揺動角度範囲の最大値の設定と揺動範囲の中心位置を設定する必要がある。
更に、従来はチューナであれ、メトロノームであれ、指示針は1本に限られている。従ってチューナの場合、1本の指示針で調律すべき音の正規の周波数からのずれ量を表示するため、高い読み取り精度を得ることはできない。またメトロノームの場合、基本テンポに対し、これよりこまかい連打テンポを同時に表示することはできない。
本発明の目的はステッピングモータを駆動源とする場合に初期設定が可能な表示装置、及びこの表示装置を用いて構成した楽器用調律装置及びメトロノームを提供すると共に、読み取り精度の高い楽器用調律装置及び基本テンポと連打テンポとを同時に表示することができる楽器用調律装置及びメトロノーム装置を提供しようとするものである。
本発明では、それぞれの揺動駆動軸を正転方向及び逆転方向に回動する第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータと、これら第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータの各揺動駆動軸のそれぞれに支持され、第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータのそれぞれによって揺動される第1指示針及び第2指示針と、第1指示針及び第2指示針のそれぞれの初期揺動位置を検出する一対の初期位置センサと、一対の初期位置センサによって検出した第1指示針及び第2指示針の揺動位置の初期位置に対応した第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータのそれぞれの初期回動位置を記憶する初期回動位置記憶手段と、第1指示針及び第2指示針の一方の最大揺動位置を規定し、この一方の最大揺動位置と対称な他方の最大揺動位置のそれぞれに対応する各ステッピングモータの一方と他方の最大回動位置を記憶する最大回動位置記憶手段と、第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータのそれぞれに駆動パルスを印加し、最大回動位置記憶手段に記憶した一方と他方の最大回動位置によって規定される回動範囲内において、第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータを駆動する第1ステッピングモータ制御手段及び第2ステッピングモータ制御手段とを備えることを特徴とする表示装置を提案する。
本発明では更に、上記の表示装置において、第1指示針と第2指示針とを支持する揺動駆動軸は一方が第1ステッピングモータか第2ステッピングモータの何れか一方の駆動軸とされ、他方が第1ステッピングモータか第2ステッピングモータの駆動軸の外側に被せた筒軸によって構成し、この筒軸を第1ステッピングモータか第2ステッピングモータの何れかにより駆動する構成とした表示装置を提案する。
本発明では更に、調律すべき楽音信号の周波数と、予め定められている各音名の音の周波数とを比較し、比較結果としてピッチ誤差を出力するピッチ誤差算出手段と、ピッチ誤差算出手段が算出したピッチ誤差を低分解能駆動パルスとして出力する第1ステッピングモータ制御手段と、ピッチ誤差算出手段が算出したピッチ誤差を高分解能駆動パルスとして出力する第2ステッピングモータ制御手段と、第1ステッピングモータ制御手段が出力する低分解能駆動パルスにより駆動される第1ステッピングモータと、第2ステッピングモータ制御手段が出力する高分解能駆動パルスにより駆動される第2ステッピングモータと、第1ステッピングモータの出力軸に装着され、ピッチ誤差算出手段が算出したピッチ誤差を低分解能で指示する第1指示針と、第2ステッピングモータの出力軸に装着され、ピッチ誤差算出手段が算出したピッチ誤差を高分解能で指示する第2指示針とを備えることを特徴とする楽器用調律装置を提案する。
本発明では更に、選択された拍数に対応した基本周期を持つ基本メトロノーム信号を生成する基本メトロノーム信号生成部と、基本メトロノーム信号に関連した連打メトロノーム信号を生成する連打メトロノーム信号生成部とを備え、基本メトロノーム信号を請求項1記載の第1ステッピングモータ制御手段に入力し、第1指示針により基本メトロノーム信号で規定される基本テンポを表示し、連打メトロノーム信号を請求項1記載の第2ステッピングモータ制御手段に入力し、第2指示針により連打メトロノーム信号で規定される連打テンポを表示する構成としたことを特徴とするメトロノーム装置を提案する。
本発明では更に、上記記載の楽器用調律装置とメトロノーム装置の何れか一方をモード切換スイッチにより選択的に起動させることを可能としたメトロノーム調律装置を提案する。
本発明による表示装置は第1指示針及び第2指示針のそれぞれに対応して初期位置センサと、初期回動位置記憶手段と、最大回動位置記憶手段とを備えた構成としたから、これらの構成によってステッピングモータの初期設定を可能とし、楽器用調律装置として機能させる場合には調律しようとする楽器音が或る音名の周波数と合致している場合の指示針の表示位置を特定することができる。また周波数のずれ量に応じた指示位置を特定することができる。また、メトロノームとして機能させる場合でも、テンポ表示のための最大揺動位置を設定することができる。
更に、本発明によれば第1ステッピングモータ制御手段と第2ステッピングモータ制御手段とを備え、これら第1ステッピングモータ制御手段と第2ステッピングモータ制御手段によって第1ステッピングモータと第2ステッピングモータとを駆動する構成としたから、調律装置として機能させる場合、2本の指示針によって、一方の指示針は低分解能の表示を担当させることができ、他方の指示針は高分解能の表示を担当するから、結果的に高い読み取り精度を得ることができる。またメトロノームとして機能させる場合には、2本の指示針により、一方は基本周期のテンポを表示し、他方の指示針は連打テンポを表示することができる。従って基本テンポと連打テンポを2本の指示針によって同時に表示することができる利点が得られる。
