JP2008054154A - 平面スピーカ - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量化を図り、運搬や据付作業の簡略化を図ると共に、電気音響効率の向上を図る。
【解決手段】本発明に係る平面スピーカは、薄膜状部材により形成された振動板11の両面側にダンピング部材12を介して平面電極13,14を配置することにより構成されており、平面電極13,14は、音響透過性を有すると共に内部損失が大きく且つ変形自在な導電性材料を含む素材により形成されており、好ましくは、金糸又は銀糸を含む織物により形成されているのがよい。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る平面スピーカは、薄膜状部材により形成された振動板11の両面側にダンピング部材12を介して平面電極13,14を配置することにより構成されており、平面電極13,14は、音響透過性を有すると共に内部損失が大きく且つ変形自在な導電性材料を含む素材により形成されており、好ましくは、金糸又は銀糸を含む織物により形成されているのがよい。
【選択図】図1
Description
本発明は、薄く平らな振動板を備えた平面スピーカに関する。
従来、スピーカの一つのタイプとして、平面スピーカが知られている。この平面スピーカは、図2に示されているように、振動板1の両面側に、それぞれ、所定の空隙を隔てて平行に平面電極2,3を配置することにより構成されており、平面電極2,3に駆動電流を流すことにより、振動板1が振動し、音が発生するようになっている(例えば、特許文献1、2参照)。
そして、このような構成を備えた平面スピーカは、平面波により音を伝搬させるため、距離による減衰がほとんどなく、また、音源が広いため、特定の周波数に帰還のピークが集中せず、ハウリングを起こすことがない等、種々の優れた特徴を備えている。
特開平10−178697号公報
特開2001−275187号公報
しかしながら、上記した従来の平面スピーカでは、スピーカが大型化し、重量が嵩むため、設置場所が制約されると共に、運搬や据付作業に手間が掛かるといった問題があった。また、音のエネルギー損失が大きく、電気音響交換効率を高めることが難しいといった問題もあった。
そこで、本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、軽量化を図ることができ、設置場所の制約を受けることがなく、運搬や据付作業を容易に行うことができ、電気音響効率の向上を図ることのできる平面スピーカを提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するため、本発明に係る平面スピーカは、薄膜状部材により形成された振動板の両面側にダンピング部材を介して平面電極を配置することにより構成されており、該平面電極は、音響透過性を有すると共に内部損失が大きく且つ変形自在な導電性材料を含む素材により形成されていることを特徴とする。
そして、前記薄膜状部材は、導電性フィルム、又は絶縁性フィルムに導電性フィルムを被着したフィルムであってもよい。
また、前記ダンピング部材は、音響透過性と制振性と電気絶縁性とを有する材料により形成されていてもよい。
さらに、前記平面電極は、導電性を有する糸を含む糸により織られた織物により形成されていてもよい。
さらにまた、前記織物は、金糸又は銀糸を含む織物であってもよい。
さらに、前記薄膜状部材における絶縁性フィルムがポリエステルであってもよい。
さらに、前記ダンピング部材が、エステルウールであってもよい。
本発明によれば、振動板がダンピング部材により挟み込まれて支持される構造になっているため、広い帯域において振動板全体を一様に振動させることができる。したがって、高い音圧を得ることができ、電気音響変換効率を高めることができる。
また、振動板、ダンピング部材、及び平面電極には、柔軟な部材を使用しているため、軽量化及びコンパクト化を図ることができ、運搬や据付作業を容易に行うことができる。さらに、平面電極を分割することにより、同一の振動板を使用して制御面数を増やしたり、平面形状以外の円柱形状や球形状といった様々な形状にしたり、或いは、平面電極の厚みを調節することにより、制御面の制動力に重み付けを行ったりすることもできるため、設置場所の制約を受けることがなく、平面スピーカの用途の拡大を図ることができる等、種々の優れた効果を得ることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。ここで、図1は本発明の実施の形態に係る平面スピーカの構成を示す概略説明図である。
