JP2008047343A - サーモスタット - Google Patents
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Abstract
【課題】 熱源に非接触で、熱応答性に優れたサーモスタットを提供する。
【解決手段】 中蓋8の上面には、浅い円形穴31が形成されている。この円形穴31には、略矩形のバイメタル7が、その四隅のみを保持される。キャップ9には、円形の開口部37が形成され、その開口部37からバイメタル7が露出する。バイメタル7の長辺部には、切欠き38,38が形成されており、キャップ9の前記開口部37から中蓋8を積極的に露出させた。
【選択図】 図1
【解決手段】 中蓋8の上面には、浅い円形穴31が形成されている。この円形穴31には、略矩形のバイメタル7が、その四隅のみを保持される。キャップ9には、円形の開口部37が形成され、その開口部37からバイメタル7が露出する。バイメタル7の長辺部には、切欠き38,38が形成されており、キャップ9の前記開口部37から中蓋8を積極的に露出させた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、バイメタルが温度変化に応じてスナップ変形することにより、接続端子間の開閉を切り替えるサーモスタットに関するものである。特に、熱応答性に優れたサーモスタットに関するものである。
サーモスタットは、たとえば、複写機やレーザプリンタにおいて、トナーを溶かしてプリント用紙に定着させるためのヒートローラ(定着ローラ)と共に使用される。ヒートローラは、通常、サーミスタにより温度調整されているが、何らかの原因で前記ヒートローラが異常に高温となった場合には、サーモスタットが最終の安全装置として機能し、ヒートローラへの通電を遮断する。
近年、複写機やレーザプリンタは、電源投入からの起動時間、または待機状態からの復帰時間が、より一層短縮化の傾向にある。そのため、ヒートローラは、高速で温められることになる。それに伴い、サーモスタットには、一層優れた熱応答性が要求される。しかも、サーモスタットは、ヒートローラを傷めないように、非接触で温度検知する必要がある。
このような用途に適したサーモスタットとして、下記特許文献1に開示されるものが提案されている。このサーモスタット(TH)は、バイメタル(3)をカバーしていたキャップ(7)に開口部(7a)が設けられ、中蓋(2)に保持されたバイメタル(3)の感熱面が外部へ露出されることで、熱源に非接触であっても熱応答性の向上が図られている。なお、括弧書きの符号は、特許文献1中における参照符号である。
特開2002−150905号公報
しかしながら、従来のサーモスタットは、キャップに形成された開口部が、中蓋の上面に形成された円形穴や、その円形穴に収容される円形バイメタルと、同一直径か若干小径に形成されていた。従って、キャップの開口部において、バイメタルの周囲に中蓋を積極的に露出させるものではなかった。そのため、中蓋は、熱源から直接に温められることはなく、バイメタルの熱を奪う結果となり、バイメタルの熱応答性に悪影響を及ぼすものであった。
また、従来のサーモスタットは、キャップが、下方へ開口した円筒形状とされ、中蓋を介してベースの上部に被せられて、下端部を縮径するようかしめられていた。従って、キャップは、金属部品とならざるを得ず、熱伝導率が比較的高かった。そのため、キャップは、バイメタルの熱を奪う結果となり、バイメタルの熱応答性に悪影響を及ぼすものであった。しかも、キャップは、中蓋を完全に覆うよう設けられるので、前述したように、この点からもバイメタルの熱応答性に悪影響を及ぼすものであった。
ところで、バイメタルは、円形だけでなく四角形としたい場合があるが、そのために、中蓋やキャップに四角形の穴を形成するのでは、これら各部品の組付け時に、その方向を考慮する必要が出てくる。しかも、このような組立作業の煩雑性に加えて、円形のバイメタルの場合とは異なる中蓋やキャップを用意する必要もある。
本発明が解決しようとする課題は、熱源に非接触で、熱応答性に優れたサーモスタットを提供することにある。特に、前記特許文献1に開示されるものと同等以上の熱応答性を有するサーモスタットを提供することにある。しかも、好ましくは、バイメタルが円形であっても四角形であっても、部品の共通化を図れるサーモスタットを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明のサーモスタットは、基本構成として、上方へ開口して浅い円形穴が形成され、開閉接点を収容するようベースの上部に保持される中蓋と、前記円形穴に収容される円形または略矩形に形成され、設定温度に達するとスナップ変形して前記開閉接点の開閉を切り替えるバイメタルと、前記中蓋との間に前記バイメタルを保持して前記中蓋を前記ベースに固定すると共に、前記バイメタルの保持を損なわない開口部を有するキャップとを備え、前記開口部への前記中蓋の露出面積を増すように、前記バイメタルまたは前記キャップに切欠きを形成するか、あるいは前記キャップの表面積を減じるように、前記キャップに切欠きを形成したことを特徴とする。
