JP2008057294A - 井戸用浮上油除去装置 - Google Patents
井戸用浮上油除去装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008057294A JP2008057294A JP2006239004A JP2006239004A JP2008057294A JP 2008057294 A JP2008057294 A JP 2008057294A JP 2006239004 A JP2006239004 A JP 2006239004A JP 2006239004 A JP2006239004 A JP 2006239004A JP 2008057294 A JP2008057294 A JP 2008057294A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floating
- well
- liquid
- pipe
- bottom plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Removal Of Floating Material (AREA)
Abstract
【課題】井戸内に湧き出た油を効率よくかつ容易に除去できる井戸用浮上油除去装置を提供する。
【解決手段】台車3に搭載されたポンプ4と、ポンプ4に液体吸い上げ用管体6を介して接続された浮上油除去装置本体7と、ポンプから吐出された液体を貯留する液体用タンク5とを備える。浮上油除去装置本体7を、パイプ13が貫通する中空部を有する浮体21と、パイプ13に支持された底板23と、この底板23に別体で取付けられるかまたは前記底板23を兼用したおもり24と、蛇腹によって上下方向に伸縮可能に形成され、前記浮体21と底板23とを接続して液体貯留槽31を形成する筒体25とによって構成する。前記液体吸い上げ用管体6を、パイプ13と、可撓性を有するホース11とから構成する。前記おもり24を、浮体21を井戸1内の液面下に沈めることができる重量に設定した。
【選択図】 図5
【解決手段】台車3に搭載されたポンプ4と、ポンプ4に液体吸い上げ用管体6を介して接続された浮上油除去装置本体7と、ポンプから吐出された液体を貯留する液体用タンク5とを備える。浮上油除去装置本体7を、パイプ13が貫通する中空部を有する浮体21と、パイプ13に支持された底板23と、この底板23に別体で取付けられるかまたは前記底板23を兼用したおもり24と、蛇腹によって上下方向に伸縮可能に形成され、前記浮体21と底板23とを接続して液体貯留槽31を形成する筒体25とによって構成する。前記液体吸い上げ用管体6を、パイプ13と、可撓性を有するホース11とから構成する。前記おもり24を、浮体21を井戸1内の液面下に沈めることができる重量に設定した。
【選択図】 図5
Description
本発明は、井戸内に混入した油を除去するための井戸用浮上油除去装置に関するものである。
土壌調査を行うために作られた井戸や、土木工事などで地中深く掘られた穴には、地下水とともに地中に染み込んだ油が溜まることがある。
上記土壌調査用の井戸や土木工事用の穴(以下、これらの地下水が湧き出す穴を総じて井戸という)に溜まった油の除去は、多くの場合、バキュームカーにより井戸内の油を吸い上げることによって行われている。このバキュームカーによる油の除去作業は、先ず、バキュームカーに接続されているバキュームホースを井戸内に垂らし、このバキュームホースの先端を地下水内に浸す。そして、バキュームホースの先端を地下水の液面近傍に保持させた状態でバキュームホースによって井戸内の油を地下水とともに吸引する。井戸内の油を除去するためにバキュームカーを使用する場合、大量の地下水が油とともに吸い上げられることになる。
上記土壌調査用の井戸や土木工事用の穴(以下、これらの地下水が湧き出す穴を総じて井戸という)に溜まった油の除去は、多くの場合、バキュームカーにより井戸内の油を吸い上げることによって行われている。このバキュームカーによる油の除去作業は、先ず、バキュームカーに接続されているバキュームホースを井戸内に垂らし、このバキュームホースの先端を地下水内に浸す。そして、バキュームホースの先端を地下水の液面近傍に保持させた状態でバキュームホースによって井戸内の油を地下水とともに吸引する。井戸内の油を除去するためにバキュームカーを使用する場合、大量の地下水が油とともに吸い上げられることになる。
一方、水面の上に浮いた油を除去する装置としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に示された装置は、工場内に設置された水槽の内部に浸漬するもので、蛇腹状の筒体と底板からなる液体貯留槽と、この液体貯留槽の上端部に設けられた浮体と、底板の中心部に固定された液体吸引用のパイプとを備えている。このパイプは、底板を水槽内の所定の深さに位置付けるために、水槽に固定されている。このパイプの上端側には、このパイプを通して液体貯留槽内の液体を吸い上げるためにポンプが接続されている。
