JP2008050756A - サムターン - Google Patents

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Abstract

【課題】施錠および開錠の操作性を低下させることなく、不正な解錠を確実に防止することができるサムターンを提供する。
【解決手段】サムターン10は、錠前の施錠を行う施錠位置と錠前の開錠を行う開錠位置との間を少なくとも回動可能なサムターンカム30と、サムターン30を回動させる駆動部40と、駆動部40を介してサムターンカム30を回動させることが可能な回動可能状態、および、駆動部40を介してサムターンカム30を回動させることが不能な回動不能状態の切り替えが可能な操作部50と、操作部50を回動可能状態または回動不能状態にすることが可能で、操作部50を回動可能状態にした場合には、操作部50の駆動力を駆動部40に伝達する動力伝達手段として機能し、操作部50を回動不能状態にした場合には、動力伝達手段としての機能を失うキー90と、を有して構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、不正な解錠を防止することが可能なサムターンに関する。
従来より、扉の室内側に取り付けられ、摘みを把持して回転させることによって扉の錠前の施錠および開錠を行うサムターンが広く知られているが、近年、扉に設けられた窓、扉の隙間などから工具等を挿入し、サムターンの摘みを回転させて錠前を不正に解錠する、いわゆる「サムターン回し」が問題となっている。
このような従来の問題を解決する一手段として、例えば特許文献1には、摘みの近傍に設けられた一対のボタンが同時に押された場合にだけ摘みの回転を許容し、錠前の施錠および開錠を可能としたサムターンが提案されている。
特開2006−169946号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のサムターンは、一対のボタンを押しながら摘みを回転させる必要があり、施錠または開錠の操作が煩雑で、操作性が悪いといった問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、施錠および開錠の操作性を低下させることなく、不正な解錠を確実に防止することができるサムターンを提供することを目的とする。
本発明は、以下の手段によって、上記課題を解決したものである。
(1)本発明は、錠前の施錠を行う施錠位置と前記錠前の開錠を行う開錠位置との間を少なくとも回動可能なサムターンカムと、前記サムターンを回動させる駆動部と、前記駆動部を介して前記サムターンカムを回動させることが可能な回動可能状態、および、前記駆動部を介して前記サムターンカムを回動させることが不能な回動不能状態の切り替えが可能な操作部と、前記操作部を前記回動可能状態または回動不能状態にすることが可能で、前記操作部を前記回動可能状態にした場合には、前記操作部の駆動力を前記駆動部に伝達する動力伝達手段として機能し、前記操作部を前記回動不能状態にした場合には、前記動力伝達手段としての機能を失うキーと、を有して構成されていることを特徴とする、サムターンである。
(2)本発明はまた、前記操作部は、前記キーの少なくとも一部が挿入可能な鍵穴を有し、前記キーが前記鍵穴に挿入された場合に前記回動可能状態となり、前記キーが前記鍵穴から抜かれた場合に前記回動不能状態となることを特徴とする、前記(1)に記載のサムターンである。
(3)本発明はまた、前記操作部は、前記キー全体が収容可能に構成されていることを特徴とする、前記(2)に記載のサムターンである。
(4)本発明はまた、前記操作部は、前記サムターンカムの回動が可能となる操作可能位置、および、前記サムターンカムの回動が制限される操作制限位置の2つの位置を有する摘みを備えることを特徴とする、前記(1)〜(3)のいずれかに記載のサムターンである。
(5)本発明はまた、前記摘みを前記操作可能位置から前記操作制限位置に付勢する摘み付勢手段を備えたことを特徴とする、前記(4)に記載のサムターンである。
