JP2008050331A - 痴呆症(認知症)に有用な新規摂食組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】認知症改善効果を有し、また脂質代謝を促進してダイエット効果をもたらし、さらに慢性疲労症候群に改善効果を有する摂食組成物の提供。
【解決手段】ガラナ粒を予め、粉砕し、50〜95℃の水で抽出するガラナ水抽出物とプロポリスを50〜85℃の水で抽出して得られるプロポリス水抽出物を含有する摂食組成物。さらに、DHA、フォスファチジルセリン、フォスファチジルコリン、ビタミンEを含有する摂食組成物。当該組成物は、SOD様作用、微小循環改善作用、化学伝達物質の枯渇状況の改善、例えば脳内アセチルコリンの増加した結果、コリン作動性神経の興奮などの総合的相乗作用をもたらし、また、基礎代謝を上昇させることにより脂質代謝を促進し、ダイエット効果をもたらし、若年性慢性疲労症候群に対し、改善効果を有すると考えられる。
【選択図】なし

Description

発明の概要
遺伝的痴呆症モデルSAMP8マウスに対し、プロポリス、ガラナ、DHA、ホスファチジルセリン、ホスファチジルコリンの5種混合物(以後PGDPPと略す)を摂食させ、モーリスの水迷路法に準じて薬理試験を実施したところ画期的な抗痴呆症効果を有する摂食組成物を発明した。即ち、4箇所に目印を設定した直径150cm水深13.5cmの円形プールで遊泳させ、水深0.5cmの逃避用プラットホームに到着するまでの時間はプロポリス、ガラナ、DHA、ホスファチジルセリン、ホスファチジルコリンの5種混合物(以後PGDPPと略す)摂食の場合、平均110−120秒であり、14日目に対照群は平均60秒に対し、PGDPP投与群では平均22秒となり、遊泳時間が1/3に短縮した。PGDPP投与群は7日目から効果が現れ、それ以後、有意に学習効果が認められた。経口投与群の場合、対照群は平均120秒であったが、投与14日目にPGDPP群は平均17秒となり、遊泳時間が1/7に短縮した。PGDPP経口投与群は投与6日目から効果が現れ、以後、有意(P<0.01)に効果が持続した。また、プロポリス、ガラナ、DHA、ホスファチジルセリン、ホスファチジルコリン、ビタミンEの6種混合物(以後PGDPPEと略す)は中等度痴呆症例、および、高度痴呆症例にも有効性を認めた。このように、痴呆改善効果、学習・記憶は中枢神経系におけるコリン作動性神経が深く関与していることから、PGDPP、PGDPPE投与により、症状改善が得られた要因に、SOD様作用、微小循環改善作用、化学伝達物質の枯渇状況の改善、例えば脳内アセチルコリンの増加(アセチルコリントランスフェラ−ゼが誘導され増加)した結果、コリン作動性神経の興奮などの総合的相乗作用をもたらしたものと考えられる。
さらにPGDPPEからなる混合物が各々の成分に起因する作用メカニズムによる循環改善を行い、基礎代謝を上昇させることにより脂質代謝を促進し、ダイエット効果をもたらし、しかも中高年慢性疲労症候群のみならず、若年性慢性疲労症候群に対し、改善効果を有する摂食組成物を発明した。
発明の詳細な説明
ガラナ水抽出物粉末とプロポリス水抽出物粉末からなる組成物もしくはガラナ水抽出物、プロポリス水抽出物、DHA、フォスファチジルセリン、フォスファチジルコリンの混和物からなる組成物もしくはガラナ水抽出物、プロポリス水抽出物、DHA、フォスファチジルセリン、フォスファチジルコリン、ビタミンEの混和物からなる組成物が痴呆症(認知症)に対し、相乗効果を有する事を特長とする摂食組成物を提供することにある。
併せてPGDPPEは循環改善作用を有することから、基礎代謝を亢進し、脂質代謝、糖代謝を上昇させることから、ダイエット効果が期待でき、慢性疲労症候群をも改善することができ、しいてはメタボリックシンドロームを改善しうる摂食組成物を提供することにある。
