JP2008051620A - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008051620A
JP2008051620A JP2006227425A JP2006227425A JP2008051620A JP 2008051620 A JP2008051620 A JP 2008051620A JP 2006227425 A JP2006227425 A JP 2006227425A JP 2006227425 A JP2006227425 A JP 2006227425A JP 2008051620 A JP2008051620 A JP 2008051620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
supply
unit
calibration
sample container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006227425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4786469B2 (ja
Inventor
Naohito Sato
尚人 佐藤
Kazuyoshi Ikeda
和由 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2006227425A priority Critical patent/JP4786469B2/ja
Publication of JP2008051620A publication Critical patent/JP2008051620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4786469B2 publication Critical patent/JP4786469B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 試料容器に試料を供給する供給ポンプのメンテナンスにかかる手間を低減できる自動分析装置を提供する。
【解決手段】 校正試料を試料容器71に供給する供給ポンプ72と、試料容器71内に供給された校正試料をイオンセンサユニット81に吸引する吸引ポンプ82と、試料容器71内に供給された校正試料が第1の液量V1以上である時に、校正試料を検出する検出部73と、吸引ポンプ82により校正試料が吸引された後、供給ポンプ72により試料容器71内に供給された校正試料が検出部73で検出されるまでの時間を計測する分析制御部20とを備え、分析制御部20は、計測した供給時間の情報に基づいて、この供給時間を予め設定した正常範囲に入れるために供給ポンプ72の供給動作の速度を制御する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、液体中に含まれている成分を分析する自動分析装置に関わり、特にヒトの血液や尿などに含まれる成分を自動的に分析する自動分析装置に関する。
自動分析装置は生化学検査項目や免疫検査項目などを対象とし、ほとんどの項目は反応容器に分注した被検試料と分析を行う各項目に該当する試薬との混合液の反応によって生ずる色調などの変化を、光の透過量を測定することにより、被検試料中の様々な物質の濃度や酵素の活性を測定する。
一方、生化学検査項目の内のナトリウムイオン、カリウムイオン、塩素イオンなどの電解質の項目では、反応容器又は試料容器への分注により供給される被検試料とこの被検試料を希釈する試薬との混合液、及び試料容器に供給されるその混合液の基準となる正常範囲の電解質濃度に設定された校正試料中の濃度を、イオン選択性電極を用いて測定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このような電解質項目の測定では、チューブポンプやシリンジポンプなどの供給ポンプによって試料容器内に供給された校正試料が測定可能な量よりも少ないと、その校正試料を吸引したイオン選択性電極内に以前に吸引した混合液が残存し、この混合液を校正試料として測定してしまうことがある。この場合、混合液の電解質濃度は、校正試料とほぼ同じ濃度で正常範囲に入るため、誤診の恐れがある。
この問題を回避するために、試料容器に供給された校正試料を検出するための一対の電極及び検出器を設け、その電極が校正試料と接触したときに電極間に流れる電流を検出することで試料を検出する方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
また、供給ポンプの例えばチューブポンプのチューブやシリンジポンプのプランジャ先端部に固定されたチップが消耗して校正試料の供給量が減少するのを未然に防ぐために、消耗する部品を定期的に交換している。
特開2004−251799号公報 特開昭57−37266号公報
しかしながら、供給ポンプの消耗部品は、その消耗部品がまだ使用できるにもかかわらず安全策を取って早めに交換されるため、メンテナンスに手間やコストがかかる問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、供給ポンプのメンテナンスにかかる手間を低減できる自動分析装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る本発明の自動分析装置は、サンプル及び試薬の混合液を測定する自動分析装置において、前記混合液を測定するために用いる試料を試料容器内に供給する供給手段と、前記供給手段により前記試料容器内に供給された前記試料が第1の液量以上であることを検出する検出手段と、前記試料容器内に供給された前記試料を吸引する吸引手段と、前記供給手段により前記試料容器内に供給された前記試料が前記検出手段により検出されるまでの時間を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された供給時間の情報に基づいて、この供給時間を予め設定した正常供給時間範囲に入れるために前記供給手段の供給動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