JP2008046505A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 回収トナーに含まれる異物に起因した画像不良の発生を防止することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 回収トナー搬送路61は、現像部とクリーニング部とを接続している。回収トナー経路61には、現像部の回収トナー供給口35A側の開口に異物解砕部21が設けられている。異物解砕部21は、回転軸71回りに回転する複数のカッター72から構成されている。回収トナー経路61では、クリーニング部で回収された紙粉や繊維ホコリからなる塊状の異物Fが回収トナーとともに搬送される。異物解砕部21では、カッター72の回転により塊状の異物Fが解砕されて細かくされ、細かくされた異物Fが異物解砕部21の隙間74Aを通過する。このように塊状の異物Fは細かくされるので、現像部による工程において現像ロールとトリマとの間の隙間での異物による詰まりが防止される。
【選択図】 図6
【解決手段】 回収トナー搬送路61は、現像部とクリーニング部とを接続している。回収トナー経路61には、現像部の回収トナー供給口35A側の開口に異物解砕部21が設けられている。異物解砕部21は、回転軸71回りに回転する複数のカッター72から構成されている。回収トナー経路61では、クリーニング部で回収された紙粉や繊維ホコリからなる塊状の異物Fが回収トナーとともに搬送される。異物解砕部21では、カッター72の回転により塊状の異物Fが解砕されて細かくされ、細かくされた異物Fが異物解砕部21の隙間74Aを通過する。このように塊状の異物Fは細かくされるので、現像部による工程において現像ロールとトリマとの間の隙間での異物による詰まりが防止される。
【選択図】 図6
Description
本発明は、感光体に残留するトナーをクリーニング部で除去して回収し、回収トナーを現像部に搬送して再利用する画像処理装置に係り、特に回収トナーに含まれる異物による画像不良発生の防止技術の改良に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、それら機能を有する複合機などの画像処理装置では、電子写真プロセスを利用して画像形成を行っている。たとえば、露光部によって感光体ドラムに静電潜像を形成する。次いで、現像部によって感光体ドラムに静電潜像に対応しトナーからなるトナー像を形成する。トナー像の形成では、現像部の現像ロールにトナーを吸着させてトナー層を形成し、トナー層が形成された現像ロールを感光体ドラムに近接させ、トナー層のトナーを感光体ドラムの静電潜像に付着させている。トナー層の層厚は、現像ロールと所定の間隔をおいて配置されたトリマにより規制されている。続いて、転写部によって記録用紙にトナー像を転写し、定着部によって記録用紙のトナー像を定着した後、トナー像が定着された記録用紙を装置外部に排出する。
上記のような画像形成装置では、トナー像の転写後に感光体ドラムに残留するトナーをクリーニング部により除去して回収し、回収トナーを現像部へ搬送し、トナーの再利用を行っている(たとえば特許文献1)。トナーの再利用を行う場合、用紙により搬送された紙粉や繊維ホコリなどの異物は、感光体ドラムに付着し、そこに残留したトナーとともに回収され、回収されたトナーに含まれる異物によって画像不良が発生する虞があるから、その不具合の発生を防止する技術が提案されている。
たとえば、現像部の現像剤流路に網目状のメッシュ部材を設けるとともに、メッシュ部材を摺擦する摺擦部材を設ける技術がある(たとえば特許文献2)。この技術では、現像剤流路での回収トナーの搬送時に、回収トナーに含まれる所定大きさ以上の紙粉をメッシュ部材により捕獲し、メッシュ部材に捕獲された紙粉を摺擦部材によりメッシュ部材に擦り付けて粉砕しそこを通過させるとともに、メッシュ部材を通過しなかった繊維ホコリなどをメッシュ部材の一端部に集めることによりメッシュ部材のクリーニングを行っている。
本発明は、回収トナーとともに搬送される異物に起因した画像不良の発生を防止することができる画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、感光体と、感光体にトナー像を形成する現像手段と、感光体に残留するトナーを除去するクリーニング手段と、現像手段とクリーニング手段とを接続するとともに、クリーニング手段で除去されたトナーが現像手段へ搬送される回収トナー搬送路と、回収トナー搬送路に設けられ、複数のカッターから構成される異物解砕手段とを備え、異物解砕手段のカッターは、トナーに含まれる異物を解砕することを特徴としている。