この装置においては、液体貯留槽内の液体をパイプによって吸引することにより、浮体が水槽内で沈み、水槽の表層に浮いている油が周辺の水とともに液体貯留槽内に流入する。この装置を使用することによって、油と水とが液体貯留槽内に流入し、パイプを通して外部に排出されるから、水槽の表層から油を除去することができる。
特開平8−103766号公報
井戸内の地下水中に混入している油をバキュームホースによって吸い上げる場合、上述したように、地下水の表層に浮上している油のみを除去することはできず、大量の地下水を油とともに吸い上げてしまう。このため、バキュームホースを使用して吸い上げる方法では、油の除去に当たって効率が低下するという問題があった。
本願発明者は、特許文献1に開示されている装置を井戸で使用し、上述した不具合を解消することを考えた。しかし、特許文献1に示されている装置は、工場内の水槽に取付けて使用するものであるから、そのままでは井戸で使うことはできない。
この装置を井戸で使用するためには、液体貯留槽を支持するパイプを井戸の深さに対応させて長く形成する必要がある。このような長いパイプは、重量が重くなるから、井戸に固定することが望ましい。しかし、この装置を井戸で使う場合、油を除去するときに井戸に固定し、油を除去した後は井戸から撤去する脱着作業は能率が悪いとともに移動する際も不都合である。また、井戸の水位は前記蛇腹状の筒体の伸縮範囲を超えることもあるので、一定位置にパイプを固定することはできない。
このため、この装置を井戸で使用するに当たっては、パイプを作業者が手で把持して支えながら油の除去を行わなければならない。このような操作は事実上きわめて困難な作業となる。
このような不具合は、重量が相対的に軽く、可撓性を有する材料からなるホースをパイプの代わりに使用することによって解消することができる。しかし、この種のホースは、小さな力でも撓んで曲がり易いものである。このため、液体貯留槽を地下水の液面まで降ろした後、液体貯留槽内に地下水が入るようにホースを押し下げたとしても、ホースが撓むだけで浮体を沈めることはできない。すなわち、ホースをパイプの代わりに使う場合、浮体を地下水の液面下に沈めることができないから、液体貯留槽内に水を入れることができないという新たな問題が生じる。
このような不具合は、重量が相対的に軽く、可撓性を有する材料からなるホースをパイプの代わりに使用することによって解消することができる。しかし、この種のホースは、小さな力でも撓んで曲がり易いものである。このため、液体貯留槽を地下水の液面まで降ろした後、液体貯留槽内に地下水が入るようにホースを押し下げたとしても、ホースが撓むだけで浮体を沈めることはできない。すなわち、ホースをパイプの代わりに使う場合、浮体を地下水の液面下に沈めることができないから、液体貯留槽内に水を入れることができないという新たな問題が生じる。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、井戸の地下水中に混入した油を効率よくかつ容易に除去できる井戸用浮上油除去装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る井戸用浮上油除去装置は、可搬式の基台に搭載されたポンプと、前記ポンプの吸込部に液体吸い上げ用管体を介して接続され、井戸内に挿入可能な大きさに形成された浮上油除去装置本体と、前記ポンプから吐出された液体を貯留する液体用タンクとを備え、前記浮上油除去装置本体を、前記管体が貫通する中空部を有する筒状に形成された浮体と、前記管体の先端部の吸引口と隣接する位置において前記管体に支持された底板と、この底板に別体で取付けられるかまたは前記底板を兼用したおもりと、蛇腹によって上下方向に伸縮可能に形成され、前記浮体と前記底板とを接続して液体貯留槽を形成する筒体とによって構成し、前記液体吸い上げ用管体を、浮上油除去装置本体が取付けられたパイプと、このパイプとポンプの吸込部とを接続する可撓性を有するホースとから構成し、前記おもりを、浮体を井戸内の液面下に沈めることができる重量に設定したものである。
本発明に係る井戸用浮上油除去装置によれば、浮上油除去装置本体を井戸内に降ろすことにより、おもりの重量によって浮上油除去装置本体が井戸内の液面下に沈み、液体貯留槽内に井戸内の地下水の表層部にある液体が流入する。
このように液体貯留槽内に液体が流入した後、浮体の流入口を液面上に出した状態でポンプを作動させる。ポンプの作動開始により液体貯留槽内の液体が液体吸い上げ用管体内に吸引され、浮体に作用する浮力が減少する。この結果、浮体が井戸内の液面より下に沈み、井戸内の液面の表層にある油が液体貯留槽内に流入する。この油は、ポンプによって液体吸い上げ用管体を通して吸い上げられ、液体用タンクに溜められる。
したがって、本発明によれば、浮上油除去装置本体におもりを備えているから、井戸内から油を吸い上げるための管体として可撓性を有するホースを使用し、パイプが井戸に固定されていないにもかかわらず、浮上油除去装置本体を水中で直立させ、浮体の流入口を井戸液面と略平行に維持することができる。このため、特別な構造で浮上油除去装置本体を保持することなく井戸内の液体を液体貯留槽内に入れることができるから、井戸内の地下水中に混入した油を効率よくかつ容易に除去できる井戸用浮上油除去装置を提供することができる。