本発明に係るサムターンによれば、錠前の施開錠を行うためには、操作部を回動可能状態とし、且つ、操作部と駆動部の動力伝達を行わせるキーを使用する必要があるため、不正な解錠を確実に防止することができる。
また、操作部は、キーの少なくとも一部が挿入可能な鍵穴を有し、キーが鍵穴に挿入された場合に回動可能状態となり、キーが鍵穴から抜かれた場合に回動不能状態となるようにすれば、キーの抜き差しによって回動可能状態と回動不能状態を容易に切り替えることができ、施錠および開錠の操作性を高めることができる。
また、操作部が、キー全体が収容可能に構成されていれば、サムターンの操作時にキーが邪魔になることがなく、操作性を高めることができる上に、キーを目立たなくすることができ、外観を損なうことがない。
また、前記操作部が、前記サムターンカムの回動が可能となる操作可能位置、および、前記サムターンカムの回動が制限される操作制限位置の2つの位置を有する摘みを備えれば、錠前の施開錠を行うためには、摘みを操作制限位置から操作可能位置とする操作が必要で、不正な解錠をより確実に防止することができる。
また、前記摘みを前記操作可能位置から前記操作制限位置に付勢する摘み付勢手段を備えれば、錠前の施開錠を行うためには、摘み付勢手段の付勢力に逆らって摘みを操作する必要があり、不正な解錠をより確実に防止することができる。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係るサムターンについて詳細に説明する。
<全体構成>
まず、サムターンの全体構成について説明する。
図1(a)および(b)は本実施形態に係るサムターンの略示断面図である。
同図に示されるように、本実施形態に係るサムターン10は、主として、サムターン座20と、錠前(図示省略)の施錠を行う施錠位置と錠前の開錠を行う開錠位置との間を回動可能なサムターンカム30と、このサムターンカム30を回動させる駆動部40と、施錠または解錠の操作を行う操作部50と、この操作部50に収容可能なキー90と、によって構成されている。
図2はサムターン10を扉12の室内側に取り付けた様子を示す外観斜視図である。
サムターン10の操作部50を操作してサムターンカム30を施錠位置まで回動すると、錠前のデッドボルト14が扉10の外側に突出し、扉10は施錠状態となる。一方、サムターン10の操作部50を操作してサムターンカム30を開錠位置まで回動すると、錠前のデッドボルト14が扉10の内側に引っ込んで、扉10は開錠状態となる。なお、本発明に係る錠前の構造は特に限定されるものではなく、サムターンカム30の回動によって施錠および開錠が可能な従来公知の錠前を採用することができる。
<サムターン座>
次に、サムターン座20について説明する。
図3(a)はサムターン座20を前方から見た外観斜視図であり、同図(b)はサムターン座20を後方から見た外観斜視図である。
このサムターン座20は、円柱形状の内壁20Aと、前方から後方に向かって大径となる側面視が台形形状の外壁20Bを有して構成されている。内壁20Aの後方開口部には、後方開口部の中心に向かって突出する環状のスプリング受け20Cが形成されている。
<サムターンカム>
次に、サムターンカム30について説明する。
図4は(a)はサムターンカム30の略示平面図であり、同図(b)は同図(a)の矢視bから見た略示側面図であり、同図(c)は同図(a)の矢視cから見た略示正面図である。
サムターンカム30は、環状部30Aと、この環状部30Aを基端として環状部30Aの径方向外側に向かって突出成形されると共に略L字形状に折り曲げられた2つの操作片30Bによって構成されている。サムターンカム30の環状部30Aには、その内周部に操作片30Bと同方向に矩形状の凹部30Cが形成されている。サムターンカム30の操作片30Bは、図示しない錠前の施開錠機構に係合可能に配置され、サムターンカム30の回動によって錠前の施錠または開錠が行われる。
<駆動部>
次に、駆動部40について説明する。
図1に示されるように、駆動部40は、主として、サムターン本体41と、サムターン軸42と、連結カム43と、連結板44と、によって構成されている。
<サムターン本体>
まず、サムターン本体41について説明する。