る本発明の自動分析装置は、サンプル及び試薬の混合液を測定する自動分析装置において、前記混合液を測定するために用いる試料を試料容器内に供給する供給手段と、前記供給手段により前記試料容器内に供給される前記試料の流量を計測する計測手段と、前記試料容器内に供給された前記試料を吸引する吸引手段と、前記供給手段により前記試料容器内に供給される前記試料の流量を計測した前記計測手段からの流量の情報に基づいて、前記試料容器内に第1の液量の校正試料を供給するのに要する時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された供給時間の情報に基づいて、この供給時間を予め設定した正常供給時間範囲に入れるために前記供給手段の流量を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、供給ポンプで試料容器内に所定量の試料を供給するのに要する又は要した時間を求め、この求めた供給時間の情報に基づいて供給ポンプの流量を制御することにより、供給ポンプの消耗部品を長期に亘って使用することが可能となり、メンテナンスにかかる手間を低減することができる。
以下に、本発明による自動分析装置の実施例を、図1乃至図5を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例に係る自動分析装置の構成を示したブロック図である。この自動分析装置100は、様々な項目の標準試料や被検試料毎に選択された項目の測定を行う分析部18と、分析部18の測定動作の制御を行う分析制御部20と、標準試料や被検試料の測定により分析部18から出力される標準試料のデータや被検試料のデータを処理して検量線の作成や分析データの生成を行うデータ処理部30と、データ処理部30からの検量線や分析データを出力する出力部40と、各項目の標準試料や検量線などの分析条件の入力や、各種コマンド信号を入力する操作部50と、分析制御部20、データ処理部30、及び出力部40を統括して制御するシステム制御部60とを備えている。
図2は、分析部18の斜視図である。この分析部18は、標準試料や被検試料に含まれる各項目の成分に選択的に反応する第1試薬やこの第1試薬と対をなす第2試薬が入った試薬ボトル7と、試薬ボトル7を収納する試薬ラック1と、第1試薬の入った試薬ボトル7を収納した試薬ラック1を収納する試薬庫2と、第2試薬の入った試薬ボトル7を収納した試薬ラック1を収納する試薬庫3と、円周上に複数の反応容器4を配置した反応ディスク5と、各項目の標準試料や被検試料などのサンプルが入ったサンプルカップ17を収容するディスクサンプラ6とを備えている。
また、ディスクサンプラ6のサンプルカップ17からサンプルを吸引した後、反応容器4に吐出するサンプル分注プローブ16と、試薬庫2,3の試薬ボトル7から第1及び第2試薬を吸引した後、反応容器4に吐出する第1及び第2試薬分注プローブ14,15と、サンプル分注プローブ16、第1試薬分注プローブ14、及び第2試薬分注プローブ15を回動及び上下移動可能に保持するサンプル分注アーム10、第1試薬分注アーム8、及び第2試薬分注アーム9とを備えている。
更に、反応容器4内のサンプル及び第1試薬の混合液や、サンプル、第1試薬、及び第2試薬の混合液を撹拌する撹拌ユニット11と、サンプル及び第1試薬の混合液又はサンプル、第1試薬、及び第2試薬の混合液を収容した反応容器4を測定する測光ユニット13とを備えている。そして、測光ユニット13は、回転移動する反応容器4に光を照射して、混合液を透過した光を吸光度に変換した標準試料データや被検試料データを生成した後、データ処理部30に出力する。
更にまた、サンプル及び第1試薬の混合を収容した反応容器4から、その混合液を吸引してナトリウムイオン、カリウムイオン、及び塩素イオンなどの電解質項目を測定する電解質測定ユニット19と、測定及び吸引を終えた反応容器4内を洗浄・乾燥する洗浄ユニット12とを備えている。
そして、電解質測定ユニット19は、反応容器4から電解質項目の標準試料や電解質項目を選択した被検試料を含む混合液を吸引し、この混合液を測定して標準試料データや被検試料データなどを生成した後、データ処理部30に出力する。
分析制御部20は、試薬庫2、試薬庫3、及びディスクサンプラ6の夫々回動、反応ディスク5の回転、サンプル分注アーム10、第1試薬分注アーム8、第2試薬分注アーム9、及び撹拌ユニット11の夫々回動及び上下移動、洗浄ユニット12の上下移動、撹拌ユニット11の撹拌駆動などを行う機構及び各機構を制御する制御回路を備えている。
また、サンプル分注プローブ16からサンプルを吸引及び吐出させる分注ポンプ、第1及び第2試薬分注プローブ14,15から第1及び第2試薬を吸引及び吐出させる各試薬ポンプ、反応容器4内を洗浄・乾燥させるための洗浄・乾燥ポンプなどの各種ポンプ、各種ポンプを駆動する機構、及び各機構を制御する制御回路を備えている。
更に、電解質測定ユニット19の各ユニットや各種ポンプを動作させる機構及び各機構を制御する制御回路を備えている。
図1のデータ処理部30は、分析部18から出力された標準試料データや被検試料データなどから検量線の作成や分析データを生成する演算部31と、演算部31で作成及び生成した検量線及び分析データなどを保存する記憶部32とを備えている。
演算部31は、分析部18の電解質測定ユニット19や測光ユニット13から出力された各項目の標準試料データなどから検量線を作成する。また、作成した検量線を用いて被検試料データなどから分析データを生成する。そして、作成した検量線や生成した分析データを記憶部32に保存すると共に出力部40に出力する。
記憶部32は、ハードディスクなどを備え、演算部31から出力された検量線を項目毎に保存し、分析データを被検試料毎に保存する。
出力部40は、データ処理部30から出力された検量線、分析データなどを印刷出力する印刷部41及び表示出力する表示部42を備えている。そして、印刷部41は、プリンタなどを備え、データ処理部30から出力された検量線、分析データなどを予め設定されたフォーマットに基づいて、プリンタ用紙に印刷出力する。表示部42は、CRTや液晶パネルなどのモニタを備え、各項目の標準試料や検量線などの分析条件を設定するための画面の表示や、データ処理部30から出力された検量線、分析データなどの表示を行う。
