JP2008049054A - レーザ治療装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のレーザの発振が可能なレーザ治療装置において、第1レーザと第2レーザのそれぞれの特性を損なわずに、治療部位に応じた利用をできるレーザ治療装置を提供する。
【解決手段】波長2.94μmのEr:YAGレーザ、又は、波長2.79〜2.83μmのEr:YSGGレーザを第1レーザ21aとしてパルス発振する第1レーザ発振部21と、前記第1レーザとは異なる赤外領域の波長の第2レーザ22aを発振する第2レーザ発振部22と、前記第1レーザと前記第2レーザとを組み合わせて発振するように制御する発振制御部23と、前記各レーザを伝送する単一の中空導波路31とを備えた構成としている。
【選択図】図2

Description

本発明は、レーザ治療装置に関し、詳しくは、医科(外科、内科、耳鼻科、咽喉科、眼科、皮膚科、産婦人科、小児科、泌尿器科など)や歯科の治療、手術等に利用可能なレーザ治療装置に関する。
従来、医科や歯科の治療、手術等に利用可能なレーザ治療装置は多数提供されている。レーザ治療装置から発振されるレーザの波長は、治療する部位の光吸収特性や用途を考慮して、可視領域から赤外領域のものが選択され、従来のレーザ治療装置では、治療する部位や用途に応じて、また装置構成の簡素化の求めに応じて、前記のように選択された単一のレーザのみを発振するものが多用されている。
しかしながら、前記のようにレーザ治療装置から発振されるレーザが単一のレーザのみであると、治療する部位や用途に合わせて、レーザ治療装置を交換する必要があり、術者にとって煩わしい作業となり、また、レーザ治療装置は高額であるため、それぞれの治療部位や用途に応じたレーザ治療装置を購入すると高額の費用が掛かるとともに、治療スペースを広く必要とするなどの問題があった。
前記のような問題を解決するものとして、特許文献1では、図6に示すように、レーザ発振器2内のレーザダイオード2aからの励起光で励起されたNd:YAGレーザ2bからの波長1.06μmのレーザ光3を、光パラメトリック発振器4に入射させて、その入射されたレーザ光3から光パラメトリック発振器4が波長1.4μm〜2.1μmのシグナル光4aと波長2.1μm〜4.3μmのアイドラ光4bを発生、すなわち、波長の異なる複数のレーザ光4a、4bを同時に出力し、それらのレーザ光4a、4bをフレキシブルチューブ5を介して、ハンドピース6に伝送し、ハンドピース6に装着された照射チップ7の先端から治療部位に向けて照射するレーザ治療装置1が提案されている。
また、特許文献2では、発振波長の異なる複数の、少なくとも2個の、半導体レーザ発振器と、これらレーザ発振器をそれぞれ独立して駆動するためのレーザ駆動回路と、これらレーザ駆動回路を制御するためのCPUと、レーザ発振器からのレーザ光を合波する合波器とを有し、合波器によって合波されたレーザ光をハンドピースに導入し、該ハンドピースの先端から放射する構成としたレーザ治療装置が提案さている。
また、特許文献3では、発振波長の異なる2つのレーザ、例えばダイオードレーザとEr:YAGレーザとを発振するための2つのレーザモジュールを備える歯科治療用装置が提案されている。該医療装置においては、2つのレーザモジュールを同一の光導波路に連結することも可能であるが、それぞれに有することが好ましいとされている。
特開2002−125982号公報 特開2006−423号公報 特表2005−535366号公報
しかしながら、前記特許文献1で開示されているレーザ治療装置1では、波長の異なる複数のレーザ光4a、4bを発振するために、光パラメトリック発振器4を設ける必要があり、光パラメトリック発振器4から発振されるシグナル光4aとアイドラ光4bの波長を所望の波長に調整を行うことは複雑な作業であり、発振の動作が不安定になることもある。また、波長の異なる複数のレーザ光4a、4bを同時に照射することは、それぞれのレーザの特性を考慮して、治療部位に応じた制御をすることが困難である。
また、前記特許文献2で開示されているレーザ治療装置では、比較的ピークパワーの小さい、半導体レーザの欠点を補うべく、発振波長の異なる複数のレーザを合波させて発振させることで、一方のレーザ光を主成分(主レーザ光)として、他方のレーザ光を補助成分(補助レーザ光)としてピークエネルギー値を調整することを可能としているが、このものでは、主レーザ光のピーク値を大きくすることが可能となっているが、補助レーザ光の特性を十分に発揮させることができない、すなわち、主レーザ光の特性のみを発揮できる構成となっており、補助レーザ光はあくまでも主レーザ光のピーク値を大きくするためにあり、補助レーザ光の特性は発揮できないという問題があった。
