JP2008057878A - レンジフード - Google Patents

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Abstract

【課題】捕集性能を向上させるエアカーテンを形成することができるレンジフードを提供する。
【解決手段】本発明は、加熱調理器の上方に配置されるレンジフードに関する。本発明のレンジフード(1)は、加熱調理器に対向し且つ空気を吸引するための吸引口(10)と、吸引口(10)の少なくとも一部分の周りを周方向に延び、加熱調理器側に向かうエアカーテンを形成する空気が吐出される吐出口(14b,14c,14d)を有する。吐出口(14b,14c,14d)は、周方向に幅が変化する幅変化輪郭を有する幅変化部分(28)を有する。幅変化部分(28)は、周方向に一定の幅で延びる少なくとも2つの定幅領域(46)と、定幅領域(46)の間に配置され且つ定幅領域(46)の幅よりも広い幅を有する幅広領域(48)とを有し、定幅領域(46)への風路幅を吐出方向に対して漸次狭くする。
【選択図】図3

Description

本発明は、レンジフードに係わり、更に詳細には、エアカーテン発生させるレンジフードに関する。
従来から、加熱調理器の上方にレンジフードを配置し、加熱調理器による調理の際に発生した臭気や油煙等を吸引して捕集することが行われている。更に、臭気や油煙等の捕集性能を向上させることも試みられている(例えば、特許文献1及び2)。また、最近では、加熱調理器が壁に沿って配置される従来型キッチンだけでなく、加熱調理器が壁から離れたところに配置される、所謂、アイランド型キッチンが普及し始めている。従来型のキッチンでは、消防法の規制に基づいてレンジフードと加熱調理器との間の距離を800mm以上にしても、壁があるため、外乱の影響を比較的受け難いのに対し、アイランド型キッチンでは、その周囲が開放しているので、外乱の影響を比較的受け易く、調理時に発生した臭気や油煙等が周囲に拡散しやすい。そのため、アイランド型キッチンでは、従来型キッチンよりも高い捕集性能が要求される。
特許文献1に開示されたレンジフードは、レンジフードの中心部から空気を吸引する吸引気流を形成すると共に、吸引気流の周りにレンジフードから加熱調理器に向かって旋回気流を形成する。旋回気流は、吸引気流を竜巻状にし、その吸引力を増大させる。それにより、レンジフードの捕集性能を向上させている。
また、特許文献2に開示されたレンジフードは、換気扇を有し、エアカーテンを形成する空気が加熱調理器の周辺部からレンジフードに向かって噴出される。このレンジフードは、エアカーテンを形成することによって、調理時に発生した臭気や油煙等の拡散を防止するので、臭気や油煙等は換気扇に誘導され、それにより、捕集性能を向上させている。
特許第3138955号公報(図1) 特開平11-337072号公報(図1)
特許文献1に開示されたレンジフードは、優れた捕集性能を有しているけれども、臭気や油煙等を吸引する吸引領域とその周りの外部領域との間を遮断するという考えがなく、外部領域から吸引領域に向かう空気の流れが常に存在する。即ち、レンジフードから供給される旋回気流は、調理者から見て左右方向の流れ成分を有し、その結果、外部の空気を旋回流の中心に向かって巻き込む性質を有している。従って、旋回流自体及び旋回流によって生じた中心向き気流が、調理者に当たったり、加熱調理器の周りに置かれた粉などの調理材料を吹き散らしたりして、調理作業を妨げることがある。
また、旋回流の吸引効果は、旋回流を吸引口周りで周方向に均等に形成することによっ発揮される。従って、調理者に当たる中心向き気流を弱めるために、周方向の一部分である調理者側の旋回流だけを弱くなるように制御すると、吸引効果を十分に発揮できなくなる。
これに対して、特許文献2に開示されたレンジフードでは、調理時に発生した臭気や油煙等を吸引する吸引領域とその周りの外部領域との間を、加熱調理器から吐出させた空気流、即ち、エアカーテンによって遮断することによって、捕集性能を高めている。なお、エアカーテンが、吸引領域と外部領域とを遮断する機能を十分に発揮するためには、エアカーテンの到達距離が、レンジフードまでの距離に対して十分に長いこと必要である。