本発明による表示装置はそれぞれの揺動駆動軸を正転方向及び逆転方向に回動する第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータと、これら第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータの各揺動駆動軸のそれぞれに支持され、第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータのそれぞれによって揺動される第1指示針及び第2指示針と、第1指示針及び第2指示針のそれぞれの初期揺動位置を検出する一対の初期位置センサと、これら一対の初期位置センサによって検出した第1指示針及び第2指示針の揺動位置の初期位置に対応した第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータのそれぞれの初期回動位置を記憶する初期回動位置記憶手段と、第1指示針及び第2指示針の一方の最大揺動位置を規定し、この一方の最大揺動位置と対称な他方の最大揺動位置のそれぞれに対応する各ステッピングモータの一方と他方の最大回動位置を記憶する最大回動位置記憶手段と、第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータのそれぞれに駆動パルスを印加し、最大回動位置記憶手段に記憶した一方と他方の最大回動位置によって規定される回動範囲内において、第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータを駆動する第1ステッピングモータ制御手段及び第2ステッピングモータ制御手段とを備える構成を最良の実施形態とする。
更に本発明による楽器用調律装置は調律すべき楽音信号の周波数と、予め定められている各音名の音の周波数とを比較し、比較結果としてピッチ誤差を出力するピッチ誤差算出手段と、ピッチ誤差算出手段が算出したピッチ誤差を低分解能駆動パルスとして出力する第1ステッピングモータ制御手段と、ピッチ誤差算出手段が算出したピッチ誤差を高分解能駆動パルスとして出力する第2ステッピングモータ制御手段と、第1ステッピングモータ制御手段が出力する低分解能駆動パルスにより駆動される第1ステッピングモータと、第2ステッピングモータ制御手段が出力する高分解能駆動パルスにより駆動される第2ステッピングモータと、第1ステッピングモータの出力軸に装着され、ピッチ誤差算出手段が算出したピッチ誤差を低分解能で指示する第1指示針と、第2ステッピングモータの出力軸に装着され、ピッチ誤差算出手段が算出したピッチ誤差を高分解能で指示する第2指示針とを備えることを特徴とする。
本発明によるメトロノーム装置は選択された拍数に対応した基本周期を持つ基本メトロノーム信号を生成する基本メトロノーム信号生成部と、基本メトロノーム信号に関連した連打メトロノーム信号を生成する連打メトロノーム信号生成部とを備え、基本メトロノーム信号を前記記載の第1ステッピングモータ制御手段に入力し、第1指示針により基本メトロノーム信号で規定される基本テンポを表示し、連打メトロノーム信号を前記記載の第2ステッピングモータ制御手段に入力し、第2指示針により連打メトロノーム信号で規定される連打テンポを表示する構成とした。
本発明によるメトロノーム装置は前記記載の楽器用調律装置と前記記載のメトロノーム装置の何れか一方をモード切換スイッチにより選択的に起動させる構成とする。
図1に本発明の表示装置の実施例を示す。縦長のケース本体10の内部に第1ステッピングモータ30Aと第2ステッピングモータ30B(図1C参照)とを装着する。この実施例では第1ステッピングモータ30Aをケース本体10の内部において底面に近い下側に配置し、第2ステッピングモータ30Bをケース本体10の内部において、天井板に近い上側に配置した場合を示す。第1ステッピングモータ30Aと第2ステッピングモータ30Bはそれぞれ回転出力軸がケース本体10の長手方向と直交する姿勢で前面に向って突出して配置され、その突出端部に第1指示針40Aと第2指示針40Bとが装着される。第1指示針40Aは第1ステッピングモータ30Aの回転出力軸から上向に向って装着され、第2指示針30Bは第2ステッピングモータ30Bの回転出力軸から下向に向って装着される。第1指示針40Aと第2指示針40Bの揺動面の背後に目盛板12を配置し、この目盛板12に付された目盛に従って、調律結果の表示及びテンポ表示が行われる。目盛板12の部分にはカバー11が着脱自在に装着され、カバー11を装着し、第1指示針40A及び第2指示針40Bを保護した状態で持ち運びが行われるようにしている。
第1指示針40A及び第2指示針40Bの各遊端近くに遮光片41(図1C参照)を目盛板12に向って突設し、この遮光片41によって透過型光学スイッチで構成した第1初期位置センサ50Aと第2初期位置センサ50Bをアクセスする。第1初期位置センサ50Aと第2初期位置センサ50Bは調律装置又はメトロノームとして動作させるべく起動した時点で、第1及び第2指示針40A、40Bの指示位置が目盛板12で示す中央位置に合致したことを検出し、ステッピングモータの初期回動位置を規定する。
以上は本発明による表示装置の構造上の特徴を説明した。以下では表示装置の駆動制御系の構成と動作及びこの表示装置を利用した楽器用調律装置及びメトロノーム装置について説明する。