図5(a)はサムターン本体41を前方から見た外観斜視図であり、同図(b)はサムターン本体41を後方から見た外観斜視図である。また、図6(a)はサムターン本体41をフランジ部側から見た略示正面図であり、同図(b)は同図(a)のb線に沿う略示側断面図である。
サムターン本体41は、円筒形状の本体部41Aと、この本体部41Aの一端側に一体成形されたフランジ部41Bによって構成されている。また、本体部41Aは、図6(b)に示されるように、サムターンカム30が収容される大径部41Cと、この大径部41Cの内径よりも小さな内径を有する小径部41Dと、を有して構成されている。
本体部41Aの大径部41Cの内径は、サムターンカム30の外径よりも小さく、また、大径部41Cの軸方向長さは、サムターンカム30の操作片30Bの長さよりも短い。したがって、サムターンカム30を大径部41Cの内側空間に収容した場合、サムターンカム30の操作片30Bの先端は、大径部41Cの開口部から突出した状態となる(図17(b)参照)。
本体部41Aの小径部41Dには、大径部41Cの内径よりも小さな外径を有する円形の開口部41Eが形成されている。この開口部41Eは、後述するサムターン軸42の保持部42Aを、サムターン本体41の前方から後方に突出させて配置するためのものである。
また、小径部41Dには、軸方向に貫通する2つの貫通孔41Fと、4つのネジ孔41Gが形成されている。なお、貫通孔41Fには、サムターン本体41を扉12などに取り付けるための長寸の取付ネジ(図示省略)が挿通され、ネジ孔41Gには、キャップ51をサムターン本体41に取り付けるための短寸の取付ネジ(図示省略)が螺合される。
サムターン本体41のフランジ部41Bの外径は、サムターン座20の内径よりも小さく、サムターン本体41はサムターン座20の内側空間内に挿入可能である。また、フランジ部41Bの一端側面41Hと、サムターン座20のスプリング受け20Cとの間には、コイルスプリング62(図1(b)参照)が配設され、サムターン本体41は、このコイルスプリング62によってサムターン座20から遠ざかる方向に付勢される。
<サムターン軸>
次に、サムターン軸42について説明する。
図7(a)はサムターン軸42を前方から見た外観斜視図であり、同図(b)はサムターン軸42を後方から見た外観斜視図である。また、図8(a)はサムターン軸42を前方から見た略示平面図であり、同図(b)は同図(a)のb線に沿う略示側断面図である。
サムターン軸42は、サムターンカム30を保持する保持部42Aと、連結カム43が嵌合される円筒形状の嵌合部42Bと、によって構成されている。
サムターン軸42の保持部42Aの外周面には、その軸方向に、サムターンカム30の凹部30Cが嵌合される凸部42Cが突出成形されている。サムターンカム30の環状部30Aは、嵌合部42Bの外周部に嵌合されて保持部42Aの凸部42Cに係止される。これにより、サムターンカム30はサムターン軸42に保持される。
また、保持部42Aの内周部には、図8(a)に示されるように、十字形状の開口部42Dが形成されている。
<連結カム>
次に、連結カム43について説明する。
図9(a)は連結カム43を前方から見た略示平面図であり、同図(b)は連結カム43の略示側面図であり、同図(c)は連結カム43を後方から見た略示平面図であり、同図(d)は同図(c)のd線に沿う略示側断面図である。
連結カム43は、円筒形状のベース部43Aと、このベース部43Aの前方において径方向外側に突出して形成された前方突出部43Bと、ベース部43Aの後方において軸方向外側に突出形成された直方体形状の後方突出部43Cと、によって構成されている。
連結カム43のベース部43Aには、一端が閉塞された円柱状の中空部43Dが形成されている。この中空部43Dには、周方向に略等間隔に4つの凹部43Eが形成されていると共に、その底部にスプリング受け43Fが形成されている。なお、前方突出部43Bの周方向に形成された環状溝部43Gには、連結カム43の軸方向の移動を規制する止め輪63(図1(b)参照)が配設される。
<連結板>
次に、連結板44について説明する。