以下、本発明に係る井戸用浮上油除去装置の一実施の形態を図1〜図6によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る井戸用浮上油除去装置の側面図で、同図は地下を破断した状態で描いてある。図2は本発明に係る井戸用浮上油除去装置の平面図、図3は同じく背面図である。図4および図5は浮上油除去装置本体を拡大して示す断面図で、図4はポンプ作動前の状態を示し、図5はポンプ作動後の状態を示す。図6は制振ばねの斜視図である。
図1は本発明に係る井戸用浮上油除去装置の側面図で、同図は地下を破断した状態で描いてある。図2は本発明に係る井戸用浮上油除去装置の平面図、図3は同じく背面図である。図4および図5は浮上油除去装置本体を拡大して示す断面図で、図4はポンプ作動前の状態を示し、図5はポンプ作動後の状態を示す。図6は制振ばねの斜視図である。
これらの図において、符号1で示すものは、工事現場内に掘られた井戸を示し、2はこの井戸1内の地下水中に混入した油を除去するためのこの実施の形態による井戸用浮上油除去装置を示す。
井戸1の深さは、少なくとも地下水が湧き出し、必要水深が得られる深さまで掘られる。
井戸1の深さは、少なくとも地下水が湧き出し、必要水深が得られる深さまで掘られる。
この実施の形態による井戸用浮上油除去装置2は、図1〜図3に示すように、台車3に載せられたポンプ4および液体用タンク5と、前記ポンプ4に液体吸い上げ用管体6を介して接続された浮上油除去装置本体7などによって構成されている。
前記台車3は、基台3aと4個の車輪3bとを備え、作業者(図示せず)により押されることによって移動するものである。
前記台車3は、基台3aと4個の車輪3bとを備え、作業者(図示せず)により押されることによって移動するものである。
前記ポンプ4は、台車3の後部に搭載されたコンプレッサー8から圧縮空気が供給されることにより動作するダイヤフラムポンプからなり、台車3の前部に液体用タンク5と左右方向に並ぶ状態で搭載されている。このポンプ4の吸込部4aには、Y型ストレーナ9を介して液体吸い上げ用管体6が接続され、このポンプ4の吐出部4bには、液体を液体用タンク5に送るための吐出用パイプ4cが取付けられている。液体用タンク5は、有底円筒状に形成されており、基台3aに着脱可能に取付けられている。
液体吸い上げ用管体6は、前記ストレーナ9に接続されたホース11と、このホース11の先端部にパイプジョイント12を介して接続されたパイプ13とから構成されている。前記ホース11は、耐油性と可撓性とを有するプラスチックによって形成され、前記パイプ13は、ステンレス鋼によって形成されている。この実施の形態による浮上油除去装置本体7は、このパイプ13の下端部に取付けられている。
浮上油除去装置本体7は、図1に示すように、井戸1内に挿入可能な大きさに形成されており、井戸1内の油を除去するときに井戸1内に降ろされる。浮上油除去装置本体7を井戸1内に降ろす作業は、図示してはいないが、ホース11を作業者が手で把持し、少しずつ下に繰り出すことによって行う。なお、浮上油除去装置本体7は、使用しないときは台車3の上に載せておく。この場合、液体吸い上げ用管体6のホース11は、台車3の上に載るような径に巻回することにより、台車3に載せておくことができる。ホース11は、このように作業者が巻回して台車3に載せる他に、台車3に予め設けたホースリール(図示せず)に巻き取ることもできる。
浮上油除去装置本体7は、図4および図5に示すように、前記パイプ13が貫通する中空部を有する円筒状に形成された浮体21と、前記パイプ13の下端部にチェーン22を介して接続された底板23と、この底板23の下に設けられたおもり24と、前記浮体21と底板23とを接続する筒体25と、前記パイプ13と浮体21との間に介装された制振ばね26などによって構成されている。
前記浮体21は、耐油性が高い発泡樹脂によって形成されている。この浮体21の上部21aには、後述する筒体25との間に空気の出入りのための連通孔27が穿設されている。
前記浮体21は、耐油性が高い発泡樹脂によって形成されている。この浮体21の上部21aには、後述する筒体25との間に空気の出入りのための連通孔27が穿設されている。
前記底板23は、プラスチックによって円板状に形成されている。また、この底板23は、チェーン22により前記パイプ13に接続されていることによって、パイプ13の先端部の吸引口28と隣接する位置においてパイプ13に支持されている。前記チェーン22は、図4,5においては1本しか描かれていないが、2本〜3本使用することが望ましい。なお、底板23をパイプ13に支持させるに当たっては、これら両者間にチェーン22を介装する構造に限定されることはなく、パイプ13から底板23が脱落するのを阻止できるものであれば、どのようなものでも使用することができる。パイプ13の吸引口28は、パイプ13の周壁部分に形成されている。この実施の形態においては、4箇所の吸引口28がパイプ13の先端部に形成されている。
