JP2008048573A - 電源装置およびそれを備える電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも低い入力電圧に応じて動作可能な電源装置およびそれを備える電子機器を提供する。
【解決手段】バッファ23は信号INがNチャネルMOSトランジスタQ1をオンさせるよう指示するときに端子T1の電圧(コンデンサの一方端の電圧)をNチャネルMOSトランジスタQ1のゲートに与えてNチャネルMOSトランジスタQ1をオンさせる。従来の電源装置ではスイッチSWの代わりにダイオードが用いられるため電圧VCCはダイオードの順方向電圧とNチャネルMOSトランジスタのしきい値電圧を合わせた分だけ必要である。これに対し電源装置1ではスイッチSWが用いられるので、電圧VCCを設定する際にダイオードの順方向電圧を考慮しなくてもよくなる。
【選択図】図2

Description

本発明は電源装置およびそれを備えた電子機器に関し、特に、従来よりも低い入力電圧に応じて動作可能な電源装置およびそれを備える電子機器に関する。
図9は、従来のスイッチング電源装置の例を示す回路図である。
図9を参照して、電源装置101は、NチャネルMOSトランジスタQ1と、ダイオードDBと、コンデンサCBと、降圧回路112と、バッファ(緩衝増幅器)123と、端子T1,T2とを含む。
NチャネルMOSトランジスタQ1のドレインは電圧VCCを出力する電源ノードに接続される。NチャネルMOSトランジスタQ1のソースは端子T2に接続される。
ダイオードDBのアノード端子およびカソード端子は電源ノードと端子T1とにそれぞれ接続される。コンデンサCBは端子T1と端子T2との間に接続される。
降圧回路112は、ダイオードD1と、インダクタL1と、コンデンサC1とを含む。ダイオードD1のアノード端子およびカソード端子は接地ノードおよび端子T2にそれぞれ接続される。インダクタL1は端子T2と端子T3との間に接続される。コンデンサC1は端子T3と接地ノードとの間に接続される。
バッファ123は信号INを受けてNチャネルMOSトランジスタQ1のゲートに信号Gを出力する。バッファ123の電源端子は端子T1に接続され、バッファ123の基準電圧端子は端子T2に接続される。
ダイオードDBおよびコンデンサCBからなるブートストラップ回路によって、NチャネルMOSトランジスタQ1のゲートには電圧VSよりも高い電圧が与えられる。これによりNチャネルMOSトランジスタQ1をオンさせることができる。
一般的に、同じ電流供給能力を有するNチャネルMOSトランジスタとPチャネルMOSトランジスタとではNチャネルMOSトランジスタのほうが面積が小さい。よってNチャネルMOSトランジスタQ1を含む半導体集積回路は、そのNチャネルMOSトランジスタQ1をPチャネルMOSトランジスタで置き換えた半導体集積回路よりもチップの面積を小さくできる。これにより電源装置のコストを低減することができる。
図10は、図9に示す電源装置101の動作を説明するタイミングチャートである。
図10および図9を参照して、時刻t1において信号INの電圧が0から(2VCC−Vf)に変化する。よって信号Gの電圧も時刻t1において0から(2VCC−Vf)に変化する。なお電圧VfはダイオードDBの順方向電圧である。
時刻t1では信号Gに応答してNチャネルMOSトランジスタQ1がオンする。NチャネルMOSトランジスタQ1がオンすると端子T2の電圧(電圧VS)は0からVCCに変化する。端子T1の電圧(電圧VB)は、電圧VSが0からVCCに変化するのに応じて(VCC−Vf)から(2VCC−Vf)に上昇する。すなわち、電圧VBと電圧VSとの差は(VCC−Vf)に保たれる。
また、バッファ123の電源端子は端子T1に接続され、バッファ123の基準電圧端子が端子T2に接続されることから、信号Gの電圧と電圧VSとの差(電圧VGS)は電圧VBと電圧VSとの差、すなわち(VCC−Vf)以下に制限される。これにより電圧VGSをNチャネルMOSトランジスタのゲート−ソース間耐圧以下に制限できる。
