JP2008057290A - 笠木装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーを保持するホルダーを立上がり躯体に固定するためのアンカーボルト周りの高いシール性を廉価に確保でき笠木装置を提供する。
【解決手段】立上がり躯体2の上面2Aに所定間隔で固定されるホルダー3と、立上がり躯体2の外側2Bから上面2Aの一部を覆ってこれらのホルダー3に係止保持されるカバー4を備えた笠木装置において、ホルダー3と立上がり躯体2の上面2Aとの間に、上下方向に所定の寸法で、かつ立上がり躯体2の上面2Aに開放された空隙9を備えたベース10が設けられている共に、このベース10の前記空隙9内にはシール材11が充填されていて、アンカーボルト6がこのシール材11を貫通してホルダー3とベース10を立上がり躯体2内に埋設されているアンカープラグ5に固定するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばパラペットなどの建物の立上がり躯体に取り付けられる笠木装置、更に詳しくは、特に工程管理面、コスト面、意匠面に優れた、立上がり躯体上面の外側半分を覆うタイプを対象にして、これを改良したものに関する。
従来より笠木装置は多種多様なものが提案されており、また実施されている。そして、大きく分けて二種類が見られる。一つは、立上がり躯体外側から上面を覆って、更に内側に至る、所謂全域覆い方式で、他の一つは、立上がり躯体外側から上面の外側半分寄りを覆う半覆いタイプとである。
実開平04−036333号公報 特開平08−193395号公報 特開2004−263433号公報 「建設資材SUPPORT」No.28 ’04.9 14〜15頁
そもそもこの笠木は、剥き出しの立上がり躯体では外観上問題があるので、美観を高めて商品価値を高めるということと防水をすることを出発点としている。したがって、立上がり躯体の人目に触れる、少なくとも外側(屋外側)さえ覆えればそれで当初の目的を果たすので、内側(屋内側)までも覆う必要性が希薄である。何故なら、パラペットは表面全域に防水層が設けられているから、防水機能は十分に施されている。しかもこの全域覆い方式は、大変コスト高であり、実施し難い欠点があるので、近年は後者の半覆いタイプが採用されるようになって来た。そこで、本発明も、後者の半覆いタイプを採用するものである。
ところで、この種の所謂半覆いタイプとしては、大きく分けて三つのタイプがある。
一つは、立上がり躯体の上面にベース板を置き、この立上がり躯体内に埋め込まれているアンカーホルダーへ上方からアンカーボルトを捩じ込むことによって固定し、このベース板の上からアンカーボルトも含めて防水シートで覆い、ベース板の外端に取り付けた保持部にアングル状のカバーを係止保持させる手段がある〔図5(A)参照〕。
二つ目は、外壁の上端部から立上がり躯体の上面半分を覆うアングル型のカバーを、立上がり躯体の上面に施された防水シートの上に直に載置し、このアングル型のカバーの基部を、この立上がり躯体内に埋め込まれているアンカーホルダーへ上方からアンカーボルトを捩じ込むことによって固定する手段がある〔図5(B)参照〕。
また、三つ目は、カバーの外側と内側を係止するための引っ掛かりを備えたホルダーを立上がり躯体上面に施された防水シートの上に直に載置し、このホルダーを、この立上がり躯体内に埋め込まれているアンカーホルダーへ上方からアンカーボルトを捩じ込むことによって固定し、このホルダーにカバーを係止した後、カバーの基端と立上がり躯体との間の隙間にシール材を線状に打っている〔図5(C)参照〕。
このような従来の所謂半覆いタイプの内、第1番目の手段は、ベースが防水層の下側に位置しているので、レベル調整が大変難しく、高度の熟練を要し、不測の外力が掛かった