前記おもり24は、金属によって円板状に形成されており、取付用ボルト29によって底板23の下面に取付けられている。このおもり24の重量は、この浮上油除去装置本体7を浮体21の浮力に抗して水中に沈めることができる重量に設定されている。
前記筒体25は、耐油性と柔軟性とを有するプラスチックによって形成されている。この筒体25の周壁25aは、上下方向に伸縮可能な蛇腹を構成している。この筒体25の下端部は、前記底板23の外周部に嵌合し、嵌合部分が液密になるようにバンド30によって底板23に締め付けられている。すなわち、筒体25は、底板23と協働して有底円筒状の液体貯留槽31を形成している。
筒体25の上端部は、前記浮体21の上部21aの外周部に嵌合し、バンド32によって浮体21に締め付けられている。このため、浮体21と底板23とは、筒体25を介して互いに接続されることになる。
前記制振ばね26は、ステンレス綱からなる棒材を所定の形状に屈曲させることによって形成されている。
前記制振ばね26は、ステンレス綱からなる棒材を所定の形状に屈曲させることによって形成されている。
この実施の形態による制振ばね26は、図4〜図6に示すように、前記パイプ13を通す保持部26aと、この保持部26aの下方において両側方に延びる肩部26bと、これらの肩部26b,26bから下方に延びる一対の脚部26c,26cと、これらの脚部26c,26cの下端から外側へ折り曲げられた係止部26dとから構成されている。前記保持部26aは、パイプ13が嵌る形状に形成されており、自らの弾性によりパイプ13に押し付けられ、パイプ13を把持するように構成されている。言い換えれば、この保持部26aは、パイプ13に適度の摩擦抵抗によって保持されている。前記脚部26cは、浮体21の内周部に沿う形状に形成されており、自らの弾性により浮体21の内周面に押し付けられている。また、係止部26dは、浮体21の下面と対向するように形成されている。
このように構成された井戸用浮上油除去装置2によって井戸1内の油を除去するためには、先ず、井戸1の近傍に台車3を移動させ、作業者がホース11を手で把持して支えながら、浮上油除去装置本体7を井戸1の開口部内に入れる。そして、作業者によりホース11を徐々に繰り出すことによって、浮上油除去装置本体7を井戸1内で下降させる。
浮上油除去装置本体7が井戸1内の液面Lに達した後もホース11を繰り出すことにより、浮上油除去装置本体7は、おもり24の重量によって井戸1内の液面Lより下に沈む。このときには、ホース11を繰り出すだけで浮体21も液面下に沈むことになる。浮体21が液面下に沈むことにより、液体貯留槽31内に井戸1内の液体33が流入する。この液体33とは、地下水34の上に浮いた油35と地下水34である。
この後、浮体21の上部が水面上に出るようにホース11を保持する。図4は、浮体が液面上に浮上している状態を示している。
このように浮上油除去装置本体7を液面下に沈め、上述したように液体貯留槽31内に井戸1内の液体33が流入した後、浮体21の流入口21bが井戸液面上に出ている状態にしてポンプ4を作動させる。
このように浮上油除去装置本体7を液面下に沈め、上述したように液体貯留槽31内に井戸1内の液体33が流入した後、浮体21の流入口21bが井戸液面上に出ている状態にしてポンプ4を作動させる。
ポンプ4が作動を開始することにより、液体貯留槽31内の液体が吸引され、浮体21の浮力が減少し、自重により浮体21の流入口21bは井戸液面下に沈むので、井戸表層部の浮上油が液体貯留槽31内に流入する。このとき、ポンプ吸引量より流入量が一時的に上回り、液体貯留槽31の水位が上昇し浮体21の浮力が増加するために浮体自身が上昇し、浮体21の流入口21bが井戸液面上に出る。この繰り返しにより浮体21は上下振動を持続することがある。制振ばね26を装着すると、パイプ13との間に摩擦抵抗が発生し、浮体21の上下振動が速やかに減衰されて上記流入口21bを井戸液面直下に静止させることができる。
浮上油の吸引除去により、井戸液面が下がっても、筒体25の蛇腹伸縮範囲内の液面変化の場合、上述の原理により、ホース11の保持位置を変えることなく、浮体21の流入口21bは自動的に井戸液面直下に追従し静止することができる。
上述したように浮体21の流入口21bは井戸液面直下に静止して、井戸1内の液体33の表層部分、すなわち地下水34の上に浮いた油35のみが液体貯留槽31内に流入し、液体貯留槽31からパイプ13内に吸引されて排出される。
したがって、この実施の形態による井戸用浮上油除去装置2によれば、浮上油除去装置本体7におもり24を備えているから、井戸1内から油35を吸い上げるために可撓性を有するホース11を使用し、パイプ13が井戸に固定されていないにもかかわらず、浮上油除去装置本体7を水中で直立させ、浮体21の流入口21bを井戸液面と略平行に維持することができる。このため、特別な構造で上記浮上油除去装置本体7を保持することなく井戸1内の液体33を液体貯留槽31内に入れることができる。
