JP2008057402A - 内燃機関の制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関がレーシング操作された後に、ドライバビリティを良好に保って、アイドリング状態へ移行可能とする。
【解決手段】制御装置が、アクセル開度センサ8でレーシング動作を検出した際に、機関回転数が上昇してから下降している状態で、クランク角度センサ39で検出した機関回転数が、(目標アイドル回転数+所定回転数)以下となったときに、検出した機関回転数に基づいて点火時期をフィードバック制御することにより、予め設定された回転数推移線に沿うようにして滑らかに、機関回転数を通常アイドリング回転数へ移行させる制御を実行する。
【選択図】図1

Description

この発明は、内燃機関がレーシング(内燃機関の空吹かし)の動作をされたときに、順調にアイドリング状態へ復帰させるように制御する内燃機関の制御システムに関する。
一般に、自動車のエンジン等として利用される内燃機関では、暖機後のアイドリング時にレーシングの動作が行われた場合に、エンジンの吸入空気量を制御することによって、レーシングにより上昇したエンジンの回転数をアイドリング時のエンジンの回転数に集束させるのが普通である。
従来の内燃機関では、例えば、スロットルバルブを迂回するバイパス通路に流量制御弁を設け、この流量制御弁の開度を電子制御装置で制御可能に構成し、流量制御弁の開度を制御値の学習値に基づいて制御することによって吸入空気量を調節し、アイドリング時のエンジン回転数を制御するよう構成する。
そして、この電子制御装置では、流量制御弁を全開にしてエンジン回転数を制御するレーシングである全開制御を行った後に、アイドリング時のエンジンの回転数に戻すため、エンジン回転数が所定回転数より高い場合に吸入空気量を絞るオープン制御を行って全開制御により上昇したエンジン回転数をすばやくアイドリング時の目標回転数に集束させる。
これと共に、この電子制御装置では、エンジンの全開制御を行った後にエンジン回転数が所定回転数より低い目標回転数に近いエンジン回転数となった場合に、フィードバック制御により吸入空気量を適量に絞る制御を行う。
これにより電子制御装置が前述した全開制御の後にオープン制御をする場合に、調整不良による誤学習で学習値が通常より小さい値になっていてもエンジン回転数が落ち込むことがなく耐ストール性を向上させることができる、アイドル回転数制御方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、内燃機関の吸入空気量を調整することによって、レーシングにより上昇した内燃機関の回転数をアイドリング時の内燃機関の回転数に集束させる制御を行う場合には、内燃機関がレーシング中に回転数が上昇した状態からレーシング直後のスロットルの開度が絞られた状態へ移行した際に、スロットル開度が小さい状態において内燃機関が慣性力で高速回転を維持しようとする作用により吸気負圧が大きくなるので、インテークポート等の内側面部に通常状態で付着していた付着燃料の量が減少する。
このようにしてインテークポート等の内側面部に付着している付着燃料の量が減少した状態となってから、吸入空気量の制御により、スロットル開度を小さくし吸入空気量を絞って内燃機関の回転数をアイドリング時の回転数に集束させるよう運転すると、インテークポート等の内部へ新たに供給された燃料が、インテークポート等の付着燃料がなくなっている内側面部に付着してしまうために燃焼室へ供給される燃料の量が減少し、内燃機関のアイドリング回転数が目標回転数よりも低下してしまい、ドライバビリティが悪化する場合がある。
特開平5−263681号公報 特開2003−254212号公報 特開2003−293833号公報
本発明は上述した点に鑑み、内燃機関の運転中にレーシング状態からアイドリング状態へ移行するときに、内燃機関のアイドリング回転数が目標回転数となるように制御してドライバビリティを良好に保つことができるようにする内燃機関の制御システムを新たに提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の内燃機関の制御システムは、内燃機関の気筒に対応した吸気ポート内に、燃料噴射弁から燃料を噴射する燃料供給装置を備えた内燃機関の制御システムにおいて、燃料供給装置の吸気ポートを通じて気筒へ供給される吸入空気量を調整する空気量調整手段と、内燃機関に装着された点火プラグで点火する点火時期を制御する点火時期調整手段と、内燃機関で空吹かしであるレーシング動作が行われたことを検出するレーシング検出用手段と、内燃機関の機関回転数を検出する機関回転数検出手段と、内燃機関の運転を制御する制御装置と、を有する。
制御装置が、レーシング検出用手段がレーシング動作を行ったことを検出した場合に、レーシング動作によって機関回転数が上昇してから下降する際に、機関回転数検出手段で検出した機関回転数が、通常のアイドリング時の目標アイドル回転数に所定の制御用予備回転数を加算して設定した点火時期制御開始回転数以下となった状態で、機関回転数検出手段により検出された機関回転数を目標アイドル回転数へ移行させるために行う空気量調整手段を利用したフィードバック制御を停止し、機関回転数が一定の低下率で目標アイドル回転数へ移行するように機関回転数検出手段によって検出した機関回転数に基づいて点火時期のフィードバック制御を行う、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御システムにおいて、制御装置が、予め設定された目標の回転数低下率の指標となる回転数推移線に沿って機関回転数を通常アイドリング回転数へ移行させるように、機関回転数検出手段によって検出した機関回転数に基づいて点火時期をフィードバック制御することを特徴とする。
