JP2008052095A - 液晶表示パネル、液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶表示パネル内のガス排気コンダクタンスを大幅に改善させて、真空排気の処理時間を短縮すると共に、その製造工程を容易に出来るようにする。
【解決手段】一対の基板11,12間の外側周囲のシール部7をシールしてこれら基板を張り合わせた表示パネルが、前記基板内に画素を配置した表示部9および前記シール部7と前記表示部との間で非表示となる外周部8を有し、かつ前記シール部7の一部に前記基板間に液晶を注入する注入孔4を有すると共に、前記基板間に柱状スペーサ16を配置してその基板間隔を一定に保つ液晶表示パネルにおいて、前記表示パネルのうち少なくとも前記注入孔のある辺の外周部8全体を広げて、前記注入孔4の入口を大きく広げると共に、前記柱状スペーサ16が前記外周部8で配置されていないことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示パネル、液晶表示装置およびその製造方法に関し、特に液晶表示パネルの製造工程を改善した液晶表示パネル、液晶表示装置およびその製造方法に関する。
近年、液晶表示パネルは、大型化、狭ギャップ化へと変化し、更に表示画質の向上も要求されるようになった。それに対応するために、液晶表示パネルの液晶注入工程における製造条件は、真空排気時間が長くなってきており、大量生産及び高歩留の実現が困難になってきている。
液晶表示パネルを製造する場合、アレイ基板内に複数の液晶表示パネルを形成した、多面取り方式により製造する場合がある。この液晶表示パネルの構造は、カラーフィルタ(CF)基板とアレイ基板とが張り合わされ、これら基板間にスペーサやシール内スペーサを介在させて、液晶を充填している。アレイ基板は、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:略はTFT)が作り込まれたものであり、もう一方の基板11aはカラーフィルタ層(以下色層という)が作り込まれたCF基板である。この液晶表示パネルの両基板間のセルギャップを均一にするため、柱スペーサやシール内スペーサの大きさは、アレイ基板の段差やCF基板の段差を考慮して作られている。
まず、液晶表示パネルの構造ついて説明する。図6は一般の液晶表示パネルの外観を説明する平面図である。液晶表示パネルは、液晶表示パネル表示部6の周辺部に、信号線端子1および走査線端子2を有し、また、液晶表示パネル表示部6の外周部には外周遮光ブラックマトリクス(BM)3を設け、その外側周には、シール5を設けているが、液晶液を注入する部分は、注入孔4aとしてシール5が除去されている。
図7(a)(b)は図6の液晶表示パネル外周部の注入孔部分のシール5有りおよびシール無しの箇所の断面図である。(図7はその部分のシール無しの箇所の詳細断面図である。)図7(a)の場合の液晶表示パネル6は、2枚の透明基板11a,12が、シール内スペーサ13aを介してシール材14によりシール(封止)されている。また、これら基板11a,12の間に、柱状スペーサ16で支えられ、これらの間には、パネル内ガス15として空気が充填されている。透明基板の一方が、アレイ基板12であり、これに対向する透明基板がCF基板11aである。
一方、図7(b)において、シール5無しの箇所の液晶表示パネル6は、注入孔4aの部分に相当する。この部分は、シール内スペーサ13aとシール材14からなるシール5が除去されている、なお、点線は外周部と表示部の境界部18を示している。この液晶表示パネルは、CF基板11aとアレイ基板12のセルギャップがどこでも均一になるように作られている。
従来の液晶表示素子の製造方法では、通常、カラーフィルタが形成されたCF基板11aと、能動素子及び電極配線等が形成されたアレイ基板12とを作製し、両基板を貼り合わせて液晶セルを組み立て、その液晶セルに液晶材料を注入する。液晶材料注入後、液晶材料注入孔を封止し、液晶セルに偏光板を貼り付けて液晶表示素子が完成する。