本発明の請求項2に係る画像形成装置は、回収トナー搬送路における異物解砕手段のカッターの上流側に、上流から下流に向かうに従い回収トナー搬送路を閉口する方向に傾斜する傾斜面が形成され、異物解砕手段のカッターは、その上流側において傾斜面側に向かって軸回りに回転することを特徴としている。
本発明の請求項3に係る画像形成装置は、異物解砕手段のカッターを軸回りに回転させる駆動手段と、軸回りにカッターとともに回転するカム部材と、一端部が傾斜面の上流に設けられ、他端部がカム部材に接触するように設けられた振動部材とを備え、振動部材は、駆動手段によるカム部材の回転とともに傾斜面に沿って振動することを特徴としている。本発明の請求項4に係る画像形成装置は、異物解砕手段のカッターを軸回りに回転させる駆動手段と、カッターの周囲に形成された複数の歯と、一端部が傾斜面の上流側に固定され、他端部がカッターの歯の間に接触する揺動部材とを備え、揺動部材の他端部は、駆動手段によるカッターの回転とともに歯の間を移動することにより、揺動部材は、傾斜面に向かって上下方向に揺動することを特徴としている。
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、異物解砕手段は2つ有り、2つの異物解砕手段のカッターは、互いに異なる軸回りに回転可能に設けられ、2つの異物解砕手段の一方のカッターと2つの異物解砕手段の他方のカッターとは、それぞれの一端部が互いの軸の間で重なり合うように交互に配置され、2つの異物解砕手段のカッターの回転方向は、2つの異物解砕手段の上流側が2つの異物解砕手段の軸の間に向かうように互いに逆方向で、かつ2つの異物解砕手段の回転速度は異なることを特徴としている。
本発明の請求項6に係る画像形成装置は、異物解砕手段の下流に、櫛歯形状の異物捕獲部材が設けられていることを特徴としている。本発明の請求項7に係る画像形成装置は、異物捕獲部材に捕獲された異物を除去する清掃部材が設けられていることを特徴としている。
本発明の請求項1に係る画像形成装置によれば、回収されたトナーに含まれる異物に起因した画像不良の発生を防止することができる。本発明の請求項2または5に係る画像形成装置によれば、回収されたトナーに含まれる異物に起因した画像不良の発生を確実に防止することができる。本発明の請求項3または4に係る画像形成装置によれば、トナーの回収を効率的に行うことができる。本発明の請求項6または7に係る画像形成装置によれば、回収されたトナーに含まれる異物に起因した画像不良の発生を確実に防止することができる。
(A)第1実施形態
(1) 実施形態の構成
(1−1)全体構成
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を表し、画像形成装置1を操作面側から見た側断面図である。図2は、画像形成装置1の一部構成を表し、図1とは反対側の背面側から見た側断面図である。図3は、図2の部分拡大斜視図である。図4は、画像形成装置1の現像部14の現像ハウジング31の内部構成を表す上面図である。図5は、図4のA−A線の拡大断面図である。
(1) 実施形態の構成
(1−1)全体構成
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を表し、画像形成装置1を操作面側から見た側断面図である。図2は、画像形成装置1の一部構成を表し、図1とは反対側の背面側から見た側断面図である。図3は、図2の部分拡大斜視図である。図4は、画像形成装置1の現像部14の現像ハウジング31の内部構成を表す上面図である。図5は、図4のA−A線の拡大断面図である。
画像形成装置1は、たとえば感光体ドラム11(感光体)、帯電ロール12、露光部13、現像部14(現像手段)、トナー供給部15、転写ロール16、定着部17、記録用紙供給部18、クリーニング部19(クリーニング手段)、および、回収トナー搬送部20を備えている。感光体ドラム11は、表面に感光体層を有する感光体としての回転ドラムである。帯電ロール12は、感光体ドラム11の周囲に配置され、感光体ドラム11を一様に帯電させる回転ロールである。露光部13は、感光体ドラム11の側方に配置され、帯電した感光体ドラム11をレーザ光で走査することによりそこに静電潜像を形成する露光装置である。