また、前記特許文献3で開示されている医療装置では、各レーザモジュールが個別に用いられるものであり、しかもレーザモジュールごとに光導波路を有することが好ましいとされているため、実質的には、単一のレーザのみを照射するレーザ治療装置を複数備え、用途に応じて使い分けることと差異が無い。従って、用途に応じてレーザ治療装置を交換する手間は依然として解消されない。
本発明は、前記問題を解決するために提案されたもので、その目的は、複数のレーザの発振が可能なレーザ治療装置において、第1レーザと第2レーザのそれぞれの特性を損なわずに、治療部位に応じた利用をできるレーザ治療装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係るレーザ治療装置は、波長2.94μmのEr:YAGレーザ、又は、波長2.79〜2.83μmのEr:YSGGレーザを第1レーザとしてパルス発振する第1レーザ発振部と、前記第1レーザとは異なる赤外領域の波長の第2レーザを発振する第2レーザ発振部と、前記第1レーザと前記第2レーザとを組み合わせて発振するように制御する発振制御部と、前記各レーザを伝送する単一の中空導波路とを備えたことを特徴とする。
本発明においては、前記発振制御部は、前記第1レーザをパルス発振するとともに、前記第2レーザを連続発振するように制御してもよい。また、前記発振制御部は、前記第1レーザの各パルスの出射開始の前後に、前記第2レーザをパルス発振するように制御してもよい。さらに、前記発振制御部は、前記第1レーザをパルス発振するとともに、前記第2レーザを連続発振するように制御する第1発振モードと、前記第1レーザの各パルスの出射開始の前後に、前記第2レーザをパルス発振するように制御する第2発振モードとを切り換え可能にしてもよい。
さらにまた、前記第1レーザは、パルス数1〜50pps、パルス幅50〜500μsとしてもよい。また、前記第2レーザは、波長780〜910nmのダイオードレーザ、波長10.6μmのCOレーザ、波長1.06μmのNd:YAGレーザ、波長2.1μmのHo:YAGレーザのいずれかにしてもよい。
本発明のレーザ治療装置によれば、波長2.94μmのEr:YAGレーザ、又は、波長2.79〜2.83μmのEr:YSGGレーザの第1レーザと、第1レーザとは異なる赤外領域の波長の第2レーザとを組み合わせて、単一の中空導波路を伝送させて発振するので、組み合わせの態様により、各レーザの特性を十分に活かして治療部位に応じた施術を行うことが可能となる。
また、複数のレーザを単一の中空導波路を介して伝送させるので、伝送損失が少なく、装置構成も簡易なものとなり、術者にとって、使い勝手のよいものとなる上、装置にかかるコストや導波路の取り回しに必要なスペースが削減される。
さらに、第1レーザを、波長2.94μmのEr:YAGレーザ又は、波長2.79〜2.83μmのEr:YSGGレーザとしているので、生体組織の軟組織及び硬組織の切開や蒸散などの幅広い施術を行うことが可能となる。
また、両レーザは、水にきわめてよく吸収され、熱作用によるものではなく、水分子への作用により切開や蒸散を行うので、生体組織への熱的影響を最小限に抑えることができる。
第1レーザをパルス発振するとともに、第2レーザを連続発振するように制御するものとすれば、前記した第1レーザの効果を発揮するとともに、第2レーザによる特性を絶え間なく発揮させることができる。
第1レーザの各パルスの出射開始の前後に、第2レーザをパルス発振するように制御するものとすれば、治療部位や用途に応じて、各レーザの各パルスの出射開始を制御することで、各レーザの特性を十分に活かして施術を行うことができる。
第1レーザをパルス発振するとともに、第2レーザを連続発振するように制御する第1発振モードと、第1レーザの各パルスの出射開始の前後に、第2レーザをパルス発振するように制御する第2発振モードとを切り換え可能なものとすれば、モードの切り換えにより、治療部位に応じた細かい施術が可能となる。
第1レーザを、パルス数1〜50pps、パルス幅50〜500μsとすれば、生体組織への影響を最小限に抑えた効率的な施術が可能となる。
また、第2レーザを、波長780〜910nmのダイオードレーザ、波長10.6μmのCOレーザ、波長1.06μmのNd:YAGレーザ、波長2.1μmのHo:YAGレーザのいずれかにすれば、生体組織に対する止血や凝固の効果があるので、止血力や凝固力が比較的弱い第1レーザを補い、各レーザの特性を最大限に活かした施術が可能となる。