前述のように構成することにより、内燃機関は、レーシング動作の終了の際に空気量調整手段によって少ない吸入空気量まで絞られた状態で慣性力により高速回転する状態となり、吸気ポート内における壁面付着燃料量が減少するので、目標アイドル回転数に移行してから機関回転数がさらに低下し易い状態となる。このため内燃機関では、レーシング後に機関回転数が目標アイドル回転数に所定の制御用予備回転数を加算して設定した点火時期制御開始回転数まで下降してきたときに、機関回転数に基づく点火時期のフィードバック制御を実行し、一定の回転数低下率に従って機関回転数を低下させるようにして、目標アイドル回転数に移行した後に機関回転数が異常に低下することを抑制してドライバビリティを良好に保つことができる。
本発明の請求項3に記載の内燃機関の制御システムは、内燃機関の気筒に対応した吸気ポート内に、燃料噴射弁から燃料を噴射する燃料供給装置を備えた内燃機関の制御システムにおいて、燃料供給装置の吸気ポートを通じて気筒へ供給される吸入空気量を調整する空気量調整手段と、内燃機関に装着された点火プラグで点火する点火時期を制御する点火時期調整手段と、内燃機関で空吹かしであるレーシング動作が行われたことを検出するレーシング検出用手段と、内燃機関の機関回転数を検出する機関回転数検出手段と、内燃機関の排気ガス空燃比を検出する空燃比検出手段と、内燃機関の運転を制御する制御装置と、を有する。
制御装置が、レーシング検出用手段がレーシング動作を行ったことを検出した場合に、レーシング動作によって機関回転数が上昇してから下降する際に、空気量調整手段を利用したフィードバック制御を停止してから点火時期のフィードバック制御に切り替えて、機関回転数を一定の低下率で目標アイドル回転数の近傍となる状態へ移行させ、空燃比検出手段で検出した空燃比が通常アイドリング時の目標空燃比近傍となる状態を、内燃機関のアイドリング状態が安定していると判断できる時間以上継続していると判定したときに、点火時期の制御量を通常アイドリング時の目標値まで減衰させる制御を開始すると共に、燃料供給装置と空気量調整手段とを用いた吸入空気量による回転数フィードバック制御を開始する、ことを特徴とする。
上述のように構成することにより、内燃機関は、レーシング動作の終了の際に空気量調整手段によって少ない吸入空気量まで絞られた状態で慣性力により高速回転する状態となり、吸気ポート内における壁面付着燃料量が減少するので、目標アイドル回転数の近傍に移行してから機関回転数がさらに低下し易い状態となる。このため内燃機関では、レーシング後に機関回転数が一旦上昇してから下降してきたときに、空気量調整手段を利用したフィードバック制御を停止してから機関回転数に基づく点火時期のフィードバック制御を実行して一定の回転数低下率に従って機関回転数を低下させるようにし、目標アイドル回転数近傍に移行した後に機関回転数が異常に低下することを抑制してドライバビリティを良好に保つことができる。さらに、この内燃機関では、レーシング動作後の内燃機関に対して機関回転数に基づく点火時期のフィードバック制御を実行した後、アイドリング状態が安定してから、点火時期の制御量を通常アイドリング時の目標値まで減衰させる制御を開始すると共に、燃料供給装置と空気量調整手段とを用いた吸入空気量による回転数フィードバック制御を開始することにより、内燃機関を機関回転数に基づく点火時期のフィードバック制御をしている状態から、吸入空気量による回転数フィードバック制御を行う状態へと機関回転数に変動を生じることなく滑らかに移行させることができる。
本発明の内燃機関の制御システムによれば、内燃機関の運転中にレーシング状態からアイドリング状態へ移行するときに、内燃機関のアイドリング回転数が目標回転数となるように制御してドライバビリティを良好に保つことができるようにするという効果がある。
本発明の内燃機関の制御システムに関する実施の形態について、図1乃至図3により説明する。
図1は、内燃機関としてのガソリンエンジンを対象とした内燃機関の制御システムの基本構成を示す概略構成図であり、1は内燃機関である。
この内燃機関1は、燃料供給装置2と、複数の気筒30a〜30d(本実施の形態では、直列4気筒)を備えた内燃機関本体3と、内燃機関本体3に接続される吸気経路5と、この内燃機関本体3に接続される排気経路6と、内燃機関1の運転を制御する制御装置であるECU(Engine Control Unit)7とを有する。
この内燃機関1では、燃料供給装置2により燃料タンク22内に貯留されている燃料(例えばガソリン)を各気筒30a〜30dに供給する。この燃料供給装置2は、燃料噴射弁21と、燃料タンク22と、低圧燃料ポンプ23と、燃料供給配管とを有する。
この燃料供給装置2では、内燃機関本体3の気筒30a〜30dごとに設けた吸気ポート37に燃料噴射弁21を配置する。そして、この燃料供給装置2では、燃料ポンプ23により加圧された燃料を燃料噴射弁21から吸気ポート37内へ噴射する。この燃料噴射弁21の燃料噴射量(内燃機関1に供給する燃料の燃料供給量)や噴射タイミング等に関する燃料噴射制御は、制御装置であるECU7で制御する。
この内燃機関1の内燃機関本体3は、シリンダブロック31と、このシリンダブロック31に締結して一体化したシリンダヘッド32と、気筒30a〜30dごとに設けられるピストン33及びコンロッド34と、クランクシャフト35と、気筒30a〜30dごとに設けられる点火プラグ36と、バルブ装置4とを有する。
