JP2008054777A

JP2008054777A - ジグソーパズルの組立マット兼保管用ホルダー

Info

Publication number: JP2008054777A
Application number: JP2006232825A
Authority: JP
Inventors: Seiichi Yano; 成一矢野
Original assignee: YANOMAN KK
Current assignee: YANOMAN KK
Priority date: 2006-08-29
Filing date: 2006-08-29
Publication date: 2008-03-13
Anticipated expiration: 2026-08-29
Also published as: JP4553389B2

Abstract

【課題】パズルの組立て時には、パズル片をマット上で滑らせて移動させることが可能であり、保管時には、組立て途中のパズル片と一緒にまだ組立てられていないパズル片を保管することが可能であり、さらに移動時には、持ち運ぶことが容易なジグソーパズルの保管用具兼用作業マットを提供すること。
【解決手段】
全体として矩形のシート状とされるマット体２に、矩形のシート状とされるパズル組立て部2Aと該パズル組立て部2Aの長手方向の一端から芯体３の直径の３倍程度の幅で延設される矩形のシート状の巻きしろ部2Bを備えると共に、前記パズル組立て部2Aの裏面と前記巻きしろ部2Bの表裏両面に摩擦部材層21が設けられたマット体２と、該マット体２を巻きつける円柱状の芯体３を一組としてジグソーパズルの組立マット兼保管用ホルダーを構成した。
【選択図】図１

Description

本発明は、ジグソーパズルの組立て時には作業台として使用することができ、組立て途中のパズルを一時保管する際にはジグソーパズルの保管用ホルダーとして使用することの出来るジグソーパズル用具の構成に関する。

従来より、２枚の矩形の台紙をヒンジ部で連結して本のように開閉可能とされる台紙の間にパズル片を挟んで保管するジグソーパズルの保管用具兼用作業マットが存在していた。

しかしながら、このジグソーパズルの保管用具兼用作業マットは薄型ではあったものの、一辺(長辺)の寸法が450〜600mm程度と比較的大きなものであったため、持ち運ぶには抵抗感のあるものであった。
また、パズル組立て時の作業面となる部位に毛足の長いフェルト地が使用されていたため、ある程度組立てたパズルをマット上で滑らせて移動させようとしても、パズル片とマットの間にかなりの摩擦抵抗が生じてパズル片をマット上で動かしにくい場合があった。
また、この保管用具兼用作業マットでは、組立てられていないパズル片を別の容器に入れて保管しなくてはなないものであったため、長期に亘って保管する場合にはパズル片を紛失しないよう注意する必要があった。
特表平０８−５００５０７号公報

そこで、本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、保管時には組立て途中のパズル片だけでなく組立てられていないパズル片も一緒に収納することが可能であり、使用時にはパズル片をマット上で滑らせて移動させることが可能であり、さらに移動時には持ち運ぶことが容易なジグソーパズルの組立マット兼保管用ホルダーを提供することを課題とする。

請求項１記載の発明は、
矩形のシート状とされるマット体２と該マット体２を巻きつける円柱状の芯体３を一組として構成され、前記マット体２には、矩形のシート状とされるパズル組立て部2Aと、該パズル組立て部2Aの長手方向の一端から芯体３の直径の３倍程度の幅で延設された矩形のシート状の巻きしろ部2Bを備えており、前記パズル組立て部2Aの裏面と前記巻きしろ部2Bの表裏両面に摩擦部材層21が設けられていることを構成されることを特徴とする。

請求項２記載の発明は、
請求項１記載のものであって、
布帛の裏面に前記摩擦部材層21としての発泡PVCの層を形成することにより表裏２層とされた布帛によって前記パズル組立て部2Aが形成されていることを特徴とする。

請求項３記載の発明は、
請求項１又は請求項２何れか１記載のものであって、
摩擦部材層21としての軟質樹脂の層が裏面に設けられた布帛の端部を芯体の直径の３倍程度の幅で折り返すと共に、折り返して重ね合わせた矩形部の周縁部23を逢着することにより前記巻きしろ部が形成されることを特徴とする。

請求項４記載の発明は、
請求項１乃至３何れか1記載のものであって、
円筒状とされる前記芯体３の長手方向開口端33に着脱可能な蓋体31を嵌着することにより、筒内の空間を利用したパズル片の収容室32が設けられていることを特徴とする。

請求項５記載の発明は、
請求項４記載のものであって、
芯体３内部に収容した際にパズル片容器６の２箇所以上の角部62が芯体の内壁に軽く接触した状態となり、芯体３内部でのパズル片容器６の自由な移動が抑制されるように形成されたパズル片容器６を備えたことを特徴とする。

