JP2008057290A - 笠木装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】立上がり躯体2の上面2Aに所定間隔で固定されるホルダー3と、立上がり躯体2の外側2Bから上面2Aの一部を覆ってこれらのホルダー3に係止保持されるカバー4を備えた笠木装置において、ホルダー3と立上がり躯体2の上面2Aとの間に、上下方向に所定の寸法で、かつ立上がり躯体2の上面2Aに開放された空隙9を備えたベース10が設けられている共に、このベース10の前記空隙9内にはシール材11が充填されていて、アンカーボルト6がこのシール材11を貫通してホルダー3とベース10を立上がり躯体2内に埋設されているアンカープラグ5に固定するようにした。
【選択図】図1
Description
一つは、立上がり躯体の上面にベース板を置き、この立上がり躯体内に埋め込まれているアンカーホルダーへ上方からアンカーボルトを捩じ込むことによって固定し、このベース板の上からアンカーボルトも含めて防水シートで覆い、ベース板の外端に取り付けた保持部にアングル状のカバーを係止保持させる手段がある〔図5(A)参照〕。
場合、カバー体はベース板に単に係止保持されているだけであるから、カバーが外れるおそれがある。また、大規模補修などで防水層を張替えするときに一緒にベース板もはがれて折れ曲がるおそれがあり、再利用ができなくなるおそれがある。
この二点が解決されることで、この第3の手段は、コスト面、施工面共に大変優位となることは目に見えて明らかである。
このシール材で覆われることになる。
カバーがホルダーに適正に固定保持され、強風などでカバーがホルダーから外れて落ちる危険性を未然に防止でき、高い安全性を確保できるからである。
施工時にカバーの係合部がこのホルダーの係入部に適正に嵌合されたか否かの確認の容易性を確保し、併せて後の補修工事などに大変有利となるからである。
空隙の形成が簡便で、的確に空隙を立上がり躯体上面に開放できるからである。請求項4記載の構成では、ベースを押出し成形で製造する際に、この底辺切除部も一挙に得られ、製造が簡単であり、請求項5記載の構成では、必然的に必要となるアンカーボルトの挿通孔の加工時に共に加工できるので、やはり製造が簡単である。
構造が簡単で、カバーをホルダーに固定するための作業も簡単になるからである。
先ず、本発明の実施例1に係る笠木装置1は、図1,4に示すように、立上がり躯体2の上面2Aに所定間隔で固定されるホルダー3と、立上がり躯体2の外側2Bから上面2Aの一部を覆ってこれらのホルダー3に係止保持されるカバー4を備えている。カバー4で覆う範囲は、図1に示すように、概ね立上がり躯体2の上面2Aの中央部分から外側にわたる部位である。そして、このホルダー3は立上がり躯体2内に埋設されているアンカープラグ5にアンカーボルト6を捩じ込むことによって、この立上がり躯体2の上面に2A上に固定される。また、前記ホルダー3にカバー4を係止保持させる構造としては、前
記ホルダー3にはその外側と内側とにそれぞれ支持部3A、3Bが備わり、カバー4の外側と内側との下端に設けられた係合部4A,4Bがこの支持部3A、3Bに係合することで行われる。
つまり、図2に詳しく示すように、上辺となる支持面17と、この支持面17の内外両端に一体に設けられた下方に拡開傾斜する傾斜辺18と、この傾斜辺18の下端から内方へ所定寸法で張り出す底辺部19とを備えている。支持面17の中央にはアンカーボルト6の挿通孔20が備わっている。
したがって、例えば底辺の中央に円形の貫通孔を開けるようにしても良い。孔の形状は円形に限らず四角でも、三角でも、また、楕円でも良く、他の如何なる形状でも良い。また、図示の例では、ベース10が側面視ほぼ台形形状に形成されているが、ベース10としては、例えば側面視ほぼ台形形状のベース10と同程度の板厚を有する平板状部材の中
央に貫通孔を開けて、前記空隙9を形成したものでも良い。この場合、貫通孔は、上下だけでなく、一側方にも開口した切欠き状(例えば平面視馬蹄形の貫通孔)とすることが望ましい。貫通孔が一側方にも開口した切欠き状であれば、側面視ほぼ台形形状のベース10の場合と同様に、シール材の充填状況を側方から目視で確認できるからである。ただし、何れの場合も、貫通孔の孔の径は、形状の違いによって一概には規定できないが、実質的に径として、アンカーボルトの少なくとも1.3〜5倍、好ましくは1.5〜3倍である。
次にこの発明の実施例2について説明する。