図10(a)は連結板44の略示正面図であり、同図(b)は連結板44の略示側面図である。
連結板44は、円盤状のベース部44Aと、このベース部44Aの径方向外側に突出形成された4つの突出部44Bによって構成されている。連結板44のベース部44Aには、キー本体90Bが嵌合可能な平面視が長方形形状の開口部44Cが形成されている。また、連結部44のベース部44Aの外径は、連結カム43の中空部43Dの内径と略同一であると共に、連結部44の突出部44Bは、連結カム43の凹部43Eと略同一形状に成形されており、連結板44は、連結カム43の中空部43D内に嵌合配置される(図1(b)参照)。なお、連結板44のベース部44Aと、連結カム43のスプリング受け43Fとの間には、コイルスプリング64(図1(b)参照)が配設され、連結板44は、連結カム43から離反する方向に付勢される。
<操作部>
次に、操作部50について説明する。
図1に示されるように、操作部50は、主として、キャップ51と、このキャップ51に固定される本体52と、この本体52に回動可能に配設される摘み53と、によって構成されている。
<キャップ>
図11(a)はキャップ51を前方から見た外観斜視図であり、同図(b)はキャップ51を後方から見た外観斜視図である。また、図12(a)はキャップ51を前方から見た略示正面図であり、同図(b)は同図(a)の矢視bから見た略示側面図であり、同図(c)は同図(a)の矢視cから見た略示側面図であり、同図(d)は同図(a)の矢視dから見た略示側面図であり、同図(e)は同図(b)のe線に沿う略示側断面図である。
キャップ51は、円盤状のベース部51Aと、このベース部51Aの外縁からベース部51Aの厚み方向に延出形成された枠部51Bと、この枠部51Bとは逆方向に突出形成された円筒形状の外筒51Cと、によって構成されている。
キャップ51のベース部51Aには、その中心に、円形の開口部51Dが形成されていると共に、開口部51Dの周囲には、周方向に略等間隔に4つのネジ孔51Eが形成されている。キャップ51は、このネジ孔51Eを介して複数の取付ネジ(図示省略)によってサムターン本体41に取り付けられる。また、キャップ51の枠部51Bの一部には、キャップ51に収容される摘み53の形状に合わせて曲面状の凹部51Fが形成されている。
キャップ51の外筒51Cには、図1(a)に示されるコイルスプリング66および棒状のドライバピン68が挿入されるドライバピン用貫通孔51Gと、図1(b)に示されるコイルスプリング70およびボール72が挿入されるボール用貫通孔51Hと、コイルスプリング66、70の一端側の移動を規制する止め板74(図1(a)参照)が嵌合される凹部51Iが形成されている。なお、ボール72は、後述する本体52の内筒52Aをキャップ51の外筒51Cに対して回動させる際に、外筒51Cのドライバピン用貫通孔51Gと、内筒52Aのタンブラ用貫通孔52Dの位置決めを行うためのものである。
<本体>
図13(a)は本体52を前方から見た外観斜視図であり、同図(b)は本体52を後方から見た外観斜視図である。また、図14(a)は本体52を前方から見た略示正面図であり、同図(b)は同図(a)の矢視bから見た略示側面図であり、同図(c)は同図(a)の矢視cから見た略示側面図であり、同図(d)は同図(a)の矢視dから見た略示側面図であり、同図(e)は同図(a)の矢視eから見た略示側面図である。
本体52は、キャップ51の外筒51Cの内側に嵌合される円筒形状の内筒52Aと、この内筒52Aの一端に一体成形された平面視が半月形状の半月部52Bによって構成されている。
本体52の内筒52Aには、軸方向に、キー本体90Bが挿通可能な矩形状の貫通孔52Cが形成されている。また、内筒52Aの外周面には、ドライバピン68に対して同軸的に配設される棒状のタンブラ80(図1(b)参照)が挿入されるタンブラ用貫通孔52Dと、ボール72が嵌合可能なボール用凹部52Eが形成されている。本体52の半月部52Bには、棒状の平行ピン76(図1(b)参照)を回転可能に支持する軸支持部52Fが突出形成されている。
<摘み>
図15(a)は摘み53の略示平面図であり、同図(b)は摘み53の略示側面図である。