請求項６記載の発明は、
請求項１乃至５何れか１記載のものであって、
芯体３に巻き付けたマット体２がほどけないように芯体３に巻き付けたマット体２を保持する帯状の固定ベルト４を備えたことを特徴とする。

請求項７記載の発明は、
請求項１乃至６何れか１記載のものであって、
芯体３に捲き付けて円柱状とされた前記マット体２が収容される袋状部を備えると共に、帯状部材を袋状部に逢着して形成される把持部71を有するバッグ７を備えたことを特徴とする。

請求項１記載の発明によれば、
マット体上で組立てられたジグソーパズルを崩すことなくマット体ごと芯体に巻き付けて保管することができる。この際、マット体の裏面の摩擦部材層がパズル片に密着してパズル片の移動が強固に阻止される。また、巻きしろ部の幅を芯体の直径の３倍程度とすることにより、巻きしろ部の長さを芯体外周の1周分程度確保して巻きやすくすることができる。

請求項２記載の発明によれば、
発泡PVCによる摩擦部材層21を布帛の裏面に設けて表裏２層とされた布帛からマット体が形成されるので、マット体と一緒にパズル片を芯体に巻き付ける際に滑り止め効果のある発泡PVCの層をパズル片に密接させることにより、持ち運ぶ際に振動や衝撃が加わったとしてもパズル片が移動したりパズルが分解したりすることを防ぐことができる。
また、本発明によれば生地表面に毛足の無い布帛を用いることにより、フェルト地のような過剰なクッション性を与えることなくパズル組立て部2Aの触感を適度に硬い感触にすることでジグソーパズルの組心地を改善することができ、さらには、ある程度組立てられたパズル群をパズル組立て部上でずるずる滑らせるように動かしてパズル片の位置を調節可能とすることができる。

請求項３記載の発明によれば、軟質樹脂層が裏面に設けられた布帛の端部を折り返して重ね合わせた矩形部の周縁部を逢着することにより、表裏両面に滑り止めのある巻きしろ部を形成することができる。また、折り返しの幅を芯体の直径の３倍程度とすることにより、巻きしろ部の長さを芯体の１周分程度確保することができる。

請求項４記載の発明によれば、芯体内の空間をパズル片の収容室として利用することができる。

請求項５記載の発明によれば、持ち運び時にもパズル片容器を芯体の内部に安定した状態で収容しておくことができる。

請求項６記載の発明によれば、
芯体に巻き付けたマット体を固定ベルトで巻縛して巻き付けた状態を保持することができる。

請求項７記載の発明によれば、移動時にはバッグ７を使用することで手提げ鞄と同様に持ち運ぶことができる。

本発明に係るジグソーパズルの組立マット兼保管用ホルダー１は、全体として横長の矩形シート状に形成されるマット体２と、このマット体２を巻きつけるための円柱状の芯体３と、芯体３に巻き付けたマット体２がほどけないようにマット体２を固定する帯状の固定ベルト４を備えて構成される。
前記マット体２は、毛足の無いポリエステル布の裏面に発泡PVCで形成される摩擦部材層を設けて２層とされる厚さ1mm程度の布帛から形成されており、全体として横1400mm、縦680mm程度の寸法を有する矩形シート状とされている。
このマット体２には、パズルを組立てる作業領域としてのパズル組立て部2Aと、芯体３に巻きつける際に巻きしろとして使用される巻きしろ部2Bを備えている。前記パズル組立て部2Aは、縦680mm、横1000mm程度の横長矩形とされており、巻きしろ部2Bは、表裏両面とも摩擦部材層21を表にした状態で縦680mm、横400mm程度の縦長矩形とされている。
一方、前記芯体３は長さ750mm、直径120mm程度の紙管の長手方向開口端に着脱可能な蓋体31を嵌着することで、筒内の空間をパズル片の収容室32として使用できるように形成されている。
そして固定ベルト４は長さ400mm、幅30mm程度のPPバンドの端部及び所要の一箇所に面ファスナーを設けた面ファスナー付きPPバンド41の一端にバックル42を取付けて形成されており、このバックル42に面ファスナー付きPPバンド41を通してPPバンド41の端部を面ファスナーにより係止させることで環状に固定可能とされている。