絶望的な持久力、気力不足に陥っており、この先どうやって生きていくのだろうか、心身ともに慢性的に疲労したまま継続していく。先進国の中の約30%以上の人がこういう慢性疲労を感じている。単純な疲労回復剤ではこの慢性疲労は回復できないただ単にエネルギーを与えてくれるものを摂食すればいいのではない。砂糖、ブドウ糖、小麦粉、プディングなど精製された炭水化物を使った食品は持久力、集中力を逆に奪うものである。PGDPPEは慢性疲労症候群(TAT)、ウイルス性疲労症候群(ME)、季節性うつ病(SAD)に期待される合目的な健康食品でもある。
ガラナ水抽出物、プロポリス水抽出物、DHA,フォスファチジルセリン、プロポリス水抽出物、DHA、フォスファチジルセリン、フォスファチジルコリン、ビタミンEからなる摂食組成物が作用機序も異なることから痴呆症に対し相乗的に有効に作用させるように配合処方することに関するものである。
混合物を可溶化させリポゾ−ム化し、輸送性吸収性を高め、いわゆるバイオアベイラビリティを向上させることで必要とされる部位での有効性を高めることができる。DHAは本来、αリノレン酸から生体内で作られていく代謝物であり、本来、摂取しなくてもよい栄養素であったが、アルツハイマー症脳内含量が低く、アミロイド脳症であっても、魚類を豊富に摂食した場合では発症が遅延すること及び動物試験などで、学習能力が向上することが知られてからはより一層、予防的にも使用されている。
フォスファチジルセリン、フォスファチジルコリンはリン脂質で脳内に元来存在するものである。痴呆症の場合、補給してやると、痴呆症は改善され、記憶力、集中力が向上すると言われている。脳内循環を改善してやるために脳以外のところでも微小循環が改善され、いわゆる新陳代謝を亢進し、脂質代謝が高まり、基礎代謝を上昇させ痩身効果、ダイエット効果をもたらすものである。
痴呆症は記憶障害から始まり、知的能力が脳の後天的障害により著しく低下する。痴呆症の原因の第一位は脳血管障害によるもので、脳梗塞、脳循環不良を起こすとその発症要因となる。寝たきりになった場合は血流悪くなり、筋肉が衰えてしまい抹消血流が減少し、脳組織への栄養、酸素不足で正常な活動ができなく痴呆へと至る場合もある。
また、高齢者痴呆症の典型行動として、行き先を忘れる。行動したこと自体の自覚がない。空間認知ができていないなどの異常が異常としてとらえられえなくなり、ついには地域社会に居続けること、生活ができなくなる。これは脳の海馬に異常がおきるためでもあると言われている。
痴呆とともに社会問題になっている徘徊などの問題行動や、若年性、つまり、18〜60歳くらいで発症する若年性痴呆も急増しており、高齢者特有に発症するをは限らないことに注目すべきである。すなわち、生活習慣病の増加が根底にあるものと考えられる。
痴呆症にはさまざまな種類があるが8割を占めるのがアルツハイマー型痴呆と脳血管性痴呆であり、最適な治療法を選択すれば治癒する場合も少なくない。
DHA、レシチン、イチョウ葉エキス、ビタミンC、ビタミンEを補給してやると改善されると言われている。しかし、本質的に改善されるまでに至る事はほとんどなく、動物試験、臨床試験結果によって証明されているものはほとんどないといってよい。
脳細胞の活性酸素などのフリーラジカルによって酸化攻撃されるのを防ぐために、抗酸化物質の補給、イチョウ葉エキスのようなポリフェノール、ビタミンC、ビタミンEの補給、アセチルルコリンの原料になりうるフォスファチジルコリンなどリン脂質化学伝達物質の補給、微小循環の改善にDHA、EPAなどが推奨されているが、脳血管障害には効果がある程度期待されても、アルツハイマーにも有効性を期待することはきわめて難しい問題が山積している。発症メカニズムが上記、循環異常だけではないからである。