この実施例2の構造の目的は、カバー4のホルダーへの高い固定性を確保することである。
この目的を達成するための具体的な構造としては、図1,4に示すように、前記カバー4の内側の係合部4Bを前記ホルダー3の内側の係止部15にドリルビス21で、着脱自在に固定するようにしたものである。
この実施例3は、以上の実施例1,2の構造を更に有効に活用して、前記ホルダー3の内側の端部の位置を外観で容易に確認できるようにし、もって施工時のカバー4とホルダー3との適正な係合の可否判断や後の補修工事などに大変有利となるようにするために工夫されたものである。
具体的には、カバー4の前記内側の係合部4Bは、カバー4の内側縁よりもやや外側に至った部位の下面から、前記ベース10の内側の傾斜辺15と同じ傾斜角度にして、一体に突設されている。カバー4の内側縁よりもやや外側に至った部位という表現が意味する具体的な寸法は、図2に示すように、係合部4Bの上下寸法、つまりカバー4の取り付け位置から先端までの長さLのほぼ1.0〜1.8程度が望ましい。経験則から、カバー4を取り付けた後においてホルダー3の内側の端部がカバー4越しに窺えるに足る寸法であるからである。つまり、図4に示すように、ホルダー3の内側の端部の位置を外観で容易に確認できる。したがって、施工時にカバー4の係合部4Bがこのホルダー3の係入部16に適正に嵌合されたか否かの確認の容易性を確保し、併せて後の補修工事などに大変有利となる。
れぞれの相対的な取り付け位置の調整に有効に機能させることができるからである。
2…立上がり躯体
2A…上面
2B…外側
2C…内側
3…ホルダー
3A,3B…支持部
4…カバー
4A,4B…係合部
4B1…係合片
5…アンカープラグ
6…アンカーボルト
7…防水層
8…表面化粧
9…空隙
10…ベース
11…シール材
12…挿通孔
15…係止部
16…係入部
19…底辺部
20…挿通孔
21…ドリルビス
22…下辺
23…係合片の内側端
24…下辺の内側端
Claims (6)
- 立上がり躯体の上面に所定間隔で固定されるホルダーと、立上がり躯体の外側から上面の一部を覆ってこれらのホルダーに係止保持されるカバーを備えた笠木装置において、ホルダーと立上がり躯体上面との間に、上下方向に所定の寸法で、かつ立上がり躯体上面に開放された空隙を備えたベースが設けられている共に、このベースの前記空隙内にはシール材が充填されていて、アンカーボルトがこのシール材を貫通してホルダーとベースを立上がり躯体内に埋設されているアンカープラグに固定するようにしたことを特徴とする笠木装置。
- カバーはホルダーの内側の係合部に固定手段で着脱自在に固定されている請求項1記載の笠木装置。
- ホルダーの内側支持部の下辺の内側端がカバーの内側の係止部の内側端よりも更に内側に突出した寸法に設定されていて、ホルダーの内側の端部の位置を外観で確認可能に構成された請求項1又は2のいずれかに記載の笠木装置。
- ベースの底辺の中央部を切除して空隙を立上がり躯体上面に開放するようにした請求項1〜3のいずれかに記載の笠木装置。
- ベースの底辺にアンカーボルトの挿通孔が設けられていて、この挿通孔を介して空隙を立上がり躯体上面に開放するようにした請求項1〜3のいずれかに記載の笠木装置。
- ホルダーの内側の支持部とカバーの内側の係合部とが内外方向で重なり合うようにし、この重合された部分をねじで着脱自在に固定してある請求項1〜5のいずれかに記載の笠木装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006238786A JP4851892B2 (ja) | 2006-09-04 | 2006-09-04 | 笠木装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009102932A (ja) * | 2007-10-25 | 2009-05-14 | Hakusui Kosan Kk | 半笠木 |
JP2018066158A (ja) * | 2016-10-18 | 2018-04-26 | 株式会社ベルテック | 建物への付設物支持用基礎およびその設置構造 |
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-
2006
- 2006-09-04 JP JP2006238786A patent/JP4851892B2/ja active Active
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