摘み53は、平面視が略V字形状の部材からなり、平行ピン76を挿通可能な貫通孔53Aが形成されている。摘み53は、平行ピン76を介して本体52の軸支持部52Fに取り付けられて本体52に対して回動可能であると共に、平行ピン76に取り付けられたトーションスプリング78(図1(b)参照)によってキャップ51側に付勢される。
<キー>
次に、キー90について説明する。
図16(a)はキー90をキー本体側から見た外観斜視図であり、同図(b)はキー90をヘッド部側から見た外観斜視図であり、同図(c)はキー90の略示側面図である。
キー90は、平面視が三角形状のヘッド部90Aと、このヘッド部90Aを基端として延出形成された棒状のキー本体90Bによって構成されている。キー90のヘッド部90Aは、本体52と摘み53によって形成される三角形状のスペース内に収容が可能であり、キー90は全体が操作部50に収容される(図17(a)、(b)参照)。また、キー90のキー本体90Bの表面には、同図(c)に示されるように、2つのくぼみ(ディンプル)90Cが形成されている。
次に、サムターン10の作用について詳細に説明する
図17(a)はサムターン10の略示正面図であり、同図(b)はサムターン10の略示側面図であり、同図(c)はサムターン10の略示背面図である。また、図18はキー90を本体52の内筒52Aに挿入した状態(回動可能状態)を示す略示断面図である。
図18に示されるように、キー本体90Bを本体52の内筒52Aに挿入すると、ドライバピン68によって外筒51Cから離反する方向(図18の下方)に付勢されている各タンブラ80が、ドライバピン68からの付勢力に逆らって外筒51C側(図18の上方)に所定量だけスライドする。各タンブラ80のスライド量は、キー本体90Bに形成されたディンプル90Cの深さによって決まるが、キー本体90Bのディンプル90Cの深さは、各タンブラ80の一端面が内筒52Aの外周面と面一となるように設計される。したがって、キー本体90Bの挿入に伴って各タンブラ80がスライドすると、各タンブラ80の一端面は内筒52Aの外周面に面一となり、ドライバピン68の一端面は外筒51Cの内周面に面一となる。これにより、内筒52Aは外筒51Cに対して回動することが可能となり、操作部50は、駆動部40を介してサムターンカム30を回動させることが可能な「回動可能状態」となる。
また、キー本体90Bは、内筒52Aを貫通して、連結板44の開口部44Cに嵌合する。これにより、キー90は、本体52の回転駆動力を連結板44に伝達する動力伝達部材として機能し、本体52の回転駆動力は、本体52→キー90→連結板44→連結カム43→サムターン軸42→サムターンカム30の順で伝達される。
さらに、摘み53が、図1(a)に示される「操作制限位置」にある場合(摘み53がキャップ51のベース部51Aに密着した状態になっている場合)には、摘み53を把持することができず摘み53によってサムターンカム30を回動させることはできないが、摘み53が、図1(b)に示される「操作可能位置」にある場合(摘み53がキャップ51のベース部51Aに対して略垂直に起立した状態になっている場合)には、摘み53を把持して回転することによって摘み53によってサムターン30を回動させることが可能となる。
したがって、トーションスプリング78によって「操作制限位置」に保持されている摘み53を、トーションスプリング78の付勢力に逆らって「操作可能位置」まで引き起こし、本体52を時計回り(または反時計回り)に回転すれば、サムターンカム30を施錠位置または開錠位置まで回動することができる。
図19はキー90を本体52の内筒52Aから抜いた状態(回動不能状態)を示す略示断面図である。