すなわち、第1レーザにより生体組織の切開や蒸散を行うとともに、前記したような組み合わせの態様により、第2レーザによる生体組織の止血や凝固を効率的に行うことが可能となる。
第2レーザを、波長780〜910nmのダイオードレーザとすれば、第2レーザ発振部の構成を小型かつ軽量なものとすることができ、また、低コストとなる。
第2レーザを、波長10.6μmのCOレーザとすれば、水への吸収性が良いため、治療部位に照射すると、表層で吸収されるので、深部の組織への影響や周囲組織への損傷を抑えることができ、表層の止血や凝固を効率的に行うことが可能となる。
第2レーザを、波長1.06μmのNd:YAGレーザとすれば、ヘモグロビンやメラニンに吸収されやすく、組織深達性が高いため、深部にわたる止血や凝固を効率的に行うことが可能となる。また、第1レーザと同様に固体レーザであるので、励起用ランプやランプ周辺ミラーを第1レーザと共有化することが出来、装置構成が簡略化できる。
第2レーザを、波長2.1μmのHo:YAGレーザとすれば、Nd:YAGレーザと同様、励起用ランプやランプ周辺ミラーを第1レーザと共有化することが出来、装置構成が簡略化できる。
上記のうち、とりわけ臨床上の効果は、施術を受ける患者の負担削減と良好な予後をも導きうるものである。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1乃至図5は、本実施形態に係るレーザ治療装置を示し、図1は、本実施形態のレーザ治療装置の概略全体図、図2は、本実施形態のレーザ治療装置の要部構成を示す概略図、図3は、本実施形態のレーザ治療装置に適用される中空導波路の断面図、図4は、本実施形態のレーザ治療装置に適用されるレーザハンドピースの要部断面図、図5(a)乃至(e)は、本実施形態のレーザ治療装置から発振される第1レーザと第2レーザの組み合わせの態様を示す説明図である。
尚、以下の説明は第1レーザと第2レーザとを組み合わせて発振するレーザ治療装置を基に記載するものであるが、後述する中空導波路の伝送効率特性にあわせて、さらに治療用の第3レーザ、あるいはそれ以上の種類のレーザを組み合わせて発振する構成に発展させることも考えられる。本発明は、2種類のレーザのみを組み合わせて発振するレーザ治療装置に留まらず、したがって、3種類以上のレーザを組み合わせて発振するレーザ治療装置を除外するものではない。
図1に示すレーザ治療装置10は、キャスタ付の治療装置本体11内に、レーザ発生源20と、空気又は不活性ガスなどの気体を供給する気体供給源12と、噴射用水などの液体を供給する液体供給源13とを配設している。
また、治療装置本体11から導出され、レーザ発生源20及び気体供給源12並びに液体供給源13から供給されるレーザ及び気体並びに液体などを治療装置本体11外のレーザハンドピース40に伝送・給送するフレキシブルチューブ30と、治療装置本体11前面上方部近傍に設けられた設定操作部14及び表示部15と、治療装置本体11に接続されたフートコントローラ16とを備えている。
詳しくは、気体供給源12は、圧縮空気又は圧縮した不活性ガスを発生させることができるようになっており、例えば、空気を発生させる場合には、ブロアやコンプレッサなどが用いられ、また、不活性ガスを発生させる場合には、不活性ガスを圧縮して詰め込んだガスボンベなどが用いられる。
液体供給源13は、精製水又は生理食塩水などを収容するタンクを備え、ポンプ機構などにより液体をフレキシブルチューブ30に供給する。
レーザ発生源20は、図2に示すように、波長2.94μmのEr:YAGレーザ21aを第1レーザ21aとしてパルス発振するEr:YAGレーザ(第1レーザ)発振部21と、第1レーザ21a、すなわち、Er:YAGレーザ21aとは異なる赤外領域の波長の第2レーザ22a、本実施形態では、波長780nm〜910nmのダイオードレーザ22aを発振するダイオードレーザ(第2レーザ)発振部22と、Er:YAGレーザ21aとダイオードレーザ22aとを組み合わせて発振するように制御する発振制御部23とを有する。
また、Er:YAGレーザ(第1レーザ)発振部21から発振されるEr:YAGレーザ21aは、本実施形態では、更に、パルス数1〜50pps、パルス幅50〜500μsとなるように構成されており、後記するように所望の値を設定操作部14で設定が可能に構成されている。これにより、生体組織への影響を最小限に抑えた効率的な施術が可能となる。
ダイオードレーザ発振部22から発振されたダイオードレーザ22aは、反射ミラー25と、ミキシングミラー24を介して中空導波路31(図3参照)に伝送され、Er:YAGレーザ発振部21から発振されたEr:YAGレーザ21aは、ミキシングミラー24を透過し、中空導波路31に伝送される。