操作部50は、キーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを備え、各項目の標準試料や検量線などの分析条件の設定、被検体の被検体IDや被検体名などの被検体情報の入力、被検体の被検試料毎の測定する項目の選択、各項目の標準試料を測定する操作、被検試料を測定する操作などの様々な操作が行われる。
システム制御部60は、図示しないCPUと記憶回路を備え、操作部50から供給される操作者のコマンド信号、各項目の標準試料や検量線などの分析条件、被検体情報、被検試料毎の測定項目などの情報を記憶した後、これらの情報に基づいて、分析部18を構成する各ユニットを所定のシーケンスで測定動作させる制御、或いは検量線の作成、分析データの生成と出力に関する制御などシステム全体の制御を行なう。
次に、図1乃至図6を参照して、分析部18の電解質測定ユニット19の構成及び動作を説明する。
図3は、電解質測定ユニット19の構成を示した図である。この電解質測定ユニット19は、電解質項目の標準試料や被検試料などのサンプル及び電解質項目の第1試薬の混合液、及びこの混合液の基準として用いる校正試料に含まれる各電解質の濃度に応じた起電力を発生するイオンセンサユニット81とを備えている。
また、サンプル測定毎にイオンセンサユニット81に校正試料を供給する校正部70と、反応容器4内の混合液及び校正部70の校正試料をイオンセンサユニット81内に吸引すると共に排液タンク82aに排出する吸引ポンプ82と、イオンセンサユニット81の起電力を測定する信号処理部83とを備えている。
イオンセンサユニット81は、ナトリウムイオン、カリウムイオン、及び塩素イオンなどの各電解質に対して選択的に応答して電位を発生する各イオン選択性電極、及び一定の電位を発生して各イオンセンサの基準となる参照電極で構成される流通型複合電極81aと、この流通型複合電極81aの流通口の入り口側に接続される吸引ノズル81bとを備えている。
そして、流通型複合電極81aのナトリウムイオン選択性電極と参照電極の間、カリウムイオン選択性電極と参照電極の間、塩素イオン選択性電極と参照電極の間などの各電極の間には、混合液や校正試料中の各電解質の濃度に応じた起電力が発生する。
校正部70は、校正試料を貯留する試料容器71と、試料容器71内に校正試料を供給する供給ポンプ72と、試料容器71内に供給された校正試料を検出する検出部73と、試料容器71から不用になった校正試料を吸引して外部に排出する排液ポンプ74とを備えている。そして、供給ポンプ72、検出部73、及び排液ポンプ74は、分析制御部20により制御される。
試料容器71は、例えばステンレス鋼などの耐腐食性に優れた導電性材料からなり、供給ポンプ72から供給された校正試料を貯留する。また、試料容器71内の校正試料を検出する一対の検出電極の一方として機能する。なお、サンプル分注プローブ16及び第1試薬分注プローブ14により吐出可能な位置に試料容器71を配置し、サンプル分注プローブ16及び第1試薬分注プローブ14から試料容器71内に吐出されたサンプル及び第1試薬の混合液を、イオンセンサユニット81内に吸引して測定するようにしてもよい。
供給ポンプ72は、サンプル測定毎に校正試料ボトル78から校正試料を吸引して、試料容器71内の検出部73及び一対の電極の一方の電極として機能する試料容器71により検出される高さまで校正試料を供給する。
検出部73は、試料容器71の上方から下方の試料容器71内に向けて配置された校正試料を検出するための電極である一方の一対の電極76a,76b(第1の検出電極)と、第1の検出電極で検出するよりも少ない校正試料を検出するための他方の一対の試料容器71及び電極76a(第2の検出電極)及び第1の検出電極に電圧Vcを印加して試料容器71内の校正試料を検出する検出器75と、検出器75からの電圧Vcを第1の検出電極、第2の検出電極、及び開状態に設定する切換器77とを備えている。
排液ポンプ74は、試料容器71内に残存する不用な校正試料を吸引して外部に排出する。
吸引ポンプ82は、反応容器4内の混合液及び試料容器71内の校正試料をイオンセンサユニット81内に吸引すると共に、イオンセンサユニット81内の校正試料や混合液を排液タンク82aに排出する。そして、検出部73の検出信号に基づいて、試料容器71内に供給された校正試料がイオンセンサユニット81で測定可能な量よりも少ないと、その校正試料をイオンセンサユニット81内に吸引しないようになっている。これにより、イオンセンサユニット81内に例えば空気が吸引されて起電力の測定精度が悪化した起電力によって誤診を招く分析データが生成されるのを未然に防ぐことができる。
信号処理部83は、イオンセンサユニット81内に吸引された混合液や校正試料の各電解質項目の起電力を測定し、その測定した起電力の信号を増幅した後に、デジタル信号に変換して標準試料データ、被検試料データ、及び校正試料データを生成する。そして、生成した各データをデータ処理部30の演算部31に出力する。演算部31では、標準試料データ及び校正試料データから検量線を作成する。また、作成された検量線を用いて被検試料データ及び校正試料データから各電解質項目の分析データを生成する。
図4は、検出部73の構成の詳細を示した図である。試料容器71内に先端部を位置させた検出部73の第1の検出電極である電極76a,76bは、例えばステンレス鋼などの耐腐食性に優れた導電性材料からなり、電極76bの先端部が電極76aの先端部よりも上方に位置し、互いに離間して配置されている。
検出器75は、第1及び第2の検出電極に電圧Vcを印加するための電源DCと、この電源DCと接続されたトランジスタTRとを備えている。トランジスタTRのエミッタEは、電源DCに接続されている。トランジスタTRのベースBは、切換器77に接続されている。トランジスタTRのコレクタCは、抵抗Rを介してグランドGNDに接続され、コレクタC端子の信号は、試料容器71内の校正試料を検出するための検出信号として分析制御部20に出力される。