端子T3には負荷(図示せず)が接続される。電圧VSが0からVCCに上昇するのに伴って端子T3から負荷に電流が流れ、端子T3の電圧Voが指数関数的に上昇するとともにインダクタL1にエネルギーが蓄積される。
次に時刻t2において信号INの電圧が(2VCC−Vf)から0に変化すると信号Gの電圧も(2VCC−Vf)から0に変化する。これによりNチャネルMOSトランジスタQ1がオフする。このとき電圧VSはVCCから0に低下するので電圧VBも(2VCC−Vf)から(VCC−Vf)に低下する。このときにも電圧VBと電圧VSとの差は(VCC−Vf)に保たれる。
電圧VSがVCCから0に低下した場合には、インダクタL1に生じた逆起電力により負荷側に電流が流れ続けようとする。よってダイオードD1からインダクタL1を通り負荷に電流が流れる。このときには電圧Voは減少する。
時刻t3以後は上述の動作が繰返される。よって電圧VoはVAの付近で上昇したり低下したりする。たとえば電圧VCC,VAはそれぞれ5Vおよび3.3Vである。
なお、ブートストラップ回路を備える電源装置はよく知られている。このような回路の例としてはたとえば特開平10−215568号公報(特許文献1)に開示されるDC−DCコンバータが挙げられる。
特開平10−215568号公報
図9に示すNチャネルMOSトランジスタQ1がオンするためには電圧VGSがNチャネルMOSトランジスタQ1のしきい値電圧よりも高い必要がある。図10からNチャネルMOSトランジスタQ1がオンするときの電圧VGSは(2VCC−Vf−VCC)、すなわち(VCC−Vf)に等しいことが分かる。
ここでNチャネルMOSトランジスタQ1のしきい値電圧をVthとすると、VCC−Vf>VthすなわちVCC>(Vth+Vf)であればNチャネルMOSトランジスタQ1がオンする。つまり電源装置101に入力される電圧VCCはダイオードの順方向電圧である電圧VfとNチャネルMOSトランジスタQ1のしきい値電圧Vthを合わせた分だけ必要である。
しかしながら、必ずしもVCC>(Vth+Vf)とならない場合がある。たとえば電圧源が電池の場合、電池が消耗するにしたがって電圧VCCが低下するので電圧VCCが電圧Vthと電圧Vfとの和より低くなることが起こり得る。この場合には電源装置101が動かなくなる可能性がある。
本発明の目的は、従来よりも低い入力電圧に応じて動作可能な電源装置およびそれを備える電子機器を提供することである。
本発明は要約すれば、コンデンサの一方端および他方端の電圧を制御して、コンデンサの一方端側から出力電圧を出力する電源装置である。電源装置は、第1および第2のノードと、第1のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、第1の駆動回路と、第2の駆動回路とを備える。第1および第2のノードにはコンデンサの一方端および他方端がそれぞれ結合される。第1のスイッチング素子は、第1の電圧が印加される第3のノードと第1のノードとの間に結合される。第2のスイッチング素子は、第2の電圧が印加される第4のノードと第2のノードとの間に結合される。第1の駆動回路は、第2のノードの電圧が電源電圧として与えられて、第1のスイッチング素子のオン状態およびオフ状態を切換える。第2の駆動回路は、第1のスイッチング素子がオフ状態である期間に第2のスイッチング素子をオン状態に設定してコンデンサを充電する。
好ましくは、第1の駆動回路は、第1のスイッチング素子のオン状態およびオフ状態を制御するための第1の制御信号を受ける。第1の駆動回路は、第1の制御信号を遅延させた第2の制御信号を第1のスイッチング素子に出力する。第2の駆動回路は、第1の制御信号が第1のスイッチング素子をオフ状態からオン状態に切換えるよう変化したことに応じて、第2のスイッチング素子をオン状態からオフ状態に切換える。第2の駆動回路は、第1のスイッチング素子がオン状態である期間には第2のスイッチング素子をオフ状態に保つ。