場合、カバー体はベース板に単に係止保持されているだけであるから、カバーが外れるおそれがある。また、大規模補修などで防水層を張替えするときに一緒にベース板もはがれて折れ曲がるおそれがあり、再利用ができなくなるおそれがある。
また、第2の手段は、アンカーボルトの装着箇所から防水が破壊されるおそれがある。つまり、たとえアンカーボルト周りにシール材を打ち込んでも、シール材の充填量が不足したり、あるいは十分な量のシール材が充填されても、レベル調整の際にスペーサーの装着で、このシール材が削り取られるおそれがあり、防水が破壊されるおそれがある。
そして、第3の手段は、カバーの基端と立上がり躯体との間の隙間をシール材でシールするので、新たにシール工事と施工業者が必要となり、工程管理が面倒になる上に相当のコスト高になる。しかも、このものもカバーはホルダーに係止保持されるだけであるから、外れやすい。そこで、別途に嵌合補強金物が使われることもあるが、これは、全域覆いタイプ専用の金具であるために、本第3の手段には使い難く、しかも意匠性が劣り、取り付け手間も必要で、大変コストがかかる。
そこで、本発明者は、この三つの従来の所謂半覆いタイプの問題点を工程管理面、コスト面、意匠面、更にはシール性、再利用可能性など種々の面から検討した結果、施工当初の価格はややアップするものの、再利用可能性などの先々のコスト面を考えると、結果的に最も廉価に提供できる第3のタイプに着目した。
ところで、この第3のタイプの問題点は、カバーの基端と立上がり躯体との間の隙間をシール材でシールしなければならない点である。このことが、工程管理面とコスト面で多きなネックになっている。今一つは、カバーをしっかりと保持し難い点である。
この二点が解決されることで、この第3の手段は、コスト面、施工面共に大変優位となることは目に見えて明らかである。
本発明者は、更に鋭意工夫を重ねた結果、以上の要求を満足できる笠木装置を開発するに至ったので、ここに提案する。
したがって、本発明の第1の目的は、カバーを保持するホルダーを立上がり躯体に固定するためのアンカーボルト周りの高いシール性を廉価に確保できるようにすることである。また、第2の主要な目的は、カバーのホルダーへの高い固定性も確保できるようにすることにある。
以上の技術的な課題を解決するために、本発明の請求項1に係る笠木装置は、立上がり躯体の上面に所定間隔で固定されるホルダーと、立上がり躯体の外側から上面の一部を覆ってこれらのホルダーに係止保持されるカバーを備えた笠木装置において、ホルダーと立上がり躯体上面との間に、上下方向に所定の寸法で、かつ立上がり躯体上面に開放された空隙を備えたベースが設けられている共に、このベースの前記空隙内にはシール材が充填されていて、アンカーボルトがこのシール材を貫通してホルダーとベースを立上がり躯体内に埋設されているアンカープラグに固定するようにしたものである。
このような構成では、立上がり躯体の上面に載置されたベースにホルダーを載置し、両者をアンカーボルトをアンカープラグに捩じ込むようことによって、この立上がり躯体の上面に固定する。このとき、空隙内に充填されたシール材を貫通してアンカーボルトがアンカープラグに捩じ込まれて行く。しかも、シール材は立上がり躯体の上面に密着し、しかも上部はホルダーに設けられているアンカーボルトの挿通孔内に入り込む望ましい盛量で充填することで、アンカーボルトはその立上がり躯体からホルダーに至る部位の全周を
このシール材で覆われることになる。
したがって、本発明の請求項1に係る笠木装置は、アンカーボルトが雨水や湿気などに不用意に晒される事態を上手く解消し、これを的確に保護する。そのため、アンカーボルトは長年月の間、腐蝕を免れ、しっかりとしたカバーの保持を可能にする。しかも、シール材は、ベースに設けられた空隙内に充填されているため、カバーやホルダーによって紫外線、更にはシール材自体も雨などに晒されるおそれが殆ど無く、シール材の劣化を上手く防止できる。したがってまた、アンカーボルトの腐蝕が一層効果的に免れ、更にしっかりとしたカバーの保持を可能にする。また、従来の第3の手段のように、笠木装置の施工の後に改めて笠木と防水層との間に連続した線状のシールを打つ作業が全く不要になるから、工程管理の上でも、また、コストの上からも大変有利で、作業能率の簡素化とコストダウンとに大きく貢献できる。