この液晶材料注入工程では、真空引きした空パネルの注入孔を液晶材料にディップした後、常圧にして液晶材料を液晶パネル内に注入する真空注入法が用いられる。この際、液晶セルの注入孔が狭いと、セル内の排気を十分に行うときも、排気後に液晶材料をパネル内に注入していくときにも、時間がかかるという問題がある。
この従来例に対して、特許文献1(特開平10−333163号公報)には、液晶パネルの注入孔部を拡大して液晶注入時間を短縮した液晶表示パネルが示されている。図8、図9は、特許文献1の液晶表示素子の製造方法の説明図であり、具体的には、図8は液晶材料注入工程を行う際における液晶表示パネル(セル)の平面図、図9は図8の線XX’に沿った断面図、即ち、液晶材料注入工程を行う際における液晶セルの注入孔部の断面図である。
この液晶表示パネル10cは、図8に示すように、アレイ基板12bとカラーフィルタ基板11dとがシール4aによって貼り合わされて構成される。この製造方法では、カラーフィルタ基板11dにカラーフィルタを形成する際、注入孔4a近傍の外部側の一部に、注入孔4aを拡大する注入孔スペーサ25を形成する。注入孔スペーサ25の高さは、注入孔4aを拡大するために、完成する液晶セルの基板間隔より高くする。この構造では、カラーフィルタを構成する各レジストの高さを2μmとし、注入孔スペーサ25の高さは約8μmとしている。
この注入孔スペーサ25を形成したカラーフィルタ基板11dとアレイ基板12とを用い、スペーサとなる直径4μmの球状体(アクリル)をいずれか一方の基板上に散布した後、両基板をシール4aにより貼り合わせると液晶を入れない空パネルが形成される。この空パネルは、注入孔4aが形成された注入孔部の基板間隔が表示領域の基板間隔より大きくなっている。
この空パネルに真空注入法により液晶材料を注入する。その後の封止工程で注入孔4aの封止をする。その後、液晶セル10cに加重を加えて加圧封止を行う。この加圧封止は、液晶セルに圧力を加えながら、液晶材料注入孔を紫外線硬化型封止剤等により封口する。この場合の封止圧は通常の封止圧よりも大きいのは、注入孔スペーサ25を圧縮して注入孔部の基板間隔を表示領域の基板間隔と同等のものに戻すためである。または、注入孔スペーサ25とシール部との間に切り込みを入れて、液晶を注入後に注入孔スペーサ25の部分にカットライン26を設けてこのカットライン26で切断したり、また、化学的処理により除去している。
この特許文献1では、注入孔スペーサ25を圧縮したり、注入孔スペーサ25のある部分を除去して、基板間隔を表示領域の基板間隔を平坦に戻す工程が必要となる。
また、特許文献2(特開2004−62038号公報)には、液晶表示パネルの表示領域の周辺部で発生しがちなギャップむらを防止するために、表示部外周のスペーサを除去したものが示されている。図10は液晶表示パネルの製造中における貼り合わせパネル部材の平面図、図11はそのシール部付近の断面図である。この貼り合わせパネル部材は、その1枚から2枚の液晶表示パネル10eを得ている。各液晶表示パネル10eは、多数の画素がアレイ状に配設された表示領域9cと、液晶表示パネルの外周部となる位置に塗布形成された製品シール材14aと、製品シール材14aと表示領域9cとの間に位置する非表示領域8aとがある。
製品シール材14aの外側には、補助シール材27が塗布形成され、補助シール材27は、パネル貼り合わせ工程に際して製品シール材14aにおける均一な貼り合わせを補助する。なお、柱状スペーサ16bは、各基板11e,12bの何れか、又は、双方に配設してもよい。また、シール材14aも、各基板の何れかに塗布形成する。