より好ましくは、第2の駆動回路は、第2の制御信号が第1のスイッチング素子をオン状態からオフ状態に切換えるよう変化したことに応じて、第2のスイッチング素子をオフ状態からオン状態に切換える。
より好ましくは、電源装置は、第4のノードにアノード端子が結合され、第2のノードにカソード端子が結合されるダイオードをさらに備える。
さらに好ましくは、第2のスイッチング素子は、PチャネルMOSトランジスタである。ダイオードは、PチャネルMOSトランジスタに形成される寄生素子である。
より好ましくは、第1の電圧と第2の電圧とは等しい。
より好ましくは、第2の電圧は、第1の電圧よりも低い。
より好ましくは、第1のスイッチング素子は、NチャネルMOSトランジスタである。電源装置は、第1のノードと接地ノードとの間に結合される他のNチャネルMOSトランジスタと、第2の制御信号と位相が180度異なる信号を他のNチャネルMOSトランジスタのゲートに与えて他のNチャネルMOSトランジスタを動作させる第3の駆動回路とをさらに備える。
本発明の他の局面に従うと、電子機器であって、上述のいずれかに記載の電源装置を備える。
本発明によれば、低い入力電圧で動作可能な電源装置を実現できる。
また本発明によれば、電子機器の消費電力を低減できる。
以下において、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本実施の形態に係る電源装置を備える電子機器の概略ブロック図である。
図1を参照して電子機器50は、電源装置1と、電源装置1からの電源供給に応じて動作する負荷2とを備える。負荷2はたとえば半導体集積回路、あるいは発光ダイオード等であるが、これらに限定されるものではない。
後述するように電源装置1に入力される電圧は、従来の電源装置に入力される電圧よりも低く設定される。これにより電源装置1で消費される電力を低減できる。よって、電子機器50の消費電力を低減できる。
負荷2が半導体集積回路である場合には、電源電圧を低くすることにより半導体集積回路の消費電力を低減することが一般的に行なわれる。負荷2に供給される電源電圧が低い場合には電源装置1の入力電圧を低くすることで電源装置1の内部で消費される電力を低減できる。電源装置1は低い入力電圧で動作可能であるため内部で消費される電力を従来よりも低減できる。
図2は、図1に示す電源装置1の構成を示す図である。
図2を参照して、電源装置1はコンデンサCBと、電圧生成部11と、降圧回路12とを備える。なおコンデンサCBは電圧生成部11に含まれていてもよい。
電圧生成部11はコンデンサCBの一方端および他方端の電圧を制御し、コンデンサの一方端側から出力電圧(電圧VS)を出力する。降圧回路12は電圧VSを降圧して電圧Voを出力する。電圧Voは図1に示す負荷2に供給される。
電圧生成部11は、たとえば半導体集積回路である。
電圧生成部11は、端子T0〜T2を有する。端子T0には電圧源(たとえば電池)が接続され、端子T0の電圧はVCCに設定される。端子T1,T2にはコンデンサCBの一方端および他方端がそれぞれ接続される。
電圧生成部11は、さらに、NチャネルMOSトランジスタQ1と、スイッチSWと、信号生成回路21と、バッファ(緩衝増幅器)23と、同時オフ回路24とを含む。
NチャネルMOSトランジスタQ1のドレインは端子T0に接続される。NチャネルMOSトランジスタQ1のソースは端子T2に接続される。
スイッチSWはノードN1と端子T1との間に接続され、信号G1に応じてオンしたりオフしたりする。ノードN1は端子T0からNチャネルMOSトランジスタQ1のドレインに向かう電流経路上の点である。ノードN1の電圧はVCCであり、端子T0の電圧(電圧VCC)に等しい。
なお、端子T2,T1,T0は本発明における第1、第2および第3のノードにそれぞれ対応する。またノードN1は本発明における第4のノードに対応する。
