JP2008047562A - 回路基板の配線方法及び配線支援装置 - Google Patents

回路基板の配線方法及び配線支援装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の低温焼成多層セラミック基板を相互に連結した単一の回路基板における配線を自動的に行なうことができる配線方法及び配線支援装置を提供するものであり、特に、複数の低温焼成多層セラミック基板にそれぞれ搭載されたチップ間の配線長を最適な配線経路で最短にすることができる回路基板の配線方法及び配線支援装置を提供するものである。
【解決手段】 配線支援装置10は、チップの一辺にある全ての端子を端子群と定義する端子形状補正手段11と、ラインサーチ法により、コネクタにネットを割り当てる概略自動配線処理手段19と、チップの各端子からビア落とし込み領域の縁部における各ビアまで配線を引き出すビア引出配線手段14と、コネクタの各ポートからビア禁止領域の縁部まで配線を引き出すポート引出配線手段15と、前記ネットを参照して、迷路法により、前記ネットの配線経路とする詳細自動配線処理手段20と、を備えている。
【選択図】 図4

Description

この発明は、複数の低温焼成多層セラミック基板(LTCC;Low Temperature Co-fired Ceramics)を相互に連結して単一の回路基板を構成し、この単一の回路基板における複数の低温焼成多層セラミック基板に搭載されたチップ間を配線するための回路基板の配線方法及び配線支援装置に関する。
従来の配線方法においては、予め定められた2点間AとBとを縦及び横の線分を組み合わせて最短距離の接続線を形成する方法において、ラインサーチ法と迷路法とを併用して最短接続線を形成する(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−216963号公報(第3頁左欄第13行−第4頁左欄第8行、図1)
従来の配線方法は、配線対象となる基板が複数の基板をコネクタで接続するものではなく、1つの基板を対象に、最適な配線設計やレイアウト設計を行なうものであり、複数の低温焼成多層セラミック基板を相互に連結して単一の基板を構成した回路基板に、従来の配線方法をそのまま適用することは、コネクタによる制約があるために困難であるという問題点があった。
このため、複数の低温焼成多層セラミック基板を相互に連結した単一の回路基板における配線は、LSIや基板の端子間の接続状況を配線設計者が考え、人手により配線する以外に有効な手段がなく、この人手の作業では、作業に時間が掛かり、精度及び信頼性に欠けるという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、複数の低温焼成多層セラミック基板を相互に連結した単一の回路基板における配線を自動的に行なうことができる配線方法及び配線支援装置を提供するものであり、特に、複数の低温焼成多層セラミック基板にそれぞれ搭載されたチップ間の配線長を最適な配線経路で最短にすることができる回路基板の配線方法及び配線支援装置を提供するものである。
この発明に係る回路基板の配線方法においては、複数の低温焼成多層セラミック基板がコネクタを介して相互に連結されて単一の回路基板をなし、当該単一の回路基板における複数の低温焼成多層セラミック基板に搭載されたチップ間を配線するための回路基板の配線方法であって、前記コネクタを経由して、異なる低温焼成多層セラミック基板にそれぞれ搭載されたチップ間を配線するものである。
また、この発明に係る回路基板の配線方法においては、必要に応じて、配線するネットにおける任意の端子をスタート地点、当該スタート地点に対応する端子をターゲット地点とし、ラインサーチ法により、当該スタート地点から前記全てのターゲット地点に達するまで線分を発生させ、バックトレース処理を行なうことで、前記コネクタに前記ネットを割り当てる第1のステップと、前記ネットを参照して、各低温焼成多層セラミック基板内におけるチップの各端子又はコネクタの各ポートのうち1つをスタート地点、当該スタート地点に対応するチップの端子又はコネクタのポートをターゲット地点とし、迷路法により、当該スタート地点からターゲット地点に達するまでグリッド値を設定し、バックトレース処理を行なうことで、前記ネットの配線経路とする第2のステップと、を有するものである。
また、この発明に係る回路基板の配線方法においては、必要に応じて、チップの一辺にある全ての端子を端子群と定義するステップを、前記ステップ1の前に有し、前記ステップ1が、配線するネットにおける任意の端子をスタート地点、当該スタート地点に対応する端子をターゲット地点とし、ラインサーチ法により、当該スタート地点を含む端子群から前記ターゲット地点を含む端子群の全てに達するまで線分を発生させ、バックトレース処理を行なうことで、前記コネクタに前記ネットを割り当てるものである。
また、この発明に係る回路基板の配線方法においては、必要に応じて、チップの各端子からビア落とし込み領域の縁部における各ビアまで配線を引き出すステップと、前記コネクタの各ポートからビア禁止領域の縁部まで配線を引き出すステップとを、前記ステップ2と前記ステップ3との間に有し、前記ステップ3におけるチップの各端子が前記ビア落とし込み領域の縁部における各ビア、前記ステップ3におけるコネクタの各ポートが前記ビア禁止領域の縁部における各ポート引出配線の端部、にそれぞれ対応するものである。
さらに、この発明に係る回路基板の配線方法においては、必要に応じて、チップの端子は、前記ビアを介してポート引出配線が形成された層まで落とし込み、当該層上の配線により、当該ポート引出配線の端部と接続するものである。
また、この発明に係る回路基板の配線方法においては、必要に応じて、チップの電源又はグランド端子は、前記ビアを介して所定の層まで落とし込み、当該所定の層上の配線を経由して、ビアを介してポート引出配線の端部と接続するものである。
また、この発明に係る回路基板の配線支援装置においては、複数の低温焼成多層セラミック基板がコネクタを介して相互に連結されて単一の回路基板をなし、当該単一の回路基板における複数の低温焼成多層セラミック基板に搭載されたチップ間を配線するための回路基板の配線支援装置であって、前記チップの一辺にある全ての端子を端子群と定義する端子形状補正手段と、配線するネットにおける任意の端子をスタート地点、当該スタート地点に対応する端子をターゲット地点とし、ラインサーチ法により、当該スタート地点を含む端子群からターゲット地点を含む端子群の全てに達するまで線分を発生させ、バックトレース処理を行なうことで、前記コネクタに前記ネットを割り当てる概略自動配線処理手段と、前記チップの各端子からビア落とし込み領域の縁部における各ビアまで配線を引き出すビア引出配線手段と、前記コネクタの各ポートからビア禁止領域の縁部まで配線を引き出すポート引出配線手段と、前記ネットを参照して、各低温焼成多層セラミック基板内における複数のビア又はポート引出配線の端部のうち1つをスタート地点、当該スタート地点に対応するビア又はポート引出配線の端部をターゲット地点とし、迷路法により、当該スタート地点からターゲット地点に達するまでグリッド値を設定し、バックトレース処理を行なうことで、前記ネットの配線経路とする詳細自動配線処理手段と、を備えているものである。
