JP2008047296A - 燃料電池 - Google Patents

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秀朗 安井
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信保 根岸
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Koichi Kawamura
公一 川村
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Abstract

【課題】液体燃料を用いた燃料電池において、カバープレートとの接触による燃料収容部の傷不良の発生等を抑制する。
【解決手段】燃料電池1は、燃料極、空気極および電解質膜を有する燃料電池セル(膜電極複合体)2と、開口部3aを介して燃料極に液体燃料を供給する燃料収容部3とを具備する。カバープレート18の周縁部を燃料電池セル2の端面、燃料収容部3の端面および底面に沿って折り曲げ、これらを挟み込むことによって燃料電池セル2を燃料収容部3に固定する。カバープレート18の周縁部の燃料収容部3と接触する部分の少なくとも一部には弾性部材21が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明はパッシブ型やアクティブ型等の液体燃料を用いた燃料電池に関する。
近年、ノートパソコンや携帯電話等の各種携帯用電子機器を長時間充電なしで使用可能とするために、これら携帯用電子機器の電源に燃料電池を用いる試みがなされている。燃料電池は燃料と空気を供給するだけで発電することができ、燃料を補給すれば連続して長時間発電することができるという特徴を有している。このため、燃料電池を小型化できれば、携帯用電子機器の電源として極めて有利なシステムといえる。
直接メタノール型燃料電池(DMFC:direct methanol fuel cell)は小型化が可能であり、さらに燃料の取り扱いも容易であるため、携帯機器用の電源として有望視されている。DMFCにおける液体燃料の供給方式としては、気体供給型や液体供給型等のアクティブ方式、また燃料収容部内の液体燃料を電池内部で気化させて燃料極に供給する内部気化型等のパッシブ方式が知られている。これらのうち、パッシブ方式はDMFCの小型化に対して特に有利である。
内部気化型等のパッシブ型DMFCでは、例えば燃料極、電解質膜および空気極を有する膜電極複合体(燃料電池セル)を、樹脂製の箱状容器からなる燃料タンク上に配置した構造が適用されている(例えば特許文献1参照)。膜電極複合体と燃料タンクとの固定方法としては、これらをカバープレートで挟み込んで固定することが試みられている。例えば、膜電極複合体の空気極側から金属材料等からなるカバープレートを取り付けると共に、カバープレートの周縁部を膜電極複合体の端面、燃料タンクの端面および底面に沿って折り曲げることによって、膜電極複合体と燃料タンクとを挟み込んで固定する。
カバープレートの周縁部を折り曲げて挟み込むにあたって、周縁部の先端は燃料タンクを押え付ける形で接触する。この際、周縁部の先端やエッジが樹脂製の燃料タンクを傷付ける場合がある。燃料タンクは燃料収容量をより多く確保するために、タンク周りの肉厚(特に底面の肉厚)が薄くされる傾向にある。このため、僅かな接触傷であっても燃料電池の製造歩留りや信頼性を低下させる要因となり、また場合によっては接触傷に起因して燃料リークが発生する可能性もある。
さらに、膜電極複合体と燃料タンクとをカバープレートで固定する際には、各構成要素間の接触部分が離間しないように相応の力(圧力)で挟み込む必要がある。このことも、カバープレートで挟み込む際の燃料タンクの損傷を助長している。また、作業者はカバープレートで固定する際に燃料タンクとの接触部に気を付けて作業するために作業性が悪く、燃料収容部の傷不良による歩留りの低下も加わって、燃料電池の製造コストを増加させる要因となる可能性がある。
国際公開第2005/112172号パンフレット
本発明の目的は、カバープレートとの接触による燃料収容部の傷不良の発生等を抑制することを可能にした燃料電池を提供することにある。