発明が解決しようとする課題
2000年には17.7%であった高齢化率が2020年には26.9%に達するものと推定されており、それに伴う医療費増、介護保険料金の増大化は病める日本の将来を象徴するかのようでもある。日本人男性78歳、女性85歳という平均寿命となり、世界一の長寿国である。
しかしながら、65歳で発症すれば男性13年、女性20年、寿命まで、生存することになる。このことは大きな問題であり、痴呆症患者は一人では生活できない。介護する人員が必要である。介護者の人的、経済的負担は今後、いっそう増大していくことは容易に推察される。しかるに発症を抑えることができるもの、発症しても、進行を遅らせる、治癒させるものが、いわゆる健康食品で広範に誰でもどこでも利用できるようになることは社会の要請でもある。したがって、心身ともに高齢者が健康生活を送ることができるようになる健康食品の出現が待ち望まれている。
高齢化社会の進行に伴い、ガン、肥満、高血圧、心臓病、脳血管障害、糖尿病などの成人病以上に、痴呆症(認知症)がクローズアップされ社会問題化してきている。そこで痴呆症を改善し、もしくは痴呆症にならない、家族および、介護者にも負担をかけずに快適な老後を過ごすことができるということはいわば社会の要請である。
こういう情勢の中、癌、高血圧、糖尿病、心臓脳血管障害、痴呆症(認知症)などに有効と言われる食品が巷にあふれている。老年期痴呆の多くは脳血管性痴呆あるいはアルツハイマー型痴呆症であり、脳血管性痴呆は動脈硬化による梗塞が原因であるといわれている、一方、アルツハイマー病は多岐に渡り研究されているがその発症原因は十分に解明されていないのが現状である。
これは初老期から老年期にかけて発症する進行性の記憶障害と知能低下を呈する脳変性疾患であり、大脳皮質や海馬に生じる脳萎縮および、脳内に老人班や、神経原繊維が沈着することが特長である。しかも、若年性の痴呆症も散見される社会情勢になっているため、早急な対応が期待されている。
従って、医食同源という観点から、種々症状に対応した多種多様の健康食品が上市されている。しかしながらどれを選んでよいかもわからないと言うのが実態で、消費者に選択していただくに値する情報を持った健康食品はきわめて少ないというのも現状である。
特に痴呆症はメカニズムが複雑に絡み合って発症し、血流不全、アセチルコリン、ドーパミンなどの化学伝達物質の消長、それに伴う各種酵素、ミネラル、アミロイドなどの消長にも関連していると言われている。これは食生活が発症に深く関与していることを示している。ミネラルのうち、アルミニウムが痴呆症患者の脳内濃度が異常に高いということはよく知られているので調理器具にもアルミニウム食器、湯沸し、鍋などでの調理には注意が必要かもしれない。
効能効果を標榜する健康食品では以下のような問題をクリヤーし、製品化されたものでなければならない。作用メカニズム、臨床効果などエビデンスの集積。最近問題視されているものには産地、生産者、栽培法、加工法などを追跡保証できるようにトレーサビリティを証明されなければならない。
ガラナは中南米アマゾン川流域に原生するブラジル原産のPAULLINACUPANA HBK(学名)の種子から一般的な方法で抽出したエキスを飲料にいれて市販されているものがほとんどである。
ガラナ種子粉末に加水し、固液分離後、乾燥粉末を得、このものが痴呆症モデルマウスに有効性をもたらす。熱水抽出物はそのものがβ−アミロイド毒性を抑制し、その作用本体はその抽出物中のカテキン類であるといわれている。(新家一男、他、ソフトドリンク技術資料4、76−88、1996)