この発明は、複数の低温焼成多層セラミック基板がコネクタを介して相互に連結されて単一の回路基板をなし、当該単一の回路基板における複数の低温焼成多層セラミック基板に搭載されたチップ間を配線するための回路基板の配線方法であって、前記コネクタを経由して、異なる低温焼成多層セラミック基板にそれぞれ搭載されたチップ間を配線することにより、異なる低温焼成多層セラミック基板にそれぞれ搭載されたチップをコネクタを介して接続することができる。
また、この発明に係る回路基板の配線方法においては、必要に応じて、配線するネットにおける任意の端子をスタート地点、当該スタート地点に対応する端子をターゲット地点とし、ラインサーチ法により、当該スタート地点から前記全てのターゲット地点に達するまで線分を発生させ、バックトレース処理を行なうことで、前記コネクタに前記ネットを割り当てる第1のステップと、前記ネットを参照して、各低温焼成多層セラミック基板内におけるチップの各端子又はコネクタの各ポートのうち1つをスタート地点、当該スタート地点に対応するチップの端子又はコネクタのポートをターゲット地点とし、迷路法により、当該スタート地点からターゲット地点に達するまでグリッド値を設定し、バックトレース処理を行なうことで、前記ネットの配線経路とする第2のステップと、を有することにより、回路基板内の複数の低温焼成多層セラミック基板にそれぞれ搭載されたチップ間の配線長を、コネクタによる制限内で最短にする配線を自動的かつ効率的に行なうことができる。特に、三次元で連結される複数の低温焼成多層セラミック基板に対しても、最適な配線経路で最短長となる配線を行なうことができる。
また、この発明に係る回路基板の配線方法においては、必要に応じて、チップの一辺にある全ての端子を端子群と定義するステップを前記ステップ1の前に有し、前記ステップ1が、配線するネットにおける任意の端子をスタート地点、当該スタート地点に対応する端子をターゲット地点とし、ラインサーチ法により、当該スタート地点を含む端子群から前記ターゲット地点を含む端子群の全てに達するまで線分を発生させ、バックトレース処理を行なうことで、前記コネクタに前記ネットを割り当てることにより、ラインサーチ法における線分が到達できるターゲット地点の許容範囲を広げることができ、スタート地点からターゲット地点に到達するまでの線分の生成する回数を減少させることができる。
また、この発明に係る回路基板の配線方法においては、必要に応じて、チップの各端子からビア落とし込み領域の縁部における各ビアまで配線を引き出すステップと、前記コネクタの各ポートからビア禁止領域の縁部まで配線を引き出すステップとを、前記ステップ2と前記ステップ3との間に有し、前記ステップ3におけるチップの各端子が前記ビア落とし込み領域の縁部における各ビア、前記ステップ3におけるコネクタの各ポートが前記ビア禁止領域の縁部における各ポート引出配線の端部、にそれぞれ対応することにより、チップの端子及びコネクタのポートと配線との接続を容易に行なうことができる。
さらに、この発明に係る回路基板の配線方法においては、必要に応じて、チップの端子は、前記ビアを介してポート引出配線が形成された層まで落とし込み、当該層上の配線により、当該ポート引出配線の端部と接続することにより、低温焼成多層セラミック基板内の各基板層に対してチップの端子とコネクタのポートとの間の配線長が最短となる基板層を選択し、複数の低温焼成多層セラミック基板にそれぞれ搭載されたチップ間の配線長を最短にすることができる。
また、この発明に係る回路基板の配線方法においては、必要に応じて、チップの電源又はグランド端子は、前記ビアを介して所定の層まで落とし込み、当該所定の層上の配線を経由して、ビアを介してポート引出配線の端部と接続することにより、配線設計者が指定した層に電源又はグランドネットの配線を引き回すことができる。特に、電源又はグランドネットの配線は、引き回し配線長よりも、配線設計者が指定した層に配線することを優先しており、ノイズの影響が大きいクロック配線などのような配線長を優先する配線を、優先してチップの端子とポートとの間の配線長が最短となる基板層に配線することができる。
また、この発明に係る回路基板の配線支援装置においては、複数の低温焼成多層セラミック基板がコネクタを介して相互に連結されて単一の回路基板をなし、当該単一の回路基板における複数の低温焼成多層セラミック基板に搭載されたチップ間を配線するための回路基板の配線支援装置であって、前記チップの一辺にある全ての端子を端子群と定義する端子形状補正手段と、配線するネットにおける任意の端子をスタート地点、当該スタート地点に対応する端子をターゲット地点とし、ラインサーチ法により、当該スタート地点を含む端子群からターゲット地点を含む端子群の全てに達するまで線分を発生させ、バックトレース処理を行なうことで、前記コネクタに前記ネットを割り当てる概略自動配線処理手段と、前記チップの各端子からビア落とし込み領域の縁部における各ビアまで配線を引き出すビア引出配線手段と、前記コネクタの各ポートからビア禁止領域の縁部まで配線を引き出すポート引出配線手段と、前記ネットを参照して、各低温焼成多層セラミック基板内における複数のビア又はポート引出配線の端部のうち1つをスタート地点、当該スタート地点に対応するビア又はポート引出配線の端部をターゲット地点とし、迷路法により、当該スタート地点からターゲット地点に達するまでグリッド値を設定し、バックトレース処理を行なうことで、前記ネットの配線経路とする詳細自動配線処理手段と、を備えていることにより、回路基板内の複数の低温焼成多層セラミック基板にそれぞれ搭載されたチップ間の配線長を、コネクタによる制限内で最短にする配線を自動的かつ効率的に行なうことができる。特に、三次元で連結される複数の低温焼成多層セラミック基板に対して、最適な配線経路で最短長となる配線を行なうことができる。
(本発明の第1の実施形態)
図1(a)はこの発明を実施するための第1の実施形態における配線方法を適用する回路基板の一例を示す平面図、図1(b)は図1(a)に示す回路基板の矢視A−A線の断面図、図2(a)は図1に示す回路基板の構成部材である低温焼成多層セラミック基板の一例を示す平面図、図2(b)は図2(a)に示す低温焼成多層セラミック基板の矢視B−B線の断面図、図3(a)は複数の低温焼成多層セラミック基板を三次元で連結した一例を示す部分断面斜視図、図3(b)は複数の低温焼成多層セラミック基板を三次元で連結した他の例を示す斜視図である。
図1乃至図3において、低温焼成多層セラミック基板1は、表面又は背面にチップ2を搭載しており、表面、背面又は側面にコネクタ3(凸状のオス型コネクタ3a又は凹状のメス型コネクタ3b)を配設することで、複数の低温焼成多層セラミック基板1をコネクタ3によって連結することができる。なお、チップ2は、複数の回路素子とそれらを結ぶ配線を一体のものとして高度に集積して組みこんだ集積回路であり、集積された回路素子の数によって、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)、VLSI(Very Large Scale Integration)、ULSI(Ultra Large Scale Integration)などに分けられる。複数の低温焼成多層セラミック基板1がコネクタ3を介して相互に連結され単一の回路基板100を構成している。