本発明の一態様に係る燃料電池は、燃料極と、空気極と、前記燃料極と前記空気極とに挟持された電解質膜とを有する膜電極複合体と、前記膜電極複合体の前記燃料極側に配置され、前記燃料極と対向する面に設けられた開口部を介して前記燃料極に液体燃料を供給する燃料収容部と、前記膜電極複合体の前記空気極側から取り付けられたカバープレートであって、前記膜電極複合体の端面、前記燃料収容部の端面および底面に沿って折り曲げられた周縁部で、前記膜電極複合体と前記燃料収容部とを挟み込んで固定するカバープレートと、前記カバープレートの前記周縁部の前記燃料収容部と接触する部分の少なくとも一部に設けられた弾性部材とを具備することを特徴としている。
本発明の態様に係る燃料電池は、カバープレートの燃料収容部と接触する部分の少なくとも一部に弾性部材を設けている。従って、膜電極複合体と燃料収容部とをカバープレートで挟み込んで固定する際に、燃料収容部のカバープレートとの接触による傷不良の発生等を抑制することが可能となる。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。なお、以下では本発明の実施形態を図面に基づいて説明するが、それらの図面は図解のために提供されるものであり、本発明はそれらの図面に限定されるものではない。
図1は本発明の一実施形態によるパッシブ型DMFCの構成を示す断面図である。図1に示すパッシブ型DMFC1は内部気化方式を適用したものであり、起電部を構成する燃料電池セル2と、この燃料電池セル2に液体燃料(メタノール燃料等)Fを供給する燃料収容部3と、これら燃料電池セル2と燃料収容部3との間に介在された気体選択透過膜(気液分離層)4とから主として構成されている。
燃料電池セル2は、アノード触媒層5とアノードガス拡散層6とを有するアノード(燃料極)と、カソード触媒層7とカソードガス拡散層8とを有するカソード(空気極/酸化剤極)と、アノード触媒層5とカソード触媒層7とで挟持されたプロトン(水素イオン)伝導性の電解質膜9とから構成される膜電極複合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)を有している。
アノード触媒層5およびカソード触媒層7に含有される触媒としては、例えばPt、Ru、Rh、Ir、Os、Pd等の白金族元素の単体、白金族元素を含有する合金等が挙げられる。アノード触媒層5にはメタノールや一酸化炭素に対して強い耐性を有するPt−RuやPt−Mo等を用いることが好ましい。カソード触媒層7には白金やPt−Ni等を用いることが好ましい。触媒は炭素材料のような導電性担持体を使用した担持触媒、あるいは無担持触媒のいずれであってもよい。
電解質膜9を構成するプロトン伝導性材料としては、例えばスルホン酸基を有するパーフルオロスルホン酸重合体のようなフッ素系樹脂(ナフィオン(商品名、デュポン社製)やフレミオン(商品名、旭硝子社製)等)、スルホン酸基を有する炭化水素系樹脂等の有機系材料、あるいはタングステン酸やリンタングステン酸等の無機系材料が挙げられる。ただし、プロトン伝導性の電解質膜9はこれらに限られるものではない。
アノード触媒層5に積層されるアノードガス拡散層6は、アノード触媒層5に燃料を均一に供給する役割を果たすと同時に、アノード触媒層5の集電体も兼ねている。一方、カソード触媒層7に積層されるカソードガス拡散層8は、カソード触媒層7に酸化剤を均一に供給する役割を果たすと同時に、カソード触媒層7の集電体も兼ねている。
アノードガス拡散層6にはアノード導電層10が積層され、カソードガス拡散層8にはカソード導電層11が積層されている。これら導電層10、11は、例えば金のような導電性金属材料からなるメッシュ、多孔質膜、薄膜等で構成される。なお、電解質膜9とアノード導電層10およびカソード導電層11との間には、それぞれゴム製のOリング12、13が介在されており、これらによって燃料電池セル(膜電極複合体)2からの燃料漏れや酸化剤漏れを防止している。
上述した燃料電池セル2のアノード(燃料極)側には、燃料収容部3が配置されている。燃料電池セル2は例えば矩形の平面形状を有し、燃料収容部3も同一矩形の平面形状を有している。燃料収容部3は燃料電池セル2のアノードと対向する面に開口部3aが設けられた形状を有している。すなわち、燃料収容部3は上面全面が開口された箱状容器で構成されている。このような燃料収容部3の内部には、液体燃料Fとしてメタノール燃料等が収容されている。
メタノール燃料としては、各種濃度のメタノール水溶液や純メタノール等が用いられる。なお、液体燃料Fは必ずしもメタノール燃料に限られるものではなく、例えばエタノール水溶液や純エタノール等のエタノール燃料、プロパノール水溶液や純プロパノール等のプロパノール燃料、グリコール水溶液や純グリコール等のグリコール燃料、ジメチルエーテル、ギ酸、その他の液体燃料であってもよい。いずれにしても、燃料収容部3には燃料電池セル2に対応した液体燃料Fが収容される。