この基本構成によれば、キャップの開口部への中蓋の露出面積を増すように、バイメタルまたはキャップに切欠きを形成することで、中蓋も熱源から直接に加熱される。これにより、バイメタルから中蓋へ逃げる熱量が減少するので、バイメタルの熱応答性を高めることができる。また、キャップの表面積を減じるように、キャップに切欠きを形成することで、バイメタルからキャップへ逃げる熱量が減少するので、バイメタルの熱応答性を高めることができる。しかも、この際、中蓋の露出面積を増加させることで、中蓋も熱源から直接に加熱され、前述したのと同様に、バイメタルの熱応答性を高めることができる。さらに、中蓋に形成した浅い円形穴に、円形や略矩形のバイメタルを保持することで、中蓋の共通化を図ることもできる。しかも、略矩形のバイメタルを使用する場合でも、その方向を気にせずに中蓋へ組み付けることができる。
そして、好ましくは前記基本構成に加えて、前記バイメタルは、前記円形穴の直径を対角線寸法とする略矩形に形成され、対向する側辺部に前記切欠きが形成されており、前記開口部は、前記円形穴より小径の円形に形成されると共に、前記円形穴と同心に配置されて、その周縁部で前記バイメタルの四隅のみを保持することを特徴とするサーモスタットである。
この構成によれば、略矩形のバイメタルの対向する側辺部に切欠きを形成することで、キャップの開口部への中蓋の露出面積を確保することができる。また、略矩形のバイメタルは、その四隅のみがキャップに保持されることで、バイメタルからキャップへ逃げる熱量を減少させ、バイメタルの熱応答性を高めることができる。
そして、好ましくは前記基本構成に加えて、前記バイメタルは、前記円形穴と対応した直径寸法の円形に形成され、前記開口部は、前記円形穴より大径の円形に形成されるように、径方向内側への複数の延出部を残して前記切欠きが形成されて、これら延出部のみで前記バイメタルが保持されることを特徴とするサーモスタットである。
この構成によれば、キャップの開口部をバイメタルよりも大径とし、径方向内側への延出部のみでバイメタルが保持される。これにより、キャップの開口部への中蓋の露出面積を確保すると共に、バイメタルとキャップとの接触面積を減少させて、バイメタルの熱応答性を高めることができる。
そして、好ましくは前記いずれかの構成に加えて、前記キャップは、その外周部が前記中蓋を介して前記ベースにかしめ付けられ、このかしめ付け部には、周方向複数箇所に切欠きが形成されていることを特徴とするサーモスタットである。
この構成によれば、キャップは、ベースへのかしめ付け部に、切欠きが形成される。これにより、キャップは、熱容量が減り温まり易くなると共に、表面積が減り放熱が減少する。従って、バイメタルからキャップへ逃げる熱量を減少させ、バイメタルの熱応答性を高めることができる。
また、本発明のサーモスタットは、上方へ開口した有底筒状のベースと、このベースに固定される固定接点と、この固定接点に当接するよう板バネにより付勢される可動接点と、前記ベースの上部に保持される中蓋と、この中蓋の上面に配置され、設定温度に達すると下へ凸の状態に反転動作する略矩形のバイメタルと、前記中蓋を貫通して上下動可能に配置され、前記バイメタルの反転動作に基づき、前記板バネの付勢力に対抗して前記固定接点から前記可動接点を離隔させるガイドピンと、前記中蓋の上部に設けられ、前記バイメタルの保持を損なわない開口部を有し、この開口部の周縁部で前記中蓋との間に前記バイメタルの四隅を保持するキャップとを備え、前記バイメタルの対向する長辺部に切欠きが形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、略矩形のバイメタルの対向する長辺部に切欠きを形成することで、キャップの開口部へ中蓋が露出される。これにより、中蓋も熱源から直接に加熱され、バイメタルから中蓋へ逃げる熱量が減少するので、バイメタルの熱応答性を高めることができる。また、略矩形のバイメタルは、その四隅のみがキャップに保持されることで、バイメタルからキャップへ逃げる熱量を減少させ、バイメタルの熱応答性を高めることができる。
そして、好ましくは前記構成に加えて、前記中蓋の上面に形成された浅い円形穴に、球面状に湾曲された略矩形板状の前記バイメタルが保持されており、このバイメタルは、対向する長辺部に略円弧状の前記切欠きが形成されており、前記キャップに形成された前記開口部は、前記円形穴よりも小径穴に形成されると共に、前記円形穴と同心円状に配置されることを特徴とするサーモスタットである。
この構成によれば、簡易な構成で、熱応答性の高いサーモスタットを実現することできる。しかも、中蓋に形成した円形穴に、略矩形のバイメタルを組み付けるので、略矩形のバイメタルであっても、その方向を気にせずに組み付けることができる。
また、本発明のサーモスタットは、上方へ開口した有底筒状のベースと、このベースに固定される固定接点と、この固定接点に当接するよう板バネにより付勢される可動接点と、前記ベースの上部に保持される中蓋と、この中蓋の上面に配置され、設定温度に達すると下へ凸の状態に反転動作するバイメタルと、前記中蓋を貫通して上下動可能に配置され、前記バイメタルの反転動作に基づき、前記板バネの付勢力に対抗して前記固定接点から前記可動接点を離隔させるガイドピンと、前記中蓋の上部に設けられ、前記バイメタルの保持を損なわない開口部を有し、前記中蓋との間に前記バイメタルを保持するキャップとを備え、前記キャップの前記開口部は、その周縁部から内方への延出部を複数残して、前記バイメタルよりも大きく形成され、前記延出部にて前記バイメタルが保持されることを特徴とする。