しかしながら、特にアイランド型キッチンの場合、エアカーテンが、外乱の影響、具体的には、エアコンによる空気流、人の動きによる空気流等の影響を受けて、エアカーテンの到達距離が短くなることがある。また、レンジフードと加熱調理器との間の距離を長くした場合も、エアカーテンの到達距離が十分でなくなることがある。この場合、エアカーテンは、吸引領域と外部領域とを十分に遮断することができず、レンジフードの捕集性能の向上を図ることが困難である。
エアカーテンの到達距離を長くするために、エアカーテンの風量又は風速を大きくすることが試みられている。しかしながら、実際には、エアカーテンの風速を大きくしすぎると、エアカーテンと外部の空気とが相互に移動して混合し、それが抵抗となって、エアカーテンの到達距離は長くならない。その結果、吸引領域と外部領域とを十分に遮断することができず、捕集性能の向上を図ることは困難である。
また、特許文献2に開示されたレンジフードにおいて、エアカーテンの風量又は風速を大きくすると、エアカーテンと外部の空気とが相互に移動するときに生じる空気流が、調理者に当たったり、加熱調理器の周りに置かれた粉などの調理材料を吹き散らかしたりして、調理作業を妨げる別の問題が生じるおそれがある。また、エアカーテンを供給するために、ファンを大きくする必要が生じ、それと共に、ファンを収容する加熱調理器を大きくすることも必要になる。
そこで、本発明は、捕集性能を向上させるエアカーテンを形成することができるレンジフードを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のレンジフードは、加熱調理器の上方に配置されるレンジフードであって、加熱調理器に対向し且つ空気を吸引するための吸引口と、吸引口の少なくとも一部分の周りを周方向に延び、加熱調理器に向かうエアカーテンを形成する空気が吐出される吐出口と、を有し、吐出口は、周方向に延び且つそれと垂直な幅方向の幅が周方向に変化する幅変化輪郭を有する幅変化部分を有し、この幅変化部分は、定幅領域と幅広領域とを有し、定幅領域は、周方向に一定の幅で延び且つ周方向に互いに間隔をおいて少なくとも2つの設けられ、幅広領域は、定幅領域の間に配置され且つ定幅領域の幅よりも広い幅を有し、定幅領域への風路幅を吐出方向に対して漸次狭くすることを特徴としている。
このように構成された本発明のレンジフードは、エアカーテンを吐出口の幅変化部分から加熱調理器側に向かって吐出し、このエアカーテンにより、吸引口に吸引される吸引領域と外部領域との間をできるだけ遮断して、レンジフードの捕集性能を向上させる。詳細には、定幅領域の間に幅広領域を設けることによって、エアカーテンの到達距離を長くする。この仕組みは、次のように考えられる。エアカーテンが吐出口から吐出される場合、吐出口における速度と同じ速度を有するポテンシャルコアと呼ばれる領域が吐出口の下流側に存在する。定幅領域の間に幅広領域を設けることにより、幅広領域が設けられない場合と比較して、定幅領域と隣接した幅広領域内の部分におけるポテンシャルコア領域が下流側に延長され、その周りの定幅領域及び幅広領域の空気が下流方向に引きずられる。それにより、下流方向に向かうエアカーテンの推進力が高まり、エアカーテンの到達距離が長くなる。これは、吸引領域と外部領域との間の遮断性能が確保され、捕集性能を向上させることを意味している。従って、本発明のレンジフードは、幅変化部分が設けられていない場合と比較して、外乱があっても、捕集性能に対する外乱の影響を抑制することができ、また、エアカーテンの風量又は風速が同じ場合であっても、エアカーテンの到達距離、即ち、レンジフードと加熱調理器との間の距離を長くすることができる。言い換えると、レンジフードと加熱調理器との間の距離が同じであれば、エアカーテンの風量又は風速を小さくすることができ、それにより、空気流を吐出するためのファンの小型化及び省電力化を図ることができる。
本発明のレンジフードにおいて、好ましくは、レンジフードは、吐出口が形成される矩形の下面を有し、幅変化部分は、下面のコーナー部に配置される。