切換器77は、検出器75からの電圧Vcを第1の検出電極、第2の検出電極、及び開状態に設定するための2つのスイッチSW1,SW2を備え、各スイッチSW1,SW2は、分析制御部20により制御される。
スイッチSW1は、第1乃至第3端子a,b,cを有し、第1端子aが検出器75におけるトランジスタTRのベースBに接続され、第2端子bが電極76aに接続され、第3端子cが開状態になっている。また、スイッチSW2は、第1乃至第3端子a1,b1,c1を有し、第1端子a1がグランドGNDに接続され、第2端子b1が電極76bに接続され、第3端子c1が試料容器71に接続されている。
そして、図4のスイッチSW1,SW2で実線で示したように、スイッチSW1の第1端子aと第2端子bを接続すると共に、スイッチSW2の第1端子a1と第2端子b1を接続すると、検出器75からの電圧Vcが第1の検出電極に印加される。また、スイッチSW1の第1端子aと第2端子bを接続すると共に、スイッチSW2の第1端子a1と第3端子c1を接続すると、検出器75からの電圧Vcが第2の検出電極に印加される。更に、スイッチSW1の第1端子aと第3端子cを接続すると、検出器75からの電圧Vcは開状態になり、第1及び第2の検出電極には電圧Vcが印加されない。
図5は、供給ポンプ72の構成の一例を示した図である。供給ポンプ72には、チューブポンプやシリンジポンプなどがある。ここではチューブポンプの例を説明する。
供給ポンプ72は、供給ポンプ72を駆動するための分析制御部20の機構であるモータ20aを内蔵した本体72aと、モータ20aの回転軸に固定された円形のロータ72bと、ロータ72b上の縁辺近傍の等間隔位置に配置された3つのローラ72c,72d,72eと、ロータ72bから離間した外周半円の位置で本体72aに固定された弓形のガイド72fと、ガイド72fとロータ72bの間に配置されたチューブ72gとを備えている。
本体72a内部には、ロータ72bをR1方向に回転駆動するためのモータ20aが固定されている。
ロータ72bは、各ローラ72c,72d,72eを各ローラの一部がロータ72bの外側に配置されるように回動自在に保持している。そして、モータ20aの回転により、各ローラ72c,72d,72eをR1方向に回転移動させる。
そして、ガイド72f近傍では、各ローラの一部の縁辺がチューブ72gをガイド72f内側方向に押し潰しながら回転移動する。なお、ローラの数を2つ又は4つ以上設けるようにしてもよい。また、回転軸を偏心させたロータを回転させて、そのロータの中心から最も離れた縁辺がチューブ72gをガイド72f内側方向に押し潰しながら回転させるようにしてもよい。
チューブ72gは、弾力材からなり、ガイド72fとロータ72bの間にガイド72fに沿って配置されている。その一端部は、校正試料ボトル78からの内圧の変動により内容積が変動しないように硬質の例えばポリテトラフルオロエチレンからなる第1のチューブに接続され、他端部は試料容器71からの第1のチューブと同じ材質からなる第2のチューブに接続されている。
次に、供給ポンプ72による校正試料の供給動作を説明する。分析制御部20のモータ20aの駆動制御により、ロータ72bはR1方向に回転する。この回転により、ガイド72f近傍で例えば2つのローラ72c,72dがチューブ72gを押し潰しながら回転移動する。この回転移動により、ローラ72cとローラ72dの間のチューブ72g内の校正試料をR1方向に移送すると共に、各ローラ72c,72dによって押し潰された後のチューブ72gの復元力によって、校正試料ボトル78内の校正試料をチューブ72g内に吸引する。
次いで、ガイド72f近傍でローラ72d,72eがチューブ72gを押し潰しながら回転移動する。この回転移動により、ローラ72dとローラ72eの間のチューブ72g内の校正試料をR1方向に移送すると共に、校正試料ボトル78内の校正試料をチューブ72g内に吸引する。
そして、ローラ72c,72d,72eの内の2つのローラがチューブ72gを順次押し潰しながら回転移動することにより、校正試料ボトル78内の校正試料をチューブ72g内に吸引すると共に、チューブ72g内の校正試料を移送して試料容器71に供給する。
なお、供給ポンプ72の流量は、ロータ72bの回転速度、チューブ72gの内径サイズ、及びローラ72c,72d,72eによって押し潰された後のチューブ72gの復元力によって定まる。従って、新しい所定の内径のチューブ72gを用いれば、ロータ72bの低速回転で、校正試料を試料容器71に供給することができる。そして、チューブ72gの使用時間が増加すると、チューブ72gの劣化により復元力が低下して校正試料の流量が減少する。このチューブ72gの劣化による流量の減少を、ロータ72bの回転速度を上げて補っている。
次に、図3乃至図6を参照して、電解質測定ユニット19及び電解質測定ユニット19を制御する分析制御部20の動作の一部を説明する。
図6(a)では、測定中に供給ポンプ72が校正試料の供給を行った後に、試料容器71内に検出器75及び第1の検出電極によって検出された第1の液量V1の校正試料が貯留されている。
そして、切換器77は、検出器75からの電圧Vcを第2の検出電極に設定する。このとき検出器75におけるトランジスタTRのコレクタ端子Cは、電極76aと電極76bの間の距離、校正試料の電気伝導度、試料容器71及び電極76aの校正試料との接触面積などに応じた検出電圧Vc1以上の検出信号を発生し、この検出信号を分析制御部20に出力する。
図6(b)では、検出信号を分析制御部20に出力した後に、イオンセンサユニット81が校正試料を吸引する位置まで移動する。そして、吸引ポンプ82は、試料容器71から第1の液量V1よりも少ない第2の液量V2の校正試料をイオンセンサユニット81内に吸引する。この吸引により、試料容器71内の校正試料の液面が電極76aの先端部よりも下方まで下がり、検出器75のコレクタ端子Cは試料容器71と電極76aの間の導通しない極めて大きな抵抗に応じた検出電圧Vc1未満の検出信号を発生する。この検出信号は分析制御部20に出力される。
分析制御部20は、検出器75からの検出信号に基づいて、イオンセンサユニット81内に吸引された校正試料が測定可能な量であるか否かを判定する。そして、検出信号が検出電圧Vc1未満である場合に、測定可能な量であると判定する。
