JP2008052242A - 割スリーブ、割スリーブ製造装置、および割スリーブの製造方法、ならびに割スリーブを用いた光レセプタクル - Google Patents

割スリーブ、割スリーブ製造装置、および割スリーブの製造方法、ならびに割スリーブを用いた光レセプタクル Download PDF

Info

Publication number
JP2008052242A
JP2008052242A JP2007017313A JP2007017313A JP2008052242A JP 2008052242 A JP2008052242 A JP 2008052242A JP 2007017313 A JP2007017313 A JP 2007017313A JP 2007017313 A JP2007017313 A JP 2007017313A JP 2008052242 A JP2008052242 A JP 2008052242A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
split sleeve
cylindrical body
peripheral surface
mold
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007017313A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Sakurai
弘樹 櫻井
Yoshihiro Kobayashi
善宏 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2007017313A priority Critical patent/JP2008052242A/ja
Publication of JP2008052242A publication Critical patent/JP2008052242A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

【課題】割スリーブの基本特性である抜去力の安定性を改善する。
【解決手段】軸方向にスリット1を有し、貫通孔2内にフェルール6が挿入される筒体3からなる割スリーブX1であって、筒体3の外周面に、n個(nは3以上の整数)の溝部が形成され、溝部4は、筒体3の軸方向と直交する方向で断面視して筒体3の外周面を周方向にn等分(nは3以上の整数)してなる各領域に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は光ファイバを挿通したフェルール同士を接続するための光コネクタに用いられる割スリーブに関するものである。また、本発明は、割スリーブの製造装置および割スリーブの製造方法、ならびに割スリーブを備えてなる光レセプタクルに関するものである。
近年、情報通信における情報量の増大に伴い、光ファイバを用いた光通信が利用されている。この光通信においては、光ファイバ同士を接続するために、該光ファイバを貫通孔で保持する円筒状のフェルールが用いられる。
光ファイバ同士を接続する光コネクタの構造は、図8に示すように光ファイバ52を挿入したフェルール51同士を割スリーブ53の両端から挿入して突き合わせることにより、フェルール51に挿入された光ファイバ52同士を接続するものである。このフェルール51および割スリーブ53の材質としては、たとえばアルミナやジルコニア等のセラミックスまたはガラスが用いられる。
割スリーブ53は、図9(a)に示すように、均一な肉厚を有する円筒体で構成されるとともに長手方向にスリット54が設けられ、その貫通孔55はフェルール51の外径よりわずかに小さくなるように精密研磨されている。そして、この割スリーブ53は、割スリーブ53の貫通孔55を挟んでスリット54と対向するスリット対向部が弾性変形するため、フェルール51が挿入されると、割スリーブ53の径が広がるとともに、元の形状に戻る力が作用することにより、割スリーブ53の内周面でフェルール51を強固に保持することができる(例えば特許文献1参照)。
このような割スリーブ53は、光ファイバ52を挿通したフェルール51が多数回挿抜される。そのため、割スリーブ53を長期間使用した場合は、フェルール51と割スリーブ53との摺動部で磨耗が生じて微小摩耗粉が発生し、フェルール51と割スリーブ53との間に摩耗粉が介在するという問題があった。さらに、光コネクタの使用環境によっては、空気中の微小な粉塵がフェルール51と割スリーブ53との間に介在する場合も生じていた。
そのため、従来の割スリーブ53では、このような磨耗粉や粉塵等が割スリーブ53とフェルール51との間に介在すると、磨耗粉や粉塵の分だけ割りスリーブの径が大きく広げられ、割スリーブ53に挿入されたフェルール51を抜きとる際に必要となる力(抜去力)がばらつき、抜去力が不安定になるという問題があった。
また、この抜去力の不安定化を解消するために、割スリーブ53においては、図9(b)に示すように、割スリーブ53の内周面に凸部56を設けてフェルール51と摺動面積を小さくすることによって、磨耗粉の発生を抑制していた(例えば特許文献2参照)。
特開平2−231545号公報 特開平6−27348号公報
しかしながら、凸部56を有する割スリーブ53は、凸部56を形成するための割スリーブ53の内周加工に多大な時間を要し、製造コストが高くなるという問題があった。
そこで、本発明では抜去力の安定化を図るとともに、製造が容易な割スリーブを提供することを目的とする。
本発明の割スリーブは、上記問題点に鑑みてなされたものであり、軸方向にスリットを有し、貫通孔内にフェルールが挿入される筒体からなる割スリーブであって、前記筒体の外周面に、n個(nは3以上の整数)の溝部が形成され、前記溝部は、前記筒体の軸方向と直交する方向に断面視して前記筒体の外周面を周方向にn等分(nは3以上の整数)してなる各領域に形成されていることを特徴とする。