図19に示されるように、キー本体90Bを本体52の内筒52Aから抜くと、タンブラ80は、ドライバピン68に押圧されて外筒51Cから離反する方向にスライドすると共に、ドライバピン68は、内筒52Aのタンブラ用貫通孔52Dに入り込み、外筒51Cと内筒52Aに跨る位置へとスライドする。これにより、内筒52Aは外筒51Cに対して回動することが不可能となり、操作部50は、駆動部40を介してサムターンカム30を回動させることが不能な「回動不能状態」となる。また、キー本体90Bと連結板44との嵌合が解かれるため、キー90は、本体52の回転駆動力を連結板44に伝達する動力伝達部材としての機能を失うことになる。したがって、キー90が抜かれた状態では本体52を回転させることも、駆動部40を回転駆動することもできず、室内側からはサムターンカム30を施錠位置または開錠位置まで回動することはできない。なお、連結板44、連結カム43、サムターン軸42、サムターンカム30は、操作部50に対して回動することが可能であるため、キー90が抜かれた状態でも、サムターンカム30を室外側から回動させることによって錠前を施開錠することは可能である。
以上説明したように、本実施形態に係るサムターン10は、錠前の施錠を行う施錠位置と錠前の開錠を行う開錠位置との間を少なくとも回動可能なサムターンカム30と、サムターン30を回動させる駆動部40と、駆動部40を介してサムターンカム30を回動させることが可能な回動可能状態、および、駆動部40を介してサムターンカム30を回動させることが不能な回動不能状態の切り替えが可能な操作部50と、操作部50を回動可能状態または回動不能状態にすることが可能で、操作部50を回動可能状態にした場合には、操作部50の駆動力を駆動部40に伝達する動力伝達手段として機能し、操作部50を回動不能状態にした場合には、動力伝達手段としての機能を失うキー90と、を有して構成されている。
このようなサムターン10によれば、錠前の施開錠を行うためには、操作部を回動可能状態とし、且つ、操作部と駆動部の動力伝達を行わせるキーを使用する必要があるため、不正な解錠を確実に防止することができる。
また、操作部50は、キー90の少なくとも一部が挿入可能な鍵穴(本実施形態では内筒52A)を有し、キー90が鍵穴に挿入された場合に回動可能状態となり、キー90が鍵穴から抜かれた場合に回動不能状態となるため、キーの抜き差しによって回動可能状態と回動不能状態を容易に切り替えることができ、施錠および開錠の操作性を高めることができる。
また、操作部50は、キー90全体が収容可能に構成されているため、サムターンの操作時にキーが邪魔になることがなく、操作性を高めることができる上に、キーを目立たなくすることができ、外観を損なうことがない。
また、操作部50は、サムターンカム30の回動が可能となる操作可能位置、および、サムターンカム30の回動が制限される操作制限位置の2つの位置を有する摘み53を備えているため、錠前の施開錠を行うためには、摘み53を操作制限位置から操作可能位置とする操作が必要で、不正な解錠をより確実に防止することができる。
また、摘み53を操作可能位置から操作制限位置に付勢する摘み付勢手段(本実施形態ではトーションスプリング)78を備えたため、錠前の施開錠を行うためには、摘み付勢手段78の付勢力に逆らって摘み53を操作する必要があり、不正な解錠をより確実に防止することができる。
なお、本発明のサムターンは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
したがって、例えば、本発明に係る駆動部や操作部は、本実施形態に係る駆動部40や操作部50の構成に限定されるものではなく、駆動部はサムターンカムを回動できればよく、また、操作部は駆動部を介してサムターンカムを回動させることが可能な回動可能状態、および、駆動部を介してサムターンカムを回動させることが不能な回動不能状態の切り替えが可能なものであればよい。