信号生成回路21は、NチャネルMOSトランジスタQ1のオン状態およびオフ状態を制御するための信号IN(第1の制御信号)を生成する。この制御方式は、たとえばPWM(Pulse Width Modulation)方式である。
信号生成回路21は、たとえばピーク電圧が約2Vの信号を生成する信号生成部と、その信号のピーク電圧をたとえば約10Vにシフトさせた信号(信号IN)を生成するレベルシフト回路とを含む。なお信号生成回路21は電圧生成部11の外部に設けられてもよい。
バッファ23は信号INに応じてNチャネルMOSトランジスタQ1のゲートに信号G(第2の制御信号)を出力して、NチャネルMOSトランジスタQ1をオン状態およびオフ状態に設定する。バッファ23はたとえば直列接続された複数のインバータ回路により構成される。NチャネルMOSトランジスタQ1のサイズが大きくなるほどこれらのインバータ回路の動作に時間を要する。この結果、バッファ23の内部では信号INの伝達が遅延する。要するにバッファ23は信号INを遅延させる遅延回路として動作する。
バッファ23の電源端子は端子T1に接続され、端子T1の電圧(電圧VB)が電源電圧としてバッファ23に与えられる。またバッファ23の基準電圧端子は端子T2に接続される。これによりバッファ23から出力される信号Gの電圧は端子T1の電圧を超えないように制限される。よってNチャネルMOSトランジスタQ1のゲート−ソース間に印加される電圧を絶縁耐圧以下に制限することができるので、NチャネルMOSトランジスタQ1を損傷から保護できる。
同時オフ回路24は、入力される信号Gおよび信号INに応じ、スイッチSWに信号G1を出力する。後述するように、同時オフ回路24はNチャネルMOSトランジスタQ1とスイッチSWとがともにオフする期間が存在するようにスイッチSWを制御する。
降圧回路12は、ダイオードD1と、インダクタL1と、コンデンサC1とを含む。ダイオードD1のアノード端子およびカソード端子は接地ノードと端子T2とにそれぞれ接続される。インダクタL1は端子T2と端子T3との間に接続される。コンデンサC1は端子T3と接地ノードとの間に接続される。
なお、電圧VCCはたとえば5Vであり電圧Voはたとえば3.3Vである。ただし電圧VCC,Voの値はこれらの値に限定されるものではない。
図3は、図2に示す電源装置1をより具体的に説明する図である。
図3では、図2に示す電源装置1のうち信号生成回路21を除く部分を示す。本実施の形態ではスイッチSWはPチャネルMOSトランジスタである。なおスイッチSWには種々のスイッチング素子を用いることができる。たとえばスイッチSWはバイポーラトランジスタでもよい。
また、ノードN1と端子T1との間にはダイオードDAが設けられ、ダイオードDAのアノード端子およびカソード端子はノードN1(第4のノード)と端子T1(第2のノード)とにそれぞれ接続される。スイッチSWがPチャネルMOSトランジスタである場合、ダイオードDAはこのPチャネルMOSトランジスタに形成される寄生素子である。
次にバッファ23および同時オフ回路24の動作について概略を説明する。バッファ23は、信号INを受けて信号GをNチャネルMOSトランジスタQ1のゲートに出力する。これによりNチャネルMOSトランジスタQ1は動作する。同時オフ回路24は、NチャネルMOSトランジスタQ1がオフ状態である期間にスイッチSWをオン状態に設定してコンデンサCBを充電する。
さらに、同時オフ回路24はNチャネルMOSトランジスタQ1がオン状態である期間にはスイッチSWをオフ状態に保つ。なお、後述するように同時オフ回路24はNチャネルMOSトランジスタQ1とスイッチSWとがともオフする期間が存在するようにスイッチSWを制御する。
次に、本実施の形態に係る電源装置1が従来よりも低い入力電圧で動作可能な理由を説明する。
図4は、従来のブートストラップ回路を備える電源装置に生じる課題を説明する図である。