また、本発明において、前記溝部の底面部は、前記筒体の軸方向と直交する方向で断面視して、曲面であることを特徴とする。
さらに、本発明において、前記溝部の底面部は、前記筒体の軸方向と直交する方向で断面視して、凹曲面であることを特徴とする。
またさらに、本発明において、前記底面部の曲面の曲率半径は、0.01mm以上であることを特徴とする。
さらにまた、本発明において、前記溝部に前記筒体よりも弾性率の小さい樹脂を充填したことを特徴とする。
また、本発明において、前記筒体の内周面と前記各溝部の底面部との最短距離が、前記スリットから遠ざかるに従って漸次大きくなることを特徴とする。
また、本発明において、前記溝部は前記筒体の軸方向と直交する方向で断面視して、前記筒体の周方向における幅が開口部から底面部に向かうにしたがって小さいことを特徴とする。
また、本発明においては、前記溝部の内面と前記筒体の外周面との境界面をC面またはR面としたことを特徴とする。
本発明の割スリーブの製造装置は、一端から他端まで延在するスリット形成用の突起部が外周面に形成された筒状の第1金型の外周面と空隙を介し、内周面に突条部が形成された筒状の第2金型を配置する工程と、前記空隙に原料を充填する工程と、前記原料を圧縮して成形する成形工程と、を含んでなることを特徴とする。
本発明の割スリーブの製造方法は、外周面に溝部を有するとともに軸方向にスリットを有し、貫通孔内にフェルールが挿入される筒体からなる割スリーブの製造方法であって、一端から他端まで延在するスリット形成用の突起部が外周面に形成された筒状の第1金型と、該第1金型の外周面と原料が充填される空隙を介して配置され、内周面に突条部が形成された筒状の第2金型と、を備えたことを特徴とする。
本発明の光レセプタクルは、本発明の割スリーブと、一端部が前記割スリーブの一端側の貫通孔内で保持され、前記割スリーブの他端側から挿入されるプラグフェルールと光学的に結合される光ファイバを有するファイバスタブと、該ファイバスタブの他端部を保持したホルダと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、割スリーブを構成する筒体の外周面に、該筒体の軸方向の一端から他端まで延びるように形成された複数の溝部を前記筒体の軸方向と直交する方向に断面視して前記筒体の外周面を周方向にn等分(nは3以上の整数)してなる各領域に形成されてなることにより、割スリーブの貫通孔内にフェルールを挿入すると、溝部の底面部が貫通孔側に向かって突出するように弾性変形する。その結果、本発明では、筒体の周方向に略等間隔で生じる突出部でフェルールを保持することができるため、フェルールを安定に保持することが可能となるとともに、フェルールとの接触面積を小さくすることにより、前記筒体と前記フェルールとの摺動で生じる磨耗粉を低減させ、抜去力の安定化を実現することができる。さらに、本発明では、筒体の外周面に溝部を形成しているため、加工工程が簡易であるとともに、加工時間を短縮することが可能となり、製造コストを抑制することができる。
さらに、溝部の底面部を曲面にすれば、フェルールの挿入によって筒体が弾性変形しても、溝部の底面部と側面部との連結部における応力集中を緩和することができるため、連結部で生じるクラック等を抑制することができる。また、底面部を凹曲面にすれば、フェルールの挿入による筒体の弾性変形が容易になる。さらには、底面部の曲面の曲率半径を0.01mm以上にすれば、上記した応力集中を緩和できるとともに、筒体が弾性変形し易くなり、抜去力のばらつきをより低減させることができる。
また、本発明において、溝部に筒体よりも弾性率の小さい樹脂を充填すれば、筒体の剛性を小さくできるとともに厚みが薄くなった溝部を補強することができるため、割スリーブの強度を高めることができる。
また、本発明において、筒体の内周面と各溝部の底面部との最短距離をスリットから遠ざかるに従って漸次大きくすれば、フェルール挿入によって生じる筒体の弾性変形により最も応力が作用する筒体の貫通孔を挟んでスリットと対向するスリット対向部の厚みを大きくすることができるため、スリット対向部からの破壊を抑制することができる。
また、本発明において、溝部を筒体の軸方向と直交する方向で断面視して、筒体の周方向における幅を開口部から底面部に向かうにしたがって小さくするようにすれば、溝部の底面部が貫通孔側に向かって突出する弾性変形をより大きくできるため、フェルールをより安定に保持できる。
また、本発明において、溝部の内面と筒体の外周面との境界面をC面またはR面とすれば、たとえばフェルール挿入によって筒体が弾性変形することにより溝部の開口側の角部同士が接触しても、当該角部におけるカケの発生を低減することができる。
本発明の割スリーブの製造装置によれば、一端から他端まで延在するスリット形成用の突起部が外周面に形成された筒状の第1金型と、該第1金型の外周面と原料が充填される空隙を介して配置され、内周面に突条部が形成された筒状の第2金型と、を備えているため、上記空隙に原料を充填して、原料を圧縮して成形すれば、スリット、溝部を有する成形体を一度の圧縮工程で作製することができ、スリットおよび溝部を形成する切削等の後加工工程を簡略化することができる。
以下に本発明の割スリーブの第1実施形態について図1(a)、(b)、および図1(c)を用いて説明する。
<第1実施形態>
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る割スリーブX1の斜視図である。本発明の一実施形態に係る割スリーブX1は、軸方向にスリット1を有するとともに、貫通孔2内にフェルールが挿入される筒体3からなり、筒体3の長手方向に沿って、外周面に溝部4を構成しており、さらに溝部4の底面部4aが曲面となっている。