現像部14は、たとえば図1に示す感光体ドラム11の周囲における帯電ロール12の時計回り方向側に配置され、トナーとキャリアからなる現像剤を用いる二成分現像方式の現像装置である。現像部14は、感光体ドラム11上の静電潜像にトナーを付着させることにより、そこに静電潜像に対応したトナー像を形成する。トナー供給部15は、たとえば露光部13の上側に配置されている。トナー供給部15では、トナーカートリッジ15Aに収容された補給トナーが、トナー搬送路15B内部のトナー搬送オーガ15C(図2のみに図示)により現像部14へ搬送される。
転写ロール16は、たとえば図1に示す感光体ドラム11の周囲における現像部14の時計回り方向側に配置され、感光体ドラム11上のトナー像を記録媒体である記録用紙Pに転写する回転ロールである。定着部17は、転写ロール16の上側に配置され、記録用紙P上のトナー像を定着する。記録用紙供給部18は、転写ロール16の下側に配置され、用紙トレイ18A内部の記録用紙Pを転写ロール16に供給する。
クリーニング部19は、たとえば図1に示す感光体ドラム11の周囲における帯電ロール12と転写ロール16の間に配置され、トナー像の転写後に感光体ドラム11上に残留したトナーを除去して回収し、その回収トナーを回収トナー搬送部20に搬送する。回収トナー搬送部20は、図2に示すように装置1の背面側に配置され、現像部14とクリーニング部19とを接続する。回収トナー搬送部20は、回収トナーを現像部14に搬送する。回収トナー搬送部20には、回収トナーに含まれる繊維ホコリや紙粉などからなる異物を解砕する異物解砕部21(異物解砕手段)が設けられている。以下、現像部14、クリーニング部19、回収トナー搬送部20、および、異物解砕部21について詳述する。
(1−2)現像部の構成
現像部14は、たとえば図2,4に示すように、トナーと混合されるキャリアが収容された現像ハウジング31、現像ハウジング31内部に設けられたスクリューオーガであるフロントオーガ32F,リアオーガ32R、現像ハウジング31の上端部に設けられ感光体ドラム11に対向配置された現像ロール33、および、現像ロール33に対して所定間隔をおいて配置されたトリマ34を備えている。なお、現像部14に関する説明では、現像部14の感光体ドラム11側を前側、感光体ドラム11とは逆側を後側としている。
現像部14は、たとえば図2,4に示すように、トナーと混合されるキャリアが収容された現像ハウジング31、現像ハウジング31内部に設けられたスクリューオーガであるフロントオーガ32F,リアオーガ32R、現像ハウジング31の上端部に設けられ感光体ドラム11に対向配置された現像ロール33、および、現像ロール33に対して所定間隔をおいて配置されたトリマ34を備えている。なお、現像部14に関する説明では、現像部14の感光体ドラム11側を前側、感光体ドラム11とは逆側を後側としている。
現像ハウジング31は、内部にフロントオーガ32Fが回転可能に設けられた前側空間31Fと、内部にリアオーガ32Rが回転可能に設けられた後側空間31Rとを有している。前側空間31Fと後側空間31Rとの間の境界部の両端部には、それら空間31F,31Rを接続する現像剤循環口31A,31Bが形成されている。現像ハウジング31の上面には、そこを閉塞するカバー35が設けられている。カバー35には、回収トナー搬送部20に接続された回収トナー供給口35Aと、トナー供給部15に接続された補給トナー供給口35Bとが形成されている。
回収トナー供給口35Aは、前側空間31Fの現像剤の循環方向(図4の矢印方向)の最下流部(フロントオーガ32Fの最下流側の端部)の上側に位置している。補給トナー供給口35Bは、後側空間31Rの現像剤の移動方向最上流部(リアオーガ32Rの最上流側の端部)に位置している。なお、図4では、現像ハウジング31における回収トナー供給口35Aおよび補給トナー供給口35Bに対応する位置を点線で示している。回収トナー供給口35Aの位置に対応するフロントオーガ32Fの部位には、螺旋方向が逆の羽根が形成されている。これにより、回収トナー供給口35Aから供給された回収トナーは、前側空間32F内部の現像剤の循環方向と逆方向に搬送され、現像剤循環口31Bの上流側で現像剤と合流する。