燃料収容部3には、例えば樹脂製容器が用いられる。燃料収容部3は液体燃料Fの残量を外部から目視することが可能なように、透明樹脂で構成することが好ましい。燃料収容部3を構成する透明樹脂は、耐メタノール性等を有していることが好ましい。燃料収容部3は全体を透明樹脂で形成してもよいし、その一部を透明樹脂で形成してもよい。
上記した透明樹脂としては、例えばポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、環状オレフィンコポリマー、シクロオレフィンポリマー、ポリメチルペンテン、ポリフェニルサルホン等が挙げられる。ただし、一般的なポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のオレフィン系樹脂等で構成した燃料収容部3を除外するものではない。
燃料収容部3の開口部3aと燃料電池セル2との間には、気体選択透過膜4が設置されている。気体選択透過膜4は、液体燃料(メタノール燃料等)Fの気化成分のみを透過し、液体成分は透過させない気液分離膜である。燃料収容部3内で気化した液体燃料Fの気化成分は、燃料収容部3の開口部3aおよび気体選択透過膜4を介して燃料電池セル2のアノード(燃料極)に供給される。
気体選択透過膜4の構成材料としては、例えばポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂が挙げられる。ここで、液体燃料Fの気化成分とは、例えば液体燃料Fとしてメタノール水溶液を使用した場合にはメタノールの気化成分と水の気化成分からなる混合気、純メタノールを使用した場合にはメタノールの気化成分を意味する。
燃料電池セル2のカソード導電層11上には保湿層15が積層されており、さらにその上には表面層16が積層されている。表面層16は酸化剤である空気の取入れ量を調整する機能を有し、複数の空気導入口17が設けられている。表面層16による空気の取入れ量は空気導入口17の個数や大きさ等で調整される。
保湿層15はカソード触媒層7で生成された水の一部が含浸されて、水の蒸散を抑制する役割を果たすと共に、カソードガス拡散層8に酸化剤を均一に導入することで、カソード触媒層7への酸化剤の均一拡散を促進する機能を有している。保湿層15は例えば多孔質構造の部材で構成され、具体的な構成材料としてはポリエチレンやポリプロピレンの多孔質体等が挙げられる。
燃料収容部3は上述したように矩形の平面形状を有し、その上に燃料収容部3と同一の平面形状を有する気体選択透過膜4、燃料電池セル2、保湿層15、表面層16が順に積層されている。そして、燃料収容部3上に燃料電池セル2等を積層した構造体に対して、燃料電池セル2のカソード(空気極)側からカバープレート18が取り付けられており、このカバープレート18で燃料電池セル2等を燃料収容部3に固定している。
カバープレート18は保湿層15や表面層16を含む燃料電池1の構成要素全体を覆うように取り付けられており、燃料電池1全体がカバープレート18で保持されている。カバープレート18は例えばステンレス材のような金属材料で形成されている。カバープレート18には表面層16に形成された空気導入口17と対応する部分に開口が設けられており、これにより酸化剤の取り入れ並びにカソード触媒層7への拡散を可能としている。
カバープレート18は図2ないし図4に示すように、燃料収容部3上に積層された燃料電池セル2等を覆うカバー本体19を有し、さらに周縁部には複数の爪部20が設けられている。カバープレート18のカバー本体19は燃料電池セル2等と同様な矩形状の内形状を有し、この内形状に基づいて燃料電池セル2等を覆っている。このような矩形状のカバー本体19の各周縁部、すなわち燃料電池セル2等の矩形平面の四辺に相当する部分には、それぞれ爪部20が設けられている。
カバープレート18の周縁部に設けられた複数の爪部20は、燃料電池セル2等の端面、燃料収容部3の端面および底面に沿って折り曲げられており、これによって燃料電池セル2等と燃料収容部3とを挟み込んで固定している。すなわち、複数の爪部20を折り曲げて構成要素全体を挟み込むことによって、燃料収容部3上に気体選択透過膜4、燃料電池セル2、保湿層15および表面層16の積層物を固定している。