この実施の形態による浮上油除去装置本体7は、制振ばね26を備えているから、浮体21が不必要に上下動を繰り返すことがなく、浮体21の流入口21bを井戸液面直下に静止させ、浮上油を効率よく吸引することができる。
この実施の形態による井戸用浮上油除去装置2は、台車3にポンプ4、液体用タンク5およびコンプレッサー8が搭載されているから、容易に移動させることができ、複数の井戸1を巡回して油を回収することができる。
この実施の形態による井戸用浮上油除去装置2は、台車3にポンプ4、液体用タンク5およびコンプレッサー8が搭載されているから、容易に移動させることができ、複数の井戸1を巡回して油を回収することができる。
この実施の形態においては底板23の下面におもり24を取付けた例を示したが、おもり24は、底板23の上に取付けることができるし、環状に形成して底板23の外周部に取付けることもできる。底板23の外周部におもりを取付ける場合、筒体25の下端部を底板23とおもり24とによって挟む構造と、底板23の外側におもり24を嵌合させてさらにおもり24の外周部に筒体25の下端部を取付ける構造とを採ることができる。さらに、底板23にインサート成形によっておもり24を底板23に一体的に設けることもできる。
また、浮上油除去装置本体7におもりを設けるに当たっては、底板23を浮体21が沈む重量となるように金属によって形成し、おもりが底板を兼ねる構成を採ることができる。
また、浮上油除去装置本体7におもりを設けるに当たっては、底板23を浮体21が沈む重量となるように金属によって形成し、おもりが底板を兼ねる構成を採ることができる。
1…井戸、2…井戸用浮上油除去装置、3…台車、4…ポンプ、5…液体用タンク、6…液体吸い上げ用管体、7…浮上油除去装置本体、11…ホース、13…パイプ、21…浮体、21b…流入口、23…底板、24…おもり、25…筒体、28…吸引口、31…液体貯留槽。
Claims (1)
- 可搬式の基台に搭載されたポンプと、
前記ポンプの吸込部に液体吸い上げ用管体を介して接続され、井戸内に挿入可能な大きさに形成された浮上油除去装置本体と、
前記ポンプから吐出された液体を貯留する液体用タンクとを備え、
前記浮上油除去装置本体は、
前記管体が貫通する中空部を有する筒状に形成された浮体と、
前記管体の先端部の吸引口と隣接する位置において前記管体に支持された底板と、
この底板に別体で取付けられるかまたは前記底板を兼用したおもりと、
蛇腹によって上下方向に伸縮可能に形成され、前記浮体と前記底板とを接続して液体貯留槽を形成する筒体とから構成され、
前記液体吸い上げ用管体は、浮上油除去装置本体が取付けられたパイプと、このパイプとポンプの吸込部とを接続する可撓性を有するホースとから構成され、
前記おもりは、浮体を井戸内の液面下に沈めることができる重量に設定されていることを特徴とする井戸用浮上油除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006239004A JP2008057294A (ja) | 2006-09-04 | 2006-09-04 | 井戸用浮上油除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006239004A JP2008057294A (ja) | 2006-09-04 | 2006-09-04 | 井戸用浮上油除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008057294A true JP2008057294A (ja) | 2008-03-13 |
Family
ID=39240375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006239004A Pending JP2008057294A (ja) | 2006-09-04 | 2006-09-04 | 井戸用浮上油除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008057294A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009243063A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Shimizu Corp | 油回収装置及び油回収方法 |
JP2011122326A (ja) * | 2009-12-09 | 2011-06-23 | Shimizu Corp | 油汚染地下水の油分回収装置 |
CN102976442A (zh) * | 2012-12-12 | 2013-03-20 | 张家港市远腾机械模具有限公司 | 浮油回收设备 |
JP5180395B1 (ja) * | 2012-07-04 | 2013-04-10 | 広和エムテック株式会社 | 表層液回収装置 |