ミキシングミラー24は、レーザの波長により透過率が異なるものであれば、どのようなものでもよく、本実施形態では、Er:YAGレーザ21aは透過させ、ダイオードレーザ22aは、反射するように構成されている。
尚、発振制御部23による前記各レーザを組み合わせて発振するように制御する態様については、後述する。
また、前記した第1レーザ発振部21と第2レーザ発振部22に加えて、ガイド光としての可視光を発振させる、例えば、不図示の可視光ダイオードレーザ発振部を別途備え、後述する中空導波路31を使って伝送させる構成としてもよい。ここで使用する可視光の色は、赤色や緑色など、治療部位のポインティングに適した色より適宜選択される。
設定操作部14は、操作キーやタッチパネルなどから構成され、第1レーザ21aと第2レーザ22aのそれぞれの出力エネルギーやパルス数、パルス幅の設定や、後述する照射チップ49から噴射される気体や液体のそれぞれの噴射の有無や量の設定を可能に構成されている。
また、本実施形態の設定操作部14は、更に、後述する第1発振モードと第2発振モードの切り換えを可能に構成されている。
尚、前記した設定操作部14による各設定は、発振制御部23の制御により実行される構成となっている。また、設定操作部14による各設定は、出力エネルギー、パルス数、パルス幅、気体や液体の有無及び量、更に各レーザの発振モードを組み合わせた照射条件メモリとして、設定記憶部18に記憶保存させておく構成とすることもできる。このように構成することで、症例や患者、あるいは術者ごとにレーザ照射条件の組み合わせを記憶保存させることができ、過去に設定した照射条件と同一の照射条件を所望する際は、設定記憶部18より照射条件の組み合わせを読み出すだけで施術に移行することができ、使い勝手がよい。
表示部15は、液晶パネル(LCD)などから構成され、前記した設定操作部14により設定された照射条件や照射状態、例えば、照射中、照射停止中、あるいは設定記憶部18に記憶保存された照射条件の組み合わせなどを表示する。
フートコントローラ16は、前記した設定操作部14により設定された照射条件での照射のON/OFFを、足踏み操作することにより制御する構成となっている。
尚、フートコントローラ16でのON/OFF制御に加えて、後述するレーザハンドピース40に、ON/OFFスイッチを設けて、双方がON操作をされた際にのみ照射する構成としてもよい。これによれば、誤操作を防止することができる。
電源部17は、AC100V電源により駆動電源を生成し、レーザ治療装置10の各部に駆動電源を供給する。
フレキシブルチューブ30は、図3に示すように、レーザ発生源20からのレーザ、あるいはそれらとともに前記したようにガイド光としての可視光を発振させる発振部を備えたものでは、ガイド光用の可視光が伝送され、また、気体供給源12からの気体が給送される中空導波路31と、液体供給源13からの液体が給送される液体輸送管35とを内装する外装チューブ39とから構成されており、それぞれ、可撓性を有する素材から構成されている。
外装チューブ39と中空導波路31及び液体輸送管35との間には、外側中空部37が形成されている。
尚、図3のフレキシブルチューブ30はあくまで一実施例であって、例えば中空導波路31の外周に空隙を有するように液体輸送管35を設け、中空導波路31と液体輸送管35との間に形成される空隙に液体供給源13からの液体が給送されるように構成してもよいことは、言うまでもない。
以下、図3に基づいてフレキシブルチューブ30の説明を行う。中空導波路31は、ガラス、フッ素樹脂、シリコン樹脂などからなる非金属パイプ32の内面の全域に、金、銀、銅、モリブデン、ニッケルなどからなる金属薄膜33を形成し、更に、金属薄膜33の内面の全域に、ポリイミド樹脂、環状ポリオレフィンなどからなる誘電体薄膜34を形成して構成され、レーザあるいはそれらとともに前記したようにガイド光としての可視光を発振させる発振部を備えたものでは、ガイド光が伝送され、気体が給送される中空部36を有する。
尚、本実施形態では、非金属パイプ32に、金属薄膜33を形成しているが、金属パイプで外管を構成し、その内面に誘電体薄膜34を形成する構成としてもよい。
誘電体薄膜34の膜厚は、中空導波路31内を伝送されるレーザの波長により適宜選択することが好ましく、本実施形態のように第1レーザとしてEr:YAGレーザ21aを適用した場合には、約0.25μmに膜厚を設定することにより、Er:YAGレーザ21aの伝送損失を最小限に抑えることが可能となる。