なお、図1においては、低温焼成多層セラミック基板1の側面にコネクタ3を配設することで、複数の低温焼成多層セラミック基板1を二次元で連結しているが、図3に示すように、低温焼成多層セラミック基板1の表面又は背面にコネクタ3を配設することで、複数の低温焼成多層セラミック基板1を三次元で連結することも可能である。
この場合に、低温焼成多層セラミック基板1の表面及び背面には、凸状のオス型コネクタ3aを配設することが困難であるために、凹状のメス型コネクタ3bを配設することが好ましい。また、このメス型コネクタタ2bが配設された低温焼成多層セラミック基板1と連結する他の低温焼成多層セラミック基板1には、側面に凸状のオス型コネクタ3aを配設することで、メス型コネクタ3bとオス型コネクタ3aとを嵌合することができる。
つぎに、複数の低温焼成多層セラミック基板1を相互に連結した回路基板100における、複数の低温焼成多層セラミック基板1にそれぞれ搭載されたチップ2間を配線するための配線支援装置10について説明する。
図4はこの発明を実施するための第1の実施形態における配線支援装置の構成を示す図、図5は図4に示す配線支援装置のうち配線条件記憶手段に格納された配線条件の一例を示した説明図、図6は図4に示す配線支援装置のうち配線条件記憶手段に格納された配線条件の他の例を示した説明図、図7は図4に示す配線支援装置のうち配線条件記憶手段に格納された配線条件のさらに他の例を示した説明図、図8(a)は図4に示す配線支援装置のうち端子形状補正手段による端子形状の補正処理前を説明するための説明図、図8(b)は図4に示す配線支援装置のうち端子形状補正手段による端子形状の補正処理後を説明するための説明図、図9は図4に示す配線支援装置のうちビア引出配線手段による千鳥配線処理を説明するための説明図、図10は図4に示す配線支援装置のうちポート引出配線手段によるポートからの引出配線処理を説明するための説明図、図11は図4に示す配線支援装置のうち概略自動配線処理手段に用いるラインサーチ法を説明するための説明図、図12は図4に示す配線支援装置のうち詳細自動配線処理手段に用いる迷路法を説明するための説明図、図13は図12に示す迷路法の続きを説明するための説明図、図14は図13に示す迷路法の続きを説明するための説明図、図15は図14に示す迷路法の続きを説明するための説明図、図16は図4に示す配線支援装置のうち詳細自動配線処理手段による電源及びグランド配線の落とし込みを説明するための説明図、図17は図4に示す配線支援装置のうち詳細自動配線処理手段による電源及びグランド配線の配線処理を説明するための説明図、図18(a)は図4に示す配線支援装置のうち配線マージ手段によるポート引出配線近傍の配線のマージ前を説明するための説明図、図18(b)は図4に示す配線支援装置のうち配線マージ手段によるポート引出配線近傍の配線のマージ後を説明するための説明図である。
図4において、レイアウト情報記憶手段11は、チップ2の形状及び配置設計、並びにコネクタ3の形状及び配置設計などを行なう配置設計CAD装置200によって生成されるレイアウト情報が記憶されている。レイアウト情報には、チップ配置データ、チップ形状データ、チップ端子データ、チップ端子属性データ、コネクタ配置データ、コネクタ形状データ、コネクタポートデータ、基板形状データ、基板層数データ及び配線禁止領域データなどが含まれている。
ここで、チップ配置データとは、各チップ2の配置座標に関するデータである。具体的には、チップ2の位置を代表する点(例えば、チップ2の下部の頂点のうちの一つ。)の座標データなどである。また、チップ形状データとは、各チップ2の形状に関するデータである。具体的には、直方体のチップ2の場合に、縦、横及び高さのデータである。また、チップ端子データとは、各チップ2における、フリップチップボンディング用の端子2aの位置のデータである。チップ端子データにおける端子2aの位置は、チップ2の代表する点に対しての相対座標を示す。また、チップ端子属性データとは、チップ2に設けられている端子2aと、それぞれの入出力がどの端子2aで行われているかを示すデータである。
さらに、コネクタ配置データとは、各コネクタ3の配置座標に関するデータである。具体的には、コネクタ3の位置を代表する点(例えば、オス型コネクタ3aであれば凸部の頂点のうちの一つ。メス型コネクタ3bであれば凹部の頂点のうちの一つ。)の座標データなどである。また、コネクタ形状データとは、各コネクタ3の形状に関するデータである。具体的には、オス型又はメス型の区別や、直方体のコネクタ3の場合に、縦、横及び厚さのデータである。また、コネクタポートデータとは、各コネクタ3における、連結用のポート3cの位置のデータである。コネクタポートデータにおけるポート3cの位置は、コネクタ3の代表する点に対しての相対座標を示す。
また、基板形状データとは、対象となる低温焼成多層セラミック基板1がどのような形状を有しているかを示すデータである。例えば、長方形の基板であれば、縦及び横の寸法のことある。また、基板層数データとは、対象となる低温焼成多層セラミック基板1が何層で形成されているかを示すデータである。また、配線禁止領域データとは、各基板層上で配線を配置できない禁止領域に関するデータである。
配線条件記憶手段12は、配線を行なう場合の配線条件が記憶されている。この発明に係るコネクタ3による特別な配線条件として、後述する概略自動配線処理を実行する場合に、ラインサーチ法において、コネクタ3の部分はコネクタ方向と同一方向の線分しか通れないという制約や、隣接する低温焼成多層セラミック基板1間を跨いで線分を生成できるのはコネクタ3の部分だけであるという制約や、コネクタ3に割り当てられたネット数がコネクタ3のポート数に達した場合にはそのコネクタ3に線分は通過できないという制約などがある。
また、後述する詳細自動配線処理を実行する場合に、図5(a)に示すように、低温焼成多層セラミック基板1の最上位基板層におけるチップ2に対して所定の範囲を有するビア落とし込み領域4を設け、ビア落とし込み領域4の縁部4aに沿って隣接するビア5を千鳥配置で配置する制約や、図5(b)に示すように、低温焼成多層セラミック基板1のコネクタ3を配設する辺から所定の範囲を有するビア禁止領域6を設ける制約などがある。
なお、図6(a)に示すように、ネットBの配線7bとネットAの配線7aとが同一基板層で重ならないよう別基板層にすると、層の乗り換えによってコスト高となる。このため、図6(b)に示すように、ネットBの配線7bの実配線長が長くなるが、ネットAの配線7aと同一基板層となるネットBの配線7bの部分を回り込ませることで、ネットBの配線7bの基板層を変えることなくネットBの配線7bを行なうことができ、層の乗り換えコストを0とすることができる。ここで、配線7の破線部分は実線部分の下層に配設される配線である。また、図7に示すように、チップ2の端子2aに接続することなく低温焼成多層セラミック基板1の異なる辺にあるコネクタ3のポート3a間を配線することで、他の複数の低温焼成多層セラミック基板1におけるチップ2間を結ぶネットの配線7をスルー配線として、機能させることもできる。
端子形状補正手段13は、レイアウト情報記憶手段11に記憶されたチップ端子データをもとに、配線条件記憶手段12に記憶されたルールに従って、各低温焼成多層セラミック基板1にあるチップ2の端子2aを、チップ2の一辺にある全ての端子を端子群2bと定義する処理を行なう。