この液晶表示パネルでは、表示領域9cには、柱状スペーサ16bが、アレイ状に配置されているが、非表示領域8aには配置していない。非表示領域8aにスペーサを配置しないことにより、双方のパネル11e,12bを加圧し、シール材14aを硬化させる際に、シール材14aの近傍で発生しがちな圧縮不足が発生しないので、シール材14aは、所望のギャップ位置にまで圧縮される。このため、その後、液晶封入工程を経ても、シール材14aの位置において所望のギャップ以上のギャップが生じず、表示領域9cの周辺部で発生しがちなギャップむらを防止している。
図11において、各基板11e,12bは、液晶層30を介して対向配置されており、シール材14aによって周辺部が相互に貼り合わされる。CF基板11eは、ガラス基板上に形成されたBM(ブラックマトリックス)17aと、BM17a上に形成されたオーバコート21aと、液晶表示パネルの表示領域9c上にアレイ状に配置された柱状スペーサ16bとを有する。BM17aは、非表示領域8aのほぼ全体を遮蔽すると共に、表示領域9cの各画素間に配設される信号配線等を遮蔽する。TFTパネル12bは、ガラス基板を成すTFT基板40と、TFT基板40上に形成されたアレイ状の画素を覆うオーバコート22と、オーバコート22上に形成された配向膜32とを有する。
シール材14aは、所望の高さにまで圧縮されており、シール材14a近傍のパネル位置と、表示領域9cのパネル位置とで、パネル間に均一なギャップが形成される。このため、表示領域9cの外周部付近にも、ギャップむらが発生せず、良好な表示が得られる。
特開平10−333163号公報(段落番号0021〜0024,図2) 特開2004−62038号公報(段落番号0023〜0027,図1,2)
従来の液晶表示装置では、大型化、狭ギャップ化へと移行し、更に表示画質の向上も要求されるようになった。それに対応するために、液晶表示パネルの液晶注入工程における製造条件は、真空排気時間が長くなってきており、大量生産及び高歩留の実現が困難になってきている。
これに対して特許文献1では、注入孔の一部を拡大した液晶表示パネルが示されているが、注入孔スペーサ25を圧縮したり、注入孔スペーサ25のある部分を除去して、基板間隔を表示領域の基板間隔を平坦に戻す工程が必要となる。そのため、製造法工程が複雑になるという問題がある。
また、特許文献2では、LCDパネルの表示領域の周辺部で発生しがちなギャップむらを防止するために、表示部外周のスペーサを除去したものが示されているが、液晶の注入孔を拡大する問題は考えられていない。
本発明の主な目的は、真空排気の処理時間を短縮できると共に、製造工程が容易にし、高歩留の製造を可能とする液晶表示パネル、液晶表示装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明の構成は、一対の基板間の外側周囲のシール部をシールしてこれら基板を張り合わせた表示パネルが、前記基板内に画素を配置した表示部および前記シール部と前記表示部との間で非表示となる外周部を有し、かつ前記シール部の一部に前記基板間に液晶を注入する注入孔を有すると共に、前記基板間に柱状スペーサを配置してその基板間隔を一定に保つ液晶表示パネルにおいて、前記表示パネルのうち少なくとも前記注入孔のある辺の外周部全体の基板間隔の外側を広げて、前記注入孔の入口を広げると共に、前記柱状スペーサが前記外周部で配置されていないことを特徴とする。
本発明において、前記表示パネルの外周部全体の基板間隔の外側を広げた部分は、前記外周部で前記基板を折り曲げて形成することができ、また、前記一対の基板が、薄膜トランジスタを形成したアレイ基板と、カラーフィルタを設けたカラーフィルタ基板からなり、前記カラーフィルタ基板を折り曲げて形成することができ、また、前記シール部が、シール内スペーサを挿入して形成され、このシール内スペーサが、前記柱状スペーサよりも大きく形成することができる。
本発明の液晶表示装置の構成は、上述した液晶表示パネルを実装したことを特徴とする。