筒体3は、貫通孔2の開口部から挿入される光ファイバを有するフェルール5(図1(c)参照)を保持する機能を有し、貫通孔2の両端の開口部からそれぞれ挿入されるフェルール同士を貫通孔2内で当接させて、フェルール5が有する光ファイバ同士を光学的に結合させる。
この筒体3の形状は、フェルール5を保持可能な貫通孔2を有していれば特に限定されるものではなく、たとえば円筒体、貫通孔を有する角柱体(三角柱、四角柱等)で構成される。
また、筒体3の材質は、たとえば燐青銅、ベリリウム銅、黄銅、ステンレス等の金属、エポキシ樹脂、液晶ポリマー等のプラスチック、またはアルミナ、ジルコニア等のセラミックスを使用することができる。このような材料においては、特にジルコニアセラミックスで筒体3を形成することが好ましい。具体的には、ZrO2を主成分とし、Y23、CaO、MgO、CeO2、Dy23を安定化剤として少なくとも一種含み、正方晶の結晶を主体とする部分安定化ジルコニアセラミックスである。このような部分安定化ジルコニアセラミックスは、優れた耐摩耗性を有するとともに適度に弾性変形することから、フェルールが多数回挿抜されても、破損が生じにくい。
この筒体3の外周面には、筒体3の軸方向の一端から他端まで延びる3つの溝部4が、筒体3の周方向に略等間隔で形成されている。より具体的には、図1(b)に示すように、筒体3の軸方向と直交する方向に断面視して、仮想等分線Aで筒体3の外周面を周方向に3等分し、該仮想等分線Aでn個の領域に区画された仮想領域Bを設定したときに、各領域にそれぞれ溝部4が形成されている。すなわち、溝部4は、筒体の周方向に略等間隔になるように形成されればよく、等間隔で形成されていることが好ましい。また、本発明の第1実施形態では溝部4が3つ形成されているが、本発明では3つに限られることなく、n個以上(nは3以上の整数)形成してもよい。さらに、溝部4が3つ形成されている場合、1つの溝部4がスリット1対向部に形成され、他の2つの溝部4がスリット1から等距離で形成されていることが好ましい。
なお、この溝部4の大きさは、幅が0.2mm〜0.8mm、深さが0.196mm〜0.504mmである。また、本発明の第1実施形態では、筒体3の軸方向の一端から他端まで延びる溝部4が形成されているが、本発明ではこの形態に限られることなく、たとえば溝部4が筒体4の長手方向の途中まで形成されている形態でもよい。
次に、本発明の第1実施形態に係る割スリーブX1の作用について図1(c)を用いて説明する。図1(c)は、本発明の第1実施形態に係る割スリーブX1にフェルール5が挿入されているときの断面図である。
筒体3の貫通孔2は、挿入されるフェルール5の外径よりもわずかに小さく形成されている。そのため、割スリーブX1は、フェルール5が筒体3の貫通孔2に挿入されると、筒体3の貫通孔の径が拡大され、溝部4の底面部4aと対向する筒体3の内周面部が変形して凸部3aが形成され、該凸部3aの頂面が貫通孔2内のフェルール5の外周面と当接するようになり、筒体3の元の形状に戻ろうとする力によってフェルール5を保持する。このとき、溝部4は、上述したように、仮想等分線Aで筒体3の外周面を周方向に3等分してなる各領域に区画された仮想領域Bに形成されていることから、フェルール5を保持する筒体3の凸部3aも筒体3の周方向に略等間隔に位置するようになる。その結果、本実施形態では、フェルール5を略等間隔で3点(筒体3の凸部3a)支持することができるため、フェルール5を安定的に保持することができる。
ここで、筒体3で保持されたフェルール5を抜き取る際には、この筒体3が元の形状に戻ろうとする力よりも大きい力を作用させる必要があり、この力が抜去力と呼ばれるものである。抜去力は、筒体3が元の形状に戻る力と同一とみなすことができることから、筒体3の内径(貫通孔2の直径)を押し広げる量に比例する。すなわち、フェルール5の外径と筒体3の内径の大きさの差が大きい場合は、フェルールを筒体3に挿入する時の筒体3の押し広げ量は大きくなるため、抜去力は大きくなる。
一般に、割スリーブは、光ファイバを挿通したフェルール5が頻繁に挿入され、また引き抜かれるというように使用される。このような挿抜の繰り返しにおいては、割スリーブを構成する筒体3の内周面とフェルール5の外周面とが摩耗することで微小な摩耗粉がフェルール5の外周面と筒体3の内周面との間に介在することがある。このような磨耗粉が存在した状態でフェルール5が割スリーブに挿入されると、磨耗粉の体積分だけ余分に割スリーブを押し広げなければならなくなることから、抜去力が大きくなる。すなわち、このような磨耗粉が存在すれば、抜去力が変動して割スリーブの抜去力が不安定になる。
しかしながら、本発明においては、筒体3にフェルール5が挿入されたときに生じる凸部3aの頂面でもってフェルール5を保持することから、フェルール5の外周面と筒体3の内周面との接触面積を小さくすることができるため、筒体3とフェルール5との摺動によって生じる磨耗粉の発生を抑制し、抜去力の安定化を図ることができる。
本発明の第1実施形態では溝部4の底面部4aを曲面としているが、この形態に限られることなく、たとえば平面であってもよく、また、粗面であってもよい。しかし、溝部4の底面部4aを曲面とすれば、フェルール5の挿入によって筒体3が弾性変形しても、溝部4の底面部4aと側面部との連結部における応力集中を緩和することができるため、連結部で生じるクラック等を抑制することができる。また、底面部4aを凹曲面にすれば、フェルール5の挿入による筒体3の弾性変形が容易になる。さらには、底面部4aを曲面とする場合、底面部4aの曲面の曲率半径を0.01mm以上にすれば、上記した応力集中を緩和できるとともに、筒体3が弾性変形し易くなり、抜去力のばらつきをより低減させることができる。ここで、曲率半径が0.01mm未満であれば、溝部4の底面部4aと側面部との連結部における応力集中の緩和効果を十分に得られない場合がある。