図2に本発明による表示装置の電気的回路構成上の機能構成図を示す。図2に示す100はマイクロコンピュータを示す。マイクロコンピュータ100の内部に本発明による表示装置及びこの表示装置を用いて構成する楽器用調律装置、メトロノーム装置で必要とされる手段がプログラムによって構成される。マイクロコンピュータ100の内部に構成される手段としては、上述した第1指示針40Aと第2指示針40Bの初期回動位置を記憶する初期回動位置記憶手段101と、第1指示針40Aと第2指示針40Bの振れ幅記憶手段102と、第1及び第2ステッピングモータ30A、30Bの駆動を制御する第1ステッピングモータ制御手段103A及び第2ステッピングモータ制御手段103Bと、メトロノーム信号生成手段104と、チューニング信号生成手段105と、第1初期化手段106〜第3初期化手段108とを備えて構成される。
マイクロコンピュータ100の入力側にはコントローラ20に設けた操作スイッチ群120と、クロック発生源130と、楽音信号取込手段140と、第1初期位置センサ50A及び第2初期位置センサ50Bとが設けられる。マイクロコンピュータの出力側には第1ステッピングモータ30A及び第2ステッピングモータ30Bを駆動する第1駆動回路150A、第2駆動回路150Bと、メトロノーム音を放音する放音手段160と、液晶表示手段170とを備えて構成される。
初期回動位置記憶手段101は起動時に行われる初期化時に、第1初期位置センサ50A及び第2初期位置センサ50Bが第1指示針40A及び第2指示針50Bのそれぞれの到来を検出した時点で第1及び第2ステッピングモータ30A、30Bの回動位置記憶手段を例えばゼロリセットし、このゼロリセット値を初期回動位置として記憶する。
振れ幅記憶手段102は第1乃至第3初期化手段106〜108の何れかにより初期化中に設定する振れ幅を記憶する。振れ幅は初期回動位置を中心に一方側の最大回動量と、他方側の最大回動量を加え合わせた値によって決定される。
第1及び第2ステッピングモータ制御手段103A、103Bは入力される第1指示針40A及び第2指示針40Bに与えられる目標位置と現在位置との偏差値を算出し、その各偏差値と極性に応じて第1及び第2ステッピングモータ30A、30Bを正転させる正相パルス又は逆転させる逆相パルスを所望の数だけ発生させるパルス発生手段と、上記偏差値を現在位置として記憶する現在位置記憶手段とを備えて構成され、後に説明するチューニング信号生成手段105とメトロノーム信号生成手段104から目標値が入力される毎に、第1及び第2駆動回路150A、150Bに正相パルス又は逆相パルスを出力し、第1及び第2ステッピングモータ30A、30Bを目標位置に回動させる。
操作スイッチ群120には調律器として動作させる場合に操作するTUNER釦と、メトロノームとして動作させる場合に操作するMETRONOME釦と、初期設定時に中心位置を自動的に設定する場合に操作するAUTO CENTER釦と、手動で中心位置を設定する場合に操作するMANUAL CENTER釦と、プリセット設定モードを開始させるWIDTH SELECT釦と、プリセットされた振れ幅の中から希望する振れ幅を選択するPRESET釦と、入力決定釦ENTERと、指示針40の位置を上げる方向及び下げる方向に移動させるためのUP釦及びDOWN釦と、モード切替釦MODE等が設けられる。
第1初期化手段106を用いた初期化動作を説明する。ここで言うセンター位置とは各指示針40A及び40Bのセンターを示す位置を意味する。「センターセンサ位置」とは、初期位置センサ50A、50Bが配置されている位置で、通常のセンター位置を意味する。
第1初期化手段106で行なう自動初期化動作
A.所望の振れ位置(最大揺動位置)に第1指示針40A及び第2指示針40Bを設定する。
B.センター自動設定モードを開始する[AUTO CENTER 釦操作]
C.第1及び第2指示針40A、40Bをセンターセンサ位置に移動させる方向Y1を設定する[DOWN釦又はUP釦操作]
D.第1及び第2指示針40A、40Bをセンターセンサ位置に向かって移動させる。
E.第1及び第2指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に到達する。初期回動位置記憶手段101に設けられている第1ステッピングモータ30Aと第2ステッピングモータ30Bの初期回動位置をゼロリセットし、指示針40Aと40Bの指示位置と第1ステッピングモータ30Aと第2ステッピングモータ30Bの回動位置とを合致させる。
F.センターセンサ位置に到達するまでにパルスカウント数V1を記憶する。
G.第1及び第2指示針40A、40Bをセンターセンサ位置から同一のY1方向にパルスカウント数V1だけ移動させる。
H.第1及び第2指示針40A、40Bをパルスカウント数V1だけ動かした後、その位置からセンターセンサ位置に向かってY1方向とは逆向のY2方向に移動させる。
I.第1及び第2指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に到達する。
J.第1及び第2指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に到達するまでのパルスカウント数V2を記憶する。
K.パルスカウント数V1とV2を比較して、同値であった場合は、V1の値を各指示針40A、40Bの振れ幅Wとし、V2がV1よりも小さかった場合は、V2の値を各指示針40A、40Bの振れ幅Wとする。
L.各振れ幅Wが振れ幅記憶手段102に記憶される。
M.センター自動設定モードが解除される。
第2初期化手段107で行なう自動初期化動作
A.第1及び第2指示針40A、40Bをセンターセンサ位置に移動させる方向Y0を設定する。※各指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に設定されている場合は行わない。[AUTO CENTER釦を押しながらDOWN釦又はUP釦を押す]