本発明の他の構成は、一対の基板間の外側周囲のシール部をシールしてこれら基板を張り合わせた表示パネルが、前記基板内に画素を配置した表示部および前記シール部と前記表示部との間で非表示となる外周部を有し、かつ前記シール部の一部に前記基板間に液晶を注入する注入孔を有すると共に、前記基板間に柱状スペーサを配置してその基板間隔を一定に保つ液晶表示パネルの製造方法において、前記表示パネルのうち少なくとも前記注入孔のある辺の外周部全体の基板間隔の外側を広げて形成し、前記注入孔の入口を広げると共に、前記柱状スペーサを前記外周部で配置しないことを特徴とする。
本発明において、 前記表示パネルの外周部全体の基板間隔の外側を広げる際に、前記外周部で前記基板の一方を折り曲げて形成することができ、また、前記一対の基板が、薄膜トランジスタを形成したアレイ基板と、カラーフィルタを設けたカラーフィルタ基板からなる場合、前記カラーフィルタ基板を折り曲げて形成することができ、また、前記シール部が、シール内スペーサを挿入して形成され、このシール内スペーサが、前記柱状スペーサよりも大きく形成することができる。
以上説明したように、本発明によれば、液晶の注入孔の入口を大きく広げると共に、柱状スペーサをパネル外周部に配置しないことにより、液晶表示パネル内のガス排気コンダクタンスを大幅に改善させて、真空排気の処理時間を短縮すると共に、その製造工程を容易に出来るという効果がある。
次に図面により本発明の実施形態を説明する。図1(a)(b)は本発明の一実施形態を説明する液晶表示パネルの注入孔付近の断面図およびそのB−B’断面図である。図1に示すように、本実施形態は、液晶表示装置の液晶表示パネルに適用され、液晶表示パネルとしては、例えばアクティブマトリクス液晶表示パネルがある。
本実施形態の液晶表示パネル10は、図1(a)のように、図5と同様の、信号線端子1、走査線端子2、外周遮光BM3、注入孔4、枠状のシール5、表示パネル表示部6を有するが、注入孔4の構造が相違する。また、液晶表示パネル10は、図1(b)のように、図6と同様の、CF基板11、アレイ基板12、シール内スペーサ13、シール14、パネル内ガス15、柱状スペーサ16、遮光BM17、額縁部と表示部の境界18、を有するが、CF基板11の構造、柱状スペーサ16の構成が相違する。
本実施形態は、液晶の注入孔4を大きく広げるように、表示パネル6の外周部の基板間距離を大きく広げると共に、表示外周部の柱状スペーサ16を一部除去することを特徴とする。すなわち、本実施形態は、図1(b)のように、表示外周部の基板間距離を大きく広げるように、CF基板11をその外周部で図の上側に折り曲げ、かつ、この外周部にある柱状スペーサ16を一部除去するものである。
このCF基板11をその外周部で折り曲げることにより、注入孔4を広げると共に、表示外周部の柱スペーサ16を一部除去することにより、液晶表示パネル内のガス排気コンダクタンスを大幅に改善し、真空排気中における基板同士の分離を抑え、かつ真空排気の処理時間を短縮することを実現している。
図2(a)(b)は本発明の経過を説明するシール有りの箇所の液晶表示パネル外周部の断面図である。まず、図2(a)のように、この構造における液晶表示パネル外周部は、まず、従来例の図6(a)に対して、CF基板11をアレイ基板12に対して注入孔4の部分を広げる。そのため、シール内スペーサ13が、図6(a)のシール内スペーサ13aよりも大きくする。
この場合には、液晶表示パネルの外周付近の異常箇所20のように、柱状スペーサ16が浮き上がり、セルギャップが広くなってしまう異常を生じてしまう。この異常箇所20は、液晶表示パネル10の表示面内のセルギャップ均一性を損なわせ、画質均一性を著しく悪化させてしまうこととなる。
そのため、本発明では、図2(b)のように、表示部外側の外周部にある柱状スペーサ16を一部除去している。この柱状スペーサ16を一部除去した箇所は、支える柱状スペーサ16がなくなったため、多少セルギャップが小さくなってしまう。また、無くなった柱状スペーサに近接する柱状スペーサ16aは、他の柱状スペーサ16よりも強めにストレスが掛かるため、幾分強めに潰さて低くなってしまう。なお、シール無しの液晶表示パネル外周部の断面は、図1(b)のとおりである。