次に、本発明の割スリーブに係る他の実施形態について図2乃至図4を参照しつつ説明する。
<第2実施形態>
図2(a)は、本発明の第2実施形態に係る割スリーブX2の断面図であり、図2(b)
は、割スリーブX2にフェルール5が挿入された状態の断面図である。本発明の第2実施形態に係る割スリーブX2は、図2(a)に示すように、溝部4に筒体3よりも弾性率の小さい樹脂6が充填されている点で本発明の第1実施形態の割スリーブX1と相違し、他の構成は割スリーブX1と同じである。
このように、本発明の第2実施形態では、溝部4に樹脂6を充填させることにより、筒体3にフェルール5が挿入されても、筒体3の弾性変形を妨げることなく、弾性変形によって生じる凸部3aでフェルール5を保持できるとともに、筒体3の肉厚が薄くなった溝部4の形成部を補強することができるため、筒体3の強度を高めることができる。
このような樹脂6としては、筒体3をアルミナ、ジルコニア等のセラミックス、または金属で形成する場合、たとえばエポキシ樹脂、アクリル樹脂、LCP(液晶ポリマー樹脂)、PBT(ポリブロモターフェニル)PET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂を用いることができる。また、樹脂6の弾性率は、たとえばナノインデンテーション法によって算出されるヤング率であらわすことができる。ナノインデンテーション法による測定方法は、樹脂6の表面部にたとえばダイヤモンド製の圧子を、予め定める荷重まで押し込む。その後、前記圧子を取り除く(除荷)までの荷重と変位との関係(圧入−除荷曲線)を測定する。これにより得られる圧入曲線は、材料の弾塑性的な変形挙動を反映し、除荷曲線は弾性的な回復挙動によって得られる。そして、この除荷曲線の初期の傾きから弾性率を算出することにより、樹脂6の弾性率を測定することができる。
<第3実施形態>
図3(a)は、本発明の第3実施形態に係る割スリーブX3の断面図であり、図3(b)
は、割スリーブX3にフェルール5が挿入された状態の断面図である。本発明の第3実施形態に係る割スリーブX3は、図3(a)に示すように、筒体3の内周面と各溝部4の底面部4aとの最短距離をスリット1から遠ざかるに従って漸次大きくした点で本発明の第1実施形態の割スリーブX1と相違し、他の構成は割スリーブX1と同じである。
このように、本発明の第3実施形態の割スリーブX3では、フェルール5の挿入によって生じる筒体3の弾性変形により最も応力が作用する筒体3の貫通孔2を挟んでスリット1と対向するスリット対向部の厚み(筒体3の肉厚)を大きくすることができる。その結果、本発明の第3実施形態では、スリット対向部における強度を増大させることができるため、スリット対向部における破壊を抑制することができる。さらに、本発明の第3実施形態の割スリーブX3では、筒体3の肉厚を全て厚くしていないことから、筒体3の弾性力を不要に上げることなく構成されているため、抜去力を安定化することができる。なお、第3実施形態の割スリーブX2は、筒体3の肉厚が最も厚いスリット対向部の厚みが、たとえば0.3mm〜0.508mm、一方で、筒体3の肉厚が最も薄いスリット1近傍部の厚みが、たとえば0.1mm〜0.295mmである。
<第4の実施形態>
図4(a)は、本発明の第4実施形態に係る割スリーブX4の断面図であり、図4(b)
は、割スリーブX4にフェルール5が挿入された状態の断面図である。本発明の第4実施形態に係る割スリーブX4は、図4(a)に示すように、溝部4の開口部は、筒体3の軸方向と直交する方向で断面視して、筒体3の周方向における幅が底面部4aよりも大きくなっており、さらに溝部4の内面と筒体3の外周面との境界面4bがC面となっている点で本発明の第1実施形態の割スリーブX1と相違し、他の構成は割スリーブX1と同じである。ここで、溝部4の筒体3の周方向における幅とは、筒体3の軸方向に断面視して、溝部4が形成された部位に筒体の周方向に沿って仮想線を引いた場合、溝部4内に入った該仮想線の長さのことを指す。すなわち、溝部4の開口部における幅とは、筒体3の外周面に沿って引かれる仮想線を想定し、溝部4の開口部で切りとられる仮想線の長さである。
このように、本発明の第4実施形態の割スリーブX4では、溝部4を筒体3の軸方向と直交する方向で断面視して、筒体3の周方向における幅を開口部から底面部に向かうにしたがって小さくしたことにより、溝部4の底面部4aが貫通孔側に向かって突出する弾性変形をより大きくできるため、フェルールをより安定に保持できる。すなわち、割スリーブX4では、溝部4の開口部の幅が底面部4aよりも大きいため、フェルールが挿入されて弾性変形しても、溝部4の開口部側の角部同士が接触しにくくなることから、上記角部の接触による弾性変形の阻害要因を小さくすることができる。さらに、溝部4の内面と筒体3の外周面との境界面4bをC面にしたことにより、弾性変形した際、上記境界面、すなわち溝部4の開口部側の角部同士が接触しても、当該角部におけるカケを抑制することができる。なお、割スリーブX4では境界面4bをC面としているが、このC面に代えて、R面にしても同様な効果を得ることができる。
次に、本発明の割スリーブを用いた光レセプタクルについて図5を用いて説明する。
図5(a)は、本発明の一実施形態である光レセプタクルYの断面図であり、図5(b)は、光レセプタクルYのC―C’面における断面図である。
本発明の一実施形態である光レセプタクルYは、図5(a)に示すように、フェルール12aの貫通孔に光ファイバ12bを固定したファイバスタブ12、ファイバスタブ12の先端部が一方の開放端部から挿入されるとともに、他方の開放端部からプラグフェルール(図示なし)の先端側を挿入してファイバスタブ12の先端部に当接・把持させるための本発明の割スリーブX1、割スリーブX1を保護するためのシェル10、ファイバスタブ12を保持するためのホルダ11、とを備えている。このような光レセプタクルYは、割スリーブの抜去力の安定化を実現することができる。