図4を参照して、従来のブートストラップ回路を備える構成の電源装置では電源ノードとNチャネルMOSトランジスタQ1のゲートとの間にダイオードDBが接続される。NチャネルMOSトランジスタQ1のしきい値電圧をVthとし、ダイオードDBの順方向電圧をVfとする。NチャネルMOSトランジスタQ1をオンさせるために最低限必要な電圧VCCは(Vf+Vth)である。
図5は、本実施の形態に係る電源装置1の利点を説明する図である。
図5および図4を参照して、本実施の形態に係る電源装置1はダイオードDBに代えてスイッチSW(PチャネルMOSトランジスタ)が用いられる。PチャネルMOSトランジスタがオンしたときのオン抵抗をRONとし、電流をIBとする。この場合、PチャネルMOSトランジスタにおける電圧降下はRON×IBである。よってNチャネルMOSトランジスタQ1をオンさせるために最低限必要な電圧VCCは(RON×IB+Vth)である。
電圧Vfはダイオードによらずほぼ一定の値(約0.7V)である。たとえばNチャネルMOSトランジスタQ1のしきい値電圧Vthを2Vとすると、図4に示すVCCは約2.7Vとなる。
これに対し、PチャネルMOSトランジスタのサイズを大きくすればPチャネルMOSトランジスタにおける電圧降下、すなわち(RON×IB)を小さくできる。よって本実施の形態によれば従来よりも電圧VCCを低くできる。たとえばオン抵抗RONを約10Ωとし、電流IBを5mAに設定した場合には図5に示すVCCは約2.05Vとなる。
このように電源装置1ではスイッチSWが用いられるので、電圧VCCを設定する際にダイオードの順方向電圧を考慮しなくてもよくなる。これにより電圧VCCが低くても電源装置1は動作可能となる。よって、たとえば電池から電圧VCCが供給される場合には従来よりも電池の使用時間を長くすることができる。
なお、電圧VCCを下げる方法としてはNチャネルMOSトランジスタQ1のしきい値電圧Vthを下げる方法も考えられる。しかしこの場合には以下に示す問題が生じる。
MOSトランジスタのしきい値電圧を下げる場合、一般的にはゲート酸化膜を薄くする。ゲート酸化膜が薄い程、MOSトランジスタの寄生容量(ゲート容量)は大きくなる。NチャネルMOSトランジスタQ1のオン時およびオフ時にはそれぞれゲート容量を充電および放電する必要があるが、ゲート容量が大きいほどゲート容量の充放電に要する時間が長くなる。このためNチャネルMOSトランジスタのスイッチング速度が遅くなるという問題が生じる。
スイッチング速度を上げるため、たとえばNチャネルMOSトランジスタのオン時にゲート容量を充電するための電流を大きくすることが考えられる。しかしこの場合には電源装置の消費電力が増加するという問題が生じる。
また、ゲート酸化膜を薄くするとNチャネルMOSトランジスタのゲート−ソース間耐圧が低下するので、NチャネルMOSトランジスタが損傷するおそれが生じる。
本実施の形態では、NチャネルMOSトランジスタQ1のしきい値電圧Vthを変更することなく電圧VCCを下げることができるので、これらの問題が生じるのを防ぐことができる。
続いて本実施の形態に係る電源装置1の動作をより詳細に説明する。
図6は、図3に示す電源装置1の動作を説明するタイミングチャートである。
図6および図3を参照して、時刻t1において信号INの電圧が0から(2VCC−Vf)に変化する。同時オフ回路24は信号INの立ち上がりに応じて信号G1の電圧を0VからVCCに変化させる。これによりスイッチSW(PチャネルMOSトランジスタ)がオフする。このとき信号Gの電圧は0であるので、NチャネルMOSトランジスタはオフ状態である。
バッファ23の内部で信号INが遅延する結果、時刻t2において信号Gの電圧が0から(2VCC−Vf)に変化する。時刻t2においてNチャネルMOSトランジスタQ1がオンする。
NチャネルMOSトランジスタQ1がオンすると、端子T2の電圧である電圧VSは0からVCCに変化する。端子T1の電圧である電圧VBは電圧VSが0からVCCに上昇するのに応じて(VCC−Vf)から(2VCC−Vf)に上昇する。すなわち、電圧VBと電圧VSとの差は(VCC−Vf)に保たれる。