具体的には、図8(a)及び図8(b)に示すように、各基板インスタンス(低温焼成多層セラミック基板1に対応)にあるポートインスタンス(P01〜P08:端子2aに対応)を、チップインスタンス(チップ2に対応)の辺全体として端子群2bとする。なお、後述する概略自動配線処理では厳密な経路を求める必要はなく、配線処理でチップ2の辺まで到達すれば経路が求められたものとしている。
ビア引出配線手段14は、レイアウト情報記憶手段11に記憶されたチップ端子データをもとに、配線条件記憶手段12に記憶されたルールに従って、各低温焼成多層セラミック基板1にあるチップ2の各端子2aからビア落とし込み領域4の縁部4aの各ビア5まで配線を引き出す処理を行なう。なお、ビア落とし込み領域4の縁部4aにおける隣り合うビア5を千鳥配置とすることで、ビア5を打ち込むスペースを確保することができる。
具体的には、図9に示すように、チップインスタンス(チップ2に対応)のポートインスタンス(端子2aに対応)からビア落とし込み領域4の縁部4aまで、配線を引き出し、ビア落とし込み領域4の縁部4aで千鳥配置としてビア5を打ち込むのであるが、ビア引出配線手段14は、以下の手順にて処理を行なう。
まず、レイアウト情報記憶手段11に記憶されたチップインスタンスのゾーン座標と配線条件記憶手段12に記憶されたルールファイルのビアレンジの値からビア落とし込み領域4を計算する。
つぎに、チップインスタンスのポートインスタンスを全て抽出し、座標軸が同じポートインスタンスを関連付ける。なお、基板に対するチップ3の配置によって対象軸が変化するのであるが、例えば、X座標が同じポートインスタンスとY座標が同じポートインスタンスとで分類する。
以下、ポートインスタンスを分類したそれぞれの組に対して行なう。
ポートインスタンスを、X座標(Y座標)を基準に昇順ソートを行ない、ポートインスタンスを順次取得する。
奇数番目に取得したポートインスタンスからは、ビア落とし込み領域4の縁部4aまで配線を引き出し、ビア5を打つ。なお、図9においては、紙面においてチップの左右にあるポートインスタンスからは左右のそれぞれの方向に配線を引き出しているが、紙面においてチップの上下にあるポートインスタンスからは上下のそれぞれの方向に配線を引き出すことになる。
また、偶数番目に取得したポートインスタンスからは、ビア落とし込む領域4の縁部4aからビア1個分だけ内側まで配線を引き出し、ビア5を打つ。
以上のように作成したビア5を、後述する詳細自動配線処理における迷路法によって配線する場合に、スタート地点又はターゲット地点として配線処理を行なうことになる。
ポート引出配線手段15は、レイアウト情報記憶手段11に記憶されたコネクタポートデータをもとに、配線条件記憶手段12に記憶されたルールに従って、各低温焼成多層セラミック基板1にあるコネクタ3のポート3cからビア禁止領域6の縁部6aまで配線を引き出す処理を行なう。
具体的には、以下の手順にて処理を行なう。
まず、レイアウト情報記憶手段11に記憶された基板情報ファイルに書かれたコネクタ3のゾーン座標と配線条件記憶手段12に記憶されたルールファイルのビアレンジの値からビア禁止領域6を計算する。
つぎに、コネクタ3にあるポート3cを順次取得する。
取得したポート3cからビア禁止領域6の縁部6aまで、基板の外側から内側に向かって、各ポート3cの延在方向に沿って配線を引き出す。なお、図10においては、紙面において低温焼成多層セラミック基板1の左右にあるコネクタからは水平方向に配線を引き出しているが、紙面において低温焼成多層セラミック基板1の上下にあるコネクタからは鉛直方向に配線を引き出すことになる。なお、ポート引出配線3dを配線する基板層は、ポート3cが配置されている基板層に対応した配線層とする。また、オス型コネクタ3a及びメス型コネクタ3bの全てのコネクタ3に対して行なう。
以上のように作成したポート引出配線3dを、後述する詳細自動配線処理における迷路法によって配線する場合に、スタート地点又はターゲット地点として配線処理を行なうことになる。
パラメータ設定手段16は、レイアウト情報記憶手段11及び配線条件記憶手段12に対して、配線する基板層の指定や配線禁止領域の設定などのルールファイル、基板情報ファイル又はコネクタ情報ファイルを入力する。具体的には、例えば、パラメータ設定手段16は、CRTや液晶ディスプレイなどの表示装置17に入力ダイアログを表示してユーザに対して配線条件、基板情報又はコネクタ情報の入力を促し、ユーザによりマウスやキーボードなどの入力装置18から入力されたルールファイル、基板情報ファイル又はコネクタ情報ファイルをレイアウト情報記憶手段11及び配線条件記憶手段12に保存するようなプログラム・モジュールを使用することができる。
概略自動配線処理手段19は、レイアウト情報記憶手段11に記憶されたデータ及び端子形状補正手段13で得られたデータをもとに、配線条件記憶手段12に記憶されたルールに従って、ラインサーチ法により、コネクタ3にネットを割り当てる。
ここで、概略自動配線処理手段19で用いるラインサーチ法について、図11を用いて説明する。なお、図11においては、チップAを搭載した第1の低温焼成多層セラミック基板1aとチップBを搭載した第2の低温焼成多層セラミック基板1bとチップCを搭載した第3の低温焼成多層セラミック基板1cとチップDを搭載した第4の低温焼成多層セラミック基板1dとがコネクタ3によって相互に連結して単一の回路基板100をなし、この回路基板100を対象に配線処理を行なうことを想定している。以下、図11において、紙面における上下左右を回路基板100における上下左右とする。
まず、配線するネットにおける任意の端子をスタート地点とし、このスタート地点に対応する端子をターゲット地点とする。
つぎに、スタート地点を含む端子群2bから第1の線分8a(図11の実線部分)を発生させる。ここで、第1の線分8aは、配線領域内であり障害物に当たるまで線分を伸ばす。なお、図11においては、第1の低温焼成多層セラミック基板1a上にあるチップAの左辺が第1のスタート地点を含む端子群2bとし、チップCの左辺が第1のターゲット地点を含む端子群2bとしている。また、チップAの左辺から発生した第1の線分8aは、コネクタ3を介して隣接する第2の低温焼成多層セラミック基板1bに伸び、配線領域外となる低温焼成多層セラミック基板1bの左辺で第1の線分8aの端点となる。
つぎに、第1の線分8aと垂直に交わる第2の線分8b(図11の破線部分)を配線領域内であり障害物に当たるまで線分を伸ばす。なお、図11においては、複数の第2の線分8bのうち障害物であるチップBの下辺に当たる線分は、チップBの下辺が端点となっている。また、第1の低温焼成多層セラミック基板1aの上辺及び下辺並びに第2の低温焼成多層セラミック基板2の上辺及び下辺で端点となる。また、コネクタ3の部分ではコネクタ方向と同一方向(図11においては水平方向)の線分しか通れないために、コネクタ3の部分には第2の線分8bを生成していない。ちなみに、コネクタ3が低温焼成多層セラミック基板1の上又は下側にある場合は垂直方向のみ、左又は右側にある場合は水平方向のみの線分を生成する。