図6(c)では、分析制御部20の判定後、供給ポンプ72は、試料容器71内に校正試料を供給する。そして、電極76aの先端部が試料容器71内の校正試料と接触すると、検出器75のトランジスタTRのコレクタ端子Cは、試料容器71と電極76aの間の距離、校正試料の電気伝導度、試料容器71及び電極76aの校正試料との接触面積などに応じた検出電圧Vc2以上の検出信号を発生する。この検出信号は、分析制御部20に出力される。
分析制御部20は、検出器75からの検出電圧Vc2以上の検出信号に基づいて、切換器77に制御信号を出力する。切換器77は、分析制御部20からの制御信号に基づいて、検出器75からの電圧Vcを第1の検出電極に設定する。
図6(c)の状態から更に、供給ポンプ72で、校正試料を試料容器71内に供給する。そして、電極76bの先端部が試料容器71内の校正試料と接触すると、検出器75のトランジスタTRのコレクタ端子Cは、電極76aと電極76bの間の距離、校正試料の電気伝導度、電極76a,76bの校正試料との接触面積などに応じた検出電圧Vc1以上の検出信号を発生する。この検出信号は分析制御部20に出力される。
分析制御部20は、検出器75からの検出信号に基づいて、イオンセンサユニット81で測定可能な量の校正試料が試料容器71に貯留されているか否かを判定する。そして、検出信号が検出電圧Vc1以上である場合に、測定可能な量の校正試料が貯留されていると判定する。
また、検出器75からの検出電圧Vc2,Vc1以上の検出信号に基づいて、試料容器71内に供給された校正試料が電極76aに接触した時点から、電極76bに接触するまで供給するのに要した時間を計測し、計測した供給時間が予め設定された正常範囲、又はこの正常範囲を超えた警告範囲、又はこの警告範囲を超えた異常範囲のいずれの範囲であるかを判定する。
なお、吸引ポンプ82が校正試料を吸引した後に、試料容器71内に残存する校正試料を排液ポンプ74で吸引して外部に排出させる。そして、供給ポンプ72が試料容器71内への校正試料の供給を開始した時点から、電極76bの先端部が校正試料と接触するまでに要した時間を計測するようにしてもよい。
ここで、正常範囲では、供給ポンプ72は正常に動作していると判断し、供給ポンプ72の供給動作の速度を変更しない。
また、警告範囲では、例えば供給ポンプ72のチューブ72gの僅かな劣化、又は校正試料ボトル78と供給ポンプ72間の第1チューブ又は供給ポンプ72と試料容器71間の第2チューブ内への例えば少量の不溶物の堆積により、供給ポンプ72の流量が減少していると推測する。これが原因で、近々計測時間内に試料容器71内の電極76bが接触する高さまで校正試料を供給できなくなる可能性があると判断する。そして、計測した供給時間を正常範囲に入れるために、供給ポンプ72の供給動作の速度を上げて流量増加の制御を行うと共に、供給ポンプ72の消耗部品の交換を促す警告情報、又は第1又は第2チューブ内の洗浄を促す警告情報を出力部40に出力する。
更に、異常範囲では、供給ポンプ72のチューブ72gの劣化、又は第1チューブ又は第2チューブ内への例えば多量の不溶物の堆積により、供給ポンプ72の流量が減少していると推測する。これが原因で、計測時間内に試料容器71内の電極76bに接触する高さまで校正試料を供給するのは不可能であると判断する。
そして、時間を計測したときの校正試料に対応する混合液の測定動作、その混合液以降における電解質項目の標準試料や被検試料の電解質項目を測定するためのサンプル及び第1試薬の分注動作、及び電解質測定ユニット19における測定動作を停止させると共に、校正試料供給不良を知らせる異常情報を出力部40に出力する。
検出電圧Vc1以上の検出信号が出力された後の分析制御部20からの制御信号により、供給ポンプ72は、試料容器71内への校正試料の供給を停止する。そして、試料容器71内に第1の液量V1の校正試料が貯留される。
このように、校正試料の供給毎に、試料容器71内に供給された校正試料を検出することにより、イオンセンサユニット81で測定可能な量の校正試料が試料容器71に貯留されているか否かを判定することができる。また、イオンセンサユニット81内に吸引された校正試料が測定可能な量であるか否かを判定することができる。
更に、試料容器71内に供給された校正試料が電極76aに接触した時点から、電極76bに接触するまでに要した時間を計測することにより、計測した供給時間が警告範囲である場合には、正常範囲に入れるために供給ポンプ72の供給動作の速度を上げて流量増加の制御を行うと共に、警告情報を出力部40に出力することができる。
更にまた、計測した供給時間が異常範囲である場合には、時間を計測したときの校正試料に対応する混合液の測定動作、その混合液以降における電解質項目の標準試料や被検試料の電解質項目を測定するためのサンプル及び第1試薬の分注動作、及び電解質測定ユニット19における測定動作を停止させると共に、異常情報を出力部40に出力することができる。
以下、図1乃至図7を参照して、実施例に係る自動分析装置100の動作の一例を説明する。図7は、自動分析装置100の動作を示したフローチャートである。自動分析装置100には、予め電解質項目の標準試料測定操作による測定動作で作成された電解質項目の検量線がデータ処理部30の記憶部32に保存されている。
操作部50からn個の被検試料A1乃至Anに対応する被検体ID、被検体名などの各被検体情報を入力し、各被検試料A1乃至Anに対して例えば電解質項目だけを選択入力する。そして、各被検試料A1乃至Anを収容したサンプルカップ17をディスクサンプラ6にセットした後に、操作部50から被検試料の測定操作が行われると、自動分析装置100は被検試料A1乃至Anの測定動作を開始する(ステップS1)。
システム制御部60は、分析制御部20、データ処理部30、及び出力部40に指示して、各被検試料A1乃至Anの電解質項目を、被検試料A1、被検試料A2、・・・、被検試料Anの順で測定させる。その指示に基づいて分析制御部20は、分析部18の各ユニットを制御して各被検試料A1乃至Anの電解質項目の測定動作をさせる。
分析部18の電解質測定ユニット19における排液ポンプ74は、試料容器71内に残存する不用な校正試料を吸引して外部に排出する。検出部73の切換器77は、分析制御部20からの制御信号に基づいて、検出器75からの電圧Vcを第2の検出電極に設定する。