このように構成されたレンジフードにおいては、効果的な幅変化部分をコーナー部に設けることができる。詳細には、定幅部分の幅よりも幅広部分の幅が大きいほど、ポテンシャルコア領域から吐出される空気の風速が大きくなる。コーナー部には、幅広部分の幅を大きくできるスペースがあるので、コーナー部に幅変化部分を配置することにより、スペースを有効活用することができる。
以上説明した通り、本発明によるレンジフードは、捕集性能を向上させるエアカーテンを形成することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
最初、図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施形態であるレンジフードを説明する。図1は、本発明の第1の実施形態であるレンジフードと加熱調理器を示す正面図であり、図2は、図1のレンジフードの底面図である。
図1に示すように、レンジフード1は、加熱調理器IHの上方に配置されており、フード本体2と、フード本体2の内部に配置された吸引ファン4とを有している。
フード本体2は、下部2aと、下部2aの上に配置された上部2cを有し、上部2cに吸引ファン4が収納されている。下部2aの内部空間2dは、吸引風路を構成し、その中の空気が吸引ファン4によって吸引されるように構成されている。フード本体2は、壁に接して配置されていてもよいし、アイランド型キッチンのように部屋の壁から離れたところに配置されていてもよい。
図2に示すように、フード本体2の下部2aは、矩形の下面部材6を有し、下面部材6は、中央孔6aを有する下面6bを有している。中央孔6aの内側に、整流板8が配置され、下面部材6と整流板8との間には、加熱調理器IHに対向し且つ空気を吸引するための吸引口10が形成されている。吸引口10は、矩形状の環状をなし、下面部材6の周縁に沿って設けられ、調理者側12aがその他の側、即ち、奥側12b、左側12c及び右側12dに比較して幅広に形成されている。
下面部材6の下面6bは、加熱調理器IHに向かう空気流、即ちエアカーテンが吐出される吐出口14b、14c、14dを、下面部材6の周縁6cと吸引口10との間に有している。吐出口14b、14c、14dは、吸引口10の一部分の周りを周方向に延びている。吸引口10は、直線的に延びていてもよいし、曲線的に延びていてもよいし、それらを組合せたものであってもよい。本実施形態では、吐出口14b、14c、14dは、奥側に設けられた奥側吐出口14bと、左側に設けられた左側吐出口14cと、右側に設けられた右側吐出口14dとからなっている。
奥側吐出口14b、左側吐出口14c、右側吐出口14dは、それぞれ、幅が変化する幅変化輪郭を有する幅変化部分28を有している。幅変化部分28、30の詳細については、後述する。
図1及び図2に示すように、吐出口14b、14c、14dにはそれぞれ、垂直風路32及び水平風路33を介して補助ファン34に接続されている。補助ファン34は、例えば、クロスフローファンであり、レンジフード本体2の下部2aに収容されている。そして、補助ファン34は、レンジフード本体2において、吐出口14b、14c、14dよりも内側に配置されている。
ここで、第1の実施形態における外側及び内側とは、図2(底面図)において、中心に近い側を内側、下面部材6の周縁6cに近い側を外側と呼ぶことにする。
図2に示すように、吐出口14b、14c、14dの外側は、下面部材6の周縁6cと平行に一直線状となっている。そして、吐出口14b、14c、14dは、部分的に、内側すなわち吸引口10側へ突出した幅広領域が形成されている。
次に、図3及び図4を参照して、幅変化部分及び風路における構成を詳細に説明する。図3は、レンジフード1の外観斜視図であり、右側吐出口14dの垂直風路32を透視した図である。図4は、図1における水平風路33及び垂直風路32を中心として抜粋した断面図である。
図4に示すように、垂直風路32は、内側幅広壁32a、内側定幅壁32b、外側壁32cによって構成されている。外側壁32cは、吐出口14b、14c、14dの外側より垂直に立ち上がっている。また、内側幅広壁32aは、吐出口14b、14c、14dの幅広領域内側より垂直に立ち上がっている。さらに、図3に示すように、内側定幅壁32bは、吐出口14b、14c、14dの定幅領域内側より上流側へ向かって、風路幅が幅広領域と同等となるように斜めに形成されている。詳しくは、定幅領域への垂直風路32の風路幅は、吐出方向に対して、漸次幅(図4における寸法Y)が狭くなるように形成されている。