カバープレート18の各周縁部に設けられた爪部20は、燃料電池セル2等の矩形平面の四辺を挟み込むように折り曲げられている。爪部20は矩形状のカバー本体19の対向する二辺に設け、このような爪部20で燃料電池セル2等の対向する二辺を挟み込むようにしてもよい。爪部20は燃料電池セル2等の対向する二辺を少なくとも挟み込むものであればよく、これによりカバープレート18による締付け力を得ることができる。
カバープレート18で燃料電池セル2や燃料収容部3等を挟み込むにあたって、爪部20は燃料収容部3の端面や底面と接触し、樹脂製の燃料収容部3を傷付けるおそれがある。そこで、この実施形態の燃料電池1においては、爪部20の表面に弾性部材21を設けており、これにより燃料収容部3の傷発生を抑制している。特に、燃料収容部3の底面には爪部20を折り曲げてかしめる際の圧力が加わるため、爪部20の燃料収容部3の底面と接触する部分に弾性部材21を配置することが好ましい。
この実施形態では図5に示すように、爪部20の燃料収容部3の底面と接触する部分(爪部20の先端部側の内面)に、弾性部材としてゴム状弾性材層21を貼り付けている。ゴム状弾性材層21はカバープレート18を図5に示したような形状に加工した後に貼り付けてもよいが、加工前の板材にゴム状弾性材層21を貼り付けた後に、板材の打ち抜きや折り曲げ加工等を施すことが好ましい。ゴム状弾性材層21等の弾性部材を有する爪部20は、燃料収容部3上に燃料電池セル2等を積層した構造体に取り付けられた後、図6に示すように折り曲げられて固定される。
この際、燃料収容部3の底面等には爪部20を折り曲げてかしめる際の圧力が加わるものの、爪部20の燃料収容部3の底面と接触する部分にはゴム状弾性材層21等の弾性部材が設けられており、これが緩衝材として作用すると共に、金属材料からなる硬質な爪部20のエッジ等が燃料収容部3と直接接触することが防止される。これらによって、カバープレート18で燃料収容部3に燃料電池セル2等を固定する際に、爪部20の先端やエッジ等で燃料収容部3を傷付けるおそれが減少する。従って、燃料収容部3の傷不良の発生、それに基づく歩留りの低下等を抑制することが可能となる。
前述したように、燃料収容部3は燃料収容量をより多く確保するために、肉厚(特に底面の肉厚)が薄くされる傾向にある。燃料収容部3を上述した透明樹脂で形成した場合、透明樹脂はポリエチレンテレフタレート(PET)等のエンジニアプラスチックに比べて機械的強度に劣るため、カバープレート18との接触で傷が発生しやすい。このような場合においても、カバープレート18の爪部20にゴム状弾性材層21等の弾性部材を設けることによって、燃料収容部3の傷不良の発生を有効に抑制することが可能となる。
図5および図6ではゴム状弾性材層21を爪部20の表面に貼り付けた状態を示したが、ゴム状弾性材層21は図7および図8に示すように爪部20の先端部の周囲を被覆するように設けてもよい。このような被覆形状を有するゴム状弾性材層21は、溶液状のゴム状弾性材料に爪部20の先端部を浸漬し、これを硬化させて層状化することで得ることができる。爪部20の先端部全体をゴム状弾性材層21で被覆することによって、爪部20のエッジによる傷発生等をより有効に抑制することができる。
ゴム状弾性材層21には、例えば熱可塑性エラストマーやゴム(ASTMのゴム分類に基づくもの)等の弾性高分子を使用することができる。熱可塑性エラストマーとしては、スチレン・ブタジエン・スチレンブロックコポリマー、エポキシ化スチレン系エラストマー、スチレン・イソプレン・スチレンブロックコポリマー、水添スチレンブロックコポリマー、水添SBCコンパウンド、単純ブレンド型オレフィン系エラストマー、架橋型エラストマー、塩ビ系エラストマー、塩素化エチレンコポリマー架橋体アロイ、塩素化ポリエチレン系エラストマー、シンジオタクチック1,2-ポリブタジエン、ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、フッ素系エラストマー、シリコーン系エラストマー等が用いられる。
ゴムとしては、M:ポリメチレンタイプの飽和主鎖を持つゴム、例えばエチレン−プロピレン−ジエン三元系共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、完全水素化アクリルニトリル−ブタジエンゴム、フッ素ゴム、完全水素化スチレン−ブタジエンゴム、完全水素化スチレン−イソプレンゴム、またエピクロロヒドリンゴムのような主鎖に酸素を持つゴム、ビニルメチルシリコーンゴムのような主鎖に珪素と酸素を持つゴム、さらに天然ゴムやジエン系ゴムのように主鎖に不飽和炭素結合を持つゴム、例えばブタジエンゴム、クロロプレンゴム、水素化アクリルニトリル−ブタジエンゴム、イソブテン−イソプレンゴム、天然ゴム、水素化スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、水素化スチレン−イソプレンゴム、スチレン−イソプレンゴム、またポリエーテルウレタンのような主鎖に炭素、酸素および窒素を持つゴム、主鎖に酸素もしくはリンを持たないで窒素を持つゴム、ポリスルフィドゴムのような主鎖に硫黄を持つゴム、フォスファゼンゴムのような主鎖にリンおよび窒素を持つゴム等が用いられる。