フェルール12aは、光ファイバ12bを保護するとともに、割スリーブX1と協働してファイバスタブ12の中心軸とプラグフェルール(図示なし)の中心軸とを一致させるための部材であり、たとえば円筒状を成している。フェルール12aを構成する材料としては、酸化ジルコニウム(ジルコニア)、酸化アルミニウム(アルミナ)、ムライト、窒化ケイ素、炭化ケイ素および窒化アルミニウムなどの単体もしくはこれらを主成分として含むセラミックス、結晶化ガラスなどのガラスセラミックス、燐青銅、ベリリウム銅、黄銅、ステンレスなどの金属、エポキシや液晶ポリマーなどのプラスチックスなどが挙げられ、中でも対候性や靭性に優れたジルコニア系セラミックス(ジルコニアを主成分とするセラミックス)が好適である。ジルコニア系セラミックスの中でも、とりわけ、酸化ジルコニウム(ZrO)を主成分とし、Y、CaO、MgO、CeO、Dyなどからなる群より選択される少なくとも一種を安定化剤として含む部分安定化ジルコニアセラミックス(正方晶の結晶が主体)が、耐摩耗性および弾性変形性の観点からより好ましい材料として挙げられる。
光ファイバ12bは、光を伝播するためのものである。光ファイバ12bとしては、石英系光ファイバ、プラスチック系光ファイバおよび多成分ガラス系光ファイバなどが挙げられる。
シェル10およびホルダ11は光モジュールとして光素子等を収納するケースと溶接することが多いため、ステンレス、銅、鉄、ニッケルなどの溶接が可能な材料が用いられるが、主には耐腐食性と溶接性を考慮して、ステンレスが用いられる。
次に、本発明の割スリーブの製造方法の一例について説明する。割スリーブX1の製造方法としては、まず、筒体3を作製する。筒体3は、例えばジルコニアセラミックスからなる円筒状の筒体3を形成する場合、予め射出成形、プレス成形、押出成形等の所定の成形法によって円筒状の成形体を作製後、その成形体を1300〜1500℃で焼成し、所定の寸法に研削加工または研磨加工を施す。なお、この製造方法では、成形体に切削加工等によって予め所定の形状を形成しておき、その後焼成を行ってもよい。
そして、上述した焼成工程を経て得られた筒体3に内外径の所定寸法精度を調整するための研磨加工を施す。その後、筒体3の長手方向にスリット1を形成する加工を施した後、
筒体3の外周面に、筒体3の周方向で略等間隔になるように複数の溝部4を形成する加工を施すことにより、割スリーブX1を作製することができる。なお、スリット1および溝部4は、たとえば所定のスリット1の幅及び溝部4の幅に対応した厚さを有する円盤状のダイヤ砥石を用い、このダイヤ砥石を回転させつつ、ホットメルトワックス等で固定した筒体3の中心軸に対して平行に押し当てて加工することにより形成できる。
一方、筒体3をプラスチックスで作製する場合は、所定の金型を準備し、射出成形等で製造することができる。一方、筒体3を金属材料で作製する場合は、電鋳、旋盤加工、プレス加工、研削加工等の加工により製造することができる。
次に、上述した割スリーブの製造方法と異なる本発明の割スリーブの製造方法および割スリーブの製造装置について図6および図7を参照しつつ説明する。
図6は本発明の割スリーブの製造装置Zの要部を構成する金型部を示す断面図であり、(a)は各金型が分離された状態を示し、(b)各金型が組み合わされた状態を示すものである。割スリーブの製造装置Zの金型部は、第1金型32、第2金型33、および上パンチ34から構成されている。
第1金型32は、一端から他端まで延在するスリット形成用の突起部32bが外周面に形成された円柱部32aが台32cに固定されてなる。第2金型33は、貫通孔33bを有する筒状体からなり、内周面に複数の突条部33aが形成されている。この突条部33aは、割スリーブの前駆体である成形体の外周面に形成される溝部と同じ数だけ設けられている。上パンチ34は、原料を圧縮して成形するために上方向から圧力を与える金型挿入部34aと、突条部33aが収納される突条収納部34bと、スリット形成用の突起部32aが収納される突起収納部を具備している。なお、第1金型32、第2金型33、上パンチ34の材質は、たとえば超鋼、ステンレス、チタン、銅、SiC等を利用することができるが、耐摩耗性および耐食性という観点から超鋼が好適である。
次に、割スリーブの製造装置Zの金型部における原料の成形方法について説明する。まず、第2金型33の貫通孔33b内に第1金型32を挿入し、台32cの上面と第2金型33の底面とを接触させて固定する。この際、第2金型33は、図6(b)に示すように、第1金型32の外周面と空隙31を介して配置する。なお、この空隙31には原料が供給され、原料は上パンチ34の金型挿入部34aで圧縮されて成形される。次に、任意の量の原料を空隙31に充填し、第1金型32および第2金型33を任意の温度まで加熱して充填した原料を柔らかくする。その後、第1金型32および第2金型33の上方に設置された上パンチ34の金型挿入部34aで原料を任意の圧力で圧縮し、成形する。この成形工程に、金型を任意の温度まで下げて冷却させ、第2金型33から上パンチ34と第1金型32を外すことにより、スリット1および溝部4が同時に形成された筒状の成形体ができる。
次いで、本発明の割スリーブの製造装置について図6を参照しつつ説明する。図7は、本発明の一実施形態である割スリーブ製造装置Zを示す断面図であるとともに、割スリーブの製造工程を示す説明図である。
割スリーブ製造装置Zは、第1金型32、第2金型33、および上パンチ34から構成された金型部と、第1流路35と、第2流路36と、受け皿37と、ホッパー38と、供給型39と、ボックス40と、を備えている。なお、受け皿37、ホッパー48、供給型39、ボックス40の材質は、たとえば超合金、超鋼、チタン、ステンレス等で構成される。