つぎに、第2の線分8bと垂直に交わる第3の線分8c(図11の一点鎖線部分)を配線領域内であり障害物に当たるまで線分を伸ばす。なお、図11においては、隣接する低温焼成多層セラミック基板1間を跨いで線分を生成できるのはコネクタ3の部分だけである(コネクタ3の部分以外では隣接する基板を乗り換えることはできない)ために、コネクタ3の部分を除き第2の低温焼成多層セラミック基板1bの右辺で端点となる。また、第2の低温焼成多層セラミック基板1bの左辺で端点となる。また、図11においては、第3の線分8cが第1のターゲット地点であるチップCの左辺に到達している。
以上の動作を、第1のターゲット地点を含む端子群2bからターゲット地点を含む端子群2bの全てに線分が到達するまで行なう。
第1のターゲット地点を含む端子群2bからターゲット地点を含む端子群2bの全てに線分が到達した場合に、線分を逆順に戻る(バックトレース処理を行なう)ことで、通過するコネクタにネットを設定していく。
なお、コネクタ3の全てのポート3cにネットが割り当てられた場合には、このコネクタ3には線分が通過することができないために、線分がコネクタ3の部分を通過する場合は、そのコネクタ3に割り当てられたネット数がコネクタ3のポート数に達しているかを確認する。また、同じ折れ曲がり回数で複数の配線経路が存在する場合には、通過した低温焼成多層セラミック基板1の数の少ない経路を配線経路として選択する。
前述したラインサーチ法は、二次元で連結した回路基板100に適用したラインサーチ法について説明したが、図3(a)又は図3(b)で示したような、複数の低温焼成多層セラミック基板1を三次元で連結した回路基板100に対しても、前述したラインサーチ法を適用することが可能である。
この場合に、隣接する低温焼成多層セラミック基板1を互いに垂直に連結しているコネクタ3の部分においては、一方の低温焼成多層セラミック基板1を延在している線分を他方の低温焼成多層セラミック基板1を障害物として途切れさせるのではなく、他方の低温焼成多層セラミック基板1にわたって線分を延在させる点が新たに追加される。
詳細自動配線処理手段20は、概略自動配線処理手段19により得られたネットを参照し、レイアウト情報記憶手段11に記憶されたデータ、ビア引出配線手段14で得られたデータ、及びポート引出配線手段15で得られたデータをもとに、配線条件記憶手段12に記憶されたルールに従って、迷路法により、ネットの配線経路とする処理を行なう。
ここで、詳細自動配線処理手段20で用いる迷路法について、図12乃至図17を用いて説明する。なお、この第1の実施形態においては、45/90度・多層の迷路法を用いている。また、配線はデータの取得順とする。以下、基板層が1層である場合の迷路法の適用について説明する。
まず、図12(a)に示すように、配線領域全体(全基板層)に対してグリッド化を行なう。この場合に、コネクタ3が存在する基板層についてはコネクタ3の部分の凹凸も考慮してグリッド化を行なう。
つぎに、図12(b)に示すように、スタート地点S及びターゲット地点Tをグリッド上に設定する。この場合に、各低温焼成多層セラミック基板1内を迷路法を用いる対象範囲とし、各低温焼成多層セラミック基板1内におけるチップ2の各端子2a又はコネクタ3の各ポート3cのうち1つをスタート地点S、このスタート地点Sに対応するチップ2の端子2a又はコネクタ3のポート3cをターゲット地点Tとする。すなわち、前述した千鳥配置のビア5又はポート引出配線3dの端部がスタート地点S又はターゲット地点Tとなる。また、配線禁止領域9をグリッド上に設定する。なお、配線禁止領域9としては、チップインスタンスのゾーン(最上位基板層のみ)、コネクタポートのゾーン(ポートのある基板層のみ)、既配線図形(配線図形の外形をスペーシングルール分サイジングしたもの)、Z座標が設定されているレクト図形(図形Z1座標<=基板のZ2座標<図形のZ2座標に該当する基板のみ)がある。
つぎに、図13(a)に示すように、スタート地点Sのグリッドに「0」の値を設定する。そして、スタート地点Sのグリッドに対して上下左右斜めに隣接するグリッドに「1」(スタート地点Sのグリッド値0+1=1とする)の値を設定する。また、スタート地点SとZ方向(紙面に対して鉛直方向)の上下で隣接するグリッドには、ルールファイルのビアコスト値で指定した値を設定する(例えば、ビアコスト値が「3」の場合、0+3=3とする)。なお、配線禁止領域9となっている部分には値を設定しない。
また、図13(b)に示すように、「1」の値が設定されたグリッドに対して上下左右斜めに隣接するグリッドに「2」(1+1=2)の値を設定する。また、「1」の値が設定されているグリッドに対してZ方向(紙面に対して鉛直方向)の上下で接するグリッドにも、ルールファイルのビアコスト値で指定した値を設定する(例えば、ビアコスト値が「3」の場合、1+3=4とする)。この場合に、既にグリッドに値が設定されていれば、上書きは行なわないものとする。
つぎに、図14(a)に示すように、「2」の値が設定されているグリッドの周囲に「3」を設定し、「3」の値が設定されているグリッドの周囲に「4」を設定し、以下同様に処理を繰り返し、ターゲット地点Tに到達した時点で処理を止める。なお、スタート地点Sから辿れる全てのグリッドに値を設定してもターゲット地点Tに値が設定できなかった場合には、配線経路が無いと判断する。
つぎに、図14(b)に示すように、ターゲット地点Tからスタート地点Sまで、グリッドの値が小さくなる方向に向かって進んでいく(バックトレース処理を行なう)。なお、このバックトレース処理では、冗長な折れ曲がりや基板層の移動が無いようにする。
図15に示すように、スタート地点Sまで到達したら、バックトレース処理で辿った経路をネットの配線経路とし、配線図形として登録する。なお、基板層が変わる場合には、その位置にビアセルを配置する。
ここで、電源又はグランドネットの配線は、配線長よりも指定する基板層で引き回すことを優先する。このため、図16に示すように、チップ2の電源端子又はグランド端子は、ビア5からルールファイルで指定された所定の基板層30a,30bまで落とし込む。また、配線の終点となるコネクタ3のポート引出配線3dが存在する位置まで、障害物がある場合には他の基板層を使用してもよいが、可能な限り所定の基板層30a,30bで配線する。この場合に、ビア5a,5bを介して所定の基板層30a,30bの配線をポート引出配線3dの端部と接続する。
なお、配線長を可能な限り短くする必要があるクロック配線などの配線には、ビア5を介してポート引出配線3dが形成された基板層まで落とし込み、その基板層上の配線により、ポート引出配線3dの端部とチップ2の端子2aとを接続することで、低温焼成多層セラミック基板1内の各基板層に対してチップ2の端子2aとポート引出配線3dとの間の配線長を最短とすることができる。
図17を用いて、電源又はグランドネットの配線における前述した迷路法での各グリッドの値設定方法について説明する。なお、図17においては、4層からなる低温焼成多層セラミック基板1を想定しており、チップ2がフリップチップボンディングされる最上位基板層にスタート地点Sを設定し、ポート引出配線3dが形成される第2基板層にターゲット地点Tを設定し、第3基板層を電源指定層として設定している。
まず、スタート地点S及びターゲット地点Tは前述した迷路法と同様に設定する。