フロントオーガ32F,リアオーガ32Rは、ロッド32aとその周囲に螺旋状に形成された搬送羽根32bとを有し、モータなどの回転駆動機構(図示略)により回転する。この場合、フロントオーガ32F,リアオーガ32Rのロッド32a回転方向(図2,5では時計回り方向)および搬送羽根32bの螺旋方向は、空間31F,31R内部で現像剤が図中の矢印方向に循環するように設定されている。空間31F,31R内部での循環による現像剤の撹拌では、トナーがキャリアとの摩擦により帯電する。
現像ロール33は、フロントオーガ32F,リアオーガ32Rと平行に設けられている。現像ロール33は、現像バイアス電源が接続されるとともに回転可能に設けられた現像スリーブ(図示略)と、現像スリーブの内側に固定された磁石ロール(図示略)とを有する。現像ロール33の表面には、帯電したトナーが付着してトナー層が形成される。トリマ34は、現像ロール33上のトナー層の層厚を所定厚さに規制する。この場合、トナー層の層厚は、現像ロール33とトリマ34との間の間隔d1に規定される。現像ロール33上のトナー層は、現像ロール33の回転により感光体ドラム11に付着する。
現像部14では、たとえば、図2,5に示すように、回収トナーの現像剤への合流箇所に位置する現像剤循環口31Bに、異物を捕獲するフィルタ41(異物捕獲部材)を設けるのが好適である。フィルタ41Aは、たとえば所定間隔でスリットが形成された櫛歯形状の薄板である。フィルタ41Aでは、スリット間隔を適宜設定することにより、異物解砕部21で細かくされなかった異物が捕獲される。
この場合、図5の上下方向にフィルタ41Aを清掃する清掃シート41B(清掃部材)を設けるのが好適である。清掃シート41Bは、たとえば弾性変形が可能なシートである。清掃シート41Bでは、清掃シート41Bの一端部がフィルタ41Aに接触するとともに、他端部がフロントオーガ32Fに固定されている。清掃シート41Bでは、フロントオーガ32Fの回転により、清掃シート41Bの一端部がフィルタ41Aに接触した状態でフィルタ41Aの上または下方向へ移動往復することにより、フィルタ41Aに捕獲された異物がフィルタ41Aの上端部あるいは下端部に集められる。この場合、フィルタ41Aの上端部あるいは下端部に集められた異物を収容する異物収容部(図示略)を設けるのが好適である。
(1−3)クリーニング部の構成
クリーニング部19は、たとえば感光体ドラム11上に残留したトナーを除去するクリーニングブレード51と、クリーニングブレード51で除去されたトナーを回収トナー搬送部20に搬送するクリーナオーガ52とを備えている。クリーニングブレード51は、耐磨耗性、耐欠け性、耐クリープ性などの機械的性質に優れる弾性材料(たとえば熱硬化型ウレタンゴム)からなる板材である。クリーニングブレード51の一端部は、感光体ドラム11に接触した状態で感光体ドラム11が回転することにより、感光体ドラム11上に残留したトナーが除去される。クリーナオーガ52は、クリーニングブレード51の他端部の上側に、その長手方向(図1,2の紙面垂直方向)に設けられている。クリーナオーガ52は、モータなどの回転駆動機構(図示略)によって回転駆動されることにより、クリーニングブレード51で除去されたトナーは、回収トナー搬送部20に搬送される。
クリーニング部19は、たとえば感光体ドラム11上に残留したトナーを除去するクリーニングブレード51と、クリーニングブレード51で除去されたトナーを回収トナー搬送部20に搬送するクリーナオーガ52とを備えている。クリーニングブレード51は、耐磨耗性、耐欠け性、耐クリープ性などの機械的性質に優れる弾性材料(たとえば熱硬化型ウレタンゴム)からなる板材である。クリーニングブレード51の一端部は、感光体ドラム11に接触した状態で感光体ドラム11が回転することにより、感光体ドラム11上に残留したトナーが除去される。クリーナオーガ52は、クリーニングブレード51の他端部の上側に、その長手方向(図1,2の紙面垂直方向)に設けられている。クリーナオーガ52は、モータなどの回転駆動機構(図示略)によって回転駆動されることにより、クリーニングブレード51で除去されたトナーは、回収トナー搬送部20に搬送される。
(1−4)回収トナー搬送部の構成