割スリーブ製造装置Zは、図7(a)に示すように、ボックス40内に図6(a)に示した上パンチ34、第2金型33、および第1金型32が配置され、図6(b)を用いて上述した原料成形にかかる一連の動きが可能な構造になっている。
第1流路35および第2流路36は、第2金型33に内蔵されており、第1流路35および第2流路36に、たとえば冷水または温水を循環させ、第2金型の温度調整機能を担う。受け皿37は、作製された成形体をボックス40内から外側に搬送する機能を担う部材である。この受け皿37には、次工程の装置まで成形体を搬送する機能をさらに設けても構わない。受け皿37の材質は、たとえばセラミックス、超鋼、チタン、ステンレス等を利用することができるが、成形体がセラミックスにより形成されているのであれば、コンタミネーション防止という観点からセラミックスが好ましい。ホッパー38は、投入される原料Mを一時的に貯蔵するとともに、供給型39に所定量の原料を充填する機能を有する。また、ホッパー39は、下部にスライド式の開閉口が設置されており、この開閉機能によって所定量の原料Mを供給型39に充填する。供給型39は、ホッパー38から供給された原料Mを第2金型33内へ導く機能を有する。具体的に、供給型39は、所定量の原料Mが充填されると、ボックス40内に移動し、第2金型33内に原料Mを充填する。
次に、割スリーブ製造装置の駆動方法について説明する。まず、原料Mをホッパー38に投入する。次いで、図7(b)に示すように、ボックス40内に設けられた駆動機構によって第1金型32を上昇させ、第1金型32の円柱部32aを第2金型33の貫通孔33b内に配置する。その後、ホッパー38内に貯蔵されている原料Mがホッパー38のスライド式の開閉口から供給型39に充填される。その後、原料Mが充填された供給型39は、ボックス40の内部に配置されている第2金型33の上方まで移動し、原料Mを第2金型33内に充填する。
次に、図7(c)に示すように、供給型39を出発位置に戻した後、第2金型33に内蔵された第1流路35内に加熱用の液体を流して第2金型33を加熱し、金型内に充填された原料Mを柔らかくする。その後、上パンチ34を第2金型33内に下降させ、原料Mに所定の圧力(原料がジルコニアセラミックスであれば30MPa〜300MPa)をかけて原料Mを成形する。この成形工程後、第2金型33に内蔵された第2流路36内に冷却用の液体を流して第2金型33を冷却し、第2金型33内の成形体を冷やして固化させる。
次いで、図7(d)に示すように、駆動機構を用いて第1金型32および上パンチ34を出発位置に戻す。その後、第2金型33内にある成形体を上パンチ33が、再度下降して成形体を下に落として受け皿37へ移動させてスリット及び溝部が形成された筒状の成形体を作製する。ここで、原料Mがセラミックスであれば、焼成工程を経ることにより、セラミック焼結体からなる割スリーブとすることができる。
なお、原料Mがジルコニアからなるセラミック粉体であれば、原料と混合するバインダーの種類により若干異なるが、第1流路35に流す流体の温度を30℃〜200℃に設定するのが好ましい。また、第2流路36に流す流体の温度は、0℃〜100℃に設定されている。このような流体には、たとえばシリコンオイル、オリーブ油、ひまし油、水等を用いることができるが、上述した温度範囲内で調整を行うという観点から、シリコンオイルが好適である。また、この流体の温度制御には、たとえばIH方式やヒーター方式やペルチェ方式を利用した温度調節器(図示なし)を用いて制御可能である。
このように、本発明の割スリーブの製造装置Zでは、スリット、溝部を有する成形体を一度の圧縮工程で作製することができ、スリットおよび溝部を形成する切削等の後加工工程を簡略化することができる。
本実施例では、本発明の第1実施形態である割スリーブX1を用いて所定回数のフェルール挿抜試験を行い、抜去力の安定性を検証した。
以下に、本実施例の割スリーブX1の製造方法について説明する。まず、ジルコニア原料粉とバインダーを混合してなるジルコニア坏土を、押出成形金型(不図示)を通して成形する。このとき、押出成形金型に収容されている貫通孔を形成するためのピンは、金型内の中心位置に配置されており、さらに押出成形金型の内周面にはピンを中心に周方向に略等間隔で3箇所の突起部を設けている。その後、得られた成形体を乾燥させた後に、1500℃前後の焼成温度で焼成して3箇所の溝部4を具備している筒体3を作製した。次に外径及び内径を所定寸法に研磨加工を施し、その後、V溝を設けた基板上にホットメルトワックスで溝部4間の中心を上に向けて筒体3を固定し、幅が0.5mmの円盤状ダイヤ砥石を当接させてスリット1を形成することよって割スリーブX1を作製した。なお、割スリーブX1の寸法は、割スリーブX1の貫通孔2の径(直径)をφ2.496mm、割スリーブX1の外径をφ3.20mm、スリット1の幅を0.6mm、各溝部4を幅:0.5mm、深さ:0.35mm、底面部4aと側面部との連結部位の曲率半径を0.01mmとした。また、溝部4は筒体3の周方向に対して互いに略等間隔になるように3つ形成された。
また、比較例として、図9(a)に示す割スリーブ53を作製した。割スリーブ53は、本発明と同様に作製し、割スリーブ53の貫通孔55の径をφ2.496mm、割スリーブ53の外径をφ3.20mm、スリット54の幅を0.6mmとした。