以上の構成において、請求項2に記載のように、カバーはホルダーの内側の係合部に固定手段で着脱自在に固定されるのが望ましい。
カバーがホルダーに適正に固定保持され、強風などでカバーがホルダーから外れて落ちる危険性を未然に防止でき、高い安全性を確保できるからである。
また、請求項3に記載のように、ホルダーの内側支持部の下辺内側端がカバーの内側の係止部の内側端よりも更に内側に突出した寸法に設定されていて、ホルダーの内側の端部の位置を外観で確認可能に構成されることが望ましい。
施工時にカバーの係合部がこのホルダーの係入部に適正に嵌合されたか否かの確認の容易性を確保し、併せて後の補修工事などに大変有利となるからである。
また、請求項4に記載のように、ベースの底辺の中央部を切除したり、或いは請求項5に記載のように、ベースの底辺にアンカーボルトの挿通孔を設け、この挿通孔を介するなどして、空隙を立上がり躯体上面に開放するようにするのが望ましい。
空隙の形成が簡便で、的確に空隙を立上がり躯体上面に開放できるからである。請求項4記載の構成では、ベースを押出し成形で製造する際に、この底辺切除部も一挙に得られ、製造が簡単であり、請求項5記載の構成では、必然的に必要となるアンカーボルトの挿通孔の加工時に共に加工できるので、やはり製造が簡単である。
更に、請求項6に記載のように、ホルダーの内側の支持部とカバーの内側の係合部とが内外方向で重なり合うようにし、この重合された部分をねじで着脱自在に固定するのが望ましい。
構造が簡単で、カバーをホルダーに固定するための作業も簡単になるからである。
以下、実施例を掲げて本発明を更に詳細に説明する。しかし、本発明の範囲はかかる実施例に制限されるものではない。
(実施例1)
先ず、本発明の実施例1に係る笠木装置1は、図1,4に示すように、立上がり躯体2の上面2Aに所定間隔で固定されるホルダー3と、立上がり躯体2の外側2Bから上面2Aの一部を覆ってこれらのホルダー3に係止保持されるカバー4を備えている。カバー4で覆う範囲は、図1に示すように、概ね立上がり躯体2の上面2Aの中央部分から外側にわたる部位である。そして、このホルダー3は立上がり躯体2内に埋設されているアンカープラグ5にアンカーボルト6を捩じ込むことによって、この立上がり躯体2の上面に2A上に固定される。また、前記ホルダー3にカバー4を係止保持させる構造としては、前
記ホルダー3にはその外側と内側とにそれぞれ支持部3A、3Bが備わり、カバー4の外側と内側との下端に設けられた係合部4A,4Bがこの支持部3A、3Bに係合することで行われる。
前記立上がり躯体2は、建物の屋上、廊下などに設けられるパラペットやこれに類した部材で、コンクリート、木材、金属、その他の建築用材により所要の形状に形成され、図1〜4に示すように、上面2Aと内側2Cに防水層7が設けられ。また、外側2Bにはタイル、その他の表面化粧8が施される。
更に、図1,2に示すように、ホルダー3と立上がり躯体2の上面2Aとの間に上下方向に所定の空隙(いわゆるコーキング溜りを形成するためのスペース)9を備えたベース10が設けられていて、このベース10の前記空隙9内にはシール材11が充填され、このシール材11を貫通して前記アンカープラグ5にアンカーボルト6を捩じ込むことによって、ホルダー3とベース10がこの立上がり躯体2の上面2A上に固定されるようにしてある。このシール材11には、例えば油性コーキングあるいはブチルコークやゴムアスシールなどが採用される。