プロポリスは水迷路学習能力について報告されている(鈴木郁功、他:医学と生物学145(3)39−44、2002)。ブラジル産プロポリス原料塊に熱水を加え、数時間攪拌し清澄濾過し、乾燥後、粉末を得る。抽出条件によって、有用成分の抽出効率に差異がでるため、厳密に抽出条件を守ることが肝要である。
ガラナ、プロポリス単独時よりさらに優れた作用を期待するために、医薬品業界でもよく行われるDDS理論により必要な物質を必要とされる場所に送り込むのに適した剤形にするため、レシチンなどに代表されるリン脂質を用いてリポゾーム化する手法が良好な結果をもたらしている。
リン脂質は水溶性、油溶性の両方を併せ持つ。脳神経細胞膜の半分以上に含まれ、フォスファチジルコリンに代表されるリン脂質には、アルツハイマー改善、脳の老化の抑制、抗不安抗ストレス作用が報告されている。
特にフォスファチジルセリンは魚肉類、豆類によく含まれ、通常食で補充はできるものでもあり、生体膜の崩壊、神経軸策の退行、神経伝達物質の減少などに若干量を摂食するのみで、改善されるともいわれているのでブレインフーズとしても、広く使われる様になってきている。ストレス対応、ADHD(注意欠損多動性障害)、パーキンソン病、ぼけ症状などの脳機能改善作用を示すと言うような生理作用を有する。
一方、そのリン脂質特有の構造的な特性から、リポゾーム化し、必要な栄養素を必要とされる場所に運搬させることもできるため、各種医薬品にも有用性を高めるためにも使用される素材である。請求項で言う混合物には痴呆症にかかわる各種メディエーター、例えば、アミロイドβ蛋白、apoEなどの消長に少なからず関与していることがうかがわれている。
課題を解決するための手段
まず、小動物を用いて以下試験を行った。マウスは10週齢の雄性SAMP8系マウスを1群10匹とし、室温23−25℃、湿度50−60%、12時間暗照光サイクルの部屋で1週間予備飼育した。検体群は連続14日間PGDPP200mg/Kgの用量を経口投与し対照群には水を与えた。
腹腔内投与の場合は検体群には連続14日間PGDPP100mgの用量を、対照群には生理食塩水を腹腔内投与した。
水迷路実験はモーリスの方法に準じて行い、4個所に目印を設定した円形プール(直径150cm、水深13.5cm)で遊泳させ、逃避用プラットホーム(直径12cm、水面下0.5cm)に到達するまでの遊泳時間を調べた。
プールの温度は26−28℃でプールの周囲に黒の暗幕を張り、しかも防音設備を完備し、試験環境は常に一定に保った。
最大観測時間は120秒とし、120秒経過後、逃避用プラットホーム上に30秒間置き、周囲を認知させた。測定は連続14日間行い、1匹のマウスに対し2回測定しその平均をとった。
痴呆症モデルのマウスを用い正常食群と比較検討した結果、PGDPP群、PGDPPE群に明らかな痴呆症改善効果すなわち学習能力向上が認められた。
痴呆症10名に対する有効性の試験を行い、毎食後PGDPPEを処方し1回2カプセル、1日3回計6カプセルを1ヶ月間毎日服用させ、改訂長谷川式痴呆スケールで、投与前後の評価を行った。
メタボリック症候群に対する内臓脂肪評価
内臓脂肪レベル10〜14の内臓脂肪やや過剰群女性10名(平均年齢44.5歳)及び内臓脂肪15以上の内臓脂肪過剰群女性5名平均年齢53.8歳に対し、PGDPPEカプセル1回2カプセル1日3回の1日6カプセルを2ヶ月服用させた。
基礎代謝量は日本人女性の平均1170kcalに対し内臓脂肪やや過剰群で平均1103kcalから1ヶ月後、1145kcalに上昇した。内臓脂肪過剰群で平均1046kcalであったが、1ヶ月後1128kcalに上昇した。内臓脂肪やや過剰群の内臓脂肪レベルは平均値12.4から9.8に減少し、内臓脂肪過剰群では15以上から平均12.8に低下し、改善効果が認められた。