尚、第2レーザの波長に合わせて、更に、膜厚を適宜調整する構成としてもよく、例えば、第1レーザと第2レーザのそれぞれに最適な膜厚の平均値をとり、膜厚をその値としてもよく、また、膜厚を前記したような第1レーザに最適な膜厚として、後述するような第1レーザと第2レーザの組み合わせの発振の制御を、各レーザの伝送損失を考慮して調整するようにしてもよい。
前記のように構成されたフレキシブルチューブ30では、レーザ発生源20から発振された各レーザ21a、22aは、中空導波路31内で、中空部36と誘電体薄膜34との境界及び誘電体薄膜34と金属薄膜33との境界で反射を繰り返しながら中空部36を伝送され、気体供給源12からの気体は、中空部36及び外側中空部37を給送され、液体供給源13からの液体は、液体輸送路38を給送される構成となっている。
尚、気体供給源12からの気体は、外側中空部37を給送させず、中空部36のみに給送される構成、あるいは、中空部36を給送させず、外側中空部37のみに給送される構成としてもよい。
このように、フレキシブルチューブ30の中空部36及び/又は外側中空部37に気体が給送されることにより、各中空部内への粉塵や水分の侵入を防止することができるとともに、中空導波路31を冷却することができる。
レーザハンドピース40は、本実施形態では、歯科治療用に好適に適用されるものを例示しており、図4に示すように、ハンドピース本体41と照射チップ49とを有している。
ハンドピース本体41は、その後方に、フレキシブルチューブ30の先端に設けた接続用雄コネクタ(不図示)と着脱自在に接続される接続用雌コネクタ(不図示)を後端に有する後部カバー41aと、後部カバー41aと着脱自在に接続され、中空導波路31を伝送される各レーザ21a、22aを集光する凸レンズ41dなどを有する本体部41bと、本体部41bと着脱自在に接続され、照射チップ49を着脱自在に保持するキャップ部41cなどを備えている。
ハンドピース本体41内には、フレキシブルチューブ30内の中空導波路31と同様に構成され、中空導波路31に前記コネクタを介して連結されるハンドピース内中空導波路31aと、フレキシブルチューブ30内の液体輸送管35と同様に構成され、液体輸送管35に前記コネクタを介して連結されるハンドピース内液体輸送管35aが設けられ、また、フレキシブルチューブ30の外側中空部37から給送された気体が給送されるハンドピース内中空部37aを有している。
照射チップ49は、フレキシブルチューブ30内の中空導波路31と同様に構成され、凸レンズ41dにより集光された各レーザ21a、22aが伝送されるチップ内中空導波路49aと、チップ内中空導波路49aの外周に、ハンドピース本体41から給送された気体と液体とが給送されるチップ内気体・液体輸送路49bとを有した二重構造とされ、それらを内装する金属性の保護管49cを備えた構成としており、キャップ部41cに、その後端が着脱自在に保持されている。
尚、照射チップ49の径や形状は、治療部位や治療用途に応じて、レーザの波長や発振モードとともに適宜選択され、図1に示すようなストレート型、あるいは、図2及び図4に示すようなカーブ型など、複数のものから交換可能に選択される。
前記のように構成されたレーザハンドピース40では、フレキシブルチューブ30内の中空導波路31を介して伝送される各レーザ21a、22aは、ハンドピース内中空導波路31a内を伝送され、凸レンズ41dで集光され、照射チップ49のチップ後端部49dへ入射され、チップ内中空導波路49aを介してチップ先端部49eから患部に向けて出射される。
また、フレキシブルチューブ30内の液体輸送管35を介して給送される液体は、ハンドピース内液体輸送管35aを給送され、キャップ部41cと照射チップ49との接続箇所に設けられた通水口49fを介してチップ内気体・液体輸送路49bを給送され、チップ内気体・液体輸送路49bの先端部49gから、破線矢で示すように、噴射される。あるいは、後述するように、気体と混合されてミスト状に噴射される。このチップ内気体・液体輸送路49bを給送される液体により、照射チップ49あるいはレーザ照射対象となる患部が冷却される。また、特に第1レーザ21aが、水に対して高い吸収特性を示すEr:YAGレーザであれば、噴射される液体によりよく第1レーザ21aが吸収されるため、患部以外への過剰なエネルギー吸収を避けることができる。