以下、図面に基づいて本考案に係る実施例を詳細に説明する。

図１は、本発明に係るジグソーパズルの組立マット兼保管用ホルダー１構成を示している。
図２は、図１に示すマット体２の平面図を示しており、図３は、図１に示すマット体２の底面図を示している。
図１に示すように、本発明に係るジグソーパズルの組立マット兼保管用ホルダー１は、全体として横長の矩形シート状に形成されるマット体２と、このマット体２を巻きつけるための円柱状の芯体３と、芯体３に巻き付けたマット体がほどけないようにマット体２を固定する帯状の固定ベルト４を備えている。
前記芯体３は、紙管の長手方向開口端33に着脱自在な蓋体31を備えると共に、筒内にパズル片の収容室32を備えた長さ750mm、直径120mm程度の円柱状に形成されている。
そして固定ベルト４は長さ400mm、幅30mm程度のPPバンドの端部及び所要の一箇所に面ファスナーを設けた面ファスナー付きPPバンド41の一端にバックル42を取付けて形成されており、このバックル42に面ファスナー付きPPバンド41を通してPPバンド41の端部を面ファスナーにより係止させることで環状に固定可能とされている。

図２及び図３に示すように、前記マット体２は、毛足の無いポリエステル布の裏面に発泡PVCから成る摩擦部材層21を形成することで表裏２層とされた厚さ1mm程度の布帛によって、全体として横1400mm、縦680mm程度の寸法を有する矩形のシート状に形成されており、ジグソーパズルを組立てる作業領域としてのパズル組立て部2Aと、芯体３に巻きつける際に使用される巻きしろ部2Bを備えている。前記パズル組立て部2Aは縦680mm、横1000mm程度の横長矩形とされており、巻きしろ部2Bは、表裏両面とも発泡PVC樹脂の層を表にした状態で縦680mm、横400mm程度の縦長矩形とされている。
そして、パズル組立て部2Aには、パズル組立て時の目安としての小矩形枠24と大矩形枠25が印刷されている。

図４及び図５を参照してマット体２の製造工程説明する。
図４は前記マット体２の製造工程を模式的に示しており、図５は、図１に示すマット体２の部分拡大断面図を示している。
初めに図４(A)に示すように、布帛の右端を10mm程度の幅で表側に折り返し、次に図４(B)に示すように、布帛の表面が内側になるように布帛の右側を芯体３の直径の３倍程度の幅で折り返し、次に図４(C)に示すように、布帛の上下端をそれぞれ10mm程度の幅で裏側に折り返し、最後に、布帛の左端を10mm程度の幅で裏側に折り返し、図５に示すように、裁断部がほつれないように前記パズル組立て部２周囲の折り返し部分22と、前記巻きしろ部2Bの周縁部23のそれぞれの部位を逢着固定することでマット体２が製造されるものである。

本発明に係るジグソーパズルの組立マット兼保管用ホルダー１は以上説明したように構成されるものであり、使用に際しては、図６に示すようにパズル組立て部2Aの上でジグソーパズルを組立てて遊ぶことができる。
この際、パズル組立て部2Aの表面は毛足の無い布で形成されているので、パズル組立て部2Aとパズル片５の間に働く摩擦力はフェルト地上での摩擦力と比較して軽減されるため、ある程度組立てられたパズル群51をパズル組立て部上でずるずると滑らせるように動かしてパズル片の位置を調節すことができる。

そして、パズルの組立て作業を一時中断する場合には、図７(A)に示すように、組立てられていないパズル片５を複数のパズル片容器６に収めてから、このパズル片容器６を２つ１組として容器の蓋を対抗させた状態で芯体３内の収容室32に収納すると共に、組立て途中のパズル群51をマット体２と一緒に芯体３に巻き付けてから、図７(B)に示すように、２本の固定ベルト４で留めることにより、ある程度組立てられたパズル群51を崩すことなく保管することができる。
そして、ジグソーパズルの組立マット兼保管用ホルダーを持ち運ぶ際には、図７(C)に示すように付属のバッグ７に入れて手提げ鞄のようにして持ち運ぶことができるものである。

なお、マット体２と一緒にパズル群51を芯体３に巻き付ける際には、外周側よりも内週側のほうが巻取り径が小さくなることから内側ほど圧縮される傾向がある。これは、マット体２とパズル群51の双方を合計した厚みが３〜４ミリ程度と比較的厚みがあるためであり、これを無理に巻き取るとパズル片５同士の接合部に過剰な圧力が掛かりパズル片５を痛める可能性があるため好ましいことではないが、本実施例ではパズル組立て部2Aの表面が毛足の無いポリエステル布で形成されているので、パズル群51がパズル組立て部2Aの表面からある程度の摩擦抵抗を受けつつもパズル組立て部2A上滑動しながら巻き取られるため、パズル群51を構成するパズル片５同士の接合部に掛かる圧力が自然に緩和され、パズル片５の痛みが防止される。
さらに、マット体２と一緒に芯体３に巻き付けられたパズル群51は、図８に示すように滑り止め効果のある発泡PVCの層がパズル片５に密接した状態になっているため、持ち運ぶ際に振動や衝撃が加わったとしてもパズル片５が移動してしまうことはなく、パズルの分解が阻止される。
また、芯体３内部に収容されたパズル片容器６の２箇所以上の角部62が芯体３の内壁に軽く接触して芯体３内部でのパズル片容器６の転倒やがたつきが抑制され、持ち運び時におけるパズル片容器６の安定がたもたれる。