このように本実施形態では、図1(b)図2(b)のような状態であるので、液晶表示パネルの外周付近のセルギャップは広くなり過ぎず、画質の均一性が保たれることになる。
本実施形態の液晶表示パネルの構造は、従来の液晶表示パネルの構造を、両基板を貼り合せるシール部の外周部の基板間距離を大きくし、かつ、表示部外周部の柱状スペーサ16を一部除去した配置(パターン)とすることを特徴とする。
両基板を貼り合せるシール部の外周部の基板間距離を大きくすることは、液晶表示パネル製造における真空注入プロセスの真空排気時間を短縮させるためである。それは、液晶表示パネルの最外周に配されているシール部の基板間距離が大きくなればなるほど、注入孔の断面積が広がり、真空排気時の排気コンダクタンスが大きくなるからである。従って、その真空排気時間を短縮することができる。
また、表示部外周部の柱状スペーサ16を一部除去した配置は、外周部の基板間距離を大きくする際に発生する問題を解消させるためである。まず、シール部の基板間距離を大きくすると、それに伴い表示部外周付近の基板間距離も大きくなり、表示部外周の間隙(以下、セルギャップという)が大きくなり、異常表示を生ずることなる。この時、シール部と表15、示部との間の柱スペーサを一部除去することにより、表示外周部のセルギャップが下がり、異常表示を解消させることが出来る。
なお、パネル内ガス15は、両基板を貼り合わせた際に取り込まれる空気である。液晶を液晶含浸法で注入する時には、基板間の空気を一旦排気し、注入孔4を液晶に浸した後、大気圧に戻すことで液晶がパネル内に液晶を満たすことが出来る。
図3は本発明の一実施例を説明する液晶表示パネルの注入孔付近の各部分を部分的に拡大した詳細断面図であり、図2(a)の液晶表示パネルの詳細構造を示している。なお、図4は参考のために従来例の同様の詳細構造を示したもので、図7(a)の液晶表示パネルの詳細断面図である。図において、液晶表示パネル10は、外側からシール部7、外周部8および表示部9に分けられ、表示部9は表示面透過部9aと表示面遮光部9bとに分けられる。
シール部7は、アレイ基板12上にアレイ基板配線23があり、CF基板11上に、CF基板平坦化膜22があり、これらの間にシール内スペーサ13を設け、シール材14で貼り付けている。ここでは、例えば、基板間の間隙を一定7μmに保つ場合、CF基板色層21、CF基板平坦化膜22がそれぞれ厚さ1μmであるから、シール内スペーサ13の径は5μmとなる。
また、外周部8は、CF基板11a上に外周遮光のブラックマトリクス(BM)17を厚さ1μmで設けた部分で、この外周遮光BM17上に厚さ1μmのCF基板平坦化膜22、アレイ基板12上に厚さ2μmのアレイ基板配線23があるので、これらの間の柱状スペーサ16は高さ4μmとなる。
表示面透過部9aは、カラー表示の部分で、CF基板11上にCF基板色層21、を設け、ブラックマトリクス(BM)17および柱状スペーサ16がない部分である。表示面遮光部9bは、CF基板11a上に厚さ1μmのBM17が追加され、CF基板色層21、CF基板平坦化膜22があり、アレイ基板12上に厚さ1μmのアレイ基板配線23があるので、これらの間に入る柱状スペーサ16はその高さが4μmとなる。
この表示パネルの外周部8の幅は3.3mmであり、また、シール部7の幅は1.6mmであり、外周部の幅の約半分である。また、シール部7の高さは、通常は両基板がどこまでも平坦になるように、高さを合せるが、図8のように通常よりも3μm高く作っている。このため、液晶表示パネルの画質均一性を保ちながら、注入孔の断面積を広げることが可能となり、パネル内ガス排気コンダクタンスが改善される。