本実施形態に係るサムターンの略示断面図である。 同サムターンを扉の室内側に取り付けた様子を示す外観斜視図である。 (a)はサムターン座を前方から見た外観斜視図であり、(b)はサムターン座を後方から見た外観斜視図である。 (a)はサムターンカムの略示平面図であり、(b)は(a)の矢視bから見た略示側面図であり、(c)は(a)の矢視cから見た略示正面図である。 (a)はサムターン本体を前方から見た外観斜視図であり、(b)はサムターン本体を後方から見た外観斜視図である。 (a)はサムターン本体をフランジ部側から見た略示正面図であり、(b)は(a)のb線に沿う略示側断面図である。 (a)はサムターン軸を前方から見た外観斜視図であり、(b)はサムターン軸を後方から見た外観斜視図である。 (a)はサムターン軸を前方から見た略示平面図であり、(b)は(a)のb線に沿う略示側断面図である。 (a)は連結カムを前方から見た略示平面図であり、(b)は連結カムの略示側面図であり、(c)は連結カムを後方から見た略示平面図であり、(d)は(c)のd線に沿う側断面図である。 (a)は連結板の略示正面図であり、(b)は連結板の略示側面図である。 (a)はキャップを前方から見た外観斜視図であり、(b)はキャップを後方から見た外観斜視図である。 (a)はキャップを前方から見た略示正面図であり、(b)は(a)の矢視bから見た略示側面図であり、(c)は(a)の矢視cから見た略示側面図であり、(d)は(a)の矢視dから見た略示側面図であり、(e)は(b)のe線に沿う側断面図である。 (a)は本体を前方から見た外観斜視図であり、(b)は本体を後方から見た外観斜視図である。 (a)は本体を前方から見た略示正面図であり、(b)は(a)の矢視bから見た略示側面図であり、(c)は(a)の矢視cから見た略示側面図であり、(d)は(a)の矢視dから見た略示側面図であり、(e)は(a)の矢視eから見た略示側面図である。 (a)は摘みの略示平面図であり、(b)は摘みの略示側面図である。 (a)はキーをキー本体側から見た外観斜視図であり、(b)はキーをヘッド部側から見た外観斜視図であり、(c)はキーの略示側面図である。 (a)はサムターンの略示正面図であり、(b)はサムターンの略示側面図であり、(c)はサムターンの略示背面図である。 キーを本体の内筒に挿入した状態を示す略示断面図である。 キーを本体の内筒から抜いた状態を示す略示断面図である。
符号の説明
10 サムターン
12 扉
14 デッドボルト
20 サムターン座
30 サムターンカム
40 駆動部
41 サムターン本体
42 サムターン軸
43 連結カム
44 連結板
50 操作部
51 キャップ
52 本体
53 摘み
62、64、66、70 コイルスプリング
63 止め輪
68 ドライバピン
72 ボール
74 止め板
76 平行ピン
78 トーションスプリング
80 タンブラ
90 キー

Claims (5)

  1. 錠前の施錠を行う施錠位置と前記錠前の開錠を行う開錠位置との間を少なくとも回動可能なサムターンカムと、
    前記サムターンを回動させる駆動部と、
    前記駆動部を介して前記サムターンカムを回動させることが可能な回動可能状態、および、前記駆動部を介して前記サムターンカムを回動させることが不能な回動不能状態の切り替えが可能な操作部と、
    前記操作部を前記回動可能状態または前記回動不能状態にすることが可能で、前記操作部を前記回動可能状態にした場合には、前記操作部の駆動力を前記駆動部に伝達する動力伝達手段として機能し、前記操作部を前記回動不能状態にした場合には、前記動力伝達手段としての機能を失うキーと、を有して構成されていることを特徴とする、
    サムターン。
  2. 前記操作部は、前記キーの少なくとも一部が挿入可能な鍵穴を有し、前記キーが前記鍵穴に挿入された場合に前記回動可能状態となり、前記キーが前記鍵穴から抜かれた場合に前記回動不能状態となることを特徴とする、
    請求項1に記載のサムターン。
  3. 前記操作部は、前記キー全体が収容可能に構成されていることを特徴とする、
    請求項2に記載のサムターン。
  4. 前記操作部は、前記サムターンカムの回動が可能となる操作可能位置、および、前記サムターンカムの回動が制限される操作制限位置の2つの位置を有する摘みを備えたことを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれかに記載のサムターン。
  5. 前記摘みを前記操作可能位置から前記操作制限位置に付勢する摘み付勢手段を備えたことを特徴とする、
    請求項4に記載のサムターン。
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