この構成によれば、キャップの開口部をバイメタルよりも大きく形成することで、キャップの開口部へ中蓋が露出される。これにより、中蓋も熱源から直接に加熱され、バイメタルから中蓋へ逃げる熱量が減少するので、バイメタルの熱応答性を高めることができる。また、バイメタルは、キャップの開口部において、その周縁部から内方への延出部のみで保持される。これにより、バイメタルからキャップへ逃げる熱量を減少させ、バイメタルの熱応答性を高めることができる。
そして、好ましくは前記構成に加えて、前記中蓋の上面に形成された浅い円形穴に、球面状に湾曲された円板状の前記バイメタルが保持されており、前記キャップに形成された前記開口部は、周方向複数箇所から径方向内側への前記延出部を残して、前記円形穴よりも大径穴に形成されると共に、前記円形穴と同心円状に配置されることを特徴とするサーモスタットである。
この構成によれば、キャップの開口部をバイメタルよりも大径とし、径方向内側への延出部のみでバイメタルが保持される。これにより、キャップの開口部への中蓋の露出面積を確保すると共に、バイメタルとキャップとの接触面積を減少させて、バイメタルの熱応答性を高めることができる。
そして、好ましくは前記各構成に加えて、前記キャップは、その周方向複数箇所に形成された脚部にて、前記中蓋を介して前記ベースを掴むよう取り付けられることを特徴とするサーモスタットである。
この構成によれば、キャップは、ベースへのかしめ付け部が、周方向全域ではなく、周方向に離隔して設けた複数の脚部とされる。これにより、キャップは、熱容量が減り温まり易くなると共に、表面積が減り放熱が減少する。従って、バイメタルからキャップへ逃げる熱量を減少させ、バイメタルの熱応答性を高めることができる。
また、本発明のサーモスタットは、上方へ開口した有底筒状のベースと、このベースに固定される固定接点と、この固定接点に当接するよう板バネにより付勢される可動接点と、前記ベースの上部に保持される中蓋と、この中蓋の上面に配置され、設定温度に達すると下へ凸の状態に反転動作するバイメタルと、前記中蓋を貫通して上下動可能に配置され、前記バイメタルの反転動作に基づき、前記板バネの付勢力に対抗して前記固定接点から前記可動接点を離隔させるガイドピンと、前記中蓋の上部に設けられ、前記バイメタルの保持を損なわない開口部を有し、前記中蓋との間に前記バイメタルを保持するキャップとを備え、前記キャップは、その外周部が前記中蓋を介して前記ベースにかしめ付けられ、このかしめ付け部には、一または複数の切欠きが形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、キャップは、ベースへのかしめ付け部に、切欠きが形成される。これにより、キャップは、熱容量が減り温まり易くなると共に、表面積が減り放熱が減少する。従って、バイメタルからキャップへ逃げる熱量を減少させ、バイメタルの熱応答性を高めることができる。
そして、好ましくは前記構成に加えて、前記キャップには、周方向等間隔に、外周縁へ開口して前記切欠きが形成され、この切欠き間に形成された複数の脚部が、前記かしめ付け部として、前記中蓋を介して前記ベースを掴むよう取り付けられることを特徴とするサーモスタットである。
この構成によれば、キャップは、ベースへのかしめ付け部が、周方向全域ではなく、周方向に離隔して設けた複数の脚部とされる。これにより、簡易な構成で、サーモスタットの熱応答性の向上を図ることができる。
そして、好ましくは前記いずれかの構成に加えて、前記バイメタルは、その上面に赤外線吸収処理が施されていることを特徴とするサーモスタットである。
この構成によれば、バイメタルへの伝熱を一層効果的に行うことができ、サーモスタットの熱応答性の一層の改善を図ることができる。
本発明によれば、熱源に非接触で、熱応答性に優れたサーモスタットを提供することができる。また、中蓋に形成した浅い円形穴に、円形や略矩形のバイメタルを保持することで、中蓋の共通化を図ることができる。
以下、本発明のサーモスタットについて、図面に基づき、さらに詳細に説明する。
まず、図1(図3,図5)および図2(図4,図7)に基づき、後述する各実施例に共通の構成について、まとめて説明する。図示例のサーモスタット1は、ベース2に固定される固定接点3、この固定接点3に対し当接または離隔する可動接点4、この可動接点4を固定接点3へ付勢する板バネ5、設定上限温度にて反転動作することでガイドピン6を下方へ移動させ、板バネ5の付勢力に対抗して固定接点3から可動接点4を離隔させるバイメタル7、このバイメタル7を中蓋8との間で保持するキャップ9、を主要部として備える。
まず、図1(図3,図5)および図2(図4,図7)に基づき、後述する各実施例に共通の構成について、まとめて説明する。図示例のサーモスタット1は、ベース2に固定される固定接点3、この固定接点3に対し当接または離隔する可動接点4、この可動接点4を固定接点3へ付勢する板バネ5、設定上限温度にて反転動作することでガイドピン6を下方へ移動させ、板バネ5の付勢力に対抗して固定接点3から可動接点4を離隔させるバイメタル7、このバイメタル7を中蓋8との間で保持するキャップ9、を主要部として備える。
図示例のベース2は、上方へ開口した有底円筒状のハウジングである。ベース2の底壁10には、図2において右側に、略矩形状の第一差込穴11が形成されている。この第一差込穴11は、前後方向に細長く形成され、ベース2の底壁10を上下に貫通して形成されている。