回収トナー搬送部20は、たとえば装置1の背面側に設けられ、回収トナー搬送機構として作用する。回収トナー搬送部20は、たとえばクリーニング部19と現像部14の回収トナー供給口35Aとを接続する回収トナー搬送路61と、回収トナー搬送路61に設けられた回収トナー搬送レバー62とを備えている。回収トナー搬送路61の回収トナー供給口35A側には、傾斜面61Aが形成されている。傾斜面61Aは、上流から下流に向かうに従い回収トナー搬送路61を閉口する方向に傾斜している。回収トナー搬送レバー62は、クリーナオーガ52の回転中心に対して偏心するようにして、クリーナオーガ52の一端部に回転可能に設けられている。これにより、回収トナー搬送レバー62は、クリーナオーガ52の回転によって回収トナー搬送路61に沿って移動することにより、回収トナーを回収トナー供給口35Aへ搬送する。回収トナー搬送路61の回収トナー供給口35A側開口には、異物解砕部21が設けられている。
回収トナー搬送部20は、たとえば装置1の背面側に設けられ、回収トナー搬送機構として作用する。回収トナー搬送部20は、たとえばクリーニング部19と現像部14の回収トナー供給口35Aとを接続する回収トナー搬送路61と、回収トナー搬送路61に設けられた回収トナー搬送レバー62とを備えている。回収トナー搬送路61の回収トナー供給口35A側には、傾斜面61Aが形成されている。傾斜面61Aは、上流から下流に向かうに従い回収トナー搬送路61を閉口する方向に傾斜している。回収トナー搬送レバー62は、クリーナオーガ52の回転中心に対して偏心するようにして、クリーナオーガ52の一端部に回転可能に設けられている。これにより、回収トナー搬送レバー62は、クリーナオーガ52の回転によって回収トナー搬送路61に沿って移動することにより、回収トナーを回収トナー供給口35Aへ搬送する。回収トナー搬送路61の回収トナー供給口35A側開口には、異物解砕部21が設けられている。
異物解砕部21は、図6(A),(B)に示すように、回転軸71と、回転軸71に所定の間隔をおいて固定された複数のカッター72と、回転軸の一端部に固定された駆動ギヤ73とを備えている。図6(A),(B)は、異物解砕部21の構成を表し、(A)は異物解砕部21の拡大側断面図、(B)は異物解砕部21の上面図である。なお、異物解砕部21の歯72Bは、一部のみ図示している。カッター72は、円形状の本体部72Aと、本体部72Aの円周方向に沿って所定間隔で形成された歯72Bとを有している。歯72Bは、種々の形状を有することができる。たとえば、歯72Bは、図10(A)に示すように全体が円周方向に沿って回転方向側に傾斜した鋸歯形状、図10(B)に示すように半径方向に対して左右対称な鋸歯形状、あるいは、図10(C)に示すように半径方向に細長い長方形のブラシ形状を有することができる。異物解砕部21の回転方向は、カッター72の上流側が傾斜面61Aに向かう方向(図6では反時計回り方向)である。なお、歯72Bの形状や数は上記のものに限定されるものではなく、種々の変形が可能であることは言うまでもない。
異物解砕部21の回転駆動源として、たとえば、適宜ギヤを組み合わせることにより、クリーニング部19のクリーナオーガ52の回転駆動機構を用いることができる。また、異物解砕部21の回転方向と現像部14のスクリューオーガ32R,32Fの回転方向とが一致する場合、異物解砕部21はクリーナオーガ52よりも現像部14のフロントオーガ32Fおよびリアオーガ32Rの方が近いことから、異物解砕部21の駆動源として、現像部14のフロントオーガ32Fおよびリアオーガ32Rの回転駆動機構を用いるのが好適である。
異物解砕部21と回収トナー搬送路61との間には隙間74Aが形成されている。隙間74Aの間隔d2は、現像部14での現像ロール33とトリマ34との間の間隔d1よりも小さく設定するのが好適である。また、この場合、隙間74Aの間隔d2は、隙間74Aを通過する回収トナーに大きな圧力が負荷されてそこに固着することがないように設定されている。
(2)実施形態の動作
次に、上記のような構成を有する画像形成装置1の動作について説明する。まず、感光体ドラム11を回転させ、帯電ロール12により感光体ドラム11の表面を所定電位に帯電させ、帯電した感光体ドラム11の表面に露光部13により静電潜像を形成する。
次に、上記のような構成を有する画像形成装置1の動作について説明する。まず、感光体ドラム11を回転させ、帯電ロール12により感光体ドラム11の表面を所定電位に帯電させ、帯電した感光体ドラム11の表面に露光部13により静電潜像を形成する。