時刻t2において電圧VBは電圧VCCよりも高くなる。もし時刻t2においてスイッチSWがオン状態であれば端子T1から端子T0(電圧源)に向かって電流が逆流する。しかしながら時刻t2ではスイッチSWがオフ状態に設定されているため端子T1から端子T0に電流は流れない。
つまり同時オフ回路24は、信号INがNチャネルMOSトランジスタQ1をオフ状態からオン状態に切換えるよう変化したことに応じてスイッチSWをオン状態からオフ状態に切換える。これにより端子T1から端子T0に電流が逆流するのを防ぐことができる。
なお従来の回路(たとえば図9に示す電源装置101)には電源ノードと端子T1との間にダイオードが接続されている。このダイオードの逆方向耐圧(いわゆる「ツェナ電圧」)はダイオードの両端に印加される逆方向電圧よりも大きい。このため従来の回路では電流が逆流するのを防ぐことができる。よってスイッチSWにPチャネルMOSトランジスタを用いる場合にはダイオードDAのツェナ電圧がダイオードDAの両端に生じる逆方向電圧、すなわち(VCC−Vf)よりも大きい必要がある。
電圧VSが0からVCCに上昇するのに伴って端子T3に接続される負荷(図3に示さず)に電流が流れ、端子T3の電圧Voが指数関数的に上昇するとともにインダクタL1にエネルギーが蓄積される。
次に時刻t3において信号INの電圧が(2VCC−Vf)から0に変化する。その後、時刻t4において信号Gの電圧が(2VCC−Vf)から0に変化する。よって時刻t4においてNチャネルMOSトランジスタQ1がオフする。
NチャネルMOSトランジスタQ1がオフすると電圧VSはVCCから0に低下する。このときにも電圧VBと電圧VSとの差は(VCC−Vf)に保たれるので、電圧VBも(2VCC−Vf)から(VCC−Vf)に低下する。
時刻t5において同時オフ回路24は信号Gの立ち下がりに応じて信号G1の電圧をVCCから0に変化させる。これによりスイッチSW(PチャネルMOSトランジスタ)がオンする。
つまり同時オフ回路24は、信号GがNチャネルMOSトランジスタQ1をオン状態からオフ状態に切換えるよう変化したことに応じてスイッチSWをオフ状態からオン状態に切換える。これにより電圧VBが電圧VCCよりも低くなったときにスイッチSWがオンするので端子T1から端子T0に電流が逆流するのを防ぐことができる。
電圧VSがVCCから0に低下した場合には、インダクタL1に生じた逆起電力により負荷側に電流が流れ続けようとする。この場合、ダイオードD1では接地ノードから端子T2に向かって電流が流れる。またこの電流はインダクタL1から負荷に流れる。このときには電圧Voは減少する。
時刻t5〜時刻t6の期間にはNチャネルMOSトランジスタQ1はオフ状態に設定され、スイッチSWはオン状態に設定される。よってこの期間にコンデンサCBが充電される。
時刻t6以後は上述の動作が繰返される。よって電圧VoはVAの付近で上昇したり低下したりする。
NチャネルMOSトランジスタQ1をオフ状態からオン状態に切換える瞬間、およびオン状態からオフ状態に切換える瞬間にコンデンサCBからバッファ23に大きな電流が流れるためコンデンサCBに蓄えられる電荷が減少する。本実施の形態では時刻t5〜時刻t6の期間だけでなく時刻t4〜時刻t5の期間にもコンデンサCBの充電が行なわれる。
時刻t4〜時刻t5の期間には電圧源からダイオードDBを介してコンデンサCBが充電される。よってスイッチSWに流れる電流が小さい場合、あるいはスイッチSWを高速で動作させる場合にも、スイッチSWのオン期間中に端子T1の電圧が(VCC−Vf)に達するようにコンデンサCBを充電できる。よって電源装置1の動作を安定させることができる。
さらに、本実施の形態ではスイッチSWがPチャネルMOSトランジスタであるため、PチャネルMOSトランジスタの寄生ダイオードを図3のダイオードDAとして利用できる。これにより電圧生成部11が形成された半導体チップの面積をより縮小できるので、電源装置1のコストをより低減できる。
[本実施の形態に係る電源装置の応用例]
図7は、本実施の形態に係る電源装置の1つの応用例を示す図である。
図7および図2を参照して、電源装置1Aは電圧生成部11に代えて電圧生成部11Aを含む点で電源装置1と異なる。電圧生成部11Aでは、NチャネルMOSトランジスタQ1のドレインがノードN1(第4のノード)に接続され、スイッチSWの一方端(PチャネルMOSトランジスタのソース電極)がノードN2(第3のノード)に接続される。ノードN1,N2の電圧はそれぞれ20Vおよび5Vである。このように図7に示す電源装置1AではNチャネルMOSトランジスタQ1のドレインの電圧とスイッチSWの一方端の電圧とが異なっている。スイッチSWの一方端に与えられる5Vの電圧は電圧生成部11Aに内蔵されるレギュレータにより生成される。
図2に示す電源装置1では、NチャネルMOSトランジスタQ1のゲート−ソース間電圧は最大で(VCC−Vf)になる。電圧VCCが20Vの場合には(VCC−Vf)の値は約19.3(=20−0.7)Vとなる。多くの場合、NチャネルMOSトランジスタのゲート−ソース間耐圧はこの値よりも低いため、図2に示す電源装置1において電圧VCCを20Vに設定するとNチャネルMOSトランジスタQ1が損傷するおそれがある。
図7に示す回路では、NチャネルMOSトランジスタQ1のゲート−ソース間電圧は最大でも(5−0.7)Vすなわち4.3Vとなる。これによりNチャネルMOSトランジスタQ1の損傷を防ぐことができるので、電源装置1Aの信頼性を高めることができる。
図8は、本実施の形態に係る電源装置の別の応用例を示す図である。
図8および図2を参照して、電源装置1Bは、電圧生成部11に代えて電圧生成部11Bを含む点で電源装置1と異なる。電圧生成部11Bは、端子T2(第1のノード)と接地ノードとの間に接続されるNチャネルMOSトランジスタQ2と、NチャネルMOSトランジスタQ2を駆動するバッファ23Lとをさらに備える点で電圧生成部11と異なる。
電源装置1Bは同期整流方式を実現するように構成される。バッファ23Lは信号生成回路21から信号INLを受けて、NチャネルMOSトランジスタQ2のゲートに信号G2を与える。信号INLは信号INと位相が180度異なる。また信号G2は信号Gと位相が180度異なる。
これによりNチャネルMOSトランジスタQ2は、図2に示すダイオードD1と同様の機能を果たす。NチャネルMOSトランジスタQ1のオン時にはNチャネルMOSトランジスタQ2がオフする。NチャネルMOSトランジスタQ1に流れる電流はインダクタL1を経由して負荷に供給される。
一方、NチャネルMOSトランジスタQ1のオフ時にはNチャネルMOSトランジスタQ2がオンする。NチャネルMOSトランジスタQ2では接地ノードから端子T2に向かって電流が流れる。この電流はインダクタL1を経由して負荷に供給される。
NチャネルMOSトランジスタQ2のほうがダイオードD1に比較してエネルギー損失が少ないので電源装置1Bの効率を電源装置1の効率よりも高めることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態に係る電源装置を備える電子機器の概略ブロック図である。 図1に示す電源装置1の構成を示す図である。 図2に示す電源装置1をより具体的に説明する図である。 従来のブートストラップ回路を備える電源装置に生じる課題を説明する図である。 本実施の形態に係る電源装置1の利点を説明する図である。 図3に示す電源装置1の動作を説明するタイミングチャートである。 本実施の形態に係る電源装置の1つの応用例を示す図である。 本実施の形態に係る電源装置の別の応用例を示す図である。 従来のスイッチング電源装置の例を示す回路図である。 図9に示す電源装置101の動作を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