B.第1及び第2指示針40A、40Bをセンターセンサ位置方向に向かって移動させる。※各指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に設定されている場合は行わない。
C.第1及び第2指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に到達する。※各指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に設定されている場合は行わない。初期回動位置記憶手段101の回動位置をゼロリセットする。
D.第1及び第2指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に停止する。※各指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に設定されている場合は行わない。
E.センター自動設定モードを開始する。[AUTO CENTER釦操作]
F.センターセンサ位置に合わされている指示針40A、40Bを左右何れかの方向Y1に所望の量だけ移動させる。[DOWN釦又はUP釦操作]
G.センターセンサ位置から移動したパルスカウント数V10を記憶する。
H.第1及び第2指示針40A、40Bをセンターセンサ位置に向かってY2(Y1と逆)方向に移動させる。
I.第1及び第2指示針40A、40Bをセンターセンサ位置からY2方向にパルスカウント数V10だけ移動させる。
J.第1及び第2指示針40A、40Bをパルスカウント数V10だけ動かした後、その位置からセンターセンサ位置に向かってY1方向に移動させる。
K.第1及び第2指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に到達する。
L.第1及び第2指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に到達するまでのパルスカウント数V2を記憶する。
M.パルスカウント数V1とV2を比較して、同値であった場合は、V1の値を各指示針40A、40Bの振れ幅Wとし、V2がV1よりも小さかった場合は、V2の値を指示針の振れ幅Wとする。
N.振れ幅Wが振れ幅記憶手段102に記憶される。
O.センター自動設定モードが解除される。
第3初期化手段108で行なう初期化動作(プリセット設定モード)
A.第1及び第2指示針40A、40Bをセンターセンサ位置に移動させる方向Y0を設定する。※各指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に設定されている場合は行わない。
B.第1及び第2指示針40A、40Bをセンターセンサ位置方向に向かって移動させる。※各指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に設定されている場合は行わない。
C.第1及び第2指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に到達する。初期回動位置記憶手段101の記憶をゼロリセットする。※各指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に設定されている場合は行わない。
D.第1及び第2指示針40A、40Bがセンターセンサ位置で停止する。※各指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に設定されている場合は行わない。
E.プリセット設定モードを開始する。[WIDTH SELECT釦操作]
F.プリセットされた振れ幅Zを選択する。[PRESET釦操作]
G.第1及び第2指示針40A、40Bをセンターセンサ位置からY1(あるいはY2)の方向にパルスカウント数Zだけ移動する。
H.Y1(あるいはY2)方向にパルスカウント数Z移動した指示針40A、40Bを反対のY2(あるいはY1)方向にパルスカウント数W1だけ移動する。
I.第1及び第2指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に到達する。
J.第1及び第2指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に到達するまでのパルスカウント数V21を記憶する。
K.パルスカウント数ZとV21を比較する。
L.パルスカウント数ZとV21が同値であった場合は、振れ幅W1はZとなる。パルスカウント数V21がZよりも小さかった場合は、振れ幅W1はV21となる。
M.指示針をセンターセンサ位置からY2(あるいはY1)方向にパルスカウント数W1だけ移動する。
N.パルスカウント数W1だけ移動した指示針をY1(あるいはY2)方向にセンターセンサ位置まで移動する。
O.第1及び第2指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に到達する。
P.第1及び第2指示針40A、40Bがセンターセンサ位置に到達するまでにパルスカウント数V22を記憶する。
Q.パルスカウント数V22とW1を比較する。
R.パルスカウント数V22とW1が同値であった場合は、振れ幅WはW1となる。パルスカウント数V22がW1よりも小さかった場合、振れ幅WはV22となる。
S.振れ幅Wが振れ幅記憶手段102に記憶される。
T.プリセット設定モードが解除される。
次にメトロノーム信号生成手段104と本発明による表示装置とを組合せた実施例を図3及び図4を用いて説明する。この発明では第1指示針40Aで基本テンポを表示し、第2指示針40Bで基本テンポに同期した連打テンポを表示する。ここで連打テンポを基本テンポの2倍の速度(周波数)で変化するテンポを2連テンポ、3倍の速度で変化するテンポを3連テンポ、4倍の速度で変化するテンポを4連テンポと称することにする。