この内燃機関本体3の各気筒30a〜30dには、それぞれピストン33と、シリンダブロック31と、シリンダヘッド32とにより囲まれた燃焼室Aが形成される。
シリンダヘッド32には、各気筒30a〜30dの燃焼室Aに対応して、吸気経路5に接続する吸気ポート37と、排気経路6に接続する排気ポート38とを形成する。
各気筒30a〜30dに装着されるピストン33は、コンロッド34に回転自在に支受されている。コンロッド34は、クランクシャフト35に回転自在に支受されている。
すなわち、内燃機関本体3は、各気筒30a〜30dの燃焼室A内で吸入空気と燃料の混合ガスを燃焼させることによりピストン33をシリンダブロック31内で往復運動させ、この往復運動をクランクシャフト35の回転運動に変換して出力するよう構成する。
内燃機関本体3の各気筒30a〜30dには、点火プラグ36を配置する。この点火プラグ36は、点火時期調整手段として機能するECU7からの点火信号を受けて点火し、各気筒30a〜30dの燃焼室A内の混合ガスを着火させる。点火プラグ36の点火タイミング等に関わる点火制御は、制御装置であるECU7で行う。
また、内燃機関本体3には、クランクシャフト35の角度であるクランク角度(CA)を検出してECU7に出力する、機関回転数検出手段として機能するクランク角度センサ39を配置する。なお、ECU7は、このクランク角度センサ39により検出されたクランク角度から内燃機関1の機関回転数の算出や各気筒30a〜30dにおける気筒の判別を行う。
この内燃機関本体3には、吸気バルブ41と排気バルブ42とに開閉動作を行わせるためのバルブ装置4を設ける。このバルブ装置4は、気筒30a〜30dごとに設けられる吸気バルブ41および排気バルブ42と、インテークカムシャフト43と、エキゾーストカムシャフト44と、吸気バルブタイミング機構45とを有する。
バルブ装置4の吸気バルブ41は、吸気ポート37と燃焼室Aとの間の開口部分に配置され、インテークカムシャフト43が回転することにより開閉動作が行われるように構成する。また、バルブ装置4の排気バルブ42は、排気ポート38と燃焼室Aとの間の開口部分に配置され、エキゾーストカムシャフト44が回転することにより開閉動作が行われるように構成する。
バルブ装置4のインテークカムシャフト43およびエキゾーストカムシャフト44は、タイミングチェーンを介してクランクシャフト35に連結し、このクランクシャフト35の回転に連動して回転するよう構成する。
バルブ装置4の吸気バルブタイミング機構45は、インテークカムシャフト43とクランクシャフト35との間に配置されている。吸気バルブタイミング機構45は、連続可変バルブタイミング機構であり、インテークカムシャフト43の位相を連続的に変化させるものである。
なお、このバルブ装置4は、吸気バルブタイミング機構45により、吸気バルブ41の開閉時期を調整するが、これに限定されるものではなく、例えば排気バルブ42の開閉時期を調整する排気バルブタイミング機構を備えても良い。
また、内燃機関本体3には、動弁機構として、運転状態に応じて吸気バルブ41と排気バルブ42とを最適な開閉タイミングに制御する吸気・排気可変動弁機構(VVT:Variable Valve Timing−intelligent)を設けることが望ましい。
この吸気・排気可変動弁機構は、図示しないが、インテークカムシャフト43とエキゾーストカムシャフト44との軸端部にVVTコントローラを装着し、オイルコントロールバルブからの油圧をこのVVTコントローラの進角室及び遅角室に作用させることによりカムスプロケットに対するカムシャフトの位相を変更し、吸気バルブ41と排気バルブ42の開閉時期を進角または遅角に設定する。
また、バルブ装置4には、インテークカムシャフト43の回転位置を検出してECU7に出力するためのインテークカムポジションセンサ46を設ける。
内燃機関本体3の吸気経路5は、外部から空気を吸気し、この吸入された空気を内燃機関本体3の各気筒30a〜30dの燃焼室Aに導入する。この吸気経路5は、エアクリーナ51と、エアフロメータ52と、スロットルバルブ53と、エアクリーナ51から各気筒30a〜30dの吸気ポート37までを連通する吸気通路54とを有する。
この吸気経路5では、エアクリーナ51により粉塵が除去された空気を吸気通路54および吸気ポート37を介して、各気筒30a〜30dの各燃焼室Aに導入する。この吸気経路5に設けるエアフロメータ52は、吸入空気量検出手段であり吸気経路5から吸入され各気筒30a〜30dに導入される吸入空気量を検出し、ECU7に出力する。
この吸気経路5に設ける、燃焼室Aに供給する吸入空気量を調整制御する空気量調整手段として機能するスロットルバルブ53は、各気筒30a〜30dの燃焼室Aに導入する吸入空気量を調整する。この空気量調整手段として機能するスロットルバルブ53は、ステッピングモータなどのアクチュエータ53aにより駆動されるよう構成する。この空気量調整手段として機能するスロットルバルブ53のバルブ開度の制御、すなわちバルブ開度制御は、ECU7がアクチュエータ53aによってスロットルバルブ53のバルブ開度を調整することにより行われる。
また、内燃機関本体3に接続される排気経路6は、排気ガス浄化触媒61と、図示しない消音装置と、各気筒30a〜30dの排気ポート38から排気ガス浄化触媒61を介して消音装置までを連通する排気通路62と、A/Fセンサ63と、O2センサ64とを有する。