一方、現像部14では、下記のようにクリーニング部19および回収トナー搬送部20を通じて回収された回収トナーとトナー供給部15から供給された補給トナーを現像剤に合流させ、現像剤を空間31F,31Rで循環させながら撹拌し、トナーをキャリアとの摩擦により帯電させる。次いで、帯電トナーが現像ロール33の表面に付着することにより、トナー層が形成される。トリマ34は、現像ロール33上のトナー層の厚さを現像ロール33とトリマ34との間の間隔d1に規制する。
続いて、現像ロール33上のトナー層の帯電トナーは、現像ロール33の回転により感光体ドラム11に付着し、感光体ドラム11に静電潜像に対応したトナー像が形成される。次いで、トナー像が転写された記録用紙Pを記録用紙供給部18により定着部17へ搬送し、そこで記録用紙P上にトナー像を定着させ、記録用紙Pを装置1の外部に排出する。
クリーニング部19では、クリーニングブレード51の一端部が感光体ドラム11に接触した状態で感光体ドラム11が回転することにより、トナー像の転写後に感光体ドラム11上に残留するトナーを除去して回収する。次いで、回転駆動機構により駆動されたクリーナオーガ52は、回収トナーを回収トナー搬送部20に搬送する。続いて、回収トナー搬送部20では、クリーナオーガ52とともに駆動された回収トナー搬送レバー62は、回収トナー搬送路61に沿って移動することにより、回収トナー供給口35Aへ向けて回収トナーを落下させる。この場合、クリーニングブレード51によるトナーの除去時に、記録用紙Pに搬送された紙粉や繊維ホコリなどが感光体ドラム11に付着しているから、それらがクリーニングブレード51上に溜まり、たとえば繊維ホコリが絡まるなどして塊状の異物Fとなる。
ここで、本実施形態では、図2,3、6に示すように、回収トナー搬送路61に異物解砕部21を設けているので、回収トナーおよび塊状の異物Fは、回転駆動機構により回転される異物解砕部21を通じて回収トナー供給口35Aへ搬送される。回収トナーは、感光体ドラム11の熱による溶融後に凝集していることがあるが、異物解砕部21により破砕される。これにより、回収トナーには、隙間74Aでの通過時に大きな圧力が負荷されないので、回収トナーは、異物解砕部21内部で固着することがなく、回収トナー供給口35Aを通じて現像部14へ落下する。
一方、塊状の異物Fは異物解砕部21のカッター72でほぐされたり切断されたりするなどして解砕されることにより、塊状の異物Fは、隙間74Aを通過可能になるまで細かくされる。特に、この場合、カッター72の回転方向は、カッター72の上流側が傾斜面61A側に向かう方向(図6では反時計回り方向)であるから、塊状の異物Fは、カッター72の傾斜面61A側に集められ、そこで滞留しながら徐々に解砕される。これにより、塊状の異物Fは確実に細かくされる。このように細かくされた異物Fは、隙間74Aを通過した後、上記した現像部14による工程において現像ロール33とトリマ34との隙間を通過するので、そこでの異物による詰まりが防止される。特に、この場合、隙間74A間隔d2は、現像ロール33とトリマ34との間の間隔d1よりも小さいから、異物による詰まりが確実に防止される。その結果、トリマ34によるトナー層の厚さの規制では、トナー層にスジなどの欠陥が発生しない。
続いて、図4に示すように、回収トナー供給口35Aを通じて前側空間31Fに搬送された回収トナーは、現像剤循環口31Bの上流側で、現像剤と合流する。ここで、本実施形態では、現像剤循環口31Bにフィルタ41Aを設けているので、異物解砕部21で細かくならなかった異物Fが捕獲される。これにより、上記した現像部14による工程において現像ロール33とトリマ34との隙間での異物による詰まりが確実に防止される。また、フロントオーガ32Fの回転により、清掃シート41Bの一端部がフィルタ41Aに接触した状態でフィルタ41Aを下から上に清掃を行うので、フィルタ41Aに捕獲された異物は除去される。これにより、上記した現像部14による工程において現像ロール33とトリマ34との隙間での異物による詰まりが確実に防止される。
(B)第2実施形態
第2実施形態では、第1実施形態の回収トナー搬送路61の傾斜面61Aでの回収トナーの滞留を防止するための部材を設ける。なお、以下の実施形態では、第1実施形態と同様な構成要素には同符号を付し、第1実施形態と同様な作用を有する構成要素の説明は省略している。