また、ベース2の底壁10の左側上面には、上方への立上り部12が形成されている。この立上り部12は、平面視において、ベース2の左周側壁から右側へ延出する略半円形状とされている。そして、この立上り部12の上面には、縁部を残して窪み13が形成されており、この窪み13の底面に略矩形状の第二差込穴14が形成されている。この第二差込穴14は、前後方向に細長く形成され、ベース2の底壁10を上下に貫通して形成されている。
前記第一差込穴11には、第一接続材15が設けられる。この第一接続材15は、略L字形状に屈曲された金属板からなり、水平に配置される水平片16と、その右側端部から垂直下方へ延出する垂直片17とからなる。水平片16の下面には、固定接点3が設けられる。
ベース2の底壁10下面には、ベース2の直径方向に沿った左右二箇所に、第一端子18と第二端子19とが設けられる。第一端子18および第二端子19は、それぞれ略矩形状の金属板から形成され、ベース2の底面に重ね合わされて設けられる。その際、第一端子18は、第一差込穴11と対応した側に設けられ、第二端子19は、第二差込穴14と対応した側に設けられる。第一端子18および第二端子19は、ベース2への取付状態において、ベース2から径方向外側へ延出する。
固定接点3が設けられた第一接続材15は、第一差込穴11に垂直片17を差し込まれる。そして、第一接続材15の下端部は、第一端子18に形成された穴を貫通され、かしめられて、はんだ付け20がなされる。さらに、第一接続材15と第一端子18との接続部を覆うように、エポキシ樹脂21が充填されることで、両者15,18のベース2に対するガタ付きが防止される。
一方、ベース2の第二差込穴14には、第二接続材22が設けられる。この第二接続材22は、略L字形状に屈曲された金属板からなり、水平に配置される水平片23と、その左側端部から垂直下方へ延出する垂直片24とからなる。水平片23の下面には、板バネ5の基端部が固定される。そして、その板バネ5の先端部には、可動接点4が上方へ向けて固定される。
板バネ5を介して可動接点4が設けられた第二接続材22は、第二差込穴14に垂直片24を差し込まれる。そして、第二接続材22の下端部は、第二端子19に形成された穴を貫通され、かしめられて、はんだ付け25がなされる。さらに、第二接続材22と第二端子19との接続部を覆うように、エポキシ樹脂26が充填されることで、両者22,19のベース2に対するガタ付きが防止される。この状態では、板バネ5は、基端部がベース2の立上り部12の上部に支持される。また、板バネ5の先端部に固定された可動接点4は、固定接点3と対面して配置される。しかも、可動接点4は、固定接点3に当接するよう板バネ5により常時上方へ付勢される。
ベース2の上部開口には、中蓋8が装着された後、キャップ9がなされる。中蓋8は、段付き円柱形状であり、下方の小径部27の外径は、ベース2の内径に適合している。また、上方の大径部28の外径は、ベース2上部のフランジ29の外径に適合している。従って、中蓋8は、その小径部27をベース2の上部開口にはめ込まれ、大径部28の下面がベース2の上面に当接されて保持される。
中蓋8の下面中央部には、下方へ突出して円錐台形状の突部30が形成されている。また、中蓋8の上面には、下方へ凹んで段付きの浅い円形穴31,32が形成されている。さらに、中蓋8の中央部には、上下方向に貫通してピン挿通穴33が形成されている。このピン挿通穴33には、丸棒状のガイドピン6が上下動可能に差し込まれる。ガイドピン6の下端部は、板バネ5の上面に当接されて保持される。板バネ5の中途部には、球面状の膨出部34が上方へ突出形成されており、この膨出部34にガイドピン6の下端面が当接される。その状態では、ガイドピン6の上端部は、前記円形穴32内に配置される。
前記円形穴の大径部31(以下、大径穴ということがある)には、バイメタル7が保持される。このバイメタル7は、円板状でもよいし、略矩形板状でもよい。後者の場合、典型的には長方形であるが、場合により正方形としてもよい。また、略矩形のバイメタル7の場合、その対角線寸法が、中蓋8の大径穴31の直径と対応した寸法とされる。従って、図1に示すように、略矩形のバイメタル7は、その四隅のみを中蓋8の大径穴31の底面に保持される。なお、略矩形のバイメタル7の四隅は、適宜、面取りしておいてもよいのは言うまでもない。一方、円状のバイメタル7の場合、その直径は、前記大径穴31の直径と対応した寸法とされる。
ところで、略矩形状のバイメタル7であっても、中蓋8に形成した浅い円形穴31に保持することで、バイメタル7の方向を気にせずに、中蓋8へ組み付けることができる。また、円形のバイメタル7と、略矩形のバイメタル7とで、中蓋8などの他の部品を共通化することもできる。
バイメタル7は、球面状に湾曲されて形成されている。また、バイメタル7は、感熱面となる上面に赤外線吸収処理が施されるのが好ましい。赤外線吸収処理により熱応答性を一層高めることができる。赤外線吸収処理としては、赤外線吸収塗料を塗布すればよい。また、バイメタルの感熱面を単に、塗装などにより黒色に形成してもよい。そして、初期状態のバイメタル7は、図2に示すように、上へ凸の緩やかな円弧状に湾曲されており、設定上限温度になると、下へ凸の状態に反転動作する。