排気経路6に設けられる排気ガス浄化触媒61は、排気通路62を介して吸入された排気ガスに含まれる有害物質、例えば窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)を浄化するものである。排気ガス浄化触媒61で有害物質が浄化された排気ガスは、排気通路および図示しない消音装置を通って外部に排気される。
排気経路6に設けられるA/Fセンサ63は、排気ガスの空燃比にほぼ比例する出力特性を有する空燃比センサ(空燃比検出手段)で構成する。このA/Fセンサ63は、排気通路62のうち排気ガス浄化触媒61の上流側に配置する。
このA/Fセンサ63は、各燃焼室Aから排気経路6に排気された排気ガスのうち、排気ガス浄化触媒61に吸入される前の排気ガスの排気ガス空燃比を検出し、ECU7に出力する。なお、A/Fセンサ63は、O2センサで構成してもよい。
また、ECU7は、このA/Fセンサ63により検出された排気ガス空燃比に基づいて、吸入された空気と燃料とからなる混合ガスの空燃比、すなわち内燃機関1の空燃比を算出する。
排気経路6に設けられるO2センサ64は、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ(酸素濃度検出手段)で構成する。このO2センサ64は、排気通路62のうち排気ガス浄化触媒61の下流側に配置する。このO2センサ64は、各燃焼室Aから排気経路6に排気された排気ガスのうち、排気ガス浄化触媒61を通過した後の排気ガスの酸素濃度を検出し、ECU7に出力する。
ECU7は、内燃機関1を制御して運転するため、車両の各所に取り付けられたセンサから、各種入力信号が入力される。このECU7に入力される入力信号には、例えば、クランクシャフト35に取り付けられたクランク角度センサ39により検出されたクランク角度、エアフロメータ52により検出された吸入空気量、レーシング検出用手段として機能するアクセル開度センサ8により検出されたアクセル開度、A/Fセンサ63により検出された排気ガス空燃比、O2センサ64により検出された酸素濃度、車両の走行速度を検出するため車輪の回転軸に設けられた車速センサ(図示せず)から出力された車速を示す信号(車速信号)、ノッキング(ノック振動)を検知するノックセンサから出力された信号などがある。
このECU7は、内燃機関1の運転制御のため、上述した入力信号および記憶部73に格納されている吸入空気量およびアクセル開度に基づいた燃料噴射量マップなどの各種マップに基づいて各種出力信号を出力する。このECU7が内燃機関1の運転制御のため出力する出力信号には、例えば、燃料噴射弁21の燃料噴射制御を行う噴射信号、点火プラグ36の点火制御を行う点火信号、スロットルバルブ53のバルブ開度制御を行うバルブ開度信号などがある。
また、ECU7は、上述した入力信号や出力信号の入出力を行う入出力部(I/O)71と、処理部72と、燃料噴射量マップなどの各種マップなどを格納する記憶部73とを有する。処理部72は、メモリおよびCPU(Central Processing Unit)により構成されている。なお、記憶部73は、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、ROM(Read Only Memory)のような読み出しのみが可能なメモリ、あるいはRAM(Random Access Memory)のような読み書きが可能なメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。
次に、この内燃機関の制御システムで行う、内燃機関でレーシング動作をさせたときに順調にアイドリング状態へ復帰させるための制御内容について、図2中の(a)乃至(f)を参照しながら説明する。
この図2の(a)は、内燃機関1の制御状態を、図に向かって左から右へ行くのに従い時間が進む時間軸に対応させて示す線図である。この図2の(a)に向かって左側に示す状態では、内燃機関1がアイドリング状態にある。
このアイドリング状態では、ECU7が、車速センサで検出した車速がゼロの状態(車両が停止状態)にあることを検知し、アクセル開度センサ8でアクセルペダルが踏まれて操作されていない状態にあること等を検知している。
このECU7は、車両が通常のアイドリング状態が継続しているときに、機関回転数検出手段として機能するクランク角度センサ39により検出されたクランク角度から算出した内燃機関1の機関回転数に基づいて、燃料供給装置2と空気量調整手段としてのスロットルバルブ53のアクチュエータ53aをフィードバック(F/B)制御して行う、いわゆる吸入空気量による回転数フィードバック(F/B)制御の状態にある。
この通常のアイドリング状態では、図2の(b)の回転数の線図に示すように、内燃機関1の機関回転数が所定の通常アイドリング回転数を保つ状態となっている。
この通常のアイドリング状態では、図2の(c)の回転数によるフィードバック制御における点火時期制御量の線図に示すように、ECU7が点火プラグ36の点火時期を制御して、点火時期制御量が所定の通常値を保つ状態となっている。
この通常のアイドリング状態では、図2の(d)に示すように、吸気圧力が通常のアイドリング状態における通常値を保つ状態となっている。
この通常のアイドリング状態では、図2の(e)に示すように、吸気ポート37内における壁面付着燃料量(燃料噴射弁21から噴射された燃料の内、気化せずに吸気ポート37の内壁面に付着している燃料の量)がアイドリング状態における通常の燃料量を保つ平衡状態となっている。