供給ポンプ72は、校正試料ボトル78から被検試料Ai(i=1)の校正試料を吸引して試料容器71に供給する。そして、電極76aの先端部が試料容器71内の校正試料と接触した時に、検出器75は検出電圧Vc2以上の検出信号を発生し、この発生した検出信号を分析制御部20に出力する(ステップS2)。
分析制御部20は、検出器75からの検出電圧Vc2以上の検出信号に基づいて、切換器77に制御信号を出力する。切換器77は、分析制御部20からの制御信号に基づいて、検出器75からの電圧Vcを第1の検出電極に設定する。更に、試料容器71内に校正試料が供給され、電極76bの先端部に供給された校正試料が接触すると、検出器75は、検出電圧Vc1以上の検出信号を発生して分析制御部20に出力する(ステップS3)。
分析制御部20は、検出器75からの検出電圧Vc1以上の検出信号に基づいて、イオンセンサユニット81内で測定可能な量の校正試料が試料容器71内に貯留されていると判定する。また、検出器75からの検出電圧Vc2,Vc1以上の検出信号に基づいて、試料容器71内に供給された校正試料が電極76aに接触した時点から、電極76bに接触するまでに要した時間を計測する(ステップS4)。
そして、計測した供給時間が正常範囲内である場合(ステップS5のはい)、供給ポンプ72は正常に動作していると判断し、ステップS9に移行する。また、計測した供給時間が正常範囲を外れている場合(ステップS5のいいえ)、ステップS6に移行する。
次いで、供給時間が警告範囲内である場合(ステップS6のはい)、近々計測時間内に試料容器71内の電極76bが接触する高さまで校正試料を供給できなくなる可能性があると判断する。そして、計測した供給時間を正常範囲に入れるために、供給ポンプ72の供給動作の速度を上げて流量増加の制御を行うと共に、警告情報を出力部40に出力する(ステップS7)。
また、供給時間が異常範囲である場合(ステップS6のいいえ)、計測時間内に試料容器71内の電極76bと接触する高さまで校正試料を供給できないと判断する。そして、被検試料Aiを測定するためのサンプル及び第1試薬の分注動作及び電解質測定ユニット19における測定動作を停止させると共に、異常情報を出力部40に出力する(ステップS8)。
ステップS5の「はい」又はステップS7の後に、分析部18のサンプル分注プローブ16は、ディスクサンプラ6のサンプルカップ17から被検試料Aiを吸引して反応容器4に吐出する。第1試薬分注プローブ14は、試薬庫2の試薬ボトル7から電解質項目の第1試薬を吸引して、被検試料Aiの入った反応容器4に第1試薬を吐出する。撹拌ユニット11は、反応容器4内の被検試料Aiと第1試薬との混合液を撹拌する。
電解質測定ユニット19の吸引ポンプ82は、反応容器4から被検試料Aiの混合液をイオンセンサユニット81内に吸引する。信号処理部83は、イオンセンサユニット81の被検試料Aiの各電解質項目に応じた起電力を測定した後、被検試料Aiの被検試料データを生成してデータ処理部30の演算部31に出力する。
イオンセンサユニット81は、分析制御部20のイオンセンサユニット81の移動機構により図3のL1方向に水平移動し、試料容器71の吸引位置まで下降する。吸引ポンプ82は、試料容器71からイオンセンサユニット81内に被検試料Aiの校正試料を吸引する。
イオンセンサユニット81は被検試料Aiの校正試料の各電解質項目の濃度に応じた起電力を発生し、信号処理部83は被検試料Aiの校正試料の起電力を測定して被検試料Aiの校正試料データを生成した後、演算部31に出力する。演算部31は、記憶部32から電解質項目の検量線を読み出した後、その検量線を用いて信号処理部83から出力された被検試料Aiの被検試料データ及び校正試料データから被検試料Aiの電解質項目の分析データを生成する。そして、その分析データを記憶部32に保存すると共に出力部40に出力する(ステップS9)。
ステップS9の後に、被検試料Aiのiがnよりも小さい場合(ステップS10のいいえ)、ステップS2に戻る。また、iがnである場合(ステップS10のはい)、ステップS11に移行する。
ステップS10の「はい」、又はステップS8の後に、出力部40にデータ処理部30からの被検試料の分析データ、又は分析制御部20からの異常情報が出力された時点で、システム制御部60は、分析制御部20、データ処理部30、及び出力部40の動作を停止させることにより、自動分析装置100における被検試料の測定動作が終了する(ステップS11)。
以上述べた本発明の実施例によれば、校正試料の供給毎に、試料容器71内に供給された校正試料を検出することにより、イオンセンサユニット81で測定可能な量の校正試料が試料容器71に貯留されているか否かを判定することができる。また、イオンセンサユニット81内に吸引された校正試料が測定可能な量であるか否かを判定することができる。これにより、異常な分析データの出力を未然に防ぐことができる。
更に、試料容器71内に供給された校正試料が電極76aに接触した時点から、電極76bに接触するまでに要した時間を計測することにより、計測した供給時間が警告範囲である場合には、正常範囲に入れるために供給ポンプ72の供給動作の速度を上げて流量増加の制御を行うと共に、警告情報を出力部40に出力することができる。これにより、長期間に亘って、供給ポンプ72の消耗部品の使用が可能になり、供給ポンプ72のメンテナンスにかかる手間を低減することができる。
更にまた、計測した供給時間が異常範囲である場合には、時間を計測したときの校正試料に対応する混合液の測定動作、その混合液以降における電解質項目の標準試料や被検試料の電解質項目を測定するためのサンプル及び第1試薬の分注動作、及び電解質測定ユニット19における測定動作を停止させると共に、異常情報を出力部40に出力することができる。これにより、異常な分析データの出力を未然に防ぐことができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば供給ポンプ72と試料容器71の間に、供給ポンプ72から試料容器71内に供給する校正試料の流量を計測する計測センサを設け、例えば排液ポンプ74により試料容器71から校正試料を排出させた後、流量センサによって計測される流量の情報に基づいて試料容器71内に第1の液量V1の校正試料を供給するのに要する時間を算出し、算出した供給時間が警告範囲である場合には、正常範囲に入れるために供給ポンプ72の供給動作の速度を上げて流量増加の制御を行うと共に、警告情報を出力部40に出力するようにしてもよい。これにより、長期間に亘って、供給ポンプ72の消耗部品の使用が可能になり、メンテナンスにかかる手間を低減することができる。