次に図5を参照して、幅変化部分28を説明する。図5は、幅変化部分28の例を示す拡大図である。
幅変化部分28は、周方向に延び且つ周方向と垂直な幅方向の幅が周方向に変化する幅変化輪郭を有する部分であり、周方向に一定の幅w1で延び且つ周方向に互いに間隔をおいた2つの定幅領域46と、この定幅領域46の間に配置され且つ定幅領域46の幅w1よりも広い幅w2を有する幅広領域48とを有している。例えば、定幅領域の幅w1は、15〜40mm、幅広領域の幅w2は30〜130mm、幅広領域の周方向長さwLは15〜40mmである。図5に示すように、幅広領域48は、それと隣接した定幅領域46に対して幅方向の一方の側にだけに突出するように配置されている。
次に、本発明の第1の実施形態であるレンジフードの作用を説明する。
吸引ファン4によって加熱調理器IHからの吸引領域の空気を吸引口10から吸引すると同時に、補助ファン34によって吐出口14からエアカーテンを下方に送出し、吸引領域と外部領域とを遮断する。
詳細には、各補助ファン34によって送出された空気は、水平風路33及び垂直風路32を通して、吐出口14b、14c、14dから下方に向かって送出される。幅変化部分28から出るエアカーテンのうち、吐出口における速度と同じ速度を有するポテンシャルコアと呼ばれる領域が、定幅領域と隣接した幅広領域内の部分において、幅広領域が設けられない場合よりも下流側に延長され、その周りの定幅領域及び幅広領域の空気を下流方向に引きずる。それにより、下流方向に向かうエアカーテンの推進力が高まり、エアカーテンの到達距離を長くすることが可能になる。
また、特許文献2のように加熱調理器IHからエアカーテンを吐出する場合と比べて、レンジフードからエアカーテンを吐出する本実施形態のレンジフードは、作業性及び清掃性がよい。これは、加熱調理器IHにエアカーテン吐出口を設けると、吐出口に調理ごみが落ちたり、調理スペースが低減されたりすることがあるためである。
上述したように、幅変化部分28から吐出された空気流はそれぞれ、それによって形成されるエアカーテンの到達距離を長くすることができる。それにより、吸引領域と外部領域との間の遮断性能が確保され、捕集性能を向上させる。従って、本発明によるレンジフードは、幅変化部分が設けられていない場合と比較して、エアコンによる空気流、人の動きによる空気流、窓などからの外気流等の外乱があっても、捕集性能に対する外乱の影響を抑制することができる。また、エアカーテンの風量又は風速が同じ場合であっても、エアカーテンの到達距離、即ち、レンジフードと加熱調理器との間の距離を長くすることができる。言い換えると、レンジフードと加熱調理器との間の距離が同じであれば、エアカーテンの風量又は風速を小さくすることができ、それにより、空気流を吐出するためのファンの小型化及び省電力化を図ることができる。
また、各幅広領域48が、互いに同じ輪郭で等間隔に設けられる場合、ポテンシャルコアの下流方向への延長状態が同等になるので、周方向の空気流による乱れが生じることが防止され、エアカーテンの到達距離を長くすることができる。
また、定幅領域46及び幅広領域48が複数設けられる場合には、幅広領域48が1つしか設けられない場合と比較して、広範囲でエアカーテンの到達距離を長くすることが可能である。
また、図5に示すように、幅広領域48が、定幅領域46に対して非対称に設けられる場合には、吐出口14c、14dの上流側風路が吐出口14c、14dに対してほぼ垂直であっても、吐出口14c、14dの法線方向に対して斜めにエアカーテンを吐出することが可能である。これは、吐出口14c、14dの上流側に斜め向きの風路が設けるスペースがない場合に、特に有効である。例えば、図5のように、レンジフードの中心に向かって延びる幅広領域が設けられている場合、矢印15aで示す向きの流れ成分が生じ、図1の矢印15bで示すように、エアカーテンが広がる方向に吐出される。この場合、エアカーテンが吸引流れから離れてその影響を受け難くなるので、到達距離を長くすることが可能である。