医学的に腹部CT測定で100cmを超えていると生活習慣病を引き起こす可能性が高いと言われています。ここでいう10レベルが内臓脂肪面積100cmに相当する。基礎代謝量、内臓脂肪量の測定はタニタ 内臓脂肪チェック付体組成計で行った。なお、体重減少も認められ、全15例平均で平均4.7%体重減少し、2ヶ月服用では平均8.2%の体重減少が認められた。
慢性疲労症候群に対する有効性
慢性疲労についての定義や概念はさまざまであるが、症状を訴えるのは男性よりも、はるかに女性が多いと言われている。半年以上にわたって激しい倦怠感、睡眠障害を引き起こすのが症状である。自覚症状には、微熱(37.5−38℃)、だるい、倦怠感、睡眠障害、筋肉痛、頭痛、のど痛、リンパ痛など、検査をしても異常なしと言う場合が多い。完全な治療薬はまだなく、抗うつ剤が有効ともいわれている。
そこで、微熱、疲労感、倦怠感、睡眠障害の半年異常、継続している男性10名(30−60歳平均年齢47.6歳)および女性10名(26−53歳平均年齢42.2歳)にPGDPPEカプセル1回2カプセル1日3回の1日6カプセルを1ヶ月服用させた後、問診で自覚症状改善度を評価した。
投与期間中は自由行動を取らせた。2ヶ月後問診により20例全員から以下の自覚症状を確認した。エネルギッシュになった(自発的に体が動くようになった)70%、持続力がでてきた75%、集中力が沸いてきた80%、よく眠れるようになった80%、微熱がなくなった75%、だるさ倦怠感がなくなった90%というように、著しい改善効果が見受けられた。
この自覚書状改善効果から、受験性によく見られる若年性の慢性疲労諸侯群にも有効であることが推察される。
このことは脳循環ばかりでなく、血液さらさら効果も含めて微小体循環も改善されてきたからであると考えられる。ちなみに、PGDPPEは血小板凝集抑制、フィブリノーゲン値を低下させると言われていることもこれらの効果を示唆するものでもある。
水抽出ガラナ、プロポリス粉末の調整
ガラナ150Kgをピンミルで粉砕し、粒度を20メッシュパスにあわせ、ニーダー内に投与しイオン交換精製水2000リッターを入れ60℃2時間混練抽出した。その後、固液分離し、プレートヒーターで殺菌し、その後、凍結乾燥粉末を得た。収率は25%であった。
ブラジル産プロポリス50Kgとイオン交換水50℃熱水750リッターをニーダー内で混和抽出した。その後、同様に固液分離し、凍結乾燥粉末を得た。収率は9.8%であった。
ガラナ水抽出粉末76mg、プロポリス水抽出粉末28mg、DHA粉末47mg、フォスファチジルセリン粉末55mg、フォスファチジルコリン粉末88mgになるように混和し、動物実験に供した。
ガラナ水抽出粉末106mg、プロポリス水抽出粉末67mg、DHA粉末36mg、フォスファチジルセリン粉末68mg、フォスファチジルコリン粉末55mgビタミンE12mgを溶解し、凍結乾燥後、これを粉砕し、1号豚ゼラチンハードカプセルに充填しこのものを痴呆症に対する有効性の試験に供した。
痴呆症に対する有効性の試験
認知症10名(68〜89歳男4名女6名)に対し、毎食後PGDPPEの処方された1カプセル、1日3カプセルを1ヶ月間毎日服用させた。投与後1週間後から、明らかに、行動が変わり、今まで、表情が少なかったが表情豊かになり、積極的に言動できるようになった。
改訂長谷川式痴呆スケールで、投与前13.7±2.6点の中等度痴呆症例の場合1ヶ月後23.2±3.7点にP<0.01で有意に改善が見られた。
高度痴呆症例5例(73〜88歳女2名男3名)に対しては投与前6.55±1.76点であったが投予後16.7±3.41点とP<0.05で有意な改善が見られた。
安全性試験例1
PGDPP混合物はWister系雄性ラット12週齢各々投与群6匹に対し、混合物を1g/Kg、2g/Kg、5g/Kg、10g/Kgまで4週間経口投与したが何ら、異常行動、異常所見は見られなかった。
安全性試験例2