バイメタル7を介して、中蓋8の上部には、キャップ9が装着される。キャップ9は、下方へ開口する円筒形状である。本実施例のキャップ9は、ステンレスにより形成される。このキャップ9は、中蓋8を介してベース2の上部に装着され、周側壁35(以下、かしめ付け部ということがある)の下端部36が、ベース2のフランジ29下方位置にて、外周部を縮径されるようかしめられて、ベース2に固定される。これにより、中蓋8は、ベース2上端部とキャップ9上壁外周部との間に挟み込まれて固定される。キャップ9の上壁には、適宜の形状(典型的には略円形状)の開口部37が貫通形成される。この開口部37は、バイメタル7の保持を損なうものではなく、バイメタル7は前記開口部37から脱落不能である。
ところで、固定接点3、可動接点4、板バネ5、第一接続材15、第二接続材22、第一端子18、第二端子19は、金属などの導電性材料から形成される。一方、ベース2、ガイドピン6、中蓋8は、合成樹脂またはセラミックなどの絶縁性材料から形成される。
以上の構成のサーモスタット1は、図2に示される状態で使用される。その状態では、バイメタル7は上へ凸の状態で、固定接点3と可動接点4とが接触しており、第一端子18と第二端子19とが導通する。そして、設定上限温度を超えると、サーモスタット1が動作する。すなわち、バイメタル7が下へ凸に反転し、それによりガイドピン6が下方へ押し込まれる。ガイドピン6は、板バネ5およびそれに固定の可動接点4を下方へ押し下げ、可動接点4が固定接点3から離れる。これにより、第一端子18と第二端子19との導通が遮断される。導通を遮断したことにより、時間の経過と共に機器の温度は下がり、設定下限温度に達すると、バイメタル7は再び上へ凸の状態に反転し、図2の初期状態へ自動復帰する。
但し、バイメタル7の復帰温度(設定下限温度)を常温以下に設定しておくこともできる。この場合、バイメタル7が一旦反転動作すると、常温まで温度が低下しても、バイメタル7は反転状態を維持する。つまり、サーモスタット1は、使用機器(たとえば複写機のヒートローラ)に異常があり高温になると、バイメタル7を反転動作することで、前記機器への通電を遮断して前記機器を停止させ、その状態を常温でも維持し、前記機器の故障に対する最終の安全装置として機能する。
また、前記機器の異常の原因を取り除いた後、図2の初期状態へバイメタル7を手動で復帰させる手動復帰型サーモスタットもある。この場合、ベース2の底壁10の中央部に、その底壁10を上下方向に貫通して軸挿通穴(不図示)が形成され、この軸挿通穴にリセット軸(不図示)が上下動可能に保持される。そして、そのリセット軸の下端部は、ベース2の底壁10から下方へ突出して保持されるので、所望時にその突出部を上方へ押し込むことで、バイメタル7を初期状態に強制復帰させることができる。つまり、リセット軸を上方へ押し込むと、板バネ5およびガイドピン6を介して、バイメタル7が上方へ押されるので、バイメタル7を上へ凸の状態へ戻すことができる。
図1および図2は、本発明のサーモスタット1の実施例1を示す図であり、図1は平面図、図2は開閉接点3,4が閉鎖した初期状態の縦端面図である。
本実施例1では、バイメタル7は、略矩形状とされ、その対向する長辺部は、それぞれ円弧状に切り欠かれている。すなわち、各長辺部の中央には、略半円形状の切欠き38が、図1において前後および左右に対称形状で形成されている。
本実施例1では、略矩形状のバイメタル7は、その対角線寸法が、中蓋8の上面に形成した大径穴31の直径寸法に対応している。一方、キャップ9には、前記大径穴31よりも若干小径の円形の開口部37が形成されている。この開口部37は、前記大径穴31およびバイメタル7と、同心に配置される。これにより、バイメタル7は、中蓋8の大径穴31の底面と、キャップ9の開口部37の周縁部との間で、その四隅のみが保持される。
本実施例1では、バイメタル7に切欠き38を形成したので、キャップ9に形成された開口部37内において、中蓋8を積極的に露出させることができる。これにより、後述する試験結果からも明らかなとおり、サーモスタット1に優れた熱応答性を付与することができる。
図3および図4は、本発明のサーモスタット1の実施例2を示す図であり、図3は平面図、図4は開閉接点が閉鎖した初期状態の縦端面図である。
本実施例2では、中蓋8に形成される大径穴31は、前記実施例1におけるものよりも小径に形成される。そして、この大径穴31には、円板状のバイメタル7が保持される。このバイメタル7は、その直径寸法が、中蓋8の上面に形成した大径穴31の直径寸法に対応している。一方、キャップ9には、円形の開口部37が形成されており、この直径は前記大径穴31よりも十分大径とされる。この開口部37は、前記大径穴31およびバイメタル7と、同心に配置される。
本実施例2では、キャップ9の開口部37の周縁部には、周方向複数箇所に、径方向内側への延出部39が設けられている。図示例では、周方向等間隔に三つの延出部39が設けられている。このことは、キャップ9の円形開口部37の周囲に、前記延出部39を残して、複数の切欠き40を形成した構成に相当する。これにより、本実施例2では、バイメタル7は、中蓋8の大径穴31の底面と、キャップ9の延出部39との間でのみ保持される。
本実施例2では、キャップ9に切欠き40を形成したので、キャップ9に形成された開口部37内において、中蓋8を積極的に露出させることができる。これにより、後述する試験結果からも明らかなとおり、サーモスタット1に優れた熱応答性を付与することができる。
図5から図7は、本発明のサーモスタット1の実施例3を示す図であり、図5は平面図、図6は右側面図、図7は開閉接点が閉鎖した初期状態の縦端面図である。