つぎに、最も小さい値が設定されているグリッドを取得し、その周囲に値を設定する。この値の設定の仕方は、電源又はグランドが指定された基板層(図17においては、第3基板層)のグリッドの場合は、前述した迷路法と同様に、1グリッド進む毎にグリッドの値を「1」ずつ増やす。また、電源又はグランドが指定された基板層以外のグリッドの場合は、1グリッド進む毎にグリッドの値を「1000」ずつ増やす。また、ビアを介して他の基板層のグリッドに値を設定する場合は、前述した迷路法と同様にルールファイルのビアコスト(例えば、図17においては、ビアコスト値が「5」の場合を示している)で指定された値を増やす。
以下同様に、ターゲット地点Tに到達するまで処理を繰り返す。なお、グリッドに値を設定する場合は、既にグリッドに値が設定されていれば、上書きは行なわないものとする。また、バックトレース処理をする場合は、隣接するグリッドの中で最も値の小さいグリッドを経路として選択する。
配線マージ手段21は、詳細自動配線処理手段20で得られたデータをもとに、配線条件記憶手段12に記憶されたルールに従って、ポート引出配線3dと同一ネットであり同一層の配線図形がポート引出配線3dと接する場合には、ポート引出配線3dと配線図形をマージする。
具体的には、図18に示すように、ポート引出配線3dと、ポート引出配線3dに接する配線処理によって追加した部分の配線図形7cとをマージすることで、1本の配線7にする処理である。
出力手段22は、配線マージ手段21を介して詳細自動配線処理手段20により得られた配線処理結果を、ファイルや表示装置17に出力する。
つぎに、この発明を実施するための第1の実施形態における回路基板の配線方法について説明する。図19はこの発明を実施するための第1の実施形態における配線方法の全体の流れを示すフローチャート、図20は図19に示す配線方法の全体フローのうち概略自動配線処理の全体の流れを示すフローチャート、図21は図20に示すフローチャートの続きを示すフローチャート、図22は図19に示す配線方法の全体フローのうち詳細自動配線処理の流れを示すフローチャート、図23は図22に示す詳細自動配線処理の全体フローのうち迷路法の流れを示すフローチャート、図24は図23に示すフローチャートの続きを示すフローチャート、図25は図24に示すフローチャートの続きを示すフローチャートである。
まず、配置設計CAD装置200により、チップ2の形状の設計、低温焼成多層セラミック基板1上のチップ2の配置、コネクタ3の形状の設計、低温焼成多層セラミック基板1のコネクタ3の配置、並びにチップ2の端子2a及びコネクタ3のポート3cの配置を行なう。この作業は、従来のCAD装置による作業であるため、詳細な説明は省略する。ここで作成された低温焼成多層セラミック基板1上に配置される各チップ2及びコネクタ3の位置情報、各チップ2及びコネクタ3の形状情報、各チップ2の端子2aおよびコネクタ3のポート3cの位置情報などは、レイアウト情報記憶手段11に保存される。
つぎに、前述した配線支援装置10を用いて、隣接する低温焼成多層セラミック基板1間でネットの配線が通過するコネクタ3を自動的に決定し、コネクタ3にネットを割り当てる概略自動配線処理を実行する(ステップS1)。この概略自動配線処理の詳細な動作については後述する。
ここで、コネクタ3が割り当てられたネット以外の他のネットに対する配線経路が存在するかを判断し(ステップS2)、配線経路が存在しない場合には、コネクタ3が割り当てられたネットの配線が通過するコネクタを変更し(ステップS3)、再びステップS1に戻って、ネットの配線が通過するコネクタを自動決定する。
ステップS2で、全てのネットに対する配線経路が存在すると判断した場合に、配線支援装置10は各低温焼成多層セラミック基板1内を対象としてネットの配線経路を算出し配線処理を行なう詳細自動配線処理を実行する(ステップS4)。この詳細自動配線処理の詳細な動作については後述する。
まず、概略自動配線処理における配線処理について、図20及び図21を用いて説明する。
初期状態として、基板情報がレイアウト情報記憶手段11に保存された状態にある。そこで、まず、概略自動配線処理手段19は、レイアウト情報記憶手段11からこの基板情報を読み出す。そして、これから配線するネットにおける任意の端子をスタート地点とし、このスタート地点に対応する端子をターゲット地点とする(ステップS5)。
つぎに、スタート地点を含む端子群から、配置領域の端又は配線禁止領域に達するまで第1の線分を発生させる。ここで、第1の線分を1本目の線分としてメモリに格納する(ステップS6)。なお、端子群とは、前述した端子形状補正手段13によりチップの一辺にある全ての端子を定義しており、スタート地点を含む端子群とは、スタート地点である端子を含む端子群を指している。また、ステップS6の処理は、前述したラインサーチ法の処理である。
つぎに、第1の線分は、ターゲット地点を含む端子群と接続するかを判断する(ステップS7)。ステップS7で、第1の線分がターゲット地点を含む端子群と接続すると判断した場合には、接続するターゲット地点を含む端子群に、結線フラグを立てる(ステップS8)。
つぎに、ターゲット地点を含む端子群の全てに、結線フラグが設定されたかを判断する(ステップS9)。ステップS9で、ターゲットを含む端子群の全てに、結線フラグが設定されたと判断した場合には、前述したラインサーチ法におけるバックトレース処理を行なう(ステップS10)。なお、バックトレース処理時に、コネクタを通過した場合には、そのコネクタにネット割り当てる。これで1つのネットの配線処理が終えたことになる。
さらに、全てのネットの配線処理が終えたかを判断する(ステップS11)。ステップS11で、全てのネットの配線処理が終えたと判断した場合には、配線処理を終了する。なお、全てのネットの配線処理が終えていないと判断した場合には、次のネットの配線処理を行なうために(ステップS12)、最初に戻って配線処理を開始する。
また、ステップS7で、第1の線分は、ターゲット地点を含む端子群と接続しないと判断した場合、又は、ステップS9で、ターゲット地点を含む端子群の全てに、結線フラグが設定されていない判断した場合には、n=1とし(ステップS13)、取得した第nの線分と垂直に交わる線分を、配置領域の端又は配線禁止領域に達するまで発生させる。ここで、第nの線分をn+1本目の線分としてメモリに格納する(ステップS14)。この場合に、線分は、配線条件記憶手段12に記憶されたルールファイルのピッチで指定した間隔で発生させる。
つぎに、n本目と交わる線分を1本も引けなかったかを判断する(ステップS15)。ステップS15で、n本目と交わる線分を1本も引けなかったと判断した場合には、「エラー:配線できない。」を表示し(ステップS16)、次のネットの配線処理を行なうために(ステップS17)、最初に戻って配線処理を開始する。
n本目と交わる線分を1本でも引けたと判断した場合には、n=n+1とし(ステップS18)、第nの線分は、ターゲット地点を含む端子群と接続するかを判断する(ステップS19)。第nの線分は、ターゲット地点を含む端子群と接続しないと判断した場合には、ステップS14に戻る。また、第nの線分は、ターゲット地点を含む端子群と接続すると判断した場合には、接続するターゲット地点を含む端子群に、結線フラグを立てる(ステップS20)。