この通常のアイドリング状態では、図2の(f)に示すように、A/Fセンサ63で検出された排気ガス空燃比が、通常のアイドリング状態における所定の通常範囲内(例えば、ストイキ)で変動する状態を保っている。
次に、運転者がレーシングの操作を行った場合には、図2の(a)に向かって線図の中央部に示すように、例えば、アクセル開度が小開度から大開度へと操作されてから大開度から小開度(アイドリング時のアクセル開度状態)へと操作される。なお、この運転者が行うレーシング操作には、車両の停止状態(車速零の状態)であるアイドリング状態で、一時的にアクセルペダルが所要量踏まれてから離される操作(一時的にアクセルが開かれてから閉じられる操作)が行われた場合を含むものとする。
このときECU7は、レーシング操作における、例えば図2の(a)に示すように、アクセル開度が小開度から大開度へと操作されてから大開度から小開度へ操作されたときの所定時点で、クランク角度センサ39の検出値から算出した内燃機関1の機関回転数に基づいてスロットルバルブ53をフィードバック(F/B)制御することを停止する。
すると、このレーシング動作の状態では、図2の(b)の回転数の線図に示すように、内燃機関1の機関回転数が、アクセル開度が小開度から大開度へと操作された直後から上昇し、アクセル開度が大開度から小開度へ切り替えられた後の時点で機関回転数が最大となり、その後減少するように推移する。
すなわち、レーシング動作の終了時にスロットルバルブ53のアクチュエータ53aが操作されアクセル開度が大開度から小開度へ切り替えられて吸入空気量がアイドリング時の少ない吸入空気量まで絞られた状態となっても、内燃機関1が慣性力で高速の回転を維持しようとする。
このレーシング動作の状態では、図2(c)の回転数によるフィードバック制御における点火時期制御量の線図に示すように、点火時期調整手段として機能するECU7が点火プラグ36を所定タイミングで点火する制御をして、点火時期制御量が所定の通常値を保つ状態を維持するようフィードバック制御を行う。
このレーシング動作の状態では、図2(d)に示すように、レーシング動作の開始状態(アクチュエータ53aが操作されてスロットルバルブ53が大きく開かれた状態)となると空気の流入抵抗が減少し大量の空気が吸気ポート37内に供給されて負圧が小さくなる。また、レーシング動作の終了状態(アクチュエータ53aが操作されてスロットルバルブ53が小さく開かれた状態)となると、吸気ポート37内に供給される空気の流入抵抗が増加し、かつ大量の空気が燃焼室A側へ吸入されるので負圧が大きくなる。
このレーシング動作の状態では、図2(e)に示すように、レーシング動作の開始の際に燃料噴射弁21から比較的大量の燃料が噴射されるため、吸気ポート37内における壁面付着燃料量が増加する。
また、レーシング動作の終了状態では、燃料噴射弁21からアイドリング時における比較的少量の燃料しか噴射されないにもかかわらず、内燃機関1の慣性力で高速回転が維持されるため燃焼室A側へ大量の空気が吸入されるため吸気ポート37内の負圧が大きくなって壁面付着燃料量が急速に減少する。
このレーシング動作の状態では、図2の(f)に示すように、レーシング動作の開始状態のときに大量の空気が燃焼室A側へ吸入されるので、A/Fセンサ63で検出された排気ガス空燃比が、リーン(酸素過多雰囲気)状態となる。また、レーシング動作の終了状態では、内燃機関1の慣性力で、通常のアイドリング状態での機関回転数よりも高速回転が維持されるため、吸気ポート37内の壁面付着燃料が燃焼室A側へ入る量が多くなって、A/Fセンサ63で検出された排気ガス空燃比がリッチ状態となる。
次に、レーシング動作を終了してから、内燃機関1の回転数を目標アイドル回転数に移行させる場合には、図2の(a)に向かって線図の右側に例示するように、アクセル開度が大開度から小開度(アイドリング時のアクセル開度状態)へと操作された時点から、図2の(b)の回転数の線図に実線で示すように、機関回転数が一旦上昇してから下降する行程で、所定の点火時期制御開始回転数になったときに、ECU7は、アイドリング復帰用制御を開始する。
このため、このレーシング動作後に内燃機関の回転数を目標アイドル回転数に移行させる制御では、レーシング動作により機関回転数が一旦上昇してから下降する行程において所定の点火時期制御開始回転数になったことを検出する必要がある。
そこで、このレーシング動作後に内燃機関の回転数を目標アイドル回転数に移行させる制御では、レーシング操作がされた際に機関回転数が一旦上昇してから下降を開始するまでの所定時間が経過するまで待機してから、ECU7が、クランク角度センサ39の検出値から内燃機関1の機関回転数を算出する機関回転数の検出動作を行う。このためECU7は、例えば、アクセル開度が大開度から小開度へと操作された時点から2秒以上経過するまで待機してから、クランク角度センサ39による検出動作を開始する。
ここで、所定の点火時期制御開始回転数は、内燃機関1がレーシング動作により高速回転されたときの慣性力で速く回転される作用が弱まった状態となり、異常に回転数が落ち込むことを防止するためのアイドリング復帰用の制御の開始が手遅れにならない機関回転数に設定する。
このため点火時期制御開始回転数は、通常アイドリング時の機関回転数(目標アイドル回転数)に所定の制御用予備回転数を加算して設定した、吸入空気量による回転数フィードバック(F/B)制御で異常に回転数が落ち込みドライバビリティが悪化することを防止可能な限界となる所定機関回転数(目標アイドル回転数+所定回転数)以上に設定する。