第2実施形態では、第1実施形態の回収トナー搬送路61の傾斜面61Aでの回収トナーの滞留を防止するための部材を設ける。なお、以下の実施形態では、第1実施形態と同様な構成要素には同符号を付し、第1実施形態と同様な作用を有する構成要素の説明は省略している。
たとえば図7(A),(B)に示すように、異物解砕部21の回転軸71の両端部に、断面三角形状のカム101,102(カム部材)を固定し、傾斜面61Aに、そこに沿ってコ字状の振動板103(振動部材)を移動自在に設ける。この場合、振動板103の両端部から突出した先端部がカム101、102に接触し、振動板103の先端部の間の凹部にカッター72の歯72Bが位置している。回収トナー搬送路61における傾斜面61Aの上側には、振動板103の傾斜面61Aからの離脱を防止する離脱防止フィルム104が設けられている。上記態様では、カム部材101,102の回転とともに、傾斜面61Aに沿って振動板103が振動するので、回収トナーの傾斜面61Aでの滞留が防止される。
また、たとえば図8(A),(B)に示すように、傾斜面61Aに、そこに向かって上下に揺動する揺動フィルム111(揺動部材)を設ける。揺動フィルム111は、たとえば略矩形状をなす可撓性フィルムである。この場合、回収トナー搬送路61における傾斜面61Aの上側に揺動フィルム111の一端部を固定し、揺動フィルム111の他端部をカッター72の歯72Bの間に係合させる。上記態様では、揺動フィルム111の他端部が、カッター72の回転とともに歯72Bの間を移動することにより、傾斜面61Aに対して揺動フィルム111が傾斜面61Aに向かって上下方向に揺動するので、回収トナーの傾斜面61Aでの滞留が防止される。
(C)第3実施形態
第3実施形態では、たとえば図9に示すように、第1実施形態の異物解砕部21を2つ設ける。この場合、図9の左側の異物解砕部21のカッター72と、図9の右側の異物解砕部21のカッター72とを交互に設ける。この場合、左右の異物解砕部21のカッター72は、互いに隣接する一端部が軸71,71の間で重なり合っている。装置1の操作面側から見て、左側の異物解砕部21のカッター72の回転方向を時計回り方向に設定し、右側の異物解砕部21のカッター72の回転方向を反時計回り方向に設定する。左側の異物解砕部21のカッター72の回転数を右側の異物解砕部21のカッター72の回転数よりも大きく設定する。上記態様では、塊状の異物Fは、左右の異物解砕部21,21のカッターの歯72B,72Bが重なる箇所に集められる。そして、塊状の異物Fは、回転数の小さな右側の異物解砕部21側に滞留しながら、左右の異物解砕部21,21の歯72Bにより徐々に解砕されるから、確実に細かくされ隙間74Aを通過する。
第3実施形態では、たとえば図9に示すように、第1実施形態の異物解砕部21を2つ設ける。この場合、図9の左側の異物解砕部21のカッター72と、図9の右側の異物解砕部21のカッター72とを交互に設ける。この場合、左右の異物解砕部21のカッター72は、互いに隣接する一端部が軸71,71の間で重なり合っている。装置1の操作面側から見て、左側の異物解砕部21のカッター72の回転方向を時計回り方向に設定し、右側の異物解砕部21のカッター72の回転方向を反時計回り方向に設定する。左側の異物解砕部21のカッター72の回転数を右側の異物解砕部21のカッター72の回転数よりも大きく設定する。上記態様では、塊状の異物Fは、左右の異物解砕部21,21のカッターの歯72B,72Bが重なる箇所に集められる。そして、塊状の異物Fは、回転数の小さな右側の異物解砕部21側に滞留しながら、左右の異物解砕部21,21の歯72Bにより徐々に解砕されるから、確実に細かくされ隙間74Aを通過する。
本発明は、感光体ドラムに残留するトナーをクリーニング部で除去して回収し、クリーニング部と現像部とを接続する回収トナー搬送路を通じて回収トナーを現像部へ搬送して再利用する画像処理装置(たとえば複写機や、プリンタ、FAX、および、それらの機能を有する複合機)に利用することができる。
1…画像形成装置、11…感光体ドラム(感光体)、14…現像部(現像手段)、19…クリーニング部(クリーニング手段)、20…回収トナー搬送部、21…異物解砕部(異物解砕手段)、41A…フィルタ(異物捕獲部材)、41B…清掃シート(清掃部材)、61…回収トナー搬送路、61A…傾斜面、71…回転軸(軸)、72…カッター、72B…歯、73…駆動ギヤ、101,102…カム(カム部材)、103…振動板(振動部材)、111…揺動部材(揺動フィルム)、F…異物