PGDPPEの急性毒性、慢性毒性試験を行い、症状観察を行った。Wister系雄性ラット12週齢各々投与群6匹に対し、混合物を1g/Kg、2g/Kg、5g/Kg、10g/Kgまで4週間経口投与したが何ら、異常行動、異常所見は見られなかった。
改訂長谷川式簡易痴呆評価
改訂長谷川式簡易知能スケールは評価点満点30点。24点以上を正常。19〜15点を軽度痴呆、10〜15点を中等度、10〜5点をやや高度な痴呆、4点以下を非常に高度な痴呆と判断した。
発明の効果
痴呆症モデルSAMP8マウスに対し、逃避用プラットホームに到着するまでの時間はPGDPP経口投与の場合、平均110−120秒であり、14日目には対照群は平均60秒に対し、PGDPP投与群では平均22秒となり、遊泳時間が1/3に短縮した。PGDPP投与群は7日目から効果が現れ、それ以後、有意に学習効果が認められた。
経口投与群の場合、対照群は平均120秒であったが、投与14日目にはPGDPP群は平均17秒となり、遊泳時間が1/7に短縮した。(図1)
PGDPP経口投与群は投与6日目から効果が現れ、以後、有意(P<0.01)に効果が持続した。このように、試験動物に対し、有効性が見られた。
PGDPPEは中等度痴呆症例、および、高度痴呆症例にも有効性を認めた。このように、痴呆改善効果、学習・記憶は中枢神経系におけるコリン作動性神経が深く関与していることから、PGDPP、PGDPPE投与により、症状改善が得られた要因に、SOD様作用、微小循環改善、化学伝達物質の枯渇状況の改善、例えば脳内アセチルコリンの増加(アセチルコリントランスフェラ−ゼが誘導され増加)した結果、コリン作動性神経の伝搬促進などの作用が総合的に相乗作用をもたらしたものと考えられ(第126年会日本薬学会仙台大会で発表2006年3月30日)、健康食品として、簡便に誰でもいつでも摂食できるようになることはますます肥大化する痴呆社会のニーズに適合した食品といえる。
はPGDPPを摂食させた被検ラットのモーリスの水迷路の評価において、学習能力が高まり、目的箇所に早期に到達出来る事を示す。
符号の説明
縦軸は逃避用プラットホーム(直径12cm、水面下0.5cm)に到達するまでの遊泳時間(S=秒)を示す。●−●は水道水投与(対照群)。■−■はPGDPP投与群を示す。横軸は投与回数(日数)を表す。

Claims (6)

  1. ガラナ水抽出物、プロポリス水抽出物からなる混合物が痴呆症(認知症)に対し、改善効果を有する事を特長とする摂食組成物。
  2. ガラナ水抽出物、プロポリス水抽出物、DHA、フォスファチジルセリン、フォスファチジルコリンからなる混合物が痴呆症(認知症)に対し、改善効果を有する事を特長とする摂食組成物。
  3. ガラナ水抽出物、プロポリス水抽出物、DHA、フォスファチジルセリン、フォスファチジルコリン、ビタミンEからなる混合物が痴呆症(認知症)に対し、改善効果を有する事を特長とする摂食組成物。
  4. ガラナ粒を予め、粉砕し、50〜95℃の水で抽出することを特長とし、プロポリスは50〜85℃の水で抽出することによって得られる混合物が痴呆症(認知症)に対し、改善効果を有する事を特長とする摂食組成物。
  5. ガラナ水抽出物、プロポリス水抽出物、DHA、フォスファチジルセリン、フォスファチジルコリン、ビタミンEからなる混合物が基礎代謝を上昇させることにより脂質代謝を促進し、ダイエット効果をもたらすことを特長とする摂食組成物。
  6. ガラナ水抽出物、プロポリス水抽出物、DHA、フォスファチジルセリン、フォスファチジルコリン、ビタミンEからなる混合物が慢性疲労症候群に対し、改善効果を有する事を特長とする摂食組成物。
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