そして、ECU7は、レーシング操作後に機関回転数が一旦上昇してから下降を開始するまでの所定時間が経過するまで待機してから、クランク角度センサ39の検出値から算出した内燃機関1の検出された機関回転数が、検出された機関回転数≦(目標アイドル回転数+所定回転数)となったことを検出した時点で、点火時期による機関回転数の制御を開始し、内燃機関1の機関回転数を目標アイドル回転数に移行させる。
このレーシング終了時にECU7が行う点火時期による機関回転数の制御では、図2の(b)の回転数の線図に破線で示す制御目標回転数推移線に沿って実際の機関回転数が推移するように、ECU7が点火プラグ36の点火時期をフィードバック制御する。
この図2の(b)の回転数の線図に破線で示す制御目標回転数推移線(目標の低下率を設定する回転数推移線)は、通常アイドリング時の機関回転数(目標アイドル回転数)に所定の制御用予備回転数を加算して設定したアイドリング復帰用制御開始の回転数から、通常アイドリング時の機関回転数となるまで一定の低下率で緩やかに回転数が低下するように設定する。すなわち、この制御目標回転数推移線は、アイドリング復帰用制御開始の回転数から通常アイドリング時の機関回転数まで下降する直線状(一定の変化率)に設定する。
この図2の(b)の回転数の線図に破線で示す制御目標回転数推移線に沿うように点火時期による機関回転数の制御を行う場合に、例えばECU7は、図2の(c)に実線で示すように、回転数によるフィードバック制御における点火時期制御量を急速に増加させてから緩やかに減少させるように推移させることとなる。すなわち、ECU7は、内燃機関本体3に設けた点火プラグ36の点火時期を所要時間早める(進角側に進める)。
ECU7は、このように点火時期を相当量早める制御をすることにより内燃機関1の機関回転数を増加させるので、機関回転数が異常に落ち込むことを回避して滑らかに機関回転数を目標アイドル回転数まで低下させることができる。なお、このレーシング終了時にECU7が行う点火時期による機関回転数の制御では、機関回転数が図2の(b)の回転数の線図に破線で示す制御目標回転数推移線より高い場合に、点火時期を所要量遅くする(遅角側に遅らせる)制御を行うことは勿論である。
また、ECU7が点火時期を相当量早める制御を行った場合には、機関回転数が急激に低下することがないので、図2の(d)に示すように、レーシング動作の終了状態(アクチュエータ53aが操作されてスロットルバルブ53が小さく開かれた状態)となり負圧が大きくなって回復する途中の状態から、直線的に推移して通常のアイドリング時の吸気圧力へ滑らかに安定して移行させることができる。
よって、ECU7が点火時期を相当量早める上述の制御を行った場合には、内燃機関1の機関回転数が増加するので、図2の(d)に想像線で示すように、吸気負圧が急激に減少することを防止できる。
さらに、ECU7が点火時期を相当量早める制御を行った場合には、機関回転数が急激に低下することがないので、図2の(e)に示すように、レーシング動作の終了状態(アクチュエータ53aが操作されてスロットルバルブ53が小さく開かれた状態)となり負圧が大きくなって、壁面付着燃料量が最も低下した状態から、直線的に推移して通常のアイドリング時の壁面付着燃料量の平衡状態へ滑らかに安定して移行させることができる。
よって、ECU7が点火時期を相当量早める上述の制御を行った場合には、内燃機関1の機関回転数が増加するので、図2の(e)に想像線で示すように、壁面付着燃料量が急激に増大することを防止できる。
従って、ECU7が点火時期を相当量早める制御を行った場合には、図2の(f)に示すように、レーシング動作の終了状態(スロットルバルブ53が小さく開かれた状態)から通常のアイドリング時の機関回転数の状態まで機関回転数が急激に低下することなく徐々に推移して壁面付着燃料量の変動を少なくできるので、排ガス空燃比がリーンになる(酸素濃度が高くなりすぎる)こと(リーンの発生)を抑制できる。
よって、ECU7が点火時期を相当量早める上述の制御を行った場合には、図2の(f)に想像線で示すように、A/Fリーンが急激に増大することを防止できる。
次に、レーシング終了後にドライバビリティが悪化し内燃機関の回転が停止するのを防止するためECU7が点火時期による機関回転数の制御を実行した場合に、ECU7は、内燃機関1の機関回転数が目標アイドル回転数近傍に集束したことを検知すると共に、A/Fセンサ63で検出した空燃比が通常アイドリング時の目標空燃比近傍となる状態を検知すると、これらの状態が内燃機関1のアイドリング状態が安定していると判断できる所定時間(例えば2秒)以上継続するかどうかを監視する。
そしてECU7は、アイドリング状態が安定していると判断できる時間以上継続していると判定したときに、図2の(c)に実線で示すように、内燃機関1の機関回転数が目標アイドル回転数に集束した時点から所定の期間内に、点火時期制御量を機関回転数に基づいてフィードバック(F/B)制御しながら、通常アイドリング時の目標値まで減衰させる。
このためECU7は、図2の(b)及び(c)に示すところから分かるように、レーシング終了後に内燃機関1の機関回転数が目標アイドル回転数に移行したとされる時点での点火時期制御量の値から、所定の制御切り替え期間経過後に点火時期制御量の値が通常アイドリング時の目標値(例えば、零)となるように点火時期制御量を直線的に推移させて減少させる。