また、図3に示すように、レンジフード本体2において、補助ファン34は、調理する位置から見えにくい場所に配置されているので、スッキリとしたデザインにできる。このとき、図4に示すように、風の流れとしては、補助ファン34から水平風路33を通して外側に向かった後、垂直風路32に移行する際、鉛直下向きへ曲げられるため、曲げられた後は、比較的外側の風速が高くなり、内側の風速が低くなる。そして、内側すなわち吸引口10側へ突出した幅広領域48が存在するため、エアカーテンが外側に広がる方向に吐出される。この場合、エアカーテンが吸引流れから離れてその影響を受け難くなるので、到達距離を長くすることが可能である。一方、外側の流れは、鉛直下向きに流すことで、吸引流れの影響を受けずに到達距離を長くすることができる。エアカーテンの到達距離が長くなると、レンジフード1から加熱調理器IHまでの長い距離において、吸引領域と外部領域とを遮断することができる。その結果、調理で発生した排気は、外乱すなわち外部領域に起因する乱れを受けにくくなるので、吸引口10へ向かう流れとなり、捕集性能の向上を図ることができる。なお、吸引流れとは、吸引領域において、吸引口10に入る空気流のことを意味している。
また、内側定幅壁32bは、外側壁32cに対向し、内側幅広壁32aの上端と同位置より下流側に向かうにつれて外側壁32cへ近づくように斜めとなっているので、内側定幅壁32bの下端付近で急激に流れが曲げられたり衝突したりすることなく、風の流れをスムーズとすることができる。言い換えれば、空気抵抗少なく、低圧力損失で乱れの少ない流れとすることができる。そして、より到達距離を長くすることが可能となる。なお、乱れを少なくするために、内側定幅壁32bの表面は平滑な方が好ましい。そして、レンジフード1から加熱調理器IHまでの長い距離において、吸引領域と外部領域とを遮断することができる。その結果、調理で発生した排気は、外乱すなわち外部領域に起因する乱れを受けにくくなるので、吸引口10へ向かう流れとなり、捕集性能の向上を図ることができる。
次に、幅変化部分について行った実験について説明する。
〔実験例〕
図6に示す装置を用いて、エアカーテンの捕集率に関する矩形輪郭の吐出口、幅変化輪郭を両側に有する吐出口、幅変化輪郭を片側(内側すなわち吸引口側)のみ有する吐出口、幅変化輪郭を片側(内側すなわち吸引口側)のみ有して定幅壁が斜めに形成する吐出口の違いを比較した。図6に示す装置は、加熱調理器IHとレンジフード1に、本発明の第1の実施形態に用いるエアカーテン吐出部を搭載した装置である。また、横風発生装置204を設け、加熱調理器IHの上の鍋203に横風を供給した。また、予めCO2をCO2ガスボンベ201から流量計202を介して直接、吸引風路205に12.5リットル/分で流入させ、そのときの吸引風路205内のCO2濃度を直接供給CO2濃度とした。
直接供給したときと同じ排気風量(300m3/時)において、加熱調理器IHに鍋203を置き、CO2ガスボンベ201から流量計202を介して12.5リットル/分で供給したCO2を、鍋203の縁をリング状に囲んだチューブに設けた10箇所の孔から吐出させた。そして、そのときの吸引風路205内のCO2濃度を捕集CO2濃度とした。また、エアカーテンを形成すると共に、エアカーテンが無いときに鍋203の近傍で0.3m/秒となる横風を供給した。次の式により、捕集率C(%)を計算した。
C=ρ3/ρ4×100 ・・・(式1)
ここで、ρ3は捕集CO2濃度、ρ4は直接供給CO2濃度である。CO2濃度ρ3、ρ4は、測定濃度から雰囲気濃度を引き算した値を採用した。CO2濃度は、ヴァイサラ(Vaisala)社製CO2変換器GMT222で測定した。雰囲気濃度は、加熱調理器IHの縁から1m程度離れ、床から1m程度の高さの地点で測定をした。加熱調理器IHの上面からレンジフード1の下面までの距離は、940mm程度、鍋203の中心から横風発生装置204端面までの距離は900mm程度である。横風発生装置の吐出口サイズは、高さが加熱調理器IH天面同等高さから300mm程度、奥行が600mm程度である。