基本テンポと連打テンポとの関係はこのような関係であるから、以下では主に第1指示針40Aを基本テンポで揺動させるパルスモータの駆動方法について説明する。
メトロノーム信号生成手段104はテンポ・拍子設定部104−1と、タイミング信号発生部104−2と、テンポ・拍音発生部104−3とを備えた構成とされる。テンポ・拍音発生部104−3は基本テンポを表示するための基本メトロノーム信号生成部104−3Aと、連打テンポを表示するための連打メトロノーム信号生成部104−3Bとを有し、これらから出力される基本メトロノーム信号と連打メトロノーム信号を放音手段160に入力し、基本テンポと連打テンポとを音で表示する。基本テンポと連打テンポとの区別は音高(周波数)の異なる2種類の音で識別するように構成することができる。
基本メトロノーム信号と連打メトロノーム信号は第1ステッピングモータ制御手段103Aと、第2ステッピングモータ制御手段103Bにも供給される。つまり、第1ステッピングモータ制御手段103Aには基本メトロノーム信号を供給し、基本メトロノーム信号により第1ステッピングモータ30Aを駆動する正相パルス及び逆相パルスを生成する。第2ステッピングモータ制御手段103Bには連打メトロノーム信号を供給し、第2ステッピングモータ30Bを駆動する正相パルス及び逆相パルスを生成する。
図4AとCに基本メトロノーム信号の波形を示す。図4Aは3/3拍子のメトロノーム信号の波形、図4Cは4/4拍子のメトロノーム信号の波形を示す。
第1ステッピングモータ制御手段103Aでは基本メトロノーム信号の各拍音信号の例えば立上りのタイミングで現在位置とは反対側の最大揺動位置を次の目標値として設定する。第1ステッピングモータ制御手段103Aでは設定された次の目標値と現在位置との偏差を求め、その偏差が0となる方向に第1ステッピングモータ30Aを回転させる極性のパルスを発生し、第1指示針40Aを目標方向に移動させる。指示針40Aが目標位置に達すると、次のメトロノーム信号が発生し、反対側の次の目標値が設定され、この目標値に向って第1ステッピングモータ30Aが駆動される。このようにして、第1指示針40Aは基本メトロノーム信号の発生タイミングに従って揺動し、設定された基本テンポを表示する。
図5に基本メトロノーム信号と連打メトロノーム信号の波形を示す。図5Aは3/3拍子の基本メトロノーム信号の波形、図5Bはこの基本メトロノーム信号で動作させる第1指示針40Aの揺動波形、図5Cは2連打メトロノーム信号の波形を示す。2連打メトロノーム信号は基本メトロノーム信号の2倍の速度で変化する。従って第2指示針40Bは図5Dに示すように、第1指示針40Aの揺動速度の2倍の速度で目標値RとLの設定が実行され、2倍の速度で揺動することになる。連打テンポの設定は図3に示すテンポ・拍子設定部104−1で設定する。図5では基本テンポとして3/3拍子を例示したが、その他の拍子を設定することもできる。また連打テンポとして2連打を例示したが、その他の連打テンポを設定することもできる。このように本発明によれば、第1指示針40Aにより基本テンポを表示し、第2指示針40Bにより設定した連打テンポを表示するから、連打符号が続く楽曲の練習に好適である。
次にチューニング信号生成手段105と本発明による表示装置とを組合せた実施例を図6乃至図8を用いて説明する。
チューニング信号生成手段105は楽音信号取込手段140から入力される楽音信号のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出手段105−1と、このゼロクロス検出手段105−1がゼロクロス点を検出する毎に、カウンタ105−2の計数値を取り込むデータラッチ手段105−3と、データラッチ手段105−3にラッチした計数値を順次取り込むデータ格納部105−4と、データ格納部105−4に取り込んだデータから入力された楽音信号の基本周期を抽出する基本周期抽出手段105−5と、基本周期抽出手段105−5で検出した基本周期を手掛かりに入力された楽音の音名を判別する音名判別手段105−6と、音名の標準周波数と入力された楽音の周波数とのピッチ誤差を算出するピッチ誤差算出手段105−7とを備えて構成される。
楽音信号取込手段140はマイクロホン140−1と飽和増幅器140−2とによって構成され、調律すべき楽音をマイクロホン140−1で電気信号に変換し、この電気信号を飽和増幅器140−2で飽和増幅し、矩形波に変換する。飽和増幅器140−2で生成された矩形波がゼロクロス検出手段105−1に入力され、このゼロクロス検出手段105−1で矩形波のゼロクロス点を検出し、そのゼロクロス点の検出信号をデータラッチ手段105−3に与える。データラッチ手段105−3はゼロクロス検出信号が与えられる毎にカウンタ105−2の計数値をラッチ(読み取って記録)する。
図9にその様子を示す。図7Aはマイクロホン105−1で捉えた楽器音の電気信号Sgを示す。この電気信号Sgが増幅器140−2で飽和増幅されて図7Bに示す矩形波SP1に整形される。矩形波SP1のゼロクロス点b1、b2、b3、b4、b5…がゼロクロス検出手段105−1で検出され、その検出信号がデータラッチ手段105−3に与えられ、ゼロクロス点b1、b2、b3…毎にデータラッチ手段105−3がカウンタ105−2の計数値C1、C2、C3、C4、C5…をラッチする。
カウンタ105−2は一定の周波数のクロックを計数しており、ここではこの計数値を時刻データとして利用する。つまりこの時刻データによりゼロクロス点の時間間隔を計測することができる。
データラッチ手段105−3にラッチしたカウンタ105−2の計算値C1、C2、C3…(以下時刻データと称す)は順次データ格納部105−4に格納される。基本周期抽出手段105−5はデータ格納部105−4に格納された複数の時刻データを参照して楽器音の電気信号Sgの基本周波数を抽出する。つまり、ゼロクロス点の時間間隔の同一時間間隔を呈する最も長い周期を抽出することにより、基本周波数を抽出することができる。