また、算出した供給時間が異常範囲である場合には、時間を計測したときの校正試料に対応する混合液の測定動作、その混合液以降における電解質項目の標準試料や被検試料の電解質項目を測定するためのサンプル及び第1試薬の分注動作、及び電解質測定ユニット19における測定動作を停止させると共に、異常情報を出力部40に出力するようにしてもよい。これにより、異常な分析データの出力を未然に防ぐことができる。
本発明の実施例による自動分析装置の構成を示す図。 本発明の実施例に係る分析部の構成を示す図。 本発明の実施例に係る電解質測定ユニットの構成の詳細を示す図。 本発明の実施例に係る検出部の構成の詳細を示す図。 本発明の実施例に係る供給ポンプの構成の一例を示す図。 本発明の実施例に係る電解質測定ユニット及び電解質測定ユニットを制御する分析制御部の動作の一部を説明するための図。 本発明の実施例に係る自動分析装置の動作を示すフローチャート。
符号の説明
4 反応容器
18 分析部
19 電解質測定ユニット
20 分析制御部
30 データ処理部
31 演算部
32 記憶部
70 校正部
71 試料容器
72 供給ポンプ
73 検出部
74 排液ポンプ
75 検出器
76a,76b 電極
78 校正試料ボトル
81 イオンセンサユニット
81a 流通型複合電極
81b 吸引ノズル
82 吸引ポンプ
82a 排液タンク
100 自動分析装置

Claims (7)

  1. サンプル及び試薬の混合液を測定する自動分析装置において、
    前記混合液を測定するために用いる試料を試料容器内に供給する供給手段と、
    前記供給手段により前記試料容器内に供給された前記試料が第1の液量以上であることを検出する検出手段と、
    前記試料容器内に供給された前記試料を吸引する吸引手段と、
    前記供給手段により前記試料容器内に供給された前記試料が前記検出手段により検出されるまでの時間を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された供給時間の情報に基づいて、この供給時間を予め設定した正常供給時間範囲に入れるために前記供給手段の供給動作を制御する制御手段とを
    備えたことを特徴とする自動分析装置。
  2. サンプル及び試薬の混合液を測定する自動分析装置において、
    前記混合液を測定するために用いる試料を試料容器内に供給する供給手段と、
    前記供給手段により前記試料容器内に供給される前記試料の流量を計測する計測手段と、
    前記試料容器内に供給された前記試料を吸引する吸引手段と、
    前記供給手段により前記試料容器内に供給される前記試料の流量を計測した前記計測手段からの流量の情報に基づいて、前記試料容器内に第1の液量の校正試料を供給するのに要する時間を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された供給時間の情報に基づいて、この供給時間を予め設定した正常供給時間範囲に入れるために前記供給手段の流量を制御する制御手段とを
    備えたことを特徴とする自動分析装置。
  3. 前記混合液の測定結果を出力する出力手段を有し、
    前記制御手段は、前記供給時間が前記正常範囲を超えた警告範囲内である場合、警告情報を前記出力手段に出力するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記供給手段は、前記試料を前記試料容器に供給するチューブポンプを有し、
    前記警告情報は、前記チューブポンプのチューブが劣化している情報であることを特徴とする請求項3に記載の自動分析装置。
  5. 前記制御手段は、前記供給時間が前記警告範囲を超えた異常の範囲である場合、異常情報を前記出力手段に出力すると共に、前記供給時間を計測したときの前記試料に対応する混合液の測定動作を停止するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の自動分析装置。
  6. 前記検出手段は、前記吸引手段により前記試料が吸引された後に、前記供給手段により供給された前記試料容器内の前記第1の液量よりも少ない所定の液量以上の試料も検出し、
    前記計測手段は、前記検出手段が前記所定の液量の試料を検出した時点から、前記第1の液量の試料を検出するまでの時間を計測するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  7. 前記供給手段は、前記吸引手段により前記試料が吸引された後に、前記試料容器内への前記試料の供給動作を開始し、
    前記計測手段は、前記供給手段が供給動作を開始した時点から、前記検出手段が検出するまでの時間を計測するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
JP2006227425A 2006-08-24 2006-08-24 自動分析装置 Expired - Fee Related JP4786469B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006227425A JP4786469B2 (ja) 2006-08-24 2006-08-24 自動分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006227425A JP4786469B2 (ja) 2006-08-24 2006-08-24 自動分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008051620A true JP2008051620A (ja) 2008-03-06