なお、本発明に係るジグソーパズルの組立マット兼保管用ホルダーの構成に関しては、前記実施例の構成に限定されることなく本考案の範囲を逸脱しない範囲で構成を変更することもできる。
例えば、前記マット体２の構成としては、複数枚の布帛を縫接して構成することも可能であるし、摩擦部材層21を構成する素材としては、発泡PVC以外にも、ポリエチレン、ポリウレタン、エラストマー等からなる軟質樹脂やゴム素材を使用することができる。
そして、芯体３を構成する素材としては、紙管に限らず樹脂パイプを用いることも可能であるし、芯体３の形状に関しては、商品販売時における包装箱の寸法を小型化するため、互いに連結することが可能な複数の円筒状部材に分割して構成することもできる。
また、固定ベルト４の構成としては、面ファスナーやバックルが取付けられた伸縮性のあるゴムベルトを利用することも可能であるし、ベルト全体が面ファスナーで形成されるものを使用することもできる。

パズルの組立て時には、パズル片をマット上で滑らせて移動させることが可能であり、パズルの保管時には、組立て途中のパズル片とまだ組立てられていないパズル片を一緒に保管することが可能であり、さらに移動時には、持ち運ぶことが容易なジグソーパズルの保管用具兼用作業マットを提供することができる。

本発明に係る１実施例の構成を示す図である。図１に示すマット体の平面図及び正面図である。図１に示すマット体の底面図である。図１に示すマット体の製造工程を示す図である。図１に示すマット体の部分拡大断面図である。マット体上で組立てられたパズル片の移動に関し説明する図である。途中まで組立てられたパズル片を保管する過程を示す図である。パズル片がマット体に挟まれて保持される状態を示す図である。

符号の説明

１ジグソーパズルの保管用具兼用作業マット
２マット体
2A シート部
2B 代部
21 摩擦部材層
22 折り返し部分
23 周縁部
３芯体
31 蓋体
32 収容室
33 長手方向開口端
４固定ベルト
41 面ファスナー付きPPバンド
42 バックル
５パズル片
51 パズル片
６パズル片容器
７バッグ

Claims

矩形のシート状とされるマット体２と該マット体２を巻きつける円柱状の芯体３を一組として構成され、
前記マット体２には、矩形のシート状とされるパズル組立て部2Aと、該パズル組立て部2Aの長手方向の一端から芯体３の直径の３倍程度の幅で延設された矩形のシート状の巻きしろ部2Bを備えており、
前記パズル組立て部2Aの裏面と前記巻きしろ部2Bの表裏両面に摩擦部材層21が設けられていることを特徴としたジグソーパズルの組立マット兼保管用ホルダー。
請求項１において、
布帛の裏面に前記摩擦部材層21としての発泡PVCの層を形成することにより表裏２層とされた布帛によって前記パズル組立て部2Aが形成されていることを特徴としたジグソーパズルの組立マット兼保管用ホルダー。
請求項１又は請求項２何れか一項において、
摩擦部材層21が裏面に設けられた布帛の端部を芯体の直径の３倍程度の幅で折り返すと共に、折り返して重ね合わせた矩形部の周縁部23を逢着することにより前記巻きしろ部が形成されていることを特徴としたジグソーパズルの組立マット兼保管用ホルダー。
請求項１乃至３何れか一項において、
円筒状とされる前記芯体３の長手方向開口端33に着脱可能な蓋体31を嵌着することにより、筒内の空間を利用したパズル片の収容室32が設けられていることを特徴としたジグソーパズルの組立マット兼保管用ホルダー。
請求項４において、
芯体３内部に収容した際にパズル片容器６の２箇所以上の角部62が芯体の内壁に軽く接触した状態となり、芯体３内部でのパズル片容器６の自由な移動が抑制されるように形成されたパズル片容器６を備えたことを特徴としたジグソーパズルの組立マット兼保管用ホルダー。
請求項１乃至５何れか一項において、
芯体３に巻き付けたマット体２がほどけないように芯体３に巻き付けたマット体２を保持する長尺状の固定ベルト４を備えたことを特徴としたジグソーパズルの組立マット兼保管用ホルダー。
請求項１乃至６何れか一項において、
芯体３に捲き付けて円柱状とされた前記マット体２が収容される袋状部を備えると共に、帯状部材を袋状部に逢着して形成される把持部71を有するバッグ７を備えたことを特徴としたジグソーパズルの組立マット兼保管用ホルダー。