入力されている電気信号Sgの基本周波数を抽出することにより、音名判別手段105−6はその抽出した基本周期を標準周期表に用意された標準周期と照合し、入力されている信号の音名を決定し、液晶表示手段170(図2参照)に用意した音名表示器に表示する。更に音名が決定されることによりピッチ誤差算出手段105−7はその音名の標準ピッチを参照表(ピッチ誤差算出手段105−7に内蔵されている)から求め、この標準ピッチと入力されている電気信号Sgの周波数の比をピッチ誤差として算出し、そのピッチ誤差を第1ステッピングモータ制御手段103Aと第2ステッピングモータ制御手段103Bに入力する。
第1及び第2ステッピングモータ制御手段103A、103Bではそれぞれ初期回動位置記憶手段101(図2参照)に記憶した初期回動とピッチ誤差値との偏差量から正相パルス又は逆相パルスの発生個数を算出し、算出したパルス量を第1及び第2駆動回路150A、150Bに出力し、第1及び第2ステッピングモータ30A、30Bを駆動し、第1及び第2指示針40A、40Bにより低分解能ピッチ誤差と高分解能ピッチ誤差に対応した位置を指示させる。
ここでピッチ誤差算出手段105−7(図6参照)が出力するピッチ信号によりステッピングモータを利用した表示器を駆動する方法にはマッピングテーブルを用いる方法と、計算式を用いる方法の二つの方法がある。何れの方法を用いるにしても、基本動作として、
1.初期回動位置の記憶と、振れ幅を決定する。
2.初期回動位置から左方向及び右方向の振れ幅を低分解能と高分解能の表示範囲に対応させる。例えばピッチ誤差の表示範囲を低分解能表示として±50セントとする場合はステッピングモータの初期回動位置から左右の振れ幅を50で分割し、各セントに対応した初期回動位置からのステップ数を決定し、マッピングテーブルを作成する。更にピッチ誤差の表示範囲を高分解能表示として±10セントとする場合はステッピングモータの初期回動位置から左右の振れ幅を10で分割し、各セントに対応した初期回動位置からのステップ数を決定し、ステッピングテーブルを作成する。
(マッピングテーブルを用いる方法)
図8にマッピングテーブルの一例を示す。図8Aは低分解能用マッピングテーブルの例を示す。低分解能表示の場合、初期回動位置を中心に±50セントを表示し、±50セントの表示を行なうためのステッピングモータ30のステップ数を±30のステップ(パルス数に対応)とした場合を示す。
従って、+10、+20、+30、+40、+50セントを表示するには+10セント増加する毎に正相方向(ステッピングモータの正転方向)に6ステップずつ増加させればよいことになる。また−10、−20、−30、−40、−50セントを表示させるには逆転方向に6ステップずつ増加されればよいことになる。
図8Bは高分解能用マッピングテーブルの例を示す。この例では左右の最大振れ幅位置で±10セントを表示させ、±10セントの表示を行うためのステッピングモータのステップ数を±30ステップとした場合を示す。
従って、+2、+4、+6、+8、+10セントを表示するには+2セント増加する毎に正相方向に6ステップずつ増加させればよいことになる。また、−2、−4、−6、−8、−10セントを表示させるには逆転方向に6ステップずつ増加させればよいことになる。
低分解能用マッピングテーブルを第1ステッピングモータ制御手段103Aに付設する。高分解能用マッピングテーブルを第2ステッピングモータ制御手段103Bに付設することにより、ピッチ誤差算出手段105−7がピッチ誤差を算出する毎に、第1ステッピングモータ制御手段103Aは低分解能用マッピングテーブルを参照してピッチ誤差に対応した駆動パルス(正相パルス及び逆相パルス)を生成し、その低分解能駆動パルスを第1駆動回路150Aに出力し、第1指示針40Aを低分解能の範囲で表示させる。
尚、楽音信号取込手段140から取込まれる楽音信号が無音になると、ピッチ誤差算出手段105−7はピッチ誤差0を出力する。これにより第1指示針40Aと第2指示針40Bは0セント位置に戻される。無音状態で新たに楽音が入力されると、その楽音のピッチ誤差が算出され、そのピッチ誤差に対応した個数のパルスがマッピングテーブルを参照して生成され、第1指示針40A及び第2指示針40Bはピッチ誤差値に対応した位置を指示する。音が無音に戻らずにピッチ誤差が変化した場合には新たに入力された音のピッチ誤差と過去のピッチ誤差との差を求め、その偏差をマッピングテーブルに当てはめ、パルスの個数と極性を算出し、そのパルスを駆動回路150A及び150Bに出力し、第1指示針40A及び第2指示針40Bの指示位置を新たなピッチ誤差に移動させる。
高分解能用マッピングテーブルを第2ステッピングモータ制御手段103Bに付設する。第2ステッピングモータ制御手段103Bは高分解能マッピングテーブルを参照してピッチ誤差に対応した高分解能駆動パルス(正相パルス及び逆相パルス)を生成し、高分解能駆動パルスを第2駆動回路150Bに出力し、第2指示針40Bを高分解能の範囲で表示させる。
(計算式を用いる方法)
ステッピングモータの振れ幅が左右30ステップずつで、ピッチ誤差算出手段105−7の表示精度が±50セントであった場合、ピッチ誤差をX、求めるステップ数をYとすると、Y=(30÷50)Xでステップ数Yを求めることができる。
ステッピングモータの振れ幅が左右20ステップずつ、ピッチ誤差算出手段105−7の表示精度が±50セントであった場合、ピッチ誤差をX、求めるステップ数をYとすると、Y=(20÷50)Xで求めることができる。
(マッピングテーブルを用いた低分解能表示の実例)