つぎに、ターゲット地点を含む端子群の全てに、結線フラグが設定されたかを判断する(ステップS21)。ターゲット地点を含む端子群の全てに、結線フラグが設定されていないと判断した場合には、ステップS14に戻る。また、ターゲット地点を含む端子群の全てに、結線フラグが設定されたと判断した場合には、前述したラインサーチ法におけるバックトレース処理を行なう(ステップS22)。
さらに、全てのネットの配線処理が終えたかを判断する(ステップS23)。ステップS23で、全てのネットの配線処理が終えたと判断した場合には、配線処理を終了する。なお、全てのネットの配線処理が終えていないと判断した場合には、次のネットの配線処理を行なうために(ステップS24)、最初に戻って配線処理を開始する。
つぎに、詳細自動配線処理における配線処理について、図22乃至図25を用いて説明する。
まず、詳細自動配線処理手段20は、レイアウト情報記憶手段11から基板情報を読み出し、この基板情報をもとに全基板層をグリッド化し(ステップS25)、配線禁止領域を設定する(ステップS26)。
つぎに、前述した概略自動配線処理によって取得したネットを迷路法によって配線する(ステップS27)のであるが、このステップS27における迷路法については後述する。
つぎに、ステップS27で得られた結果について配線できないかを判断する(ステップS28)。ステップS28で、配線できないと判断した場合には、「Warning:NetXXXは配線できない。」を表示し(ステップS29)、次のネットの配線処理を行なう(ステップS30)ために、ステップS27に戻る。
また、ステップS27で、次のネットを迷路法によって配線処理し、ステップS28で配線できると判断した場合には、さらに全てのネットの配線処理を終えたかを判断し(ステップS31)、全てのネットの配線処理を終えた場合には、配線処理を終了する。また、全てのネットの配線処理を終えていない場合に、次のネットの配線処理を行なう(ステップS30)ために、ステップS27に戻る。
つぎに、ステップS27における迷路法について、図23乃至図35を用いて説明する。
まず、ポートインスタンス(チップの端子に対応)から引き出したビアをスタート地点とする。このビアが存在しない場合には、コネクタのポートから引き出した配線(ポート引出配線に対応)の端部をスタート地点とする(ステップS32)。
つぎに、ターゲット地点はスタート地点としなかった残りのポート引出配線の端部とする(ステップS33)。なお、ターゲット地点は複数ある場合がある。
全グリッドの値の初期化を行なう(ステップS34)。また、スタート地点のグリッドの値を「0」とし(ステップS35)、カレント番号=0とする(ステップS36)。
取得したグリッドと同じ層の隣接するグリッドに、カレント番号+1の値を設定(ステップS37)し、取得したグリッドと層を跨いで接するグリッドに、カレント番号+ビアコストの値を設定する(ステップS38)。なお、既に値が設定されているグリッドには、上書きをしない。
つぎに、ターゲット地点のグリッドに値が設定されたかを判断する(ステップS39)。ステップS39で、ターゲット地点のグリッドに値が設定されたと判断した場合には、ターゲット地点からスタート地点まで、グリッドに振られた距離が小さくなるように経路を前述した迷路法におけるバックトレース処理を行なう(ステップS40)。なお、経路における屈曲する数が少なくなるように、バックトレース処理を行なう。ステップS40で取得した経路を、そのネットの配線経路とする(ステップS41)。
つぎに、他のターゲット地点が存在するかを判断する(ステップS42)。ステップS42で、他のターゲット地点が存在すると判断した場合には、次のターゲット地点を取得する(ステップS43)。つぎに、先に配線した配線経路の全てのグリッドをスタート地点とし(ステップS44)、ステップS34に戻る。
また、ステップS39で、ターゲット地点のグリッドに値が設定されていないと判断した場合には、さらに、どのグリッドにも値を設定できなかったかを判断する(ステップS45)。
ステップS45で、どのグリッドにも値を設定できなくはなかった場合には、現カレント番号+1とし(ステップS46)、ステップS37に戻る。
また、ステップS45で、どのグリッドにも値を設定できなかった場合には、「エラー:ネットxxxは配線できない。」を表示し(ステップS47)、全ターゲットへの配線が正常に終わったかを判断する(ステップS48)。
ステップS48で、全ターゲットへの配線が正常に終わらなかった場合には、迷路法を終了する。また、全ターゲットへの配線が正常に終わった場合には、求めた配線経路をライン図形にする(ステップS49)。なお、複数の基板層を跨ぐ配線経路が存在する場合には、跨いでいる場所にビアセルを配置する。また、ポート引出配線と同一層で接する配線がある場合には、ポート引出配線と接する配線とをマージする処理を行なう。また、配線経路のグリッドについて、その周囲nグリッドを配線禁止領域とし(ステップS50)、迷路法を終了する。
なお、ステップS42で、他のターゲット地点が存在しないと判断した場合には、ステップS48に進む。
以上のように、この発明の第1の実施形態における配線方法及び配線支援装置においては、複数の低温焼成多層セラミック基板を相互に連結した単一の回路基板に対して、概略自動配線処理によって、回路基板全体を対象にラインサーチ法により、隣接する低温焼成多層セラミック基板間を結ぶネットの配線が通るコネクタを決定し、ネットを割り当てたうえで、詳細自動配線処理によって、各低温焼成多層セラミック基板を対象に迷路法により、各低温焼成多層セラミック基板内の詳細な配線処理を行なうことで、隣接する低温焼成多層セラミック基板間を連結するコネクタによる制約を考慮しつつ、回路基板内の複数のチップ間を結ぶネットの配線を、最適な配線経路で最短長となるように効率的かつ自動的に行なうことができる。
この発明を実施するための第1の実施形態における配線方法を適用する回路基板の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は図1(a)に示す回路基板の矢視A−A線の断面図である。 図1に示す回路基板の構成部材である低温焼成多層セラミック基板の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は図2(a)に示す低温焼成多層セラミック基板の矢視B−B線の断面図である。 複数の低温焼成多層セラミック基板を三次元で連結した一例を示す図であり、(a)は部分断面斜視図、(b)は他の例を示す斜視図である。 この発明を実施するための第1の実施形態における配線支援装置の構成を示す図である。 図4に示す配線支援装置のうち配線条件記憶手段に格納された配線条件の一例を示した説明図である。 図4に示す配線支援装置のうち配線条件記憶手段に格納された配線条件の他の例を示した説明図である。 図4に示す配線支援装置のうち配線条件記憶手段に格納された配線条件のさらに他の例を示した説明図である。 図4に示す配線支援装置のうち端子形状補正手段による端子形状の補正処理を説明するための説明図であり、(a)は補正処理前を説明するための説明図、(b)は補正処理後を説明するための説明図である。 図4に示す配線支援装置のうちビア引出配線手段による千鳥配線処理を説明するための説明図である。 