次に、上記の工程で作製した本発明の実施例の割スリーブX1および比較例の割スリーブ53を用いてフェルールの挿抜試験を行った。このフェルール挿抜試験は、割スリーブ対してフェルールを両端から挿入し、その後、一方のフェルールを引き抜き、引き抜きに必要な力(抜去力)をプッシュプルゲージで測定した。なお、本試験は、本発明の実施例および比較例ともにそれぞれ10個ずつの割スリーブを用いて試験を行い、各割スリーブにおけるフェルールの挿抜を1000回行った。そして、この挿抜試験において、抜去力のばらつきの範囲を評価するために、上記の挿抜試験で得られた抜去力の値を10個の割スリーブの平均値を算出した。なお、本試験における割スリーブの抜去力の測定方法は、IEC61300−3−33に準拠している。また、本試験に使用したフェルールの外径は、φ2.499±0.0005mmである。また、本発明の実施例および比較例の割スリーブの抜去力の初期値は、それぞれ2.5〜3.5Nだった。
比較例の割スリーブ53では、フェルールと割スリーブ23の間に介在された磨耗粉によって抜去力の変動が大きくなり、抜去力のばらつきが0.78Nであった。これに対し、本発明の実施例である割スリーブX1では、フェルールの挿入によって筒体3の内周面に生じた凸部3aの頂面によってフェルールを保持できたため、磨耗量が低減され、抜去力のばらつきを0.5N以下の0.49Nにすることができ、抜去力の安定化を図ることができた。
本発明の第1実施形態の割スリーブを示すものであり、(a)は斜視図、(b)は断面図、(c)は本発明の第1実施形態の割スリーブにフェルールが挿入された状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の割スリーブを示す断面図であり、(a)は断面図、(b)は本発明の第2実施形態の割スリーブにフェルールが挿入された状態を示す断面図である。 (a)は本発明の第3実施形態の割スリーブを示す断面図であり、(b)は本発明の第3実施形態の割スリーブにフェルールが挿入された状態を示す断面図である。 (a)は、本発明の第4実施形態に係る割スリーブX4の断面図であり、(b)は、割スリーブX4にフェルール5が挿入された状態の断面図である。 本発明の割スリーブを用いた光レセプタクルを示すものであり、(a)は光レセプタクル全体の断面図であり、(b)はC―C’面における部分断面図である。 本発明の割スリーブ製造装置の金型構造を示す断面図であり、(a)は各金型が分離された状態を示し、(b)は各金型が組み合わさった状態を示すものである。 本発明の一実施形態である割スリーブ製造装置Zを示す断面図であるとともに、割スリーブの製造工程を示す説明図である。 一般的な光コネクタの構造を示す断面図である。 従来の割りスリーブを示す断面図である。
符号の説明
X1〜X4・・・割スリーブ
Y・・・レセプタクル
Z・・・割スリーブ製造装置
1・・・スリット
2・・・貫通孔
3・・・筒体
3a・・・凸部
3b・・・境界面
4・・・溝部
4a・・・底面部
4b・・・C面
5・・・フェルール
6・・・樹脂
10・・・シェル
11・・・ホルダ
12・・・ファイバスタブ
12a・・・フェルール
12b・・・光ファイバ
A・・・仮想等分線
B・・・仮想領域
T・・・筒体の内周面との溝部の底面部との最短距離(筒体の肉厚)
31・・・空隙
32・・・第1金型
32a・・ 円柱
32b・・突起部
32c・・台
33・・・第2金型
33a・・ 突条部
33b・・貫通孔
34・・・上パンチ
34a・・ 金型挿入部
34b・・突条収納部
35・・・第1流路
36・・・第2流路
37・・・受け皿
38・・・ホッパー
39・・・供給型
40・・・ボックス
M・・・原料

Claims (11)

  1. 軸方向にスリットを有し、貫通孔内にフェルールが挿入される筒体からなる割スリーブであって、
    前記筒体の外周面に、n個(nは3以上の整数)の溝部が形成され、
    前記溝部は、前記筒体の軸方向と直交する方向で断面視して前記筒体の外周面を周方向にn等分(nは3以上の整数)してなる各領域に形成されていることを特徴とする割スリーブ。
  2. 前記溝部の底面部は、前記筒体の軸方向と直交する方向で断面視して、曲面であることを特徴とする請求項1に記載の割スリーブ。
  3. 前記溝部の底面部は、前記筒体の軸方向と直交する方向で断面視して、凹曲面であることを特徴とする請求項2に記載の割スリーブ。
  4. 前記底面部の曲面の曲率半径は、0.01mm以上であることを特徴とする請求項2または3に記載の割スリーブ。
  5. 前記溝部に前記筒体よりも弾性率の小さい樹脂を充填したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の割スリーブ。
  6. 前記筒体の内周面と前記各溝部の底面部との最短距離が、前記スリットから遠ざかるに従って漸次大きくなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の割スリーブ。
  7. 前記溝部は、前記筒体の軸方向と直交する方向で断面視して、前記筒体の周方向における幅が開口部から底面部に向かうにしたがって小さいことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の割スリーブ。
  8. 前記溝部の内面と前記筒体の外周面との境界面をC面またはR面としたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の割スリーブ。
  9. 外周面に溝部を有するとともに軸方向にスリットを有し、貫通孔内にフェルールが挿入される筒体からなる割スリーブの製造装置であって、
    一端から他端まで延在するスリット形成用の突起部が外周面に形成された筒状の第1金型と、該第1金型の外周面と原料が充填される空隙を介して配置され、内周面に突条部が形成された筒状の第2金型と、を備えたことを特徴とする割スリーブ製造装置。
  10. 外周面に溝部を有するとともに軸方向にスリットを有し、貫通孔内にフェルールが挿入される筒体からなる割スリーブの製造方法であって、