(1)基準周波数をA=440Hzとする。初期設定によりピッチ誤差ゼロの状態(第1指示針40Aが第1初期位置センサ50Aの位置に合致した状態)で初期回動位置記憶手段101の記憶値をゼロにリセットする。振れ幅記憶手段102に左右±30ステップを設定する。
(2)入力信号の周波数が434.9462Hzであった場合、調律装置が、入力信号がA(440Hz)よりも20セント低い音であることを判別する。
(3)マッピングテーブルあるいは計算により指示針位置が初期回動位置よりも12ステップマイナス側であることが確定する。
(4)現在位置と比較して異なる位置であると判別する。
(5)第1指示針40Aを表示器の初期回動位置からマイナス12ステップの位置に移動させ、これを現在位置として記憶する。
(6)入力信号の周波数が442.2933Hzに変わった場合、ピッチ誤差算出手段105−7が入力信号がA(440Hz)よりも9セント高い音であることを判別する。
(7)マッピングテーブルあるいは計算により第1指示針40Aの初期回動位置よりもプラス5ステップであることが確定する。
(8)現在位置と比較して異なる位置であると判別する。
(9)第1指示針40Aをマイナス12ステップの位置から初期回動位置からプラス5ステップの位置に移動させ、現在位置として記憶する。
(10)入力信号の周波数が442.0379Hzに変わった場合、ピッチ誤差算出手段105−7は入力信号がA(440Hz)よりも8セント高い値であることを判断する。
(11)マッピングテーブルあるいは計算により第1指示針40Aの位置が初期回動位置よりもプラス5ステップの位置であることが確定する。
(12)現在位置と比較して同じ位置であると判断する。
(13)第1指示針40Aの移動を行わない。
(14)入力信号の周波数が439.7459Hzに変わった場合、ピッチ誤差算出手段105−7は入力信号がA(440Hz)よりも1セント低い音であることを判断する。
(15)マッピングテーブルあるいは計算により第1指示針40Aの目標位置が初期回動位置よりもマイナス1ステップの位置であることが確定する。
(16)現在位置と比較して異なる位置であることを判定する。
(17)第1指示針40Aをプラス5ステップの位置から、マイナス1ステップの位置に移動させ現在位置として記憶する。
(18)入力信号の周波数が440.0000Hzに変わった場合、ピッチ誤差算出手段105−7は入力信号がA(440Hz)と同じであることを判断する。
(19)マッピングテーブルあるいは計算により第1指示針40Aの位置が初期回動位置であることが確定する。
(20)現在位置と比較して異なる位置であることを判別する。
(21)第1指示針40Aをマイナス1ステップの位置から初期回動位置に移動させ、現在位置として記憶する。
以上と同様に第2指示針40Bにも左右の最大振れ位置を±10セントとする高分解能表示させることにより2つの指示針40Aと40Bで低分解能と高分解能のピッチ誤差を表示することができる。この結果、大略のピッチ誤差を知りたい場合は第1指示針40Aの表示のみを読めばよく、精度よくピッチ誤差を知りたい場合は第2指示針40Bの指示を読めばよい。
以上説明した本発明による楽器用調律器又はメトロノームは操作スイッチ群120に設けたTUNER釦又はMETRONOME釦の何れかを押下操作することにより選択的に起動され、チューナ又はメトロノームとして動作させることができる。
尚、図8に示した低分解能用マッピングテーブル及び高分解能用マッピングテーブルは一例であり、その他の形態のマッピングテーブルを低分解能用と高分解能用マッピングテーブルとすることもできる。
図9は第1指示針40Aと第2指示針40Bの支持構造の変形例を示す。この実施例では同一軸芯上に第1指示針40Aと第2指示針40Bとを支持した実施例を示す。つまり、この実施例では図9Cに示すように第1ステッピングモータ30Aの回転軸を長く突出させ、この回転軸の先端に第1指示針40Aを装着し、第1ステッピングモータ30Aにより第1指示針40Aを揺動させる。これと共に、第1ステッピングモータ30Aの回転軸に筒軸31を貫通支持させる。筒軸31には一体に第2支持軸40Bと歯車32とが形成される。歯車32を第2ステッピングモータ30Bの回転軸に装着した歯車33を噛合させ、第2指示針40Bを第2ステッピングモータ30Bで揺動させる構成とした場合を示す。この場合、第1初期位置センサ50Aはコントローラ20の背面側に装着し、第1初期位置センサ50Aによって第1指示針40Aの初期位置を検出する構造としている。その他の構造は図1に示した実施例と同じであるからここではこれ以上の説明を省略する。
図10及び図11に初期位置センサ50の変形実施例を示す。この実施例では、ステッピングモータ30の出力軸に遮光性材料で形成した円板51を装着する。円板51の周面に差し渡して導光穴52を形成する。導光穴52は例えば指示針40がステッピングモータ30の出力軸に対して鉛直姿勢に立った状態でほぼ水平な姿勢に配置され、その姿勢にある状態で導光穴52の両端に発光素子53と受光素子54が対向して配置される(図11)。従って、受光素子54は指示針40が鉛直な姿勢にあるとき、発光素子53の光を受光し、指示針40の初期回動位置を検出する。図10及び図11に示した初期位置センサの構造は図9に示した第1指示針30Aに適用して好適である。
楽器の練習に活用される。
本発明による表示器の一実施例を説明するためのAは正面図、Bは側面図、Cは側面から見た断面図。 本発明による表示器とチューナとメトロノームを含む電気的な構成の一例を説明するためのブロック図。 図2に示した電気的構成の中のメトロノームの部分を詳細に説明するためのブロック図。 本発明のメトロノームの動作を説明するためのタイミングチャート。 本発明のメトロノームの連打表示動作を説明するためのタイミングチャート。 図2に示した電気的構成の中のチューナの部分を詳細に説明するためのブロック図。 本発明のチューナの動作を説明するためのタイミングチャート。 本発明のチューナに用いるマッピングテーブルの例を示す図。 本発明の表示装置の変形実施例を説明するためのAは正面図、Bは側面図、Cは側面から見た断面図。 本発明の表示装置に用いる初期位置センサの変形例を説明するための正面図。 図10を側面から見た断面図。