JP4786469B2 JP4786469B2 (ja) 2011-10-05

Family

ID=39235819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006227425A Expired - Fee Related JP4786469B2 (ja) 2006-08-24 2006-08-24 自動分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4786469B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009270453A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Shimadzu Corp 送液システム、分析装置及び送液ポンプの寿命診断方法
WO2011034170A1 (ja) 2009-09-18 2011-03-24 日立化成工業株式会社 イオン選択性電極カートリッジ
WO2011034169A1 (ja) * 2009-09-18 2011-03-24 日立化成工業株式会社 自動分析装置
JP2012137436A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Toshiba Corp 自動分析装置
WO2020039679A1 (ja) 2018-08-22 2020-02-27 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置および自動分析システム
WO2021024522A1 (ja) 2019-08-02 2021-02-11 株式会社日立ハイテク 自動分析装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11598696B2 (en) * 2019-06-14 2023-03-07 Emerald Coast Manufacturing, LLC Method and apparatus for sampling liquid

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009270453A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Shimadzu Corp 送液システム、分析装置及び送液ポンプの寿命診断方法
WO2011034170A1 (ja) 2009-09-18 2011-03-24 日立化成工業株式会社 イオン選択性電極カートリッジ
WO2011034169A1 (ja) * 2009-09-18 2011-03-24 日立化成工業株式会社 自動分析装置
JP5505420B2 (ja) * 2009-09-18 2014-05-28 日立化成株式会社 イオン選択性電極カートリッジ
JP2012137436A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Toshiba Corp 自動分析装置
WO2020039679A1 (ja) 2018-08-22 2020-02-27 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置および自動分析システム
WO2021024522A1 (ja) 2019-08-02 2021-02-11 株式会社日立ハイテク 自動分析装置
JPWO2021024522A1 (ja) * 2019-08-02 2021-02-11
JP7342129B2 (ja) 2019-08-02 2023-09-11 株式会社日立ハイテク 自動分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4786469B2 (ja) 2011-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4786469B2 (ja) 自動分析装置
JP4966913B2 (ja) 液体分注装置
EP1835292A1 (en) Automatic analyzer
JP2004170279A (ja) 自動分析装置
JP2009058318A (ja) 自動分析装置
US8778686B2 (en) Automatic analyzer and dispensing method thereof
JP2011232249A (ja) 自動分析装置
JP5518630B2 (ja) 自動分析装置
JP2008076342A (ja) 自動分析装置
JP2008175731A (ja) 自動分析装置及びその保守方法
JP5161592B2 (ja) 自動分析装置及びその保守方法
JP2007170925A (ja) 自動分析装置及びその検出方法
JP7330785B2 (ja) 自動分析装置
JP2009047638A (ja) 自動分析装置
JP6121743B2 (ja) 自動分析装置
JP5492833B2 (ja) 自動分析装置およびその制御方法
JP2001004641A (ja) 液面検出機能を備えた自動分析装置
JP2015158410A (ja) 自動分析装置
JP5305988B2 (ja) 自動分析装置
JP2012063179A (ja) 自動分析装置
JP2012137436A (ja) 自動分析装置
JP7106376B2 (ja) 自動分析装置
JP6054159B2 (ja) 自動分析装置
JP5808473B2 (ja) 自動分析装置
WO2022185641A1 (ja) 電解質測定装置、および電解質濃度測定ユニットの異常判定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110617

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4786469

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees