JP2008061390A - 半導体装置、降圧チョッパレギュレータ、電子機器 - Google Patents

半導体装置、降圧チョッパレギュレータ、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、高価なプロセスを要することなく、高速発振に対応することができ、かつ、入力電圧範囲の広い安定した降圧チョッピング動作を実現することが可能な降圧チョッパレギュレータ用IC、並びに、これを用いた降圧チョッパレギュレータ及び電子機器を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る降圧チョッパレギュレータ用ICのブートストラップ回路は、ゲートとソースが定電圧回路REGの出力端に接続され、ドレインがブート電圧Vbootの引出端T3に接続されたLDMOSトランジスタN2と、LDMOSトランジスタN2のオン/オフ制御を行うブートストラップ制御回路(図1の例では、スイッチS1、スイッチS2、ブート部制御回路CTRL2a、バックゲート制御回路CTRL2b)と、を有して成る構成とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力電圧を降圧して負荷へ供給する電源回路に関するものであり、特に、出力パワートランジスタのゲートに与えるドライブ電圧をブートストラップ方式により得る降圧チョッパレギュレータに関するものである。
電力変換効率の向上は、省エネルギ化、バッテリーの長寿命化、発熱の低減などの効果があり、スイッチング電源の最重要課題である。また、近年の省エネルギ化の促進によって、スイッチング電源が電力を供給する機器の低電圧化が進み、2.5V系、1.5V系など、低い電圧のものが一般的となっている反面、機器に必要な電流は上昇する傾向にある。スイッチング電源において、機器の電流上昇と比例して増加する、スイッチング素子のオン抵抗による電力損失が電力変換効率を低減させる主な要因となっており、いかにスイッチング素子のオン抵抗を低減させるかが重要な課題となっている。
なお、スイッチング素子のオン抵抗は、スイッチング素子のサイズを大きくすることで低減されるが、スイッチング素子のサイズ増大はコストアップにつながるため、必要最低限にしなければいけない。また、スイッチング素子としてNチャネル型MOSトランジスタ(またはNPN型バイポーラトランジスタ)とPチャネル型MOSトランジスタ(またはPNP型バイポーラトランジスタ)とを比較すると、Nチャネル型MOSトランジスタ(またはNPN型バイポーラトランジスタ)の方がその集積化に際してチップサイズを低減することができるので好ましい。しかしながら、Nチャネル型MOSトランジスタをドライブするためには、ブートストラップ方式のゲート電圧生成回路(以下、ブートストラップ回路と呼ぶ)が必要となるため、ブートストラップ回路を安価に構成することが求められている。
図12は、ブートストラップ回路を用いた降圧チョッパレギュレータの一従来例を示す回路図である。
本図に示したブートストラップ回路は、降圧チョッパレギュレータの出力パワートランジスタ100(スイッチング素子)に対して、ブートダイオード106及びブートコンデンサ107を並列に接続して成り、出力パワートランジスタ100がオフしたときに、ブートダイオード106を介して入力電圧Vinをブートコンデンサ107に充電する構成とされている。従って、ドライブ回路102に印加されるブート電圧Vbootは、出力電圧Vout(出力パワートランジスタ100のソース電圧)に対して、ブートコンデンサ107の充電電圧分(Vin−Vf)(Vfはブートダイオード106の順方向降下電圧であり、約0.4[V])だけ高電位となる。
なお、出力パワートランジスタ100を1チップ内に取り込んだICの場合、出力パワートランジスタ100は、ドレイン耐圧が高く、かつ、単位面積当たりのオン抵抗を小さくすることが可能な横方向拡散MOSトランジスタ(以下では、LDMOS[Laterally Diffused MOS]と呼ぶ)で構成されていることが多い。
上記に関連する従来技術としては、特許文献1、2などを挙げることができる。
特許文献1には、スイッチング素子としてMOS−FETを用い、高い入力電圧Viを低い出力電圧Voに変換するとともに、出力電圧Voと基準電圧とをパルス幅制御用ICで比較してゲート駆動回路を介して前記スイッチング素子の開閉を制御するようにしたDC−DCコンバータにおいて、前記ゲート駆動回路と入力電源端子との間に、前記スイッチング素子のゲート駆動電圧を一定値とする定電圧回路を介在して成ることを特徴とするDC−DCコンバータが開示・提案されている。
また、特許文献2には、第1の直流電源の正負極間に半導体スイッチング素子を複数直列に接続するとともに、第2の直流電源と並列に第1のコンデンサを、その第2の直流電源の正極側に第1のダイオードのアノードを、この第1のダイオードのカソードと前記第2の直流電源の負極間と並列に第2のダイオード,第2のコンデンサ,第1のトランジスタの直列回路および定電圧ダイオード,抵抗,第2のトランジスタの直列回路を、前記定電圧ダイオードと並列に第3のコンデンサを、前記第2のダイオードと第2のコンデンサとの接続点と前記定電圧ダイオードと抵抗との接続点間に第3のダイオードを、前記第2のコンデンサと第1のトランジスタとの接続点と前記定電圧ダイオードと抵抗との接続点間に第3のトランジスタを、前記抵抗と第2のトランジスタとの接続点に第3のトランジスタのゲート端子をそれぞれ接続し、前記第1,第2のトランジスタを発振回路により交互にオン,オフ駆動することにより、前記第3のコンデンサ電圧を正極側半導体スイッチング素子の駆動電力として用いることを特徴とする半導体スイッチング素子の駆動電源回路が開示・提案されている。
特開平5−304768号公報 特開2000−92822号公報
確かに、図12に示したブートストラップ型の降圧チョッパレギュレータであれば、出力パワートランジスタ100としてNチャネル型MOSトランジスタを用いることができるので、Pチャネル型MOSトランジスタを用いる場合に比べて、これを集積化した際のチップサイズを低減することが可能となる。
しかしながら、昨今の低価格化に対応すべく、出力パワートランジスタ100を1チップ内に取り込んだブートストラップ型の降圧チョッパレギュレータICを提供するためには、バイポーラ技術(エピ工程を含む)を必要とするブートダイオード106と、出力パワートランジスタ100として用いられているLDMOSトランジスタと、その余の回路部(図12では、メインロジック生成回路101とドライブ回路102)を形成するCMOS[Complementary MOS]トランジスタと、を単一のウェハ内に生成するBiCDMOS[Bipolar Complementary Double-diffused MOS]プロセスが必要となり、出力パワートランジスタ100をディスクリート部品として用意せずに済む反面、降圧チョッパレギュレータ用ICのコストアップが招かれていた。また、高速発振に対応すべく、ブートダイオード106をショットキーバリアダイオードとするためには、さらに高価なプロセスが必要となっていた。
また、図12に示した従来のブートストラップ回路では、ブート電圧Vbootが入力電圧Vinに依存して変動するため、入力電圧Vinが低い場合には、出力パワートランジスタ100のゲート電圧レベルが低くなり、逆に、入力電圧Vinが高い場合には、出力パワートランジスタ100のゲート電圧レベルが高くなっていた。そのため、上記従来のブートストラップ回路では、出力パワートランジスタ100のゲート耐圧を考慮して入力電圧Vinを設定しなければならず、上記のゲート耐圧を超えた設定は不可能となっていた。特に、出力パワートランジスタ100をLDMOSトランジスタで構成した場合、そのゲート耐圧は10[V]以下であることが多く、入力電圧範囲が狭くなっていた。
なお、特許文献1に記載の従来技術では、ゲート駆動回路と入力電源端子との間にスイッチング素子のゲート駆動電圧を一定値とする定電圧回路が設けられており、入力電圧に関係なく、一定のゲート駆動電圧を与えることが提案されていた。しかしながら、上記従来の定電圧回路は、出力電圧(矩形波状のスイッチ電圧)を基準として定電圧を生成するものであり、定電圧回路が非常に複雑な構成となっていた。
本発明は、上記の問題点に鑑み、高価なプロセスを要することなく、高速発振に対応することができ、かつ、入力電圧範囲の広い安定した降圧チョッピング動作を実現することが可能な降圧チョッパレギュレータ用の半導体装置、並びに、これを用いた降圧チョッパレギュレータ及び電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明に係る半導体装置は、入力電圧の印加端と出力電圧の引出端との間に直列接続されたスイッチング素子と、接地電圧を基準として前記入力電圧から所望の定電圧を生成する定電圧回路と、前記定電圧の入力を受けて前記出力電圧よりも高電位のブート電圧を生成するブートストラップ回路と、前記スイッチング素子のオン/オフ制御を行うためのメインロジック信号を生成するメインロジック生成回路と、前記メインロジック信号に基づいて前記ブート電圧を用いた前記スイッチング素子のオン/オフ制御を行うドライブ回路と、を有して成る降圧チョッパレギュレータ用の半導体装置であって、前記ブートストラップ回路は、ソースが前記定電圧回路の出力端に接続され、ドレインが前記ブート電圧の引出端に接続されたLDMOSトランジスタと、前記LDMOSトランジスタのオン/オフ制御を行うブートストラップ制御回路と、を有して成る構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成る半導体装置にて、前記ブートストラップ制御回路は、前記LDMOSトランジスタのバックゲートを制御することで、前記LDMOSトランジスタのオン/オフ制御を行う構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成る半導体装置にて、前記ブートストラップ制御回路は、前記LDMOSトランジスタのバックゲート・ソース間に接続された第1スイッチと、前記LDMOSトランジスタのバックゲート・ドレイン間に接続された第2スイッチと、前記メインロジック信号に応じて第1、第2スイッチのオン/オフ制御を行うブート部制御回路及びバックゲート制御回路と、を有して成る構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第3の構成から成る半導体装置において、第1スイッチは、Pチャネル型MOSトランジスタであり、第2スイッチは、Nチャネル型MOSトランジスタである構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第4の構成から成る半導体装置において、第1、第2スイッチは、その耐圧が7〜40[V]の範囲に属する中耐圧素子、若しくは、40〜60[V]の範囲に属する高耐圧素子である構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第3の構成から成る半導体装置において、前記ブート部制御回路及び前記バックゲート制御回路は、第1、第2スイッチがいずれもオフ状態となる期間を持たせるように第1、第2スイッチのオン/オフ制御を行う構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第6いずれかの構成から成る半導体装置において、前記定電圧は、前記LDMOSトランジスタのゲート耐圧よりも低く、かつ、前記LDMOSトランジスタのゲート・ドレイン間で降下された電圧が前記ドライブ回路の耐圧よりも低い電圧値に設定されている構成(第7の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成る半導体装置は、接地電圧を基準として前記入力電圧から前記定電圧よりも高い第2定電圧を生成する第2定電圧回路を有して成り、前記ブートストラップ制御回路は、前記LDMOSトランジスタのバックゲート・ソース間に接続された第1スイッチと、前記LDMOSトランジスタのバックゲート・ドレイン間に接続された第2スイッチと、前記LDMOSトランジスタのゲート・ソース間に接続された第3スイッチと、前記LDMOSトランジスタのゲートと第2定電圧回路の出力端との間に接続された第4スイッチと、前記メインロジック生成回路の出力に応じて第1〜第4スイッチのオン/オフ制御を行うブート部制御回路及びバックゲート制御回路と、を有して成る構成(第8の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成る半導体装置において、第2定電圧は、前記LDMOSトランジスタのゲート耐圧に設定されている構成(第9の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第9いずれかの構成から成る半導体装置は、カソードが前記定電圧回路の出力端に接続され、アノードが接地されたツェナダイオードを有して成る構成(第10の構成)にするとよい。
また、上記第10の構成から成る半導体装置にて、前記定電圧は、前記ツェナダイオードのツェナ電圧以下である電圧値に設定されている構成(第11の構成)にするとよい。
また、本発明に係る降圧チョッパレギュレータは、上記第1〜第10いずれかの構成から成る半導体装置と、前記出力電圧の引出端と前記ブート電圧の引出端との間に外部接続されたブートコンデンサと、前記出力電圧の引出端と負荷との間に外部接続された平滑回路と、を有して成り、前記入力電圧を降圧して前記負荷へ供給する構成(第11の構成)とされている。
また、本発明に係る電子機器は、上記第12の構成から成る降圧チョッパレギュレータと、該降圧チョッパレギュレータから駆動電圧の供給を受ける負荷と、を有して成る構成(第12の構成)とされている。
上記したように、本発明に係る降圧チョッパレギュレータ用の半導体装置であれば、従来のブートダイオードに代えてLDMOSトランジスタを用いたことにより、高価なBiCDMOSプロセスを要することなく、高速発振に対応することが可能となり、さらに、接地電圧を基準として入力電圧から所望の定電圧を生成する定電圧回路を設けたことにより、入力電圧範囲の広い安定した降圧チョッピング動作を実現することが可能となる。
図1は、本発明に係る降圧チョッパレギュレータ(降圧スイッチングレギュレータ)の第1実施形態を示すブロック図である。
本図に示すように、本発明に係る降圧チョッパレギュレータは、半導体装置(降圧チョッパレギュレータ用IC)1と、出力インダクタL1と、出力コンデンサC1と、ショットキーバリアダイオードSBDと、ブートコンデンサC2と、抵抗R1及びR2と、を有して成り、入力電圧Vinを降圧して所望の平滑出力電圧Vout’を生成し、これを負荷(不図示)の駆動電圧として供給する構成とされている。
半導体装置1は、出力パワートランジスタ(Nチャネル型LDMOSトランジスタ)N1と、従来のブートダイオード(図12を参照)の代替素子であるNチャネル型LDMOSトランジスタN2と、メインロジック生成回路CTRL1と、ブート部制御回路CTRL2aと、バックゲート制御回路CTRL2bと、レベルシフト回路LSと、ドライブ回路DRVと、センス抵抗Rsと、センスアンプAMPと、定電圧回路REGと、第1スイッチS1と、第2スイッチS2と、を集積化して成る。
また、半導体装置1は、その外部端子として、入力電圧Vinが印加される入力端子T1と、出力電圧(スイッチ電圧)Voutが引き出される出力端子T2と、ブート電圧Vbootが引き出されるブート端子T3と、平滑出力電圧Vout’に応じて電位変動する帰還電圧Vadjが印加される帰還端子T4と、を有して成る。
出力パワートランジスタN1のドレインは、センス抵抗Rsを介して入力端子T1に接続されている。出力パワートランジスタN1のソース及びバックゲートは、出力端子T2に接続されている。出力パワートランジスタN1のゲートは、ドライブ回路DRVのゲート電圧出力端に接続されている。すなわち、出力パワートランジスタN1は、入力電圧Vinの印加端(入力端子T1)と出力電圧Voutの引出端(出力端子T2)との間に直列接続されたスイッチング素子として機能する。
LDMOSトランジスタN2のソース及びゲートは、定電圧回路REGの出力端に接続されている。なお、定電圧回路REGは、接地電圧GNDを基準として入力電圧Vinから所望の定電圧Vs(例えば、5[V]程度)を生成する手段であり、簡易なシリーズレギュレータなどを用いて構成することができる。LDMOSトランジスタN2のドレインは、ブート端子T3に接続されている。なお、LDMOSトランジスタN2のバックゲートとソースとの間には、第1スイッチS1が接続されている。また、LDMOSトランジスタN2のバックゲートとドレインとの間には、第2スイッチS2が接続されている。第1、第2スイッチS1、S2は、バックゲート制御回路CTRL2bからの制御信号に応じて開閉制御される。
センスアンプAMPの非反転入力端(+)は、センス抵抗Rsの高電位端(入力端子T1側)に接続されている。センスアンプAMPの反転入力端(−)は、センス抵抗Rsの低電位端(出力端子T2側)に接続されている。
メインロジック生成回路CTRL1は、定電圧源E1と、誤差アンプERRと、コンパレータCMPと、発振器OSCと、インバータINVと、SRフリップフロップFFと、否定論理積演算器NANDと、を有して成る。
誤差アンプERRの非反転入力端(+)は、定電圧源E1の正極端(基準電圧Vrefの出力端)に接続されている。定電圧源E1の負極端は接地されている。誤差アンプERRの反転入力端(−)は、帰還端子T4に接続されている。
コンパレータCMPの非反転入力端(+)は、センスアンプAMPの出力端(検出電圧Vcsの出力端)に接続されている。コンパレータCMPの反転入力端(−)は、誤差アンプERRの出力端に接続されている。
発振器OSCの出力端(クロック信号の出力端)は、インバータINVを介して、SRフリップフロップFFのセット端(S)に接続される一方、否定論理積演算器NANDの一入力端にも接続されている。SRフリップフロップFFのリセット端(R)は、コンパレータCMPの出力端に接続されている。SRフリップフロップFFの出力端(Q)は、否定論理積演算器NANDの他入力端に接続されている。否定論理積演算器NANDの出力端は、メインロジック信号の出力端に相当する。
上記構成から成るメインロジック生成回路CTRL1では、帰還電圧Vadjと検出電圧Vcsに基づいて、平滑出力電圧Vout’が所望値となるように、出力パワートランジスタN1のオン/オフ制御を行うためのメインロジック信号が生成される。
なお、否定論理積演算器NANDで生成されるメインロジック信号は、レベルシフト回路LSを介してドライブ回路DRVに供給される一方、ブート部制御回路CTRL2aにも供給されている。すなわち、出力パワートランジスタN1を制御する信号とLDMOSトランジスタN2のバックゲートを制御する信号とは、互いに同期してそのタイミング制御が行われる。
レベルシフト回路LSとドライブ回路DRVの高電源端は、いずれもブート端子T3に接続されており、低電源端はいずれも出力端子T2に接続されている。すなわち、レベルシフト回路LSでは、ブート電圧Vbootを用いてメインロジック信号のレベルシフトが行われ、ドライブ回路DRVでは、上記レベルシフトされたメインロジック信号に基づいて、ブート電圧Vbootを用いた出力パワートランジスタN1のオン/オフ制御(ゲート電圧生成制御)が行われる。
半導体装置1の外部において、出力端子T2とブート端子T3との間には、ブートコンデンサC2が外部接続されている。
また、半導体装置1の外部において、出力端子T2は、出力インダクタL1の一端に接続される一方、ショットキーバリアダイオードSBDのカソードにも接続されている。出力インダクタL1の他端は、負荷(不図示)に接続される一方、出力コンデンサC1を介して接地もされている。ショットキーバリアダイオードSBDのアノードは接地されている。このように、本実施形態の降圧チョッパレギュレータは、出力端子T2と負荷(不図示)との間に外部接続された平滑回路(L1、C1、SBD)を用いて、矩形波状の出力電圧Voutを平滑し、所望の平滑出力電圧Vout’を生成する構成とされている。
また、半導体装置1の外部において、帰還端子T4は、抵抗R1を介して出力コンデンサC1の高電位端(平滑出力電圧Vout’の出力端)に接続される一方、抵抗R2を介して接地もされている。すなわち、抵抗R1、R2は、その接続ノードから平滑出力電圧Vout’に応じて電位変動する帰還電圧Vadjを生成する分圧回路として機能する。
なお、上記構成から成る降圧チョッパレギュレータでは、LDMOSトランジスタN2と、第1、第2スイッチS1、S2と、ブート部制御回路CTRL2aと、バックゲート制御回路CTRL2bと、外部接続されたブートコンデンサC2により、定電圧Vsの入力を受けて出力電圧Voutよりも高電位のブート電圧Vbootを生成するブートストラップ回路が形成されている。そのうち、ブート部制御回路CTRL2a及びバックゲート制御回路CTRL2bは、メインロジック信号に応じてLDMOSトランジスタN2のバックゲート制御(第1、第2スイッチS1、S2のオン/オフ制御)を行い、LDMOSトランジスタN2のオン/オフ制御を行うブートストラップ制御回路として機能する。
次に、LDMOSトランジスタの構造について、図2を参照しながら詳細に説明する。
図2は、LDMOSトランジスタの構造を説明するための縦断面図である。
本図に示す通り、低濃度N型拡散領域10内には、低濃度P型拡散領域11が形成されている。低濃度P型拡散領域11内には、LDMOSトランジスタのバックゲートを取るための高濃度P型拡散領域12と、LDMOSトランジスタのソースに相当する高濃度N型拡散領域13と、が形成されている。また、低濃度N型拡散領域10内には、LDMOSトランジスタのドレインに相当する高濃度N型拡散領域14が形成されている。なお、低濃度P型半導体領域11と、高濃度N型半導体領域14とは、横方向に所定の間隔を隔てて形成されており、さらに両者の間には、LOCOS[local oxidation of silicon]層16が形成されている。また、低濃度N型半導体領域10の表面には、高濃度N型半導体領域13の端部から、低濃度P型半導体領域11、低濃度N型半導体領域10、及び、LOCOS層16の一部に跨る形で、ゲート電極15が形成されている。
LDMOSトランジスタは、ドレイン耐圧を高める必要のある素子に関して、オン抵抗の低減を目的として作成されたデバイスであり、上記したように、ドレイン・ゲート間の電界強度を緩和すべく、各電極を横方向に拡散させた構造とされている。従って、ドレインの耐圧は高いが、ゲートやソースの耐圧は低いのが一般的である(例えば、ドレインの耐圧が30〜60[V]程度であるのに対して、ゲートやソースの耐圧は7〜8[V]程度)。
一方、ブート端子T3には、後ほど詳述するように、Vin−Vds(N1)+(Vs
−Vsd(N2)+Vf)まで電位がかかるため、ブート端子T3に接続される端子耐圧
としては、高中耐圧が必要となる。なお、上記のVfは、ショットキーバリアダイオードSBDの順方向降下電圧を示しており、Vds(N1)は、出力パワートランジスタN1のドレイン・ソース間降下電圧、Vsは内部定電圧、Vsd(N2)はLDMOSトランジスタのソース・ドレイン間電圧を示している。
そこで、LDMOSトランジスタN2については、より高耐圧のドレインがブート端子T3(ブートストラップ回路の高電位側)に接続され、より低耐圧のソース及びゲートが定電圧回路REGの出力端(ブートストラップ回路の低電位側)に接続されている。すなわち、LDMOSトランジスタN2は、定電圧回路REGの出力端とブート端子T3との間に逆方向接続(逆バイアス接続)されている。
このような構成とすることにより、出力パワートランジスタN1のオン時にはLDMOSトランジスタN2をオフし、出力パワートランジスタN1のオフ時にはLDMOSトランジスタN2をオンさせることで、従来のブートダイオード(図12を参照)に代えて、これと同様の機能を実現することが可能となる。従って、高価なBiCDMOSプロセスを要することなく、高速発振に対応することが可能となる。
また、接地電圧GNDを基準として入力電圧Vinから所望の定電圧Vsを生成する定電圧回路REGを設けたことにより、入力電圧範囲の広い安定した降圧チョッピング動作を実現することが可能となる。
なお、ブートダイオードの代替素子として、上記した逆方向LDMOSトランジスタN2のほかに、バックゲートを基板と分離可能な高中耐圧系トランジスタを用いることも可能ではあるが、そのオン抵抗を低く設計する必要があるため、面積的には不利となる。
次に、上記構成から成る降圧チョッパレギュレータのブートストラップ動作について、図3を参照しながら詳細に説明する。
図3は、第1実施形態におけるブートストラップ動作を説明するためのタイミングチャートである。本図中の実線は出力電圧Voutの挙動を示しており、太い実線はブート電圧Vbootの挙動を示している。なお、本図では、電位関係を把握しやすいように、出力電圧Voutとブート電圧Vbootの論理変遷タイミングを互いにずらして描写しているが、実際には同一のタイミングで論理変遷される。また、符号S1、S2は、それぞれ、第1、第2スイッチS1、S2のオン/オフ状態を示している。
出力パワートランジスタN1がオンからオフにスイッチング制御されると、これに同期して、第1スイッチS1がオフされ、第2スイッチS2がオンされる。その結果、LDMOSトランジスタN2のゲート及びソースには定電圧Vsが印加され、LDMOSトランジスタN2のドレイン及びバックゲートには、ブート電圧Vbootが印加される形となる。従って、LDMOSトランジスタN2は逆方向でオンされ、定電圧Vsを用いてブートコンデンサC2の充電が行われる。
このとき、ブートコンデンサC2の両端間には、定電圧VsからLDMOSトランジスタN2のソース・ドレイン間降下電圧Vsd(N2)を差し引いた電位差が生じることになる。従って、ブート電圧Vbootは、出力電圧Vout(=−Vf)をブートコンデンサC2の充電電圧分(Vs−Vsd(N2)+Vf)だけ高めた電圧値(Vs−Vsd(N2))となる。
一方、出力パワートランジスタN1がオフからオンにスイッチング制御されると、これに同期して、第1スイッチS1がオンされ、第2スイッチS2がオフされる。その結果、LDMOSトランジスタN2のゲート、ソース、及び、バックゲートには定電圧Vsが印加され、LDMOSトランジスタN2はオフされる。
このとき、出力電圧Voutは、出力パワートランジスタN1のオンに伴って、入力電圧Vinから出力パワートランジスタN1のドレイン・ソース間降下電圧Vds(N1)を差し引いた電圧まで上昇されるが、ブートコンデンサC2の両端間には、先の充電によって生じた電位差(Vs−Vsd(N2)+Vf)が保持されている。従って、ブート電圧Vbootは、出力電圧Vout(=Vin−Vds(N1))をブートコンデンサC2の充電電圧分(Vs−Vsd(N2)+Vf)だけ高めた電圧値(Vin−Vds(N1)+Vs−Vsd(N2)+Vf)となる。
上記したように、本実施形態のブートストラップ回路は、LDMOSトランジスタN2のバックゲートを制御することでそのオン/オフ制御を行い、出力電圧Voutよりも常に高電位のブート電圧Vbootを生成する構成とされている。このような構成とすることにより、簡易な構成でLDMOSトランジスタN2のオン/オフ制御を行い、適切なブートストラップ動作を実現することが可能となる。
図4は、スイッチS1、S2の具体的構成を示す回路図である。また、図5は、ゲート電圧Vg1、Vg2の一例を示すタイミングチャートである。
図4に示すように、本実施形態の半導体装置1において、第1スイッチS1は、Pチャネル型MOSトランジスタであり、第2スイッチS2は、Nチャネル型MOSトランジスタである構成にするとよい。このように、第1スイッチS1としてPチャネル型MOSトランジスタを用い、第2スイッチS2としてNチャネル型MOSトランジスタを用いた理由は、LDMOSトランジスタN2のバックゲート電圧を制御するため、ソースがLDMOSトランジスタN2のバックゲートに接続されていると、スイッチ動作をすることができなくなるからである。
なお、当該構成を採用するに際して、第1スイッチS1として用いるMOSトランジスタのバックゲートは、定電圧回路REGの出力端に接続すればよく、第2スイッチS2として用いるMOSトランジスタのバックゲートは、接地端に接続すればよい。
また、第1、第2スイッチS1、S2は、高電圧が印加されることに鑑み、その耐圧が7〜40[V]の範囲に属する中耐圧素子、或いは、40〜60[V]の範囲に属する高耐圧素子である構成にするとよい。
このような構成とすることにより、ブート部制御回路CTRL2a及びバックゲート制御回路CTRL2bを用いて、メインロジック信号と同期したゲート電圧Vg1、Vg2を生成することにより、簡易な構成で第1、第2スイッチS1、S2のオン/オフ制御を行うことが可能となる(図5を参照)。
なお、図5では、ゲート電圧Vg1、Vg2の論理変遷タイミングが一致している場合を示したが、このようなゲート電圧制御では、第1、第2スイッチS1、S2のオン/オフ状態が同時に切り替わる。そのため、場合によっては、第1、第2スイッチS1、S2が同時にオンする期間を生じるおそれがある。このような同時オン期間は、1[ns]以下)と非常に短いものではあるが、出力パワートランジスタN1がオンしており、出力電圧outがVin−Vds(N1)となっているときに、LDMOSトランジスタN2のソース・ドレイン間が貫通すれば、定電圧Vsによって駆動されているドライブ回路DRVなどの低耐圧系回路(耐圧6[V]以下)が破壊されるおそれがある。
そこで、ブート部制御回路CTRL2a及びバックゲート制御回路CTRL2bでは、図6(スイッチS1、S2が同時にオフする期間を設けた場合のタイミングチャート)に示したように、第1、第2スイッチS1、S2がいずれもオフ状態となる期間を持たせるように、第1、第2スイッチS1、S2のオン/オフ制御を行うことが望ましい。すなわち、ブート部制御回路CTRL2a及びバックゲート制御回路CTRL2bは、メインロジック信号から図6に示したゲート電圧Vg1、Vg2を生成するためのタイミング制御回路(遅延回路)やレベルシフト回路を含む構成にするとよい。
このような構成とすることにより、第1、第2スイッチS1、S2の同時オン期間をなくして、低耐圧系回路(耐圧6[V]以下)の破壊を回避することが可能となる。
ただし、第1、第2スイッチS1、S2に上記の同時オフ期間を持たせると、定電圧Vsにノイズを生じるおそれがある。また、LDMOSトランジスタN2の寄生容量を通じて、ブート電圧Vbootに起因するノイズが定電圧Vsに生じるおそれもある。このようなノイズが定電圧Vsに重畳すると、定電圧Vsによって駆動されているドライブ回路DRVなどの低耐圧系回路(耐圧6[V]以下)が破壊されるおそれがある。
そこで、上記ノイズの抑制手段として、図7(ノイズ抑制手段の一例を示す回路図)に示したように、カソードが定電圧回路REGの出力端に接続され、アノードが接地されたツェナダイオードZDを設けるとよい。
このような構成とすることにより、定電圧Vsに重畳するノイズは、図8(ノイズ抑制効果を説明するためのタイミングチャート)に示す波形のように抑制されるので、低耐圧系回路(耐圧6[V]以下)の破壊を回避することが可能となる。
図9は、ツェナダイオードZDの特性図であり、ツェナ電圧と定電圧Vsの設定値との関係を説明するための図である。
本図に示したように、定電圧Vsの電圧値としては、ツェナダイオードZDによって定電圧Vsに接続されている低耐圧系回路の破壊が防止されている構造を利用して、ツェナダイオードZDのツェナ電圧以下の電圧値であって、かつ、出力パワートランジスタN1のゲート電圧(=Vs−Vsd(N2))をできる限り大きく取り得るように設定することが望ましい。
すなわち、本実施形態の降圧チョッピングレギュレータにおいて、定電圧Vsの設定値は、LDMOSトランジスタN2のゲート耐圧よりも低く、かつ、LDMOSトランジスタN2のソース・ドレイン間で降下された電圧(=Vs−Vsd(N2)+Vf)がドライブ回路DRVの耐圧よりも低くなる上限電圧値に設定することが望ましい。
ツェナダイオードZDを用いた構成に関して言えば、定電圧Vsは、ツェナ電圧に対して若干(0.1〜0.2[V]程度)低く設定するとよい。
このような設定を行うことにより、出力パワートランジスタN1のゲートに対して、できる限り大きい電圧をかけることができるので、出力パワートランジスタN1のオン抵抗を低減して、高圧チョッピングレギュレータの変換効率を向上させることが可能となる。また、変換効率を一定にした場合には、出力パワートランジスタN1を小さく設計することができ、チップサイズを小さくすることで低コスト化を実現することがが可能となる。
一方で、LDMOSトランジスタN2のソース・ドレイン間降下電圧Vsdのばらつきは大きいため、定電圧Vsとしては、低耐圧系回路(耐圧6[V]以下)の破壊を回避すべく、上記を考慮に入れた余裕のある設定(充分な安全マージンを持たせた低めの設定)を行う必要がある。そのため、上記第1の実施形態では、ブートコンデンサC2への充電電圧が抑えられるので、出力パワートランジスタN1の能力を最大限に発揮させることができず、そのオン抵抗を最小限とすることができなかった。
図10は、本発明に係る降圧チョッパレギュレータの第2実施形態を示すブロック図である。
なお、本実施形態の降圧チョッパレギュレータは、先述の第1実施形態とほぼ同様の構成から成る。そこで、第1実施形態と同様の部分については、図1と同一の符号を付すことで説明を省略し、以下では、本実施形態の特徴部分についてのみ重点的な説明を行う。
本図に示したように、本実施形態の降圧チョッパレギュレータにおいて、半導体装置1は、接地電圧GNDを基準として入力電圧Vinから定電圧Vsよりも高い第2定電圧Vs2(ここでは、LDMOSトランジスタN2のゲート耐圧)を生成する第2定電圧回路REG2を有して成り、かつ、ブートストラップ制御回路としては、先述の第1、第2スイッチS1、S2に加えて、LDMOSトランジスタN2のゲート・ソース間に接続された第3スイッチS3と、LDMOSトランジスタN2のゲートと第2定電圧回路REG2の出力端との間に接続された第4スイッチS4と、を有して成り、さらに、ブート部制御回路CTRL2a及びバックゲート制御回路CTRL2bでは、メインロジック信号に応じて第1〜第4スイッチS1〜S4のオン/オフ制御を行う構成とされている。
図11は、第2実施形態におけるブートストラップ動作を説明するためのタイミングチャートである。
本図に示す通り、出力パワートランジスタN1がオンからオフにスイッチング制御されると、これに同期して、第1、第3スイッチS1、S3がオフされ、第2、第4スイッチS2、S4がオンされる。その結果、LDMOSトランジスタN2のソースには定電圧Vsが印加され、LDMOSトランジスタN2のゲートには、第2定電圧圧Vs2が印加され、LDMOSトランジスタN2のドレイン及びバックゲートには、ブート電圧Vbootが印加される形となる。従って、LDMOSトランジスタN2は逆方向でオンされ、定電圧Vsを用いてブートコンデンサC2の充電が行われる。
このとき、LDMOSトランジスタN2は、ゲートに第2定電圧Vs2が印加されてフルオン状態とされており、ブートコンデンサC2の両端間には、定電圧VsからLDMOSトランジスタN2のソース・ドレイン間降下電圧Vsd(N2)を差し引いた電位差が生じることになる。そのため、ブート電圧Vbootは、出力電圧Vout(=−Vf)をブートコンデンサC2の充電電圧分(Vs−Vsd(N2)+Vf)だけ高めた電圧値(Vs−Vsd(N2))となる。
一方、出力パワートランジスタN1がオフからオンにスイッチング制御されると、これに同期して、第1、第3スイッチS1、S3がオンされ、第2、第4スイッチS2、S4がオフされる。その結果、LDMOSトランジスタN2のゲート、ソース、及び、バックゲートには定電圧Vsが印加され、LDMOSトランジスタN2はオフされる。
このとき、出力電圧Voutは、出力パワートランジスタN1のオンに伴って、入力電圧Vinから出力パワートランジスタN1のドレイン・ソース間降下電圧Vds(N1)を差し引いた電圧まで上昇されるが、ブートコンデンサC2の両端間には、先の充電によって生じた電位差(Vs−Vsd(N2)+Vf)が保持されている。従って、ブート電圧Vbootは、出力電圧Vout(=Vin−Vds(N1))をブートコンデンサC2の充電電圧分(Vs−Vsd(N2)+Vf)だけ高めた電圧値(Vin−Vds(N1)+Vs−Vsd(N2)+Vf)となる。
このように、2種類の定電圧Vs、Vs2を備える第2実施形態の構成であれば、ブート電圧Vbootを(Vin−Vds(N1)+Vs−Vsd(N2)+Vf)とし、LDMOSトランジスタN2のソース・ドレイン間降下電圧Vsd(N2)のばらつきによる影響を解消することが可能となる。
また、ブートコンデンサC2に充電する電流が数[mA]流れるため、第2定電圧Vs2をLDMOSトランジスタN2のゲート耐圧に設定して、LDMOSトランジスタN2のソース・ドレイン間降下電圧Vsd(N2)をできる限り下げることで、ドライブ回路DRVにかかるブート電圧Vbootを大きく取ることが可能となる。なお、第1実施形態のVsd(N2)が1[V]程度であるのに対して、第2実施形態のVsd(N2)は0.3[V]程度である。
すなわち、第1実施形態の構成では、ドライブ回路DRVにより小さな電位差しか印加することができないが、第2実施形態の構成であれば、より大きな電位差を印加することが可能となる。
従って、第2実施形態の構成であれば、出力パワートランジスタN1のゲート電圧をその耐圧上限値まで高めることができ、延いては、出力パワートランジスタN1の能力を最大限に発揮させて、そのオン抵抗を最小限に低下させ、変換効率のばらつきを抑制することが可能となる。
なお、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、出力パワートランジスタとして、Nチャネル型LDMOSトランジスタN1を用いた構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、Nチャネル型MOSトランジスタを用いても構わないし、半導体装置1に外付けするのであれば、NPN型バイポーラトランジスタを用いても構わない。
また、上記実施形態では、ブートダイオードの代替素子として、Nチャネル型LDMOSトランジスタN2を用いた構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、Pチャネル型LDMOSトランジスタを用いても構わない。
本発明は、降圧チョッパレギュレータを搭載する電子機器全般に有用な技術であるが、特に、高効率化が望まれる電子機器(例えば、カーオーディオなどの車載機器、液晶テレビジョンやDVDプレーヤなどのAV機器、光ストレージ装置(CD−ROMドライブ、CD−R/RWドライブ、DVD−ROMドライブ、DVD−R/RWドライブ)などのパソコン周辺機器など)に好適な技術である。
本発明に係る降圧チョッパレギュレータの第1実施形態を示すブロック図である。 LDMOSトランジスタの構造を説明するための縦断面図である。 第1実施形態におけるブートストラップ動作を説明するためのタイミングチャートである。 スイッチS1、S2の具体的構成を示す回路図である。 ゲート電圧Vg1、Vg2の一例を示すタイミングチャートである。 スイッチS1、S2が同時にオフする期間を設けた場合のタイミングチャートである。 ノイズ抑制手段の一例を示す回路図である。 ノイズ抑制効果を説明するためのタイミングチャートである。 ツェナダイオードZDの特性図である。 本発明に係る降圧チョッパレギュレータの第2実施形態を示すブロック図である。 第2実施形態におけるブートストラップ動作を説明するためのタイミングチャートである。 ブートストラップ回路を用いた降圧チョッパレギュレータの一従来例を示す回路図である。
符号の説明
1 半導体装置(降圧チョッパレギュレータ用IC)
N1 出力パワートランジスタ(Nチャネル型LDMOSトランジスタ)
N2 Nチャネル型LDMOSトランジスタ
CTRL1 メインロジック生成回路
CTRL2a ブート部制御回路
CTRL2b バックゲート制御回路
LS レベルシフト回路
DRV ドライブ回路
Rs センス抵抗
AMP センスアンプ
E1 定電圧源
ERR 誤差アンプ
CMP コンパレータ
OSC 発振器
INV インバータ
FF SRフリップフロップ
NAND 否定論理積演算器
REG 定電圧回路
REG2 第2定電圧回路
S1 第1スイッチ(Pチャネル型MOSトランジスタ;中高耐圧素子)
S2 第2スイッチ(Nチャネル型MOSトランジスタ;中高耐圧素子)
S3 第3スイッチ
S4 第4スイッチ
L1 出力インダクタ
C1 出力コンデンサ
C2 ブートコンデンサ
R1、R2 抵抗(帰還電圧生成回路)
SBD ショットキーバリアダイオード
T1 外部端子(入力端子)
T2 外部端子(出力端子)
T3 外部端子(ブート端子)
T4 外部端子(帰還端子)
10 低濃度N型半導体領域(N−)
11 低濃度P型半導体領域(P−)
12 高濃度P型半導体領域(P+)
13 高濃度N型半導体領域(N+)
14 高濃度N型半導体領域(N+)
15 ゲート電極
16 LOCOS層

Claims (13)

  1. 入力電圧の印加端と出力電圧の引出端との間に直列接続されたスイッチング素子と、接地電圧を基準として前記入力電圧から所望の定電圧を生成する定電圧回路と、前記定電圧の入力を受けて前記出力電圧よりも高電位のブート電圧を生成するブートストラップ回路と、前記スイッチング素子のオン/オフ制御を行うためのメインロジック信号を生成するメインロジック生成回路と、前記メインロジック信号に基づいて前記ブート電圧を用いた前記スイッチング素子のオン/オフ制御を行うドライブ回路と、を有して成る降圧チョッパレギュレータ用の半導体装置であって、前記ブートストラップ回路は、ソースが前記定電圧回路の出力端に接続され、ドレインが前記ブート電圧の引出端に接続されたLDMOSトランジスタと、前記LDMOSトランジスタのオン/オフ制御を行うブートストラップ制御回路と、を有して成ることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ブートストラップ制御回路は、前記LDMOSトランジスタのバックゲートを制御することで、前記LDMOSトランジスタのオン/オフ制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ブートストラップ制御回路は、前記LDMOSトランジスタのバックゲート・ソース間に接続された第1スイッチと、前記LDMOSトランジスタのバックゲート・ドレイン間に接続された第2スイッチと、前記メインロジック信号に応じて第1、第2スイッチのオン/オフ制御を行うブート部制御回路及びバックゲート制御回路と、を有して成ることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 第1スイッチは、Pチャネル型MOSトランジスタであり、第2スイッチは、Nチャネル型MOSトランジスタであることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 第1、第2スイッチは、その耐圧が7〜40[V]の範囲に属する中耐圧素子、若しくは、40〜60[V]の範囲に属する高耐圧素子であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記ブート部制御回路及び前記バックゲート制御回路は、第1、第2スイッチがいずれもオフ状態となる期間を持たせるように、第1、第2スイッチのオン/オフ制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  7. 前記定電圧は、前記LDMOSトランジスタのゲート耐圧よりも低く、かつ、前記LDMOSトランジスタのゲート・ドレイン間で降下された電圧が前記ドライブ回路の耐圧よりも低い電圧値に設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 接地電圧を基準として前記入力電圧から前記定電圧よりも高い第2定電圧を生成する第2定電圧回路を有して成り、前記ブートストラップ制御回路は、前記LDMOSトランジスタのバックゲート・ソース間に接続された第1スイッチと、前記LDMOSトランジスタのバックゲート・ドレイン間に接続された第2スイッチと、前記LDMOSトランジスタのゲート・ソース間に接続された第3スイッチと、前記LDMOSトランジスタのゲートと第2定電圧回路の出力端との間に接続された第4スイッチと、前記メインロジック生成回路の出力に応じて第1〜第4スイッチのオン/オフ制御を行うブート部制御回路及びバックゲート制御回路と、を有して成ることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  9. 第2定電圧は、前記LDMOSトランジスタのゲート耐圧に設定されていることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. カソードが前記定電圧回路の出力端に接続され、アノードが接地されたツェナダイオードを有して成ることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の半導体装置。
  11. 前記定電圧は、前記ツェナダイオードのツェナ電圧以下である電圧値に設定されていることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  12. 請求項1〜請求項10のいずれかに記載の半導体装置と、前記出力電圧の引出端と前記ブート電圧の引出端との間に外部接続されたブートコンデンサと、前記出力電圧の引出端と負荷との間に外部接続された平滑回路と、を有して成り、前記入力電圧を降圧して前記負荷へ供給することを特徴とする降圧チョッパレギュレータ。
  13. 請求項12に記載の降圧チョッパレギュレータと、該降圧チョッパレギュレータから駆動電圧の供給を受ける負荷と、を有して成ることを特徴とする電子機器。
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