前記ホルダー3は、アルミ材或いはステンレス材などを用いて、図示するように、ほぼ中央にアンカーボルト6の挿通孔12が形成された板状のホルダー本体13を備え、更にこのホルダー本体13の内外の両端には前記支持部3A,3Bが一体に備わっている。これらの支持部3A,3Bは、上方へ傾斜拡開状に一体に形成された支え部14と、更にこれら各支え部14の上端からそれぞれ下方へ傾斜拡開状に一体に延設される係止部15が備わっている。また、内側の係止部15の下端は外方開放の側面視コの字状の係入部16が備わっている。
したがって、カバー4は、図2,3に示すように、その外側の係合部4Aの下端を内側に折り曲げて一体に設けられた係合片4A1を前記ホルダー3の外側の係止部15の下端に引っ掛け、この係止部15の下端を支点にしてカバー4の内側を下方へ落とし込み、更に上から押し込むことによって、カバー4の内側の係合部4Bの下端を外側に向けて折り曲げた一体に形成した係合片4B1をベース3の前記側面視コの字状の係入部16へ嵌入係合させる。これによって、カバー4はベース3に係合保持される。
前記ベース10は、図1,2に示すように、側面視(図1の紙面奥行き方向視)ではほぼ台形形状を呈している。
つまり、図2に詳しく示すように、上辺となる支持面17と、この支持面17の内外両端に一体に設けられた下方に拡開傾斜する傾斜辺18と、この傾斜辺18の下端から内方へ所定寸法で張り出す底辺部19とを備えている。支持面17の中央にはアンカーボルト6の挿通孔20が備わっている。
ここで重要な点は、底辺部19の構成である。図例では、内外の中央部分には底辺が存在しない形状に構成されている。いわば底辺の中央を切除した構成である。したがって、空隙9は、この内外の底辺部19の間の空間を介して立上がり躯体2の上面2Aに直接に連なるように、つまり開放されるように形成されている。
要するに、空隙9は、直に立上がり躯体2の上面2Aに連なる構成であって、且つ、いわゆるコーキング溜りとして機能する大きさであれば良い。
したがって、例えば底辺の中央に円形の貫通孔を開けるようにしても良い。孔の形状は円形に限らず四角でも、三角でも、また、楕円でも良く、他の如何なる形状でも良い。また、図示の例では、ベース10が側面視ほぼ台形形状に形成されているが、ベース10としては、例えば側面視ほぼ台形形状のベース10と同程度の板厚を有する平板状部材の中
央に貫通孔を開けて、前記空隙9を形成したものでも良い。この場合、貫通孔は、上下だけでなく、一側方にも開口した切欠き状(例えば平面視馬蹄形の貫通孔)とすることが望ましい。貫通孔が一側方にも開口した切欠き状であれば、側面視ほぼ台形形状のベース10の場合と同様に、シール材の充填状況を側方から目視で確認できるからである。ただし、何れの場合も、貫通孔の孔の径は、形状の違いによって一概には規定できないが、実質的に径として、アンカーボルトの少なくとも1.3〜5倍、好ましくは1.5〜3倍である。
このように構成されたベース10の前記空隙9内には、予め、或いは施工中にシール材11が充填される。その盛量は、図1,2に示すように、このベース10とともにホルダー3を前記立上がり躯体2の上面2Aにアンカーボルト6で取り付けたときに、充填されたシール材11の上部が前記ホルダー3に設けられているアンカーボルト6の挿通孔12内に入り込んでしまい、アンカーボルト6の頭部下面をも埋め込んでしまう程度が理想的である。
シール材11を空隙9内に充填する時期は、シール材11の粘性の強弱の度合いや工程管理上の手順等によって適宜選定され、前記のように、立上がり躯体2の上面2Aにベース10を載置する前の他にも、例えば立上がり躯体2の上面2Aにベース10を載置した後、更にホルダー3をこのベース10の支持面12に載置した後など各段階で実施できる。ただし、アンカーボルト6をアンカープラグ5に捩じ込んだ後において充填するのも、本発明の許容範囲ではあるが、理想的には、先にも述べた時期が望まし。それは、アンカーボルト6とシール材11との密着性や包含領域の的確性の問題で、前者にやや分があるためである。