図4に示す配線支援装置のうちポート引出配線手段によるポートからの引出配線処理を説明するための説明図である。 図4に示す配線支援装置のうち概略自動配線処理手段に用いるラインサーチ法を説明するための説明図である。 図4に示す配線支援装置のうち詳細自動配線処理手段に用いる迷路法を説明するための説明図である。 図12に示す迷路法の続きを説明するための説明図である。 図13に示す迷路法の続きを説明するための説明図である。 図14に示す迷路法の続きを説明するための説明図である。 図4に示す配線支援装置のうち詳細自動配線処理手段による電源及びグランド配線の落とし込みを説明するための説明図である。 図4に示す配線支援装置のうち詳細自動配線処理手段による電源及びグランド配線の配線処理を説明するための説明図である。 図4に示す配線支援装置のうち配線マージ手段によるポート引出配線近傍の配線のマージを説明するための説明図であり、(a)はマージ前を説明するための説明図、(b)はマージ後を説明するための説明図である。 この発明を実施するための第1の実施形態における配線方法の全体の流れを示すフローチャートである。 図19に示す配線方法の全体フローのうち概略自動配線処理の全体の流れを示すフローチャートである。 図20に示すフローチャートの続きを示すフローチャートである。 図19に示す配線方法の全体フローのうち詳細自動配線処理の流れを示すフローチャートである。 図22に示す詳細自動配線処理の全体フローのうち迷路法の流れを示すフローチャートである。 図23に示すフローチャートの続きを示すフローチャートである。 図24に示すフローチャートの続きを示すフローチャートである。
符号の説明
1 低温焼成多層セラミック基板
1a 第1の低温焼成多層セラミック基板
1b 第2の低温焼成多層セラミック基板
1c 第3の低温焼成多層セラミック基板
1d 第4の低温焼成多層セラミック基板
2 チップ
2a 端子
2b 端子群
3 コネクタ
3a オス型コネクタ
3b メス型コネクタ
3c ポート
3d ポート引出配線
4 ビア落とし込み領域
4a 縁部
5 ビア
6 ビア禁止領域
6a 縁部
7,7a,7b 配線
7c 配線図形
8 線分
8a 第1の線分
8b 第2の線分
8c 第3の線分
9 配線禁止領域
10 配線支援装置
11 レイアウト情報記憶手段
12 配線条件記憶手段
13 端子形状補正手段
14 ビア引出配線手段
15 ポート引出配線手段
16 パラメータ設定手段
17 表示装置
18 入力装置
19 概略自動配線処理手段
20 詳細自動配線処理手段
21 配線マージ手段
22 出力手段
30a,30b 所定の基板層
100 回路基板
200 配線設計CAD装置

Claims (7)

  1. 複数の低温焼成多層セラミック基板がコネクタを介して相互に連結されて単一の回路基板をなし、当該単一の回路基板における複数の低温焼成多層セラミック基板に搭載されたチップ間を配線するための回路基板の配線方法であって、
    前記コネクタを経由して、異なる低温焼成多層セラミック基板にそれぞれ搭載されたチップ間を配線することを特徴とする回路基板の配線方法。
  2. 請求項1に記載の回路基板の配線方法において、
    配線するネットにおける任意の端子をスタート地点、当該スタート地点に対応する端子をターゲット地点とし、ラインサーチ法により、当該スタート地点から前記全てのターゲット地点に達するまで線分を発生させ、バックトレース処理を行なうことで、前記コネクタに前記ネットを割り当てる第1のステップと、
    前記ネットを参照して、各低温焼成多層セラミック基板内におけるチップの各端子又はコネクタの各ポートのうち1つをスタート地点、当該スタート地点に対応するチップの端子又はコネクタのポートをターゲット地点とし、迷路法により、当該スタート地点からターゲット地点に達するまでグリッド値を設定し、バックトレース処理を行なうことで、前記ネットの配線経路とする第2のステップと、
    を有することを特徴とする回路基板の配線方法。
  3. 請求項2に記載の回路基板の配線方法において、
    前記チップの一辺にある全ての端子を端子群と定義するステップを、前記ステップ1の前に有し、
    前記ステップ1が、配線するネットにおける任意の端子をスタート地点、当該スタート地点に対応する端子をターゲット地点とし、ラインサーチ法により、当該スタート地点を含む端子群から前記ターゲット地点を含む端子群の全てに達するまで線分を発生させ、バックトレース処理を行なうことで、前記コネクタに前記ネットを割り当てることを特徴とする回路基板の配線方法。
  4. 請求項2又は3に記載の回路基板の配線方法において、
    前記チップの各端子からビア落とし込み領域の縁部における各ビアまで配線を引き出すステップと、前記コネクタの各ポートからビア禁止領域の縁部まで配線を引き出すステップとを、前記ステップ1と前記ステップ2との間に有し、
    前記ステップ2におけるチップの各端子が前記ビア落とし込み領域の縁部における各ビア、前記ステップ2におけるコネクタの各ポートが前記ビア禁止領域の縁部における各ポート引出配線の端部、にそれぞれ対応することを特徴とする回路基板の配線方法。
  5. 前記請求項4に記載の配線方法において、
    前記チップの端子は、前記ビアを介してポート引出配線が形成された層まで落とし込み、当該層上の配線により、当該ポート引出配線の端部と接続することを特徴とする配線方法。
  6. 前記請求項3又は4に記載の配線方法において、
    前記チップの電源又はグランド端子は、前記ビアを介して所定の層まで落とし込み、当該所定の層上の配線を経由して、ビアを介してポート引出配線の端部と接続することを特徴とする配線方法。
  7. 複数の低温焼成多層セラミック基板がコネクタを介して相互に連結されて単一の回路基板をなし、当該単一の回路基板における複数の低温焼成多層セラミック基板に搭載されたチップ間を配線するための回路基板の配線支援装置であって、
    前記チップの一辺にある全ての端子を端子群と定義する端子形状補正手段と、
    配線するネットにおける任意の端子をスタート地点、当該スタート地点に対応する端子をターゲット地点とし、ラインサーチ法により、当該スタート地点を含む端子群からターゲット地点を含む端子群の全てに達するまで線分を発生させ、バックトレース処理を行なうことで、前記コネクタに前記ネットを割り当てる概略自動配線処理手段と、
    前記チップの各端子からビア落とし込み領域の縁部における各ビアまで配線を引き出すビア引出配線手段と、
    前記コネクタの各ポートからビア禁止領域の縁部まで配線を引き出すポート引出配線手段と、
    前記ネットを参照して、各低温焼成多層セラミック基板内における複数のビア又はポート引出配線の端部のうち1つをスタート地点、当該スタート地点に対応するビア又はポート引出配線の端部をターゲット地点とし、迷路法により、当該スタート地点からターゲット地点に達するまでグリッド値を設定し、バックトレース処理を行なうことで、前記ネットの配線経路とする詳細自動配線処理手段と、
    を備えていることを特徴とする回路基板の配線支援装置。

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