これと同時に、内燃機関1の機関回転数が目標アイドル回転数に移行した時点からECU7は、クランク角度センサ39の検出値から算出した内燃機関1の機関回転数に基づいて点火プラグ36スロットルバルブ53のアクチュエータ53aをフィードバック(F/B)制御する、いわゆる吸入空気量による回転数フィードバック(F/B)制御を開始する。
すなわち、ECU7は、点火時期制御量の値を減衰させるため、内燃機関本体3に設けた点火プラグ36を点火させる時期を遅角側に戻して通常のアイドリング時の状態へ移行させるよう制御する。
このため、点火プラグ36を点火させる時期を遅角側に戻すのに従って内燃機関1の機関回転数が低下しようとするが、ECU7は吸入空気量による回転数フィードバック(F/B)制御によって、内燃機関1の機関回転数を所定のアイドル運転時の機関回転数に上げるようにして通常のアイドリング時の機関回転数を保持する。
このような制御を行うことにより、この内燃機関1では、図2の(d)に示すように、通常のアイドリング時の吸気圧力へ集束した時点から、それ以降、吸気負圧の急激な減少を起こすことを回避して、通常のアイドリング時の吸気圧力を維持することができる。
さらに、ECU7が点火時期を相当量早める制御を行って後に、内燃機関1の機関回転数が目標アイドル回転数に移行した時点から点火時期制御量を直線的に推移させて減少させると共に吸入空気量による回転数フィードバック(F/B)制御を開始した場合には、図2の(e)に示すように、通常のアイドリング時の壁面付着燃料量へ移行した時点以降、壁面付着燃料量の急激な減少を起こすことを回避して通常のアイドリング時の壁面付着燃料量を維持することができる。
また、ECU7が点火時期を相当量早める制御を行って後に、内燃機関1の機関回転数が目標アイドル回転数に移行した時点から点火時期制御量を直線的に推移させて減少させると共に吸入空気量による回転数フィードバック(F/B)制御を開始した場合には、図2の(f)に想像線で示すようにA/Fリーンが急激に増大することを防止し、図2の(f)に実線で示すように、通常のアイドリング時の排ガス空燃比を継続して維持することができる。
次に、本実施の形態に関わる内燃機関の制御システムにおいて、内燃機関でレーシング動作をさせたときに順調にアイドリング状態へ復帰させるための制御動作の具体的手順の一例について、図3のフローチャートにより説明する。
この内燃機関の制御システムにおけるレーシング後のアイドリング状態復帰用の制御は、ECU7が車速センサで車速が零となっていて車両が停止しており、アイドリング状態にあることを検知している条件で、レーシング操作されたときに、吸入空気量による回転数フィードバック(F/B)制御を停止してから、割り込み処理として実行することができる制御である。
このレーシング後のアイドリング状態復帰用の制御では、そのステップS100でECU7がアイドリング状態の制御を実行しているときに、レーシング検出用手段として機能するアクセル開度センサ8が開操作されてから閉操作されたことを検知したときからECU7が所定時間(例えば、2秒以上)経過するまで待機した後に、クランク角度センサ39の出力値に基づいて算出した機関回転数が、目標アイドル回転数に所定回転数を加算して設定した所定機関回転数(目標アイドル回転数+所定回転数)以下か否かを判定する。
そして、ステップS100で、検出した機関回転数が目標アイドル回転数に所定回転数を加算して設定した所定機関回転数を超える(所定機関回転数以下でない)と判定(否定判定)した場合には、メインルーチンへリターンする。
また、ステップS100で、検出した機関回転数が目標アイドル回転数に所定回転数を加算して設定した所定機関回転数以下であると判定(肯定判定)した場合には、内燃機関1が慣性力の影響で回転している状態を脱し、一旦上昇した回転数が下降を開始してアイドリング状態に戻る過程で所定機関回転数に至ったと判断されるので、ステップS101へ進む。
ステップS101では、機関回転数が目標アイドル回転数近傍(目標アイドル回転数±所定値)にありかつA/Fセンサ63で検出された排気ガス空燃比がアイドリング状態での目標A/F値近傍(目標A/F値±所定値)にある状態を、所定時間(内燃機関1のアイドリング状態が安定していると判断できる時間、例えば、2秒)以上継続しているという条件を満足しているか否かを判定する。
そして、ステップS101では、この条件を満足していないと判定した場合に、ステップS102へ進み、点火時期による機関回転数の制御を実施し、メインルーチンにリターンする。
この点火時期による機関回転数の制御は、前述したように、図2の(b)の回転数の線図に破線で示す制御目標回転数推移線に沿って実際の機関回転数が推移するように、ECU7が点火プラグ36の点火時期をフィードバック制御するものである。
またステップS101で、条件を満足していると判定(肯定判定)した場合に、ステップS103へ進む。このステップS103で、点火時期による機関回転数の制御を実施中か否かを判定し、点火時期による機関回転数の制御を実施していない(否定判定)と判定したときには、メインルーチンにリターンする。
このステップS103で、点火時期による機関回転数の制御を実施中と判定(肯定判定)した時点では、内燃機関1の機関回転数が目標アイドル回転数に移行しており、点火時期による機関回転数の制御から吸入空気量による回転数フィードバック制御へ切り替える時期にあたるので、ステップS104へ進む。
このステップS104では、レーシング終了後に、内燃機関1の機関回転数が目標アイドル回転数近傍に集束したとされる時点での点火時期制御量から、アイドリング時の通常の点火時期制御量の値まで、所定の制御切り替え期間の間で点火時期制御量を直線的に推移させて減少させるようECU7が制御する。