このような構造を備えるベース10は、その支持面17上にホルダー3を載置して立上がり躯体2の上面2Aに載置される。そして、アンカーボルト6によってアンカープラグ5に共締めされて、固定される。このとき、空隙9内には予めシール材11が充填されているので、アンカーボルト6はこのシール材11を突き抜けてアンカープラグ5に捩じ込まれる。しかも、シール材11は立上がり躯体2の上面2Aに密着し、しかも上部はホルダー3に設けられているアンカーボルト6の挿通孔12内に入り込む望ましい盛量で充填されているので、アンカーボルト6が雨水や湿気などに不用意に晒される事態を上手く防止し、これを的確に保護する。そのため、アンカーボルト6は長年月の間、腐蝕を免れ、しっかりとしたカバー4の保持を可能にする。しかも、シール材11は、ベース10に設けられた空隙9内に充填されているため、カバー4やホルダー3によって紫外線、更にはシール材自体も雨などに晒されるおそれが殆ど無く、シール材11の劣化を上手く防止できる。したがってまた、アンカーボルト6の腐蝕が一層効果的に免れ、更にしっかりとしたカバー4の保持を可能にする。
(実施例2)
次にこの発明の実施例2について説明する。
この実施例2の構造の目的は、カバー4のホルダーへの高い固定性を確保することである。
この目的を達成するための具体的な構造としては、図1,4に示すように、前記カバー4の内側の係合部4Bを前記ホルダー3の内側の係止部15にドリルビス21で、着脱自在に固定するようにしたものである。
したがって、カバー4は、従来の単なる係止手段のみによってホルダー3に保持されるのではなく、ドリルビス21でホルダー3に固定されるので、多少の強風や振動などによっても容易にはホルダー3から離脱するおそれがない。
(実施例3)
この実施例3は、以上の実施例1,2の構造を更に有効に活用して、前記ホルダー3の内側の端部の位置を外観で容易に確認できるようにし、もって施工時のカバー4とホルダー3との適正な係合の可否判断や後の補修工事などに大変有利となるようにするために工夫されたものである。
具体的には、カバー4の前記内側の係合部4Bは、カバー4の内側縁よりもやや外側に至った部位の下面から、前記ベース10の内側の傾斜辺15と同じ傾斜角度にして、一体に突設されている。カバー4の内側縁よりもやや外側に至った部位という表現が意味する具体的な寸法は、図2に示すように、係合部4Bの上下寸法、つまりカバー4の取り付け位置から先端までの長さLのほぼ1.0〜1.8程度が望ましい。経験則から、カバー4を取り付けた後においてホルダー3の内側の端部がカバー4越しに窺えるに足る寸法であるからである。つまり、図4に示すように、ホルダー3の内側の端部の位置を外観で容易に確認できる。したがって、施工時にカバー4の係合部4Bがこのホルダー3の係入部16に適正に嵌合されたか否かの確認の容易性を確保し、併せて後の補修工事などに大変有利となる。
更に具体的には、ホルダー3の前記外方開放の側面視コの字状の係入部16の下辺22は、前記カバー4の内側の係合部4Bの係合片4B1がこの係入部16に嵌入係合されたときの、この係合片4B1の内側端23の存在位置よりも更に内側に突出するように寸法設定され、この係合片4B1によって、係入部16の下辺22の内側端24が覆い隠されることのないように構成されている。したがって、ドリルビス21のねじ込みに際し、係入部16の下辺22の内側端24を目印にして、ドリルビス21をねじ込むべき位置を判断することができる。また、カバー4の内側端aは、図1、図2に示すように、係合部4Bよりもさらに内側へ突出した状態に延出させておくことが望ましい。これはカバー4の内側端aが庇となってドリルビス21を見えにくくし、意匠性を高めるからである。