符号の説明
10 ケース本体 104 メトロノーム信号生成手段
11 カバー 104−1 テンポ・拍子設定部
12 目盛板 104−2 タイミング信号発生部
20 コントローラ 104−3A 基本メトロノーム信号生成部
21 音名表示部 104−3B 連打メトロノーム信号生成部
30A 第1ステッピングモータ 105 チューニング信号生成手段
30B 第2ステッピングモータ 105−1 ゼロクロス検出手段
31 筒軸 105−2 カウンタ
32、33 歯車 105−3 データラッチ手段
40A 第1指示針 105−4 データ格納部
40B 第2指示針 105−6 音名判別手段
41 遮光片 105−7 ピッチ誤差算出手段
50A 第1初期位置センサ 120 操作スイッチ群
50B 第2初期位置センサ 130 クロック発生源
100 マイクロコンピュータ 140 楽音信号取込手段
101 初期回動位置記憶手段 150A 第1駆動回路
102 振れ幅記憶手段 150B 第2駆動回路
103A 第1ステッピングモータ制御手段 160 放音手段
103B 第2ステッピングモータ制御手段 170 液晶表示手段

Claims (5)

  1. それぞれの揺動駆動軸を正転方向及び逆転方向に回動する第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータと、
    これら第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータの各揺動駆動軸のそれぞれに支持され、上記第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータのそれぞれによって揺動される第1指示針及び第2指示針と、
    上記第1指示針及び第2指示針のそれぞれの初期揺動位置を検出する一対の初期位置センサと、
    上記一対の初期位置センサによって検出した上記第1指示針及び第2指示針の揺動位置の初期位置に対応した上記第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータのそれぞれの初期回動位置を記憶する初期回動位置記憶手段と、
    上記第1指示針及び第2指示針の一方の最大揺動位置を規定し、この一方の最大揺動位置と対称な他方の最大揺動位置のそれぞれに対応する各ステッピングモータの一方と他方の最大回動位置を記憶する最大回動位置記憶手段と、
    上記第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータのそれぞれに駆動パルスを印加し、上記最大回動位置記憶手段に記憶した一方と他方の最大回動位置によって規定される回動範囲内において、上記第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータを駆動する第1ステッピングモータ制御手段及び第2ステッピングモータ制御手段と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1記載の表示装置において、上記第1指示針と第2指示針とを支持する揺動駆動軸は一方が上記第1ステッピングモータか第2ステッピングモータの何れか一方の駆動軸とされ、他方が上記第1ステッピングモータか第2ステッピングモータの駆動軸の外側に被せた筒軸によって構成し、この筒軸を第1ステッピングモータか第2ステッピングモータの何れかにより駆動する構成とした表示装置。
  3. 調律すべき楽音信号の周波数と、予め定められている各音名の音の周波数とを比較し、比較結果としてピッチ誤差を出力するピッチ誤差算出手段と、
    上記ピッチ誤差算出手段が算出したピッチ誤差を低分解能駆動パルスとして出力する第1ステッピングモータ制御手段と、
    上記ピッチ誤差算出手段が算出したピッチ誤差を高分解能駆動パルスとして出力する第2ステッピングモータ制御手段と、
    上記第1ステッピングモータ制御手段が出力する低分解能駆動パルスにより駆動される第1ステッピングモータと、
    上記第2ステッピングモータ制御手段が出力する高分解能駆動パルスにより駆動される第2ステッピングモータと、
    上記第1ステッピングモータの出力軸に装着され、上記ピッチ誤差算出手段が算出したピッチ誤差を低分解能で指示する第1指示針と、
    上記第2ステッピングモータの出力軸に装着され、上記ピッチ誤差算出手段が算出したピッチ誤差を高分解能で指示する第2指示針と、
    を備えることを特徴とする楽器用調律装置。
  4. 選択された拍数に対応した基本周期を持つ基本メトロノーム信号を生成する基本メトロノーム信号生成部と、上記基本メトロノーム信号に関連した連打メトロノーム信号を生成する連打メトロノーム信号生成部とを備え、
    上記基本メトロノーム信号を上記請求項1記載の第1ステッピングモータ制御手段に入力し、上記第1指示針により上記基本メトロノーム信号で規定される基本テンポを表示し、上記連打メトロノーム信号を上記請求項1記載の第2ステッピングモータ制御手段に入力し、上記第2指示針により上記連打メトロノーム信号で規定される連打テンポを表示する構成としたことを特徴とするメトロノーム装置。
  5. 請求項3記載の楽器用調律装置と請求項4記載のメトロノーム装置の何れか一方をモード切換スイッチにより選択的に起動させることを可能としたメトロノーム調律装置。
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