Claims (7)
- 感光体と、
前記感光体にトナー像を形成する現像手段と、
前記感光体に残留するトナーを除去するクリーニング手段と、
前記現像手段と前記クリーニング手段とを接続するとともに、前記クリーニング手段で前記除去されたトナーが前記現像手段へ搬送される回収トナー搬送路と、
前記回収トナー搬送路に設けられ、複数のカッターから構成される異物解砕手段とを備え、
前記異物解砕手段の前記カッターは、前記トナーに含まれる異物を解砕することを特徴とする画像形成装置。 - 前記回収トナー搬送路における前記異物解砕手段の前記カッターの上流側に、上流から下流に向かうに従い前記回収トナー搬送路を閉口する方向に傾斜する傾斜面が形成され、
前記異物解砕手段の前記カッターは、その上流側において前記傾斜面側に向かって軸回りに回転することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記異物解砕手段の前記カッターを前記軸回りに回転させる駆動手段と、
前記軸回りに前記カッターとともに回転するカム部材と、
一端部が前記傾斜面の上流に設けられ、他端部が前記カム部材に接触するように設けられた振動部材とを備え、
前記振動部材は、前記駆動手段による前記カム部材の回転とともに前記傾斜面に沿って振動することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記異物解砕手段の前記カッターを前記軸回りに回転させる駆動手段と、
前記カッターの周囲に形成された複数の歯と、
一端部が前記傾斜面の上流に固定され、他端部が前記カッターの前記歯の間に接触する揺動部材とを備え、
前記揺動部材の他端部は、前記駆動手段による前記カッターの回転とともに前記歯の間を移動することにより、前記揺動部材は、前記傾斜面に向かって上下に揺動することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記異物解砕手段は2つ有り、
前記2つの異物解砕手段のカッターは、互いに異なる軸回りに回転可能に設けられ、
前記2つの異物解砕手段の一方の前記カッターと前記2つの異物解砕手段の他方の前記カッターとは、それぞれの一端部が互いの軸の間で重なり合うように交互に配置され、
前記2つの異物解砕手段の前記カッターの回転方向は、前記2つの異物解砕手段の上流側が前記2つの異物解砕手段の軸の間に向かうように互いに逆方向で、かつ前記2つの異物解砕手段の回転速度は異なることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記異物解砕手段の下流に、前記異物を捕獲する櫛歯形状の異物捕獲部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記異物捕獲部材に捕獲された前記異物を除去する清掃部材が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006223582A JP2008046505A (ja) | 2006-08-18 | 2006-08-18 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006223582A JP2008046505A (ja) | 2006-08-18 | 2006-08-18 | 画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008046505A true JP2008046505A (ja) | 2008-02-28 |
Family
ID=39180281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006223582A Pending JP2008046505A (ja) | 2006-08-18 | 2006-08-18 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008046505A (ja) |
-
2006
- 2006-08-18 JP JP2006223582A patent/JP2008046505A/ja active Pending
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