US10125759B2 (en) | 2015-04-23 | 2018-11-13 | Baker Highes, A Ge Company, Llc | Flexible hose for bellows pressure equalizer of electrical submersible well pump |
JP7427528B2 (ja) | 2020-05-27 | 2024-02-05 | 基礎地盤コンサルタンツ株式会社 | 油層回収装置 |
-
2006
- 2006-09-04 JP JP2006239004A patent/JP2008057294A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009243063A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Shimizu Corp | 油回収装置及び油回収方法 |
JP2011122326A (ja) * | 2009-12-09 | 2011-06-23 | Shimizu Corp | 油汚染地下水の油分回収装置 |
JP5180395B1 (ja) * | 2012-07-04 | 2013-04-10 | 広和エムテック株式会社 | 表層液回収装置 |
WO2014006965A1 (ja) * | 2012-07-04 | 2014-01-09 | 広和エムテック株式会社 | 表層液回収装置 |
CN102976442A (zh) * | 2012-12-12 | 2013-03-20 | 张家港市远腾机械模具有限公司 | 浮油回收设备 |
US10125759B2 (en) | 2015-04-23 | 2018-11-13 | Baker Highes, A Ge Company, Llc | Flexible hose for bellows pressure equalizer of electrical submersible well pump |
JP7427528B2 (ja) | 2020-05-27 | 2024-02-05 | 基礎地盤コンサルタンツ株式会社 | 油層回収装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008057294A (ja) | 井戸用浮上油除去装置 | |
JP5578715B2 (ja) | 真空圧密システム及び真空圧密方法 | |
CN110332107B (zh) | 一种水泵 | |
NO170894B (no) | Innretning for aa adskille roerformede fundamentpaeler undervann | |
KR101557473B1 (ko) | 지하수 지열 굴착공 토사 슬러리 배출 장치 및 방법 | |
KR101801753B1 (ko) | 부력유닛이 구비된 플레어붐 | |
JP2011256671A (ja) | 揚水ユニット、軟弱土壌改良工法、地盤掘削工法、汚染土壌浄化工法、及び復水工法 | |
EP2769026B1 (en) | Apparatus and method for reduction of sonic vibrations in a liquid | |
JP2008231729A (ja) | シールド到達工法 | |
JP2008163728A (ja) | 地下水採取装置 | |
KR101639213B1 (ko) | 리프팅이 용이한 레그파이프를 구비하는 바지선의 승하강장치 | |
JPH0445618B2 (ja) | ||
JP2017219008A (ja) | 排水具 | |
JP5037301B2 (ja) | 既存建造物に対する免震構造施工方法および免震機構 | |
CN204272932U (zh) | 一种升降式海参养殖装置 | |
RU2000111933A (ru) | Способ вибровоздействия на колонну труб в скважине и устройства для его осуществления | |
JP3987936B2 (ja) | 地下水排除施設用集水管の目詰まり防止装置 | |
JP2008144566A (ja) | 築堤の構築装置および築堤の構築方法 | |
JP6391537B2 (ja) | コンクリートの打設装置、及びコンクリートの打設方法 | |
US4152097A (en) | Deep well pump adapter with inflatable seal means | |
KR101054708B1 (ko) | 관정의 수중모터펌프 지지장치 | |
JP4866578B2 (ja) | 汚染地下水除去装置 | |
KR20050017317A (ko) | 기상 및 액상 유기화합물의 추출을 위한 다중상 추출장치 | |
JP7421100B2 (ja) | 鋼管内底蓋構造および管状構造物の施工方法 | |
CN210659935U (zh) | 一种高压水冲法成孔施作管井的施工装置 |