また、フレキシブルチューブ30内の中空導波路31及び外側中空部37を介して給送される気体は、ハンドピース内中空導波路31a及びハンドピース内中空部37aを給送され、実線矢で示すように、チップ後端部49dからチップ内中空導波路49aを給送され、チップ先端部49eから噴射されるとともに、照射チップ49の後端付近に設けられた通気口49hを介してチップ内気体・液体輸送路49bを給送され、チップ内気体・液体輸送路49bの先端部49gから、破線矢で示すように、液体と混合されてミスト状に噴射される。あるいは、チップ後端部49dからチップ内中空導波路49aを給送され、チップ先端部49eから噴射、チップ内気体・液体輸送路49bの先端部49gから液体と混合されてミスト状に噴射のいずれか一方とする構成としてもよい。
前記のように構成されたハンドピース本体41内で給送される気体は、ハンドピース内中空導波路31aの先端部と凸レンズ41dとの間、及び凸レンズ41dと照射チップ49のチップ後端部49dとの間に形成された中空部を給送されるので、凸レンズ41dやチップ後端部49dなどを冷却し、また、これらに付着した粉塵を除去することができる。
尚、本実施形態では、ハンドピース内中空部37aとハンドピース内中空導波路31aの双方を介して気体が照射チップ49に向けて給送される構成としているが、前記したように、外側中空部37を給送させず、中空部36のみに給送される構成、あるいは、中空部36を給送させず、外側中空部37のみに給送される構成に併せて適宜、いずれかを介して気体が給送される構成としてもよい。
また、本実施形態では、凸レンズ41dの交換や、各部材の洗浄や滅菌作業を効率的に行うべく、ハンドピース本体41を複数の部材、すなわち、後部カバー41aと本体部41bとキャップ部41cとで構成しているが、これに限られず、一体的に構成されたものとしてもよい。
さらに、前記した設定操作部14をハンドピース本体41に設ける構成としてもよい。これによれば、術者は治療を行う姿勢で所望の設定条件等に変更することが可能となり、操作性を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、第1レーザ21aとして波長2.94μmのEr:YAGレーザ21aを適用しているが、波長2.79〜2.83μmのEr:YSGGレーザを第1レーザとして適用してもよい。このように、第1レーザを、波長2.94μmのEr:YAGレーザ、又は、波長2.79〜2.83μmのEr:YSGGレーザとしているので、生体組織の軟組織及び硬組織の切開や蒸散などの幅広い施術を行うことが可能となる。
また、両レーザは、水にきわめてよく吸収され、熱作用によるものではなく、水分子への作用により切開や蒸散を行うので、生体組織への熱的影響を最小限に抑えることができる。
さらに、第2レーザ22aとして、波長780nm〜910nmのダイオードレーザ22aを適用しているので、生体組織の止血や凝固を行うことができるとともに、第2レーザ発振部22の構成を小型かつ、軽量なものとすることができ、また、低コストとなる。
尚、第2レーザ22aとしては、本実施形態で適用したダイオードレーザに限られず、第1レーザとは異なる赤外領域の波長、すなわち、波長2.94μmのEr:YAGレーザ及び波長2.79〜2.83μmのEr:YSGGレーザとは異なる赤外領域の波長のものが好ましく、生体組織に対する止血力や凝固力を有する波長のものが、より好ましい。
例えば、止血力や凝固力を有する波長のものとして、第2レーザを、波長10.6μmのCOレーザとすれば、水への吸収性が良いため、治療部位に照射すると、表層で吸収されるので、深部の組織への影響や周囲組織への損傷を抑えることができ、表層の止血や凝固を効率的に行うことが可能となる。
また、第2レーザを、波長1.06μmのNd:YAGレーザとすれば、ヘモグロビンやメラニンに吸収されやすく、組織深達性が高いため、深部にわたる止血や凝固を効率的に行うことが可能となる。また、第1レーザと同様に固体レーザであるので、励起用ランプやランプ周辺ミラーを第1レーザと共有化することが出来、装置構成が簡略化できる。
さらに、第2レーザを、波長2.1μmのHo:YAGレーザとすれば、Nd:YAGレーザと同様、励起用ランプやランプ周辺ミラーを第1レーザと共有化することが出来、装置構成が簡略化できる。
次に、前記のように構成されたレーザ治療装置10における発振制御部23により、第1レーザと第2レーザを組み合わせて発振するように制御する態様の例を図5に基づいて説明する。
図5では、本実施形態の理解を容易とするために、各レーザの各パルスを模式的に矩形で示しているが、実際の各レーザ出力は、例えば垂直未満の急な角度で立ち上り、立ち上り角度よりも小さな角度で出力を終える、といった山形に近い出力パターンを呈する。