なお、カバー4をホルダー3に着脱自在に固定する手段として前記ドリルビス21は作業が簡便で望ましいが、このドリルビス21以外にもホルダー3からカバー4を着脱自在に固定できる手段としては、要するに施工後においてホルダー3からカバー4を離脱できるのであれば如何なる手段であっても良いことはいうまでもない。
また、前記ホルダー3、カバー4、そしてベース10はそれぞれアルミの押出し成形によって成形したものを所定寸法に切断したものを用いているが、これらの材質としては、アルミに限らず、例えばステンレス等の金属類、硬質ゴム、硬質ABSやポリプロピレン等の合成樹脂類であっても良い。また、切断後において前記ホルダー3とベース10それぞれのアンカーボルト6の挿通孔12,20を形成してある。前記ベース10は、各図に示した構造の場合には、単に押出し成形の後、所定寸法に切断するだけで得られることは言うまでもない。
更に、前記ホルダー3のアンカーボルト6の挿通孔12とベース11のアンカーボルト6の挿通孔20は共に内外方向に沿った長孔に形成されている。その理由は、ホルダー3とカバー4、 また、ホルダー3とベース10、更にはベース10と立上がり躯体2、そ
れぞれの相対的な取り付け位置の調整に有効に機能させることができるからである。
また、ベース10の形状は、側面視(図1の紙面奥行き方向視)で、ほぼ台形形状を呈する例を示したが、この形状は矩形であっても良いことは言うまでもない。図1〜3中、25はワッシャである。
笠木装置の実施例1の設置後を示す断面図である。 組付け作業の過程を示し、図1に対応する断面図である。 図2に示される組付け作業の過程の斜視図である。 実施例3の作用を表す斜視図である。 従来構造を示し、(A)は第1の手段、(B)は第2の手段、(C)は第3の手段のそれぞれ説明断面図である。
符号の説明
1…笠木装置
2…立上がり躯体
2A…上面
2B…外側
2C…内側
3…ホルダー
3A,3B…支持部
4…カバー
4A,4B…係合部
4B1…係合片
5…アンカープラグ
6…アンカーボルト
7…防水層
8…表面化粧
9…空隙
10…ベース
11…シール材
12…挿通孔
15…係止部
16…係入部
19…底辺部
20…挿通孔
21…ドリルビス
22…下辺
23…係合片の内側端
24…下辺の内側端

Claims (6)

  1. 立上がり躯体の上面に所定間隔で固定されるホルダーと、立上がり躯体の外側から上面の一部を覆ってこれらのホルダーに係止保持されるカバーを備えた笠木装置において、ホルダーと立上がり躯体上面との間に、上下方向に所定の寸法で、かつ立上がり躯体上面に開放された空隙を備えたベースが設けられている共に、このベースの前記空隙内にはシール材が充填されていて、アンカーボルトがこのシール材を貫通してホルダーとベースを立上がり躯体内に埋設されているアンカープラグに固定するようにしたことを特徴とする笠木装置。
  2. カバーはホルダーの内側の係合部に固定手段で着脱自在に固定されている請求項1記載の笠木装置。
  3. ホルダーの内側支持部の下辺の内側端がカバーの内側の係止部の内側端よりも更に内側に突出した寸法に設定されていて、ホルダーの内側の端部の位置を外観で確認可能に構成された請求項1又は2のいずれかに記載の笠木装置。
  4. ベースの底辺の中央部を切除して空隙を立上がり躯体上面に開放するようにした請求項1〜3のいずれかに記載の笠木装置。
  5. ベースの底辺にアンカーボルトの挿通孔が設けられていて、この挿通孔を介して空隙を立上がり躯体上面に開放するようにした請求項1〜3のいずれかに記載の笠木装置。
  6. ホルダーの内側の支持部とカバーの内側の係合部とが内外方向で重なり合うようにし、この重合された部分をねじで着脱自在に固定してある請求項1〜5のいずれかに記載の笠木装置。
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