このようなゴム状弾性材層21の厚さは、例えば0.05〜3mmの範囲とすることが好ましい。ゴム状弾性材層21の厚さが0.05mm未満であると、爪部20を折り曲げてかしめる際に燃料収容部3に付加される圧力を十分に抑制できないおそれがある。また、爪部20の被覆性(特にエッジ部の被覆性)も低下する。一方、ゴム状弾性材層21の厚さが3mmを超えると緩衝効果が大きくなりすぎて、カバープレート18による燃料電池セル2等の燃料収容部3への固定力(締付け力)が低下するおそれがある。
ここで、図2ないし図4は爪部20の先端部で燃料収容部3の底面を押え付けて固定した状態を示している。爪部20で押え付ける位置はこれに限られるものではない。例えば、図9に示す燃料収容部3は側面にテラス状のフランジ部22を設けた形状を有している。そして、燃料電池セル2の空気極側から取り付けられたカバープレート18の爪部20の先端をフランジ部22に押し当てて挟み込むことによって、燃料電池セル2等を燃料収容部3に固定している。なお、フランジ部22は連続したテラス状であってもよいし、また個々の爪部20に応じて設けてもよい。
図10に示す燃料収容部3は底面の外周側に爪部20と係合する凹部(溝部)23を設けた形状を有している。そして、燃料電池セル2の空気極側から取り付けられたカバープレート18の爪部20を凹部23に沿ってかしめることによって、燃料電池セル2等を燃料収容部3に固定している。このように、爪部20を凹部23に沿ってかしめる場合においても、爪部20の先端側にゴム状弾性材層21を設けることによって、燃料収容部3の傷発生や割れ等を抑制することができる。
上述した構成を有するパッシブ型DMFC1においては、燃料収容部3内のメタノール燃料等の液体燃料Fが気化し、この気化成分が気体選択透過膜4を透過して燃料電池セル2に供給される。燃料電池セル2内において、メタノール燃料Fの気化成分はアノードガス拡散層6で拡散されてアノード触媒層5に供給される。アノード触媒層5に供給された気化成分は、下記の(1)式に示すメタノールの内部改質反応を生じさせる。
CH3OH+H2O → CO2+6H++6e- …(1)
なお、メタノール燃料Fとして純メタノールを使用した場合には、燃料収容部3から水蒸気が供給されないため、カソード触媒層7で生成した水や電解質膜9中の水をメタノールと反応させて(1)式の内部改質反応を生起するか、あるいは上記した(1)式の内部改質反応によらず、水を必要としない他の反応機構により内部改質反応を生じさせる。
内部改質反応で生成されたプロトン(H+)は電解質膜9を伝導し、カソード触媒層7に到達する。表面層16の空気導入口17から取り入れられた空気(酸化剤)は、保湿層15、カソード導電層11、カソードガス拡散層8を拡散して、カソード触媒層7に供給される。カソード触媒層7に供給された空気は、次の(2)式に示す反応を生じさせる。この反応によって、水の生成を伴う発電反応が生じる。
(3/2)O2+6H++6e- → 3H2O …(2)
なお、本発明は燃料収容部に収容した液体燃料を燃料電池セルの燃料極に供給する燃料電池であれば、その方式や機構等に何等限定されるものではないが、特に小型化が進められているパッシブ型DMFCに好適である。また、液体燃料は必ずしもメタノール燃料に限られるものではなく、例えばエタノール水溶液や純エタノール等のエタノール燃料、プロパノール水溶液や純プロパノール等のプロパノール燃料、グリコール水溶液や純グリコール等のグリコール燃料、ジメチルエーテル、ギ酸、その他の液体燃料であってもよい。