1,1A,1B,101 電源装置、2 負荷、11,11A,11B 電圧生成部、12,112 降圧回路、21 信号生成回路、23,23L,123 バッファ、24 同時オフ回路、50 電子機器、C1,CB コンデンサ、D1,DA,DB ダイオード、L1 インダクタ、N1,N2 ノード、Q1,Q2 NチャネルMOSトランジスタ、SW スイッチ(PチャネルMOSトランジスタ)、T0〜T3 端子。

Claims (9)

  1. コンデンサの一方端および他方端の電圧を制御して、前記コンデンサの前記一方端側から出力電圧を出力する電源装置であって、
    前記コンデンサの前記一方端および前記他方端がそれぞれ結合される第1および第2のノードと、
    第1の電圧が印加される第3のノードと前記第1のノードとの間に結合される第1のスイッチング素子と、
    第2の電圧が印加される第4のノードと前記第2のノードとの間に結合される第2のスイッチング素子と、
    前記第2のノードの電圧が電源電圧として与えられて、前記第1のスイッチング素子のオン状態およびオフ状態を切換える第1の駆動回路と、
    前記第1のスイッチング素子がオフ状態である期間に前記第2のスイッチング素子をオン状態に設定して前記コンデンサを充電する第2の駆動回路とを備える、電源装置。
  2. 前記第1の駆動回路は、前記第1のスイッチング素子のオン状態およびオフ状態を制御するための第1の制御信号を受けて、前記第1の制御信号を遅延させた第2の制御信号を前記第1のスイッチング素子に出力し、
    前記第2の駆動回路は、前記第1の制御信号が前記第1のスイッチング素子をオフ状態からオン状態に切換えるよう変化したことに応じて、前記第2のスイッチング素子をオン状態からオフ状態に切換え、前記第1のスイッチング素子がオン状態である期間には前記第2のスイッチング素子をオフ状態に保つ、請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第2の駆動回路は、前記第2の制御信号が前記第1のスイッチング素子をオン状態からオフ状態に切換えるよう変化したことに応じて、前記第2のスイッチング素子をオフ状態からオン状態に切換える、請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記第4のノードにアノード端子が結合され、前記第2のノードにカソード端子が結合されるダイオードをさらに備える、請求項2に記載の電源装置。
  5. 前記第2のスイッチング素子は、PチャネルMOSトランジスタであり、
    前記ダイオードは、前記PチャネルMOSトランジスタに形成される寄生素子である、請求項4に記載の電源装置。
  6. 前記第1の電圧と前記第2の電圧とは等しい、請求項2に記載の電源装置。
  7. 前記第2の電圧は、前記第1の電圧よりも低い、請求項2に記載の電源装置。
  8. 前記第1のスイッチング素子は、NチャネルMOSトランジスタであり、
    前記電源装置は、
    前記第1のノードと接地ノードとの間に結合される他のNチャネルMOSトランジスタと、
    前記第2の制御信号と位相が180度異なる信号を前記他のNチャネルMOSトランジスタのゲートに与えて前記他のNチャネルMOSトランジスタを動作させる第3の駆動回路とをさらに備える、請求項2に記載の電源装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の電源装置を備える、電子機器。
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CN113543427A (zh) * 2021-06-16 2021-10-22 东风柳州汽车有限公司 一种闪光单元

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