図7に示すような吐出口形状、すなわち、矩形輪郭の吐出口(S0)、幅変化輪郭を両側に有する吐出口(S1)、幅変化輪郭を片側(内側すなわち吸引口側)のみ有する吐出口(S2)に加え、図3に示すような吐出口形状、すなわち、幅変化輪郭を片側(内側すなわち吸引口側)のみ有して定幅壁が斜めに形成する吐出口について比較した。
図8は、実験結果である。各条件において、捕集率Cのピーク値を比較すると、幅変化輪郭を片側(内側すなわち吸引口側)のみ有して定幅壁が斜めに形成する図3に示すような吐出口のCO2捕集率Cが最も高く、その次に、幅変化輪郭を片側(内側すなわち吸引口側)のみ有する吐出口(S2)、幅変化輪郭を両側に有する吐出口(S1)、矩形輪郭の吐出口(S0)の順であった。なお、第1の実施形態で説明したように、補助ファン位置が吐出口の内側に存在するため、外側の風速が比較的高くなる。幅変化輪郭を片側(内側すなわち吸引口側)のみ有する吐出口(S2)のCO2捕集率Cが最も高くなる平均風速値は1.5m/秒であるが、このとき、外側は平均約1.7m/秒、内側は平均約1.3m/秒程度となっていた。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。例えば、幅変化部分28は、等ピッチで幅広領域48が設けられた例を示したけれども、エアカーテンの到達距離が許容範囲内であれば、ピッチが変化してもよい。
また、上記第1の実施形態において、調理者側12aに吐出口を設け、その吐出口に供給される空気の風速を、奥側12b、左側12c及び右側12dの吐出口14b、14c、14dから供給される空気の風速よりも小さくしてもよい。
また、上記第1の実施形態において、吐出口14b、14c、14dの外側は、下面部材6の周縁6cと平行に一直線状となっている構成で説明したが、部分的に、外側すなわち吸引口10と反対側へ突出した幅広領域が形成されていてもよい。このとき、吐出口14b、14c、14dの内側も、第1の実施形態同様、部分的に、内側すなわち吸引口10側へ突出した幅広領域が形成されている方が好ましい。このとき、外側の定幅壁も、吐出口の定幅領域外側より上流側へ向かって、風路幅が幅広領域と同等となるように斜めに形成されており、詳しくは、定幅領域への垂直風路32の風路幅は、吐出方向に対して、外側と内側の両方において、漸次幅が狭くなるように形成されていることになる。
本発明の第1の実施形態であるレンジフードと加熱調理器を示す正面図である。 図1に示すレンジフードの底面図である。 図1に示すレンジフードの外観斜視図である。 図1に示すレンジフードの風路断面図である。 幅変化部分の拡大図である。 実験に用いた装置の概略図である。 実験に用いた吐出口輪郭を示す図である。 実験結果を示すグラフである。
符号の説明
1 レンジフード
2 レンジフード本体
4 吸引ファン
6 下面部材
8 整流板
10 吸引口
14b、14c、14d 吐出口
28、30 幅変化部分
32 垂直風路
33 水平風路
34 補助ファン
46 定幅領域
48 幅広領域
IH 加熱調理器

Claims (2)

  1. 加熱調理器の上方に配置されるレンジフードであって、
    加熱調理器に対向し且つ空気を吸引するための吸引口と、
    前記吸引口の少なくとも一部分の周りを周方向に延び、加熱調理器側に向かうエアカーテンを形成する空気が吐出される吐出口と、を有し、
    前記吐出口は、周方向に延び且つそれと垂直な幅方向の幅が周方向に変化する幅変化輪郭を有する幅変化部分を有し、この幅変化部分は、定幅領域と幅広領域とを有し、前記定幅領域は、周方向に一定の幅で延び且つ周方向に互いに間隔をおいて少なくとも2つ設けられ、前記幅広領域は、前記定幅領域の間に配置され且つ前記定幅領域の幅よりも広い幅を有し、前記定幅領域への風路幅を吐出方向に対して漸次狭くすることを特徴とするレンジフード。
  2. 前記レンジフードは、前記吐出口が形成される矩形の下面を有し、
    前記幅変化部分は、前記下面のコーナー部に配置されることを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。

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