本発明の一実施形態による燃料電池の構成を示す断面図である。 図1に示す燃料電池を上面側から見た斜視図である。 図1に示す燃料電池を底面側から見た斜視図である。 図1に示す燃料電池の概略構成を一部断面で示す斜視図である。 図1に示す燃料電池におけるカバープレートを下側から見た斜視図であって、爪部を折り曲げる前の状態を示す図である。 図1に示す燃料電池におけるカバープレートを下側から見た斜視図であって、爪部を折り曲げた状態を示す図である。 図1に示す燃料電池におけるカバープレートの一変形例を下側から見た斜視図であって、爪部を折り曲げる前の状態を示す図である。 図1に示す燃料電池におけるカバープレートの一変形例を下側から見た斜視図であって、爪部を折り曲げた状態を示す図である。 図1に示す燃料電池の一変形例を一部断面で示す斜視図である。 図1に示す燃料電池の他の変形例を一部断面で示す斜視図である。
符号の説明
1…パッシブ型DMFC、2…燃料電池セル、3…燃料収容部、3a…開口部、4…気体選択透過膜、5…アノード触媒層、6…アノードガス拡散層、7…カソード触媒層、8…カソードガス拡散層、9…電解質膜、15…保湿層、16…表面層、17…空気導入口、18…カバープレート、19…カバー本体、20…爪部、21…弾性部材(ゴム状弾性材層)。

Claims (9)

  1. 燃料極と、空気極と、前記燃料極と前記空気極とに挟持された電解質膜とを有する膜電極複合体と、
    前記膜電極複合体の前記燃料極側に配置され、前記燃料極と対向する面に設けられた開口部を介して前記燃料極に液体燃料を供給する燃料収容部と、
    前記膜電極複合体の前記空気極側から取り付けられたカバープレートであって、前記膜電極複合体の端面、前記燃料収容部の端面および底面に沿って折り曲げられた周縁部で、前記膜電極複合体と前記燃料収容部とを挟み込んで固定するカバープレートと、
    前記カバープレートの前記周縁部の前記燃料収容部と接触する部分の少なくとも一部に設けられた弾性部材と
    を具備することを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、
    前記カバープレートの前記周縁部は前記弾性部材を有する複数の爪部を備え、前記複数の爪部を前記燃料収容部の端面および底面に沿って折り曲げて前記膜電極複合体を前記燃料収容部に固定していることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項2記載の燃料電池において、
    前記膜電極複合体と前記燃料収容部とは同一矩形の平面形状を有し、前記複数の爪部は前記矩形の少なくとも対向する二辺に相当する部分に設けられていると共に、前記対向する二辺を少なくとも挟み込むように折り曲げられていることを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項3記載の燃料電池において、
    前記複数の爪部は前記矩形の四辺に相当する部分に設けられていると共に、前記四辺を挟み込むように折り曲げられていることを特徴とする燃料電池。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれか1項記載の燃料電池において、
    前記弾性部材は前記複数の爪部の前記燃料収容部の底面と対向する面に貼り付けられたゴム状弾性材層を有することを特徴とする燃料電池。
  6. 請求項2ないし請求項4のいずれか1項記載の燃料電池において、
    前記弾性部材は前記複数の爪部の先端部の周囲に被覆されたゴム状弾性材層を有することを特徴とする燃料電池。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の燃料電池において、
    前記膜電極複合体の前記燃料極と前記燃料収容部との間に配置され、前記燃料収容部から気化した前記液体燃料の気化成分を通過させる気体選択透過膜を具備することを特徴とする燃料電池。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項記載の燃料電池において、
    前記膜電極複合体の前記空気極上に順に配置された保湿層および表面層を具備し、前記カバープレートは前記表面層上から取り付けられていることを特徴とする燃料電池。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項記載の燃料電池において、
    前記液体燃料はメタノール燃料であることを特徴とする燃料電池。
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JP2011146224A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Sharp Corp 燃料電池

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