本実施例3では、中蓋8に形成される大径穴31には、円板状のバイメタル7が保持される。このバイメタル7は、その直径寸法が、中蓋8の大径穴31の直径寸法に対応している。一方、キャップ9には、円形の開口部37が形成されており、この直径は前記大径穴31よりも一回り小径とされる。この開口部37は、前記大径穴31およびバイメタル7と、同心に配置される。これにより、本実施例3では、バイメタル7は、中蓋8の大径穴31の底面と、キャップ9の開口部37の周縁部との間でのみ保持される。
前記各実施例では、キャップ9は、下方へ開口した略円筒形状とされ、その周側壁(かしめ付け部)35が、中蓋8やベース2の外周面にはめ込まれて、ベース2を掴むように下端部36がかしめられていた。本実施例3では、前記かしめ付け部35に、複数の切欠き41が形成される。この切欠き41は、中蓋8の周側面を露出するように、前記かしめ付け部35に円形などの貫通穴を、周方向複数箇所に形成して構成することができる。但し、図示例のように、周方向等間隔に、キャップ9の上面から下端縁へ開口して、略矩形の切欠き41を形成するのがよい。これにより、キャップ9には、周方向等間隔に、複数の脚部42が形成される。そして、各脚部42がかしめ付け部として、その下端部36がかしめられて、中蓋8をベース2に保持する。キャップ9の取付状態では、図6に示すように、脚部42,42間の切欠き41から、中蓋8の周側面が露出する。
本実施例3では、キャップ9の外周部に切欠き41を形成したので、キャップ9の外周部において、中蓋8を積極的に露出させることができる。これにより、後述する試験結果からも明らかなとおり、サーモスタット1に優れた熱応答性を付与することができる。
図8および図9は、本発明のサーモスタット1の実施例4を示す図であり、図8は平面図、図9は右側面図である。
本実施例4は、前記実施例1の構成要件に、前記実施例3の構成要件を付加したものに相当する。すなわち、実施例1のキャップ9の周側壁(かしめ付け部)35に、実施例3のような切欠き41を形成した構成に相当する。
図10および図11は、本発明のサーモスタット1の実施例5を示す図であり、図10は平面図、図11は右側面図である。
本実施例5は、前記実施例2の構成要件に、前記実施例3の構成要件を付加したものに相当する。すなわち、実施例2のキャップ9の周側壁(かしめ付け部)35に、実施例3のような切欠き41を形成した構成に相当する。このように、前記実施例1から前記実施例3の各構成要件は、適宜組み合わせることができる。
以下、本発明のサーモスタット1が熱応答性に優れる点について検証した熱応答性試験について説明する。
図12は、熱応答性試験の試験装置を示す概略図である。この図に示すように、プリンタ内の定着機のヒートローラ43に対する熱応答性を試験した。ヒートローラ43は、金属製の円筒であり、内部にハロゲンヒータ44が内蔵されている。そして、そのヒータ44とサーモスタット1とを直列に接続し、これを変圧器45に接続した。この変圧器45には、スイッチ46を介して交流電源47を接続した。
このような構成であるから、スイッチ46をONにすると、ヒータ44に電流が流れ、ヒータ44が発熱し、ヒートローラ43の温度が上昇する。これに伴い、サーモスタット1は、ヒートローラ43からの熱を受け、設定上限温度(OFF動作温度)に達すると、反転動作する。これにより、ヒータ44への通電が停止され、ヒートローラ43の温度は低下する。
このような一連の動作において、図13に示すように、ヒートローラ43の最高到達温度TUを測定した。この際、ヒートローラ43の温度は、ヒートローラ43の表面に取り付けた熱電対48にて測定した。また、ヒートローラ43の温度上昇勾配ΔTは、変圧器45により電圧を変えて調整した。なお、図13においては、時間t1にてスイッチをONし、時間t2にてサーモスタット1がOFFとなった状態を示しており、単位時間当たりの上昇温度が温度上昇勾配ΔTとして定義される。そして、最高到達温度は、TUとして定義される。
ところで、図14に示すように、サーモスタット1は、ヒートローラ43の表面から所定のギャップGを空けて配置される。この際、サーモスタット1は、バイメタル7の表面がヒートローラ43へ向けて配置されるのは、言うまでもない。また、図15に示すように、サーモスタット1は、ヒートローラ43に対し、所定の取付角度に設けられる。この取付角度は、ヒートローラ43の中心を通る水平面を0°として定義した。
試験は、図16から図21までに示した各試料(サーモスタット)1(A〜F)について行った。図16の試料Aは、バイメタル7が直径13mmの円形で、キャップ9の開口部37が直径12mmの円形とされる。図17の試料Bは、バイメタル7が直径13mmの円形で、キャップ9の開口部37が直径13mmの円形とされるが、その周縁部には三箇所に短い延出部49が形成されている。図18の試料Cは、バイメタル7が長さ11mm×幅9mmの略矩形(四隅を面取り後の対角線寸法13mm)で、キャップ9の開口部37が直径12mmの円形とされる。