    一端から他端まで延在するスリット形成用の突起部が外周面に形成された筒状の第1金型の外周面と空隙を介し、内周面に突条部が形成された筒状の第2金型を配置する工程と、
    前記空隙に原料を充填する工程と、
    前記原料を圧縮して成形する成形工程と、を含んでなる割スリーブの製造方法。
  11. 請求項1〜8のいずれかに記載の割スリーブと、
    一端部が前記割スリーブの一端側の貫通孔内で保持され、前記割スリーブの他端側から挿入されるプラグフェルールと光学的に結合される光ファイバを有するファイバスタブと、
    該ファイバスタブの他端部を保持したホルダと、を備えた光レセプタクル。
JP2007017313A 2006-07-28 2007-01-29 割スリーブ、割スリーブ製造装置、および割スリーブの製造方法、ならびに割スリーブを用いた光レセプタクル Pending JP2008052242A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007017313A JP2008052242A (ja) 2006-07-28 2007-01-29 割スリーブ、割スリーブ製造装置、および割スリーブの製造方法、ならびに割スリーブを用いた光レセプタクル

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006206737 2006-07-28
JP2007017313A JP2008052242A (ja) 2006-07-28 2007-01-29 割スリーブ、割スリーブ製造装置、および割スリーブの製造方法、ならびに割スリーブを用いた光レセプタクル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008052242A true JP2008052242A (ja) 2008-03-06

Family

ID=39236311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007017313A Pending JP2008052242A (ja) 2006-07-28 2007-01-29 割スリーブ、割スリーブ製造装置、および割スリーブの製造方法、ならびに割スリーブを用いた光レセプタクル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008052242A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010054703A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Nippon Electric Glass Co Ltd 光ファイバ固定用毛細管

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010054703A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Nippon Electric Glass Co Ltd 光ファイバ固定用毛細管

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009265601A (ja) 多芯フェルールおよび多芯フェルールの製造方法
JP2008033243A (ja) 割スリーブおよびこれを用いた光レセプタクル
KR100332008B1 (ko) 광파이버커넥터용캐피럴리와그제조방법
JP2008052242A (ja) 割スリーブ、割スリーブ製造装置、および割スリーブの製造方法、ならびに割スリーブを用いた光レセプタクル
JP2007011281A (ja) 光コネクタ
JP2003104776A (ja) セラミックス焼結体の製造方法
JP4038163B2 (ja) 光レセプタクル
JP4373959B2 (ja) フェルール、光レセプタクル並びに光モジュール
JP2003221275A (ja) セラミックス焼結体の製造方法
JP2009086168A (ja) 割スリーブならびにこれを用いた光レセプタクル及び光アダプタ
US9477048B2 (en) Sleeve for optical communication and method of manufacturing the sleeve for optical communication
JP2010152312A (ja) セラミック製フェルールとその製造方法
JP2003066279A (ja) 多芯光コネクタ
WO2002069009A1 (fr) Ferrule pour connecteur de fibre optique et procede de production
JP2005122085A (ja) 精密スリーブの製造方法
JP2008158376A (ja) 割スリーブおよびその製造方法ならびにこれを用いた光レセプタクルおよび光アダプタ
JP3615648B2 (ja) 光ファイバ用接続部材及びその製造方法
JP5254296B2 (ja) キャピラリ
WO2013001675A1 (ja) 光ファイバ保持用部品および光レセプタクル
JP2003073164A (ja) セラミックス焼結体の製造方法
JP4726427B2 (ja) セラミック成形体の押出成形機及び押出成形方法
JP2005179156A (ja) セラミックス焼結体の製造方法及びそれを用いた光通信用コネクタ
JP2008083669A (ja) スリーブおよびこれを用いた光レセプタクル
JP2004175625A (ja) 光コネクタ用部材及びその製造方法
JP2004205854A (ja) 光通信用スリーブとこれを用いた光レセプタクル及び光モジュール