これと同時に、ECU7は、クランク角度センサ39の検出値から算出した内燃機関1の機関回転数に基づいてスロットルバルブ53のアクチュエータ53a等をフィードバック制御する、いわゆる吸入空気量による回転数フィードバック制御を実施して、メインルーチンへリターンする。
なお、上述した図3に示すレーシング後のアイドリング状態復帰用の制御は、所定短期間の間隔で繰り返されるタイミングごとに一連の制御動作を繰り返すことにより、所要の制御動作を完結できるものである。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、その他種々の構成を採りうることは勿論である。
本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御システムの基本構成を模式的に示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御システムで実行する、内燃機関でレーシング動作をさせたときにアイドリング状態へ復帰させるための制御に関わる各動作状態を、(a)乃至(f)のそれぞれについて示す説明線図である。 本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御システムにおける、内燃機関でレーシング動作をした際に、アイドリング状態へ復帰させるための制御の具体的手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 燃料供給装置
3 内燃機関本体
4 バルブ装置
7 ECU(制御装置)
8 アクセル開度センサ(レーシング検出用手段)
36 点火プラグ
39 クランク角度センサ(機関回転数検出手段)
45 吸気バルブタイミング機構
53 スロットルバルブ(空気量調整手段)
53a アクチュエータ(空気量調整手段)
63 A/Fセンサ(空燃比検出手段)

Claims (3)

  1. 内燃機関の気筒に対応した吸気ポート内に、燃料噴射弁から燃料を噴射する燃料供給装置を備えた内燃機関の制御システムにおいて、
    前記燃料供給装置の前記吸気ポートを通じて前記気筒へ供給される吸入空気量を調整する空気量調整手段と、
    前記内燃機関に装着された点火プラグで点火する点火時期を制御する点火時期調整手段と、
    前記内燃機関で空吹かしであるレーシング動作が行われたことを検出するレーシング検出用手段と、
    前記内燃機関の機関回転数を検出する機関回転数検出手段と、
    前記内燃機関のアイドリング時の運転を制御する制御装置と、を有し、
    前記制御装置が、
    前記レーシング検出用手段がレーシング動作を行ったことを検出した場合に、
    レーシング動作によって機関回転数が上昇してから下降する際に、前記機関回転数検出手段で検出した機関回転数が、通常のアイドリング時の目標アイドル回転数に所定の制御用予備回転数を加算して設定した点火時期制御開始回転数以下となった状態で、
    前記機関回転数検出手段により検出された機関回転数を目標アイドル回転数へ移行させるために行う前記空気量調整手段を利用したフィードバック制御を停止し、機関回転数が一定の低下率で目標アイドル回転数へ移行するように前記機関回転数検出手段によって検出した機関回転数に基づいて点火時期のフィードバック制御を行う、
    ことを特徴とする内燃機関の制御システム。
  2. 前記制御装置が、予め設定された目標の回転数低下率の指標となる回転数推移線に沿って機関回転数を通常アイドリング回転数へ移行させるように、機関回転数検出手段によって検出した機関回転数に基づいて点火時期をフィードバック制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御システム。
  3. 内燃機関の気筒に対応した吸気ポート内に、燃料噴射弁から燃料を噴射する燃料供給装置を備えた内燃機関の制御システムにおいて、
    前記燃料供給装置の前記吸気ポートを通じて前記気筒へ供給される吸入空気量を調整する空気量調整手段と、
    前記内燃機関に装着された点火プラグで点火する点火時期を制御する点火時期調整手段と、
    前記内燃機関で空吹かしであるレーシング動作が行われたことを検出するレーシング検出用手段と、
    前記内燃機関の機関回転数を検出する機関回転数検出手段と、
    前記内燃機関の排気ガス空燃比を検出する空燃比検出手段と、
    前記内燃機関のアイドリング時の運転を制御する制御装置と、を有し、
    前記制御装置が、
    前記レーシング検出用手段がレーシング動作を行ったことを検出した場合に、
    レーシング動作によって機関回転数が上昇してから下降する際に、前記空気量調整手段を利用したフィードバック制御を停止してから点火時期のフィードバック制御に切り替えて、機関回転数を一定の低下率で目標アイドル回転数の近傍となる状態へ移行させ、
    前記空燃比検出手段で検出した空燃比が通常アイドリング時の目標空燃比近傍となる状態を、前記内燃機関のアイドリング状態が安定していると判断できる時間以上継続していると判定したときに、
    点火時期の制御量を通常アイドリング時の目標値まで減衰させる制御を開始すると共に、前記燃料供給装置と前記空気量調整手段とを用いた吸入空気量による回転数フィードバック制御を開始する、
    ことを特徴とする内燃機関の制御システム。
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