また、図19の試料Dは、バイメタル7が長さ11mm×幅9mmの略矩形(四隅を面取り後の対角線寸法13mm)で、キャップ9の開口部37が直径12mmの円形とされるが、バイメタル7の長辺部には円弧状の切欠き38が形成されている。図20の試料Eは、バイメタル7が直径10mmの円形で、キャップ9の開口部37が直径13mmの円形とされるが、その周縁部には三箇所に延出部39が形成されている。図21の試料Fは、バイメタル7が直径13mmの円形で、キャップ9の開口部37が直径12mmの円形とされるが、キャップ9の周側壁35には三箇所に切欠き41が形成されている。具体的には、キャップ9の周側壁35を六等分し、一つおきに壁を取り除いたものである。以上から明らかなとおり、図19の試料Dは前記実施例1に対応し、図20の試料Eは前記実施例2に対応し、図21の試料Fは前記実施例3に対応する。
表1の試験条件に基づき試験した結果、表2の試験結果を得た。これから、試料B,C,Dは、いずれも試料Aよりも熱応答性がよいことが分かる。
また、表3の試験条件に基づき試験した結果、表4の試験結果を得た。これから、試料Eは、試料Cと同等の熱応答性であることが分かる。
さらに、表5の試験条件に基づき試験した結果、表6の試験結果を得た。これから、試料Fは、試料Aよりも熱応答性がよいことが分かる。
試料Aは、従来公知の構成であるが、ヒートローラ43の温度を非接触で検知するために、本来穴の開いていなかったキャップ9に開口部37を開け、バイメタル7を露出させたものである。これにより、バイメタル7に直接にヒートローラ43の熱を伝えることで、熱応答性の向上を図ったものである。しかしながら、このタイプでは熱応答性がまだ不十分であった。
試料Bも、従来公知の構成であるが、キャップ9の開口部37を大きくし、バイメタル7の露出面積を大きくすると共に、バイメタル7のキャップ9との接触部を、キャップ9の開口部37に設けた三つの延出部49のみとしたものである。この場合、バイメタル7からキャップ9へ逃げる熱量を減少させることで、熱応答性の改善が図られるが、一層優れた熱応答性が要望された。
試料Cでは、バイメタル7を略矩形として、バイメタル7とキャップ9との接触部を、バイメタル7の四つの角部のみとした。これにより、熱を吸収したバイメタル7からキャップ9へ逃げる熱量を減少させることで、熱応答性の改善が図られる。
試料Dおよび試料Eは、試料Cと同等またはこれよりも優れた熱応答性となっている。その理由は、中蓋8を積極的に露出させたためと考えられる。中蓋8の露出面積を大きくしたことで、中蓋8がヒータ44の熱を受けて温かくなった分だけ、バイメタル7から中蓋8へ逃げる熱量が減り、バイメタル7が熱を受けて温度上昇する速度が速くなったものと考えられる。
試料Fは、キャップ9の一部を切り欠くことにより、キャップ9の熱容量を減らして温まり易くすると共に、キャップ9の表面積を減らして放熱を減らした。これにより、ヒータ44からの熱を受けてキャップ9が温まり易くなった分だけ、バイメタル7からキャップ9へ逃げる熱量が減り、バイメタル7が熱を受けて温度上昇する速度が速くなったと考えられる。
本発明のサーモスタット1は、前記各実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。特に、中蓋8を積極的に露出させるかキャップ9の表面積を減じる構成であれば、キャップ9またはバイメタル7に形成する切欠きの形成箇所や形状は、適宜に変更できる。また、本発明のサーモスタット1は、その用途を特に問わず、ヒートローラ43への使用は単なる例示に過ぎない。
1 サーモスタット
2 ベース
3 固定接点
4 可動接点
3,4 開閉接点
5 板バネ
6 ガイドピン
7 バイメタル
8 中蓋
9 キャップ
31 円形穴
35 周側壁(かしめ付け部)
37 開口部
38 切欠き
39 延出部
40 切欠き
41 切欠き
42 脚部
2 ベース
3 固定接点
4 可動接点
3,4 開閉接点
5 板バネ
6 ガイドピン
7 バイメタル
8 中蓋
9 キャップ
31 円形穴
35 周側壁(かしめ付け部)
37 開口部
38 切欠き
39 延出部
40 切欠き
41 切欠き
42 脚部
Claims (12)
- 上方へ開口して浅い円形穴が形成され、開閉接点を収容するようベースの上部に保持される中蓋と、
前記円形穴に収容される円形または略矩形に形成され、設定温度に達するとスナップ変形して前記開閉接点の開閉を切り替えるバイメタルと、
前記中蓋との間に前記バイメタルを保持して前記中蓋を前記ベースに固定すると共に、前記バイメタルの保持を損なわない開口部を有するキャップとを備え、
前記開口部への前記中蓋の露出面積を増すように、前記バイメタルまたは前記キャップに切欠きを形成するか、あるいは前記キャップの表面積を減じるように、前記キャップに切欠きを形成した
ことを特徴とするサーモスタット。 - 前記バイメタルは、前記円形穴の直径を対角線寸法とする略矩形に形成され、対向する側辺部に前記切欠きが形成されており、
前記開口部は、前記円形穴より小径の円形に形成されると共に、前記円形穴と同心に配置されて、その周縁部で前記バイメタルの四隅のみを保持する
ことを特徴とする請求項1に記載のサーモスタット。 - 前記バイメタルは、前記円形穴と対応した直径寸法の円形に形成され、
前記開口部は、前記円形穴より大径の円形に形成されるように、径方向内側への複数の延出部を残して前記切欠きが形成されて、これら延出部のみで前記バイメタルが保持される
ことを特徴とする請求項1に記載のサーモスタット。 - 前記キャップは、その外周部が前記中蓋を介して前記ベースにかしめ付けられ、
このかしめ付け部には、周方向複数箇所に切欠きが形成されている
ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のサーモスタット。 - 上方へ開口した有底筒状のベースと、
このベースに固定される固定接点と、
この固定接点に当接するよう板バネにより付勢される可動接点と、
前記ベースの上部に保持される中蓋と、
この中蓋の上面に配置され、設定温度に達すると下へ凸の状態に反転動作する略矩形のバイメタルと、
前記中蓋を貫通して上下動可能に配置され、前記バイメタルの反転動作に基づき、前記板バネの付勢力に対抗して前記固定接点から前記可動接点を離隔させるガイドピンと、
前記中蓋の上部に設けられ、前記バイメタルの保持を損なわない開口部を有し、この開口部の周縁部で前記中蓋との間に前記バイメタルの四隅を保持するキャップとを備え、
前記バイメタルの対向する長辺部に切欠きが形成された
ことを特徴とするサーモスタット。 - 前記中蓋の上面に形成された浅い円形穴に、球面状に湾曲された略矩形板状の前記バイメタルが保持されており、
このバイメタルは、対向する長辺部に略円弧状の前記切欠きが形成されており、
前記キャップに形成された前記開口部は、前記円形穴よりも小径穴に形成されると共に、前記円形穴と同心円状に配置される
ことを特徴とする請求項5に記載のサーモスタット。 - 上方へ開口した有底筒状のベースと、
このベースに固定される固定接点と、
この固定接点に当接するよう板バネにより付勢される可動接点と、
前記ベースの上部に保持される中蓋と、
この中蓋の上面に配置され、設定温度に達すると下へ凸の状態に反転動作するバイメタルと、
前記中蓋を貫通して上下動可能に配置され、前記バイメタルの反転動作に基づき、前記板バネの付勢力に対抗して前記固定接点から前記可動接点を離隔させるガイドピンと、
前記中蓋の上部に設けられ、前記バイメタルの保持を損なわない開口部を有し、前記中蓋との間に前記バイメタルを保持するキャップとを備え、
前記キャップの前記開口部は、その周縁部から内方への延出部を複数残して、前記バイメタルよりも大きく形成され、前記延出部にて前記バイメタルが保持される
ことを特徴とするサーモスタット。 - 前記中蓋の上面に形成された浅い円形穴に、球面状に湾曲された円板状の前記バイメタルが保持されており、
前記キャップに形成された前記開口部は、周方向複数箇所から径方向内側への前記延出部を残して、前記円形穴よりも大径穴に形成されると共に、前記円形穴と同心円状に配置される
ことを特徴とする請求項7に記載のサーモスタット。 - 前記キャップは、その周方向複数箇所に形成された脚部にて、前記中蓋を介して前記ベースを掴むよう取り付けられる
ことを特徴とする請求項5から請求項8までのいずれかに記載のサーモスタット。 - 上方へ開口した有底筒状のベースと、
このベースに固定される固定接点と、
この固定接点に当接するよう板バネにより付勢される可動接点と、
前記ベースの上部に保持される中蓋と、
この中蓋の上面に配置され、設定温度に達すると下へ凸の状態に反転動作するバイメタルと、
前記中蓋を貫通して上下動可能に配置され、前記バイメタルの反転動作に基づき、前記板バネの付勢力に対抗して前記固定接点から前記可動接点を離隔させるガイドピンと、
前記中蓋の上部に設けられ、前記バイメタルの保持を損なわない開口部を有し、前記中蓋との間に前記バイメタルを保持するキャップとを備え、
前記キャップは、その外周部が前記中蓋を介して前記ベースにかしめ付けられ、
このかしめ付け部には、一または複数の切欠きが形成されている
ことを特徴とするサーモスタット。 - 前記キャップには、周方向等間隔に、外周縁へ開口して前記切欠きが形成され、
この切欠き間に形成された複数の脚部が、前記かしめ付け部として、前記中蓋を介して前記ベースを掴むよう取り付けられる
ことを特徴とする請求項10に記載のサーモスタット。 - 前記バイメタルは、その上面に赤外線吸収処理が施されている
ことを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれかに記載のサーモスタット。
Priority Applications (1)
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JP2006219972A JP2008047343A (ja) | 2006-08-11 | 2006-08-11 | サーモスタット |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5264004B1 (ja) * | 2012-10-19 | 2013-08-14 | ワコー電子株式会社 | サーモスタット用感熱板及びサーモスタット |
JP2019164328A (ja) * | 2018-03-14 | 2019-09-26 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
Citations (2)
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-
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- 2006-08-11 JP JP2006219972A patent/JP2008047343A/ja active Pending
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