尚、本実施形態では、第1レーザ21aは、図5(a)乃至(e)では、パルス幅T1を200μsとし、パルス間隔T2を100ms、すなわち、パルス数を約10ppsとして例示している。第2レーザ22aは、図5(a)乃至(d)ではパルス発振する態様を例示しており、パルス幅T3を500μsとし、パルス間隔T4を700μsとし、パルス発振中に休止時間T5を設けており、図5(e)では、連続発振する態様を例示している。
また、以下の説明では、便宜的に第2レーザ22aの休止時間T5までの3つの各パルスを1パルス目、2パルス目、3パルス目として説明している。
さらに、第1レーザ21aとして、波長2.94μmのEr:YAGレーザ又は、波長2.79〜2.83μmのEr:YSGGレーザを適用した例を示しており、第2レーザ22aとして、波長780〜910nmのダイオードレーザ、波長10.6μmのCOレーザ、波長1.06μmのNd:YAGレーザ、波長2.1μmのHo:YAGレーザのいずれかを適用した例を示している。
図5(a)では、第1レーザ21aの各パルスの出射開始の後に、第2レーザ22aをパルス発振するように制御する態様を例示しており、詳しくは、本例では、第1レーザ21aの各パルスの出射開始から出射終了の後に、第2レーザ22aが3パルス分出射され、第2レーザ22aの休止時間T5の間に、第1レーザ21aの出射開始をするように各レーザのパルス発振を組み合わせて制御する態様を例示している(以下、パターン1と略す。)。
本例は、第1レーザ21aによる生体組織の特に硬組織を対象とした施術に好適に適用することができ、硬組織はさほど出血しないため、第1レーザ21aの各パルスの合間に第2レーザ22aを前記のような態様で出射するように制御している。
図5(b)では、パターン1と同様、第1レーザ21aの各パルスの出射開始の後に、第2レーザ22aをパルス発振するように制御する態様であるが、第1レーザ21aの各パルスの出射終了までに、第2レーザ22aの1パルス目の出射開始をする態様を例示している(以下、パターン2と略す。)。
すなわち、第1レーザ21aの各パルスの一部に第2レーザ22aの1パルス目の一部が重畳する態様となっている。
本例は、第1レーザ21aによる生体組織の特に軟組織を対象とした施術に好適に適用することができ、第1レーザ21aで切開や蒸散された軟組織を第2レーザ22aで素早く凝固させることができるため、組織の安定化が期待できる。
図5(c)では、第1レーザ21aの各パルスの出射開始の前に、第2レーザ22aをパルス発振するように制御する態様、すなわち、本例では、第2レーザ22aの3パルス目の出射終了前に、第1レーザ21aを出射するように制御する態様を例示している(以下、パターン3と略す。)。
すなわち、第1レーザ21aの各パルスの一部に第2レーザ22aの3パルス目の一部が重畳する態様となっている。
本例は、パターン2と同様、第1レーザ21aによる生体組織の特に軟組織を対象とした施術に好適に適用することができ、第2レーザ22aで凝固させた直後の軟組織を第1レーザ21aで切開や蒸散することができるため、第1レーザ21aの照射による蒸散部周辺に与える影響が軽減され、組織の安定化、術後の良好な経過が期待できる。
図5(d)では、第1レーザ21aの各パルスの出射開始の前後に第2レーザ22aをパルス発振するように制御する態様、すなわち、本例では、第2レーザ22aの1パルス目と3パルス目の間に第1レーザ21aの出射を開始しており、第2レーザ22aの2パルス目と第1レーザ21aの各パルスが重畳する態様となっている(以下、パターン4と略す。)。
本例は、パターン2及びパターン3と同様、第1レーザ21aによる生体組織の特に軟組織を対象とした施術に好適に適用することができ、第2レーザ22aで凝固させた直後の軟組織を第1レーザ21aで切開や蒸散をし、さらに、切開や蒸散された直後に第2レーザ22aで、蒸散部周辺の凝固を行うので、パターン2及びパターン3を合わせた効果が期待できる。
図5(e)では、第1レーザ21aをパルス発振するとともに、第2レーザ22aを連続発振するように制御する態様を例示している(以下、パターン5と略す。)。
本例は、パターン2乃至パターン4と同様、第1レーザ21aによる生体組織の特に軟組織を対象とした施術に好適に適用することができ、第2レーザ22aによる軟組織の止血や凝固を絶え間なく行うことができるので、比較的出血量の多い治療部位などに特に好適に適用することができる。
本実施形態では、更に、前記したパターン1乃至4のうちいずれかを第1発振モードとし、パターン5を第2発振モードとして、これらのモードの切り換えを可能にしており、前記した表示部15の表示を確認しながら設定操作部14で設定することにより容易に切り替えを行うことを可能としている。