例えば、表示面積400mm×300mmのパネルでセルギャップ約4μm程度の製品について説明する。ここでは、両基板を貼り合せるシール部の基板間距離を大きくするため、シール内部スペーサ13を8μmと大きくし、従来例のシール内部スペーサ13a(5μm)よりも3μm大きくしている。このシール内部スペーサ13は、液晶表示パネルの最外周に配置されているシール材14により接合される。
図8のように、本実施形態では注入孔を大きく広げる為にシール内スペーサ径を従来よりも、例えば3μm大きい8μmとしている。
また、表示面内のセルギャップを4μmに保つ為に外周部の額縁遮光BM部の柱スペーサを除去するパターンとなっている。この場合、液晶表示パネルの周辺額縁部となる外周部8の柱状スペーサ16全てを除去する。柱状スペーサ16の設置間隔は約0.3mmであり、外周部8の幅は約3.3mmであるから、柱状スペーサ16をおおよそ11列除去したことになる。
図5は本発明の一実施例の製造工程を説明する工程フロー図である。CF基板11およびアレイ基板12は、それぞれステップS1,S1aで、製作した各基板を洗浄し、乾燥させる。そしてステップS2,S2aで、各基板に配向膜を印刷・塗布し、ステップS3,S3aで、各配向膜を焼成し、ステップS4,S4aで、各配向膜のラビングをし、ステップS5,S5aで、各配向膜を洗浄し、乾燥させる。そして、この図では、ステップS6で、アレイ基板12の方にシール材14を塗布する。
次に、ステップS7で、液晶表示パネルを形成するため、これら基板11,12を重ねて、ステップS8で、シール材14を焼成する。この際に、シール焼成にて重ね合わせた基板11,12を加熱プレスして、ステップS9で、シールを焼き固める。その際、柱スペーサ16が除去された箇所のガラス基板も多少曲げられる。この加熱プレス条件は、約100°C、0.5kgf/cmである。
次に、ステップS10で、注入孔4から液晶を注入し、ステップS11で、注入孔4を封止し、封口する。さらに、ステップS12で、液晶表示パネル全体をアニールし、ステップS13の液晶表示パネルの後工程にわたす。
例えば、「ある製品」の実験では、柱状スペーサ16を除去した周辺額縁の外周部8は、約3.3mmであり、その外側は内側よりも+3μm高くなっている。つまり、その約3.3mmの間でガラス基板は3μm曲げられる。
また、周辺部の基板間距離が広くなることによる、表示周辺の見栄えが悪くならないように、シール部7内側の外周部8の広がってしまった基板間距離を縮めて表示周辺を見栄え良くする。この方法としては、周辺額縁の外周部8の柱状スペーサ16を除去し、重ね合わせた基板を加熱プレスし、CF基板11を曲げる。また、基板間距離を一定に保つための柱状スペーサ16がボールスペーサである場合でも、周辺額縁の外周部8の箇所には柱状スペーサ16を設置しないようにすることである。
なお、本発明では、外周部8の全体(少なくとも1つの辺全体)の基板間距離を広げているが、それはシール内スペーサ13の直径を大きくすることにより広げるため、製造方法が簡単になることである。従来例のように、注入孔4の近傍一部分だけを広げることは、製造方法が複雑になり、手間が掛かることになる。
本発明では、液晶表示パネルの外周部における柱スペーサを除去する構造について説明したが、液晶表示部周辺のセルギャップを下げるために、本発明の他の実施例として、表示部の額縁の外周部8のみならず表示部9まで柱スペーサ16を除去するパターンとすることも出来る。
(a)(b)は本発明の第1の実施形態を説明する液晶表示パネルの注入孔付近の断面図およびそのB−B’断面図である。 (a)(b)は図1の実施形態の形成経過を説明する各断面図である。 図1の液晶表示パネルの詳細を説明するA−A’断面平面図である。 図3と対比するため、従来例(図6(a))の液晶表示パネルのシール部分の詳細を説明する断面図である。 本実施例の液晶表示パネルの製造工程を説明する工程図である。 一般の液晶表示パネルの構成を説明する平面図である。 (a)(b)は図6の液晶表示パネルのシール部分の構造を説明する断面図である。 特許文献1に示された液晶表示パネルの平面図である。 図8の注入孔部分を説明する断面図である。 特許文献2に示された液晶表示パネルの平面図である。 図10の注入孔部分を説明する断面図である。