本発明の実施の形態に係る平面スピーカは、薄膜状部材により形成された振動板11の両面側に、それぞれ、柔軟な部材から成るダンピング部材12を介して平面電極13,14を配置することにより構成されている。
前記薄膜状部材は、導電性フィルム、又は絶縁性フィルムに導電性フィルムを被着したフィルムであり、好ましくは、ポリエステルフィルムにアルミニウムを蒸着することにより形成され、その厚みは2〜3μm程度である。なお、絶縁性フィルムとしては、前記ポリエステルの他、ポリエチレンフィルムやテフロン(登録商標)フィルム等であってもよい。
また、ダンピング部材12は、音響透過性と制振性と電気絶縁性を有する材料により形成されており、好ましくは、エステルウールにより形成され、木綿や絹等、他の柔軟な部材により形成されていてもよい。
さらに、平面電極13,14は、音響透過性を有すると共に内部損失が大きく且つ変形自在な導電性材料を含む素材により形成されており、金糸又は銀糸を含む織物により形成されているのが好ましいが、アルミニウム製の糸状部材を含む織物等、他の導電性を有する糸を含む糸により織られた織物により形成されていてもよい。
なお、平面電極13,14にダンピング部材12を内貼りし、平面電極13,14とダンピング部材12とを一体化したり、或いは、平面電極13,14の内側にダンピング部材12を起毛した状態で貼着したりしてもよい。また、ダンピング部材12にシリコーンゴムを使用し、該シリコーンゴムの表面に導電塗料を塗布することにより平面電極13,14を形成することもできる。
このような構成を備えた平面スピーカは、振動板11が柔軟な部材から成るダンピング部材12によって挟み込まれて支持される、所謂エッジレス構造になっているため、広い帯域において振動板11全体を一様に振動させることができる。したがって、高い音圧を得ることができ、電気音響変換効率を高めることができる。
また、振動板11、ダンピング部材12、及び平面電極13,14に柔軟な部材を使用しているため、軽量化及びコンパクト化を図ることができ、運搬や据付作業を容易に行うことができる。
さらに、平面電極13,14を分割することにより、同一の振動板11を使用して制御面数を増やしたり、平面形状以外の円柱形状や球形状といった様々な形状にしたり、或いは、平面電極13,14の厚みを調節することにより、制御面の制動力に重み付けを行ったりすることもできる。したがって、上記した平面スピーカは、設置場所の制約を受けることがなく、例えば、大型スクリーンや舞台の緞帳や、カーテン等にも使用することができ、用途の拡大を図ることができる。
そして、上記した平面スピーカをカーテンに使用した場合には、平面スピーカが外部からの遠赤外線を反射するため、冬場の放射冷却を防止することができ、省エネルギー化を図ることができる。また、音を遮蔽する効果も期待することができる。
11 振動板
12 ダンピング部材
13 平面電極
14 平面電極
12 ダンピング部材
13 平面電極
14 平面電極
Claims (7)
- 薄膜状部材により形成された振動板の両面側にダンピング部材を介して平面電極を配置することにより構成されており、該平面電極は、音響透過性を有すると共に内部損失が大きく且つ変形自在な導電性材料を含む素材により形成されていることを特徴とする平面スピーカ。
- 前記薄膜状部材は、導電性フィルム、又は絶縁性フィルムに導電性フィルムを被着したフィルムであること特徴とする請求項1に記載の平面スピーカ。
- 前記ダンピング部材は、音響透過性と制振性と電気絶縁性とを有する材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の平面スピーカ。
- 前記平面電極は、導電性を有する糸を含む糸により織られた織物により形成されている請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載の平面スピーカ。
- 前記織物は、金糸又は銀糸を含む織物であることを特徴とする請求項4に記載の平面スピーカ。
- 前記薄膜状部材における絶縁性フィルムがポリエステルであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1の請求項に記載の平面スピーカ。
- 前記ダンピング部材が、エステルウールであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1の請求項に記載の平面スピーカ。
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