また、パターン1乃至5のそれぞれを切り替え可能にして、設定操作部14での設定により切り替えを行う構成としてもよい。
前記したパターン1乃至4の各態様によれば、出力エネルギーを効率的に高めるためにパルス間隔を比較的長くすることの多い第1レーザ21aの出射開始の前後に、第2レーザ22aが出射されるように制御しているので、全体として発振効率がよく、施術に掛かる時間を大幅に短縮することができる。
前記したパターン1乃至5の各態様によれば、設定操作部14での設定により前記した各態様を簡単に設定することが可能な構成とすれば、術者は、各態様を設定することにより、各レーザの特性を十分に活かして治療部位や用途に応じた施術を行うことが可能となり、また、器具や装置を交換する必要がないので、施術に専念することができる。
さらに、前記した設定記憶部18を併用することで、レーザの出力パターンを含めた照射条件を記憶し、施術の都度読み出すことができることとなり、施術の準備にかかる時間と手間を省くことができる。
尚、各レーザの出力エネルギーやパルス幅、パルス数は、レーザの波長や治療部位、用途に応じて、適宜選択することが好ましく、例えば、第2レーザを生体組織の止血や凝固を目的として適用する場合には、治療部位に応じて、第2レーザによる生体組織の切開や蒸散が必要以上に行われない程度の出力エネルギーとすることが好ましい。
また、第1レーザと第2レーザを組み合わせて発振するように制御する態様は、前記したパターン1乃至5に限られず、種々の態様を本実施形態に適用することが可能である。
さらに、本実施形態では、歯科治療に好適に適用できるレーザ治療装置10を例示して説明しているが、歯科用に限られず、医科の各種の治療や手術等にも適用できる。
本発明に係る同実施形態のレーザ治療装置の概略全体図である。 本発明に係るレーザ治療装置の実施形態の一例における要部構成を示す概略図である。 本発明に係る同実施形態のレーザ治療装置に適用される中空導波路の断面図である。 本発明に係る同実施形態のレーザ治療装置に適用されるレーザハンドピースの要部断面図である。 (a)乃至(e)本発明に係る同実施形態のレーザ治療装置から発振される第1レーザと第2レーザの組み合わせの態様を示す説明図である。 従来のレーザ治療装置の一例を示す要部構成図である。
符号の説明
10 レーザ治療装置
21 Er:YAGレーザ発振部(第1レーザ発振部)
21a Er:YAGレーザ(第1レーザ)
22 ダイオードレーザ発振部(第2レーザ発振部)
22a ダイオードレーザ(第2レーザ)
23 発振制御部
31 中空導波路

Claims (6)

  1. 波長2.94μmのEr:YAGレーザ、又は、波長2.79〜2.83μmのEr:YSGGレーザを第1レーザとしてパルス発振する第1レーザ発振部と、前記第1レーザとは異なる赤外領域の波長の第2レーザを発振する第2レーザ発振部と、前記第1レーザと前記第2レーザとを組み合わせて発振するように制御する発振制御部と、前記各レーザを伝送する単一の中空導波路とを備えたことを特徴とするレーザ治療装置。
  2. 請求項1において、
    前記発振制御部は、前記第1レーザをパルス発振するとともに、前記第2レーザを連続発振するように制御することを特徴とするレーザ治療装置。
  3. 請求項1において、
    前記発振制御部は、前記第1レーザの各パルスの出射開始の前後に、前記第2レーザをパルス発振するように制御することを特徴とするレーザ治療装置。
  4. 請求項1において、
    前記発振制御部は、前記第1レーザをパルス発振するとともに、前記第2レーザを連続発振するように制御する第1発振モードと、前記第1レーザの各パルスの出射開始の前後に、前記第2レーザをパルス発振するように制御する第2発振モードとを切り換え可能にしたことを特徴とするレーザ治療装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記第1レーザは、パルス数1〜50pps、パルス幅50〜500μsであることを特徴とするレーザ治療装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項において、
    前記第2レーザは、波長780〜910nmのダイオードレーザ、波長10.6μmのCOレーザ、波長1.06μmのNd:YAGレーザ、波長2.1μmのHo:YAGレーザのいずれかであることを特徴とするレーザ治療装置。
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