符号の説明
1 信号線端子
2 走査線端子
3 外周遮光BM
4,4a 注入孔
5,5a シール
6 表示パネル表示部
7,7a シール部
8 外周部
8a 非表示領域
9 表示部
9a 表示面透過部
9b 表示面遮光部
9c 表示領域
10,10a〜10d 液晶表示パネル
10c 液晶パネル
11,11a〜11e CF(カラーフィルタ)基板
12,12a,12b アレイ基板
13 シール内スペーサ
14,14a シール材
15 パネル内ガス
16,16a〜16c 柱状スペーサ
17,17a 遮光BM
18 境界部
20 セルギャップ異常部
21 CF基板色層
22 CF基板平坦化膜
22a オーバコート
23 アレイ基板配線
25 注入孔スペーサ
26 カットライン
27 補助シール材
30 液晶
31 絶縁膜
32 配向膜

Claims (9)

  1. 一対の基板間の外側周囲のシール部をシールしてこれら基板を張り合わせた表示パネルが、前記基板内に画素を配置した表示部および前記シール部と前記表示部との間で非表示となる外周部を有し、かつ前記シール部の一部に前記基板間に液晶を注入する注入孔を有すると共に、前記基板間に柱状スペーサを配置してその基板間隔を一定に保つ液晶表示パネルにおいて、
    前記表示パネルのうち少なくとも前記注入孔のある辺の外周部全体の基板間隔の外側が広がるようにして、前記注入孔の入口を広げると共に、前記柱状スペーサが前記外周部で配置されていないことを特徴とする液晶表示パネル。
  2. 前記表示パネルの外周部全体の基板間隔の外側を広げた部分は、前記外周部で前記基板を折り曲げて形成した請求項1記載の液晶表示パネル。
  3. 前記一対の基板が、薄膜トランジスタを形成したアレイ基板と、カラーフィルタを設けたカラーフィルタ基板からなり、前記カラーフィルタ基板を折り曲げて形成した請求項2記載の液晶表示パネル。
  4. 前記シール部が、シール内スペーサを挿入して形成され、このシール内スペーサが、前記柱状スペーサよりも大きく形成された請求項1、2または3記載の液晶表示パネル。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の液晶表示パネルを用いたことを特徴とする液晶表示装置。
  6. 一対の基板間の外側周囲のシール部をシールしてこれら基板を張り合わせた表示パネルが、前記基板内に画素を配置した表示部および前記シール部と前記表示部との間で非表示となる外周部を有し、かつ前記シール部の一部に前記基板間に液晶を注入する注入孔を有すると共に、前記基板間に柱状スペーサを配置してその基板間隔を一定に保つ液晶表示パネルの製造方法において、
    前記表示パネルのうち少なくとも前記注入孔のある辺の外周部全体の基板間隔の外側を広げて形成し、前記注入孔の入口を広げると共に、前記柱状スペーサを前記外周部で配置しないことを特徴とする液晶表示パネルの製造方法。
  7. 前記表示パネルの外周部全体の基板間隔の外側を広げる際に、前記外周部で前記基板の一方を折り曲げて形成する請求項6記載の液晶表示パネルの製造方法。
  8. 前記一対の基板が、薄膜トランジスタを形成したアレイ基板と、カラーフィルタを設けたカラーフィルタ基板からなる場合、前記カラーフィルタ基板を折り曲げて形成する請求項7記載の液晶表示パネルの製造方法。
  9. 前記シール部が、シール内スペーサを挿入して形成され、このシール内スペーサが、前記柱状スペーサよりも大きく形成する請求項6、7または8記載の液晶表示パネルの製造方法。
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